JP2014117570A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ピンの位置を変えてプレーに要する時間を調整する場合に、ピンの位置の決定を支援すること。
【解決手段】位置取得部101は、ゴルフコースのグリーン上のピンの位置を表す位置情報を取得する。長さ取得部102は、ゴルフコースにおいてプレイヤーがゴルフをプレーしたときに要したプレー時間の長さを表す時間情報を取得する。評価部103は、位置取得部101により取得された位置情報により表されるピンの位置でプレーが行われたときに長さ取得部102により取得された時間情報に基づいて、互いに異なるピンの位置における時間情報同士を比較して、それらのピンの位置がプレー時間に与えた影響を評価する。出力部104は、評価部103により評価された結果に基づくデータを出力する。
【選択図】図8

Description

本発明は、ゴルフ場の運営を支援する技術に関する。
ゴルフ場の運営を支援する技術がある。例えば、特許文献1には、ゴルフコースを走行するカートの位置情報からプレーの遅延を判定し、遅延しているカートに警告信号を発信する技術が記載されている。この技術は、プレイヤーに警告を与えてプレーを早めさせ、プレーに要する時間を短くさせることでゴルフ場の運営を支援するものといえる。
特開2008−178677号公報
ところで、グリーン上のピンがいつも同じような位置に立っていると、周囲の芝が痛んだりプレイヤーが飽きてしまったりするため、ピンの位置を毎日変えて運営されることが多い。一方、ピンの位置を変えると、ゴルフのプレーに要する時間も変化することがある。これらのことを考慮して、多くのゴルフ場では、ゴルフコースが混雑する週末には、比較的プレーに要する時間が短くなりやすい位置にピンを立て、平日にはそれ以外の位置にピンを立てるといった調整が行われている。例えば、週末は花道を使える位置にピンを立て、平日はバンカー越えや池越えの位置にピンを立てるといった具合である。
しかし、プレーに要する時間は、プレイヤーの技量、グリーンを狙うときのライ、障害物(バンカー、池及び木等)の配置や見え方など様々な要素に左右されるため、ピンの位置との関係を判断することが難しい。また、特許文献1の技術では、このような判断を支援することができない。
そこで、本発明は、ピンの位置を変えてプレーに要する時間を調整する場合に、ピンの位置の決定を支援することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、ゴルフコースのグリーン上のピンの位置を表す位置情報を取得する位置取得手段と、前記ゴルフコースにおいてプレイヤーがゴルフをプレーしたときに要したプレー時間の長さを表す時間情報を取得する長さ取得手段と、前記位置取得手段により取得された位置情報により表されるピンの位置でプレーが行われたときに前記長さ取得手段により取得された時間情報に基づいて、互いに異なるピンの位置における当該時間情報同士を比較して、前記ピンの位置が前記プレー時間に与えた影響を評価する評価手段とを備えることを特徴とする情報処理装置を提供する。
また、前記長さ取得手段は、前記ゴルフコースの或るホールのグリーン上における前記プレー時間の長さを表す情報を第1の前記時間情報として取得し、当該ホールにおける前記プレー時間または当該グリーンを含む当該ホールの所定の区間における前記プレー時間のいずれかの長さを表す情報を第2の前記時間情報として取得し、前記評価手段は、取得された当該第1の時間情報及び当該第2の時間情報の関係に応じて前記影響を評価してもよい。
さらに、前記長さ取得手段は、前記プレー時間の長さを数値で表した前記第1及び第2の時間情報を取得し、前記評価手段は、前記第1及び第2時間情報が取得されたときのピンの位置による前記影響として、取得された当該第2の時間情報を当該第1の時間情報で除した値が大きいほど、当該位置にピンが立っているグリーンまでの前記プレー時間が当該グリーン上での前記プレー時間の割に長くなったと評価してもよい。
また、前記長さ取得手段は、前記ゴルフコースの或るホールにおける前記プレー時間、当該ホールのグリーン上における前記プレー時間、当該ホールにおける当該グリーンまでの前記プレー時間、当該グリーンを含む当該ホールの所定の区間における前記プレー時間または当該ホールのホールアウトから次のホールのティーショットまでに要する前記プレー時間のいずれかを数値で表した前記時間情報を取得し、前記評価手段は、ピンの位置が前記プレー時間に与えた影響を、互いに異なるピンの位置でそれぞれプレーが行われたときに取得された前記時間情報の平均値、中央値、最大値または最小値同士を比較した結果に応じて評価してもよい。
さらに、前記長さ取得手段は、1組の前記プレイヤーの人数に応じて当該プレイヤー1人あたりの前記プレー時間の長さを表す前記時間情報を取得してもよい。
また、前記長さ取得手段は、前記ピンの抜き差しを検知する検知手段により前記ピンが抜き取られたことが検知された時刻と当該ピンが差し込まれた時刻との差に基づいて定まる前記第2の時間情報を取得してもよい。
さらに、前記位置取得手段は、カップまたはホールカッターに設けられた、位置を測定する測位手段によって測定された位置を表す情報を前記位置情報として取得してもよい。
また、取得された前記位置情報により表されるピンの位置と、当該ピンの位置が前記評価手段により評価された結果とを対応付けたデータを出力する出力手段を備えてもよい。
さらに、前記評価手段は、取得された前記位置情報により表されるピンの位置が前記プレー時間に与えた影響に基づいて、当該位置とは異なるピンの位置が、前記プレーが今後行われるときに要する時間に与える影響を評価してもよい。
本発明は、情報処理装置が、ゴルフコースのグリーン上のピンの位置を表す位置情報を取得する位置取得ステップと、前記情報処理装置が、前記ゴルフコースにおいてプレイヤーがゴルフをプレーしたときに要したプレー時間の長さを表す時間情報を取得する長さ取得ステップと、前記情報処理装置が、前記位置取得ステップにおいて取得された位置情報により表されるピンの位置でプレーが行われたときに前記長さ取得ステップにおいて取得された時間情報に基づいて、互いに異なるピンの位置における当該時間情報同士を比較して、前記ピンの位置が前記プレー時間に与えた影響を評価する評価ステップとを備えることを特徴とする情報処理方法を提供する。
本発明によれば、ピンの位置を変えてプレーに要する時間を調整する場合に、ピンの位置の決定を支援することができる。
評価システムの全体構成を示す図である。 測定装置群の構成を示す図である。 第1測定装置を説明するための図である。 第3測定装置のハードウェア構成を示す図である。 第2測定装置を説明するための図である。 第1、第2及び第3測定装置が設置される場所の一例を示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成を示す図である。 情報処理装置が実現する機能構成を示す図である。 グリーン面の複数の領域の一例を示す図である。 記憶された時刻、人数及び順番の例を示す表である。 第1及び第2の時間情報の例を示す表である。 第1の方法での評価結果を説明するための表である。 第2の方法での評価を説明するための表である。 表示された評価結果データの一例を示す図である。 評価処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。 所定の区間を説明するための図である。 変形例の評価の方法を説明するための図である。 本変形例の情報処理装置の機能構成を示す図である。 生成部が生成したデータの一例を示すグラフである。 生成部が生成したデータの一例を示すグラフである。
[実施形態]
本発明の実施の形態の一つである評価システムについて以下に説明する。
[構成]
図1は、評価システム1の全体構成を示す図である。評価システム1は、ゴルフ場の運営を支援するために、ゴルフコースにおいてプレイヤーがゴルフをプレーしたときに要した時間(以下「プレー時間」という。)にグリーン上のピンの位置が与えた影響(以下単に「ピン位置の影響」という。)を評価するシステムである。ゴルフコースにおいては、ピンの位置が変わることで、プレー時間も変化することがある。例えば、難易度の高いピンの位置でプレーが行われた場合に、難易度の低いピンの位置でプレーが行われた場合に比べてプレー時間が長くなることがある。ピンの位置の影響とは、このように、ピンの位置によってプレー時間が長くなったり短くなったりする影響のことである。評価システム1は、このようなピンの位置の影響を評価する。
評価システム1は、情報処理装置10と測定装置群201〜218(各々を区別しない場合は「測定装置群200」という。)とを備えている。測定装置群200は、1番ホールから18番ホールまでの各ホールにそれぞれ設置され、プレイヤーのプレー時間を計測するための測定を行う。測定装置群200は、移動体通信網及びインターネット等を含むネットワーク2を介して情報処理装置10と通信可能となっている。
測定装置群200の構成について、1番ホールに設けられる測定装置群201を例に説明する。
