JP2014105843A - ワッシャ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ワッシャとワッシャを覆う盆状部材を組み合わせた事により、ボルトなどを用いて部材を締結させる際に皿状のばねワッシャが軸力により弾性変形し、皿状のばねワッシャをカバーした盆状部材がその変形分だけ皿状のばねワッシャを覆い隠すようになる。このとき設定した軸力により、盆状部材が皿状のばねワッシャを完全に覆い隠すように設定しており、どれくらい軸力がかかっているかを目視で容易に確認することができる。
【選択図】図1
Description
さらに、この発明は、内径部に被締結部材側に向けて円筒状に突出させた測定部の変位状態をみることで、締付状態での変形量の確認を容易に行うことが出来る。
以下、図1ないし図4を用いて本発明の実施の形態1に係るワッシャについて説明する。本実施の形態に係るワッシャ1及び盆状部材6は、ボルト2とナット3を用い被締結部材4a、4bを締結する際にその間に介在させる。ワッシャ1は、中心部に貫通孔5を備えた皿状のばねワッシャ(円盤部1a)であって、このワッシャ1は前記 円盤部1aの外周縁から中心部に向かって上り勾配をなした円錐状に形成されている。また、ワッシャ1は、前記ボルト2又は前記ナット3が前記ボルト2の軸方向に当接する第1の当接部1bと外周縁部に円周状に形成され前記被締結部材4bに当接する第2の当接部1cとを備えて締結時の軸力を被締結部材4bに伝達する。盆状部材6は、中心部に貫通孔7を備えた盆状部材6であって、この盆状部材6は外周縁から円筒型の壁状に縁取りがされている。また、盆状部材6は、前記ワッシャ1を覆いかぶせるように配置する。
また別の方法として、ワッシャ1、ワッシャ2を着色する事によりその視認性をあげる事ができる。たとえばワッシャ1を赤色に着色し、ワッシャ2を青色に着色すれば、ワッシャ1の赤色が見えなくなり、盆状部材の青色だけになることにより確認を容易にすることも可能である。
また、図6のワッシャ10のスリット11のごとく渦巻状にすれば、所定の軸力に対して更に変形量を大きくした、設定軸力を調整できるワッシャ8が得られる。
また、図7のワッシャ12のごとくワッシャの皿状の部分の厚さ(t1、t2、t3)を外周側ほど薄くするように変化させる事により外周側の変形量を大きくして、変形量の確認が容易なワッシャ12が得られる。
さらに、上記の説明では、盆状部材6は外周縁から円筒型の壁状に縁取りをした例を示したが、この形状に限定されるものではない。例えば、外周縁から円筒型の壁の無い円板状のものであっても、円板面と被締結部材表面の間の間隔を測定することで、上記の実施の形態と同様に締付力を確認することは可能である。
以下、図8および図9を用いて本発明の実施の形態2に係わるワッシャについて説明する。本実施の形態は、実施の形態1の盆状部材6を使用せずに皿状面に形成したスリット(開口)を利用して変形量の確認を行うものである。本実施の形態に係るワッシャ8は前出の図5の形状のものであって、ボルト2とナット3を用い被締結部材4a、4bを締結する際にその間に介在させる。ワッシャ8は、中心部に貫通孔5を備えた皿状のばねワッシャ(円盤部8a)であって、このワッシャ8は前記 円盤部8aの外周縁から中心部に向かって上り勾配をなした円錐状に形成されている。また、ワッシャ8は、前記ボルト2又は前記ナット3が前記ボルト2の軸方向に当接する第1の当接部8bと外周縁部に円周状に形成され前記被締結部材4bに当接する第2の当接部8cとを備えて締結時の軸力を被締結部材4bに伝達する。
さらにワッシャ8は、円盤部8aの面に径方向に長軸を有するスリット9(開口)を図5あるいは図6のように円周方向に所定の間隔を置いて形成(配置)したものである。このスリット9は図5のように半径方向に沿ったものでもよいし、図6のように半径方向に対して所定の角度だけ振った斜め方向のものであってもよい。
以上のように、スリット9は円盤部8aの変形に係わるばね定数の調整を行うものであるため、スリットの形状を変更することによって任意の変形強度に対応させることができる。
また、図6のワッシャ10を用いて締結した際には、上記ワッシャ10本体の 円盤部の面に円周上に等間隔で配置した複数個のスリット11を設けて曲げの弱点部とすることで、所定の軸力に対してワッシャの弾性変形量を大きくし、前記変形量の大きさを測ることで締付けの力を目視によって確認することができる。
