JP2014099343A - 照明装置及びショーケース - Google Patents

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Abstract

【課題】コンパクトな構成ながら、透光部材を通過する出射光の配光を制御できる照明装置及びそれを用いたショーケースを提供する。
【解決手段】カバー部材13における光源12からの光が入射する面を複数の領域から形成し、領域の一つにプリズムパターン13cを形成することで、より広範囲を照明したり、任意の方向を照明するなど、配光制御の自由度を向上させたコンパクトな照明装置を実現できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、照明装置及びショーケースに関し、特に、商品等を陳列する棚板の先端部又は先端下部に取り付けられて商品等を照明するのに好適な照明装置及びそれに用いるショーケースに関する。
一般的なコンビニエンスストアやスーパーマーケット等において、屋内照明のほかに、ショーケースの陳列棚に照明が設けられ、買い物客が陳列された商品を目で確認しやすくし、それにより購買意欲を高めるようにしている。このようなショーケースの照明装置の光源としては、直管の蛍光灯が広く用いられている。
しかるに、蛍光灯は、一般に電気エネルギーを可視放射、赤外放射、紫外放射に変換し、可視光線を放射することで照明として用いるものである。その際、熱損失が生じるため、蛍光灯自体のみならず、当該蛍光灯による輻射熱によって、陳列された商品が加熱されるという問題があり、ショーケース用の照明装置の光源としては、必ずしも好ましいものとはいえない。
これに対し、近年、発光効率の向上や発光量の増加と共に、寿命が長く消費電力が小さくて、環境にやさしいとされるLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)を用いた照明装置が実用化されつつある。また、青色LEDチップが開発されて以来、この青色LEDチップと、このLEDチップからの光に励起されて所定波長の励起光を発光する蛍光体と、を組み合わせて白色発光する白色LED光源や、青色LEDチップと緑色LEDチップと赤色LEDチップからなる三原色のLEDチップを用いて白色光を合成する白色LED光源が開発され、既に市販されている。そのため、この白色LED光源を配設したLED照明装置の開発も盛んではあるが、特に、ショーケースなどの陳列棚の照明装置として、消費電力が小さく、発熱も小さいLED光源を用いて、省エネと商品保護とを図る技術が模索されている。
ところで、特許文献1には、発光ダイオードなどの指向性の高い光を発光する半導体発光素子を用いても、簡単な構造で広い範囲を照明できる棚構造の照明装置が開示されている。かかる照明装置は、棚板のフロント側の端部の下面に取り付け可能なフレーム本体と、このフレーム本体内に取り付けられ、発光素子列を有する基板と、この発光素子列からの光を反射するための反射部材(配向部材)と、前記フレーム本体に装着され、発光素子列をカバーし、透光部を有するカバー部材とを備えている。発光素子列からの光は、反射部材(配向部材)により少なくとも透光部に向けられる。そのため、広い範囲を照明でき、商品価値を高めることができるというものである。
特開2011-155019号公報
しかしながら、特許文献1の照明装置は、以下に述べるような問題がある。かかる従来技術では、発光素子列から出射された光を反射する反射板の傾きにより配向制御しているものの、カバーは平板のために、反射板で決定される配光特性がそのまま照明装置の配光特性に反映されることになる。従って、照明装置を小型化、薄型化したときは、反射板の配置、形状が制限されるために、配光制御の自由度が小さくなってしまうという問題がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、コンパクトな構成ながら、透光部材を通過する出射光の配光を制御できる照明装置及びそれを用いたショーケースを提供することを目的とする。
請求項1に記載の照明装置は、光源と、内部に前記光源を保持するとともに、前記光源から出射された光を外部に向かって出射する開口部を備えたフレームと、前記開口部を覆うように配置される透光部材とを有し、ショーケースの棚板先端部または、先端下部に配置される照明装置であって、
前記透光部材は、前記光源からの光が入射する面を複数の領域から形成しており、前記領域の一つにプリズムパターンを形成したことを特徴とする。
従来技術のように透光部材が板状であると、透過する照明光の配光特性は、光源の配光特性とフレーム内部の構造による反射特性で決定されてしまい、配光の自由度が制限されてしまう。このように配光の自由度が制限されることに鑑みて、例えば陳列された商品の照明を重視しようとすると、棚板の前方側に取り付けるプライス札やアイキャッチャーなどの照明が不十分となる恐れがある。これに対し、プライス札やアイキャッチャーなどの照明を重視しようとすると、商品の照明が不十分となる恐れがある。そこで、本発明では、前記透光部材における前記光源からの光が入射する面を複数の領域から形成し、少なくとも前記領域の一つにプリズムパターンを形成することで、より広範囲を照明したり、任意の方向を照明するなど、配光制御の自由度を向上させたコンパクトな照明装置を実現できるのである。ここで、「プリズムパターン」とは、所定の方向に延在するとともに、その長手方向直交断面において、交差する方向に延在する2面を含む基礎形状(例えば三角断面形状)を周期的に繰り返してなる構造をいう。
請求項2に記載の照明装置は、請求項1に記載の発明において、前記複数の領域は、前記ショーケースの棚板に対して前方側の領域と、下方側の領域とを含み、前記前方側の領域に第1のプリズムパターンを形成し、前記下方側の領域に、前記第1のプリズムパターンとは異なる形状の第2のプリズムパターンを形成したことを特徴とする。
