JP2014101936A - 等速自在継手 - Google Patents
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Abstract
【課題】
ドライブシャフトのアウトボード側に装着される等速自在継手の軽量化、低コスト化を図ること。また、かかる用途に適合する等速自在継手を提供すること。
【解決手段】
内側トルク伝達面11が形成された内側継手部材1と、外側トルク伝達面21が形成された外側継手部材2と、内側トルク伝達面11に接触する内側面3a、および外側トルク伝達面21に接触する外側面3bを有するトルク伝達部材3とを備え、内側トルク伝達面11が、継手中心Oから等距離オフセットされた位置に曲率中心C1〜C3を有する球面であり、内側トルク伝達面11が、同じ曲率中心C1〜C3を有する二つを一組として、異なる位置に曲率中心C1〜C3を有する複数組からなり、トルク伝達部材3が、その内側面3aを内側トルク伝達面11に嵌合させた状態で外側継手部材2に対して継手中心線方向に移動するように構成した。
【選択図】図2
ドライブシャフトのアウトボード側に装着される等速自在継手の軽量化、低コスト化を図ること。また、かかる用途に適合する等速自在継手を提供すること。
【解決手段】
内側トルク伝達面11が形成された内側継手部材1と、外側トルク伝達面21が形成された外側継手部材2と、内側トルク伝達面11に接触する内側面3a、および外側トルク伝達面21に接触する外側面3bを有するトルク伝達部材3とを備え、内側トルク伝達面11が、継手中心Oから等距離オフセットされた位置に曲率中心C1〜C3を有する球面であり、内側トルク伝達面11が、同じ曲率中心C1〜C3を有する二つを一組として、異なる位置に曲率中心C1〜C3を有する複数組からなり、トルク伝達部材3が、その内側面3aを内側トルク伝達面11に嵌合させた状態で外側継手部材2に対して継手中心線方向に移動するように構成した。
【選択図】図2
Description
本発明は、自動車等の車両や各種産業機械において動力伝達に用いられる等速自在継手に関する。
等速自在継手には、角度変位のみを許容する固定型等速自在継手と角度変位および軸方向変位(プランジング)の双方を許容する摺動型等速自在継手とがある。この二種類の等速自在継手は、用途に応じて適宜使い分けがなされており、例えば、自動車のドライブシャフトでは、そのアウトボード側(車輪側)に固定型等速自在継手が使用され、そのインボード側(デフ側)に摺動型等速自在継手が使用されている。
ドライブシャフトに使用される固定型等速自在継手としては、ツェッパ型等速自在継手やアンダーカットフリー型等速自在継手等が知られており、下記の特許文献1には、複数のトラック溝を形成した球状内面を備える外側継手部材と、複数のトラック溝を形成した球状外面を備える内側継手部材と、外側継手部材のトラック溝と内側継手部材のトラック溝とで形成された楔形のボールトラックに配置したボールと、外側継手部材の球状内面と内側継手部材の球状外面との間に配置され、ボールを保持する保持器とを備えたツェッパ型等速自在継手が開示されている。
ところで、近時の自動車業界における車体の軽量化、製造コストの削減等への要求の高まりに伴って、車体に搭載されるドライブシャフトの軽量化および低コスト化が要請されている。このような事情に鑑みて、ドライブシャフトの重量や製造コストを大きく左右する等速自在継手の軽量化、低コスト化をさらに進める必要がある。
そこで、本発明は、ドライブシャフトのアウトボード側に装着される等速自在継手の軽量化、低コスト化を図ることを目的とする。また、かかる用途に適合する等速自在継手を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明は、ドライブシャフトのアウトボード側に装着される等速自在継手であって、外周面の円周方向複数個所に内側トルク伝達面が形成された内側継手部材と、内周面に前記内側トルク伝達面のそれぞれと対向する複数の外側トルク伝達面が形成された外側継手部材と、内側継手部材の内側トルク伝達面に接触する内側面、および外側継手部材の外側トルク伝達面に接触する外側面をそれぞれに有する複数のトルク伝達部材とを備え、各内側トルク伝達面が、継手中心面上で継手中心から等距離オフセットされた複数位置のうち、いずれかの位置に曲率中心を有する球面であり、各内側トルク伝達面が、同じ曲率中心を有する二つを一組として、異なる位置に前記曲率中心を有する複数組からなり、トルク伝達中のトルク伝達部材が、その内側面を内側トルク伝達面に嵌合させた状態で外側継手部材に対して継手中心線方向に移動することを特徴とする。
