JP2014110325A - 電磁波吸収体および光トランシーバ - Google Patents

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Abstract

【課題】真横からの電磁波の入射においても、電磁波吸収体の構造がもつ共振モードに効率よく結合できる電磁波吸収体、および、この電磁波吸収体を備えた光トランシーバを提供する。
【解決手段】電磁波吸収体1は、誘電体40を介して対向する少なくとも1対のスプリットリング導体である頂部プレート10と底部プレート20を備えたメタマテリアル構造からなっており、頂部プレート10と底部プレート20がビア導体30によって電気的に接続されている。ビア導体30の位置は、頂部プレート10を構成する外側導体11と内側導体12とが交わる位置に設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、電磁波吸収体、および、電磁波吸収体を有する光トランシーバに関する。
光通信に用いられる光トランシーバは、光信号を送信する送信用光サブアセンブリ(TOSA:Transmitter Optical Sub-Assembly)、光信号を受信する受信用光サブアセンブリ(ROSA:Receiver Optical Sub-Assembly)、または、送受信の双方の構成を持つ送受信用光サブアセンブリ等の光サブアセンブリを、多数の電子部品を実装した回路基板と共に金属製の筐体内部に収納保持して構成される。
このような光トランシーバでは、光トランシーバの内部、もしくはホスト装置の内部からホスト装置の外部への電磁放射(EMI)を抑え、また、放熱を促進するために、光トランシーバの金属製の筐体を、接地されているケージまたはホスト装置に電気的に接触させて電磁的にシールドすることなどが行われている。
しかしながら、近年は、情報伝送量の増大に対応するために、伝送速度が高速化し、装置の動作周波数が高くなっているため、わずかな隙間からでも電磁放射が外部へ漏洩する。例えば、フロントパネルの開口とケージとの隙間、ケージと光トランシーバ筐体との隙間は、外向きと内向きのフィンガで部分的に塞ぐことが可能であるが、フィンガ間の隙間が残るため、この隙間から電磁放射ノイズの漏れが生じるおそれがある。
このため、出願人は、光トランシーバの筐体内部に櫛歯状導電部材を設けることにより、筺体の内部空間を伝搬する電磁ノイズを櫛歯状導電部材によって減衰させ、外部へのノイズ放射を効果的に低減できる発明を提案している。しかしながら、光トランシーバの大きさはMSA(Multi Source Agreement)等の業界標準で定められる中、ますます小型化を目指した標準化が進められており、光トランシーバの内部空間の余裕は少ない。そして、櫛歯状導電部材によるツイタテ構造は、櫛歯の高さが基本的に遮断したい波長の1/4になるため、櫛歯状導電部材が光トランシーバ内部で占める容積は無視できず、その設置場所が制限され、他の実装部品の配置が制約されるという問題があった。
一方、超薄型の電磁波吸収体として、例えば、非特許文献1〜3には、所定パターンを有する上部導電体と平板状の下部導電体とが平行な間隙を介して積層されたスプリットリング共振器と呼ばれるメタマテリアル構造体が開示されている。
図16は非特許文献2に開示された電磁波吸収体の構造を示す図であり、図16(A)は上側から電磁波吸収体を見た図、図16(B)は斜めから見た図を示す。図16に示されているように、電磁波吸収体1’の1ユニットは略正方形状の金属膜からなる底部プレート20’と、底部プレート20’の上側に設置された金属膜からなる頂部プレート10’とを有し、さらに両プレート間を埋める誘電体40’と底部プレート20’の下側に設けた誘電体40’’から構成されている。
上部プレート10’は枠状の四角形状をなす外側導体11’と、この外側導体11’の対向する2辺の略中央から内側に向けて突出させたT字形状の内側導体12’を有しており、2つのT字形状の頂部13’が所定の間隙を介して対向するようなパターンを有している。
図17は、図16に示す電磁波吸収体を平面上に無限に敷き詰めた際の、周波数に対する電磁波の吸収率のシミュレーション結果を示す図であり、種々の入射角度についての結果を示している。図17(A)は入射波の電界が入射面と直交しているTE波の場合を、また、図17(B)は入射波の磁界が入射面に直交しているTM波の場合を示している。
