JP2014104664A - 液体吐出装置、及び、液体吐出装置における液体加熱方法 - Google Patents

液体吐出装置、及び、液体吐出装置における液体加熱方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014104664A
JP2014104664A JP2012259532A JP2012259532A JP2014104664A JP 2014104664 A JP2014104664 A JP 2014104664A JP 2012259532 A JP2012259532 A JP 2012259532A JP 2012259532 A JP2012259532 A JP 2012259532A JP 2014104664 A JP2014104664 A JP 2014104664A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pressure chamber
diaphragm
electrode
piezoelectric element
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2012259532A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5966886B2 (ja
Inventor
Keiji Kura
圭司 蔵
Yasuro Kato
安朗 加藤
Daiki Tanaka
大樹 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2012259532A priority Critical patent/JP5966886B2/ja
Publication of JP2014104664A publication Critical patent/JP2014104664A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5966886B2 publication Critical patent/JP5966886B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

【課題】インクを吐出させるための圧電素子を用いて液体を加熱する際に、ノズル内のメニスカス振動を抑えて液体の漏れ出しを防止すること。
【解決手段】圧電アクチュエータ34は、圧力室47を覆う振動板50と、この振動板50に、圧力室47の中央部と対向するように配置された圧電素子59と、圧電素子59に設けられた駆動電極52を有する。インクを加熱する際には、ドライバIC53は、振動板50が、圧力室47の中央部と対向する部分のうちの特定部位50aにおいて節となる二次以上の振動モードで共振するように圧電素子59を駆動する駆動信号を生成する。
【選択図】図6

