JP2014108562A - フィルム式加飾方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 光沢面を有している装飾フィルムが対象物に貼り付けられた装飾の質を従来より向上することができるフィルム式加飾方法を提供する。
【解決手段】 フィルム式加飾方法は、対象物30を収納する空間である収納空間21a側とは反対側に光沢面11dが配置されて光沢面11dに保護フィルム12が接着された装飾フィルム11と、装飾フィルム11に対して収納空間21a側とは反対側に配置された熱板22との間の気体を吸引しながら、装飾フィルム11を熱板22によって加熱するフィルム加熱ステップと、フィルム加熱ステップによって加熱された装飾フィルム11を、収納空間21aに収納された対象物30に、収納空間21a内の気体の吸引によって貼り付けるフィルム貼付ステップと、フィルム貼付ステップによって対象物30に貼り付けられた装飾フィルム11から保護フィルム12を剥離する保護フィルム剥離ステップとを備えていることを特徴とする。
【選択図】 図6

Description

本発明は、装飾のためのフィルムである装飾フィルムを対象物に貼り付けることによって対象物に装飾を施すフィルム式加飾方法に関する。
従来、装飾フィルムを対象物に貼り付けることによって対象物に装飾を施すフィルム式加飾方法として、装飾フィルムを、この装飾フィルムに対して、対象物を収納する空間である収納空間側とは反対側に配置された熱板によって加熱した後、加熱した装飾フィルムを、収納空間に収納された対象物に、収納空間内の気体の吸引によって貼り付ける方法が知られている。この方法において、装飾フィルムは、熱板に非接触である状態で熱板によって加熱される。
フィルム式加飾方法は、装飾フィルムが熱板に非接触である状態で装飾フィルムを熱板によって加熱する方法である場合、装飾フィルムと熱板とが離れているので、熱板による装飾フィルムの加熱時間が長時間必要であり、結果として、装飾の完成まで長時間必要である。
また、フィルム式加飾方法は、装飾フィルムが熱板に非接触である状態で装飾フィルムを熱板によって加熱する方法である場合、熱板による加熱によって軟化した装飾フィルムが熱板による加熱の最中に不確定な形状で撓んでしまうので、装飾フィルムが対象物に貼り付けられた状態における対象物に対する装飾フィルムの位置の精度が悪く、結果として、装飾の質が悪くなる。
一方、従来、装飾フィルムを対象物に貼り付けることによって対象物に装飾を施すフィルム式加飾方法として、装飾フィルムと、この装飾フィルムに対して、対象物を収納する空間である収納空間側とは反対側に配置された熱板との間の気体を吸引しながら、装飾フィルムを熱板によって加熱した後、加熱した装飾フィルムを、収納空間に収納された対象物に、収納空間内の気体の吸引によって貼り付ける方法も知られている(特許文献1参照。)。この方法は、装飾フィルムおよび熱板の間の気体を吸引しながら、装飾フィルムを熱板によって加熱する。したがって、装飾フィルムは、熱板に接触した状態で熱板によって加熱される。
特許文献1に記載されているフィルム式加飾方法は、装飾フィルムが熱板に接触した状態で装飾フィルムを熱板によって加熱するので、装飾フィルムが熱板に非接触である状態で装飾フィルムを熱板によって加熱する方法と比較して、熱板による装飾フィルムの加熱時間を短縮することができ、結果として、装飾の完成までの時間を短縮することができる。
また、特許文献1に記載されているフィルム式加飾方法は、装飾フィルムが熱板に接触した状態で装飾フィルムを熱板によって加熱するので、熱板による加熱によって軟化した装飾フィルムが熱板による加熱の最中に不確定な形状で撓んでしまうことを抑えることができる。したがって、特許文献1に記載されているフィルム式加飾方法は、装飾フィルムが熱板に非接触である状態で装飾フィルムを熱板によって加熱する方法と比較して、装飾フィルムが対象物に貼り付けられた状態における対象物に対する装飾フィルムの位置の精度を向上することができ、結果として、装飾の質を向上することができる。
特開2011−136471号公報
特許文献1に記載されているフィルム式加飾方法において使用される熱板の表面には、装飾フィルムおよび熱板の間の気体を吸引するための多数の微小な孔が形成されている。また、特許文献1に記載されているフィルム式加飾方法において使用される熱板の表面には、軟化した装飾フィルムの剥離を容易化するための多数の微小な凹凸が形成されていても良い。ここで、特許文献1に記載されているフィルム式加飾方法は、装飾フィルムが熱板に接触した状態で装飾フィルムを熱板によって加熱するので、熱板の表面に形成されている多数の微小な孔および凹凸の跡が装飾フィルムに転写されてしまう。したがって、特許文献1に記載されているフィルム式加飾方法は、光沢面を有している装飾フィルムを対象物に貼り付ける場合、装飾フィルムの光沢面に多数の微小な孔および凹凸の跡が形成されてしまい、装飾の質が悪くなるという問題がある。
