JP2014116211A - 電源端子構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電気機器に電源を供給するための電源端子構造であって、光電変換ユニット30は、導電性の筐体35を備え、筐体は、外部電源端子を着脱自在に接続可能であって、筐体から少なくとも一部が外部に突出するように設けられた電源端子50を備える。電源端子は、信号電極である芯線としての第1電極51と、第1電極を同心円状に囲繞する中空円筒状の接地電極である第2電極52を備える。筐体には、当該筐体を内外方向に貫通する貫通コンデンサ53を設け、貫通リード55の一方の端部55aを筐体から外部に突出させ、貫通リードの他方の端部55bを筐体から内部に突出させ、貫通コンデンサの接地電極を筐体に電気的に接続し、貫通リードの一方の端部を、電源端子の第1電極として構成する。
【選択図】図11
Description
まず、本実施の形態の基本的概念について説明する。この実施の形態は、概略的に、電気機器に電源を供給するための電源端子構造に関する。この「電気機器」の具体的な種類や構造は任意であるが、例えば、上述した光受信機や、屋内における光ファイバの終端装置(ONU:Optical Network Unit)が該当する。さらには、「電気機器」は、それ自体で流通等する完成品に限定されず、例えば、他の電気機器の内部に組み込んで使用される電気機器であってもよい。このような電気機器としては、例えば、上述した光受信機の内部に組み込んで使用される光電変換ユニットが該当する。また、「電源を供給する」とは、少なくとも直流電力と交流電力の一方を供給することを意味し、この供給に加えて、信号を重畳的に供給することを含む。以下の実施の形態においては、光受信機の各部に電源を供給するための光電変換ユニットの電源端子構造を例示する。
以下に添付図面を参照して、本実施の形態の具体的内容について説明する。
最初に、光受信機の通信関連機能を説明するため、光受信機における信号の伝送経路について説明する。図1は、光受信機における信号の伝送経路を概念的に示す信号系統図である。この図1に示すように、概略的には、映像信号及び通信信号を伝送するための光ケーブルOC1が、光受信機の外部から内部に引き込まれ、あるいは、通信信号を伝送するための光ケーブルOC2が、光受信機の内部から外部に引き出される。以下では、これら光ケーブルOC1、OC2を、相互に区別する必要がない場合には、光ケーブルOCと総称する。この光ケーブルOCは、例えば、1本の光ファイバOFと、この光ファイバOFを両側から挟むように当該光ファイバに対して並設された一対の補強材SMとを、被覆線CLにて覆った構造をしている。
次に、光受信機1の基本構成を説明する。図2は、本実施の形態に係る光受信機1を示す図であり、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は底面図、図3は、後述するカバー部12を取り外した状態における図2の光受信機1の正面図、図4は、後述する光ファイバトレイ40を取り外した状態における図3の光受信機1の正面図である。なお、以下の説明においては、図2に示す各方向を基準として、X方向を左右方向、Y方向を上下方向、Z方向を前後方向と称する。これら図2〜4に示すように、光受信機1は、筐体10の内部に、電源ユニット20、光電変換ユニット30、及び、光ファイバトレイ40を着脱自在に収めて構成されている。
次に、光電変換ユニット30の詳細について説明する。図9は、後述する筐体カバー36を取り外した状態における光電変換ユニット30の正面図、図10は、図9のA−A矢視断面図、図11は、図9に示した光電変換ユニット30の分解斜視図である。図6、図9〜図11に示すように、この光電変換ユニット30は、筐体35と、筐体カバー36と、回路基板(図示省略)を備えて構成されている。
次に、光電変換ユニット30の電源端子50の詳細について説明する。図9〜図11に示すように、電源端子50は、F型接線端子として構成されており、F座型端子として構成されている外部電源端子としての接続端子23を着脱自在に接続可能である。この電源端子50は、筐体35から少なくとも一部が外部に突出するように設けられており、公知のF型接線端子と同様に、信号電極である芯線(軸線)としての第1電極51と、当該第1電極51を同心円状に囲繞する中空円筒状の接地電極である第2電極52を備えて構成されている。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明の具体的な構成及び手段は、特許請求の範囲に記載した各発明の技術的思想の範囲内において、任意に改変及び改良することができる。以下、このような変形例について説明する。
本発明の適用対象は、上述したような光受信機1の光電変換ユニットには限られず、光ファイバ収納箱や光コンバータ、その他、電源端子50を設ける必要がある電気機器であれば、どの様な電気機器に対しても同様に適用可能である。
まず、発明が解決しようとする課題や発明の効果は、前記した内容に限定されるものではなく、本発明によって、前記に記載されていない課題を解決したり、前記に記載されていない効果を奏することもでき、また、記載されている課題の一部のみを解決したり、記載されている効果の一部のみを奏することがある。例えば、製造コストを低減できない場合においても、従来と同様の効果を従来と異なる手段で達成できている場合には、本発明の課題が達成されている。
