JP2014090813A - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】「特別遊技実行の前段階フラグ」がオンになるタイミングと「特別遊技実行フラグ」がオンになるタイミングが異なる遊技機において、遊技の興趣性を高める技術を提供する。
【解決手段】特別遊技状態が終了したことを契機として遊技者にとって有利な特定遊技状態及び遊技者にとって不利な非特定遊技状態のいずれかへ移行させると共に、特定遊技状態である状況下にて特別遊技状態への移行権利が付与された場合と非特定遊技状態である状況下にて特別遊技状態への移行権利が付与された場合とでは、特別遊技状態への移行権利が未行使状態である状況下における識別情報の変動表示固定期間が異なり得るよう構成される。
【選択図】図33

Description

ぱちんこ遊技機に関する。
現在最も普及している従来の第1種ぱちんこ遊技機は、始動口(スタートチャッカー)に遊技球が入球したことを契機として乱数が取得され、当該乱数を用いて当否抽選を実行した上、抽選結果が当選である場合には通常時には閉鎖状態である可変入賞口(アタッカー)が所定条件下で開放状態となる特別遊技状態に移行する機種である。ここで、通常遊技状態から特別遊技状態への移行に関しては、下記のような処理が実行される。まず、始動口への遊技球の入球に基づいて取得された乱数を用いて抽選が実行された場合、直後に識別情報表示部上で識別情報が変動表示される。そして、所定時間経過後に識別情報の変動表示が終了して停止識別情報が表示される。この際、当否抽選の結果が当選である場合には、停止識別情報として所定態様(例えば「7」)が表示されることになる。そして、当否抽選の結果が当選である場合には、停止識別情報が表示されたタイミングで「特別遊技移行許可フラグ」をオンにし、当該「特別遊技移行許可フラグ」がオンになったことを受けて「特別遊技実行フラグ」をオンとし、ただちに特別遊技が実行される。このように、処理上、「特別遊技移行許可フラグ」がオンになるタイミングと「特別遊技実行フラグ」がオンになるタイミングは連続的であり事実上同じである。
ところで、前述の「特別遊技移行許可フラグ」のように特別遊技移行が確定するフラグではないが、「特別遊技実行の前段階フラグ」(「特別遊技移行権利獲得フラグ」)がオンになるタイミングと「特別遊技実行フラグ」がオンになるタイミングが異なる遊技機は、従来から存在する(従来の第3種)。従来の第3種ぱちんこ遊技機では、例えば始動口への遊技球の入球により取得された乱数で抽選を実行し、抽選結果が当選である場合、例えば識別情報の変動が終了したタイミングで「特別遊技移行権利獲得フラグ」をオンにする。但し、この種のぱちんこ遊技機では、「特別遊技移行権利獲得フラグ」がオンである期間は所定時間に限られ、当該所定時間内に「特別遊技実行フラグ」をオンにしないと「特別遊技移行権利獲得フラグ」がオフになる(特別遊技移行権利が消滅する)。更には、この種の遊技機の中には、「特別遊技移行権利獲得フラグ」がオンであり且つ「特別遊技実行フラグ」がオンではない期間中でも、次の抽選が実行されるものも存在する。この場合、「特別遊技実行フラグ」がオンになって「特別遊技移行権利獲得フラグ」がオフになった直後、当該次の抽選でも当選してしまった結果として再度「特別遊技移行権利獲得フラグ」がオンになることに起因して、一旦実行された特別遊技が強制終了してしまう事態も招いていた(いわゆるパンク)。
特開2005−261575号公報 特開2005−319286号公報 特開2011−104342号公報
このように、「特別遊技実行の前段階フラグ」がオンになるタイミングと「特別遊技実行フラグ」がオンになるタイミングが異なる、従来の第3種遊技機のような遊技機は従来から存在するものの、このような特性を利用して遊技の興趣性を高めるための技術については未だ改善の余地が残されている状況である。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
識別情報を表示可能な識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131)と、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口2210)と、
遊技球が入球可能な特定入球口(例えば、特定入球口2500)と、
始動口(例えば、第1主遊技始動口2210)への入球に基づき乱数を取得する乱数取得手段(例えば、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121)と、
識別情報の変動開始条件を充足した場合において、前記乱数に基づき停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段(例えば、第1主遊技内容決定手段1141)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、第1主遊技内容決定手段1141)による決定内容に基づき、識別情報表示部(例えば、第1主遊技図柄表示部2131)にて識別情報を変動表示させた後に停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151)と、
識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151)により停止識別情報が停止表示された後、所定期間が経過するまでは前記変動開始条件を充足させないよう制御する識別情報変動表示固定制御手段(例えば、変動固定制御手段1139)と、
識別情報表示制御手段(例えば、第1主遊技図柄制御手段1151)により停止表示された停止識別情報が所定態様である場合には、遊技者にとって有利となる特別遊技状態への移行権利を付与する特別遊技状態移行権利付与手段(例えば、条件判定手段1171)と、
特別遊技状態への移行権利が未行使状態である状況下、遊技球が特定入球口(例えば、特定入球口2500)に入球するまで特別遊技状態への移行権利を保持すると共に、遊技球が特定入球口(例えば、特定入球口2500)に入球した場合には特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行権利行使制御手段(例えば、特別遊技制御手段1170)と、
識別情報表示内容決定手段(例えば、第1主遊技内容決定手段1141)による決定内容が遊技者にとって有利となり得る特定遊技状態と特定遊技状態よりも識別情報表示内容決定手段(例えば、第1主遊技内容決定手段1141)による決定内容が遊技者にとって不利となり得る非特定遊技状態とを有し、特別遊技状態が終了したことを契機として特定遊技状態及び非特定遊技状態のいずれかへ移行させる特定遊技移行制御手段(例えば、特定遊技制御手段1180)と
を備え、
特定遊技状態である状況下にて特別遊技状態への移行権利が付与された場合と非特定遊技状態である状況下にて特別遊技状態への移行権利が付与された場合とでは、特別遊技状態への移行権利が未行使状態である状況下における前記所定期間が異なり得るよう制御する
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、「特別遊技実行の前段階フラグ」がオンになるタイミングと「特別遊技実行フラグ」がオンになるタイミングが異なる遊技機において、このような特性を利用して遊技の興趣性を向上させることが可能になるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図2は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。 図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での小当り遊技制御処理のフローチャートである。 図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。 図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図24(第1変1)は、第1実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図25(第1変1)は、第1実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図26(第2)は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。 図27(第2)は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での変動固定時間決定処理のフローチャートである。 図28(第2)は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図29(第2)は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での変動固定中演出実行制御処理のフローチャートである。 図30(第2)は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図31(第2)は、第2実施形態に係るぱちんこ遊技機における、作用図である。 図32(第2変1)は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図33(第2変1)は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での変動固定時間決定処理のフローチャートである。 図34(第2変1)は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図35(第2変1)は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での変動固定中演出実行制御処理のフローチャートである。 図36(第3)は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図37(第3)は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図38(第3)は、第3実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図39(第4)は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図40(第4)は、第4実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図41(第4変1)は、第4実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御装置側での変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。
実施するための形態
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「開状態、開放状態」及び「閉状態、閉鎖状態」とは、例えば、一般的な大入賞口(いわゆる、アタッカー)の構成においては、開状態=入賞容易状態であり、閉状態=入賞非容易状態となる。また、例えば、遊技盤(遊技者側)から突き出した状態(以下、進出状態と呼ぶことがある)と遊技盤内(遊技者側と反対側)に引っ込んだ状態(以下、退避状態と呼ぶことがある)とを採り得る構成(いわゆる、ベロ型アタッカー)においては、進出状態=入賞容易状態であり、退避状態=入賞非容易状態となる。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「乱数」とは、ぱちんこ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数であり、狭義の乱数の他に擬似乱数も含む(例えば、乱数としてはハード乱数、擬似乱数としてはソフト乱数)。例えば、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数(当否抽選用乱数)」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当り図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、本明細書では、乱数の数とか複数個の乱数、といった形で乱数を個数表示していることがあるが、乱数取得の契機となる入球口(例えば始動入球口)の一回の入球により取得された乱数を一個と称している(即ち、前記の例だと、当選乱数+変動態様決定乱数+図柄決定乱数・・・という乱数の束を一個の乱数と称している)。また、例えば、一種の乱数(例えば当選乱数)が、別種の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「遊技状態」とは、例えば、特別遊技状態への移行抽選確率が予め定められた値である非確率変動遊技状態、当該非確率変動遊技状態よりも特別遊技状態への移行抽選確率が高い確率変動遊技状態、特別遊技への移行抽選契機となる始動口への入賞に対する補助が無い非補助遊技状態(いわゆる、普通図柄非時短状態)、特別遊技への移行抽選契機となる始動口への入賞に対する補助が有る補助遊技状態(いわゆる、普通図柄時短状態、例えば、始動口に可変部材が取り付けられている場合では、可変部材の開放期間が長い、可変部材の開放当選確率が高い、可変部材の開放抽選の結果報知の時間が短い)、等の任意の一又は複数の組合せである。
以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第3種等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい{例えば、本実施形態においては、後述するように、第1主遊技図柄の変動態様を決定する際に参照されるテーブルと第2主遊技図柄の変動態様を決定する際に参照されるテーブルとを夫々別の参照テーブル(変動パターンテーブル)として設けるよう構成されているが、これには限定されず、第1主遊技図柄の変動態様及び第2主遊技図柄の変動態様として選択され得るすべての変動態様を一の変動パターンテーブルとして設けるよう構成してもよく、また、第1主遊技図柄と第2主遊技図柄とで参照範囲が異なる際には夫々別の参照テーブルとして設けるよう構成してもよい}。
ここで、各構成要素について説明する前に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口2210、第2主遊技始動口2110、補助遊技始動口2410、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230、演出表示装置2140、補助遊技図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口2210は、第1主遊技始動口入球検出装置2211を備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置2211は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口2110は、第2主遊技始動口入球検出装置2111と、第2主遊技始動口電動役物2112と、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置2111は、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物2112は、第2主遊技始動口2110に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、本実施形態においては、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とを重ねるように配置し、第1主遊技始動口2210の存在により、第2主遊技始動口2110の上部が塞がれているよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、第1主遊技始動口2210と第2主遊技始動口2110とを離隔して設けておき、遊技領域120の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口2210に誘導され易い一方、第2主遊技始動口2110に誘導され難いよう構成すると共に、遊技領域120の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、第1主遊技始動口2210に誘導され難い一方、第2主遊技始動口2110に誘導され易いよう構成してもよい。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。また、第2主遊技始動口2110側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口2210側に電動役物を設けるよう構成してもよい。
次に、補助遊技始動口2410は、補助遊技始動口入球検出装置2411を備える。ここで、補助遊技始動口入球検出装置2411は、補助遊技始動口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報を生成する。尚、補助遊技始動口2410への遊技球の入球は、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、遊技領域120の右上方(遊技領域中央を基準)には、遊技領域120に対して着脱可能に構成された特定入球口2500が設けられており、特定入球口2500は、遊技球の入球を検出するための特定入球口入球検出装置2500aを有している。また、特定入球口2500への遊技球の入球は、後述する内部大当り中(特別遊技を開始させるための権利が付与された後)において、特別遊技を開始させるための契機となる。
次に、アウト口142の上方には、第1大入賞口2120と第2大入賞口2220とが設けられており、遊技領域120の右側又は左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、アウト口142に到達する前に、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220が配置されている領域を通過し易いよう構成されている。
