JP2014089104A - 体積推定装置、体積推定システム、体積推定方法および体積推定プログラム - Google Patents

体積推定装置、体積推定システム、体積推定方法および体積推定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】少ない誤差で体積推定対象物体の体積を推定することが可能な体積推定装置を得る。
【解決手段】レーザー測定手段11がレーザー発射点から測定対象の表面上の照射点までの距離を測定し、3次元座標を算定した3次元点群データを取得する3次元点群取得手段121と、体積推定対象の物体が存在しない状態を測定対象として取得した3次元点群データである背景データと体積推定対象の物体が存在する状態を測定対象として複数の地点から取得した3次元点群データである複数の前景データを記憶するデータ記憶手段124と、複数の前景データのそれぞれと背景データから体積推定対象の物体について複数の物体ボクセルデータを生成するボクセルデータ生成手段122と、複数の物体ボクセルデータに共通する部分として抽出した共通部ボクセルデータの体積を体積推定対象の物体の体積として出力する体積計算手段123とを備えた。
【選択図】図1

Description

この発明は、レーザーを照射して2次元的にスキャンすることで測定対象の3次元形状を測定するレーザープロファイラを用い、例えば山斜面における積雪や崖崩れによって発生した土砂などの体積を測定する体積推定装置に関するものである。
従来、レーザープロファイラを用いた地形変化の観測に関する取り組み事例として、例えば非特許文献1に示される航空機に搭載したレーザープロファイラから取得した河床の3次元形状の時系列情報を河川管理に利用する方法がある。
「河川管理におけるLP(レーザープロファイラ)データの有効利用について」(八千代エンジニヤリング、島田高伸、SPAR 2009J、第5回3次元計測フォーラム、2009年)
従来技術のように、一方向からのみレーザープロファイラを用いて地表を測定するという条件では、例えば崖崩れにおいて巨大な礫が落ちているようなケースで、崩れた土砂の体積の総量を正確には測定できないという課題があった。レーザープロファイラによって取得できる情報は、レーザーが照射可能な物体表面にとどまるため、巨大な礫と山斜面の間に隠された空間の体積が誤差として計上されてしまうという課題があった。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、複数の地点からレーザー測定手段(例えばレーザープロファイラ)を用いて3次元測定した結果を利用することで、崖崩れにおける巨大な礫など、体積推定対象物体の裏側に何も無い空間が生じるケースであっても、少ない誤差で体積推定対象物体の体積を推定することが可能な体積推定装置を得ることを目的としている。
この発明に係る体積推定装置は、レーザー測定手段がレーザーを照射し、レーザー発射点から測定対象の表面上の照射点までの距離を測定し、前記レーザー発射点の位置と発射方位から前記照射点の3次元座標を算定した3次元点群データを取得する3次元点群取得手段と、この3次元点群取得手段が体積推定対象の物体が存在しない状態を測定対象として取得した3次元点群データである背景データと前記体積推定対象の物体が存在する状態を測定対象として複数の地点から取得した3次元点群データである複数の前景データを記憶するデータ記憶手段と、このデータ記憶手段が記憶した前記複数の前景データのそれぞれと前記背景データから前記体積推定対象の物体について複数の物体ボクセルデータを生成するボクセルデータ生成手段と、このボクセルデータ生成手段が生成した前記複数の物体ボクセルデータに共通する部分である共通部ボクセルデータを抽出し、抽出した共通部ボクセルデータの体積を前記体積推定対象の物体の体積として出力する体積計算手段とを備える。
この発明の体積推定装置によれば、レーザー測定手段がレーザーを照射し、レーザー発射点から測定対象の表面上の照射点までの距離を測定し、レーザー発射点の位置と発射方位から照射点の3次元座標を算定した3次元点群データを取得する3次元点群取得手段と、この3次元点群取得手段が体積推定対象の物体が存在しない状態を測定対象として取得した3次元点群データである背景データと体積推定対象の物体が存在する状態を測定対象として複数の地点から取得した3次元点群データである複数の前景データを記憶するデータ記憶手段と、このデータ記憶手段が記憶した複数の前景データのそれぞれと背景データから体積推定対象の物体について複数の物体ボクセルデータを生成するボクセルデータ生成手段と、このボクセルデータ生成手段が生成した複数の物体ボクセルデータに共通する部分である共通部ボクセルデータを抽出し、抽出した共通部ボクセルデータの体積を体積推定対象の物体の体積として出力する体積計算手段とを備えたので、体積の推定対象物体の背後に何も無い空間が生じるようなケースであっても、体積推定対象物体の体積を少ない誤差で推定可能となるという効果がある。