そこで、本発明は、光沢面を有している装飾フィルムが対象物に貼り付けられた装飾の質を従来より向上することができるフィルム式加飾方法を提供することを目的とする。
本発明のフィルム式加飾方法は、装飾のためのフィルムであって光沢面を有している装飾フィルムを対象物に貼り付けることによって前記対象物に装飾を施すフィルム式加飾方法であって、前記対象物を収納する空間である収納空間側とは反対側に前記光沢面が配置されて前記光沢面に保護フィルムが接着された前記装飾フィルムと、前記装飾フィルムに対して前記収納空間側とは反対側に配置された熱板との間の気体を吸引しながら、前記装飾フィルムを前記熱板によって加熱するフィルム加熱ステップと、前記フィルム加熱ステップによって加熱された前記装飾フィルムを、前記収納空間に収納された前記対象物に、前記収納空間内の気体の吸引によって貼り付けるフィルム貼付ステップと、前記フィルム貼付ステップによって前記対象物に貼り付けられた前記装飾フィルムから前記保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離ステップとを備えていることを特徴とする。
この構成により、本発明のフィルム式加飾方法は、熱板の表面の形状が装飾フィルムの光沢面に転写されることを保護フィルムによって抑えることができるので、光沢面を有している装飾フィルムが対象物に貼り付けられた装飾の質を従来より向上することができる。
また、本発明のフィルム式加飾方法において、前記保護フィルムは、前記フィルム加熱ステップにおいて前記装飾フィルムとの接着を維持する大きさの自己粘着力を有していても良い。
この構成により、本発明のフィルム式加飾方法は、保護フィルムが再剥離性の接着剤または静電吸着によって接着されている装飾フィルムが使用される方法と比較して、収納空間内の気体の吸引によって対象物に装飾フィルムを貼り付ける際に保護フィルムと装飾フィルムとの接着状態にむらが生じ難いので、対象物に貼り付けられた装飾フィルムに部分的に皺が生じたり、対象物と装飾フィルムとの間に部分的に気泡が生じたりすることを抑えることができる。したがって、本発明のフィルム式加飾方法は、装飾フィルムによる装飾の質を向上することができる。
また、本発明のフィルム式加飾方法において、前記保護フィルムは、前記装飾フィルムより軟化温度が高くても良い。
この構成により、本発明のフィルム式加飾方法は、装飾フィルムに接着されている保護フィルムが熱板による加熱によって装飾フィルムより軟化し難いので、装飾フィルムのうち、熱板によって加熱されていた状態と比較して傾いて対象物に貼り付けられる部分が、対象物上で伸びることを保護フィルムによって抑えることができる。したがって、本発明のフィルム式加飾方法は、装飾フィルムによる装飾の質を向上することができる。
また、本発明のフィルム式加飾方法において、前記光沢面は、前記装飾フィルムのうち前記収納空間に接触する領域である空間接触領域に対して前記装飾フィルムの厚み方向に存在する領域である空間対応領域を備えており、前記空間対応領域は、前記保護フィルムが接着されている領域である接着領域と、前記接着領域を取り囲む領域である周囲領域とを備えていても良い。
この構成により、本発明のフィルム式加飾方法は、装飾フィルムが対象物に貼り付くための装飾フィルムの伸びの少なくとも一部を、装飾フィルムにおける周囲領域の伸びによって確保することができるので、装飾フィルムの光沢面上の空間対応領域において接着領域を取り囲む周囲領域が存在しないフィルム式加飾方法と比較して、装飾フィルムによる装飾の質を向上することができる。
本発明のフィルム式加飾方法は、光沢面を有している装飾フィルムが対象物に貼り付けられた装飾の質を従来より向上することができる。
