JP2014087660A - 閾値上且つ一定の強度を有する視覚刺激に対する反応時間に基づく視野視覚機能測定装置 - Google Patents

閾値上且つ一定の強度を有する視覚刺激に対する反応時間に基づく視野視覚機能測定装置 Download PDF

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Abstract

【課題】閾値上且つ一定の強度を有する視覚刺激に対する反応時間に基づく視野視覚機能測定装置であって、本発明のような手段を備える装置を提供すること。
【解決手段】測定画面生成手段と、固視標表示手段と、視標表示位置指定手段と、視標表示手段と、応答検出手段と、前記視標表示手段が視標を表示した時点から前記応答検出手段が被験者による応答を検出した時点までの時間を、視標表示位置における前記被験者の視野視覚機能を示唆する情報として測定する反応時間測定手段と、視標表示位置反応時間対記憶手段と、視標表示位置視野視覚機能示唆情報生成手段と、を備えることを特徴とする視野視覚機能測定装置。
【選択図】図5

Description

本発明は、閾値上且つ一定の強度を有する視覚刺激に対する反応時間に基づく視野視覚機能測定装置に関する。
閾値上且つ一定の強度を有する視覚刺激に対する反応時間に基づく視野視覚機能測定装置であって、本発明のような手段を備える物は従来にない。
最新医学大辞典(1987、1990年)、医歯薬出版株式会社。
閾値上且つ一定の強度を有する視覚刺激に対する反応時間に基づく視野視覚機能測定装置であって、本発明のような手段を備える装置を提供すること。
請求項1に記載の発明は、
被験者の視野視覚機能を測定するための測定画面を出力装置に生成する測定画面生成手段と、
前記測定の際に前記被験者により凝視され続ける固視標を、前記測定画面生成手段により生成された前記測定画面に表示する固視標表示手段と、
前記測定画面生成手段により生成された前記測定画面に前記被験者の視野視覚機能を測定するための視標を表示する際の表示の位置を指定する視標表示位置指定手段と、
前記測定画面生成手段により生成された前記測定画面において、前記視標表示位置指定手段により指定された前記位置に前記視標を、前記測定画面の大半の位置において閾値上刺激となるような一定の強度を持たせることにより表示する視標表示手段と、
該視標表示手段により表示された前記視標が前記被験者の視野において視覚認識可能となった瞬間に前記被験者からなされる応答を入力装置を経て検出する応答検出手段と、
前記視標表示手段が前記測定画面の前記位置に前記視標を表示した時点から前記応答検出手段が前記被験者による前記応答を検出した時点までの時間を、前記位置における前記被験者の視野視覚機能を示唆する情報として、測定する反応時間測定手段と、
該反応時間測定手段により測定された前記時間を、前記位置に対応付けて記憶装置に記憶する視標表示位置反応時間対記憶手段と、
該視標表示位置反応時間対記憶手段により記憶装置に記憶された前記位置と該位置に対応付けられた前記時間とを前記記憶装置から読み出し、
前記位置に対応付けられた前記時間に基づき、前記位置における視野視覚機能を示唆する情報を生成する視標表示位置視野視覚機能示唆情報生成手段と、
を備えることを特徴とする視野視覚機能測定装置。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示位置指定手段は、前記測定画面に格子点を設定し、該格子点の中の一つの点の位置を前記位置として、該前記位置に前記視標を表示することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、
請求項1〜2のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示位置指定手段は、前記位置をランダムに指定することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示位置指定手段は、同一の前記位置に再度、前記視標を表示することの無いようにして、前記位置を前記測定画面内においてランダムに指定する排他的位置指定手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記測定画面における複数の前記位置に対して前記時間を各々測定するために、
前記視標表示位置指定手段、前記視標表示手段、前記応答検出手段、前記反応時間測定手段を順次行うことを含む処理を繰り返す際には、
前記応答検出手段は、前記視標表示手段により前記視標が表示された後に、
前記被験者からなされる前記応答が検出されない状態が続く場合において
前記検出を中止するまでの制限時間を設定する応答検出制限時間設定手段をさらに備え、
前記応答検出手段は、前記視標表示手段により前記視標が表示された後に、前記応答が検出されない状態が、前記応答検出制限時間設定手段により設定された前記制限時間を越えて続いた場合に前記検出を中止して次の処理に移行する応答検出中止手段をさらに備え、
前記視標表示手段は、前記応答検出手段が前記応答を検出した時の後、前記視標表示位置指定手段により指定された位置に、次の視標としての前記視標が表示される時点までに所定の待ち時間を生じる手段をさらに備え、
前記視標表示手段は、
前記応答検出手段が前記応答を検出した時の後、あるいは、
前記応答検出中止手段により前記検出が中止された時の後において、
前記視標表示位置指定手段により次に指定された位置に、次の視標としての前記視標が表示される時点までには、それまでに前記測定画面に表示されていた視標を前記測定画面から消去している手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示手段は、前記視標を前記位置において静的に表示することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、
