JP2014107196A - コネクタ - Google Patents
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Abstract
【課題】相手側コネクタとの互換性を維持しつつ、電線と端子との接続部分に水や塵埃が付着することを防ぐ。
【解決手段】雄コネクタ70に嵌合される雌コネクタ10であって、アルミ電線Wの端末に接続された雌端子20と、雌端子20を収容する雌ハウジング30と、雌ハウジング30内に収容され、雌端子20が内部に挿入されるゴム栓60とを備え、雌端子20は、雄コネクタ70に設けられた雄端子71に接続される接続筒部21と、アルミ電線Wの端末に露出された芯線W1に接続される電線接続部22と、接続筒部21と電線接続部22とを繋ぐ繋ぎ部23とを有し、ゴム栓60は、電線接続部22を覆う覆い部63と、覆い部63の前方に連なって設けられ繋ぎ部23に密着する繋ぎ部密着部62と、覆い部63の後方に連なって設けられアルミ電線Wの絶縁被覆W2に密着する電線密着部64とを有しているところに特徴を有する。
【選択図】図6
【解決手段】雄コネクタ70に嵌合される雌コネクタ10であって、アルミ電線Wの端末に接続された雌端子20と、雌端子20を収容する雌ハウジング30と、雌ハウジング30内に収容され、雌端子20が内部に挿入されるゴム栓60とを備え、雌端子20は、雄コネクタ70に設けられた雄端子71に接続される接続筒部21と、アルミ電線Wの端末に露出された芯線W1に接続される電線接続部22と、接続筒部21と電線接続部22とを繋ぐ繋ぎ部23とを有し、ゴム栓60は、電線接続部22を覆う覆い部63と、覆い部63の前方に連なって設けられ繋ぎ部23に密着する繋ぎ部密着部62と、覆い部63の後方に連なって設けられアルミ電線Wの絶縁被覆W2に密着する電線密着部64とを有しているところに特徴を有する。
【選択図】図6
Description
本発明は、コネクタに関する。
従来、電線の端末に接続された端子が後方からハウジング内に挿入されるコネクタとして下記特許文献1に記載のものが知られている。
また、近年、車両のワイヤーハーネスなどの分野において、軽量化を目的にアルミニウム合金製のアルミ電線を用いることが知られている。
ところで、一般に、アルミ電線の端末には、強度等の面から異種金属である銅または銅合金からなる銅端子が圧着されて接続される。ところが、異種金属同士が接続された部分に電解質が介在すると、両金属の少なくとも一方が水中にイオンとして溶け込んで電気化学的反応により腐食が進行する電食が発生する。このため、電食の発生を防ぐべく、電線の芯線と端子との接続部分をモールドすることで、芯線と端子との接続部分に水分が介在することを防ぐことが知られている(特許文献2)。
また、近年、車両のワイヤーハーネスなどの分野において、軽量化を目的にアルミニウム合金製のアルミ電線を用いることが知られている。
ところで、一般に、アルミ電線の端末には、強度等の面から異種金属である銅または銅合金からなる銅端子が圧着されて接続される。ところが、異種金属同士が接続された部分に電解質が介在すると、両金属の少なくとも一方が水中にイオンとして溶け込んで電気化学的反応により腐食が進行する電食が発生する。このため、電食の発生を防ぐべく、電線の芯線と端子との接続部分をモールドすることで、芯線と端子との接続部分に水分が介在することを防ぐことが知られている(特許文献2)。
しかしながら、上記のようにモールドされた端子は、電線との接続部分が従来の端子金具に比べて大きくなるため、従来の端子金具に対応したハウジングでは、ハウジング内に設けられたキャビティの内壁と端子との間のクリアランスが狭くなり、キャビティ内に端子を挿入することが難しくなってしまう。かといって、モールドされた端子の大きさに合わせてキャビティを拡幅すると、端子間のピッチが大きくなってしまい、これに合わせて相手側コネクタの構成も変更しなければならず、この対策が切望されてきた。
本発明は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、相手側コネクタとの互換性を維持しつつ、電線と端子との接続部分に水や塵埃が付着しないようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として本発明は、相手側コネクタに嵌合されるコネクタであって、電線の端末に接続された端子と、前記端子を収容するハウジングと、前記ハウジング内に収容され、前記端子が内部に挿入される保護部材とを備え、前記端子は、前記相手側コネクタに設けられた相手側端子に接続される接続部と、前記電線の端末に露出された芯線に接続される電線接続部と、前記接続部と前記電線接続部とを繋ぐ繋ぎ部とを有し、前記保護部材は、前記電線接続部を覆う覆い部と、前記覆い部に連なって設けられ前記繋ぎ部に密着する繋ぎ部密着部と、前記覆い部に連なって設けられ前記電線に密着する電線密着部とを有しているところに特徴を有する。
このような構成のコネクタによると、保護部材内に端子を挿入すると、電線接続部が覆い部に覆われると共に、電線接続部の両側において繋ぎ部密着部および電線密着部が端子の繋ぎ部および電線に密着するから、電線接続部に水や塵埃が付着することを防止できる。
また、上記の構成によると、電線接続部をモールドする必要がなく、端子間のピッチを変更する必要がないから、相手側コネクタとの互換性を維持することができる。
また、上記の構成によると、電線接続部をモールドする必要がなく、端子間のピッチを変更する必要がないから、相手側コネクタとの互換性を維持することができる。
本発明の実施の態様として、以下の構成が好ましい。
前記覆い部の内部空間は、前記繋ぎ部密着部および前記電線密着部の内部空間よりも拡幅されている構成としてもよい。
一般に、接続部や電線接続部の外周寸法は、繋ぎ部や電線の外周寸法よりも外周寸法が大きくなっている。このため、繋ぎ部密着部や電線密着部の内部空間と同様に覆い部の内部空間がほぼ同じ大きさに形成されていると、保護部材に端子を挿入する際に、接続部や電線接続部が保護部材の内壁に引っかかり、端子の挿入抵抗が高くなってしまう。ところが、上記のような構成によると、覆い部内に接続部や電線接続部の挿入する際の挿入抵抗を低減させることができる。ひいては、ゴム栓に端子を挿入する際の挿入抵抗を低減させることができる。
前記覆い部の内部空間は、前記繋ぎ部密着部および前記電線密着部の内部空間よりも拡幅されている構成としてもよい。