(a)は、本発明の一実施の形態に係るフィルム式加飾方法において使用されるフィルムの平面図である。(b)は、図1(a)に示すフィルムの底面図である。 図1に示すフィルムの正面の模式図である。 本発明の一実施の形態に係るフィルム式加飾方法において使用される真空圧空成形機の正面断面図である。 熱板が取り外された状態での図3に示す真空圧空成形機の平面図である。 図3に示す熱板の底面図である。 フィルムおよび対象物が装着されている場合においてフィルムが加熱される前の状態での図3に示す真空圧空成形機の正面断面図である。 フィルムおよび対象物が装着されている場合においてフィルムが加熱されている状態での図3に示す真空圧空成形機の正面断面図である。 フィルムおよび対象物が装着されている場合において対象物にフィルムが貼り付けられた状態での図3に示す真空圧空成形機の正面断面図である。 フィルムが貼り付けられた図6に示す対象物の正面断面図である。 不要な部分を備えている装飾フィルムが貼り付けられた図6に示す対象物の正面断面図である。 不要な部分が切り取られた装飾フィルムが貼り付けられた図6に示す対象物の正面断面図である。 装飾フィルムに印刷されている模様の一例を示す図1に示すフィルムの平面図である。 (a)は、図12に示す装飾フィルムが貼り付けられた対象物の斜視図であって、装飾フィルム上の模様が伸びている状態を示す図である。(b)は、図12に示す装飾フィルムが貼り付けられた対象物の斜視図であって、装飾フィルム上の模様が伸びていない状態を示す図である。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を用いて説明する。
まず、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法において使用されるフィルムの構成について説明する。
図1(a)は、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法において使用されるフィルム10の平面図である。図1(b)は、フィルム10の底面図である。図2は、フィルム10の正面の模式図である。なお、図1における二点鎖線は、実際にフィルム10上に存在する線ではなく、本発明の説明のために図示されている線である。
図1および図2に示すように、フィルム10は、装飾のためのフィルムである装飾フィルム11と、装飾フィルム11を保護する保護フィルム12とを備えている。
装飾フィルム11は、無色透明なフィルム層11aと、図示していないインクジェットプリンターによってフィルム層11a上に模様が印刷されるなどして形成されているインク層11bと、後述の対象物30(図6参照。)に接着されるためのシート状のホットメルトがラミネート加工によってインク層11b上に貼り付けられた接着剤層11cとを備えている。装飾フィルム11は、フィルム層11aのうちインク層11b側とは反対側の表面に光沢面11dが形成されている。
フィルム層11aは、真空成形が可能である材質によって形成されている。
フィルム層11aの材質としては、例えばアクリル、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、ポリウレタン、PC(ポリカーボネート)などの材質が採用されることができる。
装飾フィルム11は、後述の真空圧空成形機20(図3参照。)に固定される場合に後述の収納空間21a(図3参照。)に接触する領域である空間接触領域11eを、光沢面11dとは反対側の面に備えている。空間接触領域11eは、図1(b)において二点鎖線で囲まれた領域である。
光沢面11dは、空間接触領域11eに対して矢印11fに示す厚み方向に存在する領域である空間対応領域11gを備えている。すなわち、空間接触領域11eおよび空間対応領域11gは、大きさおよび形状が同一の領域である。空間対応領域11gは、図1(a)において二点鎖線で囲まれた領域である。空間対応領域11gは、保護フィルム12が接着されている領域である接着領域11hと、接着領域11hを取り囲む領域である周囲領域11iとを備えている。
保護フィルム12は、後述のフィルム加熱ステップにおいて装飾フィルム11との接着を維持する大きさの自己粘着力を有している。すなわち、保護フィルム12は、自己粘着力によって装飾フィルム11に接着されている。
保護フィルム12は、真空成形が可能であり、軟化温度が装飾フィルム11の軟化温度、すなわち、フィルム層11aの軟化温度より高い材質によって形成されている。
保護フィルム12の材質としては、例えばPP(ポリプロピレン)、ポリウレタン、PE(ポリエチレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、NBR(ニトリルゴム)、SBR(スチレン・ブタジエンゴム)、イソプレンゴムなどの材質が採用されることができる。
次に、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法において使用される真空圧空成形機の構成について説明する。
