JP2014103242A - 半導体発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】高輝度かつ高発光効率の半導体発光素子を提供する。
【解決手段】AlGaInP系半導体からなり、第1の導電型を有する第1の半導体層と、第1の半導体層上に形成された活性層12と、活性層上に形成された第2の導電型を有する第2の半導体層と、第2の半導体層上に形成され、第2の導電型を有するMgドープのGaInP又はGaPからなる電流拡散層と、電流拡散層上に形成されたコンタクト層15と、コンタクト層上に形成された透明導電体層16と、を有し、コンタクト層は1.0×1020乃至5.0×1020cm−3の範囲内のキャリア濃度を有する炭素ドープのGaInP又はGaPからなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、半導体発光素子に関し、特に、AlGaInP系半導体からなる発光素子に関する。
発光ダイオードなどの半導体発光素子は、通常、成長用基板上に、n型半導体層、活性層及びp型半導体層を有する半導体構造層を成長し、半導体構造層に電極を形成して作製される(例えば特許文献1)。また、活性層から発せられた光をより多く取出すことを図る半導体発光素子として、接合層を形成した別の基板(支持基板)と半導体構造層とを貼り合わせた後、成長用基板を除去した構成を有するいわゆるシンフィルム型の貼り合わせ構造(又はメタルボンディング構造:MB構造)の半導体発光素子が知られている。
特開平11-121796号公報
メタルボンディング構造の半導体発光素子においては、半導体構造層と電極材料との間にオーミック接触が形成されている必要がある。例えば金属を電極材料として用いる場合、半導体構造層上に金属材料からなる電極を形成する。発光効率を考慮すると、実際には、SiO層などの絶縁体層を半導体構造層上に形成し、絶縁体層の表面から半導体構造層まで達する開口部を絶縁体層の一部に形成し、開口部に電極として金属部分を形成する。
さらに、その後、熱処理を行うことによって、開口部に設けられた金属部分と半導体構造層との界面の近傍が合金化され、金属部分と半導体構造層との間に良好なオーミック接触を形成することができる。しかし、当該合金化された部分においては、光が当該界面において反射されにくくなり、発光効率が低下してしまう。
例えばAlGaInP系半導体からなる半導体発光素子の場合、電極材料として、ITOなどの透明導電体を用いることもできる。この場合、透明導電体層とのオーミック接触を形成するためのコンタクト層が設けられ、透明導電体層はコンタクト層上に設けられる。通常、コンタクト層の形成には、GaAs又はAlGaAsが用いられる。しかし、GaAs層及びAlGaAs層は、AlGaInP系半導体よりも小さいバンドギャップを有しているので、AlGaInP系半導体からなる発光素子が有する発光波長帯(560nm〜660nm)において、光を吸収する。従って、GaAs層及びAlGaAs層をコンタクト層として使用すると、発光効率が低下する。
一方、透明導電体層との良好なオーミック接触を形成するためには、コンタクト層は高いキャリア濃度を有している必要がある。コンタクト層のドーパントにはMg又はZnが用いられるが、1×1019cm−3程度までの範囲でしかキャリア濃度を制御することができず、キャリア濃度5×1019cm−3を超えるものの作製は難しい。従って、良好なオーミック接触を形成するのに必要なキャリア濃度に達するまでドーピングすることができない。また、多量の不純物をドーピングすることによって、AlGaInP系半導体からなる活性層に向かってドーパントが拡散し、成長が阻害され、半導体構造層の表面に凹凸ができるなどの不具合を生ずる。
本発明は上記した点に鑑みてなされたものであり、透明導電体層との良好なオーミック接触を形成するコンタクト層を有し、高輝度かつ高発光効率な半導体発光素子を提供することを目的としている。
本発明による半導体発光素子はAlGaInP系半導体からなり、第1の導電型を有する第1の半導体層と、第1の半導体層上に形成された活性層と、活性層上に形成された第2の導電型を有する第2の半導体層と、第2の半導体層上に形成され、第2の導電型を有するMgドープのGaInP又はGaPからなる電流拡散層と、電流拡散層上に形成されたコンタクト層と、コンタクト層上に形成された透明導電体層と、を有し、コンタクト層は1.0×1020乃至5.0×1020cm−3の範囲内のキャリア濃度を有する炭素ドープのGaInP又はGaPからなることを特徴としている。
