JP2014110583A - 配信制御装置、配信制御方法及びプログラム並びに通信システム - Google Patents

配信制御装置、配信制御方法及びプログラム並びに通信システム Download PDF

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Abstract

【課題】ネットワークを介してコンテンツを要求元の情報端末に配信する際に、ネットワークの輻輳を抑制しながらコンテンツの到達時刻を保証可能にする。
【解決手段】管理サーバ400のスケジュール計算部401は、ユーザ端末300から受信した配信要求情報CRに含まれるコンテンツの配信完了時刻と、コンテンツサーバ100に保持されているリソース予約情報RI1と、ルータ211〜214に夫々保持されているリソース予約情報RI2とに基づいて、配信完了時刻までにコンテンツがユーザ端末300に到達する前提下において、ネットワーク50の輻輳が最小となるように、経路選択と、コンテンツサーバ100の配信スケジュールTS1及び夫々のルータの転送スケジュールTS2の算出とを行う。
【選択図】図2

Description

本発明は、ネットワークを介してコンテンツを要求元の情報端末に配信する際に、ネットワークの輻輳を抑制しながらコンテンツの到達時刻を保証可能にする技術に関する。
ネットワークシステムにおけるデータ転送技術として、近年、ルータ等の転送装置がストレージを備え、受信したデータをストレージに一旦蓄積してから転送を行うCFN(Cache And Forward Network)が提案されている(非特許文献1参照)。CFNのようなデータ転送技術は、回線が頻繁に輻輳する高負荷なネットワークシステムや、回線が頻繁に切断するような不安定なネットワークシステムにおいて、信頼性の高い通信を行うために有効である。このようなデータ転送技術はMessage Ferryingと呼ばれることもあり、Message Ferryingの詳細に関しては、非特許文献2に開示されている。
特開2001−237886号公報
Sanjoy Paul他,"THE CACHE-AND-FORWARD NETWORK ARCHITECTURE FOR EFFICIENT MOBILE CONTENT DELIVERY SERVICES IN THE FUTURE INTERNET", Innovations in NGN: Future Network and Services, 2008. K-INGN 2008. First ITU-T Kaleidoscope Academic Conference, 12-13 May 2008 Wenrui Zhao他,"A Message Ferrying Approach for Data Delivery in Sparse Mobile Ad Hoc Networks", MobiHoc '04, 24-26 May 2004
非特許文献1および非特許文献2に開示された技術は、例えば、時間指定のコンテンツデータ配信サービスなどに利用することができない。これらの技術は、データの配信をいつまでに完了させるかについては十分に考慮されておらず、データの到達時刻を制御することができないからである。
特許文献1には、データの到達時刻を制御するために、指定された伝送完了時刻とネットワーク帯域に基づいて、伝送完了時刻までに伝送が完了するよう制御を行う技術が開示されていますが、伝送完了時刻とネットワーク帯域のみに基づいた制御では、伝送完了時刻を守るために回線の輻輳を引き起こす可能性があり、結果として正常に送信を完了することができない恐れがある。
本発明は上記事情を鑑みてなされたものであり、ネットワークを介してコンテンツを要求元の情報端末に配信する際に、ネットワークの輻輳を抑制しながらコンテンツの到達時刻を保証可能にする技術を提供する。
本発明の1つの態様は、コンテンツの配信の要求元の情報処理端末に前記コンテンツを配信するコンテンツサーバを備える通信システムにおける配信制御方法である。前記ネットワークは、複数の転送装置を有し、少なくとも1つの前記転送装置により前記ネットワークを介した通信を中継する。各前記転送装置は、キャッシュストレージを有し、転送スケジュールに従って、受信したデータを前記キャッシュストレージに一時的に保持してから転送可能である。
本発明の1つの態様の該配信制御方法は、前記複数の転送装置のうちの、前記コンテンツサーバから前記情報処理端末までに経由する1つ以上の転送装置を選択する経路選択を行うと共に、前記コンテンツサーバが前記コンテンツを送信するスケジュールである配信スケジュールを前記コンテンツサーバに設定することによりコンテンツの配信の予約をし、選択された前記1つ以上の転送装置の夫々が前記コンテンツを転送するスケジュールである前記転送スケジュールを当該転送装置に設定することにより転送の予約をする。
前記経路選択、配信の予約、転送の予約に際して、前記情報処理端末から受信したコンテンツ配信要求に含まれる前記コンテンツの配信完了時刻と、前記コンテンツサーバが、既に予約された全ての配信を行うための、隣接する前記転送装置との間の必要な帯域を示す第1のリソース予約情報と、夫々の前記転送装置毎の、予約された全ての転送を行うための、隣接する別の前記転送装置または前記情報処理端末との間の必要な帯域と、前記全ての転送に対応するデータを保持するために必要なストレージ容量とを示す第2のリソース予約情報とに基づいて、前記配信完了時刻までに前記コンテンツが前記情報処理端末に到達する前提下において、前記ネットワークの輻輳が最小となるように、前記経路選択と、前記配信スケジュール及び前記転送スケジュールの算出とを行う。
なお、上記態様の配信制御方法を該方法を実行する配信制御装置や、コンピュータに該配信制御装置として動作せしめるプログラム、該配信制御装置を備えた通信システムなども、本発明の態様としては有効である。
本発明にかかる技術によれば、ネットワークの輻輳を抑えるとともに、配信要求元へのデータの到達時刻を保証することができる。