図3は、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法において使用される真空圧空成形機20の正面断面図である。図4は、熱板22が取り外された状態での真空圧空成形機20の平面図である。
図3および図4に示すように、真空圧空成形機20は、後述の対象物30(図6参照。)を収納する空間である収納空間21aが形成されている本体21と、フィルム10(図1参照。)を加熱するための熱板22と、本体21に収納空間21a内で支持されていて対象物30が装着される金型23とを備えている。
本体21は、収納空間21a内の気体を吸引するための孔21bが金型23との間に形成されている。本体21には、外部から孔21bを介して収納空間21a内の気体を吸引する図示していない真空ポンプと、外部から孔21bを介して収納空間21a内に気体を送り込む図示していないコンプレッサーとが切り替え可能に連通される。
熱板22は、本体21に対して着脱可能であって、本体21に装着された場合に収納空間21aを閉じる部材である。
図5は、熱板22の底面図である。
図3および図5に示すように、熱板22は、フィルム10(図1参照。)および熱板22の間の気体を吸引するための多数の微小な孔22aと、軟化したフィルム10の剥離を容易化するための多数の微小な凹凸22bとが収納空間21a側の表面に形成されている。熱板22は、図示していないヒーターによって加熱されることができる。
熱板22には、外部から孔22aを介してフィルム10および熱板22の間の気体を吸引する図示していない真空ポンプと、外部から孔22aを介してフィルム10および熱板22の間に気体を送り込む図示していないコンプレッサーとが切り替え可能に連通される。
凹凸22bは、例えばサンドブラストによって加工された凹凸である。
金型23の形状および大きさは、後述の対象物30(図6参照。)の形状および大きさに合わせて決定されている。
次に、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法について説明する。
1.準備ステップ
図6は、フィルム10および対象物30が装着されている場合においてフィルム10が加熱される前の状態での真空圧空成形機20の正面断面図である。
図6に示すように、作業者は、真空圧空成形機20の金型23に対象物30を装着した後、フィルム10に対して熱板22が本体21の収納空間21a側とは反対側に配置されるように本体21および熱板22によってフィルム10を挟んで固定する。ここで、フィルム10は、収納空間21a側とは反対側に光沢面11dが配置されるように、本体21および熱板22によって挟まれる。すなわち、フィルム10は、保護フィルム12が熱板22側に配置されるように、本体21および熱板22によって挟まれる。
なお、本実施の形態において、対象物30は、例えばスマートフォン用のPC(ポリカーボネート)製のカバーである。しかしながら、対象物30は、スマートフォン用のカバー以外の物であっても良いし、PC(ポリカーボネート)以外の材質で形成されていても良い。
2.フィルム加熱ステップ
図7は、フィルム10および対象物30が装着されている場合においてフィルム10が加熱されている状態での真空圧空成形機20の正面断面図である。
準備ステップの後、真空圧空成形機20は、作業者による操作に応じて、熱板22の孔22aに真空ポンプを連通してこの真空ポンプによってフィルム10と熱板22との間の気体を吸引し、本体21の孔21bにコンプレッサーを連通してこのコンプレッサーによって収納空間21a内に気体を送り込み、ヒーターによって熱板22を加熱する。したがって、フィルム10は、ヒーターによって加熱された熱板22によって加熱されることによって、軟化させられる。そして、軟化させられたフィルム10は、熱板22との間の気体が吸引されるとともに、収納空間21a内に気体が送り込まれることによって、図7に示すように熱板22に密着する。
3.フィルム貼付ステップ
図8は、フィルム10および対象物30が装着されている場合において対象物30にフィルム10が貼り付けられた状態での真空圧空成形機20の正面断面図である。
フィルム加熱ステップの後、真空圧空成形機20は、本体21の孔21bに真空ポンプを連通してこの真空ポンプによって収納空間21a内の気体を吸引し、熱板22の孔22aにコンプレッサーを連通してこのコンプレッサーによってフィルム10と熱板22との間に気体を送り込む。したがって、フィルム加熱ステップによって加熱されて装飾フィルム11が軟化されていたフィルム10は、収納空間21a内の気体が吸引されるとともに、熱板22との間に気体が送り込まれることによって、伸びて図8に示すように対象物30に貼り付けられる。