一般に、接続部や電線接続部の外周寸法は、繋ぎ部や電線の外周寸法よりも外周寸法が大きくなっている。このため、繋ぎ部密着部や電線密着部の内部空間と同様に覆い部の内部空間がほぼ同じ大きさに形成されていると、保護部材に端子を挿入する際に、接続部や電線接続部が保護部材の内壁に引っかかり、端子の挿入抵抗が高くなってしまう。ところが、上記のような構成によると、覆い部内に接続部や電線接続部の挿入する際の挿入抵抗を低減させることができる。ひいては、ゴム栓に端子を挿入する際の挿入抵抗を低減させることができる。
前記保護部材は、前記端子の挿入方向に長尺で、かつ前記端子の挿入方向と交差する方向に短尺な形態とされており、前記ハウジングは、前記端子の挿入方向と交差する方向から前記保護部材を収容する構成としてもよい。
端子の挿入方向に長尺な保護部材をハウジング内に端子の挿入方向に挿入しようとすると、挿入ストロークが大きくなるため、保護部材をハウジング内に挿入する途中で、保護部材がハウジングの内壁に引っかかるなどして、挿入作業性が低下したり、保護部材が端子の挿入方向に潰れた状態でハウジング内に収容されたりする虞がある。
ところが、上記のような構成によると、端子の挿入方向に長尺で端子の挿入方向と交差する方向に短尺な形態の保護部材を、端子の挿入方向と交差する方向からハウジング内に収容することができるから、端子の挿入方向から保護部材をハウジング内に収容する場合に比べて、ハウジング内に保護部材を収容する作業性を向上させることができる。また、保護部材が潰れた状態でハウジング内に収容されることを防ぐことができる。
端子の挿入方向に長尺な保護部材をハウジング内に端子の挿入方向に挿入しようとすると、挿入ストロークが大きくなるため、保護部材をハウジング内に挿入する途中で、保護部材がハウジングの内壁に引っかかるなどして、挿入作業性が低下したり、保護部材が端子の挿入方向に潰れた状態でハウジング内に収容されたりする虞がある。
ところが、上記のような構成によると、端子の挿入方向に長尺で端子の挿入方向と交差する方向に短尺な形態の保護部材を、端子の挿入方向と交差する方向からハウジング内に収容することができるから、端子の挿入方向から保護部材をハウジング内に収容する場合に比べて、ハウジング内に保護部材を収容する作業性を向上させることができる。また、保護部材が潰れた状態でハウジング内に収容されることを防ぐことができる。
前記電線の芯線を構成する金属と、前記端子を構成する金属とが異なる構成としてもよい。
電線の芯線を構成する金属と、端子を構成する金属とが異なる場合、芯線と電線接続部との双方に亘って電解質が付着すると、芯線または電線接続部に電食が発生することが懸念される。ところが、上記の構成によると、芯線と電線接続部とは保護部材によって覆われているから、芯線又は電線接続部に電食が発生することを防止できる。そのため、芯線を構成する金属と、端子を構成する金属とが異なるときに特に有効である。
電線の芯線を構成する金属と、端子を構成する金属とが異なる場合、芯線と電線接続部との双方に亘って電解質が付着すると、芯線または電線接続部に電食が発生することが懸念される。ところが、上記の構成によると、芯線と電線接続部とは保護部材によって覆われているから、芯線又は電線接続部に電食が発生することを防止できる。そのため、芯線を構成する金属と、端子を構成する金属とが異なるときに特に有効である。
前記芯線がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる構成としてもよい。
アルミニウム又はアルミニウム合金は銅や銅合金に比べて比重が小さいから、電線を軽量化できる。一方、アルミニウム又はアルミニウム合金は比較的イオン化傾向が高いため、電食が発生した場合に溶解しやすい。ところが、上記の構成によると、芯線と電線接続部とは保護部材によって覆われているから、芯線がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合に特に有効である。
アルミニウム又はアルミニウム合金は銅や銅合金に比べて比重が小さいから、電線を軽量化できる。一方、アルミニウム又はアルミニウム合金は比較的イオン化傾向が高いため、電食が発生した場合に溶解しやすい。ところが、上記の構成によると、芯線と電線接続部とは保護部材によって覆われているから、芯線がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる場合に特に有効である。
本発明によれば、相手側コネクタとの互換性を維持しつつ、電線と端子との接続部分に水や塵埃が付着することを防ぐことができる。
<実施形態>
本発明の実施形態について図1乃至図20を参照して説明する。
本発明の実施形態は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の芯線W1を合成樹脂製の絶縁被覆W2で覆ったアルミ電線(「電線」の一例)Wの端末に接続される雌コネクタ(「コネクタ」の一例)10であって、図20に示すように、相手側コネクタである雄コネクタ70と嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、上下方向とは、図5における上下方向を基準とし、前後方向とは雌コネクタ10と雄コネクタ70との嵌合方向を基準として、互いに嵌合する側を前側として説明する。
本発明の実施形態について図1乃至図20を参照して説明する。
本発明の実施形態は、アルミニウムまたはアルミニウム合金製の芯線W1を合成樹脂製の絶縁被覆W2で覆ったアルミ電線(「電線」の一例)Wの端末に接続される雌コネクタ(「コネクタ」の一例)10であって、図20に示すように、相手側コネクタである雄コネクタ70と嵌合可能とされている。なお、以下の説明において、上下方向とは、図5における上下方向を基準とし、前後方向とは雌コネクタ10と雄コネクタ70との嵌合方向を基準として、互いに嵌合する側を前側として説明する。
雄コネクタ70は、図20に示すように、電線72の端末に接続された雄端子(「相手側端子」の一例)71と、雄端子71を収容する雄ハウジング73とを備えて構成されている。
雄端子71は、導電性を有する金属板材をプレス加工することにより形成されており、平板状のタブ部74と、タブ部74の後方に連なる本体部75と、本体部75の後方に連なる電線圧着部76とを備えて構成されている。電線圧着部76は、電線72の端末に露出された芯線に圧着されるワイヤバレル部77と、電線72の絶縁被覆に圧着されるインシュレーションバレル部78とから構成されている。
