JP2014102295A - 表示装置、表示方法及び記録媒体 - Google Patents

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Abstract

【課題】動画ボケの改善が、消費電力を増加させることなく効率良く行えるようにする。
【解決手段】画像表示パネルが表示する画像の書き換えに同期して、画像表示パネルの背面に配置されたバックライト部が有する高分子分散型液晶パネルを駆動して、導光材に入射した光を散乱させる箇所を制御する。そして、高分子分散型液晶パネルで光を散乱させる周期に同期して、導光材に入射させる光を点滅させる。
【選択図】図1

Description

本開示は、画像などを表示する表示装置及び表示方法、並びに表示方法を実行するプログラムを記憶した記録媒体に関し、特にバックライトを備えた表示装置に適用される技術に関する。
液晶表示パネルなどの表示装置においては、動きの速い画像を表示する際に、画像がぼやけて見える、いわゆる動画ボケ(blur)が生じることがある。例えば、液晶表示パネルが、画面上を左から右に高速に移動する物体を表示したとき、その画像を見ている者には、移動する物体の輪郭が不明確な状態に見えてしまう。この動画ボケは、ホールド表示と言われる画像の表示方法に伴って発生するものである。
従来、液晶表示パネルを有した表示装置で、動画ボケを改善する手法としては、例えば液晶表示パネルの背面を照明するバックライトを、画像の表示周期に連動して高速でオン・オフさせて、画像が表示される期間を短くすることが知られている。すなわち、従来のCRT(Cathode Ray Tube)を使った表示装置のように、インパルス表示に近い表示形態とすることで、液晶表示パネルに特有の問題である動画ボケを改善することができる。
図12は、従来のバックライトのオン・オフ制御を行うための構成の例である。図12に示すように、バックライトは、導光板1と、その導光板1に光を入射させる複数の発光ダイオード2a〜2f,3a〜3fとで構成される。図12Aは、導光板1を表面から見た図であり、図12Bは、導光板1を側面から見た図である。
図12Aに示すように、導光板1は、6つの領域1a,1b,1c,1d,1e,1fを備え、それぞれの領域1a〜1fの側面に、各発光ダイオード2a〜2f,3a〜3fを配置する。例えば、領域1aの一方および他方の側面に、発光ダイオード2aおよび2bを配置する。このような導光板の側面に光源を備えたバックライトは、エッジライト方式と称される。
導光板1の各領域1a,1b,1c,1d,1e,1fは、それぞれの側面に配置された発光ダイオードから入射した光により発光し、他の領域に光が伝わらない構成とする。例えば、導光板1の領域1aを発光させる際には、発光ダイオード2a,3aを発光させる。
この図12に示すようなバックライトの表面に液晶表示パネルを配置し、導光板1の6つの領域1a〜1fを順に短時間に発光させる。この6つの領域1a〜1fを順に発光させる処理は、液晶表示パネルが表示する画像の1フィールド期間に行われ、液晶表示パネルの画像が書き換えられた領域から順に発光させる。このようにバックライトの発光を制御することで、バックライトの表面の液晶表示パネルに表示された画像が、それぞれの領域ごとに短時間表示された状態になる。なお、バックライトの発光をオン・オフさせる周期は、表示画像を見ている者がその点滅を認識できない程度の短い周期である必要がある。
このようなバックライトの個別の領域ごとに、オン・オフ制御を行うことで、液晶表示パネルを備えた表示装置は、動画ボケの目立たない画像を表示することができる。
ところで、液晶表示パネルの背面に配置されるバックライトとして、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crystal)と称される高分子分散型液晶を使用することが提案されている。
従来のバックライト用の導光材は、透明な樹脂材料内に散乱材を混入させて成形し、その散乱材の作用で、表面が均一な輝度で発光するようにしてある。これに対して、PDLCを備えたバックライトは、PDLCによる散乱作用で、表面を発光させるものである。PDLCは、光の散乱状態をコントロールすることができる。特許文献1には、PDLCを使用したバックライトの例についての記載がある。
特開2012−141588号公報
液晶表示パネルが表示する画像の動画ボケを防止する手法としては、既に説明したように、画像の表示周期に連動してバックライトが備える光源を高速でオン・オフさせることが知られている。例えば、光源として発光ダイオードを使用した場合、発光ダイオードの駆動部は、画像の表示周期に連動して高速で発光ダイオードをオン・オフさせる。ところが、図12に示すように、発光ダイオードの駆動部が、発光ダイオードの発光領域を切り替えながら、発光ダイオードを順に発光させるようにした場合、バックライトの発光効率が低下する問題がある。
すなわち、図12に示すようにバックライトを6分割して、その6つの領域を順番に発光させたとき、6つの領域を同時に発光させた場合と同じ画像の明るさを得るためには、各発光ダイオードを常時発光時に比べて6倍の明るさで発光させる必要がある。各発光ダイオードを6倍の明るさで発光させることで、液晶表示パネルに表示される画像を見ているユーザには、全ての発光ダイオードを常時点灯させた場合とほぼ同じ明るさに見える。
