JP2014113018A - 非接触給電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非接触給電装置において、コイルを収容する筐体の表面において高い温度に発熱する可能性のある異物を適切に検出する。
【解決手段】磁気的結合によって送電コイル12と受電コイルとの間で非接触で電力の供給を行う非接触給電システムでは、送電コイル12を内部に収容する筐体120の上面121に、異物を検出するための複数の検出光が配される。ここで、これら検出光間のピッチは、送電コイル12に発生する磁束によって規定温度以上に発熱する異物の大きさに基づいて、当該大きさの異物を検出可能な範囲に設定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、非接触給電装置に関する。
従来より、一対のコイルの磁気的結合によって非接触で電力の供給を行う非接触給電装置が知られており、電気自動車といった電動車両への適用が進められている。例えば、給電スタンドなどの駐車スペースには交流電源に接続する一方のコイルが設置され、電動車両には、バッテリに接続する他方のコイルが設置されている。そして、駐車スペース側のコイルを一次コイル、電動車両側のコイルを二次コイルとして利用することにより、駐車スペース側の交流電源から車両側のバッテリへと、一方のコイル及び他方のコイルを経由して電力を供給することができる(例えば特許文献1参照)。
なお、特許文献2には、発光部から受光部へと至る光線を面状に並列させて、当該光線が遮断されたか否かにより対象物を検出する検出手法(ライトカーテン)が開示されている。
特開2012−5238号公報 特開2010−133503号公報
ところで、このような非接触給電装置で使用される場合、コイルは筐体に収容した状態で目的箇所に配置されるが、屋外で使用されるものであるため、意図せずに、筐体の表面に金属等の異物が存在してしまうことがある。このような状態で、電力の供給を行うと、コイルに発生する磁束によって当該異物が加熱されて、高い温度で発熱してしまうことが起こりえる。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、非接触給電装置において、コイルを収容する筐体の表面において高い温度に発熱する可能性のある異物を適切に検出することである。
かかる課題を解決するために、本発明は、磁気的結合によって第1のコイルと第2のコイルとの間で非接触で電力の供給を行う非接触給電装置を提供する。この非接触給電装置は、コイルを収容する筐体の表面に存在する異物を検出する複数のセンサユニットを有し、これらのセンサユニットは、発光部から受光部に至る光線のそれぞれが筐体の表面を覆うように配列されている。そして、当該筐体の表面に配される光線間のピッチは、コイルに発生する磁束によって規定温度以上に発熱する異物の大きさに基づいて、当該大きさの異物を検出可能な範囲に設定されている。
本発明によれば、検出光間のピッチが適正化されているので、規定温度以上に発熱する大きさの異物を適切に検出することができる。また、検出光間のピッチが適正化されることで、センサユニットを過剰に設置することなく、所定の発熱を伴う大きさの異物を検出することができるので、コストアップの抑制を図ることができる。
非接触給電システムの構成を模式的に示すブロック図 駐車スペースに設置された送電コイル及び異物センサを模式的に示す上面図 第1の実施形態に係る異物センサによる検出態様を模式的に示す説明図 コイル中心から半径方向外側に向かった距離と磁束密度との関係を示す説明図 第2の実施形態に係る異物センサによる検出態様を模式的に示す説明図 第3の実施形態に係る異物センサによる検出態様を模式的に示す説明図
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る非接触給電システムの構成を模式的に示すブロック図である。非接触給電システムは、地上側ユニットである給電装置100と、車両側ユニットを含む車両200とを備え、給電装置100から非接触で電力を供給し、車両200に設けられるバッテリ28を充電するシステムである。
給電装置100は、車両200の駐車スペースを備える充電スタンドなどに設置されており、車両200に対して電力を供給する。この給電装置100は、電力制御部11と、送電コイル12と、無線通信部14と、制御部15とを主体に構成されている。