Description

本発明は、液体吐出装置、及び、液体吐出装置における液体加熱方法に関する。
従来から、液体吐出装置の分野において、液体の温度変化に起因する液体吐出特性の変動を抑える等の理由から、ノズルから吐出される前の液体を事前に加熱する技術が知られている。
特許文献1には、液体吐出装置として、ノズルからインクを吐出するインクジェットプリンタが開示されている。このインクジェットプリンタは、インクを収容するインク溜室と、このインク溜室内に配置された圧電素子とを有する。圧電素子に駆動電圧が印加されると、インク溜室に連通するノズルからインクが吐出される。また、特許文献1には、圧電素子を、ノズルからインクが吐出しない程度に微小に振動させて発熱させることにより、インクを加熱することが記載されている。
特開2011−83928号公報(特に、段落0035,0036)
前記特許文献1では、ノズルからインクを吐出させるための圧電素子を微小に振動させることで、インクの加熱を行っているが、その際、圧電素子の振動によってインク溜室内のインクも振動する。そのため、インク溜室に連通するノズルのメニスカスも振動して不安定な状態となり、場合によってはメニスカスが破壊されてインクが漏れ出す虞がある。
本発明の目的は、インクを吐出させるための圧電素子を用いて液体を加熱する際に、ノズル内のメニスカス振動を抑えて液体の漏れ出しを防止することである。
第1の発明の液体吐出装置は、ノズル及び前記ノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、前記流路構造体に設けられ、前記圧力室内の液体に前記ノズルから吐出させるための圧電アクチュエータと、を備え、
前記圧電アクチュエータは、前記圧力室を覆う振動板と、前記振動板に、前記圧力室の中央部と対向するように配置された圧電素子と、前記圧電素子に設けられた駆動電極と、を有し、前記駆動電極に駆動信号を供給して前記圧電素子を駆動する駆動装置と、前記駆動装置を制御する制御部と、をさらに備え、前記制御部は、前記振動板が、前記圧力室の中央部と対向する部分のうちの特定部位において節となる二次以上の振動モードで共振するように、前記圧電素子を駆動する前記駆動信号を、前記駆動装置に生成させることを特徴とするものである。
制御部は、ノズルから液体を吐出させる場合には、駆動装置を制御して圧電素子を駆動させ、振動板を変形させることによって圧力室内の液体に吐出エネルギーを付与する。一方、液体を加熱する場合にも、制御部は、駆動装置を制御して圧電素子を駆動させ、その駆動時に発生する熱エネルギーによって圧力室内の液体を加熱する。
ここで、液体を加熱する場合には、制御部は、振動板が、圧力室の中央部と対向する特定部位において節となる二次以上の振動モードで共振するような、駆動信号を駆動装置に生成させる。そのため、液体の加熱時には、振動板の前記特定部位では変位が生じず、且つ、この特定部位を境にして両側で振動板の変位が逆方向となることから、圧力室内の容積変化が小さくなる。従って、この圧力室に連通するノズル内のメニスカスの振動が抑えられ、メニスカスが破壊されてノズルから液体が漏れ出すことが防止される。
第2の発明の液体吐出装置は、前記第1の発明において、前記駆動電極は、前記圧電素子の、前記振動板の面方向に沿って延びる面に配置され、前記駆動電極は、前記振動板の面方向に沿った所定方向において前記振動板の前記特定部位を挟むように配置された2つの電極部分と、前記2つの電極部分の間に配置されて前記特定部位と対向し、且つ、前記2つの電極部分を接続する接続電極部とを有し、前記接続電極部の幅が前記電極部分の幅よりも小さいことを特徴とするものである。
本発明では、駆動電極の、前記特定部位と対向する部分の幅が局所的に狭くなっている。それ故、圧電素子の前記特定部位と対向する部分の圧電変形が小さくなり、振動板の前記特定部位に節が生じやすくなる。
第3の発明の液体吐出装置は、前記第1の発明において、前記駆動電極は、前記圧電素子の、前記振動板の面方向に沿って延びる面に配置され、前記駆動電極は、前記振動板の面方向に沿った所定方向において前記振動板の前記特定部位を挟むように配置された2つの電極部分を有し、前記2つの電極部分が、分断されていることを特徴とするものである。
本発明では、振動板の前記特定部位を挟むように配置される2つの電極部分が完全に分断されている。そのため、圧電素子の前記特定部位と対向する部分に圧電変形が生じず、振動板の前記特定部位に節が生じやすくなる。また、前記第2の発明と比べると、振動板の特定部位の上において圧電素子に圧電変形が全く生じないため、一層、振動板の特定部位に変位が生じにくくなる。但し、分断された2つの電極部分に、駆動信号を供給するための配線を個別に接続する必要があり、配線構造が若干複雑になる。
第4の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第3の何れかの発明において、前記圧力室は、前記振動板の面方向に沿った所定方向において前記振動板の前記特定部位を挟むように配置された2つの圧力室部分と、前記2つの圧力室部分との間に配置されて前記特定部位と対向し、且つ、前記2つの圧力室部分を接続する接続流路部とを有し、前記接続流路部の幅が前記圧力室部分の幅よりも小さいことを特徴とするものである。
本発明では、振動板の前記特定部位と対向する部分において、圧力室の流路幅が局所的に狭くなっているため、振動板の前記特定部位が変位しにくくなり、ここに節が生じやすくなる。
第5の発明の液体吐出装置は、前記第4の発明において、前記2つの圧力室部分のうちの一方の圧力室部分が前記ノズルに接続され、前記ノズルに接続された前記一方の圧力室部分の、前記振動板の面方向に沿った平面積が、他方の圧力室部分よりも大きいことを特徴とするものである。
ノズルから液体を吐出させる場合に、振動板を変形させると圧力室内に圧力波が発生する。この圧力波の一部が、圧力室の幅の狭い接続流路部において反射すると、反射圧力波による干渉、圧力波の減衰等が生じて、ノズルからの液体の吐出に悪影響が出る。本発明では、ノズルに接続された一方の圧力室部分を、他方の圧力室部分よりも大きくすることで、接続流路部での圧力波の反射の、ノズルからの液体吐出に及ぼす影響を小さく抑えることができる。
第6の発明の液体吐出装置は、前記第5の発明において、前記駆動電極は、前記圧電素子の、前記振動板の面方向に沿って延びる面に配置され、前記駆動電極は、前記所定方向において前記振動板の前記特定部位を挟むように配置された2つの電極部分と、前記2つの電極部分の間に配置されて前記特定部位と対向し、且つ、前記2つの電極部分を接続する接続電極部とを有し、前記接続電極部の幅が前記電極部分の幅よりも小さく、前記圧力室部分の幅に対する前記接続流路部の幅の比率が、前記電極部分の幅に対する前記接続電極部の幅の比率よりも大きいことを特徴とするものである。
本発明では、駆動電極の、振動板の前記特定部位と対向する部分の幅が局所的に狭くなっており、且つ、圧力室も、振動板の前記特定部位と対向する部分の幅が局所的に狭くなっている。そのため、振動板の前記特定部位がさらに変位しにくくなり、前記特定部位に節が生じやすくなる。また、圧力室の、圧力室部分の幅に対する接続流路部の幅の比率が、駆動電極の、電極部分の幅に対する接続電極部の幅の比率よりも大きくなっている。別の言い方をすれば、圧力室の接続流路部における流路幅の絞り程度は、駆動電極の接続電極部における電極幅の絞り程度と比べて小さくなっている。このように、圧力室における流路幅の絞り程度を小さくすることで、液体を吐出させる際に圧力室内に発生する圧力波の、接続流路部での反射を小さく抑えることができる。
第7の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第6の何れかの発明において、前記圧電素子の、前記振動板の前記特定部位と対向する部分に、局部的に剛性が高くなった高剛性部が設けられていることを特徴とするものである。
本発明では、圧電素子の高剛性部が設けられた部分では、この高剛性部によりその変形が抑制されるため、振動板の前記特定部位が変位しにくくなる。
第8の発明の液体吐出装置は、前記第7の発明において、前記圧電素子の前記圧力室と反対側の面に前記駆動電極が配置され、前記駆動電極の、前記振動板の前記特定部位と対向する部分に、前記駆動電極に前記駆動信号を供給する配線部材を接続するための、金属製バンプが配置されていることを特徴とするものである。
本発明では、駆動電極に配線部材を接続するための金属製バンプが、振動板の前記特定部位と対向して配置されているため、この金属製バンプが配置された部分において、圧電素子の剛性が局所的に高くなる。
第9の発明の液体吐出装置は、前記第7又は第8の発明において、前記圧電素子の、前記振動板の前記特定部位と対向する部分に、局部的に厚みの大きい厚肉部が設けられていることを特徴とするものである。
本発明では、圧電素子の、振動板の前記特定部位と対向する部分に厚肉部が設けられることで、この部分において圧電素子の剛性が局所的に高くなる。
第10の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第9の何れかの発明において、前記振動板の前記特定部位が1箇所であることを特徴とするものである。
