JP6303430B2 - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

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Description

ぱちんこ遊技機に関する。
従来から、遊技領域内に設けられた特定の領域(例えば、特定の入球口となる、いわゆるVゾーン)に遊技球が入球することによって、通常時には閉鎖状態である可変入賞口(いわゆるアタッカー)が所定条件下で開放状態となる特別遊技状態に移行する遊技機(いわゆる、羽根物タイプの遊技機)が存在する。
また、現在最も普及している従来の第1種ぱちんこ遊技機は、始動口(いわゆるスタートチャッカー)に遊技球が入球したことを契機として乱数が取得され、当該乱数を用いて当否抽選を実行した上、抽選結果が当選である場合には通常時には閉鎖状態である可変入賞口(いわゆるアタッカー)が所定条件下で開放状態となる特別遊技状態に移行する機種であるが、このような従来の第1種ぱちんこ遊技機においても、前記抽選結果が当選となった後に有効となる特定の領域(例えば、特定の入球口となる、いわゆる役物連続作動装置の作動用ゲート)を有し、当該有効となった特定の領域への遊技球の入球を契機として、特別遊技状態へと移行する遊技機も存在する。
特開2002−058818号公報
しかしながら、このような特定の領域への入球を契機として遊技者に特典を付与する遊技機においては、遊技の利便性や興趣性を高めるための更なる工夫が求められているという課題が存在している。
本態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口と、
遊技球が入球可能な特定入球口と、
始動口への入球に基づき、識別情報表示部にて識別情報を変動表示した後に停止識別情報を停止表示するよう制御し、識別情報表示部にて停止識別情報として所定態様が表示された場合には遊技者にとって有利となる特別遊技状態への移行権利を付与し得る特別遊技状態移行権利付与手段と、
特別遊技状態移行権利付与手段により付与された特別遊技状態への移行権利が未行使状態である場合、特定入球口への入球が有効とならない特定入球口デモ時間の経過後において遊技球が特定入球口に入球した場合には特別遊技状態へ移行させる一方、特別遊技状態へ移行させるまでは当該未行使状態である特別遊技状態への移行権利を保持し得る特別遊技状態移行権利行使制御手段と
を備え、
特定入球口を遊技者に視認困難とする遮蔽位置と、特定入球口を遊技者に視認容易とする露出位置とに変位可能な変位部材を制御可能であり、
前記変位部材を前記遮蔽位置から前記露出位置へ駆動させるタイミングは、特別遊技状態への移行権利が付与された後の前記特定入球口デモ時間の経過後のタイミングとなり、
前記変位部材を前記露出位置から前記遮蔽位置へ駆動させるタイミングは、特別遊技状態が終了した後のタイミングとなるよう構成されている
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
<付記>
尚、本態様とは異なる別態様について以下に列記するが、これらには何ら限定されることなく実施することが可能である。
態様に係るぱちんこ遊技機は、
遊技球が入球可能な始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口)と、
遊技球が入球可能な特定入球口(例えば、特定入球口C32)と、
始動口(例えば、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口)への入球に基づき、遊技者にとって有利となる特別遊技状態への移行権利を付与し得る特別遊技状態移行権利付与手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と、
特別遊技状態移行権利付与手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)により付与された特別遊技状態への移行権利が未行使状態である場合、遊技球が特定入球口(例えば、特定入球口C32)に入球した場合には特別遊技状態へ移行させる一方、遊技球が特定入球口(例えば、特定入球口C32)に入球するまでは当該未行使状態である特別遊技状態への移行権利を保持し得る特別遊技状態移行権利行使制御手段(例えば、特別遊技制御手段MP30)と
を備え、
特別遊技状態への移行権利が付与された後においては、特別遊技状態への移行権利が付与される前と比較して、特定入球口(例えば、特定入球口C32)の存在位置が遊技者にとって顕在化するよう制御する
ことを特徴とするぱちんこ遊技機である。
本態様に係るぱちんこ遊技機によれば、特定の領域への入球を契機として遊技者に特典を付与する遊技機において、遊技の利便性や興趣性を高めることが可能になるという効果を奏する。
図1は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の正面図である。 図2は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の背面図である。 図3は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的全体構成図である。 図4は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の機能ブロック図である。 図5は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側でのメインフローチャートである。 図6は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図7は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での電動役物駆動判定処理のフローチャートである。 図8は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図9は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図10は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理のフローチャートである。 図11は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられるテーブル構成図である。 図12は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。 図13は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での第1(第2)主遊技図柄表示処理にて用いられる限定頻度テーブル構成図である。 図14は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図15は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図16は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図17は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での開始デモ時間制御処理のフローチャートである。 図18は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側でのメインフローチャートである。 図20は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での保留情報管理処理のフローチャートである。 図21は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図22は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図23は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図24は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、特別遊技開始時作用図である。 図25は、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、主制御基板側での開始デモ時間制御処理のフローチャートである。 図26は、本実施形態からの変更例1に係るぱちんこ遊技機における、サブメイン制御部側での特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。 図27は、本実施形態からの変更例2に係るぱちんこ遊技機における、特定入球口有効期間の報知態様に係る作用図である。
実施するための形態
はじめに、本明細書における各用語の意義について説明する。「入球」とは、賞球が払い出される入賞のみならず、賞球払い出しの無い「スルーチャッカー」への通過も含む。「特定入球口」とは、遊技球が入球することで、遊技者にとって有利な遊技状態へと移行する機能を発揮するものであるが、当該遊技者にとって有利な遊技状態とは、出玉等の特典が直接的に付与される遊技状態(例えば、いわゆる大当り遊技状態)のみならず、特典が間接的に付与される遊技状態(例えば、いわゆる確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)をも含み得るものである。「特定入球口の存在位置が遊技者にとって顕在化するよう制御する」とは、特定入球口の存在位置が遊技者にとって把握困難(又は把握不能)な状態から把握容易(又は把握可能)な状態へ変異するよう、遊技機の外観を変化させる制御を実行することの全般を指すが、具体的な態様が多岐に亘るため、その構成要素を体系づけて列記しておく(即ち、これら構成要素の如何なる組み合わせであっても、当該用語の範囲内であるし、ここに記載した構成要素以外にも、以下の実施形態において示された事項から、その他構成要素となり得るものを抽出した場合も同じである)。<特定入球口の数>一の特定入球口のみを有する場合、複数の特定入球口を有する場合、を挙げることができる。ここで、複数の特定入球口を有する場合には、当該複数の特定入球口の内のいずれかのみを顕在化するものであってもよく、更には、いずれの特定入球口に遊技球が入球したかに応じて、遊技者にとっての有利度合いが異なるものであってもよい。<顕在化させる部位>特定入球口を構成する部材の全部を顕在化させる場合、特定入球口を構成する部材の一部を顕在化させる場合、を挙げることができる。即ち、一部を顕在化させる場合には、遊技機の外観を変化させる制御の実行有無に拘わらず、予め遊技者にとって把握容易(又は把握可能)な状態となっている部位が存在していることとなる。<顕在化の態様>遊技者にとって視認困難(又は視認不能)な位置から視認容易(又は視認可能)な位置へと、特定入球口自体の配置位置を移動させるよう制御する場合、特定入球口自体の配置位置は固定的であるが、特定入球口の視認性を低下させるための機構を設け、当該視認性を低下させる状態から当該視認性を低下させない状態へと変異するよう制御する場合、特定入球口自体の配置位置は固定的であるが、特定入球口にスポットを当てるための機構を設け、当該スポットを当てない状態から当該スポットを当てる状態へと変異するよう制御する場合、を挙げることができる。尚、視認性を低下させるための機構、或いは、スポットを当てるための機構、についての更なる具体的な態様については、以下の実施形態において後述する。<顕在化させるための制御方法>出玉に係る遊技進行と直結する制御部・制御プログラム(いわゆるメイン制御部・メイン制御プログラム)によって制御する場合、出玉に係る遊技進行と直結しない制御部・制御プログラム(いわゆるサブ制御部・サブ制御プログラム)によって制御する場合、を挙げることができる。<顕在化させるタイミング>遊技者による顕在化に係る操作指示(例えば、いわゆるサブボタン入力)があった場合、特定入球口への入球検出が有効となった場合、特定入球口への入球検出が有効となる予定であることが判明した場合、を挙げることができる。ここで、特定入球口への入球検出が有効となる予定であることが判明した場合とは、大当り図柄が停止表示されることが予定されている際の図柄変動開始時(又は、図柄変動中や図柄変動停止直後)、大当りとなる予定である保留が生起したタイミング(又は、当該保留が生起した後における当該保留より前の消化順となる保留消化時や消化中)等が含まれる。
以下の実施形態は、従来の第1種ぱちんこ遊技機を二つ混在させたような機種(第1種第1種複合機)である。但し、これには何ら限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種、第2種、第3種、一般電役等のぱちんこ遊技機)に応用された場合も範囲内である。尚、本実施形態は、あくまで一例であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。また、上記した実施形態や変更例は、特定のものに対して適用されると限定的に解すべきでなく、どのような組み合わせであってもよい。例えば、ある実施形態についての変更例は、別の実施形態の変更例であると理解すべきであり、また、ある変更例と別の変更例が独立して記載されていたとしても、当該ある変更例と当該別の変更例を組み合わせたものも記載されていると理解すべきである。また、本実施形態では、各種テーブルに関し、抽選テーブルと参照テーブルとが存在するが、これらも限定的ではなく、抽選テーブルを参照テーブルとしたり或いはこの逆としてもよい。更に、以下の実施形態や変更例において示す具体的一例としての数値{例えば、抽選実行時における当選確率、特別遊技時における最大ラウンド数、図柄変動時間、各遊技状態における継続回数、等}は、あくまで一例であり、特に、異なる条件下(例えば、第1主遊技側と第2主遊技側との条件別、確率変動遊技時と非確率変動遊技時との条件別、時間短縮遊技時と非時間短縮遊技時との条件別、等)において示した数値の大小関係や組み合わせは、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。例えば、第1主遊技側と第2主遊技側とで、抽選実行時における当選確率や特別遊技時における最大ラウンド数の期待値における大小関係が、第1主遊技側=第2主遊技側となるよう例示されていたとしても、当該大小関係を第1主遊技側<第2主遊技側とする、或いは、第1主遊技側>第2主遊技側とするといったように適宜変更してもよい(その他の数値、条件下についても同様)。また、例えば、確率変動遊技状態の継続回数として、次回大当りが発生するまで継続するとの趣旨に基づき構成するに際し、継続回数として「65535」をセットするのか(実質的に継続するよう構成する)、或いは、継続回数をセットせずに次回大当りが発生するまで確率変動遊技状態を維持する、といった同一趣旨に基づく実現方法の選択肢においても、以下の実施形態や変更例の趣旨を大きく逸脱しない限りにおいては、適宜変更してもよいものであると理解すべきである。
ここで、各構成要素について説明する前に、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の特徴(概略)を説明する。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図1を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の前面側の基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、ぱちんこ遊技機の遊技機枠は、外枠D12、前枠D14、透明板D16、扉D18、上球皿D20、下球皿D22及び発射ハンドルD44を含む。まず、外枠D12は、ぱちんこ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠D14は、外枠D12の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠D12に開閉可能に取り付けられる。前枠D14は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板D16は、ガラス等により形成され、扉D18により支持される。扉D18は、図示しないヒンジ機構を介して前枠D14に開閉可能に取り付けられる。上球皿D20は、遊技球の貯留、発射レ−ルへの遊技球の送り出し、下球皿D22への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿D22は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿D20と下球皿D22の間にはスピ−カD24が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レールD32と内レールD34とにより区画された遊技領域D30が形成されている。そして、当該遊技領域D30には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1主遊技始動口A10、第2主遊技始動口B10、補助遊技始動口H10、第1大入賞口C10、第2大入賞口C20、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20、演出表示装置SG、補助遊技図柄表示装置H20、センター飾りD38、アウト口D36及び特定入球口隠蔽役物Y10(詳細後述)が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
次に、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1主遊技始動口A10は、第1主遊技始動口入球検出装置A11sを備える。ここで、第1主遊技始動口入球検出装置A11sは、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1主遊技始動口入球情報を生成する。
次に、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2主遊技始動口B10は、第2主遊技始動口入球検出装置B11sと、第2主遊技始動口電動役物B11dと、を備える。ここで、第2主遊技始動口入球検出装置B11sは、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2主遊技始動口入球情報を生成する。次に、第2主遊技始動口電動役物B11dは、第2主遊技始動口B10に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、本実施形態においては、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが離隔して設けられており、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、第1主遊技始動口A10に誘導され易い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され難いよう構成されている。他方、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、第1主遊技始動口A10に誘導され難い一方、第2主遊技始動口B10に誘導され易いよう構成されている。尚、「誘導され易い」及び「誘導され難い」は、例えば、遊技球を右側及び左側にそれぞれ10000球発射した際の、入球数の大小で決定するものとする。
尚、本実施形態では、第2主遊技始動口B10側に電動役物を設けるよう構成したが、これには限定されず、第1主遊技始動口A10側に電動役物を設けるよう構成してもよい。更には、本実施形態では、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とが離隔して配置されているが、これにも限定されず、第1主遊技始動口A10と第2主遊技始動口B10とを重ねるように配置してもよく、その場合には、第1主遊技始動口A10の存在により、第2主遊技始動口B10の上部が塞がれているよう構成してもよい。
