JP2014117588A - 光計測システムおよび光計測装置 - Google Patents

光計測システムおよび光計測装置 Download PDF

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Abstract

【課題】携帯型計測装置と非携帯型計測装置との両方のタイプの光計測装置を利用する場合に、追加的な設備投資を抑制しながら、多様な用途や使用環境で利用することが可能な光計測システムを提供する。
【解決手段】この光計測システム100は、携帯型の光計測装置2と、光計測装置2よりも大型の非携帯型の光計測装置1とを備える。光計測装置1は、光計測装置2と通信可能に構成され、かつ、操作入力部18からの入力操作に基づいて計測条件設定および計測制御を実行するとともに、通信により光計測装置2の計測条件設定および計測制御を実行する主計測装置として動作する。光計測装置2は、光計測装置1とは独立して被験体を計測可能である一方、光計測装置1による制御に従って計測条件設定および計測制御を実行する副計測装置としても動作する。
【選択図】図1

Description

本発明は、光計測システムおよび光計測装置に関し、特に、被験体に計測光を照射し、被験体から外部に放出される計測光を受光することにより計測を行う光計測システムおよび光計測装置に関する。
従来、被験体に計測光を照射し、被験体から外部に放出される計測光を受光することにより計測を行う光計測装置が知られている(たとえば、特許文献1および2参照)。
上記特許文献1には、被験者の頭部に装着された送光プローブに対して計測装置本体から光ファイバケーブルを介して計測光を出力し、脳内で反射(散乱)された計測光を受光プローブから光ファイバケーブルを介して受光して検出する光計測装置が開示されている。この光計測装置は車輪の付いた台車状の装置であり、被験者の近くまで搬送して計測を行うことが可能な可搬(搬送可能)タイプである。
上記特許文献2には、光源と検出器とがそれぞれ複数配置された計測器を被験者の頭部に装着し、携帯可能に構成された光計測装置(携帯タイプ)が開示されている。光源と検出器とは、ケーブルにより測定装置に接続され、測定装置側で光源および検出器の制御が行われる。
このような光計測装置は、光学計測結果から被験者の脳の血流分布を取得することにより、人体の脳機能を非侵襲で計測する手段として利用され、特に脳科学に関わる研究機関や医療機関などで用いられている。上記特許文献1に開示されたような可搬タイプは、被験者に対する拘束性が高いため、被験者は主に移動を伴わない状態で計測される。また、上記特許文献2に開示されたような携帯タイプは、計測器を被験者に装着可能であることから、たとえば日常動作に近い状態での計測などが可能である一方、測定装置に対する測定条件の設定や計測データの処理および管理のためには外部コンピュータを用意する必要がある。このため、従来、可搬タイプと携帯タイプとは独立した別個の装置として、用途や使用環境(利用目的)に応じて使い分けられていた。
特開2005−349027号公報 特開2008−173140号公報
これらの光計測装置が脳科学の学術領域において使用されることから、研究内容に応じて多様な計測手法を多様な環境で実施したいという要望がある。この要望に応えるためには、可搬タイプと携帯タイプとの両方を用意して、用途(研究内容)に応じて使い分けることが望ましい。しかしながら、たとえばより詳細なデータ取得を行いたい場合や、複数人の被験者の同時計測を行いたい場合など、計測チャンネル数を増やす必要がある場合には、使用する光計測装置(可搬タイプまたは携帯タイプ)と同タイプの光計測装置を用意する必要があり、両方のタイプをそれぞれ複数台ずつ所有するために追加的な設備投資が増大する。また、携帯タイプには外部コンピュータを用意する必要があるため、この点でも追加的な設備投資が増大する。このため、従来、追加的な設備投資を抑制しながら、多様な用途や使用環境での利用に対応するのが困難であるという問題点がある。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この発明の1つの目的は、携帯型計測装置と非携帯型計測装置との両方のタイプの光計測装置を利用する場合に、追加的な設備投資を抑制しながら、多様な用途や使用環境で利用することが可能な光計測システムおよび光計測装置を提供することである。
上記目的を達成するために、この発明の第1の局面における光計測システムは、第1送光端子から被験体に計測光を照射し、被験体から外部に放出される計測光を第1受光端子により受光することにより、被験体を計測する携帯型計測装置と、第2送光端子から被験体に計測光を照射し、被験体から外部に放出される計測光を第2受光端子により受光することにより、携帯型計測装置とは独立して被験体を計測可能に構成されるとともに、入力操作を受け付ける操作入力部を含む、携帯型計測装置よりも大型の非携帯型計測装置とを備え、非携帯型計測装置は、携帯型計測装置と通信可能に構成され、かつ、操作入力部からの入力操作に基づいて計測条件設定および計測制御を実行するとともに、通信により携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行する主計測装置として動作するように構成され、携帯型計測装置は、非携帯型計測装置とは独立して被験体を計測可能である一方、非携帯型計測装置による制御に従って計測条件設定および計測制御を実行する副計測装置としても動作するように構成されている。
この発明の第1の局面による光計測システムでは、上記のように、非携帯型計測装置を、携帯型計測装置と通信可能に構成し、かつ、操作入力部からの入力操作に基づいて計測条件設定および計測制御を実行するとともに、通信により携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行する主計測装置として動作するように構成し、携帯型計測装置を、非携帯型計測装置とは独立して被験体を計測可能である一方、非携帯型計測装置による制御に従って計測条件設定および計測制御を実行する副計測装置としても動作するように構成することによって、携帯型計測装置をスレーブ機として位置付け、より大型の非携帯型計測装置をマスター機として位置付け、携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を非携帯型計測装置側で実行させることができる。これにより、携帯型計測装置と非携帯型計測装置とを所有していれば、それぞれの装置を用途に応じて使い分けるだけでなく、携帯型計測装置と非携帯型計測装置とを連携させて計測チャンネル数を増やしたり、複数人の被験者を携帯型計測装置と非携帯型計測装置とで分担させて計測したりすることが可能となる。また、非携帯型計測装置の操作入力部を用いて携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行することができるので、従来、携帯タイプに必要とされていた外部コンピュータを用意する必要がない。この結果、携帯型計測装置と非携帯型計測装置との両方のタイプの光計測装置を利用する場合に、追加的な設備投資を抑制しながら、多様な用途や使用環境で利用することが可能な光計測システムを得ることができる。