本発明の実施の形態にかかる情報通信システムを示す図である。 図1に示す情報通信システムにおける各装置の構成を示す図である。 図1に示す情報通信システムの接続例を示す図である。 図3に示す接続例の情報通信システムにおける処理を示すフローチャートである。 図4に示すフローチャートにおける「スケジュールを求める」ステップを詳細に示す図である。 図3に示す接続例の情報通信システムにおける管理サーバが作成するグラフの例を示す図である。 図3に示す接続例の情報通信システムにおける管理サーバが作成するコスト付きグラフの例を示す図である。 図3に示す接続例の情報通信システムにおける管理サーバによる最小コスト経路の計算を説明するための図である。 転送スケジュールの一例を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。また、様々な処理を行う機能ブロックとして図面に記載される各要素は、ハードウェア的には、CPU、メモリ、その他の回路で構成することができ、ソフトウェア的には、メモリにロードされたプログラムなどによって実現される。したがって、これらの機能ブロックがハードウェアのみ、ソフトウェアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは当業者には理解されるところであり、いずれかに限定されるものではない。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
また、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
図1は、本発明の実施の形態にかかる情報通信システム10を示す。該情報通信システム10は、ネットワーク50を介して接続された複数のノードを有する。これらの複数のノードには、コンテンツを配信するコンテンツサーバ100、情報処理端末であるユーザ端末300が含まれている。これらのノードを除き、ネットワーク50には、図示しない転送装置例えばルータなどのノードも含まれている。ネットワーク50は、例えば、インターネットなどの公衆通信ネットワークであり、有線通信網や無線通信網などが含まれる。また、情報通信システム10は、配信制御装置としての管理サーバ400も備える。
コンテンツサーバ100は、コンテンツのデータを予め保持しており、コンテンツの配信が要求されたときに、ネットワーク50を介して、要求されたコンテンツのデータを要求元に提供する。コンテンツのデータがコンテンツの中身を構成するデータであり、以下において、特別な説明が無い限り、「コンテンツ」と「コンテンツのデータ」とを同様の意味で用いる。
ユーザ端末300は、ネットワーク50を介して、コンテンツサーバ100にコンテンツの配信を要求することができる。なお、図1において、ユーザ端末300を1つのみ示しているが、ユーザ端末300が複数あっても、勿論よい。
管理サーバ400は、コンテンツサーバ100からユーザ端末300へのコンテンツの転送を制御するものであり、図中破線で示す制御回線によりコンテンツサーバ100、ユーザ端末300、ネットワーク50内のルータと接続されている。
図2は、情報通信システム10におけるコンテンツサーバ100、ネットワーク50内のルータ、管理サーバ400、ユーザ端末300の構成例を示す。なお、ネットワーク50内のルータには、符号「200」を付与する。図2を参照して、これらの装置を詳細に説明する。
<コンテンツサーバ100>
図2に示すように、コンテンツサーバ100は、コンテンツストレージ101、データ送信部102、リソース管理部103、予約制御部104を備える。
コンテンツストレージ101は、配信対象のコンテンツを格納している。
データ送信部102は、予約制御部104により設定された配信スケジュールTS1に従って、隣接するノード(以下「隣接ノード」という)に該当するコンテンツを送信する。
リソース管理部103は、回線予約帯域の管理をする。回線予約帯域は、コンテンツサーバ100と隣接ノードを接続するリンクに対して、時刻に対応して予約されている帯域(単位時間当たりの伝送量)を意味する。リソース管理部103は、回線帯域の予約を要求するリソース予約要求RQ1を予約制御部104から受信すると、要求された回線帯域を新たに予約することで管理する回線予約帯域を更新する。また、リソース管理部103は、予約制御部104からリソース予約要求RQ1を受信したときに、現在の回線予約帯域の情報を示す第1のリソース予約情報を、制御回線を介して管理サーバ400に通知する。以下、第1のリソース予約情報を「リソース予約情報RI1」と表記する。
予約制御部104は、制御回線を介して管理サーバ400から配信スケジュールTS1を受信すると、該配信スケジュールTS1から、新たに必要になった回線帯域の情報を読み出して、該回線帯域の予約を要するリソース予約要求RQ1を送信する。また、予約制御部104は、管理サーバ400から受信した配信スケジュールTS1をデータ送信部102に設定する。
<ルータ200>
ルータ200は、データ受信部201、データ転送部202、データ送信部203、予約制御部204、キャッシュストレージ205、リソース管理部206を備える。
データ受信部201は、隣接ノードからコンテンツを受信してデータ転送部202に出力する。キャッシュストレージ205は、データ転送部202から転送されたコンテンツデータを一時的に保存する。データ送信部203は、データ転送部202から転送されたコンテンツを隣接ノードに送信する。
データ転送部202は、予約制御部204により転送スケジュールTS2が設定され、該転送スケジュールTS2に従って、データ受信部201からのコンテンツをデータ送信部203転送すると共にキャッシュストレージ205へ保存する処理と、キャッシュストレージ205に保存中のコンテンツを読み出してデータ送信部203に転送する処理のいずれか1つを行う。