次に、本実施形態においては、遊技領域D30の右上側(遊技領域中央を基準)において、遊技球が入球可能な(典型的には、遊技球が通過可能なゲート構成を採る)特定入球口C32を備え、特定入球口C32の内部には、当該入球口への遊技球の入球を検出するためのセンサである特定入球口入球検出装置C32aが設けられている。尚、特定入球口入球検出装置C32aは、大当り図柄の停止表示後には当該特定入球口入球検出装置C32aへの入球を契機として特別遊技を実行可能とすると共に、入球時にその入球を示す補助遊技始動口入球情報(換言すれば、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dを拡開させるための抽選の契機となる情報)を生成するよう構成されている(即ち、後述するように、特定入球口入球検出装置C32aは、特別遊技の実行契機として機能する装置と補助遊技図柄の図柄変動契機として機能する装置とを兼用しているのであるが、これに限定されるわけではなく、少なくとも特別遊技の実行契機として機能する装置であることが趣旨である)。
ここで、本実施形態においては、遊技領域D30の右側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球が、特定入球口C32に誘導され易い一方、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球は、特定入球口C32に誘導され難いよう構成されている{但し、これには限定されず、遊技領域D30の左側(遊技領域中央を基準)を流下する遊技球をも、特定入球口C32に誘導され易いよう構成してもよい}。
次に、第1大入賞口C10は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、縦長方形状を成しアウト口D36の右上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口C10は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置C11sと、第1大入賞口電動役物C11d(及び第1大入賞口ソレノイドC13)と、を備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置C11sは、第1大入賞口C10への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。第1大入賞口電動役物C11dは、第1大入賞口C10に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口C10を可変させる(第1大入賞口ソレノイドC13を励磁して可変させる)。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、縦長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカ−)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第2大入賞口C20は、第1主遊技図柄(特別図柄)又は第2主遊技図柄(特別図柄)が大当り図柄で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口D36の上方に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口C20は、遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入賞検出装置C21sと、第2大入賞口電動役物C21d(及び第2大入賞口ソレノイドC23)と、を備える。ここで、第2大入賞口入賞検出装置C21sは、第2大入賞口C20への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。そして、第2大入賞口C20内に入球した遊技球は、第2大入賞口入賞検出装置C21sよって検出されるよう構成されている。次に、第2大入賞口電動役物C21dは、第2大入賞口C20に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに第2大入賞口C20を可変させる。尚、本実施形態では、大入賞口の態様を、横長方形状を成し遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態とに可変させる態様としているが、これには限定されない。その場合には、例えば、大入賞口内に設けられた棒状部材が遊技者側に突き出した状態である進出状態と遊技者側に対して引っ込んだ状態である退避状態とを採り得る態様(いわゆる、ベロ型アタッカー)としてもよく、大入賞口への入球数を所定数(例えば、10個)とすることを担保したい場合において好適である。
次に、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技(第2主遊技)に対応する第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)に関連した表示等を実行する装置である。具体的構成としては、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)は、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)と、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)とを備える。ここで、第1主遊技図柄保留表示部A21h(第2主遊技図柄保留表示部B21h)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1主遊技(第2主遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない主遊技図柄の変動数)に相当する。尚、第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される{但し、これには限定されず、いずれの主遊技図柄が表示されたのかを遊技者が認識困難となるよう、7セグメントLEDを用いて記号等によって表示することが好適である。また、保留数表示においても、4個のランプから構成されていることには限定されず、最大4個分の保留数を表示可能に構成(例えば、1個のランプから構成されており、保留数1:点灯、保留数2:低速点滅、保留数3:中速点滅、保留数4:高速点滅、するよう構成)されていればよい}。
尚、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本実施形態では、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置SGのような液晶ディスプレーに、第1主遊技図柄(第2主遊技図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置SGは、第1主遊技図柄・第2主遊技図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の表示等を実行する装置である。ここで、具体的構成としては、演出表示装置SGは、装飾図柄の変動表示等を含めて演出が実行される表示領域SG10を備える。ここで、表示領域SG10は、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を表示する装飾図柄表示領域SG11と、を有している。尚、演出表示装置SGは、本実施形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)は、4個のランプから構成され、当該ランプは、主遊技図柄の保留ランプと連動している。
次に、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄に関する表示等を実行する装置である。具体的構成としては、補助遊技図柄表示装置H20は、補助遊技図柄表示部H21gと、補助遊技図柄保留表示部H21hとを備える。ここで、補助遊技図柄保留表示部H21hは、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、補助遊技図柄変動の保留数(実行されていない補助遊技図柄変動の数)に相当する。
次に、センター飾りD38は、演出表示装置SGの周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置SGの保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプD26は、遊技領域D30又は遊技領域D30以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、特定入球口隠蔽役物Y10は、遊技領域D30の右上側(遊技領域中央を基準)の特定入球口C32の手前側(遊技者側)に設けられており、当該特定入球口C32を覆い隠す「隠蔽位置」と、当該特定入球口C32を覆い隠さない(露出させる)「露出位置」とに駆動可能な部材である。そして、通常遊技中(特に、大当り図柄が停止表示される前)においては、当該特定入球口隠蔽役物Y10は「隠蔽位置」にあり、大当り図柄の停止表示がされた後、遊技者に特定入球口C32が視認できるよう、「隠蔽位置」から「露出位置」へと駆動するよう構成されている(尚、本実施形態においては、特別遊技の終了後に「隠蔽位置」へと駆動されるが、この点についてはあくまで一例である)。
次に、図2を参照しながら、ぱちんこ遊技機の背面側における基本構造を説明する。ぱちんこ遊技機は、ぱちんこ遊技機の全体動作を制御し、特に第1主遊技始動口A10(第2主遊技始動口B10)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御基板Mと、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置SG上での各種演出に係る表示制御等を行う演出制御手段(サブメイン制御部)SMと、主に演出表示を実行するサブサブ制御部SSと、賞球タンクKT、賞球レールKR及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンクKTから供給される遊技球を上球皿D20へ払い出す払出ユニットKE10等を備える賞球払出装置(セット基盤)KEと、払出ユニットKE10による払出動作を制御する賞球払出制御基板KHと、上球皿D20の遊技球(貯留球)を遊技領域D30へ1球ずつ発射する発射装置D42と、発射装置D42の発射動作を制御する発射制御基板D40と、ぱちんこ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニットEと、ぱちんこ遊技機の電源をオン・オフするスイッチである電源スイッチEa等が、前枠D14裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の電気的な概略構成を説明する。はじめに、本実施形態に係るぱちんこ遊技機は、前述したように、遊技の進行を制御する主制御基板Mと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて遊技球の払出を制御する賞球払出制御基板KHと、主制御基板Mからの情報(信号、コマンド等)に基づいて装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知等の実行を制御する副制御基板S(本例では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとが一つの基板上に配置されている)と、これらの制御基板を含む遊技機全体に電源を供給する電源供給ユニットEと、を主体として構成されている。ここで、副制御基板Sは、装飾図柄の変動・停止等の演出表示装置SG上での各種演出、スピーカD24からの音響、遊技効果ランプD26の点灯、エラー報知を制御するサブメイン制御部SMと、演出表示装置SG上での装飾図柄の変動表示・停止表示及び保留表示や予告表示等の表示処理を実行するサブサブ制御部SSの2つの制御部とを備えている。尚、主制御基板M、賞球払出制御基板KH、サブメイン制御部SM及びサブサブ制御部SSには、様々な演算処理を行うCPU、CPUの演算処理を規定したプログラムを予め記憶するROM、CPUが取り扱うデータ(遊技中に発生する各種データやROMから読み出されたコンピュータプログラム等)を一時的に記憶するRAMが搭載されている。以下、各基板の概略構成及び各基板・装置間の電気的な接続態様について概説する。
まず、主制御基板Mは、入賞口センサNs{前述した第1主遊技始動口入球検出装置A11s、第2主遊技始動口入球検出装置B11s、補助遊技始動口入球検出装置H11s、第1大入賞口入賞検出装置C11s、第2大入賞口入賞検出装置C21s、一般入賞検出装置(不図示であるが、一般入球口とは、賞球はあるが図柄抽選を行わない入球口である)}、図示略する駆動ソレノイド(前述した、第1大入賞口電動役物ソレノイドC13、第2大入賞口電動役物ソレノイドC23等)、情報表示LED(不図示)等、遊技の進行に必須となる入出力装置と電気的に接続され、各入力装置からの入力信号に基づいて遊技の進行を制御している。更に、主制御基板Mは、賞球払出制御基板KHと、副制御基板S(サブメイン制御部SM・サブサブ制御部SS)とも電気的に接続されており、遊技進行に基づいて、賞球払出等に関する情報(コマンド)を賞球払出制御基板KHに、演出・遊技の進行状態等に関する情報(コマンド)を副制御基板Sにそれぞれ送信可能に構成されている。尚、主制御基板Mは、外部接続端子(不図示)を介してホールコンピュータHC等と接続可能となっており、外部接続端子を介してホールコンピュータHCと配線接続することで、主制御基板Mから外部の装置に対して遊技関連情報を出力できるよう構成されている。
また、本実施形態では、図3の矢印表記の通り、主制御基板Mと賞球払出制御基板KHとは、双方向通信が可能となるよう構成されている一方、主制御基板Mとサブメイン制御部SMとは、主制御基板Mからサブメイン制御部SMへの一方向通信が可能となるよう構成されている(通信方法は、シリアル通信、パラレル通信のいずれを用いてもよい)。尚、制御基板間(制御装置間)の通信については一方向通信でも双方向通信でもよい。
次に、賞球払出制御基板KHは、遊技球の払出を実行する賞球払出装置KEと、遊技者によって操作可能な装置であって遊技球の貸出要求を受付けて賞球払出制御基板KHに伝達する遊技球貸出装置Rとに接続されている。また、図示略するが、本実施形態では、賞球払出制御基板内に、発射装置の制御回路部が併設されており、賞球払出制御基板と発射装置(発射ハンドル・発射モータ・球送り装置等)とも接続されている。尚、本実施形態では、遊技球貸出装置Rを別体として遊技機に隣接する形態を採用しているが、遊技機と一体としてもよく、その場合には、賞球払出制御基板KHにより貸出制御及び電子マネー等貸出用の記録媒体の管理制御等を統括して行ってもよい。
次に、副制御基板Sは、前述したように装飾図柄等を表示する演出表示装置SGと、スピ−カD24と、遊技効果ランプD26と、その他演出用の駆動装置(不図示)と接続されている。本実施形態では、前述の通り、副制御基板S内にサブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを有しており、サブメイン制御部SMによりスピーカD24から出力させる音声の制御、遊技効果(電飾)ランプD26の点灯制御、特定入球口隠蔽役物Y10の駆動制御並びに、演出表示装置上で表示する表示内容の決定制御が行われ、サブサブ制御部SSにより、演出表示装置上の表示制御(実体的な表示制御)が行われるように構成されている。尚、本実施形態では、サブメイン制御部SMとサブサブ制御部SSとを、副制御基板Sにて一体化されるよう構成されているが、これに限定されるわけではない(別基板として構成してもよいが、一体化するよう構成することでスペースメリットや配線等にノイズが混入してしまう事態を低減できるといったメリットが生ずる)。また、両制御部での作業分担についても、例えばサブサブ制御部SSにより音声制御を実行させる(VDPに音声制御回路が一体化されたものを採用する場合に好適)等、適宜変更できる。また、賞球として物理的な賞球を付与せずに電子的な価値を付与してもよい。また、本実施形態においては、特定入球口隠蔽役物Y10の駆動を副制御基板Sにて制御しているが、主制御基板M側で制御し得るよう構成してもよい(遊技の公正性が担保された遊技機であることを証明したい場合、解析容易な主制御基板M側にて当該制御処理を実装した方が有利となる場合がある)。
次に、図4のブロック図を参照しながら、本実施形態に係るぱちんこ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御基板Mは、遊技に係る遊技周辺機器(第1主遊技周辺機器A、第2主遊技周辺機器B、第1・第2主遊技共用周辺機器C、補助遊技周辺機器H)、演出に係るサブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、主制御基板Mからの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出制御基板KHと、情報伝達可能に接続されている。また、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)は、画像演出を実行するサブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、各種遊技効果ランプD26(例えばサイドランプ)やスピーカD24等とも電気的に接続されている。更に、賞球払出制御基板KHは、ステッピングモータやスプロケット等を備えた賞球払出装置KEと電気的に接続されている。尚、主制御基板M、サブメイン制御部SM(副遊技制御手段SM)、サブサブ制御部SS(演出表示手段SS)、賞球払出制御基板KH等は、ハードウエア的にはデ−タやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御基板Mに含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に搭載される形で構成してもよい。例えば、周辺機器(例えば、遊技周辺機器)に含まれるとする各手段を主制御基板Mに搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御基板Mは、遊技用の情報の取得を制御する遊技用情報制御手段MJと、遊技の内容を決定するための遊技内容決定手段MNと、特別遊技や特定遊技等の遊技の進行を司る遊技進行手段MPと、遊技状態等に係る情報を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段MBと、遊技周辺機器側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報{例えば、16R大当り、8R大当り、4R大当り、ハズレ}、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信制御手段MT(及び未送信コマンドを蓄積するコマンド送信用バッファMT10)と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出制御基板KHを制御する賞球払出決定手段MHと、を有している。
