JP2014104408A - 塗工装置及び塗工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布膜の膜厚の均一性が低下することを抑えることの可能な塗工装置を提供する。
【解決手段】基板を設置するステージと、基板にインクを吐出する吐出口が形成された少なくとも2つのノズルとを備え、ステージとノズルとを前記基板の面方向に相対的に移動可能とする移動機構とを備えた塗工装置であって、少なくとも2つのノズルのそれぞれにはインクが供給されており、それぞれのノズルに充填されたインク間で溶媒が異なる。
【選択図】図1

Description

本開示の技術は、基板に向けて液柱状の塗布液を切れ目なく吐出することにより塗布膜を形成する塗布膜形成装置などの塗工装置及びそれを用いた塗工方法に関する。
近年、有機EL素子における発光層などの機能層を液体から形成する装置の一つとして、インクジェット装置が知られている。インクジェット装置は、インクを微小な液滴として吐出するノズルを備えて、機能層の形成材料が含まれる液滴を機能層が形成される部位に吐出する。しかしながら、インクジェット装置では、微小な液滴が間欠的に吐出されるため、微細な液膜を形成することが可能であるとは言え、インクの乾燥によるノズルの目詰まりといった問題や、基板上に着弾する際にインクが円形状に広がることでパターニング形状が悪い、着弾精度が低くパターンの直進性が得られないといった問題がある。そこで、例えば特許文献1に記載のように、塗布液を液柱状に切れ目なく吐出するノズルを備えて、該ノズルを基板に対して相対的に移動させながら塗布液を塗布することにより、基板上に塗布膜を形成する塗布膜形成装置が提案されている。
さらに、ノズルを所定の方向に複数有しているノズル列を有するノズルヘッドを基板に対して相対的に移動させながら塗布液を塗布する方法が特許文献2に記載されている。
特開2002−75640号公報 特開2003−109754号公報
ノズルから吐出されたインクは基板上の画素形成領域においてインクに含まれる溶剤が蒸発することにより乾燥固化し塗膜となるが、ノズルからのインクの吐出をステージとノズルとを相対的に移動させることで連続的に塗布しており、塗布中の溶媒雰囲気は一様にならない。そのため、インクに含まれる溶媒の蒸発速度が不均一となり、画素形成領域内に形成される有機EL層の膜形状に影響を及ぼし、膜厚を均一に制御することが難しいという問題を有していた。
さらにノズルを複数有しているノズルヘッドで連続的に塗布した場合においても溶媒の蒸発速度が不均一となり、画素形成領域内に形成される膜形状に影響を及ぼし、膜厚を均一に制御することが難しくなる。
また、乾燥固化した塗膜の隣接する画素形成領域に塗布した場合にも、塗布中の溶媒雰囲気により、乾燥固化した塗膜が再溶解し、膜厚が不均一になる。
有機EL層の膜厚が不均一になると有機EL素子の発光動作時の発光開始電圧や有機EL素子から放射される光の波長(画素表示時の色度)が設計値からずれて、所望の表示画質が得られなくなるとともに、有機EL素子の膜厚の薄い部分に電荷が集中することになり、表示パネル(画素形成領域)に占める発光領域の割合(開口率)の低下や、有機EL層(有機EL素子)の劣化が著しくなり、表示パネルの寿命や信頼性が低下するという問題があった。
本開示の技術は、このような実情に鑑みてなされたものであり、その目的は塗布膜の蒸発速度の不均一による膜厚変化(膜厚ムラ)を抑えることの可能な塗工装置及び、その塗工置を用いた塗布方法を提供することを目的とする。
第1の発明は、基板を設置するステージと、前記基板に塗工液を吐出する吐出口が形成された少なくとも2つのノズルとを備え、前記ステージと前記少なくとも2つのノズルとを前記基板の面方向に相対的に移動可能とする移動機構とを備えた塗工装置であって、前記少なくとも2つのノズルのそれぞれには塗工液が供給されており、それぞれのノズルに充填されたインク間で溶媒が異なる。
第2の発明は、第1の発明において、前記少なくとも2つのノズルのそれぞれに供給される塗工液は、それぞれ1種類の溶媒からなる塗工液である。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記少なくとも2つのノズルの1つが塗工した部分を残りのノズルの少なくとも1つが塗工する。
第4の発明は、第1〜第3のいずれかの発明において、前記少なくとも2つのノズルのうち最初に塗工を行うノズルに供給される塗工液は残りのノズルの塗工液よりも溶媒の蒸気圧が低い。
第5の発明は、基板を設置するステージと、前記基板に塗工液を吐出する吐出口が形成された少なくとも2つのノズルを備えたノズルヘッドとを具備し、前記ステージと前記ノズルヘッドとを前記基板の面方向に相対的に移動可能とする移動機構とを備えた塗工装置であって、前記少なくとも2つのノズルのそれぞれには塗工液が供給されており、それぞれのノズルに充填されたインク間で溶媒が異なる。
第6の発明は、第5の発明において、前記少なくとも2つのノズルのそれぞれに供給される塗工液はそれぞれ1種類の溶媒からなる塗工液である。
第7の発明は、第5または第6の発明において、前記少なくとも2つのノズルの1つが塗工した部分を残りのノズルの少なくとも1つが塗工する。
第8の発明は、第5〜第7のいずれかの発明において、前記少なくとも2つのノズルのうちの最初に塗工を行うノズルに供給される塗工液は残りのノズルの塗工液よりも溶媒の蒸気圧が低い。
第9の発明は、基板を設置するステージと、前記基板に塗工液を吐出する吐出口が形成された少なくとも2つのノズルと、前記ステージと前記少なくとも2つのノズルとを前記基板の面方向に相対的に移動可能とする移動機構とを備えた塗工装置を用いて、前記基板上に前記塗工液を塗布する塗工方法であって、前記少なくとも2つのノズルのそれぞれには塗工液が充填されており、それぞれのノズルに充填されたインク間で溶媒が異なる。
第10の発明は、第9の発明において、前記少なくとも2つのノズルのそれぞれに供給される塗工液は、それぞれ1種類の溶媒からなる塗工液である。
第11の発明は、第9または第10の発明において、前記少なくとも2つのノズルの1つが塗工した部分を残りのノズルの少なくとも1つが塗工する。
第12の発明は、第9〜第11のいずれかの発明において、前記少なくとも2つのノズルのうちの最初に塗工を行うノズルに供給される塗工液は、残りの塗工液よりも溶媒の蒸気圧が低い。
