JP2014106472A - 管理装置及びその方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来、サービス提供者にとって、効率的で、適切な画像形成装置の置き換えの提案を行うための仕組みが提供されていなかった。
【解決手段】 よって、本発明の管理装置は、様々な顧客環境に設置された画像形成装置の平均的な使われ方を考慮して、分析対象の画像形成装置の置き換えの提案のための着目点を自動決定する。これによって、サービス提供者による画像形成装置の置き換え提案を効率よく行うことが可能となる。
【選択図】 図20
【解決手段】 よって、本発明の管理装置は、様々な顧客環境に設置された画像形成装置の平均的な使われ方を考慮して、分析対象の画像形成装置の置き換えの提案のための着目点を自動決定する。これによって、サービス提供者による画像形成装置の置き換え提案を効率よく行うことが可能となる。
【選択図】 図20
Description
本発明は、画像形成装置の稼働状況を分析した結果に基づく、画像形成装置の置き換えを提案する際に用いる分析技術に関する。
マネジメントドキュメントサービスの一環として、画像形成装置の最適配置を提案するサービスが存在する。サービス提供者は、画像形成装置の印刷枚数や利用時間などの稼働情報の集計結果を利用して、顧客に対して画像形成装置の置き換えを提案している。
従来から、月間の印刷枚数と、画像形成装置の製品スペック情報である印刷速度とを考慮して、置き換え候補製品を決定するという方法が提案されている(特許文献1)。
従来から、月間の印刷枚数と、画像形成装置の製品スペック情報である印刷速度とを考慮して、置き換え候補製品を決定するという方法が提案されている(特許文献1)。
ここで、画像形成装置の置き換えを提案する際の分析、置き換え対象の選定の観点は、用紙サイズ毎の印刷枚数、カラー・モノクロ毎の印刷枚数、カラー・モノクロ印刷枚数比率、オプション機器の使用状況等、様々の観点が存在する。
サービス提供者が提案を行う際の作業は、次の1〜3のようなものである。
1.画像形成装置の集計結果から、着目すべき観点を決定する。
2.決定した観点に基づき、置き換え候補の製品を決定する。
3.置き換え候補の製品が妥当であるかを検証する。
1.画像形成装置の集計結果から、着目すべき観点を決定する。
2.決定した観点に基づき、置き換え候補の製品を決定する。
3.置き換え候補の製品が妥当であるかを検証する。
上述したとおり、観点として多くの項目があるため、サービス提供者は、適切な置き換え候補の製品を決定するに至るまで、着目すべき観点を変えながら上記作業を何度も繰り返すことになる。この繰り返しの作業は、効率が悪く、サービス提供者の負荷も大きい。
着目すべき観点を、前述の特許文献1では、製品スペック情報に固定して分析している。しかしながら、製品スペック情報はある条件下での保証値となるので、顧客の使用環境でその性能が保証されるものではなく、顧客を満足させる置き換えの提案を必ず行えるとまではいえない。
そこで、本発明は、上述を考慮して、より適切な画像形成装置の置き換えの提案を行うための仕組みを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の管理装置は、複数の顧客についての顧客情報と、各顧客の顧客環境に設置された画像形成装置の稼働情報と記憶部で管理する管理装置であって、複数の種類の画像形成装置のスペック情報を管理する管理手段と、分析対象の画像形成装置を置き換える際に用いるべき着目点を決定する決定手段と、有し、
前記決定手段は、複数の項目に関して、前記分析対象の画像形成装置の稼働情報の集計結果と当該分析対象の画像形成装置のスペック情報に含まれる性能情報を用いて得られた値について、各項目の基準値に対する比率を算出し、前記複数の項目に関して、前記管理装置で管理される前記分析対象とは異なる複数の画像形成装置のそれぞれの稼働情報の集計結果とスペック情報に含まれる性能情報を用いて得られた値について、各項目の基準値に対する比率が算出され、当該算出された比率から前記複数の画像形成装置の比率の平均値が算出され、前記複数の項目のそれぞれについて、前記平均値に対する、前記分析対象の画像形成装置に関する前記算出された比率の差異を異常度として求め、閾値以上の異常度である項目を着目点として決定することを特徴とする。
前記決定手段は、複数の項目に関して、前記分析対象の画像形成装置の稼働情報の集計結果と当該分析対象の画像形成装置のスペック情報に含まれる性能情報を用いて得られた値について、各項目の基準値に対する比率を算出し、前記複数の項目に関して、前記管理装置で管理される前記分析対象とは異なる複数の画像形成装置のそれぞれの稼働情報の集計結果とスペック情報に含まれる性能情報を用いて得られた値について、各項目の基準値に対する比率が算出され、当該算出された比率から前記複数の画像形成装置の比率の平均値が算出され、前記複数の項目のそれぞれについて、前記平均値に対する、前記分析対象の画像形成装置に関する前記算出された比率の差異を異常度として求め、閾値以上の異常度である項目を着目点として決定することを特徴とする。
本発明によれば、サービス提供者にとって、様々な顧客環境での平均的な使われ方から相対的に異常と思われる集計項目を自動で決定して、効率の良い画像形成装置の置き換えの提案につなげることが可能となる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
図1は本発明における管理システムの構成の例を示す図である。
