JP2014107051A - ライトパイプ - Google Patents

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浩之 横田
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Abstract

【課題】発光の形状を点状に近似させ、発光の位置を任意とすることで、LEDを光源としつつフィラメント素子との相違を解消させてフィラメント素子の配光に近似させることができるライトパイプを提供する。
【解決手段】略柱状に形成された導光部材であり、LED素子1から発光した光が、基端縁12側から入射して内部で反射し先端部13から射出するライトパイプ10において、先端縁14に向けて傾斜する外面部17と、先端縁14から基端縁12側に向けて形成した錐状凹部19であり錐状の頂点部15から先端縁14に向けて傾斜する内面部16と、から先端部13を構成する。先端部13は、LED素子1を一次光源として発光した光を集光して内面部16で反射させて外面部17を透過させる二次光源である。
【選択図】図1

Description

本発明は、LED(発光ダイオード)を光源とするライトパイプに関するものである。
今日、例えば照明器具やプロジェクタなどに用いられる光源は、省電力、長寿命などの利点からフィラメント素子に代ってLEDが主流になりつつある。ここで、LEDの光度や指向性を調節するために、ライトパイプが用いられている。
LEDを光源とした一般的なライトパイプとして、例えば下記特許文献1に記載のロッドインテグレータが提案されている。このロッドインテグレータは筒状に形成され、光入射開口部にLEDが取り付けられている。LEDから放射された光は筒内で内面反射を繰り返して伝搬され、光射出開口部から均一な光度で射出される。
特開2005−283918号公報
ところで、照明器具などは、フィラメント素子に代えてLEDを用いる場合、これらの相違が問題となる。すなわち、一般的に、フィラメント素子は形状が線形状(フィラメント状)であることから発光の形状が点状に近似しており、周囲の光度が均一である。フィラメント素子は照明器具に用いられる場合、透光ケースの中央近傍に配置され、また、プロジェクタの光源としてリフレクタの焦点位置に配置して発光させることもできる。なお、発光の形状に関し「点状」とは、例えば照明器具のフィラメントのように光源から次の光学部材までの距離が光源の最大寸法の五倍以上ある光源のことをいう。
これに対し、特に照明用のパワーLEDなどは発光の形状が面形状であり、配光がランバーシアン放射に近似している。また、パワーLEDは発熱量が多いため放熱の観点から放熱部材に接触させる必要があり、例えば照明器具の透光ケースの中央や、プロジェクタの光源としてリフレクタの焦点位置など、放熱部材から離した位置に配置することが困難である。
したがって、フィラメント素子の光源をLEDで代替するためには、LEDの放熱を考慮しつつ、発光の形状を点状に近似させ、発光の位置を任意とする必要がある。
本発明は、上記の実情に鑑みて提案されたものである。すなわち、発光の形状を点状に近似させ、発光の位置を任意とすることで、LEDを光源としつつフィラメント素子との相違を解消させてフィラメント素子の配光に近似させることができるライトパイプの提供を目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るライトパイプは、略柱状に形成された導光部材であり、LEDから発光された光が基端縁側から入射されて内部で反射し、先端部から射出されるライトパイプにおいて、前記先端部が、先端縁に向けて傾斜する外面部と、前記先端縁から前記基端縁側に向けて形成された錐状の凹部であり錐状の頂点部から前記先端縁に向けて傾斜する内面部と、から構成され、前記先端部が、前記LEDを一次光源として発光された前記光を集光して前記内面部で反射させて前記外面部を透過させる二次光源である、ことを特徴としている。
本発明に係るライトパイプは、前記先端部の先端縁の直径が、前記先端部のうち前記基端縁側の直径よりも小さく形成された、ことを特徴としている。
本発明に係るライトパイプは、前記先端部の先端縁の直径が、前記基端縁の直径よりも大きく形成された、ことを特徴としている。
本発明に係るライトパイプは、前記基端縁近傍の外周面が放物面状に形成され、この放物面状の焦点位置に前記LEDが配置された、ことを特徴としている。
本発明に係るライトパイプは、前記内面部が鏡面である、ことを特徴としている。
本発明に係るライトパイプは、前記内面部が半透明鏡面である、ことを特徴としている。
