JP2014108759A - 低沸点燃料の移送システム、低沸点燃料の移送方法及び低沸点燃料の燃料供給船 - Google Patents

低沸点燃料の移送システム、低沸点燃料の移送方法及び低沸点燃料の燃料供給船 Download PDF

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Abstract

【課題】 燃料受給船の建造コストを削減すると共に、燃料受給船の小型化及び燃料消費量の低減を図ることができる低沸点燃料の移送システムを提供すること。
【解決手段】 燃料供給船12が備える供給燃料タンク13内の低沸点の液化ガス燃料3を、供給パイプ14を介して燃料受給船15が備える受給燃料タンク16に供給ポンプ17で移送するための低沸点燃料の移送システム11において、受給燃料タンク16内で発生した未燃焼気化ガス3aを燃料供給船12に返送するための返送パイプ18と、燃料供給船12に設けられ、返送パイプ18を介して燃料供給船12に返送された未燃焼気化ガス3aを大気に開放せずに済むように所定の処理をすることができる気化ガス処理装置19とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、燃料供給船が備える供給燃料タンク内の低沸点の液化ガス燃料(低沸点燃料)を、供給パイプを介して燃料受給船が備える受給燃料タンクに移送するための低沸点燃料の移送システム、低沸点燃料の移送方法及び低沸点燃料の燃料供給船に関する。
昨今の環境問題、特に二酸化炭素の排出削減の観点より、船の燃料として液体水素やLNG等の液化ガス燃料を用いることが計画されている。これらの燃料に共通する特徴として沸点が低いということが挙げられる。因みに、液体水素及びLNGのそれぞれの沸点は、−252℃及び−163℃である。
通常、船への燃料の供給は、例えば図6に示すように、燃料供給船1の供給燃料タンク2から燃料3の供給を受ける燃料受給船4の受給燃料タンク5へと、海上で燃料3を、供給パイプ6を介して供給ポンプ7で移送して行うことが多い。ところが、例えば燃料受給船4の空となっている受給燃料タンク5に上記のような低沸点燃料3を移送すると、空の受給燃料タンク5は、燃料3の気化温度(沸点)よりも高い温度状態となっているために、低沸点燃料3(液化ガス燃料)が気化し、一時的に大量の気化ガス3a(ボイルオフガス(BOG))が発生する。ただし、このときの低沸点燃料3が気化するときの潜熱で、受給燃料タンク5は冷却され、それ以降の燃料移送では、気化ガス3aの発生は低下する。
ところで、燃料供給船1から陸上のLNG設備への上記のような低沸点燃料3を移送する場合は、上記のように発生する気化ガス3aは、大気に解放することが許容されているので、大気に解放されている。しかし、燃料供給船1から海上の燃料受給船4に低沸点燃料3を移送する場合は、舶用業界で規定されている各種の規制によって、緊急時以外には、上記のような気化ガス3a(未燃焼の可燃性ガス。以下、「未燃焼気化ガス」と言う。)を大気に解放することは、認められていない。
このため、燃料供給船1の供給燃料タンク2から海上の燃料受給船4の受給燃料タンク5へと低沸点燃料3(液化ガス燃料)を移送する場合には、この未燃焼気化ガス3aを大気に解放せずに済むように所定の処理をする気化ガス処理装置を燃料受給船4に設ける必要がある。
そして、このような気化ガス処理装置を備える燃料受給船(液化ガス燃料船)の一例が、特許文献1に開示されている。この気化ガス処理装置を備える燃料受給船は、この燃料受給船が備える燃料タンク内の液化ガス燃料3から自然発生する未燃焼気化ガス3aを気化ガス処理装置によって処理して、この処理済みのガスを大気に解放するようにしているものである。
特開2010−23776号公報
しかし、このように燃料受給船4に気化ガス処理装置を設けることとすると、液化ガス燃料3を燃料として使用する全ての燃料受給船4にこのような気化ガス処理装置を設ける必要があり、全ての燃料受給船4の設備が複雑化することになる。その結果、燃料受給船4の建造コストが増大し、更に、燃料受給船4が大型化するので、燃料受給船4の燃料消費量が増加するという問題が生じる。なお、燃料受給船4の数は、燃料供給船1の数よりも多いのが通常であるので、船舶のトータルとしての設備が増大することになる。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、燃料受給船の建造コストを削減すると共に、燃料受給船の小型化及び燃料消費量の低減を図ることができる低沸点燃料の移送システム、低沸点燃料の移送方法及び低沸点燃料の燃料供給船を提供することを目的としている。
