JP2014090603A - 非接触給電装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】給電部と受電部との間への異物の侵入に起因する給電不良を回避することができる非接触給電装置の提供を図る。
【解決手段】給電スタンド3の送電コイル12と車両1の受電コイル22とを、縦置き配置として相互に正対可能としてあるので、これら両コイル12,22間に異物が侵入して給電不良を誘発するのを回避することができる。一方、車両1の駐車スペース2への移動に際しては、受電コイル22に付設したカメラ4で送電コイル12を撮像して、両者が正対するように車両1を誘導できるので、車両1の誘導操作を容易に行うことができる。
【選択図】図2
【解決手段】給電スタンド3の送電コイル12と車両1の受電コイル22とを、縦置き配置として相互に正対可能としてあるので、これら両コイル12,22間に異物が侵入して給電不良を誘発するのを回避することができる。一方、車両1の駐車スペース2への移動に際しては、受電コイル22に付設したカメラ4で送電コイル12を撮像して、両者が正対するように車両1を誘導できるので、車両1の誘導操作を容易に行うことができる。
【選択図】図2
Description
本発明は、電気自動車等の車両への電力供給を非接触で行う非接触給電装置に関する。
特許文献1には、駐車スペースの路面上に給電部として一次コイルを設け、車両のフロア下面に受電部として二次コイルを設けて、一次コイルから電磁誘導作用により二次コイルに電力供給を受け、該二次コイルによる受電電力で車両に搭載したバッテリを充電するようにした技術が開示されている。
特許文献1の開示技術では、給電中に一次コイルと二次コイルの間に異物が侵入して給電不良を誘発する可能性がある。
そこで、本発明は給電部と受電部との間への異物の侵入に起因する給電不良を回避することができる非接触給電装置を提供するものである。
本発明の非接触給電装置は、地上側に設けた給電部と、車両に搭載した受電部との磁気的結合によって、車両に対して非接触で電力供給を行う構成を基本としている。
そして、この非接触給電装置は、上述の給電部と受電部を、前記車両を所定の駐車スペースに駐車した際に対向可能なようにそれぞれ縦置きに配置してある一方、この受電部は、前記車両を前記駐車スペースに移動した際に、前記給電部を撮像可能な車両周囲確認用のカメラを備えたことを主要な特徴としている。
本発明によれば、地上側の給電部と車両側の受電部とが縦置き状態で正対するため、給電中にこれら給電部と受電部との間に異物が侵入して給電不良を誘発するのを回避することができる。
しかも、車両を給電のため所定の駐車スペースに移動する際には、車両側の受電部に設けたカメラにより地上側の給電部を撮像して、給電部に対して受電部が正対する適正な給電ポジションに車両を誘導して駐車させることができる。
以下、本発明の一実施形態を図面と共に詳述する。
図1に示す本実施形態の非接触給電装置は、地上側ユニットである給電装置100と、
車両側ユニットである受電装置200と、を備え、後述する給電スタンド3に設置される給電装置100から、電気自動車やハイブリッド車に代表される車両1に搭載された受電装置200に非接触で電力を供給し、車載バッテリ27を充電するものである。
車両側ユニットである受電装置200と、を備え、後述する給電スタンド3に設置される給電装置100から、電気自動車やハイブリッド車に代表される車両1に搭載された受電装置200に非接触で電力を供給し、車載バッテリ27を充電するものである。
給電装置100は給電部12を備えている一方、受電装置200は受電部22を備え、これら給電部12と受電部22は車両1を給電スタンド3を配置した駐車スペース2の所定位置に駐車した際に対向可能なように、それぞれ同一の地上高で縦置きに配置してある(図2参照)。
具体的には、給電スタンド3は駐車スペース2の後方に配置してあって、給電部12は給電装置100の収納ボックス100aを設けたこの給電スタンド3の前面に配置してある。一方、受電部22は駐車スペース2に駐車した車両1の進入側端部、例えば、本実施形態では車両1を後退移動して駐車スペース2に駐車するものとして、当該車両1の後端部に配置してある。
上述の給電部12として導電線からなる一次コイルを主体とした送電コイルが用いられ、また、受電部22として同じく導電線からなる二次コイルを主体とした受電コイルが用いられ、両コイル間における電磁誘導作用により、送電コイル12から受電コイル22へ非接触に電力を供給可能としている。