上記第1の局面による光計測システムにおいて、好ましくは、非携帯型計測装置は、非携帯型計測装置の計測動作と、携帯型計測装置の計測動作とを同期して実行させるように、携帯型計測装置を制御可能に構成されている。このように構成すれば、たとえば非携帯型計測装置と携帯型計測装置とを併用して、1または複数の被験者に対して同時に同期計測を実施することができる。
上記第1の局面による光計測システムにおいて、好ましくは、非携帯型計測装置は、計測データを格納する主記憶部をさらに含み、通信により携帯型計測装置の計測データを取得するとともに、取得した計測データを主記憶部に格納することが可能なように構成されている。このように構成すれば、携帯型計測装置が取得した計測データを非携帯型計測装置側で管理することができるので、外部コンピュータを用意する必要がなく、追加的な設備投資を抑制することができる。また、非携帯型計測装置および携帯型計測装置の両方の計測データを非携帯型計測装置の主記憶部に格納することができるので、非携帯型計測装置と携帯型計測装置とを連携させる場合に、計測データを装置間で移し替える作業を要することなく、計測データの比較や統合を容易に行うことができる。
この場合、好ましくは、複数の被験体に対して非携帯型計測装置と携帯型計測装置とが個別に計測動作を行う場合において、非携帯型計測装置は、一の被験体に対する非携帯型計測装置の計測動作と、他の被験体に対する携帯型計測装置の計測動作とを同期させるとともに、非携帯型計測装置の計測データと携帯型計測装置の計測データとを主記憶部に個別に格納するように構成されている。このように構成すれば、同一の装置を複数台所有することなく、複数の被験体を同期して計測することができる。この場合にも、計測データを装置間で移し替える作業を要することなく、既存の非携帯型計測装置のみにより計測データ間の比較などを行うことができる。
上記非携帯型計測装置が主記憶部を含む構成において、好ましくは、同一の被験体に対して非携帯型計測装置と携帯型計測装置とが計測動作を行う場合において、非携帯型計測装置は、非携帯型計測装置の計測動作と携帯型計測装置の計測動作とを同期させるとともに、非携帯型計測装置の計測データと携帯型計測装置の計測データとを統合して主記憶部に格納するように構成されている。このように構成すれば、同一の装置を複数台所有することなく、既存の装置(携帯型計測装置および非携帯型計測装置)のみにより計測可能チャンネル数を増やして計測を行うことができる。さらに、計測データを装置間で移し替える作業を要することなく、非携帯型計測装置および携帯型計測装置の計測データを統合して単一の計測データとして非携帯型計測装置側で管理することができる。
上記非携帯型計測装置が主記憶部を含む構成において、好ましくは、被験体に対して携帯型計測装置のみにより計測を行う場合において、非携帯型計測装置は、携帯型計測装置の計測動作を制御するとともに、携帯型計測装置の計測データを取得して非携帯型計測装置の計測データとは独立して主記憶部に格納するように構成されている。このように構成すれば、携帯型計測装置を単独で使用する場合にも、携帯タイプを使用するのに従来必要とされていた外部コンピュータが不要となる。このため、追加的な設備投資を抑制して、既存の非携帯型計測装置および携帯型計測装置のみにより多様な用途に対応することができる。
上記第1の局面による光計測システムにおいて、好ましくは、携帯型計測装置は、第1送光端子に計測光を出力する第1光出力部と、第1受光端子から受光された計測光を検出する第1光検出部と、第1通信部と、計測動作制御を行う第1制御部とを含み、非携帯型計測装置は、第2送光端子に計測光を出力する第2光出力部と、第2受光端子から受光された計測光を検出する第2光検出部と、携帯型計測装置の第1通信部と通信可能な第2通信部と、計測動作制御を行う第2制御部と、表示部および操作入力部とを含む。このように構成すれば、独立して計測可能で、かつ、相互に通信可能な携帯型計測装置および非携帯型計測装置を構成することができる。また、非携帯型計測装置に表示部および操作入力部を設けることによって、外部の表示装置などを用意することなく、携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を行う際の作業を非携帯型計測装置のみにより行うことができる。
この発明の第2の局面における光計測システムは、第1送光端子に計測光を出力する第1光出力部と、第1受光端子から受光された計測光を検出する第1光検出部と、第1通信部と、計測動作制御を行う第1制御部とを含む携帯型計測装置と、第2送光端子に計測光を出力する第2光出力部と、第2受光端子から受光された計測光を検出する第2光検出部と、携帯型計測装置の第1通信部と通信可能な第2通信部と、計測動作制御を行う第2制御部と、入力操作を受け付ける操作入力部とを含み、携帯型計測装置よりも大型の非携帯型計測装置とを備え、携帯型計測装置および非携帯型計測装置は、それぞれ、第1送光端子および第2送光端子から被験体に照射され、被験体から外部に放出される計測光を第1受光端子および第2受光端子により受光することにより、被験体を互いに独立して計測可能に構成され、非携帯型計測装置の第2制御部は、操作入力部からの入力操作に基づいて非携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行するとともに、通信により携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行する主制御部として動作するように構成され、携帯型計測装置の第1制御部は、第2制御部による制御に従って携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行するための副制御部として動作するように構成されている。