図2は、測定装置群201の構成を示す図である。測定装置群201は、第1測定装置301と、第2測定装置401と、第3測定装置501とを備えている。なお、測定装置群201〜218は、第1測定装置301〜318と、第2測定装置401〜418と、第3測定装置501〜518とをそれぞれ備えている。これらの装置の各々を区別しない場合は、それぞれ「第1測定装置300」、「第2測定装置400」及び「第3測定装置500」という。
図3は、第1測定装置301を説明するための図である。図3(a)では、第1測定装置301のハードウェア構成が示されている。第1測定装置301は、カートまたはプレイヤーが自装置の前を通過した時刻(以下単に「通過時刻」という。)を測定する装置である。第1測定装置301は、センサ31と、制御装置32と、通信装置33とを備えている。センサ31は、カートまたはプレイヤーが通過したことを判断するための物理量を測定するセンサであり、例えば、反射型赤外線センサである。センサ31は、赤外線を照射し、何らかの物体によって反射したその赤外線の光量を測定する。センサ31は、測定した光量を示す信号を制御装置32に供給する。
制御装置32は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びリアルタイムクロックを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMに記憶されたプログラムを実行することによって、センサ31及び通信装置33の動作を制御する。ROMは、自装置を識別する識別情報を記憶している。この識別情報は、第1、第2及び第3測定装置の各々を識別するために決められた情報であり、例えば、互いに重複しない番号や記号が識別情報として決められている。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出する機能を有している。通信装置33は、ネットワーク2を介して無線通信を行うための通信回路を備え、例えばネットワーク2を介して情報処理装置10にデータを送信する。
図3(b)では、第1測定装置301の外観が示されている。第1測定装置301は、センサ31が照射する赤外線及びセンサ31に向けて入射する赤外線を通過させる通過口34を有する筐体35を備えている。第1測定装置301は、例えばカートパス沿いに通過口34をカートパス側に向けて設置される。図3(c)では、カートパス沿いに設置された第1測定装置301が示されている。図3(c)に示すカート3は、第1測定装置301の通過口34の前方を矢印の方向に通過する。このとき、センサ31から照射されてカート3により反射された赤外線が通過口34に入射するため、センサ31が測定する光量がその前後に比べて大きくなる。プレイヤーが通過した場合も同様である。制御装置32は、このような光量の変化に基づいて前述した通過時刻を測定する。制御装置32は、例えば、センサ31から供給される信号が示す光量が閾値以下である期間が決められた時間(例えば5分間)以上続いたあとで、最初にこの光量が閾値を超えた時刻を通過時刻として測定する。制御装置32は、通過時刻を測定した場合、測定した通過時刻と自装置の識別情報とを示す時刻データを通信装置33を制御して情報処理装置10に送信させる。
他の第1測定装置300も、いずれも第1測定装置301と同じハードウェア構成を備え、上記の方法で通過時刻を測定し、時刻データを情報処理装置10に送信する。また、第3測定装置500も、第1測定装置301と同じハードウェア構成を備える。
図4は、第3測定装置500のハードウェア構成を示す図である。第3測定装置500は、図3に示すセンサ31、制御装置32及び通信装置33とそれぞれ同じ装置であるセンサ51、制御装置52及び通信装置53を備える。第3測定装置500は、図3の説明で述べた方法で通過時刻を測定し、時刻データを情報処理装置10に送信する。
図5は、第2測定装置401を説明するための図である。図5(a)では、第2測定装置401のハードウェア構成が示されている。第2測定装置401は、センサ41と、測位装置42と、制御装置43と、通信装置44とを備えている。これらの装置は、グリーンに埋め込まれるカップ内に設置される。図5(b)では、グリーンに埋め込まれたカップ4の断面と、カップ4の内部に設置された第2測定装置401が備える各装置との一例が示されている。カップ4は、ピン5を差し込むための差し込み部49を有し、差し込み部49には、ピン5が差し込まれている。
センサ41は、ピンの抜き差しを検知するための物理量を測定するセンサであり、例えば、重さを測定するセンサである。センサ41は、カップ4の底面と差し込み部49の底部と接するように設置されている。差し込み部49は、ピン5が差し込まれると、ピン5の重さによって変形し、その底部が鉛直下向きに移動する。センサ41は、差し込み部49の底部の移動を重さとして測定する。センサ41は、測定した重さを示す信号を制御装置43に供給する。測位装置42は、例えばGPS(Global Positioning System)の技術を用いて自装置の位置を測定する測位手段である。具体的には、測位装置42は、GPS衛星からの信号を受信することで、自装置が所在する位置の緯度及び経度を測定する。測位装置42は、測定した位置を示す信号を制御装置43に供給する。通信装置44は、ネットワーク2を介して無線通信を行うための通信回路を備え、例えばネットワーク2を介して情報処理装置10にデータを送信する。
制御装置43は、CPU、ROM、RAM及びリアルタイムクロックを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROMに記憶されたプログラムを実行することによって、第2測定装置401が備える各装置の動作を制御する。ROMは、上述した識別情報を記憶している。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出する機能を有している。制御装置43は、センサ41により測定される重さの変化に基づいて、次のようにピンの抜き差しを検知する。ROMには、ピンが差し込まれた状態でセンサ41により測定される第1の重さと、ピンが抜き取られた状態でセンサ41により測定される第2の重さとの間の重さが閾値として記憶されている。制御装置43は、センサ41から供給された信号が示す重さが閾値以下である状態から閾値を超えた状態になったときにピン5が差し込まれたことを検知し、この重さが閾値を越えている状態から閾値以下の状態になったときにピン5が抜き取られたことを検知する。このように、センサ41及び制御装置43が協働することで、ピンの抜き差しを検知する検知手段として機能する。
制御装置43は、ピン5が抜き取られたことを検知した時刻(以下「抜き取り時刻」という。)と、ピン5が差し込まれたことを検知した時刻(以下「差し込み時刻」という。)とを測定する。制御装置32は、抜き取り時刻及び差し込み時刻を測定した場合、測定したこれらの時刻と自装置の識別情報とを示す時刻データを通信装置44を制御して情報処理装置10に送信させる。また、制御装置43は、測位装置42により測定された位置と自装置の識別情報とを示す位置データを通信装置44を制御して情報処理装置10に送信させる。
図6は、第1、第2及び第3測定装置が設置される場所の一例を示す図である。図6では、上空から見たホール7が示されている。ホール7には、ティーグラウンド8と、カートパス9と、グリーン6とが設けられている。ホール7においては、ティーグラウンド8側を後方、グリーン6側を前方といい、後方から前方に向かう方向に直交する方向を横方向という。
第1測定装置300は、この例では、ティーグラウンド8の前方の端部の横方向のカートパス9沿いに設置されている。なお、第1測定装置300は、カートパス9沿いであればこれよりも前方または後方に設置されていてもよいが、ティーショットを打つときにプレイヤーがカートを停止させる場所よりも前方に設置されることが望ましい。第3測定装置500は、この例では、グリーン6よりも前方のカートパス9沿いに設置されている。なお、第3測定装置500も、カートパス9沿いであればこれよりも前方または後方に設置されていてもよいが、グリーン上のプレーをするときにプレイヤーがカートを停止させる場所よりも次のホールに近い場所に設置されることが望ましい。また、第1測定装置300及び第3測定装置500は、カートパス9沿いでなくとも、カート及びプレイヤーの通過を検知可能な場所であれば、カートパス9から離れた場所に設置されていてもよい。第2測定装置400は、グリーン6のピン5が立てられているカップ内に設置されている。
図7は、情報処理装置10のハードウェア構成を示す図である。情報処理装置10は、制御装置11と、記憶装置12と、通信装置13と、表示装置14と、操作装置15とを備えるコンピュータであり、例えばパーソナルコンピュータである。制御装置11は、CPU、ROM、RAM及びリアルタイムクロックを備えている。CPUは、RAMをワークエリアとして用いてROM及び記憶装置12に記憶されたプログラムを実行することによって、情報処理装置10が備える各装置の動作を制御する。記憶装置12は、例えばフラッシュメモリやハードディスク等の記憶手段であり、制御装置11が制御に用いるデータやプログラムなどを記憶している。通信装置13は、ネットワーク2を介して通信を行うための通信回路を備え、例えばネットワーク2を介して送信されてきたデータを受信する。表示装置14は、表示面を備え、その表示面に画像を表示する表示手段である。操作装置15は、キーボードやマウス等の入力手段を備え、ユーザの操作を受け付けてその操作の内容を示す信号を制御装置11に供給する。