101は、顧客先の管理対象となる画像形成装置の製品情報や稼働情報を集中管理する管理装置である。なお、101は集計サーバやデータベースサーバなど、複数の装置から構成されるシステムであってもよい。ここで、稼働情報には、プリント、スキャン、コピーやファックス送信といった画像形成装置で利用可能な機能によるジョブの種類ごとの利用回数、カラー印刷かモノクロ印刷か等といった様々な情報が含まれる。管理サーバ101は、インターネット106を介して多数の顧客ネットワーク(不図示)に接続され、莫大な台数の管理対象の機器を管理することになる。管理サーバ101は、顧客及び画像形成装置のそれぞれごとに稼働情報を管理し、必要に応じて使用状況のレポートの作成を行う。
107は、1つの顧客ネットワークを示すものである。顧客ネットワーク107上の画像形成装置102、103、及び104は、管理システムでの管理対象となる画像形成装置を含む。画像形成装置としては、例えばプリンタやスキャナ、プリント機能、スキャナ機能、FAX機能などを備える複合機などが含まれる。画像形成装置102、103、及び104の稼働情報は、画像形成装置自身の機能、あるいは、顧客先に設置された中継装置(図示せず)を経由して、管理サーバ101に送信される。
本発明においては、画像形成装置の置き換えの提案を行う顧客(以降、着目顧客と呼ぶ)の顧客環境の画像形成装置の稼働情報のみならず、他の顧客環境から収集した稼働情報も考慮して分析を行うものとする。そのため、管理サーバ101では、ネットワークに接続された多くの顧客環境から収集した稼働情報を集中管理している。
図2は、管理サーバ101のハードウェア構成図である。CPU201は、管理サーバ101全体を制御するためのものである。ROM202はシステム起動に必要なブートプログラムや監視処理などを実現するため各種プログラムを記憶するための読み出し専用メモリである。RAM203は、CPU201でプログラムを実行する際に必要とされる作業メモリ等として用いられる。Network I/F204は、画像形成装置と通信を行い、かつ、ユーザーが使用するウェブブラウザ等を搭載したユーザー端末とインターネット106を介して通信を行うための構成要素になる。表示制御部206には表示部209が接続され、入力制御部207には入力部210、211が接続されている。208は、CPU201で実行するプログラムやアプリケーション情報などを格納するHDDである。また、ここで挙げた構成は、システムバス205に接続された構成をとっている。
図3は、本実施例において利用する画像形成装置102〜104のハードウェア構成図である。301は、原稿を自動的にイメージリーダ302に送る原稿給送部であり、イメージリーダ(スキャナ)302により原稿が読み込まれる。303は、読み込んだ原稿およびネットワークなどから受信したデータを印刷画像に変換・印刷するための画像形成部である。304は、印刷用の用紙を給紙する給紙部である。305は、印刷した用紙のソートやステイプルといった後処理などを施し、排出する排紙部である。306は、LANおよびインターネットなどに接続し、外部との通信を行うためのNetwork I/Fである。307は、画像形成装置の各部分の状態を検知するセンサである。308は、画像形成装置全体を制御するCPUである。309は、システム起動に必要なブートプログラムや各種処理を実現するため各種プログラムを記憶するためのROMである。310は、一時的に記憶すべきデータの記憶する際やCPUでプログラムを実行する際に必要とされる作業メモリなどとして用いられるRAMである。311は、各種処理に関わるプログラムや自装置内で検出された各種情報を含む稼動情報、外部から送信されてきたユーザー情報などを記憶するためのHDDである。312は、指示入力を受け付ける操作部である。313は、自装置の稼動情報及び操作部312での操作に関わる情報などを表示するための表示部である。314は、外部接続のための接続回線に接続するモデムである。315は、ここで挙げた各構成を接続するためのシステムバスである。
本発明においては、図3で示す装置構成以外、具体的にはイメージリーダ302、画像形成部303、及びモデム314などの動作、仕組みが異なったり、構成要素として含まれなかったりする画像形成装置であっても適用可能である。
図4は、管理サーバ101のソフトウェアブロック図である。401はOS(オペレーティングシステム)、402はライブラリ、403はWebサーバ、404はアプリケーションである。406はハードウェア制御プログラムであり、その一部としてネットワークボード制御プログラム407、HD(ハードディスク)制御プログラム408を含む。本発明では、アプリケーション404として用意された画像形成装置に関する識別情報、稼働情報の管理や分析などを行うための管理プログラム405を実行することにより、以降説明する実施例での処理が実現されることになる。
図5は、管理サーバ101で、CPU201が前述した管理プログラム405を実行された際の各処理の主体として動作するモジュール構成の例を説明するものである。
起動処理部501は、管理プログラムの起動時の処理を制御するものである。起動処理部501は、コマンド処理部502を呼び出す。コマンド処理部502は、ユーザーからの指示をユーザー端末からNetworkI/F204を介して受け付ける。ユーザーからの指示に応じて取得部503、表示部506の何れかを呼び出す。
記憶部508には、顧客情報や管理対象の画像形成装置の識別情報やネットワーク情報などが記憶されている。また、受信制御部509が画像形成装置から収集した稼働情報や管理システムが動作するための設定情報も記憶されている。管理システムが動作するための設定情報の1つとして、異常度から着目点とするか否かを判断する閾値がある。記憶部508は情報をRAM203、または、HDD208に記憶させる。受信制御部509は、画像形成装置からの稼働情報通知をNetwork I/F204を介して受信し、記憶部508に格納する。
