JP2014092465A - 分光測定システム及び分光測定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数の試料溶液の吸収特性の同時定量測定を簡単且つ迅速に行う分光測定システ提供する。
【解決手段】複数のウェルが配置された試料プレート12a、試料プレート12aの一方に配置された蓄光シート11、試料プレート12aの他方に配置され、ウェルを撮像する撮像装置15を含む測定ユニット1と、測定ユニット1を制御するコントローラ2を備える。コントローラ2は、撮像装置15を駆動・制御して、反応前の複数の試料溶液から参照画像を、反応後の複数の試料溶液から測定画像を撮像する画像撮像手段413、参照画像及び測定画像の輝度を、各ウェル領域毎に積算する各ウェル内輝度積算手段416、参照画像及び測定画像の各ウェル領域内輝度から各ウェルの吸光度を計算する吸光度計算手段419を含む。
【選択図】図1

Description

本発明は、分光測定システム及び分光測定方法に係り、特に複数の試料溶液の吸収特性の同時定量測定を可能とする分光測定システム及び分光測定方法に関する。
様々な遺伝子組み換え作物が開発され、組み換え遺伝子の存在を検出する検査方法の開発が求められている。又、食品に含まれるアレルギー原因蛋白質の検出方法の開発、或いは医療分野における特定蛋白質の検出方法の開発も求められている。このため、試料中の特定の蛋白質を検出するELISA法等が提案されている(特許文献1参照)。しかし、複数の条件下で、反応系の体積を減少させたELISAを一括して実施し、各条件下での検査結果を取得するのには、時間がかかり、且つデータのバラツキが大きく、信頼性及び再現性が低いという不都合があった。斯かる事情を鑑み、蛍光測定に関しては、標的生体分子の周りに存在する反応生成物の濃度を高速に測定可能で、且つデータのバラツキが小さく、信頼性及び再現性の高い分光測定システム及び分光測定方法が提案されている(特許文献2参照)。しかしながら、特許文献2に記載された分光測定システムによる蛍光測定では、それぞれ固体状の担体の流れを阻害する堰止部を有し、標的生体分子を含む溶液を流す複数の反応用流路を予め規定された位置に設けたマイクロ流路チップをアレイ状に配置し、反応用流路の観察画像を通常感度のCCDカメラで撮像している。特許文献2のCCDカメラは、画素により定められる大きさをそれぞれ有し、複数の反応用流路の位置に対応して位置が規定された複数の検出領域において、反応用流路の観察画像を取得する。この際、特許文献2においては、(a)観察画像から堰止部に補足されている標的生体分子の周りに存在する反応生成物から得られた各検出領域の蛍光検出画像から、大きさと位置の等しい検出領域の背景画像を引いて、各検出領域に含まれる画素毎の差分画像を算出し、(b)差分画像中の各検出領域の閾値レベル以上の値を有する画素を積算して積算輝度を求め、差分画像中の各検出領域の閾値レベル以上の検出画素数が規定数よりも多い場合に、この検出画素数を出力し、(c)検出画素数が規定数よりも少なければ、検出画素数をゼロと判定し、(d)積算輝度と検出画素数から画素当たりの明度を算出し、(e)画素当たりの明度の時間変化を算出し、この時間変化から、反応生成物の濃度を求めるという複雑な手法を採用している。
又、細胞バイオアッセイやELISA測定などの分光分野で多用される比色法では、対象試料の特性により吸収測定と蛍光測定が使い分けられる。吸収測定と蛍光測定を併用できる分光測定システムもあるが、原理的に異なる検出器をその都度替えているだけである。これらの吸収測定と蛍光測定では、試料間の比較のために複数種の試料溶液を測定するのが通常である。しかし、従来の分光測定システムでは、複数の試料溶液を収めるウェルが形成されたマルチプレートに入った複数種の試料溶液を、1ウェルづつ、逐次吸収測定や蛍光測定をするので、合計の測定時間は、ウェル数分の積算時間となる。このため、従来の分光測定システムは、特に、吸収測定に関しては、厳密な意味で複数の試料溶液の同時測定ではない。
特開2004−250385号公報 特開2010−008107号公報
以上の問題点を鑑み、本発明は、複数の試料溶液の吸収特性の同時定量測定を、簡単且つ迅速に行うことができる分光測定システム及び分光測定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様は、(a)分光測定用の試料溶液を収納する複数のウェルが配置された試料プレート、この試料プレートの一方の面側に配置され、複数のウェルのそれぞれに対して蛍光を出射する蓄光シート、試料プレートの他方の面側に配置され、蓄光シートが映りこむように複数のウェルの観察画像を同時に撮像する撮像装置を含む測定ユニットと、(b)撮像装置が撮像した観察画像を記憶する画像記憶装置、輝度比を記憶する輝度比記憶装置、ウェル領域内の輝度を記憶するウェル内輝度記憶装置、ウェル領域外の輝度を記憶する領域外輝度記憶装置、撮像装置を駆動・制御して、反応前の複数の試料溶液から参照画像を同時に、反応後の複数の試料溶液から測定画像を同時に、それぞれ撮像して画像記憶装置に格納する画像撮像手段、参照画像の各ウェル領域内輝度及び測定画像の各ウェル領域内輝度を、それぞれ各ウェル領域毎に積算して、積算された参照画像の各ウェル領域内輝度及び測定画像の各ウェル領域内輝度をウェル内輝度記憶装置にそれぞれ逐次格納する各ウェル内輝度積算手段、参照画像のウェル領域外の輝度と測定画像のウェル領域外の輝度をそれぞれ積算し、領域外輝度記憶装置に格納するウェル領域外輝度積算手段、領域外輝度記憶装置から参照画像のウェル領域外の輝度と測定画像のウェル領域外の輝度とを読み出し、輝度比を計算し、計算結果を輝度比記憶装置に格納する輝度比計算手段、輝度比記憶装置に格納された輝度比を輝度補正値として用い、ウェル内輝度記憶装置に格納された参照画像の各ウェル領域内輝度から測定画像の各ウェル領域内輝度を減算して、各ウェルの吸光度を計算する吸光度計算手段を含むコントローラとを備える分光測定システムであることを要旨とする。
