JP2014109487A - 分析システムおよび携帯電子機器 - Google Patents

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Ryuji Yoneda
竜司 米田
Kazuhiro Nishizono
和博 西薗
Akitsugu Yamamoto
顕嗣 山本
Takanori Yasuda
隆則 安田
Koji Niwa
広治 丹羽
Katsunobu Kitada
勝信 北田
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Abstract

【課題】ユーザが変動の要因を判断可能な分析結果を提供すること。
【解決手段】分析システム1は、携帯電子機器10a〜10nと分析装置20とを含む。携帯電子機器10a〜10nは、付着した標的物質と反応する反応場を撮影する撮影部13と、前記撮影部が前記反応場を撮影することによって得られる反応情報を送信する個別通信部とを備える。分析装置20は、前記携帯電子機器からの前記反応情報を受信する通信部と、受信した前記反応情報を評価することによって得られる評価値を所定の基準に基づいて複数のグループのいずれか1つに振り分けて、前記評価値を当該評価値が振り分けられるグループの統計情報と比較することによって第2の評価値を算出する制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本出願は、分析システムおよび携帯電子機器に関する。
各種の分析機能を有する携帯電子機器が知られている。例えば、特許文献1は、弾力測定手段としての圧力センサ、PH値測定手段としてのPH測定器、保湿力測定手段としての保湿力センサがケーブルを介してそれぞれ接続された肌測定機能付き端末装置を開示している。これら各測定機器は先端に位置する検知部を肌に当てることによって測定値を検出できる。特許文献1は、さらに、サーバが、ユーザ側から送られたデータを用いてユーザの肌状態や化粧状態を評価し、その評価結果をユーザの肌測定機能付き端末装置に送信することを開示している。
特開2009−078070号公報
上記の端末装置およびサーバは、肌状態や化粧状態の評価結果をユーザに提供するが、これらの状態は、ユーザによるケアの状況だけでなく、様々な要因によって変動することがある。このため、ユーザは、評価結果において状態が変動していることは認識できても、どの要因のために変動が生じたのかを判断できないために適切な対処を行うことができないことがある。このような理由により、ユーザが変動の要因を判断可能な分析結果を提供することができる分析システムおよび携帯電子機器に対するニーズがある。
1つの態様に係る分析システムは、携帯電子機器と分析装置とを含む。携帯電子機器は、付着した標的物質と反応する反応場を撮影する撮影部と、前記撮影部が前記反応場を撮影することによって得られる反応情報を送信する個別通信部とを備える。分析装置は、前記携帯電子機器からの前記反応情報を受信する通信部と、受信した前記反応情報を評価することによって得られる第1の評価値を所定の基準に基づいて複数のグループのいずれか1つに振り分けて、前記第1の評価値を当該第1の評価値が振り分けられるグループの統計情報と比較することによって第2の評価値を算出する制御部とを備える。
1つの態様に係る携帯電子機器は、付着した標的物質と反応する反応場を撮影する撮影部と、当該撮影部が前記反応場を撮影することによって得られる反応情報を評価することによって得られる第1の評価値、および当該第1の評価値を所定の基準に基づいて複数のグループのいずれか1つに振り分けて、前記第1の評価値を当該第1の評価値が振り分けられるグループの統計情報と比較することによって得られる第2の評価値を表示する表示部とを備える。
本発明の1つの態様によれば、ユーザが変動の要因を判断可能な分析結果を提供することができる。
図1は、分析システムの構成を示す図である。 図2は、反応場を有する反応材の例を示す図である。 図3Aは、乳酸の反応の例を示す図である。 図3Bは、アミノ酸の反応の例を示す図である。 図4は、8−OHdGの反応の例を示す図である。 図5Aは、スフィンゴミエリナーゼの反応の例を示す図である。 図5Bは、スフィンゴミエリナーゼの反応の例を示す図である。 図6は、グループ毎の統計処理の例を示す図である。 図7は、分析結果画面の例を示す図である。 図8は、携帯電子機器のブロック図である。 図9は、分析装置のブロック図である。 図10は、ユーザデータの例を示す図である。 図11は、基準データの例を示す図である。 図12は、分析データの例を示す図である。 図13は、支援規則データの例を示す図である。 図14は、分析処理の処理手順の例を示すシーケンス図である。 図15は、分析処理の処理手順の他の例を示すシーケンス図である。 図16は、計数化処理の処理手順を示すフローチャートである。 図17は、評価処理の処理手順を示すフローチャートである。 図18は、分析結果画面の他の例を示す図である。 図19は、分析結果画面の他の例を示す図である。 図20は、分析結果画面の他の例を示す図である。 図21は、分析結果画面の他の例を示す図である。 図22は、分析結果画面の他の例を示す図である。
本発明を実施するための実施形態を、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態では、分析システムおよび携帯電子機器を肌の状態の分析に用いる場合について説明する。さらに、以下の実施形態では、携帯電子機器の例として、携帯電話をもちいて説明する。
図1から図7を参照しながら、本実施形態に係る分析システム1について説明する。図1は、分析システム1の構成を示す図である。図1に示すように、分析システム1は、携帯電子機器10a〜10nと、分析装置20とを含む。携帯電子機器10a〜10nは、それぞれ、ネットワーク30を介して分析装置20と通信可能に構成される。ネットワーク30は、無線ネットワーク、有線ネットワーク、またはそれらの組み合わせである。
携帯電子機器10a〜10nは、それぞれ、撮影部13と、表示部11とを備える。撮影部13は、標的物質が付着した反応場を含む画像を電子的に取得する。標的物質は、肌の状態を分析するための基準となる物質である。表示部11は、撮影部13が取得する画像に基づく分析の結果を表示する。以下の説明では、携帯電子機器10a〜10nを、いずれであるかを特定することなく、携帯電子機器10と呼ぶことがある。
撮影部13によって撮影される反応場について、さらに詳細に説明する。図2は、撮影部13によって撮影される反応場を有する反応材の例を示す図である。図2に示す反応材40は、反応場領域41と、基準領域42とを有する。
反応場領域41は、粘着性を有する。このため、ユーザが、反応場領域41を測定箇所の肌に貼った後に剥がすと、標的物質を含む角質や皮脂が反応場領域41に付着する。さらに、反応場領域41には、標的物質を検出するための呈色反応、蛍光反応、発光反応等の色(光)に関連する反応を発生させる物質が固定されている。この反応を発生させる物質は反応場領域41に予め固定化されていてもよいし、角質や皮脂を付着させた後に固定化されてもよい。呈色反応等の反応を発生させるために、反応液が反応場領域41に供給されてもよい。
反応場領域41に固定される物質と標的物質との組み合わせは、どのような指標に基づいて肌の状態を分析するかによって異なる。
肌の保水成分を分析する場合、標的物質は、例えば、アミノ酸および乳酸であり、反応場領域41には、アミノ酸および乳酸の脱水素酵素が固定される。具体的には、アミノ酸と乳酸とを2回の測定で確認する場合には、アミノ酸の脱水酵素が固定された反応場領域41と乳酸の脱水酵素が固定された反応場領域41とを2つ用意し、1回の測定で確認する場合には、1つの反応場領域41内にアミノ酸の脱水酵素が固定された領域と乳酸が固定された領域とを有するように形成すればよい。アミノ酸の脱水素酵素は、例えば、アミノ酸デヒドロゲナーゼである。乳酸の脱水素酵素は、例えば、乳酸デヒドロゲナーゼである。反応場領域41には、さらに、触媒であるジアホラーゼが固定される。
この場合、反応場領域41に角質を付着させた後に、反応場領域41に反応液が供給される。反応液は、ゲル状のシート等の形態で供給されてもよい。反応液は、例えば、トリス−HClバッファ液、リン酸バッファ液、ホウ酸バッファ液のいずれか、または2種以上の混合液に、テトラゾリウム塩、NAD+(ニコチンアミドアデニンジヌクロオチド酸化体)、トリトンX−100等の界面活性剤を添加したものである。