液体の加熱時に節となる振動板の特定部位が1箇所であると、振動板は、両端固定、且つ、途中部の節の数が1つという、二次の振動モードで共振する。この二次振動モードで共振する場合、1つの節を挟んで両側における振動板の変形が逆方向になるため、圧力室の容積変化がほとんどない。従って、液体の加熱時にノズル内のメニスカス振動が生じにくくなる。
第11の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第10の何れかの発明において、前記制御部は、前記ノズルから液体を吐出させるために前記圧電素子を駆動する第1駆動モードと、前記ノズル内の液体を加熱するために前記圧電素子を駆動する第2駆動モードとで、それぞれのモードに対応した前記駆動信号を駆動装置に生成させ、
さらに、前記制御部は、前記第1駆動モードにおいては、前記振動板が前記特定部位においても変位するように、前記圧電素子を駆動する第1駆動信号を、前記駆動装置に生成させ、前記第2駆動モードにおいては、前記振動板の前記特定部位が節となるような、二次以上の振動モードで前記振動板が共振するように、前記圧電素子を駆動する第2駆動信号を、前記駆動装置に生成させることを特徴とするものである。
本発明では、第1駆動モードにおいては、振動板が前記特定部位においても変位するため、圧力室の容積が変化し、この圧力室に連通するノズルから液体が吐出される。一方、第2駆動モードにおいては、振動板が前記特定部位が節となるような振動モードで共振するため、圧力室の容積変化が小さく抑えられ、ノズルのメニスカスに振動が生じにくくなる。
第12の発明の液体吐出装置は、ノズル及び前記ノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、前記流路構造体に設けられ、前記圧力室内の液体を前記ノズルから吐出させるための圧電アクチュエータと、を備え、
前記圧電アクチュエータは、前記圧力室を覆う振動板と、前記振動板に、前記圧力室の中央部と対向するように配置された圧電素子と、前記圧電素子に設けられた駆動電極と、を有し、
前記駆動電極は、前記圧電素子の、前記振動板の面方向に沿って延びる面に配置され、前記駆動電極は、前記振動板の面方向に沿った所定方向において、前記振動板の前記圧力室の中央部と対向する部分のうちの特定部位を挟むように配置された2つの電極部分と、前記2つの電極部分の間に配置されて前記特定部位と対向し、且つ、前記2つの電極部分を接続する接続電極部とを有し、前記接続電極部の幅が前記電極部分の幅よりも小さいことを特徴とするものである。
本発明では、駆動電極の、前記特定部位と対向する部分の幅が局所的に狭くなっている。それ故、圧電素子の前記特定部位と対向する部分の圧電変形が小さくなり、振動板を、前記特定部位が節となる二次以上の振動モードで共振させやすくなる。
第13の発明の液体吐出装置は、ノズル及び前記ノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、前記流路構造体に設けられ、前記圧力室内の液体を前記ノズルから吐出させるための圧電アクチュエータと、を備え、
前記圧電アクチュエータは、前記圧力室を覆う振動板と、前記振動板に、前記圧力室の中央部と対向するように配置された圧電素子と、前記圧電素子に設けられた駆動電極と、を有し、
前記圧力室は、前記振動板の面方向に沿った所定方向において、前記振動板の前記圧力室の中央部と対向する部分のうちの特定部位を挟むように配置された2つの圧力室部分と、前記2つの圧力室部分との間に配置されて前記特定部位と対向し、且つ、前記2つの圧力室部分を接続する接続流路部とを有し、前記接続流路部の幅が前記圧力室部分の幅よりも小さいことを特徴とするものである。
本発明では、振動板の前記特定部位と対向する部分において、圧力室の流路幅が局所的に狭くなっているため、振動板の前記特定部位が変位しにくくなる。従って、振動板を、前記特定部位が節となる二次以上の振動モードで共振させやすくなる。
第14の発明の液体吐出装置における液体加熱方法は、ノズル及びこのノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、前記流路構造体に設けられ、前記圧力室内の液体を前記ノズルから吐出させるための圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出装置において、液体の粘度を低下させるために前記圧電アクチュエータを用いて前記液体を加熱する方法であって、
前記圧電アクチュエータは、前記圧力室を覆う振動板と、前記振動板に前記圧力室の中央部と対向するように配置された圧電素子と、前記圧電素子に設けられた駆動電極と、を有するものであり、前記振動板が、前記圧力室の中央部と対向する部分のうちの特定部位で節となるような、二次以上の振動モードで共振するように、前記圧電素子を駆動することを特徴とするものである。
本発明の液体加熱方法においては、振動板が、圧力室の中央部と対向する特定部位において節となる二次以上の振動モードで共振するように圧電素子を駆動する。そのため、振動板の前記特定部位では変位が生じず、且つ、この特定部位を境にして両側で振動板の変位が逆方向となるため、圧力室内の容積変化が小さくなる。従って、この圧力室に連通するノズル内のメニスカスの振動が抑えられ、ノズルから液体が漏れ出すことが防止される。
本発明によれば、液体の加熱時に、振動板が、圧力室の中央部と対向する特定部位において節となる二次以上の振動モードで共振する。そのため、振動板の前記特定部位では変位が生じず、且つ、この特定部位を境にして両側で振動板の変位が逆方向となるため、圧力室内の容積変化が小さくなる。従って、この圧力室に連通するノズル内のメニスカスの振動が抑えられ、ノズルから液体が漏れ出すことが防止される。
本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。 インクジェットプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 (a)は図3のA部拡大図、(b)は(a)のB−B線断面図である。 (a)はインク吐出用の第1駆動信号の波形図、(b)は第1駆動信号が供給されたときの圧電アクチュエータの動作を示す図である。 (a)はインク加熱用の第2駆動信号の波形図、(b)は第2駆動信号が供給されたときの圧電アクチュエータの動作を示す図である。 ドライバICの駆動制御のフローチャートである。 駆動電極形状に関する変更形態を示す図である。 圧力室形状に関する変更形態を示す図である。 駆動電極形状及び圧力室形状に関する変更形態を示す図である。 圧電素子に高剛性部が設けられた変更形態を示す図である。 図11の高剛性部の具体例を示す図である。 別の変更形態に係るインクジェットヘッドの図4相当図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。本実施形態は、液体吐出装置としてのインクジェットプリンタに本発明を適用した一例である。図1は、本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略平面図である。図2は、インクジェットプリンタの電気的構成を概略的に示すブロック図である。尚、以下では、図1の紙面手前側を上方、紙面向こう側を下方と定義して、適宜、「上」「下」の方向語を使用して説明する。図1、図2に示すように、インクジェットプリンタ1は、プラテン2と、キャリッジ3と、インクジェットヘッド4と、搬送機構5と、制御装置6等を備えている。
プラテン2の上面には、被記録媒体である記録用紙100が載置される。プラテン2の上方には、図1に示す走査方向に沿って平行に延びる2本のガイドレール10,11が設けられている。キャリッジ3は、2本のガイドレール10,11に取り付けられている。また、キャリッジ3には無端ベルト14が連結されている。キャリッジ駆動モータ15によって無端ベルト14が駆動されることで、キャリッジ3は2本のガイドレール10,11にガイドされながら走査方向に往復移動する。
インクジェットヘッド4はキャリッジ3に搭載されており、キャリッジ3とともに走査方向に移動する。インクジェットヘッド4の、図1における紙面向こう側の面である下面には、搬送方向に沿って4列に配列された複数のノズル44が形成されている。尚、インクジェットヘッド4の構成の詳細については後述する。
プリンタ1のプリンタ本体1aにはカートリッジホルダ9が設けられている。カートリッジホルダ9には、ブラック、イエロー、シアン及びマゼンタの、4色のインクがそれぞれ貯留された4つのインクカートリッジ17が装着される。キャリッジ3に搭載されたインクジェットヘッド4とカートリッジホルダ9は、図示しないチューブによって接続されている。4つのインクカートリッジ17にそれぞれ貯留された4色のインクは、チューブを介してインクジェットヘッド4に供給される。インクジェットヘッド4は、複数のノズル44から、プラテン2に載置された記録用紙100に対して4色のインクを吐出する。
搬送機構5は、搬送方向にプラテン2を挟むように配置された2つの搬送ローラ18,19を有する。2つの搬送ローラ18は、図2に示す搬送モータ20により同期して駆動される。搬送機構5は、2つの搬送ローラ18,19によって、プラテン2に載置された記録用紙100を搬送方向に搬送する。
