JP2014108876A - シート処理装置、その制御方法、及びプログラム - Google Patents

シート処理装置、その制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】シート処理装置で、積載トレイ上に既に積載されているシートの画像品質を維持しつつ、シート処理を中断することなくシートの整合処理を実行する技術を提供する。
【解決手段】本発明のシート処理装置は、ジョブの処理を開始する際、シートの排出先となる積載トレイに既にシートが積載されている場合、処理対象のジョブで用いるシート幅と、積載されているシートの幅とが一致するか否かを判定する。シート処理装置は、シートの幅が一致しない場合には、待機中のジョブのうち、積載されているシートの幅以上の幅のシートを用いるジョブに、処理対象を変更する。更に、シート処理装置は、変更後の処理対象のジョブを実行するとともに、指定された積載トレイにシートを排出及び積載して、整合部材による整合処理を行う。
【選択図】図9

Description

本発明は、積載トレイに積載されるシートを整合する機能を有するシート処理装置、その制御方法、及びプログラムに関するものである。
大量のシートを積載するシート処理装置においては、シートを高い精度で整合して排出する性能が要求されている。特許文献1には、積載トレイ上に揃え部材(整合機構)を設け、シート排出方向と平行なシート端面に揃え部材を接離させてシート端面の位置を揃えて集積するシート整合処理が提案されている。
特開2006−206331号公報
上述のような従来技術には以下のような問題がある。例えば、積載トレイ上に積載済みの印刷物(シート)の上に、そのシートの幅とは異なる幅のシートを新たに積載し整合処理を実行する場合に、上記の整合機構が既に積載済みのシート上に接触すると、当該シートの上のトナーまたはインクが剥がれる可能性がある。これにより、印刷物の画像品質が低下しうる。
このような画像品質の低下を防ぐ方法として、例えば、積載済みのシートが積載トレイから取り除かれるまで、その積載トレイに対する新たなシートの排出を中断する方法が考えられる。しかし、シートの排出を中断する場合、印刷データに基づく印刷処理が行われたシートに対するシート処理を一切完了することができず、シート処理装置の生産性が低下してしまう。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものである。本発明は、シート処理装置で、積載トレイ上に既に積載されているシートの画像品質を維持しつつ、シート処理を中断することなくシートの整合処理を実行する技術を提供することを目的としている。
本発明は、例えば、シート処理装置として実現できる。本発明の一態様によれば、シート処理装置は、排出されたシートを積載する積載トレイと、積載トレイに積載されたシートの側面に当接して、当該積載されたシートを整合する整合部材を有する整合手段と、処理対象の第1のジョブで用いるシートの排出先となる積載トレイに既にシートが積載されていると、第1のジョブで用いるシートの幅と、積載トレイに積載されているシートの幅とが一致するか否かを判定する判定手段と、判定手段によって、第1のジョブで用いるシートの幅と積載されているシートの幅とが一致しないと判定されると、待機中のジョブのうち、積載されているシートの幅以上の幅のシートを用いる第2のジョブに、処理対象を第1のジョブから変更する変更手段と、第1のジョブ、または処理対象が変更された場合には第2のジョブを実行するとともに、積載トレイにシートを積載して整合手段による整合処理を実行するように制御する制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、シート処理装置で、積載トレイ上に既に積載されているシートの画像品質を維持しつつ、シート処理を中断することなくシートの整合処理を実行する技術を提供できる。
第1及び第2の実施形態に係る印刷システム100及びホストコンピュータ101を含むネットワークの構成を示すブロック図。 第1及び第2の実施形態に係る印刷システム100の構成を示す図。 第1及び第2の実施形態に係る排紙部115の動作を説明するための図。 第1及び第2の実施形態に係る排紙部115の動作を説明するための図。 第1及び第2の実施形態に係る排紙部115の動作を説明するための図。 第1及び第2の実施形態に対する比較例となる、印刷ジョブ処理部111によって管理されている印刷ジョブの一覧を示す印刷ジョブ管理テーブルの一例を示す図。 第1及び第2の実施形態に係る、印刷ジョブ処理部111によって管理されている印刷ジョブの一覧を示す印刷ジョブ管理テーブルの一例を示す図。 第1及び第2の実施形態に係る排紙部115の動作を説明するための図。 第1の実施形態に係る印刷システム100によって実行されるシート処理の手順を示すフローチャート。 第2実施形態に係る操作部113の構成例とメッセージの表示例を示す図。 第2実施形態に係る操作部113の構成例とメッセージの表示例を示す図。 第2の実施形態に係る印刷システム100によって実行されるシート処理の手順を示すフローチャート。
以下、本発明を実施するための形態について図面を用いて説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでなく、また実施形態で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須のものとは限らない。
[第1の実施形態]
<印刷システム100の構成>
図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施形態に係るネットワークの構成について説明する。図1に示すように、印刷システム100は、ネットワーク103を介して、ホストコンピュータ101と接続されている。印刷システム100は、ネットワーク103に接続されたホストコンピュータ101等の外部装置と通信可能である。ネットワーク103は、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、電話回線網等のネットワークである。
印刷システム100は、図2に示すように、印刷装置200と、シート積載装置である排紙部115と給紙部205(給紙部E)とを備えている。本実施形態では、本発明のシート処理装置を、印刷装置200に排紙部115及び給紙部205が接続された状態の印刷システムに対して適用した場合について説明する。しかし、本発明は、これに限定されず、シートを排出して積載する機構を備えるシート処理装置であれば適用可能である。即ち、印刷システム100だけでなく、印刷装置200及び排紙部(シート積載装置)115も、それぞれシート処理装置の一例となりうる。