このような脱水素酵素と反応液との組み合わせにより、反応場領域41に付着した角質のNMF(天然保湿因子)中のアミノ酸と乳酸とを検出することができる。具体的には、反応液中のトリトンX−100等により角質の細胞膜が破壊される。そして、図3Aおよび図3Bに示すように、角質中の乳酸の脱水反応およびアミノ酸の脱水反応により、それぞれNAD+が還元され還元体であるNADHが生成する。このNADHにより、ジアホラーゼを触媒としてテトラゾリウムが還元され、赤色のホルマザン色素が発生する。ホルマザン色素は不溶性なのでその場で沈殿し、赤色呈色され、乳酸やアミノ酸の存在を確認することができる。これにより、乳酸およびアミノ酸量、反応場領域41における分布状況等を確認できる。
この状態で撮影部13が、反応場領域41を含む画像を撮影することにより、呈色反応の状況を示す画像が得られる。この画像に基づいて、分散度、呈色強度等を測定することにより、乳酸とアミノ酸とを区別して、それぞれの量、比率および分布状態等を検出することができる。
肌の酸化ストレスを分析する場合、標的物質は、例えば、角質に含まれる8−OHdG(8−ヒドロキシデオキシグアノシン)であり、抗原である8−OHdGと結合した、HRP(ホースラディッシュペルオキシターゼ)で標識された8−OHdG抗体に発色基質であるTMB(テトラメチルベンチジン)が接触し、青色の色素となる反応を利用する。
具体的には、例えば図4に示す手順とすればよい。まず、反応場領域41に予め8−OHdG抗体を固定化する。そして、反応場領域41を皮膚にさせた後に、反応場領域41に反応液を供給する。反応液は、例えば、トリトンX−100、8−OHdG抗体、HRPおよびTMB(テトラメチルベンチジン)を含む。このことで、角質に含まれる8−OHdGが反応場領域41に固定化された8−OHdG抗体と結合する。そして、この8−OHdGに対して、酵素であるHRPで標識された8−OHdG抗体が結合したものに対して、発色基質であるTMBが接触し、青色の色素となる。
反応を観察するためには、図4で示す例に限定されない。例えば、反応場領域41には予め何も固定せずに、角質由来の8−OHdGを付着させ、その場に酵素であるHRPで標識された8−OHdG抗体とTMBとを反応液として供給してもよい。
さらに、反応場領域41には、抗原である8−OHdGを固定させ、反応場領域41に角質を付着させた後に、反応場領域41に反応液を供給してもよい。この場合には反応液は、例えば、トリトンX−100、8−OHdG抗体、HRPおよびTMBを含む。ここで、8−OHdG抗体の一部はトリトンX−100により角質の細胞壁を破壊させて得る8−OHdGと結合し、反応場領域41からは遊離した状態であるため、そのまま反応液とともに除去される。残った8−OHdG抗体は、予め反応場領域41に固定されていた抗原と結合し、その場に留まる。そして抗原と結合した抗8−OHdG抗体に発色基質であるTMBが接触し、青色の色素となる。
この状態で撮影部13が、反応場領域41を含む画像を撮影することにより、呈色反応の状況を示す画像が得られる。この画像に基づいて、呈色強度等を測定することにより、8−OHdGの量、比率および分布状態等を検出することができる。
酸化ストレスと同様の方式により、心身ストレス、糖化(AGEs)等を分析することもできる。心身ストレスを分析する場合、標的物質は、例えば、コルチゾールまたはDHEA(デヒドロエピアンドロステロン)であり、これを抗原とする。そして抗原と結合したHRPで標識された抗体にTMBが接触することで青色を呈する。糖化を分析する場合、標的物質は、例えば、CML(カルボキシメチルリジン)であり、これを抗原とする。そして抗原と結合したHRPで標識された抗体にTMBが接触することで青色を呈する。
セラミド生成能を分析する場合、標的物質は、例えば、角質中に含まれるスフィンゴミエリナーゼである。この場合、反応場領域41に角質が付着した後に、反応場領域41に反応液が供給される。反応液は、例えば、スフィンゴミエリナーゼを過酸化水素まで分解する成分、HRP、ADHP(10−acetyl−3,7−dihydroxyphenoxazine)、および蛍光物質であるレゾルフィンを含む。スフィンゴミエリナーゼを過酸化水素まで分解する成分の一部または全部は、反応場領域41に固定されてもよい。スフィンゴミエリナーゼを過酸化水素まで分解する成分としては、アルカリフォスファターゼ、コリンオキシターゼ、ペルオキシターゼが挙げられる。図5Aおよび図5Bに示すように、スフィンゴミエリナーゼを分解して得られる過酸化水素は、HRPの触媒作用の下、ADHPがレゾルフィンに変化し黄色の蛍光反応を起こす。
この状態で撮影部13が、反応場領域41を含む画像を撮影することにより、蛍光反応の状況を示す画像が得られる。この画像に基づいて、蛍光強度等を測定することにより、スフィンゴミエリナーゼの量、比率および分布状態等を検出することができる。
紫外線ダメージを分析する場合、標的物質は、例えば、過酸化脂質(スクワレン)である。この場合、反応場領域41および反応液は、スクワレン過酸化物とルミノールとの反応による化学発光が生じるように構成される。具体的には、反応液に、チトクロムCまたはペルオキシターゼと、トリス−HClバッファ液、リン酸バッファ液、ホウ酸バッファ液のいずれか、または2種以上の混合液と、ルミノール、ルシフェリン、p−ヨードフェニール、トリトンX−100,DMSO、エタノールを添加したものを用いる。これらのうち、チクロムCまたはペルオキシターゼは乾燥状態として反応場領域41に固定化してもよい。
これらの系により、UV光被爆により生じた皮膚中の過酸化スクワレンの量を定量的に把握することができるようになる。具体的な反応経路を説明する。チトクロムCにより皮膚中の過酸化スクワレンからラジカル酸素を遊離させる。次にこのラジカル酸素がルミノールを酸化させることにより励起状態の3−アミノフタル酸を生成する。この、3−アミノフタル酸が励起状態から基底状態に遷移する際に蛍光を発生する(ルミノールの発光現象)。この蛍光を観察すればよい。
皮脂バランスを分析する場合、標的物質は、例えば、脂肪酸、スクワレン、トリグリセリド、コレステロール等であるこの場合、反応液として、トリス−HClバッファ液、リン酸バッファ液、ホウ酸バッファ液のいずれか、または2種以上の混合液に、ATP(アデニシン三リン酸)、ADHP(10−アシル−3,7−デヒドロキシフェノキサジン)、トリトンX−100,DMSO(ジメチルスルホキシド)を添加したものと、アシルCoAシンセターゼ、アスコルビンオキシターゼ、アシルCoAオキシターゼ、ペルオキシターゼ、コレシテロールオキシターゼを用いる。アシルCoAシンセターゼ、アスコルビンオキシターゼ、アシルCoAオキシターゼ、ペルオキシターゼ、コレシテロールオキシターゼは、反応場領域41に固定化してもよい。
これら系により、コレステロールと遊離脂肪酸の分析が可能となる。皮膚中の遊離脂肪酸,あるいはコレステロールを基質として反応液に含まれる酵素との反応を元に連鎖的に進行する反応の過程で発生した過酸化水素を用いて、呈色試薬ADHPを発色させ、目視にて存在、あるいは存在比を確かめることができる。
具体的には、皮膚中の遊離脂肪酸とATPとコエンザイムとにより、アシルCoAシンセターゼを触媒としてアシルCoAを生成する。このアシルCoAと酸素とがアセチルコリンオキシターゼの存在下でトランスエノイルCoAと過酸化水素とを生成する。この過酸化水素とADHPがペルオキシターゼの存在下でレゾルフィンと水とを生成する。このレゾルフィンの生成時に蛍光を生じる。
また、皮膚中のコレステロールは、コレシテロールオキシターゼの存在下で酸素と反応してトランスエノイルCoAと過酸化水素とを生成する。そして、この過酸化水素とADHPがペルオキシターゼの存在下でレゾルフィンと水とを生成する。このレゾルフィンの生成時に蛍光を生じる。
これらの蛍光を観察することにより、遊離脂肪酸とコレステロールとを確認することができる。
基準領域42は、反応場領域41を囲むように形成される。基準領域42は、所定の色およびパターンを有する。基準領域42は、反応場領域41とともに撮影部13によって撮影される。このため、撮影部13によって得られる画像は、反応場領域41の周りに所定の色およびパターンを有する。