この発明の実施の形態1に係る体積推定装置の一例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1に係る体積推定装置で処理される背景シーンと背景モデルの一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る体積推定装置で処理される前景シーンと前景モデルの一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る体積推定装置の動作の一例を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1に係る体積推定装置で処理される背景データの正面図と斜視図の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る体積推定装置で処理される前景データAの正面図と斜視図の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る体積推定装置で処理される前景データBの正面図と斜視図の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る体積推定装置がシーン内に定義する仮想平面の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る体積推定装置が仮想平面と背景データおよび前景データに挟まれた空間と体積推定対象物体を占める空間の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る体積推定装置が仮想平面と背景データに挟まれた空間の3次元格子による仮想的な分割の一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る体積推定装置の物体ボクセルデータAとBの一例を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係る体積推定装置の物体ボクセルデータAとBの論理和演算と論理積演算から得られるボクセルデータの一例を示す説明図である。
以下、この発明の実施の形態1に係る体積推定装置について説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1による体積推定装置の一例を示す構成図である。体積推定装置12は、レーザー測定手段(例えばレーザープロファイラ)11から物体(オブジェクト)のレーザー測定データを取得し、推定体積(値)を計算する。体積推定装置12が計算した推定体積(値)や、その計算過程の各データは、可視化して表示手段(ディスプレイ)13に表示できる。
レーザー測定手段11は、レーザーを照射し、レーザー発射点から測定対象の表面上の照射点までの距離を測定し、レーザー発射点の位置と基準方角に対する発射方位などから照射点の3次元座標を算定した3次元点群データを生成する。
ここで、測定対象とは、例えば地形の形状であって、この体積推定装置による体積推定対象物体の存在しない背景形状と存在する前景形状の両方を含む。例えば、事象を災害とすると、災害発生前後で変化した地形が測定対象とする地形の形状に相当し、この場合、災害発生前の地形形状を背景、災害発生後の地形形状を前景とし、この災害により地形形状を変化させた流出土砂などを体積推定対象物体とする。事象発生後にレーザー測定したデータだけでは、体積推定対象物体は特定できないため、体積推定対象物体周辺の空間を含めたデータを計測し、事象発生前にレーザー測定しておいた変化していない空間のデータを除外することで体積推定対象物体を示すデータが特定できる。以下では、このような背景と前景に対応する状態における測定対象場面(シーン)を背景シーン、前景シーンと呼ぶことにする。
なお、レーザー測定手段11は、複数の地点に1台ずつ設置して同一の物体をレーザー測定する形態でも、また1台を車両等の移動手段で移動しながら複数の地点から同一の物体をレーザー測定する形態、またはこれらの組合せの運用形態のいずれでも構わない。体積推定装置12とレーザー測定手段11は、例えばケーブルで直接接続されてもよいし、無線、有線を問わず、ネットワークを介して接続されてもよい。
体積推定装置12は、3次元点群取得手段121、ボクセルデータ生成手段122、体積計算手段123およびデータ記憶手段124を含む。
3次元点群取得手段121は、レーザー測定手段11がレーザー測定データから生成された3次元点群データを取得する。
ボクセルデータ生成手段122は、3次元点群取得手段121が取得した3次元点群データからボクセルデータを生成する。
体積計算手段123は、ボクセルデータ生成手段122が生成したボクセルデータから推定体積(値)を計算する。
データ記憶手段124は、背景および前景に対して、3次元点群取得手段121がレーザー測定手段11から取得した複数の地点のレーザー測定データ、レーザー測定データから3次元点群取得手段121が取得した3次元点群データ、3次元点群データからボクセルデータ生成手段122が生成した各ボクセルデータ、各ボクセルデータに基づいて体積計算手段123が計算した推定体積(値)を記録する。