第13の発明は、基板を設置するステージと、前記基板に塗工液を吐出する吐出口が形成された少なくとも2つのノズルを備えたノズルヘッドと、前記ステージと前記ノズルヘッドとを前記基板の面方向に相対的に移動可能とする移動機構とを備えた塗工装置を用いて、前記基板上に前記塗工液を塗布する塗工方法であって、前記少なくとも2つのノズルのそれぞれには塗工液が充填されており、それぞれのノズルに充填されたインク間で溶媒が異なる。
第14の発明は、第13の発明において、前記少なくとも2つのノズルのそれぞれに供給されるインクはそれぞれ1種類の溶媒からなるインクである。
第15の発明は、第13または第14の発明において、前記少なくとも2つのノズルの1つが塗工した部分を残りのノズルの少なくとも1つが塗工する。
第16の発明は、第13〜第15のいずれかの発明において、前記少なくとも2つのノズルのうちの最初に塗工を行うノズルに供給されるインクは、残りのノズルのインクよりも溶媒の蒸気圧が低い。
本発明よれば、複数(少なくとも2つ)のノズルを用いて、最初に塗布を行うノズルにはインクが供給されており、前記最初のノズルにより基板に塗布後、同一の画素印刷領域を前記最初に塗布を行ったノズルに供給された塗布液よりも蒸気圧の高いインクが供給されたノズルで塗工することにより、塗布後の膜形状の変化を抑え、均一な発光の表示装置を製造することが可能となる。
第1の実施形態に係る塗工装置の外観構成を示す斜視図 第1の実施形態に係る塗工装置のノズルヘッド近傍の構成を示す断面図 ノズルヘッドより隔壁内にインクを流し込んだ直後の状態を説明する図 塗膜の形状が偏った画素形成領域の状態を示す断面図 塗膜の形状の偏りが無い画素形成領域の状態を示す断面図 第2の実施形態に係る塗工装置のノズルヘッド近傍の構成を示す断面図 有機EL素子の構成を示す断面図
以下、この発明の一実施の形態に係る塗布装置、その塗布装置を用いた塗布方法及びその塗布装置を用いた有機機能性素子の製造方法について図面を参照して説明する。なお、この実施の形態では、有機機能性素子として、例えば有機EL素子などの発光素子を有する表示画素を備えた表示装置を例にして説明するが、これに限定されるものではない。
(第1の実施形態)
[塗布膜形成装置構成]
第1の実施形態に係る塗工装置の構成及びその動作について、図1〜図5を参照しつつ説明する。
<塗工装置の構成>
以下、本実施形態に係る塗工装置としての塗布装置10の構成について説明する。図1は本実施形態に係る製造装置の全体の構成を示す図である。図2は図1に示したノズルヘッド11、11a近傍のY方向における断面図であり、本実施形態に係るノズルヘッド11、11aと基板30との相対的な位置関係を示している。
図1に示すように、本実施形態の塗布装置10は、基板30にインク20を塗布するノズルヘッド11及びインク20aを塗布するノズルヘッド11aを備えている。このノズルヘッド11及びノズルヘッド11aが本発明にいうノズルに相当し、ノズルヘッド11及びノズルヘッド11aは、下面に、インク20及びインク20aを下方に吐出するノズル18a、ノズル18bが形成されている。
ノズルヘッド11には、配管を介して、インクボトル12が連通されている。インクボトル12には、インクが貯蔵されている。このインクボトル12に気体を送り込むことにより、インク20を押し出して、ノズルヘッド11に供給する。
更に、インクボトル12とノズルヘッド11との間の配管には、流量制御弁13及び流量計14が設けられている。流量計14は、配管を流れるインク20の流量を計測する。流量制御弁13は、流量計14における計測結果に応じて、インク20の流量が一定となるように弁を制御する。この弁の制御により、塗布装置10は、ノズル18aから吐出されるインク20の流量が一定となるように制御している(液供給系1)。
またノズルヘッド11aには、配管を介して、インクボトル12aが連通されている。インクボトル12aには、インクが貯蔵されている。このインクボトル12aに気体を送り込むことにより、インク20aを押し出して、ノズルヘッド11aに供給する。
更に、インクボトル12aとノズルヘッド11aとの間の配管には、流量制御弁13a及び流量計14aが設けられている。流量計14aは、配管を流れるインク20aの流量を計測する。流量制御弁13aは、流量計14aにおける計測結果に応じて、インク20aの流量が一定となるように弁を制御する。この弁の制御により、塗布装置10は、ノズル18bから吐出されるインク20aの流量が一定となるように制御している(液供給系2)。
インクボトル12に貯蔵されているインクとインクボトル12aに貯蔵されているインクとでは、溶媒が異なっている。
更に、塗布装置10は、液供給系1のノズルヘッド11を支持する保持部15を備えている。この保持部15は、同じ色の画素が並べられている主走査方向(図1ではX方向)に延在されるとともに、ノズルヘッド11を移動可能に支持している。
また、液供給系2においても同様にノズルヘッド11aを支持する保持部15aを備えており、この保持部15aは、同じ色の画素が並べられている主走査方向(図1ではX方向)に延在されるとともに、ノズルヘッド11aを移動可能に支持している。
ノズルヘッド11及びノズルヘッド11aはそれぞれ独立に可動する。
ノズルヘッド11のノズル18aの開口部16aは下向きになっており、これに対向して基板30が配置されている。同様に液供給系2に配置されているノズル18bの開口部16bも下向きになっており、基板30に対向するように配置されている。可動ステージ17には、移動機構が配置されており(図示しない)、この移動機構によって、基板30はノズルヘッド11及びノズルヘッド11aの移動方向である主走査方向(X方向)に対し、相対的に副走査方向(Y方向)に移動することが可能となる。なお、図1に示したX方向とY方向とは平面視で直交しており、それぞれが相対的に移動することで、所望の位置に塗布可能となる。
以下、前記液供給系1に具備されるノズルヘッド11を用いてノズルヘッドの詳細について、図2を参照して説明する(液供給系2に具備されるノズルヘッド11aも前記ノズルヘッド11と同様の構造のため省略する)。図2に示すように、ノズルヘッド11は、ノズル18aとノズル固定部11bとを含んでいる。ノズル固定部11bの概観は例えば円筒状であり、その内部は空洞である。この空洞内下部底にノズル18aが固定配置されている。なお、ノズル固定部11bは金属部材であることが一般的であり、例えばSUSなどで作製されるが、溶剤耐性があればどのようなものを用いても構わない。
ノズル18aが固定配置される空洞内には配管を通じてインク20が充填されている。ここで、ノズル18aは直径3ミクロンから20ミクロン程度の微少な穴によって形成されており、塗工の工程においてインク20はノズル18aから基板へ、液柱状態で吐出される。なお、ノズル18aの材料は溶剤耐性があればどのようなものを用いても構わないが、精度良く穴の加工が可能な材料が望ましく、また、加圧による変形に強い、例えば金属材料で作製されることが望ましい。
<塗布装置の動作>
以下、本実施形態に係る塗布装置10の動作について、前記液供給系1を用いて説明する。なお、前記液供給系2も前記液供給系1と同様の動作である。
まず、図1に示すように、インクボトル12に充填されているインクを、配管を介してノズルヘッド11へと供給する。ノズルヘッド11へインク20を供給する際、インクボトル12内を気体で加圧し、インク20をインクボトル12から押し出すことで、ノズルヘッド11へと供給することができる。インクボトル12とノズルヘッド11との間には、インクの吐出量を制御するための流量制御弁13と、ノズルヘッド11に供給するインクの流量を測定するための流量計14とが配置されており、流量計14からの情報(つまり、インク流量)を基に流量制御弁13を調整することができる。こうして、塗工流量を調整することができるため、安定した所望の塗工流量を得ることができる。
インクボトル12内を加圧する気体はインクを劣化させない、もしくは反応しないものであればなんでもよく、例えば不活性ガスが好ましい。
次に、液供給系1のノズルヘッド11の吐出口から供給されたインク20を吐出させるとともに、液供給系2のノズルヘッド11aの吐出口からも、供給されたインク20aを吐出させるとともに、可動ステージ17を(+Y)方向または(−Y)方向に移動させることで、連続的に可動ステージ17上に配置された基板30に塗膜21及び塗膜21aを形成する。例えば、X方向に平行なストライプ状の画素形成領域を有する基板30を可動ステージ17上に配置し、可動ステージ17とノズルヘッド11及びノズルヘッド11aとをX方向に相対的に移動させる。この際、可動ステージ17とノズルヘッド11及びノズルヘッド11aとの位置情報などにより可動ステージ17とノズルヘッド11及びノズルヘッド11aとの移動を同期させて、ストライプ状のR(Red)又はG(Green)又はB(Blue)の画素形成領域に連続的にインク20及びインク20aを塗布し、画素となる塗膜21及び塗膜21aを形成する。そして、1つのストライプ状のR又はG又はBの画素形成領域に塗膜21及び塗膜21aを形成した後、Y方向に可動ステージ17とノズルヘッド11及びノズルヘッド11aとを相対的に移動させ、次の画素形成領域に塗膜21及び塗膜21aを形成する。
その際、ノズルヘッド11aは、ノズルヘッド11により塗布された画素形成領域を塗工する。すなわち、画素形成領域はノズルヘッド11とノズルヘッド11aとによって2回塗工される。ノズルヘッド11から吐出されるインク20の溶媒とノズルヘッド11aから吐出されるインク20aの溶媒とは異なっている。つまり、画素形成領域は溶媒の異なるインクにより2回塗工されることになる。
図3に示すように、ノズルヘッド11から吐出されたインク20は隔壁31内に流し込まれた後、乾燥固化することで塗膜21となる。この乾燥において、可動ステージ17とノズルヘッド11とを相対的に移動させ画素形成領域に連続的にインク20を塗布するため、先立って塗布される側((+Y)方向側)のインク20の溶媒成分の濃度は、後に塗布される側((−Y)方向側)のインク20の溶媒成分の濃度に対し、相対的に高くなる。そのため、インクに含まれる溶媒の乾燥速度は後に塗布される側((−Y)方向側)の方が先立って塗布される側((+Y)方向側)より早くなる。この副走査方向(Y方向)におけるインク20の局所的な乾燥速度の不均一が、画素形成領域内に形成される有機EL層の膜形状に影響を及ぼし、図4に示すように一方((+Y)方向側)の隔壁31側では膜表面が壁面に大きく迫り上がり、他方((−Y)方向側)の隔壁31側では壁面への迫り上がりが小さく抑制されて塗膜21bの膜断面の形状が大きく偏る。
一方、本実施形態に係る塗布装置10では、図1及び図2に示すように、ノズルヘッド11による塗布により塗膜21が形成された後、ノズルヘッド11aによりさらに塗膜21aが新たに形成される。ノズルヘッド11aから吐出されるインク20aの溶媒に対して、ノズルヘッド11から吐出されるインク20の溶媒は蒸気圧が低いために、ノズルヘッド11aにより塗布された塗膜21aは乾燥速度が遅くなる。また、ノズルヘッド11により塗布され、形状が大きく偏った塗膜上に、新たにノズルヘッド11aにより塗布するために、大きく偏った塗膜の固形成分が再溶解し、またノズルヘッド11aにより塗布されたインク20aの溶媒は蒸気圧が高いために、なかなか乾燥せず、表示パネル内の溶媒成分の濃度は均一化され、前述したような局所的な溶媒濃度は生じにくくなる。そのため、表示パネル内の溶媒濃度は局所的とはならず、図5のように膜断面の形状に偏りのない塗膜21cを作製することができる。
ノズルヘッド11から吐出されるインク20及びノズルヘッド11aから吐出されるインク20aは、インク乾燥によるノズル詰まりや飛行曲がりを考慮すると連続して吐出し続ける方が好ましい。そのため、画素形成領域以外にも塗膜21aが形成されることになるが、マスキング部材で成膜領域外を覆う、成膜後に塗膜を取り除くことなどを適宜行い、所望の領域に塗膜21aを残すことができる。
以上のように、本実施形態に係る塗布装置10であれば、塗布中または塗布直後の溶媒の蒸発速度の不均一による、膜厚ムラを低減することができる。
なお、本実施形態ではストライプ状の画素形成領域を有する基板30を用いて説明したが、これに限定されず、画素形成領域は格子状であってもよい。また、ノズルヘッド及びノズルが、ノズルヘッド11及びノズル18a、ノズルヘッド11a及びノズル18bの2つである場合を説明したが、2つ以上であってもよい。ノズルヘッド及びノズルが2つ以上の場合にもそれぞれのノズルに充填されたインク間で溶媒が異なり、例えば各ノズルヘッドによる塗布が溶媒の蒸気圧が低い順で上書きされるように行われる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る塗工装置としての塗布装置10について、以下に説明する。第2の実施形態に係る塗布装置10と、上述した第1の実施形態に係る塗布装置10とは概ねその構成は同じであるが、ノズルヘッド11とノズルヘッド11aと基板30との相対的な位置関係が異なっている。このため、ノズルヘッド11とノズルヘッド11aと基板30との相対的な位置関係についてのみ、図6を参照にしつつ説明し、その他については説明を省略する。