前記前方側の領域に設けられた前記第1のプリズムパターンを透過させることで、前記透光部材から出射した照明光を棚板の前方上方側に向けることができ、これにより棚板の先端等に取り付けたプライス札やアイキャッチャーなどの照明に適した配光制御を行うことができる。一方、前記下方側の領域に設けられた前記第2のプリズムパターンを透過させることで、前記透光部材から出射した照明光を棚板の奥側まで効率的に到達させることができ、これにより陳列された商品を照明するのに適した配光制御を行うことができる。このように配光制御の自由度が高まることで、買い物客の目を引くと同時に、商品を十分な光で照明できるから、その相乗効果で売り上げ増大が期待される。
請求項3に記載の照明装置は、請求項2に記載の発明において、前記第1のプリズムパターンと、前記第2のプリズムパターンとは、断面形状が異なっていることを特徴とする。
前記第1のプリズムパターンと、前記第2のプリズムパターンとが、断面形状が異なっていると、前記前方側の領域と前記下方側の領域とを通過する照明光において、前記透光部材から出射する際の出射角をそれぞれ任意に変更できるため、用途に応じた照明を行うことができる。
請求項4に記載の照明装置は、請求項2に記載の発明において、前記第1のプリズムパターンと、前記第2のプリズムパターンとは、延在方向が異なっていることを特徴とする。
前記第1のプリズムパターンと、前記第2のプリズムパターンとが、延在方向が異なっていると、前記前方側の領域と前記下方側の領域とを通過する照明光において、前記透光部材から出射する際の屈折方向を互いに異ならせることができるため、用途に応じた照明を行うことができる。
請求項5に記載の照明装置は、請求項1に記載の発明において、前記複数の領域は、前記ショーケースの棚板に対して前方側の領域と、下方側の領域とを含み、前記前方側の領域と前記下方側の領域のうち片方の領域にのみプリズムパターンを形成したことを特徴とする。
例えば、前記前方側の領域にプリズムパターンを形成し、前記下方側の領域は平板状とすると、前記プリズムパターンを透過した照明光によって、棚板の前方側に取り付けるプライス札やアイキャッチャーなどに適した照明を行うことができるとともに、下方の棚板に陳列された商品を明るく照明できる。一方、前記前方側の領域を平板状とするとともに、前記下方側の領域にプリズムパターンを設けると、前記前方側を明るく照明できるとともに、前記下方側の領域に設けられた前記プリズムパターンを透過した照明光によって、棚板の奥側まで効率的に照明できるから奥側に陳列された商品に適した照明を行うことができる。すなわち、プリズムパターンの有無により配光制御の自由度が高まる。
請求項6に記載の照明装置は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、前記フレームは、前記棚板の長手方向に沿って延在しており、前記透光部材のプリズムパターンは、前記フレームの長手方向に直交する断面内で、傾きが周期的に変化する屈折面を持つことを特徴とする。
前記透光部材のプリズムパターンの屈折面を、前記棚板に沿って傾きが周期的に変化するような形状とすることで、長手方向直交する断面方向、すなわち、棚板の上、下、奥側(買い物客が棚板を観察する方向と商品を配置する方向)の照明光の配光特性を効率的にコントロールすることができる。
請求項7に記載の照明装置は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、前記光源は、LEDチップを含むことを特徴とする。
前記光源がLEDチップを含む場合、比較的指向性が強い照明光が出射されるから、プリズムパターンを透過させることにより、照明光の配光制御の自由度を向上することができる。但し、光源は、LEDチップを含むものだけでなく、蛍光管、LED線状光源(離散的なLEDチップの上に蛍光体が線状に連続的に塗布されたもの)でもよい。
請求項8に記載の照明装置は、請求項7に記載の発明において、前記LEDチップは、前記フレームに沿って離散的に配置されており、前記複数の領域の一つが、前記ショーケースの棚板に対して下方側の領域を含み、前記下方側の領域に設けられたプリズムパターンは、前記フレームの長手方向に沿って高さが周期的に変化する屈折面を有することを特徴とする。
前記フレームの長手方向に沿って、点光源である前記LEDチップを離散的に配置した場合、被照明領域で前記LEDの配列方向に照度ムラが発生したり、被照明物に多重の影(マルチシャドウ)が発生することがあるが、前記下方側の領域に設けられたプリズムパターンの屈折面の高さを、前記LEDチップの並び方向において周期的に変化させることで、被照明領域での照度分布をより均一化することができ、また、マルチシャドウの発生をおさえることができる。
請求項9に記載の照明装置は、請求項1〜8のいずれかに記載の発明において、前記透光部材が拡散特性を有することを特徴とする。
配光制御を前記透光部材に設けたプリズムパターンで行うと、グレア(ギラギラ感)が目立つ場合もあるが、前記透光部材が拡散特性も合わせもつことにより、配光制御を有効に行いながらも眩しさを抑えた照明装置を実現できる。このような透光部材としては、透光性を有する従来公知の樹脂拡散板(散乱剤を混入させたもの、表面凹凸により拡散させるもの)や樹脂拡散フィルムを用いることができる。
請求項10に記載の照明装置は、請求項1〜9のいずれかに記載の発明において、前記フレーム内部に反射面を有しており、前記光源から出射した光の一部が、前記反射面に反射して,前記透光部材を介して外部へと出射されることを特徴とする。
前記光源から射出された光を直接、前記透光部材から射出する場合、前記照明装置の配光特性は、前記透光部材のプリズムパターンでしか制御できないが、前記光源から射出された光を前記反射部材で反射(偏向)すれば、その後前記透光部材で屈折させることと相まって、より広範囲の配光制御ができる