ここで、遊技用情報制御手段MJは、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段MJ10と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段MJ20と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段MJ30と、後述する第1主遊技側乱数・第2主遊技側乱数・補助遊技側乱数に基づき、当該遊技に係る内容を決定する遊技内容決定手段MNと、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段MP10と、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開閉決定に直接関連する各種処理を行うための第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20−Bと、通常遊技よりも遊技者に有利な特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段MP30と、第1主遊技及び第2主遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段MP50と、現在及び過去の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、主遊技図柄や補助遊技図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオン・オフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段MBと、を有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段MJ10は、第1主遊技始動口A10に遊技球が入球したか否かを判定する第1主遊技始動口入球判定手段MJ11−Aと、第2主遊技始動口B10に遊技球が入球したか否かを判定する第2主遊技始動口入球判定手段MJ11−Bと、補助遊技始動口H10に遊技球が流入したか否かを判定する補助遊技入球口入球判定手段MJ11−Hと、第1大入賞口C10に遊技球が入球したか否かを判定する、第1大入賞口入球判定手段MJ11−C10と、第2大入賞口C20に遊技球が入球したか否かを判定する、第2大入賞口入球判定手段MJ11−C20と、特定入球口C32に遊技球が入球したか否かを判定する特定入球口入球判定手段MJ11−C30と、を有している。
次に、乱数取得判定実行手段MJ20は、第1主遊技始動口A10への遊技球の入球に基づき第1主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1主遊技図柄決定乱数等)を取得する第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Aと、第2主遊技始動口B10への遊技球の入球に基づき第2主遊技側乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2主遊技図柄決定乱数等)を取得する第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Bと、補助遊技側選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Hと、を有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類(例えば、当選乱数や変動態様決定乱数)により割り振られた「0」〜「65535」や「0」〜「255」といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段MJ30は、保留消化及び変動開始に係る処理を制御する保留消化制御手段MJ31と、第1主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Aに保留するための第1主遊技図柄保留手段MJ32−Aと、第2主遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2主遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Bに保留するための第2主遊技図柄保留手段MJ32−Bと、補助遊技図柄変動許可が下りていない状況で取得した補助遊技側乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hに保留するための補助遊技図柄保留手段MJ32−Hと、を有している。
ここで、保留消化制御手段MJ31は、変動を開始する条件を充足したか否かを判定する変動開始条件充足判定手段MJ31jを有している。
次に、第1主遊技図柄保留手段MJ32−A、第2主遊技図柄保留手段MJ32−B及び補助遊技図柄保留手段MJ32−Hは、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−A、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−B及び補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hを夫々有している。
次に、遊技内容決定手段MNは、特別遊技の当否及び第2主遊技電動役物B11dの開放可否を抽選する当否抽選手段MN10と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄を決定するための図柄内容決定手段MN40と、各乱数に基づき、各図柄の変動態様(変動時間等)を決定するための変動態様決定手段MN50とを、有している。ここで、当否抽選手段MN10は、当否抽選の結果、当りである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当りフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段MN20と、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第1主遊技当否抽選手段MN11−Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う第2主遊技当否抽選手段MN11−Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う補助遊技当否抽選手段MN11−Hとを、有している。ここで、第1主遊技当否抽選手段MN11−A、第2主遊技当否抽選手段MN11−B及び補助遊技当否抽選手段MN11−Hは、第1主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第1主遊技用当否抽選テーブルMN41ta−Aと、第2主遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される第2主遊技用当否抽選テーブルMN41ta−Bと、補助遊技図柄に関しての当否抽選を行う際に参照される補助遊技用当否抽選テーブルMN11ta−Hを夫々有している。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。
次に、図柄内容決定手段MN40は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の停止図柄を決定する第1主遊技内容決定手段MN41−Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の停止図柄を決定する第2主遊技内容決定手段MN41−Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の停止図柄を決定する補助遊技内容決定手段MN41−Hと、を有している。
ここで、第1主遊技図柄決定手段MN41−Aは、第1主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Aを有しており、当該第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技図柄決定手段MN41−Bは、第2主遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Bを有しており、当該第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テ−ブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技変動態様決定手段MN41−Hは、補助遊技図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Hを有しており、当該補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。
次に、変動態様決定手段MN50は、取得した遊技内容決定乱数(第1主遊技乱数)に基づき、第1主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第1主遊技変動態様決定手段MN51−Aと、取得した遊技内容決定乱数(第2主遊技乱数)に基づき、第2主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する第2主遊技変動態様決定手段MN51−Bと、取得した補助遊技図柄当選乱数に基づき補助遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する補助遊技変動態様決定手段MN51−Hと、限定頻度時における主遊技図柄の変動態様(変動時間等)を決定する限定頻度変動態様決定手段MN52と、を有している。
ここで、第1主遊技変動態様決定手段MN51−Aは、第1主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Aを有しており、当該第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Aは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2主遊技変動態様決定手段MN51−Bは、第2主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Bを有しており、当該第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Bは、当否結果・遊技状態に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2主遊技通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2主遊技確率変動遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2主遊技時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。尚、詳細なテーブル構成の一例については後述する。更に、補助遊技変動態様決定手段MN51−Hは、補助遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される補助遊技図柄決定用抽選テーブルMN51ta−Hを有しており、当該補助遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−Hは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→補助遊技通常用抽選テーブル、確率変動遊技及び時間短縮遊技→補助遊技時間短縮用抽選テーブル)。また、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度時における主遊技図柄に係る変動態様を決定する際に参照される限定頻度変動態様決定用抽選テーブルMN52taを有している。
次に、表示制御手段MP10は、第1主遊技図柄表示装置A20の第1主遊技図柄表示部A21g上及び第2主遊技図柄表示装置B20の第2主遊技図柄表示部B21g上で、所定時間第1主遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cと、補助遊技図柄表示装置H20の補助遊技図柄表示部H21g上で、所定時間補助遊技図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う補助遊技図柄制御手段MP11−Hとを有している。
ここで、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、ゼロクリア可能な第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t−C(デクリメントカウンタ)を有している。更に、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、時間を計測可能な補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Hを更に備えている。
次に、第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段MP20−Bは、第2主遊技始動口B10の電動役物B11dを開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21−Bと、第2主遊技始動口B10の電動役物B11dの駆動(開放)時間を計測する第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t−Bとを有している。
次に、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定する条件判定手段MP31と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態となる大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を決定し、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内にセットする特別遊技内容決定手段MP32と、第1大入賞口C10又は第2大入賞口C20を所定条件で開状態にする特別遊技(大当り)を実行するための特別遊技実行手段MP33と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20の開閉時間)を行うための特別遊技時間管理手段MP34と、を有している。ここで、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口電動役物C11dと第2大入賞口電動役物C21dを開閉させる第1・第2大入賞口電動役物開閉制御手段MP33−Cと、第1大入賞口C10と第2大入賞口C20への入賞球を計測する入賞球カウンタMP33cを有している。特別遊技時間管理手段MP34は、ラウンド時間を管理する特別遊技用タイマMP34tと、特別遊技の開始デモ時間を計測する開始デモ時間タイマMP34t2と、特別遊技の移行権利獲得時から特定入球口が有効となるまでの特定入球口デモ時間を計測する特定入球口デモ時間タイマMP34t3と、を更に有している。また、特別遊技内容決定手段MP32は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bにセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブルMP32taを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、特定遊技制御手段MP50は、確率変動遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する確変遊技終了条件判定手段MP51と、時間短縮遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する時短遊技終了条件判定手段MP52と、確率変動遊技中の主遊技図柄の変動回数をカウント可能な限定頻度切替カウンタMP54cと、を有している。ここで、時短遊技終了条件判定手段MP52は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタMP52cと、時短中の主遊技図柄の変動回数をカウント可能な時短中変動回数カウンタMP53cと、を有している。即ち、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、主遊技図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本実施形態においては、時間短縮遊技中には、非時間短縮遊技中と比較して、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、補助遊技図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2主遊技始動口B10の電動役物B11dの開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本実施形態における時間短縮遊技は、第1主遊技図柄の変動回数と第2主遊技図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する(時短回数制限無しの確率変動遊技を除く)。即ち、時短回数は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動(停止)毎に減算されるよう構成されている。尚、上記の確変遊技終了条件判定手段MP51及び時短遊技終了条件判定手段MP52は、例えば、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(いわゆる、転落抽選機能を有するぱちんこ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段MBは、第1主遊技(第1主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)及び第2主遊技(第2主遊技図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cと、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hと、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bと、特定遊技における現在の遊技状態(例えば、時短の残り回数、特定遊技に関する各種フラグのオン・オフ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bと、を有している。
ここで、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cは、現在変動中の第1又は第2主遊技図柄(変動開始条件が成立した第1又は第2主遊技図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hは、現在変動中の補助遊技図柄(変動開始条件が成立した補助遊技図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Hを有している。
次に、遊技周辺機器について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器は、第1主遊技側の周辺機器である第1主遊技周辺機器Aと、第2主遊技側の周辺機器である第2主遊技周辺機器Bと、第1主遊技側と第2主遊技側の共用周辺機器である第1・第2主遊技共用周辺機器Cと、補助遊技に関する補助遊技周辺機器Hと、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SM、サブサブ制御部SS(及び演出表示装置SG)等、を有している。ここで、サブメイン制御部SMにより制御される演出は、第1主遊技図柄及び第2主遊技図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1主遊技周辺機器Aは、特別遊技移行の契機となる第1主遊技始動口A10と、第1主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1主遊技図柄表示装置A20と、を有している。
次に、第2主遊技周辺機器Bは、特別遊技移行の契機となる第2主遊技始動口B10と、第2主遊技図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2主遊技図柄表示装置B20と、を有している。
