JP2014102908A - 接点装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可動接点部と固定接点部の溶着が起こりにくい接点装置を提供する。
【解決手段】接点装置は、それぞれ先端部に固定接点部11を有する一対の固定端子1と、各固定接点部11に対して接離自在に接触する一対の可動接点部21を有する可動接触子2とを備える。各可動接点部21は、固定接点部11に最初に接触する可動側第1接触位置211と、固定接点部11に最終的に接触して通電が行われる可動側第2接触位置212とが異なっている。また、各固定接点部11は、可動接点部21の可動側第1接触位置211が接触する固定側第1接触位置111と、可動接点部21の可動側第2接触位置212が接触する固定側第2接触位置112とが異なっている。従って、接触時に生じたアークによって可動接点部21又は固定接点部11が溶融し、通電中に溶融部位が凝固した場合でも、可動接点部21と固定接点部11の溶着が起こりにくいという利点がある。
【選択図】図1

Description

本発明は、接点装置に関するものである。
従来より、電磁石を用いて接点を開閉させる電気接点装置が提供されている(例えば特許文献1参照)。この電気接点装置は、電磁石と、電磁石の励磁によって吸引される可動接触子台と、可動接触子台に装着される可動接触子及び接触ばねと、固定接触子とを備える。可動接触子の先端には三角柱状に形成された可動接点が固着され、また固定接触子の先端にも三角柱状に形成された固定接点が固着されている。そして、固定接点及び可動接点は、三角柱の稜線が互いに直交するようにして対向配置されており、可動接点を固定接点に接触させる際には可動接点の稜線が固定接点の稜線上を摺動する。これにより、接点表面に生成された絶縁性被膜や塵埃等の異物があっても排除することができ、導通不良を抑えることができる。
特開昭58−115717号公報
しかしながら、上述の特許文献1に示した電気接点装置では、可動接点の稜線が固定接点の稜線上を摺動する際に同じ位置で摺動するため、可動接点を固定接点に接触させる際に接点間にアークが生じた場合には、このアークにより可動接点が溶融し、通電中に可動接点が固定接点に溶着する可能性があった。そしてこの場合、小さなアークであれば開極動作時の引き外し力で接点間の溶着を引き外すことができるが、大きなアークが発生するような負荷の場合には溶着力が引き外し力を上回るため、引き外すことができなかった。
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、可動接点部と固定接点部の溶着が起こりにくい接点装置を提供することにある。
本発明の接点装置は、それぞれ先端部に固定接点部を有する一対の固定端子と、各々の固定接点部に対して接離自在に接触する一対の可動接点部を有する可動接触子とを備える。各々の可動接点部は、固定接点部に最初に接触する可動側第1接触位置と、固定接点部に最終的に接触して通電が行われる可動側第2接触位置とが異なっている。また、各々の固定接点部は、可動側第1接触位置が接触する固定側第1接触位置と、可動側第2接触位置が接触する固定側第2接触位置とが異なっている。
この接点装置において、可動接触子が当接することで可動接触子の固定端子側への移動を規制する移動規制部材を備え、可動接触子又は移動規制部材の一方には、当接状態において可動接触子を傾斜させる第1傾斜面が設けられており、可動側第1接触位置が固定側第1接触位置に接触した状態では可動接触子が傾斜した状態にあり、この状態から可動接触子を固定端子側に押し込むことで可動接触子が回転し、可動側第2接触位置が固定側第2接触位置に接触するのが好ましい。
また、この接点装置において、第1傾斜面が可動接触子に設けられているのも好ましい。
さらに、この接点装置において、第1傾斜面が移動規制部材に設けられているのも好ましい。
また、この接点装置において、各々の可動接点部の表面が固定端子側に突出する凸曲面であるのも好ましい。
さらに、この接点装置において、各々の固定接点部の表面が可動接触子側に突出する凸曲面であるのも好ましい。
また、この接点装置において、第1傾斜面は、可動接触子が移動規制部材に当接した状態において移動規制部材から可動接点部が突出しない角度に設定されているのも好ましい。