情報処理装置10は、以上のハードウェア構成に基づき、上述したピン位置の影響を評価する評価処理を行う。記憶装置12には、評価処理を行うためのプログラムが記憶されている。制御装置11がそのプログラムを実行して図7に示す各装置を制御することで、以下に述べる機能が実現される。
図8は、情報処理装置10が実現する機能構成を示す図である。情報処理装置10は、位置取得部101と、長さ取得部102と、評価部103と、出力部104とを備える。
位置取得部101は、ゴルフコースのグリーン上のピンの位置を表す情報(以下「位置情報」という。)を取得する位置取得手段である。位置取得部101は、例えば、カップに設けられた、位置を測定する測位手段によって測定された位置の情報を位置情報として取得する。位置取得部101は、本実施形態においては、図5に示す制御装置11、記憶装置12及び通信装置13が協働して実現する機能である。図4で示した第2測定装置401は、例えば1日のうちの決められた時刻に上述した位置データを情報処理装置10に送信する。この時刻は、ピンが或る位置に切られてから、次の位置に切られるまでの間のどこかの時刻であればよく、ピンの位置を変更する時間帯(夕方や早朝)を除く時刻であることが望ましい。なお、制御装置11が通信装置13を介して位置データを要求する要求データを第2測定装置401に送信し、要求データを受信した第2測定装置401がその応答で位置データを送信してもよい。
制御装置11には、通信装置13を介して位置データが供給される。一方、記憶装置12は、各ホールのグリーン面を複数の領域に分割したときの各領域に含まれる位置を示す領域データを記憶している。
図9は、グリーン面の複数の領域の一例を示す図である。図9に示すグリーン6は、図6に示すホール7のグリーンであり、6つの領域A、B、C、D、E及びFに分割されている。これらの領域は、グリーンのカラーの内側の線と、図9に示す破線とで囲まれる領域である。なお、各領域は、カラーの外側の線に囲まれた領域であってもよい。領域データは、例えば各領域の境界の複数の位置を示すデータである。
制御装置11は、この領域データに基づいて、供給された位置データにより示される位置が含まれる領域を判断する。位置取得部101は、こうして判断した領域を、位置情報として取得する。図9の例では、位置取得部101は、例えばピンの位置Aやピンの位置Bを表す位置情報を取得する。位置取得部101は、取得した位置情報を評価部103に供給する。上記の位置データの送信が1日毎に行われるため、位置取得部101も、1日毎に位置情報を評価部103に供給する。
長さ取得部102は、プレー時間、すなわちゴルフコースにおいてプレイヤーがゴルフをプレーしたときに要した時間の長さを表す時間情報を取得する長さ取得手段である。長さ取得部102は、本実施形態では、ゴルフコースの或るホールのグリーン上におけるプレー時間の長さを表す情報(以下「第1の時間情報」という。)と、そのホールにおけるプレー時間の長さを表す情報(以下「第2の時間情報」という。)とを時間情報として取得する。長さ取得部102は、例えば、制御装置11、記憶装置12、通信装置13及び操作装置15が協働して実現する機能である。
制御装置11には、第1測定装置300、第2測定装置400及び第3測定装置500から送信されてくる時刻データが通信装置13を介して供給される。一方、記憶装置12は、上述した識別情報と、それらの識別情報により識別される各測定装置が設置されているホールとを対応付けた識別情報テーブルを記憶している。制御装置11は、この識別情報テーブルを参照し、供給された時刻データが示す識別情報に対応付けられたホールを、その時刻データを送信してきた測定装置が設置されているホールとして特定する。なお、各測定装置は、識別情報の代わりに設置されたホールの番号を記憶しておき、その番号を示すデータを送信するようにしてもよい。その場合、制御装置11は、供給されたデータ(例えば時刻データ)が示す番号をそのデータを送信してきた測定装置が設置されているホールとして特定し、記憶装置12に識別情報テーブルを記憶させておく必要がなくなる。
また、記憶装置12は、ラウンドを開始する組の順番と、各組のプレイヤーの人数とを対応付けた人数テーブルを記憶している。なお、記憶装置12は、アウトとインのそれぞれからプレイヤーがラウンドを開始する場合には、アウトとインのそれぞれについて順番と人数とを対応付けた人数テーブルを記憶している。この人数テーブルは、例えば、ゴルフ場の運営者が操作装置15を操作して入力した組の順番と人数とに基づいて、制御装置11により生成されたものである。なお、制御装置11は、例えばプレイヤーの予約を受け付けるシステムから供給された組の順番と人数とに基づいて、人数テーブルを生成してもよい。
制御装置11は、例えば、1番ホールに設置された第1測定装置300からその日の1番目に送信されてきた時刻データを、人数テーブルでアウトの1番目の組に対応付けられている人数と、その順番(この場合1組目)とに対応付けて、記憶装置12に記憶させる。制御装置11は、同じく、その第1測定装置300からその日の2番目に送信されてきた時刻データを、人数テーブルでアウトの2番目の組に対応付けられている人数と、その順番(この場合2組目)とに対応付けて、記憶装置12に記憶させる。制御装置11は、各ホールに設置された第1測定装置300から送信されてきた時刻データが供給されたときにも、同様に人数と順番とに対応付けて記憶させる。また、制御装置11は、各ホールに設置された第2測定装置400及び第3測定装置500から送信されてきた時刻データが供給されたときにも、同様に人数と順番とに対応付けて記憶させる。なお、制御装置11は、アウトとインのそれぞれからプレイヤーがラウンドを開始する場合には、アウトとインのそれぞれにおいて時刻データを人数と順番とに対応付けて記憶させる。
第1測定装置300により測定された時刻は、ティーショットが終わりカートを移動させ初めた時刻を表しており、以下ではこの時刻を「ティーショット時刻」という。第3測定装置500により測定された時刻は、ホールアウトして次のホールにカートを移動させ初めた時刻を表しており、以下ではこの時刻を「ホールアウト時刻」という。また、第2測定装置400により測定された時刻は、上述した抜き取り時刻(ピンが抜き取られたことを検知した時刻)及び差し込み時刻(ピンが差し込まれたことを検知した時刻)である。記憶装置12に記憶される時刻データが示すこれらの時刻と、各時刻データに対応付けて記憶される人数及び順番の例を図10に示す。
図10は、記憶された時刻、人数及び順番の例を示す表である。図10では、「順番」、「人数」、「ティーショット時刻」、「抜き取り時刻」、「差し込み時刻」及び「ホールアウト時刻」がそれぞれ示されている。例えば、「1組目」は、人数が「3」で、各時刻が「7:35:00」、「7:44:43」、「7:51:19」及び「7:51:50」であることが示されている。同様に、「2組目」は、人数が「4」で、各時刻が「7:43:57」、「7:59:35」、「8:06:45」及び「8:07:38」であり、「3組目」は、人数が「2」で、各時刻が「7:56:12」、「8:09:20」、「8:11:51」及び「8:12:15」であることが示されている。長さ取得部102は、これらの情報に基づいて、次のように第1及び第2の時間情報を取得する。
長さ取得部102は、或る組の或るホールにおける差し込み時刻と、その組のそのホールにおける抜き取り時刻との差の時間を、その組のそのホールのグリーン上におけるプレー時間(「グリーン上のプレー時間」という)として算出する。また、長さ取得部102は、或る組の或るホールにおけるホールアウト時刻と、その組のそのホールにおけるティーショット時刻との差の時間を、その組のそのホールにおけるプレー時間(「ホールのプレー時間」という)として算出する。そして、長さ取得部102は、算出したグリーン上のプレー時間をその組の人数で除した値を第1の時間情報として取得し、算出したホールのプレー時間をその組の人数で除した値を第2の時間情報として取得する。
図11は、第1及び第2の時間情報の例を示す表である。図11では、「順番」、「人数」、「グリーン上のプレー時間」、「ホールのプレー時間」、「第1の時間情報」及び「第2の時間情報」がそれぞれ示されている。例えば、「1組目」は、人数が「3」で、グリーン上のプレー時間及びホールのプレー時間がそれぞれ「6:36」及び「16:50」であるから、それらを3で除した「2:12」及び「5:36」が第1及び第2の時間情報として取得されていることが示されている。同様に、人数が「4」の「2組目」は、グリーン上及びホールのプレー時間がそれぞれ「7:10」及び「23:41」であるから、それらを4で除した「1:47」及び「5:55」が第1及び第2の時間情報として取得され、人数が「2」の「3組目」は、グリーン上及びホールのプレー時間がそれぞれ「2:31」及び「16:03」であるから、それらを2で除した「1:15」及び「8:01」が第1及び第2の時間情報として取得されていることが示されている。なお、長さ取得部102は、この例では、1秒未満の値を切り捨てているが、切り上げても四捨五入をしてもよいし、例えば10秒未満の値を切り捨て、切り上げまたは四捨五入してもよい。長さ取得部102は、要は、プレー時間の長さを表す情報を時間情報として取得すればよい。