取得部503は、記憶部508から稼働情報を読み出し、計算処理部504を呼び出す。計算処理部504は、着目顧客の稼働情報を集計するとともに、全ての管理対象の画像形成装置の稼働情報を集計し、記憶部508に集計結果を格納する。
表示部506は、ユーザーが設定値を指示するための表示画面や、判断部507の判断結果をNetworkI/F204を介して、ユーザー端末に表示する。
[実施例1]
以下、図6〜図18を参照して、本発明の一実施形態について詳細に説明する。
以下、図6〜図18を参照して、本発明の一実施形態について詳細に説明する。
本実施例に関する提案処理は、まず、稼働情報の集計結果から着目点を自動決定し、次に着目点から置き換え候補となる画像形成装置本体、あるいは、ドキュメントフィーダーや製本機能を司るフィニッシャーといったアクセサリ(オプション装置)を自動決定する。
図6は、管理サーバ101が保持する稼働情報の集計項目に関するテーブルの例を示す図である。
601は、稼働情報を集計する際の情報の種別に対応する集計項目ごとの分析方法などをまとめたテーブルである。また、607は集計項目ごとの分析の際に用いる変換方法の詳細を示すテーブルである。
テーブル601について、602は集計項目名、603はデータ変換方法、604は比較対象となる画像形成装置の分類、605は集計結果の比較対象となる製品スペックを示す項目、606は置き換え対象が画像形成装置本体であるか、アクセサリであるかを示す情報である。
ここで、変換方法603について説明する。
PPM(Pages Per Minute)比率とは、画像形成装置の印刷速度(PPM)に対する印刷枚数の比率である。特定の画像形成装置の稼働情報から集計されたA4サイズの用紙のカラー印刷の枚数(※1)について、PPM比率を求める場合には、該特定の画像形成装置の印刷速度を用いて、テーブル607の変換方法の説明610で記載される変換方法により算出される。該特定の画像形成装置の印刷速度は、製品スペック上のA4サイズの用紙のカラー印刷の印刷速度(※2)を用いる。
具体的に、集計対象期間が一ヶ月の場合であって、一日の稼働時間が8時間で一ヶ月の稼働日数が20日の場合、次のとおりである。
(式1):A4カラー印刷枚数[※1]÷(A4カラーPPM[※2]×60×8×20)
一方、611は、上記(式1)で求めた値に対する基準値を示す列である。ここで、印刷限界値は、前述した印刷速度(※2)に、集計対象期間に稼働する時間を分単位にしたものを乗じること(以下の式)によって得られる。
一方、611は、上記(式1)で求めた値に対する基準値を示す列である。ここで、印刷限界値は、前述した印刷速度(※2)に、集計対象期間に稼働する時間を分単位にしたものを乗じること(以下の式)によって得られる。
(式2):A4カラーPPM[※2]×60×8×20
他の変換方法603として、全カラー印刷比率がある。これは、特定の画像形成装置の稼働情報から集計されたカラー印刷枚数の合計に対する、特定サイズのカラー印刷の枚数の比率である。
他の変換方法603として、全カラー印刷比率がある。これは、特定の画像形成装置の稼働情報から集計されたカラー印刷枚数の合計に対する、特定サイズのカラー印刷の枚数の比率である。
他の変換方法603として、給紙能力比率がある。これは、画像形成装置の稼働情報から集計された各サイズの印刷枚数と、該画像形成装置の給紙可能用紙数とから特定期間における給紙回数を求める。そして、管理対象の画像形成装置の中で特定の期間で最大の給紙回数に対する、特定の画像形成装置の給紙回数の割合を給紙能力比率としている。
上記した集計項目の中で、いずれかの着目点が決定された際の画像形成装置などの置き換え提案の例を説明する。
例えば、着目点として、印刷枚数の集計項目に対するPPM比率が選ばれた場合には、現状の画像形成装置の印刷速度について、上位となる製品などが提案の候補となる。印刷枚数の集計項目に対する給紙能力比率が着目点となる場合には、カセット、または、ペーパーデッキの追加などの提案が行われることになる。
図7は、管理対象の画像形成装置の製品スペックの情報を管理するテーブルの一例である。701は、用紙サイズ毎のカラー印刷速度、モノクロ印刷速度、カラー印刷速度を示すものであり、製品種類毎に保持されるものである。706は、管理対象の画像形成装置に装着され得るアクセサリの一覧の情報を管理するテーブルの一例である。このテーブル706には、オプション機器名707と、そのスペック情報として、収納可能な用紙サイズ708、収納可能な用紙枚数709と、装着可能な製品名710が含まれる。
図8は、管理対象の顧客毎に管理される各種テーブルの一例を説明するための図である。
801は、顧客情報を管理するテーブルである。テーブル801では、対象顧客の環境に設置された画像形成装置の台数を示すデバイス数802、顧客先の画像形成装置のユーザー数803、流通、製造、金融などといった顧客の業種804、会社の規模805(従業員数など)が管理される。
806は、顧客先に設置された画像形成装置の詳細情報を示すデバイスリストである。デバイスリスト806には、画像形成装置を一意に特定するための情報であるデバイスID807、画像形成装置の製品名808、画像形成装置に装着されたオプション機器に関する情報809が含まれる。また、デバイスリスト806には、顧客先に設置された全ての画像形成装置の情報が格納される。
816は、着目点の優先順位を示すテーブルである。テーブル816は、初期状態では、全ての項目に関して同じ優先順位であり、順位として初期値の「1」が設定されている。テーブル816は、着目点を自動決定する際に参照される。
820は、管理対象の画像形成装置毎に保持される集計データテーブルである。テーブル820では、デバイスID821と、822〜833で示す画像形成装置から収集した稼働情報をもとに集計した各種印刷枚数や部数、アクセサリの利用回数などの値とが管理されている。ここで、822〜827は用紙サイズ別のカラー・モノクロ別の印刷枚数で、828は用紙サイズ、カラー、モノクロの区別をしないトータルの印刷枚数である。
