JP2020098975A - Catv用屋外装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】インピーダンス不整合を抑制しながら各ユニットを筐体内に好適に収容すること。【解決手段】屋外装置1は、筐体本体3と、RF信号を増幅して伝送するように構成され筐体本体3内に配置されるRF増幅ユニット10と、RF信号及び電力を共用して伝送可能な同軸ケーブル用のコネクタであって、筐体本体3の壁3a,3bそれぞれを貫通するように配置され、中心導体61が突き出ていてRF増幅ユニット10に電気的に接続される接続部60を有する同軸コネクタ6と、接続部60との間に中空部分を形成するように接続部60の周囲に設けられ、接続部60のインピーダンスを調整する調整部26と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明の一態様は、CATV用屋外装置に関する。
特許文献1及び特許文献2には、CATV局から加入者宅へTV信号を伝送する際に用いられるCATV用屋外装置が開示されている。これらのCATV用屋外装置にはTV信号を増幅する増幅器等を含む増幅ユニットが収容されており、TV信号を伝送する同軸ケーブルを接続するための同軸コネクタ又は同軸ケーブルの先端部が増幅ユニットに直接接続される構成となっている。
特開平9−17521号公報 特開平11−308583号公報
特許文献1に記載のCATV用屋外装置では、増幅ユニットの信号ラインと同軸コネクタの中心導体とを着脱可能としているところ、同軸ケーブル及び増幅ユニット間でのインピーダンス不整合に基づく高周波特性の劣化を抑制すべく同軸コネクタの中心導体の長さを極力短くする必要がある。ここで、増幅ユニット等を収容する筐体によっては、筐体内のスペースを有効活用して、電源ユニット等の別のユニットを収容したい場合がある。しかしながら、特許文献1に記載の構成のように同軸コネクタの中心導体の長さを短くする構成においては、同軸ケーブル、同軸コネクタ、及び増幅ユニットを近接して配置する必要があり、筐体内に別のユニットを収容することが困難である。また、特許文献2に記載のCATV用屋外装置のように、筐体内に同軸ケーブルが引き込まれた構成を採用した場合においても、同軸ケーブルの厚み(直径)によって、筐体内に別のユニットを収容することが困難である。このように、従来、インピーダンス不整合を抑制しながら各ユニットを筐体内に好適に収容することが困難であった。
本発明の一態様は上記実情に鑑みてなされたものであり、インピーダンス不整合を抑制しながら各ユニットを筐体内に好適に収容することができるCATV用屋外装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係るCATV用屋外装置は、互いに対向する一対の壁を少なくとも有する筐体と、RF信号を伝送するように構成され、一対の壁間の距離よりも狭い横幅を有して筐体内に配置されるRFユニットと、RF信号及び電力を共用して伝送可能な同軸ケーブル用のコネクタであって、一対の壁の少なくとも一方に設けられると共に、中心導体が突き出ていてRFユニットに電気的に接続される接続部を有する同軸コネクタと、接続部との間に中空部分を形成するように接続部の周囲に設けられ、接続部のインピーダンスを調整する調整部と、を備える。
上記によれば、インピーダンス不整合を抑制しながら各ユニットを筐体内に好適に収容することができる。
図1は、一実施形態に係るCATV用屋外装置を示した斜視図である。 図2は、図1に示すCATV用屋外装置の開いた状態(筐体本体側)を示す平面図である。 図3は、図2に示す構成から電源ユニットを除き接続ユニットを露出させた状態を示す平面図である。 図4は、図3に示す構成から接続ユニットの蓋を除き接続ユニットの内部を露出させた状態を示す平面図である。 図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。 図6は、図4に示す構成からRF増幅ユニットを除いた状態を示す平面図である。 図7は、同軸コネクタ及び接続ユニットを示す斜視図である。 