本発明の第2の態様は、分光測定用の試料溶液を収納する複数のウェルが配置された試料プレート、この試料プレートの一方の面側に配置され、複数のウェルのそれぞれに対して蛍光を出射する蓄光シート、試料プレートの他方の面側に配置され、蓄光シートが映りこむように複数のウェルの観察画像を同時に撮像する撮像装置を含む測定ユニットとこの測定ユニットを駆動制御するコントローラとを備える分光測定システムを用いた分光測定方法に関する。則ち、本発明の第2の態様に係る分光測定方法においては、(a)コントローラの画像撮像手段が、撮像装置を駆動・制御して、反応前の複数の試料溶液から参照画像を同時に撮像してコントローラの画像記憶装置に格納するステップと、(b)コントローラの各ウェル内輝度積算手段が、参照画像の各ウェル領域内輝度を各ウェル領域毎に積算して、積算された参照画像の各ウェル領域内輝度をコントローラのウェル内輝度記憶装置に格納するステップと、(c)コントローラのウェル領域外輝度積算手段が、参照画像のウェル領域外の輝度を積算し、コントローラの領域外輝度記憶装置に格納するステップと、(d)画像撮像手段が、撮像装置を駆動・制御して、反応後の複数の試料溶液から測定画像を同時に撮像して画像記憶装置に格納するステップと、(e)各ウェル内輝度積算手段が、測定画像の各ウェル領域内輝度を各ウェル領域毎に積算して、積算された測定画像の各ウェル領域内輝度をウェル内輝度記憶装置に格納するステップと、(f)ウェル領域外輝度積算手段が、測定画像のウェル領域外の輝度を積算し、領域外輝度記憶装置に格納するステップと、(g) コントローラの輝度比計算手段が、領域外輝度記憶装置から参照画像のウェル領域外の輝度と測定画像のウェル領域外の輝度とを読み出し、輝度比を計算し、計算結果をコントローラの輝度比記憶装置に格納するステップと、(h)コントローラの吸光度計算手段が、輝度比記憶装置に格納された輝度比を輝度補正値として用い、ウェル内輝度記憶装置に格納された参照画像の各ウェル領域内輝度から測定画像の各ウェル領域内輝度を減算して、各ウェルの吸光度を計算するステップとを含むことを要旨とする。なお、本発明の第2の態様で述べた分光測定方法を実現するためのプログラムは、コンピュータ読取り可能な記録媒体に保存し、この記録媒体をコントローラを構成するコンピュータシステムによって読み込ませることにより、本発明の分光測定方法を実行することができる。
本発明によれば、複数の試料溶液の吸収特性の同時定量測定を、簡単且つ迅速に行うことができる分光測定システム及び分光測定方法を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係る分光測定システムの要部の概略構成を説明する模式的なブロック図である。 第1の実施形態に係る分光測定方法の主要な手順を概略的に説明するフローチャートである。 第1の実施形態に係る分光測定方法の主要な手順を、試料プレートの模式的な平面図に着目して概略的に説明する図である。 図4(a)は、第1の実施形態に係る分光測定システムの蓄光シートとしては好適なCaAl24 :Eu系蓄光性蛍光体発光スペクトルで、図4(b)は、Sr0.5 Ca0.5 Al24 :Eu,Dy蓄光性蛍光体の発光スペクトルを示す図である。 本発明の第1の実施形態の変形例に係る分光測定システムを、試料プレートとしての流路チップの構造に着目し、測定ユニットの要部の概略構成を説明する模式的な図である。 第1の実施形態の変形例に係る分光測定方法の主要な手順を、試料プレート(流路チップ)の模式的な平面図に着目して概略的に説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る分光測定システムのコントローラを構成する演算制御回路(CPU)の要部の論理的なハードウェア構成を説明するブロック図である。 第2の実施形態に係る分光測定方法の主要な手順を概略的に説明するフローチャートである。
次に、図面を参照して、本発明の第1及び第2の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。又、図1では、撮像装置15が、蓄光シート11の発光波長に対し透明な試料プレート12aの下から蓄光シート11を撮像する倒立配置の構成の場合を例示しているが、撮像装置15が透明な試料プレート12aの上から蓄光シート11を撮像する正立配置の構成の場合についても同様に実施可能であり、図示は例示であり、上下又は左右等の方位は任意に選択可能であることは勿論である。更に、以下に示す第1及び第2の実施の形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態に係る分光測定システムは、図1に示すように、測定ユニット1及びこの測定ユニット1を駆動制御し、更に測定ユニット1の測定データに対し演算処理を実行するコントローラ2を有する。測定ユニット1は、分光測定用の試料溶液を収納する複数のウェルの配置された透明な試料プレート12aと、試料プレート12aの下部の周囲を保持する固定ホルダ13と、試料プレート12aにマトリクス状に配列された複数のウェルの全体を含む領域の上方に配置され、試料プレート12aの複数のウェルのそれぞれに対して蛍光を出射する蓄光シート11と、蓄光シート11を光源として、蓄光シート11からの蛍光が複数のウェルをそれぞれ透過したことによる複数のウェルの観察画像を同時に撮像する撮像装置15と、試料プレート12aと撮像装置15の間に設けられ、試料プレート12aを透過した光、及びウェルに収納された試料溶液が発光した光のうち所望の波長の光を選択する波長フィルタ14、固定ホルダ13を含めて試料プレート12aの下部の全面を照明する照明装置18と、を有している。なお、試料プレート12a、固定ホルダ13、蓄光シート11、撮像装置15、波長フィルタ14及び照明装置18は、図示を省略した暗室の内部に収納されている。
第1の実施形態に係る分光測定システムの撮像装置15としては、例えば、モノクロ高感度カメラが使用可能である。又、蓄光シート11としては、例えば、図4(a)に示すような、発光ピーク波長が約442nmのCaAl24 :Eu系蓄光性蛍光体や、図14(b)に示すような、発光ピーク波長が約500nmのSr0.5 Ca0.5 Al24 :Eu,Dy蓄光性蛍光体等種々のブロードな発光スペクトルを示し、約0.3mCd/m2 程度の輝度を有し、励起の停止後30分〜数時間以上、輝度変化が少なく発光を維持する残光特性を示す蓄光性蛍光体を用いた蓄光性蛍光シートが採用可能である。蓄光シート11に用いる蓄光性蛍光シートの厚みとしては0.1mm〜10mm程度、より好ましくは0.5mm〜2.0mm程度の厚みが望ましい。図1に示すように、蛍光波長に対し透明な試料プレート12aの背景として、蓄光シート11が映りこむように撮像装置15と反対側に蓄光シート11を設置される。試料プレート12aの素材は、蓄光シート11の発光波長に対し透明性に優れた素材であれば特に限定はされない。
図1に示すコントローラ2は、演算制御回路(CPU)40aと、検出された最適露光時間を記憶する露光時間記憶装置221と、撮像された観察画像を記憶する画像記憶装置217と、抽出されたマーカー座標を記憶するマーカー座標記憶装置218と、計算された輝度比Rを記憶する輝度比記憶装置222と、積算されたウェル領域内の輝度を記憶するウェル内輝度記憶装置219と、積算されたウェル領域外の輝度を記憶する領域外輝度記憶装置220と、計算したマスク座標を記憶するマスク座標記憶装置223と、入出力インターフェース210及び211と、入力装置212と、出力装置213と表示装置214とを有する。入出力インターフェース210は、演算制御回路(CPU)40aと測定ユニット1の撮像装置15との間、或いは、演算制御回路(CPU)40aと測定ユニット1の照明装置18との間の情報(データ)のやりとりを仲介するハードウェアインターフェースである。一方、入出力インターフェース211は、演算制御回路(CPU)40aと入力装置212、出力装置213、表示装置214とのそれぞれ間の情報(データ)のやりとりを仲介するハードウェアインターフェースである。
