JP2014096662A - 無線通信システムおよび通信制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】限定的な制御機能を有する基地局を経由して確立される論理経路の制御を実現する。
【解決手段】無線通信システムCSが、ユーザ装置UEと、ユーザ装置UEの無線リソース制御を実行可能な第1基地局eNBと、ユーザ装置UEの無線リソース制御を実行しない第2基地局PhNBとを含む複数の基地局と、ゲートウェイ装置GWと、ユーザプレーン経路PCを制御する交換局MMEとを備える。交換局MMEは、第2基地局PhNBを経由して確立されたユーザプレーン経路PCを解放すべきと判定した場合に、ユーザプレーン経路を解放することを指示する非アクセス層メッセージを、第1基地局eNBとユーザ装置UEとに確立された制御プレーン経路を介してユーザ装置UEに送信する。
【選択図】図3
【解決手段】無線通信システムCSが、ユーザ装置UEと、ユーザ装置UEの無線リソース制御を実行可能な第1基地局eNBと、ユーザ装置UEの無線リソース制御を実行しない第2基地局PhNBとを含む複数の基地局と、ゲートウェイ装置GWと、ユーザプレーン経路PCを制御する交換局MMEとを備える。交換局MMEは、第2基地局PhNBを経由して確立されたユーザプレーン経路PCを解放すべきと判定した場合に、ユーザプレーン経路を解放することを指示する非アクセス層メッセージを、第1基地局eNBとユーザ装置UEとに確立された制御プレーン経路を介してユーザ装置UEに送信する。
【選択図】図3
Description
本発明は、無線通信システムおよび通信制御方法に関する。
3GPP(Third Generation Partnership Project)規格に従う様々な無線通信システムが活用されている。3GPP規格のうちLTE/SAE(Long Term Evolution / System Architecture Evolution)規格に従う無線通信システムにおいては、ユーザデータの通信に使用される論理的な通信経路であるユーザプレーン経路が、無線基地局を介してユーザ装置とゲートウェイ装置とに確立される。以上のユーザプレーン経路は、制御データの通信に使用される論理的な通信経路である制御プレーン経路を介して、無線通信システム内の交換局(Mobility Management Entity,MME)によって制御(確立、変更、解放等)される。
従来のLTE/SAE規格に従う無線通信システムにおいては、ユーザ装置と直接に無線通信可能な無線基地局として、eNB(evolved Node B)が利用される。eNBは、交換局、他のeNB、およびユーザ装置への制御プレーン経路を有する。交換局とユーザ装置とは直接に無線接続されない。したがって、交換局は、eNBを経由して制御メッセージをユーザ装置と送受信することにより、上述のユーザプレーン経路の制御を実行する。
3GPP TS 36.300 V10.6.0 (2011-12), 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA) and Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN); Overall description; Stage 2 (Release 10)
以上のような基地局(eNB)に加えて、無線通信システムが、制御プレーン経路の一部(例えば、ユーザ装置に対する制御プレーン経路)を有さない新たな基地局(限定的な制御機能を有する基地局)を備えることを想定する。ユーザ装置に対する制御プレーン経路を有さない基地局は、ユーザ装置と制御メッセージを送受信できない。したがって、従来のLTE/SAE規格に従う無線通信システムによれば、限定的な制御機能を有する基地局を経由して確立されたユーザプレーン経路を制御することが困難である。
以上の事情を考慮して、本発明は、限定的な制御機能を有する基地局を経由して確立される論理経路の制御を実現することを目的とする。
本発明の無線通信システムは、ユーザ装置と、前記ユーザ装置の無線リソース制御を、当該ユーザ装置に確立された論理経路である制御プレーン経路を介して実行可能な第1基地局と、前記ユーザ装置の無線リソース制御を実行しない第2基地局とを含む複数の基地局と、ゲートウェイ装置と、前記ユーザ装置と前記ゲートウェイ装置とに確立された論理経路であるユーザプレーン経路を制御する交換局とを備える。前記交換局は、前記第2基地局を経由して前記ユーザ装置と前記ゲートウェイ装置とに確立されたユーザプレーン経路を解放すべきか否かを判定する判定部と、前記ユーザプレーン経路を解放すべきと前記判定部が判定した場合に、当該ユーザプレーン経路を解放することを指示する非アクセス層メッセージを、前記第1基地局と前記ユーザ装置とに確立された前記制御プレーン経路を介して前記ユーザ装置に送信する通信制御部とを備える。
本発明の好適な態様において、前記交換局の前記通信制御部は、前記ユーザプレーン経路を解放すべきと前記判定部が判定した場合に、解放すべき前記ユーザプレーン経路の識別子と前記非アクセス層メッセージとを含む経路解放要求メッセージを前記第1基地局に送信し、前記第1基地局は、前記交換局から受信した前記経路解放要求メッセージに基づいて、前記第2基地局に対する経路解放要求メッセージを送信する基地局制御部と、前記交換局から受信した前記経路解放要求メッセージに含まれる前記非アクセス層メッセージを含む無線リソース制御メッセージを前記ユーザ装置に送信する無線制御部とを備え、前記第2基地局は、前記第1基地局から受信した、当該第2基地局に対する前記経路解放要求メッセージに基づいて、当該第2基地局を介して確立されており前記識別子に対応する前記ユーザプレーン経路を解放する通信制御部を備え、前記ユーザ装置は、前記第1基地局から受信した前記無線リソース制御メッセージに含まれる前記非アクセス層メッセージに基づいて、前記ユーザプレーン経路を解放する無線制御部を備える。
本発明の好適な態様において、前記第1基地局の前記基地局制御部は、前記交換局から受信した前記経路解放要求メッセージから、解放すべき前記ユーザプレーン経路の前記識別子を分離し、前記第2基地局に対する前記経路解放要求メッセージに搭載して、前記第2基地局に送信し、前記第1基地局の前記無線制御部は、前記交換局から受信した前記経路解放要求メッセージから前記非アクセス層メッセージを分離し、前記無線リソース制御メッセージに搭載して、前記ユーザ装置に送信する。
本発明の好適な態様において、前記交換局の前記通信制御部は、前記ユーザプレーン経路を解放すべきと前記判定部が判定した場合に、解放すべき前記ユーザプレーンの識別子を含む第1経路解放要求メッセージを前記第2基地局に送信するとともに、前記非アクセス層メッセージを含む第2経路解放要求メッセージを前記第1基地局に送信し、前記第2基地局は、前記交換局から受信した前記第1経路解放要求メッセージに基づいて、当該第2基地局を介して確立されており前記識別子に対応する前記ユーザプレーン経路を解放する通信制御部を備え、前記第1基地局は、前記交換局から受信した前記第2経路解放要求メッセージに含まれる前記非アクセス層メッセージを含む無線リソース制御メッセージを前記ユーザ装置に送信する無線制御部を備え、前記ユーザ装置は、前記第1基地局から受信した前記無線リソース制御メッセージに含まれる前記非アクセス層メッセージに基づいて、前記ユーザプレーン経路を解放する無線制御部を備える。
本発明の好適な態様において、前記交換局の前記通信制御部は、前記ユーザプレーン経路を解放すべきと前記判定部が判定した場合に、解放すべき前記ユーザプレーン経路の識別子と前記非アクセス層メッセージとを含む経路解放要求メッセージを前記第2基地局に送信し、前記第2基地局は、前記交換局から受信した前記経路解放要求メッセージに基づいて、当該第2基地局を介して確立されており前記識別子に対応する前記ユーザプレーン経路を解放する通信制御部と、前記非アクセス層メッセージを含む、前記第1基地局に対する経路解放要求メッセージを送信する基地局制御部とを備え、前記第1基地局は、前記第2基地局から受信した、当該第1基地局に対する前記経路解放要求メッセージに含まれる前記非アクセス層メッセージを含む無線リソース制御メッセージを前記ユーザ装置に送信する無線制御部を備え、前記ユーザ装置は、前記第1基地局から受信した前記無線リソース制御メッセージに含まれる前記非アクセス層メッセージに基づいて、前記ユーザプレーン経路を解放する無線制御部を備える。
本発明の好適な態様において、前記第2基地局の前記無線制御部は、前記交換局から受信した前記経路解放要求メッセージから前記非アクセス層メッセージを分離し、前記第1基地局に対する前記経路解放要求メッセージに搭載して、前記第1基地局に送信する。
本発明の通信制御方法は、ユーザ装置と、前記ユーザ装置の無線リソース制御を、当該ユーザ装置に確立された論理経路である制御プレーン経路を介して実行可能な第1基地局と、前記ユーザ装置の無線リソース制御を実行しない第2基地局とを含む複数の基地局と、ゲートウェイ装置と、前記ユーザ装置と前記ゲートウェイ装置とに確立された論理経路であるユーザプレーン経路を制御する交換局とを備える無線通信システムにおける通信制御方法であって、前記交換局において、前記第2基地局を経由して前記ユーザ装置と前記ゲートウェイ装置とに確立されたユーザプレーン経路を解放すべきか否かを判定することと、前記ユーザプレーン経路を解放すべきと判定された場合に、当該ユーザプレーン経路を解放することを指示する非アクセス層メッセージを、前記第1基地局と前記ユーザ装置とに確立された前記制御プレーン経路を介して前記ユーザ装置に送信することとを備える。
以上の構成によれば、ユーザ装置に対して非アクセス層メッセージを送信できない第2基地局を経由してユーザプレーン経路が確立されている場合であっても、そのユーザプレーン経路を制御(解放)することを指示する非アクセス層メッセージを、第1基地局を介してユーザ装置に送信することができる。したがって、第2基地局を経由して確立されているユーザプレーン経路を制御(解放)することが可能になる。
1. 第1実施形態
1(1). 無線通信システムの構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る無線通信システムCSの構成を示すブロック図である。無線通信システムCSは、ユーザ装置UEと、第1基地局eNBと、第2基地局PhNBと、交換局MMEと、ゲートウェイ装置GWとを要素として備える。また、ネットワークNWは、以上の無線通信システムCSが備える要素のうち、ユーザ装置UE以外の要素を全て備える。
1(1). 無線通信システムの構成
図1は、本発明の第1実施形態に係る無線通信システムCSの構成を示すブロック図である。無線通信システムCSは、ユーザ装置UEと、第1基地局eNBと、第2基地局PhNBと、交換局MMEと、ゲートウェイ装置GWとを要素として備える。また、ネットワークNWは、以上の無線通信システムCSが備える要素のうち、ユーザ装置UE以外の要素を全て備える。