電力制御部11は、交流電源300から送電される交流電力を、高周波の交流電力に変換し、送電コイル12に送電するための回路である。この電力制御部11は、整流部111と、PFC(Power Factor Correction)回路112と、インバータ113と、センサ114とを備えている。
整流部111は、交流電源300に電気的に接続され、交流電源からの出力交流電力を整流する。PFC回路112は、整流部111からの出力波形を整形することで力率を改善するための回路であり、整流部111とインバータ113との間に接続されている。インバータ113は、平滑コンデンサやIGBT等のスイッチング素子、PWM制御回路等を含む電力変換装置であり、制御部15からの制御信号に基づいて、直流電力を高周波の交流電力に変換し、送電コイル12に供給する。センサ114は、PFC回路112とインバータ113との間に接続され、電流や電圧を検出する。
送電コイル12は、車両200側の受電コイル22に対して非接触で電力を供給するためのコイルであり、金属等の導電体からなる導線を巻回して構成されている。この送電コイル12は、車両200を駐車する駐車スペースといった目的箇所に設けられており、車両200が駐車スペースの規定位置に駐車した場合、車両200側の受電コイル22の下方に対峙する。
無線通信部14は、車両200側に設けられた無線通信部24と、双方向に通信を行う。無線通信部14と無線通信部24との間の通信周波数には、インテリジェンスキーなどの車両周辺機器で使用される周波数より高い周波数が設定されているため、無線通信部14と無線通信部24との間で通信を行っても、車両周辺機器は、当該通信による干渉を受けにくい。無線通信部14及び無線通信部24との間の通信には、例えば各種の無線LAN方式が用いられ、遠距離に適した通信方式が用いられている。
制御部15は、給電装置100を総括的に制御する機能を担っている。例えば、制御部15は、電力制御部11、送電コイル12及び無線通信部14を制御する。制御部15は、無線通信部14と無線通信部24との間の通信により、電力供給を開始する旨の制御信
号を車両200側に送信したり、車両200側からの電力を受給したい旨の制御信号を受信したりする。制御部15は、センサ114の検出電流に基づいて、インバータ113のスイッチング制御を行い、送電コイル12から供給される電力を制御する。この制御部15としては、CPU、ROM、RAM、I/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータを用いることができる。
また、本実施形態との関係において、制御部15は、これを機能的に捉えた場合、異物検出部150を備えている。異物検出部150は、後述する異物センサ16からの検出信号に基づいて、送電コイル12と受電コイル22との間に存在する異物の検出を行う。なお、異物センサ16の詳細については後述する。
車両200は、受電コイル22と、無線通信部24と、充電制御部25と、整流部26と、リレー部27と、バッテリ28と、インバータ29と、モータ30と、通知部32とを備えている。
受電コイル22は、給電装置100側の送電コイル12から非接触で電力を受けるためのコイルであり、金属等の導電体からなる導線を巻回して構成されている。この受電コイル22は、例えば、車両200の底面(シャシ)等で後方の車輪の間といった目的箇所に設けられており、車両200が駐車スペースの規定位置に駐車されると、給電装置100側の送電コイル12の上方に対峙する。
無線通信部24は、給電装置100側に設けられた無線通信部14と、双方向に通信を行う。
整流部26は、受電コイル22に接続され、受電コイル22で受電された交流電力を直流に整流する整流回路により構成されている。
リレー部27は、充電制御部25の制御によりオン及びオフが切り変わるリレースイッチを備えている。リレー部27は、当該リレースイッチをオフにすることで、バッテリ28を含む強電系と、充電の回路部となる受電コイル22及び整流部26の弱電系とを切り離すことできる。
バッテリ28は、車両200の電力源であり、例えば複数の二次電池を電気的に接続して構成されている。
インバータ29は、IGBT等のスイッチング素子、PWM制御回路等を含む電力変換装置であり、制御信号に基づいて、バッテリ28から出力される直流電力を交流電力に変換し、当該交流電力をモータ30に供給する。モータ30は、例えば三相の交流電動機により構成され、車両200を駆動させるための駆動源である。
通知部32は、警告ランプ、ナビゲーションシステムのディスプレイ又はスピーカ等により構成され、車室内のインストルメントパネル等に配置されている。この通知部32は、充電制御部25による制御に基づいて、ユーザに対して光、画像又は音等を出力する。