次に、第1・第2主遊技共用周辺機器Cは、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当り)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口C10と、第2大入賞口C20と、遊技球が入球可能な入球口であって特別遊技への移行権利を行使するための入球口であると共に第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口電動役物B11dの開放の契機となる特定入球口C32とを有している。
また、特定入球口C32は当該特定入球口C32に遊技球が入球したことを検出するための特定入球口入球検出装置C32sを有している。
次に、演出表示制御手段(サブメイン制御部)SMは、主制御基板M側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段SM10と、演出表示に係る演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る演出表示制御手段SM20と、サブサブ制御部SS側との情報送受信を制御する情報送受信制御手段SM40と、を有している。また、演出表示制御手段(サブメイン制御部)SMは、演出表示制御手段(サブメイン制御部)SMからの情報に基づいて駆動する特定入球口隠蔽役物Y10と電気的に接続されている。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段SM10は、主制御基板M側からの第1主遊技及び第2主遊技に関する図柄情報や表示指示情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段SM11bを有している。
次に、演出表示制御手段SM20は、装飾図柄の変動態様や停止図柄の決定処理及び表示制御処理を司る装飾図柄表示制御手段SM21と、装飾図柄の保留個数管理や保留表示処理を司る装図保留情報表示制御手段SM22と、背景画像の決定処理及び表示制御処理を司る背景演出表示制御手段SM23と、予告演出内容の決定処理及び表示制御処理を司る予告演出表示制御手段SM24と、リーチ演出内容の決定処理及び表示制御処理を司るリーチ演出表示制御手段SM25と、特定入球口隠蔽役物Y10を駆動制御する隠蔽役物駆動制御手段SM26と、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段SM21は、主制御基板M側からの情報に基づいて、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する装図表示内容決定手段SM21nと、装飾図柄の図柄変動に係る各種情報(変動態様情報、停止図柄情報、各種フラグ等)を一時記憶するための装図表示関連情報一時記憶手段SM21bと、装飾図柄の変動時間を計時するための装図変動時間管理タイマSM21tと、を有している。ここで、装図表示内容決定手段SM21nは、装飾図柄の停止図柄及び変動態様を決定する際に参照される装図変動内容決定用抽選(参照)テーブルSM21taを更に有している(テーブルの詳細については不図示)。
次に、装図保留情報表示制御手段SM22は、装飾図柄に係る保留に関する情報を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段SM22bを有している。
次に、背景演出表示制御手段SM23は、主制御基板M側からの情報に基づいて、背景演出の表示内容を決定する背景演出表示内容決定手段SM23nと、背景演出表示に係る情報を一時記憶するための背景演出関連情報一時記憶手段SM23bと、を有している。
次に、予告演出表示制御手段SM24は、主制御基板M側からの情報に基づいて、予告演出の表示内容や表示タイミング等を決定する予告演出表示内容決定手段SM24nと、予告演出表示に係る情報を一時記憶するための予告演出関連情報一時記憶手段SM24bと、を有している。
次に、リーチ演出表示制御手段SM25は、主制御基板M側からの情報に基づいて、リーチ演出の表示内容や表示タイミング等を決定するリーチ演出表示内容決定手段SM25nと、リーチ演出表示に係る情報を一時記憶するためのリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25bと、を有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、サブメイン制御部SM側との情報送受信を制御する副情報送受信制御手段SS10と、演出表示装置SG上の表示領域SG10へ画像を表示する画像表示制御手段SS20と、を有している。ここで、画像表示制御手段SS20は、サブメイン制御部SM側から受信したコマンドや各種画像表示に係る情報を一時記憶するための画像表示関連情報一時記憶手段SS21bを更に有している。
また、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、演出表示手段(サブサブ制御部)SSからの情報に基づいて演出に係る画像を表示する演出表示装置SGと電気的に接続されている。ここで、演出表示装置SGは、画像を表示する表示領域SG10を有している。
ここで、表示領域SG10は、装飾図柄を変動表示するための装飾図柄表示領域SG11と、主遊技保留情報を表示する第1保留表示部SG12(及び第2保留表示部SG13)と、を有している。
尚、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20が、主制御基板Mと情報伝達可能に接続されており、残る演出表示手段(サブサブ制御部)SSが、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMと情報伝達可能に接続されている。即ち、第1主遊技図柄表示装置A20、第2主遊技図柄表示装置B20及び補助遊技図柄表示装置H20は、主制御基板Mにより制御され、演出表示手段(サブサブ制御部)SSは、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMにより制御されることを意味する。尚、主制御基板Mと片方向通信(一方向通信)により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図5は、主制御基板Mが行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。遊技機の電源投入後、同図(a)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源投入後、初期設定を行った後(不図示)、ステップ1002で、主制御基板Mは、RAMクリアボタンの入力ポートを確認し、電源供給ユニットEのリセットボタン(RAMクリアボタン)が操作されたか否か、即ち、遊技場の管理者等によって意図的にRAMの内容をクリアさせる操作が行われたか否かを判定する。ステップ1002でYesの場合、ステップ1004で、主制御基板Mは、主制御基板M側のRAM内容(例えば、遊技状態一時記憶手段MB内の情報等)を全てクリアする。次に、ステップ1006で、情報送信制御手段MTは、主制御基板MのRAMをクリアしたことを示すラムクリア情報(コマンド)をサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。他方、ステップ1002でNoの場合は、ステップ1008で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM領域の内容をチェックする(例えば、電断時に記録されたチェックサムとRAM領域に保存されている情報量との比較を行う)。次に、ステップ1010で、主制御基板Mは、当該チェック結果に基づきRAMの内容が正常でないか否か(正確に電断時の情報がRAMにバックアップされていないか否か)を判定する。ステップ1010でYes、即ちRAMにバックアップされていたデータが異常な場合には、ステップ1004の処理(前述したRAMクリア処理)に移行する。他方、ステップ1010でNo、即ちRAMにバックアップされていたデータが正常な場合、ステップ1012で、主制御基板Mは、主制御基板MにおけるRAM内に記憶(バックアップ)されている電断時の各種情報コマンドを取得し、ステップ1014で、取得した各種情報コマンドをサブメイン制御部SM側に送信し(当該タイミングにて送信してもよいし、当該タイミングではコマンドをセットしておき後述する制御コマンド送信処理にて送信するよう構成してもよい)、ステップ1016の処理に移行する。次に、ステップ1016で、主制御基板Mは、同図(b)によって示される主制御基板M側のメイン処理に係る実行定時割り込み(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込みを契機とするが、本例では、当該割り込み周期をTとする)を許可し{その結果、当該実行定時割り込みタイミング到達時には、同図(b)が実行されることとなる}、ステップ1018の処理に移行する。尚、ステップ1018後は、次の定時割り込みタイミングに到達するまで、主制御基板Mは、各種乱数更新処理(例えば、乱数カウンタのインクリメント処理)を繰り返し実行することとなる。
次に、タイマ割り込み処理について説明する。主制御基板Mは、定時割り込みタイミングに到達した場合に発生する割り込み要求に基づいて、同図(b)の処理を実行する。即ち、定時割り込み周期Tの到達時(例えば、約1.5ms毎のハードウエア割り込み)を契機として、ステップ1100で、主制御基板Mは、後述の補助遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御基板Mは、後述の電動役物駆動判定処理を実行する。次に、ステップ1300で、主制御基板Mは、後述の主遊技内容決定乱数取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御基板Mは、後述の主遊技図柄表示処理を実行する。次に、ステップ1550で、主制御基板Mは、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1600で、主制御基板Mは、後述の特別遊技制御処理を実行する。次に、ステップ1910で、主制御基板M(特に賞球払出決定手段MH)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出制御処理(賞球払出装置KEの駆動制御等を賞球払出制御基板KHに実行させ、その結果を管理するための処理等)を実行する。次に、ステップ1920で、主制御基板Mは、外部信号の出力処理(外部端子板、ホールコンピュータH等への情報出力)を実行する。次に、ステップ1930で、主制御基板Mは、制御コマンド送信処理(前述の各処理でセットされたコマンドをサブメイン制御部側に送信する)を実行し、本割り込み処理の実行直前に実行されていた処理に復帰する。
次に、NMI割り込み処理について説明する。前述の通り、主制御基板Mは、リセットICからの電断信号がCPUのNMI端子に入力されるように構成されており、遊技機における電源断時において、同図(c)の処理が実行される。即ち、遊技機の電源断時(本例では、NMI割り込み時)において、ステップ1020で、主制御基板Mは、RAM領域の情報に基づき電断時情報(例えば、チェックサム)をセットする。次に、ステップ1022で、主制御基板Mは、RAM領域への書き込みを禁止すると共に、タイマ割り込み処理を禁止し、電源断待ちループ処理に移行する。
次に、図6は、図5におけるステップ1100のサブルーチンに係る、補助遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、補助遊技始動口入球判定手段MJ11−Hは、特定入球口C32又は補助遊技始動口H10に遊技球が入球(流入、ゲートの場合は通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Hは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、補助遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Hは、補助遊技内容決定乱数(例えば、補助遊技図柄当選乱数)を取得する。次に、ステップ1108で、補助遊技図柄保留手段MJ32−Hは、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(ステップ1200の処理)に移行する。
次に、図7は、図5におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電動役物駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、第2主遊技電動役物開閉制御手段MP20−Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリアを参照して、電動役物開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hを参照して、補助遊技図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、補助遊技図柄保留手段MJ32−Hは、補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hにアクセスし、補助遊技図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、補助遊技図柄決定手段MN41−Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hを参照して補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)を取得すると共に、補助遊技図柄決定用抽選テ−ブルMN41ta−Hを参照し、当該取得した補助遊技側の遊技状態及び当該保留球に基づく補助遊技図柄乱数に基づき停止図柄を決定(例えば、同図右上段に示されるように補助遊技時短フラグがオンである場合には、オフである場合と比して高確率で当選図柄を選択)して補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Hに一時記憶する。次に、ステップ1218で、補助遊技変動態様決定手段MN51−Hは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Cに補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間(例えば、同図右中段に示されるように補助遊技時短フラグがオンの場合には0.3秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には15秒)をセットする。そして、ステップ1220で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、補助遊技図柄保留手段MJ32−Hは、補助遊技図柄に関する当該保留球を1減算した上で補助遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Hに記録されている保留情報を更新すると共に、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Hをスタートした後、補助遊技図柄表示部H21g上で補助遊技図柄の変動表示を開始する。
次に、ステップ1224で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Cを参照して、補助遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Hを参照して補助遊技図柄の停止図柄を取得すると共に、当該取得した補助遊技図柄の停止図柄を補助遊技図柄表示部H21g上で確定表示する。そして、ステップ1228で、補助遊技図柄制御手段MP11−Hは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリア内にある、補助遊技図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段MP21−Bは、当該補助遊技図柄の停止図柄が当り図柄(本例では、D1)であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、第2主遊技電動役物開閉制御手段MP20−Bは、補助遊技側の遊技状態(補助遊技時短フラグのフラグ状態)に基づき、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t−Bに電動役物の開放時間に係る所定時間(例えば、同図右下段に示されるように、補助遊技時短フラグがオンの場合には5秒、補助遊技時短フラグがオフの場合には0.2秒)をセットする。次に、ステップ1234で、第2主遊技電動役物開閉制御手段MP20−Bは、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、第2主遊技電動役物開閉制御手段MP20−Bは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技電動役物B11dを開放する。次に、ステップ1238で、第2主遊技電動役物開閉制御手段MP20−Bは、第2主遊技始動口電動役物開放タイマMP22t−Bを参照して、電動役物の開放時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、第2主遊技電動役物開閉制御手段MP20−Bは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技電動役物B11dを閉鎖すると共に、補助遊技状態一時記憶手段MB10−Hのフラグエリア内にある、電動役物開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ1300の処理)に移行する。
また、本フローチャートでは、便宜上、ステップ1226での停止図柄表示後、すぐに次のステップに移行しているが、これには限定されない。その場合には、500ms程度の停止表示固定時間を経てから次の処理に移行するよう構成してもよい(例えば、停止表示固定中フラグ及びタイマを利用して分岐処理を行うことによりこの処理を達成可能である)。また、本例においては、特に図示していないが、時間短縮遊技状態において、第2主遊技始動口電動役物B11dが開放を継続する時間が一般的な遊技機と比較して長い(5秒間である)ため、第2主遊技始動口B10への入賞に係る賞球数は1個(又は2個)とすることが望ましい(時間短縮遊技状態中の入賞による持ち球の増加を防止するため)。
次に、図8は、図5におけるステップ1300のサブルーチンに係る、主遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1主遊技始動口入球判定手段MJ11−Aは、第1主遊技始動口A10の第1主遊技始動口入球検出装置A11sから第1主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Aは、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Aを参照し、主遊技(特に第1主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Aは、第1主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第1主遊技内容決定乱数として、当否を決定するための当否抽選乱数、当り時の図柄を決定するための図柄抽選乱数、特別図柄の変動パターン(変動時間)を決定するための変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、これら3つの乱数は夫々更新周期・乱数範囲の異なる乱数生成手段から生成され、本タイミングで一連的に取得するようになっている。次に、ステップ1308で、第1主遊技図柄保留手段MJ32−Aは、当該取得した第1主遊技内容決定乱数を第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Aに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1310で、保留制御手段MJ30は、第1主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。
