JP2014086961A - 画像符号化装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 画質の劣化を効果的に抑制した画像符号化装置を提供する。
【解決手段】 画像符号化装置10は、互いに異なる符号化方法を示す複数の符号化パタンデータを記憶する符号化パタンデータ記憶部11と、複数の符号化パタンデータのそれぞれが示す符号化方法により画素データをそれぞれ符号化することで複数の符号化データを生成する符号化部12と、複数の符号化パタンデータのそれぞれが示す符号化方法により画素データをそれぞれ符号化する際に生じる誤差をそれぞれ求め当該誤差が最小となる符号化方法によって生成された符号化データを選択的に出力する符号化データ選択部13と、を備える。
【選択図】 図1
【解決手段】 画像符号化装置10は、互いに異なる符号化方法を示す複数の符号化パタンデータを記憶する符号化パタンデータ記憶部11と、複数の符号化パタンデータのそれぞれが示す符号化方法により画素データをそれぞれ符号化することで複数の符号化データを生成する符号化部12と、複数の符号化パタンデータのそれぞれが示す符号化方法により画素データをそれぞれ符号化する際に生じる誤差をそれぞれ求め当該誤差が最小となる符号化方法によって生成された符号化データを選択的に出力する符号化データ選択部13と、を備える。
【選択図】 図1
Description
本発明は、画像符号化装置に関し、特に、画像メモリやバスインタフェースに組み込んで画像メモリの容量やアクセスバンド幅を削減するために適した画像符号化装置に関する。また、本発明は、このような画像符号化装置によって符号化されたデータを復号化するための画像復号化装置に関する。さらに、本発明は、このような画像符号化装置と画像復号化装置とを備える画像符復号化システムに関する。
近年、高解像度画像を記録可能なメディアや、高解像度画像を伝送可能な地上波デジタル放送の普及が進み、これらの高解像度画像を表示することができる画像表示装置(例えば、液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ)が注目されている。このような画像表示装置は、画像を表示する際に所定の処理を行う必要があるため、処理途中の中間画像データを一時的に格納可能なフレームメモリ等のメモリ装置を備える。具体的に例えば、画像表示装置は、メモリインタフェースやバスを介して、内部バッファや外部メモリ等のメモリ装置に、中間画像データを一時的に格納する。
ただし、例えばフルハイビジョンの画像データ(画像サイズ:横1920画素×縦1080画素、フレームレート:60、色深度:10ビット×3色)では、1フレームだけで、1920×1080×30=約62メガビットものデータ量となる。さらにこの場合、時間方向の3つのフレームを使用するフィルタ処理を用いてノイズ除去等を行う場合は、その3倍の約186メガビットものデータ量となる。この場合、メモリ装置の容量は少なくとも約186メガビット以上必要になり、1秒間(60フレーム)にメモリ装置が読み書き(2回)するデータ量(即ち、メモリ装置に要求される転送能力)は186×60×2=約22.4ギガビット/秒となる。
さらに、近年では、フルハイビジョンの画像データのデータ量を超える規格も検討されている。具体的に例えば、フルハイビジョンの画像データの約4倍(縦約2倍、横約2倍)の画素数を有する4k2kや、右眼用及び左眼用の2つの画像の画素列を水平方向に対して交互に配置して成る3D(3次元)画像の規格などである。これらの規格の画像データを表示可能な画像表示装置では、メモリ装置に要求される能力が、当然に上述したフルハイビジョンの画像データを表示する場合よりも高いものとなる。
このように、画像表示装置が備えるメモリ装置に要求される能力が年々高くなってきていることで、現実的な回路でメモリ装置を実現することが困難になりつつある。そこで、画像データを、メモリ装置に格納する前に符号化(圧縮)し、メモリ装置から読み出して画像処理を行う前に復号化(伸張)することで、メモリ装置に格納するデータ量の削減を図り、必要とされるメモリ装置の容量や転送能力を小さくする方法が検討されている。これらの方法を、画像表示装置の画像メモリやバスインタフェースに利用することで、メモリ装置の容量やアクセスバンド幅の削減を図ることができる。