充電制御部25は、バッテリ28の充電を制御する機能を担っている。例えば、充電制御部25は、無線通信部24及び通知部32を制御する。充電制御部25は、無線通信部24及び無線通信部14の通信により、電力供給を開始する旨の制御信号を給電装置100側から受信したり、電力を受給したい旨の制御信号を車両200側に送信したりする。
また、図示を省略しているが、充電制御部25は、車両200全体を制御するコントロ
ーラとCAN通信網で接続されている。当該コントローラは、インバータ29のスイッチング制御や、バッテリ28の充電状態(SOC)を管理している。充電制御部25は、コントローラから得られるバッテリ28のSOCに基づいて満充電を判断した場合に、充電を終了する旨の制御信号を給電装置100側に送信する。
本実施形態に係る非接触給電システムでは、送電コイル12と受電コイル22との間で、電磁誘導作用により非接触状態で高周波電力の送電を行う。すなわち、送電コイル12に電圧が加わると、送電コイル12と受電コイル22との間に磁気的な結合が生じ、送電コイル12から受電コイル22へ電力が供給される。
このような非接触給電システムにおいて、給電装置100側の送電コイル12又は車両200側の受電コイル22は、目的箇所へ設置される際には、コイルの保護や保安上の観点から、筐体の内部に収容されている。
図2は、駐車スペースに設置された送電コイル12及び異物センサ16の状態を模式的に示す上面図である。給電装置100側の送電コイル12は、筐体120の内部に収容された状態で駐車スペースに固定的に配置されている。送電コイル12は、筐体120の表面、具体的にはその上面121(xy平面)と平行する面内において渦巻き状に巻回された構造を有しており、給電時には、筐体120の上面121に相手方のコイルである受電コイル22が向き合うことになる。そのことから、駐車スペースに設置される筐体120の周囲には、当該筐体120の上面121に存在する異物を検出する異物センサ16が配置されている。
図3は、異物センサ16による検出態様を模式的に示す説明図である。異物センサ16は、いわゆるライトカーテンであり、複数のセンサユニット160で構成されている。個々のセンサユニット160は、赤外光又は可視光といった光線を検出光として出射する発光部161と、この発光部161からの検出光を受光して当該検出光の強度を電気的な信号レベルとして出力する受光部162とを備えている。
複数のセンサユニット160は、発光部161から受光部162に至る検出光のそれぞれが筐体120の上面121を覆うように配列されている。また、筐体120の上面121に存在する厚みの小さい異物を検出するために、個々の検出光が筐体120の上面121に近接するように、設定されている。
本実施形態において、異物センサ16をなす複数のセンサユニット160は、x軸と平行に検出光が並列する複数のセンサユニット160を含む第1のグループG1と、y軸と平行となるように検出光が並列する複数のセンサユニット160を含む第2のグループG2とを含んでいる。このグループ分けに準じて、各センサユニット160による検出光は二次元的に配列をなし、筐体120の上面120には、検出光がマトリクス状(二次元状)に配されることとなる。
このような検出光の配列において、異物の検出精度を上げるためには、検出光間のピッチを密接して設定する必要があるが、コスト面や生産性等を考慮した場合、センサユニット160を無制限に設けることは現実的ではない。もっとも、異物の検出の主たる目的は、磁束に起因して発熱を生じるような異物を見つけることであるから、大きな発熱(例えば、自己発火を伴うような発熱或いは周囲の可燃物に発火を誘因するような発熱)を生じるような異物を適切に検出し得るように、検出光間のピッチを設定すれば足りるものである。
ここで、磁束により異物が受ける加熱エネルギーは、下式に示すように、異物の材質(
導電率、透磁率)及び大きさ(磁束方向への投影面積)、送電コイル12の出力条件(周波数及び磁束密度)に起因する。
同数式において、Pwは単位面積あたりの加熱エネルギー(W/m)であり、L,Dは異物の大きさ(磁束方向の投影面積を規定する縦L及び横Dの寸法(m))、μは異物の透磁率、σは異物の導電率(S/m)、Bは磁束密度の最大値(T)、δは表皮深さ(m)である。
また、便宜上、異物の形状を円柱と仮定した場合には、その異物が受ける加熱エネルギーPwは下式で示される。