無線通信システムCS内の各要素は、所定のアクセス技術(Access Technology)、例えば3GPP規格(Third Generation Partnership Project)に含まれるLTE/SAE(Long Term Evolution / System Architecture Evolution)に従って通信を実行する。3GPP規格に規定された用語に従うと、ユーザ装置UEはUser Equipmentであり、第1基地局eNBはevolved Node Bであり、交換局MMEはMobile Management Entityであり、ゲートウェイ装置GWはPacket-Data-Network/Serving Gateway、すなわちSAE Gatewayである。また、第2基地局PhNBは、その制御機能の全部又は一部を第1基地局eNBに依存する基地局である(詳細は後述される)。
本実施形態では、無線通信システムCSが、原則としてLTE/SAEに従って動作する形態を例示して説明するが、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない。本発明は、必要な設計上の変更を施した上で、他のアクセス技術にも適用可能である。
本実施形態では、無線通信システムCSが、原則としてLTE/SAEに従って動作する形態を例示して説明するが、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない。本発明は、必要な設計上の変更を施した上で、他のアクセス技術にも適用可能である。
ユーザ装置UEは、第1基地局eNBおよび第2基地局PhNBと無線通信することが可能である。ユーザ装置UEと各基地局(eNB,PhNB)との無線通信の方式は任意である。例えば、下りリンクではOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)が採用され得、上りリンクではSC−FDMA(Single-Carrier Frequency Division Multiple Access)が採用され得る。また、第1基地局eNBが用いる無線通信の方式と、第2基地局PhNBが用いる無線通信の方式が異なる構成も採用可能である。
第1基地局eNBは、第2基地局PhNB、交換局MME、およびゲートウェイ装置GWと接続される。第2基地局PhNBは、第1基地局eNBおよびゲートウェイ装置GWと接続される。ゲートウェイ装置GWは、第1基地局eNB、第2基地局PhNB、および交換局MMEに接続される他、無線通信システムCSの外部ネットワークであるインターネットINに接続される。すなわち、ゲートウェイ装置GWは、外部ネットワークとの接続点(アクセスポイント)として機能する。以上の接続は典型的には有線接続であるが、以上の接続の全部または一部が無線接続であってもよい。
1(2). ユーザ信号および制御信号の送受信
無線通信システムCSにおけるユーザ信号および制御信号の送受信について説明する。図1において、実線がユーザ信号(音声信号、データ信号等のユーザデータを示す信号)の送受信に用いられる経路を示し、破線が制御信号(制御メッセージ)の送受信に用いられる経路を示す。すなわち、実線はUプレーン(ユーザプレーン,User Plane)のインタフェースを示し、破線はCプレーン(制御プレーン,Control Plane)のインタフェースを示す。Uプレーンのインタフェースを介してUプレーン経路が確立され、Cプレーンのインタフェースを介してCプレーン経路が確立される。
無線通信システムCSにおけるユーザ信号および制御信号の送受信について説明する。図1において、実線がユーザ信号(音声信号、データ信号等のユーザデータを示す信号)の送受信に用いられる経路を示し、破線が制御信号(制御メッセージ)の送受信に用いられる経路を示す。すなわち、実線はUプレーン(ユーザプレーン,User Plane)のインタフェースを示し、破線はCプレーン(制御プレーン,Control Plane)のインタフェースを示す。Uプレーンのインタフェースを介してUプレーン経路が確立され、Cプレーンのインタフェースを介してCプレーン経路が確立される。
以上の構成においては、第1基地局eNBと第2基地局PhNBとの間にX3インタフェースが存在し、第2基地局PhNBとユーザ装置UEとの間にPh−Uuインタフェースが存在する。また、第2基地局PhNBとユーザ装置UEとの間には、Cプレーンのインタフェースが存在しない。
無線通信システムCS内において、論理的な経路であるベアラ(Bearer)を介してユーザ信号が送受信される。ベアラ(EPSベアラ)は、交換局MMEによる制御(交換局MMEが送信する制御信号)に基づいて、ユーザ装置UEとゲートウェイ装置GWとに確立される。また、ゲートウェイ装置GWを経由してユーザ装置UEから外部ネットワーク(インターネットIN)に対して設定されるIPセッションであるPDNコネクションPCは、1以上のベアラ(EPSベアラ)を含む。
ユーザ装置UEは、第1基地局eNBおよびゲートウェイ装置GWを経由するPDNコネクションPCを用いてインターネットINと通信することが可能であるし、第2基地局PhNBおよびゲートウェイ装置GWを経由するPDNコネクションPCを用いてインターネットINと通信することも可能である。
EPSベアラは、無線ベアラRBとS1ベアラS1Bとを含む。無線ベアラRBは、ユーザ装置UEと基地局(第1基地局eNB、第2基地局PhNB)とに確立されるベアラであり、S1ベアラS1Bは、基地局(第1基地局eNB、第2基地局PhNB)とゲートウェイ装置GWとに確立されるベアラである。確立されたEPSベアラ(Uプレーン経路)は、交換局MMEの制御に基づいて経路変更および経路解放され得る。
無線通信システムCS内のノードは、それぞれ固有の識別情報を有する。識別情報には、そのノードのIPアドレス、TEID(トンネルエンドポイント識別子)、ネットワークアドレス等が含まれ得る。また、第1基地局eNBおよび第2基地局PhNBの識別情報には、その基地局が形成するセルCを識別するための物理セルID(Physical Cell ID)が含まれ得る。IPアドレスは、無線通信システムCS内でそのノードを一意に識別するアドレス値である。TEIDは、ノード間を論理的に接続するベアラ(GTPトンネル)の端点を識別する識別子である。ネットワークアドレスは、無線通信システムCSが複数のサブネットに分割されている場合に、そのノードが属するサブネットを識別するアドレス値である。無線通信システムCS内のノードは、他のノードの識別情報に基づいて他のノードを識別し、識別したノードと信号を送受信することが可能である。
1(3). CプレーンおよびUプレーンの分離
図2は、本実施形態の無線通信システムCSにおいて用いられるプロトコルの構成(プロトコルスタック)の説明図である。図2のプロトコルスタックは、下位層から順に、物理層(PHY)、メディアアクセス制御層(MAC)、無線リンク制御層(RLC)、パケットデータ収束層(PDCP)、無線リソース制御層(RRC)、および非アクセス層(NAS)を含む。以上の各層の構成は、LTE/SAEに規定される構成と同様である。
図2は、本実施形態の無線通信システムCSにおいて用いられるプロトコルの構成(プロトコルスタック)の説明図である。図2のプロトコルスタックは、下位層から順に、物理層(PHY)、メディアアクセス制御層(MAC)、無線リンク制御層(RLC)、パケットデータ収束層(PDCP)、無線リソース制御層(RRC)、および非アクセス層(NAS)を含む。以上の各層の構成は、LTE/SAEに規定される構成と同様である。
本実施形態の無線通信システムCSでは、ユーザ装置UEに対して、互いに異なる基地局を経由してCプレーン経路およびUプレーン経路を設定すること、すなわち、CプレーンとUプレーンとを分離することが可能である。図2は、第1基地局eNBを経由してユーザ装置UEと交換局MMEとにCプレーン経路が確立され、第2基地局PhNBを経由してユーザ装置UEとゲートウェイ装置GWとにUプレーン経路が確立されている状態を示す。
図2に示されるように、物理層(PHY)からパケットデータ収束層(PDCP)までの4つの層は、CプレーンとUプレーンとで共通している。Uプレーンにおいては、物理層(PHY)からパケットデータ収束層(PDCP)までの各層において互いに接続されたノード同士で、ユーザデータの送受信が実行される。
一方、Cプレーンにおいては、以上の4つの層の上位に、無線リソース制御層(RRC)と非アクセス層(NAS)とが存在する。第1基地局eNBは、無線リソース制御層の制御メッセージ(例えば、後述されるRRC Connection Reconfiguration)をユーザ装置UEに対して送信することで、ユーザ装置UEが使用する無線リソース(例えば、無線ベアラRB)を制御する。また、交換局MMEは、非アクセス層の制御メッセージ(例えば、後述されるDeactivate EPS Bearer Context Request)をユーザ装置UEに対して送信することで、ユーザ装置UEが使用する論理的なリソース(例えば、PDNコネクションPC)を制御する。なお、非アクセス層の制御メッセージは、第1基地局eNBが生成する無線リソース制御層の制御メッセージに含まれてユーザ装置UEへ転送される。
無線リソース制御層を有さない第2基地局PhNBは、無線リソース制御層の制御メッセージをユーザ装置UEに送信することができない。したがって、第2基地局PhNBは、交換局MMEからの非アクセス層の制御メッセージをユーザ装置UEに転送することもできない。
1(4). PDNコネクションの解放動作
1(4)−1. 動作例1−1
図3から図5を参照して、第1実施形態のPDNコネクションPCの解放動作の一例を説明する。概略的には、交換局MMEからの経路解放要求メッセージに基づいて、第1基地局eNBが、PDNコネクションPCを解放するように第2基地局PhNBとユーザ装置UEとを制御する。
1(4)−1. 動作例1−1
図3から図5を参照して、第1実施形態のPDNコネクションPCの解放動作の一例を説明する。概略的には、交換局MMEからの経路解放要求メッセージに基づいて、第1基地局eNBが、PDNコネクションPCを解放するように第2基地局PhNBとユーザ装置UEとを制御する。
図3は、PDNコネクションPCの解放動作の一例を示すフロー図である。図3の例では、当初、第1基地局eNBを経由してユーザ装置UEと交換局MMEとにCプレーン経路(不図示)が確立され、第2基地局PhNBを経由してユーザ装置UEとゲートウェイ装置GWとにUプレーン経路(PDNコネクションPC)が確立されていると想定する。なお、図3に図示されたPDNコネクションPC以外のPDNコネクションが並行して確立されていてもよい。