コントローラ2を構成する演算制御回路(CPU)40aは、照明装置18のオン・オフを制御する照明制御手段411aと、撮像装置15の最適露光時間を検出し、検出した最適露光時間を露光時間記憶装置221に格納する最適露光時間検出手段412と、撮像装置15を駆動・制御して、マーカー座標検出用画像、参照画像、測定画像を撮像して画像記憶装置217に格納する画像撮像手段413と、画像記憶装置217から画像を読み出してマーカー座標を抽出しマーカー座標記憶装置218に格納するマーカー座標抽出手段414と、マーカー座標をマーカー座標記憶装置218から読み出して、マスク座標を相対座標として外挿計算し、マスク座標記憶装置223に格納するマスク座標計算手段415と、参照画像の各ウェル領域内輝度及び測定画像の各ウェル領域内輝度を、それぞれ各ウェル領域毎に積算して、積算された参照画像の各ウェル領域内輝度(Wr)ij (i=1〜m、j=1〜n:i,jは2以上の正の整数)及び測定画像の各ウェル領域内輝度(Ws)ijをウェル内輝度記憶装置219にそれぞれ逐次格納する各ウェル内輝度積算手段416と、参照画像のウェル領域外の輝度Irefと測定画像のウェル領域外の輝度Isplをそれぞれ積算し、領域外輝度記憶装置220に格納するウェル領域外輝度積算手段417と、領域外輝度記憶装置220から参照画像のウェル領域外の輝度Irefと測定画像のウェル領域外の輝度Isplとを読み出し、輝度比R=Iref/Isplを計算し、計算結果を輝度比記憶装置222に格納する輝度比計算手段418と、輝度比記憶装置222に格納された輝度比R、ウェル内輝度記憶装置219に格納された参照画像の各ウェル領域内輝度(Wr)ij 及び測定画像の各ウェル領域内輝度(Ws)ijを用いて、吸光度Aijを計算する吸光度計算手段419と、を含んでいる。
第1の実施形態に係る分光測定システムにおいては、蓄光シート11が参照画像の測定時と測定画像の測定時に蓄光量が異なることに依存する補正を行うために、輝度比計算手段418が各画像の解析領域以外の輝度積算値の平均の比を輝度比R=Iref/Isplとして計算し、輝度比Rを輝度補正値として、吸光度Aijの計算に用いる。則ち、吸光度計算手段419は、輝度比計算手段418が計算した輝度比Rを用いて、以下の式(1)から、吸光度Aijを、各ウェル領域内のそれぞれについて計算する。
ij =((Wr)ij −R*(Ws)ij)/(Wr)ij ……(1)
図1は、論理的な構成を示すブロック図であるので、画像記憶装置217や、マーカー座標記憶装置218や、ウェル内輝度記憶装置219や、領域外輝度記憶装置220や、露光時間記憶装置221や、輝度比記憶装置222や、マスク座標記憶装置223は仮想メモリとして存在し得、物理的にはレジスタやキャッシュメモリの形態で、演算制御回路(CPU)40aの内部に内蔵されていても、演算制御回路(CPU)40aの外部に接続されていても構わない。又、画像記憶装置217、マーカー座標記憶装置218、輝度比記憶装置222等の記憶装置は、物理的に同一のSRAM等の記憶装置の一部の領域として存在してもよく、別個の独立したハードウェアとして存在してもよい。測定ユニット1において、照明装置18には、キセノンランプ、発光ダイオード、スーパールミネッセントダイオード、半導体レーザ等が使用可能である。
図1に示す第1の実施形態に係る分光測定システムにおいて、試料プレート12a中に発色試料がなければ、撮像装置15が高感度なので(透明な)試料プレート12aを通して背景の明るい蓄光シート11が撮像され、これが参照画像となる。一方、発色試料があると、高感度な撮像装置15で撮像すれば、白色の蓄光シート11の前に発色波長の影が映りこむ。この時、撮像装置15のレンズ前に、測定対象の波長だけを選択できる波長フィルタ14があれば、測定波長の影がついた測定画像が得られる。例えば、ウェルに収納された試料溶液がWST−8アッセイであれば測定波長として450nm、MTSアッセイであれば462nm、ニュートラルレッドであれば540nm又は690nm、MTTアッセイであれば570nmを選択すればよい。この画像を先ほどの参照画像から差し引けば目的の全試料の吸収画像が得られる。第1の実施形態に係る分光測定システムにおいて、蓄光シート11の光強度は微弱であるが、試料溶液の吸収強度自体も微弱なのでコントラストのバランスが丁度よい。仮に、背景にLEDなどの光源を使用すると、光源が明るすぎて試料溶液の吸収自体が埋もれてしまう。
次に、図3に示した12×8=96個のウェルが配置された、蛍光波長に対し透明な試料プレート12aの模式的な平面図を参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る分光測定方法の具体的な手順の内容を、図2に示すフローチャートの流れに従がって、順に説明する。なお、以下に述べる分光測定方法は、一例であり、ウェルの配置は96個に限定されるものではなく、通常のマルチプレートで慣用されている6個、24個、48個、348個等のウェル配置等でも構わず、許請求の範囲に記載した趣旨の範囲内であれば、この変形例を含めて、種々のウェル配置を用いた、他の種々の手順による分光測定方法により、実現可能であることは勿論である。
(a)まず、ステップS101で、図1のコントローラ2を構成する演算制御回路(CPU)40aの照明制御手段411aが、照明装置18を稼働(オン)させ、未反応(反応前)の試料溶液(サンプル)が導入された状態(参照状態)の、蛍光波長に対し透明な試料プレート12aの底部を照明する。次に、ステップS102で、演算制御回路40aの最適露光時間検出手段412が撮像装置15の参照画像のマーカー検出用の最適露光時間を検出し、検出した参照画像のマーカー検出用の最適露光時間を露光時間記憶装置221に格納する。次に、ステップS103で、演算制御回路40aの画像撮像手段413が、参照画像のマーカー検出用の最適露光時間を用いて撮像装置15を駆動・制御して、図3(a)に示すような、参照画像のマーカー座標検出用画像を撮像して画像記憶装置217に格納する。次に、ステップS104で、演算制御回路40aのマーカー座標抽出手段414が、画像記憶装置217から参照画像のマーカー座標検出用画像を読み出して、図3(b)に示すように、画像認識により参照画像の6個のマーカー位置M1,M2,M3,…M6を検出する。図3(b)の左上の角を原点(0,0)、右上の角の座標を(1392,0)、左下の角の座標を(0,1039)、右下の角の座標を(1392,1039)として、6個の参照画像のマーカー座標をそれぞれ抽出し、抽出した6個の参照画像のマーカー座標をマーカー座標記憶装置218に格納する。次に、ステップS105で、演算制御回路40aのマスク座標計算手段415が、参照画像のマーカー座標をマーカー座標記憶装置218から読み出して、6個のマーカー座標を基準として参照画像のマスク座標を相対座標として外挿計算する。図3(c)に示すように、各ウェルの解析領域DAijのサイズは予め定めておき、各ウェルの解析領域DAij(i=1〜12、j=1〜8)の原点の座標D00(ij)を、6個のマーカー座標を基準として外挿計算する。そして、計算した参照画像のマスク座標をマスク座標記憶装置223に格納する。
