JP2014112613A - 発電制御装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】実装部品に対する放熱性を向上できる発電制御装置を提供する。
【解決手段】太陽光パネルの発電量を制御する発電制御装置であって、少なくとも一部が導電部材により形成された筐体20a、20b、20cと、筐体20a、20b、20cに内蔵された基板62と、基板62の一面側に実装される第1の電子部品22,61,68と、基板62の他面側に実装される第2の電子部品27A、63と、を備え、第1の電子部品22,61,68は、基板62と筐体20a、20b、20cの導電部材との間に位置すると共に、第2の電子部品27A、63よりも発熱する。
【選択図】図6
【解決手段】太陽光パネルの発電量を制御する発電制御装置であって、少なくとも一部が導電部材により形成された筐体20a、20b、20cと、筐体20a、20b、20cに内蔵された基板62と、基板62の一面側に実装される第1の電子部品22,61,68と、基板62の他面側に実装される第2の電子部品27A、63と、を備え、第1の電子部品22,61,68は、基板62と筐体20a、20b、20cの導電部材との間に位置すると共に、第2の電子部品27A、63よりも発熱する。
【選択図】図6
Description
本発明は、発電制御装置に関する。
従来、太陽光パネル(PV(Photo Voltaic)パネル)を利用し、太陽光のエネルギーを電気エネルギーに変換する太陽光発電が普及している。太陽光発電では、発電時に、例えば廃棄物、排水、騒音、又は振動が発生せず、非常用電源としても活用が期待されることから、近年特に注目されている。
太陽光パネルによる発電量は、例えば、太陽放射照度、天候(例えば温度、雲量)に依存する。太陽光発電による電力を効率よく供給するために、発電制御装置による制御が行われる。例えば、発電制御装置では、太陽光発電による発電電力を最大にするために、最大電力点追従制御(MPPT:Maximum Power Point Tracking)(以下、MPPT制御ともいう)が行われる。
また、発電制御装置は、所望の電力変換を実現するために、様々な熱源となる電子部品を有する。
発電制御装置内の部品による発熱に対する放熱性を向上させるため、発電制御装置の一例として、太陽電池モジュールに取り付けられる電力変換器が知られている(例えば、特許文献1参照)。この電力変換器は、太陽電池モジュールの非受光面側に一体に形成された金属板の端部(コの字状部分)に配置される。また、電力変換器の電力変換基板は、コの字状部分内において樹脂封止される。
従来の発電制御装置では、発電制御装置における部品に対する放熱性が不十分であった。このため、発電制御装置内の温度が上昇し、通信部や制御部に影響を与えることがあった。
例えば、特許文献1では、電子部品が基板における同一の実装面に配置されているので、熱源となる電子部品とその他の電子部品とが接近することになり、熱源となる電子部品の影響を受けやすい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、実装部品に対する放熱性を向上できる発電制御装置を提供する。
本発明の発電制御装置は、太陽光パネルの発電量を制御する発電制御装置であって、少なくとも一部が導電部材により形成された筐体と、前記筐体に内蔵された基板と、前記基板の一面側に実装される第1の電子部品と、前記基板の他面側に実装される第2の電子部品と、を備え、前記第1の電子部品は、前記基板と前記筐体の導電部材との間に位置すると共に、前記第2の電子部品よりも発熱する。
本発明によれば、実装部品に対する放熱性を向上できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1は、実施形態における太陽光発電システム100の構成例を示す図である。太陽光発電システム100は、PVパネル10、MPPT子機20、MPPT親機30、接続箱40、及びパワーコンディショナ50を備える。MPPT子機20は発電制御装置の一例である。MPPT親機30は、制御装置の一例である。
PVパネル10は、光電効果により、光エネルギーを電力に変換する太陽電池を含むパネルである。PVパネル10は、複数の太陽電池セルが組み合わされた太陽電池モジュールである。PVパネル10は、電力線PLに対して直列又は並列に接続される。各PVパネル10は、各MPPT子機20と1対1で対応している。
図1の例では、各PVパネル10が電力線PLを介して直列に接続された太陽電池ストリング(PVストリング)として構成されている。また、各太陽電池ストリングが電力線PLを介して接続箱40において並列に接続され、太陽電池アレイ(PVアレイ)として構成されている。なお、PVパネル10が6個直列に接続されてPVストリングが構成され、PVストリングが4個並列に接続されてPVアレイが構成されているが、この数はこれに限られない。
MPPT子機20は、自装置に接続されたPVパネル10の発電電力(発電量)を制御する。つまり、MPPT子機20は、自装置に接続されたPVパネル10の発電電力を入力し、この発電電力が所望の電力となるように制御する。所望の電力は、例えば、PVパネル10の向き、PVパネル10の設置場所、又は日照条件によって、MPPT子機20毎に異なることがある。
例えば、MPPT子機20は、自装置に接続されたPVパネル10に対してMPPT制御する。MPPT子機20のMPPT制御とは、接続されたPVパネル10の発電量を最大とするための制御である。このMPPT制御は、公知の方法により実現可能であり、例えば山登り法が採用される。また、MPPT子機20は、MPPT親機30の子機として動作する。
MPPT親機30は、複数のMPPT子機20の親機として動作する。また、MPPT親機30は、例えば、MPPT子機20による測定値(例えば、電流、電圧、又は電力の測定値)をMPPT子機20から受信し、PVパネル10の発電量を常時監視する。
MPPT親機30の設置場所は、特に限定しない。例えば、単独の装置としてMPPT子機20との通信が可能な場所に設置されてもよいし、パワーコンディショナ50内に設置されてもよいし、接続箱40内に設置されてもよい。図1では、単独の装置として設置された場合を例示している。