通常のドライブシャフト(特に前輪用のドライブシャフト)ではインボード側の等速自在継手よりもアウトボード側の等速自在継手で高作動角が求められる。上記構成の等速自在継手は高作動角をとることができるので、前輪用および後輪用を問わず、ドライブシャフトのアウトボード側等速自在継手として使用することができる。また、この等速自在継手は、内側継手部材、外側継手部材、およびトルク伝達部材の三点を主要構成部品としており、既存ドライブシャフトのアウトボード側等速自在継手として使用されるツェッパ型等速自在継手に比べて部品点数が少ない。また、ツェッパ型等速自在継手では、内側継手部材の外周面や外側継手部材の内周面にトルク伝達ボールを転動させるためのトラック溝を精度良く形成する必要があるが、本発明の等速自在継手では、そのようなトラック溝が不要となる。そのため、ツェッパ型等速自在継手に比べて軽量化、低コスト化を達成することができる。従って、上記構成の等速自在継手をドライブシャフトのアウトボード側に使用することで、ドライブシャフトの軽量化および低コスト化を達成することができる。
かかる構成の等速自在継手では、外側継手部材に対する内側継手部材の継手中心線方向の移動(プランジング)が許容されている。そのため、この等速自在継手を、既存のツェッパ型等速自在継手に代えてドライブシャフトのアウトボード側にそのまま使用した場合、アウトボード側とインボード側の双方の等速自在継手でプランジングが許容される形となり、中間シャフトの位置が安定しない。この場合、中間シャフトがインボード側に移動すると、アウトボード側等速自在継手の内側継手部材が外側継手部材から脱落するおそれがある。また、作動角をとった状態で中間シャフトがアウトボード側に移動すると、中間シャフトと外側継手部材とが干渉することになる。この問題は、外側継手部材に対する内側継手部材の継手中心線方向の移動を規制する規制手段を設けることで解消することができる。
また、上記目的を達成するための本発明は、外周面の円周方向複数個所に内側トルク伝達面が形成された内側継手部材と、内周面に前記内側トルク伝達面のそれぞれと対向する複数の外側トルク伝達面が形成された外側継手部材と、内側継手部材の内側トルク伝達面に接触する内側面、および外側継手部材の外側トルク伝達面に接触する外側面をそれぞれに有する複数のトルク伝達部材と、外側継手部材に対する内側継手部材の継手中心線方向の移動を規制する規制手段とを備え、各内側トルク伝達面が、継手中心面上で継手中心から等距離オフセットされた複数位置のうち、いずれかの位置に曲率中心を有する球面であり、各内側トルク伝達面が、同じ曲率中心を有する二つを一組として、異なる位置に前記曲率中心を有する複数組からなり、トルク伝達中のトルク伝達部材が、その内側面を内側トルク伝達面に嵌合させた状態で外側継手部材に対して継手中心線方向に移動することを特徴とする。
このような構成とすることで、ツェッパ型等速自在継手に比べて軽量化や低コスト化を図ることができる。また、プランジングに伴う外側継手部材からの内側継手部材の脱落や、シャフトと外側継手部材との干渉も回避することができる。
前記規制手段としては、(i)外側継手部材に、トルク伝達部材との当接により継手中心線方向への当該トルク伝達部材の移動を規制する当接部を設けたもの、あるいは(ii)外側継手部材に、内側継手部材との当接により継手中心線方向への当該トルク伝達部材の移動を規制する当接部を設けたもの、が考えられる。前者は当接部をトルク伝達部材に当接させることで間接的に内側継手部材の移動を規制しており、後者は当接部を内側継手部材に当接させることで直接的に内側継手部材の移動を規制している。
本発明の等速自在継手では、作動角をとったトルク伝達中にトルク伝達部材が継手中心線方向に往復移動する。また、トルク伝達部材の往復ストローク量は作動角が大きくなるのに伴って増大する。従って、上記(i)の構成の等速自在継手では、当接部をトルク伝達部材の継手中心線方向両側に設け、二つの当接部の離間距離を適正に設定することで、継手の最大作動角を任意の値に設定することが可能となる。ドライブシャフトのアウトボード側等速自在継手の最大作動角としては40°以上が求められるので、二つの当接部の間の離間距離は、作動角40°をとった状態でのトルク伝達中の各トルク伝達部材の継手中心線方向の往復ストローク量以上に設定するのが望ましい。これにより、40°以上の最大作動角を有する等速自在継手を得ることができ、ドライブシャフトのアウトボード側等速自在継手として使用することが可能となる。
この場合、上記の当接部は、二つの当接部の双方を、外側継手部材に取り付けた別部材で形成してもよいし、外側継手部材と一体に形成してもよい。また、二つの当接部のどちらか一方を外側継手部材に取り付けた別部材で形成し、他方を外側継手部材と一体に形成することもできる。
上記(ii)の構成における当接部の具体例として、外側継手部材に有底筒状のマウス部を設け、前記当接部をマウス部の底部とすることが考えられる。
また、本発明の等速自在継手では、トルク伝達部材の内側面を凹球面に形成すると共に、当該凹球面における曲率半径を、内側継手部材の内側トルク伝達面における曲率半径よりも大きくすることが好ましい。このようにすれば、嵌合したトルク伝達部材の内側面と内側継手部材の内側トルク伝達面との間に、潤滑剤を介在させるための間隙を形成することができる。そのため、両部材間に進入した潤滑剤の作用によって、継手が回転駆動する際の摺動抵抗を低減することが可能となり、耐摩耗性(耐久性)及びNVH特性の向上を図ることができる。
