JP2014099994A - ワイヤーハーネスの電線保護構造部及びその製造方法 - Google Patents

ワイヤーハーネスの電線保護構造部及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2014099994A
JP2014099994A JP2012250118A JP2012250118A JP2014099994A JP 2014099994 A JP2014099994 A JP 2014099994A JP 2012250118 A JP2012250118 A JP 2012250118A JP 2012250118 A JP2012250118 A JP 2012250118A JP 2014099994 A JP2014099994 A JP 2014099994A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electric wire
wire
protection structure
curable adhesive
ultraviolet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012250118A
Other languages
English (en)
Inventor
Shingo Aoki
慎吾 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2012250118A priority Critical patent/JP2014099994A/ja
Publication of JP2014099994A publication Critical patent/JP2014099994A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Indoor Wiring (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)

Abstract

【課題】電線の種々の配索形態に応じて曲げ性又は直線維持性を確保すること。
【解決手段】ワイヤーハーネスの電線保護構造部10は、電線12と、電線12の外周部を覆い、電線12の曲げ変形に追従して変形可能な保護本体部32と、保護本体部32と電線12の外周部との間に介在する介在部42とを含み、電線12の延在方向において直線維持部22と曲げ可能部24とが形成された電線保護部材20とを備える。介在部42は、直線維持部22では非硬化型粘着剤44又は非硬化状態の紫外線硬化型粘着剤46により形成され、曲げ可能部24では紫外線照射によって硬化された紫外線硬化型粘着剤46により形成されている。
【選択図】図5

Description

本発明は、電線を保護する技術に関する。
電線を保護する技術として、電線の外周をシート状の保護部材で覆って保護することがある。特許文献1には、ワイヤーハーネス用外装シートによりワイヤーハーネスを保護する技術が開示されている。より具体的には、ワイヤーハーネス用外装シートは、シート本体の粘着部が設けられた片面を内側にするとともに、粘着部又は滑り止め部をワイヤーハーネスと略平行にした姿勢で用いられる。この状態で、ワイヤーハーネス用外装シートは、ワイヤーハーネスを包むようにその外面に沿わされてから、一端部の粘着部と他端部のシート端部を向かい合わせにして粘着固定される。
特開2006−335395号公報
特許文献1では、ワイヤーハーネス(以下、電線)の外周面とワイヤーハーネス用外装シートの内周面とが貼り合わされない状態で電線が保護されているため、電線とワイヤーハーネス用外装シートとの間で滑りが可能となり、ワイヤーハーネス用外装シートの内側で電線を曲げ変形させやすい。
しかしながら、その反面、電線を直線状の配索経路に沿って形態維持したい場合には、直線状の樹脂部材にテープ固定する等、別部材で直線状に維持する必要があった。
そこで、本発明は、電線の種々の配索形態に応じて曲げ性又は直線維持性を確保することを目的とする。
第1の態様は、電線を保護するワイヤーハーネスの電線保護構造部であって、前記電線と、前記電線の外周部を覆い、前記電線の曲げ変形に追従して変形可能な保護本体部と、前記保護本体部と前記電線の外周部との間に介在する介在部とを含み、前記電線の延在方向において直線維持部と曲げ可能部とが形成された電線保護部材とを備え、前記介在部は、前記直線維持部では非硬化型粘着剤又は非硬化状態の紫外線硬化型粘着剤により形成され、前記曲げ可能部では紫外線照射によって硬化された前記紫外線硬化型粘着剤により形成されている。
第2の態様は、第1の態様に係るワイヤーハーネスの電線保護構造部であって、前記介在部は、前記直線維持部で前記非硬化状態の紫外線硬化型粘着剤により形成されている。
第3の態様は、第1の態様に係るワイヤーハーネスの電線保護構造部であって、前記介在部は、前記直線維持部で前記非硬化型粘着剤により形成されている。
第4の態様は、電線を保護するワイヤーハーネスの電線保護構造部の製造方法であって、電線の曲げ変形に追従して変形可能なシート状の保護本体部の一主面上に、一方向において少なくとも一部分に紫外線硬化型粘着剤が設けられた電線保護部材を用いて、(a)前記電線の延在方向に前記一方向を沿わせて前記電線の外周部を覆う形態で、前記電線の外周部に前記電線保護部材を粘着する工程と、(b)前記電線の配索形態に応じて、前記電線保護部材の前記紫外線硬化型粘着剤に対して、前記電線の延在方向において少なくとも一部分を紫外線照射により硬化させる又は紫外線照射しないで非硬化の状態に維持する工程とを備える。
第5の態様は、第4の態様に係るワイヤーハーネスの電線保護構造部の製造方法であって、前記工程(b)では、前記電線保護部材のうち、前記電線のうちの曲げ形態で配索される部分を覆う部分における前記紫外線硬化型粘着剤を紫外線照射により硬化させる。
第1の態様に係るワイヤーハーネスの電線保護構造部によると、介在部が、電線保護部材の直線維持部では非硬化型粘着剤又は非硬化状態の紫外線硬化型粘着剤により形成されている。このため、保護本体部が粘着剤により電線の外周部に粘着されて電線に対して相対移動不能に維持され、粘着状態が維持されることにより電線が直線状に維持される。また、介在部が、曲げ可能部では紫外線照射によって硬化された紫外線硬化型粘着剤により形成されている。このため、介在部による保護本体部と電線との粘着状態が解除され、保護本体部又は電線と介在部との間の滑りが可能となることにより電線を曲げ可能となる。このように、介在部のうちの電線の延在方向における一部分に紫外線硬化型粘着剤を紫外線照射により硬化した曲げ可能部を採用することで、電線の種々の配索形態に応じて曲げ性又は直線維持性を確保することができる。
第2の態様に係るワイヤーハーネスの電線保護構造部によると、介在部が直線維持部で非硬化状態の紫外線硬化型粘着剤により形成されているため、介在部を1種類の材料で形成して材料点数を抑えたうえで、紫外線照射範囲を調節することにより曲げ性と直線維持性とを確保することができる。そして、電線のうち曲げ性を確保したい部分で紫外線硬化型粘着剤を紫外線照射により硬化して、直線維持性を確保したい部分で紫外線硬化型粘着剤を非硬化の状態に維持し、電線の配索形態に応じて各部で曲げ性又は直線維持性を確保することができる。
第3の態様に係るワイヤーハーネスの電線保護構造部によると、介在部が直線維持部で非硬化型粘着剤により形成されているため、紫外線照射の位置設定等を省略して、紫外線硬化型粘着剤の硬化工程を簡単化することができる。そして、電線のうち曲げ性を確保したい部分で紫外線硬化型粘着剤を紫外線照射により硬化して、直線維持性を確保したい部分で非硬化型粘着剤を用いることにより、電線の配索形態に応じて各部で曲げ性又は直線維持性を確保することができる。
第4の態様に係るワイヤーハーネスの電線保護構造部の製造方法によると、電線のうちの曲げ性を確保したい部分で紫外線硬化型粘着剤を紫外線照射により硬化させることにより、非硬化の状態の紫外線硬化型粘着剤による保護本体部と電線との粘着状態が解除され、保護本体部と電線との間の滑りが可能となることにより電線を曲げ可能となる。また、電線のうちの直線維持性を確保したい部分で紫外線硬化型粘着剤に紫外線照射しないで非硬化の状態に維持することにより、保護本体部が粘着剤により電線の外周部に粘着されて電線に対して相対移動不能に維持され、粘着状態が維持されることにより電線が直線状に維持される。このように、電線の配索形態に応じて各部で曲げ性又は直線維持性を確保することができる。
第5の態様に係るワイヤーハーネスの電線保護構造部の製造方法によると、電線のうちの曲げ形態で配索される部分を覆う部分における紫外線硬化型粘着剤が紫外線照射によって硬化されているため、電線のうちの曲げ形態で配索される部分を曲げ変形させることができる。