雄ハウジング73の内部には、前後方向に貫通する形態のキャビティ79が複数形成されており、このキャビティ79内には、雄端子71が抜け止めされた状態で収容されている。
雄端子71は、導電性を有する金属板材をプレス加工することにより形成されており、平板状のタブ部74と、タブ部74の後方に連なる本体部75と、本体部75の後方に連なる電線圧着部76とを備えて構成されている。電線圧着部76は、電線72の端末に露出された芯線に圧着されるワイヤバレル部77と、電線72の絶縁被覆に圧着されるインシュレーションバレル部78とから構成されている。
雄ハウジング73の内部には、前後方向に貫通する形態のキャビティ79が複数形成されており、このキャビティ79内には、雄端子71が抜け止めされた状態で収容されている。
雌コネクタ10は、図5に示すように、アルミ電線Wの端末に接続される複数の雌端子(「端子」の一例)20と、複数の雌端子20を後方から収容する合成樹脂製の雌ハウジング30と、雌ハウジング(「ハウジング」の一例)30に収容されるゴム栓(「保護部材」の一例)60と、雌端子20を後方から係止するリテーナ50とを備えて構成されている。
雌端子20は、銅または銅合金からなる金属板材をプレス加工することにより形成されており、図16乃至図19に示すように、雄端子71のタブ部74が内部に挿入される接続筒部(「接続部」の一例)21と、アルミ電線Wの端末に接続される電線接続部22と、接続筒部21と電線接続部22とを繋ぐ繋ぎ部23とを備えて構成されている。
接続筒部21は、角筒状をなし、図16に示すように、正面形状が略矩形状に形成されている。
接続筒部21は、角筒状をなし、図16に示すように、正面形状が略矩形状に形成されている。
電線接続部22は、図17に示すように、その幅寸法が接続筒部21や繋ぎ部23とほぼ同じに形成されている。また、電線接続部22は、アルミ電線Wの端末に露出された芯線W1に圧着されるワイヤバレル部24と、アルミ電線Wの絶縁被覆W2に圧着されるインシュレーションバレル部25とを備えて構成されている。
インシュレーションバレル部25は、図17乃至図19に示すように、絶縁被覆W2に圧着されると、その外周寸法がアルミ電線Wの外周寸法に比べて大きく、接続筒部21の外周寸法とほぼ同じ大きさとなるように構成されている。
インシュレーションバレル部25は、図17乃至図19に示すように、絶縁被覆W2に圧着されると、その外周寸法がアルミ電線Wの外周寸法に比べて大きく、接続筒部21の外周寸法とほぼ同じ大きさとなるように構成されている。
繋ぎ部23は、接続筒部21と電線接続部22とに共通して設けられた底板26の両側縁から一対の側板27が上方に向かって立ち上がった略U字状に形成されており、繋ぎ部23の内側には、前後方向略中央部の位置にブロック状をなす合成樹脂製の止水部材28が繋ぎ部23から上方に突出した形態で装着されている(図19参照)。
止水部材28は加熱されることで繋ぎ部23の内周面に密着した状態とされており、水が前方から繋ぎ部23を通って電線接続部22に浸入することを防ぐようになっている。また、繋ぎ部23における止水部材28が装着された止水部材装着部23Aの外周形状は略円形状とされ、止水部材装着部23Aの外周寸法は、図17および図19に示すように、接続筒部21の外周寸法や絶縁被覆W2に圧着されたインシュレーションバレル部25の外周寸法に比べて小さくなっている。
止水部材28は加熱されることで繋ぎ部23の内周面に密着した状態とされており、水が前方から繋ぎ部23を通って電線接続部22に浸入することを防ぐようになっている。また、繋ぎ部23における止水部材28が装着された止水部材装着部23Aの外周形状は略円形状とされ、止水部材装着部23Aの外周寸法は、図17および図19に示すように、接続筒部21の外周寸法や絶縁被覆W2に圧着されたインシュレーションバレル部25の外周寸法に比べて小さくなっている。
また、繋ぎ部23における止水部材28の前方には、図17に示すように、一対の位置決め片29が設けられている。一対の位置決め片29は、一対の側板27の上端部から互いに突き合わせるように延出された形態をなし、繋ぎ部23に止水部材28を装着する際に一対の位置決め片29に止水部材28を後方から当接させることで繋ぎ部23に対して止水部材28を位置決めできるようになっている。
雌ハウジング30は、図2および図3に示すように、前後方向に長尺なブロック状に形成されており、雌ハウジング30の上部には、図20に示すように、雄コネクタ70に設けられたロック部73Aと係止可能なロックアーム34が設けられている。このロックアーム34は、雌コネクタ10と雄コネクタ70とが嵌合した際に、ロック部73Aと係止することで両コネクタ10,70を嵌合状態に保持するようになっている。
また、雌ハウジング30は、図5および図6に示すように、同雌ハウジングの前部に配された端子収容部31と、端子収容部31の後方に配されたゴム栓収容部32とを備えて構成されており、端子収容部31とゴム栓収容部32との間には、リテーナ50を挿入するリテーナ挿入口33が設けられている。
また、雌ハウジング30は、図5および図6に示すように、同雌ハウジングの前部に配された端子収容部31と、端子収容部31の後方に配されたゴム栓収容部32とを備えて構成されており、端子収容部31とゴム栓収容部32との間には、リテーナ50を挿入するリテーナ挿入口33が設けられている。
端子収容部31の内部には、前後方向に貫通するハウジング側キャビティ35が上下左右に複数並んで形成されている。ハウジング側キャビティ35には、雌端子20が後方から挿入可能とされており、ハウジング側キャビティ35内に雌端子20が挿入されると、雌端子20の接続筒部21から繋ぎ部23の前後方向略中央部までが収容されるようになっている。そして、雌端子20がハウジング側キャビティ35の正規の位置まで挿入されると、ハウジング側キャビティ35の内壁に設けられたランス36が接続筒部21に設けられた係止部21Aに係止することで雌端子20が端子収容部31に保持されるようになっている。
ゴム栓収容部32は、図5に示すように、天井壁32Aを有する下方に開口した凹状に形成されている。また、ゴム栓収容部32は、図9に示すように、雌ハウジング30の前後方向略中央部に設けられた前壁37と、雌ハウジング30の後端部に設けられた後壁38と、前壁37の幅方向両端部と後壁38の幅方向両端部とを前後方向に繋ぐ一対の側壁39とによってゴム栓60を四方から囲む形態とされている。また、前壁37と後壁38との前後方向の間隔は、図5および図6に示すように、雌端子20の接続筒部21の前後方向の長さ寸法よりも大きく、雌端子20の前後方向の長さ寸法よりも小さい寸法に設定されている。