請求項11に記載の照明装置は、請求項10に記載の発明において、前記反射面は、前記フレームと一体的に設けられていることを特徴とする。
前記反射面を前記フレームと一体化することにより、シンプルな構成で、正確に照明光の偏向制御ができる。
請求項12に記載の照明装置は、請求項10又は11に記載の発明において、前記光源から、前記ショーケースの棚板に対して下方側に向かって光が出射するようになっており、前記反射面は、前記光源から遠ざかるにつれて前記ショーケースの棚板の前方側に近づくように傾いていることを特徴とする。
ショーケースの棚照明において、下側に配置される棚上の商品を効率的に照明すると同時に、買い物客の目を引く機能(アイキャッチ効果)が重視される。特に、買い物客の目を引くためには、より広い範囲から棚板が視認される、すなわち、より広角に光を照射する必要がある。前記光源の出射面を、下方の棚の上面に向けて配置したとき、棚板の前方上側への照射光を確保するために、前記反射面を、前記光源から遠ざかるにつれて前記ショーケースの棚板の前方側に近づくように傾けることにより、前記光源から前記反射面に向かって射出された光を前方上側に反射させることができる。
請求項13に記載の照明装置は、請求項1〜12のいずれかに記載の発明において、前記フレームは、前記光源を取り付けた面に交差する方向に延在する配光面を有し、
前記配光面は、前記光源の中心を通る前記光源の取り付け面の法線に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記法線から離れる側にそれぞれ傾斜した複数の第1傾斜面と、隣接する前記第1傾斜面の間に形成された第2面とを備えており、前記第2面は前記光源側を向き、且つ前記第2面を延長した面が前記法線と交差するように前記第2面が延在しており、
前記光源から出射され前記第2面で反射した光は、前記光源の取り付け面に沿った方向に進行し前記透光部材を介して外部に出射することを特徴とする。
本発明によれば、前記配光面は、前記光源の中心を通る前記光源取り付け面の法線に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記法線から離れる側にそれぞれ傾斜した複数の第1傾斜面と、隣接する前記第1傾斜面の間に形成された第2面とを備えており、前記第2面は前記光源側を向いているので、光源に近い側の前記第1傾斜面を1A傾斜面とし、光源から遠い側の前記第1傾斜面を1B傾斜面としたときに、1A傾斜面を光源から遠ざかる方向に延長した場合において、その延長面よりも1B傾斜面は、前記法線に近い側にシフトしていることとなり、これにより配光面の裏面側のスペースを確保できる。更に、1B傾斜面を光源に近づく方向に延長した場合において、その延長面よりも1A傾斜面は、前記法線から遠い側にシフトしていることとなり、これにより前記光源から出射された光を前記1A傾斜面で干渉することが抑制され、前記第2面での反射を促すことで光の利用効率を高めることができる。
更に、前記第2面は前記光源側を向き、且つ前記第2面を延長した面が前記法線と交差するように前記第2面が延在しているので、前記光源から出射して前記第2面で反射した光を、前記光源取り付け面に沿った方向に進行させて(前記光源取り付け面に沿った方向の成分を持つ光)を前記射出部から出射させることができる。前記第2面は、鏡面であると好ましいが、粗し面など拡散機能が与えられていても良い。前記第1傾斜面は、光を反射する目的で使用される場合、鏡面であると好ましいが、粗し面など拡散機能が与えられていても良い。配光面の反射方向による配光機能に加えて、拡散機能を持たせることで、特定方向に輝線等が視認しにくく、均一な照度の照明が可能になる。又、第2面は1つでも良いが、スペースの有効利用のためには複数とすることが好ましい。ここで、「前記第2面で反射した光」とは、前記光源から出射して前記照明装置から出射する間に、前記第2面で反射することを意味し、従って前記第1傾斜面と前記第2面の両方で反射する場合、その反射の順序は問わない。
つまり、小型な照明装置であるにもかかわらず、光源から出射した光が直接広い範囲を照明しながら、前記配光面に設けた第2面による反射光が光源面に沿った方向に射出するので、直接光が暗い方向にも明るく照明可能であって、強度分布にバランスが取れた照明とできる。
請求項14に記載のショーケースは、請求項1〜10のいずれかに記載の照明装置を、棚板先端部または、先端下部に配置したことを特徴とする。
棚板に並べた商品を効率的に照明すると同時に、アイキャッチ効果の高いショーケースを実現できる。
本発明によれば、コンパクトな構成ながら、透光部材を通過する出射光の配光を制御できる照明装置及びそれを用いたショーケースを提供することができる。
本実施の形態にかかるショーケース1の斜視図である。 一つの陳列棚4の長手方向直交断面を示している図である。 第1の実施の形態にかかる照明装置10単体の断面図である。 第1の実施の形態にかかる照明装置10単体の断面において光線経路を加えて示す図である。 照明装置の端部を分解して示す図である。 第2の実施の形態にかかる照明装置10A単体の断面図である。 第2の実施の形態にかかる照明装置10A単体の断面において光線経路を加えて示す図である。 第3の実施の形態にかかる照明装置10B単体の断面図である。 第3の実施の形態にかかる照明装置10B単体の断面において光線経路を加えて示す図である。 第4の実施の形態にかかる照明装置10Cの斜視図である。 図10の構成を、XI-XI線を通る面で切断して矢印方向に見た図である。 第4の実施の形態の変形例にかかる照明装置10Dの斜視図である。
以下に本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。また、同一構成部材については同一の符号を用い、詳細な説明は適宜省略する。
(第1の実施の形態)
