JP2014115210A - Mems素子、電子デバイス、高度計、電子機器および移動体 - Google Patents

Mems素子、電子デバイス、高度計、電子機器および移動体 Download PDF

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Abstract

【課題】正確な微小圧力を計測可能とする圧力センサーを構成することができるMEMS素子を得る。
【解決手段】基板と、前記基板の主面上に形成されてなる密閉された空間部と、前記空間部内の前記主面上に設けられた複数の共振子と、を備え、前記基板には、少なくとも1つの可撓部と、少なくとも1つの非可撓部と、を備え、前記可撓部および前記非可撓部に対応して前記空間部に前記複数の共振子が配置されているMEMS素子。
【選択図】図1

Description

本発明は、MEMS素子、電子デバイス、高度計、電子機器および移動体に関する。
従来、圧力を検出するデバイスとしては、特許文献1に示すような半導体圧力センサーが知られていた。特許文献1に示す半導体圧力センサーは、シリコンウエハーに歪受感素子を形成し、シリコンウエハーの歪受感素子形成面と反対側の面を研磨し、薄肉化することによってダイヤフラム部を形成し、圧力によって変位するダイヤフラム部に生じる歪を歪受感素子によって検出し、その検出結果を圧力に変換するものであった。
特開2001−332746号公報
しかし、特許文献1に示す歪受感素子を備える圧力センサーでは、シリコンウエハーを薄肉化する必要があり、圧力センサーからの信号を処理する演算部となる半導体装置(IC)との一体化を困難にするものであった。
一方、半導体装置の製造方法、装置によって微小機械システムを製造する、いわゆるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems)素子が注目されている。MEMS素子を用いることによって、極めて小型の各種センサー、あるいは発振器などを得ることができる。これらはMEMS技術によって微細な振動素子を基板上に形成し、振動素子の振動特性を利用して、加速度の検出、基準信号の生成、などを行う素子を得ることができる。
このMEMS技術を用いて振動素子を形成し、MEMS振動素子の振動周波数の変動によって圧力を検出する圧力センサーを構成することにより、ICとの一体化された圧力センサーを実現することが可能となる。しかし、MEMS素子は検出すべき圧力以外にも、振動、衝撃といった外的要因によっても振動周波数の変動が発生するため、特に微小な圧力変動に対する誤差を発生しやすいという課題があった。
そこで、外的要因による振動周波数の変動分を検出し、検出された圧力検出値から外的要因による振動周波数の変動分を補正することによって正確な微小圧力を計測可能とする圧力センサーを構成することができるMEMS素子を得る。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
〔適用例1〕本適用例のMEMS素子は、基板と、前記基板の主面上に形成されてなる密閉された空間部と、前記空間部内の前記主面上に設けられた複数の共振子と、を備え、前記基板には、少なくとも1つの可撓部と、少なくとも1つの非可撓部と、を備え、前記可撓部および前記非可撓部に対応して前記空間部に前記複数の共振子が配置されていることを特徴とする。
本適用例のMEMS素子によれば、可撓部に外部圧力が付加されることにより可撓部には撓みが生じ、共振子の振動特性、すなわち共振周波数に変化をもたらす。この外部圧力と、共振子の周波数特性の変化と、の関係を導き出すことによって、共振子の周波数特性の変化から外部圧力を検出するセンサーとしてMEMS素子を利用することができる。
一方、非可撓部では外部圧力による撓みは発生しない。しかし、MEMS素子に外部圧力以外の外乱、例えば衝撃力、加速度など、が付加されると、可撓部および非可撓部に配置される共振子は、共に外乱による共振周波数の変化が発生する。このとき、非可撓部に配置される共振子では外乱のみによる共振周波数の変化であることから、外部圧力と外乱とにより変化する可撓部に配置された共振子の共振周波数から、非可撓部に配置された共振子の共振周波数の変化分を減ずることにより、可撓部に配置された共振子の外部圧力のみによる共振周波数の変化を取得することができる。従って、衝撃や加速度といった外乱が存在する環境下であっても、正しい圧力値を検出する圧力センサーとしてのMEMS素子を得ることができる。
また、複数の共振子を、同じ空間部の内部に収容させていることにより、空間部の気密性の変化に対する共振子の共振周波数の変化量が、複数の共振子間で差が生じることを抑制することができる。従って信頼性の高いMEMS素子を得ることができる。
〔適用例2〕上述の適用例において、前記可撓部は、前記基板に設けられた凹部によって形成された前記基板の薄肉部であることを特徴とする。