本実施形態では、ホストコンピュータ101はPC(Personal Computer)であるものとする。ホストコンピュータ101(PC)は一般的に、CPU(Central Processing Unit)、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、各種入出力機器等を備えている。また、ホストコンピュータ101は、ネットワークI/F105を備えており、ネットワークI/F105を介してネットワーク103に接続されている。ネットワークI/F105は、ネットワーク103を介して外部機器と接続を確立し、通信するための通信制御を実行する。ネットワークI/F105は、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)方式を用いたインターネット通信や、印刷システム100との間でデータ送受信等を実行可能である。
ホストコンピュータ101には、プリンタドライバ104がインストールされている。プリンタドライバ104は、ホストコンピュータ101を制御するためのOS(Operating System)上で動作するソフトウェアである。プリンタドライバ104は、OS上で動作しているアプリケーションからの印刷指示に応じて、印刷データをPDLで表現して印刷ジョブを生成し、生成した印刷ジョブを印刷システム100に送信する。なお、PDLは、Page Description Language(ページ記述言語)のことである。
印刷システム100は、ネットワークI/F106、CPU107、RAM108、記憶部109、読取部110、印刷ジョブ処理部111、画像形成部112、操作部113、給紙部114、及び排紙部115を備えている。印刷システム100内のそれらのユニットは、システムバス117を介して接続されている。排紙部115は、そのサブシステムとして、整合部116を備えている。なお、本実施形態では印刷システム100を、コピー、プリンタ、FAX等の機能を備えたMFP(Multi-Function Peripheral)として説明する。
ネットワークI/F106は、ネットワーク103を介して、ホストコンピュータ101等の外部機器と接続及び通信し、ネットワーク103上での通信制御を実行する。例えば、TCP/IP方式を用いたインターネット通信や、ホストコンピュータ101との間でデータ送受信等を実行可能である。
CPU107は、記憶部109に記憶されている各種プログラムをRAM108にロードして実行することによって、種々の演算処理、情報処理、機器制御、表示制御等を実行する。RAM108は、CPU107から直接アクセスできる一般的な揮発性記憶装置であり、CPU107のワークエリアとして、または、データの一時的な記憶領域として使用される。記憶部109は、本実施形態ではHDDであり、ホストコンピュータ101からネットワーク103を介して受け付けた(受信した)印刷ジョブを、一時的にまたは永続的に記憶するために使用される。
読取部110は、紙原稿を光学方式で読み取るスキャナである。読取部110は、原稿照明ランプと走査ミラーとを有し、原稿台ガラス上に置かれた原稿を光走査する。原稿からの反射光は、走査ミラー及び反射ミラーによってレンズに導かれ、当該レンズを通過した光は固体撮像素子に導かれる。固体撮像素子に導かれた光は、固体撮像素子で電気信号に変換され、画像信号として認識される。なお、固体撮像素子とは、例えば、CCD(Charge Coupled Device)方式やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)方式のイメージセンサを指す。
印刷ジョブ処理部111は、コピー、PDL、FAX等の印刷ジョブを処理して印刷用画像データを生成し、後述する画像形成部112に転送する。なお、ページ記述言語とは、PS(Post Script)やPCL(Printer Control Language)に代表される、ページプリンタを制御するための命令を記述するための言語を指す。印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブを受信すると、その印刷属性に従って、当該印刷ジョブに含まれる画像データに画像処理を施して、ページ毎にラスタデータ化することによって、印刷用画像データを生成する。
画像形成部112は、印刷ジョブ処理部111から送られた印刷用画像データであるラスタデータに基づいて、シートに対する印刷を実行するプリンタエンジンである。画像形成部112は、印刷ジョブ処理部111がRIP(Raster Image Processor)処理で生成したラスタデータに基づく画像をシートに形成することによって、印刷物を出力する。なお、本実施形態では、画像形成部112は、電子写真方式の画像形成を行うプリンタエンジンであるが、インクジェット方式等の他の方式で画像形成を行うプリンタエンジンであってもよい。
操作部113は、印刷装置の操作や設定等を行うためのユーザインタフェース(UI)であり、本実施形態では、LCD(Liquid Crystal Display)タッチパネル方式のUIである。
給紙部114は、印刷システム100で使用するシートを収容する、複数のカセットまたはデッキを備えている。複数の給紙部うち、いずれの給紙部からシートを給紙するのかは、印刷ジョブの用紙属性及び印刷システム100自体の設定または状態に依存して異なり、印刷ジョブ処理部111で決定される。給紙部114から給紙されたシートは、画像形成部112に搬送されて、当該シート上に画像が印刷されることによって、印刷物が生成される。
排紙部115は、画像形成部112によって画像形成(印刷)が行われたシート(印刷物)を印刷システム100の外部へと排出するためのフィニッシャである。排紙部115は、複数の積載トレイをシートの排出先として備えている。印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブの属性に応じて、シートの排出先を決定し、決定した排出先にシートを排出するよう、排紙部115に指示するとともに、排紙制御を実行する。なお、排紙部115は、フィニッシャではなく、スタッカ等の別の排紙装置であってもよい。
