JP2014113544A - 二酸化炭素回収システムおよびその運転方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収液中の溶存酸素を除去することにより吸収液の劣化および構造材の腐食を抑制することが可能な二酸化炭素回収システムおよびその運転方法を提供する。
【解決手段】一の実施形態によれば、二酸化炭素回収システムは、二酸化炭素を含むガスと吸収液とを接触させ、前記二酸化炭素を吸収した前記吸収液を排出する吸収塔と、前記吸収塔から排出された前記吸収液から前記二酸化炭素を放出させ、前記二酸化炭素を含む再生塔排出ガスを排出する再生塔とを備える。さらに、前記システムは、前記再生塔から排出された前記再生塔排出ガスに含まれる水蒸気を凝縮させる再生塔凝縮器を備える。さらに、前記システムは、前記吸収塔から排出された前記吸収液と、前記再生塔から排出され、前記再生塔凝縮器に供給される前の前記再生塔排出ガスとを接触させ、前記吸収液中に溶存する酸素を前記再生塔排出ガスで脱気する酸素除去器を備える。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、二酸化炭素回収システムおよびその運転方法に関する。
近年、地球温暖化問題に対する有効な対策として、二酸化炭素(CO)回収貯留技術が注目されている。例えば、火力発電所で発生する燃焼排ガスや、製鉄所で発生するプロセス排ガスなどを対象に、これらの排ガス中の二酸化炭素を吸収液により回収する手法が検討されている。吸収液の例としては、アミン系水溶液などが挙げられる。
具体的には、排ガスと吸収液とを接触させて、排ガス中の二酸化炭素を吸収液に吸収させる吸収塔と、二酸化炭素を吸収した吸収液を加熱して、吸収液から二酸化炭素を放出させる再生塔とを備える二酸化炭素回収システムが知られている。再生塔にて再生された吸収液は、吸収塔に供給されて再使用される。本システムでは、吸収塔における二酸化炭素の吸収と、再生塔における二酸化炭素の放出とを繰り返すことにより、排ガス中の二酸化炭素を分離・回収する。
米国特許第6174506号公報 特開2012−106180号公報
燃焼後回収方式の吸収塔において、吸収液は、排ガス中の二酸化炭素を吸収する際に、排ガス中に存在する酸素も吸収する。吸収液に吸収された酸素は、吸収液の劣化や構造材の腐食などを引き起こす原因となることが知られている。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、吸収液中の溶存酸素を除去することにより吸収液の劣化および構造材の腐食を抑制することが可能な二酸化炭素回収システムおよびその運転方法を提供することである。
一の実施形態によれば、二酸化炭素回収システムは、二酸化炭素を含むガスと吸収液とを接触させ、前記二酸化炭素を吸収した前記吸収液を排出する吸収塔を備える。さらに、前記システムは、前記吸収塔から排出された前記吸収液から前記二酸化炭素を放出させ、前記二酸化炭素を放出した前記吸収液と、前記二酸化炭素を含む再生塔排出ガスとを排出する再生塔を備える。さらに、前記システムは、前記再生塔から排出された前記再生塔排出ガスに含まれる水蒸気を凝縮させる再生塔凝縮器を備える。さらに、前記システムは、前記吸収塔から排出された前記吸収液と、前記再生塔から排出され、前記再生塔凝縮器に供給される前の前記再生塔排出ガスとを接触させ、前記吸収液中に溶存する酸素を前記再生塔排出ガスで脱気する酸素除去器を備える。
第1実施形態の二酸化炭素回収システムの構成を示す概略図である。 第2実施形態の二酸化炭素回収システムの構成を示す概略図である。 第3実施形態の二酸化炭素回収システムの構成を示す概略図である。 第4実施形態の二酸化炭素回収システムの構成を示す概略図である。 第5実施形態の二酸化炭素回収システムの構成を示す概略図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態の二酸化炭素回収システムの構成を示す概略図である。
図1の二酸化炭素回収システムは、吸収塔1と、吸収液ポンプ2と、再生熱交換器3と、再生塔4と、リボイラー5と、再生塔凝縮器6と、気液分離槽7と、制御弁8と、酸素除去器11と、第1の熱交換器の例である間接熱交換器12と、第1の気液分離槽の例である気液分離槽13と、制御弁14と、制御弁15と、減圧ポンプ16とを備えている。
