JP2014107347A - 太陽電池セルの搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】太陽電池セルの搬送中の姿勢を安定させることにより、太陽電池セルを精度よくステージに載置することができる太陽電池セルの搬送装置を提供する。
【解決手段】短冊状の太陽電池セルを当該セルの長手方向に搬送し、前記太陽電池セルをステージに載置する太陽電池セルの搬送装置であって、前記太陽電池セルの先端部分を保持し、ステージ上で進退動作可能なセル保持部と、固定プーリと、前記セル保持部の進退動作に応じて、前記固定プーリ側とステージ側とに移動可能な可動プーリと、これら固定プーリ及び可動プーリに架け渡されるエンドレスベルトと、を有するコンベア部と、を備え、前記コンベア部のエンドレスベルトには、前記太陽電池セルをベルト表面上に当接させた状態で保持させるセル姿勢保持機構が設けられている構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池用のセルを複数枚並べて接続した太陽電池モジュールを製造するための太陽電池セルの搬送装置に関する。
太陽電池モジュールとして、細長い太陽電池用のセルを複数枚並べて接続したスラット構造のものが知られており(例えば、特許文献1参照)、この太陽電池モジュールは、例えば、以下のようにして製造される。
帯状である金属材料の上に光電変換層等の各種製膜を行った後、所定長さに切断し、細長い太陽電池用のセル(太陽電池セル)を得る。そして、この太陽電池セルを複数枚、隣り合う太陽電池セルの長辺側の縁部同士が重なるようにしてステージ上に並べ、重ね合わされた縁部同士を接合し、1枚の太陽電池モジュールとしている。このようにして製造された太陽電池モジュールは、複数枚の太陽電池セルが電気的に直列接続された状態となり、実用的な電圧を得ることができる。
このような太陽電池セルを搬送し、ステージ上に配置する方法として、ベルトコンベアによる搬送装置100が考えられる。すなわち、搬送装置100は、図8に示すように、通常搬送用のベルトコンベア100aと、セル載置用のベルトコンベア100bとを有しており、上流工程を経た太陽電池セル102が通常搬送用のベルトコンベア100aでセル載置用のベルトコンベア100bまで搬送され、最終的にセル載置用のベルトコンベア100bにより太陽電池セル102がステージ101上に載置される。このセル載置用のベルトコンベア100bは、太陽電池セル102の端部を保持するセル保持部103と、固定プーリ104と、この固定プーリ104に対して接離する方向に移動可能な可動プーリ105とを有しており、セル保持部103と可動プーリ105とがステージ101上を移動することにより太陽電池セル102が載置される。具体的には、可動プーリ105が固定プーリ104側に配置された状態で太陽電池セル102がエンドレスベルト106上に配置されるとともに、太陽電池セル102の端部がセル保持部103により保持される(図8(a))。そして、セル保持部103と可動プーリ105とが一体となって固定プーリ104から離れる方向に移動することにより、エンドレスベルト106が繰り出され、太陽電池セル102がステージ101上の所定位置まで搬送される(図8(b))。太陽電池セル102の端部がステージ101に載置されると、セル保持部103と可動プーリ105とが元の位置、すなわち、固定プーリ104側に移動する(図8(c))。
国際公開第2010/023264号
しかし、上記ベルトコンベア100では、太陽電池セル102の姿勢が安定しないという問題があった。すなわち、ベルトコンベア100では、太陽電池セル102はエンドレスベルト106上に載置された状態で搬送され、その載置姿勢の状態を維持されることによりステージ上に精度よく配置される。そのため、エンドレスベルト106上に載置された姿勢を維持できるように、通常搬送用のコンベア100aでは、セル姿勢保持機構107が設けられている。具体的には、固定プーリ108間に吸引装置が設けてあり、エンドレスベルト109に設けられた貫通孔から太陽電池セル102を吸引することにより、エンドレスベルト109上に太陽電池セル102を吸着保持し、太陽電池セル102の姿勢を安定させている。