接続箱40は、複数のPVパネル10が直列に接続されて構成されるPVストリング単位で配線としての電力線PLをまとめて(集線し)、パワーコンディショナ50に接続する。接続箱40は、例えば、電力線PLを接続するための端子、点検や保守の際に使用されるスイッチ、避雷素子、及び電気の逆流を防止するための逆流防止ダイオードを含む。
また、接続箱40は、パワーコンディショナ50と一体化されてもよい。また、接続箱40は、省略されてもよい。
パワーコンディショナ50は、接続箱40から出力された直流電力を変換(DCDC変換)し、さらに交流電力に変換(DCAC変換)する。パワーコンディショナ50は、例えば分電盤(不図示)に接続される。
また、パワーコンディショナ50は、DCDC変換では、パワーコンディショナ50に入力された電力について、MPPT制御する。パワーコンディショナ50のMPPT制御とは、太陽光発電システム100に含まれるPVパネル10の総発電量を最大とするための制御である。このMPPT制御は、公知の方法により実現可能であり、例えば山登り法が採用される。
次に、MPPT子機20の構成例について説明する。
図2及び図3は、MPPT子機20の構成例を示す図である。図4はMPPT子機20の詳細な構成例の一部を示す図である。MPPT子機20は、スイッチ部21、電源部22、電流電圧検出部23,24、DCDC部25、制御部26、通信部27、入力端子28、出力端子29、及びバイパスダイオード61を備える。
図2及び図3は、MPPT子機20の構成例を示す図である。図4はMPPT子機20の詳細な構成例の一部を示す図である。MPPT子機20は、スイッチ部21、電源部22、電流電圧検出部23,24、DCDC部25、制御部26、通信部27、入力端子28、出力端子29、及びバイパスダイオード61を備える。
スイッチ部21は、MPPT子機20の入力端子28側と出力端子29側とを電気的に接続又は遮断させる。スイッチ部21は、制御部26からの切り替え信号に応じて、オンオフ制御される。
入力端子28側と出力端子29側とを電気的に接続させた場合(ON)、MPPT子機20に接続されたPVパネル10からの電力を、出力端子29側へそのまま通過させる。つまり、スイッチ部21はバイパス回路として動作できる。これにより、PVパネル10の出力をモニタリングできる。例えば、MPPT制御の停止中には、スイッチ部21はオンにされる。
入力端子28側と出力端子29側とを電気的に遮断させた場合(OFF)、MPPT子機20に接続されたPVパネル10からの電力は、スイッチ部21を介した経路では出力されない。例えば、MPPT制御の動作中には、スイッチ部21はオフにされる。
電源部22は、PVパネル10からの電力供給を受けて、MPPT子機20内の各部へ電力を供給する。
電流電圧検出部23は、PVパネル10の出力電流及び出力電圧を検出する。つまり、DCDC部25による電圧変換前の電流値及び電圧値を検出する。なお、電流電圧検出部23により検出される電流を入力側検出電流、電流電圧検出部23により検出される電圧を入力側検出電圧、とも称する。
電流電圧検出部24は、スイッチ部21又はDCDC部25の出力電流又は出力電圧を検出する。つまり、スイッチ部21を通過された電流値及び電圧値、又は、DCDC部25による電圧変換後の電流値及び電圧値を検出する。なお、電流電圧検出部24により検出される電流を出力側検出電流、電流電圧検出部24により検出される電圧を出力側検出電圧、とも称する。
DCDC部25は、DC/DCコンバータであり、電力変換用のスイッチング素子を有するスイッチ部25Sを備える。スイッチ部25Sは、オンとオフを適時切り替えることにより、電力線PLを介してPVパネル10から供給される供給電力を制御する。
DCDC部25は、PVパネル10の出力電圧を入力し、スイッチ部25Sを用いて、入力された電圧を変圧する。スイッチ部25Sは、制御部26からのPWM(Pulse Width Modulation)信号に応じて、オンオフ制御される。つまり、DCDC部25は、昇圧又は降圧を行う昇降圧回路として動作できる。
制御部26は、例えば、不図示のROMに格納されたプログラムをマイクロコンピュータが実行することで、各種処理を行う。
制御部26は、MPPT制御する場合には、出力側検出電圧が所定の電圧となるよう、DCDC部25のスイッチ部25Sのオン時間とオフ時間との比を示すデューティ比(PWM値)を決定し、スイッチ部25Sをオンオフ制御する。例えば、所定の電圧とは、MPPT制御により決定される、最大電力点の電圧である。MPPT制御では、デューティ比は可変である。
PVパネル10の出力電圧は、MPPT子機20の入力側検出電圧として検出される。PVパネル10の出力電流は、MPPT子機20の入力側検出電流として検出される。また、PVパネル10の出力電力は、例えば制御部26により、MPPT子機20により検出された入力側検出電圧と入力側検出電流との積として導出(例えば算出)される。つまり制御部26は、電力導出部としての機能を有する。なお、MPPT子機20が、入力側の電力を検出する電力検出器を備えてもよい。導出された入力側の電力を入力側電力とも称する。
MPPT子機20の出力電圧は、出力側検出電圧として検出される。MPPT子機20の出力電流は、MPPT子機20の出力側検出電流として検出される。また、MPPT子機20の出力電力は、例えば制御部26により、出力側検出電圧と出力側検出電流との積として導出(例えば算出)される。なお、MPPT子機20が、出力側の電力を検出する電力検出器を備えてもよい。導出された出力側の電力を出力側電力とも称する。
制御部26は、逐次検出される入力側検出電圧及び入力側検出電流に応じて、PVパネル10の出力電圧と出力電流との関係を示すIV特性を導出する。この場合、制御部26は、IV特性における各動作点を逐次導出する。
制御部26は、逐次検出される入力側検出電圧及び逐次導出される入力側電力に応じて、PVパネル10の出力電圧と出力電力との関係を示すPV特性を導出する。この場合、制御部26は、PV特性における各動作点を逐次導出する。
通信部27は、他のMPPT子機20、MPPT親機30、又はパワーコンディショナ50との間において、有線又は無線を用いて通信する。この通信の方式は、例えば、電力線を介した電力線通信(PLC:Power Line Communication)を含む。また、この通信の方式は、例えば、DECT(Digital Enhanced Cordless Telecommunication)、無線LAN(Local Area Network)通信、又はZigbee(登録商標)を含む。