従って、上述の「給電部12と受電部22とを同一の地上高で縦置きに配置」とは、「送電コイル12と受電コイル22とをコイル中心を同一地上高にして縦置きに配置」を意味するものである。
そして、上述の受電コイル22は、車両1を駐車スペース2に後退移動した際に、送電コイル12を撮像可能な車両周囲確認用のカメラ4を備えている。
このカメラ4は、例えば非金属製のファイバースコープを用いることができ、本実施形態ではこのカメラ4を受電コイル22の中心位置に配設してあって、バックビューシステム等の汎用の画像表示システムを利用して画像表示可能としている。
地上側の給電装置100は、電力制御部11と、送電コイル12と、無線通信部13と、制御部14と、を備えている。
電力制御部11は、交流電源300から送電される交流電力を、高周波の交流電力に変換し、送電コイル12に送電するための回路で、整流部111と、PFC回路112とインバータ113と、センサ114と、を備えている。整流部111は、交流電源300に電気的に接続され、交流電源300からの出力交流電力を整流する回路である。PFC回路112は、整流部111からの出力波形を整形することで力率を改善するための回路(Power Factor Correction)であり、整流部111とインバータ113との間に接続されている。
無線通信部13は、車両1側に設けられた無線通信部23と双方向に通信を行う。
制御部14は、給電装置100全体を制御する部分であり、無線通信部13,23間の通信により給電装置100からの電力供給を開始する旨の信号を車両1側に送信したり、車両1側から給電装置100からの電力を受給したい旨の信号を受信したりする。
制御部14は、この他に、センサ114の検出電流にもとづいてインバータ113のスイッチング制御を行い、送電コイル12から送電される電力を制御する。
車両1側の受電装置200は、受電コイル22と、無線通信部23と、充電制御部24と、整流部25と、リレー部26と、バッテリ27と、インバータ28と、モータ30と、通知部32と、を備えている。
整流部25は、受電コイル22に接続され、受電コイル22で受電された交流電力を直流に整流する整流回路により構成されている。
リレー部26は、充電制御部24の制御によりオンおよびオフが切り換わるリレースイッチを備えている。また、リレー部26は、リレースイッチをオフにすることで、バッテリ27を含む強電系と、充電の回路部となる受電コイル22および整流部25の弱電系とを切り離す。
バッテリ27は、複数の二次電池を接続することで構成され、車両1の電力源となる。インバータ28は、IGBT等のスイッチング素子を有したPWM制御回路等の制御回路であって、スイッチング制御信号にもとづいて、バッテリ27から出力される直流電力を交流電力にし、モータ29に供給する。モータ29は、例えば三相の交流電動機により構成され、車両1を駆動させるための駆動源となる。
通知部30は、警告ランプ、ナビゲーションシステムのディスプレイまたはスピーカ等により構成され、充電制御部24による制御にもとづいて、ユーザに対して光、画像または音声等を出力するもので、上述のカメラ4で撮像した送電コイル12の画像は当該通知部30に表示される。
充電制御部24は、バッテリ27の充電を制御するためのコントローラであり、無線通信部23、通知部30、リレー部26等を制御する。充電制御部24は、充電を開始する旨の信号を、無線通信部23,13の通信により制御部14に送信する。また、充電制御部24は、車両1の全体を制御する図外のコントローラとCAN通信網で接続されている。このコントローラは、インバータ28のスイッチング制御や、バッテリ27の充電状態(SOC)を管理する。そして、充電制御部24は、このコントローラにより、バッテリ27の充電状態にもとづいて満充電に達した場合に、充電を終了する旨の信号を制御部14に送信する。
従って、本実施形態の非接触給電装置では、送電コイル12と受電コイル22との間で、電磁誘導作用により非接触状態で高周波電力の送電および受電を行う。言い換えると、送電コイル12に電圧が加わると、送電コイル12と受電コイル22との間には磁気的な結合が生じ、送電コイル12から受電コイル22へ電力が供給される。
以上の構成からなる本実施形態の非接触給電装置によれば、給電スタンド3側の送電コイル12と車両1側の受電コイル22とが縦置き状態で正対するため、給電中にこれら送電コイル12と受電コイル22との間に異物が侵入して給電不良を誘発するのを回避することができる。