第1の実施形態に係る塗布装置10ではノズルヘッド11に対し、独立にノズルヘッド11aを配置した(図1)。この場合、各ノズルヘッドに対して保持部(保持部15に相当)が必要となり、複数のノズルヘッドを用いる場合、構造及び制御が複雑になる。そのため、図6に示すように、複数のノズルヘッドを1つの筐体(ノズルユニット)に配置した構造とすることで、ノズルヘッドの数よりも少ない保持部で複数のノズルヘッドを移動させることが可能となる。
塗布方法は、先立って塗布された領域にその後、別のノズルヘッドで塗布可能であれば(蒸気圧の低い溶媒のインクを先に塗布し、その後同じ領域に、先立って塗布したインクよりも蒸気圧の高いインクを塗布できれば)、どのような方法でもよい。
例えば、蒸気圧の低い溶媒からなる赤、緑、青色に発光する各インクを先立って塗布した後、蒸気圧の高い溶媒からなる赤、緑、青色に発光する各インクを塗布してもよいし、蒸気圧の低い溶媒からなるある色(赤、緑、青のいずれか)に発光するインクを先立って塗布した後、蒸気圧の高い溶媒からなるある色(赤、緑、青のいずれか)に発光するインクを塗布し、焼成した後、他の色を同様の方法で塗布してもよい。
<有機EL素子の作製>
以下、有機EL素子に含まれる正孔注入層33と正孔輸送層34と有機発光層35とのパターン形成体を総称して有機機能層と呼び、この機能層を上記実施形態に係る塗布装置10を用いて形成する場合について、図7を参照しつつ説明する。
(基板の準備)
本発明に係る基板30としては、例えばガラスやプラスチックフィルムなどの絶縁性を有する基板が使用できる。特に、基板側から発光を取り出すボトムエミッション型の場合には基板の材料として透光性のある材料を用いる。透光性のある基材の材料としては、ガラスや石英、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネートなどのプラスチックフィルムに、後述する画素電極層32が少なくとも形成されていればよい。アクティブマトリックス方式の有機EL素子を形成する場合には、基板30としては薄膜トランジスタ(TFT)が形成された駆動用基板とし、用いる薄膜トランジスタとしては、公知の薄膜トランジスタを用いることができる。具体的には、主として、ソース/ドレイン領域及びチャネル領域が形成される活性層、ゲート絶縁膜及びゲート電極から構成される薄膜トランジスタが挙げられる。薄膜トランジスタの構造としては、特に限定されるものではなく、例えば、スタガ型、逆スタガ型、ボトムゲート型、トップゲート型、コプレーナ型などが挙げられる。薄膜トランジスタの半導体層の材料としては、ポリチオフェンやポリアニリン、銅フタロシアニンやペリレン誘導体などの材料を用いてもよく、また、アモルファスシリコンやポリシリコン、金属酸化物を用いてもよい。さらに、前記基板のどちらかの面にカラーフィルタ層や光散乱層、光偏光層などを基板に設けてもよい。
(画素電極の作製)
基板30の上には陽極としてパターニングされた画素電極32が設けられる。画素電極32の材料としては、ITO(インジウム錫複合酸化物)、IZO(インジウム亜鉛複合酸化物)、酸化錫、酸化亜鉛、酸化インジウム、酸化アルミニウム複合酸化物などの透明電極材料などが使用できる。なお、低抵抗であること、耐溶剤性であること、透明性であることなどからITOを用いることが好ましい。
画素電極32は材料に応じて抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸着法、反応性蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法などの乾式成膜法や、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの湿式成膜法などで成膜され、フォトグラフィ法などにより所望のパターンに加工され発光画素領域における画素電極32となる。
(隔壁の作製)
画素電極32を形成後、隣接する画素電極の間に感光性材料を用いて、フォトグラフィ法などにより、隔壁31を形成する。基板30上には、マトリクスまたはストライプ状の隔壁31が設けられ、この隔壁31に囲まれた領域は塗布用のインク21及びインク21aによる膜が形成される吐出領域となる。
隔壁31を形成する感光性材料としてはポジ型レジスト、ネガ型レジストのどちらであってもよく、市販のもので構わないが、絶縁性を有する必要がある。隔壁31が十分な絶縁性を有さない場合には隔壁31を通じて隣り合う画素電極32に電流が流れてしまい表示不良が発生してしまう。また、TFTの誤作動により適正な表示ができないことがある。感光性材料としては、具体的にはポリイミド系、アクリル樹脂系、ノボラック樹脂系、フルオレン系といったものが挙げられるがこれに限定するものではない。また、有機ELディスプレイの表示品位を上げる目的で、光遮光性の材料を感光性材料に含有させてもよい。さらに、必要に応じて撥水剤を添加したり、プラズマやUVを照射して形成後にインク20及びインク21に対する撥液性を付与したりすることもできる。
隔壁31を形成する感光性樹脂はスピンコーター、バーコーター、ロールコーター、ダイコーター、グラビアコーターなどの公知の塗布方法を用いて塗布される。次に、パターン露光、現像して隔壁31のパターンを形成する工程では、従来公知の露光、現像方法により隔壁31のパターンを形成できる。また焼成に関してはオーブン、ホットプレートなどでの従来公知の方法により焼成を行うことができる。
隔壁31は、厚みが0.5μmから5.0μmまでの範囲にあることが望ましい。これは、異なる発光色を有する有機発光材料を溶媒に溶解または分散させた有機発光インキを用いて画素ごとに塗り分けをおこなう場合、隣接する画素との混色を防止することが出来るからである。隔壁31が低すぎると隣接画素間でのリーク電流の発生やショートの防止、有機発光インキの混色防止の効果が得られないことがあり注意が必要である。
(機能層の作製)
続いて有機機能層は、電圧の印加によって発光する有機発光層35を含む。この有機発光層35から成る単独の層によって構成されていてもよいが、この有機発光層35に加えて、発光効率を向上させる発光補助層を積層した積層構造から構成されたものであってもよい。発光補助層としては、正孔輸送層34、正孔注入層33、電子輸送層(図示せず)、電子注入層(図示せず)などが挙げられる。
(正孔注入層インクの調整)