(b)前述のステップS103で、参照画像のマーカー座標検出用画像が撮像されたら、ステップS111で、演算制御回路の照明制御手段411aが照明装置18を消灯(オフ)させる。次に、ステップS112で、演算制御回路40aの最適露光時間検出手段412が撮像装置15の参照画像撮像用の最適露光時間を検出し、検出した参照画像撮像用の最適露光時間を露光時間記憶装置221に格納する。次に、ステップS113で、演算制御回路40aの画像撮像手段413が、参照画像撮像用の最適露光時間を用いて撮像装置15を駆動・制御して、複数(96個)のウェルのそれぞれに未反応(反応前)の試料溶液(サンプル)が導入された状態の試料プレート12aの底部を参照画像として撮像し、撮像された参照画像を画像記憶装置217に格納する。
(c)次に、ステップS114で、演算制御回路40aの各ウェル内輝度積算手段416が、画像記憶装置217から参照画像を読み出し、マスク座標記憶装置223から読み出した参照画像のマスク座標を用いて、図3(d)に示すように、96個の解析領域DAijの画像をそれぞれ切り出す。そして、参照画像の各ウェルの解析領域DAij内の輝度を、96個のウェルについてそれぞれ積算し、積算された参照画像の各ウェル領域内輝度(Wr)ij を、ウェル内輝度記憶装置219にそれぞれ逐次格納する。更に、ステップS115で、演算制御回路40aのウェル領域外輝度積算手段417が、画像記憶装置217から参照画像を読み出し、マスク座標記憶装置223から読み出した参照画像のマスク座標を用いて、参照画像のウェル領域外の輝度Irefを積算し、積算した参照画像のウェル領域外の輝度Irefを領域外輝度記憶装置220に格納する。
(d)前述のステップS113で、参照画像が撮像された後、試料プレート12aの複数(96個)のウェルのそれぞれに導入されている分光測定用の試料溶液に、所定の反応処理を施す。この場合、ステップS113の終了後、直ちに試料溶液に所定の反応処理を施す必要は必ずしもなく、事情に応じて、一定の時間経過後に反応処理を施してもよい。反応処理が施された後、ステップS201で、演算制御回路40aの照明制御手段411aが、照明装置18を稼働(オン)させ、96個のウェルのそれぞれに反応処理後の試料溶液が導入された状態の試料プレート12aの底部を照明する。複数(96個)のウェルのそれぞれに収納された試料溶液(サンプル)は、試薬反応で発色(又は蛍光発光)するので、ステップS202で、演算制御回路40aの最適露光時間検出手段412が撮像装置15の測定画像のマーカー検出用の最適露光時間を検出し、検出した測定画像のマーカー検出用の最適露光時間を露光時間記憶装置221に格納する。次に、ステップS203で、演算制御回路40aの画像撮像手段413が、測定画像のマーカー検出用の最適露光時間を用いて撮像装置15を駆動・制御して、測定画像のマーカー座標検出用画像を撮像して画像記憶装置217に格納する。次に、ステップS204で、演算制御回路40aのマーカー座標抽出手段414が、画像記憶装置217から測定画像のマーカー座標検出用画像を読み出して、測定画像のマーカー座標を抽出し、抽出した測定画像のマーカー座標をマーカー座標記憶装置218に格納する。次に、ステップS205で、演算制御回路40aのマスク座標計算手段415が、測定画像のマーカー座標をマーカー座標記憶装置218から読み出して、測定画像のマスク座標を相対座標として外挿計算し、計算した測定画像のマスク座標をマスク座標記憶装置223に格納する。
(e)前述のステップS203で、測定画像のマーカー座標検出用画像が撮像されたら、ステップS211で、演算制御回路の照明制御手段411aが照明装置18を消灯(オフ)させる。次に、ステップS212で、演算制御回路40aの最適露光時間検出手段412が撮像装置15の測定画像撮像用の最適露光時間を検出し、検出した測定画像撮像用の最適露光時間を露光時間記憶装置221に格納する。複数(96個)のウェルのそれぞれに収納された試料溶液(サンプル)は、試薬反応で発色(又は蛍光発光)しているので、ステップS213で、演算制御回路40aの画像撮像手段413が、測定画像撮像用の最適露光時間を用いて撮像装置15を駆動・制御して、96個のウェルのそれぞれに反応処理後の試料溶液が導入された状態の試料プレート12aの底部を、分光測定用の測定画像として撮像して、撮像した測定画像を画像記憶装置217に格納する。
(f)次に、ステップS214で、演算制御回路40aの各ウェル内輝度積算手段416が、画像記憶装置217から測定画像を読み出し、マスク座標記憶装置223から読み出した測定画像のマスク座標を用いて、図3(d)に示すように、96個の解析領域DAijの画像をそれぞれ切り出す。そして、測定画像の各ウェルの解析領域DAij内の輝度を、96個のウェルについてそれぞれ積算し、積算された測定画像の各ウェル領域内輝度(Ws)ijを、ウェル内輝度記憶装置219にそれぞれ逐次格納する。更に、ステップS215で、演算制御回路40aのウェル領域外輝度積算手段417が、画像記憶装置217から測定画像を読み出し、マスク座標記憶装置223から読み出した測定画像のマスク座標を用いて、測定画像のウェル領域外の輝度Isplを積算し、積算した測定画像のウェル領域外の輝度Isplを領域外輝度記憶装置220に格納する。
(g)次に、ステップS231で、演算制御回路40aの輝度比計算手段418が、領域外輝度記憶装置220から参照画像のウェル領域外の輝度Irefと測定画像のウェル領域外の輝度Isplとを読み出し、輝度比R=Iref/Isplを計算し、計算結果を輝度比記憶装置222に格納する。更に、ステップS232で、演算制御回路40aの吸光度計算手段419が、輝度比記憶装置222に格納された輝度比R、ウェル内輝度記憶装置219に格納された参照画像の各ウェル領域内輝度(Wr)ij 及び測定画像の各ウェル領域内輝度(Ws)ijを用いて、各ウェル領域毎の吸光度Aijを、上述した式(1)を用いて、各ウェルの解析領域DAij毎に、それぞれ計算して、各ウェル領域の吸光度Aijの同時定量測定をする。吸光度計算手段419における、各ウェルの解析領域DAij(i=1〜12、j=1〜8)毎の計算は、演算制御回路40aの処理速度が速ければ、シリアルな逐次計算でもよい。しかし、ウェル数が多い場合、より高速に実行するには、パイプライン処理等の並列処理で、96個の解析領域DAijに対し、同時に計算すればよい。