バイパスダイオード61は、PVパネル10に不具合が発生した場合に、他のPVパネル10から入力され、MPPT子機20を流れる電流をバイパスさせる。不具合が発生した場合とは、例えば、日陰又は汚れにより、PVパネル10が遮光されて発電していない場合である。バイパスダイオード61により、PVパネル10に不具合が発生した場合に、電力低下を防ぎ、例えばPVパネル10の発熱による負荷を低減できる。
バイパスダイオード61は、MPPT子機20に入力される電力をバイパスさせるバイパス部の一例である。なお、バイパスダイオード61の代わりに、バイパス用のトランジスタを設けてもよい。
図2では、通信部27として、無線通信する無線通信部27Aを例示している。無線通信部27Aは、DCDC部25の前段側に配置されてもよい。これにより、無線通信部27Aに入力されるノイズ(例えば、スイッチ部21又はスイッチ部25Sにおけるスイッチングノイズ)の影響が比較的小さくなり、良好な通信特性が得られる。
図3では、通信部27として、有線通信する有線通信部27Bを例示している。有線通信部27Bは、DCDC部25の後段側に配置されてもよい。これにより、スイッチ部21又はスイッチ部25Sを介さずに、電力線PLを伝送される信号が有線通信部27Bに入力されるので、良好な通信特性が得られる。
次に、MPPT親機30の構成例について説明する。
図5は、MPPT親機30の構成例を示す図である。MPPT親機30は、制御部31、電源部36、及び通信部37を備える。制御部31は、CPU(Central Processing Unit)32、RAM(Random Access Memory)33、フラッシュメモリ(Flash)34、及びI/O(Input/Output)部35を備える。
図5は、MPPT親機30の構成例を示す図である。MPPT親機30は、制御部31、電源部36、及び通信部37を備える。制御部31は、CPU(Central Processing Unit)32、RAM(Random Access Memory)33、フラッシュメモリ(Flash)34、及びI/O(Input/Output)部35を備える。
制御部31は、例えば、RAM33に格納されたプログラムをCPU32により実行することで、各種処理を行う。制御部31による処理結果は、例えばI/O部35を介して通信部37により他の装置へ送信される。I/O部35は、制御部31と通信部37との間の通信インタフェースであり、例えば、UART(Univarsal Asynchronous Receiver Transmitter)又はI2Cを含む。
電源部36は、例えば商用電源(交流電源又は直流電源)からの電力供給を受けて、MPPT親機30内の各部へ電力を供給する。
通信部37は、MPPT子機20との間において、有線または無線を用いて通信する。この通信の方式は、例えば、電力線を介した電力線通信(PLC)、DECT、無線LAN通信、又はZigbee(登録商標)を含む。
パワーコンディショナ50は、例えば、DC/DCコンバータ、MPPT制御を行うための制御部、他装置と通信するための通信部、及び、DC/ACコンバータを備える。
次に、MPPT子機20の内部構成例について説明する。
図6(A)〜(C)は、無線通信部27Aを用いたMPPT子機20Aの内部構成例を示す断面図である。MPPT子機20AはMPPT子機20の一例である。図6(A)〜(C)では、無線通信部27Aは、IC63よりも入力側(PVパネル10側)に配置されている。図6(A)は、MPPT子機20Aの一例としてのMPPT子機20A1の内部構成例を示す。
MPPT子機20A1は、例えば箱形の筐体20aを有する。後述する各構成例のいずれにおいても、MPPT子機20は、箱形の筐体を有する。MPPT子機20A1では、筐体20aは、金属板66に、非金属部材からなる1面(図6(A)では下面)が開放された枠体67を固着することで形成される。非金属部材は、例えば樹脂部材であり、例えばポリカーボネートである。金属板66の外側の面は、後述する金属部材からなる固定台81に取り付けられる。金属板66は、導電部材の一例である。非金属部材は非導電部材の一例である。なお、金属板66は板状ではない導電部材であってもよい。
筐体20aの内部では、金属板66の内側の面に絶縁部材65が当接するように設けられている。絶縁部材65は、例えば板状に形成されている。絶縁部材65における金属板66と反対側の面には、電源部22、FET68、およびバイパスダイオード61が当接している。電源部22、FET68、およびバイパスダイオード61は、基板62の一面側に実装され、熱源となる電子部品(第1の電子部品)の一例である。
FET68は、DCDC部25およびスイッチ部21を構成する電子部品であり、スイッチング動作を行う。電源部22及びFET68は、例えばPVパネル10が発電する際、多くの熱を発生する電子部品である。
また、基板62における絶縁部材65と反対側の面(他面側)には、無線通信部27AおよびIC63が実装されている。IC63は、例えば、制御部26、電流電圧検出部23および電流電圧検出部24を含む。無線通信部27A及びIC63は、例えば熱源以外の電子部品(第2の電子部品)の一例である。
また、基板62のGND(グランド)は、アース線62aを通じて金属板66に接続されている。これにより、GND電位が金属板66の電位に設定されて安定する。
MPPT子機20A1の構成により、電源部22、FET68、およびバイパスダイオード61で発生した熱の多くを、絶縁部材65および金属板66を通じて、外部の固定台81に放出できる。従って、熱の影響を受け易い、例えば無線通信部27A又はIC63に熱が伝わりにくく、MPPT子機20Aの動作が安定する。従って、例えば、通信特性の劣化を防止し、又は誤動作を防止できる。絶縁部材65は、電気伝導率は小さいが、熱伝導率は大きい。
また、熱の影響を受けやすい他の部品である、例えば無線通信部27A又はIC63を、基板62の他面側に実装することで、当該他の部品に熱が伝わりにくくなる。
また、PVパネル10の発電電力が入力される、基板62の入力側に無線通信部27Aを配置することで、無線通信を行う際、スイッチング動作等によるノイズの影響が小さくなる。