図1は、本実施の形態にかかるショーケース1の斜視図である。ショーケース1は、床面に設置される基部2と、基部2から上方に向かって延在する背面部3と、背面部3から前方に向かって水平に延在する陳列棚(棚板ともいう)4とからなる。陳列棚4の前方端には、プライス札を取り付けられるよう、アクリル板製のプライスレール5が配置されている。プライスレール5の代わりに、アイキャッチャーを設けても良い。背面部3の上部には、一番上の陳列棚4を覆うようにして、庇6が設けられている。庇6の下面に照明装置10を設けても良い。陳列棚4の上面には、各種の商品が載置される。
図2は、一つの陳列棚4の長手方向直交断面を示している。図2において、左方が陳列棚4の前方(棚板先端側)に相当し、下方が重力加速度方向下方に相当する。陳列棚4の前端に取り付けられたプライスレール5は、下端がU字状に折れ曲がっており、ここに不図示のプライス札を挟み込むことができる。
陳列棚4の下面に、取り付け部材7が設置されている。金属製の取り付け部材7は、不図示のねじ等により陳列棚4の下面に固定される筐体7aと、筐体7aの上端及び下端から前方に向かって片持ち状に延在するアーム部7bとを有する。取り付け部材7は陳列棚の長手方向と同じ長さを有していてもよく、あるいは、陳列棚4の左右両端を含む複数の箇所のみに設置されてもよい。一対のアーム部7bは、中央が互いに対して近接するように曲がっており、曲がった部位で凸部7cを形成している。取り付け部材7は、照明装置10を陳列棚4に取り付ける機能を有する。
図3は、照明装置10単体の断面図であり、図4は、照明装置10単体の断面において光線経路を加えて示す図であるが、駆動回路は省略している。陳列棚4の先端又は先端下部に取り付けられる照明装置10は、フレーム11と、光源12と、透光部材としてのカバー部材13とを有する。フレーム11は、コーナー部が全てR0.2mm以上の曲面で形成されており、アルミニウムを押し出し成形することで一体的に容易に且つ安価に形成され、同一断面にて紙面垂直方向に細長く延在する構造である。フレーム11は、陳列棚4の下面と略平行な上板部11aおよび下板部11bと、それらに直交する奥板部11cと、奥板部11cに対向する前板部11dとからなるボックス構造11bxを有している。ボックス構造11bx内には、光源12を駆動するための駆動回路14が配置されている(図2参照)。上板部11aおよび下板部11bは、中央が互いに対して近接するように曲がっており、曲がった部位で凹部11uを、それぞれ形成している。
図2において、プライスレール5を外した状態で、照明装置10を、陳列棚4の前方から下面に沿って差し入れると、取り付け部材7のアーム部7bがボックス構造11bxにより押し広げられて弾性変形する。更に照明装置10を押し込むと、アーム部7bの変形が戻り、上下の凹部11uに凸部7cがそれぞれ係合するので、照明装置10は取り付け部材7を介して陳列棚4に容易に取り付けることができ,且つ不用意に脱落することが抑制される。その後、別個の配線(不図示)がなされ、光源12に給電可能となる。照明装置10の配線(不図示)は、陳列棚の下面、またはショーケース10の筐体内で、主電源ラインと接続されると好ましい。
照明装置10のフレーム11は、ボックス構造11bxの上板部11aを図3,4で左方に延長した延長部11eを設けている。延長部11eの下面が、陳列棚4の下面と略平行な光源取り付け面11fとなっている。延長部11eの両端から下方に伸びて対向する鈎部11g、11gが設けられており、光源取り付け面11fに、光源12の基板12bが取り付けられたとき、鈎部11g、11gは基板12bを両側から保持するようになっている(図では離れて示している)。
光源12は、図3,4で下方に向いた複数の発光部12aと、発光部12aを支持するとともに給電する機能を持つ細長い基板12bとからなる。光源12は、例えば、紙面垂直方向に沿って延在する基板12b上で間隔をおいて配設する複数の点状光源(LED)を、発光部12aとして用いることができる。また、低消費電力で発光強度が高く、白色発光するLEDを用いることが好ましい。そのために、本実施形態では白色LEDを用いることとした。発光部12aを、以下、LEDチップ12aとする。
光源12は、ここでは白色LEDであり、複数の青色LEDと、青色LEDからの光に励起されて所定波長の励起光を発光する蛍光体(例えば、黄色蛍光体)を組み合わせて白色発光するものである。この場合、黄色蛍光体を単一の板状とする単一の面状光源であっても良い。また、白色LEDは、赤色LED、青色LED、緑色LEDを組み合わせた高演色LEDを用いてもよい。この場合、白色LEDは、赤色LED、青色LED、緑色LEDの各チップを、図3,4で水平方向に列状に並べると、後述するプリズムパターンとの相互作用で、色ムラが抑制され適切な照明が行える。高演色LEDを用いることにより、高い色再現性の必要な用途に好適な照明ユニットを実現することが可能である。また、色温度の異なる2種類のLEDを交互に配置し、各々のLEDの発光強度比を変更することにより、色温度の調整できる照明装置を実現できる。
基板12bは、複数のチップ型のLEDチップ12aを所定ピッチ(ここでは10mm間隔)で搭載する。このように、基板12bは、長手方向に一体とされるが、複数の基板に分け、それぞれを電気的に接続する構成としてもよい。また、基板12bは、ボックス構造11bx内に配置された駆動回路14と不図示のリード線を介して接続されており、駆動回路14からLEDチップ12aに流れる電流を制御することで、照明装置のオンオフもしくは輝度調整が可能である。
図3,4において、フレーム11において、前板部11dの光源側面が、光源取り付け面11fに交差する方向に延在する配光面11hとなっている。光源取り付け面11fの左方縁と、配光面11hの下方縁との間が開口部である。配光面11hは、押し出し成形時の加工のままであり、押し出し成形時の加工痕であるヘアラインが若干形成されるが、準鏡面とみなせる。ただし、ショットブラストなどの拡散処理を施しても良い。LEDチップ12aの中心を通る光源取り付け面11fの法線をNLとする。