この所定の色およびパターンを利用することにより、画像における反応場領域41の位置および範囲を容易に特定することができる。さらに、所定の色およびパターンを利用することにより、撮影時の環境等による画像の色調、明度、シャープネス等の変動を補正し標準化された画像を得ることができる。基準領域42は、反応場領域41を囲むように形成されているため、反応場領域41の全体を補正することが可能である。基準領域42の色およびパターンは、標的物質を検出するための呈色反応、蛍光反応、または発光反応の色、標準的な強度等に応じて異なってもよい。
反応材40は、基準領域42内またはその近傍に、分析の指標を示す情報、反応材40の製造日を示す情報、分析に用いるパラメータに関する情報等の各種情報を含んでもよい。これらの情報は、文字、シンボル、またはパターンによって表現され、反応場領域41を撮影する画像に含まれるように配置される。分析の指標を示す情報を利用することにより、画像に基づいて行うべき分析が容易に特定される。反応材40の製造日を示す情報を利用することにより、反応材40の経時的な変化を補正することができる。分析に用いるパラメータに関する情報を利用することにより、反応材40の仕様変更の影響を小さくすることができる。
反応材40は、肌の状態を分析する指標毎に用意されてもよいし、1枚で複数の指標の分析に用いることができるように構成されてもよい。1枚で複数の指標の分析に用いることができるよう反応材40を構成する場合、反応場領域41を、それぞれが1つの指標に対応する複数の領域に分割し、分割した領域毎に異なる物質を固定してもよい。
図1に示すように、携帯電子機器10は、標的物質が付着した反応場を含む画像を得ると、反応情報および付加情報を分析装置20へ送信する。反応情報は、標的物質の反応の状況を示す情報である。具体的には、反応情報は、撮影部13が撮影した画像、またはこの画像に基づく計数化によって得られた数値情報である。
付加情報は、分析のための付加的な情報である。付加情報は、例えば、識別番号、分析の指標を示す値、部位、測定日時、測定場所、多忙度である。識別番号は、携帯電子機器10またはそのユーザを識別するための値である。部位は、反応材40の反応場領域41が貼られた体の位置、すなわち、測定対象の位置である。測定日時は、標的物質が測定された日時である。処理を簡単にするために、反応場領域41を含む画像が撮影された日時を測定日時として扱ってもよい。測定場所は、標的物質が測定された場所である。測定場所は、例えば、緯度と経度の組み合わせ、または地名によって表される。多忙度は、標的物質が測定された日における携帯電子機器10のユーザの忙しさの度合いを示す値である。
分析装置20は、携帯電子機器10から送信された反応情報の評価値(第1の評価値)を、対応する指標の基準に基づいて算出する。こうして、それぞれの反応情報の評価値を単独で算出した後、分析装置20は、分析の指標に応じて定められたグループ毎に評価値を統計処理する。グループは、例えば、年齢別、性別別、職業別、地域別、および多忙度別に設定される。
グループ毎の統計処理について、さらに詳細に説明する。図6は、グループ毎の統計処理の例を示す図である。図6では、分析の指標が紫外線ダメージである場合の統計処理の例が示されている。グループの種類は、評価値に影響を与える要因に基づいて定められる。例えば、紫外線ダメージは、年齢、性別、地域(地域毎の天候)の要因によって変動する。このため、分析の指標が紫外線ダメージである場合の統計処理では、年齢別のグループ群61Xと、性別別のグループ群61Yと、地域別のグループ群61Zとが設けられる。
年齢別のグループ群61Xは、20歳未満のユーザに対応するグループ61Xa、20代のユーザに対応するグループ61Xb、30代のユーザに対応するグループ61Xc、40代のユーザに対応するグループ61Xd等を含む。性別別のグループ群61Yは、女性ユーザに対応するグループ61Ya、および男性ユーザに対応するグループ61Ybを含む。地域別のグループ群61Zは、関東内の測定場所に対応するグループ61Za、関西内の測定値に対応するグループ61Zb等を含む。
分析装置20は、反応情報の評価値(第1の評価値)を、所定の基準に基づいて、グループ群毎にいずれか1つのグループに振り分ける。
例えば、年齢が21歳で性別が女性のユーザが東京で測定した反応情報の評価値60Aは、年齢別のグループ群61Xでは20代のユーザに対応するグループ61Xbに振り分けられ、性別別のグループ群61Yでは女性ユーザに対応するグループ61Yaに振り分けられ、地域別のグループ群61Zでは、関東内の測定場所に対応するグループ61Zaに振り分けられる。
例えば、年齢が42歳で性別が男性のユーザが大阪で測定した反応情報の評価値60Bは、年齢別のグループ群61Xでは40代のユーザに対応するグループ61Xdに振り分けられ、性別別のグループ群61Yでは男性ユーザに対応するグループ61Ybに振り分けられ、地域別のグループ群61Zでは、関西内の測定場所に対応するグループ61Zbに振り分けられる。
例えば、年齢が35歳で性別が女性のユーザが横浜で測定した反応情報の評価値60Cは、年齢別のグループ群61Xでは30代のユーザに対応するグループ61Xcに振り分けられ、性別別のグループ群61Yでは女性ユーザに対応するグループ61Yaに振り分けられ、地域別のグループ群61Zでは、関東内の測定場所に対応するグループ61Zaに振り分けられる。
こうして振り分けを完了すると、分析装置20は、グループ毎に統計処理を行って統計情報を作成する。年齢別のグループ群61Xに含まれるグループからは、20歳未満のユーザに対応するグループの統計情報62Xa、20代のユーザに対応するグループの統計情報62Xb、30代のユーザに対応するグループの統計情報62Xc、40代のユーザに対応するグループの統計情報62Xd等が作成される。性別別のグループ群61Yに含まれるグループからは、女性ユーザに対応するグループの統計情報62Ya、および男性ユーザに対応するグループの統計情報62Ybが作成される。地域別のグループ群61Zに含まれるグループからは、関東内の測定場所に対応するグループの統計情報62Za、関西内の測定場所に対応するグループの統計情報62Zb等が作成される。
それぞれの統計情報は、平均値、中央値、分散、偏差等の、対応するグループに振り分けられた評価値の特徴を統計的に表す値を少なくとも1つ含む。上述したように、グループの種類は、評価値に影響を与える要因に基づいて定められる。このため、グループ毎の統計情報は、グループに対応する要因による評価値の変動の状況を表す。
分析装置20は、グループ毎の統計処理を完了すると、反応情報の評価値(第1の評価値)を、その評価値が振り分けられたグループの統計情報と比較することにより、グループ別評価値(第2の評価値)を算出する。グループ別評価値は、分析の指標に対応するグループ群毎に算出される。
例えば、図6に示した例では、1つの評価値60Aに対して、3つのグループ別評価値が算出される。具体的には、評価値60Aと、20代のユーザに対応するグループの統計情報62Xbとに基づいて、グループ別評価値63AXが算出される。さらに、評価値60Aと、女性ユーザに対応するグループの統計情報62Yaとに基づいて、グループ別評価値63AYが算出される。さらに、評価値60Aと、関東内の測定場所に対応するグループの統計情報62Zaとに基づいて、グループ別評価値63AZが算出される。
分析の指針が紫外線ダメージの場合、このように、反応情報の評価値のそれぞれに対して、3つのグループ別評価値が算出される。グループ別評価値は、例えば、評価値が振り分けられたグループにおける評価値の優劣を、統計情報に基づいて評価した値(偏差値、ランクを示す値等)である。グループ別評価値は、対応する要因の影響が軽減されるように、統計情報に基づいて評価値を補正した値でもよい。
このように、評価値を、変動要因が共通するグループの統計情報と比較してグループ別評価値を算出することにより、変動要因の影響が軽減された測定結果をユーザに提供することができる。例えば、晴天の日に紫外線ダメージが大きいことを示す評価値が算出された場合、原因が天候にあるのか他にあるのかユーザには判断し難い。同じ地域(紫外線量がほぼ同じ地域)のユーザのグループの統計情報と評価値とを比較することにより得られたグループ別評価値が提供されることにより、ユーザは、紫外線量の影響をほぼ除外して、測定結果を判断することができる。
分析装置20は、グループ別評価値の算出を完了すると、分析結果を関連する情報とともに分析データ225に登録する。分析結果には、評価値(第1の評価値)およびグループ別評価値(第2の評価値)が含まれる。