前壁37には、図10に示すように、雌端子20が前後方向に挿通される複数の検知孔40が端子収容部31の各ハウジング側キャビティ35に対応して形成されている。検知孔40は、雌端子20における接続筒部21の正面形状(前方からみた形状)とほぼ同じ形状とされており、正規の姿勢における接続筒部21が通過可能とされている。また、検知孔40は、ハウジング側キャビティ35の後端開口と前後方向に一致している。
すなわち、接続筒部21が検知孔40を通過すれば、接続筒部21の姿勢が正規の姿勢であると保証され、ハウジング側キャビティ35の開口縁に接続筒部21を当接させることなく、ハウジング側キャビティ35に接続筒部21を挿入することができる。つまり、ゴム栓収容部32の前壁37に各ハウジング側キャビティ35に対応する検知孔40を設けることで、前壁37を姿勢検知部として機能させることができる。
すなわち、接続筒部21が検知孔40を通過すれば、接続筒部21の姿勢が正規の姿勢であると保証され、ハウジング側キャビティ35の開口縁に接続筒部21を当接させることなく、ハウジング側キャビティ35に接続筒部21を挿入することができる。つまり、ゴム栓収容部32の前壁37に各ハウジング側キャビティ35に対応する検知孔40を設けることで、前壁37を姿勢検知部として機能させることができる。
後壁38には、図8に示すように、雌端子20が前後方向に挿通される複数の端子挿入孔41が形成されている。各端子挿入孔41は、前壁37の検知孔40とほぼ同じ形状とされ、雌ハウジング30を後方から視た際に、前壁37の各検知孔40と端子収容部31のハウジング側キャビティ35とに前後方向に一致するように配置されている。したがって、前後方向に一致する検知孔40と端子挿入孔41とに亘って雌端子20が挿通されることで、端子収容部31のハウジング側キャビティ35に対して雌端子20をさらに精度よく挿入することができるようになっている。
また、各端子挿入孔41の後側開口縁には、図5および図6に示すように、端子挿入孔41の軸心に近づくように先細り状に傾斜した誘い込み面41Aが形成されている。誘い込み面41Aは、雌端子20を端子挿入孔41に挿入する際に、雌端子20の先端を端子挿入孔41に誘い込むようになっている。
また、ゴム栓収容部32には、下側に開口した下側開口部32Bからゴム栓60が収容されるようになっている。
また、各端子挿入孔41の後側開口縁には、図5および図6に示すように、端子挿入孔41の軸心に近づくように先細り状に傾斜した誘い込み面41Aが形成されている。誘い込み面41Aは、雌端子20を端子挿入孔41に挿入する際に、雌端子20の先端を端子挿入孔41に誘い込むようになっている。
また、ゴム栓収容部32には、下側に開口した下側開口部32Bからゴム栓60が収容されるようになっている。
ゴム栓60は、油分を含有した弾性材からなり、図7および図11に示すように、前後方向に長尺で、かつ上下方向に短尺なブロック状に形成されている。このゴム栓60は、ゴム栓収容部32内に下側開口部32Bを通して収容され、図5および図6に示すように、ゴム栓60の上面がゴム栓収容部32の天井壁32Aに当接する正規の位置まで挿入されると、ゴム栓60の前面および後面がゴム栓収容部32の前壁37および後壁38に対して前後方向に密着する大きさとされている。つまり、ゴム栓60はゴム栓収容部32内において前後方向にがたつかないように前壁37および後壁38によって規制されている。
ゴム栓60の内部には、図11に示すように、前後方向に貫通するゴム栓側キャビティ61が上下左右に複数並んで設けられており、ゴム栓側キャビティ61には、雌端子20が後方から挿入されるようになっている。ゴム栓側キャビティ61の後端開口縁は、図5および図6に示すように、ゴム栓側キャビティ61の軸心に近づくように先細り状に形成されており、ゴム栓側キャビティ61は、ゴム栓60がゴム栓収容部32内に収容されると、前壁37の検知孔40および後壁38の端子挿入孔41と前後方向に連通するようになっている。また、雌端子20が雌ハウジング30に対して正規の位置まで挿入されると、繋ぎ部23の止水部材装着部23Aから電線接続部22の後方に引き出されたアルミ電線Wの前端部までがゴム栓側キャビティ61内に収容されるようになっている。
また、ゴム栓60は、図5および図6に示すように、電線接続部22の外周面を全周に亘って覆う覆い部63と、覆い部63の前方に連なって設けられた繋ぎ部密着部62と、覆い部63の後方に連なって設けられた電線密着部64とを備えて構成されている。
繋ぎ部密着部62は、ゴム栓60の前端部に位置しており、繋ぎ部密着部62の内部には、雌端子20の繋ぎ部23における止水部材装着部23Aが配されるようになっている。繋ぎ部密着部62の内周面には、図12に示すように、全周に亘って内側に張り出す繋ぎ部用リップ62Aが設けられている。繋ぎ部用リップ62Aは、前後方向に複数条(本実施形態では二条)に並んで配されており、図6に示すように、繋ぎ部23の止水部材装着部23Aの外周面に全周に亘って密着することで繋ぎ部密着部62の内周面と止水部材装着部23Aの外周面との間を液密状にシールするようになっている。
繋ぎ部密着部62は、ゴム栓60の前端部に位置しており、繋ぎ部密着部62の内部には、雌端子20の繋ぎ部23における止水部材装着部23Aが配されるようになっている。繋ぎ部密着部62の内周面には、図12に示すように、全周に亘って内側に張り出す繋ぎ部用リップ62Aが設けられている。繋ぎ部用リップ62Aは、前後方向に複数条(本実施形態では二条)に並んで配されており、図6に示すように、繋ぎ部23の止水部材装着部23Aの外周面に全周に亘って密着することで繋ぎ部密着部62の内周面と止水部材装着部23Aの外周面との間を液密状にシールするようになっている。
電線密着部64は、図5および図6に示すように、ゴム栓60の後端部に位置しており、電線密着部64の内部には、電線接続部22の後方に引き出されたアルミ電線Wが配されるようになっている。また、電線密着部64の内周面には、図12に示すように、全周に亘って内側に張り出す電線用リップ64Aが設けられている。電線用リップ64Aは、前後方向に複数条(本実施形態では三条)に並んで配されており、図6に示すように、アルミ電線Wの外周面に全周に亘って密着することで電線密着部64の内周面とアルミ電線Wの外周面との間を液密状にシールするようになっている。