予約制御部204は、制御回線を介して管理サーバ400から転送スケジュールTS2を受信すると、該転送スケジュールTS2から、新たに必要になった回線帯域とストレージ容量の情報を読み出して、リソース管理部206にリソース予約要求RQ2を送信することによりこれらの情報をリソース管理部206に通知する。また、予約制御部204は、管理サーバ400から受信した転送スケジュールTS2をデータ転送部202に設定する。
リソース管理部206は、回線予約帯域とストレージ予約容量の管理をする。回線予約帯域は、ルータ200と隣接ノードを接続するリンクに対して、時刻に対応して予約されている帯域を意味し、ストレージ予約容量は、キャッシュストレージ205でのストレージ対象のデータ(コンテンツ)について、時刻に対応して予約されている記憶容量を意味する。
リソース管理部206は、予約制御部204から、新たに必要になった回線帯域及びストレージ容量を示すリソース予約要求RQ2を受信すると、要求された回線帯域とストレージ容量を予約することで管理する回線予約帯域とストレージ予約容量を更新する。また、リソース管理部206は、予約制御部204からリソース予約要求RQ2を受信すると、現在の回線予約帯域の情報及びストレージ予約容量の情報を示す第2のリソース予約情報を、制御回線を介して管理サーバ400に通知する。以下、第2のリソース予約情報を「リソース予約情報RI2」と表記する。
<ユーザ端末300>
ユーザ端末300は、コンテンツストレージ301、データ受信部302、予約制御部303を備える。
データ受信部302は、隣接ノードからコンテンツを受信する。コンテンツストレージ301は、データ受信部302により受信したコンテンツを一時的に保存する。
予約制御部303は、制御回線を介して、コンテンツの配信を要求する情報(配信要求情報CR)を管理サーバ400に送信する。配信要求情報CRは、ユーザが要求するコンテンツを特定するための識別情報(以下「コンテンツ識別情報」という)と、いつまでにコンテンツの配信を完了して欲しいかを示す時刻情報(以下「配信完了時刻情報」という)を含む。
<管理サーバ400>
管理サーバ400は、スケジュール計算部401、予約実行部402を備える。
スケジュール計算部401は、ユーザ端末300から配信要求情報CRを受信すると、コンテンツサーバ100からのリソース予約情報RI1と、ルータ200からのリソース予約情報RI2に基づいて、スケジュールTS0を求めて予約実行部402に出力する。スケジュールTS0には、コンテンツサーバ100用の配信スケジュールTS1と、ルータ200用の転送スケジュールTS2が含まれている。
予約実行部402は、スケジュール計算部401が求めたスケジュールTS0のうちの、コンテンツサーバ100用の配信スケジュールTS1をコンテンツサーバ100の予約制御部104に設定し、スケジュールTS0のうちの、ルータ200用の転送スケジュールTS2をルータ200の予約制御部204に設定する。
以上、情報通信システム10に含まれるコンテンツサーバ100、ネットワーク50内のルータ200、ユーザ端末300、管理サーバ400を機能ブロックに分けて説明した。これらの装置は、全ての機能ブロックを、その機能を担う専用の半導体集積回路で実現してもよいし、少なくとも一部の機能ブロックを下記のように構成してもよい。
例えば、コンテンツサーバ100には、プログラムに従って処理を実行するCPU(Central Processing Unit)(不図示)と、プログラムを記憶するメモリ(不図示)とが設けられ、CPUがプログラムを実行することで、リソース管理部103および予約制御部104を実現するようにしてもよい。
同様に、ルータ200には、プログラムに従って処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを記憶するメモリ(不図示)とが設けられ、CPUがプログラムを実行することで、リソース管理部206および予約制御部204を実現するようにしてもよい。
また、ユーザ端末300も、プログラムに従って処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを記憶するメモリ(不図示)とが設けられ、CPUがプログラムを実行することで、予約制御部303を実現するようにしてもよい。
さらに、管理サーバ400も、プログラムに従って処理を実行するCPU(不図示)と、プログラムを記憶するメモリ(不図示)とが設けられ、CPUがプログラムを実行することで、スケジュール計算部401および予約実行部402を実現するようにしてもよい。
また、ユーザ端末300は、情報処理端末であり、例えば、デスクトップ型のパーソナルコンピュータ(以下「PC」と表記する)である。勿論、ユーザ端末300は、デスクトップ型のPCの場合に限らず、ノートブック型のPCであってもよく、スマートフォンを含む携帯電話機やPDA(Personal Digital Assistants)等の携帯端末であってもよい。ユーザ端末300が携帯端末である場合、ユーザ端末300は、例えば、ネットワーク50に設けられた基地局(不図示)と無線通信によりネットワーク50に接続される。本実施の形態では、ユーザ端末300が無線通信でネットワーク50と接続される場合の詳細な説明を省略する。
なお、本実施の形態にかかる情報通信システム10において、一例として、管理サーバ400が制御回線を介してネットワーク50内の各ノードと情報の送受信を行うようにしているが、管理サーバ400も、ネットワーク50の1つのノードとしてネットワーク50に接続し、ネットワーク50を介して他のノードと送受信を行うようにしてもよい。
さらに、管理サーバ400は、コンテンツサーバ100に含まれるようにしてもよい。
図3は、ネットワーク50内の複数のルータを例挙した情報通信システム10の各装置間の詳細な接続例を示す。図3を参照して情報通信システム10の動作を説明する。
図3に示す例では、ネットワーク50内に、4つのルータ(ルータ211、212、213、214)が設けられており、これらのルータは、図2に示すルータ200と同様の構成を有する。なお、ここでは、一例として、ネットワーク50内にルータの数を4としたが、勿論、ルータの数は、4に限定されない。