さらに、分析装置20は、算出した評価値およびグループ別評価値等に基づいて、支援情報をユーザ毎に作成する。支援情報は、測定行為、分析結果に対応する対応等に関してユーザを支援するための情報である。支援情報には、例えば、分析結果が示す状況を改善するための商品に関する情報、測定の実行を促す情報等が含まれる。
こうして分析が完了した後、分析装置20は、送信された反応情報および付加情報に対応する分析結果および支援情報を携帯電子機器10へ送信する。携帯電子機器10は、送信された情報を含む分析結果画面を表示部11に表示する。
図7は、分析結果画面の例を示す図である。図7に示す分析結果画面50は、指標選択項目50aと、測定日時選択項目50bと、部位表示領域50cと、評価値表示領域50dと、グループ別評価値表示領域50eと、支援情報表示領域50fとを含む。指標選択項目50aは、どの指標に関する分析結果を表示するかを選択するための項目である。測定日時選択項目50bは、いつ測定された情報に関する分析結果を表示するかを選択するための項目である。指標選択項目50aおよび測定日時選択項目50bは、分析装置20から送信された最新の分析結果が表示されるように初期設定される。
部位表示領域50cは、分析結果に対応する反応情報を取得した部位を示す値が表示される領域である。評価値表示領域50dは、評価値(第1の評価値)が表示される領域である。グループ別評価値表示領域50eは、グループ別評価値が表示される領域である。支援情報表示領域50fは、分析結果に対応する支援情報が表示される領域である。
分析結果画面の構成は、図7に示した構成に限定されない。例えば、分析結果画面は、1つの画面上に複数の指標に関する分析結果を表示するように構成されてもよい。分析結果画面は、評価値(第1の評価値)およびグループ別評価値(第2の評価値)をグラフィカルに表示するように構成されてもよい。
図8から図13を参照しながら、図1に示した携帯電子機器10a〜10nおよび分析装置20の構成について説明する。図8は、携帯電子機器10aのブロック図である。携帯電子機器10b〜10nは、携帯電子機器10aと同様の構成を有する。図8に示すように、携帯電子機器10aは、表示部11と、操作部12と、撮影部13と、位置検出部14と、個別通信部15と、記憶部16と、制御部17とを有する。
表示部11は、文字、図形、画像等の各種情報を表示する。表示部11は、例えば、情報を表示するための液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Display)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Display)等の表示デバイスを有する。
操作部12は、ユーザによる操作を受け付ける。操作部12は、例えば、操作を受け付けるためのボタン、ポインティングデバイス等の入力デバイスを有する。表示部11および操作部12は、例えば、タッチパネルのように一体に構成されてもよい。
撮影部13は、撮影範囲の画像を電子的に取得する。位置検出部14は、携帯電子機器10aの現在の位置を検出する。位置検出部14は、現在の位置を検出するために、例えば、GPS(Global Positioning System)レシーバを有する。位置検出部14は、個別通信部15が無線通信に用いる基地局に基づいて、現在の位置を検出してもよい。位置検出部14は、複数の方式を併用して、現在の位置を検出してもよい。
個別通信部15は、無線により他の装置と通信する。個別通信部15によってサポートされる通信方式は、例えば、LTE(Long Term Evolution)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、CDMA2000、PDC(Personal Digital Cellular)、GSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)、PHS(Personal Handy−phone System)、またはWiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)である。個別通信部15は、IEEE802.11、Bluetooth(登録商標)、IrDA(Infrared Data Association)、NFC(Near Field Communication)等の近距離通信方式をサポートしてもよい。個別通信部15は、イーサネット(登録商標)等の有線通信方式をサポートしていてもよい。個別通信部15は、複数の通信方式をサポートしていてもよい。
記憶部16は、プログラムおよびデータを記憶する。記憶部16は、制御部17の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。記憶部16は、半導体記憶媒体、および磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。記憶部16は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。記憶部16は、メモリカード、光ディスク、または光磁気ディスク等の可搬の非一過的な記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。記憶部16は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
記憶部16が記憶するプログラムには、クライアントプログラム161が含まれる。記憶部16が記憶するデータには、反応データ162、および分析データ163が含まれる。クライアントプログラム161は、上述した分析システム1における携帯電子機器10側の処理を実現するための機能を提供する。クライアントプログラム161は、データ取得部161aと、結果取得部161bと、表示処理部161cと、支援部161dとを有する。
データ取得部161aは、反応情報および付加情報を取得し、分析装置20へ送信するための機能を提供する。反応情報は、撮影部13を制御して反応材40を撮影することによって取得される。付加情報に含まれる情報は以下のように取得される。分析の指標を示す値および部位は、例えば、操作部12を介したユーザの入力または選択によって取得される。測定日時は、制御部17が管理しているシステム時刻から取得される。測定場所は、位置検出部14を制御することにより取得される。多忙度は、例えば、携帯電子機器10、または携帯電子機器10と同期しているサーバに記憶されているスケジュール情報に基づいて取得される。取得された反応情報および付加情報は、反応データ162に格納される。
結果取得部161bは、分析装置20から分析結果および支援情報を取得するための機能を提供する。分析結果および支援情報の取得タイミングは、携帯電子機器10側で決めてもよいし、分析装置20側で決めてもよい。分析結果および支援情報は、予め決められた時刻に取得されてもよいし、予め決められた間隔で取得されてもよいし、ユーザが分析結果の表示を要求したときに取得されてもよい。取得された分析結果および支援情報は、分析データ163に格納される。
表示処理部161cは、分析結果および支援情報を表示するための機能を提供する。分析結果および支援情報は、例えば、図7に示した分析結果画面50のような画面に表示される。支援部161dは、ユーザによる測定を促すための機能を提供する。測定の促しは、例えば、上記のスケジュール情報に基づいて行われる。例えば、スケジュール情報に基づき、ユーザが外出から帰ったときに、紫外線ダメージの測定を促すメッセージが表示部11に表示される。測定の促しは、分析装置20との協業によって実現されてもよい。
制御部17は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、およびFPGA(Field−Programmable Gate Array)を含むが、これらに限定されない。制御部17は、携帯電子機器10の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、制御部17は、記憶部16に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、記憶部16に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、制御部17は、データおよび命令に応じて機能部を制御し、それによって各種機能を実現する。機能部は、例えば、表示部11、撮影部13、および個別通信部15を含むが、これらに限定されない。制御部17は、検出部の検出結果に応じて、制御を変更することがある。検出部は、例えば、操作部12、および位置検出部14を含むが、これらに限定されない。