本発明に係るライトパイプは、上記した構成である。この構成により、LEDから発光された光が内側で反射させられながら先端部に集光される。光は内面部の傾斜と外面部の傾斜とで入射角が小さくさせられて臨界角を超え、内面部で反射させられて外面部を透過し、先端部を二次光源として放射状に射出される。
すなわち、二次光源における発光の形状は、光が先端部に集光され射出させられることでフィラメント素子の点状に近似する。発光の位置は、一次光源であるLEDから発光された光が先端部に集光されて射出されるため、先端部である。この先端部が二次光源となるため、先端部の位置がフィラメント素子と同様に任意である。
したがって、発光の形状を点状としてライトパイプの中心軸に対して均一な光度で発光させることができ、発光の位置を任意とすることでLED(一次光源)を基板で放熱させるとともに発光の位置を先端部(二次光源)に移すことができる。これにより配光をフィラメント素子に近似させることができる。
本発明に係るライトパイプは、先端部の先端縁の直径が、先端部のうち基端縁側の直径よりも小さく形成されている。この構成により、ライトパイプは先端部が基端縁側から先端部に向けて徐々に細く形成される。したがって、発光の形状を点状としてライトパイプの中心軸に対して均一な光度で発光させることができる。
本発明に係るライトパイプは、先端部の先端縁の直径が、基端縁の直径よりも大きく形成されている。この構成により、ライトパイプは外面部と内面部とが基端縁よりも外側に張り出したラッパ状に形成される。基端縁よりも外側に張り出した分、内面部で反射させられた反射光が外面部を透過して基端縁側(後方)にも射出される。したがって、光を全方位に射出させることができる。
本発明に係るライトパイプは、基端縁近傍の外周面が放物面状に形成され、この放物面状の焦点位置にLEDが配置されている。この構成により、LEDから発光された光が放物面で反射させられて基端縁近傍で水平な光線となる。したがって、ライトパイプの全長を長くしつつ基端縁の直径を小さくすることができる。
本発明に係るライトパイプは、内面部が鏡面である。この構成により、光が鏡面で効率よく反射させられる。したがって、周囲に均一な光度で発光させることができる。
本発明に係るライトパイプは、内面部が半透明鏡面である。この構成により、光の一部が半透明鏡面を透過して先端部の先端縁側(前方)にも射出される。したがって、光を全方位に射出せることができる。
本発明の第一実施形態に係るライトパイプの概略を示した概略斜視図である。 本発明の第一実施形態に係るライトパイプの傾斜角、寸法の関係を説明する図であり、(a)が傾斜角を説明する説明図、(b)が寸法を説明する説明図である。 本発明の第一実施形態に係るライトパイプの概略を示すと共にLEDの光路を示して説明する概略側面説明図である。 本発明の第二実施形態に係るライトパイプの概略を示すと共にLEDの光路を示して説明する概略側面説明図である。 本発明の第三実施形態に係るライトパイプの概略を示すと共にLEDの光路を示して説明する概略側面説明図である。 本発明の第四実施形態に係るライトパイプの概略を示すと共にLEDの光路を示して説明する概略側面説明図である。
以下に、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、本実施形態に係るライトパイプ10の概略が示されている。
図1において、本発明の第一実施形態に係るライトパイプ10は中実の略円柱状に形成された導光部材であり、例えばガラス、ポリカーボネートなどのプラスチックなどの透明部材である。ライトパイプ10は、一次光源であるLED素子1から発光された光2が入射される一端側である基端縁12、入射光が反射を繰り返して進む本体部11、本体部11で反射された反射光が射出される他端側である先端部13から構成され、基端縁12から先端部13にかけて徐々に細く形成されている。すなわち、先端部13の先端縁14の直径が、基端縁12の直径よりも小さく形成されている。なお、ライトパイプの形状は略円柱状に限られず、例えば略多角柱状、略楕円柱状などであってもよい。後述する他の実施形態においても同様である。
基端縁12は基板(図示せず)に実装されたLED素子1が近接して配置される。LED素子1は、例えば通常のLEDの他、パワーLED、ハイパワーLEDなどであり、複数のLEDから発光面が形成されている。すなわち、発光の形状が面形状である。本体部11は、先端部13にかけて徐々に細く形成されている。なお、先端部13が徐々に細く形成されていれば、本体部が真っ直ぐな円柱状であってもよい。