法線NLに沿ってLEDチップ12aから遠ざかるにつれて、法線NLから離れる側にそれぞれ凹状に湾曲して(下方に向かうほど法線NLと平行に近づく、ただし角度が異なる複数平面でも良い)傾斜した5つの第1傾斜面11iと、第1傾斜面11iと交互に並べられた5つの第2面11jとを有する。ここで、図で上方の第1傾斜面11iの下端は、それに隣接する下方の第1傾斜面11iの上端より法線NLから離れた位置にある。第1傾斜面11iと第2面11jとはなめらかな曲面で接続されていると好ましい。ここで、第1傾斜面11iを、光源2から近い順に、1A傾斜面、1B傾斜面、1C傾斜面、1D傾斜面、1E傾斜面という。
本実施の形態では、各第2面11jは、法線NLに略直交する方向に延在している。すなわち、各第2面11jは、光源取り付け面11fに対して平行である。ここで、第2面11jを、光源2から近い順に、2A面、2B面、2C面、2D面、2E面という。尚、第1傾斜面11iの総面積は、第2面11jの総面積より大きいと好ましい。
図3,4において、フレーム11の延長部11eの先端に、紙面垂直方向に延在する丸溝11kが形成されており、また前板部11dの下端にも、紙面垂直方向に延在する丸溝11mが形成されている。断面L字状のカバー部材13は、光を透過する樹脂から成形されてなり、その上縁に形成された円筒状の隆起部13aを、丸溝11kに係合させ、またカバー部材13の下縁に形成された円筒状の隆起部13bを、丸溝11mに係合させることで、開口部を覆うようにしてフレーム11に取り付けられている。尚、照明装置10の高さは19mmであり、奥行きは35mmとなっている。
カバー部材13は、断面がL字状であって、その前側(図3において左側)の面が前方の領域13FRを構成し、下側(図3において下側)の面が下方側の領域13LWを構成する。カバー部材13は、前側の面の内側全面に第1プリズムパターン13cを設け、下側の面の内側全面に第2プリズムパターン13dを設けている。第1プリズムパターン13cは、図3において紙面垂直方向に延在する第1屈折面13c1と第2屈折面13c2とを交差させた組み合わせを複数組形成している。より具体的には、第1プリズムパターン13cは、幅が等しい第1屈折面13c1と第2屈折面13c2を頂角100°で挟んでなる二等辺三角形状断面を基礎形状として、ピッチ1mmで周期的に繰り返してなる。
一方、第2プリズムパターン13dも、図3において紙面垂直方向に延在する第1屈折面13d1と第2屈折面13d2とを交差させた組み合わせを複数組形成している。但し、図3において左側の第1屈折面13d1の幅が、第2屈折面13d2の幅より長くなっている。すなわち、第2プリズムパターン13dは、ここでは底角が60°と20°であって第1屈折面13d1と第2屈折面13d2を含む三角形状断面を基礎形状として、ピッチ1mmで周期的に繰り返してなる。すなわち、プリズムパターン13c、13dは、傾きが周期的に変化する屈折面を備える。尚、プリズムパターンの交差部(コーナー)は全てR0.2mmの曲面で形成しており、樹脂の押し出し成形により容易に且つ安価に形成できる。
図5において、フレーム11のサイドカバー22は、これに設けられたネジ用穴22k、22mを通して丸溝llk、丸溝llmに対してそれぞれネジ固定される。カバー部材13を係合させるために設けられた丸溝llk、llmをそれぞれネジ固定用溝として用いることで、新たにネジ固定用溝部をフレーム11内に設ける必要がないためフレーム11内のスペースを効果的に利用できる。また、フレーム11内部の形状が複雑化することでフレーム11がコストアップすることが抑制される。なお、丸溝11kおよび丸溝11mの内面には特にネジ溝を設けずセルフタップネジ用としてもよいし、ネジ溝を設けてもよい。またネジ固定は、固定力が足りれば丸溝11kまたは丸溝11mのどちらか片方のみを用いてもよい。さらにサイドカバー22の固定用ネジ23k、23mの長さを適当なものに選ぶことで、ネジ固定した後のカバー部材13のフレーム11に対する不要な移動をネジで規制することもできる。
本実施の形態の動作について、図4を参照して説明する。ここで、LEDチップ12aからの光は主たるものを図示しており、実際は図示した以外の光も出射する。駆動回路14から給電された電力によりLEDチップ12aが発光すると、LEDチップ12aから放射状に光が出射される。
LEDチップ12aから配光面11hに向かう光線の一部は、第2面11j、第1傾斜面11iの順に反射されて、カバー部材13の前方側(図4で左側)に向かい、カバー部材13に到達した光線は、第1プリズムパターン13cの屈折面13c1,13c2で屈折しながらカバー部材13を透過し、カバー部材13の外側面から、外部に照射される(Ray1〜Ray5)。すなわち、第1プリズムパターン13cが底角の等しい2等辺3角形状の断面をもつことにより、配光面11hから略水平に出射し、カバー部材13に到達した光線は、上方に大きく曲げられて外部に照射される。従って、図2に示すようにプライスレールの背後から強い照度の照明光が照射されるので、買い物客がプライス札を視認しやすくなる。つまり、照明装置10を搭載したショーケース1は、棚板先端部が明るく発光するために、買い物客の目を引く効果(アイキャッチ効果)を実現することができる。
一方、LEDチップ12aから法線NLに対して角度付けされて出射された光線の一部は、カバー部材13の前側の第1プリズムパターン13cに直接入射するが、殆ど第1屈折面13cで下方に向かって屈折されて、外部に出射される(Ray6,7)。従って、買い物客の目に直接飛び込む光線の量を減らすことで、ショーケースを見る消費者がまぶしさを感じにくくできる。