次に、第1大入賞口2120は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120は、遊技球の入球を検出するための第1入賞検出装置2121と、第1電動役物2122(及び第1大入賞口ソレノイド2122a)と、を備える。ここで、第1入賞検出装置2121は、第1大入賞口2120への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。第1電動役物2122は、第1大入賞口2120に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120を可変させる(第1大入賞口ソレノイド2122aを励磁して可変させる)。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第2大入賞口2220は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口2220は、遊技球の入球を検出するための第2入賞検出装置2221と、第2大入賞口電動役物2222(及び第2大入賞口ソレノイド2222a)と、を備える。ここで、第2入賞検出装置2221は、第2大入賞口2220への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。次に、第2電動役物2222は、第2大入賞口2220に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態第2大入賞口2220を可変させる(第2大入賞口ソレノイド2222aを励磁して可変させる)。尚、本実施形態では、第2大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、第2大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、第2大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)は、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)と、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部2132(第2主遊技図柄保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたかのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2140のような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2140は、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置2140は、図示略する装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される装図表示部2311(装図表示領域2311)と、図示略する装図保留表示部2312(第1保留表示部2312a、第2保留表示部2312b)とを備える。ここで、装図表示部2311は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2140は、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2312は、4個のランプ(本例では、第1主遊技側で4個、第2主遊技側で4個)から構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置2420は、補助遊技図柄表示部2421と、補助遊技図柄保留表示部2422とを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2310の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2310の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口2210(第2主遊技始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御基板1000と、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置2140上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)2320と、主に演出表示を実行するサブサブ制御部2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出制御装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、ぱちんこ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板1000と、主制御基板1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板3000と、主制御基板1000からの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出、スピーカ114からの音響、遊技効果ランプ190の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板2000(本例では、サブメイン制御部2320とサブサブ制御部2310とが一つの基板上に配置されている)と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニット290と、を主体として構成されている。ここtで、副制御基板2000は、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置2140上での各種演出、スピーカ114からの音響、遊技効果ランプ190の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部2320と、演出表示装置2140上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部2310の2つの制御部とを備えている。尚、主制御基板1000、賞球払出制御基板3000、サブメイン制御部2320及びサブサブ制御部2310には、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板1000は、入賞口センサS{前述した第1主遊技始動口入球検出装置2211、第2主遊技始動口入球検出装置2111、補助遊技始動口入球検出装置2411、第1大入賞口入賞検出装置2121、第2大入賞口入賞検出装置2221、特定入球口入球検出装置2500a、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である)}、図示略する駆動ソレノイド(前述した、第1大入賞口電動役物ソレノイド2122a、第2大入賞口電動役物ソレノイド2222a等)、メイン入力ボタンMB、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板1000は、賞球払出制御基板3000と、副制御基板2000(サブメイン制御部2320・サブサブ制御部2310)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板3000に、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板2000にそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板1000は、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータH等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHと配線接続することで、主制御基板1000から外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、本実施形態では、図3の矢印表記の通り、主制御基板1000と賞球払出制御基板3000とは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板1000とサブメイン制御部2320とは、主制御基板1000からサブメイン制御部2320への一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
次に、賞球払出制御基板3000は、遊技球の払出を実行する賞球払出機構210と、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付け賞球払出制御基板3000に伝達する遊技球貸出装置100とに接続されている。また、図示略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置100を別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板3000により貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板2000は、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置2140と、スピーカ114と、遊技効果ランプ190、その他演出用の駆動装置(不図示)と接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板2000内にサブメイン制御部2320とサブサブ制御部2310とを有しており、サブメイン制御部2320によりスピーカ114から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプ190の点灯制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部2310により、演出表示装置上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部2320とサブサブ制御部2310とを、副制御基板2000にて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部2310により音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。
次に、図4のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器D)、演出に係るサブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御装置3000と、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)は、画像演出を実行するサブサブ制御部2310(演出表示手段2310)、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御装置3000は、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置と電気的に接続されている。尚、主制御装置1000、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、サブサブ制御部2310(演出表示手段2310)、賞球払出制御装置3000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技(第1主遊技、第2主遊技、特別遊技)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り、8R大当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段1300(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファ1301)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御装置3000を制御する賞球払出決定手段1400と、を有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第1主遊技側乱数・第2主遊技側乱数・補助遊技側乱数に基づき特別遊技の当否及び第2主遊技始動口電動役物2112の開放可否を抽選する当否抽選手段1135と、各遊技状態に基づき、図柄変動開始条件を充足しているか否かを判定する図柄変動開始条件充足判定手段1138と、主遊技図柄の変動固定時間を制御するための変動固定制御手段1139と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電動役物開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、小当り遊技に関する制御を司る小当り遊技制御手段1210と、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190と、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1主遊技始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段1111と、第2主遊技始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段1112と、補助遊技始動口2410に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技入球口入球判定手段1113と、第1特定入球口2531及び第2特定入球口へ遊技球が入球したか否かを判定する特定入球口入球判定手段1115と、を有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、第1主遊技始動口2210への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段1121と、第2主遊技始動口2110への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段1122と、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1主遊技図柄保留手段1131と、第2主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2主遊技図柄保留手段1132と、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに保留するための補助遊技図柄保留手段1133と、を有している。ここで、第1主遊技図柄保留手段1131、第2主遊技図柄保留手段1132及び補助遊技図柄保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bとを、有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1と、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3と、を有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、変動固定制御手段1139は、主遊技図柄の変動固定時間を計時及びリセット可能な変動固定時間タイマ1139aと、所定の変動固定時間(例えば、5秒)にて変動固定した回数を一時記憶及びリセット可能な変動固定回数カウンタ1139bとを有している(但し、後述するように、変動固定回数カウンタ1139bを設けずとも実施可能な態様があることを補足しておく)。ここで、変動固定時間とは、主遊技図柄の変動が停止してから、次の主遊技図柄変動が開始するまでの、当該停止した主遊技図柄が少なくとも表示されている時間(保留の有無に関わらず、当該停止した主遊技図柄が表示固定されている時間)である。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技内容決定手段1141と、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技内容決定手段1142と、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技内容決定手段1143とを有している。
ここで、第1主遊技内容決定手段1141は、第1主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技内容決定手段1142は、第2主遊技図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、表示制御手段1150は、第1主遊技図柄表示装置2130の第1主遊技図柄表示部2131上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1主遊技図柄制御手段1151と、第2主遊技図柄表示装置2230の第2主遊技図柄表示部2231上で、所定時間第2主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2主遊技図柄制御手段1152と、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a及び第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aのいずれにも乱数が一時記憶されている場合には、いずれの乱数保留手段に一時記憶された乱数に基づく主遊技図柄の変動を優先するかを決定する主遊技図柄保留解除制御手段1154と、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段1153とを有している。
ここで、第1主遊技図柄制御手段1151は、前記第1主遊技内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2主遊技図柄制御手段1152は、前記第2主遊技内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2主遊技図柄変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄表示装置2420の補助遊技図柄表示部2421上での補助遊技図柄の変動時間を管理するための補助遊技図柄変動時間管理手段1153aを有している。また、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1を更に備えている。
次に、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための電動役物開閉条件判定手段1161と、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、大当りに当選している{特別遊技(大当り)実行許可フラグが発生している}か否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技(大当り)を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220の開閉時間)を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技時間管理手段1174は、ラウンド時間を管理する特別遊技用タイマ1174aを更に有している。また、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、確率変動遊技状態での主遊技図柄変動回数をカウント可能な確変回数カウンタ1181aと、時間短縮遊技状態での主遊技図柄変動回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181bとを更に有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本実施形態においては、時短中には、非時短中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時短は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する(時短回数制限無しの確率変動遊技を除く)。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1主遊技状態一時記憶手段1191と、第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2主遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194と、特定遊技における現在の遊技状態(例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段1195と、内部大当りの契機となった主遊技図柄を一時記憶するための内部大当り図柄一時記憶1199と、を有している。
ここで、第1主遊技状態一時記憶手段1191は、第1主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191bとを有している。
また、第2主遊技状態一時記憶手段1192は、第2主遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192bとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、補助遊技図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bとを有している。
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Dと、サブメイン制御部2320(演出表示制御手段2320)、サブサブ制御部2310(演出表示装置2310)等、を有している。ここで、サブメイン制御部2320により制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口2210と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置2130と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口2110と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置2230と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第2大入賞口2220と、通常遊技の際には入球非検出状態にあり、当り図柄の停止表示後には所定条件下で所定期間、入球検出状態となる特定入球口2500と、を有している。
次に、補助遊技周辺機器Dは、第2主遊技始動口2110の第2主遊技始動口電動役物2112の開放の契機となる補助遊技始動口2410と、補助遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な補助遊技図柄表示装置2420とを有している。
ここで、演出表示制御手段(サブメイン制御部)2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段2322と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段2323と、演出制御全般に係る情報を一時記憶するための演出一般情報一時記憶手段2324と、サブサブ制御部2310側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段2400と、を有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。