さらに、この接点装置において、可動接触子に対して固定端子側への弾性力を与える接圧ばねを備え、可動接触子における接圧ばねとの対向面には、第1傾斜面の傾斜方向と反対方向に傾斜し且つ傾斜角度が等しい第2傾斜面が設けられており、第2傾斜面は、可動接触子が移動規制部材に当接した状態において接圧ばねの中心軸と直交するように配置されるのも好ましい。
可動接点部が固定接点部に接触する際に生じるアークによって可動接点部又は固定接点部が溶融した場合でも、通電が行われる際には溶融した部位と異なる部位で接触することになるので、通電中に溶融部位が凝固した場合でも可動接点部と固定接点部の溶着が起こりにくい接点装置を提供することができるという効果がある。
(a)〜(c)は実施形態1の接点装置の動作を説明するための模式図である。 (a)は同上の外観図、(b)は同上の断面図、(c)は同上に用いられる可動接触子の外観図である。 同上の別の例を示し、(a)は側面図、(b)は側断面図である。 同上のさらに別の例を示し、(a)は側面図、(b)は側断面図である。 同上のさらにまた別の例を示し、(a)は側面図、(b)は側断面図である。 (a)、(b)は同上のまたさらに別の例を示す模式図である。 実施形態2の接点装置を示し、(a)は外観図、(b)〜(d)は断面図である。
以下に、接点装置の実施形態について図面を参照して説明する。
(実施形態1)
本実施形態の接点装置は、例えば電磁接触器や電磁継電器などに用いられるものであり、図2(a)に示すように、一対の固定端子1と、可動接触子2と、ケース3と、保持部材4と、接圧ばね5と、可動軸6とを備える。
固定端子1は、導電性材料(例えば銅など)により略円柱状に形成され、先端部(図2(a)中の下端部)には固定接点部11が一体に設けられている。また本実施形態では、固定接点部11の表面が可動接触子2側(図2(a)中の下側)に突出する凸曲面となっている。なお、固定接点部11は固定端子1と別体であってもよい。
可動接触子2は、導電性材料(例えば銅など)により横長の矩形板状に形成され(図2(c)参照)、長手方向における両端側には可動接点部21,21が一体に設けられている。また、可動接触子2において両可動接点部21,21の間には、可動接触子2の幅方向に沿って所定角度で傾斜する第1傾斜面22が設けられている。さらに、可動接触子2において接圧ばね5との対抗面(図2(b)中の下面)には、接圧ばね5の一端側(図2(b)中の上端側)の内径部に嵌め込まれる突部23が設けられている。
ケース3は、例えば合成樹脂成型品であって、側面視の形状が略U字状に形成されたケース本体31を有し(図2(a)参照)、ケース本体31の下部には、可動軸6を軸支するための軸支部32が設けられている。また、ケース本体31の内部には、接圧ばね5の他端側(図2(b)中の下端側)の内径部に嵌め込まれる突部33が設けられている。
保持部材4は、例えば合成樹脂成形品であって、図2(b)に示すように断面視の形状が略U字状に形成されている。そして、保持部材4をケース3に取り付けた状態では、ケース3のケース本体31とともに、可動接触子2及び接圧ばね5を配置するための空間を形成する(図2(a)及び図2(b)参照)。
接圧ばね5は、コイルばねからなり、中心軸方向が上下方向(可動接触子2の移動方向)となるように配置される。この接圧ばね5は、一端側(図2(b)中の上端側)の内径部に可動接触子2の突部23が嵌め込まれ、且つ他端側(図2(b)中の下端側)の内径部にケース3の突部33が嵌め込まれることで位置決めされ、ケース3と可動接触子2の間に圧縮状態で配置される。
可動軸6は、図2(a)及び図2(b)に示すように、上下方向に長い略棒体状に形成され、下端側には電磁石ブロック(図示せず)が接続されている。また、可動軸6は、上端側がケース3の軸支部32に軸支されることでケース3に取り付けられる。
ここで、図2(a)及び図2(b)に示すように接点装置を組み付けた状態では、上向きの弾性力が接圧ばね5から可動接触子2に与えられており、このとき可動接触子2は、保持部材4の天面部41に下側から当接することで上方への移動が規制されている。またこの状態では、図3(a)及び図3(b)に示すように、可動接触子2の第1傾斜面22が保持部材4の天面部41の下面に当接することで、可動接触子2が所定角度で傾斜している。さらに本実施形態では、図3(a)及び図3(b)に示すように、可動接触子2の可動接点部21が保持部材4の天面部41から突出しないように、第1傾斜面22の傾斜角度が設定されている。ここに本実施形態では、保持部材4により移動規制部材が構成されている。