ルータ211とルータ212は、リンク612により接続され、ルータ212とルータ213は、リンク613により接続される。また、ルータ213とルータ214は、リンク615により接続され、ルータ211とルータ214は、リンク614により接続される。さらに、コンテンツサーバ100は、リンク611によりルータ211と接続され、ユーザ端末300は、リンク616によりルータ213と接続される。
そのため、コンテンツサーバ100とルータ211は互いにとって隣接ノードであり、ユーザ端末300とルータ213も互いにとって隣接ノードである。同様に、ルータ211とルータ214、ルータ211とルータ212、ルータ212とルータ213、ルータ213とルータ214も、互いにとって隣接ノードである。
また、管理サーバ400は、前述したように、制御回線(破線)により各ノード(コンテンツサーバ100、ユーザ端末300、ルータ211〜214)と夫々接続されている。
例として、ルータ211〜214のキャッシュストレージ205の容量が1GByteであり、各リンク(リンク611〜616)の回線帯域(容量)が100Mbps(bps:bits per second)であるとする。
また、管理サーバ400が受け付け可能な、コンテンツの配信開始時刻tsは、ユーザ端末300から配信要求情報CRを受信してから5分後であるとする。
図4は、図3に示す接続例において、情報通信システム10における処理の手順を示すシーケンス図である。図4を参照して、具体的な時刻の例を用いて説明する。
時刻7:55に、ユーザ端末300の予約制御部303は、配信要求情報CRを管理サーバ400に送信する(S300)。前述したように、この配信要求情報CRには、コンテンツ識別情報と配信完了時刻情報が含まれている。ここでは、配信要求情報CRに含まれる配信完了時刻情報が、時刻8:20であるとする。なお、該コンテンツ識別情報により特定されるコンテンツのサイズが1GByteであるとする。
なお、前述したように、コンテンツの配信開始時刻tsは、ユーザ端末300から配信要求情報CRを受信してから5分後であるので、ここでは時刻8:00になる。
管理サーバ400のスケジュール計算部401は、ユーザ端末300から配信要求情報CRを受信すると、コンテンツサーバ100からリソース予約情報RI1を取得する(S400)と共に、ルータ211〜214の夫々からリソース予約情報RI2を取得する(S402)。例として、コンテンツサーバ100が回線予約帯域を分単位で管理し、各ルータも回線予約帯域とストレージ予約容量を分単位で管理しているとする。
なお、コンテンツサーバ100からリソース予約情報RI1を取得するステップS400と、夫々のルータからリソース予約情報RI2を取得するステップS402は、図4に示す順序に限らず、ステップS402、ステップ400の順で行われてもよいし、並行にして同時に行われるようにしてもよい。
続いて、スケジュール計算部401は、リソース予約情報RI1と各リソース予約情報RI2とに基づいて、ネットワーク50の輻輳を抑えながら当該コンテンツをユーザ端末300への配信完了時刻を保証できるように最小コスト経路を計算し、計算結果に基づいてスケジュールTS0を求める(S404)。
図5は、ステップS404におけるスケジュール計算部401の動作を詳細に示すフローチャートである。
図示のように、スケジュール計算部401は、まず、該コンテンツを分割して送信する配信単位を設定する(S410)。
具体的には、スケジュール計算部401は、コンテンツを配信単位に等分割する。何等分するかは、該コンテンツを配信するために使用可能な最大総時間(配信完了時刻と配信開始時刻tsの差分)の長さや、コンテンツのサイズによって変更できる。ここでは、上記最大総時間が20分間であるため、スケジュール計算部401は、例えば、該コンテンツを20等分に分割するとして、配信単位を50MB(1GByte/20)に設定する。
別の手法としては、1回線で1回につき予約できる帯域を決め、それに合わせてコンテンツを分割する方法でもよい。例えば、1回線で1回につき5Mbpsの予約ができるとすると、1分間で送れる容量が37.5MByte((5MByte/8)*60)となる。これを1配信単位として分割すると、コンテンツは27(1GByte/37.5MByte)等分割される。また、余裕を持たせるために、30MByteを1配信単位として、該コンテンツを34(1GByte/35MByte)分割してもよい。
データを分割してネットワーク50を介して送信する方法として、例えば、TCP(Transmission Control Protocol)/IP(Internet Protocol)の通信規約に従ってデータをパケットに分割して送信する手法が知られている。本実施の形態では、コンテンツを分割して転送する方法としてTCP/IPを適用することが可能であり、ここでは、詳細な説明を省略する。
配信単位を設定した後、スケジュール計算部401は、続いて、ネットワークトポロジーと配信時間を入れたグラフを作成する(S412)。
図6は、図3に示すネットワーク50の接続例をベースとしたグラフを示す。縦方向に移動するリンクは、コンテンツがネットワーク50の回線を介してノード間に転送されること(空間的遷移)を示している。横方向に移動するリンクは、コンテンツがそのノード内のストレージで保持されてからの時間の経過(時間的遷移)を示している。ネットワークトポロジーの情報は、例として、予め、スケジュール計算部401内のメモリ(不図示)に登録されているとする。
スケジュール計算部401は、図6に示すようなグラフを作成した後、コンテンツサーバ100から取得したリソース予約情報RI1が示す回線予約の状況と、ルータ211〜214から取得した夫々のリソース予約情報RI2が示す回線予約状況およびストレージ予約状況とに基いて、単位時間毎の帯域およびストレージの予約状況、予約時間と配信開始可能時刻tsの時間差から、各リンクのコストを計算する(図5におけるS414)。
スケジュール計算部401が計算するコストは、転送コストと保持コストの2種類がある。