ここで、シミュレーションに用いられている電磁波吸収体1’の諸元は、底部プレート20’の一辺の長さaが36μm、頂部プレート10’の一辺の長さbが25.9μm、T字形状の頂部13’の長さcが10.8μm、T字形状の頂部13’間の間隙gが1.4μm、外側導体11’の幅wが3μm、誘電体40’の厚みt1が8μm、誘電体40’’の厚みt2が8μm、金属膜の電気伝導率σが4.09×10S/cm、複素誘電率εが2.88+i0.09、誘電正接tanδが0.0313である。なお、吸収率Aは、Sパラメータの反射係数S11、伝達係数S21を用いて次式から求まる。
A=1−R−T=1−S 11−S 21
N. I. Landy他、「Perfect Metamaterial Absorber」 PHYSICAL REVIEW LETTERS 2008年 5月 23日 p.207402-1〜207402-4 Hu Tao他、「Highly flexible wide angle of incidence terahertz metamaterial absorber: Design, fabrication, and characterization」 PHYSICAL REVIEW B 78, 241103 R 2008 p. 241103-1〜241103-4 Long Li他、「A wide-angle polarization-insensitive ultra-thin metamaterial absorber with three resonant modes」JOURNAL OF APPLIED PHYSICS 110, 063702 (2011) p. 063702-1〜063702-5
シミュレーションの結果から、図17(B)で示すTM波の場合は、1.6THzにおいて垂直入射の0°から80°までの広い角度にわたって100%近い吸収率を達成しているが、図17(A)で示すTE波の場合は、1.6THzにおいて垂直入射の0度から入射角が大きくなるにしたがって吸収率が大きく低下する結果となっている。
なお、非特許文献1および3に開示されたメタマテリアル構造体からなる電磁波吸収体においても、非特許文献2と同様であり、先行技術文献に示されているような平行平板導波路の上下面に金属膜の構造が設置されているようなスプリットリング共振器では、有限の設置面積内で効果的な電磁波の吸収が実現できていなかった。
本発明は、これらの実情に鑑みてなされたものであり、真横からの電磁波の入射においても、電磁波吸収体の構造がもつ共振モードに効率よく結合できる電磁波吸収体、および、この電磁波吸収体を備えた光トランシーバを提供することを目的とする。
本発明による電磁波吸収体は、所定の間隙を介して対向する少なくとも1対のスプリットリング導体を備えたメタマテリアル構造からなる電磁波吸収体であって、前記1対のスプリットリング導体がビア導体によって電気的に接続されていることを特徴とする。電磁波吸収体の1対のスプリットリング導体の間に誘電体が設けられていてもよく、1対のスプリットリング導体が平面状に複数配列されていてもよい。
また、1対のスプリットリング導体の一方は平板状であってもよい。さらに、1対のスプリットリング導体の少なくとも一方が、外枠あるいは外枠の一部を構成する外側導体と該外側導体から内側に突出する内側導体を有しており、外側導体と内側導体とが交わる位置にビア導体が設けられていることが望ましい。また、電磁波吸収体を光トランシーバの筐体内部に設けてもよい。
本発明によれば、1対のスプリットリング導体にビア導体を付加することにより、真横からの電磁波の入射でも電磁波吸収体の構造がもつ共振モードに効率よく結合でき、電磁波の吸収率を高めることができる。
本発明の実施形態に係る電磁波吸収体のユニットの一例を示す外観図である。 図1に示す電磁波吸収体のユニットを上側から見た図である。 図1に示す電磁波吸収体のシミュレーションに用いた導波路の構造を示す図である。 図3に示す導波路を用いて行った、電磁波吸収体のFDTDシミュレーションの結果とビア導体を設けない場合の比較結果を示す図である。 図1に示す電磁波吸収体のユニットを複数設けた場合のシミュレーションに用いた導波路の構造を示す図である。 図5に示す導波路を用いて行った、電磁波吸収体のユニット数を変えた場合におけるFDTDシミュレーション結果を示す図である。 本発明の実施形態に係る電磁波吸収体を示す図であり、図1に示す電磁波吸収体のユニットを平面状に複数並べて構成した電磁波吸収体を示す図である。 