次に、ステップ1312で、第2主遊技始動口入球判定手段MJ11−Bは、第2主遊技始動口B10の第2主遊技始動口入球検出装置B11sから第2主遊技始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Bは、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Bを参照し、主遊技(特に第2主遊技側)に関する保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2主遊技乱数取得判定実行手段MJ21−Bは、第2主遊技内容決定乱数を取得する。なお、本実施例では、第2主遊技内容決定乱数として、第1主遊技内容決定手段と同様に当否抽選乱数、図柄抽選乱数、変動態様抽選乱数の3つの乱数を取得している。ちなみに、第1主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲と第2主遊技内容決定乱数の各乱数の取得範囲(例えば第1主遊技用の当否抽選乱数と第2主遊技用の当否抽選乱数の取得範囲)を同じに設定している。次に、ステップ1318で、第2主遊技図柄保留手段MJ32−Bは、当該取得した第2主遊技内容決定乱数を第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Bに一時記憶(保留)する。次に、ステップ1320で、保留制御手段MJ30は、第2主遊技乱数が取得された旨の情報(保留発生コマンド)を、サブメイン制御部SMへ送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)し、次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合にはステップ1312に移行し、ステップ1312及びステップ1314でNoの場合には次の処理(ステップ1400の処理)に移行する。
尚、本実施形態では、ステップ1310、ステップ1320にてサブメイン制御部SMへ送信する情報として、乱数が取得された旨の情報を送信しているが、当該乱数値の情報や主遊技図柄の保留数を付帯して送信してもよく、これらの情報により乱数が取得された旨の情報として代用することも可能である。
次に、図9は、図5におけるステップ1400のサブルーチンに係る、主遊技図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ1401で、保留消化制御手段MJ31は、第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−Bを参照し、第2主遊技図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ1401でYesの場合、ステップ1400(1)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第1主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。他方、ステップ1401でNoの場合、ステップ1400(2)で、遊技内容決定手段MNは、後述の第2主遊技図柄表示処理を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
このように、本実施形態においては、第2主遊技図柄の保留球が存在する場合には、第1主遊技図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1主遊技図柄の保留の方が先でも)、第2主遊技図柄の保留消化を優先して実行するよう構成されているが、これには限定されない(入賞順序に基づく保留消化や、双方の主遊技図柄を同時並行的に抽選する並列抽選を実行するよう構成してもよい)。
次に、図10は、図9におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1主遊技図柄表示処理(第2主遊技図柄表示処理)のフローチャートである。尚、本処理は、第1主遊技図柄側と第2主遊技図柄とで略同一の処理となるため、第1主遊技図柄側について主に説明し、第2主遊技図柄側の処理については括弧書きとする。まず、ステップ1403で、保留消化制御手段MJ31は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、当該変動開始条件は、特別遊技中(又は条件装置作動中)でない、且つ、主遊技図柄変動中でない、且つ、主遊技図柄の保留が存在することが条件となる。尚、本例では図示していないが、変動固定時間(主遊技図柄の確定表示後、当該確定表示図柄を停止表示する時間)を設ける場合、変動固定時間中には、次変動の変動開始条件を満たさないよう構成してもよい。
ステップ1403でYesの場合、ステップ1405及びステップ1406で、保留消化制御手段MJ31は、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−B)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)を読み出すと共に、第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−A(第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段MJ32b−B)から削除し、当該一時記憶されている残りの情報をシフトする(保留消化処理)。次に、ステップ1410−1で、当否抽選手段MN10は、各遊技状態に対応する第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−B)を参照し、第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、当選抽選乱数)に基づき、主遊技図柄当否抽選を実行する。
ここで、図11(主遊技テーブル1)は、第1主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−A(第2主遊技用当否抽選テーブルMN11ta−B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、確率変動遊技状態時における大当り当選確率は、非確率変動遊技状態時における大当り当選確率よりも高確率となるよう構成されている。尚、当選確率はあくまでも一例であり、これには何ら限定されない。また、本実施形態においては、遊技状態を移行させ得ない当り(いわゆる小当り)については例示していないが、小当りが発生(小当りに当選)するよう構成してもよい。
次に、ステップ1410−2で、第1主遊技図柄決定手段MN41−A(第2主遊技図柄決定手段MN41−B)は、第1主遊技図柄決定用抽選テ−ブルMN41ta−A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、図柄抽選乱数)に基づいて主遊技図柄に関する停止図柄を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに一時記憶する。
ここで、図11(主遊技テーブル2)は、第1主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−A(第2主遊技図柄決定用抽選テーブルMN41ta−B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、大当りに当選した場合、複数の主遊技図柄候補(本例では、「2A・4A・5A・7A」及び「2B・4B・5B・7B」)の内から一つの主遊技図柄が大当り図柄として決定されるよう構成されている。尚、当該主遊技図柄を参照して決定される特別遊技のラウンド数は、2B、4Bが2R、2A、4A、5Aが4R、5B、7A、7Bが16Rとなっている。尚、乱数値や停止図柄の種類についても、あくまで一例であり、これには限定されない{例えば、ハズレ図柄は一種類の図柄であることには限定されず、複数種類の図柄を設けるよう構成してもよく、特定の図柄が停止表示された場合には当該特定の図柄が停止表示される前とは、主遊技図柄の変動態様の種類及び/又は選択率が異なる状態(限定頻度状態)へ移行するよう構成してもよい}。
次に、ステップ1411で、特定遊技制御手段MP50は特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技時短フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1411でYesの場合、ステップ1412で、第1主遊技変動態様決定手段MN51−A(第2主遊技変動態様決定手段MN51−B)は、各遊技状態に対応する第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−B)を参照し、主遊技図柄当否抽選結果及び第1主遊技内容決定乱数(第2主遊技内容決定乱数)(特に、変動態様抽選乱数)に基づいて主遊技図柄の変動態様を決定し、これらを第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに一時記憶して、ステップ1414に移行する。
ここで、図11(主遊技テーブル3)は、第1主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−A(第2主遊技変動態様決定用抽選テーブルMN51ta−B)の一例である。本例に示されるように、本実施形態においては、主遊技図柄の当否抽選結果に基づき、主遊技図柄の変動態様(変動時間)が決定されるよう構成されている。即ち、主遊技図柄の当否抽選結果が当りの場合には相対的に変動時間が長時間となる変動態様が決定され易いよう構成されている。尚、本例はあくまでも一例であり、停止図柄の種類や選択率等には何ら限定されない。また、本実施形態では、説明の便宜上、保留球数に応じて異なるテーブルを有するよう構成しなかったが、保留球数に応じて異なるテーブルを有するように構成してもよいことはいうまでもない。
他方、ステップ1411でNoの場合、ステップ1450で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、後述する限定頻度変動態様決定処理を実行し、ステップ1414に移行する。次に、ステップ1414で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに一時記憶された主遊技図柄に係るコマンド(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)及び現在の遊技状態に係るコマンド(図柄変動表示開始指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1415で、第1・第2主遊技図柄変動時間管理手段1202が、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間を第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマMP11t−Cにセットする。次に、ステップ1416で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上で、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに記憶された変動態様に従い、主遊技図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1417で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオンにし、ステップ1420に移行する。
他方、ステップ1403でNoの場合、ステップ1419で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cのフラグエリアを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1419でYesの場合にはステップ1420に移行し、ステップ1419でNoの場合には次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、ステップ1420で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、主遊技図柄の変動時間に係る所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1420でYesの場合、ステップ1422で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、図柄変動が終了する旨の情報(図柄確定表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理によってサブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1423で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1主遊技図柄表示装置A20(第2主遊技図柄表示装置B20)の第1主遊技図柄表示部A21g(第2主遊技図柄表示部B21g)上での主遊技図柄の変動表示を停止し、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1424で、第1・第2主遊技図柄制御手段MP11−Cは、第1・第2主遊技状態一時記憶手段MB10−Cのフラグエリア内にある、変動中フラグをオフにする。
次に、ステップ1430で、遊技内容決定手段MNは、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cを参照し、当該主遊技図柄の停止図柄が大当り図柄であるか否かを判定する。ステップ1430でYesの場合、ステップ1432で、遊技内容決定手段MNは、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、条件装置作動フラグをオンにする。他方、ステップ1430でNoの場合には、ステップ1432をスキップする。
次に、ステップ1500で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ1420でNoの場合にも、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図12は、図10におけるステップ1450のサブルーチンに係る、限定頻度変動態様決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度切替カウンタMP54cのカウンタ値に1を加算(インクリメント)する。次に、ステップ1456で限定頻度変動態様決定手段MN52は、限定頻度切替カウンタMP54cを参照し、当該カウンタ値が切替値(本例では、50回)以下か否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1458で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定(限定頻度テーブル1を参照して決定)し、次の処理(ステップ1414の処理)に移行する。他方、ステップ1456でNoの場合、ステップ1460で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定(限定頻度テーブル2を参照して決定)し、次の処理(ステップ1414の処理)に移行する。
ここで、図13の左側は限定頻度テーブル1及び限定頻度テーブル2の一例である。本実施形態においては、確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の場合の主遊技図柄の変動態様決定時には、限定頻度切替カウンタ値が50以下の場合には限定頻度テーブル1が参照され、限定頻度切替カウンタ値が50より大きい場合には限定頻度テーブル2が参照されるよう構成されている。ここで、ハズレ時に参照される限定頻度テーブル1の変動時間に対し、ハズレ時に参照される限定頻度テーブル2の変動時間は短くなるよう構成されている。
また、ステップ1452でNoの場合、換言すると、主遊技時短フラグのみオンの場合、ステップ1462で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、時短中変動回数カウンタMP53cのカウンタ値を1加算(インクリメント)する。次に、ステップ1464で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、時短中変動回数カウンタMP53cを参照し、当該カウンタ値が終了煽り値(本例では、10回)でないか否かを判定する。ステップ1464でYesの場合、ステップ1466で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定(限定頻度テーブル3を参照して決定)し、次の処理(ステップ1414の処理)に移行する。他方、ステップ1464でNoの場合、ステップ1468で、限定頻度変動態様決定手段MN52は、主遊技側乱数、当否抽選結果に基づき、主遊技図柄に関する変動態様(変動時間)を決定(限定頻度テーブル4を参照して決定)し、次の処理(ステップ1414の処理)に移行する。尚、本実施形態においては、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の場合には、特別遊技終了後から終了煽り値の回数目の変動時(10変動目)にのみ変動態様決定時に限定頻度テーブル4が参照されると共に時短終了煽り演出が実行されるよう構成されている。
ここで、図13の右側は限定頻度テーブル3及び限定頻度テーブル4の一例である。本実施形態においては、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態の場合の主遊技図柄の変動態様決定時には、時短中変動回数カウンタMP値が終了煽り値(本例では10)でない場合には限定頻度テーブル3が参照され、時短中変動回数カウンタ値が終了煽り値(本例では10)である場合には限定頻度テーブル4が参照されるよう構成されている。ここで、ハズレ時に参照される限定頻度テーブル4の変動時間はハズレ時に参照される限定頻度テーブル3の変動時間に対して相対的に長くなっており、選択される変動態様は時短終了煽り演出を実行するために1種類となっている。
次に、図14は、図10におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリアを参照し、主遊技確変フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1520で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値を参照し、当該カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1520でYesの場合、ステップ1522で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値を1減算する。次に、ステップ1524で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cの値を参照し、当該カウンタ値(残り時短回数)が0であるか否かを判定する。ステップ1524でYesの場合、ステップ1526及びステップ1528で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオフにする。次に、ステップ1530で、特定遊技制御手段MP50は、時短中変動回数カウンタMP53cをクリアし、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。尚、ステップ1502、ステップ1520及びステップ1524でNoの場合にも、次の処理(ステップ1550の処理)に移行する。