図2に示す制御装置6は、CPU(Central Processing Unit)40、ROM(Read Only Memory)41、RAM(Random Access Memory)42、及び、各種制御回路を含むASIC(Application Specific Integrated Circuit)43等を備える。図2に示すように、制御装置6には、後述するインクジェットヘッド4のドライバIC53、キャリッジ駆動モータ15、搬送モータ20等、プリンタ1の様々な装置あるいは駆動部と接続されている。また、制御装置6は、操作パネル30、及び、外部機器であるPC31と接続されている。
制御装置6は、ROM41に格納されたプログラムに従い、CPU40及びASIC43により下記の印刷処理を実行する。即ち、制御装置6は、PC31から送信された印刷指令に基づいて、インクジェットヘッド4、キャリッジ駆動モータ15、及び、搬送モータ20等を制御して、記録用紙100に画像や文字等を印刷させる。より詳細には、プラテン2上に載置された記録用紙100に対して、キャリッジ3を走査方向に移動させつつ、キャリッジ3に搭載されたインクジェットヘッド4の複数のノズル44からインクを吐出させる。また、2つの搬送ローラ18,19によって記録用紙100を搬送方向に所定量搬送する。上記の、インクジェットヘッド4によるインク吐出動作と搬送機構5による記録用紙100の搬送動作とを、交互に繰り返して実行させることによって、記録用紙100に画像等を印刷する。尚、上述の説明では、制御装置6は、CPU40とROM41とRAM42とASIC43とを備えたものとして説明したが、本発明はこれに限るものではなく、制御装置6はいかなるハードウェア構成で実現してもよい。例えば、2以上のCPUや、2以上のASICに機能を分担して実現してもよい。
次に、インクジェットヘッド4について説明する。図3は、インクジェットヘッドの平面図である。図4(a)は図3のA部拡大図、(b)は(a)のB−B線断面図である。図3、図4に示すように、インクジェットヘッド4は、流路ユニット33と、圧電アクチュエータ34とを備えている。
図4(b)に示すように、流路ユニット33は、5枚のプレート35〜39が積層された構造を有する。5枚のプレート35〜39のうちの最下層のプレート39は、複数のノズル44が形成されたノズルプレートである。上側の残り4枚のプレート35〜38には、複数のノズル44に連通するマニホールド46や圧力室47等の流路が形成されている。
図3に示すように、流路ユニット33の上面には、4つのインク供給孔45が走査方向に並んで形成されている。4つのインク供給孔45には、図1に示す4つのインクカートリッジから4色のインクがそれぞれ供給される。流路ユニット33は、その内部に、それぞれ搬送方向に延在する4本のマニホールド46を有する。4本のマニホールド46は、4つのインク供給孔45に接続されている。
さらに、流路ユニット33は、その下面に開口した複数のノズル44と、これら複数のノズル44にそれぞれ連通する複数の圧力室47とを有する。図3に示すように、平面視で、複数のノズル44は、4本のマニホールド46にそれぞれ対応して4列に配列されている。複数の圧力室47も、複数のノズル44と同様に、4本のマニホールド46に対応して4列に配列されている。各圧力室47は、ほぼ楕円形の平面形状を有し、その長軸L1が走査方向と平行となるように配置されている。以下、圧力室47の長軸L1に沿った方向を「長手方向」、短軸L2に沿った方向を「短手方向」と称す。
図4(b)に示すように、各圧力室47は、その長手方向一端部において対応するマニホールド46に連通する一方、長手方向他端部においてノズル44に連通している。これにより、流路ユニット33内には、各マニホールド46から分岐して、圧力室47を経てノズル44に至る個別流路が複数形成されている。
図3、図4に示すように、圧電アクチュエータ34は、振動板50と、圧電層54,55と、複数の駆動電極52と、共通電極56を備えている。
振動板50は、複数の圧力室47を覆った状態で流路ユニット33の上面に接合されている。この振動板50の材質は特に限定はされないが、例えば、ステンレス鋼等の金属材料やセラミックス材料などで形成することができる。尚、本実施形態では、振動板50は、圧力室47内のインクが圧電層54,55に浸透することを抑制するインク透過防止膜としても機能する。この観点からは、振動板50の材質としては、緻密なインク透過防止膜を実現できる、金属材料が好適である。
2枚の圧電層54,55は、それぞれ、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体である、強誘電性のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料からなる。図2に示すように、2枚の圧電層54,55は、振動板50の上面に、複数の圧力室47と共通に対向するように積層されている。
複数の駆動電極52は、振動板50の面方向に沿って延在する、上側の圧電層55の上面において、複数の圧力室47の中央部とそれぞれ対向するように配置されている。図4(a)に示すように、駆動電極52は、2つの電極部分52a,52bと、接続電極部52cを有する。
2つの電極部分52a,52bはそれぞれ楕円の平面形状を有する。これら2つの電極部分52a,52bは、振動板50の面方向に沿った圧力室47の長手方向において、圧力室47の短軸L2を挟んで両側にそれぞれ配置されている。接続電極部52cは2つの電極部分52a,52bの間に配置されて、これら2つの電極部分52a,52bを接続している。また、接続電極部52cの電極幅は、2つの電極部分52a,52bの電極幅よりも狭くなっている。尚、電極部分52a,52bや接続電極部52cの「電極幅」とは、2つの電極部分52a,52bが並ぶ方向と直交する方向における長さのことであり、特に、本実施形態では、圧力室47の短手方向の長さである。このように、駆動電極52は、圧力室47の長手方向における中点の位置において、局所的に電極幅が絞られた形状となっている。
電極部分52bからは、引出電極部57が、圧力室47の長手方向に沿って圧力室47の外側まで引き出されている。図示は省略するが、引出電極部57には、ドライバIC53が実装されたフレキシブル配線基板(COF)が接続される。このフレキシブル基板に形成された配線により、ドライバIC53と複数の駆動電極52が電気的に接続される。
共通電極56は、2枚の圧電層54,55の間において、複数の圧力室47に跨って配置されている。これも図示は省略するが、共通電極56も前記のフレキシブル配線基板と接続されている。そして、共通電極56は、フレキシブル配線基板のグランド配線と接続されることによって、常にグランド電位に保持される。
上層の圧電層55のうちの、1つの圧力室47の中央部と対向し、且つ、駆動電極52が設けられている部分は、駆動電極52にドライバIC53から駆動信号が供給されることによって圧電変形が生じる部分である。以下、圧電層55のうちの上記部分を圧電素子59と称する。複数の圧力室47に対応して設けられた複数の圧電素子59は、それぞれ厚み方向に分極されている。
次に、ドライバIC53について説明する。ドライバIC53は、図2に示す制御装置6からの指令を受けて、圧電アクチュエータ34の複数の駆動電極52に対してそれぞれ駆動信号を供給することにより、複数の圧電素子59を個別に駆動する。また、本実施形態では、ドライバIC53による圧電素子59の駆動モードは、大きく分けて2つ存在する。
ドライバIC53は、ノズル44からインクを吐出させる場合に、このノズル44に対応した圧電素子59を駆動する。また、このインクの吐出時とは別に、ドライバIC53は、ノズル44内のインクを加熱してインクの粘度を低下させるために、このノズル44に対応した圧電素子59を駆動する。以下、ドライバIC53による、インク吐出時における圧電素子59の駆動を第1駆動モードと呼び、インク加熱時における圧電素子59の駆動を第2駆動モードと呼ぶ。
(第1駆動モード:インク吐出)
インクを吐出させる第1駆動モードでは、制御装置6は、ドライバIC53に、インク吐出用の第1駆動信号を生成させる。図5(a)は、インク吐出用の第1駆動信号の波形図である。図5(a)に示すように、第1駆動信号は、印字周期T1の間に、1つの駆動パルスP1を有する。印字周期T1は、1つのノズル44が記録用紙100に1つのドットを形成する時間である。印字周期T1の逆数(f1=1/T1)は一般に駆動周波数とも呼ばれ、キャリッジ3の移動速度等から決定される。一般的に、駆動周波数f1は、数十kHz〜数百kHzである。また、図5(a)では、駆動パルスP1が1つであり、印字周期T1の間にノズル44から1つの液滴が吐出される例を示している。尚、印字周期T1の間に1つのドットを形成するために2以上のインクの液滴を吐出させて、ドットの濃度を調整する、いわゆる濃度階調制御が従来から知られている。その場合の第1駆動信号は、印字周期T1の間に2以上の駆動パルスP1を有する波形となる。
