JP2014117358A - X線撮影装置及びx線撮影用遮光装置 - Google Patents

X線撮影装置及びx線撮影用遮光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】遮光部材の位置合わせを正確に行うことができるX線撮影装置及びX線撮影用遮光装置を提供する。
【解決手段】遮光部材31に形成されている開口部312から光を通過させ、その光の照射位置を確認しながら遮光部材31を移動させることにより、遮光部材31の位置合わせを行う。照射口311とは別に、位置合わせのための開口部312を遮光部材31に設けることにより、照射口311を通過する光を用いる場合と比べて、遮光部材31の位置合わせを正確に行うことができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、X線照射部からのX線を、コリメータにより調整された照射範囲内で撮影台に向けて照射することにより、前記撮影台に対向している被写体を撮影することができるX線撮影装置、及び、これに用いられるX線撮影用遮光装置に関するものである。
例えば医療分野で使用されるX線撮影装置では、被検者などの被写体が撮影台に対向した状態で、被写体に向けてX線照射部からX線が照射される。X線照射部からのX線の照射範囲は、コリメータにより調整することができる。コリメータには、通常、可視光を照射する可視光照射部が備えられており、当該可視光照射部からの可視光を撮影台に照射することにより、X線の照射範囲を確認することができるようになっている。
すなわち、被写体を撮影する際には、まず、可視光照射部からの可視光を撮影台に照射し、その可視光の照射範囲を確認ながらコリメータを操作することにより、可視光の照射範囲に対応するX線の照射範囲を調整することができる。このように、可視光を用いてX線の照射範囲を調整した後、実際にX線を照射しながら、X線の照射範囲内で被写体を撮影することとなる。
従来、銀塩フィルムを用いたX線撮影が広く利用されてきたが、近年では、X線撮影した画像を画像データとして出力可能なデジタル式のX線撮影装置が利用されるようになってきている。この種のX線撮影装置では、例えば半導体素子を含むFPD(Flat Panel Detector:平面検出器)が撮影台に設置され、X線照射部からのX線がFPDで検出されることにより、画像データが得られるようになっている。
例えば被検者に対する全脊椎撮影や全下肢撮影などのように、被写体を広範囲で撮影する場合(いわゆる長尺撮影)、銀塩フィルムを用いたX線撮影では、長尺フィルムを用いることにより、1回のX線照射で撮影を行うことが可能である。デジタル式のX線撮影装置においても、大型のFPDを使用すれば1回のX線照射で撮影を行うことは可能であるが、FPDは非常に高価であるため、1回のX線照射で撮影を行うことができるような大型のFPDを使用することは困難である。
そこで、コリメータを用いてX線の照射範囲を広範囲に調整した後、その照射範囲内でFPDの位置を間欠的に移動させて、被写体を複数の範囲で撮影し、得られた画像データを合成することにより長尺撮影を実現するようなデジタル式のX線撮影装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような構成の場合、X線が被写体の広範囲に照射された状態で複数回の撮影を行うと、各撮影時に、被写体の撮影されない領域(FPDに対向していない領域)に対して必要のないX線が照射されることとなる。このような無駄なX線被曝を防止するために、この種のX線撮影装置には、例えば照射口が形成された遮光部材(マスク板)が備えられている。
このような遮光部材を用いて、コリメータからのX線の一部を照射口から通過させれば、当該照射口を通過したX線のみが被写体に照射され、その照射範囲内での撮影が可能になる。したがって、遮光部材を移動させることにより、照射口を通過したX線が被写体に照射される範囲を切り替えるとともに、X線が照射される範囲に合わせてFPDを移動させることにより、必要な範囲で被写体にX線を照射して長尺撮影を行うことができる。
特許第4782641号公報
遮光部材を用いてX線撮影を行う際には、遮光部材の照射口を通過するX線が被写体の所望の範囲に照射されるように、遮光部材の位置合わせを行う必要がある。具体的には、コリメータから撮影台に向けて可視光を照射し、遮光部材の照射口を通過する可視光の範囲を確認しながら遮光部材の位置合わせを行うことにより、可視光の照射範囲に対応するX線の照射範囲を調整することができる。