次に、装飾図柄表示制御手段2322は、主制御装置1000側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段2322aと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段2322cと、装飾図柄の変動時間を計時するための装図変動時間管理タイマ2322dと、内部大当り中である可能性を示唆する所定の演出を実行した回数を一時記憶するための特別遊技示唆回数カウンタ2322eと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322aは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブル2322a−1を有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、装図保留情報表示制御手段2323は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2323aを有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)2310は、演出表示装置2140上表示領域である装飾図柄表示領域2311、第1保留表示部2312a、第2保留表示部2312bへ画像を表示する画像表示制御手段2313と、サブメイン制御部2320側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段2450と、を有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段2310が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置2130、第2主遊技図柄表示装置2230及び補助遊技図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示手段2310は、演出表示制御手段2320により制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図5は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ3002で、主制御装置1000は、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニット290のリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ3002でYesの場合、ステップ3004で、主制御装置1000は、主制御装置1000側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段1190内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ3006で、情報送信制御手段1300は、主制御基板1000のRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部2320側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ3014の処理に移行する。他方、ステップ3002でNoの場合は、ステップ3008で、主制御装置1000は、主制御装置1000におけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ3010で、主制御装置1000は、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ3010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ3004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ3010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ3011で、主制御装置1000は、主遊技装置1000におけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ3012で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部2320側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ3014の処理に移行する。次に、ステップ3014で、主制御装置1000は、同図のステップ1000によって示される主制御装置1000側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し(その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図のステップ1000が実行されることとなる)、ステップ3020の処理に移行する。尚、ステップ3020に移行後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御装置1000は、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御装置1000は、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウェア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御装置1000は、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1650で、主制御装置1000は、後述の小当り遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1700で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出機構210の駆動制御等を賞球払出制御基板3000に実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ1800で、主制御装置1000は、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータH等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1900で、主制御装置1000は、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信する)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御装置1000は、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ3604で、主制御装置1000は、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ3606で、主制御装置1000は、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図6は、図5におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技入球口入球判定手段1113は、補助遊技入球口2410に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段1123は、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段1133は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の電動役物駆動判定処理)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の電動役物駆動判定処理)に移行する。
次に、図7は、図5におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技内容決定手段1143は、補助遊技状態一時記憶手段1193を参照して補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技内容決定用抽選テーブル1143aを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bに一時記憶する。次に、ステップ1218で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1に補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には5秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段1133は、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1をスタートした後、補助遊技図柄表示部2421上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、補助遊技図柄変動時間管理手段1153aは、補助遊技図柄変動管理用タイマ1153a−1を参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技図柄情報一時記憶手段1193bを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部2421上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、電動役物開閉条件判定手段1161は、当該補助遊技図柄の停止図柄が「当り」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、開放タイマ1162に電動役物の開放時間に係る所定時間(例えば、補助遊技時短フラグがオンの場合には6秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には0.5秒)をセットする。次に、ステップ1234で、電動役物開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電動役物開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電動役物開閉制御手段1160は、第2主遊技始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の主遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の主遊技内容決定乱数取得処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。
次に、図8は、図5におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段1111は、第1主遊技始動口2210の第1入球検出装置2211から第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aを参照し、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段1121は、第1主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1312で、第1主遊技図柄保留手段1131は、当該第1主遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131aに記憶する。次に、ステップ1313で、情報送信制御手段1300は、第1主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部2320へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1314で、第2主遊技始動口入球判定手段1112は、第2主遊技始動口2110の第2入球検出装置2111から第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1316でYesの場合、ステップ1318で、第2主遊技乱数取得判定実行手段1122は、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲と第2主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1324で、第2主遊技図柄保留手段1132は、当該第2主遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aに記憶する。次に、ステップ1325で、情報送信制御手段1300は、第2主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部2320へ送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットし、次の処理(ステップ1400の主遊技図柄表示処理)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合にはステップ1314に移行し、ステップ1314及びステップ1316でNoの場合には次の処理(ステップ1400の主遊技図柄表示処理)に移行する。
尚、本実施形態では、ステップ1313、ステップ1325にてサブメイン制御部2320へ送信する情報として、乱数が取得された旨の情報を送信しているが、当該乱数値の情報や主遊技図柄の保留数を付帯して送信してもよく、これらの情報により乱数が取得された旨の情報として代用することも可能である。
次に、図9は、図5におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1402で、主遊技図柄保留解除制御手段1154は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132aを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1402でYesの場合、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1402でNoの場合、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図10は、図9におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ2000で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、後述する変動開始条件充足判定処理を実行する。次に、ステップ1403で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリアを参照し、変動開始許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1403でYesの場合、ステップ1404で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリア内にある変動開始許可フラグをオフにする。
次に、ステップ1405で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出す。次に、ステップ1406で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、当該読み出した主遊技側乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)から削除すると共に、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1408で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリアを参照し、内部大当り中フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、内部大当り中フラグとは、主遊技図柄が大当り図柄で停止し、特定入球口2500に遊技球を通過させることで特別遊技を開始させることが可能な状態{いわゆる条件装置が作動している状態(以下、内部大当り中、内部大当り状態と呼ぶことがある)}である場合にオンとなるフラグのことである。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410−1で、当否抽選手段1135は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行し、ステップ1410−2に移行する。他方、ステップ1408でNoの場合、ステップ1411で、当否抽選手段1135は、第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3)における、主遊技テーブル1Sを参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行し、ステップ1410−2に移行する。
ここで、図12(主遊技テーブル1、主遊技テーブル1S)は、第1主遊技用当否抽選テーブル1135b−1(第2主遊技用当否抽選テーブル1135b−3)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。また、同図(主遊技テーブル1S)において示されるように、内部大当り中(特別遊技を開始させることが可能な状態中)は、大当りが発生しないよう構成されている(尚、小当りにおいては、第1主遊技側及び第2主遊技側に応じて予め定められた一の確率で当選するよう構成されている)。また、本例では、内部大当り中であっても小当りが発生するよう構成されているが、これには限定されず、内部大当り中には小当りが発生しないよう構成してもよい。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。
フローチャートの説明に戻ると、次に、ステップ1410−2で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。
ここで、図12(主遊技テーブル2)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)の一例である(特に、停止図柄決定用テーブルの一例)。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、特別遊技時における最大実行ラウンド数の異なる複数の主遊技図柄候補(本例では、「1A・5A・7A」及び「1B・5B・7B」)の内から一の主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。ここで、大当り図柄「1A・1B」は、特別遊技のラウンド数が4Rとなる態様である。また、大当り図柄「5A・5B」は、特別遊技のラウンド数が8Rとなる態様である。そして、大当り図柄「7A・7B」は、特別遊技のラウンド数が16Rとなる態様であり、第2主遊技側での大当りは、第1主遊技側での大当りよりも遊技者の利益率が高くなる(本例では、第2主遊技側の方が最大ラウンド数の選択期待値が大きい)よう構成されている。尚、図柄やラウンド数はあくまで一例であり、これには限定されない{例えば、小当り図柄及びハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、夫々複数種類の図柄を設けるよう構成してもよく、後述するように、特定の図柄が停止表示された場合には当該特定の図柄が停止表示される前とは、主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が異なる状態(限定頻度状態)へ移行するよう構成してもよい。尚、このように構成する場合、内部大当り中である状況下においては、当該特定の図柄が停止表示されたとしても限定頻度状態へ移行しないよう構成してもよい}。
次に、ステップ1410−3で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、各遊技状態に対応する第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第1主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶して、ステップ1415に移行する。
ここで、図12(主遊技テーブル3)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)の一例である(特に、変動態様決定用テーブルの一例)。本例に示されるように、本実施形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果及び主遊技時短フラグ状態に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易く、主遊技時短フラグがオフである場合(時短遊技状態)には相対的に変動時間が短時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、本実施形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。更には、時間短縮遊技状態(主遊技時短フラグがオンの場合)における第1主遊技側の図柄変動時間が相対的に長時間となるよう構成してもよい(第2主遊技側での図柄変動が実行されることが遊技者にとって有利となるよう構成されていた際、第1主遊技側の図柄変動効率を低下させることで第2主遊技側の保留が生起し易い(遊技者にとって有利となる)状況を構築することを趣旨とするため、第1主遊技側の始動口と第2主遊技側の始動口とを打ち分けできない場合において特に効果を発揮する)。