転送コストは、隣接ノート間の回線に対応するリンクに対して求められるものであり、該リンクの回線使用率が大きいほど大きくなり、かつ、配信開始可能時刻tsからの経過時間が長いほど大きくなる。
保持コストは、コンテンツサーバ100とルータ211〜214に対して夫々求められるものであり、これらの装置のストレージの使用率が大きいほど大きくなる。
例えば、スケジュール計算部401は、ネットワーク50の回線に夫々対応する各リンクi(Li)について、時刻tでの転送コストCnet(Li,t)を式(1)に従って計算する。なお、iは、リンクの番号を示し、図3に示す例の場合、611〜616のいずれかである。
Cnet(Li,t)=α*w(t)*{f(Li,t)}2 (1)
式(1)において、αは、予め設定された定数であり、以下、例として、αが「0.01」に設定されているとして説明をする。
また、f(i,t)は、当該コンテンツの送信帯域をリンクiで時刻tに予約した場合の回線使用率である。回線使用率は、「予約帯域/回線容量」である。
また、w(t)は、配信開始可能時刻tsからの経過時刻に応じた重み係数であり、例えば式(2)に従って算出される。
w(t)=β*(t−ts)+1 (2)
式(2)において、βは、予め設定された定数である。以下において、例として、βが「1/60」に設定されているとして説明する。
なお、式(1)および式(2)は、スケジュール計算部401内のメモリ(不図示)に予め登録されているとする。
ここで、例えば、8:01から8:02未満の範囲内の時点t2において、コンテンツサーバ100とルータ211間のリンク611の回線予約帯域が55Mbpsである場合を考える。
1配信単位の50MByteを1分間で転送するためには、6.7Mbps(50*8/60)の回線帯域を予約する必要がとなる。そのため、該1配信単位のデータを転送する場合、リンク611は、61.7Mbps(55+6.7)の帯域が消費される。
従って、リンク611の回線使用率f(L611、t2)は、61.7%(61.7/100)となる。また、w(t2)は、2((1/60)*(8:01:00−8:00:00)+1)となる。そのため、例えばt2が8:01であるとすると、リンク611に対応するグラフのリンク611の転送コストCnet(L611,t2)は、式(1)に従った計算により、76(0.01*2*(61.7))。但し、小数以下は四捨五入)となる。
また、上記計算結果では、新たな1配信単位に必要な帯域が6.7Mbpsであるが、新たに予約する帯域を、余裕を持たせて7Mbps〜8Mbpsとしてもよい。
また、スケジュール計算部401は、ノードj(Nj)の時刻tにおけるストレージ保存に対応するリンクの保持コストCstr(j,t)を、例えば、式(3)に従って計算する。なお、jは、ノードの番号を示し、図3に示す例の場合、100(コンテンツサーバ)、211〜214(ルータ)、300(ユーザ端末)のいずれかになる。
Cstr(Nj,t)=γ*{g(Nj,t)}2 (3)
式(3)において、γは予め設定された定数である。以下において、γが「0.001」に設定されているとして説明する。g(j,t)は、当該データをノードjにおいて時刻tに保存した場合のストレージ使用率である、ストレージ使用率は、ノードjにおけるストレージに保存されたデータ量が該ストレージの容量に占める割合である。式(3)も、例えば、スケジュール計算部401内のメモリ(不図示)に予め登録されている。
ここで、例えば、8:01から8:02未満の範囲内の時点t2において、ルータ211に1配信単位のデータを保存する場合を考える。t=8:01の時点で、ルータ211のストレージの保存データ量が470MByteであったとする。このとき、1配信単位の50MByteを保存した場合、全保存量は520MByteとなり、ストレージ使用率g(N211、t2)は、52%(520/1000)となる。そのため、8:01から8:02の間のルータ211へのストレージ保存に対応するグラフのリンクの保持コストCstr(N211、t2)は、式(3)を参照すると、3(0.001*(52))。但し、小数以下四捨五入)となる。
このようにして、スケジュール計算部401は、各リンクに既に予約されている帯域に新たな転送対象となる配信単位に必要な帯域を加算した結果から転送コストを求めると共に、各ストレージに既に予定されている予約ストレージに新たな転送対象となる配信単位に必要な容量を加算した結果から保持コストを求め、求めた転送コストと保持コストを図6に示したグラフに記述する。
図7は図6に示したグラフに計算結果による転送コストと保持コストを記述したコスト付きグラフの一例を示す図である。図7では、回線に対応するリンクの転送コストと、ストレージに対応するリンクの保持コストとを見分けやすくするために、保持コストを括弧付き数字で示す。
例えば、図7に示すように、t1(8:00〜8:01)において、コンテンツサーバ100およびルータ211間の回線に対応するリンクに、上述の計算結果による転送コスト「64」が記述されており、t2(8:01〜8:02)において、ルータ211のストレージに対応するリンクに、上述の計算結果による保持コスト「3」が括弧付きで記述されている。
ただし、コンテンツサーバ100がコンテンツデータの送信開始を遅らせることを意味するリンク、つまり図6のt=t(n)(ただし、nは1〜19のうちの任意の整数)のコンテンツサーバ100とt=t(n+1)のコンテンツサーバ100の間のリンクについては、コンテンツサーバ100が送信を遅らせる間コンテンツを保持するコスト(保持コスト)はほとんど無視できる。そのため、そのリンクには、保持コストCstrを「0.00001」など非常に小さい固定値を設定する。図7では、コンテンツサーバ100における保持コストCstrを括弧付きの「s」で表記している。
続いて、スケジュール計算部401は、最小コスト経路を計算する(図5におけるS416)。
スケジュール計算部401は、ステップS414で作成したコスト付きグラフから、配信単位毎に、転送コストと保持コストの総和が最小となる経路(最小コスト経路)を算出する。