ワイヤーハーネスの電線保護構造部の平面図である。 電線保護部材の平面図である。 電線保護部材により電線の外周部を覆った状態を示す図である。 図3のIV−IV線断面図である。 紫外線照射の様子を示す図である。 図5のVI−VI線断面図である。 図4のVII−VII線断面図である。 図6のVIII−VIII線断面図である。 変形例に係る電線保護部材の平面図である。 変形例に係るワイヤーハーネスの電線保護構造部の平面図である。
以下、実施形態に係るワイヤーハーネスの電線保護構造部10及びその製造方法について説明する(図1参照)。ワイヤーハーネスの電線保護構造部10は、電線保護部材20により外部から電線12を保護する構成である。
保護対象となる電線12は、1本の電線又は複数本の電線が結束された電線束である。この電線12は、例えば、車両等に配索されるワイヤーハーネスを構成する電線であり、直線状又は曲線状等の配索経路に沿って配索される。そして、ワイヤーハーネスの組立工程等において、電線12は、配索経路に沿って配索形態に形成される。
ワイヤーハーネスの電線保護構造部10は、電線12と、電線保護部材20とを備えている(図4参照)。また、電線保護部材20は、保護本体部32及び介在部42とを有する。
保護本体部32は、ワイヤーハーネスの電線保護構造部10において、電線12の外周部を覆う部分である。この保護本体部32は、シート状に、ここでは1枚のシート状部材により形成されている。また、保護本体部32は、電線12を覆った形態で、電線12の曲げ変形に追従して変形可能に柔軟に形成されている。
介在部42は、ワイヤーハーネスの電線保護構造部10において、電線12の外周部と保護本体部32との間に介在する部分である。この介在部42は、電線12の延在方向において、少なくとも一部分が紫外線硬化型粘着剤46により形成されている。紫外線硬化型粘着剤46は、紫外線照射前には非硬化で粘着状態を維持し、紫外線照射により硬化する粘着剤である。また、介在部42は、少なくとも電線12の外周部に保護本体部32を巻き付けた直後に、その取り付け形態に維持するように全体で保護本体部32を電線12に粘着することが好ましい。
ここで、電線保護部材20は、保護本体部32の一主面上に介在部42が一体的に設けられて形成されている(図2参照)。そして、保護本体部32の一主面上には、一方向において少なくとも一部分に紫外線硬化型粘着剤46が設けられている。ここで、前記一方向とは、電線保護部材20が電線12を覆う形態において、電線12の延在方向に沿う方向である。
また、ここでは、電線保護部材20は、電線12の外周部に対して、上記一方向に沿った両端部が電線12の外周部上で重なるように巻き付けられる例で説明する。ここで、電線保護部材20を電線12の外周部を覆った形態に維持するために、介在部42は、一方向すなわち電線12の延在方向に沿った両端部の内面に非硬化型粘着剤44が直線状に設けられている。
そして、ワイヤーハーネスの電線保護構造部10は、以下のようにして製造される。
まず、電線12の延在方向に上記一方向を沿わせて電線12の外周部を覆う形態で、電線12の外周部に電線保護部材20を粘着する。より具体的には、電線保護部材20を、介在部42が内側を向く姿勢で電線12の外周部に巻き付け、電線12の外周部上で非硬化型粘着剤44が設けられた一端部を他端側部分の外周部に重ねる。これにより、電線保護部材20が電線12の外周部を覆った形態に維持されると共に、介在部42が電線12の外周部と保護本体部32との間に介在する。
次に、電線12の配索形態に応じて、電線保護部材20の紫外線硬化型粘着剤46に対して、電線12の延在方向において少なくとも一部分を紫外線照射により硬化させる又は紫外線照射しないで硬化させないでおく。すなわち、直線状部分及び曲線状部分を有する配索形態に配索される電線12を、電線保護部材20により直線状に維持又は曲げ可能にする。なお、電線12が曲げられる配索形態とは、電線12が湾曲される形態のほか、折り曲げられる形態等も含む。ここでは、電線保護部材20のうち、電線12のうちの曲げ形態で配索される部分を覆う部分における紫外線硬化型粘着剤46を紫外線照射により硬化させる。
より具体的には、上記のように製造されるワイヤーハーネスにおける電線保護部材20は、電線12の延在方向において、直線維持部22と曲げ可能部24とを有している(図1参照)。直線維持部22は、電線12を保護しつつ、直線状の配索形態に維持する部分である。曲げ可能部24は、電線12を保護しつつ、電線12の曲げ変形に追従して変形可能な部分である。ここでは、電線保護部材20のうち、電線12の延在方向一端側に直線維持部22が形成され、直線維持部22に連続して電線12の延在方向他端側に曲げ可能部24が形成されている。
より具体的には、介在部42は、直線維持部22では、非硬化型粘着剤44又は非硬化状態の紫外線硬化型粘着剤46により形成されている(図3、図4参照)。ここでは、介在部42は、直線維持部22では、非硬化状態の紫外線硬化型粘着剤46により形成されている。すなわち、直線維持部22における介在部42は、電線12の外周部と保護本体部32とを粘着した状態に維持されている。
また、介在部42は、曲げ可能部24では、紫外線硬化型粘着剤46が紫外線照射により硬化されて形成されている(図5、図6参照)。すなわち、曲げ可能部24における介在部42は、硬化して粘着状態が解除され、電線12の外周部及び保護本体部32に対して剥離可能な状態となる。
ここで、保護本体部32は、内側に存在する介在部42のうちの紫外線硬化型粘着剤46に対する紫外線照射を可能にするため、紫外線透過性を有する色及び材質等に設定されていることが好ましい。例えば、保護本体部32としては、透明のPVC(ポリ塩化ビニル)シート、PP(ポリプロピレン)シート等を採用することができる。
そして、電線12を延在方向において直線維持部22の位置で曲げようとすると、電線12の外周部と保護本体部32とが粘着された状態に維持されているため、電線12の曲げ変形時に生じる内外寸法差が生じ得ず、曲げ規制される(図7参照)。換言すると、電線12と電線本体部32とが介在部42により粘着されているため、電線12を曲げようとしても電線保護部材20と一体的に曲げられる。すなわち、電線12は、より太い線状体を曲げる要領で曲げ難くなる。これにより、電線保護部20によって電線12が直線状に維持される。
