上記を考慮して、本発明の複数の実施例は、可撓性容器の少なくとも一つのパネルを有する新規な複数のラミネート状パネルに関する。新規な複数のラミネート状パネルは、少なくとも2つのシート又はフィルムのラミネートを含む(ここで使用される「シート」及び「フィルム」は互換可能に使用され、重合体可撓性容器の技術分野で典型的に使用されるタイプのような大きな表面積及び相対的に小さな断面厚さを有する材料を意味することが意図される)。ここで、第1シートはポリエチレン(「PE」)を含み、第2シートはポリウレタン(「PU」)を含む。ポリウレタンシートがポリエチレンシートに結合される複数の実施例において、当該結合は、接着剤、熱接着、共有押し出し成形、又は2つの重合体間の単数又は複数の専用つなぎ層の使用によって達成することができる。この特徴を組み入れた選択的な複数の実施例において、PEシートは通常、容器内部に露出され、及び、PUシートは、容器外部に露出されるか又は3層以上のラミネートに組み入れる場合は中間層とされる。
ポリエチレン及びポリウレタンのラミネート状パネルを組み入れた複数の実施例の利点の非網羅的なまとめが、以下の表に詳述される。
本発明の複数の実施例は、二部品封止システムを有する新規な可撓性容器に関する。二部品封止システムは、以下に詳述されるように、高EVA(エチレン酢酸ビニル)含有率パネルを機能的に収容する手段及びスライダを受け入れる手段を与える一対の対向シール部材を含む。複数のシール部材は複数の相互ロック部分を含む。複数の相互ロック部分は、そろえられて対向しかつ圧縮される場合に気体、流体、及び固体の緊密シールを形成するが、当該技術分野で知られている例えばジップロック(登録商標)可撓性容器のような「グリップアンドピール」動作のように手動で変位させることによって分離することができる。各シール部材は、グリップ部分、相互ロック部分、及びフランジ又はパネル部分を含む。これらのうちフランジ又はパネル部分は、容器のパネルに結合されるか又はその一部品を形成する。
上述したタイプの従来型可撓性容器に一般に見出される二部品封止システムは、直鎖状低密度ポリエチレン(「LLDPE」)及びエチレン酢酸ビニル(「EVA」)を含むフィルム組成物から形成される場合が多い。かかる封止システムの相互ロック部分の性質は、当該フィルムの機械的特性により決まる。EVAが当該封止体に可撓性及び柔軟性を与えるべく使用される一方、LLDPEは、シールされた場合に当該封止体に強度及び信頼性を与えるべく使用される。封止システムのEVA含有率を増やすと、その有用性が高まるが、既存の封止システムは、従来型のEVA割合よりも高くすると使用中に故障する。しかしながら、高いEVA含有率を組み入れた容器の使用中に新規な取り外し可能スライダを使用することによって、EVA含有率が、封止体の組成物の30重量%を上回ることができる。かかる封止体の好ましい組成はEVA50重量%であるが、50%を超過するEVA濃度も可能であり、場合によっては望ましい。
本発明に係る取り外し可能のスライダの使用は、シール部材の高いEVA含有率を収容する好ましい手段である。ただし、従来型シール部材の先行技術EVA含有率を修正することは、ここに記載されるスライダの使用又は動作にとって必要というわけではない。本発明に係る取り外し可能スライダの複数の実施例は、好ましくはフランジ又はパネル部分が広がることを制限することによって、シール部材の相互ロック領域の分離を制限する手段を与える。これは好ましくは、以下に詳述されるように、相互ロック部分に又はその近くにあるフランジ/パネル部分の分離を制限することによって達成される。しかしながら、封止システムの相互ロック部分同士間の変位を制限する手段はいずれも、本発明の範囲内にあるものとみなされる。