このデータ記憶手段124は、例えばハードディスク、半導体メモリ、記録ドライブ内のリムーバブルディスクなどとし、レーザー測定手段11から取得するレーザー測定データ(後述の前景データ)から推定体積(値)を計算する際に比較する過去に取得されたレーザー測定データ(後述の背景データ)が記録されているものとする。ただし、この過去に取得されたレーザー測定データは、例えば遠隔地に設けられた別のデータ記憶手段に記録され、ネットワークを介して取得するようにしてもよい。また、データ記憶手段124は、レーザー測定データ、3次元点群データ、ボクセルデータ、推定体積(値)などを単体に記録せず、例えば記録データの用途・種類別に複数のデータ記憶手段を設けて記録してもよく、また体積推定装置12内部(内蔵データ記憶手段)に設置しても、外部(外付けデータ記憶手段)に設置する形態でも構わない。
なお、体積推定装置12は、3次元点群取得手段121、ボクセルデータ生成手段122、体積計算手段123およびデータ記憶手段124を3次元点群取得部、ボクセルデータ生成部、体積計算部およびデータ記憶部とする装置として設けてもよく、また汎用的な計算機やプロセッサで構成して各手段の動作を機能させるプログラムを実行することで実現させてもよい。また、体積推定装置12は、レーザー測定手段11であるレーザー測定部、表示手段13である表示部の一方または両方を一体に構成しても構わない。また、体積推定装置12と、レーザー測定部、表示部からなる体積推定システムを構成してもよい。
以下、この発明の実施の形態1に係る体積推定装置の動作について説明する。ここでは、地形変化の測定を前提として、堤防法面を崖、この堤防法面手前に配置した直方体の物体を崖崩れにおける土砂塊に見立て、体積推定の一例について説明する。このような手法により、実際の土砂塊の体積推定も同一の手順で計算することができる。
図2は、この発明の実施の形態1に係る体積推定装置で処理される背景シーンと背景モデルの一例を示す説明図である。(1)は、物体が存在しないシーン(以下、背景シーンと称する)を示す画像であり、(2)は、そのシーンのモデル(以下、背景モデルと称する)を示している。また、図3は、この発明の実施の形態1に係る体積推定装置で処理される前景シーンと前景モデルの一例を示す説明図である。(1)は、物体が存在するシーン(以下、前景シーンと称する)を示す画像であり、(2)は、そのシーンのモデル(以下、前景モデルと称する)を示している。なお、レーザー照射による測定では、図2(1)、図3(1)に示す画像のように、撮像時のシーンの明るさが異なることがあっても、レーザー測定ではデータ測定に影響しない。
図4は、この発明の実施の形態1に係る体積推定装置の動作の一例を示すフローチャートである。図において、ステップS101で、レーザー測定手段11は、測定地点から前景シーンのレーザー測定データを測定する。ステップS102で、体積推定装置12の3次元点群取得手段121は、レーザー測定手段11が測定したレーザー測定データから3次元点群データを取得する。ステップS103で、体積推定装置12のボクセルデータ生成手段122は、3次元点群取得手段121が取得した3次元点群データからボクセルデータを生成する。ステップS104で、別地点から前景シーンのレーザー測定を行うか否かを判定する。別地点から前景シーンのレーザー測定を行う場合は、ステップS101に戻って、ステップS103までの処理を繰り返す。これ以上、別地点から前景シーンのレーザー測定を行わない場合は、ステップS105に進む。ステップS105で、体積推定装置12の体積計算手段123は、ボクセルデータ生成手段122が生成したボクセルデータから推定体積(値)を計算する。なお、各地点における前景シーンのレーザー測定データを測定するところから説明しているが、背景シーンに関するレーザー測定データ、3次元点群データ、ボクセルデータを事前に得る同様の手順で行える処理の説明については、ここでは省略している。
ここで、ステップS104に示される別地点から前景シーンのレーザー測定を行うか否かの判定は、データ記憶手段124に記憶させるデータによって判定位置を異ならせることが可能である。例えば、データ記憶手段124がレーザー測定手段11から取得した複数の地点のレーザー測定データを記憶しておけるならば、ステップS104の判定はステップS101とステップS102の間に行ってもよく、すべての地点のレーザー測定データを取得してデータ記憶手段124に記憶させてから、各地点の3次元点群データを取得し、各地点のボクセルデータを生成することもできる。このとき、3次元点群データやボクセルデータは、バッファメモリなどに一時記憶させるだけでもよいし、レーザー測定データと同様にデータ記憶手段124に記憶させてもよい。また、複数の地点の3次元点群データを記憶しておけるならば、ステップS104の判定はステップS102とステップS103の間に行ってもよく、レーザー測定データやボクセルデータは、バッファメモリなどに一時記憶させるだけでもよいし、3次元点群データと同様にデータ記憶手段124に記憶させてもよい。このように、ステップS101からステップS103のいずれかで得られたデータをデータ記憶手段124に記憶させた段階で、ステップS104の判定を行っても構わない。
以下、図4に示した各処理をより詳しく説明する。