この発明の第2の局面による光計測システムでは、上記のように、非携帯型計測装置の第2制御部を、操作入力部からの入力操作に基づいて非携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行するとともに、通信により携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行する主制御部として動作するように構成し、携帯型計測装置の第1制御部を、第2制御部による制御に従って携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行するための副制御部として動作するように構成することによって、携帯型計測装置をスレーブ機として位置付け、より大型の非携帯型計測装置をマスター機として位置付け、携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を非携帯型計測装置側で実行させることができる。これにより、携帯型計測装置と非携帯型計測装置とを所有していれば、それぞれの装置を用途に応じて使い分けるだけでなく、携帯型計測装置と非携帯型計測装置とを連携させて計測チャンネル数を増やしたり、複数人の被験者を携帯型計測装置と非携帯型計測装置とで分担させて計測したりすることが可能となる。また、非携帯型計測装置の操作入力部を用いて携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行することができるので、従来、携帯タイプに必要とされていた外部コンピュータを用意する必要がない。この結果、携帯型計測装置と非携帯型計測装置との両方のタイプの光計測装置を利用する場合に、追加的な設備投資を抑制しながら、多様な用途や使用環境で利用することが可能な光計測システムを得ることができる。
この発明の第3の局面における光計測装置は、第1送光端子に計測光を出力する第1光出力部と、第1受光端子から受光された計測光を検出する第1光検出部と、第1通信部と、計測動作制御を行う第1制御部とを含み、被験体から外部に放出される計測光を第1受光端子により受光することにより被験体の計測動作を行う携帯型計測装置よりも大型に形成され、第2送光端子に計測光を出力する第2光出力部と、第2受光端子から受光された計測光を検出する第2光検出部と、携帯型計測装置の第1通信部と通信可能な第2通信部と、計測動作制御を行う第2制御部と、入力操作を受け付ける操作入力部とを備え、第2送光端子から被験体に照射され、被験体から外部に放出される計測光を第2受光端子により受光することにより、携帯型計測装置とは独立して被験体の計測動作を行うように構成され、第2制御部は、操作入力部からの入力操作に基づいて計測条件設定および計測制御を実行するとともに、通信により携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行する主制御部として動作することにより、携帯型計測装置の第1制御部を、第2制御部による制御に従って携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行するための副制御部として動作させるように構成されている。
この発明の第3の局面による光計測装置では、上記のように、第2制御部を、操作入力部からの入力操作に基づいて計測条件設定および計測制御を実行するとともに、通信により携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行する主制御部として動作することにより、携帯型計測装置の第1制御部を、第2制御部による制御に従って携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行するための副制御部として動作させるように構成することによって、携帯型計測装置をスレーブ機として位置付け、より大型の光計測装置をマスター機として位置付け、携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を光計測装置側で実行させることができる。これにより、携帯型計測装置と光計測装置とを所有していれば、それぞれの装置を用途に応じて使い分けるだけでなく、携帯型計測装置と光計測装置とを連携させて計測チャンネル数を増やしたり、複数人の被験者を携帯型計測装置と光計測装置とで分担させて計測したりすることが可能となる。また、光計測装置の操作入力部を用いて携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行することができるので、従来、携帯タイプに必要とされていた外部コンピュータを用意する必要がない。この結果、携帯型計測装置と非携帯型計測装置との両方のタイプの光計測装置を利用する場合に、追加的な設備投資を抑制しながら、多様な用途や使用環境で利用することが可能な光計測装置を得ることができる。
本発明によれば、上記のように、携帯型計測装置と非携帯型計測装置との両方のタイプの光計測装置を利用する場合に、追加的な設備投資を抑制しながら、多様な用途や使用環境で利用することができる。
本発明の一実施形態による光計測システムの全体構成を示した模式図である。 光計測装置の計測に用いるホルダを説明するための模式図である。 本発明の一実施形態による光計測システムの装置構成を示したブロック図である。 本発明の一実施形態による光計測システムの動作の概略を示したフローチャートである。
以下、本発明を具体化した実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、図1〜図3を参照して、本発明の一実施形態による光計測システム100の全体構成について説明する。本実施形態では、光計測システムの一例として、1台の可搬タイプの光計測装置1と、1台の携帯タイプの光計測装置2とから構成された2台の光計測装置からなる光計測システム100について説明する。光計測装置1は、本発明の「非携帯型計測装置」の一例である。また、光計測装置2は、本発明の「携帯型計測装置」の一例である。
図1に示すように、本実施形態による光計測システム100は、1台の可搬タイプの光計測装置1と、1台の携帯タイプの光計測装置2とを備えている。これらの光計測装置1と、光計測装置2とはそれぞれ個別に計測動作が可能な独立した装置として構成されている。
まず、光計測装置による計測の概要について説明する。光計測装置は、近赤外光の波長領域の計測光を被験体(被験者)の頭部表面上に配置した送光プローブ1a(2a)から照射する。そして、被験体を透過(完全に透過すること)および/または反射(体内で反射されること)した計測光を頭部表面上に配置した受光プローブ1b(2b)に入射させて検出することにより、計測光の強度(受光量)を取得する。
ここで、脳活動を反映して、脳内のヘモグロビン量が活性化部位で増大し、ヘモグロビンによる計測光の吸収量が増大する。このため、取得した計測光の強度に基づいて脳活動に伴うヘモグロビン量の変化を取得することが可能である。なお、ヘモグロビンは酸素と結合したオキシヘモグロビンと、酸素と結合していないデオキシヘモグロビンとに分けられ、互いに吸光特性が異なる。このため、吸光特性の相違を考慮した複数波長(たとえば、780nm、803nmおよび830nmの3波長)の計測光を用いて計測を行い、得られたそれぞれの波長の計測光の強度(受光量)に基づいて、各ヘモグロビン量および総量の算出が行われる。