次に、ステップ1415で、情報送信制御手段1300は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に一時記憶された主遊技図柄に係るコマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態に係るコマンド(図柄変動表示開始指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1416で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1417で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上で、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1418で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオンにし、ステップ1420に移行する。
他方、ステップ1402でNoの場合、ステップ1419で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1419でYesの場合、ステップ1420に移行する一方、Noの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、ステップ1420で、第1主遊技図柄変動時間管理手段1151a(第2主遊技図柄変動時間管理手段1152a)は、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1420でYesの場合、ステップ1422で、情報送信制御手段1300は、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。次に、ステップ1423で、第1主遊技図柄制御手段1151(第2主遊技図柄制御手段1152)は、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)の第1主遊技図柄表示部2131(第2主遊技図柄表示部2231)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1424で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内にある変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1430で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)を参照し、当該変動にて停止した図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1430でYesの場合、ステップ1431で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、当該大当り図柄を、内部大当り図柄一時記憶手段1199内に一時記憶する。次に、ステップ1432で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリア内にある内部大当り中フラグをオンにする。次に、ステップ1450で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、後述する特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
他方、ステップ1430でNoの場合、ステップ1434で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)を参照し、当該変動にて停止した図柄が小当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1434でYesの場合、ステップ1436で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリア内にある小当りフラグをオンにし、ステップ1450に移行する。他方、ステップ1434でNoの場合にも、ステップ1450に移行する。尚、ステップ1420でNoの場合、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図11は、図10におけるステップ2000のサブルーチンに係る、変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。まず、ステップ2002で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリアを参照し、内部大当り中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2002でYesの場合、ステップ2006で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の変動中フラグがオフであるか否か、換言すれば、現在主遊技図柄が変動中でないか否かを判定する。ステップ2006でYesの場合、ステップ2008で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段1131a(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段1132a)を参照し、主遊技図柄に係る保留が存在しているか否かを判定する。ステップ2008でYesの場合、ステップ2010で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190内の変動開始許可フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2002でNoの場合、ステップ2004で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のフラグエリア及び遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリアを参照し、特別遊技実行フラグ及び小当りフラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2004でYesの場合、ステップ2006に移行する。尚、ステップ2004、ステップ2006又はステップ2008でNoの場合には、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図13は、図10におけるステップ1450のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aを参照して、確変回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aの確変回数カウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aを参照して、確変回数カウンタ値が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195内の主遊技確変フラグをオフにし、ステップ1470に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、ステップ1470に移行する。
次に、ステップ1470で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1470でYesの場合、ステップ1472で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bの時短回数カウンタ値を1減算(デクリメント)する。次に、ステップ1474で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1474でYesの場合、ステップ1476及びステップ1478で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195内の主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオフにし、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。尚、ステップ1470及びステップ1474でNoの場合にも、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図14は、図5におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリアを参照し、内部大当り中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195を参照し、特定遊技中でないか否かを判定する(例えば、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する)。ステップ1504でYesの場合、ステップ1508で、条件判定手段1171は、内部大当り中であることを遊技者に対して報知する(及び、特定入球口2500を狙うために右打ちするよう指示する)ための大当り確定表示コマンドを、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットし、ステップ1510に移行する。他方、ステップ1504でNoの場合にも、ステップ1510に移行する。
次に、ステップ1510で、特定入球口入球判定手段1115は、特定入球口入球検出装置2500aから新たな特定入球口入球情報を受信したか否か、換言すれば、特定入球口2500へ遊技球が入球したか否かを判定する。ステップ1510でYesの場合、ステップ1512で、条件判定手段1171は、主遊技図柄を強制停止させるために、第1主遊技図柄変動管理用タイマ1151a−1(第2主遊技図柄変動管理用タイマ1152a−1)を停止し、タイマ値をゼロクリアする{停止図柄はハズレ図柄(F)とする}。次に、ステップ1513で、内部大当り図柄一時記憶手段1199に一時記憶された大当り図柄を、第1主遊技図柄表示装置2130(又は第2主遊技図柄表示装置2230)上で表示する。次に、ステップ1522で、特別遊技制御手段1170は、特定遊技関連情報一時記憶手段1195のフラグエリア内にある、特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)をオフにする。次に、ステップ1524で、特別遊技制御手段1170は、時短回数カウンタ1181bの値及び確変回数カウンタ1181aの値をクリアする。次に、ステップ1526で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技移行許可フラグをオンにし、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。
尚、ステップ1502及びステップ1510でNoの場合、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。このように、本実施例では、主遊技図柄が当り図柄で停止表示された後であって、特定入球口2500へ遊技球が入球したことを条件として、特別遊技が実行されるよう構成されている。また、本例では、内部大当り中である状況下において、主遊技図柄の変動中に特定入球口2500への遊技球の入球が検出された場合、主遊技図柄の変動を強制停止して特別遊技に移行するよう構成されているが、これには限定されず、例えば、主遊技図柄の変動を一時停止させ、特別遊技終了後に、一時停止させた主遊技図柄の変動を再開するよう構成してもよい。更には、所定期間内においては{例えば、時間短縮遊技状態への移行後から所定期間が経過するまで、特別遊技終了後から所定回数分の図柄変動が終了するまで、内部大当りが発生してから所定期間が経過するまで、内部大当り中において小当りが発生するまで、或いは、大当り図柄に応じて適宜設定された期間(「7A」図柄であれば設定なし、「7B」図柄であれば時間短縮遊技が終了後と設定、等)が経過するまで}、特定入球口2500への遊技球の入球が検出された場合であっても、特別遊技への移行制御が行われないよう構成してもよい。
また、本例では、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)にて内部大当りの契機となる主遊技図柄が停止表示された場合、当該停止表示された主遊技図柄を内部的に一時記憶しておき、その後の主遊技図柄の図柄変動にて、第1主遊技図柄表示装置2130(第2主遊技図柄表示装置2230)上から消尽してしまった場合には、特別遊技の開始時において当該一時記憶した主遊技図柄を再度表示するよう構成されているが、これには限定されない。その場合には、例えば、第1主遊技図柄表示装置2130又は第2主遊技図柄表示装置2230とは異なる装置であって、当該内部大当りとなる際に(特別遊技を開始するための権利が付与される際に)停止表示された主遊技図柄を表示するためのサブ主遊技図柄表示装置2030を設けておき、内部大当りとなる際に停止表示された主遊技図柄がいずれの図柄であったかを記録表示してもよい。但し、内部大当り中であることが遊技者に判別された場合、内部大当り中の演出の効果が低減してしまうため、サブ主遊技図柄表示装置2030は、遊技中の遊技者からは見えにくい位置に設けることが好適である(又は、判別しにくい表示にする)。また、当該記録表示するための構成は、これには限定されず、また、例えば、内部大当りの契機となった主遊技図柄を表示するのではなく、単に、内部大当り中であることを示すランプ(例えば、LED等)を設けるよう構成してもよい。
次に、図15は、図5におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604及びステップ1606で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608で、情報送信制御手段1300は、特別遊技を開始する旨の情報(特別遊技開始表示指示コマンド)を、サブメイン制御部側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットし、ステップ1612に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合、ステップ1610で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1610でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1650の小当り遊技制御処理)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614〜1622の処理を行うことなく、ステップ1624に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする。次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1194に記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120の第1電動役物2122又は第2大入賞口2220の第2電動役物2222を駆動して第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を開放し、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)に所定時間(例えば30秒)をセットし、ステップ1624に移行する。次に、ステップ1624で、情報送信制御手段1300は、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットして、ステップ1626に移行する。
次に、ステップ1626で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合には、ステップ1630に移行する。他方、ステップ1626でNoの場合、ステップ1628で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1628でYesの場合にも、ステップ1630に移行し、ステップ1628でNoの場合には、次の処理(ステップ1650の小当り遊技制御処理)に移行する。
次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120の第1電動役物2122又は第2大入賞口2220の第2電動役物2222の駆動を停止して第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ1632で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して、当該ラウンドが最終ラウンドであるか否かを判定する。ステップ1636でYesの場合、ステップ1638で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640で、情報送信制御手段1300は、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする。そして、ステップ9000で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1650の小当り遊技制御処理)に移行する。尚、ステップ1636でNoの場合にも、次の処理(ステップ1650の小当り遊技制御処理)に移行する。
次に、図16は、図15におけるステップ9000のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ9002で、特定遊技制御手段1180は、確変回数カウンタ1181aに所定回数(本例では、150)をセットする。次に、ステップ9004で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190内の主遊技確変フラグをオンにする。次に、ステップ9021で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181bの値に所定回数(本例では、150)をセットする。次に、ステップ9024で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190内の主遊技時短フラグをオンにする。次に、ステップ9026で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aの補助遊技時短フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。ここで、本例では、特別遊技の終了後に、回数制限付き(本例では、150回)の確率変動遊技状態(いわゆる、ST)に移行するよう構成しているが、これには限定されず、例えば、回数制限付きの時間短縮遊技状態(特に、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の図柄変動回数の合計回数が所定回数に到達するまで、補助遊技側の電動役物2112が開放状態となり易い状態)のみから構成されていてもよい。また、回数制限に係る設定方法についても特に限定されず、例えば、「50回」「70回」「100回」「150回」等の回数制限候補の内から大当り図柄に基づき一の回数制限を設定するよう構成してもよい。
次に、図17は、図5におけるステップ1650のサブルーチンに係る、小当り遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1652で、小当り遊技制御手段1210は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリアを参照し、小当りフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1652でYesの場合、ステップ1654で、小当り遊技制御手段1210は、開放タイマ1162を参照し、開放タイマが非計時中であるか否か、換言すれば、大入賞口の開放中でないか否かを判定する。ステップ1654でYesの場合、ステップ1658で、小当り遊技制御手段1210は、開放タイマ1162に、第1大入賞口2120(又は第2大入賞口2220)の開放時間(例えば、0.6秒)をセットする。次に、ステップ1660で、小当り遊技制御手段1210は、第1大入賞口2120(又は第2大入賞口2220)を開放し、開放タイマ1162をスタートし(タイマ値がカウントダウンされる)、ステップ1662に移行する。他方、ステップ1654でNoの場合にも、ステップ1662に移行する。