図8の(a)は、接続部が延びる方向から同軸コネクタを見た図であり、図8の(b)は(a)のb−b線に沿った半断面図である。 図9の(a)は、RF増幅ユニットの平面図であり、図9の(b)はRF増幅ユニットの背面図であり、図9の(c)はRF増幅ユニットの側面図である。 図10は、接続端子の斜視図である。 図11は、変形例に係る接続ユニットを示す斜視図である。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本発明の実施形態を列記して説明する。本発明の一態様に係るCATV用屋外装置は、互いに対向する一対の壁を少なくとも有する筐体と、RF信号を伝送するように構成され、一対の壁間の距離よりも狭い横幅を有して筐体内に配置されるRFユニットと、RF信号及び電力を共用して伝送可能な同軸ケーブル用のコネクタであって、一対の壁の少なくとも一方に設けられると共に、中心導体が突き出ていてRFユニットに電気的に接続される接続部を有する同軸コネクタと、接続部との間に中空部分を形成するように接続部の周囲に設けられ、接続部のインピーダンスを調整する調整部と、を備える。
このCATV用屋外装置では、同軸コネクタが、中心導体が突き出ていてRFユニットに電気的に接続される接続部を有している。このような接続部が設けられていることによって、筐体内において、同軸コネクタにおけるRFユニットとの接続箇所(すなわち接続部の先端)を、同軸コネクタと同軸ケーブルとの接続箇所から離間させることができ、これにより筐体内に別のユニットが収容される領域を確保することができる。そして、接続部は中心導体が突き出した構成であって同軸構造ではないので、厚み(直径)が小さく、筐体内に別のユニットが収容されることを阻害しない。また、本発明の一態様に係るCATV用屋外装置では、接続部との間に中空部分を形成するようにして、接続部のインピーダンスを調整する調整部が設けられている。接続部と調整部との間に中空部分が形成される、すなわち接続部の周囲を空気とすることにより、例えば同軸構造の構成と比べて接続部の誘電率を小さくすることができる。このように、中空部分を形成して接続部の誘電率を調整可能な構成とすることによって、接続部のインピーダンスを適切に調整し、インピーダンス不整合を適切に抑制することができる。以上のように、本発明の一態様に係るCATV用屋外装置によれば、インピーダンス不整合を抑制しながら、各ユニットを筐体内に好適に収容することができる。
上記のCATV用屋外装置では、同軸コネクタにおける同軸ケーブルとの接続箇所は、同軸ケーブルとインピーダンス整合が図られていてもよい。これにより、反射によって信号が劣化しインピーダンス不整合が生じやすい接続箇所において、インピーダンス不整合を適切に抑制することができる。
上記のCATV用屋外装置では、接続部におけるRFユニットとの接続箇所は、RFユニットとインピーダンス整合が図られていてもよい。これにより、反射によって信号が劣化しインピーダンス不整合が生じやすい接続箇所において、インピーダンス不整合を適切に抑制することができる。
上記のCATV用屋外装置では、調整部は、接続部について、同軸ケーブル側からRFユニット側に向かうにつれて、そのインピーダンスが徐々に同軸ケーブルのインピーダンスに近い値からRFユニットのインピーダンスに近い値になるように調整し、同軸ケーブルとRFユニットとのインピーダンス整合を図ってもよい。同軸ケーブルとRFユニットとのインピーダンス整合を図るに際して、接続部のインピーダンスを急激に変化させた場合には、反射によってパルス波形が乱れるおそれがある。この点、同軸ケーブル側からRFユニット側に向かうにつれて徐々にインピーダンスを調整することによって、上述したパルス波形の乱れを抑制しながら適切にインピーダンス整合を図ることができる。
上記のCATV用屋外装置では、接続部が延びる方向と交差する方向であってRFユニットの厚さ方向である第1方向において、接続部に重なるように、他のユニットが配設されていてもよい。これにより、同軸構造をとらずに薄く形成された接続部を設けることによって確保した筐体内のスペースを有効活用して、他のユニットを確実に収容することができる。