発光ダイオードを6倍の明るさで発光させるためには、発光ダイオードに供給する電流値を対応して増やす必要がある。ところが発光ダイオードは、電流値が増える程、発熱などによるロスが増える性質がある。したがって、発光ダイオードが6倍の明るさを得るためには、発光ダイオードに6倍を超える電流を流す必要があり、バックライトの消費電力が増えてしまうという問題がある。
図13は、発光ダイオードに流す電流(横軸)と発光輝度(縦軸)との関係を示す図である。この図13に示すように、電流が増える程、輝度の上昇が直線的にならないロスが増えてしまう。図13の例では、電流値が1倍と10倍と20倍の例を示すこの図13から判るように、電流値1倍(発光ダイオード常時点灯時)のときに比べて、10倍や20倍のときには、非常にロスが大きくなってしまう。
したがって、バックライトが備える光源の点灯期間の制御だけで、動画ボケを防止するようにすると、バックライトの消費電力が増加してしまう問題があった。
本開示は、動画ボケの改善が、消費電力を増加させることなく効率良く行えるようにすることを目的とする。
本開示の表示装置は、画像表示パネルと、バックライト部と、光源と、高分子分散型液晶パネル駆動部と、光源駆動部とを備える。
バックライト部は、導光材と高分子分散型液晶パネルとを有する。
光源は、バックライト部の導光材に入射させる光を発光する。
高分子分散型液晶パネル駆動部は、画像表示パネルが表示する画像の書き換えに同期して、バックライト部の高分子分散型液晶パネルを駆動して、導光材に入射した光を散乱させる箇所を制御する。
光源駆動部は、高分子分散型液晶パネルで光を散乱させる周期に同期して、光源を点滅させる。
本開示の表示方法は、画像表示パネルが表示する画像の書き換えに同期して、画像表示パネルの背面に配置されたバックライト部が有する高分子分散型液晶パネルを駆動して、導光材に入射した光を散乱させる箇所を制御することを行う。そして、高分子分散型液晶パネルで光を散乱させる周期に同期して、導光材に入射させる光を点滅させることを行う。
本開示の記録媒体は、コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した記録媒体であり、以下の手順をコンピュータに実行させる。
(a)画像表示パネルが表示する画像の書き換えに同期して、画像表示パネルの背面に配置されたバックライト部が有する高分子分散型液晶パネルを駆動して、導光材に入射した光を散乱させる箇所を制御する手順。
(b)高分子分散型液晶パネルで光を散乱させる周期に同期して、導光材に入射させる光を点滅させる手順。
本開示によると、バックライト部が有する高分子分散型液晶パネルが光を散乱させる箇所の制御と、光源の点滅との2つの制御の組み合わせで、バックライト部が画像表示パネルの背面を照らす状態が決まる。この高分子分散型液晶パネルが光を散乱させる箇所の制御と、光源の点滅との2つの制御状態を、画像表示パネルが表示する画像の書き換えに同期して適切に行うことで、動画ボケの発生を抑えた良好な画像表示ができる。
本開示によると、表示装置は、高分子分散型液晶パネルと光源の2つの要素で、バックライトによる照明状態が制御される。この場合、高分子分散型液晶パネルは光源からの光を効率よく散乱させることができるため、光源の輝度を高くしなくても、画像表示パネルは適切な明るさで背面が照らされる。したがって、光源を効率の良い状態で使用でき、動画ボケの発生を抑える処理が効率良く行える。
本開示の一実施の形態の例による表示装置の構成を示すブロック図である。 本開示の一実施の形態の例によるバックライト部の構成を示す分解斜視図である。 本開示の一実施の形態の例によるバックライト部の領域の分割状態と散乱状態を示す図である。 本開示の一実施の形態の例によるバックライト部の制御状態を示すフローチャートである。 本開示の一実施の形態の例によるタッチ操作の判別による制御状態を示すフローチャートである。 本開示の一実施の形態の例によるバックライト部の制御タイミングを示すタイミング図である。 本開示の一実施の形態の例による輝度制御状態の例(例1)を示すタイミング図である。 本開示の一実施の形態の例による輝度制御状態の例(例2)を示すタイミング図である。 本開示の一実施の形態の例による発光ダイオードの駆動電流と輝度との関係を示す特性図である。 本開示の他の実施の形態の例によるバックライト部の構成を示す平面図(A)及び側面図(B)である。 図10の例の発光ダイオードとPDLCの駆動例を示すタイミング図である。 従来のバックライト部の構成例を示す平面図である。 発光ダイオードの輝度制御時の効率の例を示す特性図である。
本開示の実施の形態の例を、以下の順序で説明する。
1.一実施の形態の表示装置の構成例(図1、図2)
2.高分子分散型液晶パネルの特性(図3)
3.バックライト部の制御処理(図4,図5)
4.制御タイミングの例(図6)
5.輝度制御状態の例(例1:図7)
6.輝度制御状態の例(例1:図8)
7.発光効率の説明(図9)
8.他の実施の形態の例(図10,図11)
9.変形例
[1.一実施の形態の表示装置の構成例]
図1は、本開示の一実施の形態の例の表示装置の構成を示す図である。
図1に示す表示装置は、表示に関係した構成のみを示すが、表示装置は、各種電子機器に組み込まれた表示装置として構成してもよい。例えば、スマートフォンやタブレット端末と称される情報処理機能を有する電子機器に組み込まれた表示装置としてもよい。
図1に示すように、表示装置は、画像などを表示する液晶表示パネル10を備える。液晶表示パネル10の背面には、バックライト部20を有する。液晶表示パネル10の表面には、タッチパネル30を有する。なお、タッチパネル30は、液晶表示パネル10と一体に構成してもよい。