本発明に係る低沸点燃料の移送システムは、燃料供給船が備える供給燃料タンク内の低沸点の液化ガス燃料を、供給パイプを介して燃料受給船が備える受給燃料タンクに供給ポンプで移送するための低沸点燃料の移送システムにおいて、前記受給燃料タンク内で発生した未燃焼気化ガスを前記燃料供給船に返送するための返送パイプと、前記燃料供給船に設けられ、前記返送パイプを介して前記燃料供給船に返送された未燃焼気化ガスを大気に開放せずに済むように所定の処理をすることができる気化ガス処理装置とを備えることを特徴とするものである。
この発明に係る低沸点燃料の移送システムによると、燃料供給船が備える供給燃料タンク内の低沸点の液化ガス燃料を、供給パイプを介して燃料受給船が備える受給燃料タンクに移送することができる。そして、受給燃料タンク内で発生した未燃焼気化ガス(ボイルオフガス(BOG))を返送パイプを介して燃料供給船に返送することができる。また、燃料供給船に設けられている気化ガス処理装置は、返送パイプを介して燃料供給船に返送された未燃焼気化ガスを大気に開放せずに済むように所定の処理をすることができる。これによって、未燃焼気化ガスの大気開放に関する規制を満たすことができ、環境の保護に貢献できる。
この発明に係る低沸点燃料の移送システムにおいて、前記気化ガス処理装置は、未燃焼気化ガスを燃料として使用するディーゼルエンジン又はボイラを含むものとするとよい。
このように、燃料受給船から燃料供給船に返送されてきた未燃焼気化ガスを、燃料供給船のディーゼルエンジン又はボイラの燃料として使用すると、当該未燃焼気化ガスを有効に活用することができる。
この発明に係る低沸点燃料の移送システムにおいて、前記気化ガス処理装置は、未燃焼気化ガスを燃焼させるためのガス焼却装置、又は未燃焼気化ガスを液化処理するための再液化装置を含むものとするとよい。
このようにすると、燃料受給船から燃料供給船に返送されてきた未燃焼気化ガスを大気に開放せずに、ガス焼却装置によって燃焼させて燃焼済みガスとして大気に開放することができる。そして、燃料受給船から燃料供給船に返送されてきた未燃焼気化ガスを再液化装置で液化処理すると、例えばこの液化された液化ガス燃料を、燃料受給船の受給燃料タンクに移送したり、燃料供給船のディーゼルエンジン又はボイラの燃料として使用することができる。
そして、返送されてきた未燃焼気化ガスを燃料供給船のディーゼルエンジン又はボイラの燃料として使用するものとしたときは、ガス焼却装置によって燃焼させる必要がある未燃焼気化ガスの量、又は再液化装置によって再液化する必要がある未燃焼気化ガスの量を抑えることができる。これによって、ガス焼却装置又は再液化装置の小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
この発明に係る低沸点燃料の移送システムにおいて、前記燃料供給船は、前記返送パイプを介して前記燃料供給船に返送された未燃焼気化ガスを前記供給燃料タンク内に押し込むコンプレッサを備え、前記供給燃料タンク内に押し込まれた未燃焼気化ガスを、前記気化ガス処理装置で前記所定の処理を行うものとするとよい。
このようにすると、燃料供給船に返送された未燃焼気化ガスを供給燃料タンク内にコンプレッサで押し込み、この供給燃料タンク内に押し込まれた未燃焼気化ガスを、気化ガス処理装置で前記所定の処理を行うことができる。そして、返送された未燃焼気化ガスを供給燃料タンク内に圧縮して貯めるようにすると、この供給燃料タンク内の液化ガス燃料を、供給パイプを介して燃料受給船の受給燃料タンクに安定した流量で移送することができると共に、燃料受給船の受給燃料タンク内の未燃焼気化ガスを燃料供給船の供給燃料タンク内に安定した流量で返送することができる。そして、この供給燃料タンク内に貯められた未燃焼気化ガスを気化ガス処理装置で安定した流量で前記所定の処理をすることができる。
そして、返送された未燃焼気化ガスを供給燃料タンク内に貯めるようにすると、未燃焼気化ガスを圧縮して貯めておくために、例えば別にリザーバタンクを用意する必要がなく、燃料供給船の設備の簡略化を図ることができる。
この発明に係る低沸点燃料の移送システムにおいて、前記供給燃料タンク内の液化ガス燃料を当該液化ガス燃料のジェット流で撹拌して、前記供給燃料タンク内の液化ガス燃料と未燃焼気化ガスとを互いに接触させるものとするとよい。
このように供給燃料タンク内の液化ガス燃料を当該液化ガス燃料のジェット流で撹拌すると、この供給燃料タンク内の液化ガス燃料の液面近くに滞留している上層の液化ガス燃料よりも低温であり、供給燃料タンクの底に滞留している下層の液化ガス燃料を、液面に向かって移動させることができる。これによって、供給燃料タンク内に返送されてくる未燃焼気化ガスを、液面に移動している低温の下層の液化ガス燃料に効率よく接触させて冷却することができるので、コンプレッサによって供給燃料タンク内に押し込まれる未燃焼気化ガスにより生じる供給燃料タンク内の圧力上昇を抑制することができる。