先端部13は、軸方向に略円錐状の円錐状凹部19が形成され、この円錐状凹部19の周面である内面部16と、この内面部16と対面し、先端縁14に向け徐々に細く形成された縮径外面部17とから構成されている。円錐状凹部19は円錐の頂点である頂点部15が基端縁12の中心に向けられ、円錐の底面側が先端縁14で開放されている。縮径外面部17は先端縁14に向けて直径が縮小することによって傾斜し、一方、内面部16は頂点部15から先端縁14に向けて直径が拡大することによって傾斜している。すなわち、先端部13は先端縁14が縮径外面部17と内面部16とが連なって形成され、縮径外面部17の傾斜角(すなわちライトパイプ10の本体部11の傾斜角θa)よりも内面部16の傾斜角θbが大きく形成されている(図2参照)。
先端部13は二次光源である。すなわち、光2はLED素子1を一次光源として発光され、本体部11で反射を繰り返して先端部13を二次光源として射出する。光2は先端部13に集光され、光源が点状に近似する。
内面部16は鏡面加工が施されている。鏡面加工は、例えば研磨機による研磨やメッキ処理である。なお、半鏡面加工でもよい。
次に、ライトパイプ10(本体部11)の傾斜角、および寸法について図面に基づいて説明する。図2(a)が第一実施形態に係るライトパイプ10(本体部11)の傾斜角θaを説明する説明図であり、図2(b)が第一実施形態に係るライトパイプ10の寸法を説明する説明図である。
図2(a)において、補助線と本体部11の外周面18とのなす角を傾斜角θa、補助線とLED素子1から発光された光2とのなす角(放射角)をθs、光2が外部(空気)に進むときの入射角をθi、ライトパイプ10の屈折率をn、外部の屈折率をnとする。
入射角θiは次式1で求まる。
Figure 2014107051
本体部11の傾斜角θaは、入射角θiを臨界角とすれば式1およびスネルの法則により次式2で求まる。
Figure 2014107051
すなわち、ライトパイプ10は、本体部11の傾斜角θaがLED素子1の放射角θsに依拠する。したがって、本体部11の傾斜角θaはLED素子1の仕様に応じて決定される。LED素子1の放射角θsが大きいほど傾斜角θaは本体部11が先端部13に向って太くなる向きに変化し、放射角θsが小さいほど本体部11が先端部13に向って細くなる向きに変化する(式2参照)。
図2(b)において、ライトパイプ10の基端縁12の直径をl、先端部13の先端縁14の直径をl、全長をLとする。これらの関係式は次式3である。
Figure 2014107051
すなわち、基端縁12の直径l、先端部13の先端縁14の直径l、および全長Lは、本体部11の傾斜角θaに依拠する。本体部11の傾斜角は、θaより小さい角度の範囲内で任意であり、ライトパイプ10の全長Lによって決定される。先端部13は円錐状凹部19の深さが任意である。浅ければ内面部16の傾斜角θbが大きく、深ければ内面部16の傾斜角θbが小さい。先端部13の二次光源としての形状は、浅いほど点状に近似し、深いほど線状となる。ライトパイプ10の寸法は、例えば、基端縁12の直径lが約12mm、先端縁14の直径lが約3mm、全長Lが約28mmである。
次に、ライトパイプ10の作用について図面に基づいて説明する。図3は、第一実施形態に係るライトパイプ10の外観と光路を示した概略説明図である。
図3において、LED素子1から発光された光2が本体部11の外周面18に向けて進む。本体部11の傾斜角θaは式2により、LED素子1から発光される光2の、外部(空気)に進むときの入射角θiが、臨界角よりも大きくなるよう決定されている(図2参照)。光2は本体部11の内側で全反射を繰り返し、先端部13に集光する。先端部13の内面部16は、内面部16の傾斜角θbが縮径外面部17の傾斜角(本体部11の傾斜角)θaよりも大きく(図2参照)、鏡面加工が施されている。光は内面部16での入射角が本体部11の内側での反射角よりも小さくなり、鏡面によって透過されずに効率よく反射する。入射角に応じて反射角が小さくなった光2が縮径外面部17で反射し、内面部16との間で反射を繰り返す。光2の入射角と反射角とが徐々に小さくなり、縮径外面部17から外部(空気)に進む入射角が臨界角を超えて縮径外面部17を透過する。光2は先端部13から放射状に射出され、発光の形状が点状の二次光源として先端部13がライトパイプの中心軸に対して均一な光度で発光する。
次に、上記した第一実施形態の効果を説明する。
第一実施形態によれば、ライトパイプ10は、先端部13が、円錐状凹部19の周面である内面部16と、この内面部16と対面し、先端縁14に向け徐々に細く形成された縮径外面部17とから構成されている。縮径外面部17は先端縁14に向けて直径が縮小することによって傾斜し、一方、内面部16は頂点部15から先端縁14に向けて直径が拡大することによって傾斜し、縮径外面部17の傾斜角(本体部11の傾斜角)θaよりも内面部16の傾斜角θbが大きく形成されている。