バックライト部20は、導光材と高分子分散型液晶パネル(以下、「PDLCパネル」と称する)とで構成され、側面に光源としての発光ダイオード21を備える。バックライト部20の構成については後述する。
液晶表示パネル10は、画像データ入力端子11に入力した画像データによる表示や、制御部41から指示された画像の表示を行う。画像データ入力端子11に得られる画像データが、画像データ入力部12に供給される。画像データ入力部12は、画像データのサイズ(画素数)やフレーム周波数を、液晶表示パネル10が表示するサイズやフレーム周波数に変換する。そして、画像データ入力部12で入力処理が行われた画像データが、画像データ処理部13に供給される。画像データ処理部13は、液晶表示パネル10での表示特性に合わせた画像データに変換する。また、表示装置の制御部41からの指示に基づいて、画像データ処理部13が表示画像の加工などを行う。
画像データ処理部13で処理された画像データが、表示駆動部14に供給される。表示駆動部14は、供給される画像データに基づいた液晶表示パネル10での画像表示の駆動を行う。液晶表示パネル10は、供給される画像データの1フレームごとに画像が書き換えられる。
バックライト部20に配置された発光ダイオード21は、光源駆動部22の制御で発光する。光源駆動部22は、発光ダイオード21を連続点灯させる場合と、画像データのフレーム周期に同期して点滅さる場合とがある。表示装置の制御部41からの指令で、光源駆動部22がいずれかの発光状態を設定する。
バックライト部20が備えるPDLCパネルは、PDLCパネル駆動部23により光の散乱状態が制御される。表示装置の制御部41からの指令で、PDLCパネル駆動部23が、PDLCパネルの散乱状態を設定する。
タッチパネル30は、液晶表示パネル10の表面に、ユーザの指やペンなどが接触(又は接近)したことを検出したとき、タッチ検出データを出力する。タッチパネル30が出力するタッチ検出データが、タッチ判別部31に供給される。タッチ判別部31は、供給されるタッチ検出データで示されるタッチ位置の変化状態から、タッチ操作の種類や指示方向などを判別する。タッチ判別部31が判別したタッチ操作に関するデータが、制御部41に供給される。制御部41は、供給されるタッチ操作状態に応じて、画像データ処理部13に指示を送り、表示画像を変化させる。
制御部41は、メモリ42に記憶されたプログラムを読み出し、そのプログラムの実行により、液晶表示パネル10での画像表示やバックライト部20での照明状態を制御する。このとき、制御部41は、タッチ判別部31が判別したタッチパネル30でのタッチ検出状態や、現在表示中の画像がどのアプリケーションの実行による画像であるかなどを判別する。そして、制御部41がバックライト部20での照明状態を制御する際に、判別したタッチ検出状態や画像の種類を参照する。制御部41によるバックライト部20の具体的な制御状態の詳細は後述する。
また、表示装置は、操作キーなどで構成される操作部43を有し、操作部43が検出したキー操作などの情報が、制御部41に供給される。制御部41は、操作部43から供給される情報に基づいて、動作モードの選択などを行う。
図2は、液晶表示パネル10とバックライト部20とタッチパネル30との配置状態の例を、分解して示す図である。
図2に示すように、液晶表示パネル10の背面(図2での下側)には、バックライト部20を配置する。そして、液晶表示パネル10の表面(図2での上側)には、タッチパネル30を配置する。タッチパネル30は、液晶表示パネル10と一体化してもよい。
バックライト部20は、透明な樹脂板で構成される導光材210と、その導光材210に張り合わされたPDLCパネル220とを備える。そして、導光材210の少なくとも1つの側面に、光源である発光ダイオード21を必要な個数配置する。発光ダイオード21は、例えば白色に発光するものを使用する。図2の例では、導光材210の1つの側面に5個の発光ダイオード21を配置した例を示す。発光ダイオード21が発光することで、この発光ダイオード21からの光が、導光材210に入射する。
PDLCパネル220は、高分子分散型液晶を使った光の散乱状態を制御できるパネルであり、PDLCパネル駆動部23(図1)が、PDLCパネル220の散乱状態を設定する。この場合、PDLCパネル220は、複数の領域に分割してあり、PDLCパネル駆動部23は、それぞれの領域ごとに光を散乱させる状態(白濁した状態)と、光を散乱させず透明な状態とのいずれかに設定する。
PDLCパネル220が光を散乱させる状態であるとき、導光材210に入射した光がPDLCパネル220で散乱して、液晶表示パネル10の背面に入射するようになる。発光ダイオード21が白色光を発光するため、PDLCパネル220が光を散乱させる状態のときには、PDLCパネル220が白色で発光する。
PDLCパネル220が光を散乱しない状態であるときには、透明な導光材210に入射した光は、液晶表示パネル10には入射しない。
なお、図2の例では、導光材210の下側にPDLCパネル220を配置した例を示すが、PDLCパネル220は、導光材210の上側(液晶表示パネル10が配置される側)に配置するようにしてもよい。
[2.高分子分散型液晶パネルの特性]
次に、図3を参照して、PDLCパネル220の分割状態と光の散乱特性について説明する。
図3Aは、PDLCパネル220を複数の領域に分割した状態を示す図である。図3Bは、その複数の領域での散乱状態の例を示す図である。図3Bの横軸は発光範囲を示し、縦軸は輝度を示す。