整合部116は、排紙部115のサブシステムであり、排紙部115が備える積載トレイに積載された複数のシートに対する整合処理を行う。整合部116は、複数の整合部材を備えている。各整合部材は、後述するように、一対の部材から成り、積載トレイに積載された複数のシートの搬送方向と平行する(両方の)側面を挟むように、当該側面に当接して、当該積載されたシートを整合する。これにより、各整合部材は、積載された複数のシートの端部を揃えて束として整合する。
本実施形態に係る印刷ジョブ処理部111は、処理対象の印刷ジョブ(第1のジョブ)で用いるシートの排出先となる、排紙部115の積載トレイに、先行して排出されたシートが依然として存在するか(積載されているか)を確認する。印刷ジョブ処理部111は、排出先となる積載トレイに既にシートが積載されていると、印刷ジョブで用いるシートの幅(シートの搬送方向に直交した方向に沿った幅)が、積載されているシートの幅と一致するか否かを判定する。処理対象の印刷ジョブで用いるシートの幅と、既に積載されているシートの幅とが一致しないと判定すると、印刷ジョブ処理部111は、待機中の印刷ジョブのうち、積載されているシートの幅以上の幅のシートを用いる印刷ジョブに、処理対象を変更する。更に、印刷ジョブ処理部111は、処理対象の印刷ジョブを実行するとともに、積載トレイにシートを積載して整合部116による整合処理を実行する制御を行う。
次に、図2を参照して、印刷システム100の構成について更に説明する。印刷システム100は、上述のように、印刷装置200と、印刷装置200に接続された、排紙部115及び給紙部205とを備えている。印刷装置200は、図1に示されている、記憶部109、読取部110、印刷ジョブ処理部111、画像形成部112及び操作部113を備えている。
印刷装置200内に備えられた給紙部201〜204(給紙部A〜D)、及び印刷装置200の外部に備えられた給紙部205(給紙部E)は、給紙部114(図1)に対応する。本実施形態では、給紙部201〜204は複数の用紙カセットで構成され、給紙部205は用紙デッキで構成されている。排紙部115には、排出されたシートをそれぞれ積載する複数の積載トレイとして、積載部206〜208(積載部A〜C)が設けられている。紙搬送経路209は、印刷ジョブ処理部111による印刷制御の開始後、シートが給紙部201〜205のいずれかから給紙され、画像形成部112を経て排紙部115(積載部206〜208にいずれか)に到達するまでの、シートの搬送経路を示している。
<排紙部115の構成>
図3は、本実施形態に係る排紙部115を、シートの搬送方向に対する側面から描いた図である。排紙部115は、上述のように、積載部206〜208(積載部A〜C)の3つの積載部(積載トレイ)を有している。積載部206〜208はそれぞれ、整合部301〜303(整合部A〜C)を有している。本実施形態では、排紙部115は、3つの積載トレイを積載部206〜208として有しているが、積載トレイの数はいくつであってもよい。また、積載部206〜208は、スタッカであってもよい。
排紙部115は、上述のようにフィニッシャであり、画像形成部112を経て印刷装置200から排出されたシートを順に取り込む。排紙部115は、取り込んだ複数のシートに対する整合部301〜303による整合処理、複数のシートをホッチキスで綴じるステープル処理、シートに穴を開けるパンチ処理等、取り込んだシートに対する様々な後処理を施すことで、印刷物を生成する。
印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブで指定された積載トレイに、または、印刷ジョブ処理部111自らの判断によって決定した積載トレイにシートを排出する排紙制御を行う。印刷ジョブ処理部111による印刷制御の開始後、給紙部201〜205のいずれかから給紙され、画像形成部112による印刷が行われたシートは、印刷ジョブ処理部111による排紙制御によって、積載部206〜208のいずれかに排出される。
整合部301〜303は、複数の積載部206〜208のそれぞれに対応して設けられ、それぞれ対応する積載部に積載されたシートの搬送方向と平行する側面に当接して、当該積載されたシートを整合する複数の整合部材に相当する。各整合部材は、上述のように一対の部材から成る。整合部301〜303は、整合部116(図1)に対応している。
次に、図4は、本実施形態に係る排紙部115を、シートの搬送方向に対して正面から描いた図である。図4に示すように、整合部(整合部材)301〜303は、それぞれ一対の部材で構成されている。図4では、排出された複数のシートが、印刷物401として積載部206に排出され積載されている場合を示している。
図4に示す状態において、整合部301の2つの部材は、シートの排出前に、シートの幅よりも広い間隔で位置するように、シートの排出方向と直交する幅方向に移動する。更に、整合部301の2つの部材は、シートの排出後、シートの中心方向に(シートの排出方向と直交する幅方向に沿って間隔を狭めるように)移動して、積載されている複数のシートの両方の側面に当接することによって、当該複数のシートの両端を揃える。このようにして、整合部301は、積載部206に積載された複数のシートを整合する整合処理を実行する。
また、シートが積載されていない積載部207及び208にそれぞれ対応して設けられた整合部302及び303は、印刷ジョブ処理部111による排紙制御によって、対応する積載部にシートが排出されるまで、それぞれ定位置で待機する。
次に、図5は、図4と同様、本実施形態に係る排紙部115を、シートの搬送方向に対して正面から描いた図である。図5では、複数のシートが印刷物501として積載部206に排出及び積載されている。印刷物501には、整合部301によって既に整合処理が施されている。更に、印刷物501を構成するシートよりも幅が小さい複数のシートが、印刷物502として、印刷物501の上に排出及び積載されている。
このような場合、整合部301によって、印刷物501の上に積載された印刷物502に対して整合処理を行う場合を想定する。この場合、整合部301の2つの部材の底面を、積載済みの印刷物501に当接させる必要がある。この状態で、整合部301の2つの部材をシートの幅方向に移動させる動作を行うと、当該2つの部材が積載済みの印刷物501を擦ってしまう。これにより、印刷物501の上のトナーが剥がれるとともに、剥がれたトナーが整合部301に付着して、印刷物501の白紙部分に当該トナーが付着してしまう可能性がある。その結果、印刷物501の画像品質の低下につながりうる。このような画像品質の低下を防ぐためには、例えば、排出先として指定された積載トレイに積載されている印刷物501が取り除かれるまで、その積載トレイに対する新たなシート(印刷物502)の排出を中断すればよい。