834は、管理対象の画像形成装置毎の設置場所を管理する位置情報テーブルである。テーブル834では、デバイスID835に関連付けて、位置を一意に特定するための座標の値が管理されている。
839は、管理対象の画像形成装置毎に管理される変換結果の管理テーブルである。テーブル839は管理対象の画像形成装置のデバイス数分だけ保持される。テーブル839には、各画像形成装置の集計項目の集計値を変換方法に従って、変換した結果を保持するための領域840が含まれる。また、求めた変換結果と、他の画像形成装置の変換結果の平均値との差異の度合いを保持するための領域841が含まれる。ここで、平均値からの差異の度合いを、「異常度」と呼ぶ。
図9は、画像形成装置がHDD311に保持する稼働情報の1つであるジョブログ901の項目の例を示す図である。902は、画像形成装置がジョブログを記録した日時である。903は、ジョブの名称であり、一例として、印刷対象としてクライアントPC側でユーザーが指定したファイル名である。904は、クライアントPC側の印刷制御プログラムが付与したジョブを識別するためのジョブIDである。906は、ジョブの実行を指示したユーザーの識別子である。907は、クライアントPCから画像形成装置に対してジョブが投入された日時である。908は、画像形成装置がジョブの実行を開始した日時である。909は、画像形成装置がジョブを完了した日時である。910は、ジョブの完了状況が正常終了、エラー終了、ユーザーによりキャンセル指示による終了のいずれであるかといった状況を示すものである。912は、用紙サイズ、ジョブ種類(コピー、PDL印刷、ファックス送信、スキャンなど)、カラー・モノクロといった区分ごとの印刷枚数である。913は、片面印刷、両面印刷、給紙トレイ、ステイプル回数、原稿数といった情報である。
図10は、異常度の正規化方法の一例を示す図である。本発明では、集計結果からの着目点を決定する際に、この手法を利用する。分析対象の画像形成装置における複数の集計結果と、他の顧客環境の多数の画像形成装置も含めた全体的な使用傾向(使用状況の平均値)とを比較し、異常度を算出する。異常度は、全体的な使用状況の平均値からの差異を正規化して表現することができる。
本発明の正規化による異常度の算出方法を説明する。
例えば、PPM比率については、図6の611で示す基準値を「1」とした際に、各デバイスの集計結果は、該変換方法に従う変換により0〜1の範囲の値となるように変換される。正規化前の計算結果を1001に示し、正規化後の結果を1002に示す。
1001では、特定の2台のデバイスのPPM比率による集計結果をしめす「0.1(a1)」と「0.65(a2)」がプロットされている。さらに、他の顧客環境の多数の画像形成装置も含めた全体的な使用傾向(平均値)に従うPPM比率による集計結果「0.3(Av)」がプロットされている。
本実施例においては、ここから正規化のために、平均値を0.0として、他の画像形成装置の集計結果を−0.5〜+0.5の範囲になるように以下の計算式にて変換する。
Av:平均値 b1:a1を正規化した値 b2:a2を正規化した値
b1=a1×0.5÷Av−0.5 [a1<Av]
b2=(a2−Av)×0.5÷(1−Av) [a2≧Av]
正規化後の結果1002では、「0.1(a1)」、「0.65(a2)」のそれぞれが、「−0.33(b1)」、「0.25(b2)」となる。この正規化後の値を用いた着目点の決定方法は後述する。
b1=a1×0.5÷Av−0.5 [a1<Av]
b2=(a2−Av)×0.5÷(1−Av) [a2≧Av]
正規化後の結果1002では、「0.1(a1)」、「0.65(a2)」のそれぞれが、「−0.33(b1)」、「0.25(b2)」となる。この正規化後の値を用いた着目点の決定方法は後述する。
なお、上記、正規化方法の一例を説明したが、差異度合として偏差値を用いる方法を適用してもよいことは言うまでもない。
図11は、管理サーバ101上で、リポート作成のために操作するUI1101の一例である。この画面は表示部506によって表示される。1102は、サービス提供者が管理する顧客の一覧である。1102からリポート作成対象の顧客を選択すると、1103に選択した顧客名が表示される。そして、リポート作成1104を選択すると、リポート作成処理が開始される。
図12は、選択顧客の特定の画像形成装置を選択した際のリポート提供機能について説明するための図である。
1201は、特定の画像形成装置に関して、集計及び分析の結果、集計項目「A4カラー印刷枚数」の「PPM比率」を着目点として決定したことを示すリポート画面である。ここでは、着目点に加えて、特定の画像形成装置の印刷速度性能に対するデバイスの利用率の集計結果として「65%」と表示され、さらに、全体の平均的な使い方からの異常度「0.4」が表示される。着目点は、1つ以上表示される。
画面1201の表示後に、前述の着目点をもとに推奨される置き換え提案の例が、画面1202のように表示される。この画面1202では、デバイスID「DEV001」と、着目点と、置き換え候補である製品名「Model D」、オプション機器名「ペーパーデッキユニット・B1」が表示される。画面1203は1201と同じ画面を示す。画面1204には、集計データ820に格納された集計結果の一覧表示、及び、他の集計項目についての異常度を示す集計結果839が表示される。
図13、14を用いて、異常度算出処理を説明する。ここでは、集計対象期間を一ヶ月であるとして説明するが、集計対象期間は一ヶ月に限定するものでなく、サービス提供者が任意に指定してもよい。