上述のような画像データの符号化に適用可能な符号化方法として、例えば、PCM(Pulse Code Modulation:パルス符号変調)やDPCM(Differential Pulse Code Modulation:差分パルス符号変調)などがある。PCMは、信号を一定時間ごとに標本化し、定められたビット数の整数値に量子化する手法であり、本来はアナログ信号をデジタル信号に変換する方法であるが、デジタルデータを圧縮するためにも適用することができる。また、DPCMは標本化された値をそのまま符号化するのではなく、予測画像の信号値との差分値を符号化する予測符号化手法である。また、局所的な画像の複雑度などの情報を用いて量子化ステップを適応的に変化させる適応DPCM(ADPCM, Adaptive DPCM)手法がDPCM手法の改良として提案されている。
その他にも、さまざまな符号化方法が提案されている。例えば、ハフマン符号化などの可変長符号化方法は特に可逆変換としてさまざまな圧縮手法の一部に取り入れられており、DCT(Discrete Cosine Transform:離散コサイン変換)に代表される直交変換などを用いた複雑な処理技術はJPEGやMPEGなど高圧縮率を目標とした画像圧縮アルゴリズム中に取り入れられている。
画像メモリやバスインタフェースを対象とした画像データの符号化は、符号化遅延が小さく、画素データに対して固定長符号であると、好ましい。これは、符号化遅延が大きいと、後段の処理において画像メモリに格納した中間画像データを利用可能な状態にするために必要な時間が伸び、これによって処理時間が増大してしまうからである。また、各画素データに対する圧縮後の符号化データの符号長が固定化されていないと、最低圧縮率の保証が困難になるとともに、各画素データに対する符号化データがどのアドレスに格納されているかを管理したり、アクセスごとに再計算したりする必要が生じるからである。そして、最終的には、これらの制約のもとで、可能な限り画質の劣化を抑制することができる符号化方法が、選択されて使用される。
ただし、このように符号化方法を選択して使用する場合、画像データの状態によっては、画質が著しく劣化することがあるため、問題となる。具体的に例えば、PCMは、画素データをそのまま量子化して符号化するため、固定長で符号化する場合、画素データのダイナミックな変化(画素データが急峻に変動する部分)については劣化を抑制することができるが、画素データの微妙なニュアンス(画素データが僅かに変動する部分)については劣化を抑制することが困難である。一方、DPCMは、例えば隣接画素の画素データの差分値を量子化して符号化するため、固定長で符号化する場合、画素データの微妙なニュアンスについては劣化を抑制することができるが、画素データのダイナミックな変化については劣化を抑制することが困難である。
そこで、本願出願人は、画像データを符号化する際に、画像データの状態に応じてPCMとDPCMとを使い分けることで、画素データのダイナミックな変化と微妙なニュアンスとの双方の劣化を抑制して符号化することを可能にした画像符号化装置を提案している(特許文献1参照)。
また、この画像符号化装置では、以下の(1)〜(3)の3つの符号化方法を選択的に適用する実施態様を採用することで、画質の劣化をさらに抑制することが可能である。
(1) 画素データを量子化して符号化するPCMモード。
(2) 画素データの差分値を量子化して符号化する第1DPCMモード。
(3) 画素データの差分値を量子化せずそのまま符号化する第2DPCMモード。
(1) 画素データを量子化して符号化するPCMモード。
(2) 画素データの差分値を量子化して符号化する第1DPCMモード。
(3) 画素データの差分値を量子化せずそのまま符号化する第2DPCMモード。
この場合、上記画像符号化装置は、画素データの差分値の絶対値が所定の閾値よりも大きいと、PCMモードを選択する。一方、上記画像符号化装置は、画素データの差分値の絶対値が所定の閾値以下であると、第1DPCMモードまたは第2DPCMモードを選択する。さらにこの場合、上記画像符号化装置は、画素データの差分値の絶対値が比較的大きく量子化が必要であれば、第1DPCMモードを選択し、画素データの差分値が比較的小さく量子化が不要であれば、第2DPCMモードを選択する。