本実施形態の圧電アクチュエータ34は、圧電素子59の圧電横効果、即ち、厚み方向の電界が作用したときの面方向における収縮を利用して、振動板50に撓み変形を生じさせるものであり、一般に、ユニモルフ型と呼ばれる。また、本実施形態では、まず、圧力室47の容積が増大する方向に振動板50を変形させてから、次に、圧力室47の容積が減少する方向に振動板50を変形させる、いわゆる、引き打ちによって圧力室47内のインクに吐出エネルギーを付与する。詳細は以下の通りである。
図5(b)は、第1駆動信号が供給されたときの圧電アクチュエータの動作を示す図である。駆動パルスP1印加前の待機状態においては、駆動電極52に所定の駆動電位V1が付与されている。この状態では、圧電素子59をその厚み方向に挟む駆動電極52と共通電極56との間に電位差が生じる。このとき、圧電素子59に作用する電界の方向と分極方向とが一致することから、圧電素子59は、圧電層55の厚み方向に伸びて面方向に収縮する。この圧電素子59の収縮により、図5(b)に二点鎖線で示すように、振動板50と圧電層54,55を含む積層体60が圧力室47側に凸となるように撓む。従って、待機状態では、振動板50は圧力室47の中央部と対向する部分において圧力室47側へ大きく変位した状態となっている。
この待機状態において、駆動電極52に駆動パルスP1が印加されると、まず、駆動電極52の電位がグランド電位(GND)となる。このとき、圧電素子59の収縮が一旦解消されることから、図5(b)に実線で示す、振動板50及び圧電層54,55を含む積層体60が撓みのない水平な状態となり、先の待機状態と比べて圧力室47内の容積が増大する。その後、再び、駆動電極52の電位がV1となって圧力室47の容積が減少する。ここで、駆動パルスP1のパルス幅、つまり、圧力室47の容積増大→容積減少の切り換えのタイミングを適切に設定することによって、容積増大時に発生する圧力波と容積減少時に発生する圧力波とを重畳させる。これにより、圧力室47内に大きな圧力波が発生し、圧力室47に連通するノズル44からインクが押し出されて吐出される。
(第2駆動モード:インク加熱)
ノズル44内のインクが乾燥して粘度が高くなると、吐出される液滴量や液滴の吐出速度が小さくなるなど吐出特性が変化する。さらには、不吐出などの吐出不良の原因ともなる。また、元々粘度が高いインクを使用する場合には、環境温度が低いと正常な吐出ができないという問題も起こり得る。そこで、これらの問題を防止するために、制御装置6は、ドライバIC53によって各圧電素子59を高い周波数で駆動して振動させ、その駆動時に、圧電素子59で発生する熱により個別流路内のインクを加熱する。
尚、インクの加熱を行うタイミングは特に限定されない。例えば、適宜の温度検出手段によって、インクジェットヘッド4に供給されるインクの温度が一定温度以下であることが検出されたときに、インクの加熱を行うようにしてもよい。あるいは、供給されるインクの温度に関わらずインクの加熱を行って、吐出されるインクの温度を常に一定範囲内に制御してもよい。
インクを加熱する第2駆動モードでは、制御装置6は、前記第1駆動信号とは異なる、インク加熱用の第2駆動信号をドライバIC53に生成させる。図6(a)は、インク加熱用の第2駆動信号の波形図である。図6(a)に示すように、第2駆動信号は、時間間隔T2で印加される多数の振動パルスP2を有する。また、振動パルスP2の周波数f2(=1/T2)は、圧電素子59の振動によって変形する積層体60の、二次振動モードの共振周波数(固有振動数ともいう)と等しくなるように設定されている。尚、積層体60の二次振動モードの共振周波数は、振動板50及び圧電層54,55の厚み、弾性係数、圧力室47の寸法等によって定まる。個々の条件にもよるが、積層体60の二次の共振周波数は、例えば、数MHzであり、先に述べた駆動周波数f1と比べるとかなり高い周波数である。
短い時間間隔T2で振動パルスP2が駆動電極52に印加されると、駆動電極52の電位が、駆動電位V2とグランド電位(GND)との間で、短い時間で交互に切り換えられる。すると、圧電素子59は周波数f2で伸縮を繰り返して振動する。このとき、圧電素子59の振動によって振動板50を含む積層体60も振動するが、圧電素子59が、積層体60の二次振動モードの共振周波数に等しい周波数f2で振動することから、積層体60は、二次振動モードで共振することになる。即ち、図6(b)に二点鎖線で示すように、圧力室47に面してインクと接する振動板50は、長手方向両端が固定され、且つ、圧力室47の長手方向における中点の直上に位置する部位50aにおいて全く変位しない節となる。尚、振動板50の、圧力室47の長手方向における中点の直上に位置する部位50aが、本発明の「特定部位」に相当する。振動板50は、上記部位50aを挟む両側では上下逆方向に変形するため、圧力室47内の容積変化は小さくなる。そのため、圧力室47内のインクの振動が抑制されて、圧力室47に連通するノズル44内のメニスカスの振動も抑えられる。従って、ノズル44のメニスカスが破壊されてノズル44からインクが漏れ出すことが防止される。
尚、積層体60の二次振動モードの共振周波数は、材質、寸法等の設計条件に基づいてシミュレーションや実験によって求められる。しかし、実際には積層体60の材質、寸法等は、製造上個体毎でばらつくため、予め決められた共振周波数で圧電素子59を駆動しても、積層体60に二次振動モードが励起されない場合がある。例えば、二次振動モードと他の三次以上の振動モードの共振周波数が近い場合、第2駆動信号の周波数を二次振動モードの周波数に設定しても、実際には他の振動モードの共振が励起されてしまうことがある。
そこで、本実施形態では、第2駆動モードで圧電素子59を駆動したときに、振動板50を含む積層体60が確実に二次振動モードで共振するように、振動板50の特定部位50aに節が生じやすくなる構造的な工夫が採用されている。具体的には、図3、図4に示すように、駆動電極52は、圧力室47の短軸L2を挟んで配置された2つの電極部分52a,52bと、これら2つの電極部分52a,52bを接続する、幅の狭い接続電極部52cを有する。つまり、駆動電極52は、圧力室47の長手方向における中点と対向する部分において、電極幅が局所的に狭くなっている。駆動電極52に駆動電位V2が印加されて共通電極56との間に電位差が生じたときに、圧電素子59の2つの電極部分52a,52bが形成された部分ではそれぞれ面方向の収縮が生じるが、接続電極部52cが形成された部分においては電極幅が小さいため収縮量が小さい。それ故、振動板50の、接続電極部52cの直下に位置する部位50aが変位しにくくなり、この部位50aに節が生じやすくなる。
但し、この構成では、インクを吐出させる際の第1駆動モードにおいても、振動板50の、前記圧力室47の中点と対向する部位50aの変位が抑制される。そのため、上記構成を採用しない場合と比べて、第1駆動モードにおける振動板50全体の変位量が小さくなるということが予想される。
図7は、ドライバICの駆動制御のフローチャートである。尚、図7において、Si(i=101〜104)はステップ番号である。図7の処理は、プリンタ1の電源投入後に、制御装置6が実行する。まず、制御装置6は、インク加熱を行うか否かを判断する(S101)。インク加熱を行うと判断した場合は(S101:Yes)、制御装置6は、第2駆動信号をドライバIC53に出力させる(S102)。これにより、圧電アクチュエータ34が二次振動モードで共振し、圧力室47内のインクが加熱される。また、インク加熱を行わないと判断した場合は(S101:No)、上述の印刷処理を行うか否かを判断する(S103)。印刷処理を行うと判断した場合は(S103:Yes)、制御装置6は、上述の印刷処理を行う。この際、制御装置6は、ドライバIC53に第1駆動信号を出力させる(S104)。これにより、ノズル44からインクが吐出されて記録用紙100に画像が印刷される。尚、上述のS101の判断としては様々な形態が考えられる。例えば、前回の印刷処理の実行から一定時間経過したか否か、プリンタ1の電源が投入された直後か否か、インクの温度を測定する温度センサの出力がある閾値以上か否かなど、を挙げることができる。また、S103の判断も様々な形態が考えられるが、一例としては、PC31から印刷指令を受信したか否か、という判断を挙げることができる。
以上説明した実施形態において、流路ユニット33が本発明の「流路構造体」に相当する。また、ドライバIC53が本発明の「駆動装置」に相当する。さらに、制御装置6が本発明の「制御部」に相当する。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]振動板50の特定部位に節が生じやすくするための構成は、前記実施形態のものには限られない。以下、そのような構成についていくつか例示する。
(a)駆動電極52の形状の工夫
駆動電極52の形状によって、振動板50の特定部位に節を生じさせやすくするには、前記実施形態の他にも、例えば、図8のような構成を採用することが可能である。図8(a)では、駆動電極52の中央部に穴61が形成されることによって、穴61の両側に幅の狭い2つの接続電極部52cが形成されている。図8(b)では、駆動電極52の中央部に切り欠き62が形成されることによって幅の狭い接続電極部52cが形成されている。また、図8(c)のように、2つの電極部分52a,52bの、振動板50の面方向に沿った大きさ(以下、平面積ともいう)が異なっていてもよい。尚、図8(c)では、2つの電極部分52a,52bを接続する接続電極部52cの位置が、圧力室47の長手方向における中点からずれている。従って、振動板50の、前記圧力室47の中点からずれた部位に節が生じる。このように節の位置が圧力室47の中点からずれると、節の両側での振動板50の変位量に差が出るため、その分、圧力室47内に容積変化が生じる。従って、ノズル44のメニスカスの振動を抑制する点ではやや不利となる。