請求項3〜5のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示手段は、前記視標を前記位置から動的に表示することを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示位置視野視覚機能示唆情報生成手段は、視野視覚機能マッピング画面を出力装置に生じ、前記位置に相当する前記視野視覚機能マッピング画面上の座標に、前記位置に対応付けられた前記時間に基づく情報を表示することを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示手段は、前記視標を表示した時から該表示を消去する時までの時間である視標表示時間を所定の値に設定し、前記視標を表示した時から該視標表示時間設定手段が設定する前記視標表示時間を越えた時には、前記視標の表示を前記測定画面から消去する視標表示時間手段をさらに備えることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、
請求項1〜9のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置が備える各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
本発明によれば、閾値上且つ一定の強度を有する視覚刺激に対する反応時間に基づく視野視覚機能測定装置が実現可能となる。
本発明の実施形態を説明する模式図である。 本発明の実施形態を説明する模式図である。 本発明の実施形態を説明する模式図である。 本発明の実施形態を説明する模式図である。 本発明の実施形態を説明する図である。
本発明実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1は、本発明の構成の一例を表している。
図2は、本発明におけるCPU501のハードウェア構成の一例を表している。
図1は、コンピュータシステム301の概略構成を示している。本発明は、コンピュータシステム301により、本発明を実現させるプログラムを実行することで実現される。
本発明を実現するコンピュータシステム301は、図1に示すように、後述するCPU(Central Processing Unit)501等を備える本体302と、キーボード303、(必要であればマウス306)、ディスプレイ304、(プリンタ305、)(必要であればスピーカ307)から構成されている。
次に、本発明におけるCPU501のハードウェア構成の一例を、図2を参照しつつ説明する。
本発明におけるCPU501は、具体的には、CPU501等のマイクロプロセッサ、RAM(Random Access Memory)502、ROM(Read Only Memory)503、HDD(Hard Disc Drive)504、キーボード303、マウス306、ディスプレイ304、プリンタ305、スピーカ307及び通信インターフェースを含んで構成される。以上の各部分は、バス505により接続されている。
CPU501は、HDD(Hard Disc Drive)504に格納された本発明を実現させるプログラムを、RAM502上に展開することにより、本実施形態に特徴的な動作を実行する。
CPU501は、本発明を実現させるプログラムに従って、本発明の制御や、各種の演算処理などを実行する。CPU501は、ディスプレイ304(出力装置の一例)による表示処理の制御を行う。CPU501は、キーボード303(入力装置の一例)からの入力に応じて、本発明の制御を行う。CPU501は、本発明から得られたデータに基づいて生成した本発明の出力を、プリンタ305等から出力させるよう制御することができる。
キーボード303、(必要であればマウス306、)及びディスプレイ304は、本発明のユーザインターフェースとして利用される。キーボード303は、例えば入力を行うためのデバイス(入力装置)として利用される。(必要であれば、マウス306は、ディスプレイ304の表示画面に、各種の入力を行うためのデバイスとして利用される。)
ディスプレイ304は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)やCRT(Cathode Ray Tube)、(OLED(Organic Light−Emitting Diode))等からなる表示デバイス(出力装置)であり、本発明により生成された画像を表示したりする。
また、CPU501がインターネットやLAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されている場合には、通信インターフェースにLANカード等のネットワークアダプタやモデム等の通信機器を具備させて、ネットワークによりデータ通信を行えるように構成することができる。その場合、本発明を実現させるプログラムを格納するサーバを、ネットワークに設置し、CPU501をサーバのクライアント端末として構成することにより、本発明における動作を実行させることができる。
また、本発明を実現させるプログラムは、コンピュータに読み取り可能な記録媒体(記憶媒体)に記憶させることができる。このような記録媒体(記憶媒体)として、例えば、光ディスク、光磁気ディスク(CDROM/DVD−RAM/DVD−ROM/MO等)、磁気記憶媒体(ハードディスク/フロッピー(登録商標)ディスク/ZIP等)、半導体メモリ等がある。
請求項1に記載の発明は、
CPU501が、被験者の視野視覚機能を測定するための測定画面1を出力装置(例えばディスプレイ304)に(例えば画面サイズ、x軸方向に1000(ドット単位)、y軸方向に700(ドット単位)として)生成する測定画面生成手段と、