しかし、セル載置用のコンベア100bでは、セル姿勢保持機構107が設けられていない。すなわち、可動プーリ105が固定プーリ104に対して移動することにより可動プーリ105と固定プーリ104との間のスペースが変動するため、通常搬送用のコンベア100aで使用する吸引装置を配置することができない。したがって、通常搬送用のコンベア100aから受け渡された太陽電池セル102は、セル保持部103に保持されるのみで、それ以外の部分は、セル載置用のコンベア100b上に載置されたままで搬送される。すなわち、太陽電池セル102は、セル載置用のコンベア100bのエンドレスベルト106には吸着保持されないため、搬送時に姿勢が変化してしまう虞があり、ステージ101上への太陽電池セル102の載置の精度が悪くなるという問題がある。特に、高速で搬送する場合には、この現象が顕著であった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、太陽電池セルの搬送中の姿勢を安定させることにより、太陽電池セルを精度よくステージに載置することができる太陽電池セルの搬送装置を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために本発明の太陽電池セルの搬送装置は、短冊状の太陽電池セルを当該セルの長手方向に搬送し、前記太陽電池セルをステージに載置する太陽電池セルの搬送装置であって、前記太陽電池セルの先端部分を保持し、ステージ上で進退動作可能なセル保持部と、固定プーリと、前記セル保持部の進退動作に応じて、前記固定プーリ側とステージ側とに移動可能な可動プーリと、これら固定プーリ及び可動プーリに架け渡されるエンドレスベルトと、を有するコンベア部と、を備え、前記コンベア部のエンドレスベルトには、前記太陽電池セルをベルト表面上に当接させた状態で保持させるセル姿勢保持機構が設けられていることを特徴としている。
上記太陽電池セルの搬送装置によれば、前記コンベア部のエンドレスベルトには、セル姿勢保持機構が設けられているため、搬送される太陽電池セルがエンドレスベルト上で姿勢を安定させることができる。したがって、高速で搬送させた場合であっても、太陽電池セルの搬送中の姿勢の乱れを抑えることができるため、太陽電池セルを精度よくステージに載置することができる。
また、前記エンドレスベルトが磁力を有するベルトで形成されており、前記セル姿勢保持機構は、前記エンドレスベルトの磁力吸着である構成にしてもよい。
この構成によれば、太陽電池セルの基板が磁性体を有する金属等で形成されている場合には、エンドレスベルトが磁力を有しているため、エンドレスベルト上の太陽電池セルがエンドレスベルトの表面に磁力により吸着保持される。これにより、搬送中の太陽電池の姿勢を安定させることができる。
また、前記太陽電池セルを一方向に搬送する通常搬送コンベアと、前記太陽電池セルを前記ステージに載置するセル載置用コンベアとを有しており、前記通常搬送コンベアと前記セル載置用コンベアとの間には、補助板が設けられており、この補助板の最上部先端位置は、前記通常搬送コンベアのエンドレスベルトの高さ位置、及び、前記セル載置用コンベアのエンドレスベルトの高さ位置よりも高い位置に設定されている構成にしてもよい。
この構成によれば、通常搬送コンベアで搬送されているセルがセル載置用コンベアに受渡しが行われる際、セルの先端部分がセル保持部に吸着される前にセル載置用コンベアのエンドレスベルトに吸着されるのを防止することができる。
本発明の太陽電池セルの搬送装置によれば、太陽電池セルの搬送中の姿勢を安定させることにより、太陽電池セルを精度よくステージに載置することができる。
本発明の製造装置の概略構成及びその動作を示す側面図である。 本発明の製造装置の概略構成及びその動作を示す側面図である。 本発明の製造装置の概略構成及びその動作を示す側面図である。 本発明の製造装置の概略構成を示す平面図である。 押さえ部材の説明図であり、下方へ揺動させた状態にあるヘッドを進退方向に見た図である。 太陽電池モジュールの説明図である。 他の実施形態におけるセル姿勢保持機構を示す図である。 従来技術におけるベルトコンベアユニットを用いた例を説明するための図である。
本発明の太陽電池セルの搬送装置に係る実施の形態を図面を用いて説明する。
図1〜図3は、本発明の太陽電池セルの搬送装置10を用いた太陽電池モジュールの製造装置1の概略構成及びその動作を示す側面図である。図4はこの製造装置の平面図である。この製造装置によって製造される太陽電池モジュール(以下、モジュールともいう)は、図6に示しているように、複数枚の細長い太陽電池セル2(以下単にセル2ともいう)を並べて備えており、これら複数のセル2の両側に電極4が設けられている。セル2は短冊形状であり、セル2の長手方向と、セル2が並べられるセル2の配列方向とは直交している。なお、図6では、説明を容易とするためにセル2を3枚のみとしているが、実際のモジュールでは、3枚よりも多いセル2を備えている。