本発明による実施例の半導体発光素子の構造を示す断面図である。 実施例及び比較例1の半導体発光素子における電流−電圧特性を示す図である。 (a)は実施例及び比較例2の半導体発光素子における動作電圧を示す図であり、(b)は比較例2の構造の一部を示す断面図である。 実施例及び比較例2の半導体発光素子の光出力特性を示す図である。 実施例(a)及び比較例2(b)の半導体発光素子の一部を示す断面図である。
上記の課題を解決するために、AlGaInP系半導体からなるメタルボンディング構造を有する半導体発光素子において、ITO層などの透明導電体層との良好なオーミック接触を得ることができるコンタクト層を形成することを検討した。
上記したように、GaAs層及びAlGaAs層をコンタクト層として使用すると、発光効率が低下する。一方、通常は電流拡散層として用いられるGaP層はITOとのコンタクト性(オーミック接触性)が悪いため、コンタクト層として機能することができない。しかし、本願の発明者は、ITO層との良好なオーミック接触を形成するキャリア濃度に達するまでGaP層にドーピングすることができるドーパントを検討し、このGaP層をITO層とのコンタクト層として使用することを検討した結果、本発明に至った。
以下においては、図面を参照しつつ実施例を説明する。図1は、本発明による実施例の半導体発光素子10の構造を示す断面図である。半導体発光素子10は、AlGaInP系半導体からなり、貼り合わせ構造(以下、メタルボンディング構造と称する)を有している。半導体発光素子10は、例えば幅350μm、長さ350μmの大きさを有している。
半導体発光素子10は、第1のnクラッド層11A及び第2のnクラッド層11Bからなるn型半導体層11、活性層12並びに第1のpクラッド層13A及び第2のpクラッド層13Bからなるp型半導体層13、がこの順で順次形成された構造を有している。第1のnクラッド層11Aは半導体発光素子10のn型電流拡散層及び光取出し層として機能する。n型半導体層11、活性層12及びp型半導体層13は、例えば有機金属気相成長(Metal Organic Chemical Vapor Deposition:MOCVD)法を用いて、成長用基板(図示せず)上に成長される。
本実施例においては、成長用基板として、(100)面から15度傾斜した(オフ角が15度である)GaAs基板を用いた。第1のnクラッド層11Aの組成は(Al0.7Ga0.30.5In0.5P、層厚は約3μm、ドーパントはケイ素(Si)、キャリア濃度は1×1018cm−3とした。第2のnクラッド層11Bの組成はAl0.5In0.5P、層厚は約0.5μm、ドーパントはSi、キャリア濃度は2×1017cm−3とした。活性層12は、組成が(Al0.1Ga0.90.5In0.5P、層厚が10nmである井戸層(ウェル層)と、組成が(Al0.5Ga0.50.5In0.5P、層厚が10nmである障壁層(バリア層)と、からなる多重量子井戸構造を有している。なお、例えば、20層の井戸層が設けられている。第1のpクラッド層13Aの組成は(Al0.7Ga0.30.5In0.5P、層厚は約0.2μm、ドーパントはマグネシウム(Mg)、キャリア濃度は3×1017cm−3とした。第2のpクラッド層13Bの組成はAl0.5In0.5P、層厚は約0.8μm、キャリア濃度は3×1017cm−3とした。
半導体発光素子10は、p型電流拡散層14、コンタクト層15及び透光性の導電体層(以下、透明導電体層と称する)16を有している。p型電流拡散層14及びコンタクト層15は、p型半導体層13の第2のpクラッド層11B上に成長される。透明導電体層16は、スパッタ装置などを用いてコンタクト層15上に成膜される。ここでは、n型半導体層11からコンタクト層15までの全体を半導体構造層と称する。