まず、この発明の体積推定装置12が体積推定対象である物体をレーザー測定する前に、図2(1)に示した物体が存在しないシーン(背景シーン)をレーザー測定手段11がレーザー測定した3次元点群データが取得されているものとする。3次元点群取得手段121が3次元点群データを取得する際に、レーザー測定手段11は測定地点の絶対座標(例えば、緯度・経度・標高)と向き(例えば、真北と重力方向を基準としたときのロール・ピッチ・ヨーの3角)をGPSとコンパスを用いて測定し、この情報を用いることにより、3次元点群データの個々の点群に絶対3次元座標を与えることができる。
図5は、この発明の実施の形態1に係る体積推定装置で処理される背景データの正面図と斜視図の一例を示す説明図である。図において、(1)は背景データの3次元点群データの正面図、(2)は背景データの3次元点群データの斜視図を示している。背景シーンとして取得された3次元点群データ(以下、背景データと称する)は、データ記憶手段124に記録される。この背景データは、通常、体積推定を要する事態以前に用意されるものである。
レーザー測定した3次元点群データは、点の集合として表現されるが、距離に応じた色や、距離に応じた点のサイズ、密度または大きさにより、二次元投影して観察することができる。また、図5に示した正面図や斜視図のように、当初の測定方向に限らず、それ以外の向きからも観察することもできる。
次に、この発明の体積推定装置12が体積推定対象である物体をレーザー測定する処理を説明する。3次元点群データの取得については、予め3次元点群データを取得した背景データの取得方法と同様に行うことができる。なお、測定地点の絶対座標と向きをGPSとコンパスを用いて測定し、この情報を用いることにより、3次元点群データの個々の点群に絶対3次元座標を与えることができる点についても、背景データと同様である。
3次元点群取得手段121は、図3(1)に示した物体が存在するシーン(前景シーン)を複数の地点からレーザー測定した3次元点群データ(以下、前景データと称する)をレーザー測定手段11から取得する。ここでは2つの地点A、Bについて3次元点群データ(以下、前景データA、Bと称する)を取得するものとする。
図6は、この発明の実施の形態1に係る体積推定装置で処理される前景データAの正面図と斜視図の一例を示す説明図である。また、図7は、この発明の実施の形態1に係る体積推定装置で処理される前景データBの正面図と斜視図の一例を示す説明図である。図において、(1)は前景データA、Bの3次元点群データの正面図、(2)は前景データA、Bの3次元点群データの斜視図を示している。前景シーンA、Bとして取得された3次元点群データ(前景データA、B)についても、データ記憶手段124に記録される。
続いて、この発明の体積推定装置12がボクセルデータを生成する処理を説明する。図8は、この発明の実施の形態1に係る体積推定装置がシーン内に定義する仮想平面の一例を示す説明図である。ボクセルデータ生成手段122は、シーン内に仮想的な平面(以下、仮想平面と呼ぶ)を定義する。仮想平面は絶対座標系における平面式ax+by+cz+d=0で定義される(a、b、c、dは係数、x、y、zは絶対座標系における3次元座標変数)。ここでは、レーザー測定手段11のレーザー発射点から体積推定対象物体の中央を結ぶ直線と直交し、レーザー測定手段11と体積推定対象物体との間の地点に、仮想平面を設定することとする。仮想平面の平面式の係数は、レーザー測定手段11のレーザー発射点と向きおよび体積推定対象物体までの距離に基づいて計算される。
図9は、この発明の実施の形態1に係る体積推定装置が仮想平面と背景データおよび前景データに挟まれた空間と体積推定対象物体を占める空間の一例を示す説明図である。図において、矢印は仮想平面の正面方向を示す。ここでは、背景データおよび前景データによる説明を分かりやすくするため、同一の仮想平面を想定している。
(1)は、仮想平面と背景データに挟まれた空間Pの側面図を示している。例えば、傾斜のある地形の変化前に測定した背景データの断面とする。(2)から(4)の各左図は、仮想平面と前景データに挟まれた空間Qの側面図を示している。例えば、(1)と同一の傾斜のある地形の変化後に測定した前景データの断面とする。また、(2)から(4)の各右図は、(2)から(4)の各左図が(1)に対して変化した空間(物体データR)の側面図を示している。
まず、(2)は、空間の仮想平面に近い手前下方に(1)には存在しなかった物体(体積推定対象物体)R1が出現した状態を示している(R=R1)。この場合、体積推定対象物体は、例えば水災害後の堆積物のようなものが考えられるが、適用対象はこの状況だけに限るものではない。体積推定対象物体が占める空間として、(1)の背景データが占める空間Pと(2)の前景データが占める空間Qの差分空間Rは、排他的論理和演算(以下、演算子xorとする)を適用し、P xor Qという論理演算式で示すことができる。