以上のとおり、長さ取得部102は、ピンの抜き差しを検知する検知手段によりピンが抜き取られたことが検知された時刻とそのピンが差し込まれた時刻との差に基づいて定まる第1の時間情報を取得する。また、長さ取得部102は、或るホールにおいて第3測定装置500により測定された時刻と、そのホールにおいて第1測定装置300により測定された時刻との差に基づいて定まる第2の時間情報を取得する。また、長さ取得部102は、ホールアウト時刻とティーショット時刻との差の時間を第2の時間情報として取得する。つまり、長さ取得部102は、本実施形態では、プレー時間の長さを数値で表した第1及び第2の時間情報を取得する。また、長さ取得部102は、1組のプレイヤーの人数に応じてそれらのプレイヤー1人あたりのプレー時間の長さを表す時間情報(第1及び第2の時間情報)を取得する。長さ取得部102は、取得した第1及び第2の時間情報を評価部103に供給する。
評価部103は、位置取得部101により取得された位置情報により表されるピンの位置でプレーが行われたときに長さ取得部102により取得された時間情報に基づいて、互いに異なるピンの位置における時間情報同士を比較して、ピンの位置がプレー時間に与えた影響を評価する評価手段である。評価部103は、制御装置11及び記憶装置12が協働して実現する機能である。制御装置11には、位置取得部101から位置情報が供給され、長さ取得部102から第1及び第2の時間情報が供給される。位置情報は、上述したとおり、1日毎に供給される。制御装置11は、最初に、或る位置情報により表されるピンの位置と、供給された第1及び第2の時間情報とを対応付けて記憶装置12に記憶させる。このとき、第1及び第2の時間情報が、そのピンの位置でプレーが行われたときに取得されたものとなるようにする。そのあとは、制御装置11は、次に供給された位置情報により表されるピンの位置と、次の日に供給された第1及び第2の時間情報とを対応付けて記憶装置12に記憶させる。これにより、制御装置11は、位置情報により表されるピンの位置を、そのピンの位置でプレーが行われたときに取得された第1及び第2の時間情報に対応付けて記憶させることになる。
評価部103は、このようにして記憶したピンの位置、第1及び第2の時間情報に基づいて上述した影響の評価を行う。評価部103は、2つの方法でこの評価を行う。
第1の方法では、評価部103は、取得されたピンの位置(「第1のピンの位置」という)がプレー時間に与えた影響として、その第1のピンの位置でプレーが行われたときに取得された時間情報の平均値が、他のピンの位置(「第2のピンの位置」という)でプレーが行われたときに取得された時間情報の平均値よりも大きい場合に、第1のピンの位置にピンが立っていたときのプレー時間が第2のピンの位置にピンが立っていたときのプレー時間に比べて長くなったと評価する。評価部103は、この第1の方法での評価を、例えば第1及び第2の時間情報のそれぞれについて行う。
図12は、第1の方法での評価結果を説明するための表である。図12では、「ピンの位置」、「第1の時間情報の平均値」及び「第2の時間情報の平均値」が示されている。この例では、図6に示したホール7のグリーン6上のピンの位置として、図9に示した「A」、「B」、「C」、「D」、「E」及び「F」が示されている。また、ピンの位置A、B、C、D、E及びFにおける第1の時間情報の平均値が、それぞれ「1:54」、「2:18」、「1:51」、「1:30」、「2:12」及び「1:54」であり、第2の時間情報の平均値が、それぞれ「3:54」、「4:09」、「3:57」、「4:06」、「4:00」及び「4:30」であることが示されている。これらの平均値は、例えば、過去の或る期間(例えば1ヶ月間や半年間など)に各位置にピンが立てられたときに取得された第1及び第2の時間情報の平均値を表している。
評価部103は、例えば、位置Fにおける第1の時間情報の平均値(1:54)が、位置C及びDの第1の時間情報の平均値よりも大きいため、位置Fにピンが立っていたときのホール7のグリーン6上のプレー時間が位置C及びDにピンが立っていたときのホール7のグリーン6上のプレー時間に比べて長くなったと評価する。また、評価部103は、位置Fを第1のピンの位置とした場合、位置Fにおける第2の時間情報の平均値(4:30)が、位置A〜Eの第2の時間情報の平均値よりも大きいため、位置Fにピンが立っていたときのホール7のプレー時間が位置A〜Eにピンが立っていたときのホール7のプレー時間に比べて長くなったと評価する。
なお、評価部103は、第1の方法において、第1のピンの位置がプレー時間に与えた影響として、その第1のピンの位置でプレーが行われたときに取得された時間情報の平均値が、第2のピンの位置でプレーが行われたときに取得された時間情報の平均値よりも小さい場合に、第1のピンの位置にピンが立っていたときのプレー時間が第2のピンの位置にピンが立っていたときのプレー時間に比べて短くなったと評価してもよい。この場合、第1の時間情報の平均値が最も小さいピンの位置Dや、第2の時間情報の平均値が最も小さいピンの位置Aについても、第1の方法での評価がされることになる。このように、評価部103は、第1の方法では、ピンの位置がプレー時間に与えた影響を、互いに異なるピンの位置でそれぞれプレーが行われたときに取得された時間情報の平均値同士を比較した結果に応じて評価する。
第2の方法では、評価部103は、長さ取得部102により取得された第1の時間情報及び第2の時間情報の関係に応じてその影響を評価する。評価部103は、例えば、第1及び第2時間情報が取得されたときのピンの位置による影響を、取得されたその第2の時間情報をその第1の時間情報で除した値(以下「除算値」という。)を用いて評価する。具体的には、評価部103は、算出した除算値が大きいピンの位置ほど、その位置にピンが立っているグリーンを目指して行われたプレーに要した時間(つまりグリーンまでのプレー時間)が、そのグリーン上でのプレー時間の割に長くなったと評価する。評価部103は、第1及び第2の時間情報の合計または平均値を用いて、前述した除算を行う。第2の方法での評価について、図13を参照して説明する。
図13は、第2の方法での評価を説明するための表である。図13では、図12の例において算出された「除算値」が示されている。この例では、ピンの位置A、B、C、D、E及びFにおける除算値が、それぞれ「2.05」、「1.80」、「2.14」、「2.73」、「1.82」及び「2.37」と示されている。この場合、評価部103は、除算値が大きい順番に、すなわち、位置D、F、C、A、E及びBの順番に、その位置にピンが立っているグリーンまでのプレー時間がそのグリーン上でのプレー時間の割に長くなったと評価する。
以上のとおり、評価部103は、第1及び第2のいずれの方法でも、互いに異なるピンの位置における時間情報同士を比較して影響を評価している。
評価部103は、第1及び第2の方法で評価した結果を示す評価結果データを出力部104に供給する。第1の方法で評価がされた場合の評価結果データは、例えば、第1及び第2の時間情報の平均値が大きいほうから続き番号(例えば1、2、3・・)を付与し、それらの平均値、続き番号及びピンの位置を互いに対応付けたデータである。また、第2の方法で評価がされた場合の評価結果データは、例えば、除算値が大きいほうから続き番号(例えば1、2、3・・)を付与し、除算値、続き番号及びピンの位置を互いに対応付けたデータである。これらの続き番号は、ピンの位置がプレー時間に与えた影響の大きさの順位を表している。例えば、第1及び第2の時間情報の平均値であれば、順位が上である(番号が小さい)ほど、プレー時間が長くなりやすいという影響の大きさの順位が表される。また、除算値であれば、順位が上である(番号が小さい)ほど、グリーンまでのプレー時間がそのグリーン上でのプレー時間の割に長いという影響の大きさの順位が表される。これらの影響の大きさは、評価部103による評価の結果を表している。このように、評価結果データは、ピンの位置と、そのピンの位置が評価部103により評価された結果とを対応付けたデータである。