本発明の所定スライダの複数の実施例において、スライダの下壁に画定される細長いスロットの側方幅は、シール部材のフランジ/パネル部分の断面厚さの2倍以上であるが、相互ロック部分における対向シール部材の組み合わせ断面厚さ未満である。スライダはさらに、スライダ本体によって画定されたスロート、好ましくは長手方向に延びるキャビティを含む。スロート及びスロットは双方ともスライダの端からアクセスすることができる。閉じられたシール部材の対をスロート及びスロット内に導入すると、当該スロットを画定する下壁によって、相互ロック領域に先立つフランジ/パネル部分の分離に対する物理的な拘束が与えられる。相互ロック部分に隣接するフランジ/パネル部分を分離する任意の付勢が抵抗を受ける。先行技術の封止システム(単数段の複数の実施例)に対して相補的な幾何学的配列を有するスライダを使用することもできるが、最適な結果は、本発明の好ましい複数の実施例によって達成される。便宜上、この締まり又は戻り部分の影響を受ける領域は、広がり抵抗手段とも称する。
本発明のスライダの複数の実施例はまた、追加的に又は選択的に、複数のシール部材の係合を促す少なくとも一つの側方変位可能要素を含む。少なくとも一つの側方変位可能要素は、スライダの容器接触面積全体の50%未満を含む。好ましくは10%未満である。側方変位可能要素は好ましくは、ヒンジ結合されて相互ロック部分に接触するタブを含む。タブの内接触表面(一シール部材の相互ロック領域に接触する表面)とスライダ本体の対向内表面との距離は、シール部材の対向する対の相互ロック部分における公称厚さに等しいのが好ましい。これにより、本発明のこの特徴を組み入れた封止体が閉じた位置にある場合にシール部材及びスライダの双方のずれ動く可能性が低減される。さらに、かかるタブは、大きな公称厚さを有する封止システムの相互ロック部分を収容するべく側方かつ外方に撓む能力を有し、及び、タブが与える封止付勢を増加させるべくユーザが側方かつ内方に付勢した力を受け入れる能力を有する。本発明の選択された複数の実施例において、双方とも実質的に同じ機能を果たす2つの対向タブが使用される。好ましい構造材料は、アセタール樹脂である。これにより、低摩擦、高剛性、及び低いずれ動き特性が得られる。加えて、アセタール樹脂は、好ましいシール部材組成物と同様に温度変動に対し機械的に応答する。
複数のシール部材の係合を促す少なくとも一つの側方変位可能要素を用いる複数の実施例の有用性を高めるべく、その内表面は、複合的な曲率を有することができる。複合的な曲率又は表面は、シール部材の対の相互ロック部分に対して漸次的に作用する。すなわち、スライダの並進中、相互ロック部分の第1部品が対向し、その後第2部品が対向する。この特徴により、シール工程中の係合力が低減される。
少なくとも一つの側方変位可能要素が好ましくは、上述したようにシール表面分離力を最小化するべく使用される広がり抵抗手段から機能的に独立していることに留意すべきである。機能及び物理的位置がこのように分離されることにより、各要素/造形の幾何学的配列及び組成の双方を、その意図される目的のために調整すること、及び機能的に望ましくない妥協を回避することができる。
上述に加え、本発明に係るスライダは、当該スライダの機能性を高めかつそれに連結される任意の容器の有用性を高めるべく、様々な表面造形及びアパチャを組み入れることができる。例えば、所定の複数の実施例は、封止システム全体にわたるスライダの動きを促すべく、少なくとも一つの側方変位可能要素に隣接する隆起した造形を含むことができる。この隆起した造形はまた、少なくとも一つの側方変位可能要素のための構造的基礎を強める。これにより、大面積にわたって力が分散されるので、スライダの寿命が延びる。加えて、スライダ又は延びるハンドル界面の双方に様々な孔を形成することができる。これにより、機能性(水貯蔵バッグと一緒に用いられるのが一般的な懸架クリップとともに使用される構造的な取り付け界面)が高まり、及び重量が低減される。
上述に加え、スライダは、以下で詳述するように、一体型ハンドル(「J」字型又は「T」字型ハンドルのような閉じられたアパチャ又は突出するアーム)とともに構成され、又は取り外し可能グリップ部材を受け入れるハンドル界面を与えることができる。