この構成により、LED素子1から発光された光2が本体部11の内側で全反射させられながら先端部13に集光される。光2は内面部16の傾斜と縮径外面部17の傾斜とで入射角が小さくさせられて臨界角を超え、内面部16で反射させられて縮径外面部17を透過し、先端部13を二次光源として放射状に射出される。
すなわち、二次光源における発光の形状は、光2が先端部13に集光され射出させられることでフィラメント素子の点状に近似する。したがって、発光の形状を点状としてライトパイプの中心軸に対して均一な光度で発光させることができる。
発光の位置は、一次光源であるLED素子1から発光された光2が集光されて先端部13から射出されることで、先端部13である。この先端部13が二次光源となり、ライトパイプ10の全長Lを調節することで先端部13の位置を調節することができるため、光源の位置はフィラメント素子と同様に任意である。したがって、発光の位置を任意とすることでLED素子1(一次光源)を基板で放熱させるとともに発光の位置を先端部13(二次光源)に移すことができる。
第一実施形態によれば、発光の形状が点状であり、発光の位置が任意であるため、配光をフィラメント素子に近似させることができる。
第一実施形態によれば、ライトパイプ10は、内面部16に鏡面加工が施されている。鏡面加工は、例えば研磨機による研磨やメッキ処理である。この構成により、光2が鏡面で効率よく反射させられる。したがって、ライトパイプの中心軸に対して均一な光度で発光させることができる。
第一実施形態によれば、ライトパイプ10は傾斜角および寸法が上記した式2および式3により決定され、LED素子1の放射角θsに応じて調節される。したがって、一次光源に様々なLED素子を応用することができる。
またライトパイプ10は円錐状凹部19の深さに応じて発光の形状が変形する。したがって、用途に応じて発光の形状を例えば点状、線状などに変形することができる。
次に、第二実施形態に係るライトパイプ20を図面に基づいて説明する。図4は、第二実施形態に係るライトパイプ20の概略が示されている。なお、以下では上記したライトパイプ10と異なる構成のみの説明がなされ、同一の構成に関する説明が省略されている。
図4において、第二実施形態に係るライトパイプ20は本体部21が略円柱状に形成されている。なお、本体部21は先端部23にかけて徐々に細く形成されていてもよい。
先端部23は、先端縁24の直径が基端縁22よりも大きく、内面部26と、先端縁24に向けて徐々に太く形成された拡径外面部27とが外側に張り出してラッパ状に形成されている。拡径外面部27は先端縁24に向けて直径が拡大することによって傾斜している。内面部26で反射して拡径外面部27を透過した光2は、拡径外面部27が基端縁22よりも外側に張り出した分、基端縁22側にも射出する。先端部24は基端縁22側を含めて光2が全方位に射出し、二次光源として発光する。
次に、上記した第二実施形態の効果を説明する。
第二実施形態によれば、ライトパイプ20の先端部23は、先端縁24の直径が基端縁22よりも大きく、内面部26と、先端縁24に向けて徐々に太く形成された拡径外面部27とが外側に張り出したラッパ状に形成されている。拡径外面部27は先端縁24に向けて直径が拡大することによって傾斜している。この構成により、基端縁22よりも外側に張り出した分、内面部26で反射させられた反射光が拡径外面部27を透過して基端縁22側にも射出される。したがって、光2を全方位に射出させることができる。
次に、本発明の第三実施形態を図面に基づいて説明する。図5は第三実施形態に係るライトパイプ30の概略が示されている。なお、以下では上記したライトパイプ10と異なる構成のみの説明がなされ、同一の構成に関する説明が省略されている。
図5において、第三実施形態に係るライトパイプ30は、本体部31が略円柱状に形成されている。なお、本体部31は先端部33にかけて徐々に細く形成されていてもよい。
先端部33は、先端縁34の直径が基端縁32よりも大きく、内面部36と、先端縁34に向けて徐々に太く形成された拡径外面部37とが外側に張り出したラッパ状に形成されている。拡径外面部37は先端縁34に向けて直径が拡大することによって傾斜している。内面部36は半鏡面加工が施されている。内面部36で反射して拡径外面部37を透過した光2は、拡径外面部37が基端縁32よりも外側に張り出した分、基端縁32側にも射出する。光2は一部が半鏡面を透過し先端縁34側にも射出する。先端部33は、光2が先端縁34側を含めて全方位に射出し、二次光源として発光する。
次に、上記した第三実施形態の効果を説明する。