図13は、管理サーバ101のROM202に格納された管理プログラム405が実行されることにより実現される集計及び分析処理を説明するためのフローチャートである。本処理を用いて、変換方法603がPPM比率である場合の制御処理について詳細に説明する。
また、本処理は1つの画像形成装置を対象とした処理を示すものであり、顧客の全デバイスがリポート作成対象である場合は、顧客先に設置された画像形成装置の台数分、処理を繰り返す。
S1301において、取得部503が記憶部508からジョブログ901の形式にて保持されている集計対象となる画像形成装置の稼働情報を読み込む。そして、ジョブログ901に記載の各値から、用紙サイズ別、カラー・モノクロ別の月間の印刷枚数を算出して、集計対象となる画像形成装置のデバイスIDで特定される集計データ820の項目822〜827の形式にて格納する。
S1302において、計算処理部504は、複数の集計項目の中の1つを対象の集計項目として、PPM比率を算出する。PPM比率算出方法は、図6の607の説明で記載した通りである。
S1303において、計算処理部504は、管理サーバ101が管理する全ての画像形成装置の対象の集計項目のPPM比率を算出し、その平均値を算出する。但し、カラー・モノクロ別がカラーである場合は、管理サーバ101が管理する全ての画像形成装置のうち、カラー印刷機能を持つものについてPPM比率を算出し、平均値を算出する。この算出された平均値は、以降に行われる本分析処理において再利用されるよう、RAM203に格納しておいてもよい。
次に、S1304において、計算処理部504は、図10の説明で説明した通り正規化を行い、異常度を求める。ここまでの処理で用いた正規化前後の値は、すべてテーブル839などを用いて、格納、管理される。
S1305にて、全ての用紙サイズ、カラー・モノクロ別の集計項目に対して処理したかを判断する。未処理の集計項目がある場合にはS1302に戻り、未処理の集計項目がない場合には本処理を終了する。
図14は、管理サーバ101のROM202に格納された管理プログラム405が実行されることにより実現される集計及び分析処理を説明するためのフローチャートである。本処理を用いて、変換方法603が給紙能力比率である場合の制御処理について詳細に説明する。
また、本処理は1つの画像形成装置を対象とした処理を示すものであり、顧客の全デバイスがリポート作成対象である場合は、顧客先に設置された画像形成装置の台数分、処理を繰り返す。
S1401において、記憶部508からジョブログ901の形式にて保持されている対象の画像形成装置の稼働情報を読み込む。そして、月間印刷枚数828を算出する。既に、図13の処理で格納済みの値がある場合にはそれを利用する。
S1402において、取得部503は、HDD208に格納されているオプション装着情報809をRAM203に読み込む。計算処理部504は、このオプション装備情報から対象の画像形成装置で給紙可能な用紙枚数を算出する。
S1403において、計算処理部504は、対象のサイズの用紙の月間印刷枚数と、給紙可能な用紙枚数とを用いて、一ヶ月あたりの給紙回数を算出する。S1404において、計算処理部504は、管理対象となるすべての画像形成装置に関しても、一ヶ月あたりの給紙回数を算出し、その中で最大となる給紙回数を求める。
S1405において、計算処理部504は、対象の画像形成装置について給紙能力比率を算出する。給紙能力比率の算出方法は、図6の607の説明で記載した通りである。具体的には、最大の給紙回数に対する画像形成装置の一ヶ月あたりの給紙回数の比率を算出することになる。S1406において、計算処理部504は、管理対象となる全て画像形成装置のそれぞれについて、同様に給紙能力比率を算出し、その比率の平均値を算出する。
S1407において、計算処理部504は、図10の説明で説明した通り正規化を行い、異常度を求める。ここまでの処理で用いた正規化前後の値は、すべてテーブル839などを用いて、格納、管理される。
S1408では、全ての用紙サイズについて処理したかを判断し、まだ未処理の用紙サイズがある場合にはS1402に戻り、未処理の用紙サイズがない場合には本処理を終了する。
図15は、管理サーバ101のROM202に格納された管理プログラム405が実行されることにより実現される着目点の決定処理を説明するためのフローチャートである。本処理は、図13、14に示した処理で各集計項目に対して異常度を算出した後に実行される。
S1501にて、取得部503は、RAM203に格納された異常度841を、記憶部508より読み込む。読み込まれた際の状態を、図20のテーブル2401、2403で示している。そして、−0.5から+0.5の範囲で正規化された異常度の昇順にソートする。ソート後の状態を、図20のテーブル2402、2404で示している。ここで、図20(a),(b)では、異なる2台の画像形成装置について、各集計項目に対して異常度を算出した場合のテーブルの例を示している。
次にS1502にて、計算処理部504は、異常度の絶対値が閾値以上の項目を着目点として決定する。ここでは、閾値が0.35としている。テーブル2402では、「A4カラー印刷枚数(PPM比率)」が着目点として決定される。また、テーブル2404では、「A4カラー印刷枚数(PPM比率)」、「A3カラー印刷枚数(PPM比率)」、及び「A3モノクロ印刷枚数(PPM比率)」を着目点とする。
図16は、置き換え推奨機器を選択する処理を説明するためのフローチャートである。分析対象の画像形成装置の分析結果について、ここではテーブル2402で示すように、着目点が1つ(「A4カラー印刷枚数(PPM比率)」)であったような場合について説明する。