これらセル2及び電極4は、その両面からカバー部材5によって挟まれており、モジュールは一体のシート状を成している。カバー部材5は、可撓性を有し太陽光を透過させるフィルム状の樹脂部材から成り、セル2及び電極4の表面及び裏面に密着している。なお、図6では、カバー部材5をセル2から離した状態としている。
配列方向で隣り合うセル2の縁部3同士は、接合金属を介して上下重ね合わされた状態にあり、当該接合金属によって、セル2は重ね合わされた縁部3において電気的及び構造的に接続されている。接合金属は、例えば半田6から成り、半田6は、セル2の縁部3に沿ってセル2の長手方向に沿って点在して設けられている。
このようなモジュールは、まず、帯状である金属材料の上に光電変換層等の各種製膜を行った後、これを所定長さに切断し、複数枚の細長いセル2を得る。そして、ステージ20上で、これらセル2を、隣り合うセル2の長辺側の縁部3同士が重なるようにして前記配列方向に順に並べ、これら縁部3同士を接合することにより形成される。
太陽電池モジュールの製造装置1は、太陽電池セルを載置するステージ20と、太陽電池セル2を搬送し、ステージ20上に載置する搬送装置10とを有しており、ステージ20上において、隣り合うセル2の長辺側の縁部3同士が上下重なるようにして、前記配列方向にセル2を順に配置される。
ステージ20は、図4に示すように、太陽電池セル2を載置するためのものであり、表面20aは平面状に形成されている。このステージ20には、セル2を吸着するための吸引穴25が設けられており、この吸引穴25に吸引力が発生することにより、セル2の裏面がステージ20の表面20aに吸着される。吸引穴25は、セル2が並ぶ全領域に複数設けられており、(エアの)吸引を行うポンプ(図示せず)と接続されている。そして、このポンプを作動させることにより、全領域において同時に吸引力が発生しセル2を吸着させることができる。すなわち、ステージ20は、その表面20aに既に載っているセル2及びこれから載せるセル2を吸着して拘束することができる。また、ステージ20は、1枚のセル2が載せられる毎に、セル2の配列方向に、セル2の短手方向寸法に所定寸法(1ピッチ)移動することができるようになっている。
搬送装置10は、セル2を1枚ずつステージ20に搬送し、ステージ20上に載置するためのものである。この搬送装置10は、通常搬送コンベア11と、セル載置用コンベア12とを有している。本実施形態では、複数の通常搬送コンベア11と1つのセル載置用コンベア12とを有しており、通常搬送コンベア11により上流工程を経たセル2が1枚ずつ搬送され、セル載置用コンベア12によりステージ20上に載置されるようになっている。
通常搬送コンベア11は、セル2を一方向に搬送するものであり、2つの固定プーリ11aと、これら固定プーリ11aに架け渡されるエンドレスベルト11bとを有している。すなわち、所定距離を置いて配置される固定プーリ11aにエンドレスベルト11bが架け渡されて形成されている。そして、この通常搬送コンベア11が固定プーリ11aの配置方向に複数並べて設けられており、固定プーリ11aが駆動することによりエンドレスベルト11bが走行し、エンドレスベルト11b上のセル2が通常搬送コンベア11の配列方向に搬送されるようになっている。すなわち、通常搬送コンベア11上のセル2は、固定プーリ11aが駆動することにより下流側に搬送され、下流側の通常搬送コンベア11のエンドレスベルト11bにセル2の一部が載置されることにより受渡しが行われる。このような動作を繰り返すことにより、セル2は、上流側の通常搬送コンベア11から下流側の通常搬送コンベア11に順次搬送される。
また、通常搬送コンベア11には、セル姿勢保持機構が設けられている。このセル姿勢保持機構は、搬送中のセル2の姿勢変化を抑えて搬送精度を高め、最終的にステージ20に載置される精度をよくするためのものである。具体的には、固定プーリ11a間に吸引装置31が設けられており、この吸引装置31を作動させることにより、エンドレスベルト11bに形成された貫通孔から吸引力を発生させ、搬送中のセル2をエンドレスベルト11bの表面に吸着保持できるようになっている。本実施形態では、吸引装置31は、固定プーリ11a間に設けられる吸引ボックスと、この吸引ボックスに接続される吸引ポンプである。この吸引ボックスには、エンドレスベルト11bの裏面と対向する位置に吸引孔が設けられており、吸引ポンプを作動させると吸引孔に吸引力が発生する。すなわち、この吸引孔に発生する吸引力がエンドレスベルト11bの貫通孔を通じてセル2に作用し、セル2をエンドレスベルト11bの表面に吸着保持できるようになっている。