また、図8(d)のように、2つの電極部分52a,52bが完全に分断されていてもよい。この場合でも、振動板50の、2つの電極部分52a,52bの間の領域と対向する部位において振動板50に節が生じやすくなる。また、図4(a)や図8(a)〜(c)のように、2つの電極部分52a,52bが連結されている構造と比べると、圧電素子59は、2つの電極部分52a,52bの間では収縮しないため、2つの電極部分52a,52bの間の領域と対向する部位において、一層振動板50に変位が生じにくくなる。但し、2つの電極部分52a,52bが完全に分断されていると、2つの電極部分52a,52bのそれぞれにおいてフレキシブル配線基板を接続するなど、ドライバIC53から駆動信号を供給するための配線を個別に接続する必要があり、配線構造が若干複雑になる。
尚、駆動電極52は、スクリーン印刷や蒸着等の公知の製造方法によって形成できるが、このような製造方法において、電極を所望の形状にパターニングすることは特段難しいことではない。従って、前記実施形態の図4(a)や図8で例示したような駆動電極52の形状の工夫は、製造面からも採用しやすいと言える。
(b)圧力室47の形状の工夫
振動板50の特定部位に節を生じやすくするために、圧力室47の形状に工夫を施してもよい。例えば、図9のような構成を採用することができる。図9(a)、(b)では、圧力室47が、その長手方向の中点を挟むように配置された2つの圧力室部分47a,47bと、2つの圧力室部分47a,47bを接続する接続流路部47cを有する。接続流路部47cの幅は、2つの圧力室部分47a,47bの幅よりも小さくなっている。即ち、圧力室47の流路幅が、圧力室47の長手方向の中点において局所的に狭くなっている。尚、ここでの流路の「幅」とは、2つの圧力室部分47a,47bが並ぶ方向である圧力室47の長手方向と直交する、短手方向における長さのことである。この構成により、振動板50の、接続流路部47cの直上に位置する特定部位が変位しにくくなり、この部位に節が生じやすくなる。
また、図9(c)に示すように、接続流路部47cで接続される2つの圧力室部分47a,47bの平面積が異なっていてもよい。その場合、ノズル44に接続された圧力室部分47aの平面積が、他の圧力室部分47bの平面積よりも大きいことが好ましい。ノズル44からインクを吐出させる第1駆動モードでは、振動板50を変形させることによって圧力室47内に圧力波が発生する。この圧力波の一部が幅の狭い接続流路部47cにおいて反射すると、反射圧力波による干渉、圧力波の減衰等が生じて、ノズル44からのインクの吐出に悪影響が出る。この点、ノズル44に接続された圧力室部分47aを、他の圧力室部分47bよりも大きくすることで、接続流路部47cでの圧力波の反射が、ノズル44に及ぼす影響を小さく抑えることができる。
また、図10(a)に示すように、圧力室47と駆動電極52の両方について、振動板50の特定部位と対向する部分において局所的に幅が狭くなった構成であってもよい。これにより、振動板50の前記特定部位が一層変位しにくくなり、この部位に節が生じやすくなる。また、図10(b)に示すように、圧力室47の、圧力室部分47a,47bの幅Waに対する接続流路部47cの幅Wbの比率(Wb/Wa)が、駆動電極52の、電極部分52a,52bの幅W1に対する接続電極部52cの幅W2の比率(W2/W1)よりも大きくなっていてもよい。別の言い方をすれば、圧力室47の接続流路部47cにおける流路幅の絞り程度は、駆動電極52の接続電極部52cにおける電極幅の絞り程度と比べて小さくなっている。このように、圧力室47における流路幅の絞り程度を小さくすることで、ノズル44からインクを吐出させる際に、圧力室47内に発生した圧力波の、接続流路部47cでの反射を小さく抑えることができる。
(c)圧電素子59の工夫
振動板50の特定部位に節を生じさせやすくするために、図11に示すように、圧電素子59の、前記特定部位と対向する部分に、局部的に剛性が高くなった高剛性部63が設けられてもよい。尚、「剛性」とは、部材の弾性係数Eと、部材の厚みから定まる断面二次モーメントIとの積である、曲げ剛性EIのことである。この構成では、圧電素子59の高剛性部63が設けられた部分では、この高剛性部63により圧電素子59の変形が抑制されるため、振動板50の特定部位が変位しにくくなる。
高剛性部63は、圧電素子59に別の部材が設けられることによって実現されてもよい。例えば、図12(a)に示すように、高剛性部63が、圧電素子59の上面に形成された駆動電極52に配置され、駆動電極52に駆動信号を供給するフレキシブル配線基板64を接続するための、金属製バンプ65であってもよい。あるいは、図12(b)に示すように、高剛性部63が、圧電素子59の局部的に厚みの大きい厚肉部66であってもよい。尚、この厚肉部66において圧電収縮が生じないようにするために、厚肉部66の上面には駆動電極52が形成されていないことが好ましい。また、前述の図10(a)、(b)のように、圧力室47と駆動電極52が、振動板50の特定部位と対向する部分において局所的に幅が狭くなった構成において、さらに、図11に示す高剛性部63が設けられてもよい。
2]前記実施形態の駆動電極52の形状、あるいは、上記1]で例示したような構成など、振動板50の特定部位に節が生じやすくなるような構造上の工夫がなされていることは必須ではない。例えば、楕円形の圧力室47の中央部に、一回り小さな楕円形の駆動電極52が配置されただけの構成であっても、第2駆動信号の周波数f2を、振動板50を含む積層体60の二次振動モードの共振周波数に設定することで、振動板50を二次振動モードで共振させることは十分可能である。
3]インクを加熱する際に、振動板50の2箇所以上の特定部位に節を生じさせ、振動板50を三次以上の振動モードで共振させてもよい。但し、三次振動モードなどの奇数次の振動モードでは、節となる前記特定部位が偶数個存在する。従って、偶数個の節の両側でそれぞれ振動板50が逆方向に変位したときに、相殺されない容積変化が発生するため、圧力室47の容積が多少変化する。それ故、共振時の圧力室47の容積変化をできるだけ小さく抑えるには、節の数が奇数個となる、二次や四次などの偶数次の振動モードで振動板50を共振させることが好ましい。
4]圧電アクチュエータの構成は、前記実施形態のものには限られない。例えば、前記実施形態では、圧電素子59の上面に駆動電極52、下面に共通電極56が配置されているが、駆動電極52と共通電極56の配置が上下逆であってもよい。また、前記実施形態では、2層の圧電層54,55の下に、金属材料等からなる振動板50が設けられているが、振動板50は省略されてもよい。この場合は、2層の圧電層54,55のうちの、下層の圧電層54が、圧力室47内のインクと接し、インク吐出時にインクを振動させる振動板として機能することになる。
また、前記実施形態では、図3、図4に示すように、振動板50の上面に、複数の圧力室47にわたって2層の圧電層54,55が形成されており、複数の圧力室47にそれぞれ対応した複数の圧電素子59が一体化された構成であった。これに対して、図13に示すように、振動板50の上面において、1つの圧力室47に対応する1つの圧電素子59が、隣接する他の圧力室47に対応する圧電素子59とは分断されていてもよい。例えば、シリコン単結晶で形成された流路ユニットに、二酸化シリコン(SiO)の振動板50が設けられ、この振動板50に、ゾルゲル法等で圧力室47毎に圧電素子59がパターニングされた構成であってもよい。
また、前記実施形態の圧電アクチュエータ34は、ユニモルフ型のアクチュエータであったが、他の圧電アクチュエータであっても本発明を適用することは可能である。
5]圧力室の平面形状は、楕円形状には限られない。円形や矩形、正方形など、様々な形状の圧力室に対しても本発明を適用できる。尚、前記実施形態の楕円形や矩形など、一方向に長い平面形状を有する場合には、長手方向に沿った振動板の変位が圧力室の容積変化に大きく影響する。そのため、インクを加熱する際に、振動板が、圧力室の長手方向において二次以上の振動モードで共振することが好ましい。
以上説明した前記実施形態及びその変更形態は、本発明を、記録用紙にインクを吐出して画像等を印刷するインクジェットプリンタに適用したものであるが、画像等の印刷以外の様々な用途で使用される液体吐出装置においても本発明は適用されうる。例えば、基板に導電性の液体を噴射して、基板表面に導電パターンを形成する液体吐出装置にも、本発明を適用することは可能である。
1 インクジェットプリンタ
4 インクジェットヘッド
6 制御装置
33 流路ユニット
34 圧電アクチュエータ
44 ノズル
47 圧力室
47a,47b 圧力室部分
47c 接続流路部
50 振動板
50a 特定部位
52 駆動電極
52a,52b 電極部分
52c 接続電極部
59 圧電素子
63 高剛性部
64 フレキシブル配線基板
65 金属製バンプ
66 厚肉部