上記のCATV用屋外装置では、接続部及び調整部の厚みは、同軸ケーブルの厚みよりも小さくてもよい。これにより、接続部及び調整部の厚みを適切に抑制し、筐体内に他のユニットを確実に収容することができる。
上記のCATV用屋外装置では、調整部は、接続部が延びる方向に沿って複数に分割され、複数の分割部を有していてもよい。調整部が分割されていることによって、接続部の領域毎に接続部と調整部との離間距離を調整すること等が可能となり、より柔軟に接続部のインピーダンスを調整することができる。
上記のCATV用屋外装置では、複数の分割部は、同軸ケーブル側からRFユニット側に向かうにつれて、徐々に接続部との離間距離が大きくなるように、又は、徐々に接続部との離間距離が小さくなるように、設けられていてもよい。これにより、接続部のインピーダンスを徐々に変更することが可能となり、接続部のインピーダンスを急激に変化させた場合に問題となるパルス波形の乱れ等を適切に抑制することができる。
上記のCATV用屋外装置では、調整部は、変形することによって接続部との離間距離を調整可能に構成されていてもよい。これにより、調整部を変形させるという簡易な作業によって、接続部のインピーダンスを適切に調整することができる。
[本発明の実施形態の詳細]
本発明の実施形態に係るCATV用屋外装置の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には、同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
図1は、本実施形態に係るCATV用屋外装置の外観を示す斜視図である。図1に示すCATV用屋外装置1(以下、単に「屋外装置1」とも記す)は、例えば、光・同軸ハイブリッドシステム(HFCシステム:Hybrid Fiber/Coaxial System)に用いられる光送受信装置(ノード)である。このHFCシステムでは、CATV局からこの光送受信装置までの間は光ケーブルによってTV信号等が伝送され、光送受信装置において光電変換が行われ、光送受信装置から加入者宅までの間は同軸ケーブルによってTV信号等が伝送される。このような屋外装置1は、一般に屋外に配置(例えば空中に架設)されることから、図1に示すように、蓋体2及び筐体本体3を含む筐体4を外部に備えて構成される。筐体4の内部には、HFCシステムに用いられる各種の通信ユニット他(図2に示すRF増幅ユニット10等)が収納される。蓋体2及び筐体本体3は、例えばアルミダイキャストによってそれぞれ作製され、シールド効果等が付与される。なお、屋外装置1は、HFCシステム以外のCATV用装置であってもよい。
蓋体2は、図1に示すように、互いに対向する一対の壁2a,2b、互いに対向する一対の壁2c,2d、及び、天面2eによって画定され一方が開口する略直方体形状を呈し、その内部に各種のユニット等を収納できるスペースを設ける構成を有している。筐体本体3は、同様に、互いに対向する一対の壁3a,3b、互いに対向する一対の壁3c,3d、及び、底面3eによって画定され一方が開口する略直方体形状を呈し、その内部に各種のユニット等を収納できるスペースを設ける構成を有している。蓋体2の天面2e及び筐体本体3の底面3eの外側には、RF増幅ユニットによる熱を外部に放熱するための複数の放熱フィン2f,3fが形成されている。放熱フィン2f,3fは、筐体4の外周辺(例えば、壁2a,2b,3a,3b)に対して、例えば斜め方向に延在している。放熱フィン2f,3fは、筐体4の外周辺に対して略平行又は略垂直な方向に延在してもよい。このような形状を有する蓋体2は、複数のヒンジ部材5(本実施形態では例えば3つのヒンジ部材5)によって筐体本体3に連結されており、ヒンジ部材5を軸として筐体本体3に対して開閉可能となるように構成される。
また、筐体本体3の側面である壁3aには、加入者宅に向けて信号を分岐するための同軸ケーブル(不図示)を接続するための2つの同軸コネクタ6が並列に設けられている。壁3aに対向する壁3bにも同様に2つの同軸コネクタ6が設けられている。同軸コネクタ6は、筐体本体3の壁3a,3bそれぞれを貫通するように配置されている。このシステムに用いられる同軸ケーブルは、高周波信号(RF信号)及び電力を共用して伝送可能なケーブルであり、例えば15Aの電流を流せるように直径1.5mm〜2.0mm程度の中心導体を有する。中心導体の外周には絶縁体及び外部導体が配置され、ケーブル外径の直径は20mm〜30mm程度となる。