CPU501が、前記測定の際に前記被験者(の片側の目)により凝視され続ける固視標2を、前記測定画面生成手段により生成された前記測定画面に(例えば、固視標の大きさを5*5ピクセル程度、あるいはそれ以下の大きさで設定して)表示する固視標表示手段(例えば前記測定画面中央に表示する。他の位置に表示されるとしてもよい)と、
CPU501が、前記測定画面生成手段により生成された前記測定画面に前記被験者の視野視覚機能を測定するための視標を表示する際の表示の位置を指定する視標表示位置指定手段と、
CPU501が、前記測定画面生成手段により生成された前記測定画面において、前記視標表示位置指定手段により指定された前記位置に前記視標を、前記測定画面の(盲点が位置する領域(や著しい視覚機能の低下を示す視野欠損(例えば絶対暗点)領域)以外の)大半の位置において閾値上刺激となるような一定の強度を持たせる(例えば、前記測定画面の背景色を(R,G,Bの輝度)色コードが0,0,0により設定、前記視標の色を(R,G,Bの輝度)色コードが0,255,0により設定、前記視標の大きさを5*5ピクセルにより設定する(他の値で設定されてもよい))ことにより表示する視標表示手段と、
CPU501が、該視標表示手段により表示された前記視標が前記被験者の視野において視覚認識可能となった瞬間に前記被験者からなされる応答を入力装置(例えば、キーボード303)を経て検出する応答検出手段と、
CPU501が、前記視標表示手段が前記測定画面の前記位置に前記視標を表示した時点から前記応答検出手段が前記被験者による前記応答を検出した時点までの時間を、前記位置における前記被験者の視野視覚機能(のレベル)(閾値的情報)(視標自体の強度を閾値上刺激且つ一定にした場合に、その視標提示に対する被験者の反応時間に反映され得る視標提示位置における被験者の視野視覚機能(の閾値的情報))を示唆する情報として、測定する反応時間測定手段と、
CPU501が、該反応時間測定手段により測定された前記時間を、前記位置に対応付けて記憶装置(例えば、RAM502やHDD504)に記憶する視標表示位置反応時間対記憶手段と、
CPU501が、該視標表示位置反応時間対記憶手段により記憶装置(例えば、RAM502やHDD504)に記憶された前記位置と該位置に対応付けられた前記時間とを前記記憶装置(例えば、RAM502やHDD504)から読み出し、
前記位置に対応付けられた前記時間に基づき、前記位置における視野視覚機能(のレベル)(閾値的情報)を示唆する情報を生成する視標表示位置視野視覚機能示唆情報生成手段と、
を備えることを特徴とする視野視覚機能測定装置。
本発明によれば、例えば、図5におけるような、被験者の視野視覚機能を示唆する結果図を得ることができる。
図5においては、(傍中心)暗点201、(傍中心)暗点と盲点の接続部分21、(周辺視野)視野欠損領域と盲点の接続部分202、盲点203、視野視覚機能がわずかに低下している領域205、(周辺視野)視野欠損領域26、中心窩(固視標表示位置)207、前記時間に基づく情報5、等が、視野視覚機能マッピング画面4においてマッピングされている。
請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示位置指定手段は、CPU501が、前記測定画面に格子点3を(例えば20*14点、例えばx軸方向、y軸方向、各等間隔で)設定し、該格子点3の中の一つの点の位置を前記位置として、該前記位置から前記視標を表示することを特徴とする。
本発明により、前記位置を、(垂直方向や水平方向に関して)揃えることができ、前記位置が、(垂直方向や水平方向に関して)揃った結果図を得ることができる。
本発明によれば、例えば、図5におけるような、被験者の視野視覚機能を示唆する結果図を得ることができる。
請求項3に記載の発明は、
請求項1〜2のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示位置指定手段は、CPU501が、(演算装置による演算により)前記位置を(前記測定画面内において)ランダムに(ランダム性を持たせて)指定することを特徴とする。
本発明によれば、(前記位置(近傍)の(被験者の)視野視覚感度に関する)学習効果(以前に行った視野測定結果の記憶)が前記時間に影響することを非常に低減させることができる。
(例えば)前記測定画面における複数の前記位置に対して前記時間を各々測定するために、前記視標表示位置指定手段、前記視標表示手段、前記応答検出手段、前記反応時間測定手段を順次行うことを含む処理を繰り返す際において、以前に行った視野測定の結果を被験者が記憶しているなどのために、視野視覚機能の視野における分布が被験者に学習され記憶されているような場合、ラスタースキャン的に順次、視標表示位置を変えるようにすると、被験者に視標視覚認識可能性に関して予想がある程度可能となってしまう場合があり、被験者の反応時間に影響を及ぼす場合があると考えられるが、本発明のランダム性により、この影響を低減でき、被験者の反応時間に視野視覚機能(閾値的情報)をより直接的に反映させることを可能にできる可能性を増大させることができる。
本発明によれば、例えば、図5におけるような、被験者の視野視覚機能を示唆する結果図を得ることができる。
請求項4に記載の発明は、
請求項3に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示位置指定手段は、(演算装置による演算により)CPU501が、同一の前記位置に再度、前記視標を表示することの無いようにして、前記位置を前記測定画面内においてランダムに指定する排他的位置指定手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、同一前記位置で重複して計測を行うことを無くすことができ、視野に対する視野視覚機能の測定時間を(重複を生じずに)最短にすることができる。