次に、図15は、図5におけるステップ1550のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1552で、条件判定手段MP31は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、条件装置作動フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1552でYesの場合、ステップ1553で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1553でYesの場合、ステップ1554で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特定入球口デモ中フラグ(特定入球口C32への入球を有効とするまでの待ち時間を確保するためのフラグ)がオフであるか否かを判定する。ステップ1554でYesの場合、ステップ1556で、特別遊技制御手段MP30は、サブ側への特定入球口入球指示表示コマンドをセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1558で、特別遊技制御手段MP30は、特定入球口デモ時間タイマMP34t3に所定時間(例えば、3秒)をセットしてスタートする。次に、ステップ1560で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特定入球口デモ中フラグをオンにし、ステップ1562に移行する。尚、ステップ1554でNoの場合にも、ステップ1562に移行する。
次に、ステップ1562で、特別遊技制御手段MP30は、特定入球口デモ時間タイマMP34t3を参照し、当該タイマ値が0であるか否か(換言すれば、特定入球口C32への入球を有効とするまでの待ち時間がタイムアップしたか否か)を判定する。ステップ1562でYesの場合、ステップ1564で、特定入球口入球判定手段MJ11−C30は、特定入球口C32への新たな入球があったか否かを判定する。ステップ1564でYesの場合、ステップ1566で、特別遊技制御手段MP30は、サブ側への特定入球口入球済コマンドをセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1568で、特別遊技制御手段MP30は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、特定遊技フラグ(主遊技確変フラグ・主遊技時短フラグ・補助遊技時短フラグ)をオフにする。次に、ステップ1570で、特定遊技制御手段MB30bは、時短回数カウンタMP52cの値をクリアする。次に、ステップ1572で、特別遊技制御手段MP30は、時短中変動回数カウンタMP53cの値をクリアする。次に、ステップ1574で、特別遊技制御手段MP30は、限定頻度切替カウンタMP54cの値をクリアする。次に、ステップ1576で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1578で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特定入球口デモ中フラグをオフにする。次に、ステップ1580で、特別遊技制御手段MP30は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオンにし、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。尚、ステップ1562又はステップ1564でNoの場合も、次の処理(ステップ1600の処理)に移行する。ここで、特別遊技中フラグとは、大当り図柄停止後、特定入球口C32に遊技球が入球してから、予定されている大入賞口の開放が全て終了するまでの間(特別遊技開始デモ時間中も含む)、オン状態となるフラグである。
次に、図16は、図5におけるステップ1600のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602でYesの場合、ステップ1604で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技移行許可フラグをオフにする。次に、ステップ1606で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)に初期値(本例では、1)をセットする。次に、ステップ1608で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、開始デモ時間実行許可フラグ(後述するステップ1700に係る処理の実行を許可するためのフラグ)をオンにし、ステップ1700に移行する。他方、ステップ1602でNoの場合にもステップ1700に移行する。
次に、ステップ1700で、特別遊技実行手段MP33は、後述する開始デモ時間制御処理を実行する。次に、ステップ1611で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1611でYesの場合には、ステップ1612に移行する。尚、ステップ1611でNoの場合には、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、ステップ1612で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、ラウンド継続フラグがオフであるか否か、換言すれば、各ラウンドの開始直前であるか否かを判定する。ステップ1612でYesの場合、即ち、各ラウンドの開始直前である場合、ステップ1613で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、停止中の主遊技図柄は短開放大当り図柄(本例では2B・4B)か否かを判定する。ステップ1613でYesの場合、ステップ1614で、特別遊技実行手段MP33は、短開放に係る開放パターンをセット(第2大入賞口が開放する)し、ステップ1616に移行する。他方、ステップ1613でNoの場合、換言すると、停止中の大当り図柄が長開放に係る大当り図柄であった場合、特別遊技実行手段MP33は、長開放に係る開放パターンをセット(第1大入賞口が開放する)し、ステップ1616に移行する。
次に、ステップ1616で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値をゼロクリアする。次に、ステップ1618で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオンにする。次に、ステップ1620で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2電動役物C21d)を駆動して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を開放し、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)に所定時間(例えば30秒)をセットしてスタートする。次に、ステップ1621で、特別遊技実行手段MP33は、サブ側への大入賞口開放開始コマンドをセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)し、ステップ1622に移行する。他方、ステップ1612でNoの場合、即ち、大入賞口が開放中である場合、ステップ1614〜1621の処理を行うことなく、ステップ1622に移行する。
次に、ステップ1622で、特別遊技実行手段MP33は、現在の特別遊技中に係る遊技状態コマンド(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1624で、特別遊技実行手段MP33は、入賞球カウンタMP33cのカウンタ値を参照し、当該ラウンドで第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)に所定個数(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1624でYesの場合には、ステップ1628に移行する。他方、ステップ1624でNoの場合、ステップ1626で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)を参照して大入賞口開放に係る所定時間(例えば、30秒)が経過したか否かを判定する。ステップ1626でYesの場合にも、ステップ1628に移行する。尚、ステップ1626でNoの場合には、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、ステップ1628で、特別遊技実行手段MP33は、第1大入賞口C10の第1大入賞口電動役物C11d(又は第2大入賞口C20の第2大入賞口電動役物C21d)の駆動を停止して第1大入賞口C10(又は第2大入賞口C20)を閉鎖する。次に、ステップ1630で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技用タイマMP34t(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1632で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、ラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1633で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値に1を加算する。次に、ステップ1634で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bを参照し、最終ラウンドが終了したか否か(例えば、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20b内のラウンド数カウンタ(不図示)のカウンタ値が最大ラウンド数を超過したか否か)を判定する。ステップ1634でYesの場合、ステップ1636で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1638及びステップ1640で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグ及び条件装置作動フラグをオフにする。次に、ステップ1642で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技を終了する旨の情報(特別遊技終了表示指示コマンド)を、サブメイン制御部SM側に送信するためのコマンド送信用バッファMT10にセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。そして、ステップ1800で、特定遊技制御手段MP50は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。尚、ステップ1634でNoの場合にも、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、図17は、図16におけるステップ1700のサブルーチンに係る、開始デモ時間制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1702で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、開始デモ実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1702でYesの場合、ステップ1704で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリアを参照し、開始デモ実行中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1704でYesの場合、ステップ1706で、特別遊技実行手段MP33は、停止図柄は長デモ時間大当り図柄(本例では2B・4B)であるか否かを判定する。ここで、本実施形態においては、第2主遊技側の特別遊技後に非確率変動遊技状態となる大当り図柄が長デモ時間大当り図柄であり、停止図柄が当該長デモ時間大当り図柄である場合には、開始デモ時間中にて特別遊技後に確率変動遊技状態に移行しない旨を報知する演出が実行されることとなる(大入賞口の開放態様は短開放)。
ステップ1706でYesの場合、ステップ1708で、特別遊技実行手段MP33は、開始デモ時間タイマMP34t2に長時間(本例では、10秒)をセットし、ステップ1712に移行する。他方、ステップ1706でNoの場合には、ステップ1710で、特別遊技実行手段MP33は、開始デモ時間タイマMP34t2に短時間(本例では、0.3秒)をセットし、ステップ1712に移行する。次に、ステップ1712で、特別遊技実行手段MP33は、サブ側への決定した開始デモ時間情報に係るコマンドをセット(ステップ1930の制御コマンド送信処理にて、サブメイン制御部SM側に送信される)する。次に、ステップ1714で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、開始デモ実行中フラグをオンにし、ステップ1716に移行する。
次に、ステップ1716で、特別遊技実行手段MP33は、開始デモ時間タイマMP34t2を参照し、当該タイマ値が0であるか否かを判定する。ステップ1716でYesの場合、ステップ1720で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、開始デモ実行中フラグをオフにする。次に、ステップ1722で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、開始デモ時間実行許可フラグをオフにする。次に、ステップ1724で、特別遊技実行手段MP33は、特別遊技関連情報一時記憶手段MB20bのフラグエリア内にある、特別遊技実行フラグをオンにし、次の処理(ステップ1611の処理)に移行する。尚、ステップ1702又はステップ1716でNoの場合にも次の処理(ステップ1611の処理)に移行する。
次に、図18は、図16におけるステップ1800のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1802で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cを参照し、停止図柄が確変大当り図柄(本例では、5A・5B・7A・7B)であるか否かを判定する。ステップ1802でYesの場合、ステップ1804で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技確変フラグをオンにし、ステップ1812に移行する。他方、ステップ1802でNoの場合、ステップ1806で、特定遊技制御手段MP50は、第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段MB11b−Cを参照し、停止図柄が長時短大当り図柄(本例では、4A・4B)であるか否かを判定する。ステップ1806でYesの場合、ステップ1808で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に長回数(本例では、20回)をセットし、ステップ1812に移行する。他方、ステップ1806でNoの場合、換言すると、停止図柄が短時短大当り図柄(本例では、2A・2B)である場合、ステップ1810で、特定遊技制御手段MP50は、時短回数カウンタMP52cのカウンタ値に短回数(本例では、10回)をセットし、ステップ1812に移行する。
次に、ステップ1812及びステップ1814で、特定遊技制御手段MP50は、特定遊技関連情報一時記憶手段MB30bのフラグエリア内にある、主遊技時短フラグ及び補助遊技時短フラグをオンにし、次の処理(ステップ1910の処理)に移行する。
次に、図19〜図23を参照して、サブメイン制御部SM側で実行される制御処理を説明する。まず、図19は、本実施形態に係るぱちんこ遊技機における、副制御基板S側(特に、サブメイン制御部SM側)のメインフローチャートである。ここで、同図(d)の処理は、遊技機への電源投入時等のリセット後に実行されるサブメイン制御部SM側での処理である。即ち、遊技機への電源投入時において、ステップ2002で、サブメイン制御部SMは、メイン側(主制御基板M側)から受信した情報に基づき、初期処理を実行する(例えば、RAMクリア情報を受信した場合→サブ側のRAMを初期化、各種情報コマンドを受信した場合→電断時の演出関連情報をサブ側のRAMに再セット)。その後、サブメイン制御部SMの繰り返し処理ルーチンである(f)を繰り返し実行するループ処理に移行する。ここで、(f)が実行された場合、同図(f)の処理に示されるように、まず、ステップ2100で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する保留情報管理処理を実行する。次に、ステップ2200で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ2300で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ2400で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、後述する特別遊技関連表示制御処理を実行する。次に、ステップ2500で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、表示コマンド送信制御処理(これら一連のサブルーチンでセットされたコマンドをサブサブ制御部SS側に送信する)を実行し、本繰り返し処理ルーチンを終了する。
以上のように、サブメイン制御部SMは、リセット後、サブメイン側ルーチン(S2100〜S2500)をループ処理する形態を採用している。また、同図(e)の処理は、サブメイン制御部SMの割り込み処理であり、前述した主制御基板MにおけるSTB信号線からの信号がサブメイン制御部SMのCPUの一端子(本例では、NMI端子)に接続されていた場合における処理フロー(e)である。即ち、サブメイン制御部SMのCPUにおいてNMI割り込みが発生した場合(STB信号線がオンとなった場合)、ステップ2004で、サブメイン制御部SMは、主制御基板M側からのコマンド入力ポート(前述したデータ信号線の入力ポート)を確認する。そして、ステップ2006で、サブメイン制御部SMは、当該確認結果に基づき、サブメイン制御部SM側のRAM(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11b)に、主制御基板M側から送信されたコマンドを一時記憶し、本割り込み処理直前に実行されていた処理へ復帰する。
次に、図20は、図19におけるステップ2100のサブルーチンに係る、保留情報管理処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から新たな保留発生コマンド(第1主遊技図柄又は第2主遊技図柄に係る保留情報)を受信したか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2104で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ(本例では、第1主遊技用が最大4個、第2主遊技用が最大4個)に「1」を加算する。次に、ステップ2106で、装図保留情報表示制御手段SM22は、主制御基板M側から送信された保留発生コマンドに基づき、保留情報(特に、主遊技図柄抽選に係る乱数値)を、装図保留情報一時記憶手段SM22bに一時記憶し、ステップ2118に移行する。