筐体本体3の一対の壁3a,3bそれぞれには、同軸コネクタ6に加え、筐体4内に収納される各種のRF増幅ユニットに電源を供給するための電気ケーブル導入用のコネクタ7が1つ設けられている。また、筐体本体3の一対の壁3a,3b及び蓋体2の壁2a,2bそれぞれには、光ケーブルを導入するための光コネクタ8が1つずつ設けられている。光コネクタ8に接続される光ケーブルは、例えば、CATV局からのTV信号を伝送させるための光ケーブルや、FTTHユニット(不図示)などに用いられる光ケーブルである。光ケーブルによって伝送されたTV信号(光信号)は、屋外装置1にて光電変換(O/E変換)されて電気信号となり、同軸コネクタ6に接続される同軸ケーブルを介して各加入者宅にTV信号が伝送される。なお、筐体本体3の壁3cには、各種のRF増幅ユニットの調整試験を行う際に試験信号を入力するためのコネクタ9が設けられていてもよい。
図2は、図1に示す屋外装置1を開いた状態の筐体本体3側を示す平面図である。図3は、図2に示す構成から電源ユニット30を除き接続ユニット20を露出させた状態を示す平面図である。図2及び図3に示されるように、屋外装置1は、筐体4に加えて更に、同軸コネクタ6と、RF増幅ユニット10(RFユニット)と、接続ユニット20と、電源ユニット30(他のユニット)と、マザー基板部40とを備えている。平面視すると、筐体本体3の中央部分にはRF増幅ユニット10が設けられており、RF増幅ユニット10を挟み込むようにして両端部に電源ユニット30,30が設けられており、RF増幅ユニット10の下部(図2における下部)にマザー基板部40が設けられている。また、図3に示されるように、電源ユニット30に重なるようにして接続ユニット20が設けられている(詳細は後述)。すなわち、RF増幅ユニット10を挟み込むようにして両端部に接続ユニット20,20が設けられている。
図4〜図8を参照して、同軸コネクタ6及び接続ユニット20の詳細について説明する。図4は、図3に示す構成から接続ユニット20の蓋21(図3参照)を除き接続ユニット20の内部を露出させた状態を示す平面図である。図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。図6は、図4に示す構成からRF増幅ユニット10を除いた状態を示す平面図である。図7は、同軸コネクタ6及び接続ユニット20を示す斜視図である。図8の(a)は、接続部60が延びる方向から同軸コネクタ6を見た図であり、図8の(b)は(a)のb−b線に沿った半断面図である。
同軸コネクタ6は、RF信号及び電力を共用して伝送可能な同軸ケーブル(不図示)用のコネクタであって、上述したように、筐体本体3の壁3a,3bそれぞれを貫通するように配置されている(図1参照)。同軸コネクタ6は、図8(a),(b)に示されるように、中心導体61と、中心導体61の一端側に設けられたコネクタ部62とを有している。コネクタ部62は、筐体本体3の外側に配置されており(図4参照)、同軸ケーブルを受け入れて同軸ケーブルに接続される中空円筒状の受け部63を有している。コネクタ部62は、中心導体61の周囲を覆うように設けられた絶縁体64と、該絶縁体64の周囲を覆うように設けられた外部導体65とを有している。なお、受け部63は、上述したように中空円筒状であって、絶縁体64を含まずに外部導体65によって形成されている(図8(b)参照)。中心導体61は、一端側(コネクタ部62側)からRF増幅ユニット10側に向かって延びている(図4参照)。中心導体61であって筐体本体3の内部において接続ユニット20に沿ってRF増幅ユニット10側に突き出している部分は、接続部60を構成している。接続部60は、接続ユニット20を貫通してRF増幅ユニット10側に突き出しており、その先端においてRF増幅ユニット10に電気的に接続されている。