本発明は、((例えば)前記測定画面における複数の前記位置に対して前記時間を各々測定するために、前記視標表示位置指定手段、前記視標表示手段、前記応答検出手段、前記反応時間測定手段を順次行うことを含む処理を繰り返す際において、)
例えば、CPU501が前記位置(の座標)の総リストを予め作成しておく。CPU501がそのリストから一つの前記位置をランダムに選び、CPU501がその位置に視標を表示すると(その視標に対する被験者の応答を受け付けると)、CPU501がその(視標提示済みの)位置をリストから削除し、残りのリストから、次の視標表示のための一つの位置(座標)を(最後以外は)ランダムに選ぶようにし、CPU501がこのような処理を残りのリストが無くなるまで繰り返す。
本発明によれば、例えば、図5におけるような、被験者の視野視覚機能を示唆する結果図を得ることができる。
請求項5に記載の発明は、
請求項1〜4のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記測定画面における複数の前記位置に対して前記時間を各々測定するために、
CPU501が、前記視標表示位置指定手段、前記視標表示手段、前記応答検出手段、前記反応時間測定手段を順次行うことを含む処理を繰り返す際には、
CPU501による前記応答検出手段は、前記視標表示手段により前記視標が表示された後に、前記被験者からなされる前記応答が検出されない状態が続く場合において、
前記検出を中止するまでの制限時間(例えば900ms、他の値であってもよい)を設定する応答検出制限時間設定手段をさらに備え、
CPU501による前記応答検出手段は、前記視標表示手段により前記視標が表示された後に、前記応答が検出されない状態が、前記応答検出制限時間設定手段により設定された前記制限時間(例えば900ms、他の値であってもよい)を越えて続いた場合に前記検出を中止して次の処理に移行する応答検出中止手段をさらに備え、
CPU501による前記視標表示手段は、
前記応答検出手段が前記応答を検出した時の後、前記視標表示位置指定手段により指定された位置に、次の視標としての前記視標が表示される時点までに所定の待ち時間(例えば500ms程度、他の値であってもよい)を生じる手段をさらに備え、
CPU501による前記視標表示手段は、
前記応答検出手段が前記応答を検出した時の後、あるいは、
前記応答検出中止手段により前記検出が中止された時の後において、
前記視標表示位置指定手段により次に指定された位置に、次の視標としての前記視標が表示される時点までには、それまでに前記測定画面に表示されていた視標を前記測定画面から消去している手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、
前記応答が検出されない状態が、前記制限時間を越えて続いた場合に、CPU501により、前記検出が中止され、次の処理、例えば前記反応時間測定手段に移行することが可能となる。
その際、前記反応時間測定手段では、前記時間を、例えば前記制限時間(に類するもの)として簡易に計測されるとしてもよい。
あるいは、前記制限時間を越えることにより得られた前記時間に関しては、測定範囲外として扱うとしてもよい。
このような状態を生じている場合の前記位置の閾値は、視標の強度を越える程度になっており、その位置では、極端に視覚機能が低下していると考えられ、
前記位置の閾値(のわずかの違い)が前記時間(のわずかの違い)に反映可能となるためには、前記位置の閾値は、視標の強度より低い値である必要があると考えられ、
前記位置の閾値を前記時間に反映させようとする観点からは、測定可能範囲外となっていると考えられる。
あるいは、前記制限時間を越えることにより得られた前記時間のみを(あるいは強調的に)結果図としてマッピングするとしてもよい。この場合、深い(視覚機能低下の著しい)視野欠損領域や(視覚機能の無い)盲点のみを明瞭に描出することができる。
また、本発明により、被験者は、視標を視覚認識できた時のみ応答を行うだけでよいことになり、視覚認識が不可能である場合に、何らかの応答が被験者の判断(応答を行うことを打ち切る判断)により行われなければ測定が続行できない場合に比べ、測定を続行することが被験者にとり非常に簡単なこととなり、また前記時間がそのような判断の影響を受けてしまうことが無いようにすることができる。
本発明の前記所定の待ち時間については、この待ち時間が確保されない場合、被験者は、順次提示される各視標に対して逐一、連続的に応答を行っていくことが困難となる。
提示された視標が視覚認識できたことに関する応答を被験者が行った後に、瞬時的な待ち時間を確保することが、その直後に提示される次の視標に対する認識、応答を被験者に可能にするための準備時間として必要であるためであると考えられる。
また、前記所定の待ち時間が短すぎると、
今回の視標提示の直前に提示された視標に対する被験者の応答(あるいは今回の視標提示より前の近時点に提示された視標に対する平均的応答)の応答内容や応答運動の周波数が被験者の(近時)記憶に(強く)残っている可能性があり、今回の視標提示に対して被験者が応答しようとするに際して、被験者の視覚的低次元的部門が、今回の視標提示に対しての実質的な認識が成立するのを待たずに、被験者の運動的(低次元的)応答部門にそれ(記憶の残存)を利用させてしまい、その記憶の内容が、今回の視標提示に対する被験者の応答に影響し、今回の視標提示に対するものとしては正確ではない応答となってしまう可能性があるという現象を、前記所定の待ち時間を、適度の長さで設定することにより、このような、(今回提示された視標に対する被験者の応答が被験者の近時記憶に連動してしまう)連動的影響を低下させ得ることができると考えられる。