同数式において、fは周波数(Hz)、Hは磁界の強さ(T)、Aは磁束方向における異物の投影面積(m)、lは異物の厚さ(m)である。また、Qは、表皮深さδ等に応じて定まる所定の変数である。
上記の数式から分かるように、異物の材質や、送電コイル12の出力条件が同じであれば、当該異物の大きさに応じて加熱エネルギーが決まることなる。したがって、この加熱エネルギーより、送電コイル12の磁束による異物の発熱温度が分かるので、規定温度以上に発熱する異物の大きさを特定することが可能となる。そして、筐体120の上面121に配される光線間のピッチを、当該特定された大きさの異物を検出可能な範囲に設定することで、大きな発熱を生じるような大きさの異物を適切に検出するように検出光間のピッチを設定することができる。
ここで、規定温度の条件は、大きな発熱を判別するために任意の値を設定することができるが、一例としては、自己発火を伴うような発熱或いは周囲の可燃物に発火を誘因するような発熱を判別するような値を用いることができる。また、異物の材質によっても加熱エネルギーが異なることから、磁束を受けて最も発熱が大きい材質である「鉄」を異物として、前述の異物の大きさを検討することとしている。
また、加熱エネルギーは、磁束密度の大小によっても異なる。したがって、異物の大きさから特定される検出光間のピッチを前提条件とした上で、筐体120の上面121に配される検出光間のピッチは、送電コイル12に発生する磁束の磁束密度に基づいて設定することができる。
図4は、コイル中心から半径方向外側に向かった距離と磁束密度との関係を示す説明図である。同図において、Cinは、コイルの最内周に相当する距離Lを示し、Coutは、コイルの最外周に相当する距離Lを示している。同図に示すように、磁束密度は、コイルの面上ほど大きく、また、コイルの面上では、コイルの内周側から外周側にかけて、増加し極大を経て減少するという、上に凸の傾向を有している。
具体的には、送電コイル12に発生する磁束の磁束密度が大きい位置では、上面121に配される検出光間のピッチが小さくなるように設定され、また、送電コイル12に発生する磁束の磁束密度が小さい位置では、上面121に配される検出光間のピッチが大きく
なるように設定されている。
もっとも、センサユニット160の検出光は、それぞれ直線的に延長しているため、これを適当に配置しても磁束密度と厳密に対応させて検出光間のピッチを設定することは容易ではないことも考えられる。そこで、本実施形態では、以下の示すように、所定の基準断面における磁束密度に着目して、筐体120の上面121に配される検出光間のピッチが設定されている。検出光間のピッチは、センサユニット160の配列ピッチを調節することにより実現されている。
具体的には、第1のグループG1に含まれる各センサユニット160では、送電コイル12の中心を通りx軸と直交する基準断面(以下「第1の基準断面」という)を抽出し、この第1の基準断面における磁束密度に基づいて検出光間のピッチが設定されている。すなわち、第1の基準断面において、送電コイル12の内周よりも内側の領域と、送電コイル12の外周よりも外側の領域とにおける検出光間のピッチは広く、送電コイル12の内周から外周までの領域における検出光間のピッチは狭く設定されている。また、第2のグループG2に含まれる各センサユニット160では、送電コイル12の中心を通りy軸と直交する基準断面を(以下「第2の基準断面」という)抽出し、この第2の基準断面における磁束密度に基づいて検出光間のピッチが設定されている。すなわち、第2の基準断面において、送電コイル12の内周よりも内側の領域と、送電コイル12の外周よりも外側の領域とにおける検出光間のピッチは広く、送電コイル12の内周から外周までの領域における検出光間のピッチは狭く設定されている。
この非接触給電システムにおいて、制御部15における異物検出部150は、車両200のバッテリ28の充電に伴う給電装置100から車両200への給電時その給電動作に先駆けて、あるいは定期的に、異物検出を行う。具体的には、異物検出部150は、検出動作に併せて、各センサユニット160の発光部161を動作させて、また、受光部162の検出信号を読み込む。そして、異物検出部150は、受光部162の出力信号に基づいて、検出光のいずれかが遮断されていることを判断した場合には、異物が存在していると判断する。異物検出部150は、異物の存在を判断した場合には、充電の開始を禁止したり、給電動作時における送電コイル12からの出力を制限したり、無線通信部14と無線通信部24との間で通信を行い、車両200の通知部32を動作させたりするといった如くである。