この発明に係る低沸点燃料の移送システムにおいて、前記燃料供給船は、リザーバタンクと、前記返送パイプを介して前記燃料供給船に返送された未燃焼気化ガスを前記リザーバタンク内に押し込むコンプレッサとを備え、前記リザーバタンク内に押し込まれた未燃焼気化ガスを、前記気化ガス処理装置で前記所定の処理を行うものとするとよい。
このようにすると、燃料供給船に返送された未燃焼気化ガスをリザーバタンク内にコンプレッサで押し込み、このリザーバタンク内に押し込まれた未燃焼気化ガスを、気化ガス処理装置で前記所定の処理を行うことができる。そして、このように返送されてくる未燃焼気化ガスをリザーバタンク内にコンプレッサで押し込むためには、このリザーバタンクを耐圧構造とする必要があるが、リザーバタンクを小型にすることによって、リザーバタンクのコスト及び重量の低減を図ることができる。つまり、返送されてくる未燃焼気化ガスを、例えば所定大きさの供給燃料タンク内にコンプレッサで押し込むことにした場合は、供給燃料タンクを耐圧構造とする必要がありそのコスト及び重量が嵩むことになる。
そして、返送された未燃焼気化ガスを圧縮してリザーバタンク内に貯めるようにすると、例えば供給燃料タンクを常に大気圧付近の圧力に保つことができるため、リザーバタンクの圧力と関係なく、新たな液化ガス燃料を供給燃料タンクに追加搭載することができる。これによって、液化ガス燃料を燃料受給船に移送するための準備作業を簡単に行うことができる。その結果、例えば燃料供給船による液化ガス燃料の移送作業を行うために、燃料供給船をその移送作業を行う場所に比較的自由に向かわせることができ、燃料供給船の運航の自由度を高めることができる。
また、返送された未燃焼気化ガスを圧縮してリザーバタンク内に貯めるようにすると、返送された未燃焼気化ガスを圧縮して供給燃料タンク内に貯めるようにした場合と同様に、供給燃料タンク内の液化ガス燃料を、供給パイプを介して燃料受給船の受給燃料タンクに安定した流量で移送することができると共に、燃料受給船の受給燃料タンク内の未燃焼気化ガスを燃料供給船のリザーバタンク内に安定した流量で返送することができる。そして、このリザーバタンク内に貯められた未燃焼気化ガスを気化ガス処理装置で安定した流量で前記所定の処理をすることができる。
この発明に係る低沸点燃料の移送システムにおいて、前記供給燃料タンク又は前記リザーバタンク内に貯められている未燃焼気化ガスに液化ガス燃料を噴霧するものとするとよい。
このようにすると、供給燃料タンク又はリザーバタンク内に返送されてくる未燃焼気化ガスを、噴霧された液化ガス燃料によって効率よく冷却することができるので、未燃焼気化ガスが供給燃料タンク又はリザーバタンク内に返送されることにより生じる当該供給燃料タンク又はリザーバタンク内の圧力上昇を抑制することができる。
本発明に係る低沸点燃料の移送方法は、燃料供給船が備える供給燃料タンク内の低沸点の液化ガス燃料を、供給パイプを介して燃料受給船が備える受給燃料タンクに供給ポンプで移送するための低沸点燃料の移送方法において、前記受給燃料タンク内で発生した未燃焼気化ガスを、返送パイプを介して前記燃料供給船に返送し、前記返送パイプを介して前記燃料供給船に返送された未燃焼気化ガスを、前記燃料供給船に設けられている気化ガス処理装置によって、大気に開放せずに済むように所定の処理をすることを特徴とするものである。
この発明に係る低沸点燃料の移送方法によると、本発明に係る低沸点燃料の移送システムと同様の作用を奏する。
本発明に係る低沸点燃料の燃料供給船は、低沸点の液化ガス燃料が貯留されている供給燃料タンクと、この供給燃料タンクと燃料受給船が備える受給燃料タンクとを互いに接続する供給パイプと、前記供給燃料タンク内の低沸点の液化ガス燃料を、前記供給パイプを介して前記受給燃料タンクに移送するための供給ポンプとを備える低沸点燃料の燃料供給船において、前記受給燃料タンク内で発生した未燃焼気化ガスを前記燃料供給船に返送するための返送パイプと、前記返送パイプを介して前記燃料供給船に返送された未燃焼気化ガスを大気に開放せずに済むように所定の処理をすることができる気化ガス処理装置とを備えることを特徴とするものである。
この発明に係る低沸点燃料の燃料供給船によると、本発明に係る低沸点燃料の移送システムと同様の作用を奏する。
この発明に係る低沸点燃料の移送システムによると、燃料供給船が備える供給燃料タンク内の低沸点の液化ガス燃料を燃料受給船が備える受給燃料タンクに移送するときに、この受給燃料タンク内で発生する未燃焼気化ガスを大気に開放せずに済むように、所定の処理をする気化ガス処理装置を燃料供給船に設けた構成としたので、燃料受給船には、このような気化ガス処理装置を設けなくてもよく、これによって、液化ガス燃料を例えば燃料として使用する燃料受給船の設備の簡略化を図ることができる。その結果、燃料受給船の建造コストを削減することができ、更に、燃料受給船の小型化を図ることができるので、燃料受給船の燃料消費量の低減を図ることができる。なお、燃料受給船の数は、燃料供給船の数よりも多いのが通常であるので、船舶のトータルとしての設備を低減することができる。