この結果、受光プローブ1b(2b)に入射した計測光の強度(受光量)に基づいて脳活動に伴うヘモグロビン量の変化、すなわち血流量の変化や酸素代謝の活性化状態を非侵襲で取得することが可能である。光計測装置は、複数の送光プローブ1a(2a)および複数の受光プローブ1b(2b)を用いて広い脳領域を複数点(計測チャンネル)で計測することにより、脳のどの領域がどのように活動しているかの2次元分布を取得することが可能となっている。
図1に示すように、送光プローブ1a(2a)および受光プローブ1b(2b)は、光ファイバケーブル(以下、光ファイバという)3が接続された筒状部材であり、先端部で計測光を出射または入射させることが可能なように構成されている。図2に示すように、送光プローブ1a(2a)および受光プローブ1b(2b)は、頭部表面上の所定位置に固定するためのホルダ4に取り付けられる。ホルダ4には、等間隔で行列状に配列された多数の取付部4aが設けられており、それぞれの取付部4aに1つずつプローブを装着して固定することが可能となっている。使用者は、計測したい部位(前頭部、頭頂部、側頭部、後頭部など)に応じて取付部4aへのプローブの配置を決定し、プローブをホルダ4に取り付ける。送光プローブ1a(2a)と受光プローブ1b(2b)とは、各取付部4aに対して、行および列の各方向に交互に並ぶように配置される。これにより、隣接する送光プローブ1a(2a)と受光プローブ1b(2b)との間に計測チャンネル(計測点)が形成される。
たとえば2組4本の送光プローブ1aと受光プローブ1bとを矩形状に配置すれば、1本の送光プローブ1aに対して2本の受光プローブ1bが隣接することになるため、2組のプローブで4チャンネルが構成される。このとき、使用者は、計測チャンネルの構成リストを作成するとともに、各受光プローブ1bに対して1本の送光プローブ1aからの計測光のみが入射されるように、各送光プローブ1aの点灯順番を決定して、適切な順序で送光および受光が行われるような計測条件を作成して、計測を行う。
次に、光計測システム100の装置構成について説明する。
本実施形態では、図1および図3に示すように、光計測装置1と光計測装置2とは、有線または無線により双方向通信可能に構成されている。光計測装置1はマスター機(主計測装置)として機能し、相互通信により、光計測装置2をスレーブ機(副計測装置)として機能させる。すなわち、マスター機である光計測装置1は、光計測装置1自身の制御のみならず、スレーブ機である光計測装置2の制御、同期計測および計測データの格納を行うことが可能なように構成されている。
まず、マスター機である光計測装置1について説明する。光計測装置1は、車輪10aを有する箱状(台車状)の本体部10を備え、光計測装置2(本体部20)よりも大型に形成されている。図3に示すように、本体部10は、光出力部11と、光検出部12と、計測制御部13と、本体制御部14と、通信部15と、主記憶部16とを収容している。また、光計測装置1は、本体部10上に設置され本体部10と接続された表示部17および操作入力部18(図1参照)と、本体部10に光ファイバ3を介して接続された送光プローブ1aおよび受光プローブ1bとを備えている。光計測装置1は、最大でN個の送光プローブ1aと、最大でM個の受光プローブ1bとを接続可能であり、接続可能な総プローブ数がN+M個である。なお、送光プローブ1aおよび受光プローブ1bは、本発明の「第2送光端子」および「第2受光端子」の一例である。また、光出力部11および光検出部12は、本発明の「第2光出力部」および「第2光検出部」の一例である。また、本体制御部14は、本発明の「第2制御部」の一例である。通信部15は、本発明の「第2通信部」の一例である。
光出力部11は、光ファイバ3を介して送光プローブ1aに計測光を出力するように構成されている。光出力部11は、半導体レーザーを光源として備え、近赤外光の波長領域で複数波長(たとえば、780nm、803nmおよび830nmの3波長)の計測光を出力可能に構成されている。光出力部11は、接続された複数(最大N個)の送光プローブ1aに個別に、または同時に計測光を出力可能である。
光検出部12は、光電子増倍管を検出器として備え、受光プローブ1bに入射した計測光を光ファイバ3を介して取得し、検出するように構成されている。光検出部12は、接続された複数(最大M個)の受光プローブ1bからの計測光を個別に検出可能である。被験者から放出された計測光が受光プローブ1bに入射すると、光検出部12は入射した計測光を検出して受光量信号を出力する。
計測制御部13は、本体制御部14により設定される計測条件や、計測光の出力強度および光検出部12の検出感度などに関する計測パラメータに従って、光出力部11および光検出部12の動作制御を行う。また、計測制御部13は、駆動信号を光出力部11に出力して、光出力部11の点灯および消灯のタイミングを制御するとともに、光検出部12から受光量信号を取得する。
本体制御部14は、CPUやメモリなどから構成されるコンピュータであり、主記憶部16に格納された各種プログラムを実行することにより、光計測装置1の計測動作制御を実行するとともに、通信部15を介して光計測装置2を制御する主制御部(マスター側制御部)として動作するように構成されている。なお、本体制御部14による光計測装置2の制御は、少なくとも、計測開始、計測データの保存開始および計測停止を指示して計測動作を制御すること、および、計測を行う際の計測条件の設定を実行することを含む。また、本実施形態では、本体制御部14による光計測装置2の制御は、さらに計測時の同期制御、計測データの格納およびデータ処理に関する制御を含む。
本体制御部14は、計測制御部13、通信部15および主記憶部16の各部を制御して、計測動作の実行、得られた受光量信号に基づく計測データの算出および主記憶部16への計測データの格納を行う。また、本体制御部14は、本体部10に接続された操作入力部18を用いた入力操作を受け付け、入力操作に基づいて計測制御部13への計測条件の設定、計測開始指示の受付などを行う。また、本体制御部14は、本体部10に接続された表示部17への各種画像表示や計測データの出力を行う。操作入力部18は、たとえばキーボードおよびマウスなどからなる入力機器であり、表示部17は、たとえば液晶モニタなどの表示装置である。
通信部15は、有線または無線の通信モジュールからなり、光計測装置2を含む外部機器との間でデータ通信を行うことが可能である。主記憶部16は、たとえばHDD(ハードディスクドライブ)からなり、本体制御部14が実行する各種プログラムを格納するととともに、計測の結果得られた計測データを記憶することが可能である。