また、符号101〜174は、システム内を流通する気体や液体(あるいは、これらの気体や液体を流通させるための配管)を示している。
吸収塔1は、二酸化炭素を含む処理対象ガス101と、吸収液(リーン液)119とを接触させ、二酸化炭素を吸収した吸収液(リッチ液)111と、二酸化炭素が除去された処理対象ガス101である処理済みガス102とを排出する。
処理対象ガス101の例としては、火力発電所で発生した燃焼排ガスや、製鉄所で発生したプロセス排ガスなどが挙げられる。また、吸収液の例としては、アミン系水溶液のほか、アミノ酸含有水溶液や、アルカリ性水溶液や、イオン液体とその水溶液などが挙げられる。吸収塔1は例えば、交流型気液接触方式の充填塔または棚段塔である。
吸収塔1から排出された処理済みガス102は、アミン洗浄器などによりアミン濃度を減少させた後、系外に排出される。
一方、吸収塔1から排出された吸収液111は、吸収液ポンプ2により、酸素除去器11、間接熱交換器12、再生熱交換器3を介して再生塔4に移送され、再生塔4内に上部から導入され、再生塔4内を流下する。符号111〜115は、吸収塔1から再生塔4に移送される吸収液(リッチ液)を示している。
リボイラー5は、再生塔4の下部から排出された吸収液116を加熱し、吸収液116から水蒸気および二酸化炭素を発生させ、これらのガスを吸収液117と共に再生塔4に戻す。
これらのガスは、再生塔4内を上昇しながら吸収液115と気液接触する。その結果、吸収液115から二酸化炭素(および水蒸気)が放出され、再生塔4は、二酸化炭素を放出した吸収液(リーン液)118と、放出された二酸化炭素を含む再生塔排出ガス121とを排出する。
再生塔排出ガス121は、二酸化炭素と水蒸気とを含む混合ガスである。再生塔排出ガス121中の水蒸気の割合を減少させるために、再生塔4内の圧力は数気圧程度に設定することが望ましいが、大気圧近傍に設定しても構わない。
再生塔4から排出された再生塔排出ガス121は、配管の分岐により、その一部122が再生塔凝縮器6に供給され、残りの一部123が間接熱交換器12に供給される。
再生塔凝縮器6は、再生塔排出ガス122に含まれる水蒸気を凝縮させ、二酸化炭素と凝縮水とを含む混合流体131を気液分離槽7に供給する。
気液分離槽7は、混合流体131を凝縮水141と二酸化炭素ガス151とに分離し、凝縮水141を再生塔4に戻し、二酸化炭素ガス151を減圧弁である制御弁8を介して系外に排出する。符号151〜153は、二酸化炭素ガスを示している。なお、凝縮水141は、系外に排出してもよい。
一方、再生塔4から排出された吸収液118は、再生熱交換器3を介して吸収塔1に移送され、吸収塔1内に上部から導入され、吸収塔1内で再使用される。符号118〜119は、再生塔4から吸収塔1に移送される吸収液(リーン液)を示している。
この途中、再生熱交換器3は、吸収塔1から排出された吸収液114と、再生塔4から排出された吸収液118との間で熱交換を行うことで、前者の吸収液114を加熱すると共に、後者の吸収液118を冷却する。
図1の二酸化炭素回収システムは、吸収塔1における二酸化炭素の吸収と、再生塔4における二酸化炭素の放出とを繰り返すことにより、処理対象ガス101中の二酸化炭素を分離・回収する。
(1)酸素除去器11、間接熱交換器12、気液分離槽13の詳細
次に、引き続き図1を参照し、酸素除去器11、間接熱交換器12、気液分離槽13の詳細について説明する。
間接熱交換器12は、酸素除去器11から排出された吸収液113と、再生塔4から排出された再生塔排出ガス123との間で間接熱交換を行うことで、吸収液113を加熱すると共に、再生塔排出ガス123を冷却する。なお、再生塔排出ガス123は、再生塔凝縮器6を経由したガスではなく、再生塔凝縮器6に供給される前のガスである。
気液分離槽13は、間接熱交換器12から排出された再生塔排出ガス124を、液体161と気体171とに分離する。液体161は、凝縮水であり、気体171は、凝縮水と分離された再生塔排出ガス(主に二酸化炭素)である。再生塔排出ガス124中の水蒸気を十分に凝縮させるために、間接熱交換器12と気液分離槽13との間の配管上に冷却器を設置してもよい。