この発明の第1実施形態に係る低沸点燃料の移送システムを示す構成図である。 同発明の第2実施形態に係る低沸点燃料の移送システムを示す構成図である。 同発明の第3実施形態に係る低沸点燃料の移送システムを示す部分構成図である。 同発明の第4実施形態に係る低沸点燃料の移送システムを示す構成図である。 同発明の第5実施形態に係る低沸点燃料の移送システムを示す部分構成図である。 従来の液化ガス燃料船の一例を説明するための構成図である。
以下、本発明に係る低沸点燃料の移送システム、低沸点燃料の移送方法及び低沸点燃料の燃料供給船(以下、単に「燃料供給船」と言うこともある。)の第1実施形態を、図1を参照して説明する。この低沸点燃料の移送システム11は、図1に示すように、燃料供給船12が備える供給燃料タンク13内の低沸点の液化ガス燃料3(液体)を、供給パイプ14を介して燃料受給船15が備える受給燃料タンク16に供給ポンプ17で移送するためのものである。
そして、この低沸点燃料の移送システム11は、更に、受給燃料タンク16内で発生した未燃焼気化ガス3a(ボイルオフガス(BOG))を、燃料供給船12に返送するための返送パイプ18と、燃料供給船12に設けられ、返送パイプ18を介して燃料供給船12に返送された未燃焼気化ガス3aを大気に開放せずに済むように所定の処理をする気化ガス処理装置19とを備えている。
この液化ガス燃料3は、例えば燃料受給船15の燃料として使用される低沸点燃料であり、例えば液体水素やLNGである。
供給燃料タンク13は、燃料供給船12に設けられ、液化ガス燃料3を貯めておくためのものである。この供給燃料タンク13に貯められている液化ガス燃料3(液体)は、供給パイプ14を介して燃料受給船15が備える受給燃料タンク16に供給ポンプ17で移送される。
受給燃料タンク16は、燃料受給船15に設けられ、燃料受給船15で例えば燃料として使用される液化ガス燃料3を貯めておくためのものである。
供給パイプ14は、例えば燃料供給船12に設けられ、供給燃料タンク13内の低沸点の液化ガス燃料3(液体)を燃料受給船15が備える受給燃料タンク16に移送するためのものである。この供給パイプ14は、一端部が供給燃料タンク13と接続し、他端部が受給燃料タンク16と接続している。
この供給パイプ14の途中であって、供給燃料タンク13側には、供給ポンプ17が設けられている。この供給ポンプ17は、燃料供給船12に搭載され、供給燃料タンク13内の液化ガス燃料3を受給燃料タンク16に移送するためのものである。
返送パイプ18は、例えば燃料供給船12に設けられ、受給燃料タンク16内で発生した未燃焼気化ガス3aを燃料供給船12に返送するためのものである。この返送パイプ18は、例えば一端部が受給燃料タンク16の天井壁部と接続し、他端部が第1コンプレッサ20のガス入口に接続している。そして、この第1コンプレッサ20で圧縮された未燃焼気化ガス3aが吐出される当該第1コンプレッサ20のガス出口は、ガス焼却装置21のガス供給口と、ディーゼルエンジン22のガス供給口とにそれぞれ供給管23、24を介して接続されている。
このガス焼却装置21及びディーゼルエンジン22は、気化ガス処理装置19の役割を果たすものである。この気化ガス処理装置19は、燃料供給船12に設けられ、返送パイプ18を介して燃料供給船12に返送された未燃焼気化ガス3aを大気に開放せずに済むように所定の処理をすることができるものである。
つまり、ガス焼却装置21は、第1コンプレッサ20から供給されてくる未燃焼気化ガス3aを燃焼させて、この燃焼済みガス3bをガス出口から大気に解放するためのものである。
ディーゼルエンジン22は、例えば燃料供給船12の推進力を発生したり、発電用の動力を発生するためのものである。このディーゼルエンジン22は、第1コンプレッサ20から供給されてくる未燃焼気化ガス3aを燃料として使用し、この燃焼済みガス3bは、ガス出口から大気に解放される。
次に、低沸点燃料の移送方法について図1を参照して説明する。この低沸点燃料の移送方法は、図1に示す燃料供給船12が備える供給燃料タンク13内の低沸点の液化ガス燃料3を、供給パイプ14を介して燃料受給船15が備える受給燃料タンク16に供給ポンプ17で移送するための方法である。そして、この低沸点燃料の移送方法は、受給燃料タンク16内で発生した未燃焼気化ガス3aを、返送パイプ18を介して燃料供給船12に返送する段階と、返送パイプ18を介して燃料供給船12に返送された未燃焼気化ガス3aを、燃料供給船12に設けられている気化ガス処理装置19によって、大気に開放せずに済むように所定の処理をする段階とを備えるものである。