次に、スレーブ機である光計測装置2について説明する。光計測装置2は、被験者が所持して携行可能な本体部20を備えている。本体部20は、光出力部21と、光検出部22と、計測制御部23と、本体制御部24と、通信部25と、記憶部26とを収容している。また、光計測装置2は、本体部20に光ファイバ3を介して接続された送光プローブ2aおよび受光プローブ2bを備えている。光計測装置2は、最大でX個の送光プローブ2aと、最大でY個の受光プローブ2bとを接続可能であり、接続可能な総プローブ数がX+Y個である。なお、送光プローブ2aおよび受光プローブ2bは、本発明の「第1送光端子」および「第1受光端子」の一例である。また、光出力部21および光検出部22は、本発明の「第1光出力部」および「第1光検出部」の一例である。また、本体制御部24は、本発明の「第1制御部」の一例である。また、通信部25は、本発明の「第1通信部」の一例である。
光計測装置2の本体部20は、光計測装置1の本体部10よりも小型で被験者が装着可能なサイズに構成されており、携行するほか、たとえば装着具(図示せず)などに取り付けて被験者が(たとえば、背部や腰部などに)身に着けることが可能である。光計測装置2の送光プローブ2aの接続可能数Xは、光計測装置1の接続可能数Nよりも小さく、光計測装置2の受光プローブ2bの接続可能数Yは、光計測装置1の接続可能数Mよりも小さい。光計測装置2に接続可能な総プローブ数X+Yは、光計測装置1の接続可能な総プローブ数N+Mよりも小さい。
光出力部21および光検出部22は、プローブの接続可能数が異なるほかは、基本的に光計測装置1の光出力部11および光検出部12と同様の構成を有している。また、計測制御部23および通信部25も、基本的に光計測装置1の計測制御部13および通信部15と同様である。
本体制御部24は、CPUやメモリなどから構成されるコンピュータであり、記憶部26に格納された各種プログラムを実行することにより、光計測装置2の計測動作制御を実行するとともに、通信部15を介して送られる本体制御部14からの制御命令に従って光計測装置2の制御を実行する副制御部(スレーブ側制御部)として動作するように構成されている。これにより、光計測装置2は光計測装置1に対するスレーブ機として動作する。
本体制御部24は、計測制御部23、通信部25および記憶部26の各部を制御するとともに、光計測装置1(本体制御部14)による制御に従って、計測条件や計測に関わる各種パラメータの設定、計測動作の実行、得られた受光量信号に基づく計測データの算出を行う。
記憶部26は、不揮発性メモリなどからなり、本体制御部24が実行する各種プログラムを格納するととともに、計測の結果得られた計測データを一時的に記憶する。計測データは、記憶部26に一時的に格納された後、通信部25を介して光計測装置1や、データ処理を行う外部コンピュータ(図示せず)などに送信される。また、携帯タイプの光計測装置2には、操作入力部18や表示部17が接続されない。このため、光計測装置2に対する計測条件の設定は、使用者が光計測装置1の操作入力部18および表示部17を用いて行うか、または、外部コンピュータを用いて行う。
以上により、本実施形態による光計測システム100が構成されている。本実施形態では、光計測装置1および2をそれぞれ独立した装置として使用する以外に、光計測システム100は、マスター機である光計測装置1とスレーブ機である光計測装置2との相互通信によって、たとえば以下の3つの形態での運用が可能なように構成されている。以下では、図1、図3および図4を参照して、3つの運用形態を光計測システム100の動作の概略とともに説明する。
第1の運用形態は、図1に示すように、光計測装置1および2を併用し、別々の被験者に対して光計測装置1および2が同期して計測を実行する形態である。この場合、たとえば、一方の被験者には光計測装置1により、N個以下の送光プローブ1aとM個以下の受光プローブ1bとを使用して計測を行う。そして、他方の被験者には光計測装置2により、X個以下の送光プローブ2aとY個以下の受光プローブ2bとを使用して計測を行う。
図3および図4に示すように、まず、ステップS1aおよびステップS1bにおいて、光計測装置1の本体制御部14は、通信部15と光計測装置2の通信部25とのネットワーク接続を確立する。これにより、光計測装置1と光計測装置2との間で、双方向通信を行うことが可能となる。通信は、たとえばTCP/IPプロトコルを使用する。
ネットワーク接続確立後、ステップS2において、光計測装置1の本体制御部14は、操作入力部18および表示部17を利用した使用者の入力操作に基づいて、計測条件の設定を行う。これにより、被験者に対する送光プローブ1aおよび受光プローブ1bの配置条件(計測チャンネルの構成リスト)、配置条件に基づく光点灯順序、繰り返し回数や、点灯と光検出とのタイミングなど、各種の計測条件が設定される。本体制御部14は、計測条件を計測制御部13に送信して設定する。
この際、使用者は、光計測装置1の操作入力部18および表示部17を利用して光計測装置2が計測する被験者の計測条件についても入力を行う。すなわち、本体制御部14は、送光プローブ2aおよび受光プローブ2bの配置条件(計測チャンネルの構成リスト)、配置条件に基づく光点灯順序、繰り返し回数や、点灯と光検出とのタイミングなど、光計測装置2の計測条件を作成する。被験者が異なることから、光計測装置2の計測条件は、光計測装置1の計測条件とは独立して個別に作成される。
続いて、ステップS3において、光計測装置1の本体制御部14は、通信部15を介して、光計測装置2の計測条件を光計測装置2側に通知する。計測条件を受信した光計測装置2の本体制御部24は、計測制御部23に計測条件を設定する。
そして、ステップS4aにおいて、光計測装置1の本体制御部14は、計測条件に応じた光の出力強度や検出感度(光信号の増幅率)などの調整命令を計測制御部13に発行し、光出力部11および光検出部12の調整が行われる。同様に、ステップS4bにおいて、光計測装置2の本体制御部24は、調整命令を計測制御部23に発行し、光出力部21および光検出部22の調整が行われる。
調整結果は、ステップS5において、光計測装置2の本体制御部24(通信部25)から光計測装置1側に通知される。光計測装置1の本体制御部14は、ステップS6において、調整結果の通知を受信して、光計測装置1の調整結果とともに表示部17に表示する。これにより、計測準備が整い、光計測装置1の本体制御部14は、使用者が計測開始指示を入力するのを待機する。
光計測装置1の本体制御部14が操作入力部18を用いた計測開始入力を受け付けると、ステップS7に進み、本体制御部14は、計測開始コマンドを光計測装置2に送信する。そして、ステップS8aおよびステップS8bにおいて、光計測装置1の本体制御部14と光計測装置2の本体制御部24とが同期して計測を開始する。
計測開始後の計測データは、光計測装置1の本体制御部14と光計測装置2の本体制御部24とがそれぞれ取得する。本体制御部24は、ステップS9において、計測データに所定のデータ処理を行った後、通信部25を介して光計測装置1に計測データの送信を行う。光計測装置1では、本体制御部14は、光計測装置1自身の計測データとともに、受信した光計測装置2の計測データを表示部17に表示させる。