出力部104は、評価部103により評価された結果に基づくデータを出力する出力手段である。出力部104は、本実施形態においては、位置取得部101により取得された位置情報により表されるピンの位置と、そのピンの位置が評価部103により評価された結果とを対応付けたデータとして、上述した評価結果データを出力する。出力部104は、例えば、制御装置11、記憶装置12、通信装置13及び操作装置15が協働して実現する機能である。制御装置11は、評価部103から供給された評価結果データを記憶装置12に記憶させる。制御装置11に対して、例えば外部装置から送信されてきた評価結果データを要求する要求データが通信装置13を介して供給されると、制御装置11は、通信装置13を介して評価結果データをその外部装置に出力する。また、操作装置15がユーザにより操作され、評価結果データを表示させる操作を表す信号が制御装置11に供給されると、制御装置11は、評価結果データを表示装置14に出力して表示させる。
図14は、表示された評価結果データの一例を示す図である。図14では、「ホール7の評価結果データ」として、ホール7における「グリーン上のプレー」、「ホールのプレー」及び「グリーンまでのプレー」のそれぞれについて、「順位」及び「ピンの位置」が示されている。「順位」は、評価結果データが示す続き番号、すなわち、ピンの位置がプレー時間に与えた影響の大きさの順位を表している。例えば、グリーン上のプレーであれば、ピンの位置D、C、F、A、E及びBの順番にプレー時間が長かったことが示されており、ホールのプレーであれば、ピンの位置A、C、E、D、B及びFの順番にプレー時間が長かったことが示されている。また、グリーンまでのプレーであれば、ピンの位置B、E、A、C、F及びDの順番に、グリーン上でのプレー時間の割にプレー時間が長かったことが示されている。また、図14では、これらの影響の大きさにどのくらいの違いがあるかを表す情報として、「第1の時間情報の平均値」、「第2の時間情報の平均値」及び「除算値」のそれぞれの値も示されている。図14では、評価結果データの一部(1ホール分)が示されており、例えばユーザの操作により、他の17ホールについても順位及びピンの位置等が表示される。
[動作]
情報処理装置10は、以上の構成に基づき上述した評価処理を行う。以下では、評価処理における各装置の動作について、図15を参照して説明する。
図15は、評価処理における各装置の動作の一例を示すシーケンス図である。図15では、情報処理装置10により行われる動作と、同じホールにそれぞれ設置された第1測定装置300、第2測定装置400及び第3測定装置500により行われる動作とがそれぞれ示されている。なお、図15には表示していないが、他のホールに設置された各測定装置も、この図に示す各測定装置と同様の動作を行う。また、図15では、繰り返し行われる動作については1つだけ示し、その動作が繰り返し行われる旨を説明することとした。
まず、第2測定装置400が、自装置の位置を測定し(ステップS11)、測定した位置と自装置の識別情報とを示す位置データを情報処理装置10に送信する(ステップS12)。情報処理装置10は、位置データを受信すると、受信した位置データに基づいてピンの位置を表す位置情報を取得する(ステップS13)。ステップS13は、図8に示す位置取得部101が行う動作である。この例では、1組目のプレイヤーがプレーを開始する前にステップS11からS13までの動作が行われている。
続いて、第1測定装置300が、カートの通過時刻を測定し(ステップS21)、測定した通過時刻と自装置の識別情報とを示す時刻データを情報処理装置10に送信する(ステップS22)。次に、第2測定装置400が、ピンの抜き取り時刻を測定し(ステップS23)、ピンの差し込み時刻を測定する(ステップS24)。第2測定装置400は、測定した抜き取り時刻及び差し込み時刻と、自装置の識別情報とを示す時刻データを情報処理装置10に送信する(ステップS25)。情報処理装置10は、第2測定装置400からの時刻データを受信すると、受信した時刻データに基づいて第1の時間情報を取得する(ステップS13)。
次に、第3測定装置500が、カートの通過時刻を測定し(ステップS27)、測定した通過時刻と自装置の識別情報とを示す時刻データを情報処理装置10に送信する(ステップS28)。情報処理装置10は、第3測定装置500からの時刻データを受信すると、受信した時刻データとその前に受信した第1測定装置300からの時刻データに基づいて、第2の時間情報を取得する(ステップS29)。ステップS26及びS29は、長さ取得部102が行う動作である。ステップS21からS29までの動作は、各ホールを各組のプレイヤーがプレーするたびに、それらのホールに設置された第1、第2、第3測定装置と情報処理装置10とによって行われる。
情報処理装置10は、例えば、ゴルフ場の運営者が次の日のピンの位置を決めるときに、運営者から操作されることにより、ピンの位置のプレー時間への影響を評価する(ステップS31)。情報処理装置10は、影響を評価した結果を示す評価結果データを表示手段に出力する(ステップS32)。ステップS32の動作が行われると、例えば図14に示すような評価結果データが表示される。ステップS31は評価部103が行う動作であり、ステップS32は出力部104が行う動作である。
グリーン上のピンがいつも同じような位置に立っていると、周囲の芝が痛んだりプレイヤーが飽きてしまったりするため、ゴルフ場の運営者は、ピンの位置を毎日変えるようにしていることが多い。また、ピンの位置によってプレー時間が変化することを考慮して、ゴルフコースが混雑する週末には、比較的プレー時間が短くなりやすい位置にピンを立て、平日にはそれ以外の位置にピンを立てるといった調整が行われている。しかし、プレー時間は、プレイヤーの技量、グリーンを狙うときのライ、障害物(バンカー、池及び木等)の見え方など様々な要素に左右されるため、ピンの位置による影響を判断することが難しい。
本実施形態では、図14に示すような評価結果データが出力されるため、ゴルフ場の運営者は、このデータを見ることで、ピンの位置がプレー時間に与えた影響を知ることができる。この影響は、過去のプレーにおけるものであるが、同じ位置にピンを立てれば、同様の影響がプレー時間に与えられることが期待できる。従って、運営者は、例えば、他の位置に比べてプレー時間が短くなりやすかった位置にピンを立てることで、他の位置にピンを立てる場合に比べてプレー時間が短くなることを期待することができる。このような本実施形態によれば、ピンの位置を変えてプレーに要する時間を調整する場合に、ピンの位置の決定を支援することができる。
また、本実施形態では、上述した除算値を用いることで、グリーンまでのプレー時間がそのグリーン上でのプレー時間の割に長かったか短かったかということが評価されている。この評価結果を用いることで、次のようなピンの位置の選択を行うことができる。例えば或るホールにおいてプレーの待ち時間が発生することが予想される2つのピンの位置のどちらかを選ばなければならない場合があったとする(他の場所は芝が痛んでいるなどの理由で)。この場合に、除算値が大きいほうを選ぶことで、グリーンまでのプレー時間が比較的長くなるようにして、ティーショットや刻みのショットにおいて待ち時間が発生しやすいようにしたり、除算値が小さいほうを選ぶことで、グリーン上でのプレー時間が比較的長くなるようにして、グリーンを狙うショットにおいて待ち時間が発生しやすいようにしたりすることができる。このように待ち時間を発生させる場所を調整することで、例えばティーグラウンド近くに茶屋があるホールであれば除算値が大きいピンの位置を選んでティーショットで待ち時間が発生するようにしたり、ティーグラウンドは日陰で寒いがグリーン手前は日向で暖かいホールであれば除算値が小さいピンの位置を選んで暖かい場所で待ち時間が発生するようにしたりすることで、どうしても待ち時間が生じてしまう場合であっても、プレイヤーに与えるストレスを減らすようにピンの位置を調整することができる。
また、本実施形態では、1組のプレイヤーの人数に応じてプレイヤー1人あたりのプレー時間の長さを表す時間情報が取得されている。これにより、例えば3人1組でのプレー時間と4人1組でのプレー時間とが同じである場合には、3人1組の方が4人1組に比べてプレー時間が長くかかっているものとして、ピンの位置の影響を評価することができる。
また、本実施形態では、ピンの抜き差しを検知した結果に基づいて算出したグリーン上のプレー時間が取得されている。プレイヤーがグリーン上に足を踏み入れるときに、アプローチの状況によってグリーンの周囲のどの位置を通るかは分からないため、例えば第1測定装置のような装置を用いてプレイヤーの通過を検知することが難しい。一方、ピンの抜き差しは、どのようなプレーが行われても、グリーン上のプレーの前後で必ず行われる。このような本実施形態によれば、グリーン上のプレー時間を確実に取得することができる。
また、本実施形態では、カップに設けられた測位手段(測位装置42)によって測定された位置を表す情報が位置情報として取得されている。これにより、ゴルフ場の運営者が例えば毎日位置情報を入力する操作を行う必要がなくなり、そのような操作が行われる場合に比べて手間を軽減することができる。
また、本実施形態では、ピンの位置と、ピンの位置が評価部103により評価された結果とを対応付けた図14に示すようなデータが出力される。これにより、ゴルフ場の運営者は、このようなデータが出力されない場合に比べて簡単に、評価された結果に基づいて各ホールのピンの位置を選択してゴルフコース全体でのプレー時間の長さを調整することができる。
[変形例]
