JP2014091093A - 押出式遠心分離機 - Google Patents

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Hisashi Kojima
久史 小島
Atsushi Matsubara
淳 松原
Tomoki Honma
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B3/00Centrifuges with rotary bowls in which solid particles or bodies become separated by centrifugal force and simultaneous sifting or filtering
    • B04B3/02Centrifuges with rotary bowls in which solid particles or bodies become separated by centrifugal force and simultaneous sifting or filtering discharging solid particles from the bowl by means coaxial with the bowl axis and moving to and fro, i.e. push-type centrifuges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B04CENTRIFUGAL APPARATUS OR MACHINES FOR CARRYING-OUT PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES
    • B04BCENTRIFUGES
    • B04B11/00Feeding, charging, or discharging bowls
    • B04B11/06Arrangement of distributors or collectors in centrifuges

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Abstract

【課題】プレシックナの濾過スクリーンの早期破損を防止する。
【解決手段】中心線O回りに回転する外バスケット1と、外バスケット1と一体回転して中心線O方向に進退する内バスケット2と、これらの内周の円筒状濾過スクリーン1B、2Bと、内バスケット2の前進方向側から後退方向にスラリーを供給するスラリー供給管4と、その開口端部4Aに対向して内バスケット2内に配設される押出板5と、押出板5に前進方向に間隔をあけて支持され、開口端部4Aを取り囲んで外周側に延びるディストリビュータ6と、押出板5の前進方向を向く側面にディストリビュータ6の外周を取り囲むように配設され、前進方向側に向けて外周側に傾斜する傾斜濾過スクリーン7Aを有するプレシックナ7を備え、傾斜濾過スクリーン7Aは、ディストリビュータ6の後退方向の端縁より後退方向側ではプレシックナ7内周に露出していない。
【選択図】図1

Description

本発明は、遠心力を利用してスラリーの固液分離を行う押出式遠心分離機に関するものである。
このような押出式遠心分離機としては、中心線回りに回転させられる外バスケットと、この外バスケット内に同軸に配置されて一体に回転させられるとともに外バスケットに対して中心線方向に進退させられる内バスケットとを備え、スラリーの供給管から固液分離するスラリーを、外バスケットに支持されて上記スラリー供給管の開口端部に対向するように内バスケット内に配設された押出板と、この押出板との間に間隔をあけて上記供給口を取り囲むように配設された円環板状のディストリビュータ(分散装置)との間に供給するようにしたものが知られている。
上記構成の押出式遠心分離機では、押出板とディストリビュータとの間に供給されたスラリーは、内バスケットの外バスケットに対する進退によって内外バスケットの前進方向側に順次送り出されつつ、内外バスケットの内周面に設けられた円筒状濾過スクリーンにおいて遠心力により濾過されて固液分離され、液分は外バスケットの外周を取り囲むケーシング内で回収される。また、円筒状濾過スクリーンの内周に堆積した固形分は、内バスケットの進退によってケーシング内の前進方向側の端部から排出される。