しかしながら、上記のような遮光部材の位置合わせを作業者が手動で行う場合には、正確な位置合わせが難しいという問題がある。特に、長尺撮影を行う場合のように、撮影時に遮光部材の移動に合わせてFPDを移動させるような構成の場合には、より正確な遮光部材の位置合わせが要求される。遮光部材の位置合わせを自動で行うような構成も考えられるが、その場合には、装置の製造コストが高くなるといった問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、遮光部材の位置合わせを正確に行うことができるX線撮影装置及びX線撮影用遮光装置を提供することを目的とする。また、本発明は、簡単な構成で遮光部材の位置合わせを正確に行うことができ、装置の製造コストが高くなるのを防止することができるX線撮影装置及びX線撮影用遮光装置を提供することを目的とする。
本発明に係るX線撮影装置は、X線照射部からのX線を、コリメータにより調整された照射範囲内で撮影台に向けて照射することにより、前記撮影台に対向している被写体を撮影することができるX線撮影装置であって、前記コリメータと前記撮影台との間に、X線の照射方向に対して交差する方向に移動可能な状態で配置され、前記コリメータからのX線の一部を照射口から通過させることにより、当該照射口を通過したX線が被写体に照射される範囲内での撮影を可能にする遮光部材を備え、前記遮光部材には、前記照射口とは異なる位置に、当該遮光部材を位置合わせするための光を通過させる開口部が形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、遮光部材に形成されている開口部から光を通過させ、その光の照射位置を確認しながら遮光部材を移動させることにより、遮光部材の位置合わせを行うことができる。照射口とは別に、位置合わせのための開口部を遮光部材に設けることにより、照射口を通過する光を用いる場合と比べて、遮光部材の位置合わせを正確に行うことができる。
また、遮光部材に開口部を形成し、その開口部から光を通過させるという簡単な構成で遮光部材の位置合わせを正確に行うことができ、遮光部材の位置合わせを自動で行うような構成と比べて、装置の製造コストが高くなるのを防止することができる。
前記遮光部材の前記開口部を通過した光は、前記撮影台に照射されるようになっていてもよい。この場合、前記撮影台には、前記遮光部材の前記開口部を通過した光の照射位置を合わせるための照射目標が設けられていてもよい。
このような構成によれば、遮光部材の開口部を通過した光の照射位置が撮影台の照射目標に合うように、その光の照射位置を確認しながら遮光部材を移動させることにより、遮光部材の位置合わせを正確に行うことができる。
前記コリメータには、可視光を照射するための可視光照射部が備えられ、当該可視光照射部からの可視光を前記撮影台に照射することにより、X線の照射範囲を確認することができるようになっていてもよい。この場合、前記可視光照射部からの可視光が、前記遮光部材を位置合わせするための光として前記開口部を通過するようになっていてもよい。
このような構成によれば、X線の照射範囲を確認するために可視光照射部から照射される可視光を用いて、遮光部材の位置合わせを行うことができる。したがって、遮光部材の位置合わせを行うために、可視光照射部とは異なる光源を別途設ける必要がないため、簡単な構成で遮光部材の位置合わせを正確に行うことができ、装置の製造コストが高くなるのを防止することができる。
前記X線撮影装置は、前記遮光部材を移動させて、前記照射口を通過したX線が被写体に照射される範囲を切り替えることにより、被写体を複数の範囲で撮影させるための駆動部と、複数の範囲で撮影された画像データを合成する画像処理部とを備えていてもよい。
このような構成によれば、遮光部材を移動させて被写体を複数の範囲で撮影し、得られた画像データを合成することにより、長尺撮影を行うことができる。長尺撮影を行う場合には、例えば撮影時に遮光部材の移動に合わせてFPDを移動させるため、より正確な遮光部材の位置合わせが要求される場合があるが、本発明によれば、遮光部材の位置合わせを正確に行うことができ、良好に長尺撮影を行うことができる。
前記遮光部材は、上下方向に移動可能となっていてもよい。この場合、前記遮光部材には、少なくとも前記照射口の上端部近傍に、前記開口部が形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、被検者の足をX線撮影する場合などのように、遮光部材を最も低い位置に合わせるような場合であっても、少なくとも照射口の上端部近傍に形成されている開口部を通過した光が、撮影台からはみ出すことなく良好に照射される。したがって、より広範囲で遮光部材の位置合わせを正確に行うことができる。
前記遮光部材には、当該遮光部材の移動方向に対して交差する方向に前記照射口を挟んで両側に、前記開口部がそれぞれ形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、照射口を挟んで両側に開口部がそれぞれ形成されているため、例えば被検者の体の一部により、一方の開口部からの光が遮られるような場合であっても、他方の開口部からの光を用いて遮光部材の位置合わせを正確に行うことができる。