Claims (14)

  1. ノズル及び前記ノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、
    前記流路構造体に設けられ、前記圧力室内の液体を前記ノズルから吐出させるための圧電アクチュエータと、を備え、
    前記圧電アクチュエータは、前記圧力室を覆う振動板と、前記振動板に、前記圧力室の中央部と対向するように配置された圧電素子と、前記圧電素子に設けられた駆動電極と、を有し、
    前記駆動電極に駆動信号を供給して前記圧電素子を駆動する駆動装置と、前記駆動装置を制御する制御部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記振動板が、前記圧力室の中央部と対向する部分のうちの特定部位において節となる二次以上の振動モードで共振するように、前記圧電素子を駆動する前記駆動信号を、前記駆動装置に生成させることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記駆動電極は、前記圧電素子の、前記振動板の面方向に沿って延びる面に配置され、
    前記駆動電極は、前記振動板の面方向に沿った所定方向において前記振動板の前記特定部位を挟むように配置された2つの電極部分と、前記2つの電極部分の間に配置されて前記特定部位と対向し、且つ、前記2つの電極部分を接続する接続電極部とを有し、
    前記接続電極部の幅が前記電極部分の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記駆動電極は、前記圧電素子の、前記振動板の面方向に沿って延びる面に配置され、
    前記駆動電極は、前記振動板の面方向に沿った所定方向において前記振動板の前記特定部位を挟むように配置された2つの電極部分を有し、
    前記2つの電極部分が、分断されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  4. 前記圧力室は、前記振動板の面方向に沿った所定方向において前記振動板の前記特定部位を挟むように配置された2つの圧力室部分と、前記2つの圧力室部分との間に配置されて前記特定部位と対向し、且つ、前記2つの圧力室部分を接続する接続流路部とを有し、
    前記接続流路部の幅が前記圧力室部分の幅よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の液体吐出装置。
  5. 前記2つの圧力室部分のうちの一方の圧力室部分が前記ノズルに接続され、
    前記ノズルに接続された前記一方の圧力室部分の、前記振動板の面方向に沿った平面積が、他方の圧力室部分よりも大きいことを特徴とする請求項4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記駆動電極は、前記圧電素子の、前記振動板の面方向に沿って延びる面に配置され、
    前記駆動電極は、前記所定方向において前記振動板の前記特定部位を挟むように配置された2つの電極部分と、前記2つの電極部分の間に配置されて前記特定部位と対向し、且つ、前記2つの電極部分を接続する接続電極部とを有し、
    前記接続電極部の幅が前記電極部分の幅よりも小さく、
    前記圧力室部分の幅に対する前記接続流路部の幅の比率が、前記電極部分の幅に対する前記接続電極部の幅の比率よりも大きいことを特徴とする請求項5に記載の液体吐出装置。
  7. 前記圧電素子の、前記振動板の前記特定部位と対向する部分に、局部的に剛性が高くなった高剛性部が設けられていることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の液体吐出装置。
  8. 前記圧電素子の前記圧力室と反対側の面に前記駆動電極が配置され、
    前記駆動電極の、前記振動板の前記特定部位と対向する部分に、前記駆動電極に前記駆動信号を供給する配線部材を接続するための、金属製バンプが配置されていることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 前記圧電素子の、前記振動板の前記特定部位と対向する部分に、局部的に厚みの大きい厚肉部が設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載の液体吐出装置。
  10. 前記振動板の前記特定部位が1箇所であることを特徴とする請求項1〜9の何れかに記載の液体吐出装置。
  11. 前記制御部は、前記ノズルから液体を吐出させるために前記圧電素子を駆動する第1駆動モードと、前記ノズル内の液体を加熱するために前記圧電素子を駆動する第2駆動モードとで、それぞれのモードに対応した前記駆動信号を駆動装置に生成させ、
    さらに、前記制御部は、
    前記第1駆動モードにおいては、前記振動板が前記特定部位においても変位するように、前記圧電素子を駆動する第1駆動信号を、前記駆動装置に生成させ、
    前記第2駆動モードにおいては、前記振動板の前記特定部位が節となるような、二次以上の振動モードで前記振動板が共振するように、前記圧電素子を駆動する第2駆動信号を、前記駆動装置に生成させることを特徴とする請求項1〜10の何れかに記載の液体吐出装置。
  12. ノズル及び前記ノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、
    前記流路構造体に設けられ、前記圧力室内の液体を前記ノズルから吐出させるための圧電アクチュエータと、を備え、
    前記圧電アクチュエータは、
    前記圧力室を覆う振動板と、
    前記振動板に、前記圧力室の中央部と対向するように配置された圧電素子と、
    前記圧電素子に設けられた駆動電極と、を有し、
    前記駆動電極は、前記圧電素子の、前記振動板の面方向に沿って延びる面に配置され、
    前記駆動電極は、前記振動板の面方向に沿った所定方向において、前記振動板の前記圧力室の中央部と対向する部分のうちの特定部位を挟むように配置された2つの電極部分と、前記2つの電極部分の間に配置されて前記特定部位と対向し、且つ、前記2つの電極部分を接続する接続電極部とを有し、
    前記接続電極部の幅が前記電極部分の幅よりも小さいことを特徴とする液体吐出装置。
  13. ノズル及び前記ノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、
    前記流路構造体に設けられ、前記圧力室内の液体を前記ノズルから吐出させるための圧電アクチュエータと、を備え、
    前記圧電アクチュエータは、
    前記圧力室を覆う振動板と、
    前記振動板に、前記圧力室の中央部と対向するように配置された圧電素子と、
    前記圧電素子に設けられた駆動電極と、を有し、
    前記圧力室は、前記振動板の面方向に沿った所定方向において、前記振動板の前記圧力室の中央部と対向する部分のうちの特定部位を挟むように配置された2つの圧力室部分と、前記2つの圧力室部分との間に配置されて前記特定部位と対向し、且つ、前記2つの圧力室部分を接続する接続流路部とを有し、
    前記接続流路部の幅が前記圧力室部分の幅よりも小さいことを特徴とする液体吐出装置。
  14. ノズル及びこのノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、前記流路構造体に設けられ、前記圧力室内の液体を前記ノズルから吐出させるための圧電アクチュエータと、を備えた液体吐出装置において、液体の粘度を低下させるために前記圧電アクチュエータを用いて前記液体を加熱する方法であって、
    前記圧電アクチュエータは、前記圧力室を覆う振動板と、前記振動板に前記圧力室の中央部と対向するように配置された圧電素子と、前記圧電素子に設けられた駆動電極と、を有するものであり、
    前記振動板が、前記圧力室の中央部と対向する部分のうちの特定部位で節となるような、二次以上の振動モードで共振するように、前記圧電素子を駆動することを特徴とする液体吐出装置における液体加熱方法。
JP2012259532A 2012-11-28 2012-11-28 液体吐出装置 Active JP5966886B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012259532A JP5966886B2 (ja) 2012-11-28 2012-11-28 液体吐出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012259532A JP5966886B2 (ja) 2012-11-28 2012-11-28 液体吐出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014104664A true JP2014104664A (ja) 2014-06-09
JP5966886B2 JP5966886B2 (ja) 2016-08-10