上述した実施形態は、本発明の実施の一例に過ぎず、以下のように変形させてもよい。また、上述した各実施形態及び以下に示す各変形例は、必要に応じて組み合わせて実施してもよい。
(変形例1)
長さ取得部102は、実施形態では、或るホールにおけるプレー時間及びグリーン上におけるプレー時間の長さを表す時間情報を取得したが、これに限らない。長さ取得部102は、例えば、或るホールにおけるグリーンまでのプレー時間の長さを表す時間情報を取得してもよい。この場合、長さ取得部102は、或る組の或るホールにおける抜き取り時刻とティーショット時刻との差の時間を、その組のそのホールのグリーンまでのプレー時間として算出する。長さ取得部102は、算出したグリーンまでのプレー時間をその組のプレイヤーの人数で除した値を時間情報として取得する。
また、長さ取得部102は、例えば、グリーンを含むそのホールの所定の区間におけるプレー時間の長さを表す時間情報を取得してもよい。ここでいう所定の区間について、図16を参照して説明する。
図16は、所定の区間を説明するための図である。図16では、図6に示したホール7が一例として示されている。この例では、グリーン6のエッジ(ティーグラウンド側の端部)から後方に距離X(例えば200ヤード)にある地点よりも前方でグリーン6を含む区間が所定の区間Yとして定められている。第1測定装置300は、区間Yが始まる位置のカートパス9沿いに設定されている。長さ取得部102は、第3測定装置500からの時刻データが示す時刻と、第1測定装置300からの時刻データが示す時刻との差の時間を、所定の区間Yにおけるプレー時間として算出し、あとは上記同様に時間情報を取得する。距離Xは、例示した200ヤードよりも短くても長くてもよく、プレイヤーがグリーン6を狙うショットを打つ場所が含まれるように定められることが望ましい。
ピンの位置は、ティーショットよりも、グリーンを狙うショットに対して影響しやすい。長さ取得部102が上記のように所定の区間におけるプレー時間の長さを表す時間情報を取得することで、よりピンの位置により影響を受けやすいショットによるプレー時間に基づいて影響を評価することができる。
なお、長さ取得部102は、或るホールにおけるプレー時間、グリーン上におけるプレー時間、グリーンまでのプレー時間及び所定の区間におけるプレー時間の全ての時間情報を取得してもよいし、これらのうちの1つ、2つ、または3つの時間情報を取得してもよい。長さ取得部102が取得する時間情報が1つであれば、評価部103は、上述した第1の方法で影響を評価する。また、長さ取得部102が2つ以上の時間情報を取得し、その中にグリーン上におけるプレー時間の長さを表す時間情報が含まれていれば、評価部103は、上述した第2の方法で影響を評価する。この場合、長さ取得部102は、グリーン上におけるプレー時間の長さを表す時間情報を第1の時間情報として取得し、その他のプレー時間の長さを表す時間情報を第2の時間情報として取得する。
(変形例2)
評価部103は、上述した第1の方法において、時間情報の平均値を算出したが、これに限らず、他の値を算出してもよい。評価部103は、例えば、時間情報の中央値(時間情報を大きさの順番に並べたときに中央に位置する値。時間情報が偶数個の場合は中央に近い2個の時間情報の平均値。)、最大値または最小値を算出してもよい。最大値は、時間情報を取得した組の中で、最もプレーに時間がかかった組のプレー時間を表し、最小値は、それらの組の中で最もプレーに時間がかからなかった組のプレー時間を表す。例えば、上級者が多いゴルフコースでは、最もプレーに時間がかからなかった組のプレー時間に基づく評価を参考にしてピンの位置を決定し、初心者が多いゴルフコースでは、最もプレーに時間がかかった組のプレー時間に基づく評価を参考にしてピンの位置を決定するとよい。
(変形例3)
長さ取得部102は、上述した実施形態では、プレー時間を人数で除した値そのものを時間情報として取得したが、これに限らない。長さ取得部102は、例えば、1ホールの1人あたりのプレー時間が3分未満であれば「短い」、3分以上5分未満であれば「普通」、5分以上であれば「長い」というように、数値以外で表された時間情報を取得してもよい。この場合、評価部103は、例えば、或るピンの位置で取得された時間情報の2割が「短い」、3割が「普通」、5割が「長い」であれば、最も割合が大きい「長い」をそのピンの位置の時間情報として決定し、ピンの位置毎にそのように決定した時間情報を比較することで評価を行う。具体的には、評価部103は、「長い」という時間情報を決定したピンの位置が、「普通」という時間情報を決定したピンの位置に比べて、プレー時間が長くなったと評価する。このように、長さ取得部102は、プレー時間の長さを表す情報であれば、数値ではない情報を時間情報として取得してもよい。
(変形例4)
長さ取得部102は、実施形態では、プレー時間を人数で除した値を時間情報として取得したが、プレー時間をそのまま時間情報として取得してもよい。この時間情報は、その組のプレーに要した時間そのものを表している。例えば、2人組や3人組が少なく、ほとんどまたは全ての組が4人組でプレーしている場合であれば、評価部103は、プレー時間を人数で除した値を用いても、プレー時間そのものを用いても、ほとんど変わらない評価をすることができる。
(変形例5)
第2測定装置は、実施形態では、重さを測定するセンサを用いてピンの抜き差しを検知し、抜き差しの時刻を測定したが、このセンサに代えて、例えば、圧力を測定するセンサや光学センサなどを用いてもよい。圧力を測定するセンサであれば、図5に示す差し込み部49の底部に設置することで、底部が変形したときの圧力の変化からピンの抜き差しを検知することができる。また、光学センサであれば、ピンが差し込まれると光が遮られるように設置することで、遮光物の有無によりピンの抜き差しを検知することができる。第2測定装置は、この他にも、ピンの抜き差しを検知するための物理量を測定するものであれば、どのようなセンサを用いてピンの抜き差しの時刻を測定してもよい。
(変形例6)
長さ取得部102は、実施形態では、ピンが抜き差しされた時刻に基づいてグリーン上のプレー時間を算出したが、他の方法でプレー時間を算出してもよい。例えば、第1測定装置300と同じ測定装置がグリーンの後方のカートパス沿いに設置されている場合に、その測定装置から送信されてくる時刻データが示す時刻と、同じホールに設置された第3測定装置500から送信されてくる時刻データが示す時刻との差の時間をグリーン上のプレー時間として算出してもよい。また、GPS及び通信手段を備えたカートから送信されてくるカートの位置を示すデータに基づいてグリーン上のプレー時間を算出してもよい。
(変形例7)
位置取得部101は、実施形態では、図9に示すような領域を位置情報として取得したが、これに限らず、測位手段により測定された位置そのものを表す情報(例えば緯度及び経度の情報)を位置情報として取得してもよい。この場合、評価部103は、ピンの位置がわずかに異なるだけでもその影響を比較して評価することができる。
(変形例8)
位置取得部101は、実施形態とは異なる方法で位置情報を取得してもよい。例えば、図5に示す測位装置42及び通信装置44のような測位手段及び通信手段が設けられたホールカッター(グリーンにカップの穴をあける道具)を用意する。それらの測位手段及び通信手段は、作業者の操作により位置を測定し、測定した位置を示すデータを情報処理装置10に送信するようになっている。作業者が、そのホールカッターを用いてカップの穴をあけるときに、測位手段及び通信手段を操作して、位置を測定させ、測定させた位置を示す位置データを情報処理装置10に送信させる。位置取得部101は、こうして送信されてきた位置データを位置情報として取得する。このように、位置取得部101は、ホールカッターに設けられた、位置を測定する測位手段によって測定された位置を表す情報(例えば緯度及び経度の情報)を位置情報として取得してもよい。
他にも、位置取得部101は、ゴルフ場の運営者により操作装置15が操作されて入力されたグリーン上の位置を位置情報として取得してもよいし、予め日にちとグリーン上の位置とを対応付けたテーブルを記憶しておき、現在の日時に対応付けられている位置を位置情報として取得してもよい。要するに、位置取得部101は、どのような方法でもよいので、ゴルフコースのグリーン上のピンの位置を表す位置情報を取得するものであればよい。
また、位置取得部101は、例えば、測位装置42がGPSの技術により位置を測定する場合に、第2測定装置400から送信されてくる位置データを複数個記憶しておき、それらの位置データが示す緯度の平均値及び経度の平均値を算出し、算出した値を位置情報として取得してもよい。GPSの技術で測定される位置は、数ヤード程度の誤差を含んでおり、且つ、時間の経過とともに誤差の大きさが変化する。そこで、複数の測定結果の平均値を算出することで、誤差を相殺させてピンの位置の精度を高めることができる。特に、測位装置42がカップに設置されている場合は、1箇所での長期の位置の測定が可能であるため、複数回の測定を行うことに適している。