交換局MMEは、PDNコネクションPCを解放すべきか否かを判定する(S100)。以上のステップS100の判定は、様々な基準に基づいて実行され得る。例えば、交換局MMEは、Cプレーン経路を介してユーザ装置UEから送信されたPDN Disconnection Requestメッセージを受信した場合に、PDNコネクションPCを解放すべきと判定してもよい。以上のPDN Disconnection Requestメッセージには、解放すべきPDNコネクションPCの識別子が含まれてもよい。また、例えば、交換局MMEは、自局が有する情報(例えば、無線通信システムCSにおいて通信用のリソースが不足していることを示す情報)に基づいて、PDNコネクションPCを解放すべきと判定してもよい。
ステップS100においてPDNコネクションPCを解放すべきと判定すると、交換局MMEは、そのPDNコネクションPCを解放することを要求するDelete Session Requestメッセージを生成して、ゲートウェイ装置GWに送信する(S120)。Delete Session Requestメッセージには、解放すべきPDNコネクションPCの識別子が含まれる。Delete Session Requestメッセージを受信すると、ゲートウェイ装置GWは、Delete Session Responseメッセージを交換局MMEに返信するとともに(S140)、セッション完了手順(Session Termination Procedure)を実行してPDNコネクションPCの解放動作を実行する。すなわち、ゲートウェイ装置GWは、自局に記憶された解放すべきPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報(PDNコネクションPCの確立及び維持に必要な情報)を削除する。
ゲートウェイ装置GWからのDelete Session Responseメッセージを受信すると、交換局MMEは、PDNコネクションPCを解放することを要求するDeactivate Bearer Requestメッセージ(経路解放要求メッセージ)を生成して、第1基地局eNBに送信する(S160)。図4は、交換局MMEにて生成されるDeactivate Bearer Requestメッセージの構成例を示す図である。このDeactivate Bearer Requestメッセージは、以下のフィールドを含む:
メッセージの種別を示すMessage Typeフィールド;
メッセージの宛先であるユーザ装置UEの識別子を示すUE IDフィールド;
全ベアラの合計最大ビットレートを示すUE-AMBRフィールド;
解放すべきEPSベアラ(PDNコネクションPC)の識別子を示すEPS Bearer Listフィールド;および
ユーザ装置UEへのDeactivate EPS Bearer Context Requestメッセージ(非アクセス層の制御メッセージ)を含むNAS Messageフィールド。
なお、NAS Messageフィールドに含まれるDeactivate EPS Bearer Context Requestメッセージは、PDNコネクションPCを解放することをユーザ装置UEに指示するメッセージである。
メッセージの種別を示すMessage Typeフィールド;
メッセージの宛先であるユーザ装置UEの識別子を示すUE IDフィールド;
全ベアラの合計最大ビットレートを示すUE-AMBRフィールド;
解放すべきEPSベアラ(PDNコネクションPC)の識別子を示すEPS Bearer Listフィールド;および
ユーザ装置UEへのDeactivate EPS Bearer Context Requestメッセージ(非アクセス層の制御メッセージ)を含むNAS Messageフィールド。
なお、NAS Messageフィールドに含まれるDeactivate EPS Bearer Context Requestメッセージは、PDNコネクションPCを解放することをユーザ装置UEに指示するメッセージである。
交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージを受信すると、第1基地局eNBは、受信したそのメッセージに基づいて、第2基地局PhNBに対するDeactivate Bearer Requestメッセージを生成して、第2基地局PhNBに送信する(S200)。より具体的には、第1基地局eNBは、交換局MMEから受信したDeactivate Bearer Requestメッセージが第2基地局PhNBを経由するPDNコネクションPCの解放を要求する場合に、図5に示される新たなDeactivate Bearer Requestメッセージを生成して、第2基地局PhNBに送信する。この新たなDeactivate Bearer Requestメッセージ(図5)は、Message Typeフィールド、UE IDフィールド、UE-AMBRフィールド、およびEPS Bearer Listフィールドを含み、NAS Messageフィールドを含まない。
以上のように、第1基地局eNBは、ステップS200において、交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージに含まれる要素のうち、第2基地局PhNBの制御に必要な要素を分離(抽出)して新たなDeactivate Bearer Requestメッセージを生成する。
以上のように、第1基地局eNBは、ステップS200において、交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージに含まれる要素のうち、第2基地局PhNBの制御に必要な要素を分離(抽出)して新たなDeactivate Bearer Requestメッセージを生成する。
第1基地局eNBからのDeactivate Bearer Requestメッセージを受信すると、第2基地局PhNBは、受信したそのメッセージに含まれるEPS Bearer Listフィールドが示す識別子に対応するPDNコネクションPCを解放する(すなわち、自局に記憶されたそのPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報を削除する)。そして、第2基地局PhNBは、自局におけるPDNコネクションPCを解放する動作が終了したことを示すDeactivate Bearer Responseメッセージを第1基地局eNBに送信する(S220)。
第1基地局eNBは、第2基地局PhNBからのDeactivate Bearer Responseメッセージを受信すると、ステップS160にて交換局MMEから受信したDeactivate Bearer Requestメッセージに基づいて、RRC Connection Reconfigurationメッセージ(無線リソース制御メッセージ)を生成してユーザ装置UEに送信する(S240)。より具体的には、第1基地局eNBは、交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージに含まれるNAS Messageフィールドの非アクセス層制御メッセージを含むRRC Connection Reconfigurationメッセージを生成して、Cプレーン経路を介してユーザ装置UEに送信する。
以上のように、第1基地局eNBは、ステップS240において、交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージに含まれる要素のうち、ユーザ装置UEの制御に必要な要素を分離(抽出)してRRC Connection Reconfigurationメッセージを生成する。
以上のように、第1基地局eNBは、ステップS240において、交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージに含まれる要素のうち、ユーザ装置UEの制御に必要な要素を分離(抽出)してRRC Connection Reconfigurationメッセージを生成する。
第1基地局eNBからのRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信すると、ユーザ装置UEは、受信したそのメッセージに含まれる非アクセス層の制御メッセージに基づいて、PDNコネクションPCを解放する。すなわち、自局に記憶されたそのPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報を削除する。
以上に説明したように、PDNコネクションPCに関して、Delete Session Requestメッセージ(S120)に基づいてゲートウェイ装置GWに記憶されたコンテキスト情報が削除され、Deactivate Bearer Requestメッセージ(S200)に基づいて第2基地局PhNBに記憶されたコンテキスト情報が削除され、RRC Connection Reconfigurationメッセージ(S240)に基づいてユーザ装置UEに記憶されたコンテキスト情報が削除される。その結果、PDNコネクションPCが完全に解放される(S260)。
PDNコネクションPCが解放されると、ユーザ装置UEは、RRC Connection Reconfigurationメッセージに基づく解放動作が完了したことを示すRRC Connection Reconfiguration Completeメッセージを生成して、第1基地局eNBに送信する(S280)。RRC Connection Reconfiguration Completeメッセージを受信すると、第1基地局eNBは、Deactivate Bearer Requestメッセージに基づく解放動作が完了したことを示すDeactivate Bearer Responseメッセージを生成して、交換局MMEに送信する(S300)。 また、ユーザ装置UEは、Deactivate EPS Bearer Context Requestメッセージに基づく解放動作が完了したことを示すDeactivate EPS Bearer Context Acceptメッセージを生成し、Direct Transferメッセージに搭載して第1基地局eNBへ送信する(S320)。第1基地局eNBは、Direct Transferメッセージに含まれるDeactivate EPS Bearer Context Acceptメッセージを、交換局MMEに転送する(S340)。
1(4)−2. 動作例1−2
図6は、第1実施形態のPDNコネクションPCの解放動作の他の一例を示すフロー図である。ステップS100からステップS160までは、図3の例(動作例1−1)と同様であるから、説明を省略する。
図6は、第1実施形態のPDNコネクションPCの解放動作の他の一例を示すフロー図である。ステップS100からステップS160までは、図3の例(動作例1−1)と同様であるから、説明を省略する。
交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージを受信すると、第1基地局eNBは、動作例1−1のステップS240と同様に、受信したそのメッセージに基づいて、RRC Connection Reconfigurationメッセージ(無線リソース制御メッセージ)を生成して、ユーザ装置UEに送信する(S210)。ユーザ装置UEは、動作例1−1と同様に、自局に記憶されたそのPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報を削除し、RRC Connection Reconfiguration Completeメッセージを第1基地局eNBに送信する(S230)。