スライダから取り外し可能なハンドル(又は取り外し可能ハンドル手段を与えるスライダ)はいずれの形態も本発明の範囲内にあるとみなされる一方、取り外し可能ハンドルを与える本発明の所定の複数の実施例は、少なくとも一つのハンドル受け入れ部分、好ましくは2つのハンドル受け入れ部分を有する。選択された複数の実施例において、スライダのハンドル界面は、好ましくはスライダ界面に沿って長手方向に配置される2つのラグ受け入れ孔を画定する。そして、終端にラグを有する可撓性の細長いハンドルがスライダに受け入れられる。ハンドルが望まれないか又は重量への配慮が優先される場合、これは省略可能であり、かつ、スライダの所定の複数の実施例の一体型アパチャのみに頼ることができる。さらに、スライダが画定するハンドル受け入れ部分の一般的な性質ゆえに、スライダとの使用を目的として異なる形態のハンドルを適合することもできる。上述に加え、ラグ受け入れ孔は、取り付け界面が自己倍力作用を有するように、すなわちハンドル負荷が高ければ高いほど、ハンドル及びスライダ間の固定力が強まるように構成することができる。
序文:いくつかの図面における番号引き出し線の終端は、このセクションにおいて記載される任意の構造、参照、又はランドマークに関連付けられる場合、その記載される対象に関する構造、参照、又はランドマークを代表的に特定することが意図される。これらは、特にそのような記載がない限り、又は当該単数又は複数の用語が使用される図面及び文脈から表面的に明らかでない限り、参照される対象の境界を本質的に区切り又は画定することを意図しないし、推論すべきでもない。特にそのような記載がない限り、又は当該単数又は複数の用語が使用される図面及び文脈から表面的に明らかでない限り、すべての語句及び視覚的な補助には、ここでの開示の文脈に整合する一般的な商業的及び/又は科学的意味が与えられるべきである。
以下、同じ部品に同じ番号が付されたいくつかの図面を参照して、本発明の複数の実施例を示す。本発明の複数の実施例は、固体及び流体を保持するべく一般に使用されるタイプの可撓性容器に関する。図1及び2は、容器20の代表的な図を与える。容器20は、パネル22a及び22b、注ぎ口24、及び溶接部26を含む。容器20の有用性を高めるべく、溶接面積部にハンドル又は開口28が形成される。
注ぎ口24が容器20に対する流体の出入りの便宜を与える一方、例えば角氷のような多くの固体に関しては、大きな開口が必要となる。この点において、パネルが完全に開口することが必要となるので、かかる開口を流体的にシールする能力が必要となる。従来型二部品封止システムは、この目的を達成するべく過去において使用されており、図3に示されるものと同一又は類似の構造に依存している。かかるシステムは、その意図された目的にとって十分である一方、所定の環境において及び非従来型重合体調整物から製造される場合においては不十分となる。
図4に示される二部品封止システム30は、特に図6に代表的に示されるスライダ80と一緒になって、最適化された重合体調整物を使用する一方で、構造的な一体性を保持することができる。すなわち、一般的な故障なしで流体を保持する能力が得られる。容器20のパネル22a及び22bに結合された最終的な結果が図5に示される。
シール部材32a及び32bは、これらのそろえられて対向する対が封止システム30を形成する。シール部材32a及び32bはそれぞれ細長片34を含む。細長片34は、3つの主要部分、すなわちパネル部分40、グリップ部分50、及び相互ロック部分70を有する。任意の所与のシールに対する当該部分又は要素それぞれには、参照の便宜上、シールの接尾辞、すなわち「a」又は「b」が含まれる。したがって、相互ロック部分70aは必然的にシール部材32aに関連付けられる。しかしながら、当該部分又は要素のいずれかが一般的に言及される場合、このような接尾辞は使用されない。