4.対象物取出ステップ
図9は、フィルム10が貼り付けられた対象物30の正面断面図である。
フィルム貼付ステップの後、作業者は、真空圧空成形機20から対象物30を取り出すことによって、図9に示すようにフィルム10が貼り付けられた対象物30を得る。
5.保護フィルム剥離ステップ
図10は、不要な部分を備えている装飾フィルム11が貼り付けられた対象物30の正面断面図である。
対象物取出ステップの後、作業者は、対象物30に貼り付けられたフィルム10の装飾フィルム11から保護フィルム12を剥離することによって、図10に示すように装飾フィルム11が貼り付けられた対象物30を得る。
なお、保護フィルム12は、対象物30が真空圧空成形機20から取り出される前に、装飾フィルム11から剥離されても良い。
6.不要部分切取ステップ
図11は、不要な部分が切り取られた装飾フィルム11が貼り付けられた対象物30の正面断面図である。
保護フィルム剥離ステップの後、作業者は、対象物30に貼り付けられた装飾フィルム11のうち不要な部分を切り取って、図11に示すように装飾フィルム11が貼り付けられた対象物30を完成させる。
なお、以上においては、装飾フィルム11は、保護フィルム12が剥離された後、不要な部分が切り取られるようになっているが、不要な部分が切り取られた後、保護フィルム12が剥離されるようになっていても良い。
以上に説明したように、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、装飾フィルム11を対象物30に貼り付けることによって、対象物30に装飾を施すことができる。
また、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、熱板22の表面の孔22a、凹凸22bなどの形状が装飾フィルム11の光沢面11dに転写されることを保護フィルム12によって抑えることができるので、光沢面11dを有している装飾フィルム11が対象物30に貼り付けられた装飾の質を従来より向上することができる。
なお、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、光沢面11d、すなわち、凹凸が形成されていない面を有している装飾フィルム11が使用されるので、保護フィルム12が接着されていない装飾フィルム11が使用されると仮定した場合、光沢面11dの代わりに凹凸が形成された面を有している装飾フィルム11が使用されるフィルム式加飾方法と比較して、フィルム加熱ステップにおいて装飾フィルム11と熱板22との間に隙間が形成され難く、装飾フィルム11と熱板22との間の気体の吸引力が大きくなり、結果として、熱板22の表面の孔22a、凹凸22bなどの形状が装飾フィルム11の光沢面11dに転写され易い。したがって、光沢面11dを有している装飾フィルム11が使用される本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、光沢面11dの代わりに凹凸が形成された面を有している装飾フィルム11が使用されるフィルム式加飾方法と比較して、保護フィルム12の有効性が特に大きい。
本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、保護フィルム12が再剥離性の接着剤によって接着されている装飾フィルム11が使用されると仮定した場合、装飾フィルム11と、保護フィルム12とを接着する再剥離性の接着剤がフィルム加熱ステップにおいて溶けてしまうと、収納空間21a内の気体の吸引によって対象物30に装飾フィルム11を貼り付ける際に装飾フィルム11と保護フィルム12との接着状態にむらが生じ、結果として、対象物30に貼り付けられた装飾フィルム11に部分的に皺が生じたり、対象物30と装飾フィルム11との間に部分的に気泡が生じたりする。
また、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、保護フィルム12が静電吸着によって接着されている装飾フィルム11が使用されると仮定した場合、装飾フィルム11と、保護フィルム12との接着力が弱いので、収納空間21a内の気体の吸引によって対象物30に装飾フィルム11を貼り付ける際に装飾フィルム11と保護フィルム12との接着状態にむらが生じ、結果として、対象物30に貼り付けられた装飾フィルム11に部分的に皺が生じたり、対象物30と装飾フィルム11との間に部分的に気泡が生じたりする。