接続部60は、中心導体61のみによって構成されていてもよいし、例えば接続ユニット20に沿って延びている部分においては中心導体61と該中心導体61を覆う薄い絶縁部材66とを含んで構成されていてもよい(図7参照)。ただし、接続部60の先端(接続ユニット20を貫通している部分)は中心導体61のみで構成されている(図6参照)。接続部60の長さ(延びる方向の長さ)は、例えば100mm〜110mm程度とされ、一般的な同軸コネクタにおける露出した中心導体の長さの7〜8倍程度とされてもよい。このように、同軸コネクタ6は、一般的な同軸コネクタと比べて中心導体が長い(接続部60を有した)構成である。なお、接続部60が延びる方向と交差する方向であるRF増幅ユニット10の厚さ方向(第1方向)において、接続部60及び接続ユニット20に重なるように、電源ユニット30が配設されている。
接続ユニット20は、同軸コネクタ6の接続部60をガイドし、同軸コネクタ6とRF増幅ユニット10との電気的接続に係るユニットである。接続ユニット20は、図7に示されるように、芯線保持部22と、特性調整板23と、コネクタ間仕切板24と、ユニット固定ねじ25と、を有している。図7に示されるように、接続ユニット20は、並列に設けられる同軸コネクタ6,6に対応して、それぞれ、特性調整板23と、2つの芯線保持部22,22とを有する。また、接続ユニット20において、並列に設けられる同軸コネクタ6,6の領域を仕切る構成として、接続部60が延びる方向に沿ってコネクタ間仕切板24が設けられている。ユニット固定ねじ25は、特性調整板23を筐体本体3に固定するように設けられたねじ部材である。芯線保持部22は、芯線(中心導体61を含んだ接続部60)を保持する構成である。芯線保持部22は、例えば接続部60を通過させる孔部を有しており、接続部60を通過させた状態で特性調整板23に固定されることによって、接続部60の位置を固定する。1つの接続部60に対応して設けられた2つの芯線保持部22,22のうち、一方の芯線保持部22は、後述する調整部26の第2部分27bと第3部分27cとの間に設けられており、他方の芯線保持部22は、後述する調整部26の第3部分27c(詳細には、最もRF増幅ユニット10寄りの第3部分27c)に隣接して設けられている(図7参照)。
特性調整板23は、接続部60のインピーダンス調整に係る構成として調整部26を有している。調整部26は、接続部60との間に中空部分を形成するように接続部60の周囲に設けられ、接続部60のインピーダンスを調整する導体である。調整部26は、接続部60が延びる方向に沿って複数に分割され、複数の分割部27を有している。複数の分割部27は、接続部60が延びる方向に沿って並んで配置されており、図7に示される例では8個設けられている。なお、以下の説明においては、接続部60が延びる方向に交差する方向であって特性調整板23の面に沿った方向を「上下方向」、接続部60が延びる方向及び上下方向に交差する方向(すなわち特性調整板23の面に交差する方向)を「厚さ方向」として説明する場合がある。
複数の分割部27は、上下方向において接続部60の片側にのみ設けられており、図7に示される例では、接続部60の下側にのみ設けられている。なお、複数の分割部27は、上下方向における反対側(図7における上側)にのみ設けられていてもよい。複数の分割部27は、接続部60におけるコネクタ部62側からRF増幅ユニット10側に向かって、2つの第1部分27a,27a、2つの第2部分27b,27b、3つの第3部分27c,27c,27c,27cが順に配置されている。第1部分27aは、第2部分27bよりも図7における上側(すなわち上下方向において接続部60に近接した位置)に配置されている。第2部分27bは、第3部分27cよりも図7における上側(すなわち上下方向において接続部60に近接した位置)に配置されている。このように、複数の分割部27は、コネクタ部62側(同軸ケーブル側)からRF増幅ユニット10側に向かうにつれて徐々に接続部60との離間距離が大きくなるように設けられている。第2部分27b及び第3部分27cは、特性調整板23における設けられた面から厚さ方向に延びている。また、第1部分27aは、厚さ方向に延びた後に接続部60の外周に沿うように変形し、これによって接続部60との離間距離がより小さくなっている。このように、複数の分割部27は、変形することによって接続部60との離間距離を調整可能に構成されている。接続部60及び調整部26を含む構成の厚さ方向の長さ(厚み)は、同軸ケーブル及び同軸コネクタ6のコネクタ部62の厚さ方向の長さ(厚み)よりも小さい。なお、接続部60のインピーダンス調整に係る構成として調整部26を説明したが、例えば芯線保持部22についても、その領域の大きさや、接続部60との離間距離を調整することによって接続部60のインピーダンス調整に係る構成としてもよい。