なお、トルク伝達部材の内側面における曲率半径をrとし、内側継手部材の内側トルク伝達面における曲率半径をRとしたとき、これら両曲率半径の関係は、r/Rの値が1.01よりも大きくなることが好ましい。このようにすれば、継手が回転駆動する際、トルク伝達部材と内側継手部材との接触部が呈する楕円形状の輪郭全体が、トルク伝達部材の内側面内に収まるため、両部材間の接触面積が縮小してしまうような事態の発生を防止でき、トルクの伝達効率が低下する恐れを排除することが可能となる。
また、トルク伝達部材の内側面に潤滑剤を保持する保持部を設けることや、内側継手部材の内側トルク伝達面のうち、トルク伝達部材との接触部に潤滑剤を保持する保持部を設けることで、さらなる摺動抵抗の低減を図ることができる。この場合、保持部を一又は複数の油溝としてもよいし、ショットブラストやバレル加工によって、これらの部材に形成した多数の微小凹部としてもよい。なお、トルク伝達部材の内側面に油溝を形成する場合においては、当該内側面に油溝と接続された潤滑剤の滞留部を形成することが好ましく、このようにすれば、トルク伝達部材の内側面と内側トルク伝達部材の内側トルク伝達面との間に形成される間隙において、潤滑剤をより介在させやすくなる。
さらに、本発明の等速自在継手では、外側継手部材の外側トルク伝達面のそれぞれを平坦面に形成すると共に、トルク伝達部材の外側面を凸曲面に形成することができる。このようにした場合、外側トルク伝達面とトルク伝達部材の外側面との間にも、潤滑剤を介在させることが可能な間隙が形成される。これにより、継手が回転駆動する際の摺動抵抗がいっそう低減され、耐摩耗性(耐久性)及びNVH特性のさらなる向上を図ることができる。なお、凸曲面の形状としては、凸球面や凸円筒面等を採用することが可能である。
本発明においては、中間シャフトと、中間シャフトのアウトボード側に結合された上記の等速自在継手と、中間シャフトのインボード側に結合された第二の等速自在継手とでドライブシャフトを構成することができる。
また、本発明においては、上記の等速自在継手と、内周面に複列の外側軌道面を有する外方部材と、車輪取付用のフランジを有するハブ輪を含み、前記外側軌道面と対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、対向する外側軌道面および内側軌道面の間に配置された複数の転動体とを有し、ハブ輪と前記等速自在継手の外側継手部材とがトルク伝達可能に結合された車輪用軸受装置を構成することができる。
本発明によれば、ドライブシャフトのアウトボード側に装着することが可能な等速自在継手を提供することができる。この等速自在継手であれば、既存のツェッパ型等速自在継手に対して軽量化および低コスト化を図ることができ、ドライブシャフトの軽量化および低コスト化を達成することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について添付の図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るドライブシャフト100を示す側面図である。同図に示すように、ドライブシャフト100は、アウトボード側に配置された第一の等速自在継手80と、インボード側に配置された第二の等速自在継手110と、これら両等速自在継手80,110をトルク伝達可能に結合する中間シャフト130とを主要な要素として構成される。
図2および図3に示すように、第一の等速自在継手80は、内側継手部材1と、外側継手部材2と、内側継手部材1と外側継手部材2との間に介在し、両部材1,2間でトルクを伝達する複数のブロック状のトルク伝達部材3とを主要な要素として構成される。内側継手部材1、外側継手部材2、およびトルク伝達部材3は、何れも鋼等の金属材料で形成される。内側継手部材1の外周面と外側継手部材2の内周面との間の空間には、グリース等の潤滑剤が封入されている。なお、図2は、作動角0°の状態における第一の等速自在継手80の断面図(図3中のY−Y線断面図)である。また、図3は、図2中のX−X線の断面図であり、第一の等速自在継手80が最大作動角θmaxをとった状態を示しており、本実施形態においては、θmax=40°に設定されている。図3中の符号O’は、図2に示す継手中心Oを該断面上に投影したものを表し、図3中の符号P’は、図2に示す継手中心線P(継手中心Oを通る図2の紙面鉛直方向の線)を該断面上に投影したものを表す。
内側継手部材1は、軸方向の貫通孔1aを有する中空状に形成されている。内側継手部材1の内周面には中間シャフト130のアウトボード側端部が挿入され、この中間シャフト130は、セレーション1b(図4参照)等のトルク伝達手段を介して、内側継手部材1にトルク伝達可能に結合される。