しかしながら、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、フィルム加熱ステップにおいて装飾フィルム11との接着を維持する大きさの自己粘着力を保護フィルム12が有しているので、保護フィルム12が再剥離性の接着剤または静電吸着によって接着されている装飾フィルム11が使用される方法と比較して、収納空間21a内の気体の吸引によって対象物30に装飾フィルム11を貼り付ける際に装飾フィルム11と保護フィルム12との接着状態にむらが生じ難く、結果として、対象物30に貼り付けられた装飾フィルム11に部分的に皺が生じたり、対象物30と装飾フィルム11との間に部分的に気泡が生じたりすることを抑えることができる。したがって、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、装飾フィルム11による装飾の質を向上することができる。
本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、保護フィルム12が装飾フィルム11より軟化温度が高いので、装飾フィルム11に接着されている保護フィルム12が熱板22による加熱によって装飾フィルム11より軟化し難い。そのため、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、装飾フィルム11のうち、熱板22によって加熱されていた状態と比較して傾いて対象物30に貼り付けられる部分が、対象物30上で伸びることを保護フィルム12によって抑えることができる。したがって、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、装飾フィルム11による装飾の質を向上することができる。
図12は、装飾フィルム11に印刷されている模様の一例を示すフィルム10の平面図である。図13(a)は、装飾フィルム11が貼り付けられた対象物30の斜視図であって、装飾フィルム11上の模様が伸びている状態を示す図である。図13(b)は、装飾フィルム11が貼り付けられた対象物30の斜視図であって、装飾フィルム11上の模様が伸びていない状態を示す図である。
例えば、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、保護フィルム12の軟化温度が装飾フィルム11の軟化温度以下である場合、図12に示すような模様11j、11kが印刷された装飾フィルム11を備えているフィルム10が使用されるとき、図13(a)に示すように、装飾フィルム11のうち、熱板22によって加熱されていた状態と比較して傾いて対象物30に貼り付けられる部分11lが、対象物30上で伸びてしまう。しかしながら、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、保護フィルム12が装飾フィルム11より軟化温度が高い場合、図12に示すような模様11j、11kが印刷された装飾フィルム11を備えているフィルム10が使用されるときであっても、図13(b)に示すように、装飾フィルム11の部分11lが対象物30上で伸びることを保護フィルム12によって抑えることができる。
なお、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、保護フィルム12が再剥離性の接着剤または静電吸着によって接着されている装飾フィルム11が使用されると仮定した場合、フィルム貼付ステップにおいて装飾フィルム11と保護フィルム12との接着状態にむらが生じているので、図12に示すような模様11j、11kが印刷された装飾フィルム11を備えているフィルム10が使用されるとき、図13(a)に示すように、装飾フィルム11の部分11lが対象物30上で伸びてしまう。しかしながら、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、上述したように、フィルム加熱ステップにおいて装飾フィルム11との接着を維持する大きさの自己粘着力を保護フィルム12が有しており、フィルム貼付ステップにおいて装飾フィルム11と保護フィルム12とが確実に接着されているので、図12に示すような模様11j、11kが印刷された装飾フィルム11を備えているフィルム10が使用されるときであっても、図13(b)に示すように、装飾フィルム11の部分11lが対象物30上で伸びることを保護フィルム12によって抑えることができる。