更に、LEDチップ12aから出射され、比較的強度が高い法線NLに近い光線の一部は、カバー部材13の下側の第2プリズムパターン13dに直接入射する。ここで、図3において左側の第1屈折面13d1の幅が、第2屈折面13d2の幅より長くなっているので、第1屈折面13d1に入射する光量が比較的多くなる。これにより、第2プリズムパターン13dへの入射光が屈折されて、カバー部材13の下方より出射された後、下方の陳列棚(図4で不図示)の奥側に高効率で向かうようになる(Ray8〜Ray11)。従って、陳列棚の先端に照明装置10を設置しても、より陳列棚の奥に陳列された商品まで、明るく照明することができるから、買い物客の購買意欲を喚起できる。このように、照明装置10の正面だけでなく、斜め上、斜め下方向へも光線を出射させることができるから、陳列棚に陳列された商品を明るく視認することができる。
ここで、カバー部材13の前側裏面の第1プリズムパターン13cの頂角を変更することにより、照明光の上下への広がり角を調整することができる。頂角は、60°〜130°が望ましい。頂角が小さすぎると、屈折面への入射角が大きくなりすぎて、照明光の取り出し効率が下がる。また、頂角が大きすぎると、照明光を十分に上下に広げることができない。更に、カバー部材13の下側裏面の第2プリズムパターン13dの頂角、底角を変更することにより、照明光の前後方向の広がりを調整することができる。プリズムの偏心方向を逆(底角の60°と20°を入れ替える)にすると、LEDチップ12aから第2プリズムパターン13dに到達した光線は、前側に曲げられ、外部に照射される量が増える。例えば下の陳列棚ほど棚板先端が手前にせせり出ているショーケースでは、照明光は、下側前方にも強く照射される方が望ましい場合もあるので、かかる場合に好適である。LEDチップ12aからカバー部材13の前側裏面に直接入射するRay6〜Ray7を利用しても、同様の効果を得ることができる。
尚、LEDチップ12aから出射して、最初に第1傾斜面11iに入射した光線は、第1プリズムパターン13cに向かうものと、第2プリズムパターン13dに向かうものがあるが、上述と同様であるので、説明を省略する。
特に、光源として、指向性の強いLEDチップ12aを選択することにより、配光面11hの斜面形状及びカバー部材13裏面のプリズムパターン13c、13dで、照明装置10の配光制御を効率的に行うことができる。
カバー部材13は、拡散特性を持っていてもよい。カバー部材13の表面を荒らして拡散面としてもよいし、拡散粒子を材料に混ぜ込むことにより内部拡散としてもよい。内部拡散の方が、押し出し成形に対応し易く、また、表面にほこり等が付着しにくいという利点がある。カバー部材13の出射面又は入射面を拡散面にすることにより、プリズムパターンにより発生する輝度ムラ(グレア、ギラギラ感)を低減することができる。カバー部材13における拡散度は、完全拡散でなく、拡散角の半値全幅σ=2°〜15°が望ましい。拡散角が小さすぎると輝度ムラが大きく眩しさを感じることがある。また、拡散度が大きすぎると、配光面11h、プリズムパターン13c、13dによる配光制御の効果が小さくなってしまう。
本実施の形態の照明装置10を、ショーケース1の陳列棚4に設置することにより、陳列棚4の前方は上下に広く照明光を照射することにより、買い物客の目を引く効果の高いショーケース1とすることができる。また、照明装置10の前側にプライスレール5を配置した場合、プライスレール5上のプライス札を効果的に後方から照明することができる。陳列棚4上に陳列された商品は、照明装置10により高効率に照明することができる。
(第2の実施の形態)
図6は、第2の本実施の形態にかかる照明装置10Aの断面図である。図7は、照明装置10A単体の断面において光線経路を加えて示す図である。本実施の形態においては、上述した実施の形態に対して、カバー部材と配光面の形状が異なる。配光面11hは、図6に示すように、LEDチップ12aの中心を通る光源取り付け面11fの法線NLに沿ってLEDチップ12aから遠ざかるにつれて、法線NLから離れる側にそれぞれ傾斜した3つの第1傾斜面11iと、第1傾斜面11iと交互に並べられた3つの第2面11jとを有する。第1傾斜面11iの総面積は、第2面11jの総面積より大きい。ここで、図で上方の第1傾斜面11i(1A傾斜面という)の下端は、それより下方の第1傾斜面11i(1B傾斜面という)の上端より法線NLから離れた位置にある。これにより、配光面11hは全体的に法線NLに対して殆ど傾くことなく略平行に延在する。
一方、3つの第2面11jは、それぞれ光源側を向き且つ第2面11jを延長した面が法線NLと交差するように延在している。特に、本実施の形態では、図6に示すように、光源2に最も近い第2面11j(第2A面という)の法線に対する傾き角をθAとし、光源2に次に近い第2面11j(第2B面という)の法線に対する傾き角をθBとし、光源2から最も遠い第2面11j(第2C面という)の法線に対する傾き角をθCとしたときに、以下の式が成立する。
θA<θB<θC (1)
一方、カバー部材13Aは、その前側の領域の裏面にのみ、上述と同様に頂角100°、ピッチが1mmの二等辺三角形状断面を基礎形状として繰り返す第1プリズムパターン13cを形成している。カバー部材13Aの下方の領域13d’は平板状である。
本実施の形態の動作について、図7を参照して説明する。LEDチップ12aから配光面11hに向かう光線の一部は、第2面11jで1回反射されて、カバー部材13Aの前側(図7で左側)に向かい、その裏面の第1プリズムパターン13cで屈折されて外部に射出される(Ray1〜Ray3)。従って、図2のプライスレール5の背後から強い照度の照明光が照射されるので、買い物客がプライス札を視認しやすくなる。つまり、照明装置10Aを搭載したショーケース1は、棚板先端部が明るく発光するために、買い物客の目を引く効果(アイキャッチ効果)を実現することができる。