S1601において、計算処理部504は、着目点に対応する機能をもつ画像形成装置の製品スペック情報(図7)を取得し、図21で示すような、スペックテーブルとして統合する。このスペックテーブルでは、画像形成装置の製品名(モデル)ごとに、印刷速度やカラーコストの情報を管理する。次に、S1602において、計算処理部504は、分析の対象となった画像形成装置のスペック情報と、スペックテーブルに含まれる他の画像形成装置のスペック情報とを比較する。
S1603において、計算処理部504は、着目点の異常度の正負を判定する。異常度が負の値であった場合にはS1605に進み、異常度が正の値であった場合にはS1604に進む。
S1604にて、計算処理部504は、分析対象の画像形成装置よりも着目点となった項目に対応する機能(テーブル2402では、A4カラーのPPM)について、S1602の比較結果に基づき、高スペックとなる製品を推奨機器として選択する。これは、着目点とした異常度が正であることから、他の顧客環境も含め、分析対象の画像形成装置は平均的な使われ方よりも異常に多く対応機能を利用していることになる。つまり、テーブル2402で「A4カラー印刷枚数(PPM比率)」に着目した場合には、A4のカラー印刷が異常に行われていることが分析できたので、A4のカラー印刷能力のスペックがより高い製品が推奨機器として選択されることになる。一方、S1605では、計算処理部504は、分析対象の画像形成装置よりも着目点となった項目に対応する機能(テーブル2402では、A4カラーのPPM)について、低スペックとなる製品を推奨機器として選択する。
S1606では、計算処理部504は、すべての着目点に対して処理を行ったかどうかを判断する。まだすべての着目点を処理していない場合にはS1601に戻り、すべての着目点を処理した場合には本処理を終了する。
なお、S1604及びS1605での処理により選択される推奨機器としては、複数の製品名で示す複数の画像形成装置が候補として選ばれてもよい。たとえば、テーブル2404の例で説明する。
この場合、まず複数の着目点があり、それぞれの着目点に関して、S1604またはS1605での処理が実行される。
着目点「A4カラー印刷枚数(PPM比率)」では、S1604で、図21で示すスペックテーブルより、A4カラーのPPMの性能が高い「Model A」及び「Model E」が推奨機器の候補として選択される。また、着目点「A3カラー印刷枚数(PPM比率)」及び「A3モノクロ印刷枚数(PPM比率)」では、S1605で、図21で示すスペックテーブルより、A3カラー/モノクロのPPMの性能が低い「Model B」及び「Model D」が推奨機器の候補として選択される。
ここで、すべての着目点について、同じ画像形成装置が推奨機器として選択された場合には、その画像形成装置が置き換えの推奨機器として最もふさわしい。
一方、この例のように、各着目点について、異なる画像形成装置が推奨機器として選択された場合には、分析対象の画像形成装置に対して2台の画像形成装置への置き換えなどを提案することが考えられる。具体的には、平均的な使われ方を考慮すると、分析対象の画像形成装置はAサイズの印刷速度の性能が高い製品が必要となるが、A3サイズの印刷速度は性能の低い製品で十分であるといえる。そこで、テーブル2404の例では、「Model E」で示す画像形成装置と、「Model B」で示す画像形成装置との2台での置き換えを提案することがふさわしいといえる。また、各着目点について、異なる画像形成装置が推奨機器として選択された場合には、異常度の絶対値が最も大きい着目点を優先して、推奨機器として1台の画像形成装置による置き換えを提案してもよい。
さらには、各着目点について、異なる画像形成装置が推奨機器として選択された場合には、管理サーバ101は、2台の画像形成装置への置き換えの提案と、異常度の絶対値が最も大きい着目点を優先した1台の画像形成装置による置き換えを提案との両方を、サービス提供者に対して提示することも可能である。
S1604及びS1605で選択された推奨機器から、実際に提案すべき画像形成装置を特定するまでの処理は、管理サーバ101で自動的に行ってもよい。または、管理サーバ101でS1604及びS1605で選択された推奨機器と着目点の異常度とを表示出力するなどして、サービス提供者に実際に提案すべき画像形成装置を特定させてもよい。後者の場合は、さらにサービス提供者が印刷コストなど、他の観点も考慮して画像形成装置の置き換えの提案を行うことが可能となる。
また、管理サーバ101は、全ての着目点についての改善が行われる適切な製品が存在しない場合は、改善した着目点とその推奨機器に加え、改善できなかった着目点に関する情報も合わせて提示する。
以上説明したとおり、本実施例では、様々な顧客環境に設置された画像形成装置の平均的な使われ方を考慮して、置き換えのための着目点を自動決定する。これによって、サービス提供者による画像形成装置の置き換え提案を効率よく行うことが可能となる。
[実施例2]
実施例1では、分析対象の画像形成装置の稼働情報などから着目点を決定し、置き換え候補となる製品を決定する。本実施例では、現在設置されている分析対象の画像形成装置と同じ稼働状況(印刷枚数など)を想定したうえで、決定した置き換え候補の製品による置き換えを実行した場合に、異常度などに変化があったかなどを検証する処理を説明する。
実施例1では、分析対象の画像形成装置の稼働情報などから着目点を決定し、置き換え候補となる製品を決定する。本実施例では、現在設置されている分析対象の画像形成装置と同じ稼働状況(印刷枚数など)を想定したうえで、決定した置き換え候補の製品による置き換えを実行した場合に、異常度などに変化があったかなどを検証する処理を説明する。
具体的には、顧客が行った印刷枚数などの稼働情報の集計結果はそのまま用いて、印刷速度(PPM)や給紙可能枚数などの性能を置き換え候補の製品の値に変更して、図13〜図15で示す処理を再度実行することになる。ここで、図15のS1502において、閾値以上の着目点が無ければ、十分な置き換えの効果が検証されることになる。