具体的には、例えば、スケジュール計算部401は、ダイクストラ法を用いて、1番目の配信単位について、t=t1のコンテンツサーバ100を始点とし、任意のtのユーザ端末300を終点とする最小コスト経路の計算を行う。
図8は、図7に示したグラフを用いた最小コスト経路の計算の一部を示す図である。図8では、選択された経路を矢印付きの太線で示している。図8に示すように、スケジュール計算部401が、t1において1番目の配信単位のデータをコンテンツサーバ100からルータ211に送信させることを選択したので、転送コストは、64となる。また、t2においてデータをルータ211のストレージに保持させることを選択したので、保持コストが1であり、ここまでの総コストは、64に1を加算して得た65となる。さらに、t3においてルータ211に保存したデータをルータ214に転送させることを選択したので、ここまでの総コストは67に3を加算して得た68となっている。スケジュール計算部401は、このような計算を、ダイクストラ法に従ってリンクを選択しながら、転送経路がユーザ端末300に到達するまで行う。
上述のようにして、スケジュール計算部401は、1番目の配信単位についての最小コスト経路を求めると、求めた最小コスト経路の情報を保持するとともに、その経路に沿って各リンクと各ストレージの予約状況を更新する。これにより、2番目の配信単位による最小コスト経路の計算に用いるコスト付きグラフに、1番目の配信単位の転送処理に対応した、コストの変化が反映される。
なお、ここでは、最小コスト経路の計算に、重み付き無向リンクで構成されたグラフ上で最小コスト経路を計算するアルゴリズムの一例としてダイクストラ法を用いる場合で説明したが、最小コスト経路の計算に用いるアルゴリズムは、ダイクストラ法以外のアルゴリズムや最適化計算法(線形計画法など)であってもよい。
スケジュール計算部401は、上述した最小コスト経路の計算を分割数分繰り返す(図5におけるS418)。
ここの例では、配信を要求されたコンテンツが20分割されているので、スケジュール計算部401は、残りの19個分の配信単位に対して、20番目の配信単位まで順に、1番目の配信単位と同様に上述した最小コスト経路の計算を行う。その結果、各配信単位のスケジュールTS0(配信スケジュールTS1及び転送スケジュールTS2)が決定される。
図4に戻り、スケジュールTS0を求めるS404の後の処理を説明する。
スケジュール計算部401は、各配信単位の転送スケールTS0を算出すると予約実行部402に出力する。予約実行部402は、これらのスケジュールTS0のうちの配信スケジュールTS1をコンテンツサーバ100の予約制御部104に送信すると共に、転送スケジュールTS2をルータ211〜214の予約制御部204に送信する(S406)。
コンテンツサーバ100の予約制御部104は、管理サーバ400から配信スケジュールTS1を受信すると、配信スケジュールTS1に基づいて、リソース管理部103に対して回線帯域の予約を行うと共に、データ送信部102に対して、各配信単位に対するネットワーク50での転送スケジュールを設定する(S100)。
また、各ルータ211〜214の予約制御部204は、管理サーバ400から転送スケジュールTS2を受信すると、データ転送部202に対して、各配信単位に対するネットワーク50での転送スケジュール(ストレージにおける保持スケジュールを含む)の設定を行う(S200)。
図9は、スケジュール計算部401がルータ211へ通知する転送スケジュール(転送スケジュールTS2)の一例を示す。
図9に示す例において、「C−ID」は、コンテンツを識別するための識別子であり、「UnitNo」は、配信単位を識別する番号、「action」はルータに実行させる処理、「start」は、該処理の開始時刻、「end」は、該処理の完了完了時刻である。「from X」は、隣接ノードXからの受信、「to X」は、隣接ノードXへの転送を意味する。また、「receive」、「store」、「forward」は、夫々、「受信」、「保持」、「転送の実行」を意味する。すなわち、スケジュール計算部401がルータ211へ通知する転送スケジュールは、対象データを受信するスケジュール(受信スケジュール)、対象データを保持するスケジュール(保持スケジュール)、対象データの転送を実行するスケジュール(転送実行スケジュール)を含む。
図9に示す転送スケジュールの例に対して、時刻8:01〜8:03に注目すると、識別子が「pict123」であるコンテンツの第1配信単位のデータを、時刻8:01〜8:02の間にコンテンツサーバ100から受信し、受信した第1配信単位のデータを時刻8:03まで保存した後、ルータ212に転送する旨の指示が記述されていることが分かる。
図4を参照すると、ステップS200の後、コンテンツの配信開始時刻になると、コンテンツサーバ100は、配信単位毎にコンテンツの送信を開始する。具体的には、コンテンツサーバ100のデータ送信部102は、コンテンツストレージ101からコンテンツデータを取り出し、指定された隣接ノードへ送信する(S102)。
ルータ211のデータ受信部201は、コンテンツサーバ100からデータを受信すると、受信したデータをデータ転送部202に渡す。データ転送部202は、設定された転送スケジュールに従って、受信した配信単位のデータをキャッシュストレージ205に保存するか、データ送信部203に渡して隣接ノードに転送させる。キャッシュストレージ205に保存する場合には、データ転送部202は、次にそのデータを取り出して転送する時刻のタイマー(不図示)をセットする。そのタイマーが切れたとき、データ転送部202はキャッシュストレージ205から該当するデータを取り出して、データ送信部203へ渡す。データ送信部203は、データ転送部202からデータを受け取ると、データを隣接ノードに転送する(S202)。
ステップS202で、ユーザ端末300は、ルータ213から複数の配信単位でコンテンツ501のデータを受け取ると、受け取った複数の配信単位のコンテンツのデータを組み立て、組み立てたコンテンツをコンテンツストレージ301に保存する。