次に、(3)は、(2)と同様に空間の仮想平面に近い手前下方に(1)には存在しなかった物体(体積推定対象物体)R1が出現するとともに、後上方に(1)には存在していなかった空間R2が出現している状態を示している。例えば、地形の後上方が崩落し、手前下方に堆積した状況が考えられるが、適用対象はこの状況だけに限るものではない。この場合、(2)と同様に、排他的論理和演算を適用し、差分空間Rとして体積推定対象物体を抽出しようとすると、(1)の空間Pには存在していなかった空間R2まで抽出してしまうことになる(R=R1+R2)。ここでも、体積推定対象物体R1は、(1)の背景データが占める空間Pに含まれるので、論理積演算(以下、演算子and)を合わせて適用し、(P xor Q) and Pという論理演算式で示すことができる。このとき、空間R2の体積は抽出されず、0として扱うことができる。この体積推定対象物体の空間R1は、背景データに基づく空間P、前景データに基づく空間Qのデータ測定対象範囲が同一とすれば、空間Pには属すが、空間Qには属さない空間(否定演算を表す演算子notとする)として、P and (not Q)という論理演算式で表すこともできる。
よって、(2)においても、(1)には存在していなかった空間R2があるか不明の場合には、この(3)で適用した演算を適用すれば誤抽出を抑制することができ、(1)には存在していなかった空間R2がないことが明らかな場合でも常に適用するようにしてもよいといえる。
一方、(4)は、(3)の後上方と同様に、(1)には存在していなかった空間R2が存在している状態を示している。例えば、水流が地形を削り取った後の流失した状況が考えられるが、適用対象はこの状況だけに限るものではない。このような体積推定対象物体としてではなく、存在しなくなった部分に物体を想定してその体積を推定するのであれば、(P xor Q) and Qという論理演算式で示すことができる。この体積推定対象物体を想定する空間R2は、背景データに基づく空間P、前景データに基づく空間Qのデータ測定対象範囲が同一とすれば、空間Pには属さず、空間Qには属する空間として、(not P) and Qという論理演算式で表すこともできる。
図10は、この発明の実施の形態1に係る体積推定装置が仮想平面と背景データに挟まれた空間の3次元格子による仮想的な分割の一例を示す説明図である。ボクセルデータ生成手段122は、仮想平面と背景データに挟まれた空間を例えば50cm間隔の3次元格子によって仮想的に分割する。このように、空間をサイコロ状に分割した構成要素は一般にボクセルと呼ばれている。50cm間隔の格子による分割では、1つのボクセルの体積は0.125mとなる。ここで、仮想平面と背景データに挟まれた空間においてボクセルを定義したものを背景ボクセルデータと称する。背景ボクセルデータは、例えば図9(1)の斜線部の背景データの空間をボクセルで分割したものに相当する。
次に、ボクセルデータ生成手段122は、前景データAおよび前景データBについても、背景データに基づく背景ボクセルデータと同様に、ボクセルデータをそれぞれ定義する。ここで、仮想平面と前景データAに挟まれた空間においてボクセルを定義したものを前景ボクセルデータA、また、仮想平面と前景データBに挟まれた空間においてボクセルを定義したものを前景ボクセルデータBと称する。これらの前景ボクセルデータは、例えば図9(2)の左図斜線部の前景データの空間をボクセルで分割したものに相当する。
図11は、この発明の実施の形態1に係る体積推定装置の物体ボクセルデータAとBの一例を示す説明図である。ボクセルデータ生成手段122は、背景ボクセルデータと、前景ボクセルデータAおよび前景ボクセルデータBの間で排他的論理和演算(両データにおいて、ある座標に両データのボクセルが存在する場合は削除、どちらか一方のボクセルしか無い場合は残す処理。)を行い、さらに背景ボクセルデータと共通するボクセルを抽出する。この結果、体積推定対象物体に相当するボクセルデータが得られる。ここで、(1)に示した背景ボクセルデータと前景ボクセルデータAから得られたものを物体ボクセルデータA、また、(2)に示した背景ボクセルデータと前景ボクセルデータBから得られたものを物体ボクセルデータBと称する。これらの物体ボクセルデータは、例えば図9(2)の右図斜線部の物体データの空間をボクセルで分割したものに相当する。前景ボクセルデータと背景ボクセルデータから背景ボクセルデータのみに属するボクセルのみを抽出したものが物体ボクセルデータとなる。
なお、この図10、図11で説明したボクセル分割の処理前に、図9の体積推定対象物体が占める空間の特定について説明を行ったが、ボクセル分割の処理後に当該空間の特定を行えることは自明である。
図12は、この発明の実施の形態1に係る体積推定装置の物体ボクセルデータAとBの論理和演算と論理積演算から得られるボクセルデータの一例を示す説明図である。体積計算手段123は、物体ボクセルデータAと物体ボクセルデータBの間で論理積演算を行う。論理積演算によって、物体ボクセルデータAと物体ボクセルデータBにおいて、ある座標に両データのボクセルが存在する場合はそのボクセルを残し、そうでないボクセルは削除する処理を行い、共通部分であるボクセルデータ(以下、共通部ボクセルデータと称する)が抽出される。
図において、(1)は論理和演算により物体ボクセルデータAと物体ボクセルデータBを重ねたボクセルデータ、(2)は論理積演算により物体ボクセルデータAと物体ボクセルデータBの共通部ボクセルデータを示したものである。なお、(1)、(2)の二図形の上面には、共通部ボクセルデータに相当する重複部分を網掛けして示している。ここで、(1)は論理和演算により重ねられたボクセルデータにおける物体ボクセルデータAと物体ボクセルデータBの共通部分を説明するために示したもので、体積計算手段123は、論理和演算の段階を経ずに、物体ボクセルデータAと物体ボクセルデータBから論理積演算により(2)に示した共通部ボクセルデータを直接得るようにしてもよい。この共通部ボクセルデータは、物体ボクセルデータAおよび物体ボクセルデータBよりも、体積推定対象物体の体積をより正しく再現していることになる。