上記閾値は、上記画像符号化装置が、符号化対象の画素よりも前の所定の画素の画素データを符号化する際に選択した符号化方法(PCMモードか、第1DPCMモードまたは第2DPCMモードか)に基づいて設定される。具体的に例えば、上記閾値は、符号化対象の画素の直前における画素の画素データに対して適用した符号化方法が、第1DPCMモードまたは第2DPCMモードであれば比較的小さい値になり、PCMモードであれば比較的大きい値になる。
上記画像符号化装置において、上述した3つの符号化方法を選択的に適用する態様を採用する場合、圧縮誤差(量子化による画質の劣化)は、PCMモードが最も大きく、その次に第1DPCMモードが大きく、第2DPCMモードが最も小さくなる(圧縮誤差は生じない)。したがって、これらの符号化方法を精度良く選択することで、画質の劣化を効果的に抑制することができる。
上記画像符号化装置では、差分値の絶対値が閾値以下である場合(第1DPCMモードまたは第2DPCMモードが採用される場合)において、閾値の大きさに応じて、第1DPCMモードを採用するか、第2DPCMモードを採用するかを決定する。
具体的に例えば、上記画像符号化装置が、符号化により4ビットのデータを生成する場合、閾値が23よりも小さければ、差分値の絶対値は閾値以下になるため、3ビットのデータで表現可能である。そのため、当該3ビットのデータに対して、当該差分値の正負の符号を示す1ビットのデータを付加しても、4ビットのデータに収めることができる。このように、上記画像符号化装置では、符号化によりmビットのデータを生成する場合、閾値が2m−1よりも小さければ、量子化を伴わない第2DPCMモードを採用することとしている(mは2以上の自然数)。
そして、上記画像符号化装置が、第2DPCMモードを採用して符号化を行なっているとき、差分値の絶対値が僅かにでも変動して閾値を超えると、上述のようにPCMモードが選択される。このとき、変動後の差分値の絶対値が十分小さく、PCMモードよりも第1DPCMモードを適用した方が誤差を小さくすることができる場合であったとしても、第1DPCMモードを選択することはできず、PCMモードを選択せざるを得なくなる。このように、上記画像符号化装置には、画質の劣化をさらに抑制する余地がある。
そこで、本発明は、画質の劣化を効果的に抑制した画像符号化装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、画像データを構成する画素データを符号化する画像符号化装置であって、互いに異なる符号化方法を示す複数の符号化パタンデータを記憶する符号化パタンデータ記憶部と、複数の前記符号化パタンデータのそれぞれが示す前記符号化方法により前記画素データをそれぞれ符号化することで、複数の符号化データを生成する符号化部と、複数の前記符号化パタンデータのそれぞれが示す前記符号化方法により前記画素データをそれぞれ符号化する際に生じる誤差をそれぞれ求め、当該誤差が最小となる前記符号化方法によって生成された前記符号化データを選択的に出力する符号化データ選択部と、を備えることを特徴とする画像符号化装置を提供する。
さらに、上記特徴の画像符号化装置において、前記符号化データ選択部は、前記画素データと、当該画素データを符号化することで得られた前記符号化データを復号化して得られる復号化データと、の差分値の絶対値を求め、当該差分値の絶対値が小さい前記符号化データほど、前記誤差が小さい前記符号化データとすると、好ましい。
さらに、上記特徴の画像符号化装置において、前記画素データを符号化する際に用いられる参照画素データを生成する参照画素データ生成部を、さらに備え、前記符号化パタンデータ記憶部が、前記画素データをそのまま符号化する第1符号化方法を示す前記符号化パタンデータと、前記画素データと前記参照画素データとの差分値を示す差分値データを符号化する第2符号化方法を示す前記符号化パタンデータと、を少なくとも記憶していると、好ましい。
さらに、上記特徴の画像符号化装置において、前記参照画素データ生成部は、前記符号化データ選択部が選択的に出力する前記符号化データを復号化することで、新たな前記参照画素データを生成するものであり、前記参照画素データ生成部は、前記第1符号化方法によって符号化された前記符号化データを復号化して新たな前記参照画素データを生成する場合、当該符号化データを復号化して得られるデータをそのまま新たな前記参照画素データとし、前記第2符号化方法によって符号化された前記符号化データを復号化して新たな前記参照画素データを生成する場合、当該符号化データを復号化して得られるデータを、当該符号化データを生成する際に用いた前記参照画素データに合算して、新たな前記参照画素データとすると、好ましい。