以下、図10および図11を用いて本発明の実施の形態3に係わるワッシャについて説明する。本実施の形態は、実施の形態1の盆状部材6あるいは実施の形態2のスリット(開口)を使用せずに、円錐皿状ワッシャ内径部の軸芯部に形成した測定部を利用して変形量の確認を行うものである。
図10に示す本実施の形態に係るワッシャ13は、上記実施の形態2に係るワッシャ8から一部形状変更したものであり、ワッシャ8と同様に中心部に貫通孔9を備えた皿状のばねワッシャ13であって、このワッシャ13は中心軸に向かって上り勾配をなして円錐状とし、円盤部の面に円盤部の半径方向に向けた長軸を有するスリット9を形成し、さらに内径部が被締結部材4b側に向けて円筒状に突出させた測定部13dを形成したものである。
1a 円盤部
1b 第1の当接部
1c 第2の当接部
1d 測定部
2 ボルト
3 ナット
4a 被締結部材
4b 被締結部材
5 貫通孔
6 盆状部材
7 貫通孔
8 ワッシャ
8a 円盤部
8b 第1の当接部
8c 第2の当接部
9 スリット
10 ワッシャ
11 スリット
12 ワッシャ
13 ワッシャ
13d 測定部
Claims (9)
- 中心部に締結用のボルトが貫通する貫通孔を有し締結時に前記ボルト又はナットと被締結部材との間に介装されるワッシャにおいて、
前記ボルト又は前記ナットが前記ボルトの軸方向に当接する第1の当接部と
外周縁部に円周状に形成され前記被締結部材に当接する第2の当接部とを備えて締結時の軸力を被締結部材に伝達する円盤部と、
前記ボルト又はナットと前記第1の当接部との間に介装される盆状部材とを備え、
締付軸力を与えた場合に前記円盤部の外周縁部が前記ボルトの軸方向に沿って変形し前記円盤部の前記被締結部材側に向けて凹状に弾性変形することを特徴とするワッシャ。 - 前記盆状部材は中心部に貫通孔を備えた外周縁から壁状に縁取りがされており、前記ワッシャを覆いかぶせるように配置したことを特徴とする請求項1に記載のワッシャ。
- 前記ワッシャと前記盆状部材をそれぞれ別の色に着色する事によりその視認性を向上させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワッシャ。
- 前記円盤部は、前記円盤部の外周縁から前記中心部に向かって順次板圧を厚くした
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワッシャ。 - 中心部に締結用のボルトが貫通する貫通孔を有し締結時に前記ボルト又はナットと被締結部材との間に介装されるワッシャにおいて、
前記ボルト又は前記ナットが前記ボルトの軸方向に当接する第1の当接部と
外周縁部に円周状に形成され前記被締結部材に当接する第2の当接部とを備えて締結時の軸力を被締結部材に伝達する円盤部と、
前記円盤部の前記外周縁部から半径方向に沿って前記中心部に向かう所定位置において円周方向に連ねて前記円盤部上に形成した弱点部を備え、
締付軸力を与えた場合に前記円盤部の外周縁部が前記ボルトの軸方向に沿って変形し前記円盤部の前記被締結部材側に向けて凹状に弾性変形するとともに、
前記弱点部の変形が前記円盤部の他の部位に比べて大きくなるようにした
ことを特徴とするワッシャ。 - 前記円盤部は、前記第1の当接部が頂部とし前記第2の当接部を底部とした略円推状に形成した
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のワッシャ。 - 前記弱点部は、前記円盤部の半径方向に長軸を有するスリットとし、前記円盤部の円周方向に所定の間隔で複数個配置した
ことを特徴とする請求項5に記載のワッシャ。 - 前記円盤部を前記第1の当接部が頂部とし前記第2の当接部を底部とした略円錐状とし、前記円盤部の半径方向に長軸を有するスリットを前記 円盤部の円周方向に所定の間隔で複数個配置した
ことを特徴とする請求項7に記載のワッシャ。 - 前記円盤部を前記第1の当接部が頂部とし前記第2の当接部を底部とした略円錐状とし、前記円盤部の半径方向に長軸を有するスリットを前記円盤部の円周方向に所定の間隔で複数個配置するとともに、前記円盤部の内部の前記スリットを通して目視可能な位置に前記中心部の軸方向変位測定部を形成した、
ことを特徴とする請求項5乃至請求項8のいずれかに記載のワッシャ。
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- 2012-11-29 JP JP2012261350A patent/JP2014105843A/ja active Pending
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