上述の適用例によれば、基板に凹部を形成するだけで容易に可撓部を形成することができる。また凹部の深さの調整によって、容易に薄肉部の肉厚を調整することができ、検出する外部圧力の高低に応じたMEMS素子を簡便に得ることができる。
〔適用例3〕上述の適用例において、前記可撓部は、前記主面と表裏の関係にある裏面側に形成された凹部によって形成された前記基板の薄肉部であることを特徴とする。
上述の適用例によれば、基板における共振子を形成しない基板の裏面側に凹部を形成するため、複雑な製造工程を必要とせず、容易に可撓部を形成することができる。また凹部の深さの調整によって、容易に薄肉部の肉厚を調整することができ、検出する外部圧力の高低に応じたMEMS素子を簡便に得ることができる。
〔適用例4〕上述の適用例において、半導体装置を含むことを特徴とする。
上述の適用例によれば、半導体装置、いわゆるICの製造装置、方法と同じ製造装置、方法によってMEMS素子が製造可能なので、製造コストの低減、環境負荷低減を図りながら、容易にMEMS素子とICとを一体化させることができ、発振回路を備える小型のMEMS素子を得ることができる。
〔適用例5〕本適用例の電子デバイスは、基板と、前記基板の主面上に形成されてなる密閉された空間部と、前記空間部内の前記主面上に設けられた複数の共振子と、を備え、前記基板には、少なくとも1つの可撓部と、少なくとも1つの非可撓部と、を備え、前記可撓部および前記非可撓部に対応して前記空間部に前記複数の共振子が配置されているMEMS素子と、前記MEMS素子の前記主面と表裏の関係にある裏面側を、圧力変動領域に露出させて保持する保持手段と、を備え、前記圧力変動領域には、少なくとも1の前記可撓部と、少なくとも1の前記非可撓部と、が露出していることを特徴とする。
本適用例の電子デバイスによれば、可撓部に外部圧力が付加されることにより可撓部には撓みが生じ、共振子の振動特性、すなわち共振周波数に変化をもたらす。この外部圧力と、共振子の周波数特性の変化と、の関係を導き出すことによって、共振子の周波数特性の変化から外部圧力を検出する電子デバイスとしての圧力センサーが得られる。
一方、非可撓部では外部圧力による撓みは発生しない。しかし、MEMS素子に外部圧力以外の外乱、例えば衝撃力、加速度など、が付加されると、可撓部および非可撓部に配置される共振子は、共に外乱による共振周波数の変化が発生する。このとき、非可撓部に配置される共振子では外乱のみによる共振周波数の変化であることから、外部圧力と外乱とにより変化する可撓部に配置された共振子の共振周波数から、非可撓部に配置された共振子の共振周波数の変化分を減ずることにより、可撓部に配置された共振子の外部圧力のみによる共振周波数の変化を取得することができる。従って、衝撃や加速度といった外乱が存在する環境下であっても、正しい圧力値を検出する電子デバイスとしての圧力センサーを得ることができる。
また、複数の共振子を、同じ空間部の内部に収容させていることにより、空間部の気密性の変化に対する共振子の共振周波数の変化量が、複数の共振子間で差が生じることを抑制することができる。従って信頼性の高いMEMS素子を備えた電子デバイスを得ることができる。
〔適用例6〕上述の適用例において、前記可撓部は、前記主面と表裏の関係にある裏面側に形成された凹部によって形成された前記基板の薄肉部であることを特徴とする。
上述の適用例によれば、基板の凹部に有無によって容易に可撓部と非可撓部を形成することができる。また凹部の深さの調整によって、容易に薄肉部の肉厚を調整することができ、検出する外部圧力の高低に応じたMEMS素子を備える電子デバイスを簡便に得ることができる。
〔適用例7〕上述の適用例において、前記MEMS素子は、半導体装置を含むことを特徴とする。
上述の適用例によれば、半導体装置、いわゆるICの製造装置、方法と同じ製造装置、方法によってMEMS素子が製造可能なので、容易にMEMS素子とICとを一体化させることができ、発振回路を備える小型のMEMS素子を備える電子デバイスを得ることができる。
〔適用例8〕本適用例の高度計は、基板と、前記基板の主面上に形成されてなる密閉された空間部と、前記空間部内の前記主面上に設けられた複数の共振子と、を備え、前記基板には、少なくとも1つの可撓部と、少なくとも1つの非可撓部と、を備え、前記可撓部および前記非可撓部に対応して前記空間部に前記複数の共振子が配置されているMEMS素子と、前記MEMS素子の前記主面と表裏の関係にある裏面側を、圧力測定対象領域に露出させ、前記圧力測定対象領域には、少なくとも1つの前記可撓部と、少なくとも1つの前記非可撓部と、を露出させて保持する保持手段と、前記MEMS素子の測定データを処理するデータ処理部と、を備えていることを特徴とする。
