JP2014101426A - ポリアルキレングリコールの製造方法 - Google Patents
ポリアルキレングリコールの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2014101426A JP2014101426A JP2012253369A JP2012253369A JP2014101426A JP 2014101426 A JP2014101426 A JP 2014101426A JP 2012253369 A JP2012253369 A JP 2012253369A JP 2012253369 A JP2012253369 A JP 2012253369A JP 2014101426 A JP2014101426 A JP 2014101426A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mol
- active species
- polyalkylene glycol
- tetrakis
- anion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Polyethers (AREA)
Abstract
【解決手段】 少なくとも下記(A)工程と(B)工程とを経てなるポリアルキレングリコールの製造方法。
(A)工程;特定のイミノホスファゼニウム塩1モルに対して活性水素化合物0.2〜10000モルを混合し、減圧下にて脱水を行うことにより活性種を生成する工程。
(B)工程;(A)工程により得られた活性種1モルに対して、アルキレンオキシド20〜20000モルを用い、該活性種を構成するイミノホスファゼニウムイオン1モルに対して水分量が4.0モル以下となる反応条件下でアルキレンオキシドの開環重合反応を行う工程。
【選択図】 なし
Description
(A)工程;下記一般式(1)で示されるイミノホスファゼニウム塩1モルに対して活性水素化合物0.2〜10000モルを混合し、減圧下にて脱水を行うことにより活性種を生成する工程。
(B)工程;(A)工程により得られた活性種1モルに対して、アルキレンオキシド20〜20000モルを用い、該活性種を構成するイミノホスファゼニウムイオン1モルに対して水分量が4.0モル以下となる反応条件下でアルキレンオキシドの開環重合反応を行う工程。
核磁気共鳴スペクトル測定装置(日本電子社製、(商品名)GSX270WB)を用い、内部標準にテトラメチルシラン(TMS)及び重溶媒として重クロロホルムを用い測定した。
ゲル・パーミエーション・クロマトグラフィー(GPC)(東ソー社製、(商品名)HLC8020GPC)を用い、テトラヒドロフランを溶媒として40℃で測定した溶出曲線より標準ポリスチレン換算値として測定した。
ガスクロマトグラフィー−質量分析装置(日本電子社製、(商品名)JMS−700)を用い、イオン化モードとして「FAB+」を用いて測定を行った。
JIS K 1557記載の測定法に従い測定した。
温度計、滴下ロート、冷却管及びテフロン(登録商標)製撹拌翼を付した2lの4つ口フラスコに窒素雰囲気下で五塩化リン(アルドリッチ製)96g(0.46mol)を採った。以後の操作はすべて窒素雰囲気下で行った。800mlの脱水トルエン(和光純薬製)を加えてスラリー溶液とした。このスラリー溶液を水浴にて15℃に冷却し、内温を20℃とした後、強撹拌下に1,1,3,3−テトラメチルグアニジン345g(2.99mol)を滴下ロートから3時間かけて滴下した。反応液中には多量の白色スラリーが生成していた。滴下終了後、水浴をはずして室温まで昇温し、更にこのスラリー溶液を100℃に昇温した後、1,1,3,3−テトラメチルグアニジン107g(0.92mol)を1時間かけて滴下した。その後100℃で14時間加熱撹拌して白色のスラリー溶液を得た。80℃まで冷却した後、反応液に250mlのイオン交換水を加え、30分撹拌した。撹拌を止めるとスラリーは全て溶解し、油水分離した。得られた溶液を分液ロートに移し、水相を回収した。水相のNMR測定から、水相中にはハロゲン化イミノホスファゼニウムであるテトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムクロリドが97%の収率で生成していた。
(A)工程として、攪拌翼を付した0.2リットルの耐圧ガラス製オートクレーブに、合成例1で得られたテトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムヒドロキシド溶液0.17g(0.13mmol)、および活性水素化合物として3官能のポリアルキレングリコール(三洋化成工業製、(商品名)サンニックスGP−1000;水酸基価160mgKOH/g)8.7g(8.7mmol)を加え活性種の調製を行った。その際オートクレーブ内を窒素雰囲気とし、内温80℃、0.5kPaの減圧下、2時間で溶媒及び副生する水の除去を行った。この際の系内の水分量は190ppmであった(活性種を構成するテトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムイオン1モルに対して1.3モルに相当。)。
(A)工程における内温80℃、圧力0.5kPa、2時間の代わりに、内温100℃、圧力3kPa、2時間とし、系内の水分量を470ppm(活性種を構成するテトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムイオン1モルに対して1.7モルに相当。)とした以外は、実施例1と同様の操作を行い、無色無臭のポリアルキレングリコール60.8gを得た。その際の(B)工程の反応系内の水分量は、テトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムイオン1モルに対して3.1モルであった。
(A)工程として、攪拌翼を付した2リットルのオートクレーブに、合成例1で調製したテトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムヒドロキシド溶液3.3g(2.6mmol)、および活性水素化合物として3官能のポリアルキレングリコール(三洋化成工業製、(商品名)サンニックスGP−1000;水酸基価160mgKOH/g)175g(175mmol)を加え活性種の調製を行った。その際オートクレーブ内を窒素雰囲気とし、内温90℃とし、0.5kPaの減圧下、2時間で溶媒及び副生水の除去を行った。この際の系内の水分量は190ppmであった(活性種を構成するテトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムイオン1モルに対して0.7モルに相当。)。