最後に、体積計算手段123は、共通部ボクセルデータを構成するボクセル数をカウントし、その値に1ボクセルの単位体積(例えば50cm間隔の格子では0.125m)を乗じた値を物体の推定体積として、表示手段13に出力表示する。また、データ記憶手段に記憶する。
なお、この発明の実施の形態1においては、レーザー測定手段11の位置と向きをGPSとコンパスによって測定した情報を用いて、3次元点群データに絶対3次元座標を与えていたが、ある地点を基準として、地点Aおよび地点Bの位置と向きを相対的に測定した情報により、3次元点群データに相対3次元座標を与えるようしてもよい。
また、この発明の実施の形態1においては、レーザー測定手段11の位置と向きをGPSとコンパスによって測定した情報を用いて、3次元点群データに絶対3次元座標を与えていたが、シーン内に3点以上の既知地点(絶対3次元座標が与えられている点)を設定した上で測定を行い、その結果に基づいて3次元点群データに対して絶対3次元座標を与えるようしてもよい。
また、この発明の実施の形態1においては、レーザー測定手段11の位置と向きをGPSとコンパスによって測定した情報を用いて、3次元点群データに絶対3次元座標を与えていたが、シーン内に3点以上のマーカー(目印となる物体)を設定した上で測定を行い、その結果に基づいて3つの3次元点群データ間で定義できる相対座標を3次元点群データに与えるようしてもよい。
さらに、この発明の実施の形態1においては、体積推定対象物体が配置されたシーンに対して、地点Aおよび地点Bの2地点から測定した結果に基づいて体積推定を行うものについて説明を行ったが、3点以上の測定結果から同様に体積推定を行うようにしてもよい。この場合、体積計算手段123は、3点以上の測定結果から与えられる物体ボクセルデータすべての論理積演算を行えばよい。一般的には、測定地点の数を増やし、体積推定対象物体を多方面から測定した結果を用いることで、体積の推定精度を向上させることが可能となる。
また、この発明の実施の形態1においては、複数の測定地点から測定した複数の前景データに基づいて体積推定対象物体の体積の推定精度を向上させるものについて説明を行ったが、背景データを予め測定しておく時点でも、1地点からのレーザー照射による測定にとって障害となりうる物体(例えば構造物や地形)が存在すれば、背景ボクセルデータの正確さが低下する原因となって、物体ボクセルデータの推定精度にも影響することになる。よって、背景データについて、予め複数の測定地点から測定し、1地点からのレーザー照射では測定しにくい複数地点から測定した背景データによる前景データ同様の共通部ボクセルデータを抽出したものを背景ボクセルデータとして適用することで、各物体ボクセルデータの精度も向上し、最終的に体積推定対象物体の体積推定精度を向上させることができる。前景データを測定するレーザー測定手段11が複数の地点で固定的に設置されている場合は、定期的または日常的に背景データの更新を行ってもよい。複数の地点のうち、一部の地点における背景データだけ更新するようにしても構わない。
また、この発明の実施の形態1においては、同一地点からのレーザー測定であっても、実際のシーンには関係がない対象物体が背景データまたは背景データに入ってしまうことが考えられる。このような対象物体が、体積の推定に影響を及ぼさないようにするために、同一地点でも複数回のレーザー測定を実施し、例えば多数決によるデータ値または平均のデータ値などを測定データとして採用することで、実際のシーンには関係がない対象物体の影響を軽減または排除するようにしてもよい。測定の時間間隔は、所定の間隔を空けて行うことで、例えばシーンに短時間存在する移動体や一時的またはある期間存在する物体の影響を軽減、また新設された物体の影響を更新することができる。
また、この発明の実施の形態1においては、レーザー測定手段11のレーザー測定の読み取り精度を向上させ、またボクセルサイズを縮小するという少なくとも一方をさらに行うことで、体積の推定精度を向上させることが可能となる。また、測定地点の数を増やすことと組み合わせて、体積の推定精度を向上させてもよい。
また、この発明の実施の形態1においては、データ記憶手段124が背景シーンのレーザー測定データ、3次元点群データ、背景ボクセルデータ、複数の前景シーンの各レーザー測定データ、各3次元点群データ、各物体ボクセルデータ、また共通部ボクセルデータ、推定体積(値)を記録するものとして説明したが、計算量が無視できるような場合には、例えば背景シーン、複数の前景シーンに対する3次元点群データまたはボクセルデータのような部分的なデータのみ記憶し、他のデータは一時的に記憶することによって、記憶した部分的なデータから再計算するようにしても構わない。元のデータだけ記憶しておけば、計算すれば得られるデータは記憶しないようにしてもよく、また、計算後のデータだけ記憶しておけば、必要のない元のデータは記憶しないようにしてもよい。記憶対象のデータは、用途や運用形態、記憶容量などにより、すべてとするか、一部とするか適宜判断すればよい。