凝縮水161は、減圧弁である制御弁14により減圧された後、系外に排出される。符号162は、系外に排出される凝縮水を示す。吸収液中の水分濃度が低い場合などには、吸収液の組成を調整するために、凝縮水162を系内の吸収液に戻してもよい。
一方、二酸化炭素171は、制御弁15を介して酸素除去器11に供給され、後述するように脱気用ガスとして使用される。符号172は、酸素除去器11に供給される二酸化炭素を示す。制御弁15は、二酸化炭素172の圧力および流量の制御用に使用される。
酸素除去器11には、吸収塔1から排出された吸収液111と、気液分離槽13から排出された二酸化炭素172が供給される。吸収液111は、酸素除去器11内に上部から導入され、酸素除去器11内を流下する。一方、二酸化炭素172は、酸素除去器11内に下部から導入され、吸収液111と直接接触することにより、吸収液111中に溶存する酸素を二酸化炭素172側に脱気する。
再生塔排出ガス(二酸化炭素)172で酸素脱気が可能な理由は、次の通りである。
吸収液111中の溶存酸素は処理対象ガス101中の酸素と平衡状態にあるため、吸収液111の酸素濃度は、処理対象ガス101の酸素濃度に依存した値となる。吸収液111の酸素濃度は、一般に数ppm程度であると予想される。一方、再生塔排出ガス172の成分は、ほぼ100%が二酸化炭素であるため、再生塔排出ガス172の酸素濃度はほぼ0%である。
よって、吸収液111と再生塔排出ガス172が接触すると、両者の間で酸素の平衡を実現しようとする作用が働き、吸収液111中の溶存酸素が再生塔排出ガス172へ移動していく。これを継続することで、吸収液111中の溶存酸素を脱気することができる。
酸素除去器11は例えば、吸収液111内に再生塔排出ガス172の泡を発生させることで、吸収液111と再生塔排出ガス172とを接触させる。この場合、吸収液111中の溶存酸素は、これらの泡の内部に移動していくことで脱気される。酸素除去器11は、気液接触が効率的に行える機器であればよく、例えば、充填塔、段塔、スプレー塔、気泡塔、または濡れ壁塔としてもよい。
酸素除去器11は、酸素が脱気された吸収液112と、酸素を含む二酸化炭素173とを排出する。吸収液112は、間接熱交換器12に供給される。一方、二酸化炭素173は、酸素除去器11内を減圧する減圧ポンプ16を経由し(符号174は、減圧ポンプを経由後の二酸化炭素を示す)、制御弁15の下流側で二酸化炭素152と合流し、二酸化炭素153として系外に排出される。
ここで、減圧ポンプ16の作用について説明する。
一般に、処理対象ガス101の圧力はほぼ大気圧であり、処理対象ガス101のCO濃度は数%〜20%程度である。この場合、吸収液111のCO濃度は、吸収液111中の二酸化炭素が処理対象ガス101中の二酸化炭素と平衡状態にあるため、処理対象ガス101のCO濃度に依存した値となる。
一方、再生塔排出ガス172のCO濃度は、ほぼ100%である。よって、再生塔排出ガス172の圧力も大気圧とすると、平衡作用により、再生塔排出ガス172中の多くの二酸化炭素が吸収液111に吸収されてしまう。すなわち、再生塔4で回収した二酸化炭素が再び吸収液111に戻されてしまい、本システムの処理が無駄になってしまう。
そこで、本システムでは、酸素除去器11内を減圧ポンプ16により減圧することで、酸素除去器11内の圧力を処理対象ガス101の圧力よりも低く保つ。その結果、吸収液111のCO溶解度が低下するため、再生塔排出ガス172中の二酸化炭素が吸収液111に吸収される量を減らすことができる。
なお、再生塔排出ガス172中の多くの二酸化炭素が吸収液111に吸収されることを問題視しない場合などには、酸素除去器11内を減圧しなくてもよい。
(2)第1実施形態の効果
次に、引き続き図1を参照し、第1実施形態の効果について説明する。
以上のように、本実施形態では、酸素除去器11において、吸収液111中の溶存酸素を再生塔排出ガス172により脱気する。よって、本実施形態によれば、吸収液中の溶存酸素を除去して、吸収液の劣化や構造材の腐食を抑制することが可能となる。