他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2110で、装図保留情報表示制御手段SM22は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から図柄変動表示開始指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2110でYesの場合、ステップ2112で、装図保留情報表示制御手段SM22は、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタから「1」を減算する。次に、ステップ2114で、装図保留情報表示制御手段SM22は、当該図柄変動に係る保留情報を、装図保留情報一時記憶手段SM22bから削除すると共に、残りの保留情報をシフトする。次に、ステップ2116で、副遊技制御手段(サブメイン制御部)SMは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグ領域にアクセスし、図柄内容決定許可フラグをオンにし、ステップ2118に移行する。次に、ステップ2118で、装図保留情報表示制御手段SM22は、演出表示手段SSを駆使して演出表示装置SG上(特に、第1保留表示部SG12、第2保留表示部SG13)に、装図保留情報一時記憶手段SM22b内の装図保留カウンタ値と同数の保留表示ランプを点灯表示し、次の処理(ステップ2200の処理)に移行する。尚、ステップ2110でNoの場合には、ステップ2118に移行する。
次に、図21は、図19におけるステップ2200のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ2202で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2202でYesの場合、ステップ2204で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定許可フラグをオフにする。次に、ステップ2206で、装図表示内容決定手段SM21n(及び予告演出表示内容決定手段SM24n、リーチ演出表示内容決定手段SM25n)は、メイン側情報一時記憶手段SM11b内に一時記憶された図柄情報(主遊技図柄に係る停止図柄・変動態様)と、装図変動内容決定用抽選テーブルSM21taとを参照して、装飾図柄の停止図柄{例えば、主遊技図柄に係る停止図柄が大当り図柄である場合には、「7・7・7」等のゾロ目、ハズレ図柄である場合には、「1・3・5」等のバラケ目}及び変動態様{例えば、主遊技図柄に係る変動態様が短時間変動である場合には、非リーチ、長時間変動である場合には、ノーマルリーチやスーパーリーチ等}を決定し装図表示関連情報一時記憶手段SM21b(及び予告演出関連情報一時記憶手段SM24b、リーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶する。
ここで、本実施形態において、非確率変動遊技状態且つ時間短縮遊技状態中における所定の変動回数目(例えば、10変動目)には、時短終了煽り演出が実行されるよう構成されている{前述したように、当該所定の変動回数目においては、主遊技図柄の変動態様として所定の変動態様(本例では、10秒又は60秒の変動時間を採るもの)が選択されるため、当該所定の変動態様に応じた演出を実行するとの趣旨}。「時短終了煽り演出」とは、時間短縮遊技状態が当該変動で終了するか否(継続する)かを煽る演出であり、時間短縮遊技状態が付与される回数の境目の変動(本例では、10変動又は20変動の非確率変動・時間短縮遊技状態が付与されるため、特別遊技終了後10変動目)にて実行されることが望ましい。
次に、ステップ2208で、装図表示内容決定手段SM21nは、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。尚、ステップ2202でNoの場合にも、次の処理(ステップ2300の処理)に移行する。
次に、図22は、図19におけるステップ2300のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2302で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2302でYesの場合、ステップ2304で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ2306で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ2309で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tをスタートし、ステップ2310に移行する。尚、ステップ2302でNoの場合にも、ステップ2310に移行する。
次に、ステップ2310で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2310でYesの場合、ステップ2311で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tのタイマ値を確認する。次に、ステップ2312で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の変動開始タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2312でYesの場合、ステップ2314で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の変動表示コマンドをセット(ステップ2500の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。
他方、ステップ2312でNoの場合、ステップ2316で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tと装図表示関連情報一時記憶手段SM21bに一時記憶された変動態様とに基づき、装飾図柄の停止表示タイミング(仮停止表示タイミング)に到達したか否かを判定する。ステップ2316でYesの場合、ステップ2318で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(仮停止表示コマンド)をセット(ステップ2500の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。
他方、ステップ2316でNoの場合、ステップ2320で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、装図変動時間管理タイマSM21tと予告演出関連情報一時記憶手段SM24b(及びリーチ演出関連情報一時記憶手段SM25b)に一時記憶された変動態様とに基づき、予告画像やリーチ画像の表示タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ2320でYesの場合、ステップ2322で、予告演出表示制御手段SM24(及びリーチ演出表示制御手段SM25)は、当該予告画像やリーチ画像に係る画像表示コマンドをセット(ステップ2500の表示コマンド送信制御処理にて、サブサブ制御部SS側に送信される)し、ステップ2330に移行する。尚、ステップ2320でNoの場合にも、ステップ2330に移行する。
次に、ステップ2330で、装飾図柄表示制御手段SM21は、主遊技図柄が停止表示されたか否かを判定する(例えば、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、主制御基板M側から主遊技図柄が停止表示される旨の情報を受信したか否かを判定する)。ステップ2330でYesの場合、ステップ2331で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装飾図柄の停止表示コマンド(確定表示コマンド)をセット(ステップ2500の表示コマンド送信制御処理にてサブサブ制御部SS側に送信される)する。次に、ステップ2332で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図変動時間管理タイマSM21tを停止すると共にリセット(ゼロクリア)する。次に、ステップ2334で、装飾図柄表示制御手段SM21は、装図表示関連情報一時記憶手段SM21bのフラグエリア内にある、図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。尚、ステップ2310又はステップ2330でNoの場合にも、次の処理(ステップ2400の処理)に移行する。
次に、図23は、図19におけるステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2402で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特定入球口入球指示表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2402でYesの場合、ステップ2404で、隠蔽役物駆動制御手段SM26は、特定入球口隠蔽役物Y10を隠蔽位置から露出位置まで駆動し、特定入球口C32を露出(遊技者から視認容易)させる。次に、ステップ2406で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特定入球口有効期間中フラグをオンにし、ステップ2408に移行する。他方、ステップ2402でNoの場合にも、ステップ2408に移行する。尚、本例では、特定入球口隠蔽役物Y10の駆動(隠蔽位置→露出位置)は、メイン側における特定入球口デモ時間中に駆動完了するよう構成されている。
次に、ステップ2408で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特定入球口有効期間中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2408でYesの場合、ステップ2410で、背景演出表示制御手段SM23は、特定入球口入球指示画像(特定入球口C32への入球を促す画像であって、例えば、表示領域SG10にて表示される「右打ちしてください」とのメッセージ画像や、表示領域SG10にて特定入球口C32へ向けた矢印画像、等)を表示(例えば、特定入球口入球済コマンド受信まで継続して表示)する。次に、ステップ2412で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特定入球口入球コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2412でYesの場合、ステップ2414及びステップ2416で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特定入球口有効期間中フラグをオフにすると共に特別遊技開始デモ表示フラグをオンにし、ステップ2418に移行する。他方、ステップ2406又はステップ2412でNoの場合にも、ステップ2418に移行する。
次に、ステップ2418で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、特別遊技開始デモ表示フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2418でYesの場合、ステップ2420で、背景演出表示制御手段SM23は、当該特別遊技の内容(例えば、メイン側から送信された開始デモ時間に係る情報)に基づき、特別遊技開始デモ演出{例えば、16R又は4Rの大当りの場合:0.3秒間の画面発光演出、2R(短開放)大当りの場合、10秒間の画面暗転演出}を表示するコマンドをセットする。次に、ステップ2422で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から大入賞口開放開始コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2422でYesの場合、ステップ2424及びステップ2426で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技開始デモ表示フラグをオフにすると共に大入賞口開放中演出フラグをオンにし、ステップ2428に移行する。他方、ステップ2418又はステップ2422でNoの場合にも、ステップ2428に移行する。尚、本例では、主遊技図柄が大当り図柄で停止表示されてから、特定入球口C32に遊技球を入球させるまでの期間、当該特別遊技において遊技者に対して付されるべき利益態様(例えば、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態に移行するか否か、或いは、当該特別遊技の大入賞口の開放によって得られる期待出玉数等)を遊技者に対して秘匿とし、遊技者に対して付されるべき利益態様を示唆するような演出を実行することで、遊技の興趣性を向上させるよう構成されている。ここで、本例では特に図示していないが、特別遊技における最大ラウンド数を表示するラウンド数表示灯を設けている場合、当該ラウンド数表示灯の表示によって(最大ラウンド数の違いによって)遊技者に対して付されるべき利益態様が予測されてしまう恐れがある。そこで、このような趣旨にて構成する場合、すべての大当り又は一部の大当りを除いて、最大ラウンド数を同一とし(例えば、10ラウンド)とし、当該同一とした各ラウンドにおける大入賞口の最大開放時間の長短(例えば、最大30秒間と最大0.1秒間)を変化させることで遊技者に対して付されるべき利益態様が異なるよう構成してもよい(仮に、ラウンド数表示灯で10Rランプが点灯しても、その後の遊技者に対して付されるべき利益態様を予測することが困難となるため、上記の示唆演出を有効に実行できることとなる)。また、主遊技図柄の表示方法に関しても、遊技者から視認し難い、又は、視認しても実行予定となる特別遊技の内容を予測できないように構成することが好適である。また、装飾図柄の表示に関して、遊技者の利益態様を明らかにしない図柄を表示するよう構成してもよい(例えば、すべての大当り又は一部の大当りを除いて、共通の大当り図柄「X・X・X」を表示する、等)。
次に、ステップ2428で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリアを参照し、大入賞口開放中演出フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2428でYesの場合、ステップ2430で、背景演出表示制御手段SM23は、当該特別遊技の内容に基づき、大入賞口開放中演出{例えば、長開放大当りの場合:現在のラウンド、獲得賞球数等を報知する演出、短開放大当りの場合:非確率変動・時間短縮遊技状態に移行する旨を報知する演出}を表示するコマンドをセットする。
次に、ステップ2432で、背景演出表示制御手段SM23は、メイン側情報一時記憶手段SM11bを参照し、メイン側から特別遊技終了表示指示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ2432でYesの場合、ステップ2434で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、大入賞口開放中演出フラグをオフにする。次に、ステップ2436で、隠蔽役物駆動制御手段SM26は、特定入球口隠蔽役物Y10を露出位置から隠蔽位置まで駆動し、特定入球口C32を隠蔽(遊技者から視認困難)する。次に、ステップ2438で、背景演出表示制御手段SM23は、特別遊技終了表示に係るコマンドをセットする。次に、ステップ2440で、背景演出表示制御手段SM23は、背景演出関連情報一時記憶手段SM23bのフラグエリア内にある、特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。尚、ステップ2428又はステップ2432でNoの場合にも、次の処理(ステップ2500の処理)に移行する。尚、本例においては、特定入球口隠蔽役物Y10の駆動タイミングを、大当り図柄停止表示時(特定入球口デモ開始時)及び特別遊技終了時としたが、あくまで一例であり、これには限定されない(変更態様については後述する)。
次に、図24は、特別遊技開始時における特定入球口C32周辺の動作の一例を示した作用図である。まず、同図(a)の段階(大当り図柄の停止表示前)では、特定入球口C32は特定入球口隠蔽役物Y10の存在により、遊技者(遊技機の前面側)から視認不能又は視認困難な状況である。次に、同図(b)の段階では、大当り図柄の停止表示を契機として特定入球口隠蔽役物Y10が駆動され、特定入球口C32が遊技者(遊技機の前面側)から視認可能又は視認容易な状態となる。
次に、同図(c)の段階では、特定入球口C32への遊技球の入球が検出されたことを契機として、特別遊技が実行されることとなり、第1大入賞口C10が開放される。次に、同図(d)の段階では、特定入球口C32への入球が特別遊技の開始(第1大入賞口C10の開放)の契機となった遊技球が、開放された第1大入賞口C10へと入球することとなる{特別遊技に係る開始デモ時間が短時間(本例では、0.3秒)の場合であり、当該短時間とした趣旨は、このような作用を創出するためである}。即ち、特別遊技を開始させる(特定入球口C32に入球させる)為に発射した遊技球がそのまま第1大入賞口C10に入球するため、遊技者の不利益となることを防ぐと共に、特別遊技の進行をスムーズに行うことができるのである。
以上のように構成することで、本実施形態に係る遊技機によれば、大当り図柄の停止表示から、特定入球口C32への入球が検出されるまでの間、特別遊技の開始(大入賞口の開放)を待機すると共に、大当り図柄の停止表示(換言すれば、特別遊技の実行権利を取得したこと)を契機として、特定入球口C32を遊技者から視認し易くするよう構成されている。その結果、特定入球口C32に遊技球を入球(右打ち)させる必要が無い場合には、特定入球口C32が特定入球口隠蔽役物Y10によって、遊技者から視認不能となっているため、遊技者が誤って右打ちする事態を防止することができるのである。
(変更例1)
ここで、本実施形態では、特別遊技の終了後に確率変動遊技状態へと移行するか否かに応じて、特別遊技開始デモ時間の長さを決定していたが、特別遊技開始デモ時間の長さ及び演出に工夫を加えることによって、遊技の興趣性を更に高めることが可能である。そこで、そのような構成の一例を本実施形態からの変更例1とし、以下、詳述する。
次に、図25は、本実施形態からの変更例1における、図16でのステップ1700のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ1706(変1)についてであり、その目的は、5B図柄を長デモ時間大当り図柄とすることであり、即ち、ステップ1704で開始デモ実行中フラグがオフであった場合、ステップ1706(変1)で、特別遊技実行手段MP33は、停止図柄は長デモ時間大当り図柄(本例では2B・4B・5B)であるか否かを判定する。ここで、本実施形態からの変更例1においては、長デモ時間大当り図柄に係る開始デモ時間中には、特別遊技後に確率変動遊技状態に移行しない旨を報知する演出が実行される。また、5B図柄に係る特別遊技(16R大当り)時においては、2R非確変大当り時と同時間の開始デモ時間にて特別遊技開始デモを実行する。尚、当該特別遊技開始デモ時間では特別遊技後に確率変動遊技状態に移行することとなる旨を報知する演出(いわゆる、復活演出)が実行されることとなる。
次に、図26は、本実施形態からの変更例1における、図19でのステップ2400のサブルーチンに係る、特別遊技関連表示制御処理のフローチャートである。はじめに、本実施形態からの変更点は、ステップ2419(変1)及びステップ2421(変1)、ステップ2429(変1)及びステップ2431(変1)についてであり、その目的は、大当り図柄に基づいて、特別遊技開始デモ中の演出内容及び特別遊技実行中の演出内容を決定することである。即ち、ステップ2418でYesの場合、換言すれば、特別遊技開始デモ時間中である場合、ステップ2419(変1)で、背景演出表示制御手段SM23は、当該大当りが復活演出を実行する大当り(例えば、5B図柄に係る16R大当り)でないか否かを判定する。ステップ2419(変1)でYesの場合、ステップ2420に移行し、本実施形態と同様の処理を実行する。他方、ステップ2419(変1)でNoの場合、ステップ2421(変1)で、背景演出表示制御手段SM23は、復活演出専用の特別遊技開始デモ演出{例えば、9秒間の画面暗転演出(2R大当り時と略同一の表示内容)を実行後、1秒間の画面発光演出(16R大当り時と略同一の表示内容)を実行する演出}を表示するコマンドをセットし、ステップ2422に移行する。