次に、接点装置の動作について図1を参照して説明する。可動軸6が初期位置にある状態では、図1(a)に示すように、可動接触子2の各可動接点部21がともに対応する固定端子1の固定接点部11から開離している。またこのとき、可動接触子2は、第1傾斜面22が保持部材4の天面部41の下面に当接し、所定角度で傾斜している。
図1(a)に示す状態から電磁石ブロック(図示せず)によって可動軸6が上方へ移動すると、それに伴って可動接触子2も上方へ移動し、可動接触子2の各可動接点部21がそれぞれ対応する固定端子1の固定接点部11に接触する(図1(b)では片側のみ図示)。このとき、可動接触子2は、図1(a)と同じ角度で傾斜している。ここに、図1(b)に示す状態は、各可動接点部21がそれぞれ対応する固定接点部11に最初に接触した状態であり、本実施形態では、このとき接触する可動接点部21側の部位が可動側第1接触位置211であり、固定接点部11側の部位が固定側第1接触位置111である。
図1(b)に示す状態から電磁石ブロックによって可動軸6がさらに上方へ移動すると、可動接触子2もさらに上方へ移動しようとするが、可動接触子2は既に固定端子1に接触しているため、固定端子1により接圧ばね5のばね力に抗して下方へ押し下げられる(図1(c)参照)。このとき、固定端子1が可動接触子2を下方へ押し下げることで、可動接触子2が時計回り(図1(b)中の右回り)に回転し、各可動接点部21がそれぞれ対応する固定接点部11の表面に沿って移動する(図1(c)参照)。またこのとき、可動接触子2は、接圧ばね5から上向きの弾性力が与えられており、この弾性力によって、各可動接点部21がそれぞれ対応する固定接点部11に弾接している。
ここに、図1(c)に示す状態は、各可動接点部21がそれぞれ対応する固定接点部11に最終的に接触して通電が行われる状態であり、本実施形態では、このとき接触する可動接点部21側の部位が可動側第2接触位置212であり、固定接点部11側の部位が固定側第2接触位置112である。そして、図1(b)及び図1(c)に示すように、可動側第1接触位置211と可動側第2接触位置212は異なっており、また固定側第1接触位置111と固定側第2接触位置112も異なっている。
また、可動接点部21を固定接点部11から開離させる場合について説明する。図1(c)に示す状態から電磁石ブロックによって可動軸6が下方へ移動すると、可動軸6に取り付けられたケース3も下方へ移動する。このとき、可動接触子2は、可動軸6の移動に伴って第1傾斜面22の一部(最も高い部位)が保持部材4の天面部41の下面に当接する位置まで移動する。さらに、可動軸6が下方に移動すると、可動接触子2は反時計回り(図1(c)中の左回り)に回転し、第1傾斜面22の全面が天面部41の下面に当接した状態になる(図1(b)参照)。
そして、図1(b)に示す状態から電磁石ブロックによって可動軸6が初期位置まで移動すると、可動接触子2もケース3とともに下方へ移動し、可動接点部21が固定接点部11から開離した状態になる(図1(a)参照)。このように、本実施形態では、可動接点部21を固定接点部11から開離させる際にも可動接触子2を回転させているので、可動接点部21と固定接点部11が溶着した場合でも可動接触子2に生じる回転トルクによって溶着部位を引き外すことができる。
上述のように、本実施形態では、可動接点部21が固定接点部11に最初に接触する可動側第1接触位置211と、可動接点部21が固定接点部11に最終的に接触して通電が行われる可動側第2接触位置212とが異なっており、また可動接点部21の可動側第1接触位置211が接触する固定接点部11の固定側第1接触位置111と、可動接点部21の可動側第2接触位置212が接触する固定接点部11の固定側第2接触位置112とが異なっている。従って、可動接点部21が固定接点部11に接触する際にアークが生じ、可動接点部21又は固定接点部11が溶融した場合でも、通電が行われる際には溶融した部位と異なる部位で接触することになるので、通電中に溶融部位が凝固した場合でも可動接点部21と固定接点部11の溶着が起こりにくいという利点がある。
