JP2014108121A5 - - Google Patents

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本発明は、可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態に制御し、有利状態において、可変入賞手段を遊技媒体が入賞可能な状態に制御し、有利状態の終了後の遊技状態を通常状態又は高確率状態に制御し、可変入賞手段に入賞した遊技媒体を通過させることで高確率状態に制御する特定領域を備え、有利状態は、遊技媒体が少なくとも特定領域を通過可能となる特殊有利状態を含む遊技機に関する。
本発明は、このような背景のもとになされたものであり、その目的は、遊技媒体を通過
させることで高確率状態に制御する特定領域を備え、遊技媒体が少なくとも特定領域を通過可能となる特殊有利状態に制御する遊技機において、不確定な予告演出を実行することが無いようにすることにある。
まず手段1に係る発明は、
遊技媒体(パチンコ玉)を遊技領域(7)に発射することにより遊技者が遊技を行い、
動条件が成立した(第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入賞した)後に開始条件が成立した(保留記憶数が0でなく、第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示が実行されておらず、かつ、大当り遊技が実行されていない)ことに基づいて、可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態(大当り遊技状態)に制御し、
前記有利状態において、可変入賞手段を前記遊技媒体が入賞可能な状態に制御し、
前記有利遊技状態の終了後の遊技状態を、通常状態(非確変状態)、又は、該通常状態よりも有利状態に制御されやすい高確率状態(確変状態)に制御し、
前記可変入賞手段に入賞した前記遊技媒体を通過させることで前記高確率状態に制御する特定領域(確変アタッカー20B)を備え、
前記有利状態は、前記遊技媒体が少なくとも前記特定領域を通過可能となる特殊有利状態(15ラウンド目に確変アタッカー20Bが開放される大当りAまたは大当りB)を含む遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記始動条件が成立したときに、前記有利状態に制御するか否かを決定するための数値(ランダムR)を抽出する数値抽出手段と、
前記数値抽出手段に抽出された数値を含む保留データを記憶する保留記憶手段(第1保留記憶バッファ及び第2保留記憶バッファ、並びに始動入賞時コマンド格納領域)と、
記通常状態において用いられる判定値を特定する通常時判定用データと、前記高確率状態において用いられる判定値を特定する高確率時判定用データとを記憶する判定用データ記憶手段(大当り判定テーブル)と、
前記数値抽出手段に抽出された数値と遊技状態に応じた判定値を用いて、前記有利状態に制御すると判定される数値か否かを、前記開始条件が成立する前に判定する事前判定手段(ステップS222またはステップS223の処理を行う遊技制御用マイクロコンピュータ560)と、
該事前判定手段による判定結果に基づいて、予告演出(先読み予告)を実行する予告演出実行手段(ステップS8108の処理を行う演出制御用マイクロコンピュータ100)と、を備え、
該予告演出実行手段は
前記特殊有利状態に制御することを示す数値を含む保留データが前記保留記憶手段に記憶されている場合には、当該保留データに基づく可変表示中に発生した始動条件の成立に基づく保留データに対する前記予告演出の実行を制限(図34のコマンド解析処理において、ステップS651で図柄指定コマンドを受信すると、始動入賞時コマンド格納領域に該図柄指定コマンドを格納し、該図柄指定コマンドが大当り図柄を指定するものならば、先読み予告禁止フラグをセットし、図38の先読み予告演出決定処理において、ステップS6011Aで保留球変化の先読み予告を実行すると判定した場合に、先読み予告禁止フラグがセットされていれば、先読み予告禁止テーブルで保留記憶の形状と点灯点滅態様を決定する=保留記憶の形状と点灯点滅態様を変化させない)