ユーザ装置UEからのRRC Connection Reconfiguration Completeメッセージを受信すると、第1基地局eNBは、ステップS160にて交換局MMEから受信したDeactivate Bearer Requestメッセージに基づいて、第2基地局PhNBに対するDeactivate Bearer Requestメッセージを生成して、第2基地局PhNBに送信する(S250)。具体的な動作は、動作例1−1のステップS200と同様である。第1基地局eNBからのDeactivate Bearer Requestメッセージを受信すると、第2基地局PhNBは、動作例1−1と同様に、自局に記憶されたそのPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報を削除する。
以上のように、動作例1−1と同様に、ゲートウェイ装置GW、第2基地局PhNB、およびユーザ装置UEの各々に記憶されたPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報が削除される。その結果、PDNコネクションPCが完全に解放される(S270)。その後、解放動作が完了したことを示す制御メッセージが、順次に送受信される(S290〜S340)。
1(5). 各要素の構成
1(5)−1. ユーザ装置の構成
図7は、本実施形態に係るユーザ装置UEの構成を示すブロック図である。ユーザ装置UEは、無線通信部110と制御部120と記憶部130とを備える。音声・映像等を出力する出力装置およびユーザからの指示を受け付ける入力装置等の図示は便宜的に省略されている。
1(5)−1. ユーザ装置の構成
図7は、本実施形態に係るユーザ装置UEの構成を示すブロック図である。ユーザ装置UEは、無線通信部110と制御部120と記憶部130とを備える。音声・映像等を出力する出力装置およびユーザからの指示を受け付ける入力装置等の図示は便宜的に省略されている。
無線通信部110は、各基地局(第1基地局eNB、第2基地局PhNB)と無線通信を実行するための要素であり、送受信アンテナと、無線信号(電波)を受信して電気信号に変換する受信回路と、制御信号、データ信号等の電気信号を無線信号に変換して送信する送信回路とを含む。記憶部130は、通信制御に関する情報、特に自局を含む各ノードの識別情報および通信経路(Cプレーン経路、Uプレーン経路)のコンテキスト情報を記憶する。
制御部120は、無線制御部122とデータ送受信部124とを備える。無線制御部122は、ユーザ装置UEと各基地局(第1基地局eNB、第2基地局PhNB)との通信を制御する要素であり、無線通信部110を介して各基地局と制御信号(制御メッセージ)を送受信する。すなわち、無線制御部122はCプレーン上の通信を実行する。例えば、無線制御部122は、前述のように、受信したRRC Connection Reconfiguration Requestメッセージに基づいて、PDNコネクションPCを解放する(記憶部130内のコンテキスト情報を削除する)。データ送受信部124は、確立されたPDNコネクションPC(EPSベアラ)を用いて、無線通信部110を介して各基地局とデータ信号を送受信する。すなわち、データ送受信部124はUプレーン上の通信を実行する。
制御部120並びに制御部120に含まれる無線制御部122及びデータ送受信部124は、ユーザ装置UE内の不図示のCPU(Central Processing Unit)が、記憶部130に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
1(5)−2. 第1基地局の構成
図8は、本実施形態に係る第1基地局eNBの構成を示すブロック図である。第1基地局eNBは、無線通信部210とネットワーク通信部220と制御部230と記憶部240とを備える。無線通信部210は、ユーザ装置UEと無線通信を実行するための要素であり、ユーザ装置UEの無線通信部110と同様の構成を有する。ネットワーク通信部220は、ネットワークNW内の他のノード(第2基地局PhNB、交換局MME、ゲートウェイ装置GW等)と通信を実行するための要素であり、有線または無線で他のノードと電気信号を送受信する。記憶部240は、通信制御に関する情報、特に自局を含む各ノードの識別情報および通信経路(Cプレーン経路、Uプレーン経路)のコンテキスト情報を記憶する。
図8は、本実施形態に係る第1基地局eNBの構成を示すブロック図である。第1基地局eNBは、無線通信部210とネットワーク通信部220と制御部230と記憶部240とを備える。無線通信部210は、ユーザ装置UEと無線通信を実行するための要素であり、ユーザ装置UEの無線通信部110と同様の構成を有する。ネットワーク通信部220は、ネットワークNW内の他のノード(第2基地局PhNB、交換局MME、ゲートウェイ装置GW等)と通信を実行するための要素であり、有線または無線で他のノードと電気信号を送受信する。記憶部240は、通信制御に関する情報、特に自局を含む各ノードの識別情報および通信経路(Cプレーン経路、Uプレーン経路)のコンテキスト情報を記憶する。
制御部230は、基地局制御部232と無線制御部234とデータ送受信部236とを備える。基地局制御部232は、上位ノード(交換局MME等)からの指示(制御メッセージ)に基づいて他の基地局(第2基地局PhNB等)との通信を制御する要素であり、ネットワーク通信部220を介して、第2基地局PhNBおよび交換局MMEと制御信号を送受信する。また、無線制御部234は、上位ノード(交換局MME等)からの指示(制御メッセージ)に基づいてユーザ装置UEとの通信を制御する要素であり、ネットワーク通信部220を介して、交換局MMEと制御信号を送受信するとともに、無線通信部210を介してユーザ装置UEと制御信号を送受信する。すなわち、基地局制御部232および無線制御部234はCプレーン上の通信を実行する。一方、データ送受信部236は、確立されたPDNコネクションPCを用いて、無線通信部210を介してユーザ装置UEとユーザ信号を送受信(中継)すると共に、ネットワーク通信部220を介してゲートウェイ装置GWとユーザ信号を送受信(中継)する。すなわち、データ送受信部236はUプレーン上の通信を実行する。
制御部230並びに制御部230に含まれる基地局制御部232、無線制御部234、およびデータ送受信部236は、第1基地局eNB内の不図示のCPUが、記憶部240に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
1(5)−3. 第2基地局の構成
図9は、本実施形態に係る第2基地局PhNBの構成を示すブロック図である。第2基地局PhNBは、無線通信部310とネットワーク通信部320と制御部330と記憶部340とを備える。無線通信部310は、ユーザ装置UEと無線通信を実行するための要素であり、第1基地局eNBの無線通信部210と同様の構成を有する。ネットワーク通信部320は、第1基地局eNBおよびゲートウェイ装置GWと通信を実行するための要素であり、有線または無線で第1基地局eNBおよびゲートウェイ装置GWと電気信号を送受信する。記憶部340は、通信制御に関する情報、特に自局を含む各ノードの識別情報および通信経路のコンテキスト情報を記憶する。
図9は、本実施形態に係る第2基地局PhNBの構成を示すブロック図である。第2基地局PhNBは、無線通信部310とネットワーク通信部320と制御部330と記憶部340とを備える。無線通信部310は、ユーザ装置UEと無線通信を実行するための要素であり、第1基地局eNBの無線通信部210と同様の構成を有する。ネットワーク通信部320は、第1基地局eNBおよびゲートウェイ装置GWと通信を実行するための要素であり、有線または無線で第1基地局eNBおよびゲートウェイ装置GWと電気信号を送受信する。記憶部340は、通信制御に関する情報、特に自局を含む各ノードの識別情報および通信経路のコンテキスト情報を記憶する。
制御部330は、通信制御部332とデータ送受信部336とを備える。通信制御部332は、上位ノード(第1基地局eNB)からの指示(制御メッセージ)に基づいて自局を経由する通信を制御する(例えば、PDNコネクションPCを制御する)要素であり、ネットワーク通信部320を介して、第1基地局eNBと制御信号を送受信する。すなわち、通信制御部332は、Cプレーン上の通信を実行する。なお、通信制御部332は、ユーザ装置UEの無線リソース制御を実行しない。データ送受信部336は、確立されたPDNコネクションPCを用いて、無線通信部310を介してユーザ装置UEとユーザ信号を送受信(中継)すると共に、ネットワーク通信部320を介してゲートウェイ装置GWとユーザ信号を送受信(中継)する。すなわち、データ送受信部336はUプレーン上の通信を実行する。
制御部330並びに制御部330に含まれる通信制御部332及びデータ送受信部336は、第2基地局PhNB内の不図示のCPUが、記憶部340に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
1(5)−4. 交換局の構成
図10は、本実施形態に係る交換局MMEの構成を示すブロック図である。交換局MMEは、ネットワーク通信部410と制御部420と記憶部430とを備える。ネットワーク通信部410は、ネットワークNW内の他のノード(第1基地局eNB、ゲートウェイ装置GW等)と通信を実行するための要素であり、第1基地局eNBのネットワーク通信部220と同様の構成を有する。記憶部430は、通信制御に関する情報、特に自局を含む各ノードの識別情報および通信経路(Cプレーン経路、Uプレーン経路)のコンテキスト情報を記憶する。
図10は、本実施形態に係る交換局MMEの構成を示すブロック図である。交換局MMEは、ネットワーク通信部410と制御部420と記憶部430とを備える。ネットワーク通信部410は、ネットワークNW内の他のノード(第1基地局eNB、ゲートウェイ装置GW等)と通信を実行するための要素であり、第1基地局eNBのネットワーク通信部220と同様の構成を有する。記憶部430は、通信制御に関する情報、特に自局を含む各ノードの識別情報および通信経路(Cプレーン経路、Uプレーン経路)のコンテキスト情報を記憶する。
制御部420は、判定部422と通信制御部424とを備える。判定部422は、PDNコネクションPCを解放すべきか否かを判定する。通信制御部424は、無線通信システムCSの通信制御を実行する要素であり、第1基地局eNBおよびゲートウェイ装置GW等とネットワーク通信部410を介して制御信号を送受信する。また、通信制御部424は、ユーザ装置UEに対する非アクセス層(NAS)の制御メッセージを生成して、第1基地局eNBを介してユーザ装置UEに送信する。すなわち、制御部420は、ネットワーク通信部410を介してCプレーン上の通信を実行して、論理的な通信経路(Uプレーン経路)を制御する。なお、交換局MME(制御部420)は、Uプレーン上の通信を実行しない。