図4および図5に示すように、内側継手部材1の外周面には、複数(本実施形態では6つ)の内側トルク伝達面11が形成されている。図5に示すように、各内側トルク伝達面11は、継手中心線Pと直交する断面において、PCD上に等ピッチで設けられた三つの点C1〜C3の何れかを曲率中心とする半径Rの円弧である。ここで、PCDとは継手中心面(継手中心Oを含み、継手中心線Pと直交する平面)上で継手中心Oを中心とする円であり、その半径qは継手の使用条件(特に負荷条件)によって定まる。具体的には、6つの内側トルク伝達面11のうち、対向する二つの内側トルク伝達面11(a)は点C1を曲率中心とする円弧である。同様に対向する二つの内側トルク伝達面11(b)は点C2を曲率中心とする円弧であり、残りの二つの内側トルク伝達面11(c)は点C3を曲率中心とする円弧である。このように、本実施形態の内側トルク伝達面11は、同じ曲率中心(C1〜C3の何れか)を有する二つを一組として、異なる位置に曲率中心を有する3組で構成される。円周方向で隣接する二つの内側トルク伝達面11は、その外径端同士を突き合わせて山状に形成されている。
以上から、内側継手部材1の各内側トルク伝達面11のうち、時計回りで一番目の内側トルク伝達面11(a)と四番目の内側トルク伝達面11(a)が継手中心面上の点C1を中心とする凸球面状をなし、三番目の内側トルク伝達面11(b)と六番目の内側トルク伝達面11(b)が継手中心面上の点C2を中心とする凸球状面をなし、五番目の内側トルク伝達面11(c)と二番目の内側トルク伝達面11(c)が継手中心面上の点C3を中心とする凸球面状をなす。
また、図4及び図5に示すように、凸球面状をなす内側トルク伝達面11の各々には、内側継手部材1の外周面と外側継手部材2の内周面との間の空間に封入された潤滑剤を行きわたらせるための油溝12が一条ずつ形成されている。この油溝12は、その横断面が凹面状をなすと共に、各内側トルク伝達面11に沿って継手中心線P方向に延びている。また、点C1〜C3のうち、同じ点を曲率中心とする対向した二つの内側トルク伝達面11において、その各々に形成された油溝12は、同一の円軌道に沿って形成されている(例えば、点C1を中心とする二つの内側トルク伝達面11(a)の各々に形成された油溝12は、点C1を中心とする同一の円軌道に沿って形成されている)。なお、本実施形態においては、各内側トルク伝達面11に油溝12が一条ずつ形成される構成となっているが、各内側トルク伝達面11に二以上の油溝12を形成してもよい。
図2および図3に示すように、図示例の外側継手部材2は、継手中心線方向の一端が開口したカップ状のマウス部2aと、マウス部2aの底部から延びるステム部2bとを備える。マウス部2aの内周面には、トルク伝達部材3を挟んで継手中心線方向に離隔する二つのクリップ5が装着されている。このクリップ5は、外側継手部材2に対する内側継手部材1の継手中心線方向の移動を規制する規制手段として機能するものであり、その詳細な構成および作用効果については後述する。
外側継手部材2の内周面には、内側トルク伝達面11と同数の外側トルク伝達面21が形成される。本実施形態において、各外側トルク伝達面21は、継手中心線Pと直交する方向の断面において正多角形状(本実施形態では正六角形状)をなし、継手中心線P方向に沿った断面において、継手中心線方向のストレート形状をなす平坦面状に形成されている。かかる構成から、各外側トルク伝達面21は、対向する内側トルク伝達面11との間にくさび空間Sを形成する。外側トルク伝達面21には耐摩耗性の向上のため、焼入れ等の熱処理を行って表面を硬化させ、耐摩耗性を向上させるのが望ましい。
トルク伝達部材3は略円板状をなし、図2に示すように、各くさび空間Sに一つずつ配置される。また、図6(a)(図6(b)のZ−Z断面を示した断面図)に示すように、トルク伝達部材3の内側面3aは、内側継手部材1の内側トルク伝達面11と球面嵌合する凹球面状に形成され、その曲率半径rが、内側トルク伝達面11の曲率半径Rよりも大きくなっている。これら両曲率半径は、r/Rの値が1.01以上となるように設定することが望ましい。このようにした場合には、第一の等速自在継手80が回転駆動する際に、トルク伝達部材3と内側継手部材1との接触部が呈する楕円形状の輪郭全体が、トルク伝達部材3の内側面3a内に収まるため、両部材1,3間の接触面積が縮小してしまうような事態の発生を防止でき、トルクの伝達効率が低下する恐れを排除することが可能となる。さらに、トルク伝達部材3の外側面3bは、凸球面状に形成されており、平坦面状に形成された外側継手部材2の外側トルク伝達面21との間に、潤滑剤を介在させるための間隙が形成される。なお、外側面3bの形状としては、凸球面の他、凸円筒面を採用する構成としてもよい。凸球面を採用した場合には、凸円筒面を採用した場合に比べて、外側継手部材2の外側トルク伝達面21とトルク伝達部材3の外側面3bとの接触面積を小さくでき、第一の等速自在継手80が回転駆動する際の摺動抵抗を低減することが可能となる。一方、凸円筒面を採用した場合には、凸球面を採用した場合に比べて、外側トルク伝達面21と外側面3bとの接触面積を大きくでき、すべり接触部での面圧を下げて高負荷容量化を図ることが可能となる。