なお、MPPT子機20A1では、絶縁部材65が省略されてもよい。この場合、電源部22、FET68、およびバイパスダイオード61で発生した熱の多くは、金属板66を通じて、外部の固定台81に放出される。
また、MPPT子機20A1では、筐体20aの少なくとも一部が金属部材でもよいし、筐体20aの全体が非金属部材でもよい。全体が非金属部材である場合でも、電源部22、FET68、およびバイパスダイオード61で発生した熱の多くを、外部の固定台81に放出できる。
図6(B)は、MPPT子機20Aの一例としてのMPPT子機20A2の内部構成例を示す。MPPT子機20A2では、筐体20bは、1面(図6(B)では上面)が開放された金属部材からなる枠体66Aに、非金属板67Aを固着することで形成される。枠体66Aは、導電部材の一例である。筐体20b内部の、基板62に実装されている電子部品の配置は、図6(A)と同じである。
枠体66Aの内側には、電源部22、FET68およびバイパスダイオード61が、基板62の一面側において樹脂部材64で封止されている。つまり、熱源となる電子部品が、実装された基板62の面と枠体66Aとの間が樹脂部材64で封止される。
この構成により、電源部22、FET68およびバイパスダイオード61で発生した多くの熱を、樹脂部材64および枠体66Aを介して、例えば外部の固定台81(不図示)に放出できる。なお、図6(B)に示すように、絶縁部材を省略してもよい。また、基板62の他面側は樹脂封止されておらず、樹脂部材よりも空気の方が熱伝導率が低いので、他面側に実装された電子部品への影響を更に低減できる。
図6(C)は、MPPT子機20Aの一例としてのMPPT子機20A3の内部構成例を示す。MPPT子機20A3では、筐体20cは、例えば、図6(B)と同様に、1面(例えば図6(C)の上面)が開放された金属部材からなる枠体66Aに、金属板67Bを接合することで形成される。この場合、筐体20cは、全体が金属部材からなる。なお、枠体66Aは、非金属部材(例えば樹脂部材)で形成されてもよい。
また、金属板67Bの、無線通信部27Aと対向する面には、無線通信による電波を通しやすくための孔67B1が形成されている。また、枠体66Aの内側の面には、図6(A)と同様、絶縁部材65が当接している。つまり、筐体20cは、無線通信部27Aと対向する位置に、開口部を有する。
筐体20cの内部にある基板62および電子部品は、全て樹脂部材64で封止されている。なお、筐体20c内部の、基板62に実装されている電子部品の配置は、図6(A)と同じである。
この構成により、電源部22、FET68、およびバイパスダイオード61で発生した熱の多くを、絶縁部材65、樹脂部材64および筐体20c(特に熱源側)を通じて、例えば外部の固定台81(不図示)に放出できる。また、筐体20c内部は樹脂部材64で封止されているので、この樹脂と接する金属部材からなる筐体20cから熱を逃げやすくすることができる。なお、図6(A)の筐体20aの内部も、同様に、筐体内部全体又は熱源側において樹脂で封止してもよい。
また、無線通信部27Aと対向する金属板67Bの面に孔67B1が形成されているので、無線通信を行う際に電波を遮蔽することなく、通信性能を確保できる。
図7(A)〜(C)は、図6と同様、無線通信部27Aを用いたMPPT子機20Aの内部構成例を示す断面図である。図7(A)は、MPPT子機20Aの一例としてのMPPT子機20A4の内部構成例を示す。
MPPT子機20A4は、図6(C)のMPPT子機20A3と比べ、金属板67Cの形状が異なる。即ち、金属板67Cにおける無線通信部27Aと対向する位置には、金属部材又は孔ではなく、非金属板(例えば樹脂部材)69が設けられている。つまり、筐体dでは、筐体20cの一部が非金属部材となっている。非金属板69は、非導電部材の一例である。
この構成により、無線通信を行う際に電波を遮蔽することなく、通信性能を確保できる。
図7(B)は、MPPT子機20Aの一例としてのMPPT子機20A5の内部構成例を示す。MPPT子機20A5は、図6(A)のMPPT子機20A1と比べ、筐体20eを形成する、非金属部材(例えば樹脂部材)からなる枠体67Dおよび金属板66Bの形状が異なる。MPPT子機20A5では、バイパスダイオード61の位置に応じて、金属部材の位置及び形状が調整されている。
金属板66Bの一端部(図7(B)における左側部分)は、熱源となる電子部品(特にバイパスダイオード)の配置に合わせて短くなっている。つまり、図6(A)では筐体20aにおいて金属部材であった部分まで、枠体67の一端部が延長されている。また、金属板66Bの他端部(図7(B)における右側部分)は、図6(A)と同様に、枠体67の他端部と接するまで延びている。
また、絶縁部材65Aは、特に発熱量が多い可能性があるバイパスダイオード61に接する部分の厚さが薄くなるように形成されている。金属板66Bは、金属板66Bと絶縁部材65Aを加えた厚さが一様になるように、絶縁部材65Aの厚さに対応した形状を有する。つまり、金属板66Bにおけるバイパスダイオード61に対向する部分の厚さは、他の部分より厚くなっている。また、筐体20eの内部の基板62および電子部品は、例えば全て樹脂部材64で封止されている。
このように、特に発熱が多い可能性があるバイパスダイオード61と当接する部分(第1の部分の一例)の絶縁部材65Aの厚さが、他の部分(第2の部分の一例)より薄く形成される。また、金属板66Bにおける、絶縁部材65Aがバイパスダイオード61と当接する部分に対向する部分(第3の部分の一例)の厚さが、他の部分(第4の部分の一例)よりも厚く形成される。
これにより、効率良く放熱できる。また、金属板66Bの一端部側の長さを短くすることで、金属部分が少なくなるので、軽量化が図られる。なお、電子部品の発熱量に限らず、その形状に合わせて、絶縁部材65Aおよび金属板66Bの厚さを変更してもよく、より効率的な放熱が可能となる。
図7(C)は、MPPT子機20Aの一例としてのMPPT子機20A6の内部構成例を示す。MPPT子機20A6は、図6(B)と比べ、箱形の筐体20fを形成する、非金属部材からなる枠体67E及び金属部材からなる枠体66Cの形状が異なる。即ち、枠体67Eは、筐体20fの連続する2面(図7(C)における上面及び右面)を含む形状を有する。また、枠体66Cは、筐体20fの連続する2面(図7(C)における下面及び左面)を含む形状を有する。