本適用例の高度計によれば、可撓部に外部圧力が付加されることにより可撓部には撓みが生じ、共振子の振動特性、すなわち共振周波数に変化をもたらす。この外部圧力と、共振子の周波数特性の変化と、の関係を導き出すことによって、共振子の周波数特性の変化から外部圧力を検出し、その圧力値から高度を算出することができる高度計を得られる。
一方、非可撓部では外部圧力による撓みは発生しない。しかし、MEMS素子に外部圧力以外の外乱、例えば衝撃力、加速度など、が付加されると、可撓部および非可撓部に配置される共振子は、共に外乱による共振周波数の変化が発生する。このとき、非可撓部に配置される共振子では外乱のみによる共振周波数の変化であることから、外部圧力と外乱とにより変化する可撓部に配置された共振子の共振周波数から、非可撓部に配置された共振子の共振周波数の変化分を減ずることにより、可撓部に配置された共振子の外部圧力のみによる共振周波数の変化を取得することができる。従って、衝撃や加速度といった外乱が存在する環境下であっても、正しい圧力値からより正確な高度を算出することができる高度計を得ることができる。
また、複数の共振子を、同じ空間部の内部に収容させていることにより、空間部の気密性の変化に対する共振子の共振周波数の変化量が、複数の共振子間で差が生じることを抑制することができる。従って信頼性の高いMEMS素子を備える高度計を得ることができる。
〔適用例9〕本適用例の電子機器は、上述のMEMS素子、電子デバイスもしくは高度計を備えることを特徴とする。
本適用例の電子機器によれば、衝撃や加速度といった外乱が存在する環境下であっても、正しい圧力値が得られ、その圧力値を基に動作させる電子機器を得ることができる。また、空間部の気密性の劣化に対する共振子の共振周波数の変化量が、複数の共振子間で差が生じることを抑制することができるため、信頼性の高い電子機器を得ることができる。
〔適用例10〕本適用例の移動体は、上述のMEMS素子、電子デバイス、高度計、もしくは電子機器を備えることを特徴とする。
本適用例の移動体によれば、衝撃や加速度といった外乱が存在する環境下であっても、正しい圧力値が得られ、その圧力値を基に動作させる電子機器を備える移動体を得ることができる。また、空間部の気密性の劣化に対する共振子の共振周波数の変化量が、複数の共振子間で差が生じることを抑制することができるため、信頼性の高い電子機器を備える移動体を得ることができる。
第1実施形態に係るMEMS素子を示す,(a)は概略断面図、(b)はMEMS振動子部の平面図、(c)は可撓部のその他の形態を示す概略断面図。 第1実施形態に係るMEMS素子の、(a)は定常状態、(b)は加圧状態の動作を説明するMEMS振動子部の断面模式図。 その他の形態に係るMEMS素子を示す概略断面図。 その他の形態に係るMEMS素子を示す概略断面図。 第2実施形態に係る高度計を示す、(a)は構成図、(b)は(a)に示すC部拡大図。 測定方法を示すフローチャート。 その他の形態に係る高度計を示す部分断面図。 第3実施形態に係る移動体を示す外観図。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図1に第1実施形態に係るMEMS素子を示し、(a)は概略断面図、(b)は(a)に示す電極部のA方向の矢視図である。また、図1(c)は可撓部のその他の形態を示す概略断面図である。なお、(a)および(c)は、(b)に示すB−B´部に相当する断面図となる。図1(a)に示すように、本実施形態に係るMEMS素子100は、ウエハー基板11と、ウエハー基板11の主面11aに形成された第1酸化膜12と、第1酸化膜12上に形成された窒化膜13と、により構成される基板10を備えている。ウエハー基板11は、シリコン基板であり、後述する半導体装置、いわゆるICを形成するウエハー基板11としても用いられている。
基板10の第1の面としての主面10a、すなわち窒化膜13の表面13a、に共振子としてのMEMS振動子20が、本実施形態では2組形成されている。なお、形成されるMEMS振動子20は2組に限定されず、2組以上の複数であればよい。MEMS振動子20は、図1(b)に示す第1導電層21に備える固定下部電極21a(以下、下部電極21aという)と、第2導電層22に備える可動電極22a(以下、上部電極22aという)と、により構成される。図1(b)にも示すように、第1導電層21は、下部電極21aと図示しない外部配線とに接続する第1配線部21bとを備えている。また、第2導電層22は、上部電極22aと図示しない外部配線とに接続する第2配線部22bとを備えている。第1導電層21および第2導電層22は、導電性のポリシリコンをフォトリソグラフィーによりパターニングすることで形成される。なお、第1導電層21および第2導電層22は、本実施形態ではポリシリコンを用いる例を示すが、これに限定されるものではない。