また、本実施形態では、脱気用ガスの供給源として、再生塔凝縮器6を経由した再生塔排出ガス131ではなく、再生塔凝縮器6に供給される前の再生塔排出ガス123を使用する。すなわち、本実施形態では、脱気用ガスの供給源として、再生塔4で得た熱を再生塔凝縮器6で失った再生塔排出ガス131ではなく、再生塔4で得た熱を保持する再生塔排出ガス123を使用する。
よって、本実施形態によれば、再生塔排出ガス123が保持する熱を有効利用することが可能となる。具体的には、本実施形態では、この熱を、間接熱交換器12により吸収液112を加熱することに利用している。
また、本実施形態では、再生塔排出ガス123を、間接熱交換器12を経由した後、気液分離槽13を介して酸素除去器11に供給する。よって、本実施形態によれば、再生塔排出ガス123に同伴する凝縮水などにより吸収液111が希釈されることを抑制することが可能となる。
なお、吸収液中の溶存酸素は一般に、吸収液が高温になるほど、吸収液や構造材への悪影響が大きい。そこで、本実施形態では、吸収塔1から排出された吸収液111を、間接熱交換器12、再生熱交換器3、および再生塔4に供給される前に、酸素除去器11に供給している。
よって、本実施形態によれば、吸収液111が間接熱交換器12、再生熱交換器3、および再生塔4により加熱される前に吸収液111中の溶存酸素を除去することで、吸収液や構造材への悪影響を抑制することが可能となる。
(第2実施形態)
図2は、第2実施形態の二酸化炭素回収システムの構成を示す概略図である。
図1のシステムでは、再生塔排出ガス121の一部123が間接熱交換器12に供給される。一方、図2のシステムでは、再生塔排出ガス121の全量が間接熱交換器12に供給される。ただし、図2の間接熱交換器12に供給される再生塔排出ガス121は、図1の場合と同様に、再生塔凝縮器6に供給される前のガスである。
図2の間接熱交換器12と気液分離槽13には、再生塔排出ガス121の全量が供給されるため、図1の場合に比べて大量の再生塔排出ガス121が供給される。そのため、この再生塔排出ガス121をすべて酸素除去器11に供給すると、酸素除去器11への再生塔排出ガス121の供給量が多すぎる可能性がある。
そこで、図2の気液分離槽13から排出された再生塔排出ガス(主に二酸化炭素)171は、配管の分岐により、その一部201が酸素除去器11に供給され、残りの一部202は酸素除去器11を経由せずに再生塔凝縮器6に供給される。再生塔排出ガス202用のラインは、本開示の排出ラインの例である。
再生塔凝縮器6は、再生塔排出ガス202中の水蒸気を凝縮させ、二酸化炭素と凝縮水とを含む混合流体131を気液分離槽7に供給する。気液分離槽7は、混合流体131を凝縮水141と二酸化炭素ガス151とに分離し、凝縮水141を再生塔4に戻し、二酸化炭素ガス151を制御弁8を介して系外に排出する。
また、気液分離槽13から排出された凝縮水161は、再生塔4などに戻されるが、系外に排出してもよい。
以上のように、第2実施形態では、再生塔排出ガス121の全量を間接熱交換器12に供給する。よって、第2実施形態には、有効利用できる再生塔排出ガス121の熱量が第1実施形態に比べて多くなるという利点がある。一方、第1実施形態には、間接熱交換器12に供給する再生塔排出ガス123の量が少ないため、再生塔排出ガス123の流通用の配管が細くてすむという利点がある。
(第3実施形態)
図3は、第3実施形態の二酸化炭素回収システムの構成を示す概略図である。
図3のシステムでは、酸素除去器11から排出された吸収液112を、分流である第1の吸収液211と、本流である第2の吸収液113とに分流する。第1の吸収液211が分流であり、第2の吸収液113が本流である関係上、これらは、第1の吸収液211の流量が第2の吸収液113の流量よりも少なくなるように分流される。これらの吸収液用のラインは、本開示の分流ラインの例である。
第2の吸収液113は、本流側の吸収液ポンプ2により、再生熱交換器3を介して再生塔4に移送される。符号113〜115は、分流地点から再生塔4に移送される第2の吸収液を示す。この途中、再生熱交換器3は、第2の吸収液114と吸収液118との間で熱交換を行う。再生熱交換器3は、第2の熱交換器の例である。