本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、フィルム貼付ステップにおいて保護フィルム12が熱板22から容易に剥離しない程度にフィルム加熱ステップにおいて保護フィルム12が熱板22に貼り付く場合、収納空間21a内の気体の吸引によって対象物30に装飾フィルム11を貼り付ける際に装飾フィルム11と保護フィルム12との接着状態にむらが生じ、結果として、対象物30に貼り付けられた装飾フィルム11に部分的に皺が生じたり、対象物30と装飾フィルム11との間に部分的に気泡が生じたりする。また、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、フィルム貼付ステップにおいて保護フィルム12が熱板22から容易に剥離しない程度にフィルム加熱ステップにおいて保護フィルム12が熱板22に貼り付く場合、保護フィルム12を熱板22から剥離する工程が増える可能性があるので、作業者の作業の効率も悪化する。しかしながら、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、保護フィルム12が装飾フィルム11より軟化温度が高いので、フィルム貼付ステップにおいて必要な程度にフィルム10が変形することができるようにフィルム加熱ステップにおいてフィルム10を加熱する場合に、保護フィルム12が軟化し過ぎることを防止することができ、結果として、フィルム貼付ステップにおいて保護フィルム12が熱板22から容易に剥離しない程度にフィルム加熱ステップにおいて保護フィルム12が熱板22に貼り付くことを防止することができる。
本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、装飾フィルム11が対象物30に貼り付くための装飾フィルム11の伸びの少なくとも一部を、図8に示すように装飾フィルム11における周囲領域11iの伸びによって確保することができるので、装飾フィルム11の光沢面11d上の空間対応領域11gにおいて接着領域11hを取り囲む周囲領域11iが存在しないフィルム式加飾方法と比較して、装飾フィルム11による装飾の質を向上することができる。
なお、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、保護フィルム12が再剥離性の接着剤または静電吸着によって接着されている装飾フィルム11が使用されても良い。
また、本実施の形態に係るフィルム式加飾方法は、保護フィルム12の軟化温度が装飾フィルム11の軟化温度以下であっても良い。
11 装飾フィルム
11d 光沢面
11e 空間接触領域
11f 矢印(装飾フィルムの厚み方向を示す矢印)
11g 空間対応領域
11h 接着領域
11i 周囲領域
12 保護フィルム
21a 収納空間
22 熱板
30 対象物

Claims (4)

  1. 装飾のためのフィルムであって光沢面を有している装飾フィルムを対象物に貼り付けることによって前記対象物に装飾を施すフィルム式加飾方法であって、
    前記対象物を収納する空間である収納空間側とは反対側に前記光沢面が配置されて前記光沢面に保護フィルムが接着された前記装飾フィルムと、前記装飾フィルムに対して前記収納空間側とは反対側に配置された熱板との間の気体を吸引しながら、前記装飾フィルムを前記熱板によって加熱するフィルム加熱ステップと、前記フィルム加熱ステップによって加熱された前記装飾フィルムを、前記収納空間に収納された前記対象物に、前記収納空間内の気体の吸引によって貼り付けるフィルム貼付ステップと、前記フィルム貼付ステップによって前記対象物に貼り付けられた前記装飾フィルムから前記保護フィルムを剥離する保護フィルム剥離ステップとを備えていることを特徴とするフィルム式加飾方法。
  2. 前記保護フィルムは、前記フィルム加熱ステップにおいて前記装飾フィルムとの接着を維持する大きさの自己粘着力を有していることを特徴とする請求項1に記載のフィルム式加飾方法。
  3. 前記保護フィルムは、前記装飾フィルムより軟化温度が高いことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のフィルム式加飾方法。
  4. 前記光沢面は、前記装飾フィルムのうち前記収納空間に接触する領域である空間接触領域に対して前記装飾フィルムの厚み方向に存在する領域である空間対応領域を備えており、
    前記空間対応領域は、前記保護フィルムが接着されている領域である接着領域と、前記接着領域を取り囲む領域である周囲領域とを備えていることを特徴とする請求項3に記載のフィルム式加飾方法。
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