また、可動接点部21と固定接点部11が溶着した場合でも、可動接触子2を回転させることで生じる回転トルクにより溶着部位を引き外すことができ、これにより耐溶着性が向上するという利点もある。さらに、本実施形態のように固定接点部11の表面を凸曲面とした場合には、可動接点部21を滑らかに移動させることができ、これにより可動接触子2を滑らかに回転させることができる。また、本実施形態のように、可動接触子2が保持部材4に当接する接点OFF状態において、保持部材4から可動接点部21が突出しないようにした場合には、接点OFF時における絶縁耐圧性を向上させることができる。
なお本実施形態では、可動接触子2の第1傾斜面22を保持部材4の天面部41に当接させた状態において、可動接点部21が天面部41から突出しないように第1傾斜面22の傾斜角度を設定したが、図4(a)及び図4(b)に示すように、可動接点部21が天面部41から突出するように第1傾斜面22の傾斜角度を設定してもよい。この場合、固定端子1に対して可動接触子2を接離させる際に可動接触子2が回転する角度を大きくすることができ、これにより溶着部位を引き外す力、つまり回転トルクをさらに大きくすることができ、耐溶着性がさらに向上するという利点がある。
また本実施形態では、可動接触子2側に第1傾斜面22を設けたが、図5(a)及び図5(b)に示すように、保持部材4の天面部41側に第1傾斜面42を設けてもよい。この場合、可動接触子2側に第1傾斜面22を設けた場合と同様に、可動接点部21と固定接点部11の溶着が起こりにくい接点装置を提供することができる。
さらに本実施形態では、固定端子1の固定接点部11の表面を可動接触子2側に突出する凸曲面としたが、図6(a)に示すように可動接触子2の可動接点部21の表面も固定端子1側に突出する凸曲面としてもよく、同様に可動接触子2を滑らかに回転させることができる。また、固定接点部11の表面を平坦とし、可動接点部21の表面のみを凸曲面としてもよい。
さらに、図1に示した接点装置の場合、接点OFFの状態(図1(a)に示す状態)では接圧ばね5が捩れた状態になり、安定したばね荷重を確保しにくい可能性がある。そこで、安定したばね荷重を確保するために、図6(b)に示すように、可動接触子2における接圧ばね5との対向面(図6(b)中の下面)に、第1傾斜面22の傾斜方向と反対側に傾斜し且つ傾斜角度が等しい第2傾斜面24を設けてもよい。この場合、可動接触子2の第1傾斜面22が保持部材4の天面部41に当接した状態において、図6(b)に示すように、第2傾斜面24が接圧ばね5の中心軸P1と直交するように配置される。これにより、可動接触子2が傾斜した状態であっても接圧ばね5が捩れることがなく、安定したばね荷重を確保しやすくなる。
(実施形態2)
接点装置の実施形態2について図7を参照して説明する。実施形態1では保持部材4により移動規制部材を構成したが、本実施形態では可動接触子2に磁気吸引力を与えるためのヨーク9により移動規制部材を構成している。なお、固定端子1、可動接触子2、接圧ばね5及び可動軸6については実施形態1と同様であり、同一の符号を付して説明を省略する。
本実施形態の接点装置は、一対の固定端子1と、可動接触子2と、接圧ばね5と、可動軸6と、支持部材7と、連結部材8と、ヨーク9,10とを備える。なお本実施形態では、可動接点部21及び固定接点部11の表面をともに凸曲面としている。
支持部材7は、例えば合成樹脂成型品であって、略円板状に形成された本体部71を有し、本体部71の下部には、可動軸6を軸支するための軸支部72が設けられている。また、本体部71の上面には、接圧ばね5の一端側(図7(b)中の下端側)の内径部に嵌め込まれる突部73が設けられている。
連結部材8は、ヨーク9を支持部材7に連結するためのものであり、それぞれU字状に形成された一対の側壁部81,81を有している。各側壁部81は、それぞれ基端側(図7(a)中の下端側)において支持部材7に取り付けられ、先端側(図7(a)中の上端側)においてヨーク9が取り付けられる。そして、連結部材8は、支持部材7及びヨーク9とともに可動接触子2、接圧ばね5及びヨーク10を配置するための空間を形成する。
ヨーク9,10はともに磁性材料(例えば軟鉄など)からなり、ヨーク9は略矩形板状に形成され、ヨーク10は断面視略U字状に形成されている。また、ヨーク10の下部には、接圧ばね5の他端側(図7(b)中の上端側)の内径部に嵌め込まれる突部101が設けられている。そして、ヨーク10は、図7(b)〜図7(d)に示すように、可動接触子2の長手方向における略中央部において可動接触子2を挟み込むようにして取り付けられる。