一方、第1の吸収液211は、分流側の吸収液ポンプ21により、間接熱交換器12を介して気液分離槽22に移送される。符号211〜213は、分流地点から気液分離槽22に移送される第1の吸収液を示す。この途中、間接熱交換器12は、第1の吸収液212と再生塔排出ガス123との間で熱交換を行う。なお、気液分離槽22は、第2の気液分離槽の例である。
間接熱交換器12では、第1の吸収液212中の二酸化炭素が一部解離する。そこで、気液分離槽22は、間接熱交換器12から排出された第1の吸収液213を、気体221と液体214とに分離する。気体221は、二酸化炭素であり、液体214は、二酸化炭素と分離された第1の吸収液である。
第1の吸収液214は、再生塔4に供給される。一方、二酸化炭素221は、制御弁23を介して酸素除去器11に供給され、脱気用ガスとして使用される。符号222は、酸素除去器11に供給される二酸化炭素を示す。制御弁23は、二酸化炭素222の圧力および流量の制御用に使用される。
以上のように、本実施形態では、吸収液112を第1の吸収液211と第2の吸収液113とに分流し、第1の吸収液212に対して間接熱交換器12を使用し、第2の吸収液114に対して再生熱交換器3を使用する。
よって、本実施形態によれば、第1の吸収液212と第2の吸収液114との流量比を適切に設定することで、これらの吸収液の加熱を効率的に行うことが可能となる。
例えば、第1の吸収液212中の二酸化炭素が一部解離するように、間接熱交換器12に供給する第1の吸収液212を少なくすることで、二酸化炭素が解離する吸熱反応を利用した効率的な熱交換が可能となる。
(第4実施形態)
図4は、第4実施形態の二酸化炭素回収システムの構成を示す概略図である。
図3のシステムでは、再生塔排出ガス121の一部123が間接熱交換器12に供給される。一方、図4のシステムでは、再生塔排出ガス121の全量が間接熱交換器12に供給される。これは、図2のシステムと同様である。
よって、図4のシステムでは、気液分離槽13、再生塔凝縮器6、気液分離槽7などに関し、図2と同様の構成が採用されている。よって、図4の気液分離槽13から排出された再生塔排出ガス171は、その一部201が酸素除去器11に供給され、残りの一部202は酸素除去器11を経由せずに再生塔凝縮器6に供給される。
第4実施形態には、有効利用できる再生塔排出ガス121の熱量が第3実施形態に比べて多くなるという利点がある。一方、第3実施形態には、間接熱交換器12に供給する再生塔排出ガス123の量が少ないため、再生塔排出ガス123の流通用の配管が細くてすむという利点がある。
(第5実施形態)
図5は、第5実施形態の二酸化炭素回収システムの構成を示す概略図である。
図5のシステムは、図1のシステムから間接熱交換器12と気液分離槽13を取り除いた構成を有している。よって、図5の再生塔排出ガス123は、間接熱交換器12と気液分離槽13を経由せずに酸素除去器11に供給される。符号231は、酸素除去器11に供給される再生塔排出ガスを示す。
図1のシステムでは、再生塔排出ガス123の熱が、間接熱交換器12を介して吸収液112に間接的に供給される。これに対し、図5のシステムでは、再生塔排出ガス123の熱が、酸素除去器11内での気液接触により吸収液111に直接的に供給される。
よって、第5実施形態には、第1実施形態に比べて、再生塔排出ガス123の熱を効率的に利用できるという利点がある。一方、第1実施形態には、再生塔排出ガス123中の水蒸気を除去してからこれを酸素除去器11に供給することで、水蒸気による吸収液111の希釈を抑制できるという利点がある。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、吸収液中の溶存酸素を除去することにより吸収液の劣化および構造材の腐食を抑制することが可能となる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施することが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これらの実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:吸収塔、2:吸収液ポンプ、3:再生熱交換器、4:再生塔、