セル載置用コンベア12は、セル2をステージ20に搬送し、ステージ20上に載置するものである。セル載置用コンベア12は、セル2を保持するセル保持部13と、搬送の際にセル2を載置するコンベア部14とを有している。
コンベア部14は、セル2をステージ20まで搬送する際、セル2全体を載置することでセル2の姿勢を維持するものであり、固定プーリ14aと、可動プーリ14bとを有しており、これらに固定プーリ14a及び可動プーリ14bにエンドレスベルト14cが架け渡されている。
固定プーリ14aは、製膜処理が行われたセル2を搬送する通常搬送コンベア11に対し固定的に設けられている。具体的には、固定プーリ14aは、通常搬送コンベア11のエンドレスベルト11bの高さ位置が、固定プーリ14aに架け渡されるエンドレスベルト14cの高さ位置と共通の高さ位置になる位置に固定されている。
可動プーリ14bは、固定プーリ14aに対して接離する方向に移動可能に構成されており、固定プーリ14aから離れる方向に移動することにより、セル2をステージ20まで搬送することができる。具体的には、可動プーリ14bは、セル保持部13と一体となって移動できるように構成されており、セル2をステージ20に載置する場合には、セル保持部13とともに固定プーリ14aから離れる側に移動し、セル2がステージ20に載置された後、セル保持部13と共に固定プーリ14a側に移動できるようになっている。この可動プーリ14bの高さ位置は、可動プーリ14bに架け渡されるエンドレスベルト14cの高さ位置が固定プーリ14aに架け渡されるエンドレスベルト14cの高さ位置になるように配置されている。したがって、可動プーリ14bと固定プーリ14aとの間に位置するエンドレスベルト14c上にセル2が載置された状態では、セル2がほぼ水平状態を保つ姿勢で保持されるようになっている。
セル保持部13は、コンベア部14に載置されたセル2を保持しつつ、ステージ20の所定の位置まで先導するものである。セル保持部13は、セル2を吸着保持する吸着プレート13aと、この吸着プレート13aが取付けられるヘッド部7とを有している。
吸着プレート13aは、平板状部材であり、表面には複数の吸着孔が形成されている。この吸着孔には、吸引ポンプ(不図示)が接続されており、吸引ポンプを作動させることにより吸着孔に吸引力を発生させることができる。したがって、吸着プレート13aにセル2が載置された状態で吸引ポンプを作動させることにより、セル2の裏面を吸着プレート13aに吸着保持することができるようになっている。これにより、セル2の表面に損傷を与えることなくセル2を保持することができる。
ヘッド部7には、駆動機構(不図示)が設けられており、この駆動機構により吸着プレート13aを待機位置P1と、セル供給位置P2とに移動させることができる。また、本実施形態では、ヘッド部7には、可動プーリ14bが連結されており、この駆動機構を動作させることにより吸着プレート13aと可動プーリ14bとが共に同調して移動できるようになっている。ここで、待機位置P1とは、可動プーリ14bが固定プーリ14aに近接する位置であり、セル供給位置P2とは、可動プーリ14bが固定プーリ14aから離れてステージ20にセル2を配置する位置である。すなわち、このヘッド部7の移動により、可動プーリ14b及び吸着プレート13aを前進後退移動させることができ、前進後退移動を繰り返すことにより、通常搬送コンベア11から受け渡されたセル2を1枚ずつステージ20の表面に供給できるようになっている。なお、前進移動とは、可動プーリ14bと吸着プレート13aが待機位置P1からセル供給位置P2に移動することであり、後退移動とは、可動プーリ14bと吸着プレート13aがセル供給位置P2から待機位置P1に移動することをいう。
また、ヘッド部7には、揺動機構が設けられている。この揺動機構により、搬送されるセル2の一部をステージ20の表面に載置させることができるようになっている。具体的には、揺動機構は、伸縮アクチュエータの先端に設けられた減速機付モータ(不図示)を有しており、このモータの出力軸にヘッド部7が固定されることにより構成されている。そして、出力軸を制御することにより、図2(b)に示すように、軸C1を中心に吸着プレートが水平状態である搬送姿勢(図2(b)の状態)と、吸着プレートが下方に傾く載置姿勢(図3(a)の状態)とに姿勢変化できるようになっている。すなわち、搬送姿勢でセル2を吸着プレート13aから少し延長した状態で吸着し、ステージ20のセル供給位置P2においてヘッド部7を載置姿勢に変化させることにより、セル2の延長部分をステージ20の表面に載置することができる。そして、セル2の延長部分がステージ20に載置されると、ステージ20の吸着穴によりセル2の延長部分が吸着保持される。