次に、光計測装置1の本体制御部14が操作入力部18を用いた使用者による保存開始入力を受け付けると、ステップS10において、保存開始コマンドを光計測装置2に送信する。そして、ステップS11に進み、本体制御部14は、自身の計測データおよび受信した光計測装置2の計測データを光計測装置1の主記憶部16に格納する。この際、主記憶部16には、光計測装置1の計測データと、光計測装置2の計測データとが、独立したデータファイルとして個別に格納される。
なお、光計測装置による脳機能計測では、行動期(タスク)と休止期(レスト)とを繰り返してタスクとレストとのヘモグロビン変化量を比較する手法や、ある事象(イベント)が起こる前の一定期間と、イベントが起きた後の一定期間とのヘモグロビン変化量を比較する手法などが多く用いられ、タスクとレストとの切り替わる時間や、イベントの発生時間を管理する必要がある。このため、保存開始後には、ステップS12において、本体制御部14は、操作入力部18を用いた入力操作に基づいて、イベント信号やマーク信号などの時間標識信号を発行し、入力を受け付けた時間における計測データに時間標識信号を付加して主記憶部16に格納する。
また、光計測装置1の本体制御部14が操作入力部18を用いた使用者による計測停止入力を受け付けると、ステップS13に進み、本体制御部14は、計測停止コマンドを光計測装置2に送信する。そして、ステップS14aおよびステップS14bにおいて、光計測装置1の本体制御部14と光計測装置2の本体制御部24とが計測を停止する。
以上により、別々の被験者に対する光計測装置1および光計測装置2による同期計測(第1の運用形態)が行われる。
第2の運用形態は、光計測装置1および2を併用し、同一の被験者に対して光計測装置1および2が同期して計測を実行する形態である。この場合、被験者には、N+X個以下の送光プローブ1a(2a)と、M+Y個以下の受光プローブ1b(2b)とを使用して計測を行う。
この場合、図4のステップS2では、光計測装置1と光計測装置2とで統合した計測条件が設定される。すなわち、同一の被験者に対する光計測装置1側の送光プローブ1aおよび受光プローブ1bの配置と、光計測装置2側の送光プローブ2aおよび受光プローブ2bの配置とに基づいて、計測条件が作成される。このとき、装置毎に個別に計測条件作成を行う必要がなく、光計測装置1の操作入力部18および表示部17を利用して、統一的に計測条件作成を行うことが可能である。
計測条件が設定されると、ステップS3では、光計測装置1の本体制御部14が光計測装置2の担当分(送光プローブ2aおよび受光プローブ2b)の計測条件を分離して光計測装置2に通知する。また、光計測装置1の担当分(送光プローブ1aおよび受光プローブ1b)の計測条件は、光計測装置1自身の計測制御部13に設定される。
また、ステップS11において、光計測装置1の本体制御部14は、自身の計測データと受信した光計測装置2の計測データとを統合して、単一のデータファイルとして光計測装置1の主記憶部16に格納する。このため、データの移し替えやデータ統合のための作業を要することなく、ステップS12における時間標識信号の付加や、計測後のデータ処理や分析作業を統一して行うことが可能となる。
なお、第2の運用形態におけるその他のステップの処理は、第1の運用形態と同様であるので説明を省略する。
次に、第3の運用形態は、光計測装置2の単独使用において、光計測装置1側からの計測動作制御、データ格納およびデータ表示を実行する形態である。この場合、被験者には、光計測装置2によりX個以下の送光プローブ2aと、Y個以下の受光プローブ2bとを使用して計測が行われる。
この場合、図4のステップS2では、使用者は、表示部17および操作入力部18を利用して、光計測装置2のみに単独で計測条件を設定する。すなわち、本体制御部14は、使用者の入力操作に基づいて光計測装置2の計測条件を作成する。
計測条件が設定されると、ステップS3では、光計測装置1の本体制御部14が光計測装置2の計測条件を光計測装置2に通知する。この場合、光計測装置1側で計測を行わないため、光計測装置1自身には計測条件が設定されない。
また、ステップS11において、光計測装置1の本体制御部14は、受信した光計測装置2の計測データを独立したデータファイルとして光計測装置1の主記憶部16に格納する。このため、格納された計測データの表示や計測後のデータ処理、分析作業などを、外部コンピュータを用いることなく光計測装置1の操作入力部18と表示部17とによって実施することが可能である。
なお、第3の運用形態におけるその他のステップの処理は、第1の運用形態と同様であるので説明を省略する。
このように、上記第1〜第3の運用形態では、マスター機である光計測装置1が自身の制御のみならず、スレーブ機である光計測装置2の計測制御をも実行し、操作入力部18を用いた操作入力によるスレーブ機の計測条件や計測に関わる各種パラメータの設定を行うとともに、計測時の同期を行う。また、光計測装置1がスレーブ機である光計測装置2の計測データを受信し、主記憶部16に格納することにより、光計測装置1は、光計測装置1自身が取得した計測データと光計測装置2の計測データとを個別にまたは統合して管理する。この結果、本実施形態では、被験者に対する拘束性が高い光計測装置1を携帯タイプの光軽装装置2により補完し、外部コンピュータを必要とする光軽装装置2を光計測装置1により補完することにより、多様な運用が可能となる。また、この場合、マスター機の本体制御部14にはスレーブ機の本体制御部24よりも大きな処理能力が要求されるが、サイズ制限の少ない可搬タイプの光計測装置1をマスター機とすることにより、容易に光計測システム100を構成することが可能である。
本実施形態では、上記のように、光計測装置1を、光計測装置2と通信可能に構成し、かつ、操作入力部18からの入力操作に基づいて計測条件設定および計測制御を実行するとともに、通信により光計測装置2の計測条件設定および計測制御を実行する主計測装置(マスター機)として動作するように構成し、光計測装置2を、光計測装置1による制御に従って計測条件設定および計測制御を実行する副計測装置(スレーブ機)として動作するように構成することによって、光計測装置2の計測条件設定および計測制御を光計測装置1側で実行させることができる。これにより、光計測装置2と光計測装置1とを所有していれば、それぞれの装置を用途に応じて使い分けるだけでなく、光計測装置2と光計測装置1とを連携させて計測チャンネル数を増やしたり、複数人の被験者を光計測装置2と光計測装置1とでそれぞれ計測したりすることが可能となる。また、光計測装置1の操作入力部18を用いて光計測装置2の計測条件設定および計測制御を実行することができるので、従来、携帯タイプに必要とされていた外部コンピュータを用意する必要がない。この結果、携帯タイプ(携帯型)の光計測装置2と、可搬タイプ(非携帯型)の光計測装置1との両方のタイプの光計測装置を利用する場合に、追加的な設備投資を抑制しながら、多様な用途や使用環境で利用することが可能な光計測システムを得ることができる。