次に、図6を参照して、印刷ジョブでシートの排出先として指定された積載トレイに積載されている印刷物501が取り除かれるまで、その積載トレイに対する新たなシート(印刷物502)の排出を中断する、上述の処理について説明する。図6は、印刷システム100によって受け付けられ、印刷ジョブ処理部111によって管理されている印刷ジョブの一覧を示す印刷ジョブ管理テーブルの一例を示す図である。図6に示す印刷ジョブ管理テーブル601には、印刷ジョブ処理部111が印刷システム100内に保存している全ての印刷ジョブに関する情報が含まれている。印刷ジョブ処理部111は、新たな印刷ジョブを受け付ける受付処理を行うと、その印刷ジョブに関する情報を、印刷ジョブ管理テーブル601に格納するとともに、実行が開始されるまでその印刷ジョブを待機させる。印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブ管理テーブル601に含まれる情報に従って、印刷ジョブを順に実行する。なお、印刷ジョブ管理テーブル601は、記憶部109またはRAM108に保存されている。
印刷ジョブ管理テーブル601は、各印刷ジョブについて、印刷ジョブ名、印刷ジョブの処理順序、シートの排出先の指定、シートのサイズ(用紙サイズ)、主走査方向のシート幅(用紙幅)、及び印刷ジョブの処理状況をそれぞれ示す情報が含んでいる。なお、印刷ジョブは、印刷システム100が受け付けた順に処理されるものとする。このため、図6に示す印刷ジョブの処理順序(実行順序)は、印刷システム100が印刷ジョブを受け付けた順序と同一である。また、シートの排出先として、積載部206〜208にそれぞれ対応するトレイ1〜3が指定可能である。各印刷ジョブには、少なくともシートの排出先、及び印刷処理に用いるシートのサイズが印刷設定として指定されており、指定された印刷設定に対応する情報が印刷ジョブ管理テーブル601に格納される。
図6では、印刷ジョブA〜Eの5つの印刷ジョブを印刷システム100が受け付けている場合を示しており、印刷ジョブA〜Eの全てにおいて、整合処理の実行が指定されているものとする。印刷ジョブA〜Eのうち、現在、処理順序2の印刷ジョブBが処理対象となっている。処理順序1の印刷ジョブAについては、既に処理が終了し、指定されたトレイ1(積載部206)に、印刷済みのシートが排出され積載されている。ただし、トレイ1に積載されたシートは、未だ取り除かれておらず、トレイ1上に残っている(積載されている)状態にある。このため、印刷ジョブ管理テーブル601では、印刷ジョブAの処理状況が、そのような状態を示す「終了(未除去)」となっている。また、処理順序3〜5の印刷ジョブC〜Eについては、処理待ちの状態(待機状態)を示す「待機中」となっている。
印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブAの処理が完了すると、印刷ジョブ管理テーブル601に従って、処理順序2の印刷ジョブBを処理対象として、印刷ジョブBの実行を開始する。印刷ジョブ管理テーブル601によれば、印刷ジョブBでは、トレイ1がシートの排出先として指定されており、かつ、トレイ1(積載部206)には、印刷ジョブAによる印刷物が依然として残っている。即ち、トレイ1には、図4に示すように、シート(印刷物401)が依然として積載されている。また、印刷ジョブ管理テーブル601によれば、トレイ1に残っているシート(印刷物401)の幅(297mm)は、印刷ジョブBで使用するシートの幅(210mm)よりも大きい。
この場合に、既にトレイ1に積載されているシートの画像品質の低下を防ぐためには、印刷ジョブ処理部111は、上述のように、印刷ジョブBの実行を中断し、トレイ1へのシートの排出及び整合処理(シート処理)を行わないようにすればよい。このため、図6に示す印刷ジョブ管理テーブル601では、印刷ジョブBの処理状況として、実行を中断していることを示す「中断中」となっている。印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブBでシートの排出先として指定されたトレイ1に積載されているシートが取り除かれると、中断している印刷ジョブBの実行を再開し、トレイ1へのシートを積載して整合処理を実行する。
以上のような処理によって、指定された積載トレイ(トレイ1)に新たに積載されるシートに対する整合処理に起因した、既に積載されているシートの画像品質の低下を防ぐことが可能である。しかし、このように印刷ジョブの実行を中断する場合、積載トレイ(トレイ1)からシートが取り除かれるまで、印刷処理を一切完了することができず、印刷システム100の生産性が低下してしまう。
そこで、本実施形態では、印刷ジョブ(第1のジョブ)で用いるシートの排出先となる積載トレイ(トレイ1に対応する積載部206)に、排出対象のシートと幅が異なるシートが既に積載されている場合、印刷ジョブ処理部111は、以下の処理を実行する。印刷ジョブ処理部111は、保存(スプール)している印刷ジョブのうちで、排出先の積載トレイに積載されているシートの幅以上の幅のシートを用いる印刷ジョブ(第2のジョブ)を選択する。更に、印刷ジョブ処理部111は、処理対象の印刷ジョブを、選択した印刷ジョブに変更し、変更後の処理対象の印刷ジョブを実行する。これにより、印刷ジョブ処理部111は、既に積載されているシートの上に、変更後の処理対象の印刷ジョブの実行によって排出されるシートを積載し、整合部116による整合処理を実行するよう、印刷システム100を制御する。
ここで、図7を参照して、上述の本実施形態に係る印刷ジョブ処理部111による制御(シート処理)の一例について説明する。図7は、本実施形態に係る、印刷ジョブ処理部111によって管理されている印刷ジョブの一覧を示す印刷ジョブ管理テーブルの一例を示す図である。図7に示す印刷ジョブ管理テーブル701は、本実施形態に係る、印刷ジョブ処理部111が実行する処理に対応したテーブルである。図7では、図6と同様、印刷ジョブA〜Eの5つの印刷ジョブを印刷システム100が受け付けている場合を示しており、印刷ジョブA〜Eの全てにおいて、整合処理の実行が指定されているものとする。印刷ジョブ管理テーブル701に含まれる印刷ジョブA〜Eは、印刷ジョブ管理テーブル601に含まれる印刷ジョブA〜Eと同様である。一方で、図7では、各印刷ジョブの処理順序及び処理状況が図6とは異なっている。