制御部17は、例えばクライアントプログラム161を実行することにより、上述した分析システム1における携帯電子機器10側の処理を実現する。分析システム1における携帯電子機器10側の処理には、例えば、反応情報および付加情報の取得、反応情報および付加情報の送信、分析結果および支援情報の取得、分析結果および支援情報の表示等が含まれる。
図9は、分析装置20のブロック図である。図9に示すように、分析装置20は、通信部21と、記憶部22と、制御部23とを有する。通信部21は、ネットワーク30を介して携帯電子機器10と通信する。通信部21は、無線通信方式をサポートしてもよいし、有線通信法方式をサポートしてもよい。無線通信方式および有線通信法方式の例は、既に説明済みである。通信部21は、複数の通信方式をサポートしていてもよい。
記憶部22は、プログラムおよびデータを記憶する。記憶部22は、制御部23の処理結果を一時的に記憶する作業領域としても利用される。記憶部22は、半導体記憶媒体、および磁気記憶媒体等の任意の非一過的(non−transitory)な記憶媒体を含んでよい。記憶部22は、複数の種類の記憶媒体を含んでよい。記憶部22は、メモリカード、光ディスク、または光磁気ディスク等の可搬の非一過的な記憶媒体と、記憶媒体の読み取り装置との組み合わせを含んでよい。記憶部22は、RAM(Random Access Memory)等の一時的な記憶領域として利用される記憶デバイスを含んでよい。
記憶部22が記憶するプログラムには、分析プログラム221が含まれる。記憶部22が記憶するデータには、天候データ222、ユーザデータ223、基準データ224、分析データ225、支援規則データ226、および商品データ227が含まれる。分析プログラム221は、上述した分析システム1における分析装置20側の処理を実現するための機能を提供する。分析プログラム221は、データ取得部221aと、分析部221bと、支援部221cと、データ配信部221dとを有する。
データ取得部221aは、反応情報および付加情報を携帯電子機器10から取得するための機能を提供する。携帯電子機器10は、任意のタイミングで反応情報および付加情報を分析装置20へ送信するため、分析装置20は、稼働中はほぼ常に、反応情報および付加情報を待ち受ける。
分析部221bは、反応情報および付加情報に基づいて分析を行うための機能を提供する。図6を参照しながら説明したように、分析においては、まず、反応情報に応じた評価値が算出される。評価値を算出するための基準は、基準データ224に設定されている。続いて、評価値は、グループ群毎にいずれかのグループに振り分けられる。評価値の振り分けが完了した後、それぞれのグループの統計情報が算出され、評価値と、評価値が振り分けられたグループの統計情報とに基づいて、グループ別評価値が算出される。
支援部221cは、支援情報を生成するための機能を提供する。支援情報は、例えば、算出された評価値またはグループ別評価値と支援規則データ226とに基づいて生成される。支援情報は、分析データ225に格納されている情報から算出される未測定期間等の他の情報に基づいて生成されることもある。ユーザAの指標Bについての未測定期間は、分析データ225におけるユーザAおよび指標Bに対応する最新のデータの測定日時の項目に設定されている日時からの経過時間である。
データ配信部221dは、分析結果および支援情報を対応する携帯電子機器10へ送信するための機能を提供する。
天候データ222には、天気、気温、湿度、風量等の天候に関する情報が地域別および時間帯別に格納される。天候データ222は、例えば、付加情報に含まれる測定日時および測定場所に基づいて、測定が行われた日における測定が行われた地域の紫外線量を算出するために用いられる。
ユーザデータ223には、ユーザに関する情報が格納される。ユーザデータ223の例を図10に示す。図10に示すように、ユーザデータ223には、ユーザ毎に、ユーザIDと、年齢、性別、職業等のユーザのプロフィール情報とが格納される。ユーザIDは、ユーザを識別するための番号である。ユーザのプロフィール情報は、例えば、反応情報の評価値をグループに振り分ける際に参照される。
基準データ224には、反応情報に基づいて評価値を算出するための基準に関する情報が格納される。基準データ224の例を図11に示す。図11に示すように、基準データ224は、指標、評価対象、色、評価値算出方式、グループ別評価等の項目を有し、分析の指標毎に情報が格納される。指標の項目には、分析の指標を識別するための値が設定される。評価対象の項目には、評価すべき反応を特定するための値が設定される。本実施形態では、評価対象の項目には、「呈色強度」、「蛍光強度」、または「発光強度」が設定される。評価すべき反応が複数ある場合、評価対象の項目には、「呈色強度/蛍光強度」のように複数の値が設定される。
色の項目には、反応によって現れる色を特定するための値が設定される。色は、名前によって特定されてもよいし、波長によって特定されてもよい。評価値算出方式の項目には、評価値を算出するための方式の詳細に関する情報が設定される。
グループ別評価の項目には、統計情報を求めるための統計処理およびグループ別評価値の算出を行うグループ群に関する情報が設定される。例えば、保水成分、セラミド生成能、皮脂バランス、酸化ストレス、および糖化の指標に対応する情報では、年齢別のグループ群および性別別のグループ群について、統計処理およびグループ別評価値の算出を行うように設定される。紫外線ダメージの指標に対応する情報では、年齢別のグループ群、性別別のグループ群、および地域別のグループ群について、統計処理およびグループ別評価値の算出を行うように設定される。心身ストレスの指標に対応する情報では、年齢別のグループ群、性別別のグループ群、および職業別のグループ群について、統計処理およびグループ別評価値の算出を行うように設定される。グループ別評価の項目は、対応する指標の評価値を変動させる要因に関連するグループ群について、統計処理およびグループ別評価値の算出が行われるように設定される。
分析データ225には、分析結果が格納される。分析データ225の例を図12に示す。図12に示すように、分析データ225は、ユーザID、指標、測定日時、部位、測定場所、多忙度、呈色強度、発光強度、蛍光強度、評価値、グループ別評価値等の項目を有する。ユーザIDの項目には、ユーザを識別するための番号が設定される。指標の項目には、分析の指標を識別するための値が設定される。
測定日時、部位、測定場所、および多忙度の項目には、送信された付加情報に含まれる情報が設定される。呈色強度、発光強度、蛍光強度、評価値、およびグループ別評価値の項目には、分析結果に含まれる情報が設定される。
支援規則データ226には、携帯電子機器10へ送信される支援情報を生成するための情報が格納される。支援規則データ226の例を図13に示す。図13に示すように、支援規則データ226は、優先度、指標、条件、処理等の項目を有する。優先度の項目には、処理の項目の値を採用する優先度を示す値が設定される。指標の項目には、分析の指標を識別するための値が設定される。条件の項目には、処理の項目の値を採用するか否かを判定するための条件が格納される。処理の項目には、支援情報に含めるべき内容を示す情報が設定される。
図13に示す例の1行目の情報は、保水成分が指標であり、年齢別のグループにおけるグループ別評価値が平均値より30%未満である場合、対応するユーザに商品区分が「保湿クリーム」の商品をレコメンドする支援情報を作成すべきことを示している。図13に示す例の2行目の情報は、心身ストレスが指標であり、評価値が同じ指標に関する前回の評価値の50%未満の場合、対応するユーザに商品区分が「リラクゼーション」の商品をレコメンドする支援情報を作成すべきことを示している。
このように、評価値またはグループ別評価値が、同一のユーザまたは他のユーザと比較して劣っている場合、改善に有効と思われる商品を推奨するメッセージを含む支援情報が生成される。