正孔注入層33を形成するためのインクの調整について説明する。形成される正孔注入層33の抵抗は発光効率の点から1×10Ω・cm以下のものが好ましい。正孔注入材料の例としては、銅フタロシアニン、テトラ(t−ブチル)銅フタロシアニンなどの金属フタロシアニン類及び無金属フタロシアニン類、キナクリドン化合物、1,1−ビス(4−ジ−p−トリルアミノフェニル)シクロヘキサン、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン、N,N’−ジ(1−ナフチル)−N,N’−ジフェニル−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミンなどの芳香族アミン系低分子正孔注入輸送材料や、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリビニルカルバゾール、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)とポリスチレンスルホン酸との混合物などの高分子正孔輸送材料、ポリチオフェンオリゴマー材料、その他既存の正孔注入材料の中から選ぶことができる。
正孔注入材料を溶解または分散させる溶媒としては、例えば、クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、トリクロロエチレン、2塩化エチレン、テトラクロロエタン、クロルベンゼンなどのハロゲン系溶媒、N‐メチル‐2‐ピロリドン(NMP)、ジメチルフォルムアミド(DMF)、ジメチルアセトアミド(DMAc)、ジメチルスルホキシド(DMSO)などの非プロトン性極性溶媒、プロピレングリコールモノブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノエチルエーテル、などのアルコキシアルコールなどの極性溶媒などが挙げられる。
(正孔輸送層インクの作製)
正孔輸送層34を形成するためのインク調整について説明する。正孔輸送性物質としては、例えば、ポリ(N−ビニルカルバゾール)(以下、PVKともいう。)、ポリ(パラ−フェニレンビニレン)、カルバゾールビフェニル(以下、CBPとも言う。)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(1−ナフチル)―1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(以下、NPDとも言う。)、N,N’−ジフェニル−N,N’−ビス(3−メチルフェニル)−1,1’−ビフェニル−4,4’−ジアミン(以下TPDともいう。)、4,4’−ビス(10−フェノチアジニル)ビフェニルや、2,4,6−トリフェニル−1,3,5−トリアゾール、ポリフルオレン誘導体、トリフェニルアミンとフルオレンの共重合体などを挙げることができる。正孔輸送層34を形成する機能性インクの溶媒としては、シメン、テトラリン、クメン、デカリン、ジュレン、シクロヘキシルベンゼン、ジヘキシルベンゼン、テトラメチルベンゼン、及びジブチルベンゼンなどが挙げられる。
(有機発光層インクの作製)
有機発光層35を形成するためのインク調整について説明する。有機発光層35は電流を通すことにより発光する層であり、有機発光層35を形成する有機発光材料は、例えば、クマリン系、ペリレン系、ピラン系、アンスロン系、ポルフィレン系、キナクリドン系、N,N’−ジアルキル置換キナクリドン系、ナフタルイミド系、N,N’―ジアリール置換ピロロピロール系、イリジウム錯体系などの発光性色素をポリスチレン、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルカルバゾールなどの高分子中に分散させたものや、ポリアリーレン系、ポリアリーレンビニレン系やポリフルオレン系の高分子材料が挙げられる。有機発光層35を形成する機能性インクの溶媒としては、シメン、テトラリン、クメン、デカリン、ジュレン、シクロヘキシルベンゼン、ジヘキシルベンゼン、テトラメチルベンゼン、及びジブチルベンゼンなどが挙げられる。
(正孔注入層の形成)
上記により焼成した隔壁31を形成した基板30に対して、上述した塗布装置10を用いて正孔注入材料を含んだ機能性インクを吐出し、正孔注入層33を形成する。
(正孔輸送層の形成)
正孔注入層33の形成後、上述した塗布装置10を用いて正孔輸送性物質を含む機能性インクを吐出して正孔輸送層34を形成する。正孔輸送層34は、正孔注入層33から注入された正孔を有機発光層35へ流すための層であり、正孔輸送性物質で構成される。
(有機発光層の形成)
正孔輸送層34の形成後、上述した塗布装置10を用いて有機発光材料を含む機能性インクを吐出して、有機発光層35を形成する。
(陰極層の形成)
有機発光層35の形成後、陰極層36を画素電極32のパターンに応じたパターンで形成する。陰極層36の材料としては、有機発光層35の発光特性に応じたものを使用でき、例えば、リチウム、マグネシウム、カルシウム、イッテルビウム、アルミニウムなどの金属単体やこれらと金、銀などの安定な金属との合金などが挙げられる。また、インジウム、亜鉛、錫などの導電性酸化物を用いることもできる。陰極層36の形成方法としてはマスクを用いた真空蒸着法による形成方法が挙げられる。
これらで構成される有機EL素子を、外部の酸素や水分から保護するために、乾燥剤37とともにガラスキャップ38と接着剤39を用いて密閉封止し、有機ELディスプレイパネルを得ることができる。封止方式としては本構成に限定されるものでなく、外部の酸素や水分から保護できればどのような方式でもよい。
なお、有機EL素子では、陽極である画素電極32と陰極層36との間に、画素電極側から正孔注入層33と正孔輸送層34と有機発光層35とを積層した構成について説明したが、本実施形態に係る有機EL素子はこれに限定されるものではない。例えば、画素電極32と陰極層36との間に正孔輸送層34、有機発光層35以外に正孔ブロック層、電子輸送層、電子注入層といった層を必要に応じ選択した積層構造をとることができる。また、これらの層を形成する際には有機発光層35と同様の形成方法が使用できる。
また、本実施形態では、正孔注入層33、正孔輸送層34、有機発光層35を塗布装置10を用いて作製したが、すべての層で塗布装置10を用いる必要はなく、いずれの層においても適宜使用可能である。また、本実施形態では、塗布装置10を用いて有機EL素子を製造しているが、上記塗布装置は対象を有機EL素子に限定するものではない。カラーフィルタ、薄膜トランジスタなど、他の表示装置を構成する素子として好適に利用できる。
[実施例1]
次に、本発明の実施例について説明する。
対角3インチサイズのガラス基板30の上にスパッタ法を用いてITO(インジウム−錫酸化物)薄膜を形成し、フォトリソグラフィ法と酸溶液によるエッチングでITO膜をパターニングして、画素電極32を形成した。画素電極32のラインパターンは、線幅70μm、スペース60μmでラインが約7.6mm角の中に約590×159形成されるパターンとした。