このように本実施形態において、磁気的結合によって送電コイル12と受電コイル22との間で非接触で電力の供給を行う非接触給電システムでは、送電コイル12を内部に収容する筐体120の上面121には、異物を検出するための複数の検出光が配されている。そして、この検出光間のピッチは、送電コイル12に発生する磁束によって異物が規定温度以上に発熱する異物の大きさに基づいて、当該大きさの異物を検出可能な範囲に設定されている。
かかる構成によれば、検出光間のピッチが適正化されているので、大きな発熱、例えば、自己発火を伴うような発熱或いは周囲の可燃物に発火を誘因するような発熱を生じるような異物を適切に検出することができる。また、検出光間のピッチが適正化されることで、センサユニット160を過剰に設置することなく、発熱要因となる大きさの異物を検出することができるので、コストアップの抑制を図ることができる。また、この際、もっとも発熱の度合いが大きくなる鉄を異物としてその大きさを見積もることにより、最大発熱の条件を考慮して光線間のピッチを設定することができる。
また、筐体120の上面121に配される検出光間のピッチは、送電コイル12に発生する磁束の磁束密度に基づいて設定されている。
かかる構成によれば、高い分解能が要求される磁束密度の大きい位置と、当該位置よりも低い分解能で足りる磁束密度の小さい位置とで、検出光間のピッチを異なるように設定することができる。そのため、例えば、高い分解能が要求される磁束密度の大きい位置では、検出光間のピッチを狭くし、当該位置よりも低い分解能で足りる磁束密度の小さい位置では、検出光間のピッチを広くするといった自在な配置が可能となる。これにより、筐体120の上面121における各検出光を適切に配置することができるので、センサの使用個数を過度に増やすことなく、所望とする検出性能を満足しながら、その上面121に存在する異物を適切に検出することができる。
また、本実施形態において、第1のグループG1に含まれる複数のセンサユニット160は、x軸と平行に光線が並列するように配置され、第2のグループG2に含まれる複数のセンサユニット160は、y軸と光線が並列するように配列されている。そして、第1のグループG1では、第1の基準断面(x軸と直交して送電コイル12の中心を通る基準断面)における磁束密度に基づいて、検出光間のピッチが設定され、第2のグループG2では、第2の基準断面(y軸と直交して送電コイル12の中心を通る基準断面)における磁束密度に基づいて、検出光間のピッチが設定されている。
かかる構成によれば、個々のグループG1,G2毎に、高い分解能が要求される磁束密度の大きい位置と、当該位置よりも低い分解能で足りる磁束密度の小さい位置とで、検出光間のピッチを異なるように設定することができる。そのため、例えば、それぞれのグループG1,G2において、磁束密度の大きい位置では、検出光間のピッチを狭くしたり、当該位置よりも磁束密度の小さい位置では、検出光間のピッチを広くしたりすることができる。これにより、筐体120の上面121におけるセンサユニット160の検出光を適切に配置することができるので、センサの使用個数を過度に増やすことなく、所望とする検出性能を満足しながら、その上面121に存在する異物を適切に検出することができる。
また、本実施形態において、異物センサ16をなす複数のセンサユニット160は、非接触で電力の供給を行うべく送電コイル12及び受電コイル22が対峙した際に、鉛直下方に配置される送電コイル12を収容する筐体120に配置されている。
かかる構成によれば、鉛直下方に配置される送電コイル12では、これと向き合う関係にある受電コイル22と比較して、その筐体120の上面121に異物が存在し易い傾向がある。これにより、異物の検出を有効に行うことができる。
(第2の実施形態)
図5は、第2の実施形態に係る異物センサ16による検出態様を模式的に示す説明図である。第2の実施形態に係る異物センサ16が、第1の実施形態のそれと相違する点は、検出光間のピッチの設定方法である。以下、第1の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、相違点を中心に説明を行う。