次に、ステップ1664で、小当り遊技制御手段1210は、遊技状態一時記憶手段1190を参照し、所定個数(例えば、10個)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1664でYesの場合には、ステップ1668に移行する。他方、ステップ1664でNoの場合、ステップ1666で、小当り遊技実行手段2010は、開放タイマ1162を参照して大入賞口開放に係る所定時間(本例では、0.6秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1666でYesの場合にも、ステップ1668に移行し、ステップ1666でNoの場合には、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
次に、ステップ1668で、小当り遊技実行手段2010は、第1大入賞口2120の第1電動役物2122又は第2大入賞口2220の第2電動役物2222の駆動を停止して第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ1670で、小当り遊技実行手段2010は、開放タイマ1162を停止してリセットする。次に、ステップ1672で、小当り遊技制御手段1210は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリア内にある小当りフラグをオフにし、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ1652でNoの場合にも、次の処理(ステップ1700の賞球払出処理)に移行する。
次に、図18〜図22を参照して、サブメイン制御部2320側で実行される制御処理を説明する。まず、図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板2000側(特に、サブメイン制御部2320側)のメインフローチャートである。ここで、同図(a)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブ基板側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、サブメイン制御部2320の繰り返し処理ルーチンであるステップ5000を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、ステップ5000が実行された場合、同図(b)の処理に示されるように、まず、ステップ5600で、演出表示制御手段2320は、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ5700で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ5800で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6000で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技関連表示制御処理を実行する。次に、ステップ7000で、演出表示制御手段2320は、表示コマンド送信制御処理(前述した各処理でセットされたコマンドをサブサブ制御部側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部は、リセット後、サブメイン側ルーチン(S5000〜S7000)をループ処理する形態を採用している。また、同図(c)の処理は、サブメイン制御部2320の割り込み処理であり、前述した主制御基板1000のSTB信号線からの信号がサブメイン制御部2320のCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(ステップ4700)である。即ち、サブメイン制御部2320のCPUにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ4800で、サブメイン制御部2320は、主制御装置1000側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ4900で、サブメイン制御部2320は、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部2320側のRAM(本例では、メイン側情報一時記憶手段2321a)に、主制御装置1000側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図19は、図18におけるステップ5600のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ5602で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から新たな保留発生コマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ5602でYesの場合、ステップ5604で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ5606で、装図保留情報表示制御手段2323は、主制御装置1000側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値)を、装図保留情報一時記憶手段2323aに一時記憶し、ステップ5620に移行する。他方、ステップ5602でNoの場合、ステップ5610で、装図保留情報表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ5610でYesの場合、ステップ5612で、装図保留情報表示制御手段2323は、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタから「1」を減算する。次に、ステップ5614で、装図保留情報表示制御手段2323は、当該図柄変動に係る保留情報を、装図保留情報一時記憶手段2323aから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ5616で、演出表示制御手段2320は、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ5620に移行する。次に、ステップ5620で、装図保留情報表示制御手段2323は、演出表示手段2310を駆使して演出表示装置2140上(特に、第1保留表示部2312a、第2保留表示部2312b)に、装図保留情報一時記憶手段2323a内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、次の処理(ステップ5700の装飾図柄表示内容決定処理)に移行する。尚、ステップ5610でNoの場合には、ステップ5620に移行する。
次に、図20は、図18におけるステップ5700のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ5702で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ5702でYesの場合、ステップ5704で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ5706で、装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1とを参照して、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定し装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶する。ここで、装飾図柄の停止図柄は、大当り(本例では、1A・1B・5A・5B・7A・7B)の場合、3つの図柄が揃うこととなり、ハズレの場合、3つの図柄が揃わないこととなるが、大当りの場合にも、大当りであることが遊技者にとって分かりにくい図柄(例えば、1、2、3の図柄の組合せ+画面端に表示される第4図柄が○であれば大当り)で装飾図柄が停止するよう構成することで、「内部大当り中」状態での演出をより効果的にすることができることとなる。
次に、ステップ5708で、装図表示内容決定手段2322aは、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ5800の装飾図柄表示制御処理)に移行する。尚、ステップ5702でNoの場合にも、次の処理(ステップ5800の装飾図柄表示制御処理)に移行する。
次に、図21は、図18におけるステップ5800のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ5802で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ5802でYesの場合、ステップ5804で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ5806で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ5809で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dをスタートし、ステップ5810に移行する。尚、ステップ5802でNoの場合にも、ステップ5810に移行する。
次に、ステップ5810で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ5810でYesの場合、ステップ5812で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ5812でYesの場合、ステップ5814で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の変動表示コマンドをセットし、ステップ5830に移行する。他方、ステップ5812でNoの場合、ステップ5816で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング又は確定表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ5816でYesの場合、ステップ5818で、装飾図柄表示制御手段2322は、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド又は確定表示コマンド)をセットし、ステップ5830に移行する。他方、ステップ5816でNoの場合、ステップ5820で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dと装図表示関連情報一時記憶手段2322cに一時記憶された変動態様に基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ5820でYesの場合、ステップ5822で、装飾図柄表示制御手段2322は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセットし、ステップ5830に移行する。尚、ステップ5820でNoの場合には、ステップ5830に移行する。
次に、ステップ5830で、装飾図柄表示制御手段2322は、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ5830でYesの場合、ステップ5838で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図変動時間管理タイマ2322dを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ5840で、装飾図柄表示制御手段2322は、装図表示関連情報一時記憶手段2322c内の図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ6000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。尚、ステップ5810又はステップ5830でNoの場合にも、次の処理(ステップ6000の特別遊技中表示制御処理)に移行する。
次に、図22は、図18におけるステップ6000のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6002で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6002でYesの場合、ステップ6020で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から大当り確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6020でYesの場合、ステップ6022で、演出表示制御手段2320は、演出表示装置2140上にて大当り確定表示(右打ちして特定入球口2500を通過させるよう指示)を実行し、ステップ6004に移行する。他方、ステップ6020でNoの場合にも、ステップ6004に移行する。次に、ステップ6004で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6004でYesの場合、ステップ6006及びステップ6008で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2140上で大当り開始表示を行い(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)、ステップ6012に移行する。尚、ステップ6002でNoの場合にも、ステップ6012に移行する。
次に、ステップ6012で、演出表示制御手段2320は、メイン側から逐次送信されている遊技情報に基づき、演出表示装置2140上にてラウンド数と入賞個数を逐次表示する(遊技性や大当りの種類等に基づき、必要に応じて適宜実行すればよい)。次に、ステップ6014で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、メイン側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6014でYesの場合、ステップ6016で、演出表示制御手段2320は、演出表示装置2140上で、大当り終了表示を行う(大当りの種類に基づき適宜表示を行う)。次に、ステップ6018で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ7000の表示コマンド送信制御処理)に移行する。尚、ステップ6004又はステップ6014でNoの場合にも、次の処理(ステップ7000の表示コマンド送信制御処理)に移行する。
(作用)
次に、図23を参照しながら、本実施形態における作用について説明する。はじめに、同図上段は、特定遊技(特に、第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄の図柄変動回数が所定回数に到達するまで、補助遊技側の電動役物2112が開放状態となり易い状態であり、本例では、ST)中に内部大当り中となり、特定遊技の終了後に大当り報知がなされてから特定入球口2500に遊技球を通過させた場合の動作内容について示したタイミングチャートであり、主となる遊技性(本実施形態のポイント)について特に図示したものである。他方、同図下段は、特定遊技中に内部大当り中となり、特定遊技の終了前(大当り報知なし)に特定入球口に遊技球を通過させた場合の動作内容(補足説明)について示したタイミングチャートである。
まず、同図上段について説明すると、通常遊技状態(非確率変動遊技状態であり且つ非時間短縮遊技状態)である状況下においては、第1主遊技側の図柄変動(第1主遊技始動口2210への入球)が主として発生することとなる。このような状況下、図中1のタイミングにおいて、第1主遊技側の当否抽選にて当選し、当り図柄「5A」が停止表示されたことを契機として、条件装置が作動し、遊技者への大当り報知が実行されると共に、特定入球口への入球が有効となる。ここで、条件装置とは、特別遊技を開始するための権利付与に係る俗称であり、大当り図柄が停止表示された際に「条件装置が作動」となる。(尚、本例では、特別遊技が終了した際に「条件装置が非作動」となるよう構成されているが、特別遊技が開始された際に「条件装置が非作動」となるよう構成してもよい)。
次に、図中2のタイミングにおいて、特定入球口への入球が検出されたことを契機として8Rの特別遊技が実行されると共に、特定入球口が無効となり、遊技者への大当り報知も終了する{尚、特定入球口が有効になるタイミングに多少のタイムラグを設けておくことが好適である(条件装置作動後にて演出や遊技説明を実行する期間を確保することを趣旨とする)}。次に、図中3のタイミングにおいて、特別遊技の終了を契機として、特定遊技(本例では、回数制限付きの確率変動遊技状態であり且つ時間短縮遊技状態、いわゆるSTであるが、確率変動遊技状態には移行しないよう構成してもよい)が開始されることとなる。ここで、特定遊技(本例では、ST)状態である状況下においては、第2主遊技側の図柄変動(第2主遊技始動口2110への入球)が主として発生することとなる。次に、図中4のタイミングにおいて、特定遊技中に第2主遊技側の当否抽選にて当選し、当り図柄「1B」が停止表示されたことを契機として、条件装置が作動すると共に、特定入球口への入球が有効となる。一方、特定遊技中であることに起因して、遊技者への大当り報知は実行されないこととなる。また、条件装置が作動して内部大当り中となるため、以降、特別遊技の開始時までの間、当否結果は「ハズレ」又は「小当り」となる。
次に、図中5のタイミングで、第2主遊技側で小当り図柄(KB)が停止したことを契機として、小当り遊技(第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220が、本例では0.6秒間開放される)が実行される。ここで、本実施形態においては、確率変動遊技中においても小当りが発生するよう構成されているため、特定遊技(本例では、ST)中に発生する小当りによって、持ち球を少しずつ増やしながら遊技できることとなっている(即ち、遊技者にとっては、ST150回転の間にて小当りを頻発させつつ、ST150回転の終了後にて最終的な大当り発生有無の結果報知を受ける、との遊技性となる)。
次に、図中6のタイミングで、特定遊技(ST150回)が終了したことを契機として、遊技者への大当り報知が実行される。ここで、遊技者は、特定遊技中に内部大当り状態になっていたことを知ることとなり、特定入球口のある、遊技盤の右側へと遊技球を打ち出すこととなる。次に、図中7のタイミングにおいて、特定入球口への入球が検出されたことを契機として、4Rの特別遊技が実行されると共に、特定入球口が無効となり、遊技者への大当り報知も終了することとなる。
一方、同図下段は、内部大当り状態であって、大当り報知がなされていない特定遊技中に、特定入球口へ遊技球を通過させた場合における動作内容である。以下、補足的に説明すると、まず、図中3のタイミングにおいて、特別遊技の終了を契機として特定遊技が開始される。次に、図中4のタイミングにおいて、特定遊技中に第2主遊技側の当否抽選にて当選し、当り図柄「1B」が停止表示されたことを契機として、条件装置が作動すると共に、特定入球口への入球が有効となる。一方、特定遊技中であることに起因して、遊技者への大当り報知は実行されないこととなる。
次に、図中aのタイミングにおいて、特定入球口への入球が検出されたことを契機として、4Rの特別遊技が実行されると共に、特定入球口が無効となり、図柄変動も強制停止されることとなる。ここで、遊技者への大当り報知が実行されていない状況での特定入球口への入球は、例えば、比較的期待度の高い演出(例えば、スーパーリーチ)により、遊技者が内部大当りを予想して特定入球口への入球を試した場合や、偶然により遊技球が特定入球口に入球した場合等に発生することが考えられる{逆に、このような特性を利用して、特定の変動パターンや演出が実行されたことを契機として、特定入球口への入球指示(大当りが発生していることを確定的に報知してもよいし、大当りが発生しているか否かを示唆してもよい)を行うよう構成してもよい}。
以上のように構成することで、本実施形態(第1実施形態)によれば、主遊技図柄が当り図柄にて停止表示された後、特定入球口(本例では、特定入球口2500)への遊技球の入球が検出されたことを契機として特別遊技に移行するよう構成されている遊技機において、大当り図柄が停止した後、特定入球口2500への入球が検出されるまでの内部大当り中である期間、「大当り」の発生しない当否抽選結果にて主遊技図柄を変動させ、更に、特定遊技(特に、第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄の図柄変動回数が所定回数に到達するまで、補助遊技側の電動役物2112が開放状態となり易い状態であり、本例では、ST)である場合には、特定遊技(本例では、ST)終了時まで、遊技者に対して内部大当り中である旨を報知しないことにより、特定遊技(本例では、ST)の最後まで結果(内部大当り中であるか否か)を秘密にすることで遊技の興趣性を向上させることができることとなる。また、期待度の高い演出の後に、特定入球口への遊技球の入球を試してみる(内部大当り中であれば特別遊技開始)という新たな遊技性を創出できることとなる。また、特定遊技(本例では、ST)の最後まで変動を実行することができるため、近年、増加傾向にあるいわゆる、高速消化(時間短縮遊技中の図柄変動時間が特に短くなる)の機能を更に意味あるものにできると共に、「STの序盤で大当りになると損したように感じる」という遊技者の不満を軽減することも可能となる。尚、内部大当り中は主遊技図柄の当否抽選を行わず、強制的に「ハズレ」となるように構成してもよい。