制御部420並びに制御部420に含まれる判定部422及び通信制御部424は、交換局MME内の不図示のCPUが、記憶部430に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
1(5)−5. ゲートウェイ装置の構成
図11は、本実施形態に係るゲートウェイ装置GWの構成を示すブロック図である。ゲートウェイ装置GWは、ネットワーク通信部510と外部ネットワーク通信部520と制御部530と記憶部540とを備える。ネットワーク通信部510は、ネットワークNW内の他のノード(第1基地局eNB、第2基地局PhNB、交換局MME等)と通信を実行するための要素であり、第1基地局eNBのネットワーク通信部220と同様の構成を有する。外部ネットワーク通信部520は、インターネットINと通信を実行するための要素であり、必要に応じてユーザ信号のプロトコル変換を実行する。記憶部540は、通信制御に関する情報、特に自局を含む各ノードの識別情報および通信経路(Cプレーン経路、Uプレーン経路)のコンテキスト情報を記憶する。
図11は、本実施形態に係るゲートウェイ装置GWの構成を示すブロック図である。ゲートウェイ装置GWは、ネットワーク通信部510と外部ネットワーク通信部520と制御部530と記憶部540とを備える。ネットワーク通信部510は、ネットワークNW内の他のノード(第1基地局eNB、第2基地局PhNB、交換局MME等)と通信を実行するための要素であり、第1基地局eNBのネットワーク通信部220と同様の構成を有する。外部ネットワーク通信部520は、インターネットINと通信を実行するための要素であり、必要に応じてユーザ信号のプロトコル変換を実行する。記憶部540は、通信制御に関する情報、特に自局を含む各ノードの識別情報および通信経路(Cプレーン経路、Uプレーン経路)のコンテキスト情報を記憶する。
制御部530は、通信制御部532とデータ送受信部534とを備える。通信制御部532は、自らの判断または他のノード(交換局MME等)からの指示(制御メッセージ)に基づいて無線通信システムCSの通信制御を実行する要素であり、ネットワーク通信部510を介して交換局MMEと制御信号を送受信する。すなわち、通信制御部532は、ネットワーク通信部510を介してCプレーン上の通信を実行する。データ送受信部534は、ネットワーク通信部510を介して受信したユーザ装置UE発のユーザ信号を、外部ネットワーク通信部520を介してインターネットIN(インターネットIN内の外部サーバ)に送信(中継)するとともに、外部ネットワーク通信部520を介してインターネットIN(インターネットIN内の外部サーバ)から受信したユーザ信号を、ネットワーク通信部510を介してユーザ装置UEに送信(中継)する。
制御部530並びに制御部530に含まれる通信制御部532およびデータ送受信部534は、ゲートウェイ装置GW内の不図示のCPUが、記憶部540に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
1(6). 本実施形態の効果
以上に説明した第1実施形態によれば、交換局MMEからの経路解放要求メッセージに基づいて、第1基地局eNBが、PDNコネクションPCを解放するように第2基地局PhNBとユーザ装置UEとを制御する(経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行する)ので、ユーザ装置UEと制御メッセージを送受信できない(限定的な制御機能を有する)第2基地局PhNBを経由して確立されたPDNコネクションPC(Uプレーン経路)を解放することが可能である。
以上に説明した第1実施形態によれば、交換局MMEからの経路解放要求メッセージに基づいて、第1基地局eNBが、PDNコネクションPCを解放するように第2基地局PhNBとユーザ装置UEとを制御する(経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行する)ので、ユーザ装置UEと制御メッセージを送受信できない(限定的な制御機能を有する)第2基地局PhNBを経由して確立されたPDNコネクションPC(Uプレーン経路)を解放することが可能である。
2. 第2実施形態
本発明の第2実施形態を以下に説明する。以下に例示する各実施形態において、作用、機能が第1実施形態の同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の説明を適宜に省略する。
本発明の第2実施形態を以下に説明する。以下に例示する各実施形態において、作用、機能が第1実施形態の同等である要素については、以上の説明で参照した符号を流用して各々の説明を適宜に省略する。
2(1). 無線通信システムの構成
図12は、本発明の第2実施形態に係る無線通信システムCSの構成を示すブロック図である。第2実施形態の第1基地局eNBおよび第2基地局PhNBは、それぞれ、交換局MMEおよびゲートウェイ装置GWと接続される。第1基地局eNBと交換局MMEとの間、および第2基地局PhNBと交換局MMEとの間には、それぞれ、Cプレーンのインタフェースが存在する。第1実施形態と同様、第2基地局PhNBとユーザ装置UEとの間には、Cプレーンのインタフェースが存在しない。
図12は、本発明の第2実施形態に係る無線通信システムCSの構成を示すブロック図である。第2実施形態の第1基地局eNBおよび第2基地局PhNBは、それぞれ、交換局MMEおよびゲートウェイ装置GWと接続される。第1基地局eNBと交換局MMEとの間、および第2基地局PhNBと交換局MMEとの間には、それぞれ、Cプレーンのインタフェースが存在する。第1実施形態と同様、第2基地局PhNBとユーザ装置UEとの間には、Cプレーンのインタフェースが存在しない。
2(2). PDNコネクションの解放動作
2(2)−1. 動作例2−1
図13、図14および図5を参照して、第2実施形態のPDNコネクションPCの解放動作の一例を説明する。概略的には、PDNコネクションPCを解放するように、交換局MMEが第2基地局PhNBとユーザ装置UEとを制御する(経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行する)。ユーザ装置UEの制御は第1基地局eNBを経由して実行される。
なお、第2実施形態の第1基地局eNBは、経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行せず、第2基地局PhNBに制御メッセージを送信しないので、基地局制御部232を備えなくてもよい。
2(2)−1. 動作例2−1
図13、図14および図5を参照して、第2実施形態のPDNコネクションPCの解放動作の一例を説明する。概略的には、PDNコネクションPCを解放するように、交換局MMEが第2基地局PhNBとユーザ装置UEとを制御する(経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行する)。ユーザ装置UEの制御は第1基地局eNBを経由して実行される。
なお、第2実施形態の第1基地局eNBは、経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行せず、第2基地局PhNBに制御メッセージを送信しないので、基地局制御部232を備えなくてもよい。
図13は、PDNコネクションPCの解放動作の一例を示すフロー図である。図13の例では、図3と同様に、第1基地局eNBを経由してユーザ装置UEと交換局MMEとにCプレーン経路(不図示)が確立され、第2基地局PhNBを経由してユーザ装置UEとゲートウェイ装置GWとにPDNコネクションPCが確立されていると想定する。なお、ステップS400からステップS440までは、図3のステップS100からステップS140までと同様であるから、説明を省略する。
ゲートウェイ装置GWからのDelete Session Responseメッセージを受信すると、交換局MMEは、解放すべきPDNコネクションPCの識別子を含むDeactivate Bearer Requestメッセージ(第1経路解放要求メッセージ)を生成して、第2基地局PhNBに送信する(S500)。ステップS500で生成されるDeactivate Bearer Requestメッセージの構成は、第1実施形態(動作例1−1)のステップS200において第1基地局eNBから第2基地局PhNBに送信されるDeactivate Bearer Requestメッセージ(図5)の構成と同様である。
交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージを受信すると、第2基地局PhNBは、受信したそのメッセージに含まれるEPS Bearer Listフィールドが示す識別子に対応するPDNコネクションPCを解放する(すなわち、自局に記憶されたそのPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報を削除する)。そして、第2基地局PhNBは、自局におけるPDNコネクションPCを解放する動作が終了したことを示すDeactivate Bearer Responseメッセージを交換局MMEに送信する(S520)。
第2基地局PhNBからのDeactivate Bearer Responseメッセージを受信すると、交換局MMEは、Deactivate Bearer Requestメッセージ(第2経路解放要求メッセージ)を生成して、第1基地局eNBに送信する(S540)。ステップS540で生成されるDeactivate Bearer Requestメッセージの構成を図14に示す。このDeactivate Bearer Requestメッセージは、Deactivate EPS Bearer Context Requestメッセージ(非アクセス層の制御メッセージ)を含むNAS Messageフィールドを有する。Deactivate EPS Bearer Context Requestメッセージは、第1実施形態と同様、PDNコネクションPCを解放することをユーザ装置UEに指示するメッセージである。
交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージを受信すると、第1基地局eNBは、受信したそのメッセージに基づいて、RRC Connection Reconfigurationメッセージ(無線リソース制御メッセージ)を生成してユーザ装置UEに送信する(S560)。具体的な動作は第1実施形態のステップS240と同様である。第1基地局eNBからのRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信すると、ユーザ装置UEは、受信したそのメッセージに含まれる非アクセス層の制御メッセージに基づいて、PDNコネクションPCを解放する。すなわち、自局に記憶されたそのPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報を削除する。