Family

ID=51026560

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012259532A Active JP5966886B2 (ja) 2012-11-28 2012-11-28 液体吐出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5966886B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016030373A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 ローム株式会社 インクジェットヘッドおよび圧電装置
JP2021020361A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 株式会社リコー 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、及び、液体を吐出する装置

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02169255A (ja) * 1988-12-23 1990-06-29 Ricoh Co Ltd 液滴発生装置
JP2000085118A (ja) * 1998-09-08 2000-03-28 Nec Corp インクジェット記録ヘッド
JP2006095769A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Fuji Photo Film Co Ltd 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2006240261A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Fuji Photo Film Co Ltd 液体吐出ヘッドの温度調整方法及び画像形成装置
JP2011083928A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Riso Kagaku Corp インクジェット印刷装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH02169255A (ja) * 1988-12-23 1990-06-29 Ricoh Co Ltd 液滴発生装置
JP2000085118A (ja) * 1998-09-08 2000-03-28 Nec Corp インクジェット記録ヘッド
JP2006095769A (ja) * 2004-09-28 2006-04-13 Fuji Photo Film Co Ltd 液体吐出ヘッド及び画像形成装置
JP2006240261A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Fuji Photo Film Co Ltd 液体吐出ヘッドの温度調整方法及び画像形成装置
JP2011083928A (ja) * 2009-10-14 2011-04-28 Riso Kagaku Corp インクジェット印刷装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016030373A (ja) * 2014-07-28 2016-03-07 ローム株式会社 インクジェットヘッドおよび圧電装置
JP2021020361A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 株式会社リコー 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、及び、液体を吐出する装置
JP7389961B2 (ja) 2019-07-26 2023-12-01 株式会社リコー 液体吐出ヘッド、液体吐出ユニット、及び、液体を吐出する装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5966886B2 (ja) 2016-08-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8851603B2 (en) Driving device for driving liquid discharge head, recording apparatus, and recording method
WO2011052691A1 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた液体吐出装置、ならびに記録装置
JP4588618B2 (ja) インクジェット記録装置
JP5253292B2 (ja) 記録装置
JP5338542B2 (ja) 液体吐出装置
JP5966886B2 (ja) 液体吐出装置
JP2012071594A (ja) 液体吐出ヘッドおよびそれを用いた記録装置
JP2005271479A (ja) インクジェットヘッドの制御装置、インクジェットヘッドの制御方法、及びインクジェット記録装置
JP2009233941A (ja) 液体吐出ヘッド
JP5183547B2 (ja) 記録装置
JP2013193419A (ja) 液体吐出ヘッドおよびそれを用いた記録装置
JP5225249B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた液体吐出装置、ならびに記録装置
JP2014144596A (ja) 液体吐出装置
JP5225253B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた液体吐出装置、ならびに記録装置
JP5687002B2 (ja) 液体吐出ヘッドの駆動方法および記録装置
JP4784658B2 (ja) 画像形成装置
JP2008068526A (ja) インクジェット記録装置
JP5434332B2 (ja) 記録装置
JP5932490B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよびそれを用いた記録装置
JP6134030B2 (ja) 液体吐出ヘッドおよびそれを用いた記録装置
JP5473559B2 (ja) 液体吐出ヘッドの駆動方法および記録装置
JP5225250B2 (ja) 液体吐出ヘッド、およびそれを用いた液体吐出装置、ならびに記録装置
JP5598113B2 (ja) 液体吐出装置、制御装置、及び、プログラム
JP5712696B2 (ja) 画像記録装置及びプログラム
JP5347754B2 (ja) 液体吐出装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150319

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160121

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160126

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20160210

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160210

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20160210

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160210

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160607

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160620

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5966886

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150