第三実施形態によれば、ライトパイプ30は、先端部33の先端縁34の直径が基端縁32よりも大きく、内面部36と拡径外面部37とが外側に張り出したラッパ状に形成されている。拡径外面部37は、先端縁34に向けて徐々に太く形成されている。拡径外面部37は先端縁32に向けて直径が拡大することによって傾斜している。内面部36に半鏡面加工が施されている。この構成により、基端縁32よりも外側に張り出した分、内面部36で反射させられた反射光が拡径外面部37を透過し、また、光2の一部が半透明鏡面を透過し、基端縁32側、および先端縁33側に射出する。したがって、光2を全方位に射出させることができる。
次に、本発明の第四実施形態を図面に基づいて説明する。図6は第四実施形態に係るライトパイプ40の概略が示されている。なお、以下では上記したライトパイプ10と異なる構成のみの説明がなされ、同一の構成に関する説明が省略されている。
図6において、第四実施形態に係るライトパイプ40は、基端縁42の直径が小さく、本体部41の直径が基端縁42よりも大きく、先端部43にかけて徐々に細くなっている。具体的には、本体部41は基端縁42近傍が放物面状の放物外周面48が形成されている。LED素子1は、放物面の焦点位置に配置されている。LED素子1から発光された光2が本体部41の放物外周面48に向けて進み、放物面で反射して水平な光線となる。
ライトパイプは本体部の傾斜角が光の放射角によって決定されるため(式2参照)、全長を長くして二次光源の位置を基端縁から遠ざけると、基端縁の直径が大きくなる(式3参照)。第四実施形態に係るライトパイプ40は放物外周面48により光2が基端縁42近傍で平行化され、基端縁42の直径にかかわらず全長を長くすることができる。
次に、上記した第四実施形態の効果を説明する。
第四実施形態によれば、ライトパイプ40は、基端縁42の直径が小さく、本体部41の基端縁42近傍が放物面状の放物外周面48である。LED素子1は、放物面の焦点位置に配置されている。この構成により、LED素子1から発光された光2が本体部41の放物外周面48に向けて進み、基端縁42の近傍の放物面で反射して水平な光線となる。したがって、ライトパイプ40の全長を長くしつつ基端縁42の直径を小さくするこができる。
以上、本発明の実施形態を詳述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲に記載された事項を逸脱することがなければ、種々の設計変更を行うことが可能である。例えば、照明器具、プロジェクタや乗り物の照明に用いられるライトバルブなど様々な光学系に応用することができる。
1 LED素子
2 光
10、20、30、40 ライトパイプ
11、21、31、41 本体部
12、22、32、42 基端縁
13、23、33、43 先端部
14、24、34、44 先端縁
15 頂点部
16、26、36、46 内面部
17 縮径外面部(外面部)
18 外周面
19 円錐状凹部(錐状の凹部)
27、37 拡径外面部(外面部)
48 放物外周面
θi 入射角
θs 放射角
θa 本体部(外面部)の傾斜角
θb 内面部の傾斜角

Claims (6)

  1. 略柱状に形成された導光部材であり、LEDから発光された光が基端縁側から入射されて内部で反射し、先端部から射出されるライトパイプにおいて、
    前記先端部が、先端縁に向けて傾斜する外面部と、前記先端縁から前記基端縁側に向けて形成された錐状の凹部であり錐状の頂点部から前記先端縁に向けて傾斜する内面部と、から構成され、
    前記先端部が、前記LEDを一次光源として発光された前記光を集光して前記内面部で反射させて前記外面部を透過させる二次光源である、
    ことを特徴とするライトパイプ。
  2. 前記先端部の先端縁の直径が、前記先端部のうち前記基端縁側の直径よりも小さく形成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載のライトパイプ。
  3. 前記先端部の先端縁の直径が、前記基端縁の直径よりも大きく形成された、
    ことを特徴とする請求項1に記載のライトパイプ。
  4. 前記基端縁近傍の外周面が放物面状に形成され、この放物面状の焦点位置に前記LEDが配置された、
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のライトパイプ。
  5. 前記内面部が鏡面である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のライトパイプ。
  6. 前記内面部が半透明鏡面である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のライトパイプ。
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