以上のように、第1実施形態と同様に、ゲートウェイ装置GW、第2基地局PhNB、およびユーザ装置UEの各々に記憶されたPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報が削除される。その結果、PDNコネクションPCが完全に解放される(S580)。その後、解放動作が完了したことを示す制御メッセージが、順次に送受信される(S600〜S660)。
2(2)−2. 動作例2−2
図15は、第2実施形態のPDNコネクションPCの解放動作の他の一例を示すフロー図である。ステップS400からステップS440までは、図13の例(動作例2−1)と同様であるから、説明を省略する。
図15は、第2実施形態のPDNコネクションPCの解放動作の他の一例を示すフロー図である。ステップS400からステップS440までは、図13の例(動作例2−1)と同様であるから、説明を省略する。
ゲートウェイ装置GWからのDelete Session Responseメッセージを受信すると、交換局MMEは、Deactivate Bearer Requestメッセージ(第2経路解放要求メッセージ)を生成して、第1基地局eNBに送信する(S510)。具体的な動作は、動作例2−1のステップS540と同様である。交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージを受信すると、第1基地局eNBは、受信したそのメッセージに基づいて、RRC Connection Reconfigurationメッセージ(無線リソース制御メッセージ)を生成してユーザ装置UEに送信する(S530)。ユーザ装置UEは、動作例2−1と同様に、記憶されたそのPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報を削除し、RRC Connection Reconfiguration Completeメッセージを第1基地局eNBに送信する(S550)。RRC Connection Reconfiguration Completeメッセージを受信すると、第1基地局eNBは、Deactivate Bearer Responseメッセージを交換局MMEに送信する(S570)。
第1基地局eNBからのDeactivate Bearer Responseメッセージを受信すると、交換局MMEは、Deactivate Bearer Requestメッセージ(第1経路解放要求メッセージ)を生成して、第2基地局PhNBに送信する(S590)。具体的な動作は、動作例2−1のステップS500と同様である。交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージを受信すると、第2基地局PhNBは、動作例2−1と同様に、自局に記憶されたそのPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報を削除する。
以上のように、動作例2−1と同様に、ゲートウェイ装置GW、第2基地局PhNB、およびユーザ装置UEの各々に記憶されたPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報が削除される。その結果、PDNコネクションPCが完全に解放される(S610)。その後、解放動作が完了したことを示す制御メッセージが、順次に送受信される(S630〜S660)。
2(3). 本実施形態の効果
以上に説明した第2実施形態によれば、PDNコネクションPCを解放するように、交換局MMEが第2基地局PhNBとユーザ装置UEとを制御する(経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行する)ので、第1実施形態と同様に、ユーザ装置UEと制御メッセージを送受信できない(限定的な制御機能を有する)第2基地局PhNBを経由して確立されたPDNコネクションPC(Uプレーン経路)を解放することが可能である。
以上に説明した第2実施形態によれば、PDNコネクションPCを解放するように、交換局MMEが第2基地局PhNBとユーザ装置UEとを制御する(経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行する)ので、第1実施形態と同様に、ユーザ装置UEと制御メッセージを送受信できない(限定的な制御機能を有する)第2基地局PhNBを経由して確立されたPDNコネクションPC(Uプレーン経路)を解放することが可能である。
また、交換局MMEが経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行するので、第1基地局eNBが経路解放要求メッセージを分離(抽出)する構成と比較して、第1基地局eNBの処理負荷を低減させることが可能である。逆に言えば、第1基地局eNBが経路解放要求メッセージを分離(抽出)する第1実施形態の構成では、交換局MMEの処理負荷を低減させることが可能である。
3. 第3実施形態
3(1). 無線通信システムの構成
図16は、本発明の第3実施形態に係る無線通信システムCSの構成を示すブロック図である。第3実施形態の第1基地局eNBおよび第2基地局PhNBは、相互に接続されるとともに、それぞれ、交換局MMEおよびゲートウェイ装置GWと接続される。第1基地局eNBと第2基地局PhNBとの間、第1基地局eNBと交換局MMEとの間、および第2基地局PhNBと交換局MMEとの間には、それぞれ、Cプレーンのインタフェースが存在する。第1および第2実施形態と同様、第2基地局PhNBとユーザ装置UEとの間には、Cプレーンのインタフェースが存在しない。
3(1). 無線通信システムの構成
図16は、本発明の第3実施形態に係る無線通信システムCSの構成を示すブロック図である。第3実施形態の第1基地局eNBおよび第2基地局PhNBは、相互に接続されるとともに、それぞれ、交換局MMEおよびゲートウェイ装置GWと接続される。第1基地局eNBと第2基地局PhNBとの間、第1基地局eNBと交換局MMEとの間、および第2基地局PhNBと交換局MMEとの間には、それぞれ、Cプレーンのインタフェースが存在する。第1および第2実施形態と同様、第2基地局PhNBとユーザ装置UEとの間には、Cプレーンのインタフェースが存在しない。
3(2). PDNコネクションの解放動作
図17、図4および図14を参照して、第3実施形態のPDNコネクションPCの解放動作の一例を説明する。概略的には、交換局MMEからの経路解放要求メッセージに基づいて、第2基地局PhNBが、PDNコネクションPCを解放するように自局とユーザ装置UEとを制御する(経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行する)。ユーザ装置UEの制御は第1基地局eNBを経由して実行される。
図17、図4および図14を参照して、第3実施形態のPDNコネクションPCの解放動作の一例を説明する。概略的には、交換局MMEからの経路解放要求メッセージに基づいて、第2基地局PhNBが、PDNコネクションPCを解放するように自局とユーザ装置UEとを制御する(経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行する)。ユーザ装置UEの制御は第1基地局eNBを経由して実行される。
図17は、PDNコネクションPCの解放動作の一例を示すフロー図である。図17の例では、図3および図13と同様に、第1基地局eNBを経由してユーザ装置UEと交換局MMEとにCプレーン経路が確立され、第2基地局PhNBを経由してユーザ装置UEとゲートウェイ装置GWとにPDNコネクションPCが確立されていると想定する。なお、ステップS700からステップS740までは、図3のステップS100からステップS140までと同様であるから、説明を省略する。
ゲートウェイ装置GWからのDelete Session Responseメッセージを受信すると、交換局MMEは、PDNコネクションPCを解放することを要求するDeactivate Bearer Requestメッセージ(経路解放要求メッセージ)を生成して、第2基地局PhNBに送信する(S800)。ステップS800で生成されるDeactivate Bearer Requestメッセージの構成は、第1実施形態(動作例1−1)のステップS160において交換局MMEから第1基地局eNBに送信されるDeactivate Bearer Requestメッセージ(図4)の構成と同様である。
交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージを受信すると、第2基地局PhNBは、受信したそのメッセージに含まれるEPS Bearer Listフィールドが示す識別子に対応するPDNコネクションPCを解放する(すなわち、自局に記憶されたそのPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報を削除する)。
そして、第2基地局PhNBは、受信したDeactivate Bearer Requestメッセージに基づいて、第1基地局eNBに対するDeactivate Bearer Requestメッセージを生成して、第1基地局eNBに送信する(S820)。ステップS820で生成されるDeactivate Bearer Requestメッセージの構成は、第2実施形態(動作例2−1)のステップS540において交換局MMEから第1基地局eNBに送信されるDeactivate Bearer Requestメッセージ(図14)の構成と同様である(すなわち、Deactivate EPS Bearer Context Requestメッセージ(非アクセス層の制御メッセージ)を含むNAS Messageフィールドを有する)。
以上のように、第2基地局PhNBは、ステップS820において、交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージに含まれる要素のうち、ユーザ装置UEの制御に必要な要素を分離(抽出)して新たなDeactivate Bearer Requestメッセージを生成する。
以上のように、第2基地局PhNBは、ステップS820において、交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージに含まれる要素のうち、ユーザ装置UEの制御に必要な要素を分離(抽出)して新たなDeactivate Bearer Requestメッセージを生成する。
第2基地局PhNBからのDeactivate Bearer Requestメッセージを受信すると、第1基地局eNBは、受信したそのメッセージに基づいて、RRC Connection Reconfigurationメッセージ(無線リソース制御メッセージ)を生成してユーザ装置UEに送信する(S840)。具体的な動作は、第2実施形態(動作例2−1)のステップS560と同様である。第1基地局eNBからのRRC Connection Reconfigurationメッセージを受信すると、ユーザ装置UEは、受信したそのメッセージに含まれる非アクセス層の制御メッセージに基づいて、PDNコネクションPCを解放する。すなわち、自局に記憶されたそのPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報を削除する。