本発明に係るX線撮影用遮光装置は、X線照射部からのX線を、コリメータにより調整された照射範囲内で撮影台に向けて照射することにより、前記撮影台に対向している被写体を撮影することができるX線撮影装置に用いられるX線撮影用遮光装置であって、前記コリメータと前記撮影台との間に、X線の照射方向に対して交差する方向に移動可能な状態で配置され、前記コリメータからのX線の一部を照射口から通過させることにより、当該照射口を通過したX線が被写体に照射される範囲内での撮影を可能にする遮光部材を備え、前記遮光部材には、前記照射口とは異なる位置に、当該遮光部材を位置合わせするための光を通過させる開口部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、遮光部材に形成されている位置合わせのための開口部から光を通過させ、その光の照射位置を確認しながら遮光部材を移動させることにより、遮光部材の位置合わせを正確に行うことができる。また、本発明によれば、遮光部材に開口部を形成し、その開口部から光を通過させるという簡単な構成で遮光部材の位置合わせを正確に行うことができ、装置の製造コストが高くなるのを防止することができる。
本発明の一実施形態に係るX線撮影装置の構成例を示した概略図である。 遮光装置の構成例を示した部分正面図である。 撮影台の構成例を示した正面図である。 遮光部材の変形例を示した正面図である。
図1は、本発明の一実施形態に係るX線撮影装置の構成例を示した概略図である。このX線撮影装置には、X線照射部1、コリメータ2、遮光装置3、撮影台4、制御部5及び記憶部6などが備えられている。X線撮影時には、図1に示すように、被検者などの被写体7が撮影台4に対向し、X線照射部1から撮影台4に向けてX線が照射される。ただし、被写体7は被検者などに限られるものではなく、当該X線撮影装置を用いて、あらゆる被写体7をX線撮影することができる。
X線照射部1は、例えばコリメータ2と一体的に構成されており、コリメータ2を移動可能に支持する支柱21により、コリメータ2とともに移動可能な状態で保持されている。この例では、X線照射部1及びコリメータ2は、上下方向に移動可能となっており、上下方向に移動させてX線の照射位置を調整した後、所望の位置で固定することができるようになっている。
コリメータ2は、X線照射部1からのX線の照射範囲R1を調整するためのものであり、操作部(図示せず)を操作することにより、X線の照射範囲R1を広げたり、狭めたりすることができる。例えば長尺撮影を行う場合のように、被写体7としての被検者の全身を広範囲にわたって撮影する場合などには、図1に示すように、X線照射部1からのX線の照射範囲R1が広範囲となるようにコリメータ2が調整される。
コリメータ2には、可視光を照射するための可視光照射部22が備えられている。可視光照射部22は、例えばハロゲンランプなどの光源により構成することができるが、これに限らず、他の各種光源を用いて可視光照射部22を構成することが可能である。コリメータ2を用いてX線照射部1からのX線の照射範囲R1を調整する際には、可視光照射部22からの可視光を撮影台4に照射することにより、X線の照射範囲R1を確認することができる。
すなわち、被写体7を撮影する際には、まず、可視光照射部22からの可視光を撮影台4に照射し、その可視光の照射範囲を確認ながらコリメータ2を操作することにより、可視光の照射範囲に対応するX線の照射範囲R1を調整することができる。このように、可視光を用いてX線の照射範囲R1を調整した後、実際にX線を照射しながら、X線の照射範囲R1内で被写体7を撮影することとなる。
遮光装置3には、コリメータ2からのX線を部分的に遮るための遮光部材31と、遮光部材31を移動可能に支持する支柱32と、遮光部材31を移動させるための遮光部材駆動部33とが備えられている。遮光装置3は、コリメータ2と撮影台4との間に配置されており、コリメータ2や撮影台4などとは別個の装置として構成されることにより、X線撮影用遮光装置として提供可能となっている。
遮光部材31は、例えば鉛などにより形成された板状の部材であり、コリメータ2からのX線を通過させるための照射口311が形成されている。これにより、コリメータ2からのX線の一部を照射口311から通過させ、照射口311を通過したX線が被写体7に照射される範囲R2内での撮影が可能となる。
遮光部材31は、コリメータ2と同じ方向に移動可能な状態で、支柱32により支持されている。この例では、遮光部材31は上下方向に移動可能となっており、遮光部材31を上下方向に移動させて所望の位置で固定することにより、遮光部材31の位置合わせを行うことができるようになっている。