覆い部63は、図5および図6に示すように、ゴム栓60の前後方向略中央部に位置しており、覆い部63の内部にはアルミ電線Wの芯線W1に接続された電線接続部22が配されるようになっている。覆い部63の内部空間は、繋ぎ部密着部62および電線密着部64の内部空間よりも拡幅されており、電線接続部22の外周寸法に対応するように後方に向かうほど拡幅された形態とされている。また、覆い部63の内部空間において最も拡幅された部分の内径寸法は、アルミ電線Wの絶縁被覆W2に圧着されたインシュレーションバレル部25の外径寸法とほぼ同じとなるように設定されている。
すなわち、繋ぎ部密着部62の内部空間と、覆い部63の内部空間と、電線密着部64の内部空間とが一続きとなることでゴム栓60内にゴム栓側キャビティ61が構成されるようになっている。
すなわち、繋ぎ部密着部62の内部空間と、覆い部63の内部空間と、電線密着部64の内部空間とが一続きとなることでゴム栓60内にゴム栓側キャビティ61が構成されるようになっている。
リテーナ50は、図13乃至図15に示すように、雌ハウジング30のリテーナ挿入口33に嵌合可能な抜け止め部51と、抜け止め部51の幅方向両端部から上方に立ち上がる一対のロック片52と、抜け止め部51の後方に設けられたゴム栓保持部53とを備えて構成されている。
抜け止め部51は、図8および図13に示すように、前後方向に貫通する略矩形状の挿通孔54を幅方向に複数有した格子状に形成されており、抜け止め部51の上端部と挿通孔54の下側内周面とには、雌端子20の接続筒部21を後方から係止する端子係止部55が雌ハウジング30のハウジング側キャビティ35に対応して複数形成されている。
また、抜け止め部51は、端子係止部55がハウジング側キャビティ35内に突出することで雌端子20の接続筒部21を後方から係止して、雌端子20をハウジング側キャビティ35内に抜け止めする本係止位置(図6参照)と、端子係止部55がハウジング側キャビティ35内から退避してハウジング側キャビティ35への雌端子20の挿抜を許容する仮係止位置(図5参照)との間を移動可能とされている。つまり、ハウジング側キャビティ35内に雌端子20を収容し、抜け止め部51を本係止位置まで移動させると、図6に示すように、雌端子20の接続筒部21が端子係止部55によって後方から係止され、雌端子20がランス36と端子係止部55とによって二重に係止されるようになっている。
また、抜け止め部51は、端子係止部55がハウジング側キャビティ35内に突出することで雌端子20の接続筒部21を後方から係止して、雌端子20をハウジング側キャビティ35内に抜け止めする本係止位置(図6参照)と、端子係止部55がハウジング側キャビティ35内から退避してハウジング側キャビティ35への雌端子20の挿抜を許容する仮係止位置(図5参照)との間を移動可能とされている。つまり、ハウジング側キャビティ35内に雌端子20を収容し、抜け止め部51を本係止位置まで移動させると、図6に示すように、雌端子20の接続筒部21が端子係止部55によって後方から係止され、雌端子20がランス36と端子係止部55とによって二重に係止されるようになっている。
一対のロック片52は、図13および図15に示すように、平板状をなし、抜け止め部51と連結された基端部を支点に幅方向に弾性変形可能に形成されている。また、ロック片52の前後方向略中央部よりも後側の上端縁には、幅方向内側に向かって突出するロック爪56が形成されている。このロック爪56は、ロック片52が弾性変形することで、ゴム栓収容部32の一対の側壁39の外面に突設された仮係止突起42および本係止突起43に対して上方から係止可能とされている。側壁39の仮係止突起42と本係止突起43とは、図7に示すように、上下方向に並んだ配置とされ、仮係止突起42が本係止突起43よりも下側に配されている。そして、ロック片52のロック爪56が仮係止突起42に対して上方から係止することで抜け止め部51が仮係止位置に保持され、ロック片52のロック爪56が本係止突起43に対して上方から係止することで抜け止め部51が本係止位置に保持されるようになっている。
ゴム栓保持部53は、図5,図6および図14に示すように、ロック片52の前後方向略中央部から後方に向かってに延びる平板状に形成されており、ゴム栓収容部32の下側開口部32Bを下方から覆う形態とされている。また、ゴム栓保持部53の上面には、図8および図14に示すように、前後方向に延びる補強リブ57が幅方向に複数並んで設けられており、補強リブ57によってゴム栓保持部53が補強されている。
ゴム栓保持部53は、抜け止め部51が本係止位置に配されると、ゴム栓収容部32の前壁37とゴム栓収容部32の後壁38との間に配され、ゴム栓60の下面に密着すると共に、ゴム栓収容部32の下側開口部32Bを完全に塞ぐようになっている。これにより、ゴム栓収容部32内においてゴム栓60が上下方向にがたつくことを抑制することができるようになっている。すなわち、ゴム栓60が上下方向にがたつくことに起因して雌端子20が上下方向に位置ずれすることを抑制することができる。
ゴム栓保持部53は、抜け止め部51が本係止位置に配されると、ゴム栓収容部32の前壁37とゴム栓収容部32の後壁38との間に配され、ゴム栓60の下面に密着すると共に、ゴム栓収容部32の下側開口部32Bを完全に塞ぐようになっている。これにより、ゴム栓収容部32内においてゴム栓60が上下方向にがたつくことを抑制することができるようになっている。すなわち、ゴム栓60が上下方向にがたつくことに起因して雌端子20が上下方向に位置ずれすることを抑制することができる。
また、ゴム栓保持部53によって、ゴム栓60をゴム栓収容部32の下側開口部32Bから露出させることなく、ゴム栓60の下面を覆うことができるので、ゴム栓収容部の下側開口部からゴム栓が露出している場合に比べて、下側開口部32Bから水がゴム栓収容部32内に浸入することを抑制することができるようになっている。
本実施形態の雌コネクタ10は以上のような構成であって、続いて雌コネクタ10の組立方法を簡単に説明し、続けて雌コネクタ10の作用効果を説明する。
まず、図7および図8に示すように、雌ハウジング30の下方にゴム栓60とリテーナ50とを配置し、ゴム栓収容部32の下側開口部32Bからゴム栓60をゴム栓収容部32内に挿入する。
まず、図7および図8に示すように、雌ハウジング30の下方にゴム栓60とリテーナ50とを配置し、ゴム栓収容部32の下側開口部32Bからゴム栓60をゴム栓収容部32内に挿入する。