さらに、上記特徴の画像符号化装置において、前記第2符号化方法は、前記画像データ中の対象画素位置における前記画素データと、前記画像データ中の参照画素位置における前記画素データを符号化して得られる前記符号化データを復号化して得られる前記参照画素データと、の差分値を示す前記差分値データを符号化するものであり、前記符号化パタンデータ記憶部が、前記対象画素位置及び前記参照画素位置の相対的な位置関係が異なる前記第2符号化方法を示す複数の前記符号化パタンデータを、記憶していると、好ましい。
さらに、上記特徴の画像符号化装置において、1つの前記符号化パタンデータが、前記画像データ中で所定の位置関係を有する複数の前記画素データのそれぞれに対する前記符号化方法を規定するものであると、好ましい。
さらに、上記特徴の画像符号化装置において、前記符号化データ選択部が選択して出力する前記符号化データに対して、前記符号化部が当該符号化データを生成する際に使用した前記符号化方法を示す識別データを付加する識別データ付加部を、さらに備えると、好ましい。
また、本発明は、上記特徴の画像符号化装置によって生成される前記符号化データを復号化する画像復号化装置であって、互いに異なる復号化方法を示す復号化パタンデータを複数記憶する復号化パタンデータ記憶部と、前記符号化データに付加されている前記識別データに対応する前記復号化パタンデータを取得し、当該復号化パタンデータが示す復号化方法により当該符号化データを復号化して復号化データを生成する復号化部と、を備えることを特徴とする画像復号化装置を提供する。
また、本発明は、上記特徴の画像符号化装置と、上記特徴の画像復号化装置と、データを格納する記録装置と、を備え、前記画像符号化装置が、前記画素データを符号化することで生成する前記符号化データを、前記記録装置に格納することで、前記記録装置への前記画像データの書き込みを行い、前記画像復号化装置が、前記記録装置に格納されているそれぞれの前記符号化データを復号化して前記復号化データを生成することで、前記記録装置からの前記画像データの読み出しを行うことを特徴とする画像符復号化システムを提供する。
本発明の画像符号化装置の構成によれば、画素データを複数の符号化方法で符号化することで得られた複数の符号化データの中から、現実に誤差が最も小さい符号化データが選択的に出力されるため、画質の劣化を効果的に抑制することが可能となる。
<<画像符号化装置>>
<構成例>
本発明の実施形態に係る画像符号化装置について、以下図面を参照して説明する。最初に、本発明の実施形態に係る画像符号化装置の構成の一例について、図面を参照して説明する。
<構成例>
本発明の実施形態に係る画像符号化装置について、以下図面を参照して説明する。最初に、本発明の実施形態に係る画像符号化装置の構成の一例について、図面を参照して説明する。
図1は、画像符号化装置の構成の一例について示すブロック図である。図1に示すように、画像符号化装置10は、符号化パタンデータ記憶部11と、符号化部12と、符号化データ選択部13と、参照画素データ生成部14と、識別データ付加部15と、を備える。
符号化パタンデータ記憶部11は、互いに異なる符号化方法を示す複数の符号化パタンデータを、記憶する。
符号化部12は、符号化パタンデータ記憶部11が記憶する複数の符号化パタンデータのそれぞれが示す符号化方法により、画素データをそれぞれ符号化することで、複数の符号化データを生成する。この符号化部12の構成の一例について、図2を参照して説明する。図2は、符号化部の構成の一例について示すブロック図である。
図2に示すように、符号化部12は、減算器121と、符号化対象選択部122と、量子化部123と、を備える。
減算器121は、入力される画素データと、参照画素データ生成部14によって生成される参照画素データと、の差分値である差分値データを生成する。具体的に例えば、減算器121は、入力される画素データから、参照画素データを減算することで、差分値データを生成する。