以上のように、第1および第2実施形態と同様に、ゲートウェイ装置GW、第2基地局PhNB、およびユーザ装置UEの各々に記憶されたPDNコネクションPCに関するコンテキスト情報が削除される。その結果、PDNコネクションPCが完全に解放される(S860)。その後、解放動作が完了したことを示す制御メッセージが、順次に送受信される(S880〜S960)。
3(3). 第2基地局の構成
図18は、本実施形態に係る第2基地局PhNBの構成を示すブロック図である。第2基地局PhNBの制御部330は、前述の通信制御部332およびデータ送受信部336に加え、基地局制御部334を備える。基地局制御部334は、上位ノード(交換局MME等)からの指示(制御メッセージ)に基づいて他の基地局(第1基地局eNB等)との通信を制御する要素であり、ネットワーク通信部320を介して、第1基地局eNBおよび交換局MMEと制御信号を送受信する。
図18は、本実施形態に係る第2基地局PhNBの構成を示すブロック図である。第2基地局PhNBの制御部330は、前述の通信制御部332およびデータ送受信部336に加え、基地局制御部334を備える。基地局制御部334は、上位ノード(交換局MME等)からの指示(制御メッセージ)に基づいて他の基地局(第1基地局eNB等)との通信を制御する要素であり、ネットワーク通信部320を介して、第1基地局eNBおよび交換局MMEと制御信号を送受信する。
基地局制御部334は、通信制御部332およびデータ送受信部336と同様に、第2基地局PhNB内の不図示のCPUが、記憶部340に記憶されたコンピュータプログラムを実行し、そのコンピュータプログラムに従って機能することにより実現される機能ブロックである。
3(4). 本実施形態の効果
以上に説明した第3実施形態によれば、交換局MMEからの経路解放要求メッセージに基づいて、第2基地局PhNBが、PDNコネクションPCを解放するように自局とユーザ装置UEとを制御する(経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行する)。ユーザ装置UEの制御は第1基地局eNBを経由して実行される。したがって、第1実施形態と同様に、ユーザ装置UEと制御メッセージを送受信できない(限定的な制御機能を有する)第2基地局PhNBを経由して確立されたPDNコネクションPC(Uプレーン経路)を解放することが可能である。
以上に説明した第3実施形態によれば、交換局MMEからの経路解放要求メッセージに基づいて、第2基地局PhNBが、PDNコネクションPCを解放するように自局とユーザ装置UEとを制御する(経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行する)。ユーザ装置UEの制御は第1基地局eNBを経由して実行される。したがって、第1実施形態と同様に、ユーザ装置UEと制御メッセージを送受信できない(限定的な制御機能を有する)第2基地局PhNBを経由して確立されたPDNコネクションPC(Uプレーン経路)を解放することが可能である。
また、第2基地局PhNBが経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行するので、第1基地局eNBが経路解放要求メッセージを分離(抽出)する構成と比較して、第1基地局eNBの処理負荷を低減させることが可能である。
4. 変形例
以上の実施の形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以上の実施の形態および以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない限り適宜に併合され得る。
以上の実施の形態は多様に変形される。具体的な変形の態様を以下に例示する。以上の実施の形態および以下の例示から任意に選択された2以上の態様は、相互に矛盾しない限り適宜に併合され得る。
4(1). 変形例1
以上の実施形態では、1つのPDNコネクションPCの解放動作が実行される。以上の解放動作は、1つのPDNコネクションPCが第2基地局PhNBを経由して確立されている場合に、そのPDNコネクションPCを解放する際に採用可能である。また、2つ以上のPDNコネクションPCが第2基地局PhNBを経由して確立されている場合に、そのうち1つを解放する際にも適用可能である。
以上の実施形態では、1つのPDNコネクションPCの解放動作が実行される。以上の解放動作は、1つのPDNコネクションPCが第2基地局PhNBを経由して確立されている場合に、そのPDNコネクションPCを解放する際に採用可能である。また、2つ以上のPDNコネクションPCが第2基地局PhNBを経由して確立されている場合に、そのうち1つを解放する際にも適用可能である。
4(2). 変形例2
以上の実施形態では、ゲートウェイ装置GWが単一の装置であるように記載される。しかしながら、ゲートウェイ装置GWが、複数の装置、例えば、LTE/SAEに規定されるサービングゲートウェイ(Serving Gateway)およびPDNゲートウェイ(Packet Data Network Gateway)により構成されてもよい。
以上の実施形態では、ゲートウェイ装置GWが単一の装置であるように記載される。しかしながら、ゲートウェイ装置GWが、複数の装置、例えば、LTE/SAEに規定されるサービングゲートウェイ(Serving Gateway)およびPDNゲートウェイ(Packet Data Network Gateway)により構成されてもよい。
4(3). 変形例3
第1実施形態では、第1基地局eNBが、交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージ(図4)に含まれる要素のうち、第2基地局PhNBの制御に必要な要素を分離(抽出)して新たなDeactivate Bearer Requestメッセージ(図5)を生成する。以上の構成に代えて、交換局MMEが第1基地局eNBに送信するDeactivate Bearer Requestメッセージに、カプセル化された第2基地局PhNB向けのDeactivate Bearer Requestメッセージ(図5)が含まれてもよい。この変形例の構成によれば、新たなDeactivate Bearer Requestメッセージの生成が不要となり、第1基地局eNBの処理負荷が低減される。
第1実施形態では、第1基地局eNBが、交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージ(図4)に含まれる要素のうち、第2基地局PhNBの制御に必要な要素を分離(抽出)して新たなDeactivate Bearer Requestメッセージ(図5)を生成する。以上の構成に代えて、交換局MMEが第1基地局eNBに送信するDeactivate Bearer Requestメッセージに、カプセル化された第2基地局PhNB向けのDeactivate Bearer Requestメッセージ(図5)が含まれてもよい。この変形例の構成によれば、新たなDeactivate Bearer Requestメッセージの生成が不要となり、第1基地局eNBの処理負荷が低減される。
また、第3実施形態では、第2基地局PhNBが、交換局MMEからのDeactivate Bearer Requestメッセージ(図4)に含まれる要素のうち、ユーザ装置UEの制御に必要な要素を分離(抽出)して新たなDeactivate Bearer Requestメッセージ(図14)を生成する。以上の構成に代えて、交換局MMEが第2基地局PhNBに送信するDeactivate Bearer Requestメッセージに、カプセル化された第1基地局eNB向けのDeactivate Bearer Requestメッセージ(図14)が含まれてもよい。この変形例の構成によれば、新たなDeactivate Bearer Requestメッセージの生成が不要となり、第2基地局PhNBの処理負荷が低減される。
4(4). 変形例4
以上の実施形態では、各基地局がその周囲に形成するセルC(電波が有効に到達する範囲)の大きさは任意である。例えば、第1基地局eNBの無線送信能力(平均送信電力、最大送信電力等)が第2基地局PhNBの無線送信能力と比較して大きく、第1基地局eNBが形成するセル(マクロセルC1)の大きさが第2基地局PhNBが形成するセル(スモールセルC2)の大きさを上回る構成が採用され得る。以上の構成においては、例えば、図19に示すように、スモールセルC2がマクロセルC1の内部に重層的に形成される(オーバレイされる)と好適である(作図の便宜上、マクロセルC1が示される平面とスモールセルC2が示される平面とが相違しているが、実際には、同一の平面(地表等)上にマクロセルC1とスモールセルC2とが重畳され得る)。
以上の実施形態では、各基地局がその周囲に形成するセルC(電波が有効に到達する範囲)の大きさは任意である。例えば、第1基地局eNBの無線送信能力(平均送信電力、最大送信電力等)が第2基地局PhNBの無線送信能力と比較して大きく、第1基地局eNBが形成するセル(マクロセルC1)の大きさが第2基地局PhNBが形成するセル(スモールセルC2)の大きさを上回る構成が採用され得る。以上の構成においては、例えば、図19に示すように、スモールセルC2がマクロセルC1の内部に重層的に形成される(オーバレイされる)と好適である(作図の便宜上、マクロセルC1が示される平面とスモールセルC2が示される平面とが相違しているが、実際には、同一の平面(地表等)上にマクロセルC1とスモールセルC2とが重畳され得る)。
以上の変形例の構成を第3実施形態の構成に適用することを考える。以上の変形例の構成では、スモールセルC2はマクロセルC1より小さいので、同じ面積をカバーするのに必要な基地局の数は、第1基地局eNBより第2基地局PhNBの方が多い。また、スモールセルC2に在圏するユーザ装置UEの数は、マクロセルC1に在圏するユーザ装置UEの数よりも少ない傾向にあると考えられる。前述のように、第3実施形態では、第2基地局PhNBが経路解放要求メッセージの分離(ユーザ装置UEの制御)を実行する。したがって、以上の変形例の構成を第3実施形態の構成に適用する場合には、交換局MMEまたは第1基地局eNBが経路解放要求メッセージの分離(抽出)を実行する構成と比較して、制御処理の負荷分散が実現される。
4(5). 変形例5
以上の実施形態では、第2基地局PhNBはユーザ装置UEと制御メッセージを送受信しない。しかしながら、第2基地局PhNBが下位レイヤ(例えば、物理層,メディアアクセス制御層)の制御メッセージを送受信可能な構成も採用可能である。以上の構成においても、第2基地局PhNBは、無線リソース制御に関する信号(無線リソース制御層の制御メッセージ)を送受信しない。