また、電線12を延在方向において曲げ可能部24の位置で曲げようとすると、曲げ形態の内周側における縮む力及び外周側における伸びる力により、硬化された紫外線硬化型粘着剤46が電線12の外周部又は保護本体部32から剥離して浮いた状態となる(図8参照)。この際、硬化された紫外線硬化型粘着剤46は、電線12の外周部及び保護本体部32の一方から全体的に浮いた状態となる場合に限らず、割れて電線12の外周部側及び保護本体部32側に分かれて残る場合もある。すなわち、電線12のうちの曲げ可能部24の内側の部分が電線保護部20に対して相対移動可能となり、電線12及び保護本体部32が、それぞれ電線12自体及び筒状体の別体として曲げられる。これにより、電線保護部20により保護された状態で、電線12を曲げることが可能である。
上記実施形態に係るワイヤーハーネスの電線保護構造部10及びその製造方法によると、介在部42が、電線保護部材20の直線維持部22では非硬化型粘着剤44又は非硬化状態の紫外線硬化型粘着剤46により形成されている。すなわち、電線12のうちの直線維持性を確保したい部分で紫外線硬化型粘着剤46に紫外線照射しないで非硬化の状態に維持することにより、保護本体部32が電線12の外周部に粘着されて電線12に対して相対移動不能に維持され、粘着状態が維持されることにより電線12が直線状に維持される。また、介在部42が、曲げ可能部24では紫外線照射によって硬化された紫外線硬化型粘着剤46により形成されている。すなわち、電線12のうちの曲げ性を確保したい部分で紫外線硬化型粘着剤46を紫外線照射により硬化させることにより、非硬化の状態の紫外線硬化型粘着剤46による保護本体部32と電線12との粘着状態が解除され、保護本体部32と電線12との間の滑りが可能となることにより電線を曲げ可能となる。このように、介在部42のうちの電線12の延在方向における一部分に紫外線硬化型粘着剤46を紫外線照射により硬化した曲げ可能部24を採用することで、電線の種々の配索形態に応じて曲げ性又は直線維持性を確保することができる。
そして、電線12のうちの曲げ形態で配索される部分を覆う部分における紫外線硬化型粘着剤46が紫外線照射によって硬化されているため、電線12のうちの曲げ形態で配索される部分を曲げ変形させることができる。
また、介在部42が直線維持部22で非硬化状態の紫外線硬化型粘着剤46により形成されているため、介在部42を1種類の材料で形成して材料点数を抑えたうえで、紫外線照射範囲を調節することにより曲げ性と直線維持性とを確保することができる。そして、電線12のうちの曲げ性を確保したい部分で紫外線硬化型粘着剤46を紫外線照射により硬化して、直線維持性を確保したい部分で紫外線硬化型粘着剤46を非硬化の状態に維持し、電線12の配索形態に応じて各部で曲げ性又は直線維持性を確保することができる。
これまで、電線保護部材20について、電線12の延在方向一端側に直線維持部22が形成されると共に他端側に曲げ可能部24が形成された例で説明してきたが、これに限られるものではない。電線12の延在方向における直線維持部22と曲げ可能部24とが設けられる位置は、電線12の直線状、曲線状、折れ曲がり等の配索形態に応じて決定されるとよい。
また、電線保護部材20について、直線維持部22と曲げ可能部24とが電線12の延在方向に1つずつ形成されている例で説明してきたが、これに限られるものではない。すなわち、電線保護部材20は、電線12の延在方向において、直線維持部22及び曲げ可能部24の一方が複数箇所に形成されていてもよいし、両方が交互に複数箇所に形成されていてもよい。
また、これまで、介在部42について、保護本体部32のうちの電線12の外周部上で重ねられる両端部に非硬化型粘着剤44が設けられている例で説明してきたが、この形態に限られるものではない。すなわち、介在部42は、全体が紫外線硬化型粘着剤46で形成されていてもよい。この場合、紫外線硬化型粘着剤46を紫外線照射により硬化した後も電線保護部材20が電線12の外周部を覆った形態に維持されるように、電線保護部材20の外周部をテープ巻き等しておくとよい。このテープ巻きは、電線保護用の部材により保護した電線12を直線状に維持するために固定するテープ巻きより簡単で少ない箇所で済むと考えられる。
また、これまで、電線保護部材20が両端部を電線12の外周部上で重ねる形態で電線12に巻き付けられる例で説明してきたが、電線保護部材20は、両端部の内側面を張り合わせる形態で電線12に巻き付けられた形態を保持していてもよい。
また、1枚のシート状の部材により電線保護部材20が形成されている例で説明してきたが、これに限られるものではない。例えば、一対のシート状の部材により電線12を両側方から挟み込んで電線保護部材が形成されていてもよい。
また、介在部42について、直線維持部22では非硬化状態の紫外線硬化型粘着剤46により形成されている例で説明してきたが、これに限られるものではない。すなわち、図9、図10に示す電線保護部材120のように、介在部142が、直線維持部22では非硬化型粘着剤44により形成されている。
この変形例に係るワイヤーハーネスの電線保護構造部110によると、紫外線照射の位置設定等を省略して、紫外線硬化型粘着剤46の硬化工程を簡単化することができる。そして、電線12のうち曲げ性を確保したい部分で紫外線硬化型粘着剤46を紫外線照射により硬化して、直線維持性を確保したい部分で非硬化型粘着剤44を用いることにより、電線12の配索形態に応じて各部で曲げ性又は直線維持性を確保することができる。
以上のように、ワイヤーハーネスの電線保護構造部10は詳細に説明されたが、上記した説明は、全ての局面において例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。また、上述した各種変形例は、相互に矛盾しない限り組み合わせて適用可能である。そして、例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10、110 ワイヤーハーネスの電線保護構造部
12 電線
20、120 電線保護部材
22、122 直線維持部
24 曲げ可能部
32 保護本体部
42、142 介在部
44 非硬化型粘着剤
46 紫外線硬化型粘着剤