ここで、特許文献1には、このような押出式遠心分離機において、押出板の上記前進方向を向いて上記供給口に対向する側面に、スラリー供給管に向かう方向でほぼ発散状態で延在する前段加速漏斗を設け、この前段加速漏斗が前段加速スクリーンとして設計されたものが提案されている。この特許文献1に記載の押出式遠心分離機では、上記前段加速漏斗が、スラリーが内バスケットの円筒状濾過スクリーンに達する前に前段加速スクリーンによって予備的に濃縮するプレシックナとして機能し、例えば結晶系のスラリーを固液分離する際に結晶の破砕防止効果が期待される。
特開2004−351411号公報
ところが、この特許文献1に記載の押出式遠心分離機では、上記押出板とディストリビュータとの間に供給されたスラリーが、高速で回転する前段加速スクリーンに遠心力によって直接衝突することになる。あるいは、この特許文献1に記載されているように、ディストリビュータを押出板に向かう方向で円錐状に発散して略一定の開口角度で延在する取り入れ漏斗とした場合でも、スラリーはこの取り入れ漏斗の内周面を通ってやはり遠心力により前段加速スクリーンに衝突することになる。このため、スラリーの固形分が硬度の高い物質や比重の大きな物質、あるいは粒径の大きな物質の場合には、この衝突による疲労破壊によって前段加速スクリーンが早期に破損してしまうおそれがあった。
本発明は、このような背景の下になされたもので、供給されたスラリーを予備的に濃縮するプレシックナを備えた押出式遠心分離機において、このプレシックナの濾過スクリーンの早期の破損を防止することが可能な押出式遠心分離機を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、円筒状をなして中心線回りに回転させられる外バスケットと、この外バスケット内に同軸に配置されて一体に回転させられるとともに上記外バスケットに対して上記中心線方向に進退させられる内バスケットと、これら内外バスケットの内周面に設けられた円筒状濾過スクリーンと、上記内バスケットの上記外バスケットに対する前進方向側から後退方向に向けて上記内バスケット内にスラリーを供給するスラリー供給管と、上記外バスケットに支持されて上記スラリー供給管の開口端部に対向するように上記内バスケット内に配設される押出板と、上記押出板に上記前進方向に間隔をあけて支持され、上記スラリー供給管の開口端部を取り囲んで外周側に延びるディストリビュータと、上記押出板の上記前進方向を向く側面に上記ディストリビュータの外周を取り囲むように配設され、上記前進方向側に向かうに従い外周側に向けて傾斜する傾斜濾過スクリーンが設けられたプレシックナとを備え、上記傾斜濾過スクリーンは、上記ディストリビュータの上記後退方向の端縁よりも上記後退方向側においては、上記プレシックナの内周に露出していないことを特徴とする。
このように構成された押出式遠心分離機においては、プレシックナの傾斜濾過スクリーンが、ディストリビュータの後退方向の端縁よりも内バスケットの後退方向側においてはプレシックナの内周に露出しておらず、言い換えればディストリビュータの後退方向の端縁よりも内バスケットの前進方向側においてのみ、傾斜濾過スクリーンがプレシックナの内周に露出してスラリーを予備的に濃縮することになる。
従って、供給口の開口端から供給されたスラリーがディストリビュータと押出板との間を通って遠心力によりプレシックナに到達しても、このプレシックナの傾斜濾過スクリーンにそのまま衝突することは避けることができる。このため、高硬度の物質や比重、粒径の大きな物質を含むスラリーを固液分離する場合でも、疲労破壊による傾斜濾過スクリーンの早期の破損を防止することができる。
ここで、このように傾斜濾過スクリーンを、ディストリビュータの後退方向の端縁よりも内バスケットの後退方向側においてプレシックナ内周に露出させずに、押出板に配設するには、第1に、傾斜濾過スクリーンを押出板の上記側面から上記前進方向に延びるように配設するとともに、プレシックナにおける傾斜濾過スクリーンの内周を、上記側面から上記前進方向において少なくとも上記ディストリビュータの後退方向の端縁までの範囲でカバーによって被覆すればよい。