遮光部材駆動部33は、例えばモータなどを含む構成であり、位置合わせされた後の遮光部材31をX線撮影時に所定の範囲内で移動させることができる。この遮光部材駆動部33は、長尺撮影を行う際などに使用可能であり、この例では、長尺撮影時に遮光部材31を上下方向に移動させて、照射口311を通過したX線が被写体7に照射される範囲を切り替えることができるようになっている。
撮影台4には、例えば半導体素子を含むFPD(Flat Panel Detector:平面検出器)41が備えられている。FPD41の検出面411は、例えば43cm×43cm(17インチ)の矩形状となっている。FPD41は、その検出面411が被写体7側を向くような姿勢で、コリメータ2及び遮光部材31と同じ方向に移動可能に保持されている。X線照射部1からコリメータ2及び遮光部材31を介して照射されるX線は、少なくとも一部が被写体7を通過した後、FPD41の検出面411で検出され、その検出信号に基づいて画像データが得られるようになっている。
この例では、FPD41は上下方向に移動可能となっており、例えばモータなどを含むFPD駆動部42により、FPD41を所定の範囲内で移動させることができるようになっている。長尺撮影を行う際には、図1に示すように、コリメータ2を用いてX線の照射範囲R1を広範囲に調整した後、その照射範囲R1内でFPD41の位置を間欠的に移動させて、被写体7を複数の範囲で撮影する。そして、それらの複数の範囲で撮影された画像データを合成することにより、長尺の画像データを得ることができるようになっている。
このようにして長尺撮影を行う際には、FPD41の移動と同期するように遮光部材31が間欠的に移動され、遮光部材31の照射口311を通過したX線が、FPD41の検出面411に入射するように切り替えられる。これにより、間欠的に行われる複数回の撮影時に、被写体7の撮影されない領域(FPD41に対向していない領域)に対して必要のないX線が照射されるのを防止することができる。
制御部5は、例えばCPU(Central Processing Unit)を含む構成であり、プログラムを実行することにより、画像処理部51などの各種機能部として機能する。画像処理部51は、FPD41からの検出信号に基づいて得られる画像データに対して画像処理を行うためのものであり、長尺撮影時には、複数の範囲で撮影された画像データを合成する処理を行うことができる。
記憶部6は、例えばRAM(Random Access Memory)又はハードディスクなどにより構成することができる。制御部5の画像処理部51により画像処理が行われた後の画像データは、記憶部6に記憶され、必要に応じて記憶部6から読み出すことができるようになっている。例えば、記憶部6から読み出した画像データに基づいて、液晶表示器などにより構成される表示部に撮影画像を表示させたり、プリンタで撮影画像を印刷したりすることが可能である。
図2は、遮光装置3の構成例を示した部分正面図である。この例では、遮光部材駆動部33に対して、遮光部材31が上下方向に移動可能に取り付けられている。遮光部材31には、例えば矩形状の照射口311が形成されている。この照射口311の形状は、例えばFPD41の検出面411に相似する形状などのように、FPD41の検出面411に対応する形状となっている。
遮光部材31には、照射口311とは異なる位置に、遮光部材31を位置合わせするための光を通過させる開口部312が形成されている。この例では、照射口311の各角部に対応して、4つの開口部312が遮光部材31に形成されている。具体的には、照射口311の上端部近傍及び下端部近傍のそれぞれにおいて、遮光部材31の移動方向に対して直交する方向(水平方向)に照射口311を挟んで両側に、開口部312が形成されている。各開口部312の形状は、特に限定されることはないが、この例では水平方向に延びるスリット状に形成されている。
このように、各開口部312は、遮光部材31における照射口311の外側(外周側)の領域に形成されている。可視光照射部22からの可視光の遮光部材31に対する照射範囲R3は、照射口311及び各開口部312が形成されている領域を含み、かつ、遮光部材31からはみ出さないような範囲となるように設定されている。これにより、可視光照射部22からの可視光は、照射口311だけでなく、遮光部材31を位置合わせするための光として各開口部312も通過するようになっている。
図3は、撮影台4の構成例を示した正面図である。撮影台4におけるFPD41の検出面411側の表面には、被写体7が対向する撮影領域43と、撮影領域43の左右両側に位置する端部領域44とが形成されている。この例では、撮影領域43が上下方向に延びており、撮影領域43の裏側をFPD41が上下方向に移動するようになっている。
遮光部材31の照射口311及び各開口部312を通過した可視光は、撮影台4に照射される。より具体的には、遮光部材31の照射口311を通過した可視光が、撮影台4における撮影領域43に照射され、各開口部312を通過した可視光が、撮影台4における端部領域44に照射されるようになっている。