印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブAの処理の完了後、印刷ジョブ管理テーブル701に従って、処理順序2の印刷ジョブBを処理対象とする。その際、印刷ジョブ処理部111は、上述のように、印刷ジョブBで排出先として指定されたトレイ1(積載部206)における、シートの積載の有無を確認する。印刷ジョブ管理テーブル701によれば、印刷ジョブAによる印刷物が、トレイ1に依然として残っている。このため、印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブAで用いるシートの幅と、印刷ジョブBで用いられ、トレイ1に残っているシートの幅とが一致するか否かを判定する。ここで、印刷ジョブAで用いるシートの幅(210mm)が、トレイ1に残っているシートの幅(297mm)よりも小さく、一致しない。そこで、印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブBの処理を中断し、処理対象の印刷ジョブを他の印刷ジョブに変更する。その際、印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブ管理テーブル701における印刷ジョブBの処理状況を「中断中」とする。
具体的には、印刷ジョブ処理部111は、待機中の印刷ジョブC〜Eのうち、トレイ1に残っているシートの幅(297mm)以上のシートを用いる印刷ジョブに、処理対象を変更する。ここでは、印刷ジョブD及びEで用いるシートの幅(297mm)が、トレイ1に残っているシートの幅と同一であるため、これらの印刷ジョブが変更対象の印刷ジョブとして選択可能である。印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブD及びEのうち、先の処理順序が割り当てられている印刷ジョブDに、処理対象を変更し、印刷ジョブDを、印刷ジョブBに優先して実行する。その結果、図7に示すように、印刷ジョブDが処理順序2に変更され、印刷ジョブB及びDは、処理順序が1ずつずらされ、処理順序3及び4となる。また、印刷ジョブ管理テーブル701において、印刷ジョブDの処理状況が「待機中」から「実行中」に変更される。このように、印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブの実行順序を変更することによって、処理対象の印刷ジョブを印刷ジョブB(第1のジョブ)から印刷ジョブD(第2のジョブ)に変更する。
図8は、図4及び図5と同様、本実施形態に係る排紙部115を、シートの搬送方向に対して正面から描いた図である。図8は、図7を用いて説明したシート処理の結果を示している。図8では、複数のシートが印刷物801として積載部206に排出及び積載されている。印刷物801は、印刷ジョブAの実行によって印刷装置200から排出され、積載された複数のシートであり、整合部301によって既に整合処理が施されている。また、印刷物801の上には、複数のシートが印刷物802として排出及び積載されている。印刷物802は、上述のように選択された印刷ジョブDの実行によって印刷装置200から排出され、積載された複数のシートである。印刷物802は、印刷物801の上に積載された状態で、整合部301によって整合処理が施される。
図8に示すように、積載部206に既に積載されているシート(印刷物801)の上に、同一の幅のシート(または、より大きな幅のシート)を積載して整合処理を行ったとしても、積載されているシートの画像品質の低下にはつながらない。これは、上述のように、新たに積載されるシートに対して整合処理を実行する際に、整合部材が、既に積載されているシートに接触することがないためである。また、処理対象の印刷ジョブを変更して実行することによって、印刷処理及びシート処理を中断させることがないため、印刷システム100の生産性を低下させることもない。
<印刷システム100によるシート処理の手順>
次に、図9を参照して、本実施形態に係る印刷システム100によって実行されるシート処理の手順について説明する。なお、本フローチャートの各ステップの処理は、印刷ジョブ処理部111が、記憶部109に格納されたプログラムをRAM208に読み出して実行することによって、印刷システム100上で実現される。
まず、S901で、印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブ管理テーブル701で管理している、既に受け付けた印刷ジョブのうち、次の処理対象の印刷ジョブに基づく処理を開始する。なお、印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブの受付処理で新たに印刷ジョブを受け付けた(受信した)場合、その印刷ジョブを記憶部109に一時的にスプールするとともに、受け付けた印刷ジョブに関する情報を、印刷ジョブ管理テーブル701に登録する。また、印刷ジョブは、例えば、ホストコンピュータ101から送信されるプリントジョブ、印刷システム100で実行されるコピージョブ若しくは保存データジョブ、または、外部機器よりネットワーク103(電話回線等)を通じて送信されるFAXジョブである。
次に、S902で、印刷ジョブ処理部111は、処理対象の印刷ジョブを解析することで、当該印刷ジョブの種類及び印刷設定(特に、シートの排出先の指定を示す排出先指定情報、及びシートの幅)を得る。具体的には、印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブ管理テーブル701に登録されている情報を解析する。なお、印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブに排出先の具体的な指定が含まれていない場合、自らの判断によって排出先の積載部(積載トレイ)を選択し、排出先指定情報を生成してもよい。例えば、印刷ジョブ処理部111は、印刷システム100において予め定められた積載部を、排出先の積載部として選択してもよい。
S902の後、S903で、印刷ジョブ処理部111は、S902で得た排出先指定情報に基づいて、指定された積載部に、処理対象の印刷ジョブより前に実行した印刷ジョブに基づく印刷物(シート)が積載された状態で残っているか否かを判定する。例えば、印刷ジョブ処理部111は、指定された積載部に設けられたセンサを用いて、シートの有無を検出することによって、S902の判定処理を行う。印刷ジョブ処理部111は、シートが積載されていない場合には、処理をS906に進め、処理対象の印刷ジョブを実行する一方、シートが積載されている場合には、処理をS904に進める。
S904で、印刷ジョブ処理部111は、指定された積載部に積載されているシートの幅を特定する。例えば、印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブの実行履歴に基づいて、処理対象の印刷ジョブより以前に実行された印刷ジョブのうち、同一の積載部が指定された最後の印刷ジョブを特定し、特定した印刷ジョブで用いたシートの幅(主走査幅)を特定する。なお、印刷ジョブ処理部111は、上述のように、印刷ジョブ管理テーブル701から、指定された積載部に積載されているシートの幅を特定してもよい。
S904の後、印刷ジョブ処理部111は、S904で特定したシート幅に基づいて、処理対象の印刷ジョブを実際に実行した場合に、指定された積載部において整合処理が可能な状態であるか否かを判定する。ここでは、印刷ジョブ処理部111は、指定された積載部に積載されているシートの幅が、処理対象の印刷ジョブで用いるシートの幅と一致する場合には、整合処理が可能な状態であると判定し、処理をS906に進めて、処理対象の印刷ジョブを実行する。また、印刷ジョブ処理部111は、指定された積載部に積載されているシートの幅が、処理対象の印刷ジョブで用いるシートの幅と一致しない場合には、整合処理が可能な状態ではないと判定し、S909に処理を進める。これにより、印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブの実行の中断を防ぐために、処理対象の印刷ジョブの変更を試みる。
上述のように、指定された積載部に既に積載されているシートの上に、幅の異なる(特に、より幅の小さい)シートを積載して整合処理を実行した場合、既に積載されているシートの画像品質の低下を招くおそれがある。そこで、S904では、印刷ジョブ処理部111は、シート幅について上述の判定処理を行うことで、そのような画像品質の低下を招く場合には、整合処理が可能な状態ではないと判定し、処理対象の印刷ジョブの変更を試みる。
なお、S905では、指定された積載部に積載されているシートの幅が、処理対象の印刷ジョブで用いるシートの幅より大きい場合には、処理をS906に進めることで、処理対象の印刷ジョブを変更しなくてもよい。これは、既に積載されているシートの上に、より幅の大きいシートを積載して整合処理を実行したとしても、積載されているシートに整合部材が接触することはなく、積載されているシートの画像品質の低下にはつながらないためである。
S909で、印刷ジョブ処理部111は、処理対象の印刷ジョブに後続する印刷ジョブで、整合処理が可能であるか否かを判定する。具体的には、印刷ジョブ管理テーブル701を参照し、処理対象の印刷ジョブ(印刷ジョブB)に後続する印刷ジョブ(印刷ジョブC〜E)のうち、指定された積載部に積載されているシートの幅以上の幅のシートを用いる印刷ジョブが存在するか否かを判定する。そのような印刷ジョブ(例えば、図7の印刷ジョブD)が存在する場合、印刷ジョブ処理部111は、その印刷ジョブを、実行すべき印刷ジョブとして選択して、処理をS910に進める。S910で、印刷ジョブ処理部111は、処理対象の印刷ジョブを、S909で選択した印刷ジョブに変更する。その後、印刷ジョブ処理部111は、処理をS906に進め、変更後の処理対象の印刷ジョブを実行する。そのような印刷ジョブが存在しない場合、印刷ジョブ処理部111は、処理をS903に戻す。
S909からS903に処理を戻した場合、印刷ジョブ処理部111は、指定された積載部に積載されているシートが除去されるまで、印刷ジョブの実行を中断する。これは、指定された積載部にシートを排出すると、既に積載されているシートの画像品質を低下させる可能性があるため、そのような画像品質の低下が生じるのを防ぐためである。なお、この場合、印刷ジョブ処理部111は、シートの排出及び整合処理を実行できないことを示す情報を操作部113にすることで、指定された積載部に積載されているシートの除去を、ユーザに促してもよい。
S903、S905またはS910からS906に処理を進めると、S906で、印刷ジョブ処理部111は、受け付けた印刷ジョブに含まれる、印刷対象の画像データに画像処理を施し、RIP処理後のラスタデータを得る。その後、印刷ジョブ処理部111は、S907に処理を進める。S907で、印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブに対応するラスタデータを画像形成部112に転送し、当該ラスタデータに基づいてシートに画像を形成するよう、画像形成部112に指示する。
最終的に、S908で、印刷ジョブ処理部111は、画像が形成されたシートを、画像形成部112から排紙部115に搬送させる(印刷装置200から排紙部115に排出する)。更に、印刷ジョブ処理部111は、画像形成部112から搬送されたシートを、処理対象の印刷ジョブで指定された積載部に排出し、排出され積載されたシートに対して後処理として整合処理を実行するよう、排紙部115に指示する。以上により、印刷ジョブ処理部111は、印刷ジョブに基づく印刷動作を終了する。
以上説明したように、本実施形態に係る印刷システム100は、印刷ジョブの処理を開始する際、次のように制御する。印刷システム100は、シートの排出先となる積載トレイに既にシートが積載されている場合、処理対象の印刷ジョブで用いるシート幅と、積載されているシートの幅とが一致するか否かを判定する。印刷システム100は、シートの幅が一致しない場合には、待機中の印刷ジョブのうち、積載されているシートの幅以上の幅のシートを用いる印刷ジョブに、処理対象を変更する。更に、印刷システム100は、変更後の処理対象の印刷ジョブを実行するとともに、指定された積載トレイにシートを排出及び積載して、整合部材による整合処理を行う。
本実施形態によれば、積載トレイに新たに積載されるシートに対する整合処理に起因した、既に積載されているシートの画像品質の低下を防ぐことができる。また、シート処理を中断することなく、シートの排出先を変更してシートの積載及び整合処理を行うため、シート処理の生産性を低下させることもない。
[第2の実施形態]
次に、図10乃至図12を参照しながら、本発明の第2の実施形態について説明する。なお以下では、第1の実施形態と共通する部分については説明を可能な限り省略することによって、説明の簡略化している。