(第1実施形態からの変更例1)
尚、第1実施形態のように構成した場合、回数制限付きの特定遊技状態(特に、第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄の図柄変動回数が所定回数に到達するまで、補助遊技側の電動役物2112が開放状態となり易い状態)が終了したことを契機として、内部大当り中であったか否かを報知するとの画一された遊技性となるが、当該特定遊技状態中における遊技性のバリエーションを増やすよう構成することも可能である。そこで、このような問題を回避するための構成の一例を、第1実施形態からの変更例1とし、以下、第1実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
まず、図24は、第1実施形態からの変更例1における、図5でのステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。はじめに、第1実施形態からの変更点は、ステップ1506(第1変1)についてであり、その目的は、特定遊技(本例では、ST)中、特定図柄(例えば、5A・5B)で大当りした場合には、内部大当り中である旨を遊技者に対して報知すると共に、特定入球口2500への入球が有効となる一方、特定遊技(本例では、ST)中、特定図柄以外の図柄(例えば、1A・1B・7A・7B)で大当りした場合には、内部大当り中である旨を遊技者に対して報知しないと共に、特定入球口2500への遊技球の入球が有効とならないよう構成することである。即ち、ステップ1504でNoの場合、換言すれば、内部大当り中、且つ時間短縮遊技中である場合、ステップ1506(第1変1)で、条件判定手段1171は、第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b(又は第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b)を参照し、主遊技図柄の停止図柄が特定図柄(本例では、5A・5B)であるか否かを判定する。次に、ステップ1506(第1変1)でYesの場合、ステップ1508に移行して大当り確定表示コマンドをサブメイン制御部2320側に送信するためのコマンド送信用バッファ1301にセットする一方、ステップ1506(第1変2)でNoの場合には、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。
(作用)
以上のように変更することで、特定遊技(本例では、ST)中、特定図柄(本例では、5A・5B)で大当りした場合には、内部大当り中である旨を遊技者に対して報知することが可能となると共に、特定遊技(本例では、ST)中、特定図柄以外(本例では、1A・1B・7A・7B)で大当りした場合には、特定入球口2500の入球検出結果を参照しない(換言すれば、特定入球口2500への入球が無効化される)こととなる。その結果、特定遊技(本例では、ST)中であっても特定図柄(本例では、5A・5B)による大当りが報知されるかもしれないという期待感を遊技者に対して与えることで、特定遊技(本例では、5A・5B)中の遊技が単調になる問題を回避すると共に、特定図柄以外(本例では、1A・1B・7A・7B)の大当りの場合、特定遊技(本例では、ST)終了時まで特定入球口2500が有効にならないことで、特定遊技(本例では、ST)中に大当りしたか否かの結果を最後まで遊技者に対して秘密にするという新たな遊技性を担保することができることとなるのである。
尚、本例では、大当り時に内部大当り中である旨を遊技者に対して報知し、特定入球口(本例では、特定入球口2500)への入球が有効になる図柄(本例では、特定図柄5A・5B)と、大当り時に内部大当り中である旨を遊技者に対して報知せず、特定入球口への入球も特定遊技(本例では、ST)終了時まで有効とならない図柄(本例では、大当り図柄1A・1B・7A・7B)との図柄の組合せを例示したが、あくまで一例であり、これには限定されない。このような図柄の他にも、例えば、大当り時に内部大当り中である旨は遊技者に対して報知しないが、特定入球口への入球が有効になる図柄等を設けてもよい(但し、大当り時に内部大当り中である旨を遊技者に対して即時報知しない場合であっても、大当りとなっている場合にはST150回転終了前には報知する)。
(第2実施形態)
しかしながら、第1実施形態(変更例を含む)のように構成した場合、特定遊技中の演出の意味が希薄になり、単調な遊技となってしまう恐れがある。このような状況下、内部大当り中である可能性を示唆することで、更なる遊技の興趣性を創出することができる。そこで、このような構成の一例を、第2実施形態として、以下、第1実施形態との相違点についてのみ詳述する。
まず、図25は、第2実施形態における、図9でのステップ1400(1)、(2)のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。はじめに、第1実施形態からの相違点は、ステップ2100(第2)及びステップ1425(第2)〜1429(第2)についてであり、その目的は、主遊技図柄が停止表示された後から所定期間が経過するまでは、新たな主遊技図柄の図柄変動が開始されないよう制御することである。即ち、ステップ1410−3の実行後(主遊技図柄の当否結果・停止図柄・変動態様の決定後)、ステップ2100(第2)で、変動固定制御手段1139は、後述する変動固定時間決定処理を実行する。また、ステップ1424の実行後(主遊技図柄の変動時間終了後)、ステップ1425(第2)で、変動固定制御手段1139は、後述する変動固定時間決定制御処理でセットされた変動固定時間にて、変動固定時間タイマ1139aを始動する(タイマ値がカウントダウンされることとなる)。次に、ステップ1426(第2)で、変動固定制御手段1139は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリア内にある、変動固定中フラグをオンにする。次に、ステップ1428(第2)で、変動固定制御手段1139は、変動固定時間タイマ1139aを参照し、変動固定時間が終了したか否かを判定する。ステップ1428(第2)でYesの場合、ステップ1429(第2)で、変動固定制御手段1139は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリア内にある、変動固定中フラグをオフにし、ステップ1430以降の処理を実行する。他方、ステップ1428(第2)でNoの場合、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。また、ステップ1419でNoの場合、ステップ1427(第2)で、変動固定制御手段1139は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリアを参照し、変動固定中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1427(第2)でYesの場合、ステップ1428(第2)に移行する。他方、ステップ1427(第2)でNoの場合、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図26は、第2実施形態における、図25でのステップ2000のサブルーチンに係る、変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。はじめに、第1実施形態との相違点は、ステップ2005(第2)についてであり、その目的は、変動固定中フラグがオンの場合(変動固定時間中である場合)、図柄の変動が開始しないよう構成することである。即ち、ステップ2002でYesの場合(内部大当り中である場合)、又はステップ2004でYesの場合(内部大当り中でなく、特別遊技の実行中でもない場合)、ステップ2005(第2)で、図柄変動開始条件充足判定手段1138は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリアを参照し、変動固定中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2005(第2)でYesの場合、ステップ2006に移行する。他方、ステップ2005(第2)でNoの場合、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図27は、第2実施形態における、図25でのステップ2100のサブルーチンに係る、変動固定制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2104で、変動固定制御手段1139は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b又は第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192bを参照し、停止予定図柄が内部大当りの契機となる大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ2104でYesの場合、ステップ2106で、変動固定制御手段1139は、当該内部大当りの契機となる図柄に基づき、所定回数Aをセット(例えば、大当り図柄1A・1Bの場合は所定回数A=5回、大当り図柄5A・5Bの場合は所定回数A=8回、大当り図柄7A・7Bの場合は所定回数A=12回、を遊技状態一時記憶手段1190に一時記憶)し、ステップ2108に移行する。他方、ステップ2104でNoの場合にも、ステップ2108に移行する。ここで、所定回数Aとは、変動固定時間として、後述する短時間(例えば、0.5秒)より長い中時間(例えば、5秒)が選択され易い状態が継続する変動回数である。
次に、ステップ2108で、変動固定制御手段1139は、変動固定回数カウンタ1139bと、遊技状態一時記憶手段1190に一時記憶された所定回数Aと、を参照し、変動固定回数カウンタ値が所定回数A未満であるか否かを判定する。ステップ2108でYesの場合、ステップ2110で、変動固定制御手段1139は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリアを参照し、内部大当り中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ2110でYesの場合、ステップ2112で、変動固定制御手段1139は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b又は第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192bを参照し、停止予定図柄に基づいて変動固定時間を決定する{例えば、ハズレ図柄F1の場合は変動固定時間を短時間(本例では、0.5秒)、ハズレ図柄F2の場合は変動固定時間を中時間(本例では、5秒)とし、ハズレ図柄F1とF2との選択される割合は19:1とする}と共に、変動固定時間タイマ1139aにセットし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
他方、ステップ2110でNoの場合、ステップ2120で、変動固定制御手段1139は、変動固定回数カウンタ1139bのカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ2122で、変動固定制御手段1139は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b又は第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192bを参照し、停止予定図柄に基づいて変動固定時間を決定する{例えば、ハズレ図柄F1の場合は変動固定時間を短時間(本例では、0.5秒)、ハズレ図柄F3の場合は変動固定時間を中時間(本例では、5秒)とし、ハズレ図柄F1とF3との選択される割合は3:1とする}と共に、変動固定時間タイマ1139aにセットし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
また、ステップ2108でNoの場合、ステップ2130で、変動固定制御手段1139は、変動固定回数カウンタ1139bのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2132で、変動固定制御手段1139は、変動固定時間を長時間(例えば、10秒)に決定すると共に、変動固定時間タイマ1139aにセットし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
(作用)
以上のように構成することで、内部大当り中となったことを契機として、所定回数Aの変動の間、内部大当り中でない場合と比較して、変動固定時間として中時間(例えば、5秒)が選択され易い状況となる。その結果、変動固定時間が中時間(本例では、5秒)である変動が頻発した場合には、遊技者に対して内部大当り中である可能性を示唆することとなり、所定回数Aの変動後、遊技者に対して内部大当り中である旨を報知することとなる長時間(例えば、10秒)の変動固定時間が選択されることとなる。また、内部大当り中でない状態においても、変動固定時間が中時間(本例では、5秒)である変動が発生し、遊技者に内部大当り中である可能性を感じさせることができるのである。尚、所定回数A及び変動固定時間の設定方法には特に限定されず、双方を大当り図柄に基づき一義的に決定するよう構成してもよい。より具体的には、例えば、パターン1:「1A、1B」大当り図柄の場合には「所定回数A」=「5回」且つ「変動固定時間」=「3秒」、「5A、5B」大当り図柄の場合には「所定回数A」=「8回」且つ「変動固定時間」=「3秒」、「7A、7B」大当り図柄の場合には「所定回数A」=「12回」且つ「変動固定時間」=「3秒」として設定する、或いは、パターン2:「1A、1B」大当り図柄の場合には「所定回数A」=「5回」且つ「変動固定時間」=(1〜4回目の図柄変動時「0.5秒」、5回目の図柄変動時「5秒」)、「5A、5B」大当り図柄の場合には「所定回数A」=「8回」且つ「変動固定時間」=(1〜7回目の図柄変動時「0.5秒」、8回目の図柄変動時「10秒」)、「7A、7B」大当り図柄の場合には「所定回数A」=「12回」且つ「変動固定時間」=(1〜11回目の図柄変動時「0.5秒」、12回目の図柄変動時「20秒」)、とすることを例示することができる。また、特定のハズレ図柄が停止表示されたことを契機として、変動固定時間が選択される割合を変更する(例えば、変動固定時間決定用のテーブルを異ならせる)よう構成してもよく、更には、内部大当り状態中(条件装置作動中)であって特定のハズレ図柄が停止表示された後は、所定回数(例えば、4回)連続して所定の変動固定時間(例えば、本例でいう中時間「5秒」)が選択されるよう構成してもよい(中時間となる変動固定時間が所定回数連続すれば内部大当りであることが確定する遊技性となる)。
次に、図28は、第2実施形態における図18でのステップ5800のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである、はじめに、第1実施形態との相違点は、ステップ6100(第2)についてであり、その目的は、後述する変動固定中演出実行制御処理を実行し、主遊技図柄の変動固定時間中において、当該変動固定時間に応じた変動固定中の演出(以下、変動固定中演出と呼ぶことがある)を表示し得るよう構成することである。即ち、ステップ5830でYesの場合(主遊技図柄が停止した場合)、ステップ6100(第2)で、装飾図柄表示制御手段2322は、後述する変動固定中演出実行制御処理を実行する。
次に、図29は、第2実施形態における図28でのステップ6100のサブルーチンに係る、変動固定中演出実行制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6102で、装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主遊技図柄の変動固定時間を確認する。次に、ステップ6104で、装図表示内容決定手段2322aは、当該確認した主遊技図柄の変動固定時間が短時間(本例では、0.5秒)でないか否かを判定する。ステップ6104でYesの場合、ステップ6106で、装図表示内容決定手段2322aは、当該確認した主遊技図柄の変動固定時間が中時間(本例では、5秒)であるか否かを判定する。ステップ6106でYesの場合、ステップ6108で、装図表示内容決定手段2322aは、装飾図柄の変動固定中演出を、内部大当り中である可能性を示唆する5秒間の変動固定中演出(例えば、変動固定時間開始から1秒経過時から「ショートフリーズ発生!大当り期待度UP!」とのメッセージを4秒間表示)に決定し、ステップ6112に移行する。他方、ステップ6106でNoの場合、ステップ6110で、装図表示内容決定手段2322aは、装図の変動固定中演出を、内部大当り中である旨を報知する10秒間の変動固定中演出(例えば、変動固定時間開始から1秒経過時から「ショートフリーズ発生!大当り期待度UP!」とのメッセージを5秒間表示し、変動固定時間開始から6秒経過時から「ロングフリーズ発生!大当り確定!」とのメッセージを4秒間表示)に決定し、ステップ6112に移行する。このように構成することで、変動固定時間が5秒を超えた場合には大当りであることが遊技者に判別され得ることとなり、変動固定時間が中時間(本例では、5秒)の場合にも、5秒間の変動固定時間が終了するまで大当りへの期待感を遊技者に与えることが可能となる。
次に、ステップ6112で、装図表示内容決定手段2322aは、前述の処理にて決定した演出の、変動固定中演出表示コマンドをセットする。次に、ステップ6114で、装図表示内容決定手段2322aは、10秒間の変動固定中演出(内部大当り報知演出)が終了したか否かを判定する。ステップ6114でYesの場合、ステップ6116で、装図表示内容決定手段2322aは、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある、大当り報知フラグをオンにし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、ステップ6104でNoの場合、ステップ6114に移行し、ステップ6114でNoの場合、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。
次に、図30は、第2実施形態における、図18でのステップ6000のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。はじめに、第1実施形態との相違点は、ステップ6020(第2)及びステップ6024(第2)についてであり、その目的は、大当り報知フラグがオンの場合に、大当り確定表示を実行するよう構成することである。即ち、ステップ6002でYesの場合(特別遊技中でない場合)、ステップ6020(第2)で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリアを参照し、大当り報知フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6020(第2)でYesの場合、ステップ6022に移行し、大当り確定表示を行う一方、Noの場合、大当り確定表示を行わず、ステップ6004に移行する。また、ステップ6006の実行後(メイン側から特別遊技開始表示指示コマンドを受信した場合)、ステップ6024(第2)で、演出表示制御手段2320は、演出一般情報一時記憶手段2324のフラグエリア内にある、大当り報知フラグをオフにする。
(作用)
次に、図31を参照しながら、本実施形態における作用について説明する。はじめに、同図は第2実施形態に係る遊技機の動作内容について示したタイミングチャートであり、主となる遊技性(第2実施形態のポイント)について特に図示したものである。
まず、図中1のタイミングにおいて、第1主遊技側の当否抽選にて当選し、大当り図柄「5A」が停止表示されたことを契機として、条件装置が作動し、特定入球口2500への入球が有効となるが、このタイミングでは遊技者への大当り報知は実行されない。
次に、図中2のタイミングにおいて、主遊技図柄「F3」が変動固定時間を中時間(本例では、5秒)として変動固定されたことに起因して、変動固定回数カウンタ値が「0回」から「1回」に加算される。以降、図中3のタイミングまでの8回(大当り図柄が5Aであることに起因している)の変動の間、変動固定毎に変動固定回数カウンタ値がインクリメントされる。尚、この間は、ハズレ図柄「F1」{変動固定時間=短時間(本例では、0.5秒)}と、ハズレ図柄「F3」{変動固定時間=中時間(本例では、5秒)}とが3:1の割合で選択されることとなる(条件装置非作動時=非内部大当り中の場合、変動固定時間として短時間(本例では、0.5秒)と中時間(本例では、5秒)の選択される割合は19:1)。