選択された命名法から暗示されるように、細長片34のグリップ部分50は、グリップ細長片52a及び52bを分離するためのアクセス可能手段、ひいては相互ロック部分60a及び60bをユーザに与える機能を果たす。グリップ細長片52a及び52bの有用性を高めるべく、グリップ細長片の一方、他方、又は双方に隆起造形及び/又は突起54が形成される。かかる突起は、グリップ部分50aの細長片34aの内表面36aに、グリップ部分50b細長片34bの内表面36bに、グリップ部分50a細長片34aの外表面38aに、グリップ部分50bの細長片34bの外表面38bに、及び/又は上述の組み合わせに形成することができる。当該複数の突起は、例えば点、隆起、及び/又は幾何学的形態のように明確に区別され、及び/又は、延びた直線状及び/又は曲線状の線とされる。これらの摩擦強化手段は、ユーザの手に手袋が存在することユーザの手に潤滑剤タイプの物質が存在すること、極端な温度ゆえにユーザの手に器用さが欠けること、及び同様の操作上のハンディキャップにより生じるグリップ上の問題に対処するべく設けることができる。加えて、これらの所定形態の隆起造形及び/又は突起は、構造的な剛性をグリップ部分50に付加するので、スライダ80との関連付けが容易となる。これは以下で詳細に述べる。
シール部材32a及び32bが細長片状であってパネル22a又は22bと一体にされていないが、当業者であれば、シール部材32a及び32bが、その形成時に一つのパネル又は複数のパネルと一体にされ得ること又は、例示の実施例に当てはまるように、パネル形成後の工程において一つのパネルに別個に結合若しくは固定され得ることがわかる。したがって、いくつかの図面に示される各パネル部分40は、パネル22a及び22bにシール固定されることが意図され、かつ、この実施例においてはパネル部分40a及び40bを含むものとみなされる。
パネル部分40とグリップ部分50との間には、相互ロック部分60が配置される。相互ロック部分60a及び60bが、当業界に知られているように互いにそろえられて対向し、かつ、圧縮を受ける場合に、互いにシール係合するように形成される。各相互ロック部分は基部62を含む。基部62からは、頭部66を有するランド64が延びる。頭部66は、幾何学的に相補的な溝68を画定する。例示の実施例において、相互ロック部分60aの細長片34aが基部62aを形成する一方、基部62bは、細長片34bからオフセット63bだけずらされる。現時点では好ましいが、当業者であれば、オフセット63bの存在若しくは不存在、又は相互ロック部分60aの細長片34a及び基部62aが同じく延びる性質が、シール部材32a及び32b間を流体密封する機能にとって必然的というわけではないことがわかる。
また、当業者であれば、容器がシール状態にありかつパネル部分40a及び40bが変位される場合に、頭部66の幾何学的形態及び非対称性が、対応する溝からの係合解除に対して有利にも抵抗することがわかる。オフセット63の配置及び性質はさらに、この目的にとって有利である。しかしながら、かかる構造及び幾何学的配列は、本発明の複数の実施例の動作にとって必然的というわけではなく、その一表現形態を代表するに過ぎない。
パネル部分40と相互ロック部分60との界面近くには、シール部材32a及び32bそれぞれに対して段部72が配置される。段部72a及び72bは、相互ロック要素70a及び70bを互いから変位させる手段を与える。これにより、シール部材32a及び32bが係合される場合、パネル部分40a及び40bは、締まり領域44a及び44b(図5参照)において互いに密に近接して保持される。以下からわかるように、段部72a及び72bは有利にも、スライダ80との相互作用手段を与える。これにより、スライダ80は、シール部材32a及び32bを圧縮係合させる手段に加え、段部72a及び72bそれぞれの支承表面74a及び74bを圧縮接触させることによって容器20を輸送する手段としても機能することができる。
例示の実施例が段部72を、一般にパネル部分40から直角に延びるように示しているが、当業者であれば、相互ロック要素を任意の角度に変位させる機能を達成する任意の延び角度及び/又は幾何学的形態で足りることがわかる。好ましくは、かかる角度及び/又は形態のいずれも、シール部材32a及び32bが係合される場合、パネル部分40a及び40bが、締まり領域44a及び44b(図5参照)において互いに密に近接して保持されることを許容する。