本発明の前記消去の手段は、前記測定画面における複数の前記位置に対して前記時間を各々測定することを可能にする。
本発明は、前記時間の測定が済んだ視標を前記測定画面から消去することにより、前記測定画面におけるある位置に一つの視標を提示し、それに対する前記時間を測定することを可能にする。
本発明によれば、例えば、図5におけるような、被験者の視野視覚機能を示唆する結果図を得ることができる。
請求項6に記載の発明は、
請求項1〜5のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示手段は、CPU501が、前記視標を前記位置において(移動させることなく)静的に表示することを特徴とする。
本発明によれば、ほぼ前記位置のみでの(局所的な)視覚機能(閾値的)情報を前記時間として得ることができる。
本発明によれば、前記時間が得られた位置がより前記位置に特定されるものであるため、視標が前記位置から動的に移動を開始する場合に比べ、前記時間が得られた位置に関しての精度を増大させることができる。
本発明によれば、例えば、図5におけるような、被験者の視野視覚機能を示唆する結果図を得ることができる。(図5の矩形群については、x軸方向に関して、それらの左辺を各前記位置として(その位置から各前記時間に基づく値を(右方向に)各矩形幅として)生成されている。)
請求項7に記載の発明は、
請求項3〜5のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示手段は、CPU501が、前記視標を動的に表示する(例えばおよそ4.755 degrees/sの一定の速度で、前記位置から例えば右方向に移動させる表示を行う)ことを特徴とする。
本発明によれば、
前記視標を前記位置に静的に表示する場合における前記時間の完全な局所性(ほぼ前記位置に限定されること)を(多少)緩和する可能性があると考えられる。
本発明によれば、前記視標が前記位置から動的に表示されるので、静的に表示される場合に比して、前記時間が、(前記位置のみでなく)前記位置近傍の視覚機能をより反映できる可能性があると考えられる。
請求項8に記載の発明は、
請求項1〜7のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示位置視野視覚機能示唆情報生成手段は、CPU501が、視野視覚機能マッピング画面4を出力装置(例えばディスプレイ304)に(例えば画面サイズ、x軸方向に1000(ドット単位)、y軸方向に700(ドット単位)として)生じ、前記位置に相当する前記視野視覚機能マッピング画面上の座標に、前記位置に対応付けられた前記時間に基づく情報5を表示することを特徴とする。
本発明によれば、閾値上且つ一定の強度を有する視覚刺激の各前記位置での提示に対する被験者の各反応時間(各前記時間)に基づき、被験者の視野視覚機能のマッピングが、図5におけるように、実際に可能となっている。
図5では、前記時間の時間の長さが、前記位置から右方向に生成される矩形の幅や、その矩形を塗りつぶす色の輝度に(例えば線形的に)変換されて表現されている。また、各前記位置に対応する各前記時間(各反応時間)が各矩形内に表示されている。
図5では、視覚感度のより高い前記位置(例えば、中心窩(固視標表示位置)近傍、中心視野)ほど、前記時間は(ほぼ)短くなっている。
図5では、視覚感度のより低い前記位置(例えば、周辺視野、視野欠損領域、盲点)ほど、前記時間は(ほぼ)長くなっている。
請求項9に記載の発明は、
請求項1〜8のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
前記視標表示手段は、CPU501が、前記視標を表示した時から該表示を消去する時までの時間である視標表示時間を所定の値(例えば、視標提示開始の時からその視標に対して被験者が(視覚認識は生じる場合があるものの)視覚認識可能であったとの応答を完了することが通常不可能である時点までの時間程度の短時間(瞬時)に設定する、例えば50ms、他の値であってもよい)に設定し、前記視標を表示した時から該視標表示時間設定手段が設定する前記視標表示時間を越えた時には、前記視標の表示を前記測定画面から消去する視標表示時間手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明によれば、被験者に視覚認識されるものとしての視標強度を左右する可能性のある視標表示時間のパラメータを固定的に限定して、視標表示時間が変動することの、被験者に視覚認識される視標強度への影響を無くす効果があると考えられる。視標表示時間の観点から、被験者に視覚認識される視標強度をより一定に保とうとしている。
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置が備える各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
以下、本発明、視野視覚機能測定装置(閾値上且つ一定の強度を有する視覚刺激に対する反応時間に基づく視野視覚機能測定装置)に関する説明を行う。
被験者の視野のある位置に視標を提示して、その視標の強度を、例えば、被験者に視覚認識を生じさせない程度に弱い状態から、被験者に視覚認識を生じるまで増大させるようにした場合の、被験者に視覚認識が生じた時点における強度を、その視野位置での視標強度で表された閾値であると(簡単化して)考える。
ある視野位置での閾値が低い値であることは、その視野位置での視覚感度が高いことであると考えられる。
ある視野位置での閾値が高い値であることは、その視野位置での視覚感度が低いことであると考えられる。
(被験者の)ある視野位置で、その位置における閾値を下回る(閾値より低い)強度で視標を表示しても、被験者に視標に関する視覚認識を生じることはできないと考えられる。