本実施例においては、p型電流拡散層14はGaPからなり、層厚は約1μm、ドーパントはマグネシウム(Mg)、キャリア濃度は2×1018cm−3とした。コンタクト層15はGaPからなり、層厚は約10nm、ドーパントは炭素(C)、キャリア濃度は1×1020cm−3とした。この高濃度の炭素のドーピングは、コンタクト層15の成長を600℃以下の温度にて行うこと及びV族原料とIII族原料との供給モル比であるV/III比を5以下にすることによって実現した。透明導電体層16としてITOを用い、その層厚は20nmとした。透明導電体層16の形成後、窒素雰囲気の下、約500℃の温度条件で熱処理を行った。本実施例においては、透明導電体層がITO層である場合について説明する。
半導体発光素子10は、金属層17及び支持基板18を有している。金属層17は、ITO層16上に形成された多層構造を有する第1の金属層(図示せず)と、支持基板18上に形成された多層構造を有する第2の金属層(図示せず)と、を接合することによって形成される。第1の金属層及び第2の金属層の蒸着にはスパッタ法又は電子ビーム蒸着法が用いられる。
本実施例においては、ITO層16上に第1の金属層としてAuZn層、TaN層、TiW層、TaN層、Ni層及びAu層を積層したものと、Siからなる支持基板18上に第2の金属層としてPt層、Ti層及びAuSn層を積層したものと、を接合した。その結果、金属層17は、支持基板18上に、Pt層、Ti層、AuSnNi層、TaN層、TiW層、TaN層及びAuZn層がこの順で順次積層された構造を有しており、AuZn層上にはITO層16が設けられている。
半導体発光素子10は、第1の電極19A及び第2の電極19Bを有している。より具体的には、第1の電極19Aは第1のnクラッド層11A上に形成され、第2の電極19Bは支持基板18上に形成されている。
本実施例においては、成長用基板であるGaAs基板(図示せず)を化学エッチングによって除去し、表出した第1のnクラッド層11Aの表面上に約1μmの深さの凹凸構造を形成した後、第1のnクラッド層11Aの表面上に第1の電極19Aを形成した。また、第2の電極19Bを支持基板18上に形成した。
上記においては、半導体発光素子10を作製する原料として、V族原料のホスフィン(PH)、III族原料のトリメチルガリウム(TMG)、トリメチルアルミニウム(TMA)、トリメチルインジウム(TMI)を使用した。また、キャリアガスとして水素を用い、n型半導体層11、活性層12及びp型半導体層13の成長温度は680℃、p型電流拡散層14の成長温度は750℃、成長圧力は10kPaの減圧下とした。n型半導体層11のドーパントにはシラン(SiH)を用いた。p型半導体層13及びp型電流拡散層14のドーパントにはジシクロペンタマグネシウム(CpMg)を用いた。コンタクト層15に炭素をドーピングする材料としてテトラブロモカーボン(CBr)を用いた。
半導体発光素子10は、ITO層16とのオーミック接触を形成するための層として、コンタクト層15を有している。コンタクト層15は、1×1020cm−3の高いキャリア濃度を有する炭素ドープのGaPから構成されている。従って、ITO層16とコンタクト層15との良好なオーミック接触を得ることができる。
また、ITO層16がコンタクト層15との間の全面に形成されており、金属(例えばAuZn)材料がコンタクト層15に接触していない。従って、熱処理を行っても合金化による金属拡散が起こらない。さらに、コンタクト層とp型半導体層との間にp型電流拡散層を設けているので、コンタクト層のドーパントである炭素が活性層へ取り込まれ、炭素が非発光センタとして働くことを防いでいる。従って、反射効率が向上し、発光効率が大幅に改善され、高発光効率かつ高輝度な半導体発光素子を提供することができる。
図2(a)は本実施例の半導体発光素子10における電流−電圧特性(I−V特性)を示している。このグラフは、半導体発光素子10のオーミック接触を評価するために測定されたものである。図2(a)の横軸は順方向電圧、縦軸は順方向電流を表している。図2(a)に示されているように、本実施例では、線形な電流−電圧特性を得ることができた。すなわち、抵抗値がほぼ一定であり、良好なオーミック接触が形成されていることがわかる。