以上のように、この発明の体積推定装置によれば、レーザー測定手段がレーザーを照射し、レーザー発射点から測定対象の表面上の照射点までの距離を測定し、レーザー発射点の位置と発射方位から照射点の3次元座標を算定した3次元点群データを取得する3次元点群取得手段と、この3次元点群取得手段が体積推定対象の物体が存在しない状態を測定対象として取得した3次元点群データである背景データと体積推定対象の物体が存在する状態を測定対象として複数の地点から取得した3次元点群データである複数の前景データを記憶するデータ記憶手段と、このデータ記憶手段が記憶した複数の前景データのそれぞれと背景データから体積推定対象の物体について複数の物体ボクセルデータを生成するボクセルデータ生成手段と、このボクセルデータ生成手段が生成した複数の物体ボクセルデータに共通する部分である共通部ボクセルデータを抽出し、抽出した共通部ボクセルデータの体積を体積推定対象の物体の体積として出力する体積計算手段とを備えたので、体積の推定対象物体の背後に何も無い空間が生じるようなケースであっても、体積推定対象物体の体積を少ない誤差で推定可能となるという効果がある。
また、この発明の体積推定装置によれば、ボクセルデータ生成手段は、レーザー発射点と測定対象の間に仮想的な平面を設定し、この仮想的な平面と照射点の間の空間をボクセル単位で分割し、背景データに対応した背景ボクセルデータと複数の前景データのそれぞれに対応した複数の前景ボクセルデータを作成するようにしたので、体積推定対象物体の体積をボクセル単位の精度で推定可能となるという効果がある。
また、この発明の体積推定装置によれば、複数の前景ボクセルデータのそれぞれと背景ボクセルデータから背景ボクセルデータのみに属するボクセルを抽出して複数の物体ボクセルデータを生成するようにしたので、測定対象として存在する体積推定対象物体の体積だけを少ない誤差で推定可能となるという効果がある。
また、この発明の体積推定装置によれば、データ記憶手段は、3次元点群取得手段が複数の地点に対して取得した3次元点群データである複数の背景データを記憶し、ボクセルデータ生成手段は、複数の背景データに対応する複数の背景ボクセルデータに共通するボクセルを背景ボクセルデータとするようにしたので、このような背景ボクセルデータを体積推定に適用することで、背景シーンに当初から存在する物体の背後に何も無い空間が生じるようなケースであっても、より正確な背景ボクセルデータが得られるという効果がある。その結果、背景ボクセルデータと前景ボクセルデータから体積推定対象の物体ボクセルデータをより正確に作成できるため、このように生成された複数の物体ボクセルデータから共通部ボクセルデータを抽出することで物体の体積の推定精度を向上することができる。
この発明の体積推定装置によれば、例えば山斜面における積雪や崖崩れによって発生した土砂などの体積を少ない誤差で測定することができる。このようなシーンにおいて、崖崩れにおける巨大な礫などの裏側に何も無い空間が生じる場合でも、誤差として計上されてしまう巨大な礫と山斜面の間に隠された空間の体積を最小限に抑えることで、体積推定対象物体の体積の推定精度を向上することができる。
11 レーザー測定手段(レーザー測定部、レーザー測定装置)、12 体積推定装置、13 表示手段(表示部、表示装置)、121 3次元点群取得手段(3次元点群取得部)、122 ボクセルデータ生成手段(ボクセルデータ生成部)、123 体積計算手段(体積計算部)、124 データ記憶手段(データ記憶部)。

Claims (10)

  1. レーザー測定手段がレーザーを照射し、レーザー発射点から測定対象の表面上の照射点までの距離を測定し、前記レーザー発射点の位置と発射方位から前記照射点の3次元座標を算定した3次元点群データを取得する3次元点群取得手段と、
    この3次元点群取得手段が体積推定対象の物体が存在しない状態を測定対象として取得した3次元点群データである背景データと前記体積推定対象の物体が存在する状態を測定対象として複数の地点から取得した3次元点群データである複数の前景データを記憶するデータ記憶手段と、
    このデータ記憶手段が記憶した前記複数の前景データのそれぞれと前記背景データから前記体積推定対象の物体について複数の物体ボクセルデータを生成するボクセルデータ生成手段と、
    このボクセルデータ生成手段が生成した前記複数の物体ボクセルデータに共通する部分である共通部ボクセルデータを抽出し、抽出した共通部ボクセルデータの体積を前記体積推定対象の物体の体積として出力する体積計算手段と
    を備えた体積推定装置。
  2. 前記ボクセルデータ生成手段は、前記レーザー発射点と前記測定対象の間に仮想的な平面を設定し、この仮想的な平面と前記照射点の間の空間をボクセル単位で分割し、前記背景データに対応した背景ボクセルデータと前記複数の前景データのそれぞれに対応した複数の前景ボクセルデータを作成する
    請求項1記載の体積推定装置。