(A)工程として、攪拌翼を付した2リットルのオートクレーブに、合成例1で調製したテトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムヒドロキシド溶液2.2g(1.7mmol)、および活性水素化合物として3官能のポリアルキレングリコール(三洋化成工業製、(商品名)サンニックスGP−1000;水酸基価160mgKOH/g)175g(175mmol)を加え活性種の調製を行った。その際オートクレーブ内を窒素雰囲気とし、内温90℃とし、1kPaの減圧下、3時間で溶媒及び副生水の除去を行った。この際の系内の水分量は280ppmであった(活性種を構成するテトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムイオン1モルに対して1.6モルに相当。)。
(A)工程として、攪拌翼を付した2リットルのオートクレーブに、合成例1で調製したテトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムヒドロキシド溶液1.7g(1.3mmol)、および活性水素化合物として3官能のポリアルキレングリコール(三洋化成工業製、(商品名)サンニックスGP−1000;水酸基価160mgKOH/g)175g(175mmol)を加え活性種の調製を行った。その際オートクレーブ内を窒素雰囲気とし、内温を80℃とし、0.2kPaの減圧下、2時間で溶媒及び副生水の除去を行った。この時の系内の水分量は93ppmであった(活性種を構成するテトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムイオン1モルに対して0.7モルに相当。)。
(A)工程における脱水後の系内の水分量を670ppm(テトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムイオン1モルに対して2.5モルに相当。)とし、(B)工程におけるプロピレンオキシドを水分量100ppmのプロピレンオキシド47g(活性種1モルに対して2.1モルに相当。)とした以外は、実施例1と同様の操作を行い、無色無臭のポリアルキレングリコール40.8gを得た。
(A)工程における脱水後の系内の水分量を470ppm(テトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムイオン1モルに対して1.7モルに相当。)とし、(2)工程におけるプロピレンオキシドを水分量310ppmのプロピレンオキシド32g(活性種1モルに対して4.2モルに相当。)とした以外は、実施例1と同様の操作を行い、無色無臭のポリアルキレングリコール26.8gを得た。
(A)工程における脱水後の系内の水分量を600ppm(テトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムイオン1モルに対して2.2モルに相当。)とし、(B)工程におけるプロピレンオキシドを水分量100ppmにプロピレンオキシド880g(活性種1モルに対して1.9モルに相当。)、反応時間10時間とした以外は、実施例1と同様の操作を行い、無色無臭のポリアルキレングリコール1043gを得た。
(A)工程における脱水後の系内の水分量を400ppm(テトラキス(1,1,3,3−テトラメチルグアニジノ)ホスホニウムイオン1モルに対して3.0モルに相当。)とし、(B)工程における反応時間を16時間とした以外は、実施例4と同様の操作を行い、無色無臭のポリアルキレングリコール1044gを得た。
Claims (3)
- 少なくとも下記(A)工程と(B)工程とを経てなることを特徴とするポリアルキレングリコールの製造方法。
(A)工程;下記一般式(1)で示されるイミノホスファゼニウム塩1モルに対して活性水素化合物0.2〜10000モルを混合し、減圧下にて脱水を行うことにより活性種を生成する工程。
(B)工程;(A)工程により得られた活性種1モルに対して、アルキレンオキシド20〜20000モルを用い、該活性種を構成するイミノホスファゼニウムイオン1モルに対して水分量が4.0モル以下となる反応条件下でアルキレンオキシドの開環重合反応を行う工程。 - 該(A)工程を減圧度0.1kPa〜6.65kPa、温度70〜150℃の条件下にて、該活性種を構成するイミノホスファゼニウムイオン1モルに対して水分量が2.5モル以下となるまで継続することを特徴とする請求項1に記載のポリアルキレングリコールの製造方法。
- 該(B)工程におけるアルキレンオキシドが、水分量が10〜90ppmのアルキレンオキシドであることを特徴とする請求項1又は2に記載のポリアルキレングリコールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012253369A JP6079164B2 (ja) | 2012-11-19 | 2012-11-19 | ポリアルキレングリコールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012253369A JP6079164B2 (ja) | 2012-11-19 | 2012-11-19 | ポリアルキレングリコールの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014101426A true JP2014101426A (ja) | 2014-06-05 |
JP6079164B2 JP6079164B2 (ja) | 2017-02-15 |
Family
ID=51024238
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012253369A Active JP6079164B2 (ja) | 2012-11-19 | 2012-11-19 | ポリアルキレングリコールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6079164B2 (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000038443A (ja) * | 1998-07-23 | 2000-02-08 | Mitsui Chemicals Inc | ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法 |
JP2007284585A (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Asahi Glass Co Ltd | ポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールの製造方法 |
JP2010150514A (ja) * | 2008-10-02 | 2010-07-08 | Tosoh Corp | ポリアルキレングリコール製造触媒、及びその製造方法、並びにそれを用いたポリアルキレングリコールの製造方法 |