図13に示す例の3行目の情報は、保水成分の未測定期間が7日よりも長い場合、ユーザに保水成分の測定を促す支援情報を作成すべきことを示している。図13に示す例の4行目の情報は、当日の湿度がXXより低い場合には、ユーザに保水成分の測定を促す支援情報を作成すべきことを示している。この条件が満たされるか否かは、測定場所を含む地域の当日の湿度を天候データ222から取得することによって判定される。
このように、未測定期間または当日の環境に応じて、分析された指標とは異なる測定の実施を促すメッセージを含む支援情報が生成されることがある。
図13に示す例の5行目の情報は、紫外線ダメージの未測定期間とユーザの紫外線ダメージの測定周期との差が2日以内の場合、ユーザに紫外線ダメージの測定を促す支援情報を作成すべきことを示している。この条件は、ユーザが定期的に紫外線ダメージを測定する日が近付いたときに満たされる。図13に示す例の6行目の情報は、ユーザによる紫外線ダメージの測定頻度が月当たり1回よりも多く、前日の紫外線量がXXよりも多い場合に、ユーザに紫外線ダメージの測定を促す支援情報を作成すべきことを示している。この条件は、紫外線ダメージを測定する習慣がユーザになければ満たされない。
このように、ユーザの習慣に関する情報を条件に含めることにより、個々のユーザに適合する効果的な支援情報が生成される可能性を高めることができる。
制御部23は、演算処理装置である。演算処理装置は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、SoC(System−on−a−chip)、MCU(Micro Control Unit)、およびFPGA(Field−Programmable Gate Array)を含むが、これらに限定されない。制御部23は、分析装置20の動作を統括的に制御して各種の機能を実現する。
具体的には、制御部23は、記憶部22に記憶されているデータを必要に応じて参照しつつ、記憶部22に記憶されているプログラムに含まれる命令を実行する。そして、制御部23は、データおよび命令に応じて、データの作成、更新等の各種機能を実現する。
制御部23は、例えば分析プログラム221を実行することにより、上述した分析システム1における分析装置20側の処理を実現する。分析システム1における分析装置20側の処理には、例えば、評価値の算出、グループ評価値の算出、支援情報の生成等が含まれる。
図14から図17を参照しながら、図1に示した分析システム1における分析処理の処理手順について説明する。図14は、分析処理の処理手順の例を示すシーケンス図である。図14に示すように、携帯電子機器10a〜10nは、ステップS10として、反応材40を撮影し、ステップS20として、付加情報を取得する。そして、携帯電子機器10a〜10nは、ステップS30として、反応情報および付加情報を分析装置20に送信する。
携帯電子機器10a〜10nは、ステップS10からステップS30を同時に行わなくてもよい。携帯電子機器10a〜10nのうち、1乃至複数の機器が、ステップS10からステップS30を行わなくてもよい。携帯電子機器10a〜10nは、ステップS10からステップS30を複数回行ってもよい。つまり、携帯電子機器10a〜10nは、ユーザが反応材40の撮影を指示したときに、ステップS10からステップS30を行えばよい。
反応情報および付加情報は、ステップS40として、ネットワーク30を介して、携帯電子機器10a〜10nから分析装置20へ伝送され、分析データ225に格納される。この例における反応情報は、撮影された画像である。
分析装置20は、ステップS50として、反応情報毎に計数化処理を実行する。計数化処理においては、反応材40に対応する指標に応じて、反応材40を撮影した画像から反応場領域41の呈色強度、蛍光強度、および発光強度の少なくとも1つを数値化した情報が取得される。
続いて、分析装置20は、ステップS60として、評価処理を実行する。評価処理においては、反応情報毎に評価値とグループ別評価値とが分析結果として算出される。分析結果は、分析データ225に保存される。
続いて、分析装置20は、ステップS70として、反応情報毎に支援処理を実行する。それぞれの支援処理においては、反応情報毎に、支援規則データ226に格納された条件が満たされるか否かが、優先度が高い順に検査される。そして、満たされる条件があった場合、条件に対応する処理の項目の値に応じて、反応情報に対応する支援情報が生成される。満たされる条件がない場合、既定のメッセージを含む支援情報を、反応情報に対応する支援情報として生成してもよい。
分析装置20は、反応情報を送信していないユーザの未測定期間を算出し、未測定期間に関連する条件が満たされる場合に、測定を促す支援情報を生成してもよい。
続いて、分析装置20は、ステップS80として、分析結果および支援情報を対応する反応情報の送信元へ送信する。分析装置20は、ステップS50からステップS80を1日に1回、予め決められた時刻に実行してもよい。分析装置20は、ステップS50からステップS80を1日に複数回実行してもよい。分析装置20は、反応情報および付加情報が送信される度に、ステップS50からステップS80を実行してもよい。いずれの場合であっても、分析装置20は、評価処理において、グループ毎の統計情報が、グループに振り分けられた当日分の評価値の特徴を表すように統計処理を再実行し、当日分の反応情報に対応するグループ別評価情報を計算し直してもよい。分析装置20は、再計算した分析結果は、対応する携帯電子機器10へ再送信してもよい。
分析結果および支援情報は、ステップS90として、ネットワーク30を介して、分析装置20から、対応する携帯電子機器10へ伝送される。
携帯電子機器10a〜10nは、ステップS100として、分析情報および支援情報を含む分析結果画面を表示部11に表示する。携帯電子機器10a〜10nは、分析結果画面を、分析情報および支援情報を受信したときに表示してもよいし、ユーザの操作に応じて表示してもよい。
分析装置20は、携帯電子機器10から反応情報および付加情報を受信すると、即座に反応情報に対応する評価値を算出し、送信元の携帯電子機器10へ応答してもよい。この場合、統計処理およびグループ別の評価値の算出は、別の機会に実行してもよい。このように構成することにより、ユーザは、撮影した画像の評価値をほぼリアルタイムで得ることができる。
分析装置20は、分析結果および支援情報を対応する携帯電子機器10へ電子メールで送信してもよい。分析装置20は、当日分の評価処理および支援処理が完了すると、当日の分析結果の閲覧が可能になったことをユーザに電子メールで通知してもよい。電子メールを利用することにより、ユーザは分析が完了した後の都合がよい時間に結果を確認することができる。
計数化処理は、携帯電子機器10側で実行してもよい。図15は、分析処理の処理手順の他の例を示すシーケンス図である。図15に示す例では、携帯電子機器10a〜10nが、ステップS20で付加情報を取得した後に、ステップS51として、計数化処理を行っている。ステップS51では、自身の撮影部13によって撮影された反応材40の画像から反応場領域41の呈色強度、蛍光強度、および発光強度の少なくとも1つを数値化した情報が取得される。
この例において、ステップS40として、ネットワーク30を介して、携帯電子機器10a〜10nから分析装置20へ伝送される反応情報は、呈色強度、蛍光強度、および発光強度の少なくとも1つを数値化した数値情報である。数値情報は、画像よりもデータ量が少ないため、この例の方式では、送信に要する時間を短縮することができる。
図16は、図14および図15に示した計数化処理の処理手順を示すフローチャートである。図16に示すように、計数化処理においては、まず、ステップS201として、画像における基準領域42と、反応場領域41とが識別される。そして、ステップS202として、基準領域42が解析され、ステップS203として、解析結果に基づいて反応場領域41が補正される。基準領域42の解析結果に基づく補正により、反応場領域41の大きさ、色調、明度等が標準化される。
続いて、ステップS204として、基準データ224に基づいて、反応場領域の呈色強度、蛍光強度、発光強度等の特徴が数値化される。呈色強度は、例えば、色部分の面積または面積割合を算出することにより求められる。蛍光強度、および発光強度は、例えば、色部分の明度を算出することにより求められる。
図17は、図14および図15に示した評価処理の処理手順を示すフローチャートである。図17に示すように、評価処理においては、まず、ステップS301として、分析データ225から未評価のデータが取得される。そして、ステップS302として、基準データ224に基づいて、各データの評価値が算出される。