調整部26は、複数の分割部27を有することにより、接続部60について、コネクタ部62側(同軸ケーブル側)からRF増幅ユニット10側に向かうにつれて、そのインピーダンスが徐々に、同軸ケーブルのインピーダンスに近い値からRF増幅ユニット10のインピーダンスに近い値になるように調整し、同軸ケーブルとRF増幅ユニット10とのインピーダンス整合を図っている。なお、調整部26による調整を行う前提として、同軸コネクタ6における同軸ケーブルとの接続箇所は、同軸ケーブルとインピーダンス整合が図られており、接続部60におけるRF増幅ユニット10との接続箇所は、RF増幅ユニット10とインピーダンス整合が図られている。
図9及び図10を参照して、RF増幅ユニット10の詳細について説明する。図9の(a)は、RF増幅ユニット10の平面図であり、図9の(b)はRF増幅ユニット10の背面図であり、図9の(c)はRF増幅ユニット10の側面図である。図10は、RF増幅ユニット10の接続端子13aの斜視図である。
RF増幅ユニット10は、RF信号を増幅して伝送するように構成され、筐体本体3の一対の壁3a,3b間の距離よりも狭い横幅を有して筐体本体3内に配置されている(図2参照)。RF増幅ユニット10は、ユニット固定ねじ11により筐体本体3に固定されている(図2及び図9(a)参照)。RF増幅ユニット10は、CATV局から光ケーブルを介して伝搬される光信号(TV信号)を光電変換するO/E変換部(不図示)と、O/E変換部で電気信号に変換されたTV信号を増幅する増幅器(不図示)と、増幅器によって増幅されたTV信号を分岐して各同軸ケーブルに伝送するための4つの接続端子13a,13a,13a,13a(図9(b)参照)とを備えている。増幅器によって増幅されるCATV信号の周波数(RF信号)は、例えば70MHz〜770MHzなどの1GHz以下の高周波帯域の信号であるが、これに限定されず、2.1GHz程度までの周波数であってもよい。RF増幅ユニット10は、1つの光入力からのTV信号を増幅しつつ4つの接続端子13a,13a,13a,13aにより4つの同軸ケーブルに分岐するが、1つの光入力からのTV信号を光電変換して増幅し1つの同軸ケーブルに伝送してもよいし、4以外の複数の同軸ケーブルに増幅した信号を分岐してもよい。
接続端子13aは、RF増幅ユニット10を挟み込むように設けられた2つの接続ユニット20,20に対応するようにRF増幅ユニット10の両側面に設けられており(図9(c)参照)、各接続ユニット20に対応する2つの同軸コネクタ6それぞれに対応して設けられている。接続端子13aは、例えばその端子形状として、図10に示されるようなU字形状の受け部14から構成されている。受け部14のより詳細な構成としては、例えば特開平6−225305号に記載のような接続構造を用いることができる。受け部14は、内部に同軸コネクタ6の接続部60の中心導体61を収納することにより、同軸コネクタ6及び接続端子13a(すなわちRF増幅ユニット10)間の電気的接続を確立させる。
次に、本実施形態に係る屋外装置1の作用効果について説明する。
屋外装置1は、筐体本体3と、RF信号を増幅して伝送するように構成され筐体本体3内に配置されるRF増幅ユニット10と、RF信号及び電力を共用して伝送可能な同軸ケーブル用のコネクタであって、筐体本体3の壁3a,3bそれぞれを貫通するように配置され、中心導体61が突き出ていてRF増幅ユニット10に電気的に接続される接続部60を有する同軸コネクタ6と、接続部60との間に中空部分を形成するように接続部60の周囲に設けられ、接続部60のインピーダンスを調整する調整部26と、を備える。