また、図6(b)に示すように、トルク伝達部材3の内側面3aには、潤滑剤を行きわたらせるための油溝3cが二条形成されている。二条の油溝3cは、その横断面が凹面状をなし、内側面3aの中心部で互いが直交するように形成されると共に、その交点には潤滑剤を滞留させる滞留部となり、且つ油溝3cと接続された油溜まり3dが設けられている。なお、この油溜まり3dは、必ずしも設ける必要はなく、図7に示すように、油溝3cのみを形成する構成とすることもできる。加えて、油溝3cの条数は一つのみであってもよいし、三つ以上であってもよい。
なお、本実施形態においては、内側継手部材1の内側トルク伝達面11と、トルク伝達部材3の内側面3aとに油溝12,3cが形成される構成となっているが、これらに代えて、内側トルク伝達面11と内側面3aとに、ショットブラストやバレル加工により形成した多数の微小凹部を設ける構成としてもよい。
以上の構成において、作動角をとった第一の等速自在継手80が回転すると、トルク伝達部材3を介して内側継手部材1の内側トルク伝達面11と外側継手部材2の外側トルク伝達面21との間でトルク伝達が行われる。トルク伝達中のトルク伝達部材3は、作動角に応じた一定ストロークで継手中心線方向に往復移動する。この時、円周方向の各位相では、トルク伝達部材3の軸方向位置が一義的に定まる。すなわち、トルク伝達中のトルク伝達部材3は、円周方向の位相変化に応じて少しずつ軸方向に移動し、かつ各位相においてその位相に固有の軸方向位置にある。なお、トルク伝達中は、内側トルク伝達面11や外側トルク伝達面21との間の摩擦により、トルク伝達部材3をその中心線を中心として回転(自転)させることが可能である。また、内側継手部材1の外周面と外側継手部材2の内周面との間の空間に封入された潤滑剤が、トルク伝達部材3と内側継手部材1との間、及びトルク伝達部材3と外側継手部材2との間に形成された間隙に進入すると共に、内側継手部材1とトルク伝達部材3とに形成された油溝12,3cによって広範囲に行きわたる。これにより、本発明の等速自在継手(第一の等速自在継手80)は、回転駆動する際の摺動抵抗を低減することが可能であり、耐摩耗性(耐久性)およびNVH特性に優れたものとなっている。
クリップ5は、例えば、円形の断面形状を有するリング状に形成される。このクリップ5は、図8(a)に示すように、マウス部2aの内周面に形成された凹部7に装着され、その一部が凹部7からはみ出して外側トルク伝達面21に突出している。図9に示すように、凹部7は6つの外側トルク伝達面21の各々に1つずつ形成されており、クリップ5の一部が凹部7に嵌合されている。また、クリップ5が呈するリング(円)の径は、6つの外側トルク伝達面21が形成する正六角形の内接円より大きく、外接円より小さくなっており、クリップ5のうち、外側トルク伝達面21から突出した部位がトルク伝達部材3と当接する当接部として機能する。クリップ5とトルク伝達部材3との当接により、トルク伝達部材3の継手中心線方向へのそれ以上の移動が規制される。
このようにトルク伝達部材3の移動が規制される結果、トルク伝達部材3と球面嵌合する内側継手部材1の継手中心線方向の移動も規制される。そのため、中間シャフト130がインボード側に移動した場合でも外側継手部材2からの内側継手部材1の脱落を防止することができる。また、作動角をとった状態で中間シャフト130がアウトボード側に移動した場合でも、中間シャフト130と外側継手部材2のマウス部2aの開口部との干渉を防止することができる。
上述のように作動角をとった状態では、トルク伝達中のトルク伝達部材3が作動角の大きさに応じた一定ストロークで継手中心線方向に往復移動する。この時、トルク伝達部材3の往復移動のストローク量は作動角が大きくなるほど増大する。従って、一対のクリップ5の離間距離(図3中の符号A)を、想定される最大作動角θmaxでのトルク伝達部材3の継手中心線方向の往復ストローク量以上に設定すれば、トルク伝達部材3の往復移動が阻害されることはなく、最大作動角θmax以下の作動角において確実にトルク伝達を行うことができる。
クリップ5の離間距離Aを、最大作動角θmaxでのトルク伝達部材3の継手中心線方向の往復ストロークと同じ値に設定した場合、図10に示すようにトルク伝達部材3が往復ストロークの両端でクリップ5に当接する。そのため、最大作動角θmaxをとった状態では、固定型等速自在継手と同様に内側継手部材1を外側継手部材2に対して継手中心線方向に移動(プランジング)させることができない。ここで、一対のクリップ5の離間距離Aは、以下の二式より算出されたAの値のうち、大きい方として導かれる。なお、下記の式におけるDはトルク伝達部材3の径を示す。
その一方、クリップ5の離間距離Aを、最大作動角θmaxでのトルク伝達部材3の継手中心線方向の往復ストローク量よりも大きな値に設定することもできる。この場合、最大作動角θmaxをとった状態でも、内側継手部材1を外側継手部材2に対して多少プランジングさせることができる。このようにプランジングが許容された状態でも外側継手部材2からの内側継手部材1の脱落や中間シャフト130と外側継手部材2との干渉が生じないようにクリップ5の離間距離Aを定める必要がある。