撮影台4の左右両側の端部領域44には、それぞれ遮光部材31の各開口部312を通過した可視光の照射位置を合わせるための照射目標45が設けられている。各照射目標45は、例えば遮光部材31の各開口部312に対応する形状の目印からなり、各開口部312を通過した可視光の照射位置が、いずれかの照射目標45に合うように、遮光部材31の位置合わせを行うこととなる。
この例では、各端部領域44の長手方向(上下方向)に沿って複数の照射目標45が設けられており、遮光部材31を複数の位置のいずれかに合わせることができるようになっている。照射目標45は、各端部領域44において等間隔で3つ以上設けられていることが好ましく、この場合、遮光部材31を3つ以上の位置のいずれかに合わせることができる。
このように、本実施形態では、遮光部材31に形成されている開口部312から光(可視光)を通過させ、その光の照射位置を確認しながら遮光部材31を移動させることにより、遮光部材31の位置合わせを行うことができる。照射口311とは別に、位置合わせのための開口部312を遮光部材31に設けることにより、照射口311を通過する光を用いる場合と比べて、遮光部材31の位置合わせを正確に行うことができる。
また、遮光部材31に開口部312を形成し、その開口部312から光を通過させるという簡単な構成で遮光部材31の位置合わせを正確に行うことができ、遮光部材31の位置合わせを自動で行うような構成と比べて、装置の製造コストが高くなるのを防止することができる。
特に、本実施形態では、遮光部材31の開口部312を通過した光の照射位置が撮影台4の照射目標45に合うように、その光の照射位置を確認しながら遮光部材31を移動させることにより、遮光部材31の位置合わせを正確に行うことができる。
また、本実施形態では、X線の照射範囲を確認するために可視光照射部22から照射される可視光を用いて、遮光部材31の位置合わせを行うことができる。したがって、遮光部材31の位置合わせを行うために、可視光照射部22とは異なる光源を別途設ける必要がないため、簡単な構成で遮光部材31の位置合わせを正確に行うことができ、装置の製造コストが高くなるのを防止することができる。
さらに、本実施形態では、遮光部材31を移動させて被写体7を複数の範囲で撮影し、得られた画像データを合成することにより、長尺撮影を行うことができる。長尺撮影を行う場合には、例えば撮影時に遮光部材31の移動に合わせてFPD41を移動させるため、より正確な遮光部材31の位置合わせが要求される場合があるが、本実施形態によれば、遮光部材31の位置合わせを正確に行うことができ、良好に長尺撮影を行うことができる。
図4は、遮光部材31の変形例を示した正面図である。遮光部材31に形成される開口部312の形状、数及び位置は、図2に示すような態様に限らず、他のあらゆる態様により開口部312を形成することができる。そして、遮光部材31に形成される開口部312の形状、数及び位置に応じて、撮影台4の端部領域44に設けられる照射目標45の態様も変更することができる。
図4(a)の例では、照射口311の各角部に対応して、4つの開口部312が遮光部材31に形成されている点で、図2に示した例と同様であるが、各開口部312の形状が、図2に示した例とは異なっている。この例では、各開口部312が円形状に形成されているが、これに限らず、星形などの他の各種形状で開口部312を形成することができる。
図4(b)の例では、各開口部312の形状は図4(a)に示した例と同様であるが、開口部312の数が異なっている。具体的には、遮光部材31における照射口311の上端部近傍の左右両側にのみ開口部312が形成されることにより、遮光部材31に2つの開口部312が形成された構成となっている。
このように、遮光部材31には、少なくとも照射口311の上端部近傍に開口部312が形成されていることが好ましい。これにより、被検者の足をX線撮影する場合などのように、遮光部材31を最も低い位置に合わせるような場合であっても、少なくとも照射口311の上端部近傍に形成されている開口部312を通過した光が、撮影台4からはみ出ることなく良好に照射される。したがって、より広範囲で遮光部材31の位置合わせを正確に行うことができる。
また、遮光部材31の移動方向に対して交差する方向(例えば水平方向)に照射口311を挟んで両側に、開口部312がそれぞれ形成されているため、例えば被検者の体の一部により、一方の開口部312からの光が遮られるような場合であっても、他方の開口部312からの光を用いて遮光部材31の位置合わせを正確に行うことができる。
以上の実施形態では、コリメータ2、遮光部材31及びFPD41が、それぞれ上下方向に移動可能な構成について説明した。しかし、このような構成に限らず、コリメータ2、遮光部材31及びFPD41が、それぞれX線の照射方向に対して交差する方向に移動可能な状態で配置されるような構成であれば、それぞれ別の方向に移動可能な構成であってもよい。