本実施形態に係る屋外装置1では、同軸コネクタ6が、中心導体61が突き出ていてRF増幅ユニット10の接続端子13aに電気的に接続される接続部60を有している。このような接続部60が設けられていることによって、筐体本体3内において、同軸コネクタ6におけるRF増幅ユニット10との接続箇所(すなわち接続部60の先端)を、同軸コネクタ6と同軸ケーブルとの接続箇所から離間させることができ、これにより筐体本体3内に別のユニットが収容される領域を確保することができる。そして、接続部60は中心導体61が突き出した構成であって同軸構造ではないので、厚み(直径)が小さく、筐体本体3内に別のユニットが収容されることを阻害しない。また、屋外装置1では、接続部60との間に中空部分を形成するようにして、接続部60のインピーダンスを調整する調整部26が設けられている。接続部60と調整部26との間に中空部分が形成される、すなわち接続部60の周囲を空気とすることにより、例えば同軸構造の構成と比べて接続部60の誘電率を小さくすることができる。このように、中空部分を形成して接続部60の誘電率を調整可能な構成とすることによって、接続部60のインピーダンスを適切に調整し、インピーダンス不整合を適切に抑制することができる。以上のように、屋外装置1によれば、インピーダンス不整合を抑制しながら、各ユニットを筐体本体3内に好適に収容することができる。
また、屋外装置1において、同軸コネクタ6における同軸ケーブルとの接続箇所は、同軸ケーブルとインピーダンス整合が図られている。これにより、反射によって信号が劣化しインピーダンス不整合が生じやすい接続箇所において、インピーダンス不整合を適切に抑制することができる。
また、屋外装置1において、接続部60におけるRF増幅ユニット10との接続箇所は、RF増幅ユニット10とインピーダンス整合が図られている。これにより、反射によって信号が劣化しインピーダンス不整合が生じやすい接続箇所において、インピーダンス不整合を適切に抑制することができる。
また、調整部26は、接続部60について、同軸ケーブル側からRF増幅ユニット10側に向かうにつれて、そのインピーダンスが徐々に同軸ケーブルのインピーダンスに近い値からRF増幅ユニット10のインピーダンスに近い値になるように調整し、同軸ケーブルとRF増幅ユニット10とのインピーダンス整合を図る。同軸ケーブルとRF増幅ユニット10とのインピーダンス整合を図るに際して、接続部60のインピーダンスを急激に変化させた場合には、反射によってパルス波形が乱れるおそれがある。この点、同軸ケーブル側からRF増幅ユニット10側に向かうにつれて徐々にインピーダンスを調整することによって、上述したパルス波形の乱れを抑制しながら適切にインピーダンス整合を図ることができる。
また屋外装置1では、接続部60が延びる方向と交差する方向であってRF増幅ユニット10の厚さ方向である第1方向において、接続部60に重なるように、他のユニットである電源ユニット30が配設されている。これにより、同軸構造をとらずに薄く形成された接続部60を設けることによって確保した筐体本体3内のスペースを有効活用して、他のユニットである電源ユニット30を確実に収容することができる。
また屋外装置1において、接続部60及び調整部26の厚みは、同軸ケーブルの厚みよりも小さい。これにより、接続部60及び調整部26の厚みを適切に抑制し、筐体本体3内に他のユニットである電源ユニット30を確実に収容することができる。
また、調整部26は、接続部60が延びる方向に沿って複数に分割され、複数の分割部27を有する。調整部26が分割されていることによって、接続部60の領域毎に接続部60と調整部26(詳細には各分割部27)との離間距離を調整すること等が可能となり、より柔軟に接続部60のインピーダンスを調整することができる。
また、複数の分割部27は、同軸ケーブル側からRF増幅ユニット10側に向かうにつれて、徐々に接続部60との離間距離が大きくなるように設けられている。これにより、接続部60のインピーダンスを徐々に変更することが可能となり、接続部60のインピーダンスを急激に変化させた場合に問題となるパルス波形の乱れ等を適切に抑制することができる。