通常、ドライブシャフトのアウトボード側等速自在継手としては、最大作動角が40°以上のものが望まれる。従って、クリップ5の離間距離Aは、作動角40°におけるトルク伝達部材3の継手中心線方向の往復ストローク以上に設定する必要がある。本発明の等速自在継手では、クリップ5の離間距離Aを変えるだけで最大作動角θmaxを変更できるので、車種に応じてドライブシャフト100の設計仕様を変更する場合でも、設計変更に容易に対応することができる。
以上に述べた第一の等速自在継手80は、ツェッパ型等速自在継手に比べ、部品点数が少なく、トラック溝が不要で各部品の形状が単純であるという特徴を有する。従って、ツェッパ型等速自在継手に比べ、軽量化および低コスト化を図ることができる。また、規制部としてのクリップ5の離間間隔Aを調整することで、ドライブシャフトのアウトボード側等速自在継手に求められる40°以上の最大作動角も容易に得ることができる。さらに、外側継手部材に対する内側継手部材1の継手中心線方向の移動が一定範囲で規制されているため、外側継手部材2からの内側継手部材1の脱落や中間シャフト130と外側継手部材2との干渉も回避することができる。以上から、第一の等速自在継手80をドライブシャフト100のアウトボード側等速自在継手として使用することが可能となり、これによりドライブシャフトの軽量化や低コスト化を図ることができる。
以上の実施形態では、二つの当接部として外側継手部材2と別体のクリップ5を使用する場合を例示したが、二つの当接部は、図8(b)に示すように、外側継手部材2と一体に形成された突起部6で構成することもできる。この他、図8(c)に示すように、一方の当接部を外側継手部材2と別体のクリップ5で構成し、他方の当接部を外側継手部材2と一体の突起部6で構成することもできる。
図1に示すように、ドライブシャフト100を構成する第二の等速自在継手110は、摺動型等速自在継手で構成される。図1では摺動型等速自在継手としてトリポード型等速自在継手(TJ)を使用した場合を例示している。トリポード型等速自在継手110は、マウス部122およびマウス部122の底部から継手中心線方向に延びたステム部128を有する外側継手部材123と、外側継手部材123のマウス部122の内周に収容された内側継手部材120と、外側継手部材123と内側継手部材120との間に配置されたトルク伝達要素としてのローラ124とを備える。
内側継手部材120には、外径方向に延びる3本の脚軸126が円周方向等間隔に設けられている。各脚軸126に図示しない複数の針状ころを介してローラ124が回転自在に取り付けられており、このローラ124が外側継手部材の内周面に形成された直線状のトラック溝を転動する。ローラ124と脚軸126との間にリングを介在させることで、ローラ124を脚軸126に対して首振り揺動可能に構成することもできる。
ステム部128の外周面にはサポートベアリング127の内輪が固定されており、このサポートベアリング127の外輪は、図示しないブラケットを介してエンジンに固定されている。外側継手部材123は、サポートベアリング127によって回転自在に支持される。このようなサポートベアリング127を設けておくことにより、運転時等における外側継手部材123の振れが抑制される。
図1に示すように、中間シャフト130のインボード側端部には、第二の等速自在継手110の内側継手部材120がセレーション等を介してトルク伝達可能に結合されている。中間シャフト130と第一の等速自在継手80の外側継手部材2との間、および中間シャフト130と第二の等速自在継手110の外側継手部材123との間には、異物の侵入を防止するためのブーツ131,129が装着されている。
以上に説明した第一の等速自在継手80の外側継手部材2は、車両への搭載状態において車輪用軸受装置90の一部を構成する。以下、この車輪用軸受装置90の構成を説明する。
図1に示すように、車輪用軸受装置90は、第一の等速自在継手80の外側継手部材2と、内周面に二列の外側軌道面170,171を有する外方部材155と、ハブ輪152を含み、かつ外側軌道面170,171と対向する二列の内側軌道面168,169を有する内方部材149と、対向する外側軌道面170,171と内側軌道面168,169との間に配置された複数の転動体172とを有する。図1では転動体172としてボールを使用した場合を例示しているが、車重の嵩む車両では、転動体として円錐ころを使用する場合もある。
ハブ輪152は、筒部163と車輪取付フランジ151とを有する。筒部163のインボード側端部に設けられた小径部166の外周面に内輪167が圧入固定されている。ハブ輪152の外周面および内輪167の外周面にそれぞれ内側軌道面168,169が形成される。ハブ輪152の車輪取付フランジ151にはホイールおよびブレーキロータを固定するためのハブボルト183が装着されている。
