JP2014103273A - ケーブルの固定構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】センサ装置1において、筐体6の側壁63に止められた螺子部材5は、先端部50が側壁63の開口部64の内周面640から突出している。このため、開口部64に通されたケーブル7では、スリーブ8とともに、外皮74が変形し、ケーブル7が固定される。ここで、ケーブル7の外皮74の内側には、外皮74と編組シールド体との間に補強部材が挿入されており、螺子部材5は、補強部材を塑性変形させる程、深く止められている。
【選択図】図2
Description
図1は、本発明を適用した磁気センサ装置1の全体構成を示す説明図であり、図1(a)、(b)、(c)は、磁気センサ装置1を用いたエンコーダの説明図、磁気センサ装置1をセンサ面2側からみた斜視図、および磁気センサ装置1からシールド部材9を外した状態をセンサ面2側からみた斜視図である。
図2は、本発明を適用した磁気センサ装置1における筐体6へのケーブル7の固定構造を示す説明図であり、図2(a)、(b)、(c)は、筐体6へのケーブル7の固定部分の斜視図、筐体6からケーブル7等を外した状態の分解斜視図、および螺子部材の先端部の構成を示す斜視図である。なお、図2では、筐体6の内部に配置された剛性基板やケーブル7の配線等の図示を省略してある。
図3は、本発明を適用した磁気センサ装置1において、ケーブル7の固定に用いたスリーブ8の構造を示す説明図であり、図3(a)、(b)、(c)、(d)は、スリーブ8の平面図、スリーブ8の斜視図、スリーブ8を異なる方向からみたときの斜視図、および別の実施形態に係るスリーブ8の説明図である。
図4は、本発明を適用した磁気センサ装置1に用いたケーブル7の断面構成を模式的に示す説明図であり、ケーブル7の固定工程の各段階の断面構成を示してある。図5は、本発明を適用した磁気センサ装置1に用いたケーブル7を側面からみたときの説明図であり、ケーブル7の固定工程の各段階の側面の構成を示してある。なお、図4および図5では、部材の構成を認識しやすいように、便宜的に配線70の数を7本とし、各層の厚さについては縮尺を変えて表してある。
図4(a)〜(d)、および図5(a)〜(d)を参照して説明した上記の処理を終えた後、図4(e)に示すように、ケーブル7において、導電性のテープ46を巻回した部分にスリーブ8を被せる。次に、図2(a)に示すように、ケーブル7においてスリーブ8を被せた部分が筐体6の側壁63に形成した開口部64の内側に位置するように、ケーブル7を開口部64に通す。その際、スリーブ8において第3スリット83が形成されている位置が、側壁63のネジ穴631に重なるように、ケーブル7やスリーブ8の位置を調整する。
以上説明したように、本形態のケーブル7の固定構造では、筐体6の側壁63に止められた螺子部材5は、先端部50が側壁63の開口部64の内周面640から突出しているため、開口部64に通されたケーブル7では、外皮74が変形し、ケーブル7が固定される。ここで、ケーブル7の外皮74の内側には補強部材41が挿入されており、螺子部材5は、補強部材41を塑性変形させる程、深く止められている。また、ケーブル7の外皮74の内側には補強部材41が挿入されているため、ケーブル7を固定しようとする力が外皮74の内側で吸収されることを緩和することができる。それ故、ケーブル7に対する固定力が大きいので、ケーブル7の外皮74がゴム系材料等で形成されている場合であっても、ケーブル7を強固に固定することができる。
上記実施の形態では、螺子部材5の先端部50がケーブル7に接していない構造であったが、螺子部材5の先端部50がケーブル7に接する構造を採用してもよい。この場合、螺子部材5は、スリーブ8の凸板部851、852を変形させてケーブル7を変形させるとともに、螺子部材5の先端部50がケーブル7に当接してケーブル7を変形させることになる。かかる構成の場合でも、螺子部材5の先端部50が先細り形状になっていれば、螺子部材5の先端部50がケーブル7の外周面を強固に押圧するので、ケーブル7を強固に固定することができる。
上記実施の形態では、磁気式リニアエンコーダに用いた磁気センサ装置1に本発明を適用した例を説明したが、磁気式ロータリエンコーダにおいて、回転ドラム(可動部材)の外周面や端面に配置された磁気スケールに対向配置される磁気センサ装置に本発明を適用してもよい。
5 螺子部材
6 筐体
7 ケーブル
8 スリーブ
10 素子基板
30 フレキシブル配線基板
41 補強部材
46 導電性のテープ
63 側壁(壁部)
64 開口部
74 外皮
70 配線
71 絶縁層
73 編組シールド体
81 第1スリット
82 第2スリット
83 第3スリット
730 編組シールド体の折り返された部分
Claims (11)
- 壁部に形成された開口部の内周面から螺子部材の先端部が突出するように前記壁部に前記螺子部材を止めることにより、前記開口部に通されたケーブルを前記螺子部材により固定したケーブルの固定構造であって、
前記ケーブルは、各々が絶縁層で被覆された複数本の配線と、該複数本の配線の周りを覆う可撓性の外皮とを備え、
前記ケーブルの前記複数本の配線と前記外皮との間には、周方向に向かって湾曲した補強部材が挿入されており、
前記螺子部材は、前記外皮を介して前記補強部材を塑性変形させていることを特徴とするケーブルの固定構造。 - 前記ケーブルは、前記複数本の配線と前記外皮との間に編組シールド体を備え、
前記補強部材は、前記編組シールド体と前記外皮との間に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載のケーブルの固定構造。 - 前記外皮の端部からは前記編組シールド体の端部が突出しており、
前記編組シールド体において前記外皮の端部から突出している部分は、前記外皮の外周面に重なるように折り返されており、
前記螺子部材は、前記編組シールド体において前記外皮の外周面に重なるように折り返された部分に向かって止められることにより、前記螺子部材と前記編組シールド体とが導通していることを特徴とする請求項2に記載のケーブルの固定構造。 - 前記編組シールド体において前記外皮の外周面に重なるように折り返された部分の外周側には導電性のテープが巻回されていることを特徴とする請求項3に記載のケーブルの固定構造。
- 前記ケーブルと前記開口部の内周面との間には、前記ケーブルの外側に嵌められた円筒状のスリーブが介在し、前記螺子部材は、前記スリーブとともに、前記外皮および前記補強部材を変形させていることを特徴とする請求項1乃至4の何れか一項に記載のケーブルの固定構造。
- 前記スリーブには、周方向に延在する第1スリットと、該第1スリットに対して軸線方向でずれた位置で周方向に延在する第2スリットと、が並列するように形成されており、
前記螺子部材の先端部は、前記第1スリットと前記第2スリットとに挟まれた部分を塑性変形させていることを特徴とする請求項5に記載のケーブルの固定構造。 - 前記スリーブにおいて前記第1スリットと前記第2スリットとに挟まれた部分には、前記第1スリットの周方向の途中位置と前記第2スリットの周方向の途中位置とを繋ぐ第3スリットが形成されており、
前記螺子部材は、前記第3スリットに向けて止められていることを特徴とする請求項6に記載のケーブルの固定構造。 - 前記螺子部材の先端部は、先細り形状になっていることを特徴とする請求項5乃至7の何れか一項に記載のケーブルの固定構造。
- 前記螺子部材は、周方向の複数個所に設けられていることを特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載のケーブルの固定構造。
- 前記補強部材は円筒状であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載のケーブルの固定構造。
- 前記補強部材は、所定の角度範囲に延在した円弧の板状部材であることを特徴とする請求項1乃至9の何れか一項に記載のケーブルの固定構造。
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