続いて、ステップS303として、評価値がグループに振り分けられ、グループ別の統計情報が算出される。そして、ステップS304として、評価値と、評価値が振り分けられたグループの統計情報とを比較することにより、各データのグループ別評価値が算出される。
上述してきたように、本実施形態では、評価情報を、変動要因が共通する評価値を統計処理して得た統計情報と比較してグループ別評価情報が算出される。このため、変動要因の影響が排除された分析結果をユーザに提供することができる。
本実施形態では、呈色反応、蛍光反応、発光反応を利用して肌の状態が分析される。この方式では、肌の水分量等を皮膚に電極を接触させることにより電流値を測定し間接的に水分量を求める方式等の間接的に対象を測定する方式と異なり、標的物質の有無、量等を直接的に測定できるので、正確な評価を行うことができる。さらに、ユーザが視認可能な反応を利用して、測定が行われるので、ユーザは、分析結果を得る前に、大まかな判定を自分で行うことができる。さらに、標的物質を検出する検出部として、撮影部を利用できるため、特殊なセンサを携帯電子機器に備えなくてもよい。
本出願の開示する実施形態は、発明の要旨および範囲を逸脱しない範囲で変更することができる。さらに、本出願の開示する実施形態およびその変形例は、適宜組み合わせることができる。例えば、上記の実施形態は、以下のように変形してもよい。例えば、上記の実施形態において説明した装置およびプログラムの構成は、適宜、分散または集約してもよい。
統計処理において用いられるグループ群は、上記の例に限定されない。分析の指標が紫外線ダメージの場合、職業に基づいて、内勤のユーザのグループと、外勤のユーザのグループとを含む勤務形態別のグループ群を設けてもよい。分析の指標が心身ストレスの場合、子育て中のユーザのグループと、介護中のユーザのグループとを含む家族構成別のグループ群を設けてもよい。分析の指標が糖化の場合、好物、食習慣、間食等の食生活情報に基づくグループ群を設けてもよい。食生活情報は、ユーザに一定期間毎にアンケートを採ることにより取得してもよいし、送られた食事の写真に基づいてカロリー等を計算するアプリケーションまたはサービスとの連係により取得してもよい。アンケートは、例えば、反応情報の送信時に採ってもよいし、分析結果を表示するときに採ってもよい。
分析結果を表示する画面は、ユーザの評価値およびグループ評価値に加えて、評価値が振り分けられたグループの統計情報を表示してもよい。このように構成することにより、ユーザは、変動要因の影響をより詳細にしることができる。分析結果を表示する画面は以下の様な画面であってもよい。以下に説明する画面に表示される情報は、予め携帯電子機器10に記憶されていてもよいし、適宜分析装置20から取得されてもよい。
図18に示す分析画面51は、指標選択項目51aと、測定日時選択項目51bと、部位別評価値表示領域51cと、グループ別平均表示領域51dと、グループ選択項目51eとを含む。指標選択項目51aは、どの指標に関する分析結果を表示するかを選択するための項目である。測定日時選択項目51bは、いつ測定された情報に関する分析結果を表示するかを選択するための項目である。
部位別評価値表示領域51cは、測定日時選択項目51bで選択された日に測定されたユーザの情報に基づく評価値が部位毎に表示される領域である。グループ別平均表示領域51dは、同じ日に測定された他のユーザの情報に基づく評価値の平均値が部位毎に表示される領域である。グループ選択項目51eは、平均値の母集団となるグループを選択するための項目である。グループ選択項目51eでは、全てのユーザ、または、統計処理においてユーザの評価値が振り分けられたグループのいずれかが選択可能になっている。
このように、同じユーザの評価値を部位別に比較し、さらに、評価値の部位別の比率を他のユーザと比較できるように、分析画面を構成してもよい。
図19に示す分析画面52は、指標選択項目52aと、平均値表示領域52bと、グループ別平均値表示領域52cと、グループ選択項目52dとを含む。指標選択項目52aは、どの指標に関する分析結果を表示するかを選択するための項目である。
平均値表示領域52bは、指標選択項目52aで選択された指標に関して測定されたユーザの情報に基づく評価値の平均値が、測定時の状況を示す値毎に表示される領域である。この例では、平均値表示領域52bには、多忙度が高かったときの平均値と、多忙度が中程度であったときの平均値と、多忙度が低かったときの平均値とが表示されている。グループ別平均値表示領域52cは、他のユーザの評価値の平均値が測定時の状況を示す値毎に表示される領域である。グループ選択項目52dは、平均値の母集団となるグループを選択するための項目である。グループ選択項目52dでは、全てのユーザ、または、ユーザが属するグループのいずれかが選択可能になっている。
このように、同じユーザの評価値を測定時の状況別に比較し、さらに、評価値の測定時の状況別の比率を他のユーザと比較できるように、分析画面を構成してもよい。
図20に示す分析画面53は、指標選択項目53aと、期間選択項目53bと、グラフ表示領域53cと、凡例領域53dとを含む。指標選択項目53aは、どの指標に関する分析結果を表示するかを選択するための項目である。期間選択項目53bと、どの期間の分析結果を表示するかを選択するための項目である。
グラフ表示領域53cは、指標選択項目52aで選択された指標に関して、期間選択項目53bで選択された期間に測定されたユーザの情報に基づく評価値が、時系列に表示される領域である。グラフ表示領域53cには、さらに、同じ期間における他のユーザの評価値の平均値がグループ毎に時系列に表示される。
このように、同じユーザの評価値を時系列に表示し、さらに、評価値の変動を他のユーザと比較できるように、分析画面を構成してもよい。
図21に示す分析画面54は、測定日時選択項目54aと、レーダーチャート表示領域54bと、凡例表示領域54cと、スコア表示領域54dと、ランキング表示領域54eとを含む。測定日時選択項目54aは、いつ測定された情報に関する分析結果を表示するかを選択するための項目である。
レーダーチャート表示領域54bは、測定日時選択項目54aで選択された日に測定されたユーザの情報に基づく評価値が指標毎に表示される領域である。レーダーチャート表示領域54bには、さらに、同じ日に測定された全てのユーザの情報に基づく評価値の平均値が指標毎に表示される。スコア表示領域54dは、測定日時選択項目54aで選択された日に測定されたユーザの情報に基づく全ての評価値を総合的に評価したスコアが表示される領域である。ランキング表示領域54eは、スコアに基づく、ユーザの全ユーザにおけるランクを示す値が表示される領域である。
このように、同じユーザの評価値を指標別に比較し、さらに、評価値の指標別の比率を他のユーザと比較できるように、分析画面を構成してもよい。さらに、ユーザの評価値が全体から見てどの程度優れているのかを、スコア、ランキング等によって提示してもよい。
図22に示す分析画面55は、期間選択項目55aと、累積紫外線量表示領域55bと、紫外線ダメージ表示領域55cと、グループ別平均値表示領域55dと、グループ選択項目55eとを含む。期間選択項目55aは、期間の長さを選択するための項目である。
累積紫外線量表示領域55bは、期間選択項目55aで選択された期間においてユーザが浴びたと想定される紫外線量の累積値が表示される領域である。紫外線量の累積値は、ユーザに対応する分析データ225中のデータの中から測定日時がその期間に含まれるものを抽出し、抽出したデータに含まれる測定日時および測定場所に対応する天候の情報を天候データ222から取得することによって算出される。
紫外線ダメージ表示領域55cは、ユーザの最新の紫外線ダメージの評価値が表示される領域である。グループ別平均値表示領域55dは、期間選択項目55aで選択された期間においてユーザとほぼ同じ量の紫外線を浴びたと想定される他のユーザの最新の紫外線ダメージの評価値の平均値である。ユーザとほぼ同じ量の紫外線を浴びたと想定される他のユーザには、他の地域のユーザが含まれることがある。グループ選択項目55eは、平均値の母集団となるグループを選択するための項目である。グループ選択項目55eでは、全てのユーザ、または、ユーザが属するグループのいずれかが選択可能になっている。