前記保留記憶手段に記憶されている前記特殊有利状態に制御することを示す数値を含む保留データに基づいて制御される前記特殊有利状態の終了後の遊技状態が前記通常状態又は前記高確率状態に制御されることが確定したことを条件として、前記予告演出の実行の制限を解除する(演出制御用マイクロコンピュータ100は、図34のコマンド解析処理において、ステップS641で大当り終了指定コマンドを受信したら、先読み予告禁止フラグをリセットする)ことを特徴とする遊技機である。
また本発明による遊技機の他の態様は、
遊技媒体(パチンコ玉)を遊技領域(7)に発射することにより遊技者が遊技を行い、
所定の始動条件が成立した(第1始動入賞口13または第2始動入賞口14に入賞した)後に所定の開始条件が成立した(保留記憶数が0でなく、第1特別図柄および第2特別図柄の可変表示が実行されておらず、かつ、大当り遊技が実行されていない)ことに基づいて、各々を識別可能な複数種類の識別情報(第1特別図柄または第2特別図柄)を可変表示して、該可変表示の表示結果を導出表示し、
該導出表示された表示結果が特定遊技結果(大当り図柄)となったことに基づいて、遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り遊技状態)に制御し、
該特定遊技状態の終了後の遊技状態を、通常状態(非確変状態)、又は、該通常状態よりも特定遊技状態に制御されやすい高確率状態(確変状態)に制御し、
第1期間(例えば15ラウンド目の当初5秒間)は前記遊技媒体を通過させることで前記高確率状態に制御し、前記第1期間と異なる第2期間(例えば15ラウンド目の残り24秒間)は前記遊技媒体が通過しても前記高確率状態に制御しない特定領域(特別可変入賞球装置20’)とを備え、
前記特定遊技状態は、前記遊技媒体が少なくとも前記第1期間において前記特定領域を通過可能となる特殊特定遊技状態(15ラウンド目に確変アタッカー20Bが開放される大当りAまたは大当りB)を含む遊技機(パチンコ遊技機1)であって、
前記始動条件が成立したことに基づいて、前記可変表示の表示結果を決定するための数値データ(ランダムR)を抽出する数値データ抽出手段と、
前記始動条件が成立したが前記開始条件が未だ成立していない場合に、前記可変表示を実行する権利を記憶する保留記憶手段(第1保留記憶バッファ及び第2保留記憶バッファ、並びに始動入賞時コマンド格納領域)と、
前記保留記憶手段に記憶している権利に対応する数値データが前記特定遊技状態に制御することを示す数値データであるか否かを判定するための判定用データとして、前記通常状態において判定するための通常時判定用データと、前記高確率状態において判定するための高確率時判定用データとを記憶する判定用データ記憶手段(大当り判定テーブル)と、
該判定用データ記憶手段で記憶している判定用データに基づいて、前記保留記憶手段に記憶している権利に対応する数値データが前記特定遊技状態に制御することを示す数値データであるか否かを、前記開始条件が成立する前に判定する事前判定手段(ステップS222またはステップS223の処理を行う遊技制御用マイクロコンピュータ560)と、
該事前判定手段による判定結果に基づいて、該判定した数値データに対応する権利に対して所定の予告演出(先読み予告)を実行する予告演出実行手段(ステップS8108の処理を行う演出制御用マイクロコンピュータ100)と、を備え、
該予告演出実行手段は、前記特殊特定遊技状態に制御することを示す数値データに対応する権利である特定権利が前記保留記憶手段に記憶されている場合には、当該特定権利の記憶以降に発生した始動条件の成立に基づく権利に対する前記予告演出の実行を制限する(図34のコマンド解析処理において、ステップS651で図柄指定コマンドを受信すると、始動入賞時コマンド格納領域に該図柄指定コマンドを格納し、該図柄指定コマンドが大当り図柄を指定するものならば、先読み予告禁止フラグをセットし、図38の先読み予告演出決定処理において、ステップS6011Aで保留球変化の先読み予告を実行すると判定した場合に、先読み予告禁止フラグがセットされていれば、先読み予告禁止テーブルで保留記憶の形状と点灯点滅態様を決定する=保留記憶の形状と点灯点滅態様を変化させない)ことを特徴とする遊技機である。
また手段2に係る発明は、
手段1に記載した遊技機であって、