PDLCパネル220は、図3Aに示すように、6つの領域20a,20b,20c,20d,20e,20fに分割する。この例では、それぞれの領域20a〜20fの大きさは等しい。発光ダイオード21は、例えば領域20aと隣接した側面に配置する。発光ダイオード21の配置位置は1つの例であり、その他の位置に配置してもよい。
また、6つの領域20a〜20fは、バックライト部20と重ねて配置された液晶表示パネル10に画像が書き込まれる状態に対応して設定する。すなわち、液晶表示パネル10に多数配置された画素への画像の書き込みが、水平ライン単位で行われるとき、それぞれの領域20a〜20fは、所定数の水平ラインに対応した領域にする。
この図3Aに示すような分割状態で、例えばPDLCパネル220の全ての領域20a〜20fが光を散乱する状態のとき、バックライト部20は、図3Bに示すように、全ての領域20a〜20fが、輝度L1で発光する。したがって、このときには、バックライト部20は、輝度L1で液晶表示パネル10の背面全体を照らすようになる。輝度L1は、発光ダイオード21の発光輝度により決まる。
そして、PDLCパネル220の3つの領域20c,20d,20eだけが光が散乱する状態のときには、バックライト部20は、図3Bに示すように、この3つの領域20c〜20eが、輝度L1の約2倍程度の輝度L2で発光する。
さらに、PDLCパネル220の1つの領域20dだけが光が散乱する状態のときには、バックライト部20は、図3Bに示すように、この1つの領域20dが、輝度L1の約6倍程度の輝度L3で発光する。なお、輝度L1,L2,L3のいずれの場合も、発光ダイオード21の発光輝度は同じである。図3Bに示した光を散乱させる領域の選定状態は1つの例であり、散乱させる面積が同じであれば、図3Bの例とは別の領域を散乱させた場合にも同じ発光輝度になる。
このように、バックライト部20の発光輝度は、PDLCパネル220を散乱させる領域の面積の変化に比例して変化する。但し、図3に示した輝度の変化例は理想的な状態を示し、実際には2倍や6倍などの面積に比例した輝度値から若干低下することがある。
PDLCパネル220の各領域20a〜20fの光の散乱状態は、PDLCパネル駆動部23により設定される。このPDLCパネル駆動部23によるPDLCパネル220の各領域20a〜20fの散乱状態の設定は、制御部41からの指令に基づく。
[3.バックライト部の制御処理]
図4及び図5のフローチャートは、液晶表示パネル10が画像を表示した状態で、制御部41がバックライト部20の発光を制御する処理の例を示す図である。
まず、図4のフローチャートに示すように、制御部41は、タッチパネル30でのタッチ検出があるか否かを判断する(ステップS11)。ここで、タッチ操作がないと判断したとき、制御部41は、現在の画像表示が、動きの速い画像の可能性があるか否かを判断する(ステップS12)。このステップS12での動きの速い画像の可能性がある場合とは、例えば表示する画像の種類が、各種動画コンテンツである場合などである。逆に、表示する画像の種類が、静止画や文字入力画面などの場合には、制御部41は、動きの速い画像の可能性がないとする。
ステップS12で動きの速い画像の可能性がないと判断した場合、制御部41は、バックライト部20の制御を行わない状態とする(ステップS13)。ここでのバックライト部20の制御を行わないとは、PDLCパネル220が、全面的に光を散乱させる状態であると共に、各発光ダイオード21が常時連続点灯した状態である。このようにしたとき、バックライト部20は、全ての領域20a〜20fが、均一な輝度で連続的に発光する。
ステップS13でのバックライト部20の連続点灯を行った後、ステップS11の判断に戻る。
そして、ステップS11でタッチ操作を検出した場合と、ステップS12で動きが速い画像の可能性があると判断した場合には、制御部41は、バックライト部20の制御を行う状態とする(ステップS14)。このときには、ステップS11で検出したタッチパネル30のタッチ操作状態や画像の種類に基づいて、制御部41がバックライト部20の点灯制御状態を決める。制御部41が点灯制御状態を決める具体的な処理の例については後述する。制御部41が決めた点灯制御状態に基づいて、制御部41が光源駆動部22とPDLCパネル駆動部23に指令を送る。
ステップS14でバックライト部20の点灯制御状態を決めた後、制御部41は、その点灯制御状態を決めてから所定時間が経過したか否かを判断し(ステップS15)、所定時間が経過するまでステップS14での点灯制御を継続させる。
そして、ステップS15で所定時間が経過したと判断したとき、制御部41は、ステップS11の判断に戻る。
図5のフローチャートは、制御部41がバックライト部20の制御を行う場合の、タッチ操作に基づいた制御例を示す図である。
まず、制御部41は、タッチ判別部31が判別したタッチ操作の種類の情報を取得する(ステップS21)。そして、制御部41は、取得したタッチ操作の種類が、画像の高速移動を伴うタッチ操作であるか否かを判断する(ステップS22)。ここでの画像の高速移動を伴うタッチ操作には、例えばフリックやピンチがある。フリックは、画面を指で弾くように触れることで、その弾いた方向に画像をスクロールさせる操作である。ピンチは、画面を2本の指でタッチし、そのタッチした指の間隔が狭くなるとき画面を縮小させ、タッチした指の間隔が広くなるとき画面を拡大させる操作である。これらの操作は、比較的高速で画像が移動する操作である。