ハブ輪152の筒部163の内周には、外側継手部材2のステム部2bが挿入される。ステム部2bの外周面に形成した雄スプライン175と、ハブ輪152の内周面に形成した雌スプライン176とを嵌合させることで、ハブ輪152と外側継手部材2とがトルク伝達可能に結合されている。ハブ輪152と内輪167とで内方部材149が構成される。
ステム部2bのネジ部には、ナット部材177が装着されている。このナット部材177を締め付けることで、内輪167の両端面がハブ輪152の段部と外側継手部材2の肩部とに軸方向で当接し、これによって内輪167の位置決めおよび軸受に対する与圧付与が行われる。
外方部材155は、その外周に設けた車体取付フランジ182を図示しないナックルに固定することで車体に取り付けられる。
エンジン等からなる駆動源の出力トルクは、図示しないディファレンシャルから、第二の等速自在継手100の外側継手部材123、ローラ124、内側継手部材120、中間シャフト130を介して第一の等速自在継手80の内側継手部材1に入力される。このトルクは、トルク伝達部材3、および外側継手部材2を介してハブ輪152に伝達され、これによってホイールが回転駆動される。
この車輪用軸受装置90において、ハブ輪152と外側継手部材2の結合構造には、両者間のトルク伝達可能である限り任意の構成を採用することができる。例えば、ハブ輪152と外側継手部材2を塑性変形を伴って結合し、あるいは溶接することで結合することもできる。また、車輪用軸受装置90として、図1では二列の内側軌道面のうち、一方168をハブ輪152の外周面に形成すると共に、他方169を内輪167の外周面に形成する場合を例示したが、ハブ輪152の外周面に二つの内輪を圧入固定し、各内輪の外周面に一つずつ内側軌道面を形成することもできる。この場合、ハブ輪152および二つの内輪が内方部材149を構成する。また、二列の内側軌道面のうち、一方168をハブ輪152の外周面に形成すると共に、他方169を外側継手部材2の外周面に形成することもできる。この場合、ハブ輪152および外側継手部材2が内方部材149を構成する。
以上の説明では、第一の等速自在継手80において、外側継手部材2に対する内側継手部材1の継手中心線方向の移動を規制する手段として、トルク伝達部材3の同方向への移動を規制することで内側継手部材1の移動を間接的に規制する場合を例示したが、内側継手部材1の同方向への移動を直接規制する手段を採用することもできる。
図11は、その一例であり、外側継手部材2のマウス部2aの底部を当接部として内側継手部材1(中間シャフト130も含む)に直接当接させることで、内側継手部材1の継手中心線方向(マウス部2aの奥側)への移動を規制する場合を例示している。同図に示すように、内側継手部材1は、第一の等速自在継手80が最大作動角θmaxをとった状態において、マウス部2aの底部と当接する構成となっており、固定型等速自在継手と同様に、内側継手部材1を外側継手部材2に対して継手中心線方向に移動(プランジング)させることができない。内側継手部材1におけるマウス部2aの開口側への移動は、図8(a),(b)と同様に外側継手部材2に設けたクリップ5や突起部6をトルク伝達部材3と当接させることで規制することができる。この他、図示は省略するが、外側継手部材2と一体または別体に設けた当接部を内側継手部材1に当接させることで、内側継手部材1におけるマウス部2aの開口側への移動を直接規制することもできる。
以上の説明では、ドライブシャフト100の第二の等速自在継手110として、トリポード型等速自在継手を使用しているが、第一の等速自在継手80と同じ構成の等速自在継手を第二の等速自在継手110として使用してもよい。この場合、第二の等速自在継手110では、当接部5,6によるトルク伝達部材3や内側継手部材1の移動規制は基本的に不要となる。この他、第二の等速自在継手110としては、ダブルオフセット型、クロースグルーブ型等の種々の公知の摺動型等速自在継手を使用することもできる。
1 内側継手部材
1a 貫通孔
2 外側継手部材
2a マウス部
2b ステム部
2c 当接部
3 トルク伝達部材
3a 内側面
3b 外側面
3c 油溝
3d 油溜まり
5 クリップ(当接部)
6 突起部(当接部)
11 内側トルク伝達面
12 油溝
21 外側トルク伝達面
80 第一の等速自在継手
90 車輪用軸受装置
100 ドライブシャフト
110 第二の等速自在継手
130 中間シャフト
149 内方部材
151 車輪取付フランジ
152 ハブ輪
155 外方部材
172 転動体
A クリップの離間距離
C1 曲率中心
C2 曲率中心
C3 曲率中心
R 内側トルク伝達面の曲率半径
r 内側面の曲率半径
O 継手中心
P 継手中心線
θmax 最大作動角
1a 貫通孔
2 外側継手部材
2a マウス部
2b ステム部
2c 当接部
3 トルク伝達部材
3a 内側面
3b 外側面
3c 油溝
3d 油溜まり
5 クリップ(当接部)
6 突起部(当接部)
11 内側トルク伝達面
12 油溝
21 外側トルク伝達面