筐体35は、ダイキャスト以外にも様々な方法で製造することが可能であり、例えば、導電性部材から形成された板状体を用いた板金により製造してもよい。また、筐体35に対する、貫通孔35b、複数の放熱抑制孔35c、及び第2電極本体56も、筐体35と一体成形とする方法の他、筐体35に対してプレスや溶接等にて後付けしてもよい。また、必ずしも筐体35の全体に導電性を持たせる必要はなく、貫通コンデンサ53との接続箇所や高周波ノイズのバイパスに必要な部分のみに導電性を持たせてもよい。
電源端子50の構成としては、少なくとも貫通リード55を芯線として利用可能なように構成されているものであれば、いかなる構造の電源端子であってもよく、F型接線端子に限定されない。
貫通コンデンサ53の構成としては、少なくとも貫通リード55を電源端子50の芯線として利用可能なように構成されているものであれば、いかなる構造のコンデンサを使用してもよい。例えば、接地電極を構成する金属ケース54を備えていない貫通コンデンサ53であって、外周面が絶縁されている貫通コンデンサ53であってもよく、この場合には、接地電極を線路によって筐体35に半田付け等することで、接地側の接続を行うことができる。
筐体35と貫通コンデンサ53の接続は、半田付け以外にも、任意の方法で行うことができる。例えば、貫通コンデンサ53として、接地電極を構成する金属ケース54の外周にネジが形成されているネジ止めタイプの貫通コンデンサ53を採用する場合には、筐体35の貫通孔35bの内周にネジ溝を形成し、このネジ溝に金属ケース54のネジを螺合させることによって、筐体35に貫通コンデンサ53を構造的かつ電気的に接続するようにしてもよい。この場合には、半田付けが不要になるため、放熱抑制手段も省略することができる。
放熱抑制手段は、放熱抑制孔35cのように貫通孔35bとして形成する以外にも、例えば、筐体35における貫通孔35bの周囲箇所を薄肉状にすることで形成してもよく、この場合においても貫通孔35bの周囲の熱容量を低減することで、放熱を抑制することが可能になる。
10、101 筐体
11 ベース部
11a、40a 底板
11b〜11e、12b〜12e、40b〜40e 側板
11f 係止部
12 カバー部
12a 表板
13、14 引き込み口
15、16 出力口
20、102 電源ユニット
21 電源ユニット本体
22 電源コード
23、24、31、32、103c、103d 接続端子
25、35b 貫通孔
30、103 光電変換ユニット
33、103b 光コネクタ
35 筐体
35a リブ
35c 放熱抑制孔
36 筐体カバー
40 光ファイバトレイ
41、42 ケーブル固定部
43 スプライス固定部
44 フィルタ固定部
45 余長処理部
50、103a 電源端子
51 第1電極
52 第2電極
53 貫通コンデンサ
54 金属ケース
55 貫通リード
55a、55b 端部
56 第2電極本体
56a 基部
56b 端部
56c 係止部
56d 段部
57 当接部
102a 外部電源端子
OC、OC1、OC2 光ケーブル
SM 補強材
CL 被覆線
OF、OF1〜OF6 光ファイバ
MS1〜MS3 メカニカルスプライス
F1 WDMフィルタ
Claims (4)
- 電気機器に電源を供給するための電源端子構造であって、
前記電気機器は、導電性の筐体を備え、
前記筐体は、外部電源端子を着脱自在に接続可能な電源端子であって、当該筐体から少なくとも一部が外部に突出するように設けられた電源端子を備え、
前記電源端子は、信号電極である芯線としての第1電極と、当該第1電極を同心円状に囲繞する中空円筒状の接地電極である第2電極を備え、
前記筐体には、当該筐体を内外方向に貫通する貫通コンデンサを設け、当該貫通コンデンサの貫通リードの一方の端部を前記筐体から外部に突出させ、当該貫通コンデンサの前記貫通リードの他方の端部を前記筐体から内部に突出させ、当該貫通コンデンサの接地電極を前記筐体に電気的に接続し、
前記貫通コンデンサの前記貫通リードの前記一方の端部を、前記電源端子の第1電極とした、
電源端子構造。 - 前記貫通コンデンサは、前記接地電極を構成する金属ケースを備え、
前記筐体に形成した貫通孔の内部に、前記貫通コンデンサの前記金属ケースを配置し、
前記金属ケースを前記筐体に電気的に接続することにより、前記貫通コンデンサの前記接地電極を前記筐体に電気的に接続した、
請求項1に記載の電源端子構造。 - 前記筐体において前記貫通コンデンサを貫通させた貫通箇所の周囲には、当該筐体を介した放熱を抑制するための放熱抑制手段を設けた、
請求項1又は2に記載の電源端子構造。 - 前記第2電極は、
前記第1電極を同心円状に囲繞する中空円筒状の第2電極本体と、
前記第2電極本体の内面に接触するものであり、当該第2電極本体の内面から前記第1電極に向けて突出するものであって、弾性変形可能な当接部を設け、
前記第2電極の内部に前記外部電源端子を挿入した状態において、当該外部電源端子の外周の接地電極に対して前記当接部を当接可能とした、
請求項1から3のいずれか一項に記載の電源端子構造。
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