また、本実施形態では、上記のように、光計測装置1を、光計測装置1の計測動作と、光計測装置2の計測動作とを同期して実行させるように、光計測装置2を制御可能に構成する。これにより、たとえば光計測装置1と光計測装置2とを併用して、1または複数の被験者に対して同時に同期計測を実施することができる。
また、本実施形態では、上記のように、光計測装置1を、通信により光計測装置2の計測データを取得するとともに、取得した計測データを主記憶部16に格納することが可能なように構成する。これにより、光計測装置2が取得した計測データを光計測装置1側で管理することができるので、計測データ管理に外部コンピュータを用意する必要がなく、追加的な設備投資を抑制することができる。また、光計測装置1と光計測装置2とを連携させる場合に、計測データを装置間で移し替える作業を要することなく、計測データの比較や統合を容易に行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、複数の被験者に対して光計測装置1と光計測装置2とがそれぞれ計測動作を行う場合(第1の運用形態)において、一の被験者に対する光計測装置1の計測動作と、他の被験者に対する光計測装置2の計測動作とを同期させるとともに、光計測装置1の計測データと光計測装置2の計測データとを主記憶部16に個別に格納するように光計測装置1を構成する。これにより、同一の装置を複数台所有することなく、複数の被験者を同期して計測することができる。この場合にも、計測データを装置間で移し替える作業を要することなく、光計測装置1のみにより計測データ間の比較などを行うことができる。
また、本実施形態では、上記のように、同一の被験者に対して光計測装置1と光計測装置2とが計測動作を行う場合(第2の運用形態)において、光計測装置1の計測動作と光計測装置2の計測動作とを同期させるとともに、光計測装置1の計測データと光計測装置2の計測データとを統合して主記憶部16に格納するように光計測装置1を構成する。このように構成すれば、既存の装置(光計測装置1および光計測装置2)のみにより計測チャンネル数を増やして計測を行うことができる。この場合にも、計測データを装置間で移し替える作業を要することなく、各装置の計測データを単一の計測データとして光計測装置1側で管理することができる。
また、本実施形態では、上記のように、被験者に対して光計測装置2のみにより計測を行う場合(第3の運用形態)において、光計測装置2の計測動作を制御するとともに、光計測装置2の計測データを取得して光計測装置1の計測データとは独立して主記憶部16に格納するように光計測装置1を構成する。これにより、光計測装置2を単独で使用する場合にも、外部コンピュータが不要となる。このため、追加的な設備投資を抑制して、既存の光計測装置1および光計測装置2のみにより多様な用途に対応することができる。
また、本実施形態では、上記のように、光計測装置2に、光出力部21と、光検出部22と、通信部25と、本体制御部24とを設け、光計測装置1に、光出力部11と、光検出部12と、通信部15と、本体制御部14と、表示部17および操作入力部18とを設ける。これにより、独立して計測可能で、かつ、相互に通信可能な光計測装置2および光計測装置1を構成することができる。また、光計測装置1に表示部17および操作入力部18を設けることによって、外部の表示装置などを用意することなく、光計測装置2の計測条件設定および計測を行う際の作業を光計測装置1のみにより行うことができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく特許請求の範囲によって示され、さらに特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、1台の可搬タイプの光計測装置1(マスター機)と、1台の携帯タイプの光計測装置2(スレーブ機)とから構成された光計測システムに本発明を適用した例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、スレーブ機に位置付けられる光計測装置を複数台備えた光計測システムに本発明を適用してもよい。
また、上記実施形態では、光計測装置1(マスター機)が光計測装置2(スレーブ機)の計測条件設定および制御と、計測時の同期と、計測データの格納とを行う例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、少なくとも光計測装置1(マスター機)が光計測装置2(スレーブ機)の計測条件設定および制御を行えばよい。同期および計測データの格納については、別途同期計測を行うための手段を用いたり、個々の装置毎に計測データを格納するように構成したりしてもよい。
また、上記実施形態では、台車状の可搬タイプの光計測装置1(マスター機)を備えた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光計測装置1(マスター機)を固定的に設置される据え置き型の装置(非携帯型計測装置)としてもよい。
また、上記実施形態では、被験者に装着可能な光計測装置2(スレーブ機)を備えた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光計測装置2(スレーブ機)を被験者が手に持って携行したり、肩に掛けて携行可能な光計測装置としてもよい。
また、上記実施形態では、光計測装置1(マスター機)に表示部を設けた例を示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、光計測装置1(マスター機)に表示部を設ける代わりに、外部の表示装置と光計測装置1(マスター機)とを接続して外部の表示装置に計測データ等の表示を行うようにしてもよい。
また、上記実施形態では、光計測装置により被験者の脳内のヘモグロビン量の変化を計測する例について示したが、本発明はこれに限られない。本発明では、脳内のヘモグロビン量の変化に加えて、被験者の体の一部(たとえば手指など)の計測も行うようにしてもよい。
1 光計測装置(非携帯型計測装置)
1a 送光プローブ(第2送光端子)
1b 受光プローブ(第2受光端子)
2 光計測装置(携帯型計測装置)
2a 送光プローブ(第1送光端子)
2b 受光プローブ(第1受光端子)
11 光出力部(第2光出力部)
12 光検出部(第2光検出部)
14 本体制御部(第2制御部)
15 通信部(第2通信部)
16 主記憶部
17 表示部
18 操作入力部
21 光出力部(第1光出力部)
22 光検出部(第1光検出部)
24 本体制御部(第1制御部)