ゴム栓60がゴム栓収容部32内の正規の位置に収容されると、図5および図6に示すように、ゴム栓60はゴム栓収容部32の前壁37および後壁38に対して前後方向に密着した状態となる。つまり、ゴム栓60の前後方向の移動が前壁37と後壁38とによって規制され、ゴム栓60が前後方向にがたつくことなくゴム栓収容部32内に収容される。また、ゴム栓60のゴム栓側キャビティ61と、ゴム栓収容部32の前壁37の検知孔40と、後壁38の端子挿入孔41とが前後方向に連通した状態となる。
ところで、本実施形態のような前後方向に長尺なゴム栓をゴム栓収容部に対して後方からに挿入しようとすると、挿入ストロークが大きくなるため、ゴム栓収容部の内にゴム栓を挿入する途中で、ゴム栓がゴム栓収容部の内壁に引っかかるなどして、ゴム栓を挿入する作業性が低下したり、ゴム栓が前後方向に潰れた状態でゴム栓収容部内に収容されたりすることが懸念される。
ところが、本実施形態によると、ゴム栓収容部32内に前後方向に長尺なゴム栓60を下方から収容することができるから、ゴム栓収容部内にゴム栓を後方から収容する場合に比べて、雌ハウジング30内にゴム栓60を収容する作業性を向上させることができる。また、ゴム栓60が前後方向に潰れた状態でゴム栓収容部32内に収容されることを防ぐことができる。
ところが、本実施形態によると、ゴム栓収容部32内に前後方向に長尺なゴム栓60を下方から収容することができるから、ゴム栓収容部内にゴム栓を後方から収容する場合に比べて、雌ハウジング30内にゴム栓60を収容する作業性を向上させることができる。また、ゴム栓60が前後方向に潰れた状態でゴム栓収容部32内に収容されることを防ぐことができる。
ゴム栓60がゴム栓収容部32内の正規の位置に収容されたところで、リテーナ50の抜け止め部51を雌ハウジング30のリテーナ挿入口33に嵌合させる。すると、抜け止め部51が仮係止位置に至ったところでリテーナ50のロック片52におけるロック爪56が雌ハウジング30の仮係止突起42に対して上方から係止し、図5に示すように、抜け止め部51が仮係止位置に保持された状態となる。
次に、アルミ電線Wの端末に接続された雌端子20を後方から雌ハウジング30に挿入する。
この挿入過程では、まず、ゴム栓収容部32の後壁38における端子挿入孔41の誘い込み面41Aによって雌端子20の先端が端子挿入孔41に誘い込まれる。そして、雌端子20の接続筒部21が端子挿入孔41を通過したところで、接続筒部21の先端がゴム栓60の電線密着部64に当接し、接続筒部21がゴム栓用リップ64Aと共にゴム栓密着部64を押し退けることで接続筒部21がゴム栓60の覆い部63の内部空間に配される。
この挿入過程では、まず、ゴム栓収容部32の後壁38における端子挿入孔41の誘い込み面41Aによって雌端子20の先端が端子挿入孔41に誘い込まれる。そして、雌端子20の接続筒部21が端子挿入孔41を通過したところで、接続筒部21の先端がゴム栓60の電線密着部64に当接し、接続筒部21がゴム栓用リップ64Aと共にゴム栓密着部64を押し退けることで接続筒部21がゴム栓60の覆い部63の内部空間に配される。
続けて、雌端子20を雌ハウジング30内に挿入すると、接続筒部21の先端が繋ぎ部密着部62に当接し、接続筒部21が繋ぎ部用リップ62Aと共に繋ぎ部密着部62を押し退けることで、接続筒部21の先端がゴム栓側キャビティ61を通過し、接続筒部21がゴム栓収容部32における前壁37の検知孔40に進入する。また、接続筒部21の先端が繋ぎ部密着部62に当接するのとほぼ同じタイミングで、繋ぎ部23の止水部材28が電線密着部64に当接し、止水部材28が電線用リップ64Aと共にゴム栓密着部64を押し退けることで、止水部材装着部23Aが覆い部63の内部空間に配される。
ところで、ゴム栓60は、合成樹脂製の雌ハウジング30などに比べると軟質であるため、本実施形態のようにゴム栓60が前後方向に長尺であると、ゴム栓側キャビティ61内に雌端子20を挿入する最中で雌端子20が傾いたり、ローリングしたりして雌端子20が不正な姿勢となる場合がある。そして、不正な姿勢のまま雌端子20を挿入し続けると、雌端子20の先端がハウジング側キャビティ35の開口縁に当接するなどして、雌端子20をハウジング側キャビティ35に挿入することができなくなってしまう。
ところが、本実施形態によると、ゴム栓60を通過した雌端子20の接続筒部21がゴム栓収容部32における前壁37の検知孔40を通過することで、接続筒部21の姿勢が正規の姿勢であると保証され、接続筒部21をハウジング側キャビティ35の開口縁に当接させることなく、接続筒部21をハウジング側キャビティ35に挿入することができる。
また、ゴム栓側キャビティ61内において、雌端子20が傾いたり、ローリングしたりするなど雌端子20が不正な姿勢となった場合には、接続筒部21の先端が前壁37に当接し、雌端子20がハウジング側キャビティ35内に挿入できないことを予め検知することができる。これにより、雌端子20が端子収容部31の位置に達するまで雌端子20の姿勢が正規か否か不明とされる場合に比べて、雌端子20の姿勢を予め確認することができ、雌端子20の組み付け作業性を向上させることができる。
また、本実施形態の検知孔40は、接続筒部21の正面形状とほぼ同じ形状とされているから、例えば、複数の端子を一括して通過させることで左右の位置ずれのみを検知することができる上下方向に大きな検知孔に比べて、雌端子20の上下左右の位置ずれを確実に検知することができる。
また、ゴム栓側キャビティ61内において、雌端子20が傾いたり、ローリングしたりするなど雌端子20が不正な姿勢となった場合には、接続筒部21の先端が前壁37に当接し、雌端子20がハウジング側キャビティ35内に挿入できないことを予め検知することができる。これにより、雌端子20が端子収容部31の位置に達するまで雌端子20の姿勢が正規か否か不明とされる場合に比べて、雌端子20の姿勢を予め確認することができ、雌端子20の組み付け作業性を向上させることができる。
また、本実施形態の検知孔40は、接続筒部21の正面形状とほぼ同じ形状とされているから、例えば、複数の端子を一括して通過させることで左右の位置ずれのみを検知することができる上下方向に大きな検知孔に比べて、雌端子20の上下左右の位置ずれを確実に検知することができる。