次に、低沸点燃料の燃料供給船12について図1を参照して説明する。この低沸点燃料の燃料供給船12は、図1に示すように、低沸点の液化ガス燃料3が貯留されている供給燃料タンク13と、この供給燃料タンク13と燃料受給船15が備える受給燃料タンク16とを互いに接続する供給パイプ14と、供給燃料タンク13内の低沸点の液化ガス燃料3を、供給パイプ14を介して受給燃料タンク16に移送するための供給ポンプ17と、受給燃料タンク16内で発生した未燃焼気化ガス3aを燃料供給船12に返送するための返送パイプ18と、返送パイプ18を介して燃料供給船12に返送された未燃焼気化ガス3aを大気に開放せずに済むように所定の処理をする気化ガス処理装置19とを備えるものである。
次に、上記のように構成された低沸点燃料の移送システム11、低沸点燃料の移送方法及び低沸点燃料の燃料供給船12の作用を説明する。この低沸点燃料の移送システム11等によると、燃料供給船12が備える供給燃料タンク13内の低沸点の液化ガス燃料3を、供給パイプ14を介して燃料受給船15が備える受給燃料タンク16に供給ポンプ17で移送することができる。そして、受給燃料タンク16内で発生した未燃焼気化ガス3aを返送パイプ18を介して燃料供給船12に返送することができる。また、燃料供給船12に設けられている気化ガス処理装置19は、返送パイプ18を介して燃料供給船12に返送された未燃焼気化ガス3aを大気に開放せずに済むように前記所定の処理をすることができる。これによって、未燃焼気化ガス3aの大気開放に関する規制を満たすことができ、環境の保護に貢献できる。
そして、図1に示すように、燃料受給船15には、気化ガス処理装置19を設けなくてもよく、これによって、液化ガス燃料3を例えば燃料として使用する燃料受給船15の設備の簡略化を図ることができる。その結果、燃料受給船15の建造コストを削減することができ、更に、燃料受給船15の小型化を図ることができるので、燃料受給船15の燃料消費量の低減を図ることができる。なお、燃料受給船15の数は、燃料供給船12の数よりも多いのが通常であるので、船舶のトータルとしての設備を低減することができる。
また、図1に示すように、気化ガス処理装置19として、ディーゼルエンジン22を採用したので、燃料受給船15から燃料供給船12に返送されてきた未燃焼気化ガス3aを、燃料供給船12のディーゼルエンジン22の燃料として使用することができる。これによって、当該未燃焼気化ガス3aを有効に活用することができる。
更に、図1に示すように、気化ガス処理装置19として、ガス焼却装置21を採用すると、燃料受給船15から燃料供給船12に返送されてきた未燃焼気化ガス3aを、燃料供給船12のガス焼却装置21によって燃焼させて、燃焼済みガス3bとして大気に解放することができる。
そして、上記のように、これらディーゼルエンジン22及びガス焼却装置21から排出されて大気に解放される燃焼済みガス3bは、低沸点の液化ガス燃料3の未燃焼気化ガス3aを燃焼させた後に発生するものなので、重油を燃焼させた後に発生する燃焼済みガスよりも二酸化炭素濃度が低く、二酸化炭素の排出量を削減することができる。これによって、環境に与える影響を少なくすることができる。
ただし、この実施形態では、気化ガス処理装置19として、ディーゼルエンジン22を採用したが、これ以外にも例えばボイラを採用することができる。このようにしても、燃料受給船15から燃料供給船12に返送されてきた未燃焼気化ガス3aを、燃料供給船12のボイラの燃料として使用することができ、これによって、当該未燃焼気化ガス3aを有効に活用することができる。
そして、気化ガス処理装置19として、ガス焼却装置21を採用したが、これ以外にも例えば未燃焼気化ガス3aを液化処理するための再液化装置を採用することができる。このように、燃料受給船15から燃料供給船12に返送されてきた未燃焼気化ガス3aを再液化装置で液化処理すると、例えばこの液化された液化ガス燃料3を、燃料受給船15の受給燃料タンク16に移送したり、燃料供給船12のディーゼルエンジン22の燃料として使用することができる。
更に、返送されてきた未燃焼気化ガス3aを燃料供給船12のディーゼルエンジン22又はボイラの燃料として使用するものとしたときは、ガス焼却装置21によって燃焼させる必要がある未燃焼気化ガス3aの量、又は再液化装置によって再液化する必要がある未燃焼気化ガス3aの量を抑えることができる。これによって、ガス焼却装置21又は再液化装置の小型化及び製造コストの低減を図ることができる。