また、第2には、プレシックナに、押出板の上記側面から上記前進方向において少なくとも上記ディストリビュータの後退方向の端縁までの範囲に延びる壁部を備えて、傾斜濾過スクリーンは、この壁部の上記前進方向側の縁部からさらに上記前進方向に延びるように配設してもよい。いずれの場合も、カバーやプレシックナの壁部によって傾斜濾過スクリーンがディストリビュータの後退方向の端縁までの範囲に露出するのを避けることができ、さらにこれらカバーや壁部においてスラリーは遠心力により加速されてから傾斜濾過スクリーンに達するので、スラリーと傾斜濾過スクリーンとの速度差を小さくしてスラリーが傾斜濾過スクリーンに達したときの衝撃の緩和を図ることができる。
さらに、ディストリビュータの外周面を、上記傾斜濾過スクリーンに対向して上記前進方向側に向かうに従い外周側に向けて傾斜させることにより、これらディストリビュータの外周面と傾斜濾過スクリーンとの間のスラリーや固形分の流路を制限することができる。このため、濃縮されたスラリー中の固形分が傾斜濾過スクリーンにおいて跳ね上がるように飛散して固形分中の結晶等が破砕されるのを防ぐことができる。
また、ディストリビュータに、上記後退方向に延出する延出部を上記スラリー供給管の開口端部よりも外周側に備え、この延出部の内周面を、少なくとも上記後退方向側が上記中心線を中心とした円筒面状とすることにより、この延出部の内周面でスラリーを一旦保持してから分散させることができる。このため、プレシックナに向けて均一にスラリーを分散させて供給することができ、スラリーが偏って供給されることによってプレシックナに破損が生じたりするのも避けることができる。
以上説明したように、本発明によれば、押出式遠心分離機におけるプレシックナにおいて、スラリーを予備的に濃縮する傾斜濾過スクリーンがスラリーとの衝突によって早期に破損するのを防ぐことができ、長期に亙って安定したスラリーの固液分離を図ることが可能となる。
本発明の第1の実施形態を示す内外バスケットの中心線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施形態を示す内外バスケットの中心線に沿った断面図である。 本発明の第3の実施形態を示す内外バスケットの中心線に沿った断面図である。 本発明の第4の実施形態を示す内外バスケットの中心線に沿った断面図である。 本発明の第5の実施形態を示す内外バスケットの中心線に沿った断面図である。
図1ないし図5は、それぞれ本発明の第1ないし第5の実施形態を示すものであり、互いに共通する要素には同一の符号を配してある。これらの実施形態において、外バスケット1は横向きに配置された中心線Oを中心とした有底の円筒状をなしており、その底部から中心線Oと同軸に延びる円管状の軸部1Aを介して図示されない回転駆動装置に連結され、中心線O回りに高速回転可能に支持されている。なお、この外バスケット1は、中心線O方向の移動は拘束されている。
また、この外バスケット1内には、外バスケット1の内径よりも僅かに小さな外径で、中心線O方向の長さが外バスケット1よりも短くされた、やはり有底の円筒状の内バスケット2が、その底部を外バスケット1の底部に向けて中心線Oと同軸に収容されている。この内バスケット2は、その底部から中心線Oに沿って延びて上記軸部1A内に収容される円柱状の軸部2Aを介して、上記回転駆動装置に連結されて外バスケット1と等速で同方向に回転可能に支持されている。
また、この内バスケット2の軸部2Aには、やはり図示されないシリンダ装置が連結されており、軸部2Aを介して内バスケット2は外バスケット1に対して中心線O方向に一定のストロークで進退可能とされている。外バスケット1の上記底部から円筒部の開口部に向かう図1ないし図5において右方向が内バスケット2の外バスケット1に対する前進方向であり、逆に底部に向かう図1ないし図5において左方向が後退方向である。
なお、外バスケット1の外周はケーシング3によって覆われているとともに、このケーシング3内の中心線O方向における外バスケット1の円筒部の両端の位置には、外バスケット1の外周面に向けてそれぞれ仕切り壁3Aが設けられており、これらの仕切り壁3Aの間の部分はスラリーから固液分離された濾液の排出室3Bとされる。また、上記前進方向側の仕切り壁3Aよりもさらに前進方向側の部分は、固液分離された固形分の排出室3Cとされる。