印刷ジョブの実行順序には、その印刷ジョブの生成者(ユーザ)またはオペレータ等の何らかの意図が反映されていることが一般的である。このため、印刷システム100において、第1の実施形態のように、処理対象の印刷ジョブを後続する印刷ジョブに変更するために印刷ジョブの実行順序を自動的に変更することが望ましくない場合もある。この場合、印刷システム100において印刷ジョブの実行順序を自動的に変更するのではなく、印刷ジョブの実行順序を変更してもよいか否かをユーザに予め確認することが望ましいであろう。
本実施形態では、印刷ジョブ処理部111は、新たに排出するシートの幅が、当該シートの排出先として指定された積載トレイに積載されているシートの幅と一致しない場合に、処理対象の印刷ジョブを変更して実行するか否かの選択をユーザから受け付ける。かかる選択は、操作部113を介して受け付ける。更に、印刷ジョブ処理部111は、処理対象の印刷ジョブを変更することが選択された場合には、第1の実施形態と同様に、整合処理が可能な異なる印刷ジョブに処理対象を変更して、新たに処理対象となった印刷ジョブを実行する。一方、印刷ジョブ処理部111は、処理対象の印刷ジョブを変更しないことが選択された場合には、印刷ジョブの実行を中断し、指定された積載トレイに積載されているシートの除去をユーザに促す。
まず、図10を参照して、本実施形態に係る操作部113の構成、及び操作部113に対するユーザの操作について説明する。操作部113は、表示部1001、入力キー1002、スタートキー1003、ストップキー1004、及びリセットキー1005を備えている。なお、図10では、表示部1001に、警告メッセージ1006、OKボタン1007、及び待機ボタン1008が表示されている。警告メッセージ1006は、後述する図12のS1210において表示部1001に表示される。本実施形態では、このような警告メッセージ1006によって、処理対象の印刷ジョブを変更(印刷ジョブの実行順序を変更)するか否かの選択を、ユーザに促す。なお、本実施形態では、スタートキー1003、ストップキー1004、及びリセットキー1005は、それぞれハードキーとして構成されている。
表示部1001は、タッチパネル式のLCDであり、印刷システム100の操作や設定等を行うためのUIである。入力キー1002は、数値入力用のテンキーや入力消去用のクリアキー等を含む。スタートキー1003は、印刷動作の開始指示を行うためのUIである。ストップキー1004は、印刷動作の中断指示を行うためのUIである。リセットキー1005は、入力値及び設定値を初期値に戻す指示を行うためのUIである。
また、図11は、図10に示す警告メッセージ1006とは異なる警告メッセージ1101が表示部1001に表示された例を示している。警告メッセージ1101は、後述する図12のS1212において表示部1001に表示される。本実施形態では、このような警告メッセージ1101によって、指定された積載トレイ(排紙トレイ)に積載されているシート(印刷用紙)を取り除くことを、ユーザに促す。
<印刷システム100によるシート処理の手順>
次に、図12を参照して、本実施形態の印刷システム100によって実行されるシート処理の手順について説明する。なお、本フローチャートの各ステップの処理は、印刷ジョブ処理部111が、記憶部109に格納されたプログラムをRAM208に読み出して実行することによって、印刷システム100上で実現される。
まず、S1201〜S1209は、S901〜S909と同様である。印刷ジョブ処理部111は、S1209で、S909と同様の判定処理で、処理対象の印刷ジョブに後続する印刷ジョブで、整合処理が可能であると判定した場合、処理をS1210に進め、整合処理が可能ではないと判定した場合、処理をS1212に進める。
S1210で、印刷ジョブ処理部111は、後続する印刷ジョブのうちで、整合処理可能な印刷ジョブに処理対象を変更する(排紙可能な印刷ジョブを優先する)か否かの選択を促すメッセージ(警告メッセージ1006)を、操作部113に表示する。これにより、印刷ジョブ処理部111は、印刷システム100のユーザに対して、操作部113を介した選択を促す。S1210では、警告メッセージ1006によって、処理対象の印刷ジョブ(第1のジョブ)から、整合処理可能な印刷ジョブ(第2のジョブ)に処理対象を変更するか否かの選択を、ユーザに促す。
S1210で、印刷ジョブ処理部111は、操作部113を介して、処理対象の印刷ジョブを変更することが選択されたと判定した場合(即ち、OKボタン1007が押下された場合)、処理をS1211に進める。S1211では、印刷ジョブ処理部111は、S910と同様、S1209で、実行すべき印刷ジョブとして選択した印刷ジョブに、処理対象の印刷ジョブを変更する。その後、印刷ジョブ処理部111は、処理をS1206に進め、変更後の処理対象の印刷ジョブを実行する。一方、S1210で、印刷ジョブ処理部111は、操作部113を介して、処理対象の印刷ジョブを変更しないことが選択されたと判定した場合(即ち、待機ボタン1008が押下された場合)、処理をS1212に進める。
S1212で、処理対象の印刷ジョブを変更することなく、印刷ジョブ処理部111は、指定された積載部に積載されているシートが除去されるまで、印刷ジョブの実行を中断する。また、印刷ジョブ処理部111は、シートの除去を促すメッセージ(警告メッセージ1101)を、操作部113に表示する。印刷ジョブ処理部111は、指定された積載部に積載されているシートが除去されると、S1203の処理を再び実行する。
S1203、S1205またはS1211からS1206に処理を進めると、印刷ジョブ処理部111は、S906〜S908と同様の処理を、S1206〜S1208でそれぞれ実行する。
なお、本実施形態では、S1210において、処理対象の印刷ジョブを変更するか否かの選択をユーザに促すために、操作部113に警告メッセージ1006を表示する場合について一例として説明した。ユーザによる選択は、操作部113だけでなく、ユーザが操作するホストコンピュータ101(外部装置)を介して受け付けてもよい。この場合、印刷ジョブ処理部111は、S1210で、印刷ジョブの送信元であるホストコンピュータ101に対して、処理対象の印刷ジョブを変更するか否かを問い合わせる。この場合、ホストコンピュータ101のプリンタドライバ104は、印刷システム100の印刷ジョブ処理部111からの問い合わせに応じて、ホストコンピュータ101の表示部に、警告メッセージ1006と同様のメッセージを表示すればよい。ホストコンピュータ101は、表示部を介して受け付けたユーザの選択を示す応答を、印刷システム100に返せばよい。印刷システム100の印刷ジョブ処理部111は、その応答結果に基づいて、ユーザの選択を受け付ける。印刷ジョブ処理部111は、このような方法によっても、ユーザの選択を受け付けて、ユーザの意図に沿った排紙制御を行うことが可能である。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様、積載トレイに新たに積載されるシートに対する整合処理に起因した、既に積載されているシートの画像品質の低下を防ぐことができる。また、シート処理を中断することなく、シートの排出先を変更してシートの積載及び整合処理を行うため、シート処理の生産性を低下させることもない。本実施形態では、更に、ユーザの意図を反映させた排紙制御を実行することが可能である。