なお、枠体66C又は枠体66Eは、筐体20fにおける連続する2面を含めば、どの面(例えば下面及び右面、上面及び左面)が選択されてもよい。例えば、筐体20fにおける導体部分が図7(C)における筐体20fの下面及び左面である場合には、当該下面及び左面を固定台81に取り付けることで、放熱性が向上する。
この構成により、放熱性を確保しつつ、筐体20fの側方に対しても無線通信による電波を遮蔽することなく、通信性能を確保できる。
図8(A)〜(C)は、有線通信部27Bを用いたMPPT子機20Bの内部構成例を示す断面図である。図8(A)〜(C)では、有線通信部27Bは、IC63よりも出力側(パワーコンディショナ50側)に配置されている。図8(A)はMPPT子機20Bの一例としてのMPPT子機20B1を示す。
MPPT子機20B1では、図6(A)のMPPT子機20A1と比べ、基板62の他面側に、有線通信部27BおよびIC63が実装されている。また、有線通信部27Bは、基板62の入力側に配置された無線通信部27Aと異なり、基板62の出力側に配置される。PVパネル10の発電電力が出力される、基板62の出力側に有線通信部27Bを配置することで、有線通信を行う際、ノイズの影響を受けにくくすることができる。この配置は、後述する図8(B),(C)における構成例においても、同様である。
また、筐体20gは、金属板66に、非金属部材(例えば樹脂部材)からなる1面(図8(A)では下面)が開放された枠体67Fを固着することで形成されている。筐体20gの内部にある基板62および電子部品は、例えば全て樹脂部材64で封止される。なお、枠体67Fは、金属部材により形成されてもよい。
この構成により、有線通信部27Bが実装されている場合でも、電源部22、FET68およびバイパスダイオード61において発生した熱の多くを、絶縁部材65、樹脂部材64、および金属板66を介して、例えば外部の固定台81に放出できる。従って、温度変化の影響を受け易い、例えば有線通信部27B又はIC63に熱が伝わりにくく、MPPT子機20Bの動作が安定する。
図8(B)は、MPPT子機20Bの一例としてのMPPT子機20B2を示す。MPPT子機20B2では、基板62に無線通信部27Aが実装されていないので、枠体67Gに、無線通信による電波を遮蔽する可能性のある金属部材を用いてもよい。図8(A)と比べ、筐体20hは、例えば、1面(図8(B)では下面)が開放された金属部材からなる枠体67Gに、金属板66Dを接合することで形成される。つまり、筐体20hは金属の材質からなる。
このように、筐体20hの材質を金属にすることで、通信に影響なく、電源部22、FET68およびバイパスダイオード61で発生した多くの熱を筐体20h全体から逃がすことができ、より放熱性を高めることができる。
図8(C)は、MPPT子機20Bの一例としてのMPPT子機20B3を示す。MPPT子機20B3では、筐体20iは、1面(図8(C)では上面)が開放された金属部材からなる枠体66Eに、非金属板(例えば樹脂部材)67Aを固着することで形成されている。その他の構成は、図8(A)、(B)と同じである。
この構成により、筐体20iの金属の割合は、図8(A)の筐体20gと図8(B)の筐体20hの間に相当するので、例えば放熱性を維持しつつ、軽量化できる。
なお、MPPT子機20Bでは、筐体の内部は全て樹脂封止される例を示したが、MPPT子機20A2、20A6と同様、筐体の内部に、絶縁部材を設けることなく、基板の一面側を樹脂部材で封止してもよい。
なお、MPPT子機20は、図7(A)〜(C)、図7(A)〜(C)、及び図8(A)〜(C)の少なくとも一部の構成が、適宜組み合わされてもよい。
図9(A)〜(C)は、MPPT子機20の基板62に実装された電子部品の配置例を示す平面図である。図9(A),(B)は例えば上面図であり、図(C)は例えば下面図である。
図9(A)の例では、基板62の他面側には、IC63が入力側と出力側との略中央上部に配置され、無線通信部27AがPVパネル10に接続される入力側の左下隅に配置されている。
また、図9(B)の例では、基板62の他面側には、IC63が入力側と出力側との略中央上部に配置され、有線通信部27Bが出力側の右下隅に配置されている。
また、図9(C)の例では、基板62の他面側には、電源部22が入力側の左上隅に配置され、FET68が入力側と出力側との略中央下部に配置され、バイパスダイオード61が出力側の右上隅に配置されている。
このように、Y方向(図9(A)〜(C)では上下方向)において、無線通信部27A及び有線通信部27Bとバイパスダイオード61とは、対向する端部に配置されてもよい。これにより、バイパスダイオード61の発熱による通信への影響を、更に抑制できる。なお、Y方向における各構成部の位置は、逆であってもよい。
次に、MPPT子機20をPVパネル10又は架台70に取り付ける場合の固定方法の一例について説明する。
図10(A),(B)は、PVパネル10が取り付けられる架台70の一部、およびPVパネル10へのMPPT子機20の接続の一例を示す図である。図10(A)に示すように、架台70は、金属部材からなり、例えば、傾斜部材71、水平部材72、及び垂直部材73を有する。架台70は、PVパネル10を支持する支持部材の一例である。
傾斜部材71は、例えば略三角形の断面を有する略水平方向に延びた部材である。水平部材72は、略四角形の断面を有し、傾斜部材71が上部に固定され、略水平方向に延びた部材である。垂直部材73は、水平部材72を支持し、略垂直方向に延びた部材である。傾斜部材71には、PVパネル10の縁となる金属枠10aが取り付けられる。
また、図10(B)に示すように、PVパネル10の裏側(非受光面側)には、PVパネル10の出力端子を内蔵する端子ボックス(ジャンクションボックス)12が設けられている。図10(B)では、MPPT子機20は、PVパネル10の裏側にある金属枠10aに、例えば板状の固定台81を介して固定されている。固定台81には、MPPT子機20の筐体の金属部材(例えば図6(A)における金属板66)が接する。なお、MPPT子機20は、固定台81を設けることなく、金属枠10aに直付けされてもよい。端子ボックス12内の出力端子は、出力線13を介してMPPT子機20の入力端子28に接続される。固定台81は、固定部材の一例である。