そして、画像の高速移動を伴うタッチ操作であると判断したとき、制御部41は、予め用意された制御状態を決めるルックアップテーブルを参照して、PDLCパネル220の駆動状態と発光ダイオード21の点灯制御状態を決める(ステップS23)。ルックアップテーブルのデータは、例えばメモリ42が記憶する。
例えば、タッチ操作に基づいた画像の動きが高速である場合には、ルックアップテーブルのデータに基づいて、発光ダイオード21の1回ごとの点灯時間を短くし、発光がオンになるオンデューティーを短くする。このようにすることで、動画ボケの発生抑制を優先した表示になる。但し、発光がオンになるオンデューティーが短いことに対応して、バックライト部20の輝度、つまり表示画像の輝度が低下する。なお、この状態のときには、光源駆動部22が発光ダイオード21に供給する電流を増やして、発光輝度を上げることで、バックライト部20の輝度の低下をそれなりに防ぐことができる。
また、例えば、タッチ操作に基づいた画像の動きがそれほど速くない場合には、ルックアップテーブルのデータに基づいて、発光ダイオード21の1回ごとの点灯時間を比較的長くし、発光がオンになるオンデューティーを長くする。このようにすることで、画像の明るさを優先した表示になる。
また、ステップS22で画像の閾値以上の高速の移動を伴うタッチ操作でないと判断したとき、制御部41は、バックライト部20の制御を行わない状態とする。このバックライト部20の制御を行わない状態は、ステップS13で行われる制御と同じである。すなわち、PDLCパネル220が、全面的に光を散乱させる状態であると共に、各発光ダイオード21が常時連続点灯した状態である。
図5のフローチャートでは、図4のフローチャートのステップS11でタッチ操作を検出した場合の、制御部41でのステップS14での処理について示した。これに対して、図4のフローチャートのステップS12で、動きの速い画像の可能性があることを検出した場合には、制御部41は、ステップS23のバックライト部20の制御を行う状態とする。あるいは、動きの速い画像の可能性があることを検出した場合に、制御部41は、実際に画像データ処理部13などが扱う表示画像の状態を判別して、ステップS23のバックライト部20の制御を行うか否か判断するようにしてもよい。
[4.制御タイミングの例]
図6は、制御部41がPDLCパネル220と発光ダイオード21を制御する状態の例を示すタイミング図である。
ここでは、例えば液晶表示パネル10が、ラインH101〜H700の600本のラインを有するものとする。そして、100本ごとのラインが、PDLCパネル220の1つの領域に対応しており、それぞれのラインが対応した領域での発光で照明される。各ラインと、PDLCパネル220の領域20a〜20fとの関係は以下の通りである。
ラインH101〜ラインH200→PDLCパネル220の領域20aで照明
ラインH201〜ラインH300→PDLCパネル220の領域20bで照明
ラインH301〜ラインH400→PDLCパネル220の領域20cで照明
ラインH401〜ラインH500→PDLCパネル220の領域20dで照明
ラインH501〜ラインH600→PDLCパネル220の領域20eで照明
ラインH601〜ラインH700→PDLCパネル220の領域20fで照明
図6Aは、それぞれのラインH101〜H700への画像データの書き込みが開始されるタイミングと、各領域20a〜20fが白濁(散乱状態)するタイミングを示し、図6Bは発光ダイオード21が発光するタイミングを示す。
図6Aに示すように、ラインH101では、各フレーム期間のタイミングt101に、画像データの書き込みが開始される。ラインH102では、タイミングt101よりも若干遅れたタイミングt102に、画像データの書き込みが開始される。以下、同様に1ラインずつ書き込みタイミングがシフトして行き、ラインH700ではタイミングt700に画像データの書き込みが開始される。
そして、それぞれのラインへの画像の書き込みが開始されてから、その書き込まれた画像データ(電圧)による画素の透過率が安定したとき、PDLC駆動部23が各領域を単位として白濁させる。例えば、ラインH101〜ラインH200に対応した領域20aは、各ラインH101〜ラインH200への書き込みが開始されたタイミングから、ある程度時間が経過した期間P1に、PDLC駆動部23が白濁させる。
ラインH201〜ラインH300に対応した領域20bについても、そのラインH201〜ラインH300への書き込みが開始されたタイミングから、ある程度時間が経過した期間P2に、PDLC駆動部23が白濁させる。
以下、同様に、一定期間ずつシフトした期間P3,P4,P5,P6に、PDLC駆動部23が領域20c,20d,20e,20fを白濁させる。
そして、光源駆動部22が、PDLCパネル220の6つの領域20a〜20fがそれぞれ個別に白濁している期間内に、発光ダイオード21を発光させる。例えば、領域20aだけが白濁した期間P1内に、発光ダイオード21が1回発光する。また、領域20bだけが白濁した期間P2内に、発光ダイオード21が1回発光する。このようにして、1フレーム期間内に、発光ダイオード21が6回発光する。
各ラインでの画像データの書き込み状態とPDLCパネル220の白濁状態と発光ダイオード21の発光タイミングとのより詳細なタイミングの例は、後述する(図7および図8で説明)。
なお、発光ダイオード21のそれぞれの発光時には、例えば駆動電流を等しくして、同じ輝度で発光させる。あるいは、画像の状態に応じて、光源駆動部22が各発光時の発光輝度を制御するようにしてもよい。