次に、絶縁層を以下のように形成した。まず、画素電極32を形成したガラス基板30上にポリイミド系のレジスト材料を全面スピンコートした。スピンコートの条件を150rpmで5秒間回転させた後、500rpmで20秒間回転させ1回コーティングとし、絶縁層の高さを2.5μmとした。全面に塗布したフォトレジスト材料に対し、フォトリソ法により画素電極32の間にストライプパターンを有する絶縁層である隔壁31を形成した。この隔壁31は、撥インク性を有している。
次に、正孔注入インクとしてポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリアニリンなどの高分子正孔注入材料の混合物をプロピレングリコールモノブチルエーテルを用いて調液し、インクの固形分濃度3.0%、粘度25mPa・sのインクを用意した。作製した正孔注入インクをインクボトル12に入れた。インクボトル12中の正孔注入インクはインクボトル12を加圧することによりインク供給チューブを通ってノズルヘッド11へと供給された。インクボトル12とノズルヘッド11との間には吐出されるインク20の量を制御する流量制御弁13、ノズルヘッド11に流れるインクの流量を測定するための流量計14とが備わっているため、流量計14の情報をもとに、流量制御弁13にフィードバックし流量を調整することで、安定した所望の正孔注入インクの流量を得た。
前記撥インク性を付与したストライプパターン隔壁31を有するガラス基板30を可動ステージ17に固定した。また、可動ステージ17は、(+Y)または(−Y)の方向に動くことができる。また、ノズルヘッド11は(+Y)または(−Y)方向に直交する方向の(+X)または(−X)の方向に動くことができる。可動ステージ17とノズルヘッド11とは相対的に移動することで連続的に可動ステージ17上のガラス基板30の画素形成領域に画素となる塗膜21を形成できる。
正孔注入インクは、インク供給チューブからステンレスで作られた直方体状のノズルヘッド11に充填されている。ノズルヘッド11内部はマニホールドとなっており、直径10ミクロンの微小な穴の空いた金属材料からなるノズル11aからガラス基板30に対して鉛直方向に吐出できる。
可動ステージ17とノズルヘッド11とは相対的に1メートル/秒で移動し、可動ステージ17上のガラス基板30の画素形成領域に連続的に100μl/秒で正孔注入インクを吐出させた。その後、200℃のホットプレートに30分置くことで正孔注入層33を形成した。その後、膜厚測定により所望の膜厚の正孔注入層33を得たことを確認した。
次に、ポリフルオレン誘導体からなる正孔輸送材料をシクロヘキシルベンゼンを用いて調液し、インクの固形分濃度4.0%、粘度20mPa・sのインクを用意した。正孔輸送層34を形成する際にも、上述した正孔注入層33を形成する際と同様の装置と手順で上述した正孔注入層33を形成したガラス基板30に正孔輸送材料を吐出した。吐出後、窒素雰囲気下で200℃、1時間焼成することにより正孔輸送層34を形成し、所望の膜厚の正孔輸送層34を得たことを確認した。
次に、ポリ(パラフェニレンビニレン)誘導体からなる赤、緑、青の有機発光材料をキシレン及びシクロヘキシルベンゼンを用いて調液した。キシレンを溶媒に用いた赤インクの固形分濃度は5.0重量%で、粘度は約20mPa・sであった。一方シクロヘキシルベンゼンを溶媒に用いた赤インクは固形分濃度7.0%、粘度30mPa・sであった。緑インクは溶媒がキシレンのものが固形分濃度3.0重量%、粘度は約10mPa・sであり、溶媒がシクロヘキシルベンゼンを用いたインクは固形分濃度4.0%、粘度約20mPa・sであった。青インクは、キシレンを溶媒に用いたインクは、固形分濃度4.0重量%、粘度約15mPa・sであった。シクロヘキシルベンゼンを溶媒に用いた青インクは固形分濃度5.0%、粘度20mPa・sであった。上述のように、1つの色に対して溶媒の異なるインクを2種類用意した。
有機発光層35の形成において、まず溶媒にキシレンを用いた赤色インクをインクボトル12に入れた。インクボトル12中の赤色発光インクはインクボトル12を加圧することによりインク供給チューブを通ってノズルヘッド11へと供給された。インクボトル12とノズルヘッド11との間には吐出されるインク20の量を制御する流量制御弁13、ノズルヘッド11に流れるインクの流量を測定するための流量計14とが備わっているため、流量計14の情報をもとに、流量制御弁13にフィードバックし流量を調整することで、安定した所望の赤色発光インクの流量を得た。
次に、シクロヘキシルベンゼンを溶媒に用いた赤インクをインクボトル11aに入れた。インクボトル12a中の赤色発光インクはインクボトル12aを加圧することによりインク供給チューブを通ってノズルヘッド11aへと供給された。インクボトル12aとノズルヘッド11aとの間には吐出されるインク20aの量を制御する流量制御弁13a、ノズルヘッド11aに流れるインクの流量を測定するための流量計14aとが備わっているため、流量計14aの情報をもとに、流量制御弁13aにフィードバックし流量を調整することで、安定した所望の赤色発光インクの流量を得た。
前記撥インク性を付与したストライプパターン隔壁31を有するガラス基板30を可動ステージ17に固定した。また、可動ステージ17は、(+Y)または(−Y)の方向に動くことができる。また、ノズルヘッド11は(+Y)または(−Y)方向に直交する方向の(+X)または(−X)の方向に動くことができる。ノズルヘッド11aもまた(+Y)または(−Y)方向に直交する方向の(+X)または(−X)の方向に動くことができる。可動ステージ17とノズルヘッド11とは相対的に移動することで連続的に可動ステージ17上のガラス基板30の画素形成領域に画素となる塗膜21を形成でき、ノズルヘッド11aもまた、可動ステージ17とノズルヘッド11aとが相対的に移動することで連続的に可動ステージ17上のガラス基板30に先立って塗布した塗膜21上に塗工することができ、画素形成領域に画素となる塗膜21aを形成できる。
溶媒にキシレンを用いた赤色発光インクは、インク供給チューブからステンレスで作られた直方体状のノズルヘッド11に充填されている。ノズルヘッド11内部はマニホールドとなっており、直径7ミクロンの微小な穴の空いた金属材料からなるノズル18aからガラス基板30に対して鉛直方向に吐出できる。同様に、溶媒にシクロヘキシルベンゼンを用いた赤色発光インクは、インク供給チューブからステンレスで作られた直方体状のノズルヘッド11aに充填されている。ノズルヘッド11a内部はマニホールドとなっており、直径10ミクロンの微小な穴の空いた金属材料からなるノズル18bからガラス基板30に対して鉛直方向に吐出できる。