これら内外バスケット1、2の円筒部の上記前進方向側の部分における内周面には、ウェッジワイヤースクリーンやプレートスクリーンなどのスクリーンよりなる円筒状濾過スクリーン1B、2Bがそれぞれ設けられている。また、内外バスケット1、2の円筒部には多数の貫通穴1C、2Cが径方向に貫通するように形成されており、円筒状濾過スクリーン1B、2Bの間隙部分は、内外バスケット1、2の円筒部に形成された貫通穴1C、2Cにそれぞれ連通させられている。
さらに、ケーシング3内には、円管状のスラリー供給管4が上記前進方向側の上部から鉛直下向きに挿通されて、回転する内外バスケット1、2等と干渉しないようにケーシング3に固定されている。このスラリー供給管4は、ケーシング3内で下方に向かうに従い上記前進方向側から後退方向に向かうように傾斜して延び、図4に示す第4の実施形態では中心線Oに達したところで後退方向に向けて開口させられて開口端部4Aとされる一方、図1ないし図3および図5に示す第1ないし第3および第5の実施形態ではこの中心線Oに達した位置からさらに上記中心線Oに沿って後退方向に延びて後退方向に開口させられ、この部分が開口端部4Aとされている。
また、内バスケット2には、その底部にも上記中心線Oに平行に複数の貫通穴2Dが周方向に等間隔に形成されている。一方、外バスケット1の底部には、中心線Oに対する径方向および周方向において上記貫通穴2Dにそれぞれ対応した位置に、支持軸1Dが中心線Oに平行に上記前進方向に延びるように取り付けられて貫通穴2Dに挿通されている。さらに、これらの支持軸1Dの前進方向側の端部には、内バスケット2の内径よりも小さな外径の中心線Oを中心とした円板状をなす押出板5が中心線Oに垂直に取り付けられて内バスケット2内に配設されている。
従って、この押出板5は、上記スラリー供給管4の開口端部4Aに対しては、中心線Oに沿ってその後退方向側に対向して外バスケット1に支持されることになり、これらスラリー供給管4と押出板5との間隔は変化することはない。また、内バスケット2の進退のストロークは、内バスケット2の底部がこの押出板5と外バスケット1の底部とに干渉しない範囲とされている。
さらにまた、第1ないし第5の実施形態では、上記押出板5の前進方向を向く側面に、スラリー供給管4の後退方向を向く上記開口端部4Aを取り囲んで外周側に延びるディストリビュータ(分散装置)6が、この押出板5の前進方向を向く側面と間隔をあけて支持軸5Aにより支持されて取り付けられている。ここで、これら第1ないし第5の実施形態のうち、図5に示す第5の実施形態のディストリビュータ6は、中心線Oを中心とした円環平板状とされて、その外径は押出板5よりも小さくされるとともに、内径はスラリー供給管4の開口端部4Aの外径よりも僅かに大きくされ、この内径部が開口端部4Aと径方向に僅かな隙間をあけるようにして該開口端部4Aを取り囲み、スラリー供給管4がディストリビュータ6の後退方向を向く側面に臨んで開口するように配設されている。
これに対して、図1ないし図4に示す第1ないし第4の実施形態では、上記ディストリビュータ6に、スラリー供給管4の上記開口端部4Aよりもさらに後退方向に延出する延出部6Aが、この開口端部4Aよりも外周側に設けられている。なお、これら第1ないし第4の実施形態では、ディストリビュータ6を支持する支持軸5Aは、この延出部6Aの内周面から内周側に間隔をあけて配置されている。
このうち、図1ないし図3に示す第1ないし第3の実施形態では、第5の実施形態と同様の円環平板状のディストリビュータ6の外周縁に、内周面が中心線Oを中心とした円筒面状をなす周壁部が、押出板5の前進方向を向く側面と間隔をあけて一体に形成されており、この周壁部が延出部6Aとされている。なお、図1および図2に示す第1および第2の実施形態では、ディストリビュータ6の外周面も延出部6Aを含めて中心線Oを中心とした円筒面状とされる一方、図3に示す第3の実施形態のディストリビュータ6の外周面は前進方向側に向かうに従い外周側に向けて傾斜する中心線Oを中心とした円錐面状とされている。