MEMS振動子20は、下部電極21aと上部電極22aと、の間に上部電極22aが可動可能な空間としての間隙部Gが形成されている。また、2組のMEMS振動子20は、基板10の主面10a上に形成された空間部Sに収容されるように形成されている。空間部Sは、次のように形成される。第1導電層21および第2導電層22が形成された後、第2酸化膜40を形成する。第2酸化膜40には、第2導電層22の形成と同時にポリシリコンによる、後述する空間壁部30の最下層33と接続されるように最下層33が露出される穴が形成され、第1配線層31がフォトリソグラフィーによるパターニングにより形成される。
更に、第3酸化膜50が第2酸化膜40上に形成される。第3酸化膜50には、第1配線層31が露出する穴が形成され、第2配線層32がフォトリソグラフィーによるパターニングにより形成される。第2配線層32は、後述する空間壁部30の最上層を構成する壁部32aと、MEMS振動子20を収納する空間Sを構成する蓋部32bと、を備えている。更に、第2配線層32の蓋部32bには、空間Sを形成するために製造過程で形成された空間Sの領域にある第2酸化膜40および第3酸化膜50をリリースエッチングするための開口32cを備えている。
次に、第2配線層32の開口32cを露出させるように保護膜60が形成され、開口32cより第2酸化膜40および第3酸化膜50をエッチングするエッチング液が導入され、リリースエッチングより空間Sが形成される。空間Sは、最下層33と、第1配線層31と、第2配線層32と、によって形成される空間壁部30に囲まれた領域である。
MEMS振動子20に設けられている間隙部Gは、上述した空間Sの形成時におけるリリースエッチングにより形成される。すなわち、第1導電層21が形成された後、下部電極21a上に図示しない第4酸化膜が形成され、第4酸化膜上に上部電極22aが形成される。そして、第4酸化膜がリリースエッチングによって、第2酸化膜40および第3酸化膜50とともに除去され、間隙部Gが形成される。なお、上述したリリースエッチングによって除去される空間Sに相当する領域の第2酸化膜40および第3酸化膜50、そして第4酸化膜は、犠牲層と呼ばれている。
リリースエッチングが終了し、空間Sが形成されると被覆層70が形成され、保護膜60に覆われていない第2配線層32の蓋部32bを覆い、開口32cが封止される。これにより空間Sは密閉される。
こうしてMEMS素子100が形成されるが、本実施形態に係るMEMS素子100では、少なくとも1つのMEMS振動子20に対応する基板10の主面10aの反対面である第2の面としての基板裏面10eとなるウエハー基板11のウエハー基板裏面11dに、凹部11bが形成されている。凹部11bが形成されることにより、MEMS振動子20が形成される主面10aの領域では薄肉部11cが形成される。この薄肉部11cと、薄肉部11c上に形成される第1酸化膜12と、窒化膜13と、により可撓部10bが構成される。本実施形態に係るMEMS素子100は、可撓部10bを備える第1MEMS素子部110と、可撓部10bを備えない、すなわち非可撓部10cを備える第2MEMS素子部120と、を備え、第1MEMS素子部110を構成するMEMS振動子20と、第2MEMS素子部120を構成するMEMS振動子20と、が空間部S内部に収容されている。
本実施形態では、図1(a)に示すように、第1MEMS素子部110、第2MEMS素子部120を各々1つ備えた形態を例示しているが、これに限定されず、第1MEMS素子部110、第2MEMS素子部120を各々複数備えていても良い。複数の第1MEMS素子部110、第2MEMS素子部120を備えることで、第1MEMS素子部110、第2MEMS素子部120からの取得データを、例えば平均化することで、より正確なデータ取得を可能とする。複数の第1MEMS素子部110、第2MEMS素子部120を備える場合には、第1MEMS素子部110および第2MEMS素子部120を、それぞれ少なくとも1つ備えていれば良い。
可撓部10bは、図1(c)に示すような形態であってもよい。図1(c)に示すように、第1MEMS素子部111は、ウエハー基板11に第1酸化膜12が露出する凹部11bを形成し、第1酸化膜12と窒化膜13とにより可撓部10dを形成してもよい。また、第2MEMS素子部120における非可撓部10cは、図1(a)に示す形態に限定されず、MEMS振動子20に対応する領域の基板10が外力によって撓まない、あるいは撓みにくい構成であればよい。
本実施形態に係るMEMS素子100では、可撓部10b,10dを備える第1MEMS素子部110,111は、外的な要因、特に圧力などの外力によって可撓部10b,10dに撓みが生じ、MEMS振動子20の振動周波数特性に変化を与える。そのメカニズムについて、図2に基づいて説明する。図2(a)は、図1(a)に示す第1MEMS素子部110の定常状態におけるMEMS振動子20の図1(b)に示すB−B´部の断面拡大模式図、図2(b)は図2(a)に示す定常状態に対して外力が付加された状態における第1MEMS素子部110のMEMS振動子20を示す断面拡大模式図である。なお、本例では、第1MEMS素子部110を例示して説明するが、第1MEMS素子部111であっても良い。