次に、本発明に係る低沸点燃料の移送システム、低沸点燃料の移送方法及び低沸点燃料の燃料供給船の第2実施形態を、図2を参照して説明する。この図2に示す第2実施形態の低沸点燃料の移送システム26等と、図1に示す第1実施形態の低沸点燃料の移送システム11等とが相違するところは、図1に示す第1実施形態では、返送パイプ18を介して燃料供給船12に返送された未燃焼気化ガス3aを、第1コンプレッサ20によって加圧して気化ガス処理装置19に供給する構成としたのに対して、図2に示す第2実施形態では、返送パイプ18を介して燃料供給船12に返送された未燃焼気化ガス3aを、第2コンプレッサ27によって加圧して供給燃料タンク13内に押し込み、供給燃料タンク13内に押し込まれた未燃焼気化ガス3aを第1コンプレッサ20によって取り出して、更に加圧して気化ガス処理装置19に供給する構成としたところである。
これ以外は、図1に示す第1実施形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示しそれらの詳細な説明を省略する。
このようにすると、燃料供給船12に返送された未燃焼気化ガス3aを供給燃料タンク13内に第2コンプレッサ27で押し込み、この供給燃料タンク13内に押し込まれた未燃焼気化ガス3aを、第1コンプレッサ20によって取り出して、更に加圧して気化ガス処理装置19で前記所定の処理を行うことができる。そして、返送された未燃焼気化ガス3aを供給燃料タンク13内に圧縮して貯めるようにすると、この供給燃料タンク13内の液化ガス燃料3を、供給パイプ14を介して燃料受給船15の受給燃料タンク16に安定した流量で供給ポンプ17で移送することができると共に、燃料受給船15の受給燃料タンク16内の未燃焼気化ガス3aを燃料供給船12の供給燃料タンク13内に安定した流量で返送することができる。そして、この供給燃料タンク13内に圧縮して貯められた未燃焼気化ガス3aを気化ガス処理装置19で安定した流量で前記所定の処理をすることができる。
そして、返送された未燃焼気化ガス3aを供給燃料タンク13内に貯めるようにすると、未燃焼気化ガス3aを圧縮して貯めておくために、例えば別にリザーバタンクを用意する必要がなく、燃料供給船12の設備の簡略化を図ることができる。
次に、本発明に係る低沸点燃料の移送システム、低沸点燃料の移送方法及び低沸点燃料の燃料供給船の第3実施形態を、図3を参照して説明する。この図3に示す第3実施形態の低沸点燃料の移送システム29等と、図2に示す第2実施形態の低沸点燃料の移送システム26等とが相違するところは、図2に示す第2実施形態では、供給燃料タンク13内の液化ガス燃料3を当該液化ガス燃料3のジェット流で撹拌していない構成としたのに対して、図3に示す第3実施形態では、供給燃料タンク13内の液化ガス燃料3を当該液化ガス燃料3のジェット流で撹拌する構成としたところである。
図3に示すように、この第3実施形態の低沸点燃料の移送システム29は、供給ポンプ17の吐出口に接続されている供給パイプ14の途中に撹拌パイプ30の一端部を接続して分岐させ、この撹拌パイプ30の他端部を供給燃料タンク13内の液化ガス燃料3に潜らせるように設けた構成としてある。
これ以外は、図2に示す第2実施形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示しそれらの詳細な説明を省略する。
このように供給燃料タンク13内の液化ガス燃料3を当該液化ガス燃料3のジェット流で撹拌すると、この供給燃料タンク13内の液化ガス燃料3の液面近くに滞留している上層の液化ガス燃料3よりも低温であり、供給燃料タンク13の底に滞留している下層の液化ガス燃料3を、液面に向かって移動させることができる。これによって、供給燃料タンク13内に返送されてくる未燃焼気化ガス3aを、液面に移動している低温の下層の液化ガス燃料3に効率よく接触させて冷却することができるので、第2コンプレッサ27によって供給燃料タンク13内に押し込まれる未燃焼気化ガス3aにより生じる供給燃料タンク13内の圧力上昇を抑制することができる。
次に、本発明に係る低沸点燃料の移送システム、低沸点燃料の移送方法及び低沸点燃料の燃料供給船の第4実施形態を、図4を参照して説明する。この図4に示す第4実施形態の低沸点燃料の移送システム32等と、図1に示す第1実施形態の低沸点燃料の移送システム11等とが相違するところは、図1に示す第1実施形態では、返送パイプ18を介して燃料供給船12に返送された未燃焼気化ガス3aを、第1コンプレッサ20によって加圧して気化ガス処理装置19に供給する構成としたのに対して、図4に示す第4実施形態では、返送パイプ18を介して燃料供給船12に返送された未燃焼気化ガス3aを、第2コンプレッサ27によって加圧してリザーバタンク33内に押し込み、リザーバタンク33内に押し込まれた未燃焼気化ガス3aを第1コンプレッサ20によって取り出して、更に加圧して未燃焼気化ガス3a処理装置に供給する構成としたところである。