ここにおいて、接圧ばね5は、一端側(図7(b)中の下端側)の内径部に支持部材7の突部73が嵌め込まれ、且つ他端側(図7(b)中の上端側)の内径部にヨーク10の突部101が嵌め込まれることで位置決めされ、支持部材7とヨーク10の間に圧縮状態で配置される(図7(d)参照)。
ここで、図7(a)〜図7(d)に示すように接点装置を組み付けた状態では、上向きの弾性力が接圧ばね5から可動接触子2に与えられており、このとき可動接触子2は、ヨーク9に下側から当接することで上方への移動が規制されている。またこの状態では、図7(d)に示すように、可動接触子2の第1傾斜面22がヨーク9の下面に当接することで、可動接触子2が所定角度で傾斜している。ここに本実施形態では、ヨーク9により移動規制部材が構成されている。
次に、接点装置の動作について説明する。可動軸6が初期位置にある状態では、可動接触子2の各可動接点部21がともに対応する固定端子1の固定接点部11から開離している。またこのとき、可動接触子2は、第1傾斜面22がヨーク9の下面に当接し、所定角度で傾斜している。
上記の状態から電磁石ブロック(図示せず)によって可動軸6が上方へ移動すると、それに伴って可動接触子2も上方へ移動し、可動接触子2の各可動接点部21がそれぞれ対応する固定端子1の固定接点部11に接触する。このとき、可動接触子2は、上記所定角度と同じ角度で傾斜している。ここに本実施形態では、実施形態1と同様に、このとき接触する可動接点部21側の部位が可動側第1接触位置(図示せず)であり、固定接点部11側の部位が固定側第1接触位置(図示せず)である。
上記の状態から電磁石ブロックによって可動軸6がさらに上方へ移動すると、可動接触子2も上方へ移動しようとするが、可動接触子2は既に固定端子1に接触しているため、固定端子1により接圧ばね5のばね力に抗して下方へ押し下げられる。このとき、固定端子1が可動接触子2を下方へ押し下げることで、可動接触子2が時計回り(図7(d)中の右回り)に回転し、各可動接点部21がそれぞれ対応する固定接点部11の表面に沿って移動する。またこのとき、可動接触子2は、接圧ばね5から上向きの弾性力が与えられており、この弾性力によって、各可動接点部21がそれぞれ対応する固定接点部に弾接している。
ここに本実施形態では、実施形態1と同様に、このとき接触する可動接点部21側の部位が可動側第2接触位置(図示せず)であり、固定接点部11側の部位が固定側第2接触位置(図示せず)である。そして、実施形態1と同様に、可動側第1接触位置と可動側第2接触位置は異なっており、また固定側第1接触位置と固定側第2接触位置も異なっている。
ここで、各可動接点部21がそれぞれ対応する固定接点部11に接触し、可動接触子2に電流が流れると、可動接触子2の周囲に磁場が発生してヨーク9,10が磁化される。つまり、ヨーク9,10間に磁気吸引力が発生して、ヨーク9,10が互いに引きつけ合う。一方、可動軸6は、電磁石ブロックによってその位置が保たれていることからヨーク9の位置は保持され、ヨーク10がヨーク9から磁気吸引力を受けて可動接触子2を固定端子1側(図7(d)中の上側)へ押圧する。そして、上記磁気吸引力は、接点間が接触する際又は短絡電流等の大電流が可動接触子2に流れた際に、可動接触子2に発生する接点反発力(下向きの力)とは180度反対方向に働く。従って、ヨーク9,10間に働く磁気吸引力は、接点反発力を最も効率よく打ち消す方向に働く力となっている。
上述のように、本実施形態では、実施形態1と同様に、可動接点部21が固定接点部11に最初に接触する可動側第1接触位置(図示せず)と、可動接点部21が固定接点部11に最終的に接触して通電が行われる可動側第2接触位置(図示せず)とが異なっており、また可動接点部21の可動側第1接触位置が接触する固定接点部11の固定側第1接触位置(図示せず)と、可動接点部21の可動側第2接触位置が接触する固定接点部11の固定側第2接触位置(図示せず)とが異なっている。従って、可動接点部21が固定接点部11に接触する際にアークが生じ、可動接点部21又は固定接点部11が溶融した場合でも、通電が行われる際には溶融した部位と異なる部位で接触することになるので、通電中に溶融部位が凝固した場合でも可動接点部21と固定接点部11の溶着が起こりにくいという利点がある。