図2(a)に示すように、定常状態におけるMEMS振動子20は、下部電極21aに対して間隙部Gを離間して上部電極22aが配置されている。上部電極22aは、基板10の主面10aとの接合点Pfを固定点とする片持梁となっている。下部電極21aおよび上部電極22aに付加される電荷によって生じる静電力が、上部電極22aをF方向に振動させる。また、間隙部Gの静電容量の変化を検出することにより、MEMS振動子20の振動周波数などの振動特性を取得することができる。
上述のように振動させることができるMEMS振動子20を備える第1MEMS素子部110に、図2(b)に示すように、ウエハー基板11の凹部11bに外力として圧力pが付加され、可撓部10bを構成する薄肉部11c、第1酸化膜12、そして窒化膜13に応力が掛かり、基板10の主面10aである窒化膜13の表面13aは変形して主面10a´、表面13a´となって撓みδを生じる。その結果、MEMS振動子20の間隙部Gは負荷後の間隙部G´へ変化し、MEMS振動子20の振動特性に変化をもたらす。この外圧pと、MEMS振動子20の周波数特性の変化と、の関係を導き出すことによって、MEMS振動子20の周波数特性の変化から外圧pを検出するセンサーとしてMEMS素子100を利用することができる。
第1MEMS素子部110は、可撓部10bが外部圧力pによって撓まされ、MEMS振動子20の静電容量変化によって共振周波数が変化して圧力pの値を得ることができる。一方、第2MEMS素子部120は、非可撓部10cを備えていることで圧力pによる非可撓部10cには撓みは発生しない。すなわち、MEMS素子100に圧力p以外の外乱、例えば衝撃力、加速度など、が付加されると、第1MEMS素子部110および第2MEMS素子部120共に外乱による共振周波数の変化が発生する。このとき、第2MEMS素子部120では外乱のみによる共振周波数の変化であることから、圧力pと外乱とにより変化する第1MEMS素子部110の共振周波数から、第2MEMS素子部120の共振周波数の変化分を減ずることにより、第1MEMS素子部110の圧力pのみによる共振周波数の変化を取得することができる。従って、衝撃や加速度といった外乱が存在する環境下であっても、正しい圧力値を検出する圧力センサーとしてのMEMS素子100を得ることができる。
また、第1MEMS素子部110および第2MEMS素子部120に備えるMEMS振動子20を、同じ空間部Sの内部に収容させていることにより、空間部Sの気密性の変化に対する第1MEMS素子部110と第2MEMS素子部120との共振周波数の変化量に差が生じることを抑制することができる。すなわち、空間部Sの内部は、MEMS振動子20の上部電極22aが振動方向Fの振動を阻害する空気に含む酸素分子、窒素分子を排除した、いわゆる真空気密に保持されている。しかし、時間の経過とともに、空間部Sの内部にはMEMS素子100は使用されている環境中のガス成分が僅かずつでも侵入する虞があり、空間部S内に侵入したガス成分の分子によって上部電極22aの振動が妨げられてしまう。その結果、共振周波数の変動を起こしてしまう。
しかし、本実施形態に係るMEMS素子100では、第1MEMS素子部110および第2MEMS素子部120に備えるMEMS振動子20を、同じ空間部Sの内部に収容させていることにより、空間部S内にガス成分が侵入しても、第1MEMS素子部110に備える上部電極22aの振動への影響と、第2MEMS素子部120に備える上部電極22aの振動への影響と、は同じ条件となる。従って、侵入したガス成分による共振周波数の変化量には差が生じにくくなり、衝撃や加速度といった外乱が存在する環境下であっても、長時間に亘って正しい圧力値を検出する圧力センサーとしてのMEMS素子100を得ることができる。
図3に、第1実施形態に係るMEMS素子100のその他の形態を示す。図3に示すMEMS素子200は、図1に示すMEMS素子100に対して、第1MEMS素子部110に備える可撓部10bと第2MEMS素子部120に備える非可撓部10cの形態が異なる。図3に示すように、ウエハー基板14と、第1酸化膜12と、窒化膜13と、から構成される基板1Aは、基本構成として可撓性を有する可撓部1Aaを第1MEMS素子部210に備えるように薄肉に形成されている。一方、基板1Aに非可撓性を必要とする第2MEMS素子部220は、凸部14aが形成され厚肉化によって非可撓部1Abが形成されている。なお、本例では凸部14aはウエハー基板14に一体的に形成されているが、凸部14aを別体としてウエハー基板14に固着させて構成しても良い。