次に、MPPT子機20の取り付け例について説明する。
図11(A)〜(C)は、MPPT子機20を架台70に取り付ける場合の固定方法の一例を説明する図である。図11(A)は、架台70に取り付けられた複数のPVパネル10の裏側を示す。また、図11(B)は、MPPT子機20が取り付けられた架台70およびPVパネル10の側部を示す。
図11(B)では、MPPT子機20が固定される金属部材からなる固定台81は、例えば略L字型に形成され、傾斜部材71の裏側(図11(B)では右側)に、例えばボルト82により固定される。
これにより、MPPT子機20の内部において発生した熱は、固定台81および傾斜部材71側に放出される。また、MPPT子機20は、PVパネル10から所定距離離して配置されるので、PVパネル10からの輻射熱を受けにくい。また、太陽光が直接に当たらないので、太陽光による温度上昇を抑制できる。
図11(C)は、他の固定方法でMPPT子機20が取り付けられた架台70およびPVパネル10の側部を示す。MPPT子機20が固定された金属からなる固定台81は、PVパネル10と反対側の面である、傾斜部材71の裏側に、例えばボルト82で固定される。
この構造により、MPPT子機20は、傾斜部材71の裏側に配置され、太陽光が直接に当たらなくなり、太陽光による温度上昇を抑制できる。
図12(A)〜(D)は、MPPT子機20をPVパネル10に取り付ける場合の固定方法の第1例を説明する図である。図12(A)は、架台70に取り付けられたPVパネル10の裏側を示す。また、図12(B)は、MPPT子機20が取り付けられたPVパネル10および架台70の側部を示す。図12(C)は、PVパネル10の裏側を示す。図12(D)は、図12(C)において、矢印e方向を見た図である。
MPPT子機20が固定された金属部材からなる固定台81は、図12(D)に示すように、例えば略L字状に形成される。また、固定台81は、例えば、図12(B),(C)に示すように、PVパネル10の金属枠10aの側部に、ボルト82で固定される。なお、PVパネル10の長手方向における固定台81の取り付け位置は、特に限定されない。
この構造により、MPPT子機20の内部において発生した熱は、固定台81およびPVパネル10の金属枠10aに放出される。また、太陽光が直接に当たらないので、太陽光による温度上昇を抑制できる。また、MPPT子機20は、架台70と切り離され、PVパネル10と一体化されるので、取扱いが容易になる。なお、固定台81は、金属枠10aの他方の側部に固定されてもよい。
図13(A)〜(D)は、MPPT子機20をPVパネル10に取り付ける場合の固定方法の第2例を説明する図である。図13(A)は、架台70に取り付けられたPVパネル10の裏側を示す。図13(B)は、MPPT子機20が取り付けられたPVパネル10および架台70の側部を示す。図13(C)は、PVパネル10の裏側を示す。図13(D)は、図13(C)において、矢印f方向を見た図である。
MPPT子機20が固定された金属部材からなる固定台81は、例えば、図13(B),(C)に示すように、PVパネル10の金属枠10aの角部を覆う形状に形成される。また、固定台81は、PVパネル10の金属枠10aの角部にボルト82A,82Bで固定される。
この構造により、MPPT子機20は、第1例と同様、架台70と切り離され、PVパネル10と一体化されるので、放熱性を確保しつつ、取扱いが容易となる。また、例えば2本のボルトで角部に固定されるので、長手方向および短手方向に対し、耐衝撃性に優れる。なお、固定台81は、金属枠10aの任意の角部に固定されてもよい。
図14(A)〜(C)は、MPPT子機20をPVパネル10に取り付ける場合の固定方法の第3例を説明する図である。図14(A)は、MPPT子機20が取り付けられたPVパネル10および架台70の側部を示す。図14(B)は、PVパネル10の裏側を示す。図14(C)は、図14(B)において、矢印g方向を見た図である。
MPPT子機20が固定された金属部材からなる固定台81は、第2例と同様、例えば、図14(A)〜(C)に示すように、PVパネル10の金属枠10aの角部に合わせた板状に形成される。また、固定台81は、図14(A)〜(C)に示すように、PVパネル10の金属枠10aの角部に、金属クリップ83A,83Bで固定される。図14(C)に示すように、金属クリップ83A,83Bは、それぞれ2枚の挟持片を有し、略コの字状に形成されている。2枚の挟持片が固定台81の側部と金属枠10aの側部の両方を挟み込むことで、固定台81は金属枠10aに固定される。
この構造により、放熱性を確保しつつ、固定台81をPVパネル10の金属枠10aに簡単に取り付けることができる。
図15(A)〜(E)は、MPPT子機20をPVパネル10に取り付ける場合の固定方法の第4例を説明する図である。図15(A)は、MPPT子機20が取り付けられたPVパネル10および架台70の側部を示す。図15(B)は、PVパネル10の裏側を示す。図15(C)は、図15(B)において、矢印h方向を見た一例を示す図である。図15(D)は、MPPT子機20の外観例を示す図である。図15(E)は、図15(B)において、矢印h方向を見た他例を示す図である。
MPPT子機20の筐体20f(図7(C)参照)は、図15(D)に示すように、固定台81に固定され、金属部材からなる下部20f1および側部20f2を有する。
MPPT子機20が固定された金属部材からなる固定台81は、図15(B),(C)に示すように、PVパネル10の受光面に垂直なベース部材81aと、例えばベース部材81aの略中央部から突出した突出部材81bと、により形成される。また、固定台81は、PVパネル10の金属枠10aの角部に、例えばボルト82で固定される。
この構造により、MPPT子機20の内部で発生した熱は、MPPT子機20の下部20f1および側部20f2から、それぞれ突出部材81bおよびベース部材81aに放出される。このように、2面から熱を放出することで、放熱性が高まる。
なお、図15(E)に示すように、PVパネル10の角部に沿うように、固定台81においてベース部材81a、81cが平行に形成され、ボルト82A,82Bで固定してもよい。これにより、MPPT子機20の筐体20fの下部f1及び側部20f2,20f3を覆うことができ、より堅固な取り付けが可能となる。