一方、図15のS1502において、新たに着目点が決定された場合には当該着目点をサービス提供者に提示する。また、再度、図16に示す処理により置き換え候補製品を再決定して、サービス提供者に併せて提示してもよい。
[実施例3]
本実施例では、顧客毎に着目点の優先順位を変更することによって、顧客の要望に応じた着目点の自動選択を提供する処理について説明する。
本実施例では、顧客毎に着目点の優先順位を変更することによって、顧客の要望に応じた着目点の自動選択を提供する処理について説明する。
図17は、管理サーバ101が提供する操作画面の例を示している。
図17(A)は、顧客ごとの着目点の優先順位を指定するための操作画面1901を示す。1902は着目点の候補である集計項目の一覧である。サービス提供者は、この画面を介して、1903,1904のカーソルを操作することで、選択された集計項目の優先順位を変更することが可能である。一覧の一番上にある項目が着目点となった場合に最優先される項目である。確定ボタン1905が押下された場合にはこの優先順位が該当する顧客情報に関連付けて、テーブル816に格納され、管理される。取り消しボタン1906が押下された場合には設定内容を破棄する。
ここで設定変更した優先順位は着目点の自動決定の際に利用される。利用例としては、図14で算出された異常度に優先順位に応じた係数をかけ合わせたのち、閾値判定を行う。これによって、図14で算出された異常度が同じ値であっても、優先順位の高いものがより重要な着目点となる。
以上説明したとおり、実施例3では、顧客毎に着目点の優先順位を変更することにより、顧客の要求に沿った着目点の自動選択が可能となる。
[実施例4]
実施例1では、平均的な使われ方を算出する際に管理対象であるすべての顧客環境に設置されている画像形成装置を対象としていた。本実施例では、顧客の業種、規模など顧客属性を選択することによって、平均的な使われ方を算出する際の対象となる画像形成装置の母集団(比較対象)を絞り込む。これにより、分析対象の画像形成装置が設置された顧客環境の特徴を考慮した着目点を自動決定が行われるようになる。
実施例1では、平均的な使われ方を算出する際に管理対象であるすべての顧客環境に設置されている画像形成装置を対象としていた。本実施例では、顧客の業種、規模など顧客属性を選択することによって、平均的な使われ方を算出する際の対象となる画像形成装置の母集団(比較対象)を絞り込む。これにより、分析対象の画像形成装置が設置された顧客環境の特徴を考慮した着目点を自動決定が行われるようになる。
図17(B)は、比較対象を指定するための操作画面1907を示す。
1908は、比較対象とすべき顧客の特徴の一覧である。ここに表示される特徴は、顧客情報テーブル801で管理されるものである。たとえば、「デバイス数」を選択すると、分析対象の画像形成装置が設置される顧客環境と同じ程度の別の顧客環境に設置される画像形成装置が比較対象となる。
確定ボタン1909が押下された場合には選択された比較対象とする特徴情報が顧客情報に関連付けて格納され、管理される(不図示)。取り消しボタン1910が押下された場合には設定内容を破棄する。なお、特徴は、一覧1908から複数選択することができる。
1908は、比較対象とすべき顧客の特徴の一覧である。ここに表示される特徴は、顧客情報テーブル801で管理されるものである。たとえば、「デバイス数」を選択すると、分析対象の画像形成装置が設置される顧客環境と同じ程度の別の顧客環境に設置される画像形成装置が比較対象となる。
確定ボタン1909が押下された場合には選択された比較対象とする特徴情報が顧客情報に関連付けて格納され、管理される(不図示)。取り消しボタン1910が押下された場合には設定内容を破棄する。なお、特徴は、一覧1908から複数選択することができる。
[実施例5]
本実施例では、上述の実施例により自動決定した着目点を利用して、画像形成装置の置き換えではなく、現状設置されている画像形成装置の使い方の提案を行っている。
本実施例では、上述の実施例により自動決定した着目点を利用して、画像形成装置の置き換えではなく、現状設置されている画像形成装置の使い方の提案を行っている。
図18では、顧客環境に設置された2台の画像形成装置における着目点を提示した画面2201、2202を示す。これら画面2201、2202から、DEV001はA4カラー印刷枚数がきわめて多く、DEV002はA4カラー印刷枚数がきわめて少ないことが見て取れる。管理サーバ101は、こういったケースにおいては、DEV001とDEV002の使い方として、画面2203で示す画像形成装置の使い方の提案を示す情報を提示する。
図19は、管理サーバ101のROM202に格納された管理プログラム405が実行されることにより実現される使い方の提案処理を説明するためのフローチャートである。本処理では、同じ顧客環境に設置された複数の画像形成装置に対して前述の実施例により自動決定された着目点が利用される。
S2301において、計算処理部504は、分析対象の画像形成装置と同じ顧客先に設置された全画像形成装置の位置情報を位置情報テーブル834からRAM203に読み出す。そして、位置情報に基づき、分析対象の画像形成装置の近隣にある画像形成装置を特定する。複数の画像形成装置が特定されてもよい。
S2302では、計算処理部504は、分析対象の画像形成装置と、近隣にあると特定された画像形成装置とが、同じ着目点を持つかを判断する。同じ着目点を持たない場合にはS2305に進み、同じ着目点を持つ場合にはS2303に進む。S2303において、計算処理部504は、それぞれの同じ着目点の異常度の和がゼロ近傍にあるかを判断する。ゼロ近傍でないと判断した場合にはS2305に進み、ゼロ近傍であると判断した場合はS2304に進む。S2304において、計算処理部504は、近隣にあると特定された画像形成装置のデバイスIDとその異常度の和をRAM203に保存する。