一方、LEDチップ12aから法線NLに対して角度付けされて出射された光線の一部は、カバー部材13Aの前側の第1プリズムパターン13cに直接入射するが、第1屈折面13cで下方に向かって屈折されて、外部に出射される(Ray4)。従って、買い物客の目に直接飛び込む光線の量を減らすことで、ショーケースを見る買い物客がまぶしさを感じにくくできる。
更に、LEDチップ12aから出射され、法線NL近傍の光線は、カバー部材13Aの下方の領域13d’を通過する。LEDチップは、一般にチップの射出面の垂線方向に、発光ピークを有し略ランバーシャンに光を照射する光源であるために、本実施の形態のような配置構成では、LEDチップ12aの配置位置よりも上側、つまり照明装置を前方から観察したときに前方上側に射出される光が、極端に少なくなる傾向がある。そこで、カバー部材13Aの前側裏面に第1プリズムパターン13cを配置することにより、カバー部材13Aの前方の上側からも明るく観察され、買い物客の目を引くことのできる照明装置10Aを実現できる。
これに対し、カバー部材13Aの下側の領域13dには、プリズムパターンを設けていない。よって、LEDチップ12aから、下方に照射された法線NLに近い光は、カバー部材13Aを透過して外部を照射することとなる。このように下側の領域13dにプリズムパターンを設けない場合、LEDチップ12aから射出された指向性の強い光を、直接照明光として下側の陳列棚に陳列された商品に照射することができるため、直下の商品を明るく照明することができる。尚、LEDチップ12aから出射され、第1傾斜面11jで1回反射され、カバー部材13Aの下側の領域13dを透過する光線も同様である。LEDチップ12aから直接第1プリズムパターン13cに入射する光線(Ray4)も同様の効果を得るようにできる。
カバー部材13Aは、上述の実施の形態と同様に、最適な拡散度を有することが望ましい。特に、下側の領域13dにはプリズムパターンを設けないために、LEDチップ12aを離散的に配置する場合、多重影(マルチシャドウ)が発生し、商品の品位を落とすことにつながる恐れがあるが、適切な拡散度を与えることで多重影を抑制できる。
(第3の実施の形態)
図8は、第3の本実施の形態にかかる照明装置10Bの断面図である。図9は、照明装置10B単体の断面において光線経路を加えて示す図である。本実施の形態においては、第2の実施の形態に対して、配光面の形状が異なる。より具体的には、フレーム11の前板部11dが平板状であって、LEDチップ12aから遠ざかるにつれて、法線NLに近づくように傾いている。又、平板11dの光源側面には、反射板16が配置されている。カバー部材13Bの形状は、第2の実施の形態と同様に、その前側の領域の裏面にのみ、上述と同様に頂角100°、ピッチが1mmの二等辺三角形状断面を基礎形状として繰り返す第1プリズムパターン13cを形成している。
本実施の形態の動作について、図9を参照して説明する。LEDチップ12aから配光面11hに向かう光線は、反射板16で反射されて、その一部がカバー部材13Bの前側(図9で左側)に向かい、その裏面の第1プリズムパターン13cで屈折されて外部に射出される(Ray1〜Ray3)。従って、図2に示すようにプライスレールの背後から強い照度の照明光が照射されるので、買い物客がプライス札を視認しやすくなる。つまり、照明装置10Bを搭載したショーケース1は、棚板先端部が明るく発光するために、買い物客の目を引く効果(アイキャッチ効果)を実現することができる。
一方、LEDチップ12aから出射され、法線NLに近い光線の一部は、カバー部材13Bの前側の第1プリズムパターン13cに直接入射するが、殆ど第1屈折面13cで下方に向かって屈折されて、外部に出射される(Ray6)。従って、買い物客の目に直接飛び込む光線の量を減らすことで、ショーケースを見る買い物客がまぶしさを感じにくくできる。
更に、LEDチップ12aから出射され、直接、もしくは反射板16の下部で反射され手間接的に、カバー部材13Bの下方の領域13d’に入射する光線は、そのままカバー部材13Bを透過する(Ray4,5,Ray7〜Ray9)。以上の効果も、上述した実施の形態と同様である。
(第4の実施の形態)
図10は、第4の本実施の形態にかかる照明装置10Cの斜視図である。図11は、図10の構成を、XI-XI線を通る面で切断して矢印方向に見た図である。本実施の形態は、図6,7に示す構成に対して、カバー部材13Cの構成が異なっている。より具体的には、カバー部材13Cは、前側の領域13c’にはプリズムパターンを形成しておらず、すなわち平板状であり、下側の領域の裏面にのみ、第2プリズムパターン13d”を形成している。但し、第2プリズムパターン13d”は、照明装置10Cの奥側から前方に(図11で略紙面垂直方向に)向かう第1屈折面13d1と第2屈折面13d2が形成され、頂角90°程度の1mmピッチの二等辺三角形状断面を基礎形状として、カバー部材13Cの長手方向に沿って周期的に繰り返している。
特に、LEDチップ12aを離散的に、(基板12bとカバー部材13C下側面の間隔と同等以上、例えば20mm)配置した場合、多重影(マルチシャドウ)が生じる可能性が高い。かかる不具合は、上述したようにカバーの拡散度を増大させることで抑制することができるが、その分、照明光の取り出し効率が下がったり、あるいは光が拡散しすぎて最大照度が下がるなどの課題が生じる。これに対し、本実施の形態のように、カバー部材13Cの下側の領域に第2プリズムパターン13d”を形成すれば、長手方向において高さが周期的に変化する屈折面を有しているから、複数のLEDチップ12aの配列方向の断面において、ほぼランダムな光に変換することができるので、取り出し効率の低下や、最大照度の低下を抑えても、マルチシャドウの発生を抑えることができる。但し、カバー部材13Cは、上述した実施の形態と同様に、最適な拡散度を有することが望ましい。