Claims (5)

  1. 電線を保護するワイヤーハーネスの電線保護構造部であって、
    前記電線と、
    前記電線の外周部を覆い、前記電線の曲げ変形に追従して変形可能な保護本体部と、前記保護本体部と前記電線の外周部との間に介在する介在部とを含み、前記電線の延在方向において直線維持部と曲げ可能部とが形成された電線保護部材と、
    を備え、
    前記介在部は、前記直線維持部では非硬化型粘着剤又は非硬化状態の紫外線硬化型粘着剤により形成され、前記曲げ可能部では紫外線照射によって硬化された前記紫外線硬化型粘着剤により形成されている、ワイヤーハーネスの電線保護構造部。
  2. 請求項1に記載のワイヤーハーネスの電線保護構造部であって、
    前記介在部は、前記直線維持部で前記非硬化状態の紫外線硬化型粘着剤により形成されている、ワイヤーハーネスの電線保護構造部。
  3. 請求項1に記載のワイヤーハーネスの電線保護構造部であって、
    前記介在部は、前記直線維持部で前記非硬化型粘着剤により形成されている、ワイヤーハーネスの電線保護構造部。
  4. 電線を保護するワイヤーハーネスの電線保護構造部の製造方法であって、
    電線の曲げ変形に追従して変形可能なシート状の保護本体部の一主面上に、一方向において少なくとも一部分に紫外線硬化型粘着剤が設けられた電線保護部材を用いて、
    (a)前記電線の延在方向に前記一方向を沿わせて前記電線の外周部を覆う形態で、前記電線の外周部に前記電線保護部材を粘着する工程と、
    (b)前記電線の配索形態に応じて、前記電線保護部材の前記紫外線硬化型粘着剤に対して、前記電線の延在方向において少なくとも一部分を紫外線照射により硬化させる又は紫外線照射しないで非硬化の状態に維持する工程と、
    を備える、ワイヤーハーネスの電線保護構造部の製造方法。
  5. 請求項4に記載のワイヤーハーネスの電線保護構造部の製造方法であって、
    前記工程(b)では、前記電線保護部材のうち、前記電線のうちの曲げ形態で配索される部分を覆う部分における前記紫外線硬化型粘着剤を紫外線照射により硬化させる、ワイヤーハーネスの電線保護構造部の製造方法。
JP2012250118A 2012-11-14 2012-11-14 ワイヤーハーネスの電線保護構造部及びその製造方法 Pending JP2014099994A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012250118A JP2014099994A (ja) 2012-11-14 2012-11-14 ワイヤーハーネスの電線保護構造部及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012250118A JP2014099994A (ja) 2012-11-14 2012-11-14 ワイヤーハーネスの電線保護構造部及びその製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014099994A true JP2014099994A (ja) 2014-05-29