本実施形態において、複数のセンサユニット160は、検出光が一次元的な配列となるように配置されており、個々の検出光はx軸と平行となるように配置されている。また、検出光間のピッチは、第1の実施形態と同様、送電コイル12に発生する磁束の磁束密度に基づいて設定されている。具体的には、x軸と平行する基準断面における磁束密度の最大値を特定し、当該最大値に関するy軸方向の分布に応じて検出光間のピッチが設定されている。このように配列された光線について、これをy軸方向に捉えた場合には、コイルの外周側における検出光間のピッチは広く、コイル中心領域における検出光間のピッチは狭く設定されている。検出光間のピッチは、センサユニット160の配列ピッチを調節す
ることにより実現することができる。
このように本実施形態において、複数のセンサユニット160は、検出光が互いに平行となるように並列的に配置されて、検出光と平行する基準断面における磁束密度の最大値に基づいて、検出光間のピッチが設定されている。
かかる構成によれば、一次元的に検出光を配列することで、センサユニット160の設置に要する煩雑さを二次元的に配列する場合と比べて軽減させることができる。また、このような一次元的な配列であっても、前述の如く磁束密度の最大値に着目することで、高い分解能が要求される磁束密度の大きい位置と、当該位置よりも低い分解能で足りる磁束密度の小さい位置とで、検出光間のピッチを異なるように設定することができる。そのため、例えば、高い分解能が要求される磁束密度の大きい位置では、検出光間のピッチを狭くし、当該位置よりも低い分解能で足りる磁束密度の小さい位置では、検出光間のピッチを広くするといった自在な配置可能となる。これにより、筐体120の上面121における各検出光を適切に配置することができるので、センサの使用個数を過度に増やすことなく、所望とする検出性能を満足しながら、その上面121に存在する異物を適切に検出することができる。
(第3の実施形態)
図6は、第3の実施形態に係る異物センサ16による検出態様を模式的に示す説明図である。第3の実施形態に係る異物センサ16が、第2の実施形態のそれと相違する点は、検出光間のピッチの設定方法である。以下、第2の実施形態と共通する構成については説明を省略することとし、相違点を中心に説明を行う。
本実施形態において、複数のセンサユニット160は、検出光が一次元的な配列となるように配置されており、個々の検出光はx軸と略平行となるように配置されている。また、検出光間のピッチは、第2の実施形態と同様、送電コイル12に発生する磁束の磁束密度に基づいて設定されている。具体的には、x軸と平行する基準断面における磁束密度の最大値を特定し、当該最大値に関するy軸方向の分布に応じて最大値の推移に応じて検出光間のピッチが設定されている。
ここで、センサユニット160の配列ピッチは等間隔に設定されており、検出光間のピッチは、発光部161の一つから出射される光線の本数によって設定されている。具体的には、y軸方向においてコイル中心領域に配置されたセンサユニット160に対応する発光部161は、隣接する受光部162によって受光される検出光をさらに2本出力しており、合計で3本の検出光を出力している。このように配列された光線について、これをy軸方向に捉えた場合には、コイルの外周側における検出光間のピッチは広く、コイル中心領域における検出光間のピッチは狭く設定されている。
このような構成の異物センサ16において、制御部15における異物検出部150は、各センサユニット160の発光部161を動作させ、受光部162の出力から検出光のいずれかが遮断されていることを判断した場合には、異物が存在している判断する。ここで、送電コイル12の中央部では、受光部162が複数の検出光を受光する構成であるため、遮断された検出光がどの発光部161から出射された検出光であるかを認識できない可能性あるので、発光部161から出射される検出光の発信周波数を検出光毎に変更することができる。
本実施形態において、筐体120の上面121における検出光間のピッチは、発光部161の一つから出射される検出光の本数によって設定されている。
かかる構成によれば、発光部161から複数の検出光を出射することで、隣り合う受光部162を共用することが可能となり、部品点数の削減を通じて、異物センサ16を安価に構成することができる。また、発光部161の一つから出射される検出光に応じて、高い分解能が要求される磁束密度の大きい位置と、当該位置よりも低い分解能で足りる磁束密度の小さい位置とで、検出光間のピッチを異なるように設定することができる。そのため、例えば、高い分解能が要求される磁束密度の大きい位置では、発光部161から出射される検出光の本数を増やし、当該位置よりも低い分解能で足りる磁束密度の小さい位置では、発光部161から出射される検出光の本数を減らすといった配置が可能となる。これにより、筐体120の上面121における各検出光を適切に配置することができるので、センサの使用個数を過度に増やすことなく、所望とする検出性能を満足しながら、その上面121に存在する異物を適切に検出することができる。
また、本実施形態に示す手法は、第1の実施形態にも適用可能であり、検出光間のピッチは、センサユニット160の配列ピッチで実現するのみならず、発光部161の一つから出射される光線の本数によって設定してもよい。
なお、上述の各実施形態では、地上側に配置される送電コイル12を収容する筐体120に異物センサ16を適用している。例えば、受電コイル22が車両200の天井に配置され、これに対峙するように送電コイル12が配置されるような形態であれば、受電コイル22を収容する筐体に異物センサ16を適用してもよい。もっとも、異物を検出する点に観点に鑑みれば、異物センサ16は、互いに対峙する一対のコイルについて、個々のコイルを収容する筐体のそれぞれに適用してもよい。
また、非接触給電システムの車両200側のユニットは電気自動車に搭載されるが、ハイブリッド車両等の車両でもよい。
以上、本発明の非接触充電装置を適用した非接触充電システムについて説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その発明の範囲内において種々の変形が可能であることはいうまでもない。
100 給電装置
11 電力制御部
12 送電コイル
120 筐体
121 上面
14 無線通信部
15 制御部
16 異物センサ
160 センサユニット
161 発光部
162 受光部
200 車両
22 受電コイル
24 無線通信部
25 充電制御部
26 整流部
27 リレー部
28 バッテリ
29 インバータ
30 モータ
32 通知部

Claims (6)

  1. 磁気的結合によって第1のコイルと第2のコイルとの間で非接触で電力の供給を行う非接触給電装置において、
    前記第1のコイル又は第2のコイルを内部に収容し、所定の目的箇所に設置される筐体と、
    それぞれが発光部及び受光部を備え、前記筐体の表面に存在する異物を検出する複数のセンサユニットと、を有し、
    前記複数のセンサユニットは、前記発光部から前記受光部に至る光線のそれぞれが前記筐体の表面を覆うように配列されており、
    前記筐体の表面に配される光線間のピッチは、前記コイルに発生する磁束によって規定温度以上に発熱する異物の大きさに基づいて、当該大きさの異物を検出可能な範囲に設定されていることを特徴とする非接触給電装置。
  2. 前記異物は、鉄であることを特徴とする請求項1に記載された非接触給電装置。
  3. 前記筐体の表面に配される光線間のピッチは、前記コイルに発生する磁束の磁束密度に基づいて設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載された非接触給電装置。
  4. 前記コイルは、前記筐体の表面と平行する面内において渦巻き状に巻回された構造を有し、
    前記複数のセンサユニットは、
    第1の軸と平行に光線が並列する複数のセンサユニットを含む第1のグループと、
    前記第1の軸と直交する第2の軸と平行に光線が並列する複数のセンサユニットを含む第2のグループとを含み、
    前記第1のグループは、前記コイルの中心を通り前記第1の軸と直交する基準断面における前記磁束密度に基づいて、光線間のピッチが設定されており、
    前記第2のグループは、前記コイルの中心を通り前記第2の軸と直交する基準断面における前記磁束密度に基づいて、光線間のピッチが設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載された非接触給電装置。
  5. 前記コイルは、前記筐体の表面と平行する面内において渦巻き状に巻回された構造を有し、
    前記複数のセンサユニットは、光線が互いに平行となるように並列的に配置されて、前記光線と平行する基準断面における磁束密度の最大値に基づいて、光線間のピッチが設定されていることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載された非接触給電装置。
  6. 前記筐体の表面における光線間のピッチは、センサユニットの配列ピッチ、又は、前記発光部の一つから出射される光線の本数によって設定されることを特徴とする請求項4又は5に記載された非接触給電装置。
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