遮光部材31を位置合わせするための光は、可視光照射部22からの可視光が遮光部材31の開口部312を通過するような構成に限らず、別の光源からの光が遮光部材31の開口部312を通過するような構成であってもよい。この場合、レーザ光などの各種光を用いて遮光部材31の位置合わせを行うことができる。
撮影台4に設けられる照射目標45は、開口部312を通過した光の位置を合わせるための単なる目印ではなく、目印以外の他の機能を兼ねた照射目標45とすることも可能である。例えば、開口部312を通過した光を検知するためのセンサが、目印を兼ねた照射目標45として撮影台4に設けられた構成などであってもよい。この場合、開口部312を通過した光がセンサで検知されたことに基づいて、遮光部材31の位置合わせが完了した旨を報知するような構成となっていてもよい。
また、以上の実施形態では、長尺撮影を行うことができるようなX線撮影装置について説明したが、本発明は、長尺撮影を行うことができないようなX線撮影装置にも適用可能である。すなわち、遮光部材31を備えたX線撮影装置であれば、その遮光部材31の位置合わせを良好に行うために、本発明を好適に適用することが可能である。
1 X線照射部
2 コリメータ
3 遮光装置
4 撮影台
5 制御部
6 記憶部
7 被写体
21 支柱
22 可視光照射部
31 遮光部材
32 支柱
33 遮光部材駆動部
41 FPD
42 FPD駆動部
43 撮影領域
44 端部領域
45 照射目標
51 画像処理部
311 照射口
312 開口部
411 検出面

Claims (7)

  1. X線照射部からのX線を、コリメータにより調整された照射範囲内で撮影台に向けて照射することにより、前記撮影台に対向している被写体を撮影することができるX線撮影装置であって、
    前記コリメータと前記撮影台との間に、X線の照射方向に対して交差する方向に移動可能な状態で配置され、前記コリメータからのX線の一部を照射口から通過させることにより、当該照射口を通過したX線が被写体に照射される範囲内での撮影を可能にする遮光部材を備え、
    前記遮光部材には、前記照射口とは異なる位置に、当該遮光部材を位置合わせするための光を通過させる開口部が形成されていることを特徴とするX線撮影装置。
  2. 前記遮光部材の前記開口部を通過した光は、前記撮影台に照射されるようになっており、
    前記撮影台には、前記遮光部材の前記開口部を通過した光の照射位置を合わせるための照射目標が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のX線撮影装置。
  3. 前記コリメータには、可視光を照射するための可視光照射部が備えられ、当該可視光照射部からの可視光を前記撮影台に照射することにより、X線の照射範囲を確認することができるようになっており、
    前記可視光照射部からの可視光が、前記遮光部材を位置合わせするための光として前記開口部を通過することを特徴とする請求項1又は2に記載のX線撮影装置。
  4. 前記遮光部材を移動させて、前記照射口を通過したX線が被写体に照射される範囲を切り替えることにより、被写体を複数の範囲で撮影させるための駆動部と、
    複数の範囲で撮影された画像データを合成する画像処理部とを備えたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のX線撮影装置。
  5. 前記遮光部材は、上下方向に移動可能となっており、
    前記遮光部材には、少なくとも前記照射口の上端部近傍に、前記開口部が形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のX線撮影装置。
  6. 前記遮光部材には、当該遮光部材の移動方向に対して交差する方向に前記照射口を挟んで両側に、前記開口部がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載のX線撮影装置。
  7. X線照射部からのX線を、コリメータにより調整された照射範囲内で撮影台に向けて照射することにより、前記撮影台に対向している被写体を撮影することができるX線撮影装置に用いられるX線撮影用遮光装置であって、
    前記コリメータと前記撮影台との間に、X線の照射方向に対して交差する方向に移動可能な状態で配置され、前記コリメータからのX線の一部を照射口から通過させることにより、当該照射口を通過したX線が被写体に照射される範囲内での撮影を可能にする遮光部材を備え、
    前記遮光部材には、前記照射口とは異なる位置に、当該遮光部材を位置合わせするための光を通過させる開口部が形成されていることを特徴とするX線撮影用遮光装置。
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