本実施の形態によれば、ストレージを備えた各ルータに対して、配信対象のデータが指定された時刻までに要求元のユーザ端末に配信されるように、受信するデータを一時的に保存するか、そのまま隣接する他のルータに転送するかなどの指示内容を含むスケジュールが、ネットワークの回線および各ルータのストレージに予約されている情報に基づいて、ネットワークのピーク負荷が低減するように設定される。そのため、ネットワークの輻輳を抑えるとともに、ユーザ端末へのデータの到達時刻を保証することが可能となる。その結果、ネットワークのピーク負荷を抑制して輻輳を回避しながら、ユーザの所望する時刻までにコンテンツデータを届けることができる。本実施形態で説明したような、安定した、信頼性の高いネットワークを、コンテンツ配信時刻を指定できる、時間指定のコンテンツデータ配信サービスなどに利用することができる。
また、ネットワークのピーク負荷が低減するようにスケジュールを求める際、ネットワーク回線およびストレージの利用率をコストとして、ネットワークでの隣接ノード間のデータ転送を表す空間的遷移と、同一ノード内でのデータのストレージでの保持を表す時間的遷移を結合したグラフを用いて、最小コスト経路を計算する方法を用いることが可能である。データ転送の制御のためのスケジュールの決定に、上述の最小コスト経路を用いることで、ネットワークの輻輳を回避しながら、データの到達時刻を保証するデータ転送を行うことができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、上述した各実施の形態に対してさまざまな変更、増減、組合せを行ってもよい。これらの変更、増減、組合せが行われた変形例も本発明の範囲にあることは、当業者に理解されるところである。
<付記>
複数の転送装置を有するネットワークであって、少なくとも1つの前記転送装置により前記ネットワークを介した通信を中継する前記ネットワークと、
前記ネットワークを介して、コンテンツの配信の要求元の情報処理端末に前記コンテンツを配信するコンテンツサーバと、
前記複数の転送装置のうちの、前記コンテンツサーバから前記情報処理端末までに経由する1つ以上の転送装置を選択する経路選択を行うと共に、前記コンテンツサーバが前記コンテンツを送信するスケジュールである配信スケジュールと、選択された前記1つ以上の転送装置の夫々が前記コンテンツを転送するスケジュールである転送スケジュールを設定する配信制御装置とを有し、
前記コンテンツサーバは、予約された全ての配信を行うための、隣接する前記転送装置との間の必要な帯域を示す第1のリソース予約情報を更新しながら保持し、
各前記転送装置は、
キャッシュストレージを有し、前記転送スケジュールに従って、受信したデータを前記キャッシュストレージに一時的に保持してから転送可能であり、予約された全ての転送を行うための、隣接する別の前記転送装置または前記情報処理端末との間の必要な帯域と、前記全ての転送に対応するデータを保持するために必要なストレージ容量とを示す第2のリソース予約情報を更新しながら保持し、
前記配信制御装置は、
前記情報処理端末からコンテンツ配信要求を受信したときに、該コンテンツ配信要求に含まれる前記コンテンツの配信完了時刻と、前記コンテンツサーバに保持されている前記第1のリソース予約情報と、各前記転送装置に保持されている前記リソース予約情報とに基づいて、前記配信完了時刻までに前記コンテンツが前記情報処理端末に到達する前提下において、前記ネットワークの輻輳が最小となるように、前記経路選択と、前記配信スケジュール及び前記転送スケジュールの算出とを行うことを特徴とする通信システム。
10 情報通信システム
50 ネットワーク
100 コンテンツサーバ
101 コンテンツストレージ
102 データ送信部
103 リソース管理部
104 予約制御部
200、211〜214 ルータ
201 データ受信部
202 データ転送部
203 データ送信部
204 予約制御部
205 キャッシュストレージ
206 リソース管理部
300 ユーザ端末
301 コンテンツストレージ
302 データ受信部
303 予約制御部
400 管理サーバ
401 スケジュール計算部
402 予約実行部
611〜616 リンク
CR 配信要求情報
RI1、RI2 リソース予約情報
RQ1、RQ2 リソース予約要求
TS0 スケジュール
TS1 配信スケジュール
TS2 転送スケジュール

Claims (7)

  1. キャッシュストレージを有し、転送スケジュールに従って、受信したデータを前記キャッシュストレージに一時的に保持してから転送可能な複数の転送装置を有するネットワークであって、少なくとも1つの前記転送装置により前記ネットワークを介した通信を中継する前記ネットワークと、前記ネットワークを介して、コンテンツの配信の要求元の情報処理端末に前記コンテンツを配信するコンテンツサーバとを備える通信システムにおける前記複数の転送装置のうちの、前記コンテンツサーバから前記情報処理端末までに経由する1つ以上の転送装置を選択する経路選択を行うと共に、前記コンテンツサーバが前記コンテンツを送信するスケジュールである配信スケジュールと、選択された前記1つ以上の転送装置の夫々が前記コンテンツを転送するスケジュールである前記転送スケジュールを設定する配信制御装置であって、
    前記情報処理端末からコンテンツ配信要求を受信したときに、該コンテンツ配信要求に含まれる前記コンテンツの配信完了時刻と、前記コンテンツサーバが、既に予約された全ての配信を行うための、隣接する前記転送装置との間の必要な帯域を示す第1のリソース予約情報と、夫々の前記転送装置毎の、予約された全ての転送を行うための、隣接する別の前記転送装置または前記情報処理端末との間の必要な帯域と、前記全ての転送に対応するデータを保持するために必要なストレージ容量とを示す第2のリソース予約情報とに基づいて、前記配信完了時刻までに前記コンテンツが前記情報処理端末に到達する前提下において、前記ネットワークの輻輳が最小となるように、前記経路選択と、前記配信スケジュール及び前記転送スケジュールの算出とを行うスケジュール計算部と、