また、調整部26(詳細には複数の分割部27)は、変形することによって接続部60との離間距離を調整可能に構成されている。これにより、調整部26を変形させるという簡易な作業によって、接続部60のインピーダンスを適切に調整することができる。
以上、本実施形態に係るCATV用屋外装置について説明してきたが、本発明はこれらに限定されるものではなく、種々の変形を適用することができる。また、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。例えば、調整部26が有する複数の分割部27は上下方向において接続部60の片側にのみ設けられているとして説明したがこれに限定されず、図11に示されるように、複数の分割部270が上下方向において接続部60の両側に設けられていてもよい。また、屋外装置1がRF増幅ユニット10を備えているとして説明したがこれに限定されず、屋外装置1は増幅機能を有さないRFユニットを備えていてもよい。また、複数の分割部27は、同軸ケーブル側からRF増幅ユニット10側に向かうにつれて徐々に接続部60との離間距離が大きくなるとして説明したがこれに限定されず、求められるインピーダンス調整の態様によっては、複数の分割部27は、同軸ケーブル側からRF増幅ユニット10側に向かうにつれて徐々に接続部60との離間距離が小さくされていてもよい。
1…CATV用屋外装置、4…筐体、6…同軸コネクタ、10…RF増幅ユニット(RFユニット)、26…調整部、27…分割部、30…電源ユニット(その他のユニット)、60…接続部、61…中心導体。

Claims (9)

  1. 互いに対向する一対の壁を少なくとも有する筐体と、
    RF信号を伝送するように構成され、前記一対の壁間の距離よりも狭い横幅を有して前記筐体内に配置されるRFユニットと、
    前記RF信号及び電力を共用して伝送可能な同軸ケーブル用のコネクタであって、前記一対の壁の少なくとも一方に設けられると共に、中心導体が突き出ていて前記RFユニットに電気的に接続される接続部を有する同軸コネクタと、
    前記接続部との間に中空部分を形成するように前記接続部の周囲に設けられ、前記接続部のインピーダンスを調整する調整部と、を備える、CATV用屋外装置。
  2. 前記同軸コネクタにおける前記同軸ケーブルとの接続箇所は、前記同軸ケーブルとインピーダンス整合が図られている、請求項1記載のCATV用屋外装置。
  3. 前記接続部における前記RFユニットとの接続箇所は、前記RFユニットとインピーダンス整合が図られている、請求項1又は2記載のCATV用屋外装置。
  4. 前記調整部は、前記接続部について、前記同軸ケーブル側から前記RFユニット側に向かうにつれて、そのインピーダンスが徐々に前記同軸ケーブルのインピーダンスに近い値から前記RFユニットのインピーダンスに近い値になるように調整し、前記同軸ケーブルと前記RFユニットとのインピーダンス整合を図る、請求項1〜3のいずれか一項記載のCATV用屋外装置。
  5. 前記接続部が延びる方向と交差する方向であって前記RFユニットの厚さ方向である第1方向において、前記接続部に重なるように、他のユニットが配設されている、請求項1〜4のいずれか一項記載のCATV用屋外装置。
  6. 前記接続部及び前記調整部の厚みは、前記同軸ケーブルの厚みよりも小さい、請求項1〜5のいずれか一項記載のCATV用屋外装置。
  7. 前記調整部は、前記接続部が延びる方向に沿って複数に分割され、複数の分割部を有する、請求項1〜6のいずれか一項記載のCATV用屋外装置。
  8. 前記複数の分割部は、前記同軸ケーブル側から前記RFユニット側に向かうにつれて、徐々に前記接続部との離間距離が大きくなるように、又は、徐々に前記接続部との離間距離が小さくなるように、設けられている、請求項7記載のCATV用屋外装置。
  9. 前記調整部は、変形することによって前記接続部との離間距離を調整可能に構成されている、請求項1〜8のいずれか一項記載のCATV用屋外装置。
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