また、可動接点部21と固定接点部11が溶着した場合でも、可動接触子2を回転させることで生じる回転トルクにより溶着部位を引き外すことができ、これにより耐溶着性が向上するという利点もある。さらに、本実施形態のように、可動接点部21及び固定接点部11の表面をともに凸曲面とした場合には、可動接点部21を滑らかに移動させることができ、これにより可動接触子2を滑らかに回転させることができる。
なお本実施形態では、可動接点部21及び固定接点部11の表面をともに凸曲面としたが、可動接点部21又は固定接点部11の一方の表面のみを凸曲面としてもよく、同様に可動接触子2を滑らかに回転させることができる。また本実施形態では、可動接触子2側に第1傾斜面22を設けたが、ヨーク9側に第1傾斜面を設けてもよい。さらに、可動接触子2の第1傾斜面22の傾斜角度については、可動接触子2がヨーク9に当接した状態で可動接点部21がヨーク9から突出する角度でもいいし、突出しない角度でもよく、適宜設定すればよい。また、実施形態1のように、ヨーク10における接圧ばね5との対向面(図7(d)中の下面)に、可動接触子2の第1傾斜面22の傾斜方向と反対方向に傾斜し且つ傾斜角度が等しい第2傾斜面を設けてもよく、同様に可動接触子2が傾斜した状態であっても接圧ばね5が捩れることがなく、安定したばね荷重を確保しやすくなる。
1 固定端子
2 可動接触子
11 固定接点部
21 可動接点部
111 固定側第1接触位置
112 固定側第2接触位置
211 可動側第1接触位置
212 可動側第2接触位置

Claims (8)

  1. それぞれ先端部に固定接点部を有する一対の固定端子と、
    各々の前記固定接点部に対して接離自在に接触する一対の可動接点部を有する可動接触子とを備え、
    各々の前記可動接点部は、前記固定接点部に最初に接触する可動側第1接触位置と、前記固定接点部に最終的に接触して通電が行われる可動側第2接触位置とが異なっており、
    各々の前記固定接点部は、前記可動側第1接触位置が接触する固定側第1接触位置と、前記可動側第2接触位置が接触する固定側第2接触位置とが異なっていることを特徴とする接点装置。
  2. 前記可動接触子が当接することで前記可動接触子の前記固定端子側への移動を規制する移動規制部材を備え、
    前記可動接触子又は前記移動規制部材の一方には、当接状態において前記可動接触子を傾斜させる第1傾斜面が設けられており、
    前記可動側第1接触位置が前記固定側第1接触位置に接触した状態では前記可動接触子が傾斜した状態にあり、この状態から前記可動接触子を前記固定端子側に押し込むことで前記可動接触子が回転し、前記可動側第2接触位置が前記固定側第2接触位置に接触することを特徴とする請求項1記載の接点装置。
  3. 前記第1傾斜面が前記可動接触子に設けられていることを特徴とする請求項2記載の接点装置。
  4. 前記第1傾斜面が前記移動規制部材に設けられていることを特徴とする請求項2記載の接点装置。
  5. 各々の前記可動接点部の表面が前記固定端子側に突出する凸曲面であることを特徴とする請求項2〜4の何れか1項に記載の接点装置。
  6. 各々の前記固定接点部の表面が前記可動接触子側に突出する凸曲面であることを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の接点装置。
  7. 前記第1傾斜面は、前記可動接触子が前記移動規制部材に当接した状態において前記移動規制部材から前記可動接点部が突出しない角度に設定されていることを特徴とする請求項2〜6の何れか1項に記載の接点装置。
  8. 前記可動接触子に対して前記固定端子側への弾性力を与える接圧ばねを備え、
    前記可動接触子における前記接圧ばねとの対向面には、前記第1傾斜面の傾斜方向と反対方向に傾斜し且つ傾斜角度が等しい第2傾斜面が設けられており、
    前記第2傾斜面は、前記可動接触子が前記移動規制部材に当接した状態において前記接圧ばねの中心軸と直交するように配置されることを特徴とする請求項2〜7の何れか1項に記載の接点装置。
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