また、ヘッド部7には、押さえ部材71が設けられている。この押さえ部材71は、ステージ20に載置されたセル2の浮き上がりを防止するためのものである。押さえ部材71は、ローラで構成されており、その外周部分は、例えばスポンジ等の柔軟な素材で形成されている。ここで、図5は、押さえ部材71の説明図であり、揺動機構によって載置姿勢にあるヘッド部7を進退方向に見た図である。ヘッド部7には、ステージ20上を転がるガイドローラ72が設けられており、ガイドローラ72は、押さえ部材71よりも半径が大きく、また、ガイドローラ72の回転中心と、押さえ部材71の回転中心とは一致している。そして、ヘッド部7が載置姿勢の状態で、ガイドローラ72がステージ20の表面に接地すると、押さえ部材71と、理想的な状態でステージ20に載ったセル2の上面との間には、僅かな隙間gが形成される。すなわち、ガイドローラ72の半径は、押さえ部材71の半径と、セル2の厚さと、前記隙間gとの和に設定されている。
したがって、図3(a)〜(c)に示すように、ヘッド部7が載置姿勢の状態で、ヘッド部7をセル供給位置P2から待機位置P1に後退させると、ガイドローラ72はステージ20上を転がって移動し、この際、ガイドローラ72は、押さえ部材(押さえローラ)71を、一定の高さ位置に維持することができる。すなわち、押さえ部材71は、ステージ20上に吸着されていくセル2の上を走行させることができる。
この押さえ部材71によれば、ステージ20上に吸着したセル2の一部に浮き上がる部分が存在する場合であっても、ヘッド部7を後退させる際に、当該セル2の上を通過することにより、セル2の浮き上がり部分に当接して、当該浮き上がり部分をステージ20側へ押さえることができる。
また、このセル載置用コンベア12には、余長調節部(不図示)が設けられている。この余長調節部は、エンドレスベルト14cの余長を調節するものであり、固定プーリ14a及び可動プーリ14bの反対側に設けられている。すなわち、可動プーリ14bが待機位置P1とセル供給位置P2との間を移動することにより、固定プーリ14aと可動プーリ14bとの間に必要なエンドレスベルト14cの長さが変化するが、この余長調節部により、必要なエンドレスベルト14cの長さに応じてエンドレスベルト14cの繰出し及び収容が行われることによりエンドレスベルト14cの余長が調節されるようになっている。
また、セル載置用コンベア12には、セル姿勢保持機構が設けられている。本実施形態では、エンドレスベルト14cが磁力を有するベルトで形成されており、セル姿勢保持機構は、このエンドレスベルトの磁力吸着で作用するようになっている。具体的には、エンドレスベルト14cには、磁性体が混入されたものが使用されており、このエンドレスベルト14c上にセル2が載置されると、セル2の基材として使用される材料が磁性体を有する金属等(例えば、SUS430)である場合に吸着保持される。すなわち、通常搬送コンベア11からセル2の受渡しが行われると、セル2の先端部分は吸着プレート13aに吸着保持され、その先端部分以外のエンドレスベルト14cに載置している部分は、磁力により吸着保持される。これにより、セル載置用コンベア12で搬送されるセル2の姿勢を安定させ、搬送中のセル2の姿勢の乱れを抑えることができる。そして、高速で搬送させた場合であっても、太陽電池セル2の搬送中の姿勢の乱れを抑えることができるため、太陽電池セル2を精度よくステージ20に載置することができる。