可動ステージ17とノズルヘッド11及びノズルヘッド11aとは相対的に3メートル/秒で移動し、可動ステージ17上のガラス基板30の画素形成領域に連続的にノズルヘッド11においては、20μl/秒で溶媒にキシレンを用いた赤色発光インクを吐出させ、ノズルヘッド11aにおいては、70μl/秒で溶媒にシクロヘキシルベンゼンを用いた赤色発光インクをノズルヘッド11で塗布した画素形成領域上に吐出させた。塗布後、窒素雰囲気下で130℃、30分焼成し、膜厚測定により所望の膜厚の有機発光層35を得たことを確認した。
次に、塗布装置10の配管内をキシレンで洗浄した後、赤色発光インクの塗布と同様に、ノズルヘッド11に溶媒にキシレンを用いた緑色発光インクを入れ、ノズルヘッド11aに、溶媒にシクロヘキシルベンゼンを用いた緑色発光インクを入れた。可動ステージ17に、前述した、赤色発光インクを塗布済みの基板を固定した。ノズルヘッド11及びノズルヘッド11aは可動ステージに対して相対的に2.3メートル/秒で移動させ、ノズルヘッド11は20μl/秒で溶媒にキシレンを用いた緑色発光インクを吐出させ、ノズルヘッド11aにおいては、60μl/秒で溶媒にシクロヘキシルベンゼンを用いた緑色発光インクをノズルヘッド11で塗布した画素形成領域上に吐出させた。塗布後、窒素雰囲気下で130℃、30分焼成し、膜厚測定により所望の膜厚の有機発光層35を得たことを確認した。
次に、塗布装置10の配管内をキシレンで洗浄した後、前述した赤色発光インク及び緑色発光インクの塗布と同様に、ノズルヘッド11に、溶媒にキシレンを用いた青色発光インクを入れ、ノズルヘッド11aに、溶媒にシクロヘキシルベンゼンを用いた青色発光インクを入れた。可動ステージ17に前述した赤色及び緑色発光インクを塗布済みの基板を固定した。ノズルヘッド11及びノズルヘッド11aは可動ステージに対して相対的に3.5メートル/秒で移動させ、ノズルヘッド11は20μl/秒で溶媒にキシレンを用いた緑色発光インクを吐出させ、ノズルヘッド11aにおいては、65μl/秒で溶媒にシクロヘキシルベンゼンを用いた緑色発光インクをノズルヘッド11で塗布した画素形成領域上に吐出させた。塗布後、窒素雰囲気下で130℃、30分焼成し、膜厚測定により所望の膜厚の有機発光層35を得たことを確認した。
その上にCa、Alからなる陰極層36を画素電極32のラインパターンと直交するようなラインパターンで抵抗加熱蒸着法によりマスク蒸着して形成した。最後にこれらの有機EL構成体を、外部の酸素や水分から保護するために、乾燥剤37とともにガラスキャップ38と接着剤39を用いて密閉封止し、有機ELディスプレイパネルを作製した。これにより得られた有機EL素子基板の表示部の周辺部には各画素電極32に接続されている陽極側の取り出し電極と、陰極側の取り出し電極とがあり、これらを電源に接続することにより、得られた有機EL素子基板の点灯表示確認を行い、発光状態のチェックを行った。
上記したように、ノズルヘッド11で塗布した画素発光領域に、さらに蒸気圧の高いシクロヘキシルベンゼン溶媒からなる同色のインクをノズルヘッド11aによって、ノズルヘッド11で先立って塗布された画素発光領域に、さらに塗布することにより、溶媒雰囲気の差による塗膜の偏りが発生する前に、蒸気圧の高いシクロヘキシルベンゼン溶媒からなるインクによってさらに塗布されるために膜の偏りが生じなかった。また、塗膜の偏りがあった画素発光領域に蒸気圧の高いシクロヘキシルベンゼン溶媒からなるインクを塗布することで、偏りの生じた塗膜が再溶解され、画素形成領域内に形成される有機EL層の塗膜21cの膜断面形状の偏りを抑えることができた。よって発光輝度ムラが無い有機EL素子基板が得ることができた。
[実施例2]
本実施例では図6に示すように、複数のノズルヘッドを1つの筐体に配置したノズルユニットを用いた。用いた基板は、対角3インチサイズのガラス基板30である。以下の処理では、有機発光層の塗布方法以外は実施例1と同様なのでその説明を省略する。
ノズルユニットに取り付けられている各ノズル間の間隔は、赤色発光領域、緑色発光領域、青色発光領域のそれぞれの間隔と同じ130μmである。ノズルユニットに配置されたノズルヘッド11aa〜11acには、インクボトル11aa1〜11ac1がそれぞれ連結されており、前述したキシレン溶媒を用いた赤色、緑色、青色の発光インクがそれぞれ入れられている。ノズルユニットに配置されたノズルヘッド11ad〜11afには、インクボトル11ad1〜11af1がそれぞれ連結されており、前述したシクロヘキシルベンゼン溶媒を用いた赤色、緑色、青色の発光インクがそれぞれ入れられている。
ガラス基板30を可動ステージ17に固定した。また、可動ステージ17は、(+Y)または(−Y)の方向に動くことができる。また、ノズルユニットは(+Y)または(−Y)方向に直交する方向の(+X)または(−X)の方向に動くことができる。
本実施例においては、ノズルユニットの移動速度を3.0メートル/秒とした。各ノズルヘッドからキシレンを溶媒とする赤色発光インクは20μl/秒にて吐出し、シクロヘキシルベンゼン溶媒からなる赤色発光インクは70μl/秒で吐出した。キシレンを溶媒とした緑色発光インクは30μl/秒で吐出し、シクロヘキシルベンゼン溶媒からなる緑色発光インクは70μl/秒で吐出した。キシレンを溶媒とした青色発光インクは15μl/秒で吐出し、シクロヘキシルベンゼン溶媒からなる緑色発光インクは50μl/秒で吐出した。
このノズル配置によると、先立ってノズルヘッド11aa〜11acによりキシレンを溶媒とする赤色、緑色、青色の発光インクを塗布し、その後ノズルヘッド11ad〜11afによりシクロヘキシルベンゼン溶媒からなる赤色、緑色、青色の発光インクが先立って塗布された画素発光領域に塗布した。塗布後、窒素雰囲気下で130℃、30分焼成し、膜厚測定により所望の膜厚の有機発光層35を得たことを確認した。
その後、前述した方法により陰極形成、封止を行い発光状態を確認した。その結果、発光輝度ムラが無い有機EL素子基板が得ることができた。
[比較例1]
本比較例ではキシレン溶媒からなる発光インクを実施例1に記載した基板に塗布した。以下の処理では、有機発光層の塗布方法以外は実施例1と同様なのでその説明を省略する。