符号化対象選択部122は、符号化パタンデータ記憶部11が記憶する符号化パタンデータに基づいて、画素データと、減算器121が生成する差分値データと、の一方を選択して出力する。なお、上述のように、符号化パタンデータ記憶部11は、複数の符号化パタンデータを記憶している。そのため、符号化対象選択部122は、画素データ及び差分値データの選択を、複数回行うことになる。
量子化部123は、符号化対象選択部122が出力する画素データまたは差分値データを量子化して圧縮することで、符号化データを生成する。なお、上述のように、符号化パタンデータ記憶部11は、複数の符号化パタンデータを記憶している。そのため、量子化部123は、符号化対象選択部122が複数回選択して出力する画素データまたは差分値データをそれぞれ量子化して、複数の符号化データを生成することになる。
符号化データ選択部13は、符号化パタンデータ記憶部11が記憶する複数の符号化パタンデータのそれぞれが示す符号化方法により画素データをそれぞれ符号化する際に生じる誤差をそれぞれ求め、当該誤差が最小となる符号化方法によって生成された符号化データを選択的に出力する。この符号化データ選択部13の構成の一例について、図3を参照して説明する。図3は、符号化データ選択部の構成の一例について示すブロック図である。
図3に示すように、符号化データ選択部13は、誤差算出部131と、選択実行部132と、を備える。
誤差算出部131は、符号化部12が符号化する画素データと、当該画素データを符号化することで得られた符号化データを復号化して得られる復号化データと、の差分値の絶対値を求め、当該差分値の絶対値を誤差とする。
選択実行部132は、符号化部12から入力される複数の符号化データの中から、誤差算出部131が算出した誤差が最小となるものを選択し、出力する。したがって、符号化部12が1つの画素データの符号化を行うとき、符号化データ選択部13には複数の符号化データが入力されるが、符号化データ選択部13から出力される符号化データは1つになる。
参照画素データ生成部14は、符号化データ選択部13が選択して出力する符号化データを復号化することで、参照画素データを生成する。そして、上述のように、参照画素データ生成部14が生成する参照画素データは、符号化部12の減算器121において差分値データを生成するために用いられる。
識別データ付加部15は、符号化データ選択部13から、符号化データ選択部13が選択して出力する符号化データと、当該符号化データがどの符号化方法で符号化されたものであるかを示すデータと、を取得する。そして、識別データ付加部15は、符号化データ選択部13が選択して出力する符号化データに対し、当該符号化データを生成する際に使用された符号化方法を示す識別データを付加して、出力する。
<動作例>
次に、本発明の実施形態に係る画像符号化装置10の動作例について、図面を参照して説明する。図4は、画像データ及び画素データの一例について示す図である。また、図5は、符号化パタンデータの一例について示す図である。なお、図4(a)は、画像データ中の画素データの位置について説明するための図であり、図4(b)は、画素データの具体的な値の一例を示す図である。
次に、本発明の実施形態に係る画像符号化装置10の動作例について、図面を参照して説明する。図4は、画像データ及び画素データの一例について示す図である。また、図5は、符号化パタンデータの一例について示す図である。なお、図4(a)は、画像データ中の画素データの位置について説明するための図であり、図4(b)は、画素データの具体的な値の一例を示す図である。
図4(a)には、水平方向X(図中左右方向)に対して1920個の画素データが整列し、垂直方向Y(図中上下方向)に対して1080個の画素データが整列している、合計1920×1080個の画素データによって構成される1フレーム分の画像データFを、例示している。以下、この画像データF中の画素データの位置を、水平方向X及び垂直方向Yの座標を用いて「(X,Y)」と表現し、当該位置の画素データを「VX,Y」と表現する。具体的に例えば、図4(a)の画像データFにおいて、左上隅の位置(0,0)の画素データをV0,0、右下隅の位置(1919,1079)の画素データをV1919,1079と表現する。