このように、MPPT子機20によれば、MPPT子機20の筐体内部で発熱する電子部品(実装部品)に対する放熱性を向上できる。例えば、MPPT子機20の筐体内部で発生した熱は、導電部材を介して外部に放出されるので、MPPT子機20における電子部品に対する放熱性を向上できる。
また、放熱性を向上させることで、以下に示すように、PVパネル10による発電が停止する事態を回避できる。
MPPT子機20は、発熱量の比較的多い熱源となる電子部品(例えば、電源ICを含む電源部22、電力変換用のスイッチング素子を含むFET68、電流を通過させるためのバイパスダイオード61)を有する。MPPT子機20は、PVパネル10毎に設けられ、PVパネル10による発電電力によって動作する。PVパネル10は遮光されると発電しないので、MPPT子機20への電力が供給されなくなり、MPPT子機20は駆動を停止する。
複数のPVパネル10がPVストリングを形成する場合、1つのMPPT子機20が駆動停止すると他のPVパネル10の発電も停止するが、バイパスダイオード61により、PVストリングにおけるPVパネル10が全て発電停止することを回避できる。
一方、バイパスダイオード61では、例えばMPPT子機20が駆動停止したときに、電流が流れる。バイパスダイオード61は、PVストリングに流れる電流に応じて発熱し、電流量が増加する程、発熱量が増加する。発熱量が多くなり、バイパスダイオード61の許容温度を超過すると、バイパスダイオード61に発熱により過大な負荷がかかることになる。
MPPT子機20によれば、バイパスダイオード61により発生した熱量を効率良く放熱し、熱量を抑制できるので、バイパスダイオード61の発熱による負荷を低減できる。従って、PVストリングにおける他のPVパネル10による発電を継続できる。また、MPPT子機20におけるバイパスダイオード61以外の他の電子部品に対する熱による悪影響も抑制できる。
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られるものではなく、特許請求の範囲で示した機能、または本実施形態の構成が持つ機能が達成できる構成であればどのようなものであっても適用可能である。
例えば、上記実施形態では、導電部材として、金属を用いたが、これに限らず、導電性を有する材質であればよく、例えば導電性を有する半導体又はセラミックス(金属酸化物)を用いてもよい。
また、筐体の一部に用いられる非金属部材は、電波を遮蔽することなく通しやすい材質であればよく、樹脂(例えばポリカーボネート、ガラスエポキシ)に限らず、絶縁物(例えばセラミックス)を用いてもよい。また、筐体の一部に用いられる、無線通信部27Aと対向する非金属板としては、例えばゴムを用いてもよい。また、金属板に当接する絶縁部材としては、例えば熱伝導性の良いマイカ(雲母)を用いてもよい。
また、上記実施形態では、熱源となる部品として、電源部22、FET68、およびバイパスダイオード61を示したが、これらの部品に限られない。
(本発明の一態様の概要)
本発明の一態様の発電制御装置は、太陽光パネルの発電量を制御する発電制御装置であって、少なくとも一部が導電部材により形成された筐体と、前記筐体に内蔵された基板と、前記基板の一面側に実装される第1の電子部品と、前記基板の他面側に実装される第2の電子部品と、を備え、前記第1の電子部品は、前記基板と前記筐体の導電部材との間に位置すると共に、前記第2の電子部品よりも発熱する。
また、本発明の一態様の発電制御装置は、前記第1の電子部品に当接し、前記第1の電子部品と前記筐体の導電部材との間に位置する絶縁部材を備える。
また、本発明の一態様の発電制御装置は、前記第2の電子部品が、無線通信を行うための無線通信部を含み、前記無線通信部と対向する前記筐体の一部が非導電部材により形成されている。
また、本発明の一態様の発電制御装置は、前記第2の電子部品が、無線通信を行うための無線通信部を含み、前記筐体における前記無線通信部と対向する位置に、開口部を有する。
また、本発明の一態様の発電制御装置は、前記基板において、前記太陽光パネルによる発電電力が入力される入力側に、前記無線通信部が実装されている。
また、本発明の一態様の発電制御装置は、前記第2の電子部品が、有線通信を行うための有線通信部を含み、前記筐体が導電部材により形成されている。
また、本発明の一態様の発電制御装置は、前記基板において、前記太陽光パネルによる発電電力が出力される出力側に、前記有線通信部が実装されている。
また、本発明の一態様の発電制御装置は、前記第1の電子部品が、当該発電制御装置に入力される電力をバイパスさせるバイパス部を備え、前記絶縁部材における、前記バイパス部が当接する第1の部分が、前記バイパス部が当接しない第2の部分よりも薄く形成され、前記筐体の導電部材における、前記第1の部分に対向する第3の部分が、前記第2の部分に対向する第4の部分よりも厚く形成されている。
また、本発明の一態様の発電制御装置は、前記筐体内が樹脂部材により封止されている。
また、本発明の一態様の発電制御装置は、前記基板の一面側と前記筐体との間が樹脂部材により封止されている。
また、本発明の一態様の発電制御装置は、前記基板のグランドが前記筐体の導電部材に接続されている。
また、本発明の一態様の発電制御装置は、前記筐体の導電部材が、導電性を有する固定部材に固定され、前記固定部材が、前記太陽光パネルの非受光面側の導電部材に固定されている。
また、本発明の一態様の発電制御装置は、前記筐体の導電部材が、導電性を有する固定部材に固定され、前記固定部材が、導電性を有し前記太陽光パネルを支持する支持部材に固定されている。
また、本発明の一態様の発電制御装置は、太陽光パネルの発電量を制御する発電制御装置であって、少なくとも一部が固定部材に固定される筐体と、前記筐体に内蔵される基板と、前記基板の一面側に実装される第1の電子部品と、前記基板の他面側に実装される第2の電子部品と、を備え、前記第1の電子部品は前記基板と前記固定部材との間に位置すると共に、前記第2の電子部品よりも発熱する。
本発明は、実装部品に対する放熱性を向上できる発電制御装置等に有用である。
100 太陽光発電システム
10 PVパネル
10a 金属枠
12 端子ボックス