また、位置取得部101は、測位装置42がGPSの技術により位置を測定する場合に、測位装置42により測定された位置を、測位装置42とは異なり日によって位置が変化しない(位置が固定されている)測位装置(「固定基準局」という。)により測定された結果を用いて補正し、補正した位置を表す情報を、位置情報として取得してもよい。位置取得部101は、詳細には、次のとおり補正を行う。固定基準局は、GPSの技術により位置を測定する機能と、自装置の正確な緯度及び経度を記憶する記憶装置と、情報処理装置10と通信してデータをやり取りする通信装置とを備えている。固定基準局は、測位装置42が位置を測定する時刻(例えば上述した1日のうちの決められた時刻)に位置を測定し、測定した位置と記憶している正確な緯度及び経度との差分を示す差分データを情報処理装置10に送信する。位置取得部101は、各第2測定装置400から送信されてきた位置データにより表される位置を、固定基準局から送信されてきた差分データにより表される差分が生じなかった場合の位置となるように補正する。以上のとおり、位置取得部101は、いわゆるD−GPS(Differential GPS)の技術と同様の方法で補正を行い、ピンの位置の精度を向上させてもよい。
(変形例9)
評価部103は、実施形態では、過去にピンが立てられた位置のプレー時間に対する影響を評価したが、それら以外の位置にピンが立てられた場合におけるプレー時間に対する影響を評価してもよい。その場合の評価の方法について、図17を参照して説明する。
図17は、本変形例の評価の方法を説明するための図である。図17(a)では、或るグリーンにおいて取得された位置情報により表されるピンの位置の例であるP1、P2、P3及びP4が示されている。この例では、上述した変形例のように測位手段により測定された位置を表す情報が位置情報として取得されている。図17(b)では、これらのピンの位置でプレーされたときに取得された時間情報の平均値が示されている。具体的には、「P1」、「P2」、「P3」及び「P4」に対応付けて「3:30」、「3:50」、「3:45」及び「4:40」という時間情報が示されている。
評価部103は、ピンの位置P1、P2及びP3に囲まれた位置P0にピンが立てられた場合におけるプレー時間に対する影響を次のように評価する。評価部103は、例えば、運営者が操作装置15を操作して入力した位置をP0として取得した場合に、位置P0との距離が閾値(例えば2m)以下の他の位置を特定する。評価部103は、この例では、位置P1、P2及びP3を特定する。評価部103は、特定した位置の時間情報の平均値をさらに平均した値を、位置P0における時間情報の平均値を表わす値として算出する。この例では、評価部103は、(3:30+3:50+3:46)÷3=3:42を位置P0における時間情報の平均値として算出する。
この例では、評価部103は、上述した第1の方法を用いて、位置P0にピンが立っていたときのプレー時間は、位置P1にピンが立っていたときのプレー時間に比べて長くなり、位置P2、P3及びP4にピンが立っていたときのプレー時間に比べて短くなると評価する。以上のように、評価部103は、或るゴルフコースで取得された位置情報により表されるピンの位置及び時間情報に基づいて、その位置とは異なるピンの位置が、そのゴルフコースで今後プレーが行われたときに要する時間に与える影響を評価する。本変形例によれば、過去のピンを立てたことがない位置にピンを立てた場合にプレー時間に与えるであろう影響を評価することができる。
(変形例10)
情報処理装置は、実施形態では、ピンの位置がプレー時間に与えた影響を評価し、その結果を示すデータを出力したが、その結果に基づいて処理した情報を出力してもよい。
図18は、本変形例の情報処理装置の機能構成を示す図である。図18に示す情報処理装置10aは、図8に示す各機能と、生成部105とを備える。生成部105には、評価部103から評価結果データが供給される。生成部105は、評価部103により評価された結果に基づいて、ピンの位置を決定するための情報を生成する生成手段である。生成部105は、制御装置11、記憶装置12及び操作装置15が協働して実現する機能である。
制御装置11は、例えば、ユーザが操作装置15を操作してゴルフコース全体のプレー時間を表す情報を入力した場合に、評価部103から供給された評価結果データに基づいて、入力された情報により表されるプレー時間となる各ホールのピンの位置を選択する。ここで入力される情報は、幅を持たせた実際の時間(例えば4時間20分以上4時間40分以下など)であってもよいし、「長い」、「普通」及び「短い」といった相対的な時間の長さを表す情報であってもよい。生成部105は、実際の時間が入力された場合には、例えば、評価結果データが示す各ホールの「ホールのプレー」の「第2の時間情報の平均値」から、18ホール分を合計すると入力された時間になる組み合わせを選択する。また、生成部105は、相対的な時間の長さを表す情報(「長い」、「普通」及び「短い」など)が入力された場合には、例えば、各ホールのいずれかのピンの位置を選択し、評価結果データが示すそれらのピンの位置の順位の平均値を算出する。生成部105は、例えば、「短い」と入力された場合には平均値が2.5未満になる組み合わせのピンの位置を選択し、同様に、「普通」及び「長い」と入力された場合には、平均値が2.5以上4.5未満になる組み合わせのピンの位置及び4.5以上になる組み合わせのピンの位置をそれぞれ選択する。
制御装置11は、上記のとおり選択した各ホールのピンの位置を示す選択位置データを生成する。ゴルフ場の運営者は、選択位置データが示す各ホールのピンの位置の組み合わせからいずれかを選ぶことで、ゴルフコース全体のプレー時間が入力した情報に応じた長さになるようなピンの位置を決定することができる。このように、選択位置データは、ピンの位置を決定するための情報である。こうして、生成部105は、評価部103により評価された結果に基づいて、ピンの位置を決定するための情報を生成する。生成部105は、生成した選択位置データを出力部104に供給する。
他にも、生成部105は、ピンの位置毎の時間情報のばらつきを示すデータを生成してもよい。この場合、評価部103は、時間情報の平均値に加え、その平均値を算出するときに用いた各時間情報も示す評価結果データを生成部105に供給する。生成部105は、その評価結果データが示す時間情報を、例えばそれらの時間情報が表す時間の長さに応じて複数に分別して、分別した時間情報の数の割合を示すデータを、時間情報のばらつきを示すデータとして生成する。このデータの一例を表したグラフを図19に示す。
図19は、生成部105が生成したデータの一例を示すグラフである。図19(a)では、図9に示すピンの位置A、B、C、D、E及びFでプレーされたときのホールにおけるプレー時間の長さを表す時間情報のばらつきが示されており、図19(b)では、そのときのグリーン上におけるプレー時間の長さを表す時間情報のばらつきが示されている。図19(a)では、ピンの位置毎に、時間情報の全体の数を100としたときの、5分以上を表す時間情報の数と、3分以上5分未満を表す時間情報の数と、3分未満を表す時間情報の数とが示されている。図19(b)では、ピンの位置毎に、時間情報の全体の数を100としたときの、3分以上を表す時間情報の数と、1分以上3分未満を表す時間情報の数と、1分未満を表す時間情報の数とが示されている。
運営者は、このグラフを見ることで、例えば、ピンの位置をAにした場合は、他のピンの位置に比べて、グリーン上でのプレー時間及びホールでのプレー時間のいずれもまんべんなく散らばっていることから、グリーンまでのプレーもグリーン上のプレー(すなわちパッティング)も普通の(比較的難しくも易しくもない)ピンの位置であると判断することができる。また、運営者は、ピンの位置をB及びEにした場合は、他のピンの位置に比べて、グリーン上でのプレー時間及びホールでのプレー時間のいずれも長くなる傾向にあることから、グリーンまでは普通だがグリーン上のプレーが難しいピンの位置であると判断することができる。
また、運営者は、ピンの位置をCにした場合は、他のピンの位置に比べて、グリーン上でのプレー時間が短くなる傾向となっていることから、グリーン上でのプレーが易しいピンの位置であると判断することができる。また、運営者は、ピンの位置をD及びFにした場合は、他のピンの位置に比べて、グリーン上でのプレー時間はまんべんなくばらついているが、ホールでのプレー時間が長くなる傾向にあることから、グリーンに乗るまでに時間がかかるピンの位置である判断することができる。運営者は、図19に示すグラフを参照することで、以上の判断を行い、グリーン上でのプレーを難しくするか、グリーンに乗るまでのプレーを難しくするかといった方針に沿ったピンの位置を決定することができる。このように、図19に示すデータも、ピンの位置を決定するための情報である。
他にも生成部105は、ピンの位置がプレー時間に与える影響を視覚的に表すデータを生成してもよい。