JP2011132179A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Tosoh Corp | イミノホスファゼニウム塩含有触媒水溶液及びそれを用いるポリアルキレングリコールの製造方法 |
JP2012021108A (ja) * | 2010-07-16 | 2012-02-02 | Tosoh Corp | ポリアルキレングリコール製造用触媒溶液及びそれを用いたポリアルキレングリコールの製造方法 |
-
2012
- 2012-11-19 JP JP2012253369A patent/JP6079164B2/ja active Active
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000038443A (ja) * | 1998-07-23 | 2000-02-08 | Mitsui Chemicals Inc | ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法 |
JP2007284585A (ja) * | 2006-04-18 | 2007-11-01 | Asahi Glass Co Ltd | ポリエーテルポリオールまたはポリエーテルモノオールの製造方法 |
JP2010150514A (ja) * | 2008-10-02 | 2010-07-08 | Tosoh Corp | ポリアルキレングリコール製造触媒、及びその製造方法、並びにそれを用いたポリアルキレングリコールの製造方法 |
US20110178338A1 (en) * | 2008-10-02 | 2011-07-21 | Toshihide Yamamoto | Polyalkylene glycol producing catalyst, and method for producing polyalkylene glycol using same |
JP2011132179A (ja) * | 2009-12-24 | 2011-07-07 | Tosoh Corp | イミノホスファゼニウム塩含有触媒水溶液及びそれを用いるポリアルキレングリコールの製造方法 |
JP2012021108A (ja) * | 2010-07-16 | 2012-02-02 | Tosoh Corp | ポリアルキレングリコール製造用触媒溶液及びそれを用いたポリアルキレングリコールの製造方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP6079164B2 (ja) | 2017-02-15 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5663856B2 (ja) | ポリアルキレングリコール製造触媒、及びその製造方法、並びにそれを用いたポリアルキレングリコールの製造方法 | |
JP2011132179A (ja) | イミノホスファゼニウム塩含有触媒水溶液及びそれを用いるポリアルキレングリコールの製造方法 | |
JP5609354B2 (ja) | ポリアルキレングリコール製造用触媒溶液及びそれを用いたポリアルキレングリコールの製造方法 | |
KR102391669B1 (ko) | 알킬렌 옥사이드 중합 촉매 및 이것을 이용한 폴리알킬렌 옥사이드의 제조 방법 | |
JP6786811B2 (ja) | 有機塩基化合物、ルイス酸及び活性水素含有化合物を含む組成物 | |
JP5825028B2 (ja) | ポリアルキレングリコールの製造方法 | |
JP2017171708A (ja) | ポリオキシアルキレンポリオールの製造方法 | |
JP6834252B2 (ja) | ポリアルキレングリコールの製造方法 | |
JP6079164B2 (ja) | ポリアルキレングリコールの製造方法 | |
JP6520012B2 (ja) | アルキレンオキシド重合触媒およびそれを用いたポリアルキレンオキシドの製造方法 | |
JP6083226B2 (ja) | ポリアルキレングリコールの製造方法 | |
JP6350103B2 (ja) | ポリアルキレングリコール製造触媒 | |
JP6658027B2 (ja) | アルキレンオキシド重合触媒及びそれを用いたポリアルキレンオキシドの製造方法 | |
JP2017025274A (ja) | ポリアルキレンオキシド及びその製造方法 | |
JP2016040346A (ja) | アルキレンオキシド重合触媒およびそれを用いたポリアルキレンオキシドの製造法 | |
KR101602428B1 (ko) | 연속 촉매 반응에 의한 글리시돌의 제조방법 | |
JP6365114B2 (ja) | アルキレンオキシド重合触媒およびそれを用いたポリアルキレンオキシドの製造方法 | |
JP2022029149A (ja) | 塩基性イミノホスファゼニウム塩含有組成物及びそれを用いるポリアルキレングリコールの製造方法 | |
JP5874285B2 (ja) | ポリアルキレングリコールの製造方法 | |
JP2023007590A (ja) | 塩基性イミノホスファゼニウム塩含有組成物、その製造方法及び該組成物を用いるポリアルキレングリコールの製造方法 | |
JP6350095B2 (ja) | ポリアルキレングリコールの製造方法 | |
JP6617470B2 (ja) | アルキレンオキシド重合触媒及びそれを用いたポリアルキレンオキシドの製造方法 | |
KR101947724B1 (ko) | Zsm-5형 제올라이트 촉매를 이용한 폴리알킬렌 글리콜의 말단 알킬화 방법 | |
JP5776518B2 (ja) | 塩基性イミノホスファゼニウム塩含有溶液の製造方法 | |
JP2017171709A (ja) | 環状エステル重合触媒及びそれを用いた環状エステル重合体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151026 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160927 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20161220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170102 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 6079164 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |