JP2014098628A - Cbcスキャッタグラムを用いた診断支援装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】血球分析により得られたスキャッタグラムの血球分布パターンから、精度よく胃癌等の疾患に関する診断支援情報を提供することが可能な診断支援装置を提供する。
【解決手段】
診断支援装置1は、血液試料を光学的に測定した血球分析装置7からスキャッタグラムデータを受信する。ROCデータベース21には、複数の患者のスキャッタグラムに基づいて作成された所定の疾患と測定値との関係を示すROC曲線がスキャッタグラムの2次元座標空間上の位置毎に記憶される。診断支援装置1は、受信したスキャッタグラムとROCデータベース21のROC曲線に基づいて、2次元座標空間上の各位置における陽性尤度比の和を評価値として算出し、前記評価値に基づいて診断支援情報を生成する。
【選択図】図1

Description

本発明は、血液検体の血球分布情報に基づいて診断支援情報を提供する診断支援装置に関する。
CBC検査は、臨床検査の中で依頼件数が最も多いスクリーニング検査である。フローサイト法を用いることで、1検体あたり数万個の血液細胞の粒度データが得られる。これらの粒度データは、様々なパターンが存在し、血液細胞が免疫や炎症に関係したサイトカインなどの複雑なネットワークを介して反応した結果として観測されると考えられる。このため、これらの血球の動態パターンを客観的にかつ詳細に捉えることで、間接的に、未解明の検査診断特性や一部のサイトカインの動態の検出ができる可能性があると考えられる。
発明者らは、これまでの研究で、日常診療のスクリーニング検査として実施されたCBC検査の約50万検体の計測生データの収集を行い、病名歴との関係について網羅的に解析を実施した。この結果、日常的に行われる臨床検査では検出が困難とされてきた早期胃癌をはじめとする胃癌の診断が可能な特徴点があることを発見した(非特許文献1参照)。非特許文献1には、白血球分布データと診断病名との関係について網羅的に解析することにより、これまで目視では発見できなかった特長を科学的に発見できうることが開示されている。
片岡浩巳、他4名、「CBCセル・ディストリビューション・データ・イールド・リマーカブル・ラボラトリー・ダイアグノスティック・キャラクタリスティクス(CBC cell distribution data yield remarkable laboratory diagnosticcharacteristics)」、ジ・エイス・インターナショナル・カンファレンス・オブ・クリニカル・ラボラトリー・オートメーション(The 8th International Conference of Clinical Laboratory Automation)、2012年4月、p.49
しかしながら、上述した非特許文献1には、CBC検査により得られたスキャッタグラム(2つのパラメータを用いた頻度分布図)の白血球分布パターンを早期胃癌等の胃癌の診断に利用可能なことが示唆されているものの、白血球分布パターンからどのようにして診断支援情報を生成するかが明らかにされていない。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、血球分析により得られたスキャッタグラムの血球分布パターンから、精度よく胃癌等の疾患に関する診断支援情報を提供することが可能な診断支援装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明の一の態様の診断支援装置は、血液試料を光学的に測定して得られた、2つの特徴パラメータによる2次元座標空間上の血球頻度分布図に基づいて、診断支援情報を生成する診断支援装置であって、特定の被験者に関する血球頻度分布図データを取得する血球頻度分布図データ取得部と、複数の患者に関する血球頻度分布図に基づいて得られた所定の疾患と測定値との関係を示すROC曲線情報を前記2次元座標空間上の位置毎に記憶する記憶部と、前記血球頻度分布図データ取得部によって取得された血球頻度分布図データと、前記記憶部に記憶されている前記ROC曲線情報に基づいて、前記2次元座標空間上の各位置における陽性尤度比の和を評価値として算出し、前記評価値に基づいて診断支援情報を生成する演算部と、前記演算部により生成された診断支援情報を出力する出力部と、を備える。
上記態様において、前記演算部は、前記評価値が所定の閾値を超える場合に、前記特定の患者が陽性であることを示す診断支援情報を生成するように構成されていてもよい。
上記態様において、前記所定の閾値は、複数の患者について得られた複数の前記評価値をROC分析することにより得られたものであってもよい。
上記態様において、前記ROC曲線情報は、対応する2次元座標空間上の位置における前記所定の疾患に対する測定値の感度と、前記位置における前記所定の疾患に対する特異度との関係を示す曲線の情報であってもよい。
上記態様において、前記所定の疾患は癌であり、前記血球頻度分布図は白血球の頻度分布図であってもよい。
上記態様において、前記所定の疾患は糖尿病、急性膵炎、又は肝硬変であり、前記血球頻度分布図は網赤血球の頻度分布図であってもよい。
本発明によれば、CBC検査により得られたスキャッタグラムの血球分布パターンから、精度よく胃癌等の疾患に関する診断支援情報を提供することが可能となる。
実施の形態に係る診断支援装置の構成を示す図。 DIFFスキャッタグラムを示す模式図。 WBC/BASOスキャッタグラムを示す模式図。 RETスキャッタグラムを示す模式図。 実施の形態に係る診断支援装置の動作の流れを示すフローチャート。 早期胃癌患者とその他の疾患群患者とにおける尤度マトリクス距離の分布を示すヒストグラム。 尤度マトリクス距離と早期胃癌に対する検査診断特性を示すROC曲線のグラフ。 検査診断特性の網羅的導出の方法を示す模式図。 DIFFチャンネルにおける胃体部癌のAUCマトリクスパターンを示す図。 WBC/BASOチャンネルにおける早期胃癌のAUCマトリクスパターンを示す図。 WBC/BASOチャンネルにおける胃癌のAUCマトリクスパターンを示す図。 DIFFチャンネルの14−26座標における胃体部癌の検査診断特性を示すROC曲線のグラフ。 DIFFスキャッタグラムによる尤度マトリクス距離を用いた胃体部癌についての診断特性を示すROC曲線のグラフ。 胃体部癌患者とその他の疾患群患者とにおける尤度マトリクス距離の分布を示すヒストグラム。 WBC/BASOチャンネルにおける前立腺癌のAUCマトリクスパターンを示す図。 DIFFチャンネルにおける前立腺癌のAUCマトリクスパターンを示す図。 DIFFチャンネルにおける前立腺肥大のAUCマトリクスパターンを示す図。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
<診断支援装置の構成>
図1は、本実施の形態に係る診断支援装置1の構成を示す図である。本実施の形態に係る診断支援装置1は、本体部2と、表示部3と、入力デバイス4とから主として構成されたコンピュータ5によって構成されている。本体部2は、CPU2aと、ROM2bと、RAM2cと、ハードディスク2dと、読出装置2eと、入出力インタフェース2fと、通信インタフェース2gと、画像出力インタフェース2hとから主として構成されている。CPU2a、ROM2b、RAM2c、ハードディスク2d、読出装置2e、入出力インタフェース2f、通信インタフェース2g、及び画像出力インタフェース2hは、バス2iによって接続されている。
CPU2aは、ROM2bに記憶されているコンピュータプログラム及びRAM2cにロードされたコンピュータプログラムを実行することが可能である。そして、後述するような診断支援プログラム6aをCPU2aが実行されることにより、コンピュータ5が診断支援装置1として機能する。
ROM2bは、マスクROM、PROM、EPROM、EEPROMなどによって構成されており、CPU2aに実行されるコンピュータプログラム及びこれに用いるデータなどが記録されている。
RAM2cは、SRAM又はDRAMなどによって構成されている。RAM2cは、ROM2b及びハードディスク2dに記録されているコンピュータプログラムの読み出しに用いられる。また、これらのコンピュータプログラムを実行するときに、CPU2aの作業領域として利用される。
ハードディスク2dは、オペレーティングシステム及びアプリケーションプログラムなど、CPU2aに実行させるための種々のコンピュータプログラム及びそのコンピュータプログラムの実行に用いるデータがインストールされている。診断支援プログラム6aも、このハードディスク2dにインストールされている。CPU2aにより、診断支援プログラム6aを実行することによって、診断支援装置1が後述するように動作する。
読出装置2eは、フレキシブルディスクドライブ、CD−ROMドライブ、又はDVD−ROMドライブなどによって構成されており、可搬型記録媒体6に記録されたコンピュータプログラム又はデータを読み出すことができる。また、可搬型記録媒体6には、診断支援プログラム6aが格納されており、コンピュータ5がその可搬型記録媒体6から診断支援プログラム6aを読み出し、その診断支援プログラム6aをハードディスク2dにインストールすることが可能である。
なお、前記診断支援プログラム6aは、可搬型記録媒体6によって提供されるのみならず、電気通信回線(有線、無線を問わない)によってコンピュータ5と通信可能に接続された外部の機器から上記電気通信回線を通じて提供することも可能である。例えば、前記診断支援プログラム6aがインターネット上のサーバコンピュータのハードディスク内に格納されており、このサーバコンピュータにコンピュータ5がアクセスして、その診断支援プログラム6aをダウンロードし、これをハードディスク2dにインストールすることも可能である。
また、ハードディスク2dには、例えば、米マイクロソフト社が製造販売するWindows(登録商標)などのオペレーティングシステムがインストールされている。以下の説明においては、診断支援プログラム6aは前記オペレーティングシステム上で動作するものとしている。
また、ハードディスク2dには、ROCデータベース21が設けられている。ROCデータベース21の詳細については後述する。
入出力インタフェース2fは、例えば、USB、IEEE1394、RS−232Cなどのシリアルインタフェース、SCSI、IDE、IEEE1284などのパラレルインタフェース、及びD/A変換器、A/D変換器などからなるアナログインタフェースなどから構成されている。入出力インタフェース2fには、入力デバイス4が接続されており、ユーザがその入力デバイス4を使用することにより、コンピュータ5にデータを入力することが可能である。
通信インタフェース2gは、例えば、Ethernet(登録商標)インタフェースである。コンピュータ5は、その通信インタフェース2gにより、所定の通信プロトコルを使用して血球分析装置7との間でデータの送受信が可能である。
<血球分析装置の構成>
診断支援装置1は、血球分析装置7とデータ通信可能に接続されている。血球分析装置7は、血液試料を検体容器(採血管)から吸引し、吸引した血液試料を試薬(溶血剤及び蛍光色素)と混和して測定に用いられる測定試料を調製し、調製された測定試料を光学的に測定するようになっている。また、血球分析装置7による血液試料の測定には、白血球を4種類(単球、リンパ球、好酸球、好中球)に分類するDIFFチャンネル、白血球の好塩基球を検出するためのWBC/BASOチャンネル、及び網赤血球を検出するためのRETチャンネルが含まれている。
DIFFチャンネルの測定(以下「DIFF測定」という。)においては、血液試料とDIFF測定用試薬とが混合された測定試料が光学検出器に供給され、このときに光学検出器によって光学情報(蛍光強度、前方散乱光強度及び側方散乱光強度)が検出される。DIFF測定によって得られた光学情報は血球分析装置7に内蔵される制御部によって処理され、血液試料中の白血球が4種類に分類される。また、このとき前記制御部は、DIFFチャンネルのスキャッタグラム(以下「DIFFスキャッタグラム」という。)を生成する。図2は、DIFFスキャッタグラムを示す模式図である。図に示すように、DIFFスキャッタグラムは、蛍光強度と側方散乱光強度とを光学特徴パラメータとしたスキャッタグラムである。
WBC/BASOチャンネルの測定(以下「WBC/BASO測定」という。)においては、血液試料とWBC/BASO測定用試薬とが混合された測定試料が光学検出器に供給され、このときに光学検出器によって光学情報(蛍光強度、前方散乱光強度及び側方散乱光強度)が検出される。WBC/BASO測定によって得られた光学情報は制御部によって処理され、血液試料中の好塩基球とそれ以外の白血球とが検出される。また、このとき前記制御部は、WBC/BASOチャンネルのスキャッタグラム(以下「WBC/BASOスキャッタグラム」という。)を生成する。図3は、WBC/BASOスキャッタグラムを示す模式図である。図に示すように、WBC/BASOスキャッタグラムは、前方散乱光強度と側方散乱光強度とを光学特徴パラメータとしたスキャッタグラムである。
RETチャンネルの測定(以下「RET測定」という。)においては、血液試料とRET測定用試薬とが混合された測定試料が光学検出器に供給され、このときに光学検出器によって光学情報(蛍光強度、前方散乱光強度及び側方散乱光強度)が検出される。RET測定によって得られた光学情報は制御部によって処理され、血液試料中の網赤血球が検出される。また、このとき前記制御部は、RETチャンネルのスキャッタグラム(以下「RETスキャッタグラム」という。)を生成する。図4は、RETスキャッタグラムを示す模式図である。図に示すように、RETスキャッタグラムは、前方散乱光強度と蛍光強度とを光学特徴パラメータとしたスキャッタグラムである。
この様にして得られたスキャッタグラムのデータは、血球分析装置7から診断支援装置1へと送信されるようになっている。
<ROCデータベースの説明>
ROCデータベース21には、複数のROC曲線が格納されている。各ROC曲線は、多数の患者について血液試料の測定を行うことで得られたスキャッタグラムを用いて作成される。以下、ROC曲線の作成方法について説明する。
血球分析装置で得られる各血液試料の分布データであるスキャッタグラムデータは、2つの特徴パラメータを直交座標軸とした2次元座標空間のn×n(n=256)の各番地(i,j)に度数F(i,j)を割り当てたデータ群として構成される。ROC曲線を作成するために、まず、256×256のスキャッタグラムデータが32×32の2次元スキャッタグラムデータに劣化変換される。変換後のスキャッタグラムの1024個のセルのそれぞれの度数データは、1024個の検査値とされる。
1つの疾患に対しては、DIFFスキャッタグラム、WBC/BASOスキャッタグラム、及びRETスキャッタグラムのうちの1以上が用いられる。例えば、胃体部癌に対してはDIFFスキャッタグラムが用いられ、早期胃癌に対してはWBC/BASOスキャッタグラムが用いられ、糖尿病に対してはRETスキャッタグラムが用いられる。
32×32の解像度を持つ2次元スキャッタグラムのデータと、所定の疾患の病歴との関係について、網羅的にROC分析を行う。これにより、1つの疾患について、使用されるスキャッタグラム毎に、1024個のROC曲線が得られる。例えば、胃体部癌については、DIFFスキャッタグラムに対応する1024個のROC曲線が得られ、早期胃癌については、WBC/BASOスキャッタグラムに対応する1024個のROC曲線が得られ、糖尿病については、RETスキャッタグラムに対応する1024個のROC曲線が得られる。
<診断支援装置の動作>
次に、本実施の形態に係る診断支援装置の動作について説明する。なお、以下には、早期胃癌の診断支援情報を生成する場合の診断支援装置1の動作について説明する。
まず、血球分析装置7により被験者の血液試料の測定が行われる。血球分析装置7は、被験者の血液試料に試薬を混和させて測定試料を調製し、DIFF測定、WBC/BASO測定、及びRET測定のそれぞれを実行する。これにより、被験者のDIFFスキャッタグラム、WBC/BASOスキャッタグラム、及びRETスキャッタグラムが得られる。
図5は、本実施の形態に係る診断支援装置の動作の流れを示すフローチャートである。被験者の診断支援情報を作成する場合、診断支援装置1のCPU2aは、血球分析装置7に当該被験者のスキャッタグラムデータを要求する。この要求に応じて、血球分析装置7は被験者のスキャッタグラムデータを送信し、これを診断支援装置1が受信する(ステップS1)。
診断支援装置1がスキャッタグラムデータを取得すると、CPU2aは、256×256の解像度のスキャッタグラムを32×32のスキャッタグラムに劣化変換する(ステップS2)。これによって、被験者のスキャッタグラムの各セルがROCデータベース21のROC曲線に対応する。
次にCPU2aは、診断支援情報を作成する対象の疾患に対応するスキャッタグラムを選択し、このスキャッタグラムの各セルについて、セルの度数(測定値)に対応するROC曲線を適用して、各セルの陽性尤度比を算出する(ステップS3)。ここでは、診断支援情報を作成する対象の疾患が早期胃癌であるので、早期胃癌に対応するWBC/BASOスキャッタグラムが選択され、WBC/BASOスキャッタグラムの各セルの陽性尤度比が算出される。
ここで、尤度比は、疾患がある患者について検査が陽性となる確率(感度)を、疾患が無い患者について検査が陽性となる確率(偽陽性率)で割った値である。すなわち下記の式で計算することができる。
尤度比=感度/(1−特異度)
ある疾患をある計測値で診断する場合、この2つの関係はROC分析により検査診断特性として求めることができる。この特性は、ROC曲線上で表現され、感度と特異度が検査の計測値(度数)により定まる。即ち、ある疾患をある計測値で診断する時の尤度比も上記の計算で求めることができる。
32×32で構成した2次元スキャッタグラムを構成する1024個のセルについて総合的な距離指標として取り扱う目的で、尤度マトリクス距離を定義する。1024個の計測値に対する、それぞれの感度と特異度から尤度比を計算し、尤度比が100を超える場合は100として、1024個の尤度比の和を尤度マトリクス距離とする。CPU2aは、尤度マトリクス距離を算出する(ステップS4)。即ち、CPU2aは、各セルの陽性尤度比の和を算出し、これを尤度マトリクス距離とする。
次にCPU2aは、尤度マトリクス距離を所定のカットオフ値と比較し、診断支援情報を生成する(ステップS5)。このカットオフ値は、疾患毎に決まった値であり、ハードディスク2dに予め記憶される。
早期胃癌患者のカットオフ値の作成について説明する。複数の早期胃癌患者及びその他の疾患群患者について、早期胃癌に関する尤度マトリクス距離を求め、ROC分析を実施する。図6は、早期胃癌患者とその他の疾患群患者とにおける尤度マトリクス距離の分布を示すヒストグラムであり、図7は、WBC/BASOスキャッタグラムによる尤度マトリクス距離を用いた早期胃癌についての診断特性を示すROC曲線のグラフである。ROC分析の結果、AUCは0.918と極めて良好な結果となった。最適カットオフ値は623となり、尤度マトリクス距離を623に設定することで、感度85%、特異度86%の性能で早期胃癌を診断することができることが分かる。
評価値としての尤度マトリクス距離がカットオフ値以上である場合には、CPU2aは、陽性である可能性が高いことを示す診断支援情報を生成する。他方、尤度マトリクス距離がカットオフ値未満である場合には、CPU2aは、陰性である可能性が高いことを示す診断支援情報を生成する。
CPU2aは、上記のようにして生成した診断支援情報を表示部3に表示させ(ステップS6)、処理を終了する。ステップS6においては、陽性である可能性が高いことを示す診断支援情報として、例えば、「早期胃癌である可能性:高」が出力される。他方、陰性である可能性が高いことを示す診断支援情報として、例えば、「早期胃癌である可能性:低」が出力される。
<評価試験>
発明者らは、以下のようにして本発明に係る診断支援方法の評価試験を行い、その性能について検証した。
血球分析装置XE−2100(シスメックス製)を用い、2006年から2012年まで、日常臨床検査で依頼されたCBC検査、約50万検体の計測生データを収集した。今回の検討では、DIFFチャンネルとWBC/BASOチャンネルの計測データを用いた。
血球分析装置で得られる各検体の分布データであるスキャッタグラムデータはスキャッタグラム空間のn×n(n=256)の各番地(i,j)に度数F(i,j)を割り当てたデータ群として構成される。
これらのスキャッタグラムデータを一旦、256×256から32×32の解像度を持つ2次元スキャッタグラムに劣化変換し各番地の度数データを1024項目の検査値としてデータウェアハウスに格納した。
胃癌関連疾患群の症例数の内訳は、早期胃癌225人、胃体部癌186人、胃癌583人、食道癌349人となった。
図8に検査診断特性の網羅的導出の方法を示す。32×32の解像度を持つ2次元スキャッタグラムのデータと症例数が100人以上の病歴との関係について、網羅的にROC分析を行い、その結果をデータベースに格納した。
ROC分析に必要な陽性群と陰性群のデータサンプリングは、確定診断病名が最初に付けられた日から14日前までの直近のCBCの検査値を利用し、陰性群は、陽性群の病名記録が無い患者群の初めて病名が記録された日のイベント日を選択した。さらに、これらの患者群からランダムに最大5000件をサンプリングし、ブートストラップROC分析を用いて解析を行った。
なお、ブートストラップROC分析については、下記文献を参照されたい。
Xavier Robin, Natacha Turck et al pROC: an open-source package for R and S+ to analyze and compare ROC curves BMC Bioinformatics, 12, 77, 2011.
1024個に分割された2次元スキャッタグラムの各座標から得られたAUC値を2次元スキャッタグラムに対応させたマトリクスとして表示することで、検査診断特性の高い領域を可視化した。これを、以下、AUCマトリクスと呼ぶことにする。
AUCマトリクスは、高値で陽性の時には、左下がりの斜線によるハッチングで表示し(下半分、特に左側の領域)、低値の時陽性となる場合は、AUC×−1を計算し、右下がりの斜線によるハッチングで表示した(左上の領域)。
図8の右下部の事例は、典型的なRET(網赤血球)チャンネルと鉄欠乏性貧血のAUCマトリクスパターンの事例を示す。鉄欠乏性貧血は、小球性低色素性貧血であるため、大きな細胞領域の度数が減少し右下がりの斜線によって表示され、小さな細胞領域が増加するため、下部領域が左下がりの斜線によって表示されるパターンとなる。AUCマトリクスパターンとして表示することで、細胞の状態を容易に読み取ることができる。
AUCマトリクスパターンと各疾患群との関係について、て、系統樹とネットワーク図を用いて評価した。
系統樹を用いた評価法では、診断特性の高い疾患群について、AUCマトリクスのユークリッド距離を利用してWard法を用いてクラスタリングを行った。
さらに、全体の疾患群との類似関係の力学モデルを明らかにする目的で、全病名に対し類似性の高い病名対を選択してネットワーク図を作成して評価した。
ネットワーク図は、AUCパターンのユークリッド距離を用い、グラフ描画アルゴリズムとして、Fruchterman Reingold法を用いた。
なお、Fruchterman Reingold法については、下記文献を参照されたい。
Fruchterman, Thomas M. J.; Reingold, Edward M. Graph Drawing by Force-Directed Placement Software - Practice & Experience (Wiley) 21 (11): pp1129-1164,1991.
ROC分析のAUCの高い順に病名を検索すると、DIFFチャンネルでは、発熱性好中球減少症がAUC=0.93と最良の結果が得られ、WBC/BASOチャンネルでは、発熱性好中球減少症と絨毛羊膜炎がAUC=0.95と最良となり、意外にも正常分娩を含む妊娠関係の病名が上位となった。全般的に血球に影響を及ぼすことが知られた疾患群が上位を占めた。一方、DIFFチャンネルおよびWBC/BASOチャンネルにおいて、上位となった病名の中で意外な結果の中に、胃癌と食道癌が0.8を超えるAUC値が得られた。
図9A〜図9CにDIFF及びWBC/BASOチャンネルにおける胃癌のAUCマトリクスパターンを示す。図9AはDIFFチャンネルにおける胃体部癌のAUCマトリクスパターンであり、図9BはWBC/BASOチャンネルにおける早期胃癌のAUCマトリクスパターンであり、図9CはWBC/BASOチャンネルにおける胃癌のAUCマトリクスパターンである。何れもAUC≧0.8となる特徴点が検出された。これらのAUCマトリクスパターンに正常者の2次元スキャッタグラムを合成すると、大きな特徴としてリンパ球の細胞核が小さい方向にシフトする傾向が認められた。また、早期胃癌、胃癌、胃体部癌、食道癌は類似したAUCマトリクスパターンを示した。
図10にDIFFチャンネルの14−26座標における胃体部癌の検査診断特性を示す。DIFFチャンネルの14−26座標は、32×32の2次元スキャッタグラムマトリクスの中で最良のAUC値を示す特徴点である。この座標に関して、ブートストラップROCを用いてROC曲線の信頼区間を求めた。平均AUCは、0. 79で最適カットオフ値は27.5となった。すなわち、DIFFチャンネルの14−26座標に出現する細胞の数が27.5を超えると感度62%、特異度90%の性能で胃体部癌が検出可能であった。
本発明では、個々の検体の診断を行う目的で、尤度マトリクス距離を用いた計算方法を適用した。各検体の検査値と評価する病名に対する陽性尤度比を2次元スキャッタグラムに対応させ計算し、それらの和を評価値として利用した。
図6にWBC/BASOチャンネルにおける尤度マトリクス距離を用いた早期胃癌の診断特性の結果を示した。平均AUCが0.92で、最適カットオフの事例では、感度86%、特異度85%となり、良好な検査診断特性を得た。95%信頼区間の最下位で評価したとしても、80%を超える検査診断能がある検査として利用可能である結果が得られた。
また、2012年10月までの症例を追加して胃体部癌の検査診断特性を評価した。使用した症例における陽性群は312人であった。図11にDIFFスキャッタグラムによる尤度マトリクス距離を用いた胃体部癌についての診断特性を示し、図12に胃体部癌患者とその他の疾患群患者とにおける尤度マトリクス距離の分布を示す。この場合も、ROC分析の結果、AUCは0.989と極めて良好な結果となった。
また、前立腺癌の検査診断特性についても評価した。図13は、WBC/BASOチャンネルにおける前立腺癌のAUCマトリクスパターンを示す図である。図中、X軸は側方散乱光強度を示し、Y軸は前方散乱光強度を示している。X=4,Y=25及びX=10,Y=21のそれぞれの位置におけるAUCは共に0.72であり、最良であった。また、尤度マトリクス距離をROC分析した結果、AUCは0.85となり、PSAの検査診断能を大幅に上回る性能を示した。
図14は、DIFFチャンネルにおける前立腺癌のAUCマトリクスパターンを示す図である。WBC/BASOチャンネルと同様にDIFFチャンネルにおいても高い診断特性を示した。図15は、DIFFチャンネルにおける前立腺肥大のAUCマトリクスパターンを示す図である。図14と図15とを比較すると分かるように、DIFFチャンネルにおける前立腺癌のAUCマトリクスパターンでは、前立腺肥大のAUCマトリクスのパターンと異なる結果が得られた。
(その他の実施の形態)
なお、上述した実施の形態においては、早期胃癌、胃体部癌、及び糖尿病を対象とした診断支援情報を生成する構成について述べたが、これに限定されるものではない。DIFFスキャッタグラム又はWBC/BASOスキャッタグラムを用いて胃癌、前立腺癌、胆管癌、結腸癌等の癌疾患を対象とした診断支援情報を生成する構成とすることもできるし、RETスキャッタグラムを用いて急性膵炎、肝硬変等の疾患を対象とした診断支援情報を生成する構成とすることもできる。
また、上述した実施の形態においては、血球分析装置7と別個に設けられた診断支援装置1において、血球分析装置7によって作成されたスキャッタグラムデータを取得し、当該スキャッタグラムデータを用いて診断支援情報を生成する構成について述べたが、これに限定されるものではない。血球分析装置が、血液試料を測定することによって作成したスキャッタグラムを用いて、診断支援情報を生成する構成としてもよい。また、診断支援装置1のハードディスク2dにROCデータベース21を設ける構成について述べたが、これに限定されるものではない。例えば、診断支援装置とデータ通信可能に接続されたROCデータベースサーバを構築し、診断支援装置がROCデータベースサーバから必要なROC曲線をダウンロードする構成とすることもできる。
本発明に係る診断支援装置は、血液検体の血球分布情報に基づいて診断支援情報を提供する診断支援装置として有用である。
1 診断支援装置
2 本体部
2a CPU
2c RAM
2d ハードディスク
2g 通信インタフェース
21 ROCデータベース
3 表示部
5 コンピュータ
6a 診断支援プログラム
7 血球分析装置

Claims (6)

  1. 血液試料を光学的に測定して得られた、2つの特徴パラメータによる2次元座標空間上の血球頻度分布図に基づいて、診断支援情報を生成する診断支援装置であって、
    特定の被験者に関する血球頻度分布図データを取得する血球頻度分布図データ取得部と、
    複数の患者に関する血球頻度分布図に基づいて得られた所定の疾患と測定値との関係を示すROC曲線情報を前記2次元座標空間上の位置毎に記憶する記憶部と、
    前記血球頻度分布図データ取得部によって取得された血球頻度分布図データと、前記記憶部に記憶されている前記ROC曲線情報に基づいて、前記2次元座標空間上の各位置における陽性尤度比の和を評価値として算出し、前記評価値に基づいて診断支援情報を生成する演算部と、
    前記演算部により生成された診断支援情報を出力する出力部と、
    を備える、
    診断支援装置。
  2. 前記演算部は、前記評価値が所定の閾値を超える場合に、前記特定の患者が陽性であることを示す診断支援情報を生成するように構成されている、
    請求項1に記載の診断支援装置。
  3. 前記所定の閾値は、複数の患者について得られた複数の前記評価値をROC分析することにより得られたものである、
    請求項2に記載の診断支援装置。
  4. 前記ROC曲線情報は、対応する2次元座標空間上の位置における前記所定の疾患に対する測定値の感度と、前記位置における前記所定の疾患に対する特異度との関係を示す曲線の情報である、
    請求項1乃至3の何れか1項に記載の診断支援装置。
  5. 前記所定の疾患は癌であり、
    前記血球頻度分布図は白血球の頻度分布図である、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の診断支援装置。
  6. 前記所定の疾患は糖尿病、急性膵炎、又は肝硬変であり、
    前記血球頻度分布図は網赤血球の頻度分布図である、
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の診断支援装置。
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