この図6に示すように制御が行われることで、バックライト部20は、それぞれの領域20a〜20fごとに、各領域が光を散乱する期間と発光ダイオード21が発光する期間が重なった間だけ発光する。このようにそれぞれの領域20a〜20fが1フレーム期間内の短時間だけ発光することで、液晶表示パネル10が表示する画像の動画ボケを抑制することができる。
ここで、PDLCパネル220は、図3を用いて説明したように、光を散乱する領域の面積が狭くなることに対応して、発光輝度が高くなる性質がある。したがって、発光ダイオード21の発光輝度が連続点灯時と同じか、あるいは点灯期間と消灯期間の比率に対応して発光輝度を高くする程度で、バックライト部20の平均的な発光輝度を全面的な連続点灯時とほぼ等しくすることができる。このため、光源である発光ダイオード21が、発光効率の良い範囲で使用でき、効率の良い低消費電力で動画ボケの改善が行える効果を有する。
しかも、本実施の形態の例の場合には、タッチ操作で画像が高速で動く可能性がある場合や、表示画像が動きの速い画像の可能性がある場合にだけ、制御部41が対応した制御を行うので、より効率のよい表示制御が行える。つまり、動画ボケが目立つ可能性が高い画像を表示するときだけ、制御部41は、PDLCパネル220と発光ダイオード21を制御するため、適切な表示形態となる。
[5.輝度制御状態の例(例1)]
図7は、制御部41が液晶表示パネル10への画像データの書き込みに同期して、PDLCパネル220と発光ダイオード21を制御する状態の例(例1)を示すタイミング図である。
図7Aは、液晶表示パネル10が表示する画像の特定位置の画素の輝度の変化を示す。
図7Bは、液晶表示パネル10に画像データの書き込みのために印加する電圧V1と、液晶表示パネル10の光の透過率τ1の変化を示す。この図7Bに示すように、液晶表示パネル10に印加する電圧V1が変化することで透過率τ1も対応して変化するが、透過率τ1の変化にはある程度の遅れが生じる。
図7Cは、PDLCパネル220が白濁している状態か透明かの状態を示す。図7Bに示す透過率τ1が画像データの書き込みに対応して変化して安定したタイミングで、図7Cに示すように、PDLCパネル220を白濁させる。
図7Dは、発光ダイオード21が点灯している期間を示す。この図7の例では、発光ダイオード21の点灯時の輝度は、いずれのタイミングでも同じであり、1回ごとの発光時間w1も全てのタイミングで同じである。図7Dに示すように、PDLCパネル220が白濁している期間のほぼ中央のタイミングで、光源駆動部22が発光ダイオード21を点灯させる。
この図7に示すように、制御部41が液晶表示パネル10に画像データの書き込みに同期して、PDLCパネル220の白濁と発光ダイオード21の点灯の制御を行うことで、図7Aに示すように液晶表示パネル10の表示輝度を適正に制御することができる。
[6.輝度制御状態の例(例2)]
図8は、制御部41が液晶表示パネル10への画像データの書き込みに同期して、PDLCパネル220と発光ダイオード21を制御する状態の例(例2)を示すタイミング図である。この図8の例は、発光ダイオード21の発光時間を変化させる例である。
図8Aは、液晶表示パネル10が表示する画像の特定位置の画素の輝度の変化を示す。
図8Bは、液晶表示パネル10に画像データの書き込みのために印加する電圧V1と、液晶表示パネル10の光の透過率τ1の変化を示す。図8Bに示す電圧V1及び透過率τ1は、図7Bに示す電圧V1及び透過率τ1と同じである。
図8Cは、PDLCパネル220が白濁している状態か透明かの状態を示す。図8Dは、発光ダイオード21が点灯している期間を示す。この図8の例では、発光ダイオード21の点灯時の輝度はいずれのタイミングでも同じであるが、1回ごとの発光時間の幅w11,w12,w13,w14・・・は、それぞれの発光タイミングごとに異なる。
この図8に示すように、制御部41が発光ダイオード21の発光期間の制御を行うことで、図8Aに示すようにバックライト部20全体としての輝度を、図7の例よりも大きく変化させることができる。
[7.発光効率の説明]
図9は、本実施の形態の例での発光効率の変化を示す特性図である。
本実施の形態の例の場合には、制御部41は、PDLCパネル220の制御と発光ダイオードの比較的狭い範囲での発光輝度の制御とで、バックライト部20の輝度制御を行うようにした。このため、輝度を上げることによるロスはほぼ直線的な増加で、輝度が高い状態でも比較的低いロスに抑えることができ、従来例として図13に示したような高い発光時の大きなロスの発生がない。したがって、消費電力を抑えた効率のよいバックライトの発光輝度制御が行える効果を有する。このように低消費電力化が図れることで、例えば本開示の表示装置は、電池駆動が行われるモバイル機器に好適である。
[8.他の実施の形態の例]
図10及び図11は、本開示の他の実施の形態の例のバックライト部の構成を示す図である。
図10はバックライト部の構成を示し、図10Aは上面から見た図であり、図10Bは側面から見た図である。図10に示すように、バックライト部が備える導光材210′は、3つの領域210a,210b,210cに分割する。そして、それぞれの領域210a,210b,210cごとに、個別に発光ダイオード21a,21b,21cを配置する。例えば、発光ダイオード21aを発光させたとき、導光材210′の領域210aに光が入射する。
そして、PDLCパネル220′として、導光材210′を分割した方向とは直交する方向に、6つの領域221,222,223,224,225,226に分割し、それぞれの領域221〜226で個別に光の散乱状態が制御できるようにする。