(視標提示によりその視野位置から生成される活動電位(スパイク)の数(視標提示開始時点から非常に短時間を経過した時点までの時間における数、あるいは単位時間当たりの数)が、視覚認識を生じるには足りない状態である可能性が考えられる。)
(被験者の)ある視野位置に表示する視標の強度が、その位置での閾値になると、被験者に視標に関する視覚認識を生じさせることができると考えられる。
(被験者の)ある視野位置に表示する視標の強度が、より弱い強度から増大されて、その位置での閾値になった時は、その時はじめて被験者にその視標に関する視覚認識を生じさせることができると考えられる。
(視標提示によりその視野位置から生成される活動電位(スパイク)の数(視標提示開始時点からある初期時点までにおける数、あるいは単位時間当たりの数)が、視覚認識を生じるために必要な(最低限の)数を丁度越えた状態である可能性が考えられる。)
(被験者の)ある視野位置に表示する視標の強度が、より強い強度から減少されて、その位置での閾値になった時は、その時においても、被験者に辛うじてその視標に関する視覚認識を生じさせることができていると考えられる。
(視標提示によりその視野位置から生成される活動電位(スパイク)の数(視標提示開始時点からある初期時点までにおける数、あるいは単位時間当たりの数)が、視覚認識を生じるために必要な数を辛うじて越えている状態である可能性が考えられる。)
このような場合、すなわち(被験者の)ある視野位置に表示する視標の強度が、その位置での閾値と(丁度等しく)なり、被験者に視標に関する視覚認識を生じさせることができている場合においては、
その視標に対する被験者の反応時間(その視標が表示されてから、被験者が該視標を認識できたとの応答をなすまでの時間)は、被験者に視覚認識を生じさせることが可能な他の強度(閾値を越える強度)で表示される場合に比して、最長であると考えられる。
(被験者の)ある視野位置で、その位置における閾値を上回る(閾値より強い)強度で視標を表示すると、被験者に視標に関する視覚認識を(余裕を持たせて)生じさせることができると考えられる。(視標提示によりその視野位置から生成される活動電位(スパイク)の数(視標提示開始時点から非常に短時間を経過した時点までの時間における数、あるいは単位時間当たりの数)が、視覚認識を生じるための限界値より(余裕を持って)大となっている状態である可能性が考えられる。)
(被験者の)ある視野位置で、その位置での閾値を越える(閾値より大きい)強度を有する視標を提示すると、閾値に等しい強度で提示した場合に比較して、被験者の反応時間(その視標が表示されてから、被験者が該視標を認識できたとの応答をなすまでの時間)が短くなると考えられる。
(被験者の)ある視野位置で表示する視標の強度を、その位置での閾値よりより強くする場合、ある程度までは(飽和するまでは)、その強度増大に応じて被験者の反応時間がより短くなると考えられる。
(これは、視標の強度を(視標提示位置に相当する視野位置における)閾値よりより大きく設定することで、視標提示によって(視標提示位置に相当する)視野位置から生成される活動電位(スパイク)の頻度が、閾値に等しい強度を有する視標が提示された場合に比較して、より増大する可能性があること(により(あるいは活動電位の生成がより容易になることにより)(複数のシナプスを経ての)情報伝達が(累積的に)より迅速化すること)と関係がある可能性が考えられる。)
視標の強度として、視野の観測対象とする領域(前記測定画面)の、盲点(や絶対暗点)以外の、大半の領域において閾値上刺激となり得る強度を選び(例えば、観測範囲内の視野(前記測定画面)の盲点(や絶対暗点)以外の領域における最も周辺の視野での閾値に相当する強度(をわずかに越える)程度の、強度を選び)、視標の強度をその値で一定に設定する場合(その一定強度を有する視標を観測範囲視野(における各位置)に対して用いる場合)を考えると、これが本発明の視標表示手段の一例であり、
例えば、
そのような閾値上刺激となる強度を有し、且つ一定の強度で設定される視標を被験者視野に提示した場合、提示された視標の強度は一定であっても、
中心視野は周辺視野より(視野視覚機能の性能として)高感度(高性能)を有するため、中心視野では周辺視野より高い強度の視覚刺激を受けたに等しいことになると考えられ、周辺視野に視標が提示された場合に比較して、より中心視野に視標が提示された場合ほど被験者の反応時間(その視標が表示されてから、被験者が該視標を認識できたとの応答をなすまでの時間)が短くなると考えられる。
これは、視標の強度を、閾値上刺激であり且つ一定の強度として設定することにより、それに対する反応時間(視標が表示されてから、該視標を認識できたとの応答を被験者がなすまでの時間)が、視標提示各位置における視野の視覚感度(視野視覚機能)を反映することができるようになる現象であると考えられる。
盲点(や絶対暗点)以外の視野(視覚機能)には、普通、中心窩近傍において、視覚感度が最も高く、中心視野から周辺視野に行くに従って漸次視覚感度が低下するという構造上の一般的特性がある。閾値の観点から表現すると、中心窩で閾値は最低値をとり、中心視野から周辺視野に行くに従って閾値が漸次増大する(構造上の)傾向があると言うことができる。
(閾値上刺激となる強度を有し、且つ一定の強度で設定される視標を被験者視野に提示した場合、
その視標の強度は一定であっても、その視標が、より周辺視野に提示された場合ほど、中心視野に提示される場合に比較して、被験者の反応時間がより長くなる傾向があるが、
これは、中心視野から周辺視野に行くに従って漸次視覚感度が低下していくという構造上の一般的な特性が視野にはあることから、一定の強度を有する視標に対して、視標提示位置の視野で生成される活動電位(スパイク)生成周波数(頻度)が、中心視野から周辺視野に行くに従って漸次減少する可能性があることと関係がある可能性が考えられる。)