これ以外は、図1に示す第1実施形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示しそれらの詳細な説明を省略する。
このようにすると、燃料供給船12に返送された未燃焼気化ガス3aをリザーバタンク33内に第2コンプレッサ27で押し込み、このリザーバタンク33内に押し込まれた未燃焼気化ガス3aを、第1コンプレッサ20によって取り出して、更に加圧して気化ガス処理装置19で前記所定の処理を行うことができる。そして、このように返送されてくる未燃焼気化ガス3aをリザーバタンク33内に第2コンプレッサ27で押し込むためには、このリザーバタンク33を耐圧構造とする必要があるが、リザーバタンク33を小型にすることによって、リザーバタンク33のコスト及び重量の低減を図ることができる。つまり、返送されてくる未燃焼気化ガス3aを、所定大きさの供給燃料タンク13内に第2コンプレッサ27で押し込むことにした場合は、供給燃料タンク13を耐圧構造とする必要がありそのコスト及び重量が嵩むことになる。
そして、返送された未燃焼気化ガス3aを圧縮してリザーバタンク33内に貯めるようにすると、例えば供給燃料タンク13を常に大気圧付近の圧力に保つことができるため、リザーバタンク33の圧力と関係なく、新たな液化ガス燃料3を供給燃料タンク13に追加搭載することができる。これによって、液化ガス燃料3を燃料受給船15に移送するための準備作業を簡単に行うことができる。その結果、例えば燃料供給船12による液化ガス燃料3の移送作業を行うために、燃料供給船12をその移送作業を行う場所に比較的自由に向かわせることができ、燃料供給船12の運航の自由度を高めることができる。
また、返送された未燃焼気化ガス3aを圧縮してリザーバタンク33内に貯めるようにすると、返送された未燃焼気化ガス3aを圧縮して供給燃料タンク13内に貯めるようにした場合と同様に、供給燃料タンク13内の液化ガス燃料3を、供給パイプ14を介して燃料受給船15の受給燃料タンク16に安定した流量で移送することができると共に、燃料受給船15の受給燃料タンク16内の未燃焼気化ガス3aを燃料供給船12のリザーバタンク33内に安定した流量で返送することができる。そして、このリザーバタンク33内に貯められた未燃焼気化ガス3aを気化ガス処理装置19で安定した流量で前記所定の処理をすることができる。
次に、本発明に係る低沸点燃料の移送システム、低沸点燃料の移送方法及び低沸点燃料の燃料供給船の第5実施形態を、図5を参照して説明する。この図5に示す第5実施形態の低沸点燃料の移送システム35等と、図4に示す第4実施形態の低沸点燃料の移送システム32等とが相違するところは、図4に示す第4実施形態では、リザーバタンク33内に貯められている未燃焼気化ガス3aに液化ガス燃料3を噴霧していない構成としたのに対して、図5に示す第5実施形態では、リザーバタンク33内に貯められている未燃焼気化ガス3aに液化ガス燃料3を噴霧する構成としたところである。
図5に示すように、この第5実施形態の低沸点燃料の移送システムは、供給ポンプ17の吐出口に接続されている供給パイプ14の途中に噴霧パイプ36の一端部を接続して分岐させ、この噴霧パイプ36の他端部をリザーバタンク33に設けた構成としてある。このリザーバタンク33に設けられている噴霧パイプ36の他端部には、噴霧装置37が設けられ、この噴霧装置37は、噴霧パイプ36を通って供給されてくる液化ガス燃料3をリザーバタンク33内の未燃焼気化ガス3aに噴霧するためのものである。
これ以外は、図4に示す第4実施形態と同等であり、同等部分を同一の図面符号で示しそれらの詳細な説明を省略する。
この図5に示すように、液化ガス燃料3をリザーバタンク33内の未燃焼気化ガス3aに噴霧するようにすると、リザーバタンク33内に返送されてくる未燃焼気化ガス3aを、噴霧された液化ガス燃料3によって効率よく冷却することができるので、未燃焼気化ガス3aがリザーバタンク33内に返送されることにより生じるリザーバタンク33内の圧力上昇を抑制することができる。
ただし、図3に示す第3実施形態では、供給燃料タンク13内の液化ガス燃料3を当該液化ガス燃料3のジェット流で撹拌することで、供給燃料タンク13内の未燃焼気化ガス3aを冷却して供給燃料タンク13内の圧力を下げるようにしたが、これに代えて、図5に示すものと同様に、供給燃料タンク13内に貯められている未燃焼気化ガス3aに液化ガス燃料3を噴霧装置37で噴霧することで、供給燃料タンク13内の未燃焼気化ガス3aを冷却して供給燃料タンク13内の圧力を下げるようにしてもよい。
そして、上記実施形態では、気化ガス処理装置19としてディーゼルエンジン22等を例に挙げたが、これ以外のものとしてもよい。