また、ステップ2428でYesの場合、換言すれば、大入賞口の開放中である場合、ステップ2429(変1)で、背景演出表示制御手段SM23は、当該大当りが復活演出を実行する大当り(例えば、5B図柄に係る16R大当り)でないか否かを判定する。ステップ2429(変1)でYesの場合、ステップ2430に移行し、本実施形態と同様の処理を実行する。他方、ステップ2429(変1)でNoの場合、ステップ2431(変1)で、背景演出表示制御手段SM23は、復活演出専用の大入賞口開放中演出(例えば、当該大当りが復活大当りである旨を報知する演出を実行後、現在のラウンドや獲得賞球数等を報知する演出)を表示するコマンドをセットし、ステップ2432に移行する。
以上のように変更することで、本実施形態からの変更例1に係る遊技機によれば、2R短開放大当りである場合と16R長開放大当りである場合とで、特別遊技開始デモ中の一部(特に、前半)において略同一の演出を実行し得るよう構成されており、当該略同一の演出が実行されている間、遊技者の期待感(16R長開放大当りとなる可能性)を持続させることができ、遊技の興趣性を向上させることが可能となるのである。
(変更例2)
尚、特定入球口が有効であることを遊技者に報知する態様は本実施形態の他にも存在する。そこで、そのような構成の一例を本実施形態からの変更例2とし、以下、具体例について詳述する。
まず、図27は、特別遊技開始時における特定入球口有効期間の報知態様の一例を示した作用図である。まず、同図(a)の報知態様を説明する。ここで、本実施形態からの変更例2における遊技機は、特定入球口C32が有効となった旨を報知する特定入球口VランプC32vを有している。まず、特定入球口C32が無効期間である場合には特定入球口C32の外部に設けられている特定入球口VランプC32vは消灯しており、特定入球口C32が有効期間となった場合には特定入球口VランプC32vが点灯して遊技者に特定入球口C32が有効となった旨を報知するよう構成されている。
次に、同図(b)の報知態様を説明する。(b)においては、特定入球口C32が無効期間である場合には特定入球口位置示唆役物は遊技者から視認困難な位置に存在しており、特定入球口C32が有効期間となった場合には特定入球口位置示唆役物が特定入球口C32と重なる位置(遊技者から見て)まで駆動し、遊技者に特定入球口C32が有効となった旨を報知するよう構成されている。尚、特定入球口位置示唆役物は遊技者の特定入球口C32の視認を妨げないように、特定入球口C32と重なっている部分は透明になっている(本実施形態とは逆の発想であり、特定入球口C32にスポットを当てることで報知する態様である)。
次に、同図(c)の報知態様を説明する。(c)においては、特定入球口C32が無効期間である場合には特定入球口扉部材は閉じられており、特定入球口C32が有効期間となった場合には特定入球口扉部材が開放しVの文字を遊技者に見せることにより、遊技者は特定入球口C32が有効となったことを認識できるよう構成されている(本実施形態とは同一の発想であるが、特定入球口C32と特定入球口扉部材とが同形であるため、双方をユニット化し易いといった点で有利である)。
また、本実施形態からの変更例2の(a)においては、2R短開放となる特別遊技の移行権利獲得時においても特定入球口VランプC32vが点灯するよう構成したが、これには限定されず、2R短開放となる特別遊技の移行権利獲得時には特定入球口VランプC32vが点灯せず、2R短開放以外の特別遊技の移行権利獲得時に特定入球口VランプC32vが点灯するよう構成してもよい。
尚、以上で述べた態様はあくまで一例であり、これには限定されず、例えば、複数の特定入球口を設け、いずれの特定入球口に遊技球の入球がなされたかによって、実行される特別遊技の内容・演出・特別遊技終了後の遊技状態等が異なるよう構成してもよい。また、そのように構成した場合、実行される特別遊技の内容や特別遊技終了後の遊技状態等を示唆する(例えば、遊技者の利益の大きい入球口をナビゲートする)演出を実行し得るよう構成することで、演出の指示に従い、いずれかの特定入球口に向けて遊技球を発射するという新たな遊技性を創出することも可能である。
また、本例では、特定入球口自体を役物で隠蔽する態様と、特定入球口に「V」の文字を表示・非表示とする態様を説明したが、これには限定されず、例えば、特定入球口の有効期間には、「V」の文字が表示された役物が特定入球口の前面(または近傍)に出現し、当該入球口が特定入球口である旨を遊技者に報知する態様であってもよい。また、本実施形態で図示した星形の隠蔽役物は、特定入球口の隠蔽だけでなく、演出(例えば、特定入球口への入球時に、液晶画面の中央まで移動して発光・回転、等)に利用することも可能である。
また、本例では、遊技球が入球することで特別遊技が開始される特定入球口(及び/又はその旨の表示)について、遊技者からの認識し易さを切り替えることで、誤操作を防ぐ態様を説明したが、これには限定されず、例えば、特別遊技中、大入賞口内に設けられた特定領域に遊技球が入球することで、当該特別遊技終了後に確率変動遊技状態へと移行することが確定する遊技機(いわゆる、玉確タイプの遊技機)においては、特定領域(及び/又はその旨の表示)について適用することも可能である。また、V領域に遊技球が入球することによって大当り(特別遊技実行)となる遊技機(いわゆる、羽根モノタイプの遊技機)においては、V領域(及び/又はその旨の表示)について適用することも可能である。
(本実施形態における態様)
(盤面構成)
本実施形態においては、最大発射強度にて遊技球を発射(いわゆる、右打ち)した際の遊技球の流路上に、複数の大入賞口(第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20)第2主遊技始動口B10(及び第2主遊技始動口電動役物B11d)を設けた。
本実施形態においては、最大発射強度にて遊技球を発射(いわゆる、右打ち)した際の遊技球の流路上に、特定入球口C32を設けた。尚、当該特定入球口C32は、補助遊技始動口を兼ねており、大入賞口(第1大入賞口C10及び第2大入賞口C20)や第2主遊技始動口B10(及び第2主遊技始動口電動役物B11d)、特に図示していない一般入賞口等よりも上流に位置する。
(メイン側制御)
本実施形態においては、第2主遊技側で大当りした場合、第1主遊技側で大当りした場合よりも、遊技者にとっての利益(利益の平均値)が大きいよう構成されている。
本実施形態においては、主遊技図柄が所定の図柄(大当り図柄)で停止表示された場合、特別遊技移行権利保持状態となり、特別遊技移行権利保持状態において特定入球口デモ時間の経過後、特定入球口C32への遊技球の入球が検出された場合、特別遊技へと移行し、特別遊技移行権利非保持状態となるよう構成されている。
本実施形態においては、特別遊技開始デモ時間が設けられているが、当該特別遊技開始の契機となった特定入球口C32への入球に係る遊技球が大入賞口(特に、第1大入賞口)に到達するまでに要する平均時間をTxとした場合、特別遊技開始デモ時間T1<Tx、特別遊技開始デモ時間T2>Tx、となるT1・T2が特別遊技開始デモ時間として選択され得るよう構成されている。また、遊技者にとって相対的に高利益な特別遊技ではT1が選択され易く、遊技者にとって相対的に低利益な特別遊技ではT2が選択され易いよう構成されている。
本実施形態においては、特定入球口C32(補助遊技始動口を兼ねる)に遊技球が入球した場合、補助遊技用乱数を取得し、補助遊技を実行するよう構成されている。
本実施形態においては、確率変動遊技状態中におけるハズレ変動連続回数が50回を超えた場合、以降のハズレ変動に係る変動時間が短縮されるよう構成されている。
(サブ側制御)
本実施形態においては、主遊技図柄が大当り図柄で停止表示された(メイン側からその旨のコマンドを受信した)場合、特定入球口C32の視認性を阻害している特定入球口隠蔽役物Y10を、特定入球口C32を視認し易い(視認性を阻害しない)位置まで駆動させるよう構成されている。尚、当該特定入球口隠蔽役物Y10の駆動は、特定入球口デモ時間中に完了するよう構成されている。
本実施形態においては、主遊技図柄が大当り図柄で停止表示された(メイン側からその旨のコマンドを受信した)場合、特定入球口C32への入球を遊技者に促す演出を実行するよう構成されている。尚、当該演出は特定入球口デモ時間終了後、特定入球口C32への入球が検出される(メイン側からその旨のコマンドを受信する)まで継続して表示される。
本実施形態においては、特別遊技が終了した場合、特定入球口隠蔽役物Y10を、特定入球口C32の視認性を阻害する位置まで駆動させるよう構成されている。
本実施形態においては、遊技者にとって高利益な特別遊技の場合にのみ、特別遊技実行中に現在のラウンド数や獲得賞球数を報知する演出を実行し得るよう構成されている。
本実施形態においては、非確率変動・時間短縮遊技状態において、時間短縮遊技状態が終了する可能性のある変動(本例では、特別遊技終了後10変動目)においては、時間短縮遊技状態が継続するか終了するかを煽る演出を実行し得るよう構成されている。
(本実施形態からの変更例1における態様)
(メイン側制御)
本実施形態からの変更例1においては、16R特別遊技の場合であっても、特別遊技開始デモ時間として、特別遊技開始デモ時間T2(>Tx)を選択し得るよう構成されている。
(サブ側制御)
本実施形態からの変更例1においては、所定の確変大当り図柄(例えば、5B図柄)に係る特別遊技における特別遊技開始デモ(非確変時と同時間である10秒間)時には、非確変大当り時と同様の演出を実行した後に確変大当りである旨を報知する「復活大当り演出」を実行し得るよう構成されている。
(変更態様)
尚、本例はあくまで一例であり、これには限定されない。以下、上記の実施形態からの効果的な変更態様として考えられる構成を挙げる。
(盤面構成の変更態様)
本例では特に図示していないが、特定入球口を複数設けてもよい。また、特定入球口と補助遊技始動口とを同一の入球口(領域)としなくともよい。
本例では特に図示していないが、主遊技図柄表示装置は、遊技者から視認し難い位置に設けたり、遊技者が図柄の内容を認識し難い図柄で主遊技図柄を表示したり、特定入球口C32に遊技球を入球させる以前に特別遊技の内容が遊技者に予想され難くすることが好適である。
(メイン側制御の変更態様)
本例では特に図示していないが、特別遊技の内容(ラウンド数、開放態様等)を、特定入球口C32への遊技球入球時に決定(例えば、入球時に乱数を取得し、当該乱数に基づく抽選によって決定)してもよい。
本例では特に図示していないが、特定入球口を複数設けた場合、有効期間内に入球を検出した特定入球口(いずれの特定入球口への遊技球入球によって特別遊技が開始するか)に応じて、特別遊技の内容を決定し得るよう構成してもよい(例えば、特定入球口Aに入球した場合には4R大当り、特定入球口Bに入球した場合には16R大当り、特定入球口Cに入球した場合には10R大当り、特定入球口Dに入球した場合には抽選によってラウンド数を決定、等)。
(サブ側制御の変更態様)
本例では、特定入球口隠蔽役物の駆動制御はサブメイン制御部が制御するよう構成したが、特定入球口C32(及び/又は特定入球口である旨の表示)の視認性に係る制御は、メイン制御部側(主制御基板側)にて制御し得るよう構成してもよい。
本例では特に図示していないが、特定入球口隠蔽役物の駆動のタイミングは様々なパターンが考えられ、「隠蔽位置→露出位置」の駆動の場合、例えば、大当り図柄停止表示時、特定入球口C32の有効期間開始時、大当り変動中(予告演出として)、大当り保留発生から大当りとなる変動までの期間(先読み演出として)、等。また、「露出位置→隠蔽位置」の駆動の場合、例えば、特定入球口C32への遊技球入球検出時、特別遊技中の所定ラウンド開始時、特別遊技終了時、特別遊技終了デモ時間中、主遊技図柄の変動開始時、時間短縮遊技状態における上限変動回数到達時(右打ち終了時)、確率変動遊技状態における上限変動回数到達時(ST終了時)等。
本例では特に図示していないが、大入賞口が短開放となる特別遊技(いわゆる、出玉無し大当り)においては、特定入球口隠蔽役物を駆動しないよう構成してもよい。
本例では特に図示していないが、複数の特定入球口を設け、有効期間内に入球を検出した特定入球口(いずれの特定入球口への遊技球入球によって特別遊技が開始するか)によって実行される特別遊技の内容(ラウンド数・開放態様等)が異なる場合、当該実行される予定の特別遊技の内容を報知又は示唆する演出を実行し得るよう構成してもよい。
M 主制御基板、MJ 遊技用情報制御手段
MJ10 入球判定手段、MJ11−A 第1主遊技始動口入球判定手段
MJ11−B 第2主遊技始動口入球判定手段、MJ11−H 補助遊技入球口入球判定手段
MJ11−C10 第1大入賞口入球判定手段、MJ11−C20 第2大入賞口入球判定手段
MJ11−C30 特定入球口入球判定手段、MJ20 乱数取得判定実行手段
MJ21−A 第1主遊技乱数取得判定実行手段、MJ21−B 第2主遊技乱数取得判定実行手段
MJ21−H 補助遊技乱数取得判定実行手段、MJ30 保留制御手段
MJ31 保留消化制御手段、MJ31j 変動開始条件充足判定手段
MJ32 図柄保留手段、MJ32−A 第1主遊技図柄保留手段
MJ32b−A 第1主遊技図柄保留情報一時記憶手段、MJ32−B 第2主遊技図柄保留手段
MJ32b−B 第2主遊技図柄保留情報一時記憶手段、MJ32−H 補助遊技図柄保留手段
MJ32b−H 補助遊技図柄保留情報一時記憶手段、MN 遊技内容決定手段
MN10 当否抽選手段、MN11−A 第1主遊技当否抽選手段
MN11ta−A 第1主遊技用当否抽選テーブル、MN11−B 第2主遊技当否抽選手段
MN11ta−B 第2主遊技用当否抽選テーブル、MN11−H 補助遊技当否抽選手段
MN11ta−H 補助遊技用当否抽選テーブル、MN20 特別遊技移行決定手段
MN40 図柄内容決定手段、MN41−A 第1主遊技図柄決定手段
MN41ta−A 第1主遊技図柄決定用抽選テーブル、MN41−B 第2主遊技図柄決定手段
MN41ta−B 第2主遊技図柄決定用抽選テーブル、MN41−H 補助遊技図柄決定手段
MN41ta−H 補助遊技図柄決定用抽選テーブル、MN50 変動態様決定手段
MN51−A 第1主遊技変動態様決定手段、MN51ta−A 第1主遊技変動態様決定用抽選テーブル
MN51−B 第2主遊技変動態様決定手段、MN51ta−B 第2主遊技変動態様決定用抽選テーブル
MN51−H 補助遊技変動態様決定手段、MN51ta−H 補助遊技変動態様決定用抽選テーブル
MN52 限定頻度変動態様決定手段、MN52ta 限定頻度変動態様決定用抽選テ−ブル
MP 遊技進行手段、MP10 表示制御手段
MP11−C 第1・第2主遊技図柄制御手段、MP11t−C 第1・第2主遊技図柄変動管理用タイマ
MP11−H 補助遊技図柄制御手段、MP11t−H 補助遊技図柄変動管理用タイマMP20−B 第2主遊技始動口電動役物開閉制御手段
MP21−B 第2主遊技始動口電動役物開閉条件判定手段、MP22t−B 第2主遊技始動口電動役物開放タイマ
MP30 特別遊技制御手段、MP31 条件判定手段
MP32 特別遊技内容決定手段、MP32ta 特別遊技内容参照テーブル
MP33 特別遊技実行手段、MP33−C 第1・第2大入賞口電動役物開閉制御手段
MP33c 入賞球カウンタ、MP34 特別遊技時間管理手段
MP34t 特別遊技用タイマ、MP34t2 開始デモ時間タイマ
MP34t3 特定入球口デモ時間タイマ、MP50 特定遊技制御手段
MP51 確変終了条件判定手段、MP52 時短終了条件判定手段
MP52c 時短回数カウンタ、MP53c 時短中変動回数カウンタ
MP54c 限定頻度切替カウンタ、MB 遊技状態一時記憶手段
MB10−C 第1・第2主遊技状態一時記憶手段、MB11b−C 第1・第2主遊技図柄情報一時記憶手段
MB10−H 補助遊技状態一時記憶手段、MB11b−H 補助遊技図柄情報一時記憶手段
MB20b 特別遊技関連情報一時記憶手段、MB30b 特定遊技関連情報一時記憶手段
MT 情報送信制御手段、MT10 コマンド送信用バッファ
MH 賞球払出決定手段
A 第1主遊技周辺機器、A10 第1主遊技始動口
A11s 第1主遊技始動口入球検出装置、A20 第1主遊技図柄表示装置
A21g 第1主遊技図柄表示部、A21h 第1主遊技図柄保留表示部
B 第2主遊技周辺機器、B10 第2主遊技始動口
B11s 第2主遊技始動口入球検出装置、B11d 第2主遊技始動口電動役物
B20 第2主遊技図柄表示装置、B21g 第2主遊技図柄表示部
B21h 第2主遊技図柄保留表示部、C 第1・第2主遊技共用周辺機器
C10 第1大入賞口、C11s 第1大入賞口入賞検出装置
C11d 第1大入賞口電動役物、C20 第2大入賞口
C21s 第2大入賞口入賞検出装置、C21d 第2大入賞口電動役物
C32 特定入球口、C32s 特定入球口入球検出装置
H 補助遊技周辺機器、H10 補助遊技始動口
H11s 補助遊技始動口入球検出装置、H20 補助遊技図柄表示装置
H21g 補助遊技図柄表示部、H21h 補助遊技図柄保留表示部
S 副制御基板、SM 演出表示制御手段(サブメイン制御基板)
SM10 表示情報受信手段、SM11b メイン側情報一時記憶手段
SM20 演出表示制御手段、SM21 装飾図柄表示制御手段
SM21n 装図表示内容決定手段、SM21ta 装図変動内容決定用抽選テーブル
SM21b 装図関連情報一時記憶手段、SM21t 装図変動時間管理タイマ
SM22 装図保留情報表示制御手段、SM22b 装図保留情報一時記憶手段
SM23 背景演出表示制御手段、SM23n 背景演出表示内容決定手段
SM23b 背景演出関連情報一時記憶手段、SM24 予告演出表示制御手段
SM24n 予告演出表示内容決定手段、SM24b 予告演出関連情報一時記憶手段
SM25 リーチ演出表示制御手段、SM25n リーチ演出表示内容決定手段
SM25b リーチ演出関連情報一時記憶手段、SM26 隠蔽役物駆動制御手段
SM40 情報送受信制御手段
SS 演出表示手段(サブサブ制御部)、SS10 副情報送受信制御手段
SS20 画像表示制御手段、SS21b 画像表示関連情報一時記憶手段
SG 演出表示装置、SG10 表示領域
SG11 装飾図柄表示領域、SG12 第1保留表示部
SG13 第2保留表示部
Y10 特定入球口隠蔽役物
KH 賞球払出制御基板
KE 賞球払出装置

Claims (1)

  1. 遊技球が入球可能な始動口と、
    遊技球が入球可能な特定入球口と、
    始動口への入球に基づき、識別情報表示部にて識別情報を変動表示した後に停止識別情報を停止表示するよう制御し、識別情報表示部にて停止識別情報として所定態様が表示された場合には遊技者にとって有利となる特別遊技状態への移行権利を付与し得る特別遊技状態移行権利付与手段と、
    特別遊技状態移行権利付与手段により付与された特別遊技状態への移行権利が未行使状態である場合、特定入球口への入球が有効とならない特定入球口デモ時間の経過後において遊技球が特定入球口に入球した場合には特別遊技状態へ移行させる一方、特別遊技状態へ移行させるまでは当該未行使状態である特別遊技状態への移行権利を保持し得る特別遊技状態移行権利行使制御手段と
    を備え、
    特定入球口を遊技者に視認困難とする遮蔽位置と、特定入球口を遊技者に視認容易とする露出位置とに変位可能な変位部材を制御可能であり、
    前記変位部材を前記遮蔽位置から前記露出位置へ駆動させるタイミングは、特別遊技状態への移行権利が付与された後の前記特定入球口デモ時間の経過後のタイミングとなり、
    前記変位部材を前記露出位置から前記遮蔽位置へ駆動させるタイミングは、特別遊技状態が終了した後のタイミングとなるよう構成されている
    ことを特徴とするぱちんこ遊技機。
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