前記特殊有利状態は、前記特定領域(又は前記第1期間における特定領域)を前記遊技媒体が通過可能な第1状態(開放状態)から前記遊技媒体が通過不能な第2状態(閉鎖状態)に変化させる動作を少なくとも1回以上含み、
前記予告演出実行手段は、最後の前記動作で前記特定領域(又は前記第1期間における特定領域)が前記第1状態から前記第2状態に変化されたことに基づいて、前記予告演出の制限を解除する(図示しないが、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図35のコマンド解析処理において、ステップS681で15ラウンド目の大入賞口開放後指定コマンドを受信したら、先読み予告禁止フラグをリセットする)ことを特徴とする遊技機である。
また手段3に係る発明は、
手段1に記載した遊技機であって、
前記特殊有利状態は、前記特定領域(又は前記第1期間における特定領域)を前記遊技媒体が通過可能な第1状態(開放状態)から前記遊技媒体が通過不能な第2状態(閉鎖状態)に変化させる動作を少なくとも1回以上含み、
前記予告演出実行手段は、前記第1状態(又は前記第1期間における特定領域)に変化された前記特定領域を前記遊技媒体が通過したことに基づいて、前記予告演出の制限を解除する(図示しないが、遊技制御用マイクロコンピュータ560は、確変アタッカー20Bに入賞した遊技球を確変検出スイッチ24で検出したら、確変検出コマンドを出力し、演出制御用マイクロコンピュータ100は、コマンド解析処理において、該確変検出コマンドを受信したら、先読み予告禁止フラグをリセットする)ことを特徴とする遊技機である。
また手段4に係る発明は、
手段1〜3のいずれか1つに記載した遊技機であって、
前記特殊有利状態は、前記特定領域(又は前記第1期間における特定領域)を前記遊技媒体が通過可能な第1状態(開放状態)から前記遊技媒体が通過不能な第2状態(閉鎖状態)に変化させる動作を少なくとも1回以上含み、
前記特殊有利状態には、前記特定領域を第1変化期間(例えば29秒間)に亘って前記第1状態に変化させる(又は前記第1状態に変化させた前記特定領域の前記第1期間を第1有効期間(例えば29秒間)に亘って有効とする)第1特殊有利状態(大当りA)と、前記特定領域を第2変化期間(例えば1秒間)に亘って前記第1状態に変化させる(又は前記第1状態に変化させた前記特定領域の前記第1期間を第2有効期間(例えば1秒間)に亘って有効とする)第2特殊有利状態(大当りB)とがあり、
前記予告演出実行手段は、前記保留記憶手段に記憶されている保留データに基づいて制御される特殊有利状態の種類に応じて異なる予告演出を実行する(図60に示すように、大当りAならば高い確率で保留記憶の点滅を行い、大当りBならば低い確率で保留記憶の点滅を行う)ことを特徴とする遊技機である。
また手段5に係る発明は、
手段1〜4のいずれか1つに記載した遊技機であって、
前記高確率時判定用データは、前記通常時判定用データを含み(図8(A’)の大当り判定テーブルで、確変時の大当り判定値が、通常時の大当り判定値を含む)、
前記予告演出実行手段は、前記通常状態において、前記特殊有利状態に制御することを示す数値を含む保留データが前記保留記憶手段に記憶されている場合であっても、前記予告演出の実行を制限しない(例えば、演出制御用マイクロコンピュータ100は、図34のコマンド解析処理において、ステップS652AでYESと判定した後に、高確率フラグ及び高ベース状態フラグをセット中であるか否かを判定し、セット中でない(即ち通常状態)ならば先読み予告禁止フラグをセットしない)ことを特徴とする遊技機である。
さらに手段6に係る発明は、
手段1〜5のいずれか1つに記載した遊技機であって、
遊技の進行を制御する遊技制御手段(遊技制御用マイクロコンピュータ560)と、
該遊技制御手段からの情報に基づいて、前記可変表示に対応した演出を制御する演出制御手段(演出制御用マイクロコンピュータ100)と、を備え、
前記遊技制御手段は、前記保留記憶手段が記憶する保留データが増加したことを認識可能な保留記憶情報(始動入賞指定コマンドおよび合算保留記憶数指定コマンド)と、前記事前判定手段による判定結果を示す判定結果情報(図柄指定コマンドおよび変動カテゴリコマンド)とを、前記演出制御手段に対して送信し、