図2(b)は比較例1の半導体発光素子における電流−電圧特性を示している。比較例1は、コンタクト層15のキャリア濃度を5×1019cm−3と小さくした点で上記実施例(キャリア濃度、1×1020cm−3)と異なる。図2(b)の横軸及び縦軸は図2(a)と同様である。図2(b)に示されているように、比較例1の半導体発光素子の電流−電圧特性は、線形性から外れ、10Vの電圧付近に折れ曲がり(キンク)が見られる。すなわち、比較例1の半導体発光素子の場合、良好なオーミック接触が形成されていないことがわかる。
図3(a)は、本実施例の半導体発光素子10及び比較例2の半導体発光素子の駆動電流(横軸)に対する動作電圧(縦軸)を示す図である。図3(b)は比較例2の構造の一部を示す断面図である。図3(b)に示されているように、比較例2においては、従来技術として、p型電流拡散層14と金属層17との間にSiO層21が設けられ、SiO層21にはp型電流拡散層14から金属層17まで達する開口部が設けられ、開口部には金属材料であるAuZn部22が形成されている。
図3(a)に示されているように、本実施例の半導体発光素子10は、100mA以上の駆動電流を印加した場合でも、比較例2の素子と同等以下の十分小さい動作電圧を有している。すなわち、本実施例の半導体発光素子10は従来技術と比べても遜色のない良好な動作電圧を実現することができていることを示している。
図4は本実施例の半導体発光素子10及び比較例2の半導体発光素子の光出力特性を示す図である。図4の横軸は駆動電流、縦軸は光出力を表している。図4に示されているように、比較例2の半導体発光素子に比べて、本実施例の半導体発光素子10は高出力の光を発することができる。例えば100mAの電流を印加した場合、本実施例の素子は比較例2の素子よりも約20%光出力が大きい。
図3(a)及び図4から、本実施例においては、比較例2の素子に比べて、動作電圧が同程度であるにもかかわらず光出力が向上していることがわかる。これは、本実施例の特徴である、コンタクト層に高濃度の炭素をドーピングしていることと、コンタクト層と金属材料とが接触していないこととの効果を示している。
図5(a)及び図5(b)は、本実施例の素子及び比較例2の素子の一部の断面を示している。図5(a)は、本実施例の半導体発光素子10におけるコンタクト層15付近の断面を示す電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)観察画像である。図5(b)は、比較例2の半導体発光素子におけるSiO層21付近の断面を示すSEM画像である。図の上部が半導体構造層側、下部が金属層側を示している。図5(a)及び図5(b)は、約500℃での熱処理後における2つの半導体発光素子を示している。
図5(a)に示されているように、本実施例の素子におけるコンタクト層と金属層との界面には良好な表面が形成されている。一方、図5(b)に示されているように、比較例2の素子におけるSiO層とp型電流拡散層との間には金属材料の拡散(破線で囲まれた部分)が発生している。これはSiO層21における金属部分(図3(b)におけるAuZn部22)が熱処理によって合金化され、AuZn部22のエッジ部22Aにおいて金属材料であるAuZnがp型電流拡散層側(図の上方)に向かって拡散したことに起因する。上記したように、この表面状態の悪い部分においては光の反射効率が低下し、その結果光取出し効率の低下を招く。
なお、本実施例においては、コンタクト層が1×1020cm−3のキャリア濃度を有する場合について説明したが、これ以上のキャリア濃度を有していても良い。結晶の表面状態(モフォロジ)や結晶性を考慮すると、キャリア濃度の上限は5×1020cm−3である。また、コンタクト層が10nmの層厚を有する場合について説明したが、表面状態及び結晶性を考慮すると、コンタクト層の好ましい層厚は10〜100nmである。
n型半導体層及びp型半導体層が2層構造を有する場合について説明したが、n型半導体層及びp型半導体層は単層構造を有していても良い。例えば、第2のnクラッド層11B及び第2のpクラッド層13Bは形成されなくても良い。また、活性層が多重量子井戸構造を有する場合について説明したが、活性層は単層構造(いわゆるバルク活性層)又は単一量子井戸構造を有していても良い。
n型半導体層の表面に凹凸構造を形成する場合について説明したが、当該凹凸構造は形成されなくても良い。例えば第1のnクラッド層は平坦な表面を有していても良い。n型半導体層の形成にシラン(SiH)を用いる場合について説明したが、ジエチルテルル(DeTe)又はセレン化水素(HSe)を用いてn型半導体層を形成しても良い。透明導電体層と接触する金属層の表面がAuZn層からなる場合について説明したが、AuZn層の代わりにAg層が透明導電体層に接触していても良い。