また、送電コイル22は従来の路面上に横置きに配置するものとは異なり踏まれることはないので、保護筐体の強化が不要となってコスト的に有利に得ることができる。
しかも、送電コイル12は給電スタンド3に給電装置100の収納ボックス100aと併設が可能であるため、両者間の結線ケーブル長を可及的に短くすることができて、電設設計が容易でコスト的にも有利となる。
一方、給電のため車両1を駐車スペース2へ移動させる際には、車両1側の受電コイル22に設けたカメラ4により給電スタンド3側の送電コイル12を撮像して、該送電コイル12に対して受電コイル22が正対する適正な給電ポジションへと車両1を誘導することができる。
即ち、カメラ4により正対目標である送電コイル12の正面を捉えて受電コイル22が正対する位置へ車両1を誘導できるため、これら両者の正確な位置決めを容易に行えて、給電効率を高めることができる。
特に、本実施形態ではカメラ4を受電コイル22の中心位置に配設してあるため、送電コイル12に対する正対位置への車両1の誘導操作をより一層容易に行うことができる。
また、本実施形態では受電コイル22は、駐車スペース2に後方の給電スタンド3に向けて後退移動して進入する車両1の後端部に配設して、送電コイル12と受電コイル22とが車両1の移動方向線上で縦置きに正対するようにしている。
このような縦置き配置では、送電コイル12と受電コイル22とは配設地上高を両者で揃えて設定しておけば、上下方向の位置ずれは考慮する必要がなく、しかも、車両1を車止めによる後退規制で両コイル12,22間の前後間隔を一定にできるので、あとは車両1の車幅方向の誘導操作だけで両コイル12,22の正対調整を容易に行える利点がある。
しかも、カメラ4を車両1の後端部の受電コイル22に付設することで、車両1に既設のバックビューシステムを利用できるので、従来のようにマーカーとカメラとを用いた専用の誘導装置を不要としてコスト的にも有利に得ることができる。
1…車両
2…駐車スペース
3…給電スタンド
4…カメラ
12…送電コイル(給電部)
22…受電コイル(受電部)
2…駐車スペース
3…給電スタンド
4…カメラ
12…送電コイル(給電部)
22…受電コイル(受電部)
Claims (3)
- 地上側に設けた給電部と、車両に搭載した受電部との磁気的結合によって、車両に対して非接触で電力供給を行う非接触給電装置において、
前記給電部と受電部は、前記車両を所定の駐車スペースに駐車した際に対向可能なようにそれぞれ縦置きに配置してある一方、
前記受電部は、前記車両を前記駐車スペースに移動した際に、前記給電部を撮像可能な車両周囲確認用のカメラを備えたことを特徴とする非接触給電装置。 - 前記カメラを、前記受電部の中心位置に配設したことを特徴とする請求項1に記載の非接触給電装置。
- 前記給電部を前記駐車スペースの後方に配置する一方、前記受電部を前記駐車スペースに移動する車両の進入側の端部に配置したことを特徴とする請求項1または2に記載の非接触給電装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012239759A JP2014090603A (ja) | 2012-10-31 | 2012-10-31 | 非接触給電装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012239759A JP2014090603A (ja) | 2012-10-31 | 2012-10-31 | 非接触給電装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014090603A true JP2014090603A (ja) | 2014-05-15 |
Family
ID=50792046
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012239759A Pending JP2014090603A (ja) | 2012-10-31 | 2012-10-31 | 非接触給電装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2014090603A (ja) |
-
2012
- 2012-10-31 JP JP2012239759A patent/JP2014090603A/ja active Pending
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