本発明の実施形態に係る電磁波吸収体の他の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電磁波吸収体のさらに他の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電磁波吸収体の1対のスプリットリング導体の頂部プレートの他の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電磁波吸収体の1対のスプリットリング導体の他の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電磁波吸収体の1対のスプリットリング導体のさらに他の例を示す図である。 本発明に係る電磁波吸収体を筐体内部に設けた光トランシーバを示す図である。 図7に示す電磁波吸収体を光トランシーバのトップハウジングに設けた図である。 図7に示す電磁波吸収体を光トランシーバのボトムハウジングに設けた図である。 非特許文献2に開示されたメタマテリアル構造を示す図である。 非特許文献2に開示されたメタマテリアル構造による周波数に対する吸収率のシミュレーション結果を示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の電磁波吸収体および光トランシーバに係る好適な実施の形態について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る電磁波吸収体のユニットの一例を示す外観図であり、図2は、図1に示す電磁波吸収体のユニットを上側から見た図である。なお、以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。
電磁波吸収体1のユニットは略正方形状の金属膜からなる底部プレート20と、底部プレート20の上側に設置された金属膜からなる頂部プレート10とを有している。電磁波吸収体1の頂部プレート10は枠状の四角形状をなす外側導体11と、この外側導体11の対向する2辺の略中央から内側に向けて突出させたT字形状の内側導体12を有しており、2つのT字形状の頂部13が所定の間隙gを介して対向するようなパターンを有している。また、両プレート10、20間を充填する誘電体40から構成されている。なお、これらの構成は、図16で示したメタマテリアル構造と同じである。
そして、本発明の電磁波吸収体1は、2層の金属層である頂部プレート10と底部プレート20とがビア導体30を介して電気的に接続されている点で、図16に示したメタマテリアル構造体と異なっている。本発明では、頂部プレート10と底部プレート20のように、平行平板導波路の上下面に金属膜を設けた構造における1対の金属膜を1対のスプリットリング導体と呼ぶこととする。図1に示す実施形態では、底部プレート20は平板状の金属膜からなっているが、後述するように底部プレート20が頂部プレートと同様のパターンを有していてもよい。
ビア導体30は、T字形状の内側導体12を突出させた外側導体11の対向する2辺の略中央部に設けられている。このように、外枠を構成する外側導体11と、外側導体11から内側へ突出する内側導体とが交わる位置にビア導体を設けることが望ましい。また、頂部プレート10と底部プレート20とは、部分的にキャパシタンスが形成される構造となっており、1対のスプリットリング導体である頂部プレート10と底部プレート20との層間に充填する誘電体材料は、ポリイミドやFR4などの誘電正接値が0.005〜0.03程度の一般的な基板材料が用いられる。
次に、本発明に係る電磁波吸収体の電磁波の吸収特性のシミュレーション結果を示す。図3は、図1に示す電磁波吸収体のシミュレーションに用いた導波路の構造を示す図である。導波路50は、電磁波吸収体1の幅aに等しい幅aと、高さdを有する断面四角形状の平行平板状の導波路であり、導波路50内部の底面に頂部プレート10が上側となるように電磁波吸収体1を1ユニット設置した場合についてシミュレーションを行った。また、導波路50のxz両側面は電壁(対象境界面)とするとともにyz両側面は磁壁(対象境界面)とし、電磁波としてy方向の電界を励振させた。
図4は、図3に示す電磁波吸収体のFDTD(Finite Difference Time Domain)シミュレーションの結果とビア導体を設けない場合の比較結果を示す図であり、図4(A)がビア導体30を設けた場合の結果を、また、図4(B)がビア導体30を設けない場合の結果を示している。シミュレーションに用いた電磁波吸収体1と導波路50の諸元は次のとおりである。
底部プレート20の一辺の長さaが3.0mm、
頂部プレート10の一辺の長さbが2.1mm、
T字形状の頂部13の長さcが1.2mm、
T字形状の頂部13間の間隙gが0.2mm、