次に、図中3のタイミングにおいて、主遊技図柄が変動固定されたことに起因して、変動固定回数カウンタ値が「8回」となる。次に図中4のタイミングにおいて、変動固定回数カウンタ値が「8回」{大当り図柄(5A)に係る内部大当り中における、変動固定回数の上限値}であることに起因して、変動固定時間が長時間(本例では、10秒)となることが予定されている状況下にて、新たな主遊技図柄の図柄変動が開始される。次に、図中5のタイミングにおいて、遊技者への大当り報知が実行される(実際に遊技者が内部大当り中であることが判別可能となるのは5秒後以降である)と共に、変動固定カウンタ値が「0回」にリセットされる。次に、図中6のタイミングにおいて、特定入球口2500への入球が検出されたことを契機として、8Rの特別遊技が開始されると共に、特定入球口が無効となり、遊技者への大当り報知も終了することとなる。尚、前述したように、所定回数A及び変動固定時間を大当り図柄に基づき一義的に決定するよう構成して場合には、図中2〜3のタイミングにて停止表示された図柄に拘わらず、変動固定時間が一義的に決定されることとなる(例えば、パターン1:「1A、1B」大当り図柄の場合には「所定回数A」=「5回」且つ「変動固定時間」=「3秒」、とした場合、5回分の図柄変動が終了するまでは、停止表示された図柄に拘わらず変動固定時間が「3秒」となる)。
以上のように構成することで、第2実施形態によれば、主遊技図柄が大当り図柄にて停止表示された後、特定入球口(例えば、特定入球口2500)への遊技球の入球が検出されたことを契機として特別遊技に移行するよう構成されている遊技機において、大当り図柄が停止した時点では内部大当り中である旨を遊技者に対して報知せず、その後、特定入球口2500への入球が検出されるまでの内部大当り中である期間、「大当り」の発生しない当否抽選結果にて主遊技図柄を変動させ、更に、内部大当り中は、非内部大当り中には選択され難い変動固定時間(中時間=5秒)が、所定回数(例えば、8回)の変動の間、通常時と比較して選択され易くなることで、変動固定時間が中時間(本例では、5秒)である変動が頻発した場合、遊技者に対して内部大当りの可能性を示唆することができると共に、所定回数(本例では、8回)の変動後、長時間(例えば、10秒)の変動固定時間が選択され、遊技者に対して内部大当り中である旨を報知することとなる一方、非内部大当り中にも変動固定時間が中時間(本例では、5秒)である変動が発生し、遊技者に内部大当り中である可能性を感じさせ得るのである。その結果、変動固定時間が中時間(本例では、5秒)である変動が発生し、その頻度が高いほど内部大当り中である期待度が高くなるため、遊技者は変動固定時間の長短によって内部大当りへの期待度を予測して楽しむことができるため、遊技の興趣性が向上することとなる。尚、前述したように、内部大当り中における変動固定時間は停止表示された図柄に依存せずに決定するよう構成することが可能であるため、内部大当り中であるか否かを変動固定時間の長短のみによって推測可能な遊技性とすることが可能であることを補足しておく。
また、変動固定時間は抽選によって決定されるため、内部大当り中であっても変動固定時間が中時間(本例では、5秒)である変動による内部大当り示唆が発生(又は頻発)しない場合も起こり得る。そのような場合、突発的に、変動固定時間が長時間(10秒)である変動による内部大当り報知が発生するため、遊技が単調になることを回避する効果を奏することとなる。尚、内部大当りの契機となる大当り図柄に係る変動において、変動時間が短い(期待度の低い演出である)変動態様が選択され易いよう構成することで、当該効果をより好適に発揮できることとなる。
尚、本例では、内部大当り中であり、主遊技図柄の変動中及び変動固定中に特定入球口2500への入球が検出された場合、当該主遊技図柄の変動及び変動固定が強制停止され、特別遊技に移行するよう構成されているが、これには限定されず、図柄の変動中及び変動固定中は、特定入球口2500への入球が無効となるよう構成してもよい。
(第2実施形態からの変更例1)
ところで、これまで述べてきた、主遊技図柄が当り図柄にて停止表示された後、特定入球口(本例では、特定入球口2500)への遊技球の入球が検出されたことを契機として特別遊技に移行するよう構成されている遊技機において、特定入球口を複数設け、入球が検出された特定入球口に応じて、遊技の内容を決定する遊技機が存在する。また、そのような構成の遊技機は特殊な遊技性であるため、内部大当り後に、その遊技性を遊技者に対して説明する時間を設けている場合がある。しかし、連続して大当りが発生している場合、遊技者は何度も遊技性の説明をされ、煩わしさを感じてしまうという問題があった。そこで、このような問題を解消するための構成の一例を、第2実施形態からの変更例1とし、以下、第2実施形態からの変更点についてのみ詳述する。
まず、図32は、第2実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機の前面図である。はじめに、第2実施形態からの変更点は、図中の点線囲み部についてであり、その目的は、第1特定入球口2531及び第2特定入球口2532(特定入球口2500の機能を果たす複数の入球口)を設けると共に、遊技球誘導部材120cの変位態様によって、複数の入球口のいずれか(本例では、第1特定入球口2531及び第2特定入球口2532)に入球する割合を変更可能とすることである。具体的構成としては、遊技領域120に対して着脱可能に構成(例えば、螺子2451によって遊技領域120に固定)された平板形状を成すベース部材2550と、第1特定入球口2531及び第2特定入球口2532と、遊技球誘導部材2552と、を合成樹脂等の素材によって同一部材として一体成型した入球口ユニット2500bを一例として挙げることができる。ここで、第1特定入球口2531と第2特定入球口2532とは左右水平方向(遊技者側から視認)に隣接して配されており、当該隣接配置された領域の左右両側に遊技球誘導部材2552が配されている(本例では、第2特定入球口2532の左側に遊技球誘導部材2552a、第1特定入球口2531の右側に遊技球誘導部材2552bが配されている)。そして、第1特定入球口2531と第2特定入球口2532との略当接位置の直上には、変位制御(駆動制御)が可能である遊技球誘導部材120cが配されている。尚、第1特定入球口入球検出装置2531a及び第2特定入球口入球検出装置2532aは、入球口ユニット2500bとは別部材として設けるよう構成してもよい。
また、遊技球誘導部材120cは、下端(遊技者視点)を回転軸として変位制御可能に構成{例えば、当該回転軸が駆動源(ステッピングモータ等)と連結されており、駆動源が駆動されることで回転運動を行うよう構成}されている。そして、遊技球誘導部材120cは、遊技球を一方の入球口へ誘導可能(又は容易)とし他方の入球口へ誘導不能(又は困難)とする第一位置、及び、遊技球を一方の入球口へ誘導不能(又は困難)とし他方の入球口へ誘導可能(又は容易)とする第二位置に少なくとも変位するよう構成されている。より具体的には、第一位置とは、図示するように、回転軸を中心に遊技者視点で左側に傾倒している位置であって、当該位置においては第1特定入球口2531に誘導可能となり第2特定入球口2532に誘導不能となるよう構成することを例示することができる。また、第二位置とは、図示するように、回転軸を中心に遊技者視点で右側に傾倒している位置であって、当該位置においては第1特定入球口2531に誘導不能となり第2特定入球口2532に誘導可能となるよう構成することを例示することができる。このように構成することで、遊技球誘導部材120cに到達するために通過する入口は一つ(本例では、遊技球誘導部材120cの上部に配置された釘配列によって当該入口を実現しているが、他の部材によって当該入口を構成することは容易である)となり、当該入口を通過した後、遊技球誘導部材120cによって、特定入球口2500の機能を果たす複数の入球口のいずれかに誘導されることとなる(本例に示されるように、いわゆる右打ちを行うことで、遊技球が高確率で当該入口を通過するよう構成することが可能である)。尚、本例では、遊技球誘導部材2552a(又は遊技球誘導部材2552b)と遊技球誘導部材120cとの間隙から遊技球が入球口ユニット2500b外へ排出され得る(換言すれば、特定入球口2500の機能を果たす複数の入球口のいずれにも入球せずに排出され得る)よう構成されているが、これには限定されず、当該間隙が生じない(換言すれば、特定入球口2500の機能を果たす複数の入球口のいずれかに必ず入球する)よう構成してもよい。また、遊技球誘導部材120cを変位制御させる期間及びその方法については特に限定されないが、以下の説明においては、遊技機への電源投入に起因して、遊技機の稼働中において所定間隔(例えば、5秒)毎に、第一位置から第二位置又は第二位置から第一位置へ変位制御を繰り返しているものとする。また、遊技球誘導部材120cの位置検出方法についても特に限定されないが、以下の説明においては、遊技球誘導部材120cが第一位置にて静止しているか、又は、第二位置にて静止しているかを検出可能に構成(例えば、遊技球誘導部材120cの静止位置や傾倒角度を検出可能なセンサを備えるよう構成)されているものとする。
次に、図33は、第2実施形態からの変更例1における、図25でのステップ2100のサブルーチンに係る、変動固定時間決定処理のフローチャートである。はじめに、第2実施形態からの変更点は、ステップ2131(第2変1)、ステップ2132−1(第2変1)及びステップ2132−2(第2変1)についてであり、その目的は、初当り時(ある遊技者が遊技している状況下、当該ある遊技者にとっての初回の大当りであると推測される場合)には遊技性に関して詳しい説明を行う時間を設ける一方、特定遊技中の大当り時(ある遊技者が遊技している状況下、当該ある遊技者にとっての初回以降の大当りであると推測される場合)には簡易な説明の時間しか設けないよう構成することである。即ち、ステップ2130の実行後、ステップ2131(第2変1)で、変動固定制御手段1139は、遊技状態一時記憶手段1190を参照し、現在の遊技状態が特定遊技中であるか否かを判定する(例えば、主遊技時短フラグがオンであるか否かで判定する)。ステップ2131(第2変1)でYesの場合、換言すれば、初当りでない場合、ステップ2132−1(第2変1)で、変動固定制御手段1139は、変動固定時間として簡易説明時間(遊技方法の簡易的な説明を行うための時間であり、例えば、2秒の変動固定時間)を変動固定時間タイマ1139aにセットし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。他方、ステップ2131(第2変1)でNoの場合、換言すれば、初当りの場合、ステップ2132−2(第2変1)で、変動固定制御手段1139は、変動固定時間として詳細説明時間(遊技方法の詳細な説明を行うための時間であり、例えば、10秒の変動固定時間)を変動固定時間タイマ1139aにセットし、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、本例では、ステップ2108を経由してから(内部大当り中である状況下で、所定回数分の図柄変動実行後において)本変更点に係る処理を実行するよう構成されているが、これには限定されず、内部大当りの契機となる図柄が停止表示された後に本変更点に係る処理を実行するよう構成してもよい(初当り時は時間短縮遊技中ではないため、遊技者に損失を与えることを回避するためには、即時大当り報知とすることが望ましいためである)。
次に、図34は、第2実施形態からの変更例1における、図5でのステップ1500のサブルーチンに係る、変動固定時間決定処理のフローチャートである。はじめに、第2実施形態からの変更点は、ステップ1510−1(第2変1)、ステップ1511−1(第2変1)、ステップ1510−2(第2変1)及びステップ1511−2(第2変1)についてであり、その目的は、第1特定入球口2531と、第2特定入球口2532とのいずれの入球口への入球が検出されたかにより、特別遊技のラウンド数を可変にし得るよう構成することである。即ち、ステップ1510−1(第2変1)で、条件判定手段1171は、第1特定入球口入球検出装置2531aから新たな第1特定入球口入球情報を受信したか否か、換言すれば、第1特定入球口2531に遊技球が入球したか否かを判定する。ステップ1510−1(第2変1)でYesの場合、ステップ1511−1(第2変1)で、条件判定手段1171は、特別遊技のラウンド数として10Rをセットし、ステップ1520に移行する。
他方、ステップ1510−1(第2変1)でNoの場合、ステップ1510−2(第2変1)で、条件判定手段1171は、第2特定入球口入球検出装置2532aから新たな第2特定入球口入球情報を受信したか否か、換言すれば、第2特定入球口2532に遊技球が入球したか否かを判定する。ステップ1510−2(第2変1)でYesの場合、ステップ1511−2(第2変1)で、条件判定手段1171は、特別遊技のラウンド数として16R又は4Rをセットし、ステップ1520に移行する。他方、ステップ1510−2(第2変1)でNoの場合、次の処理(ステップ1600の特別遊技制御処理)に移行する。ここで、ラウンド数の決定方法は、例えば、第2特定入球口2532への入球時に乱数を取得し、当該乱数による抽選により、ラウンド数を16Rと4Rとから決定してもよいが、各ラウンド数が選択される割合は1:1となるよう構成することが望ましい。また、このような構成の場合、遊技球が入球した入球口(第1特定入球口2531と第2特定入球口2532と)によってラウンド数の振り分けが実行されるという遊技性を、遊技者に説明する必要がある。
次に、図35は、第2実施形態からの変更例1における、図29でのステップ6100のサブルーチンに係る、変動固定中演出実行制御処理のフローチャートである。はじめに、第2実施形態からの変更点は、ステップ6108(第2変1)及びステップ6110(第2変1)についてであり、その目的は、メイン側でセットされた変動固定時間に基づいて、簡易な遊技説明を行う変動固定中演出(例えば、2秒)と、詳細な遊技説明を行う変動固定中演出(例えば、10秒)とのいずれの演出を実行するかを決定し得るよう構成することである。即ち、ステップ6106でYesの場合、ステップ6108(第2変1)で、装図表示内容決定手段2322aは、変動固定中演出を、簡易な説明を行う変動固定中演出(本例では、2秒)に決定し、ステップ6112に移行する。他方、ステップ6106でNoの場合、ステップ6110(第2変1)で、装図表示内容決定手段2322aは、変動固定中演出を、詳細な遊技説明を行う変動固定中演出(本例では、10秒)に決定し、ステップ6112に移行する。また、ステップ6114(第2変1)で、装図表示内容決定手段2232aは、情報送受信制御手段2400が受信した情報を参照し、前述の処理で決定した2秒又は10秒の変動固定中演出が終了したか否かを判定する。ステップ6114でYesの場合には、大当り報知が実行されることとなる。
ここで、各演出について説明すると、詳細な遊技説明を行う変動固定中演出(本例では、10秒)は、例えば、「盤面右上にあるゲートには可動部があり、遊技球を左右に振り分けます。ゲートの左側に入れば16Ror4R!ゲートの右側に入れば10R!」との表示及び音声による案内を実行する。また、簡易な遊技説明を行う変動固定中演出(本例では、2秒)は、例えば、入球口ユニット2500b周辺の拡大図及び左右の入球口におけるラウンド数を2秒間表示する。
(作用)
以上のように変更することで、第2実施形態からの変更例1に係る遊技機において、遊技状態(例えば、主遊技時短フラグがオンであるか否か)に基づいて変動固定時間を変化させ、当該変動固定時間中に遊技性の説明を行うことができる。また、初当り時(ある遊技者が遊技している状況下、当該ある遊技者にとっての初回の大当りであると推測される場合)には、遊技者が遊技性を理解していない可能性があるため、遊技性について詳しく説明する時間を設けると共に、特定遊技(例えば、ST)中の大当り(ある遊技者が遊技している状況下、当該ある遊技者にとっての初回以降の大当りであると推測される場合)の場合には、既に初当りによる詳しい説明を受けているため、簡単な説明の時間しか設けなくともよい。その結果、「いつも長い説明が行われる」「いつも説明が短すぎてわからない」といった遊技者の不満を解消できることとなり、大当りが連続した場合の遊技進行スピードを上げることができ、遊技の興趣性を向上できることとなるのである。
(第3実施形態)
また、大当り図柄の停止後、内部大当り中となり、特定入球口(例えば、特定入球口2500)への遊技球の入球を契機として特別遊技が開始される遊技機において、大当り直後には内部大当り中である旨を遊技者に対して報知しない場合、第2実施形態とは異なる方法によっても、更なる遊技の興趣性を創出することができる。そこで、このような構成の一例を、第3実施形態として、以下、第1実施形態との相違点についてのみ詳述する。
まず、図36は、第3実施形態における、図9でのステップ1400(1)、(2)のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。はじめに、第1実施形態との相違点は、ステップ1409(第3)、ステップ1413(第3)、ステップ1414(第3)、及びステップ1440(第3)〜ステップ1448(第3)についてであり、その目的は、内部大当り中において、非内部大当り中とは主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率を異ならせることである。更に、本例では、限定頻度状態{限定頻度状態とは、主遊技図柄が特定ハズレ図柄(例えば、G)が停止した場合、以降、所定回数(例えば、4回)の変動の間(限定頻度中)、非限定頻度中とは主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が異なる状態である}を利用し、内部大当り中と同様の変動態様が発生し得るよう構成することで、内部大当り中である期待感を煽る演出を実行可能に構成することである。即ち、ステップ1408でNoの場合であって、ステップ1411にて主遊技図柄当否抽選の実行後、ステップ1413(第3)で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し(特に、主遊技テーブル3S)、内部大当り中に係る、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定し、ステップ1410−2に移行する。
次に、ステップ1408でYesの場合、換言すれば、内部大当り中でない場合、ステップ1409(第3)で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリアを参照し、限定頻度フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1409(第3)でYesの場合、ステップ1410−1に移行する一方、ステップ1409(第3)でNoの場合、ステップ1414(第3)で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)を参照し(特に、主遊技テーブル3S)、限定頻度中に係る、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定し、ステップ1410−2に移行する。
ここで、図37の主遊技テーブル3Sは、第1主遊技内容決定用抽選テーブル1141a(第2主遊技内容決定用抽選テーブル1142a)の一例である。本例に示されるように、第3実施形態においては、内部大当り中、変動時間が15秒である変動態様(AS・BS)が選択されると共に、限定頻度中の場合にも、変動時間が15秒である変動態様(AG・BG)が選択されるよう構成されている。尚、当選確率や変動時間等はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。
フローチャートの説明に戻ると。また、ステップ1424の実行後、ステップ1440(第3)で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリアを参照し、限定頻度フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1440(第3)でYesの場合、ステップ1442(第3)で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、第1主遊技図柄情報一時記憶手段1191b(第2主遊技図柄情報一時記憶手段1192b)を参照し、停止図柄が特定ハズレ図柄(本例では、G)であるか否かを判定する。ステップ1442(第3)でYesの場合、ステップ1444(第3)で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリア内にある、限定頻度フラグをオンにし、ステップ1430に移行する。
他方、ステップ1440(第3)でNoの場合、ステップ1446(第3)で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190を参照し、限定頻度フラグがオンになってから所定回数(本例では、4回)の図柄変動が終了したか否かを判定する。ステップ1446(第3)でYesの場合、ステップ1448(第3)で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリア内にある、限定頻度フラグをオフにし、ステップ1430に移行する。他方、ステップ1446(第3)でNoの場合にも、ステップ1430に移行する。