コンタクト層及びp型電流拡散層がGaP層からなる場合について説明したが、コンタクト層及びp型電流拡散層はInが含まれたGaP層からなっていてもよい。コンタクト層はGa1−xInP(0≦x≦0.1)の組成を有し、電流拡散層はGa1−yInP(0≦y≦0.1)の組成を有していることが好ましい。In組成(x及びy)が0.1を超えると、炭素のドーピング効率が悪くなると共に、結晶性が悪くなるからである。
n型半導体層及びp型半導体層が上記したような組成、層厚及びキャリア濃度を有する場合について説明したが、各層の層厚及びキャリア濃度は各層の成長条件などによって異なる。例えば、成長用基板にGaAs基板を使用し、成長温度を500〜700℃に設定する場合、好ましいn型半導体層及びp型半導体層の組成は(AlGa1−yIn1−xP(0.45≦x≦0.55、0.3≦y≦1.0)である。また、n型半導体層及びp型半導体層は、活性層に対して透明であり、電子を有効に閉じ込めることができる構造を有していれば良い。
活性層は、臨界膜厚以下の層厚を有していれば良い。例えば、活性層が単層構造を有する場合の活性層の好ましい組成は(AlGa1−yIn1−xP(0.4≦x≦0.6、0≦y≦0.7)であり、活性層が量子井戸構造を有する場合の井戸層及び障壁層の各々の好ましい組成は(AlGa1−yIn1−xP(0.4≦x≦0.6、0≦y≦0.7)である。
透明導電体層がITOからなる場合について説明したが、透明導電体層は活性層からの光に対して透光性であればよい。例えば透明導電体層はIZOなどの金属酸化物から構成されていてもよい。
上記したように、本発明による半導体発光素子はAlGaInP系半導体からなり、第1の導電型を有する第1の半導体層と、第1の半導体層上に形成された活性層と、活性層上に形成された第2の導電型を有する第2の半導体層と、第2の半導体層上に形成され、第2の導電型を有するMgドープのGaInP又はGaPからなる電流拡散層と、電流拡散層上に形成されたコンタクト層と、コンタクト層上に形成された透明導電体層と、を有し、コンタクト層は1.0×1020乃至5.0×1020cm−3の範囲内のキャリア濃度を有する炭素ドープのGaInP又はGaPからなる。かかる構成によって、透明導電体層との良好なオーミック接触を形成するコンタクト層を有する高輝度かつ高発光効率な半導体発光素子を提供することができる。
10 半導体発光素子
11 n型半導体層
12 活性層
13 p型半導体層
14 p型電流拡散層
15 コンタクト層
16 透明導電体層

Claims (4)

  1. AlGaInP系半導体からなる半導体発光素子であって、
    第1の導電型を有する第1の半導体層と、
    前記第1の半導体層上に形成された活性層と、
    前記活性層上に形成された第2の導電型を有する第2の半導体層と、
    前記第2の半導体層上に形成され、前記第2の導電型を有するMgドープのGaInP又はGaPからなる電流拡散層と、
    前記電流拡散層上に形成されたコンタクト層と、
    前記コンタクト層上に形成された透明導電体層と、を有し、
    前記コンタクト層は1.0×1020乃至5.0×1020cm−3の範囲内のキャリア濃度を有する炭素ドープのGaInP又はGaPからなることを特徴とする半導体発光素子。
  2. 前記コンタクト層はGa1−xInP(0≦x≦0.1)の組成を有し、前記電流拡散層はGa1−yInP(0≦y≦0.1)の組成を有することを特徴とする請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記コンタクト層は10乃至100nmの範囲内の層厚を有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記透明導電体層は金属酸化物からなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の半導体発光素子。
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