以上のように、本発明に係る低沸点燃料の移送システム、低沸点燃料の移送方法及び低沸点燃料の燃料供給船は、燃料受給船の建造コストを削減すると共に、燃料受給船の小型化及び燃料消費量の低減を図ることができる優れた効果を有し、このような低沸点燃料の移送システム、低沸点燃料の移送方法及び低沸点燃料の燃料供給船に適用するのに適している。
3 液化ガス燃料
3a 未燃焼気化ガス
3b 燃焼済みガス
11 低沸点燃料の移送システム
12 燃料供給船
13 供給燃料タンク
14 供給パイプ
15 燃料受給船
16 受給燃料タンク
17 供給ポンプ
18 返送パイプ
19 気化ガス処理装置
20 第1コンプレッサ
21 ガス焼却装置
22 ディーゼルエンジン
23、24 供給管
26 低沸点燃料の移送システム
27 第2コンプレッサ
29 低沸点燃料の移送システム
30 撹拌パイプ
32 低沸点燃料の移送システム
33 リザーバタンク
35 低沸点燃料の移送システム
36 噴霧パイプ
37 噴霧装置

Claims (9)

  1. 燃料供給船が備える供給燃料タンク内の低沸点の液化ガス燃料を、供給パイプを介して燃料受給船が備える受給燃料タンクに供給ポンプで移送するための低沸点燃料の移送システムにおいて、
    前記受給燃料タンク内で発生した未燃焼気化ガスを前記燃料供給船に返送するための返送パイプと、
    前記燃料供給船に設けられ、前記返送パイプを介して前記燃料供給船に返送された未燃焼気化ガスを大気に開放せずに済むように所定の処理をすることができる気化ガス処理装置とを備えることを特徴とする低沸点燃料の移送システム。
  2. 前記気化ガス処理装置は、未燃焼気化ガスを燃料として使用するディーゼルエンジン又はボイラを含むことを特徴とする請求項1に記載の低沸点燃料の移送システム。
  3. 前記気化ガス処理装置は、未燃焼気化ガスを燃焼させるためのガス焼却装置、又は未燃焼気化ガスを液化処理するための再液化装置を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の低沸点燃料の移送システム。
  4. 前記燃料供給船は、前記返送パイプを介して前記燃料供給船に返送された未燃焼気化ガスを前記供給燃料タンク内に押し込むコンプレッサを備え、
    前記供給燃料タンク内に押し込まれた未燃焼気化ガスを、前記気化ガス処理装置で前記所定の処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の低沸点燃料の移送システム。
  5. 前記供給燃料タンク内の液化ガス燃料を当該液化ガス燃料のジェット流で撹拌して、前記供給燃料タンク内の液化ガス燃料と未燃焼気化ガスとを互いに接触させることを特徴とする請求項4に記載の低沸点燃料の移送システム。
  6. 前記燃料供給船は、
    リザーバタンクと、
    前記返送パイプを介して前記燃料供給船に返送された未燃焼気化ガスを前記リザーバタンク内に押し込むコンプレッサとを備え、
    前記リザーバタンク内に押し込まれた未燃焼気化ガスを、前記気化ガス処理装置で前記所定の処理を行うことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の低沸点燃料の移送システム。
  7. 前記供給燃料タンク又は前記リザーバタンク内に貯められている未燃焼気化ガスに液化ガス燃料を噴霧することを特徴とする請求項4又は6に記載の低沸点燃料の移送システム。
  8. 燃料供給船が備える供給燃料タンク内の低沸点の液化ガス燃料を、供給パイプを介して燃料受給船が備える受給燃料タンクに供給ポンプで移送するための低沸点燃料の移送方法において、
    前記受給燃料タンク内で発生した未燃焼気化ガスを、返送パイプを介して前記燃料供給船に返送し、
    前記返送パイプを介して前記燃料供給船に返送された未燃焼気化ガスを、前記燃料供給船に設けられている気化ガス処理装置によって、大気に開放せずに済むように所定の処理をすることを特徴とする低沸点燃料の移送方法。
  9. 低沸点の液化ガス燃料が貯留されている供給燃料タンクと、
    この供給燃料タンクと燃料受給船が備える受給燃料タンクとを互いに接続する供給パイプと、
    前記供給燃料タンク内の低沸点の液化ガス燃料を、前記供給パイプを介して前記受給燃料タンクに移送するための供給ポンプとを備える低沸点燃料の燃料供給船において、
    前記受給燃料タンク内で発生した未燃焼気化ガスを前記燃料供給船に返送するための返送パイプと、
    前記返送パイプを介して前記燃料供給船に返送された未燃焼気化ガスを大気に開放せずに済むように所定の処理をすることができる気化ガス処理装置とを備えることを特徴とする低沸点燃料の燃料供給船。
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