(中心視野から周辺視野に行くに従って漸次視覚感度が視野の構造上低下すると、
すなわち、
中心視野から周辺視野に行くに従って漸次、視野の閾値が視野の構造上増大すると、
同一強度を有する閾値上刺激の視標を提示したとしても、
視標が提示される位置が、中心視野から周辺視野に行くに従って、(閾値上且つ一定に設定された)視標(自体)の強度からその視標が提示される視野位置での閾値を減算したもの、すなわち、視標が提示される視野位置での閾値に照らしての余剰な強度が減少する、これは、被験者の視覚認識における広い意味での、視標に伴う強度の減少のようなものと考えられ、
視野(において被験者の視覚が)が受け取ることの可能な強度(視標自体の強度と、その強度の受容効率を決定する視野の構造的視覚感度と、を合わせた広い意味での総合的強度)が減少し、
その視標が提示される視野位置での(視覚低次元的部門の)活動電位生成周波数が低下する可能性が考えられ、これは、活動電位発生に、より時間がかかるようになったことを意味すると考えられ、
そのような活動電位(スパイク)生成頻度の低下は、視標提示により生成された活動電位(スパイク)の数が、被験者に視覚認識を生じさせ得るために、視覚信号を(より高次元部門へと)伝達可能とするために必要な最低限の活動電位(スパイク)の数に達するまでの時間を増大させる可能性が考えられ、
このようなこと(活動電位発生の遅延)が複数のシナプスを経ることで(視覚高次元的部門や出力の反応を行うための運動的部門を経る際)より累積し、被験者による反応時間に累積的に遅延が反映され、反応時間が増大する可能性が考えられる。)
本発明の現象は、例えば、視野の観測範囲(前記測定画面)における(盲点(や絶対暗点)以外の領域の)最も周辺視野における閾値を、わずかに越える値で、視標の強度を一定に定めることにより、一定強度閾値上刺激視標とする場合を考えると、
被験者の反応時間は、模式的には、その閾値上刺激の値で設定された一定な、視標の強度の値から、視標が提示された視野位置における閾値を減算した値((視標提示視野位置での)閾値に比べての余剰な視標の強度)(に基づく値)が増大するほど、視標から、視標が閾値強度を有する時に比較して、余剰な視覚感覚が被験者に生じるものと考えられ、その増大に応じて被験者の反応時間(視標が表示されてから、該視標を認識できたとの応答を被験者がなすまでの時間)が短縮する(また、その減少に応じて被験者の反応時間が増大する)現象であると考えられる。
非常にわずかの視覚機能低下(例えば非常に早期の緑内障)の本発明による検出可能性について、
例えば、視野の観測範囲(前記測定画面)における(盲点(や絶対暗点)以外の領域の)最も周辺視野における閾値をわずかに越える値で、視標の強度を一定に定めることで一定強度閾値上刺激視標とする場合を考えると、
そのような視標は、視標が提示された視野位置における閾値が、そのように設定された視標の強度の値より大きくなるまで、視覚機能が低下しない限り、被験者にとり視覚認識可能であり続けるものと考えられるため、視標が視覚認識可能であったかを被験者に問うだけでは、(視標が提示された視野位置における閾値が、そのように設定された視標の強度の値より、小さい(ような視覚機能低下の)場合や)非常にわずかの視覚機能低下は検出困難と考えられるが、反応時間(を利用した検出)の観点からは、
わずかに視覚機能が低下した領域においては、視覚機能が正常であった場合に比べ閾値がわずかに増大していると考えられ、視標の一定な閾値上強度の値から、(視標が提示された視野位置における)閾値を減算した値が、わずかな視覚機能の低下が無い場合に比して、わずかに減少するので、視標から被験者に生じる余剰な視覚感覚のわずかの減少につながるものと考えられ、その余剰のわずかの減少に応じて被験者の反応時間がわずかに増大(例えば、100から200ms程度増大)することにより、非常にわずかの視覚機能低下が、一定な閾値上強度を有する視標提示に対する被験者の反応時間の変化、被験者の反応時間のわずかの増大として検出(マッピング)可能となる現象であると考えられる。
本発明によれば、このようにして被験者の反応時間を用いることにより、閾値上刺激が被験者に視覚認識不可能となるほどに被験者の視覚機能が著しく低下するより、はるかに以前の、非常にわずかの視覚機能低下を被験者の反応時間の(非常にわずかの)変化(増大)として検出できる可能性が考えられる。
また、本発明は、視標提示開始からの(視覚低次元的部門に生じる)潜時の近傍におけるような、時間的に、視標提示開始直後的に生成される活動電位群を利用することで実現可能となっている可能性があると考えられる点から、非常に((被験者の応答を必要とする視覚機能測定の中では)最も)迅速な(各視野位置に対する視覚機能(の閾値的情報の取得を可能にする))測定であると考えられ、そのため、本発明により得られる前記時間(反応時間)が、測定時間経過あるいは視標提示開始時からの時間経過に伴う適応や視覚感度の変化や順応の影響を受け難くすることができる可能性があると考えられる。
1 測定画面
2 固視標
3 格子点
4 視野視覚機能マッピング画面
5 前記時間に基づく情報
201 (傍中心)暗点
21 (傍中心)暗点と盲点の接続部分
202 (周辺視野)視野欠損領域と盲点の接続部分
203 盲点
205 視野視覚機能がわずかに低下している領域
26 (周辺視野)視野欠損領域
207 中心窩(固視標表示位置)
301 コンピュータシステム
302 本体
303 キーボード
304 ディスプレイ
305 プリンタ
306 マウス
307 スピーカ
501 CPU
502 RAM
503 ROM
504 HDD
505 バス

Claims (10)

  1. 被験者の視野視覚機能を測定するための測定画面を出力装置に生成する測定画面生成手段と、