25 通信部(第1通信部)
100 光計測システム

Claims (9)

  1. 第1送光端子から被験体に計測光を照射し、前記被験体から外部に放出される前記計測光を第1受光端子により受光することにより、前記被験体を計測する携帯型計測装置と、
    第2送光端子から被験体に計測光を照射し、前記被験体から外部に放出される前記計測光を第2受光端子により受光することにより、前記携帯型計測装置とは独立して前記被験体を計測可能に構成されるとともに、入力操作を受け付ける操作入力部を含む、前記携帯型計測装置よりも大型の非携帯型計測装置とを備え、
    前記非携帯型計測装置は、前記携帯型計測装置と通信可能に構成され、かつ、前記操作入力部からの入力操作に基づいて計測条件設定および計測制御を実行するとともに、通信により前記携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行する主計測装置として動作するように構成されており、
    前記携帯型計測装置は、前記非携帯型計測装置とは独立して前記被験体を計測可能である一方、前記非携帯型計測装置による制御に従って計測条件設定および計測制御を実行する副計測装置としても動作するように構成されている、光計測システム。
  2. 前記非携帯型計測装置は、前記非携帯型計測装置の計測動作と、前記携帯型計測装置の計測動作とを同期して実行させるように、前記携帯型計測装置を制御可能に構成されている、請求項1に記載の光計測システム。
  3. 前記非携帯型計測装置は、計測データを格納する主記憶部をさらに含み、通信により前記携帯型計測装置の計測データを取得するとともに、取得した計測データを前記主記憶部に格納することが可能なように構成されている、請求項1または2に記載の光計測システム。
  4. 複数の被験体に対して前記非携帯型計測装置と前記携帯型計測装置とが個別に計測動作を行う場合において、前記非携帯型計測装置は、一の被験体に対する前記非携帯型計測装置の計測動作と、他の被験体に対する前記携帯型計測装置の計測動作とを同期させるとともに、前記非携帯型計測装置の計測データと前記携帯型計測装置の計測データとを前記主記憶部に個別に格納するように構成されている、請求項3に記載の光計測システム。
  5. 同一の被験体に対して前記非携帯型計測装置と前記携帯型計測装置とが計測動作を行う場合において、前記非携帯型計測装置は、前記非携帯型計測装置の計測動作と前記携帯型計測装置の計測動作とを同期させるとともに、前記非携帯型計測装置の計測データと前記携帯型計測装置の計測データとを統合して前記主記憶部に格納するように構成されている、請求項3または4に記載の光計測システム。
  6. 被験体に対して前記携帯型計測装置のみにより計測を行う場合において、前記非携帯型計測装置は、前記携帯型計測装置の計測動作を制御するとともに、前記携帯型計測装置の計測データを取得して前記非携帯型計測装置の計測データとは独立して前記主記憶部に格納するように構成されている、請求項3〜5のいずれか1項に記載の光計測システム。
  7. 前記携帯型計測装置は、前記第1送光端子に計測光を出力する第1光出力部と、前記第1受光端子から受光された計測光を検出する第1光検出部と、第1通信部と、計測動作制御を行う第1制御部とを含み、
    前記非携帯型計測装置は、前記第2送光端子に計測光を出力する第2光出力部と、前記第2受光端子から受光された計測光を検出する第2光検出部と、前記携帯型計測装置の前記第1通信部と通信可能な第2通信部と、計測動作制御を行う第2制御部と、表示部および前記操作入力部とを含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の光計測システム。
  8. 第1送光端子に計測光を出力する第1光出力部と、第1受光端子から受光された計測光を検出する第1光検出部と、第1通信部と、計測動作制御を行う第1制御部とを含む携帯型計測装置と、
    第2送光端子に計測光を出力する第2光出力部と、第2受光端子から受光された計測光を検出する第2光検出部と、前記携帯型計測装置の前記第1通信部と通信可能な第2通信部と、計測動作制御を行う第2制御部と、入力操作を受け付ける操作入力部とを含み、前記携帯型計測装置よりも大型の非携帯型計測装置とを備え、
    前記携帯型計測装置および前記非携帯型計測装置は、それぞれ、前記第1送光端子および前記第2送光端子から被験体に照射され、前記被験体から外部に放出される計測光を前記第1受光端子および前記第2受光端子により受光することにより、前記被験体を互いに独立して計測可能に構成され、
    前記非携帯型計測装置の前記第2制御部は、前記操作入力部からの入力操作に基づいて前記非携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行するとともに、通信により前記携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行する主制御部として動作するように構成され、
    前記携帯型計測装置の前記第1制御部は、前記第2制御部による制御に従って前記携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行するための副制御部として動作するように構成されている、光計測システム。
  9. 第1送光端子に計測光を出力する第1光出力部と、第1受光端子から受光された計測光を検出する第1光検出部と、第1通信部と、計測動作制御を行う第1制御部とを含み、被験体から外部に放出される計測光を第1受光端子により受光することにより被験体の計測動作を行う携帯型計測装置よりも大型に形成され、
    第2送光端子に計測光を出力する第2光出力部と、
    第2受光端子から受光された計測光を検出する第2光検出部と、
    前記携帯型計測装置の前記第1通信部と通信可能な第2通信部と、
    計測動作制御を行う第2制御部と、
    入力操作を受け付ける操作入力部とを備え、
    前記第2送光端子から被験体に照射され、被験体から外部に放出される計測光を前記第2受光端子により受光することにより、前記携帯型計測装置とは独立して被験体の計測動作を行うように構成され、
    前記第2制御部は、前記操作入力部からの入力操作に基づいて計測条件設定および計測制御を実行するとともに、通信により前記携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行する主制御部として動作することにより、前記携帯型計測装置の前記第1制御部を、前記第2制御部による制御に従って前記携帯型計測装置の計測条件設定および計測制御を実行するための副制御部として動作させるように構成されている、光計測装置。
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