前記演出制御手段は、前記保留記憶情報と前記判定結果情報とに矛盾が生じていることに基づいて、前記予告演出実行手段による前記予告演出の実行を制限する(ステップS6005で図柄指定コマンドと変動カテゴリコマンドとが整合していないと判定した場合、および、ステップS6006で始動入賞指定コマンドと合算保留記憶数指定コマンドとが整合していないと判定した場合に、ステップS6033で先読み予告設定制限フラグをセットして、先読み予告が設定されないようにする)ことを特徴とする遊技機である。
まず手段1に係る発明によれば、遊技者に不確定な情報を予告するおそれが無くなるので、遊技の興趣を向上できる。また、予告演出の制限を解除することにより、予告演出の実行頻度を必要以上に低下させることがないので、遊技の興趣を向上できる。
また手段2に係る発明によれば、最後の動作で特定領域(又は前記第1期間における特定領域)が第1状態から第2状態に変化されたことに基づいて、予告演出の制限を解除することにより、遊技者に不確定な情報を予告することなく、かつ、予告演出の実行頻度を必要以上に低下させることがないので、遊技の興趣を向上できる。
また手段3に係る発明によれば、第1状態に変化された特定領域(又は前記第1期間における特定領域)を遊技媒体が通過したことに基づいて、予告演出の制限を解除することにより、遊技者に不確定な情報を予告することなく、かつ、予告演出の実行頻度を必要以上に低下させることがないので、遊技の興趣を向上できる。
また手段4に係る発明によれば、保留記憶されている保留データに基づいて制御される特殊有利状態の種類に応じて異なる予告演出を実行することにより、該特殊有利状態の種類を予測することができるので、遊技の興趣を向上できる。
また手段5に係る発明によれば、高確率時判定用データが通常時判定用データを含む場合には、通常状態において予告演出を実行した場合であっても、遊技者に不確定な情報を予告するおそれが無いと共に、予告演出の実行頻度が高くなるため、遊技の興趣を向上できる。
さらに手段6に係る発明によれば、保留記憶情報と判定結果情報とに矛盾が生じている場合にも、予告演出の実行を制限するので、予告演出の信頼性が低下するのを防止できる。

Claims (1)

  1. 遊技媒体を遊技領域に発射することにより遊技者が遊技を行い、
    動条件が成立した後に開始条件が成立したことに基づいて、可変表示を行い、遊技者にとって有利な有利状態に制御し、
    前記有利状態において、可変入賞手段を前記遊技媒体が入賞可能な状態に制御し、
    前記有利状態の終了後の遊技状態を、通常状態、又は、該通常状態よりも有利状態に制御されやすい高確率状態に制御し、
    前記可変入賞手段に入賞した前記遊技媒体を通過させることで前記高確率状態に制御する特定領域を備え、
    前記有利状態は、前記遊技媒体が少なくとも前記特定領域を通過可能となる特殊有利状態を含む遊技機であって、
    前記始動条件が成立したときに、前記有利状態に制御するか否かを決定するための数値を抽出する数値抽出手段と、
    前記数値抽出手段に抽出された数値を含む保留データを記憶する保留記憶手段と、
    記通常状態において用いられる判定値を特定する通常時判定用データと、前記高確率状態において用いられる判定値を特定する高確率時判定用データとを記憶する判定用データ記憶手段と、
    前記数値抽出手段に抽出された数値と遊技状態に応じた判定値を用いて、前記有利状態に制御すると判定される数値か否かを、前記開始条件が成立する前に判定する事前判定手段と、
    該事前判定手段による判定結果に基づいて、予告演出を実行する予告演出実行手段と、を備え、
    該予告演出実行手段は
    前記特殊有利状態に制御することを示す数値を含む保留データが前記保留記憶手段に記憶されている場合には、当該保留データに基づく可変表示中に発生した始動条件の成立に基づく保留データに対する前記予告演出の実行を制限し、
    前記保留記憶手段に記憶されている前記特殊有利状態に制御することを示す数値を含む保留データに基づいて制御される前記特殊有利状態の終了後の遊技状態が前記通常状態又は前記高確率状態に制御されることが確定したことを条件として、前記予告演出の実行の制限を解除することを特徴とする遊技機。
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