5:リボイラー、6:再生塔凝縮器、7:気液分離槽、8:制御弁、
11:酸素除去器、12:間接熱交換器、13:気液分離槽、
14:制御弁、15:制御弁、16:減圧ポンプ、
21:吸収液ポンプ、22:気液分離槽、23:制御弁、
101:処理対象ガス、102:処理済みガス、111〜119:吸収液、
121〜124:二酸化炭素と水蒸気の混合ガス(再生塔排出ガス)、
131:二酸化炭素と凝縮水の混合流体、
141:凝縮水、151〜153:二酸化炭素(再生塔排出ガス)、
161、162:凝縮水、171〜174:二酸化炭素(再生塔排出ガス)、
201、202:二酸化炭素(再生塔排出ガス)、211〜214:吸収液、
221、222:二酸化炭素、231:二酸化炭素(再生塔排出ガス)

Claims (8)

  1. 二酸化炭素を含むガスと吸収液とを接触させ、前記二酸化炭素を吸収した前記吸収液を排出する吸収塔と、
    前記吸収塔から排出された前記吸収液から前記二酸化炭素を放出させ、前記二酸化炭素を放出した前記吸収液と、前記二酸化炭素を含む再生塔排出ガスとを排出する再生塔と、
    前記再生塔から排出された前記再生塔排出ガスに含まれる水蒸気を凝縮させる再生塔凝縮器と、
    前記吸収塔から排出された前記吸収液と、前記再生塔から排出され、前記再生塔凝縮器に供給される前の前記再生塔排出ガスとを接触させ、前記吸収液中に溶存する酸素を前記再生塔排出ガスで脱気する酸素除去器と、
    を備える二酸化炭素回収システム。
  2. さらに、
    前記酸素除去器から排出された前記吸収液と、前記再生塔凝縮器に供給される前の前記再生塔排出ガスとの間で熱交換を行う第1の熱交換器と、
    前記第1の熱交換器から排出された前記再生塔排出ガスから液体を分離し、前記液体と分離された前記再生塔排出ガスを前記酸素除去器に供給する第1の気液分離槽と、
    を備える請求項1に記載の二酸化炭素回収システム。
  3. さらに、前記酸素除去器から排出された前記吸収液を分流し、分流された第1の吸収液を前記第1の熱交換器を介して前記再生塔に供給し、分流された第2の吸収液を第2の熱交換器を介して前記再生塔に供給する分流ラインを備え、
    前記第2の熱交換器は、前記第2の吸収液と、前記再生塔から排出された前記吸収液との間で熱交換を行う、請求項2に記載の二酸化炭素回収システム。
  4. さらに、前記第1の熱交換器から排出された前記第1の吸収液から気体を分離し、前記気体と分離された前記第1の吸収液を前記再生塔に供給し、前記気体を前記酸素除去器に供給する第2の気液分離槽を備える、請求項3に記載の二酸化炭素回収システム。
  5. 前記分流ラインは、前記第1の吸収液の流量が前記第2の吸収液の流量よりも少なくなるように前記吸収液を分流する、請求項3または4に記載の二酸化炭素回収システム。
  6. さらに、前記第1の気液分離槽から排出された前記再生塔排出ガスの一部を、前記酸素除去器を経由せずに系外に排出する排出ラインを備える、請求項2から5のいずれか1項に記載の二酸化炭素回収システム。
  7. さらに、前記酸素除去器内を減圧する減圧ポンプを備える、請求項1から6のいずれか1項に記載の二酸化炭素回収システム。
  8. 吸収塔が、二酸化炭素を含むガスと吸収液とを接触させ、前記二酸化炭素を吸収した前記吸収液を排出し、
    再生塔が、前記吸収塔から排出された前記吸収液から前記二酸化炭素を放出させ、前記二酸化炭素を放出した前記吸収液と、前記二酸化炭素を含む再生塔排出ガスとを排出し、
    再生塔凝縮器が、前記再生塔から排出された前記再生塔排出ガスに含まれる水蒸気を凝縮させ、
    酸素除去器が、前記吸収塔から排出された前記吸収液と、前記再生塔から排出され、前記再生塔凝縮器に供給される前の前記再生塔排出ガスとを接触させ、前記吸収液中に溶存する酸素を前記再生塔排出ガスで脱気する、
    ことを含む二酸化炭素回収システムの運転方法。
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