以上のように、第1の実施形態に係る分光測定システム及び分光測定方法によれば、複数のウェルの観察画像を同時に一括撮像することができるので、複数の試料溶液の吸収特性の同時定量測定を、簡単且つ迅速に行うことができる。特に、同時定量測定が可能であるので、マルチプレートのウェル数が、24個→48個→96個→348個と増大するほど、分光測定時間の短縮の効果が従来技術に比して顕著となる。更に、複数の解析領域DAij(i=1〜m、j=1〜n:i,jは2以上の正の整数)に対し並列処理を施すことにより、より高速に、同時定量測定、同時演算が実行できるので、マルチプレートのウェル数が増大すればするほど、より顕著な効果を奏することが可能である。
(第1の実施形態の変形例)
既に述べたとおり、蓄光シート11の発光波長に対し透明な試料プレート12bを用いる限り、本発明においては、試料プレートの形状や構造は種々のものが採用可能である。則ち、第1の実施形態に係る分光測定システム及び分光測定方法において例示したマルチプレートの他に、図5に示すような、特殊形状の流路チップなども使用可能である。
則ち、図5(b)に断面構造を示すように、第1の実施形態の変形例に係る分光測定システムに用いる試料プレート12bは、透明なベース本体(下部壁)443の上面に透明な上部プレート(上部壁)445を一体的に接合した構成であって、上部プレート445に注入口405及び排出口407が形成してあり、且つ上部プレート445の上面には、注入口405、排出口407に対応して試料溶液保持カップ447及び試料溶液保持カップ444がそれぞれ備えられている。ベース本体443には、注入口405と排出口407とを連通した流路(接続路)Sijが形成してあり、この接続路(流路)Sijの途中には、注入口405から注入された試料溶液の流れは許容するが、試料溶液中の細胞449を堰き止めるためのせき止め部421を構成する堰部423が備えられている。則ち、流路Sij中に堰止部421を備えたことにより、流路Sijは、注入口405に連通した上流側の培養室425と排出口407に連通した下流側の液溜室427とに区画してある。第1の実施形態の変形例では、多くの細胞が培養可能なように、培養室425の容積は液溜室427の容積より大きく構成してある。堰止部421における堰部423の上面には、培養室425と液溜室427とを連通した複数の微細連通路429を備えている。この微細連通路429は、試料溶液の流れは許容するが、試料溶液内の細胞449を堰き止める作用をなすものであって、例えば深さは20μm以下であり、幅は200μm以下に形成してある。したがって、注入口405から細胞449を含む試料溶液を注入すると、試料溶液中の細胞449が堰き止められて、培養室425内に定着又は浮遊した状態となるものである。この際、培養室425及び液溜室427内の試料溶液の液面431はせき止め部421よりも常に高く保持されるものである。
図6(a)には、試料プレート12bとして流路チップを6枚用いる吸収測定の具体例を示した。各流路チップにはそれぞれ8×2の筒があるが、図5(a)に示すように、いずれも横に並ぶ2つづつが基板内で繋がり複数の流路Sij-1,Sij,Sij+1,……になっている。則ち各流路チップには8つのウェルがあるので、図6(a)に示した試料プレート12b全体では8×6=48個のウェルがある。図6(d)では、横行を上から、A,B,C,D,E,F,G,Hと番地を付し、縦列を左から、1,2,3,4,5,6と番地を付している。
次に、図6に示した流路チップ模式的な平面図を参照しながら、本発明の第1の実施形態の変形例に係る分光測定方法の具体的な手順の内容を、図2に示すフローチャートの流れに従がって、順に説明する。
(a)まず、図2に示したステップS101で、図1のコントローラ2を構成する演算制御回路(CPU)40aの照明制御手段411aが、照明装置18を稼働(オン)させ、ステップS102で、最適露光時間検出手段412が撮像装置15の参照画像のマーカー検出用の最適露光時間を検出し、ステップS103で、画像撮像手段413が、参照画像のマーカー検出用の最適露光時間を用いて撮像装置15を駆動・制御して、図6(a)に示すような、参照画像のマーカー座標検出用画像を撮像して画像記憶装置217に格納する。次に、ステップS104で、マーカー座標抽出手段414が、画像記憶装置217から参照画像のマーカー座標検出用画像を読み出して、図6(b)に示すように、画像認識により参照画像の6個のマーカー位置M1,M2,M3,…M6を検出する。図6(b)の左上の角を原点(0,0)、右上の角の座標を(1392,0)、左下の角の座標を(0,1039)、右下の角の座標を(1392,1039)として、6個の参照画像のマーカー座標をそれぞれ抽出し、抽出した6個の参照画像のマーカー座標をマーカー座標記憶装置218に格納する。次に、ステップS105で、マスク座標計算手段415が、参照画像のマーカー座標をマーカー座標記憶装置218から読み出して、6個のマーカー座標を基準として参照画像のマスク座標を相対座標として外挿計算する。図6(c)に示すように、各ウェルの解析領域DAijのサイズは予め定めておき、各ウェルの解析領域DAij(i=1〜12、j=1〜8)の原点の座標D00(ij)を、6個のマーカー座標を基準として外挿計算する。そして、計算した参照画像のマスク座標をマスク座標記憶装置223に格納する。
(b)前述のステップS103で、参照画像のマーカー座標検出用画像が撮像されたら、図2に示したステップS111で、照明制御手段411aが照明装置18を消灯(オフ)させる。次に、ステップS112で、最適露光時間検出手段412が撮像装置15の参照画像撮像用の最適露光時間を検出し、検出した参照画像撮像用の最適露光時間を露光時間記憶装置221に格納する。次に、ステップS113で、画像撮像手段413が、参照画像撮像用の最適露光時間を用いて撮像装置15を駆動・制御して、6×8=48個のウェルのそれぞれに未反応の試料溶液(サンプル)が導入された状態の試料プレート12bの底部を参照画像として撮像し、撮像された参照画像を画像記憶装置217に格納する。