外側導体11の幅wが0.2mm、
誘電体40の厚みhが0.77mm、
導波路50の幅aが3.0mm
導波路50の高さdが3.52mm
金属膜の電気伝導率σが0.0751S/cm、
誘電体の比誘電率εrが4.5、
20GHzでの誘電正接tanδが0.015
図4(A)に示すように、ビア導体30を設けた場合は、90%を超える吸収率を達成しており、真横からの電磁波の入射においても十分に電磁波吸収体として機能することが分かる。一方、ビア導体30を設けない場合は、図4(B)に示すようにピーク吸収率は30%程度にとどまり、非特許文献2で示した結果と同様となった。以上からシミュレーションの結果として、本発明の電磁波吸収体1は1ユニットの場合でも電磁波吸収体としての機能を果たすことが示された。
次に、本発明の電磁波吸収体1は1ユニットでも効果があるが、ユニット数を増やすことにより吸収特性がさらに向上する。図5は、図1に示す電磁波吸収体のユニットを複数設けた場合のシミュレーションに用いた導波路の構造を示す図であり、図4に示す導波路50と同じ導波路であるが、内部の底面に頂部プレート10が上側となるように複数の電磁波吸収体1のユニット設置した場合を示している。
図6は、図5に示す電磁波吸収体のユニット数を変えた場合におけるFDTDシミュレーション結果を示す図である。シミュレーションに用いた諸元は、先述した図4のシミュレーション結果を得た場合と同じ諸元を用いた。図6では、電磁波吸収体1のユニット数を、1ユニット、3ユニット、13ユニットにした場合を示している。図6から、ユニット数を増やす方が電磁波の吸収率は吸収帯域とともに向上することが分かる。そして、98%以上の吸収を実現するには、電磁波の進行方向に対してユニットを3個以上設置することが望ましいことが分かる。
図7は、本発明の実施形態に係る電磁波吸収体を示す図であり、図1に示す電磁波吸収体のユニットを平面状に縦横に複数並べて構成した電磁波吸収体100を示す図である。図6で示したシミュレーション結果から、実際に電磁波吸収体として用いる場合は、図7に示すように複数の電磁波吸収体1のユニットを並べて利用することが望ましい。なお、図7に示す電磁波吸収体100の底部プレートは、平板状の共通の1枚の金属膜から構成することができる。
図8は、本発明の実施形態に係る電磁波吸収体の他の例を示す図である。図8に示す電磁波吸収体は、図1に示した電磁波吸収体のユニットと、このユニットとは異なるサイズの電磁波吸収体のユニットとを組み合わせて配置している。図4は、電磁波吸収体の頂部プレートのみを示しており、小さい方の電磁波吸収体の頂部プレート10’’の大きさは、大きい方の電磁波吸収体の頂部プレート10の約4分の1の大きさとなっている。このように配置することにより異なる2つの周波数での吸収率を向上させることが可能となる。なお、図8に示す電磁波吸収体の底部プレートは図示していないが、平板状の共通の1枚の金属膜から構成することができる。
図9は、本発明の実施形態に係る電磁波吸収体のさらに他の例を示す図である。図9に示す電磁波吸収体は、電磁波吸収体のユニットを90°傾けて互い違いに配置したものである。このように配置することにより電磁波の入射角にバラツキがあっても対応することができる。なお、図9に示す電磁波吸収体の底部プレートも図示していないが、平板状の共通の1枚の金属膜から構成することができる。
以上、電磁波吸収体として、頂部プレート10が図1に示すパターンを有する電磁波吸収体について説明したが、頂部プレートの形状は、図1に示すパターン以外のものでも構わない。図10は、本発明の実施形態に係る電磁波吸収体の1対のスプリットリング導体の頂部プレートの他の例を示す図である。
図10(A)〜(E)に示した頂部プレート110,210,310,410,510のいずれのものにおいても、それぞれ外枠あるいは外枠の一部を構成する外側導体111,211,311,411,511と外側導体111,211,311,411,511から内側へ突出する内側導体112,212,312,412,512を有しており、それぞれ外側導体111,211,311,411,511と内側導体112,212,312,412,512とが交わる位置にビア導体30が設けられている。
そして、図2あるいは図10(A)に示す頂部プレート10,110を有する電磁波吸収体は、yz面に対して面対称となっているため、z方向からの入射電磁波に対して特に高い吸収特性を示す構造となっている、また、図10(B),(C),(D),(E)に示す頂部プレート210,310,410,510を有する電磁波吸収体は、xy面に関しても面対称となっており、z方向だけでなく、x方向からの入射電磁波に対しても高い吸収特性を示す構造となっている。