図12は、第4の本実施の形態の変形例にかかる照明装置10Dの斜視図である。本変形例では、カバー部材13Dの下側の領域に第2プリズムパターン13d”を形成することに加えて、第1,第2の実施の形態と同様に、カバー部材13Dの前側の領域に第1プリズムパターン13cを形成している。これにより、マルチシャドウの発生を抑えながらも、プライスレールの背後から強い照度の照明光を照射して、買い物客がプライス札を視認しやすくできる。
本発明は、明細書に記載の実施例に限定されるものではなく、他の実施例・変形例を含むことは、本明細書に記載された実施例や思想から本分野の当業者にとって明らかである。
1 ショーケース
2 基部
3 背面部
4 陳列棚
5 庇
10、10A、10B、10C、10D 照明装置
11 フレーム
11a 上板部
11b 下板部
11bx ボックス構造
11c 奥板部
11d 前板部
11e 延長部
11f 光源取り付け面
11g 鈎部
11h 配光面
11i 第1傾斜面
11j 第2面
11k 丸溝
11m 丸溝
12 光源
12a 発光部(LEDチップ)
12b 基板
13、13A,13B,13C、13D カバー部材
13a 隆起部
13b 隆起部
13c 第1プリズムパターン
13c1 第1屈折面
13c2 第2屈折面
13d 第2プリズムパターン
13d1 第1屈折面
13d2 第2屈折面
14 駆動回路
22 サイドカバー
22k ネジ用穴
22m ネジ用穴
23k ネジ
24m ネジ
NL 法線

Claims (14)

  1. 光源と、内部に前記光源を保持するとともに、前記光源から出射された光を外部に向かって出射する開口部を備えたフレームと、前記開口部を覆うように配置される透光部材とを有し、ショーケースの棚板先端部または、先端下部に配置される照明装置であって、
    前記透光部材は、前記光源からの光が入射する面を複数の領域から形成しており、前記領域の一つにプリズムパターンを形成したことを特徴とする照明装置。
  2. 前記複数の領域は、前記ショーケースの棚板に対して前方側の領域と、下方側の領域とを含み、前記前方側の領域に第1のプリズムパターンを形成し、前記下方側の領域に、前記第1のプリズムパターンとは異なる形状の第2のプリズムパターンを形成したことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第1のプリズムパターンと、前記第2のプリズムパターンとは、断面形状が異なっていることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記第1のプリズムパターンと、前記第2のプリズムパターンとは、延在方向が異なっていることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  5. 前記複数の領域は、前記ショーケースの棚板に対して前方側の領域と、下方側の領域とを含み、前記前方側の領域と前記下方側の領域のうち片方の領域にのみプリズムパターンを形成したことを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  6. 前記フレームは、前記棚板の長手方向に沿って延在しており、前記透光部材のプリズムパターンは、前記フレームの長手方向に直交する断面内で、傾きが周期的に変化する屈折面を持つことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の照明装置。
  7. 前記光源は、LEDチップを含むことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の照明装置。
  8. 前記LEDチップは、前記フレームに沿って離散的に配置されており、前記複数の領域の一つが、前記ショーケースの棚板に対して下方側の領域を含み、前記下方側の領域に設けられたプリズムパターンは、前記フレームの長手方向に沿って高さが周期的に変化する屈折面を有することを特徴とする請求項7に記載の照明装置。
  9. 前記透光部材が拡散特性を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の照明装置。
  10. 前記フレーム内部に反射面を有しており、前記光源から出射した光の一部が、前記反射面に反射して,前記透光部材を介して外部へと出射されることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の照明装置。
  11. 前記反射面は、前記フレームと一体的に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の照明装置。
  12. 前記光源から、前記ショーケースの棚板に対して下方側に向かって光が出射するようになっており、前記反射面は、前記光源から遠ざかるにつれて前記ショーケースの棚板の前方側に近づくように傾いていることを特徴とする請求項10又は11に記載の照明装置。
  13. 前記フレームは、前記光源を取り付けた面に交差する方向に延在する配光面を有し、
    前記配光面は、前記光源の中心を通る前記光源の取り付け面の法線に沿って前記光源から遠ざかるにつれて、前記法線から離れる側にそれぞれ傾斜した複数の第1傾斜面と、隣接する前記第1傾斜面の間に形成された第2面とを備えており、前記第2面は前記光源側を向き、且つ前記第2面を延長した面が前記法線と交差するように前記第2面が延在しており、
    前記光源から出射され前記第2面で反射した光は、前記光源の取り付け面に沿った方向に進行し前記透光部材を介して外部に出射することを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の照明装置。
  14. 請求項1〜13のいずれかに記載の照明装置を、棚板先端部または、先端下部に配置したことを特徴とするショーケース。
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