S2305において、S2301で特定された全ての画像形成装置を処理したかを判断し、処理していない場合にはS2302に戻り、処理したと判断した場合にはS2306に進む。
S2304において、計算処理部504は、S2304で保存された値から、最も和がゼロに近いデバイスIDを抽出する。そして、抽出されたデバイスIDに対応する画像形成装置の情報を用いて、図18で前述したような使い方の提案画面2203を提示する。
上記処理では、着目点が1つである場合について説明したが、着目点が複数の場合であっても容易に本処理を適用できることは言うまでもない。
[他の実施例]
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク、または、各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPUやMPU等)がプログラムを読みだして実行する処理である。
本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施例の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク、または、各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(CPUやMPU等)がプログラムを読みだして実行する処理である。
Claims (9)
- 複数の顧客についての顧客情報と、各顧客の顧客環境に設置された画像形成装置の稼働情報と記憶部で管理する管理装置であって、
複数の種類の画像形成装置のスペック情報を管理する管理手段と、
分析対象の画像形成装置を置き換える際に用いるべき着目点を決定する決定手段と、有し、
前記決定手段は、
複数の項目に関して、前記分析対象の画像形成装置の稼働情報の集計結果と当該分析対象の画像形成装置のスペック情報に含まれる性能情報を用いて得られた値についての各項目の基準値に対する比率を算出し、
前記複数の項目に関して、前記管理装置で管理される前記分析対象とは異なる複数の画像形成装置のそれぞれの稼働情報の集計結果とスペック情報に含まれる性能情報を用いて得られた値について、各項目の基準値に対する比率が算出され、当該算出された比率から前記複数の画像形成装置の比率の平均値を算出し、
前記複数の項目のそれぞれについて、前記平均値に対する、前記分析対象の画像形成装置に関する前記算出された比率の差異を異常度として求め、
閾値以上の異常度である項目を着目点として決定することを特徴とする管理装置。 - 前記決定された着目点に基づき、置き換えの候補となる画像形成装置を選択して、提示する第1の提示手段をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の管理装置。
- 前記第1の提示手段は、前記平均値と異常度との関係に従い、前記分析対象の画像形成装置よりも性能が高い画像形成装置を提示するか、前記分析対象の画像形成装置よりも性能が低い画像形成装置を提示するかを判定することを特徴とする請求項2に記載の管理装置。
- 前記第1の提示手段は、前記決定手段が、複数の着目点を決定した際に、両方の着目点に対応する複数の画像形成装置を、前記分析対象の画像形成装置の置き換えの候補として提示することを特徴とする請求項2または3に記載の管理装置。
- 前記着目点を決定する際に用いる前記複数の項目の優先順位を指定する第1の指定手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の管理装置。
- 前記分析対象とは異なる複数の画像形成装置を特定する際に用いる顧客の特徴を指定する第2の指定手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の管理装置。
- 前記決定された着目点に基づき、前記分析対象の画像形成装置と、当該分析対象の画像形成装置の近隣に設置された画像形成装置との使い方の提案を提示する第2の提示手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の管理装置。
- 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の手段としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
- 複数の顧客についての顧客情報と、各顧客の顧客環境に設置された画像形成装置の稼働情報と記憶部で管理する管理装置における方法であって、
複数の種類の画像形成装置のスペック情報を管理する管理工程と、
分析対象の画像形成装置を置き換える際に用いるべき着目点を決定する決定工程と、有し、
前記決定工程では、
複数の項目に関して、前記分析対象の画像形成装置の稼働情報の集計結果と当該分析対象の画像形成装置のスペック情報に含まれる性能情報を用いて得られた値について、各項目の基準値に対する比率が算出され、
前記複数の項目に関して、前記管理装置で管理される前記分析対象とは異なる複数の画像形成装置のそれぞれの稼働情報の集計結果とスペック情報に含まれる性能情報を用いて得られた値について、各項目の基準値に対する比率が算出され、当該算出された比率から前記複数の画像形成装置の比率の平均値が算出され、
前記複数の項目のそれぞれについて、前記平均値に対する、前記分析対象の画像形成装置に関する前記算出された比率の差異が異常度として求められ、
閾値以上の異常度である項目が着目点として決定されることを特徴とする方法
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