図11は、本発明の実施形態に係る電磁波吸収体の1対のスプリットリング導体の他の例を示す図である。図11に示すように、電磁波吸収体は誘電体140の両面に頂部プレート110と底部プレート120を配置した構造となっているが、底部プレート120の大きさと頂部プレート110の大きさとが一致していなくても構わない。
図12は、本発明の実施形態に係る電磁波吸収体の1対のスプリットリング導体のさらに他の例を示す図である。図12に示す電磁波吸収体1では、頂部プレート10と底部プレート20’とが同じ金属膜のパターンを有している。図11あるいは図12に示すような底部プレートが誘電体層を一面に覆うようなベタな金属層でない電磁波吸収体は、例えば、図3で示した導波路の底部や壁面ではなく、中空に浮いたような状態で用いる場合に適している。
図13は、本発明に係る電磁波吸収体を筐体内部に設けた光トランシーバを示す図であり、図14は、図7に示す電磁波吸収体を光トランシーバのトップハウジングに設けた図、図15は、図7に示す電磁波吸収体を光トランシーバのボトムハウジングに設けた図である。光トランシーバ110の場合、トップハウジング101とボトムハウジング102からなる筐体の長手方向の内部空間は、導波管と同様の構造となっている。このため、内部空間の構造で定まる遮断周波数以上の周波数を有するノイズは、筺体の内部空間を伝搬し長手方向の間隙から外部へ放射されるため、この電磁放射を抑える必要がある。
本発明の電磁波吸収体1は極めて薄く構成することができ、かつ、1対のスプリットリング導体の面に平行な電磁波についても高い吸収率を有することから、例えば、光トランシーバ100のトップハウジング101の内面あるいはボトムハウジング102の内面、さらには、両者の内面に貼り付けるだけで、外部への電磁放射を抑えることが可能となる。なお、光トランシーバ100の筐体内に設ける電磁波吸収体としては、図7に示した頂部プレートのパターンを有するものに限られることはなく、他のパターンを有するものであってもよい。
以上、本発明に係る電磁波吸収体、および、電磁波吸収体を設ける部品として光トランシーバを例に説明したが、本発明に係る電磁波吸収体は単独の部品として作成することが可能であり、光トランシーバに限らず種々の電子部品に取り付けることが可能である。さらに、回路基板に設ける場合は、回路基板の空き領域に本発明の電磁波吸収体を作り込んでもよい。
1…電磁波吸収体、10,10’,10’’,210,310,410,510…頂部プレート、11,11’,111,211,311,411,511…外側導体、12,12’,112,212,312,412,512…内側導体、13,13’…T字状の頂部、20,20’,120…底部プレート、30…ビア導体、40,40’,140…誘電体、50…導波路、100…電磁波吸収体、101…トップハウジング、102…ボトムハウジング、110…光トランシーバ。

Claims (7)

  1. 所定の間隙を介して対向する少なくとも1対のスプリットリング導体を備えたメタマテリアル構造からなる電磁波吸収体であって、前記1対のスプリットリング導体がビア導体によって電気的に接続されていることを特徴とする電磁波吸収体。
  2. 前記1対のスプリットリング導体の間に誘電体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の電磁波吸収体。
  3. 前記1対のスプリットリング導体が平面状に複数配列されていることを特徴とする請求項1または2に記載の電磁波吸収体。
  4. 前記1対のスプリットリング導体の一方が平板状であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の電磁波吸収体。
  5. 前記1対のスプリットリング導体の少なくとも一方が、外枠あるいは外枠の一部を構成する外側導体と該外側導体から内側に突出する内側導体を有していることを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載の電磁波吸収体。
  6. 前記外側導体と前記内側導体と交わる位置に、前記ビア導体を設けたことを特徴とする請求項5に記載の電磁波吸収体。
  7. 請求項1から6のいずれか1に記載の電磁波吸収体を筐体内部に設けたことを特徴とする光トランシーバ。
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