    前記スケジュール計算部により算出した前記配信スケジュールを前記コンテンツサーバに設定すると共に、前記スケジュール計算部により選択された各前記転送装置に、対応する前記転送スケジュールを夫々設定する予約実行部とを備えることを特徴とする配信制御装置。
  2. 前記スケジュール計算部は、
    前記コンテンツサーバと、前記複数の転送装置と、前記情報処理端末のうちの各隣接する2つの装置間の回線について、該回線の使用率が大きいほど大きくなり、かつ、前記コンテンツの配信開始可能時刻からの経過時間が長いほど大きくなる転送コストを求めると共に、
    各前記転送装置について、前記キャッシュストレージの使用率が大きいほど大きくなる保持コストを求め、
    前記コンテンツが前記コンテンツサーバから前記情報処理端末に到達するまでに、前記転送コストと前記保持コストの総和が最も小さくなるように、前記経路選択と、前記配信スケジュール及び前記転送スケジュールの算出とを行うことを特徴とする請求項1に記載の配信制御装置。
  3. 前記スケジュール計算部は、
    前記コンテンツを所定の分割単位で分割し、分割した単位毎に、前記経路選択と、前記配信スケジュール及び前記転送スケジュールの算出とを行うことを特徴とする請求項1または2に記載の配信制御装置。
  4. キャッシュストレージを有し、転送スケジュールに従って、受信したデータを前記キャッシュストレージに一時的に保持してから転送可能な複数の転送装置を有するネットワークであって、少なくとも1つの前記転送装置により前記ネットワークを介した通信を中継する前記ネットワークと、前記ネットワークを介して、コンテンツの配信の要求元の情報処理端末に前記コンテンツを配信するコンテンツサーバとを備える通信システムにおける前記複数の転送装置のうちの、前記コンテンツサーバから前記情報処理端末までに経由する1つ以上の転送装置を選択する経路選択を行うと共に、前記コンテンツサーバが前記コンテンツを送信するスケジュールである配信スケジュールと、選択された前記1つ以上の転送装置の夫々が前記コンテンツを転送するスケジュールである前記転送スケジュールを設定する配信制御方法において、
    前記情報処理端末から受信したコンテンツ配信要求に含まれる前記コンテンツの配信完了時刻と、前記コンテンツサーバが、既に予約された全ての配信を行うための、隣接する前記転送装置との間の必要な帯域を示す第1のリソース予約情報と、夫々の前記転送装置毎の、予約された全ての転送を行うための、隣接する別の前記転送装置または前記情報処理端末との間の必要な帯域と、前記全ての転送に対応するデータを保持するために必要なストレージ容量とを示す第2のリソース予約情報とに基づいて、前記配信完了時刻までに前記コンテンツが前記情報処理端末に到達する前提下において、前記ネットワークの輻輳が最小となるように、前記経路選択と、前記配信スケジュール及び前記転送スケジュールの算出とを行い、
    算出した前記配信スケジュールを前記コンテンツサーバに設定すると共に、選択した各前記転送装置に、対応する前記転送スケジュールを夫々設定することを特徴とする配信制御方法。
  5. 前記コンテンツサーバと、前記複数の転送装置と、前記情報処理端末のうちの各隣接する2つの装置間の回線について、該回線の使用率が大きいほど大きくなり、かつ、前記コンテンツの配信開始可能時刻からの経過時間が長いほど大きくなる転送コストを求めると共に、
    各前記転送装置について、前記キャッシュストレージの使用率が大きいほど大きくなる保持コストを求め、
    前記コンテンツが前記コンテンツサーバから前記情報処理端末に到達するまでに、前記転送コストと前記保持コストの総和が最も小さくなるように、前記経路選択と、前記配信スケジュール及び前記転送スケジュールの算出とを行うことを特徴とする請求項4に記載の配信制御方法。
  6. 前記コンテンツを所定の分割単位で分割し、分割した単位毎に、前記経路選択と、前記配信スケジュール及び前記転送スケジュールの算出とを行うことを特徴とする請求項4または5に記載の配信制御方法。
  7. キャッシュストレージを有し、転送スケジュールに従って、受信したデータを前記キャッシュストレージに一時的に保持してから転送可能な複数の転送装置を有するネットワークであって、少なくとも1つの前記転送装置により前記ネットワークを介した通信を中継する前記ネットワークと、前記ネットワークを介して、コンテンツの配信の要求元の情報処理端末に前記コンテンツを配信するコンテンツサーバとを備える通信システムにおける前記複数の転送装置のうちの、前記コンテンツサーバから前記情報処理端末までに経由する1つ以上の転送装置を選択する経路選択を行うと共に、前記コンテンツサーバが前記コンテンツを送信するスケジュールである配信スケジュールと、選択された前記1つ以上の転送装置の夫々が前記コンテンツを転送するスケジュールである前記転送スケジュールを設定する処理をコンピュータに実行せしめるプログラムであって、
    前記情報処理端末から受信したコンテンツ配信要求に含まれる前記コンテンツの配信完了時刻と、前記コンテンツサーバが、既に予約された全ての配信を行うための、隣接する前記転送装置との間の必要な帯域を示す第1のリソース予約情報と、夫々の前記転送装置毎の、予約された全ての転送を行うための、隣接する別の前記転送装置または前記情報処理端末との間の必要な帯域と、前記全ての転送に対応するデータを保持するために必要なストレージ容量とを示す第2のリソース予約情報とに基づいて、前記配信完了時刻までに前記コンテンツが前記情報処理端末に到達する前提下において、前記ネットワークの輻輳が最小となるように、前記経路選択と、前記配信スケジュール及び前記転送スケジュールの算出とを行い、
    算出した前記配信スケジュールを前記コンテンツサーバに設定すると共に、選択した各前記転送装置に、対応する前記転送スケジュールを夫々設定することをコンピュータに実行せしめることを特徴とするプログラム。
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