また、通常搬送コンベア11とセル載置用コンベア12との間には、補助板40が設けられている。この補助板40は、通常搬送コンベア11で搬送されているセル2がセル載置用コンベア12に受渡しが行われる際、セル2の先端部分が吸着プレート13aに吸着される前にセル載置用コンベア12のエンドレスベルトに吸着されるのを防止するためのものである。この補助板40は、平板形状を有しており、傾斜して配置されている。具体的には、補助板40の最上部先端位置が、通常搬送コンベア11のエンドレスベルトの高さ位置、及び、セル載置用コンベア12のエンドレスベルト14cの高さ位置よりも高い位置になるように配置されている。そのため、通常搬送コンベア11で搬送されてきたセル2は、セル載置用コンベア12に載置する前に補助板40に当接し、補助板40の傾斜方向に沿って移動する(図1(b))。そして、セル2がそのまま搬送され、セル2の先端部分が一定高さ位置に達すると、自重により垂れ下がり、セル2の先端部分が吸着プレート13aに当接し吸着される(図1(c))。そして、セル2の先端部分が吸着されると、先端部分以外の部分が下方に変位し、エンドレスベルト14cの磁力により吸着保持される(図2(a))。これにより、セル2の先端部分が吸着プレート13aに吸着する前にセル載置用コンベア12のエンドレスベルト14cに吸着されるのを防止することができる。
次に、本実施形態における太陽電池セルの搬送装置10の動作について図1、図2を用いて説明する。
まず、図1(a)に示すように、上流側の処理装置の処理を経たセル2が通常搬送コンベア11により搬送される。上流側の処理装置から受渡しが行われる際、ステージ20に配置される姿勢(搬送姿勢)で行われ、この姿勢のまま通常搬送コンベア11のエンドレスベルト11b上に吸着保持される。すなわち、セル2は、通常搬送コンベア11の吸引装置31により吸着保持される。そして、固定プーリ11aが駆動されることにより搬送され、下流側の通常搬送コンベア11へと順に搬送される。
次に、図1(b)に示すように、セル2の先端部分が補助板40に当接し、さらに、通常搬送コンベア11によって搬送されることにより、セル2が補助板40に沿って移動する。そして、セル2の先端部分が一定高さに達すると、自重により垂れ下がり(図1(c))、セル2の先端部分が吸着プレート13aに吸着されると、セル2の先端部分以外の部分が、エンドレスベルト14c上にセル2の先端部分側から順に磁力により吸着され、セル2全体が待機位置P1で待機しているセル載置用コンベア12に吸着保持される(図2(a))。すなわち、通常搬送コンベア11で保たれた搬送姿勢が、セル載置用コンベア12に受渡しが行われた後も保たれる。
次に、図2(b)に示すように、セル2をステージ20上まで移動させる。具体的には、ヘッド部7を前進移動させて吸着プレート13aがセル供給位置P2まで移動させる。このヘッド部7の移動により可動プーリ14bも前進移動する。
次に、図3(a)に示すように、吸着プレート13aがセル供給位置P2に到達するとヘッド部7が停止する。これに伴い、可動プーリ14bの前進移動も停止し、エンドレスベルト14cの走行も停止する。そして、吸着プレート13aは、揺動機構が作動することにより、搬送姿勢から載置姿勢に姿勢変化する。これにより、セル2の延長部分がステージ20の表面に当接するため、その当接部分が吸引穴25により吸引されステージ20に吸着される。
次に、図3(b)に示すように、セル2の延長部分が吸着されると吸着プレート13aの吸着が解除され、ヘッド部7がセル供給位置P2から待機位置P1に後退移動する。すなわち、ヘッド部7の後退移動とともに、押さえ部材71がセル2の表面を撫でることによりセル2の浮き上がりを防止しつつセル2をステージ20の表面に確実に吸着保持させる。このヘッド部7の後退移動により可動プーリ14bも後退移動する。
次に、図3(c)に示すように、吸着プレート13aが待機位置P1に到達することにより、1枚のセル2がステージ20に載置される。そして、この動作を繰り返して、次のセル2と載置されたセル2との縁部同士が上下に重なるようにして配置されることにより、太陽電池モジュールを得ることができる。
このように、本発明の太陽電池セルの搬送装置10によれば、セル載置用コンベア12のコンベア部14のエンドレスベルト14cには、セル姿勢保持機構が設けられているため、搬送される太陽電池セル2がエンドレスベルト14c上で姿勢を安定させることができる。したがって、高速で搬送させた場合であっても、太陽電池セル2の搬送中の姿勢の乱れを抑えることができるため、太陽電池セル2を精度よくステージに載置することができる。