図6から15に最も良く示されるスライダ80は、アセタール重合体材料から製造されるのが好ましい。アセタール重合体材料は、高強度及び長寿命を与える一方で軽量製品も与える。スライダ80は、直線形態で示されるが、平面の及び/又は複合する幾何学的配列において一定の曲率半径を有して形成することもできる。当業者であれば、任意の対応する封止システムもかかる幾何学的配列を考慮する必要があることがわかる。
スライダ80は、容器20と組み合わせられていくつかの機能を行う。当該機能は、それぞれが別個に利用され及び/又は様々な組み合わせで利用され、かつ、本発明の範囲内とみなされる。非制限的かつ非順序的な列挙では、スライダ80の第1機能は、相互ロック部分60a及び60bを漸次的に圧縮する能力に関する。第2機能は、シール部材32a及び32bが係合される場合、パネル部分40a及び40bを締まり領域44a及び44bにおいて互いに密に近接して保持する能力に関する。第3機能は、相互ロック部分60の幾何学的配列を利用することにより容器支承界面として機能する能力に関する。第4機能は、ユーザが望む場合(例えば、シール部材32a及び32b間の最大変位、又は高度な格納若しくは使用能力が望ましい場合)に容器20から完全に取り外される機能に関する。
スライダ80は本体82を含む。本体82は、上部分84、下部分90、端部104及び108、並びに側部100a及び100bを有する。上部分84は、上壁86及びそこから延びるハンドル界面120を含む。端部108は端壁109を含む。端壁109は、上壁86並びに側部100a及び100bとともに本体キャビティ102を画定する(図9、10、13、及び14参照)。端部104はスロート106を含む。スロート106は一般に、上壁86並びに側部100a及び100bによって画定される。これは、図6、8、10、及び14に最も良く示される。下部分90はスロット92を含む。スロット92は下壁94によって画定される。これは、図8、12、及び14に最も良く示される。特に、側表面96a及び96bがスロット92を画定する。側表面96a及び96bは、以下にさらに詳細に述べるように、パネル22a及び22bの分離を防止するべく、容器20の使用中に締まり領域44a及び44bを支承する。加えて、下部分90は支承表面98a及び98bを含む。支承表面98a及び98bは、以下にさらに詳細に述べるように、段部72a及び72bそれぞれの支承表面74a及び74bを圧縮支持する。
スライダ80の本体82はさらに、ヒンジ結合タブ110a及び110bの形態の動的要素を含む。ヒンジ結合タブ110a及び110bは、相互ロック部分接触表面112a及び112bを有する。相互ロック部分接触表面112a及び112bは、これらの間にシール部材32a及び32bが存在する場合にユーザによって対向方向に圧縮されると、相互ロック部分60に必要な圧縮力を与えるべく動作する。ユーザは、シール部材32a及び32bを、相互ロック部分接触表面112a及び112bを通過するように並進させることによって当該シールを完全に相互ロックすることができる。この構成の利点は、様々な幾何学的配列及び厚さのシールを収容できることにある。これは、静的なシール配列には当てはまらない。
当業者であればもちろん、本体82とのヒンジ連結若しくは関連付けが当該シールへの動的な圧縮付勢を達成する唯一の手段ではないこと、本体82の側部100a及び100bのヒンジ結合タブ110a及び110bの例示される配置及び/若しくは配向が排他的ではないこと(例えば、例示のタブの配向が90度、180度、若しくは270度、又はさらには任意の角度回転され得ること)、並びに/又は、かかる動的要素が一を超えて必要とされることがわかる。したがって、スライダ80に配置された任意の側方変位可能な単数又は複数の要素が、キャビティ102内に有効に設けられた場合にシール部材32a及び32bの少なくとも一つと圧縮接触することができるので、本発明の実施例のこの側面の要求を満たす。かかる単数又は複数の要素は集合的に、単数又は複数の動的圧縮器と称する。