また、図4に示す第4の実施形態では、スラリー供給管4の開口端部4Aが下向きに傾斜した位置にあって第1ないし第3および第5の実施形態よりも大きな間隔を押出板5との間にあけている。そして、第4の実施形態のディストリビュータ6は、この開口端部4Aの外周から後退方向に向かうに従い内外径が漸次大きくなる中心線Oを中心とした円錐筒状をなし、押出板5の前進方向を向く側面の手前で中心線Oを中心とした円筒状となるように形成されており、すなわちその全体がこの開口端部4Aの外周から後退方向に延出する延出部6Aとされている。
従って、これら第1ないし第4の実施形態では、ディストリビュータ6の延出部6Aの内周面は、少なくとも後退方向側の部分ではいずれも中心線Oを中心とした円筒面状とされることになる。また、このディストリビュータ6の後退方向側の端縁は、第1ないし第4の実施形態のようにディストリビュータ6が延出部6Aを備えている場合には、この延出部6Aの後退方向側の端縁となる。さらに、第5の実施形態のようにディストリビュータ6が延出部6Aを備えていない場合は、ディストリビュータ6の後退方向を向く側面となる。
さらに、押出板5の前進方向を向く上記側面には、ディストリビュータ6の外周側に、このディストリビュータ6を取り囲むようにスラリーを予備的に濃縮するプレシックナ7が設けられている。このプレシックナ7は、前進方向側に向かうに従い外周側に向けて傾斜するように配設されたワイヤスクリーンのような傾斜濾過スクリーン7Aによってスラリーを濾過して濃縮するものであり、第1ないし第5の実施形態では傾斜濾過スクリーン7Aはディストリビュータ6の外周側に間隔をあけた中心線Oを中心とする円錐面状とされている。
そして、このプレシックナ7において、上記傾斜濾過スクリーン7Aは、ディストリビュータ6の上記後退方向の端縁よりも後退方向側においては、プレシックナ7の内周に露出しないようにされている。言い換えれば、傾斜濾過スクリーン7Aは、ディストリビュータ6の上記後退方向の端縁より前進方向側においてのみプレシックナ7の内周に露出してスラリーを予備的に濃縮することになる。
ここで、図1および図3ないし図5に示す第1および第3ないし第5の実施形態では、傾斜濾過スクリーン7A自体は、押出板5の前進方向を向く上記側面から前進方向側に向けて、ディストリビュータ6の上記後退方向の端縁の位置を越えて延びるようにされている。そして、このうち、中心線O方向において押出板5の上記側面からディストリビュータ6の上記後退方向の端縁の位置までの範囲は、傾斜濾過スクリーン7Aの内周にカバー7Bが取り付けられることによって被覆されており、これによって傾斜濾過スクリーン7Aがプレシックナ7の内周に露出しないようにされている。
なお、このカバー7Bは、その傾斜濾過スクリーン7Aを被覆する部分が、傾斜濾過スクリーン7Aと等しい傾斜で前進方向に向かうに従い外周側に傾斜する円錐面状とされており、傾斜濾過スクリーン7Aの内周面に密着して被覆するようにされている。また、カバー7Bは、図1および図5に示す第1および第5の実施形態では、中心線の方向において押出板5の上記側面からディストリビュータ6の上記後退方向の端縁の位置までを被覆するようにされているのに対し、図3および図4に示す第3および第4の実施形態では、ディストリビュータ6の上記後退方向の端縁の位置を越えた前進方向側の位置までを被覆するようにされている。
一方、図2に示す第2の実施形態では、プレシックナ7が押出板5の前進方向を向く上記側面から同前進方向において少なくともディストリビュータ6の上記後退方向の端縁までの範囲に延びる壁部7Cを備えており、傾斜濾過スクリーン7Aは、この壁部7Cの前進方向側の縁部からさらに前進方向に延びるように配設されることによって、この開口端よりも後退方向側においてはプレシックナ7の内周に露出しないようにされている。ここで、壁部7Cは、傾斜濾過スクリーン7Aと等しい傾斜で前進方向に向かうに従い外周側に傾斜する円錐面状とされており、プレシックナ7の傾斜濾過スクリーン7Aと壁部7Cとは1つの円錐面をなすようにされている。
なお、これらのカバー7Bや壁部7Cは、押出板5の前進方向を向く側面に着脱可能とされた部材とされていてもよく、また押出板5に一体に形成あるいは接合されていてもよい。また、プレシックナ7の傾斜濾過スクリーン7Aの前進方向側の端部には、内バスケット2の円筒状濾過スクリーン2Bの内径よりも僅かに小さな外径を有する円環状のスクレーパ8が、図示されない支持軸を介して押出板5に支持されて取り付けられている。