前記ノズルユニットに配置された各ノズルヘッド11aa〜11acに連結されたインクボトル11aa1〜11ac1にキシレンを溶媒とする発光インクを入れ、赤色インクは吐出量30μl/秒、緑色発光インクは吐出量50μl/秒、青色発光インクは吐出量40μl/秒とした。ノズルユニット22aaを可動速度1.0メートル/秒にて前述した実施例1及び2と同様に稼動させ、各色を塗布した。塗布後、窒素雰囲気下で130℃、30分焼成し、膜厚測定により所望の膜厚の有機発光層35を得たことを確認したが、各色において、図4に見られるような膜の偏りが確認された。
その後、前述した方法により陰極形成、封止を行い発光状態を確認した。その結果、前述した膜の偏りに対応した発光輝度ムラが確認された。
[比較例2]
本比較例ではシクロヘキシルベンゼン溶媒からなる発光インクを実施例1に記載した基板に塗布した。以下の処理では、有機発光層の塗布方法以外は実施例1と同様なのでその説明を省略する。
前記ノズルユニットに配置された各ノズルヘッド11ad〜11afに連結されたインクボトル11ad1〜11af1にシクロヘキシルベンゼンを溶媒とする発光インクを入れ、赤色インクは吐出量80μl/秒、緑色発光インクは吐出量85μl/秒、青色発光インクは吐出量55μl/秒とした。ノズルユニットを可動速度3.0メートル/秒にて前述した実施例1及び2と同様に稼動させ、各色を塗布したが、塗布中に隣接する画素に他の色が流れ込む現象(混色)が確認された。
その後、前述した方法により陰極形成、封止を行い発光状態を確認した。その結果、隣接する画素に隣の色が流れ込むことが原因の混色が確認された。
本発明は、有機ELパネルなどの薄膜を塗布により形成する製造装置に適用可能である。
10…塗布装置
11…ノズルヘッド
11a…ノズルヘッド
11b…ノズル固定部
12、12a…インクボトル
13、13a…液量制御弁
14、14a…流量計
15、15a…ノズルヘッドを支持する保持部
17…可動ステージ
20…インク
21…塗膜
21a…塗膜(比較例)
21b…塗膜(実施例)
30…基板
31…隔壁
32…画素電極
33…正孔注入層
34…正孔輸送層
35…有機発光層
36…陰極層
37…乾燥剤
38…ガラスキャップ
39…接着剤

Claims (16)

  1. 基板を設置するステージと、前記基板にインクを吐出する吐出口が形成された少なくとも2つのノズルとを備え、前記ステージと前記少なくとも2つのノズルとを前記基板の面方向に相対的に移動可能とする移動機構とを備えた塗工装置であって、前記少なくとも2つのノズルのそれぞれにはインクが供給されており、それぞれのノズルに充填されたインク間で溶媒が異なることを特徴とする塗工装置。
  2. 前記少なくとも2つのノズルのそれぞれに供給されるインクは、それぞれ1種類の溶媒からなるインクであることを特徴とする請求項1に記載の塗工装置。
  3. 前記少なくとも2つのノズルの1つが塗工した部分を残りのノズルの少なくとも1つが塗工することを特徴とする請求項1または2に記載の塗工装置。
  4. 前記少なくとも2つのノズルのうち最初に塗工を行うノズルに供給されるインクは残りのノズルのインクよりも溶媒の蒸気圧が低いことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の塗工装置。
  5. 基板を設置するステージと、前記基板にインクを吐出する吐出口が形成された少なくとも2つのノズルを備えたノズルヘッドとを具備し、前記ステージと前記ノズルヘッドとを前記基板の面方向に相対的に移動可能とする移動機構とを備えた塗工装置であって、前記少なくとも2つのノズルのそれぞれにはインクが供給されており、それぞれのノズルに充填されたインク間で溶媒が異なることを特徴とする塗工装置。
  6. 前記少なくとも2つのノズルのそれぞれに供給されるインクはそれぞれ1種類の溶媒からなるインクであることを特徴とする請求項5に記載の塗工装置。
  7. 前記少なくとも2つのノズルの1つが塗工した部分を残りのノズルの少なくとも1つが塗工することを特徴とする請求項5または6に記載の塗工装置。
  8. 前記少なくとも2つのノズルのうちの最初に塗工を行うノズルに供給されるインクは残りのノズルのインクよりも溶媒の蒸気圧が低いことを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の塗工装置。
  9. 基板を設置するステージと、前記基板にインクを吐出する吐出口が形成された少なくとも2つのノズルと、前記ステージと前記少なくとも2つのノズルとを前記基板の面方向に相対的に移動可能とする移動機構とを備えた塗工装置を用いて、前記基板上に前記インクを塗布する塗工方法であって、前記少なくとも2つのノズルのそれぞれにはインクが充填されており、それぞれのノズルに充填されたインク間で溶媒が異なることを特徴とする塗工方法。
  10. 前記少なくとも2つのノズルのそれぞれに供給されるインクは、それぞれ1種類の溶媒からなるインクであることを特徴とする請求項9に記載の塗工方法。
  11. 前記少なくとも2つのノズルの1つが塗工した部分を残りのノズルの少なくとも1つが塗工することを特徴とする請求項9または10に記載の塗工方法。
  12. 前記少なくとも2つのノズルのうちの最初に塗工を行うノズルに供給されるインクは、残りのインクよりも溶媒の蒸気圧が低いことを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の塗工方法。
  13. 基板を設置するステージと、前記基板にインクを吐出する吐出口が形成された少なくとも2つのノズルを備えたノズルヘッドと、前記ステージと前記ノズルヘッドとを前記基板の面方向に相対的に移動可能とする移動機構とを備えた塗工装置を用いて、前記基板上に前記インクを塗布する塗工方法であって、前記少なくとも2つのノズルのそれぞれにはインクが充填されており、それぞれのノズルに充填されたインク間で溶媒が異なることを特徴とする塗工方法。
  14. 前記少なくとも2つのノズルのそれぞれに供給されるインクはそれぞれ1種類の溶媒からなるインクであることを特徴とする請求項13に記載の塗工方法。
  15. 前記少なくとも2つのノズルの1つが塗工した部分を残りのノズルの少なくとも1つが塗工することを特徴とする請求項13または14に記載の塗工方法。
  16. 前記少なくとも2つのノズルのうちの最初に塗工を行うノズルに供給されるインクは、残りのノズルのインクよりも溶媒の蒸気圧が低いことを特徴とする請求項13〜15のいずれか1項に記載の塗工方法。
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