上記開示の配列及びその等価物に対する利点は、所与のシールを目的として相互ロック部分60を機能的に係合させる能力を依然保持しながらも、ヒンジ結合されたタブ110a及び110bのアクティブな接触表面112a及び112bの間に相対的に大きな距離を、部分的に厚い封止体を収容するべく(及び、例示の実施例に当てはまるような、キャビティ102内の最小側方距離まで外方に動く能力が与えられた場合に)、保持することができるということである。したがって、スライダ80は、広範な封止体とともに使用することができる。
スライダ80を容器20に関連付けること又は容器20とともに使用することはまた、容器20が一杯である場合又は内部圧力が周囲/外部圧力を超える場合にパネル22a及び22bが締まり領域44において広がることに抵抗する手段も与える。この広がり効果を相互ロック領域要素の幾何学的配列が軽減しようとする一方、締まり領域44a及び44bが延びるスロット92を画定する側表面96a及び96bによって付加的な抵抗が与えられる。この広がり抵抗手段は、比較的高いEVA含有率を有する容器及び/又はシール(すなわち柔らかい及び/又は追従性のパネル及び/又はシール)を伴う場合に特に有用である。
当業者であればわかるように、スライダ本体82の下壁94並びに/又は側表面96a及び96bは、この構造によって与えられる分離抵抗への利点を実現するために必ずしも連続的である必要はない。セグメント化された壁及び/又は表面が用いられて同一又は類似の最終的な結果を達成することができる。したがって、これらも等価物とみなされる。
スライダ本体82の下壁94はまた、パネル広がり抵抗に追加される機能性、すなわち容器20の重力に対する支持(例えば、支承、懸架等)を与えることができる。上述のように、段部72a及び72bは支承表面74a及び74bを含む。支承表面74a及び74bは、スライダ本体82及び容器20が図15に最も良く示される相対的引っ張り状態にある場合、本体下壁94の支承表面98a及び98bと圧縮的に相互作用する。パネル広がり抵抗手段に関して当てはまることだが、当業者であれば、スライダ本体82の下壁94並びに/又は支承表面98a及び98bが、この構造によって与えられる引っ張り抵抗の利点を実現するために必ずしも連続的である必要はない。セグメント化された壁及び/又は表面が用いられて、これらの間における直角方向の分離に対する同一又は類似の最終的な抵抗を達成することができる。したがって、これらも等価物とみなされる。ここに使用されるように、用語「直角方向」は、容器に沿ったスライダの進行方向に対して実質的に垂直な方向を言及する。ここで、スライダと容器との間には、引っ張り力が存在する。
スライダ本体82と容器20との間における直角方向の分離に抵抗する手段を与えることに加え、スライダ80は、容器の支承、懸架等のための界面として機能する。これを目的として、ハンドル界面120が上壁86から延びる。例示の実施例においては、可撓性ハンドルのためのいくつかの孔及び受け入れ配列が設けられる(図6から8参照)。こうすることにより、ユーザは、容器20に形成され又は付着された孔及び他の構造物に依存する必要がなくなる。当該構造物は、特に容器20が大きいか又は著しい質量を有する場合、引き裂き、剥離、又は他の形態の構造的な故障が生じやすい。さらに、容器20を配置又は支承するためのこの堅固な手段は取り外し可能である。すなわち、必要とされない場合、スライダ80を取り外して後に再係合することができる。もちろん、当業者であれば、任意の様々な配置及び/又は輸送装具を、ここに明示的に開示されたものに限られることなく、ハンドル界面120に関連付け得ることがわかる。
スライダ80の造形は、可撓性ハンドル122を受け入れる能力となる。ハンドル122は、重合体リボン124を含む。重合体リボン124は、ラグ126が付着された2つの端を有する。さらに、ラグ126は、ハンドル界面120に形成された受容器128に嵌められる。望まれる場合にのみ存在するテーマに従ってハンドル122は、便宜に取り外され、かつ、望まれるように再び装着することができる。