このように構成された押出式遠心分離機において、スラリー供給管4を流下してディストリビュータ6と押出板5との間に供給されたスラリーは、内外バスケット1、2と一体に高速回転するこれらディストリビュータ6と押出板5との間から遠心力によって加速されて外周側に吐出され、プレシックナ7に供給される。そして、このときスラリーに固形分として高硬度の物質や比重、粒径の大きな物質が含まれていても、ディストリビュータ6の上記後退方向の端縁よりも内バスケット2の後退方向側においては、傾斜濾過スクリーン7Aがプレシックナ7の内周には露出していないので、このような物質が傾斜濾過スクリーン7Aに直接衝突するのを避けることができる。
従って、上記構成の押出式遠心分離機よれば、高硬度あるいは比重、粒径が大きな物質によって傾斜濾過スクリーン7Aが疲労破壊により早期に破損してしまうのを防ぐことができ、このような物質を含有するスラリーを処理する場合でも、長期に亙って安定した固液分離を図ることが可能となる。このため、粒径や比重の大きい結晶系の物質を含むスラリーでもプレシックナ7によって予備濃縮することができ、このような物質の結晶破砕を防止することが可能となる。
また、このように傾斜濾過スクリーン7Aがディストリビュータ6の上記後退方向の端縁よりも後退方向側においてはプレシックナ7の内周に露出しないようにするのに、この傾斜濾過スクリーン7Aの内周をカバー7Bで被覆した第1および第3ないし第5の実施形態では、特にこのカバー7Bを押出板5の上記前進方向を向く側面に着脱可能な部材によって形成することにより、既設の押出式遠心分離機にも本発明を容易に適用することが可能となる。
一方、押出板5の上記側面から上記前進方向において少なくともディストリビュータ6の上記後退方向の端縁までの範囲に延びる壁部7Cをプレシックナ7に備えて、傾斜濾過スクリーン7Aをこの壁部7Cの前進方向側の縁部からさらに前進方向に延びるように配設した第2の実施形態によれば、この壁部7Cの厚さを厚くすることができるので、上述のような高硬度の物質や比重、粒径の大きな物質によって傾斜濾過スクリーン7A以外の部分でプレシックナ7自体が損傷するのを防ぐことができる。
また、これら第1ないし第5の実施形態のように傾斜したカバー7Bや壁部7Cをプレシックナ7に設けることにより、この傾斜に沿ってスラリーは遠心力によってさらに加速されてから傾斜濾過スクリーン7Aに達するので、内外バスケット1、2と一体に高速回転する傾斜濾過スクリーン7Aとスラリーとの速度差を小さくして、スラリーが達した際の衝撃を緩和することができる。このため、傾斜濾過スクリーン7Aの破損を一層確実に防止することができる。
さらに、第1ないし第5の実施形態では、押出板5の上記側面と間隔をあけてスラリー供給管4の開口端部4Aを取り囲むようにディストリビュータ6が設けられており、これら押出板5とディストリビュータ6との間にスラリーを供給することによっても、遠心力によってスラリーを加速してプレシックナ7に供給することができる。従って、上記と同様にスラリーと傾斜濾過スクリーン7Aとの速度差を小さくして衝撃を緩和し、傾斜濾過スクリーン7Aの破損をさらに確実に防止することができる。
さらにまた、図3に示した第3の実施形態においては、このディストリビュータ6の外周面が前進方向側に向かうに従い外周側に向けて傾斜させられており、同じく前進方向側に向かうに従い外周側に向けて傾斜したプレシックナ7の傾斜濾過スクリーン7Aにディストリビュータ6の外周面を対向させて、これらディストリビュータ6の外周面と傾斜濾過スクリーン7Aとの間のスラリーや固形分の流路を制限することが可能となる。
従って、この第3の実施形態によれば、プレシックナ7によって予備的に濃縮されたスラリーの固形分が、傾斜濾過スクリーン7Aから跳ね上がるように飛散するのを、上述のように流路を制限するディストリビュータ6の外周面によって防ぐことが可能となる。このため、こうして飛散した固形分が内外バスケット1、2等に衝突することによって固形分中の結晶が破砕されてしまうのも防ぐことができ、粒径等の大きな結晶を含む固形分を確実に分離することが可能となる。
また、この第3の実施形態も含めて第1ないし第4の実施形態では、ディストリビュータ6が後退方向に延出する延出部6Aをスラリー供給管4の開口端部4Aよりも外周側に備えており、この延出部6Aの内周面は、少なくとも後退方向側で中心線Oを中心とした円筒面状とされている。従って、このディストリビュータ6と押出板5との間に供給されたスラリーのうち延出部6A内のスラリーは、遠心力によって延出部6Aの内周面に一旦保持された後に、この延出部6Aの後退方向の上記開口端からプレシックナ7に供給される。
このため、図5に示した第5の実施形態のように、押出板5とディストリビュータ6との間に供給されたスラリーがそのまま遠心力によって吐出してプレシックナ7に供給されることにより、ディストリビュータ6を支持する支持軸5Aの外周側では支持軸5Aに遮られてスラリー供給量が少なく、支持軸5Aの間の部分ではスラリー供給量が多くなるような不均一が生じるのを避けることができる。
すなわち、上記第1ないし第4の実施形態によれば、スラリーを均一に分散させてプレシックナ7に供給することができ、これによってもプレシックナ7の損傷を防ぐことができる。また、こうしてプレシックナ7にスラリーを均一に分散させて供給することができるため、このプレシックナ7の傾斜濾過スクリーン7Aによって効率的な予備濃縮を行うことも可能となる。
1 外バスケット
1B、2B 円筒状濾過スクリーン
2 内バスケット
3 ケーシング
4 スラリー供給管
4A スラリー供給管4の開口端部
5 押出板
6 ディストリビュータ
6A ディストリビュータ6の延出部
7 プレシックナ
7A 傾斜濾過スクリーン
7B カバー
7C 壁部
8 スクレーパ
O 内外バスケット1、2の中心線

Claims (5)

  1. 円筒状をなして中心線回りに回転させられる外バスケットと、この外バスケット内に同軸に配置されて一体に回転させられるとともに上記外バスケットに対して上記中心線方向に進退させられる内バスケットと、これら内外バスケットの内周面に設けられた円筒状濾過スクリーンと、上記内バスケットの上記外バスケットに対する前進方向側から後退方向に向けて上記内バスケット内にスラリーを供給するスラリー供給管と、上記外バスケットに支持されて上記スラリー供給管の開口端部に対向するように上記内バスケット内に配設される押出板と、上記押出板に上記前進方向に間隔をあけて支持され、上記スラリー供給管の開口端部を取り囲んで外周側に延びるディストリビュータと、上記押出板の上記前進方向を向く側面に上記ディストリビュータの外周を取り囲むように配設され、上記前進方向側に向かうに従い外周側に向けて傾斜する傾斜濾過スクリーンが設けられたプレシックナとを備え、上記傾斜濾過スクリーンは、上記ディストリビュータの上記後退方向の端縁よりも上記後退方向側においては、上記プレシックナの内周に露出していないことを特徴とする押出式遠心分離機。
  2. 上記傾斜濾過スクリーンは上記押出板の上記側面から上記前進方向に延びるように配設されるとともに、上記プレシックナにおける上記傾斜濾過スクリーンの内周は、上記側面から上記前進方向において少なくとも上記ディストリビュータの上記後退方向の端縁までの範囲がカバーによって被覆されていることを特徴とする請求項1に記載の押出式遠心分離機。
  3. 上記プレシックナは、上記押出板の上記側面から上記前進方向において少なくとも上記ディストリビュータの上記後退方向の端縁までの範囲に延びる壁部を備え、上記傾斜濾過スクリーンは上記壁部の上記前進方向側の縁部からさらに上記前進方向に延びていることを特徴とする請求項1に記載の押出式遠心分離機。
  4. 上記ディストリビュータの外周面は、上記傾斜濾過スクリーンに対向して上記前進方向側に向かうに従い外周側に向けて傾斜していることを特徴とする請求項1から請求項3のうちいずれか一項に記載の押出式遠心分離機。
  5. 上記ディストリビュータは、上記後退方向に延出する延出部を上記スラリー供給管の開口端部よりも外周側に備え、上記延出部の内周面は、少なくとも上記後退方向側が上記中心線を中心とした円筒面状とされていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の押出式遠心分離機。
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