次に、図38は、第3実施形態における、図18でのステップ5700のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。はじめに、第1実施形態との相違点は、ステップ5710(第3)〜ステップ5722(第3)についてであり、その目的は、内部大当り中専用の演出及び、限定頻度中専用の演出を実行可能に構成することである。即ち、ステップ5704の実行後、ステップ5710(第3)で装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主遊技図柄の変動態様が特定態様(AS、BS)でないか否か、換言すれば、内部大当り中でないか否かを判定する。ステップ5710(第3)でYesの場合、ステップ5712(第3)で、装図表示内容決定手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主遊技図柄の変動態様が限定頻度中(AG、BG)でないか否かを判定する。ステップ5712(第3)でYesの場合、ステップ5706に移行する。
他方、ステップ5710(第3)でNoの場合、又はステップ5712(第3)でNoの場合、換言すれば、内部大当り中又は限定頻度中である場合、ステップ5714(第3)で、装図表示内容決定手段2322aは、特別遊技示唆回数カウンタ2322eのカウンタ値に1加算(インクリメント)する。次に、ステップ5716(第3)で、装図表示内容決定手段2322aは、特別遊技示唆回数カウンタ2322eを参照し、当該カウンタ値が所定回数(本例では、4回)未満であるか否かを判定する。ステップ5716(第3)でYesの場合、ステップ5718(第3)で、当該変動に係る変動態様を、内部大当り中である可能性を示唆する変動態様(例えば、主人公が敵キャラクタと対決し、勝利すれば大当りである内容)に決定し、ステップ5706に移行する。
また、ステップ5716(第3)でNoの場合、ステップ5720(第3)で、装図表示内容決定手段2322aは、当該変動に係る変動態様を、当否結果を遊技者に報知する変動態様(例えば、内部大当りに係る変動であれば勝利、限定頻度に係る変動であれば敗北)に決定する。次に、ステップ5722(第3)で、装図表示内容決定手段2322aは、特別遊技示唆回数カウンタ2322eのカウンタ値をリセット(ゼロクリア)し、ステップ5706に移行する。
(作用)
以上のように構成することで、第3実施形態によれば、大当り図柄が停止した時点では内部大当り中である旨を遊技者に対して報知せず、その後、特定入球口2500への入球が検出されるまでの内部大当り中である期間、「大当り」の発生しない当否抽選結果にて主遊技図柄を変動させ、更に、内部大当り中は通常時とは異なる変動態様(変動時間)のテーブルを参照することで、所定回数(本例では、4回)の変動に渡り、内部大当り中専用の演出を実行することができることとなる。また、本例では、限定頻度中は、4回の変動に渡る内部大当り中専用の演出と、3回目の変動までは同様の演出を行うよう構成されており、通常時(非内部大当り中)にも、特定ハズレ図柄(G)が停止したことに起因して限定頻度中となるため、内部大当り中である期待感を煽る演出を実行し得るよう構成されている。また、限定頻度に係る変動中に内部大当りとなった場合にも、4回に渡る演出の途中までは同様の演出が実行されているため、スムーズに内部大当り中専用の演出に切り替えることが可能である。尚、内部大当り中に、普段は発生し難い演出や、内部大当り中(又は内部大当り中且つ大当り報知後)にしか発生しないプレミア演出を実行し得るよう構成してもよい。
(第4実施形態)
また、大当り図柄の停止後、内部大当り状態となり、特定入球口(例えば、特定入球口2500)への遊技球の入球を契機として特別遊技が開始される遊技機において、第1主遊技側の図柄と第2主遊技側の図柄とで、遊技者の利益率が異なる場合(特に、第1主遊技側での大当りでは利益率が低い場合)、特別遊技終了後において、第1主遊技図柄の保留が残存している場合、遊技者にとって利益率の低い第1主遊技図柄での大当りが発生してしまう可能性がある。そこで、このような問題を解決するための構成の一例を、第4実施形態として、以下、第1実施形態との相違点についてのみ詳述する。
まず、図39は、第4実施形態における、図5でのステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。はじめに、第1実施形態との相違点は、ステップ1401(第4)についてであり、その目的は、後述する処理にて内部大当り中に、保留を「大当り」の発生しない当否抽選結果にて変動させて消化する際、第1主遊技側の保留のみを消化し得る(第2主遊技側の保留は消化しない)ように構成することである{但し、これには限定されず、少なくとも第1主遊技側の保留を消化し得るよう構成してもよい(第2主遊技側の保留を消化し得るよう構成してもよい)}。即ち、ステップ1401(第4)で、保留制御手段1130は、遊技状態一時記憶手段1190のフラグエリアを参照し、内部大当り中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1401(第4)でYesの場合、ステップ1402に移行する一方、Noの場合には、ステップ1400(1)に移行し、第1主遊技図柄表示処理を実行する。
次に、図40は、第4実施形態における、図39でのステップ1400(1)、(2)のサブルーチンに係る、第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。はじめに、第1実施形態との相違点は、ステップ1413(第4)についてであり、その目的は、内部大当り中に「大当り」の発生しない当否抽選結果にて主遊技図柄を変動させる際の変動時間が短時間(本例では、0.5秒)となるように構成することである。即ち、ステップ1411の実行後、ステップ1413(第4)で、第1主遊技内容決定手段1141(第2主遊技内容決定手段1142)は、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を短時間(本例では、0.5秒)に決定し、ステップ1410−2に移行する。
(作用)
以上のように構成することで、第4実施形態によれば、主遊技図柄が当り図柄にて停止表示された後、特定入球口への遊技球の入球が検出されたことを契機として特別遊技に移行するよう構成されている遊技機において、大当り図柄が停止した後、特定入球口2500への入球が検出されるまでの内部大当り中である期間、遊技者にとって利益率の低い第1主遊技側の保留を「大当り」の発生しない当否抽選結果にて変動(消化)させることができることとなる。その結果、特別遊技後の特定遊技において、利益率の低い第1主遊技図柄で大当りしてしまう可能性を低減できることとなるのである(特に、第2主遊技側での確変突入率が高い玉確タイプ等では効果が大きい)。尚、本例では、内部大当り中に速やかに第1主遊技側の保留を消化するために、内部大当り中には主遊技図柄の変動時間を短時間(本例では、0.5秒)とするように構成されていることを補足しておく。
(第4実施形態からの変更例1)
しかしながら、第4実施形態のように構成した場合、第1主遊技側の保留が自動的に消化されてしまうため、遊技者の意図に反して第1主遊技図柄の保留が消化されてしまう場合がある。そこで、このような問題を解消するための構成の一例を、第4実施形態からの変更例1とし、以下、変更点についてのみ詳述する。
まず、図41は、第4実施形態からの変更例1における、図40でのステップ2000のサブルーチンに係る、変動開始条件充足判定処理のフローチャートである。はじめに、第4実施形態からの変更点は、ステップ2020(第4変1)及びステップ2022(第4変1)についてであり、その目的は、保留消化の実行可否を遊技者の意思に基づき決定するよう構成することである。即ち、ステップ2002でYesの場合(内部大当り中の場合)、ステップ2020(第4変1)で、条件判定手段1171は、所定操作(メイン入力ボタンMB押下)によって第1主遊技側の保留を消化できる旨を遊技者に報知する(例えば、サブメイン制御部を介して画像又は音声等にて報知)。次に、ステップ2022(第4変1)で、条件判定手段1171は、メイン入力ボタンMBからの入力を確認し、新たに所定操作(メイン入力ボタンMB押下)が行われたか否かを判定する。ステップ2022(第4変1)でYesの場合、ステップ2006に移行する。他方、ステップ2022(第4変1)でNoの場合、本サブルーチンの呼び出し元に復帰する。尚、当該所定操作に係る報知実行可否に関しては、第1主遊技側の保留先読み(事前判定)実行可否と連動させるよう構成してもよい。より具体的には、例えば、第1主遊技側の保留先読みを実行し、大当りとなる保留が存在していることが判明している場合、保留消化時において第1主遊技側での大当りが発生する旨は報知するものの大当りの種類(遊技者にとって有利となる大当りか不利となる大当りかに係る種類であり、例えば、通常大当り又は確率変動大当りの種類、或いは、最大ラウンド数の大小の種類等)までは報知せずに、第1主遊技側の保留を消化させるか否か(無抽選で保留消化させるか否か)を遊技者に選択させるような遊技性を実現することも可能である。
(作用)
以上のように変更することで、第4実施形態からの変更例1によれば、主遊技図柄が当り図柄にて停止表示された後、特定入球口(例えば、特定入球口2500)への遊技球の入球が検出されたことを契機として特別遊技に移行するよう構成されている遊技機において、大当り図柄が停止した後、特定入球口2500への入球が検出されるまでの内部大当り中である期間、メイン入力ボタンMBの押下が検出された場合にのみ、遊技者にとって利益率の低い第1主遊技側の保留を「大当り」の発生しない当否抽選結果にて変動(消化)させることができることとなる。その結果、特別遊技の終了後において、遊技者にとって利益率の低い第1主遊技図柄で大当りしてしまう可能性を低減できるという、第4実施形態の効果を発揮し得る状況下、図柄変動に対する遊技者の任意性を担保することができると共に、遊技者にとって不利益な第1主遊技側の保留を自分で消去しているという実感を遊技者に与えることで、遊技の興趣性を向上させることができることとなるのである。尚、本例では、メイン入力ボタンMBの押下によって保留1個を消化できるよう構成したが、これには限定されず、例えば、内部大当り中に第1主遊技側の保留を消化するか否かを、遊技者が予め設定できるよう構成してもよい。また、第4実施形態及び第4実施形態からの変更例1において、大当りデモ時間(大当り開始デモ時間・大当り終了デモ時間)や特別遊技のラウンド間に、「大当り」の発生しない当否抽選結果にて主遊技図柄を変動(消化)し得るよう構成してもよい。
(まとめ)
以上、主遊技図柄が当り図柄にて停止表示された後、特定入球口(例えば、特定入球口2500)への遊技球の入球が検出されたことを契機として特別遊技に移行するよう構成されている遊技機であって、特に、大当り図柄が停止した後、特定入球口2500への入球が検出されるまでの内部大当り中である期間、主遊技図柄を「大当り」の発生しない当否抽選結果にて変動させることができる遊技機について、第1実施形態〜第4実施形態からの変更例1の実施例を挙げて説明した。しかし、これらの実施例はあくまで一例であり、これには限定されない。例えば、本例では、特別遊技後に回数制限付き確率変動遊技状態となるいわゆるSTタイプの遊技機について説明したが、これには限定されず、通常の確変タイプ(次回の大当りまで、確率変動遊技状態が継続するタイプ)、玉確タイプ(大入賞口内に設けられた特定領域に遊技球が入球することにより、特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行することが確定するタイプ)等の遊技機であってもよい{特に、第4実施形態(変更例を含む)、但し、この場合には確率変動の有無は主遊技図柄の種類に対応づけされることとなる(通常の確変タイプ:図柄の種類で確率変動の有無を決定、玉確タイプ:図柄による大入賞口の開放パターンによって特定領域への入球可否が決定される)}。また、本例では、主制御装置1000側から、大当り確定表示コマンドを送信することによって、サブメイン制御部2320側で大当りの報知タイミングを判断するよう構成しているが、例えば、サブメイン制御部2320側で独自に大当りの報知タイミングを判断し得るよう構成してもよい。また、本例では、図柄変動及び変動固定時間の終了後に、内部大当り中フラグをオンにするよう構成しているが、例えば、主遊技図柄の当否抽選を行った直後に、抽選結果を参照し、抽選結果が内部大当りの契機となる大当り図柄の場合は、内部大当り中フラグをオンにするよう構成してもよい。その場合、内部大当りの契機となる図柄変動においても、内部大当り中フラグがオンになるため、各実施例における内部大当り中の演出等が適用できることとなる(例えば、内部大当りの契機となる図柄変動においても、変動固定時間を変化させたり、非内部大当り中とは異なる変動パターンテーブルを参照することができる)。また、主遊技図柄の当否抽選によって、内部大当りの契機となる大当り図柄が選択された場合、当該大当り図柄に基づいて、変動時間や変動固定時間を決定し得るよう構成してもよい(例えば、内部大当りの契機となる図柄変動においても、変動固定時間を変化させたり、非内部大当り中とは異なる変動パターンテーブルを参照することができることとなる)。また、小当り時に(又は小当たりを契機として)、変動固定時間や変動パターンが変化するよう構成してもよい。また、内部大当り中に、小当たりを契機として、内部大当り中である旨を遊技者に対して報知したり、または、特定入球口(本例では、特定入球口2500)への入球が有効となるよう構成してもよい。また、内部大当りの契機となる図柄変動時における演出としては、ハズレを報知する演出を一旦実行しておき、当該演出実行後(当該図柄変動後)においては、いわゆる潜伏演出のような演出手法(例えば、内部大当りの発生を示唆する演出モードへ移行する手法等)を採用してもよい。更には、遊技球のIN/OUTが電気的に記録されるタイプの遊技機(いわゆる封入式)を想定した場合、遊技者の手持ち遊技球数をカウントアップ・カウントダウンして演出表示装置上に表示するよう構成してもよい。更には、本実施形態においては、特定遊技状態(特に、確率変動遊技状態)の終了制御処理を、「所定回数分の図柄変動終了時(ステップ1460)」又は「特別遊技への移行権利行使時(ステップ1522)」のタイミングで実行するよう構成されているが、これには限定されず、「条件装置の作動時(ステップ1432)」や「大当り当選直後(例えば、ステップ1410−1直後)」等のタイミングで実行するよう構成してもよい。
1000 主制御装置、1100 遊技制御手段
1110 入球判定手段、1111 第1主遊技始動口入球判定手段
1112 第2主遊技始動口入球判定手段、1113 補助遊技入球口入球判定手段
1115 特定入球口入球判定手段、1120 乱数取得判定実行手段
1121 第1主遊技乱数取得判定実行手段、1122 第2主遊技乱数取得判定実行手段
1123 補助遊技乱数取得判定実行手段、1130 保留制御手段
1131 第1主遊技図柄保留手段、1131a 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段
1132 第2主遊技図柄保留手段、1132a 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段
1133 補助遊技図柄保留手段、1133a 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段
1135 当否抽選手段、1135a 特別遊技移行決定手段
1135b 当否抽選用テーブル、1135b−1 第1主遊技用当否抽選テーブル
1135b−3 第2主遊技用当否抽選テーブル、1138 図柄変動開始条件充足判定手段
1139 変動固定制御手段、1139a 変動固定時間タイマ
1139b 変動固定回数カウンタ、1140 図柄内容決定手段
1141 第1主遊技内容決定手段、1141a 第1主遊技内容決定用抽選テーブル
1142 第2主遊技内容決定手段、1142a 第2主遊技内容決定用抽選テーブル
1143 補助遊技内容決定手段、1143a 補助遊技内容決定用抽選テーブル
1150 表示制御手段、1151 第1主遊技図柄制御手段
1151a 第1主遊技図柄変動時間管理手段、1151a−1 第1主遊技図柄変動管理用タイマ
1152 第2主遊技図柄制御手段、1152a 第2主遊技図柄変動時間管理手段
1152a−1 第2主遊技図柄変動管理用タイマ、1154 主遊技図柄保留解除制御手段
1153 補助遊技図柄制御手段、1153a 補助遊技図柄変動時間管理手段
1153a−1 補助遊技図柄変動管理用タイマ、1160 電動役物開閉制御手段
1161 電動役物開閉条件判定手段、1162 開放タイマ
1170 特別遊技制御手段、1171 条件判定手段
1172 特別遊技内容決定手段、1172a 特別遊技内容参照テーブル
1173 特別遊技実行手段、1174 特別遊技時間管理手段
1174a 特別遊技用タイマ、1180 特定遊技制御手段
1181 特定遊技終了条件判定手段、1181a 確変回数カウンタ
1181b 時短回数カウンタ、1210 小当り遊技制御手段
1190 遊技状態一時記憶手段、1191 第1主遊技状態一時記憶手段
1191a 第1フラグ一時記憶手段、1191b 第1主遊技図柄情報一時記憶手段
1192 第2主遊技状態一時記憶手段、1192a 第2フラグ一時記憶手段
1192b 第2主遊技図柄情報一時記憶手段、1193 補助遊技状態一時記憶手段
1193a 補助遊技関連情報一時記憶手段、1193b 補助遊技図柄情報一時記憶手段
1194 特別遊技関連情報一時記憶手段、1195 特定遊技関連情報一時記憶手段
1199 内部大当り図柄一時記憶手段、1300 情報送信制御手段
1301 コマンド送信用バッファ、1400 賞球払出決定手段
2000 遊技周辺機器
2210 第1主遊技始動口、2211 第1入球検出装置
2130 第1主遊技図柄表示装置、2131 第1主遊技図柄表示部
2132 第1主遊技図柄保留表示部、2110 第2主遊技始動口
2111 第2入球検出装置、2112 電動役物
2230 第2主遊技図柄表示装置、2231 第2主遊技図柄表示部
2232 第2主遊技図柄保留表示部、2120 第1大入賞口
2121 第1入賞検出装置、2122 第1電動役物
2220 第2大入賞口、2221 第2入賞検出装置
2222 第2電動役物、2500 特定入球口
2500a 特定入球口入球検出装置、2410 補助遊技入球口
2411 入球検出装置、2420 補助遊技図柄表示装置
2421 補助遊技図柄表示部、2422 補助遊技図柄保留表示部
2320 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)、2321 表示情報受信手段
2321a メイン側情報一時記憶手段、2322 装飾図柄表示制御手段
2322a 装図表示内容決定手段、2322a−1 装図変動内容決定用抽選テーブル
2322c 装図表示関連情報一時記憶手段、2322d 装図変動時間管理タイマ
2322e 特別遊技示唆回数カウンタ、2323 装図保留情報表示制御手段
2323a 装図保留情報一時記憶手段、2324 演出一般情報一時記憶手段
2400 情報送受信制御手段、2310 演出表示手段(サブサブ制御基板)
2450 副情報送受信制御手段、2313 画像表示制御手段
2311 装飾図柄表示領域、2312a 第1保留表示部
2312b 第2保留表示部
3000 賞球払出制御装置

Claims (1)

  1. 識別情報を表示可能な識別情報表示部と、
    遊技球が入球可能な始動口と、
    遊技球が入球可能な特定入球口と、
    始動口への入球に基づき乱数を取得する乱数取得手段と、
    識別情報の変動開始条件を充足した場合において、前記乱数に基づき停止識別情報を決定する識別情報表示内容決定手段と、
    識別情報表示内容決定手段による決定内容に基づき、識別情報表示部にて識別情報を変動表示させた後に停止識別情報を停止表示するよう制御する識別情報表示制御手段と、
    識別情報表示制御手段により停止識別情報が停止表示された後、所定期間が経過するまでは前記変動開始条件を充足させないよう制御する識別情報変動表示固定制御手段と、
    識別情報表示制御手段により停止表示された停止識別情報が所定態様である場合には、遊技者にとって有利となる特別遊技状態への移行権利を付与する特別遊技状態移行権利付与手段と、
    特別遊技状態への移行権利が未行使状態である状況下、遊技球が特定入球口に入球するまで特別遊技状態への移行権利を保持すると共に、遊技球が特定入球口に入球した場合には特別遊技状態に移行させる特別遊技状態移行権利行使制御手段と、
    識別情報表示内容決定手段による決定内容が遊技者にとって有利となり得る特定遊技状態と特定遊技状態よりも識別情報表示内容決定手段による決定内容が遊技者にとって不利となり得る非特定遊技状態とを有し、特別遊技状態が終了したことを契機として特定遊技状態及び非特定遊技状態のいずれかへ移行させる特定遊技移行制御手段と
    を備え、
    特定遊技状態である状況下にて特別遊技状態への移行権利が付与された場合と非特定遊技状態である状況下にて特別遊技状態への移行権利が付与された場合とでは、特別遊技状態への移行権利が未行使状態である状況下における前記所定期間が異なり得るよう制御する
    ことを特徴とするぱちんこ遊技機。
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