80 第一の等速自在継手
90 車輪用軸受装置
100 ドライブシャフト
110 第二の等速自在継手
130 中間シャフト
149 内方部材
151 車輪取付フランジ
152 ハブ輪
155 外方部材
172 転動体
A クリップの離間距離
C1 曲率中心
C2 曲率中心
C3 曲率中心
R 内側トルク伝達面の曲率半径
r 内側面の曲率半径
O 継手中心
P 継手中心線
θmax 最大作動角
Claims (7)
- ドライブシャフトのアウトボード側に装着される等速自在継手であって、
外周面の円周方向複数個所に内側トルク伝達面が形成された内側継手部材と、内周面に前記内側トルク伝達面のそれぞれと対向する複数の外側トルク伝達面が形成された外側継手部材と、内側継手部材の内側トルク伝達面に接触する内側面、および外側継手部材の外側トルク伝達面に接触する外側面をそれぞれに有する複数のトルク伝達部材とを備え、各内側トルク伝達面が、継手中心面上で継手中心から等距離オフセットされた複数位置のうち、いずれかの位置に曲率中心を有する球面であり、各内側トルク伝達面が、同じ曲率中心を有する二つを一組として、異なる位置に前記曲率中心を有する複数組からなり、トルク伝達中のトルク伝達部材が、その内側面を内側トルク伝達面に嵌合させた状態で外側継手部材に対して継手中心線方向に移動することを特徴とする等速自在継手。 - 外側継手部材に対する内側継手部材の継手中心線方向の移動を規制する規制手段を有することを特徴とする請求項1に記載の等速自在継手。
- 外周面の円周方向複数個所に内側トルク伝達面が形成された内側継手部材と、内周面に前記内側トルク伝達面のそれぞれと対向する複数の外側トルク伝達面が形成された外側継手部材と、内側継手部材の内側トルク伝達面に接触する内側面、および外側継手部材の外側トルク伝達面に接触する外側面をそれぞれに有する複数のトルク伝達部材と、外側継手部材に対する内側継手部材の継手中心線方向の移動を規制する規制手段とを備え、各内側トルク伝達面が、継手中心面上で継手中心から等距離オフセットされた複数位置のうち、いずれかの位置に曲率中心を有する球面であり、各内側トルク伝達面が、同じ曲率中心を有する二つを一組として、異なる位置に前記曲率中心を有する複数組からなり、トルク伝達中のトルク伝達部材が、その内側面を内側トルク伝達面に嵌合させた状態で外側継手部材に対して継手中心線方向に往復移動することを特徴とする等速自在継手。
- 前記規制手段として、外側継手部材に、トルク伝達部材との当接により継手中心線方向への当該トルク伝達部材の移動を規制する当接部を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の等速自在継手。
- 当接部をトルク伝達部材の継手中心線方向両側に設け、二つの当接部の間の離間距離を、作動角40°をとった状態での各トルク伝達部材の継手中心線方向の往復ストローク量以上に設定したことを特徴とする請求項4に記載の等速自在継手。
- 前記規制手段として、外側継手部材に、内側継手部材との当接により継手中心線方向への内側継手部材の移動を規制する当接部を設けたことを特徴とする請求項2または3に記載の等速自在継手。
- トルク伝達部材の内側面が凹球面に形成されると共に、当該凹球面における曲率半径が内側継手部材の内側トルク伝達面における曲率半径よりも大きいことを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の等速自在継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012254158A JP2014101936A (ja) | 2012-11-20 | 2012-11-20 | 等速自在継手 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012254158A JP2014101936A (ja) | 2012-11-20 | 2012-11-20 | 等速自在継手 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2014101936A true JP2014101936A (ja) | 2014-06-05 |
Family
ID=51024621
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012254158A Pending JP2014101936A (ja) | 2012-11-20 | 2012-11-20 | 等速自在継手 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2014101936A (ja) |
-
2012
- 2012-11-20 JP JP2012254158A patent/JP2014101936A/ja active Pending
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