接続筒部21が検知孔40を通過し、接続筒部21がハウジング側キャビティ35内に進入した後、さらに雌端子20を雌ハウジング30内に挿入する。すると、電線接続部22のインシュレーションバレル部25が電線密着部64に当接し、インシュレーションバレル部25が電線栓用リップ64Aと共に電線密着部64を押し退けることで、電線接続部22が覆い部63の内部空間(ゴム栓側キャビティ61の前後方向略中央部)に配される。また、繋ぎ部23の止水部材装着部23Aが繋ぎ部密着部62内に配され、電線接続部22の後方に引き出されたアルミ電線Wが電線密着部64内に配される。
つまり、繋ぎ部密着部62の繋ぎ部用リップ62Aが止水部材装着部23Aの外周面に全周に亘って密着して繋ぎ部密着部62の内周面と止水部材装着部23Aの外周面との間が液密状にシールされる。また、電線密着部64の電線用リップ64Aがアルミ電線Wの外周面に全周に亘って密着して電線密着部64の内周面とアルミ電線Wの外周面との間が液密状にシールされる。これにより、外部から浸入する水や塵埃が電線接続部22に付着することを防止することができる。
すなわち、アルミ電線Wに用いられているアルミニウム又はアルミニウム合金は比較的イオン化傾向が高いため、電食が発生しやすいところ、本実施形態によると、電線接続部22に水や塵埃が付着することを防止することができるから、アルミ電線Wと雌端子20との接続部分で電食が発生することを防止することができる。また、アルミニウムまたはアルミニウム合金は、銅または銅合金よりも比重が小さいので、雌コネクタ10を軽量化する際に、有効である。
つまり、繋ぎ部密着部62の繋ぎ部用リップ62Aが止水部材装着部23Aの外周面に全周に亘って密着して繋ぎ部密着部62の内周面と止水部材装着部23Aの外周面との間が液密状にシールされる。また、電線密着部64の電線用リップ64Aがアルミ電線Wの外周面に全周に亘って密着して電線密着部64の内周面とアルミ電線Wの外周面との間が液密状にシールされる。これにより、外部から浸入する水や塵埃が電線接続部22に付着することを防止することができる。
すなわち、アルミ電線Wに用いられているアルミニウム又はアルミニウム合金は比較的イオン化傾向が高いため、電食が発生しやすいところ、本実施形態によると、電線接続部22に水や塵埃が付着することを防止することができるから、アルミ電線Wと雌端子20との接続部分で電食が発生することを防止することができる。また、アルミニウムまたはアルミニウム合金は、銅または銅合金よりも比重が小さいので、雌コネクタ10を軽量化する際に、有効である。
また、本実施形態によると、従来のようにアルミ電線と電線接続部とが接続された部分をモールドする必要がなく、隣り合う雌端子20のピッチを変更する必要がない。これにより、図20に示すように、既設の雄コネクタ70との互換性を維持することができる。
そして、雌端子20がハウジング側キャビティ35の正規の位置まで挿入されると、接続筒部21の係止部21Aにランス36が係止することで、図5に示すように、雌端子20が端子収容部31に保持される。
そして、雌端子20がハウジング側キャビティ35の正規の位置まで挿入されると、接続筒部21の係止部21Aにランス36が係止することで、図5に示すように、雌端子20が端子収容部31に保持される。
ところで、雌端子20の接続筒部21や電線接続部22の外周寸法は、繋ぎ部23やアルミ電線Wの外周寸法よりも大きいことから、仮に、ゴム栓側キャビティの内部空間全体が繋ぎ部密着部の内部空間や電線密着部の内部空間とほぼ同じ大きさに形成されている場合には、雌端子をゴム栓側キャビティ内に挿入する際に、接続筒部や電線接続部がゴム栓側キャビティの内壁に引っかかり、雌端子の挿入抵抗が高くなってしまう。また、ゴム栓側キャビティの内壁に接続筒部や電線接続部が引っかかったまま、雌端子を挿入すると、ゴム栓収容部内においてゴム栓が前後方向に潰れた状態となってしまう虞がある。
ところが、本実施形態によると、覆い部63の内部空間は、図5に示すように、繋ぎ部密着部62の内部空間や電線密着部64の内部空間よりも拡幅され、さらに覆い部63の内部空間において最も拡幅された部分の内径寸法は接続筒部21や電線接続部22の外径寸法とほぼ同じ大きさに設定されている。これにより、接続筒部21や電線接続部22が覆い部63内を通過する際に、接続筒部21や電線接続部22が覆い部63に引っかかることを抑制することができる。すなわち、ゴム栓60内に雌端子20を挿入する際の挿入抵抗を低減させると共に、ゴム栓収容部32内においてゴム栓60が前後方向に潰れることを抑制することができる。
そして、同様の手順によって全ての雌端子20が雌ハウジング30に挿入されたところで、リテーナ50を上方に移動させる。すると、リテーナ50のロック片52におけるロック爪56が雌ハウジング30の本係止突起43に上方から係止することで、抜け止め部51が本係止位置に配され、図6に示すように、雌ハウジング30内に挿入された全ての雌端子20がランス36と端子係止部55とによって二重に係止される。また、これと同時に、リテーナ50のゴム栓保持部53がゴム栓60の下面に密着すると共に、ゴム栓収容部32の下側開口部32Bを覆い、雌コネクタ10が完成する。
つまり、雌コネクタ10が完成した際には、ゴム栓収容部32内にゴム栓60が上下方向にがたつくことなく収容され、ゴム栓収容部32の下側開口部32Bからゴム栓60が露出しないようにゴム栓60がゴム栓保持部53によって覆われた状態となる。これにより、ゴム栓60が上下方向にがたつくことに起因して雌端子20が上下方向に位置ずれすることを抑制することができると共に、下側開口部32Bから水や塵埃などがゴム栓収容部32内に浸入することを抑制することができる。
以上のように、本実施形態によると、ゴム栓60のゴム栓側キャビティ61内に雌端子20を挿入すると、雌端子20の電線接続部22が覆い部63に覆われる。また、電線接続部22の前側において繋ぎ部密着部62が繋ぎ部23の止水部材装着部23Aに密着すると共に、電線接続部22の後側において電線密着部64がアルミ電線Wに密着するから、外部から侵入した水や塵埃などが電線接続部22に付着することを防止することができる。
また、本実施形態によると、アルミ電線Wと電線接続部22とが接続された部分をモールドする必要がなく、隣り合う雌端子20のピッチを変更する必要がないから、既設の雄コネクタ70との互換性を維持しつつ、アルミ電線Wと雌端子20との接続部分の電食を防ぐことができる。
また、本実施形態によると、アルミ電線Wと電線接続部22とが接続された部分をモールドする必要がなく、隣り合う雌端子20のピッチを変更する必要がないから、既設の雄コネクタ70との互換性を維持しつつ、アルミ電線Wと雌端子20との接続部分の電食を防ぐことができる。