    前記測定の際に前記被験者により凝視され続ける固視標を、前記測定画面生成手段により生成された前記測定画面に表示する固視標表示手段と、
    前記測定画面生成手段により生成された前記測定画面に前記被験者の視野視覚機能を測定するための視標を表示する際の表示の位置を指定する視標表示位置指定手段と、
    前記測定画面生成手段により生成された前記測定画面において、前記視標表示位置指定手段により指定された前記位置に前記視標を、前記測定画面の大半の位置において閾値上刺激となるような一定の強度を持たせることにより表示する視標表示手段と、
    該視標表示手段により表示された前記視標が前記被験者の視野において視覚認識可能となった瞬間に前記被験者からなされる応答を入力装置を経て検出する応答検出手段と、
    前記視標表示手段が前記測定画面の前記位置に前記視標を表示した時点から前記応答検出手段が前記被験者による前記応答を検出した時点までの時間を、前記位置における前記被験者の視野視覚機能を示唆する情報として、測定する反応時間測定手段と、
    該反応時間測定手段により測定された前記時間を、前記位置に対応付けて記憶装置に記憶する視標表示位置反応時間対記憶手段と、
    該視標表示位置反応時間対記憶手段により記憶装置に記憶された前記位置と該位置に対応付けられた前記時間とを前記記憶装置から読み出し、
    前記位置に対応付けられた前記時間に基づき、前記位置における視野視覚機能を示唆する情報を生成する視標表示位置視野視覚機能示唆情報生成手段と、
    を備えることを特徴とする視野視覚機能測定装置。
  2. 請求項1に記載の視野視覚機能測定装置において、
    前記視標表示位置指定手段は、前記測定画面に格子点を設定し、該格子点の中の一つの点の位置を前記位置として、該前記位置に前記視標を表示することを特徴とする。
  3. 請求項1〜2のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
    前記視標表示位置指定手段は、前記位置をランダムに指定することを特徴とする。
  4. 請求項3に記載の視野視覚機能測定装置において、
    前記視標表示位置指定手段は、同一の前記位置に再度、前記視標を表示することの無いようにして、前記位置を前記測定画面内においてランダムに指定する排他的位置指定手段をさらに備えることを特徴とする。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
    前記測定画面における複数の前記位置に対して前記時間を各々測定するために、
    前記視標表示位置指定手段、前記視標表示手段、前記応答検出手段、前記反応時間測定手段を順次行うことを含む処理を繰り返す際には、
    前記応答検出手段は、前記視標表示手段により前記視標が表示された後に、
    前記被験者からなされる前記応答が検出されない状態が続く場合において
    前記検出を中止するまでの制限時間を設定する応答検出制限時間設定手段をさらに備え、
    前記応答検出手段は、前記視標表示手段により前記視標が表示された後に、前記応答が検出されない状態が、前記応答検出制限時間設定手段により設定された前記制限時間を越えて続いた場合に前記検出を中止して次の処理に移行する応答検出中止手段をさらに備え、
    前記視標表示手段は、前記応答検出手段が前記応答を検出した時の後、前記視標表示位置指定手段により指定された位置に、次の視標としての前記視標が表示される時点までに所定の待ち時間を生じる手段をさらに備え、
    前記視標表示手段は、
    前記応答検出手段が前記応答を検出した時の後、あるいは、
    前記応答検出中止手段により前記検出が中止された時の後において、
    前記視標表示位置指定手段により次に指定された位置に、次の視標としての前記視標が表示される時点までには、それまでに前記測定画面に表示されていた視標を前記測定画面から消去している手段をさらに備えることを特徴とする。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
    前記視標表示手段は、前記視標を前記位置において静的に表示することを特徴とする。
  7. 請求項3〜5のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
    前記視標表示手段は、前記視標を前記位置から動的に表示することを特徴とする。
  8. 請求項1〜7のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
    前記視標表示位置視野視覚機能示唆情報生成手段は、視野視覚機能マッピング画面を出力装置に生じ、前記位置に相当する前記視野視覚機能マッピング画面上の座標に、前記位置に対応付けられた前記時間に基づく情報を表示することを特徴とする。
  9. 請求項1〜8のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置において、
    前記視標表示手段は、前記視標を表示した時から該表示を消去する時までの時間である視標表示時間を所定の値に設定し、前記視標を表示した時から該視標表示時間設定手段が設定する前記視標表示時間を越えた時には、前記視標の表示を前記測定画面から消去する視標表示時間手段をさらに備えることを特徴とする。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の視野視覚機能測定装置が備える各手段としてコンピュータを機能させるためのプログラムを記憶したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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