Family

ID=50941550

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012250118A Pending JP2014099994A (ja) 2012-11-14 2012-11-14 ワイヤーハーネスの電線保護構造部及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014099994A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9911793B2 (en) 2015-09-23 2018-03-06 Samsung Display Co., Ltd. Foldable display apparatus and method of manufacturing the same
WO2019187194A1 (ja) * 2018-03-27 2019-10-03 株式会社オートネットワーク技術研究所 固定部材付ワイヤーハーネス

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9911793B2 (en) 2015-09-23 2018-03-06 Samsung Display Co., Ltd. Foldable display apparatus and method of manufacturing the same
WO2019187194A1 (ja) * 2018-03-27 2019-10-03 株式会社オートネットワーク技術研究所 固定部材付ワイヤーハーネス
US11170914B2 (en) 2018-03-27 2021-11-09 Autonetworks Technologies, Ltd. Fixing member-attached wire harness

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5174366B2 (ja) 電線保護材及びワイヤーハーネス
JP2018125935A (ja) ケーブルの止水構造、ワイヤハーネス、及びワイヤハーネスの製造方法
WO2013012076A1 (ja) ワイヤハーネス
WO2019181141A1 (ja) 組付補助部品付配線体、配線体の組付補助部品及び配線体組付物の製造方法
US8624115B2 (en) Wire harness
US20160260522A1 (en) Binding tape member and wire harness
JP2014099994A (ja) ワイヤーハーネスの電線保護構造部及びその製造方法
JP6002401B2 (ja) ワイヤハーネス及びワイヤハーネスの製造方法
JP2015076952A (ja) ワイヤハーネス及びワイヤハーネス用外装材
WO2015060096A1 (ja) スリット付き熱収縮チューブ
JP6947824B2 (ja) 電気ケーブルのためのスリーブを製造するための方法および装置
JP5860364B2 (ja) 電線配索構造
JP2009104889A (ja) 自動車用のワイヤハーネスおよび自動車用ワイヤハーネスの製造方法
JP2013187980A (ja) ワイヤハーネス及び配線具
JP2007288972A (ja) ワイヤハーネス分岐部の保護構造
JP2006194925A (ja) 光ファイバ構造体及びその製造方法
JP2010049947A (ja) ワイヤハーネス
JP6754267B2 (ja) 電磁シールド管、電磁シールド管付電線、及び電磁シールド管付電線の製造方法
JP2014207769A (ja) 電線束の保護構造
WO2013035363A1 (ja) ワイヤーハーネス及びワイヤーハーネス用保護部材
JP2012247678A (ja) 曲げ規制構造及びワイヤーハーネス
JP2018117497A (ja) 防水カバー及びワイヤーハーネス
JP2007049784A (ja) 自動車用ワイヤハーネスの配索構造
JP2010074927A (ja) ハーネス保護材およびその取付方法
JP2016040563A (ja) 光ファイバケーブル及びワイヤーハーネス