また、上記実施形態では、セル載置用コンベア12のセル姿勢保持機構は、エンドレスベルト14cが磁力を有するベルトで形成されている場合について説明したが、エア吸着によりセル2をエンドレスベルト14c上に吸着保持するものであってもよい。すなわち、図7に示すように、固定プーリ14aと可動プーリ14bとの間に、伸縮自在のホース(蛇腹ホース14d)が設けられ、この蛇腹ホース14dに吸引ポンプが接続されている。そして、吸引ポンプを作動させて蛇腹ホース14dから発生する吸引力によりセル2をエンドレスベルト14c上に吸着保持する構成であってもよい。具体的には、蛇腹ホース14dは、その両端部分が固定プーリ14aと可動プーリ14bの軸に連結されており、可動プーリ14bの移動に追従するように蛇腹ホース14dが伸縮し、蛇腹ホース14dがエンドレスベルト14cと常に対向するように動作するようになっている。すなわち、可動プーリ14bが固定プーリ14aに接近した状態では、蛇腹ホース14dは収縮した状態になり(図7(a))、可動プーリ14bが固定プーリ14aから離れた状態では、蛇腹ホース14dは伸びた状態になる(図7(b))。そして、蛇腹ホース14dにおけるエンドレスベルト14cの裏面と対向する部分には、吸引孔が設けられており、吸引ポンプを作動することにより、吸引孔に発生する吸引力がエンドレスベルト14cの貫通孔を通じてセル2に作用し、セル2をエンドレスベルト14cの表面に吸着保持できるようになっている。なお、動作については、上記エンドレスベルト14cが磁力を有するベルトで形成されている場合と同様である。この構成であっても、セル載置用コンベア12のエンドレスベルト14cにセル姿勢保持機構が設けられているため、搬送される太陽電池セルがエンドレスベルト14c上で姿勢を安定させることができる。また、この構成であれば、通常搬送コンベア11からセル載置用コンベア12に受渡しが行われる際、吸着プレート13aに到達する前にエンドレスベルト14cに吸着される虞がないため、補助板40を省略することができる。さらに、太陽電池セル2の基材が樹脂やプラスチックなど、磁力吸着できない材料で形成されたセル2であってもエンドレスベルト14c上に吸着保持することができる。
また、セル載置用コンベア12のセル姿勢保持機構について、上記構成以外にも、セル載置用コンベア12のエンドレスベルト14cとして、粘着質を有するエンドレスベルト14cを使用してもよい。具体的には、搬送中にセル2の姿勢が安定する程度の粘着性があればよいが、例えば、ピール強度が0.025N/2.5cm以上のものが好ましい。
1 太陽電池モジュールの製造装置
2 太陽電池セル
10 搬送装置
11 通常搬送コンベア
12 セル載置用コンベア
13 セル保持部
13a 吸着プレート
14 コンベア部
14a 固定プーリ
14b 可動プーリ
14c エンドレスベルト
14d 蛇腹ホース
20 ステージ
40 補助板

Claims (3)

  1. 短冊状の太陽電池セルを当該セルの長手方向に搬送し、前記太陽電池セルをステージに載置する太陽電池セルの搬送装置であって、
    前記太陽電池セルの先端部分を保持し、ステージ上で進退動作可能なセル保持部と、
    固定プーリと、前記セル保持部の進退動作に応じて、前記固定プーリ側とステージ側とに移動可能な可動プーリと、これら固定プーリ及び可動プーリに架け渡されるエンドレスベルトと、を有するコンベア部と、
    を備え、
    前記コンベア部のエンドレスベルトには、前記太陽電池セルをベルト表面上に当接させた状態で保持させるセル姿勢保持機構が設けられていることを特徴とする太陽電池セルの搬送装置。
  2. 前記エンドレスベルトが磁力を有するベルトで形成されており、前記セル姿勢保持機構は、前記エンドレスベルトの磁力吸着であることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池セルの搬送装置。
  3. 前記太陽電池セルを一方向に搬送する通常搬送コンベアと、前記太陽電池セルを前記ステージに載置するセル載置用コンベアとを有しており、前記通常搬送コンベアと前記セル載置用コンベアとの間には、補助板が設けられており、この補助板の最上部先端位置は、前記通常搬送コンベアのエンドレスベルトの高さ位置、及び、前記セル載置用コンベアのエンドレスベルトの高さ位置よりも高い位置に設定されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の太陽電池セルの搬送装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104355096A (zh) * 2014-10-27 2015-02-18 天能电池(芜湖)有限公司 一种带有翻转装置的蓄电池运输线
CN113023228A (zh) * 2021-03-18 2021-06-25 泉州市成裕机械设备有限公司 一种履带挖掘机生产用物料转运机

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