この図10に示す構成とすることで、バックライト部は、図10Aに示すように、18個の領域221a〜226a,221b〜226b,221c〜226cで輝度が個別に制御できるようになる。18個の領域221a〜226a,221b〜226b,221c〜226cは、導光材210′の3分割とPDLCパネル220′の6分割とを掛け合わせて形成される領域である。
図11は、各発光ダイオード21a〜21cの輝度と、PDLCパネル220′の6つの領域221〜226の散乱状態の時間での変化例を示すタイミング図である。
図11A〜図11Cは、各発光ダイオード21a〜21cの輝度の例を示す。図11D〜図11Iは、PDLCパネル220′の6つの領域221〜226の散乱状態の例を示す。
例えば、図11に示した最初のタイミングでは、領域221が光を散乱し、発光ダイオード21aが強く発光し、発光ダイオード21bが弱く発光し、発光ダイオード21cが消灯した状態である。このとき、図10Aに示した領域221aが高い輝度で発光し、領域221bが弱い輝度で発光し、領域221cが発光しない状態になる。他の領域222a〜226a,222b〜226b,222c〜226cは発光しない状態である。以後のタイミングについても、各発光ダイオード21a〜21cの輝度に応じて、各領域の発光状態を細かく制御できる。
この図10に示す構成のバックライト部を用意して、PDLCパネル220′の領域ごとの散乱状態の制御と発光ダイオード21a〜21cの制御とにより、より細かい発光状態の制御が可能になる。
[9.変形例]
なお、ここまでの実施の形態の例で説明したバックライト部の構成や制御例は、一例を示したものであり、それぞれの例に限定されるものではない。例えば、図1や図3の例では、PDLCパネル220の散乱する範囲を6つに分割した例を示したが、本発明は、分割数や分割する方向などは図示の例に限定されるものではない。光源としての発光ダイオード21を配置する位置についても、本発明は、図3などに示した例に限定されるものではない。
また、バックライト部は、光源として発光ダイオードを使用した例を示したが、その他の光源を使用したバックライト部でもよい。
また、図1に示した例では、制御部41がPDLCパネル220の散乱状態や発光ダイオード21の発光状態を制御する表示装置として構成した。これに対して、例えば図4のフローチャートや図5のフローチャートに示す処理手順を実行するプログラムを作成して、そのプログラムを、PDLCパネルを備えたコンピュータに実装させることで、同様の機能を実現するようにしてもよい。ここでのコンピュータは、プログラムを実行する機能を備えた情報処理装置であることを意味し、例えばスマートフォンやタブレット端末など、プログラムの実装が可能な様々な機器が含まれる。また、プログラムは、各種記録媒体に記録させることで、コンピュータに受け渡すことが可能になる。
なお、本開示は以下のような構成も取ることができる。
(1)
画像表示パネルと、
前記画像表示パネルの背面に配置されて、導光材と高分子分散型液晶パネルとを有するバックライト部と、
前記バックライト部の導光材に入射させる光を発光する光源と、
前記画像表示パネルが表示する画像の書き換えに同期して、前記バックライト部の高分子分散型液晶パネルを駆動して、前記導光材に入射した光を散乱させる箇所を制御する高分子分散型液晶パネル駆動部と、
前記高分子分散型液晶パネルで光を散乱させる周期に同期して、前記光源を点滅させる光源駆動部とを備える
表示装置。
(2)
前記高分子分散型液晶パネル駆動部は、前記高分子分散型液晶パネルを分割した複数の領域で個別に光を散乱させるように前記高分子分散型液晶パネルを駆動し、
前記光源駆動部は、前記画像表示パネルのそれぞれの領域を散乱させる間に設定した特定期間内に前記光源を発光させる
前記(1)に記載の表示装置。
(3)
前記画像表示パネルの表面への物体の接触又は接近を検出するタッチパネルと、
前記タッチパネルでの検出状態に基づいて、接触又は接近した物体による操作指示を判別するタッチ操作判別部とをさらに備え、
前記タッチ操作判別部が判別した操作指示に基づいて、前記高分子分散型液晶パネル駆動部による複数の領域を個別に散乱させる駆動と、前記光源駆動部による特定期間内に光源を発光させる駆動とを行う
前記(2)に記載の表示装置。
(4)
前記タッチ操作判別部が判別した操作指示は、前記画像表示パネルが表示した画像の一部又は全体の移動を伴う操作指示である
前記(3)に記載の表示装置。
(5)
前記操作指示を判別しないとき、前記光源駆動部は前記光源を連続発光させ、前記高分子分散型液晶パネル駆動部は前記高分子分散型液晶パネルの全面で光を散乱させる
前記(3)又は(4)に記載の表示装置。
(6)
前記画像表示パネルが表示する画像の状態又は種類に応じて、前記高分子分散型液晶パネル駆動部により複数の領域で個別に光を散乱させる駆動と、前記光源駆動部により特定期間内に光源を発光させる駆動とを行う
前記(2)〜(5)のいずれか1項に記載の表示装置。
(7)
前記光源駆動部が光源を発光させる特定期間の時間幅で、前記バックライト部の明るさを制御する
前記(2)〜(6)のいずれか1項に記載の表示装置。
(8)
前記バックライト部の導光材を、前記複数の領域とは異なる分割状態で複数に分割し、分割したそれぞれの導光材ごとに個別に前記光源を配置し、
前記高分子分散型液晶パネル駆動部により前記高分子分散型液晶パネルを散乱させる領域の選択と、前記光源駆動部により点灯させる前記光源の選択との組み合わせで、前記画像表示パネルの背面を照らす箇所を変化させる