図4は、上述したMEMS素子100と半導体装置を1チップに構成した形態を示すずである。図4に示すMEMS素子300は、第1MEMS素子部110と、第2MEMS素子部120と、半導体装置310と、を1チップに形成した構成を有する。第1MEMS素子部110および第2MEMS素子部120は、半導体製造装置を用い、半導体製造方法によって製造することができる微細装置であることから、半導体装置310を第1MEMS素子部110および第2MEMS素子部120と同一のウエハー基板11に容易に形成することができる。半導体装置310は、第1MEMS素子部110および第2MEMS素子部120を駆動する発信回路、および第1MEMS素子部110および第2MEMS素子部120の周波数変動を演算する演算回路、などを備えている。図4に示すようにMEMS素子300が、半導体装置310を、第1MEMS素子部110および第2MEMS素子部120と1チップに形成されるため、小型のセンサーデバイスを得ることができる。また、半導体装置310とMEMS素子部110,120は、上述した通り同じ半導体製造装置および同じ半導体製造法方法により製造できることから、製造コストの低減および環境負荷低減を実現することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態として、高度計を図面に基づいて説明する。第2実施形態に係る高度計は、第1実施形態に係るMEMS素子100もしくはMEMS素子300を備える電子デバイスとしての圧力センサーを備える電子機器の1形態である。
図5(a)に示すように、第2実施形態に係る高度計1000は筐体1100に、第1実施形態に係るMEMS素子300と、MEMS素子300を保持し筐体1100に装着される保持手段としての素子固定枠1200と、MEMS素子300からの得られるデータ信号を高度データへ演算する演算部1300と、を備えている。筐体1100には、MEMS素子300に備える第1MEMS素子部110の可撓部10bおよび第2MEMS素子部120の非可撓部10c(図1、図4参照)が、大気と通気可能とする開口1100aが設けられている。
図5(a)に示すC部、すなわちMEMS素子300の装着部断面の詳細を図5(b)に示す。図5(b)に示すように、開口1100a側に第1MEMS素子部110の可撓部10bおよび第2MEMS素子部120の非可撓部10cが露出するように配置されている。また、素子固定枠1200も、貫通孔1200aを備え、貫通孔1200aも第1MEMS素子部110の可撓部10bおよび第2MEMS素子部120の非可撓部10cが露出するように配置されている。
素子固定枠1200とMEMS素子300とは、素子固定枠1200の接合面1200bに接着などの手段により接合されている。MEMS素子300が固着された素子固定枠1200は、ねじ1400により筐体1100に装着される。なお、素子固定枠1200の筐体への固定方法はねじ1400に限定されず、接着などの固着手段であってもよい。
高度計1000は、筐体1100の開口1100a、および素子固定枠1200の貫通孔1200aを介して通気されている第1MEMS素子部110の可撓部10bと第2MEMS素子部120の非可撓部10cに付加される圧力変動領域としての大気の圧力(以下、大気圧という)を検出し、高度を計測する。しかし、高度計1000を使用する環境は、必ずしも静的な環境ではなく、移動による加速度、衝撃による加速度などの動的な環境において用いられる。このような動的環境においても本実施形態に係る高度計1000は、正確な高度測定を可能にするものである。
以下に、本実施形態に係る高度計1000による高度測定方法の概要を説明する。図6は、高度測定方法を示すフローチャートである。
(測定準備工程)
先ず測定準備工程(S1)によって、電源が入れられ、必要があれば初期調整が実行される。これによって、第1MEMS素子部110および第2MEMS素子部120の発信周波数がF(MHz)に調整されて測定準備(S1)が終了し、センシング工程に移行する。
(センシング工程)
センシング工程(S2)では、MEMS素子300に通気した大気圧を可撓部10b、および非可撓部10cに受け、大気圧のセンシングが実行される。センシング工程(S2)では、第1MEMS素子部110および第2MEMS素子部120の発信周波数は、可撓部10bおよび非可撓部10cの大気圧による撓みを要因とする変化と、動的外部要因の衝撃力や移動加速度などを要因とする変化と、を生じる。ここで、センシング工程(S2)における第1MEMS素子部110の発信周波数を第1発信周波数f1(MHz)、第2MEMS素子部120の発信周波数を第2発信周波数f2(MHz)とする。第2発信周波数f2を出力する第2MEMS素子部120では、MEMS振動子20が非可撓部10cの領域に形成されていることから、大気圧によるMEMS振動子20の領域の基板10の撓みは発生しない。従って、第2発信周波数f2は動的外部要因による変化が生じた周波数であるといえる。