上述の画像符号化装置10は、所定の順番(走査順)で入力される画素データを、順次符号化する。具体的に例えば、画像符号化装置10は、V0,0、V1,0、V2,0、・・・、V1919,0、V0,1、V1,1、V2,1、・・・、V1919,1、V0,2、・・・、V0,3、・・・、V0,1079、V1,1079、V2,1079、・・・、V1919,1079の順番(いわゆる、ラスタスキャン)で入力される画素データを、この順番で符号化する。なお、画像符号化装置10に入力される画素データVX,Yの順番は、この例に示す順番に限られるものではない。ただし、以下では説明の具体化のため、画像符号化装置10に対してこの順番で画素データVX,Yが入力される場合について例示する。
図4(b)に示すように、画素データVX,Yは複数の成分から成る。具体的に例えば、画素データVX,Yは、R,G,Bの各成分から成る。なお、画素データVX,Yは、必ずしもR,G,Bの各成分から成る必要はなく、例えばY(輝度),U(青色の色差),V(赤色の色差)の各成分から成っていてもよいし、それ以外の成分から成っていてもよい。ただし、以下では説明の具体化のため、画素データVX,YがR,G,Bの各成分から成る場合について例示する。
さらに、以下では、画素データVX,Yの各成分が8ビット(合計24ビット)であり、V0,0=(64,128,192)、V1,0=(64,128,192)、V2,0=(72,136,200)であるものとする。また、以下では、画像符号化装置10が、画素データVX,Yの各成分を符号化することにより、当該画素データVX,Yの各成分を4ビットにする(合計12ビットに固定長符号化する)ものとする。
また、本動作例では、図5に示すように、符号化パタンデータ記憶部11に、「0」〜「3」のパタン番号で特定される4つの符号化パタンデータが記憶されているものとする。パタン番号「0」〜「2」の符号化パタンデータが示す符号化方法はDPCMであり、パタン番号「3」の符号化パタンデータが示す符号化方法はPCMである。なお、パタン番号「0」〜「2」の符号化パタンデータが示す符号化方法は、いずれもDPCMであるが、量子化ステップのビット数n(nは0以上の整数)が異なるため、「DPCMn」と表現する。
[DPCMn]
パタン番号「0」〜「2」の符号化パタンデータが示す符号化方法では、符号化部12が、対象画素位置(X,Y)における画素データVX,Yと、参照画素位置(X−1,Y)における参照画素データPX−1,Y(詳細は後述)との差分値を示す差分値データDX,Yを符号化して、符号化データQX,Yを生成する。
パタン番号「0」〜「2」の符号化パタンデータが示す符号化方法では、符号化部12が、対象画素位置(X,Y)における画素データVX,Yと、参照画素位置(X−1,Y)における参照画素データPX−1,Y(詳細は後述)との差分値を示す差分値データDX,Yを符号化して、符号化データQX,Yを生成する。
具体的に、まず減算器121が、画素データVX,Yから参照画素データPX−1,Yを減算して差分データDX,Yを生成する。このとき、減算器121は、下記式(1)の演算を行う。また、符号化対象選択部122は、当該差分データDX,Yを、量子化部123に対して出力する。
DX,Y=VX,Y−PX−1,Y ・・・(1)
次に、量子化部123が、差分データDX,Yを量子化して符号化データQX,Yを生成する。このとき、量子化部123は、パタン番号「0」の符号化パタンデータ(量子化ステップのビット数n=0)について、下記式(2−1)の演算を行い、パタン番号「1」及び「2」の符号化パタンデータ(量子化ステップのビット数n=1,2)について、下記式(2−2)の演算を行う。なお、下記式(2−2)において、符号化データQX,Yの小数点以下の値は切り捨てるものとするが、小数点以下の値は四捨五入してもよいし、切り上げてもよい。
QX,Y=DX,Y ・・・(2−1)
QX,Y=(DX,Y+2n−1)/2n ・・・(2−2)
QX,Y=(DX,Y+2n−1)/2n ・・・(2−2)
ところで、パタン番号「0」〜「2」の符号化パタンデータが示す符号化方法における量子化ステップのビット数nに対して、差分値データDX,Yの少なくとも1つの成分の値が大きすぎると、上述のように量子化部123が差分値データDX,Yを量子化したとしても、当該成分は4ビットのデータで表現できない。したがって、図5に示すように、パタン番号「0」〜「2」の符号化パタンデータが示す符号化方法のそれぞれには、差分値データDX,Yの各成分中で絶対値が最大となる成分(以下、最大成分とする)DEX,Yについて、条件がある。
