JP2014109478A - フューエルタンクの腐食感知システム - Google Patents
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Abstract
【課題】スラッジなどの混入に起因するフューエルタンク内の腐食の進行状況を適切に判断することが可能なフューエルタンクの腐食感知システムを提供する。
【解決手段】フューエルタンク7よりも腐食を生じ易くされ、かつフューエルタンク7に対して電気的に絶縁された状態でフューエルタンク7の底部上に配される腐食感知用の導電部1と、この導電部1に対する通電を所定のタイミングで行なわせ、かつ導電部1の電気抵抗の変化または断線を検出可能な制御手段5と、を備えている。
【選択図】 図1
【解決手段】フューエルタンク7よりも腐食を生じ易くされ、かつフューエルタンク7に対して電気的に絶縁された状態でフューエルタンク7の底部上に配される腐食感知用の導電部1と、この導電部1に対する通電を所定のタイミングで行なわせ、かつ導電部1の電気抵抗の変化または断線を検出可能な制御手段5と、を備えている。
【選択図】 図1
Description
本発明は、自動車などの車両のフューエルタンクの腐食感知システムに関する。
フューエルタンク内にスラッジやその他の錆の要因となる異物が混入すると、これらスラッジやその他の異物はフューエルタンクの底部上に沈澱し、長期間滞留することにより、フューエルタンクの腐食の原因となる。この腐食が進行すると、フューエルタンクに穴があく。種々の要因によって、フューエルタンク内にスラッジやその他の錆の要因となる異物が混入する虞がある。
しかしながら、従来においては、前記したスラッジなどの混入に起因してフューエルタンクが腐食する虞がある場合であっても、これを適切に予見することはできず、フューエルタンクの腐食が進行してしまう虞があった。
しかしながら、従来においては、前記したスラッジなどの混入に起因してフューエルタンクが腐食する虞がある場合であっても、これを適切に予見することはできず、フューエルタンクの腐食が進行してしまう虞があった。
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであり、スラッジなどの混入に起因するフューエルタンク内の腐食の進行状況を適切に判断することが可能なフューエルタンクの腐食感知システムを提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供されるフューエルタンクの腐食感知システムは、フューエルタンクよりも腐食を生じ易くされ、かつ前記フューエルタンクに対して電気的に絶縁された状態で前記フューエルタンクの底部上に配される腐食感知用の導電部と、この導電部に対する通電を所定のタイミングで行なわせ、かつ前記導電部の電気抵抗の変化または断線を検出可能な制御手段と、を備えていることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
すなわち、スラッジやその他の異物がフューエルタンク内に混入し、フューエルタンク内が腐食し易い状態となった場合には、フューエルタンクが腐食するよりも早く、導電部が腐食する。導電部が腐食すると、この導電部の電気抵抗が変化するため、このことによりフューエルタンクが腐食し易い状態であること、あるいは腐食の進行度合いを判断することができる。また、導電部の腐食が重度となって、導電部が断線することによっても、前記の旨を判断することができる。このようなことにより、フューエルタンク内が実際に腐食して穴あきなどを生じるよりも前に、その旨を察知し、的確な対応策をとることができる。
また、メッキの種類や導電部の板厚をフューエルタンク内のポンプやゲージなどの機能部品の腐食速度に対して早めておくことで、それら機能部品の不具合の予見にも使うことが可能である。
すなわち、スラッジやその他の異物がフューエルタンク内に混入し、フューエルタンク内が腐食し易い状態となった場合には、フューエルタンクが腐食するよりも早く、導電部が腐食する。導電部が腐食すると、この導電部の電気抵抗が変化するため、このことによりフューエルタンクが腐食し易い状態であること、あるいは腐食の進行度合いを判断することができる。また、導電部の腐食が重度となって、導電部が断線することによっても、前記の旨を判断することができる。このようなことにより、フューエルタンク内が実際に腐食して穴あきなどを生じるよりも前に、その旨を察知し、的確な対応策をとることができる。
また、メッキの種類や導電部の板厚をフューエルタンク内のポンプやゲージなどの機能部品の腐食速度に対して早めておくことで、それら機能部品の不具合の予見にも使うことが可能である。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1(c)に示すように、本実施形態のフューエルタンクの腐食感知システムSは、腐食感知用の導電部1を備えた絶縁基板2、電源部3、抵抗測定部4、コントローラ5、および報知部6を備えている。
図1(a),(b)に示すように、導電部1を備えた絶縁基板2は、フューエルタンク7内に配されている。より具体的に説明すると、フューエルタンク7は、たとえば一端が給油口72aとされた管体部72を有するメインタンク70の底部上に、サブタンク71が設けられた構成を有しており、このメインタンク70の上壁部には、センダゲージ80を支持するブラケット81が取り付けられている。センダゲージ80は、フロート80aを支持するアーム80bの位置に基づいて燃料の液面レベルを検出するものである。また、ブラケット81には、フィルタ82を介して吸い上げられる燃料をエンジン側に送り出すための燃料供給口83を上端に有する燃料パイプ(図示略)なども支持されている。
絶縁基板2は、上面部に導電部1を安定的に保持し、かつ導電部1とフューエルタンク7との間の電気的導通を遮断するためのものである。絶縁基板2は、好ましくは、フューエルタンク7の底部上面との間に大きな段差を生じないように、その厚みは薄くされている。導電部1は、フューエルタンク7内の腐食状況を早期に感知するための部分であり、たとえばZnメッキが施された鋼線または薄肉の帯状材を用いて構成されている。フューエルタンク7は、たとえばSn−Znメッキが施された鉄製であり、導電部1は、それよりも腐食し易い材質である。