また、本実施形態によると、ゴム栓60を通過した雌端子20の接続筒部21がゴム栓収容部32における前壁37の検知孔40を通過することで、端子収容部31のハウジング側キャビティ35に対して接続筒部21が挿入可能であることを保証することができる。これにより、雌端子20が端子収容部31の位置に達するまで、雌端子20の姿勢が正規か否か不明とされる場合に比べて、雌ハウジング30に雌端子20を組み付ける作業性を向上させることができる。
さらに、本実施形態によると、ゴム栓収容部32内においてゴム栓60が前後方向に位置ずれすることを規制する前壁37に検知孔40を設けることで、前壁37を姿勢検知部として兼用させることができる。これにより、前壁37とは別に姿勢検知部を別途設ける場合に比べて、雌ハウジング30の構造を簡素化することができる。
さらに、本実施形態によると、ゴム栓収容部32内においてゴム栓60が前後方向に位置ずれすることを規制する前壁37に検知孔40を設けることで、前壁37を姿勢検知部として兼用させることができる。これにより、前壁37とは別に姿勢検知部を別途設ける場合に比べて、雌ハウジング30の構造を簡素化することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、雌端子20の繋ぎ部23に止水部材28を装着した構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、繋ぎ部の側板を長く形成し、この側板を丸めて繋ぎ部の内側に収容することで、繋ぎ部を通って電線接続部に水や塵埃が浸入しないように構成してもよい。
(2)上記実施形態では、覆い部63の内部空間を前方から方向に向かうほど拡幅した構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、覆い部の内部空間を前後方向に同一形状に構成してもよい。
(3)上記実施形態では、雌コネクタ10にゴム栓60を適用した構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、雄コネクタにゴム栓を適用してもよい。
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、雌端子20の繋ぎ部23に止水部材28を装着した構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、繋ぎ部の側板を長く形成し、この側板を丸めて繋ぎ部の内側に収容することで、繋ぎ部を通って電線接続部に水や塵埃が浸入しないように構成してもよい。
(2)上記実施形態では、覆い部63の内部空間を前方から方向に向かうほど拡幅した構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、覆い部の内部空間を前後方向に同一形状に構成してもよい。
(3)上記実施形態では、雌コネクタ10にゴム栓60を適用した構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、雄コネクタにゴム栓を適用してもよい。
(4)上記実施形態では、ゴム栓収容部32にゴム栓60を下方から収容する構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、ゴム栓収容部にゴム栓を幅方向から収容する構成にしてもよい。
(5)上記実施形態では、雌ハウジング30に下方からリテーナ50を装着する構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、ランスの動きを規制するフロントリテーナを雌ハウジングの前方から装着すると共に、ゴム栓収容部にゴム栓カバーを装着する構成にしてもよい。
(5)上記実施形態では、雌ハウジング30に下方からリテーナ50を装着する構成としたが、本発明はこのような態様に限定されるものではなく、例えば、ランスの動きを規制するフロントリテーナを雌ハウジングの前方から装着すると共に、ゴム栓収容部にゴム栓カバーを装着する構成にしてもよい。
10:雌コネクタ(コネクタ)
20:雌端子(端子)
21:接続筒部(接続部)
22:電線接続部
23:繋ぎ部
30:雌ハウジング(ハウジング)
60:ゴム栓(保護部材)
62:繋ぎ部密着部
63:覆い部
64:電線密着部
70:雄コネクタ(相手側コネクタ)
71:雄端子(相手側端子)
W:アルミ電線(電線)
W1:芯線
20:雌端子(端子)
21:接続筒部(接続部)
22:電線接続部
23:繋ぎ部
30:雌ハウジング(ハウジング)
60:ゴム栓(保護部材)
62:繋ぎ部密着部
63:覆い部
64:電線密着部
70:雄コネクタ(相手側コネクタ)
71:雄端子(相手側端子)
W:アルミ電線(電線)
W1:芯線
Claims (5)
- 相手側コネクタに嵌合されるコネクタであって、
電線の端末に接続された端子と、
前記端子を収容するハウジングと、
前記ハウジング内に収容され、前記端子が内部に挿入される保護部材とを備え、
前記端子は、前記相手側コネクタに設けられた相手側端子に接続される接続部と、前記電線の端末に露出された芯線に接続される電線接続部と、前記接続部と前記電線接続部とを繋ぐ繋ぎ部とを有し、
前記保護部材は、前記電線接続部を覆う覆い部と、前記覆い部に連なって設けられ前記繋ぎ部に密着する繋ぎ部密着部と、前記覆い部に連なって設けられ前記電線に密着する電線密着部とを有しているコネクタ。 - 前記覆い部の内部空間は、前記繋ぎ部密着部および前記電線密着部の内部空間よりも拡幅されている請求項1記載のコネクタ。
- 前記保護部材は、前記端子の挿入方向に長尺で、かつ前記端子の挿入方向と交差する方向に短尺な形態とされており、
前記ハウジングは、前記端子の挿入方向と交差する方向から前記保護部材を収容する請求項1または請求項2記載のコネクタ。 - 前記電線の芯線を構成する金属と、前記端子を構成する金属とが異なる請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載のコネクタ。
- 前記芯線がアルミニウム又はアルミニウム合金からなる請求項4記載のコネクタ。
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2012
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