13 出力線
20、20A、20B、20A1〜20A6、20B1〜20B3 MPPT子機
20a〜20i 筐体
20f1 筐体の下部
20f2,20f3 筐体の側部
21 スイッチ部
22 電源部
23,24 電流電圧検出部
25 DCDC部
26 制御部
27 通信部
27A 無線通信部
27B 有線通信部
28 入力端子
29 出力端子
30 MPPT親機
31 制御部
32 CPU
33 RAM
34 フラッシュメモリ(FLASH)
35 I/O部
36 電源部
37 通信部
40 接続箱
50 パワーコンディショナ
61 バイパスダイオード
62 基板
62a アース線
63 IC
64 樹脂部材
65,65A 絶縁部材
66,66B,66D,67B,67C 金属板
67,66A,66C,66E,67D〜67G 枠体
67A,69 非金属板
67B1 孔
68 FET
70 架台
71 傾斜部材
72 水平部材
73 垂直部材
81 固定台
81a,81c ベース部材
81b 突出部材
82,82A,82B ボルト
83A,83B 金属クリップ
PL 電力線
10 PVパネル
10a 金属枠
12 端子ボックス
13 出力線
20、20A、20B、20A1〜20A6、20B1〜20B3 MPPT子機
20a〜20i 筐体
20f1 筐体の下部
20f2,20f3 筐体の側部
21 スイッチ部
22 電源部
23,24 電流電圧検出部
25 DCDC部
26 制御部
27 通信部
27A 無線通信部
27B 有線通信部
28 入力端子
29 出力端子
30 MPPT親機
31 制御部
32 CPU
33 RAM
34 フラッシュメモリ(FLASH)
35 I/O部
36 電源部
37 通信部
40 接続箱
50 パワーコンディショナ
61 バイパスダイオード
62 基板
62a アース線
63 IC
64 樹脂部材
65,65A 絶縁部材
66,66B,66D,67B,67C 金属板
67,66A,66C,66E,67D〜67G 枠体
67A,69 非金属板
67B1 孔
68 FET
70 架台
71 傾斜部材
72 水平部材
73 垂直部材
81 固定台
81a,81c ベース部材
81b 突出部材
82,82A,82B ボルト
83A,83B 金属クリップ
PL 電力線
Claims (14)
- 太陽光パネルの発電量を制御する発電制御装置であって、
少なくとも一部が導電部材により形成された筐体と、
前記筐体に内蔵された基板と、
前記基板の一面側に実装される第1の電子部品と、
前記基板の他面側に実装される第2の電子部品と、
を備え、
前記第1の電子部品は、前記基板と前記筐体の導電部材との間に位置すると共に、前記第2の電子部品よりも発熱する発電制御装置。 - 請求項1に記載の発電制御装置であって、更に、
前記第1の電子部品に当接し、前記第1の電子部品と前記筐体の導電部材との間に位置する絶縁部材を備える発電制御装置。 - 請求項1または2に記載の発電制御装置であって、
前記第2の電子部品は、無線通信を行うための無線通信部を含み、
前記無線通信部と対向する前記筐体の一部が非導電部材により形成された発電制御装置。 - 請求項1または2に記載の発電制御装置であって、
前記第2の電子部品は、無線通信を行うための無線通信部を含み、
前記筐体における前記無線通信部と対向する位置に、開口部を有する発電制御装置。 - 請求項3または4に記載の発電制御装置であって、
前記基板において、前記太陽光パネルによる発電電力が入力される入力側に、前記無線通信部が実装された発電制御装置。 - 請求項1または2に記載の発電制御装置であって、
前記第2の電子部品は、有線通信を行うための有線通信部を含み、
前記筐体が導電部材により形成された発電制御装置。 - 請求項6記載の発電制御装置であって、
前記基板において、前記太陽光パネルによる発電電力が出力される出力側に、前記有線通信部が実装された発電電制御装置。 - 請求項2ないし7のいずれか1項に記載の発電制御装置であって、
前記第1の電子部品は、当該発電制御装置に入力される電力をバイパスさせるバイパス部を備え、
前記絶縁部材における、前記バイパス部が当接する第1の部分が、前記バイパス部が当接しない第2の部分よりも薄く形成され、
前記筐体の導電部材における、前記第1の部分に対向する第3の部分が、前記第2の部分に対向する第4の部分よりも厚く形成された発電制御装置。 - 請求項1ないし8のいずれか1項に記載の発電制御装置であって、
前記筐体内が樹脂部材により封止された発電制御装置。 - 請求項9に記載の発電制御装置であって、
前記基板の一面側と前記筐体との間が樹脂部材により封止された発電制御装置。 - 請求項1ないし10のいずれか1項に記載の発電制御装置であって、
前記基板のグランドが前記筐体の導電部材に接続された発電制御装置。 - 請求項1ないし11のいずれか1項に記載の発電制御装置であって、
前記筐体の導電部材は、導電性を有する固定部材に固定され、
前記固定部材は、前記太陽光パネルの非受光面側の導電部材に固定された発電制御装置。 - 請求項1ないし11のいずれか一項に記載の発電制御装置であって、
前記筐体の導電部材は、導電性を有する固定部材に固定され、
前記固定部材は、導電性を有し前記太陽光パネルを支持する支持部材に固定された発電制御装置。 - 太陽光パネルの発電量を制御する発電制御装置であって、
少なくとも一部が固定部材に固定される筐体と、
前記筐体に内蔵される基板と、
前記基板の一面側に実装される第1の電子部品と、
前記基板の他面側に実装される第2の電子部品と、
を備え、
前記第1の電子部品は前記基板と前記固定部材との間に位置すると共に、前記第2の電子部品よりも発熱する発電制御装置。
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JP2016208781A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 株式会社東芝 | インバータ装置、太陽電池装置 |
WO2020070907A1 (ja) * | 2018-10-01 | 2020-04-09 | 京セラ株式会社 | ホルダ、切削工具及び切削加工物の製造方法 |
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