絶縁基板2は、支持部9を介して支持されており、この支持部9の上部90は、ブラケット81、またはブラケット81に取り付けられたセンダゲージ80などに固定されている。フューエルタンク7内に燃料ポンプが配されている場合には、この燃料ポンプに支持部9を支持させることも可能である。支持部9の下部91は、絶縁基板2に連結されている。下部91は、上下動可能であるとともに、バネ92によって常時下向きに付勢されている。このことにより、絶縁基板2をフューエルタンク7の底部上面に確実に当接させ、位置ずれなどを生じないように安定させることができる。
図1(c)に示すように、導電部1は、電源部3と配線接続されており、通電可能とされている。抵抗測定部4は、前記通電時における導電部1の電気抵抗を測定し、その値を示すデータをコントローラ5に送信する。コントローラ5は、たとえばECUであり、抵抗測定部4から送信されてきたデータを記憶部50に順次記憶し、車両メンテナンス時などにおいて適宜そのデータを取り出すことができるように構成されている。コントローラ5は、導電部1への通電のオン・オフ用スイッチSWの動作制御も実行し、たとえばエンジン始動時など、予め定められたタイミングで導電部1への通電および抵抗値のデータ受信を行なうように構成されている。
コントローラ5は、導電部1が腐食し始めることにより、その電気抵抗が第1段階の所
定値以上になると、このことをダイアグ情報として記憶部50に記憶させる。このことにより、メンテナンス作業者などに軽い注意を与えることができる。その後、導電部1の腐食が進行して、その電気抵抗がさらに大きくなり、最終段階の所定値以上になると、その際には、コントローラ5は異常が生じていると判断し、報知部6に報知動作を実行させる。報知部6は、警告灯60を備えており、この警告灯60を利用してフューエルタンク7に異常がある旨がユーザに報知される。もちろん、警告灯60以外の画面表示や音響の発生などによる報知動作を行なわせることもできる。
定値以上になると、このことをダイアグ情報として記憶部50に記憶させる。このことにより、メンテナンス作業者などに軽い注意を与えることができる。その後、導電部1の腐食が進行して、その電気抵抗がさらに大きくなり、最終段階の所定値以上になると、その際には、コントローラ5は異常が生じていると判断し、報知部6に報知動作を実行させる。報知部6は、警告灯60を備えており、この警告灯60を利用してフューエルタンク7に異常がある旨がユーザに報知される。もちろん、警告灯60以外の画面表示や音響の発生などによる報知動作を行なわせることもできる。
次に、前記したフューエルタンクの腐食感知システムSの作用について説明する。
まず、スラッジやその他の異物がフューエルタンク7内に混入し、それらがフューエルタンク7内の底部上に沈澱して長期間にわたって滞留すると、フューエルタンク7が腐食し易くなる。このような状況が生じた場合、フューエルタンク7が腐食するよりも早く、導電部1が腐食する。導電部1が腐食すると、この導電部1の電気抵抗が大きくなるため、この電気抵抗の値に基づいて導電部1の腐食度合いを判断することが可能である。導電部1の腐食がやや進行した場合には、その旨がダイアグ情報として記憶部50に記憶され、さらに腐食が進行した場合には、警告がなされる。したがって、フューエルタンク7の腐食が重度となって、穴があくといった不具合を生じる前に、ユーザなどはフューエルタンク7の腐食が進行している旨を的確に察知し、好ましい対策を講じることができる。
本発明は上述した実施形態に限定されない。本発明に係るフューエルタンクの腐食感知システムの各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
上述の実施形態では、導電部1の電気抵抗を測定しているが、これに代えて、電気抵抗を測定することなく、導電部1が腐食によって断線しているか否かのみを検出する構成としてもよい。このような構成によっても、フューエルタンク7の腐食が所定の状態まで進行しているか否かを察知することが可能である。また、このような構成によれば、抵抗測定部4が不要であり、システムを廉価にすることが可能である。
腐食感知用の導電部は、必ずしも絶縁基板上に搭載された状態に設けられていなくてもよく、要は、フューエルタンクとの電気的絶縁が図られた状態でフューエルタンクの底部上に配設されていればよい。
S フューエルタンクの腐食感知システム
1 腐食感知用の導電部
4 抵抗測定部
5 コントローラ(制御手段)
7 フューエルタンク
1 腐食感知用の導電部
4 抵抗測定部
5 コントローラ(制御手段)
7 フューエルタンク
Claims (1)
- フューエルタンクよりも腐食を生じ易くされ、かつ前記フューエルタンクに対して電気的に絶縁された状態で前記フューエルタンクの底部上に配される腐食感知用の導電部と、
この導電部に対する通電を所定のタイミングで行なわせ、かつ前記導電部の電気抵抗の変化または断線を検出可能な制御手段と、
を備えていることを特徴とする、フューエルタンクの腐食感知システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012263614A JP2014109478A (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | フューエルタンクの腐食感知システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012263614A JP2014109478A (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | フューエルタンクの腐食感知システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014109478A true JP2014109478A (ja) | 2014-06-12 |
Family
ID=51030197
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012263614A Pending JP2014109478A (ja) | 2012-11-30 | 2012-11-30 | フューエルタンクの腐食感知システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014109478A (ja) |
-
2012
- 2012-11-30 JP JP2012263614A patent/JP2014109478A/ja active Pending
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