以上の実施形態では、第2基地局PhNBはユーザ装置UEと制御メッセージを送受信しない。しかしながら、第2基地局PhNBが下位レイヤ(例えば、物理層,メディアアクセス制御層)の制御メッセージを送受信可能な構成も採用可能である。以上の構成においても、第2基地局PhNBは、無線リソース制御に関する信号(無線リソース制御層の制御メッセージ)を送受信しない。
4(6). 変形例6
ユーザ装置UEは、各基地局(第1基地局eNB、第2基地局PhNB)と無線通信が可能な任意の装置である。ユーザ装置UEは、例えば、フィーチャーフォンまたはスマートフォン等の携帯電話端末でもよく、デスクトップ型パーソナルコンピュータでもよく、ノート型パーソナルコンピュータでもよく、UMPC(Ultra-Mobile Personal Computer)でもよく、携帯用ゲーム機でもよく、その他の無線端末でもよい。
ユーザ装置UEは、各基地局(第1基地局eNB、第2基地局PhNB)と無線通信が可能な任意の装置である。ユーザ装置UEは、例えば、フィーチャーフォンまたはスマートフォン等の携帯電話端末でもよく、デスクトップ型パーソナルコンピュータでもよく、ノート型パーソナルコンピュータでもよく、UMPC(Ultra-Mobile Personal Computer)でもよく、携帯用ゲーム機でもよく、その他の無線端末でもよい。
4(7). 変形例7
無線通信システムCS内の各要素(ユーザ装置UE、第1基地局eNB、第2基地局PhNB、交換局MME、ゲートウェイ装置GW)においてCPUが実行する各機能は、CPUの代わりに、ハードウェアで実行してもよいし、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルロジックデバイスで実行してもよい。
無線通信システムCS内の各要素(ユーザ装置UE、第1基地局eNB、第2基地局PhNB、交換局MME、ゲートウェイ装置GW)においてCPUが実行する各機能は、CPUの代わりに、ハードウェアで実行してもよいし、例えばFPGA(Field Programmable Gate Array)、DSP(Digital Signal Processor)等のプログラマブルロジックデバイスで実行してもよい。
4(8). 変形例8
第1基地局eNBが送信する電波の周波数帯と第2基地局PhNBが送信する電波の周波数帯とが相違する構成も採用可能である。例えば、第1基地局eNBが第1周波数帯(例えば、2GHz帯)を用いて無線通信し、第2基地局PhNBが第1周波数帯より高い第2周波数帯(例えば、3.5GHz帯)を用いて無線通信する構成を想定する。周波数が高いほど伝搬損失が大きくなることから、第2周波数帯を用いた無線通信よりも第1周波数帯を用いた無線通信の方が安定性が高い場合が多い。以上の実施形態にて説明した通り、ユーザ装置UEとの制御信号の送受信(Cプレーンの通信)は第1基地局eNBが実行する。したがって、この変形例の構成を採用すれば、より安定性の高い第1周波数帯にて制御信号の送受信(Cプレーンの通信)が実行されるので、より確実なユーザ装置UEの制御が実現され得る。
第1基地局eNBが送信する電波の周波数帯と第2基地局PhNBが送信する電波の周波数帯とが相違する構成も採用可能である。例えば、第1基地局eNBが第1周波数帯(例えば、2GHz帯)を用いて無線通信し、第2基地局PhNBが第1周波数帯より高い第2周波数帯(例えば、3.5GHz帯)を用いて無線通信する構成を想定する。周波数が高いほど伝搬損失が大きくなることから、第2周波数帯を用いた無線通信よりも第1周波数帯を用いた無線通信の方が安定性が高い場合が多い。以上の実施形態にて説明した通り、ユーザ装置UEとの制御信号の送受信(Cプレーンの通信)は第1基地局eNBが実行する。したがって、この変形例の構成を採用すれば、より安定性の高い第1周波数帯にて制御信号の送受信(Cプレーンの通信)が実行されるので、より確実なユーザ装置UEの制御が実現され得る。
UE……ユーザ装置、110……無線通信部、120……制御部、122……無線制御部、124……データ送受信部、130……記憶部、eNB……第1基地局、210……無線通信部、220……ネットワーク通信部、230……制御部、232……基地局制御部、234……無線制御部、236……データ送受信部、240……記憶部、PhNB……第2基地局、310……無線通信部、320……ネットワーク通信部、330……制御部、332……通信制御部、334……基地局制御部、336……データ送受信部、340……記憶部、MME……交換局、410……ネットワーク通信部、420……制御部、422……判定部、424……通信制御部、430……記憶部、GW……ゲートウェイ装置、510……ネットワーク通信部、520……外部ネットワーク通信部、530……制御部、532……通信制御部、534……データ送受信部、540……記憶部、C……セル、C1……マクロセル、C2……スモールセル、CS……無線通信システム、IN……インターネット、NW……ネットワーク、PC……PDNコネクション、RB……無線ベアラ、S1B……S1ベアラ。
Claims (7)
- ユーザ装置と、
前記ユーザ装置の無線リソース制御を、当該ユーザ装置に確立された論理経路である制御プレーン経路を介して実行可能な第1基地局と、
前記ユーザ装置の無線リソース制御を実行しない第2基地局と
を含む複数の基地局と、
ゲートウェイ装置と、
前記ユーザ装置と前記ゲートウェイ装置とに確立された論理経路であるユーザプレーン経路を制御する交換局と
を備え、
前記交換局は、
前記第2基地局を経由して前記ユーザ装置と前記ゲートウェイ装置とに確立されたユーザプレーン経路を解放すべきか否かを判定する判定部と、
前記ユーザプレーン経路を解放すべきと前記判定部が判定した場合に、当該ユーザプレーン経路を解放することを指示する非アクセス層メッセージを、前記第1基地局と前記ユーザ装置とに確立された前記制御プレーン経路を介して前記ユーザ装置に送信する通信制御部とを備える
無線通信システム。 - 前記交換局の前記通信制御部は、前記ユーザプレーン経路を解放すべきと前記判定部が判定した場合に、解放すべき前記ユーザプレーン経路の識別子と前記非アクセス層メッセージとを含む経路解放要求メッセージを前記第1基地局に送信し、
前記第1基地局は、
前記交換局から受信した前記経路解放要求メッセージに基づいて、前記第2基地局に対する経路解放要求メッセージを送信する基地局制御部と、
前記交換局から受信した前記経路解放要求メッセージに含まれる前記非アクセス層メッセージを含む無線リソース制御メッセージを前記ユーザ装置に送信する無線制御部とを備え、
前記第2基地局は、
前記第1基地局から受信した、当該第2基地局に対する前記経路解放要求メッセージに基づいて、当該第2基地局を介して確立されており前記識別子に対応する前記ユーザプレーン経路を解放する通信制御部を備え、
前記ユーザ装置は、
前記第1基地局から受信した前記無線リソース制御メッセージに含まれる前記非アクセス層メッセージに基づいて、前記ユーザプレーン経路を解放する無線制御部を備える
請求項1の無線通信システム。 - 前記第1基地局の前記基地局制御部は、前記交換局から受信した前記経路解放要求メッセージから、解放すべき前記ユーザプレーン経路の前記識別子を分離し、前記第2基地局に対する前記経路解放要求メッセージに搭載して、前記第2基地局に送信し、
前記第1基地局の前記無線制御部は、前記交換局から受信した前記経路解放要求メッセージから前記非アクセス層メッセージを分離し、前記無線リソース制御メッセージに搭載して、前記ユーザ装置に送信する
請求項2の無線通信システム。 - 前記交換局の前記通信制御部は、前記ユーザプレーン経路を解放すべきと前記判定部が判定した場合に、解放すべき前記ユーザプレーンの識別子を含む第1経路解放要求メッセージを前記第2基地局に送信するとともに、前記非アクセス層メッセージを含む第2経路解放要求メッセージを前記第1基地局に送信し、
前記第2基地局は、
前記交換局から受信した前記第1経路解放要求メッセージに基づいて、当該第2基地局を介して確立されており前記識別子に対応する前記ユーザプレーン経路を解放する通信制御部を備え、
前記第1基地局は、
前記交換局から受信した前記第2経路解放要求メッセージに含まれる前記非アクセス層メッセージを含む無線リソース制御メッセージを前記ユーザ装置に送信する無線制御部を備え、
前記ユーザ装置は、
前記第1基地局から受信した前記無線リソース制御メッセージに含まれる前記非アクセス層メッセージに基づいて、前記ユーザプレーン経路を解放する無線制御部を備える
請求項1の無線通信システム。 - 前記交換局の前記通信制御部は、前記ユーザプレーン経路を解放すべきと前記判定部が判定した場合に、解放すべき前記ユーザプレーン経路の識別子と前記非アクセス層メッセージとを含む経路解放要求メッセージを前記第2基地局に送信し、
前記第2基地局は、
前記交換局から受信した前記経路解放要求メッセージに基づいて、当該第2基地局を介して確立されており前記識別子に対応する前記ユーザプレーン経路を解放する通信制御部と、
前記非アクセス層メッセージを含む、前記第1基地局に対する経路解放要求メッセージを送信する基地局制御部とを備え、
前記第1基地局は、
前記第2基地局から受信した、当該第1基地局に対する前記経路解放要求メッセージに含まれる前記非アクセス層メッセージを含む無線リソース制御メッセージを前記ユーザ装置に送信する無線制御部を備え、
前記ユーザ装置は、
前記第1基地局から受信した前記無線リソース制御メッセージに含まれる前記非アクセス層メッセージに基づいて、前記ユーザプレーン経路を解放する無線制御部を備える
請求項1の無線通信システム。 - 前記第2基地局の前記無線制御部は、前記交換局から受信した前記経路解放要求メッセージから前記非アクセス層メッセージを分離し、前記第1基地局に対する前記経路解放要求メッセージに搭載して、前記第1基地局に送信する
請求項5の無線通信システム。 - ユーザ装置と、
前記ユーザ装置の無線リソース制御を、当該ユーザ装置に確立された論理経路である制御プレーン経路を介して実行可能な第1基地局と、
前記ユーザ装置の無線リソース制御を実行しない第2基地局と
を含む複数の基地局と、
ゲートウェイ装置と、
前記ユーザ装置と前記ゲートウェイ装置とに確立された論理経路であるユーザプレーン経路を制御する交換局と
を備える無線通信システムにおける通信制御方法であって、
前記交換局において、
前記第2基地局を経由して前記ユーザ装置と前記ゲートウェイ装置とに確立されたユーザプレーン経路を解放すべきか否かを判定することと、
前記ユーザプレーン経路を解放すべきと判定された場合に、当該ユーザプレーン経路を解放することを指示する非アクセス層メッセージを、前記第1基地局と前記ユーザ装置とに確立された前記制御プレーン経路を介して前記ユーザ装置に送信することとを備える
通信制御方法。
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