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワークまたは各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (9)

  1. シート処理装置であって、
    排出されたシートを積載する積載トレイと、
    前記積載トレイに積載されたシートの側面に当接して、当該積載されたシートを整合する整合部材を有する整合手段と、
    処理対象の第1のジョブで用いるシートの排出先となる前記積載トレイに既にシートが積載されていると、前記第1のジョブで用いるシートの幅と、前記積載トレイに積載されているシートの幅とが一致するか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段によって、前記第1のジョブで用いるシートの幅と前記積載されているシートの幅とが一致しないと判定されると、待機中のジョブのうち、前記積載されているシートの幅以上の幅のシートを用いる第2のジョブに、前記処理対象を前記第1のジョブから変更する変更手段と、
    前記第1のジョブ、または前記処理対象が変更された場合には前記第2のジョブを実行するとともに、前記積載トレイにシートを積載して前記整合手段による整合処理を実行するように制御する制御手段と
    を備えることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記変更手段は、
    前記判定手段によって、前記第1のジョブで用いるシートの幅と前記積載されているシートの幅とが一致しないと判定された場合、
    前記第1のジョブで用いるシートの幅が、前記積載されているシートの幅よりも大きいときは、前記処理対象を変更せず、
    前記第1のジョブで用いるシートの幅が、前記積載されているシートの幅よりも小さいときは、前記第1のジョブから前記第2のジョブに前記処理対象を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  3. 前記制御手段は、
    前記判定手段によって、前記第1のジョブで用いるシートの幅と前記積載されているシートの幅とが一致しないと判定され、かつ、待機中のジョブに、前記積載されているシートの幅以上の幅のシートを用いるジョブが存在しない場合には、前記積載トレイに積載されているシートが除去されるまで、ジョブの実行を中断する
    ことを特徴とする請求項1に記載のシート処理装置。
  4. ジョブを受け付けて、前記制御手段による実行が開始されるまで当該ジョブを待機させる受付手段を更に備え、
    前記制御手段は、前記受付手段によって受け付けられ、待機中のジョブを順に実行し、
    前記変更手段は、
    前記制御手段によるジョブの実行順序を変更することによって、前記第1のジョブから前記第2のジョブに前記処理対象を変更する
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  5. 前記判定手段によって、前記第1のジョブで用いるシートの幅と前記積載されているシートの幅とが一致しないと判定されると、前記第1のジョブから前記第2のジョブに前記処理対象を変更するか否かの選択をユーザから受け付ける選択手段を更に備え、
    前記変更手段は、前記選択手段を介して、前記第1のジョブから前記第2のジョブに前記処理対象を変更することが選択された場合に、前記処理対象を変更する
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  6. 前記選択手段を介して、前記第1のジョブから前記第2のジョブに前記処理対象を変更しないことが選択された場合に、前記積載トレイに積載されているシートを除去することを促すメッセージを表示部に表示する表示制御手段
    を更に備えることを特徴とする請求項5に記載のシート処理装置。
  7. 前記シート処理装置は、ネットワークを介して外部装置と通信可能であり、
    前記選択手段は、
    前記判定手段によって、前記第1のジョブで用いるシートの幅と前記積載されているシートの幅とが一致しないと判定されると、前記ネットワークを介して前記外部装置に対して、前記第1のジョブから前記第2のジョブに前記処理対象を変更するか否かを問い合わせ、前記外部装置からの応答に基づいて前記選択を受け付ける
    ことを特徴とする請求項5または6に記載のシート処理装置。
  8. 排出されたシートを積載する積載トレイと、前記積載トレイに積載されたシートの側面に当接して、当該積載されたシートを整合する整合部材を有する整合手段とを備えるシート処理装置の制御方法であって、
    判定手段が、処理対象の第1のジョブで用いるシートの排出先となる前記積載トレイに既にシートが積載されていると、前記第1のジョブで用いるシートの幅と、前記積載トレイに積載されているシートの幅とが一致するか否かを判定する判定工程と、
    変更手段が、前記判定工程で、前記第1のジョブで用いるシートの幅と前記積載されているシートの幅とが一致しないと判定されると、待機中のジョブのうち、前記積載されているシートの幅以上の幅のシートを用いる第2のジョブに、前記処理対象を前記第1のジョブから変更する変更工程と、
    制御手段が、前記第1のジョブ、または前記処理対象が変更された場合には前記第2のジョブを実行するとともに、前記積載トレイにシートを積載して前記整合手段による整合処理を実行するように制御する制御工程と
    を含むことを特徴とするシート処理装置の制御方法。
  9. 請求項8に記載のシート処理装置の制御方法における各工程をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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