このように、測定時の状況ではなく、累積した状況が同じ他のユーザと評価値を比較できるように、分析画面を構成してもよい。
図1に示した分析システム1は、皮膚の状態を反応場領域41に転写し、皮膚における各標的物質の分布状態を撮影部13により撮影し、そのまま確認できる。さらに、撮影部13により撮影した二次元的情報を数値化することにより、二次元的情報を絶対値として比較することを可能としている。言い換えると、撮影部13により撮影した情報を確認することにより感覚的・視覚的に二次元情報を確認するとともに、撮影した情報を絶対値換算することで、絶対値管理することができる。
図1に示した分析システム1は、肌以外の分析にも用いることが出来る。例えば、分析システム1は、体臭、口臭等の臭いの分析にも利用することができる。この場合、標的物質は、臭いの原因物質であり、反応場領域41および反応液は、臭いの原因物質との反応による呈色反応、蛍光反応、または発光反応が生じるように構成される。そして、反応情報に基づいて算出される評価値に加えて、年齢別のグループ別評価値、性別別のグループ別評価値等が算出される。分析システム1は、スケジュール情報に基づいて、商談、デート等の悪印象を与えたくない相手と会うイベントの前に、ユーザに臭いの測定を促してもよい。分析システム1は、状況が、湿度が高い等の臭いが発生しやすい状況であると判定した場合に、ユーザに臭いの測定を促してもよい。
分析システム1は、屋内の花粉、ハウスダスト等のアレルゲンの分析にも利用することができる。この場合、標的物質は、アレルゲンであり、反応場領域41および反応液は、アレルゲンとの反応による呈色反応、蛍光反応、または発光反応が生じるように構成される。そして、反応情報に基づいて算出される評価値に加えて、地域別のグループ別評価値、天気別のグループ別評価値、アレルギー発生年齢からの経過年別のグループ別評価値等が算出される。分析システム1は、分析結果に応じて、掃除、空気清浄器のメンテナンス、マスク着用等を推奨してもよい。分析システム1は、スケジュール情報に基づいてユーザの当日の行き先を判定し、行き先のアレルゲンの状況を通知したり、対策を促したりしてもよい。
分析システム1は、工場、作業場等の作業環境の分析にも利用することができる。この場合、例えば、空中のダスト、悪臭物質、有害物質等である。反応場領域41および反応液は、これらの物質との反応による呈色反応、蛍光反応、または発光反応が生じるように構成される。反応材40は、工場の壁等に一定期間取り付けられてもよい。そして、反応情報に基づいて算出される評価値に加えて、業種別のグループ別評価値、地域別のグループ別評価値等が算出される。分析システム1は、工場間の分析結果の比較をユーザに提示してもよいし、分析結果と環境基準(ISO等)の基準値との比較をユーザに提示してもよい。
なお、上記の実施形態では、標的物質との接触により呈色反応、蛍光反応、または発光反応が生じるような反応が進行すればよいので、反応液は必須ではない。
また、上記の実施形態では、反応場領域41と反応液とのみで呈色反応、蛍光反応、または発光反応が生じる例を用いて説明したが、その限りではない。例えば、反応材40とは別体の反応キットを用いる例が挙げられる。具体的には、予め皮膚組織に含まれる標的と反応して呈色反応、蛍光反応、または発光反応を生じる酵素や、その反応を促進する触媒物質等を反応キットの一部に固定化する。この固定化された部位を固定化部とする。次に、反応場領域41を皮膚に接触させる。そして、皮膚の二次元情報を保ったまま皮膚組織を転写させた反応場領域41を、反応キットの固定化部に接触させる。次に、固定化部と反応場領域41との間に反応液を充填させることで、呈色反応、蛍光反応、または発光反応が生じるようにしてもよい。
このような構成とすることにより、反応場領域41は皮膚組織を付着可能な粘着性を有するのみでよく、あらゆる測定に共通の反応材40を用いることができる。また、反応キット内で反応を進行させるため、反応液に接触する恐れを抑制することができる。
上記の実施形態では、携帯電子機器の例として、携帯電話について説明したが、添付の請求項に係る携帯電子機器は、携帯電話に限定されない。添付の請求項に係る携帯電子機器は、撮影機能および通信機能を有する携帯可能な電子機器であればよい。撮影機能および通信機能を有する携帯可能な電子機器は、例えば、タブレット、携帯型パソコン、デジタルカメラ、メディアプレイヤ、電子書籍リーダ、ナビゲータ、およびゲーム機を含むが、これらに限定されない。
添付の請求項に係る技術を完全かつ明瞭に開示するために特徴的な実施形態に関し記載してきた。しかし、添付の請求項は、上記実施形態に限定されるべきものでなく、本明細書に示した基礎的事項の範囲内で当該技術分野の当業者が創作しうるすべての変形例および代替可能な構成を具現化するように構成されるべきである。
1 分析システム
10a〜10n 携帯電子機器
11 表示部
12 操作部
13 撮影部
14 位置検出部
15 個別通信部
16 記憶部
17 制御部
20 分析装置
21 通信部
22 記憶部
23 制御部
30 ネットワーク
40 反応材
41 反応場領域
42 基準領域

Claims (11)

  1. 携帯電子機器と分析装置とを含む分析システムであって
    前記携帯電子機器は、
    付着した標的物質と反応する反応場を撮影する撮影部と、
    前記撮影部が前記反応場を撮影することによって得られる反応情報を送信する個別通信部と
    を備え、
    前記分析装置は、
    前記携帯電子機器からの前記反応情報を受信する通信部と、
    受信した前記反応情報を評価することによって得られる第1の評価値を所定の基準に基づいて複数のグループのいずれか1つに振り分けて、前記第1の評価値を当該第1の評価値が振り分けられるグループの統計情報と比較することによって第2の評価値を算出する制御部と
    を備える分析システム。
  2. 前記制御部は、グループ群毎に、前記第1の評価値を所定の基準に基づいて複数のグループのいずれか1つに振り分けて、前記第2の評価値を前記グループ群毎に算出する請求項1に記載の分析システム。
  3. 前記所定の基準は、前記第1の評価値が変動する要因に関連する基準である請求項1または2に記載の分析システム。
  4. 前記携帯電子機器は、位置を検出する位置検出部をさらに備え、
    前記携帯電子機器の前記個別通信部は、前記位置検出部によって検出される位置を示す位置情報を前記反応情報とともに送信し、
    前記制御部は、前記所定の基準に基づいて、前記第1の評価値を前記位置情報に応じた地域別のグループのいずれか1つに振り分ける請求項1から3のいずれか1項に記載の分析システム。
  5. 前記グループ群は、年齢別、性別別および職業別の少なくとも1つのグループを含む請求項2または3に記載の分析システム。
  6. 前記制御部は、前記第1の評価値または前記第2の評価値に基づいて、前記携帯電子機器のユーザを支援するための支援情報を生成する請求項1から5のいずれか1項に記載の分析システム。
  7. 前記制御部は、前記反応情報の未送信期間に基づいて、前記携帯電子機器のユーザに前記反応情報の送信を促す前記支援情報を生成する請求項6に記載の分析システム。
  8. 前記分析装置の前記通信部は、前記第1の評価値および前記第2の評価値を前記携帯電子機器へ送信し、
    前記携帯電子機器は、前記第1の評価値および前記第2の評価値を表示する表示部をさらに備える請求項1から7のいずれか1項に記載の分析システム。
  9. 前記分析装置の前記通信部は、前記第1の評価値が振り分けられる前記グループの前記統計情報を前記携帯電子機器へさらに送信し、
    前記表示部は、前記統計情報をさらに表示する請求項8に記載の分析システム。
  10. 前記撮影部は、所定の色およびパターンを有する基準領域を前記反応場と共に撮影する請求項1から9のいずれか1項に記載の分析システム。
  11. 付着した標的物質と反応する反応場を撮影する撮影部と、
    当該撮影部が前記反応場を撮影することによって得られる反応情報を評価することによって得られる第1の評価値、および当該第1の評価値を所定の基準に基づいて複数のグループのいずれか1つに振り分けて、前記第1の評価値を当該第1の評価値が振り分けられるグループの統計情報と比較することによって得られる第2の評価値を表示する表示部と
    を備える携帯電子機器。
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