  3. 前記ボクセルデータ生成手段は、前記複数の前景ボクセルデータのそれぞれと前記背景ボクセルデータから前記背景ボクセルデータのみに属するボクセルを抽出して前記複数の物体ボクセルデータを生成する
    請求項2記載の体積推定装置。
  4. 前記データ記憶手段は、前記3次元点群取得手段が複数の地点に対して取得した3次元点群データである複数の背景データを記憶し、
    前記ボクセルデータ生成手段は、前記複数の背景データに対応する複数の背景ボクセルデータに共通するボクセルを前記背景ボクセルデータとする
    請求項2または請求項3記載の体積推定装置。
  5. レーザーを照射し、レーザー発射点から測定対象の表面上の照射点までの距離を測定し、前記レーザー発射点の位置と発射方位から前記照射点の3次元座標を算定した3次元点群データを生成するレーザー測定装置と、
    このレーザー測定装置から体積推定対象の物体が存在しない状態を測定対象として取得した3次元点群データである背景データと前記体積推定対象の物体が存在する状態を測定対象として複数の地点から取得した3次元点群データである複数の前景データを取得する3次元点群取得手段と、
    この3次元点群取得手段が取得した前記背景データと前記複数の前景データを記憶するデータ記憶手段と、
    このデータ記憶手段が記憶した前記複数の前景データのそれぞれと前記背景データから前記体積の推定対象物体について複数の物体ボクセルデータを生成するボクセルデータ生成手段と、
    このボクセルデータ生成手段が生成した前記複数の物体ボクセルデータに共通する部分である共通部ボクセルデータを抽出し、抽出した共通部ボクセルデータの体積を前記体積の推定対象物体の体積として出力する体積計算手段と
    を備えた体積推定装置と
    から構成される体積推定システム。
  6. レーザーを照射し、レーザー発射点から測定対象の表面上の照射点までの距離を測定し、前記レーザー発射点の位置と発射方位から前記照射点の3次元座標を算定した3次元点群データをレーザー測定装置から取得する3次元点群取得ステップと、
    この3次元点群取得ステップにおいて取得された体積推定対象の物体が存在しない状態を測定対象とした3次元点群データである背景データと前記体積推定対象の物体が存在する状態を測定対象とした複数の地点に対する3次元点群データである複数の前景データを記憶するデータ記憶ステップと、
    このデータ記憶ステップにおいて記憶された前記複数の前景データのそれぞれと前記背景データから前記体積推定対象の物体について複数の物体ボクセルデータを生成するボクセルデータ生成ステップと、
    このボクセルデータ生成ステップが生成した前記複数の物体ボクセルデータに共通する部分である共通部ボクセルデータを抽出し、抽出した共通部ボクセルデータの体積を前記体積推定対象の物体の体積として出力する体積計算ステップと
    を有する体積推定方法。
  7. 前記ボクセルデータ生成ステップは、
    前記レーザー発射点と前記測定対象の間に仮想的な平面を設定し、この仮想的な平面と前記照射点の間の空間をボクセル単位で分割し、前記背景データに対応した背景ボクセルデータと前記複数の前景データのそれぞれに対応した複数の前景ボクセルデータを作成するボクセル分割ステップ
    を有する請求項6記載の体積推定方法。
  8. 前記ボクセルデータ生成ステップは、
    前記複数の前景ボクセルデータのそれぞれと前記背景ボクセルデータから前記背景ボクセルデータのみに属するボクセルを抽出して前記複数の物体ボクセルデータを生成するボクセル抽出ステップ
    を有する請求項7記載の体積推定方法。
  9. 前記データ記憶ステップは、前記3次元点群取得ステップが複数の地点に対して取得した3次元点群データである複数の背景データを記憶し、
    前記ボクセルデータ生成ステップは、前記データ記憶ステップが記憶した前記複数の背景データに対応する複数の背景ボクセルデータに共通するボクセルを前記背景ボクセルデータとする
    請求項7または請求項8記載の体積推定方法。
  10. コンピュータに、
    レーザーを照射し、レーザー発射点から測定対象の表面上の照射点までの距離を測定し、前記レーザー発射点の位置と発射方位から前記照射点の3次元座標を算定した3次元点群データをレーザー測定装置から取得する3次元点群取得ステップと、
    この3次元点群取得ステップにおいて取得された体積推定対象の物体が存在しない状態を測定対象とした3次元点群データである背景データと前記体積推定対象の物体が存在する状態を測定対象とした複数の地点に対する3次元点群データである複数の前景データを記憶するデータ記憶ステップと、
    このデータ記憶ステップにおいて記憶された前記複数の前景データのそれぞれと前記背景データから前記体積推定対象の物体について複数の物体ボクセルデータを生成するボクセルデータ生成ステップと、
    このボクセルデータ生成ステップが生成した前記複数の物体ボクセルデータに共通する部分である共通部ボクセルデータを抽出し、抽出した共通部ボクセルデータの体積を前記体積推定対象の物体の体積として出力する体積計算ステップと
    を実行させる体積推定プログラム。
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