一方、第1MEMS素子部110では、可撓部10bを備えていることから、大気圧の変化によって可撓部10bには撓みが発生し、発信周波数に変化が生じる。更に、同時に動的外部要因による発信周波数変化も発生していることから、第1発信周波数f1は、大気圧変化と動的外部要因とによる周波数変化が生じた結果となる。こうして第1発信周波数f1および第2発信周波数f2が得られ、次の周波数カウント値演算工程に移行する。
(周波数カウント値演算工程)
周波数カウント値演算工程(S3)では、高度計1000に備える演算部1300において、第1発信周波数f1から第2発信周波数f2を減算し、
Δf=f1−f2
により、Δfが求められる。求められたΔfが、第1発信周波数f1から動的外部要因による周波数変動分が除外された、すなわち大気圧変化による周波数変動分となる。
(圧力値変換工程)
周波数カウント値演算工程(S3)により求められたΔfを、圧力値に変換する圧力値変換工程(S4)を実行する。圧力値変換工程(S4)では、高度計1000に備える演算部1300に備える図示しない記憶手段に予めΔfから圧力値へ変換する変換テーブルが備えられ、この変換テーブルによりΔfが圧力値に変換される。すなわち、変換テーブルを記憶手段より呼び出し、周波数カウント値演算工程で得られたΔfと一致、もしくは略一致するテーブル上の圧力値を選択し、出力する。なお、圧力値から高度への変換は、変換式により演算し、出力する。
出力される高度データは、図5(a)に示す表示手段2100を備えるパーソナルコンピューター2000(以下、PC2000という)に送信され、PC2000の表示手段2100に表示される。この際、PC2000に備える処理ソフトによって、高度データの記憶、グラフ化、地図データへの表示、など様々なデータ処理を行うことができる。なお、PC2000に代えて、高度計1000にデータ処理装置、表示部、外部操作部、等を備えることもできる。
第2実施形態に係る高度計1000では、第2MEMS素子部120を備えることにより、圧力変動による高度の計測において、圧力変動以外の動的外部要因である移動の加速度、衝撃力などによるMEMS振動子20の発信周波数を検出し、第1MEMS素子部110の発信周波数から圧力変動による発信周波数成分を抽出し、正確な圧力値あるいは圧力値から変換される高度データを得ることができる。
図7は、第2実施形態に係る高度計1000に備えるMEMS素子300のその他の形態を示す。図7は、図5(a)に示す高度計1000の図5(a)のC部を示す。図7に示すように、MEMS素子300に可撓性と気密性を備える可撓膜400が固着されMEMS素子500が構成されている。可撓膜400としては、例えばフッ素樹脂、合成ゴムなどの弾力性を備え、気体透過率の小さい材料、あるいは金属薄膜が好ましい。
可撓膜400は、第1MEMS素子部110の可撓部10bおよび第2MEMS素子部120の非可撓部10cを覆うように配置され、フランジ部400aで基板10に固着されている。このとき、基板10と可撓膜400によって形成される空間Q(図示点状ハッチング部)は、例えば空気、不活性ガスなどの気体が充填され、圧力変動領域として形成されている。可撓膜400を備えたMEMS素子500は、素子固定枠1200に固着され、筐体1100に装着される。
MEMS素子500は、可撓膜400を備えることにより、外部の異物、ごみなどがMEMS素子部110,120に付着することを防止し、清浄に保つことができるため、安定した高度計の性能を得ることができる。また、可撓膜400の外部環境が液体、腐食ガス、などであってもMEMS素子300の損傷を抑制することができる。
(第3実施形態)
第1実施形態に係るMEMS素子100,200,300、あるいは第2実施形態に係る高度計1000を備える電子機器としてのナビゲーションシステムと、そのナビゲーションシステムを搭載する移動体としての一態様の自動車について説明する。
図8は、電子機器としてのナビゲーションシステム3000を備える移動体としての自動車4000の外観図である。ナビゲーションシステム3000には、図示しない地図情報と、GPS(全地球測位システム:Global Positioning System)からの位置情報取得手段と、ジャイロセンサーおよび加速度センサーと車速データとによる自立航法手段と、第2実施形態に係る高度計1000と、が備えられ、運転者に視認可能な位置に配設された表示手段3100に所定の位置情報あるいは進路情報を表示する。