前記(2)〜(7)のいずれか1項に記載の表示装置。
(9)
画像表示パネルが表示する画像の書き換えに同期して、前記画像表示パネルの背面に配置されたバックライト部が有する高分子分散型液晶パネルを駆動して、前記バックライト部が有する導光材に入射した光を散乱させる箇所を制御することと、
前記高分子分散型液晶パネルで光を散乱させる周期に同期して、前記導光材に光を入射させる光源を点滅させることとを含む
表示方法。
(10)
画像表示パネルが表示する画像の書き換えに同期して、前記画像表示パネルの背面に配置されたバックライト部が有する高分子分散型液晶パネルを駆動して、前記バックライト部が有する導光材に入射した光を散乱させる箇所を制御する手順と、
前記高分子分散型液晶パネルで光を散乱させる周期に同期して、前記導光材に光を入射させる光源を点滅させる手順とを、
コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
記録媒体。
また、本発明は上述した実施の形態例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した本発明の要旨を逸脱しない限りその他種々の応用例、変形例を取り得ることは勿論である。
1…導光板、2a〜2f,3a〜3f…発光ダイオード、10…液晶表示パネル、11…画像データ入力端子、12…画像データ入力部、13…画像データ処理部、14…表示駆動部、20…バックライト部、21,21a〜21c…発光ダイオード、22…光源駆動部、23…PDLCパネル駆動部、30…タッチパネル、31…タッチ判別部、41…制御部、42…メモリ、43…操作部、210…導光材、220…PDLCパネル(高分子分散型液晶パネル)

Claims (10)

  1. 画像表示パネルと、
    前記画像表示パネルの背面に配置されて、導光材と高分子分散型液晶パネルとを有するバックライト部と、
    前記バックライト部の導光材に入射させる光を発光する光源と、
    前記画像表示パネルが表示する画像の書き換えに同期して、前記バックライト部の高分子分散型液晶パネルを駆動して、前記導光材に入射した光を散乱させる箇所を制御する高分子分散型液晶パネル駆動部と、
    前記高分子分散型液晶パネルで光を散乱させる周期に同期して、前記光源を点滅させる光源駆動部とを備える
    表示装置。
  2. 前記高分子分散型液晶パネル駆動部は、前記高分子分散型液晶パネルを分割した複数の領域で個別に光を散乱させるように前記高分子分散型液晶パネルを駆動し、
    前記光源駆動部は、前記画像表示パネルのそれぞれの領域を散乱させる間に設定した特定期間内に前記光源を発光させる
    請求項1記載の表示装置。
  3. 前記画像表示パネルの表面への物体の接触又は接近を検出するタッチパネルと、
    前記タッチパネルでの検出状態に基づいて、接触又は接近した物体による操作指示を判別するタッチ操作判別部とをさらに備え、
    前記タッチ操作判別部が判別した操作指示に基づいて、前記高分子分散型液晶パネル駆動部による複数の領域を個別に散乱させる駆動と、前記光源駆動部による特定期間内に光源を発光させる駆動とを行う
    請求項2記載の表示装置。
  4. 前記タッチ操作判別部が判別した操作指示は、前記画像表示パネルが表示した画像の一部又は全体の移動を伴う操作指示である
    請求項3記載の表示装置。
  5. 前記操作指示を判別しないとき、前記光源駆動部は前記光源を連続発光させ、前記高分子分散型液晶パネル駆動部は前記高分子分散型液晶パネルの全面で光を散乱させる
    請求項4記載の表示装置。
  6. 前記画像表示パネルが表示する画像の状態又は種類に応じて、前記高分子分散型液晶パネル駆動部により複数の領域で個別に光を散乱させる駆動と、前記光源駆動部により特定期間内に光源を発光させる駆動とを行う
    請求項2記載の表示装置。
  7. 前記光源駆動部が光源を発光させる特定期間の時間幅で、前記バックライト部の明るさを制御する
    請求項2記載の表示装置。
  8. 前記バックライト部の導光材を、前記複数の領域とは異なる分割状態で複数に分割し、分割したそれぞれの導光材ごとに個別に前記光源を配置し、
    前記高分子分散型液晶パネル駆動部により前記高分子分散型液晶パネルを散乱させる領域の選択と、前記光源駆動部により点灯させる前記光源の選択との組み合わせで、前記画像表示パネルの背面を照らす箇所を変化させる
    請求項2記載の表示装置。
  9. 画像表示パネルが表示する画像の書き換えに同期して、前記画像表示パネルの背面に配置されたバックライト部が有する高分子分散型液晶パネルを駆動して、前記バックライト部が有する導光材に入射した光を散乱させる箇所を制御することと、
    前記高分子分散型液晶パネルで光を散乱させる周期に同期して、前記導光材に光を入射させる光源を点滅させることとを含む
    表示方法。
  10. 画像表示パネルが表示する画像の書き換えに同期して、前記画像表示パネルの背面に配置されたバックライト部が有する高分子分散型液晶パネルを駆動して、前記バックライト部が有する導光材に入射した光を散乱させる箇所を制御する手順と、
    前記高分子分散型液晶パネルで光を散乱させる周期に同期して、前記導光材に光を入射させる光源を点滅させる手順とを、
    コンピュータに実行させるためのプログラムを記録した
    記録媒体。
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