図20は、生成部105が生成したデータの一例を示す図である。図20では、図9に示すグリーン6が3つの領域R1、R2及びR3に分割されて示されている。領域R1は、取得された第2の時間情報が4:20以上であったピンの位置を含む領域であり、領域R2は、取得された第2の時間情報が4:00以上4:20未満であったピンの位置を含む領域であり、領域R3は、取得された第2の時間情報が4:00未満であったピンの位置を含む領域である。なお、この例では、図9に示す6つの領域をピンの位置とするのではなく、測位手段により測定された位置をそのままピンの位置として、評価が行われている。
上述した変形例のように、過去にピンが立てられた位置以外の位置にピンを立てる場合、このデータを見れば、例えばホールにおけるプレー時間を短くしたいという方針であれば、領域R3に含まれる位置の中から幅広く位置を選ぶことができる。図20の例では、3つの領域で示したが、時間情報を取得したピンの位置が増えてくれば、より多くの領域を示すことができるようになる。
(変形例11)
長さ取得部102は、第2測定装置400により測定される差し込み時刻から次のホールに設置された第1測定装置300により測定されるティーショット時刻までに経過した時間を、ホール間の待ち時間の長さを表す時間情報(「第3の時間情報」という。)として取得してもよい。第3の時間情報は、或るホールのホールアウトから次のホールのティーショットまでに要するプレー時間(すなわちホール間のプレー時間)を表す。図6で示した位置に第1測定装置300が設置されている場合、第3の時間情報は、詳細には、ホールアウトから次のホールのティーショットを終えて移動し始めるまでのプレー時間を表す。なお、第1測定装置300をティーグラウンドよりも前のホール側に設置することで、第3の時間情報がホールアウトからプレイヤーがティーグラウンドに到着するまでのプレー時間を表すようにしてもよい。
評価部103は、互いに異なるピンの位置における第3の時間情報同士を比較して、ピンの位置がホール間のプレー時間に与えた影響を評価する。例えば、2つのピンの位置G、Hでそれぞれプレーがされた場合に、取得された第3の時間情報により表される時間の長さが、位置Gだと4分00秒であり、位置Hだと2分00秒であったとする。その場合、評価部103は、位置Gにピンが立っていたときのホール間のプレー時間が、位置Hにピンが立っていたときに比べて第3の時間情報により表されるホール間のプレー時間が長くなったと評価する。また、このような本変形例によれば、ホール間毎の第3の時間情報により表されるプレー時間を比較することで、どのホール間においてプレイヤーが混雑しやすいかということを評価することもできる。
(変形例12)
情報処理装置は、実施形態では、表示装置14及び操作装置15を備えていたが、評価結果データを外部装置に出力するだけとすれば表示装置14を備えていなくてもよいし、外部装置から通信装置13を介して操作するようにすれば操作装置15を備えていなくてもよい。また、情報処理装置は、パーソナルコンピュータ以外にも、ノート型のコンピュータや携帯電話、スマートフォン、タブレット端末などであってもよい。要するに、図8に示す各機能を実現するものであれば、どのような情報処理装置であってもよい。
(変形例13)
本発明は、情報処理装置や評価システムの他にも、情報処理装置が実施する処理を実現するための情報処理方法としても捉えられるものである。ここでいう処理とは、例えば、図15に示す評価処理である。また、本発明は、情報処理装置のようなコンピュータを、図8に示す各手段として機能させるためのプログラムとしても捉えられるものである。このプログラムは、これらを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されたり、インターネット等のネットワークを介して、コンピュータにダウンロードさせ、これらをインストールして利用可能にするなどの形態でも提供されたりするものであってもよい。
1…評価システム、2…ネットワーク、10…情報処理装置、11、32、43、52…制御装置、12…記憶装置、13、33、44、53…通信装置、14…表示装置、15…操作装置、31、41、51…センサ、42…測位装置、200…測定装置群、300…第1測定装置、400…第2測定装置、500…第3測定装置、101…位置取得部、102…長さ取得部、103…評価部、104…出力部、105…生成部

Claims (10)

  1. ゴルフコースのグリーン上のピンの位置を表す位置情報を取得する位置取得手段と、
    前記ゴルフコースにおいてプレイヤーがゴルフをプレーしたときに要したプレー時間の長さを表す時間情報を取得する長さ取得手段と、
    前記位置取得手段により取得された位置情報により表されるピンの位置でプレーが行われたときに前記長さ取得手段により取得された時間情報に基づいて、互いに異なるピンの位置における当該時間情報同士を比較して、前記ピンの位置が前記プレー時間に与えた影響を評価する評価手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記長さ取得手段は、前記ゴルフコースの或るホールのグリーン上における前記プレー時間の長さを表す情報を第1の前記時間情報として取得し、当該ホールにおける前記プレー時間または当該グリーンを含む当該ホールの所定の区間における前記プレー時間のいずれかの長さを表す情報を第2の前記時間情報として取得し、
    前記評価手段は、取得された当該第1の時間情報及び当該第2の時間情報の関係に応じて前記影響を評価する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記長さ取得手段は、前記プレー時間の長さを数値で表した前記第1及び第2の時間情報を取得し、
    前記評価手段は、前記第1及び第2時間情報が取得されたときのピンの位置による前記影響として、取得された当該第2の時間情報を当該第1の時間情報で除した値が大きいほど、当該位置にピンが立っているグリーンまでの前記プレー時間が当該グリーン上での前記プレー時間の割に長くなったと評価する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記長さ取得手段は、前記ゴルフコースの或るホールにおける前記プレー時間、当該ホールのグリーン上における前記プレー時間、当該ホールにおける当該グリーンまでの前記プレー時間、当該グリーンを含む当該ホールの所定の区間における前記プレー時間または当該ホールのホールアウトから次のホールのティーショットまでに要する前記プレー時間のいずれかを数値で表した前記時間情報を取得し、
    前記評価手段は、ピンの位置が前記プレー時間に与えた影響を、互いに異なるピンの位置でそれぞれプレーが行われたときに取得された前記時間情報の平均値、中央値、最大値または最小値同士を比較した結果に応じて評価する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記長さ取得手段は、1組の前記プレイヤーの人数に応じて当該プレイヤー1人あたりの前記プレー時間の長さを表す前記時間情報を取得する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  6. 前記長さ取得手段は、前記ピンの抜き差しを検知する検知手段により前記ピンが抜き取られたことが検知された時刻と当該ピンが差し込まれた時刻との差に基づいて定まる前記第2の時間情報を取得する
    ことを特徴とする請求項2乃至5のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  7. 前記位置取得手段は、カップまたはホールカッターに設けられた、位置を測定する測位手段によって測定された位置を表す情報を前記位置情報として取得する
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. 取得された前記位置情報により表されるピンの位置と、当該ピンの位置が前記評価手段により評価された結果とを対応付けたデータを出力する出力手段を備える
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  9. 前記評価手段は、取得された前記位置情報により表されるピンの位置が前記プレー時間に与えた影響に基づいて、当該位置とは異なるピンの位置が、前記プレーが今後行われるときに要する時間に与える影響を評価する
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  10. 情報処理装置が、ゴルフコースのグリーン上のピンの位置を表す位置情報を取得する位置取得ステップと、
    前記情報処理装置が、前記ゴルフコースにおいてプレイヤーがゴルフをプレーしたときに要したプレー時間の長さを表す時間情報を取得する長さ取得ステップと、
    前記情報処理装置が、前記位置取得ステップにおいて取得された位置情報により表されるピンの位置でプレーが行われたときに前記長さ取得ステップにおいて取得された時間情報に基づいて、互いに異なるピンの位置における当該時間情報同士を比較して、前記ピンの位置が前記プレー時間に与えた影響を評価する評価ステップと
    を備えることを特徴とする情報処理方法。
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