図8に示す、自動車4000では、ナビゲーションシステム3000に高度計1000を備えることにより、取得した位置情報に加えて高度情報を取得することができる。高度情報を得ることにより、例えば、一般道路と位置情報上は略同一の位置を示す高架道路を走行する場合、高度情報を持たない場合には、一般道路を走行しているのか高架道路を走行しているのかナビゲーションシステムでは判断できず、優先情報として一般道路の情報を運転者に提供してしまっていた。そこで、本実施形態に係るナビゲーションシステム3000では、高度情報が高度計1000によって取得することができ、一般道路から高架道路へ侵入することによる高度変化を検出し、高架道路の走行状態におけるナビゲーション情報を運転者に提供することができる。
また本実施形態に係る自動車4000に備えるナビゲーションシステム3000では、頻繁に加わる振動による衝撃力、加減速や方向転換による加速度に対して、図1に示す第2MEMS素子部120によって得られる周波数変動分を第1MEMS素子部110の周波数変動から減ずることにより、微小な圧力変動を検出することができる。すなわち、少ない高度変化に対しても正確な高度データが得られるナビゲーションシステム3000を備える自動車4000を得られる。
また、第1実施形態に係るMEMS素子100,200,300により小型の圧力検出機器を構成することが可能となり、自動車4000に、油圧あるいは空気圧による駆動システムを容易に組み込むことができる。これにより、装置の圧力の監視、および制御データを容易に取得することができる。
10…基板、20…MEMS振動子、30…空間壁部、40…第2酸化膜、50…第3酸化膜、60…保護膜、70…被覆層、100…MEMS素子、110…第1MEMS素子部、120…第2MEMS素子部。

Claims (10)

  1. 基板と、
    前記基板の主面上に形成されてなる密閉された空間部と、
    前記空間部内の前記主面上に設けられた複数の共振子と、
    を備え、
    前記基板には、少なくとも1つの可撓部と、少なくとも1つの非可撓部と、を備え、
    前記可撓部および前記非可撓部に対応して前記空間部に前記複数の共振子が配置されている、
    ことを特徴とするMEMS素子。
  2. 前記可撓部は、前記基板に設けられた凹部によって形成された前記基板の薄肉部である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のMEMS素子。
  3. 前記可撓部は、前記主面と表裏の関係にある裏面側に形成された凹部によって形成された前記基板の薄肉部である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のMEMS素子。
  4. 半導体装置を含むことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のMEMS素子。
  5. 基板と、
    前記基板の主面上に形成されてなる密閉された空間部と、
    前記空間部内の前記主面上に設けられた複数の共振子と、
    を備え、
    前記基板には、少なくとも1つの可撓部と、少なくとも1つの非可撓部と、を備え、
    前記可撓部および前記非可撓部に対応して前記空間部に前記複数の共振子が配置されているMEMS素子と、
    前記MEMS素子の前記主面と表裏の関係にある裏面側を、圧力変動領域に露出させて保持する保持手段と、を備え、
    前記圧力変動領域には、少なくとも1の前記可撓部と、少なくとも1の前記非可撓部と、が露出している、
    ことを特徴とする電子デバイス。
  6. 前記可撓部は、前記主面と表裏の関係にある裏面側に形成された凹部によって形成された前記基板の薄肉部である、
    ことを特徴とする請求項5に記載の電子デバイス。
  7. 前記MEMS素子は、半導体装置を含む、
    ことを特徴とする請求項5または6に記載の電子デバイス。
  8. 基板と、
    前記基板の主面上に形成されてなる密閉された空間部と、
    前記空間部内の前記主面上に設けられた複数の共振子と、
    を備え、
    前記基板には、少なくとも1つの可撓部と、少なくとも1つの非可撓部と、を備え、
    前記可撓部および前記非可撓部に対応して前記空間部に前記複数の共振子が配置されているMEMS素子と、
    前記MEMS素子の前記主面と表裏の関係にある裏面側を、圧力測定対象領域に露出させ、前記圧力測定対象領域には、少なくとも1つの前記可撓部と、少なくとも1つの前記非可撓部と、を露出させて保持する保持手段と、
    前記MEMS素子の測定データを処理するデータ処理部と、を備えている、
    ことを特徴とする高度計。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載のMEMS素子、電子デバイスもしくは高度計を備えることを特徴とする電子機器。
  10. 請求項1から9のいずれか一項に記載のMEMS素子、電子デバイス、高度計、もしくは電子機器を備えることを特徴とする移動体。
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