(c)次に、ステップS114で、各ウェル内輝度積算手段416が、画像記憶装置217から参照画像を読み出し、マスク座標記憶装置223から読み出した参照画像のマスク座標を用いて、図6(d)に示すように、48個の解析領域DAijの画像をそれぞれ切り出す。そして、参照画像の各ウェルの解析領域DAij内の輝度を、48個のウェルについてそれぞれ積算し、積算された参照画像の各ウェル領域内輝度(Wr)ij を、ウェル内輝度記憶装置219にそれぞれ逐次格納する。更に、ステップS115で、ウェル領域外輝度積算手段417が、画像記憶装置217から参照画像を読み出し、マスク座標記憶装置223から読み出した参照画像のマスク座標を用いて、参照画像のウェル領域外の輝度Irefを積算し、積算した参照画像のウェル領域外の輝度Irefを領域外輝度記憶装置220に格納する。
(d)前述のステップS113で、参照画像が撮像された後、試料プレート12bの複数(48個)のウェルのそれぞれに導入されている分光測定用の試料溶液に、所定の反応処理を施す。前述したとおり、ステップS113の終了後、直ちに試料溶液に所定の反応処理を施す必要は必ずしもない。反応処理が施された後、図2に示したステップS201で、照明制御手段411aが、照明装置18を稼働(オン)させ、48個のウェルのそれぞれに反応処理後の試料溶液が導入された状態の試料プレート12bの底部を照明する。次に、ステップS202で、最適露光時間検出手段412が撮像装置15の測定画像のマーカー検出用の最適露光時間を検出し、検出した測定画像のマーカー検出用の最適露光時間を露光時間記憶装置221に格納する。次に、ステップS203で、画像撮像手段413が、測定画像のマーカー検出用の最適露光時間を用いて撮像装置15を駆動・制御して、測定画像のマーカー座標検出用画像を撮像して画像記憶装置217に格納する。次に、ステップS204で、マーカー座標抽出手段414が、画像記憶装置217から測定画像のマーカー座標検出用画像を読み出して、測定画像のマーカー座標を抽出し、抽出した測定画像のマーカー座標をマーカー座標記憶装置218に格納する。次に、ステップS205で、マスク座標計算手段415が、測定画像のマーカー座標をマーカー座標記憶装置218から読み出して、測定画像のマスク座標を相対座標として外挿計算し、計算した測定画像のマスク座標をマスク座標記憶装置223に格納する。
(e)前述のステップS203で、測定画像のマーカー座標検出用画像が撮像されたら、図2に示したステップS211で、照明制御手段411aが照明装置18を消灯(オフ)させる。次に、ステップS212で、最適露光時間検出手段412が撮像装置15の測定画像撮像用の最適露光時間を検出し、検出した測定画像撮像用の最適露光時間を露光時間記憶装置221に格納する。次に、ステップS213で、画像撮像手段413が、測定画像撮像用の最適露光時間を用いて撮像装置15を駆動・制御して、48個のウェルのそれぞれに反応処理後の試料溶液が導入された状態の試料プレート12bの底部を、分光測定用の測定画像として撮像して、撮像した測定画像を画像記憶装置217に格納する。
(f)次に、ステップS214で、各ウェル内輝度積算手段416が、画像記憶装置217から測定画像を読み出し、マスク座標記憶装置223から読み出した測定画像のマスク座標を用いて、図6(d)に示すように、48個の解析領域DAijの画像をそれぞれ切り出す。そして、測定画像の各ウェルの解析領域DAij内の輝度を、48個のウェルについてそれぞれ積算し、積算された測定画像の各ウェル領域内輝度(Ws)ijを、ウェル内輝度記憶装置219にそれぞれ逐次格納する。更に、ステップS215で、ウェル領域外輝度積算手段417が、画像記憶装置217から測定画像を読み出し、マスク座標記憶装置223から読み出した測定画像のマスク座標を用いて、測定画像のウェル領域外の輝度Isplを積算し、積算した測定画像のウェル領域外の輝度Isplを領域外輝度記憶装置220に格納する。
(g)次に、ステップS231で、輝度比計算手段418が、領域外輝度記憶装置220から参照画像のウェル領域外の輝度Irefと測定画像のウェル領域外の輝度Isplとを読み出し、輝度比R=Iref/Isplを計算し、計算結果を輝度比記憶装置222に格納する。更に、ステップS232で、吸光度計算手段419が、輝度比記憶装置222に格納された輝度比R、ウェル内輝度記憶装置219に格納された参照画像の各ウェル領域内輝度(Wr)ij 及び測定画像の各ウェル領域内輝度(Ws)ijを用いて、各ウェル領域毎の吸光度Aijを、上述した式(1)を用いて、各ウェルの解析領域DAij毎に、それぞれ計算して、各ウェル領域の吸光度Aijの同時定量測定をする。
以上のように、第1の実施形態の変形例に係る分光測定システム及び分光測定方法によれば、図5に示すような特殊形状の流路チップの場合であっても、流路チップに収納された複数の試料溶液の吸収特性の同時定量測定を、簡単且つ迅速に行うことができる。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態に係る分光測定システムは、図1に示した第1の実施形態に係る分光測定システムと基本的に同様であり、重複した説明を省略する。但し、図示を省略しているが、暗室の内部には、図1に示した試料プレート12a、固定ホルダ13、蓄光シート11、撮像装置15、波長フィルタ14及び照明装置18に加え、蛍光の励起光源が収納されている。励起光源には、照明装置18と同様に、キセノンランプ、発光ダイオード、スーパールミネッセントダイオード、半導体レーザ等が使用可能である。特に、紫外域から赤外域(185nm〜2000nm)までの連続スペクトルを有するキセノンランプ等を励起光源として、用いる場合、波長フィルタ等を通すことにより波長を調整した励起光を使用することが可能である。試料プレート12aの素材は、蓄光シート11の発光波長に対し透明性に優れた素材であれば特に限定はされないが、蛍光検出を行う場合は、例えば低自家蛍光ポリスチレン、紫外線透過ガラス、環状ポリオレフィン、及びシクロオレフィン等の、自家蛍光が低い素材が好ましい。
又、第2の実施形態に係る分光測定システムは、図1に示した第1の実施形態に係る分光測定システムとは、コントローラ2を構成する演算制御回路(CPU)40bの内部構成が若干異なり、図7に示すように、励起光源のオン・オフを制御する励起光源制御手段411bと、輝度比記憶装置222に格納された輝度比R、ウェル内輝度記憶装置219に格納された参照画像の各ウェル領域内輝度(Wr)ij 及び測定画像の各ウェル領域内輝度(Ws)ijを用いて、蛍光の発光強度Fijを計算する蛍光強度計算手段420を更に含んでいる。
第2の実施形態に係る分光測定システムにおいては、蓄光シート11が参照画像の測定時と測定画像の測定時に蓄光量が異なることに依存する補正を行うために、輝度比計算手段418が各画像の解析領域以外の輝度積算値の平均の比を輝度比R=Iref/Isplとして計算し、輝度比Rを輝度補正値として、吸光度Aij及び蛍光の発光強度Fijの計算に用いる。則ち、吸光度計算手段419は、輝度比計算手段418が計算した輝度比Rを用いて、前述の式(1)から、吸光度Aijを、各ウェル領域内のそれぞれについて計算し、蛍光強度計算手段420が、蛍光の発光強度Fijを以下の式(2)を用いて、各ウェル領域内のそれぞれについて計算する。
ij =(Ws)ij −(Wr)ij/R ……(2)
第2の実施形態に係る分光測定システムによれば、撮像装置15として、モノクロ高感度カメラを使用することにより、吸光度Aijの測定及び蛍光の発光強度Fijの測定が併用でき、且つ試料プレート12aの各ウェル全体の同時測定が可能となる。式(2)に示す蛍光測定と式(1)に示した吸収測定の違いは、式(2)と式(1)を比較すれば分かるように、蛍光強度計算手段420における解析時の測定画像と参照画像の差し引きの順と、吸光度計算手段419における解析時の測定画像と参照画像の差し引きの順が逆になるだけである。
次に、図3に示した12×8=96個のウェルが配置された試料プレート12aの模式的な平面図を参照しながら、本発明の第2の実施形態に係る分光測定方法の具体的な手順の内容を、図8に示すフローチャートの流れに従がって、順に説明する。なお、以下に述べる分光測定方法は、第1の実施形態に係る分光測定方法と同様に一例であり、ウェルの配置は96個に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した趣旨の範囲内であれば、この変形例を含めて、これ以外の種々の分光測定方法により、実現可能であることは勿論である。
(a)図8のステップS101〜ステップS105までは、第1の実施形態に係る分光測定方法と同様であり、重複した記載を省略するが、未反応の試料溶液(サンプル)が各ウェルにそれぞれ導入された状態(参照状態)の試料プレート12aを用いて、ステップS104で参照画像のマーカー座標がそれぞれ抽出され、ステップS105で参照画像のマスク座標が計算される。図8のステップS103で、参照画像のマーカー座標検出用画像が撮像されたら、ステップS121で、演算制御回路の照明制御手段411aが照明装置18を消灯(オフ)し、更に励起光源制御手段411bが励起光源を点灯させることにより、試料プレート12aの各ウェルのそれぞれの未反応の試料溶液を励起する。次に、ステップS122で、演算制御回路40bの最適露光時間検出手段412が撮像装置15の参照画像撮像用の最適露光時間を検出し、検出した参照画像撮像用の最適露光時間を露光時間記憶装置221に格納する。次に、ステップS123で、演算制御回路40bの画像撮像手段413が、参照画像撮像用の最適露光時間を用いて撮像装置15を駆動・制御して、複数(96個)のウェルのそれぞれに未反応(反応前)の試料溶液が導入された状態の試料プレート12aの底部を参照画像として撮像し、撮像された参照画像を画像記憶装置217に格納する。
(b)次に、ステップS124で、演算制御回路40bの各ウェル内輝度積算手段416が、画像記憶装置217から参照画像を読み出し、マスク座標記憶装置223から読み出した参照画像のマスク座標を用いて、図3(d)に示したのと同様に、96個の解析領域DAijの画像をそれぞれ切り出す。そして、参照画像の各ウェルの解析領域DAij内の輝度を、96個のウェルについてそれぞれ積算し、積算された参照画像の各ウェル領域内輝度(Wr)ij を、ウェル内輝度記憶装置219にそれぞれ逐次格納する。更に、ステップS125で、演算制御回路40bのウェル領域外輝度積算手段417が、画像記憶装置217から参照画像を読み出し、マスク座標記憶装置223から読み出した参照画像のマスク座標を用いて、参照画像のウェル領域外の輝度Irefを積算し、積算した参照画像のウェル領域外の輝度Irefを領域外輝度記憶装置220に格納する。
(c)図8のステップS123で、参照画像が撮像された後、試料プレート12aの複数(96個)のウェルのそれぞれに導入されていた分光測定用の試料溶液に所定の反応処理を施す。ステップS201で、照明制御手段411aが照明装置18を稼働(オン)させるステップからステップS205のマスク座標計算手段415が測定画像のマスク座標を計算するまでの手順は、第1の実施形態に係る分光測定方法と同様であり、重複した記載を省略する。図8のステップS203で、測定画像のマーカー座標検出用画像が撮像されたら、ステップS221で、照明制御手段411aが照明装置18を消灯(オフ)し、更に励起光源制御手段411bが励起光源を点灯させることにより、試料プレート12aの各ウェルのそれぞれの反応処理後の試料溶液を励起する。次に、ステップS222で、最適露光時間検出手段412が撮像装置15の測定画像撮像用の最適露光時間を検出し、検出した測定画像撮像用の最適露光時間を露光時間記憶装置221に格納する。次に、ステップS223で、画像撮像手段413が、測定画像撮像用の最適露光時間を用いて撮像装置15を駆動・制御して、96個のウェルのそれぞれに反応処理後の試料溶液が導入された状態の試料プレート12aの底部を、分光測定用の測定画像として撮像して、撮像した測定画像を画像記憶装置217に格納する。
(d)次に、ステップS224で、各ウェル内輝度積算手段416が、画像記憶装置217から測定画像を読み出し、マスク座標記憶装置223から読み出した測定画像のマスク座標を用いて、図3(d)に示したのと同様に、96個の解析領域DAijの画像をそれぞれ切り出す。そして、測定画像の各ウェルの解析領域DAij内の輝度を、96個のウェルについてそれぞれ積算し、積算された測定画像の各ウェル領域内輝度(Ws)ijを、ウェル内輝度記憶装置219にそれぞれ逐次格納する。更に、ステップS225で、ウェル領域外輝度積算手段417が、画像記憶装置217から測定画像を読み出し、マスク座標記憶装置223から読み出した測定画像のマスク座標を用いて、測定画像のウェル領域外の輝度Isplを積算し、積算した測定画像のウェル領域外の輝度Isplを領域外輝度記憶装置220に格納する。
(e)次に、ステップS231で、輝度比計算手段418が、領域外輝度記憶装置220から参照画像のウェル領域外の輝度Irefと測定画像のウェル領域外の輝度Isplとを読み出し、輝度比R=Iref/Isplを計算し、計算結果を輝度比記憶装置222に格納する。更に、ステップS232で、吸光度計算手段419が、輝度比記憶装置222に格納された輝度比R、ウェル内輝度記憶装置219に格納された参照画像の各ウェル領域内輝度(Wr)ij 及び測定画像の各ウェル領域内輝度(Ws)ijを用いて、各ウェル領域の吸光度Aijを、上述した式(1)を用いて、各ウェルの解析領域DAij毎に、それぞれ計算して、各ウェル領域の吸光度Aijの同時定量測定をする。又は、ステップS231からステップS233に進み、 蛍光強度計算手段420が、輝度比記憶装置222に格納された輝度比R、ウェル内輝度記憶装置219に格納された参照画像の各ウェル領域内輝度(Wr)ij 及び測定画像の各ウェル領域内輝度(Ws)ijを用いて、各ウェル領域の蛍光の発光強度Fijを、上述した式(2)を用いて、各ウェルの解析領域DAij毎に、それぞれ計算して、各ウェル領域の蛍光の発光強度Fijの同時定量測定をする。なお、ステップS232とステップS233とを時系列的にシーケンシャルで順次実行してもよく、或いは、パイプライン処理等による並列処理によりステップS232とステップS233とを同時に実行しても構わない。シーケンシャルで順次実行する場合は、ステップS232をステップS233の後に処理しても、その順序は構わない。
以上のように、第2の実施形態に係る分光測定システム及び分光測定方法によれば、必要に応じて、蛍光測定と吸収測定のいずれか一方の選択や、蛍光測定と吸収測定とを併用することが可能で、しかも、複数サンプルの同時定量測定を行うことができるので、分光測定の利便性が拡大され、応用範囲も広がる。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面は本発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
例えば、第1及び第2の実施の形態の説明においては、分光測定用の試料溶液があたかも複数のウェルのすべてに収納されているかのように読めるかもしれないが、例示的な説明に過ぎず、分光測定として実際に目的とする蛋白質溶液等が、試料プレートに配置されたすべてのウェルに必ずしも収納されている必要はなく、一部のウェルに水等のダミーの溶液が収納されていてもよい。ダミーの溶液が収納されている場合であっても、目的とする実際の試料溶液が複数のウェルに収納されている限り、複数のウェルの吸収特性の同時定量測定が実行可能であるので、分光測定時間を短縮するという本発明の効果を奏することが可能である。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…測定ユニット,2…コントローラ,11…蓄光シート,12a,12b…試料プレート,13…固定ホルダ,14…波長フィルタ,15…撮像装置,18…照明装置,40a,40b…演算制御回路,217…画像記憶装置,218…マーカー座標記憶装置、219…ウェル内輝度記憶装置,220…領域外輝度記憶装置,221…露光時間記憶装置,222…輝度比記憶装置,223…マスク座標記憶装置,411a…照明制御手段,411b…励起光源制御手段,412…最適露光時間検出手段,413…画像撮像手段,414…マーカー座標抽出手段,415…マスク座標計算手段,416…各ウェル内輝度積算手段,417…ウェル領域外輝度積算手段,418…輝度比計算手段,419…吸光度計算手段,420…蛍光強度計算手段

Claims (2)

  1. 分光測定用の試料溶液を収納する複数のウェルが配置された試料プレート、該試料プレートの一方の面側に配置され、前記複数のウェルのそれぞれに対して蛍光を出射する蓄光シート、前記試料プレートの他方の面側に配置され、前記蓄光シートが映りこむように前記複数のウェルの観察画像を同時に撮像する撮像装置を含む測定ユニットと、
    前記撮像装置が撮像した観察画像を記憶する画像記憶装置、輝度比を記憶する輝度比記憶装置、ウェル領域内の輝度を記憶するウェル内輝度記憶装置、ウェル領域外の輝度を記憶する前記領域外輝度記憶装置、前記撮像装置を駆動・制御して、反応前の複数の試料溶液から参照画像を同時に、反応後の前記複数の試料溶液から測定画像を同時に、それぞれ撮像して前記画像記憶装置に格納する画像撮像手段、前記参照画像の各ウェル領域内輝度及び前記測定画像の各ウェル領域内輝度を、それぞれ各ウェル領域毎に積算して、積算された前記参照画像の各ウェル領域内輝度及び前記測定画像の各ウェル領域内輝度を前記ウェル内輝度記憶装置にそれぞれ逐次格納する各ウェル内輝度積算手段、前記参照画像のウェル領域外の輝度と前記測定画像のウェル領域外の輝度をそれぞれ積算し、前記領域外輝度記憶装置に格納するウェル領域外輝度積算手段、前記領域外輝度記憶装置から前記参照画像のウェル領域外の輝度と前記測定画像のウェル領域外の輝度とを読み出し、輝度比を計算し、計算結果を前記輝度比記憶装置に格納する輝度比計算手段、前記輝度比記憶装置に格納された輝度比を輝度補正値として用い、前記ウェル内輝度記憶装置に格納された前記参照画像の各ウェル領域内輝度から前記測定画像の各ウェル領域内輝度を減算して、各ウェルの吸光度を計算する吸光度計算手段を含むコントローラと、
    を備えることを特徴とする分光測定システム。
  2. 分光測定用の試料溶液を収納する複数のウェルが配置された試料プレート、該試料プレートの一方の面側に配置され、前記複数のウェルのそれぞれに対して蛍光を出射する蓄光シート、前記試料プレートの他方の面側に配置され、前記蓄光シートが映りこむように前記複数のウェルの観察画像を同時に撮像する撮像装置を含む測定ユニットとこの測定ユニットを駆動制御するコントローラとを備える分光測定システムを用いた分光測定方法であって、
    前記コントローラの画像撮像手段が、前記撮像装置を駆動・制御して、反応前の複数の試料溶液から参照画像を同時に撮像して前記コントローラの画像記憶装置に格納するステップと、
    前記コントローラの各ウェル内輝度積算手段が、前記参照画像の各ウェル領域内輝度を各ウェル領域毎に積算して、積算された前記参照画像の各ウェル領域内輝度を前記コントローラのウェル内輝度記憶装置に格納するステップと、
    前記コントローラのウェル領域外輝度積算手段が、前記参照画像のウェル領域外の輝度を積算し、前記コントローラの領域外輝度記憶装置に格納するステップと、
    前記画像撮像手段が、前記撮像装置を駆動・制御して、反応後の前記複数の試料溶液から測定画像を同時に撮像して前記画像記憶装置に格納するステップと、
    前記各ウェル内輝度積算手段が、前記測定画像の各ウェル領域内輝度を各ウェル領域毎に積算して、積算された前記測定画像の各ウェル領域内輝度を前記ウェル内輝度記憶装置に格納するステップと、
    前記ウェル領域外輝度積算手段が、前記測定画像のウェル領域外の輝度を積算し、前記領域外輝度記憶装置に格納するステップと、
    前記コントローラの輝度比計算手段が、前記領域外輝度記憶装置から前記参照画像のウェル領域外の輝度と前記測定画像のウェル領域外の輝度とを読み出し、輝度比を計算し、計算結果を前記コントローラの輝度比記憶装置に格納するステップと、
    前記コントローラの吸光度計算手段が、前記輝度比記憶装置に格納された輝度比を輝度補正値として用い、前記ウェル内輝度記憶装置に格納された前記参照画像の各ウェル領域内輝度から前記測定画像の各ウェル領域内輝度を減算して、各ウェルの吸光度を計算するステップと、
    を含むことを特徴とする分光測定方法。
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