具体的に、パタン番号「0」の符号化パタンデータが示す符号化方法(量子化ステップのビット数n=0)は、最大成分DEX,Yが−8以上7以下である場合に限り、適用可能である。同様に、パタン番号「1」の符号化パタンデータが示す符号化方法(量子化ステップのビット数n=1)は、最大成分DEX,Yが−16以上15以下である場合に限り、適用可能である。同様に、パタン番号「2」の符号化パタンデータが示す符号化方法(量子化ステップのビット数n=2)は、最大成分DEX,Yが−32以上31以下である場合に限り、適用可能である。そして、量子化部123は、上記条件を満たさないために符号化データQX,Yを生成することができない符号化方法を、後段の符号化データ選択部13(特に、誤差算出部131)に対して通知する。
また、パタン番号「0」〜「2」の符号化パタンデータが示す符号化方法では、参照画素データ生成部14が、符号化データ選択部13が選択して出力する符号化データQX,Yを復号化して得られるデータを、当該符号化データQX,Yを生成する際に用いた参照画素データPX−1,Yに合算して、新たな参照画素データPX,Yを生成する。
具体的に、参照画素データ生成部14は、符号化データQX,Yを逆量子化して得られるデータを、参照画素データPX−1,Yに加算することで、新たな参照画素データPX,Yを生成する。このとき、参照画素データ生成部14は、下記式(3−1)の演算を行う。
PX,Y=PX−1,Y+QX,Y*2n ・・・(3−1)
[PCM]
パタン番号「3」の符号化パタンデータが示す符号化方法では、符号化部12が、画像データFの対象画素位置(X,Y)における画素データVX,Yをそのまま符号化して、符号化データQX,Yを生成する。
パタン番号「3」の符号化パタンデータが示す符号化方法では、符号化部12が、画像データFの対象画素位置(X,Y)における画素データVX,Yをそのまま符号化して、符号化データQX,Yを生成する。
具体的に、まず符号化対象選択部122が、画素データVX,Yを、量子化部123に対して出力する。次に、量子化部123が、画素データVX,Yを量子化して符号化データQX,Yを生成する。このとき、量子化部123は、下記式(2−3)の演算を行う。なお、下記式(2−3)において、符号化データQX,Yの小数点以下の値は切り捨てるものとするが、小数点以下の値を四捨五入してもよいし、切り上げてもよい。また、画素データVX,Yの8ビットの各成分を4ビットに符号化する(4ビット分を圧縮する)本動作例の場合、下記式(2−3)における量子化ステップのビット数s(sは自然数)は、「4」である。
QX,Y=(VX,Y+2s−1)/2s ・・・(2−3)
また、パタン番号「3」の符号化パタンデータが示す符号化方法では、参照画素データ生成部14が、符号化データ選択部13が選択して出力する符号化データQX,Yを復号化して、新たな参照画素データPX,Yを生成する。
具体的に、参照画素データ生成部14は、符号化データQX,Yを逆量子化して得られるデータを、そのまま新たな参照画素データPX,Yとして生成する。このとき、参照画素データ生成部14は、下記式(3−2)の演算を行う。
PX,Y=QX,Y*2s ・・・(3−2)
上述のように、パタン番号「0」〜「3」の符号化パタンデータが示す符号化方法では、参照画素データ生成部14が、対象画素位置(X,Y)の画素データVX,Yを符号化した後さらに復号化することによって、参照画素位置(X,Y)の参照画素データPX,Yを生成する。そのため、この参照画素位置(X,Y)の参照画素データPX,Yは、後述する画像復号化装置において、符号化データQX,Yを復号化して得られる復号化データと等しくなる。
このように、参照画素データPX,Yとして、画素データVX,Yではなく、復号化データと等しいデータを用いると、画像復号化装置において復号化データを生成する際に誤差が発生することを、防止することが可能となる。
また、上記式(1)に示すように、パタン番号「0」〜「2」の符号化パタンデータが示す符号化方法では、参照画素データPX−1,Yが必要となる。そのため、この符号化方法は、対象画素位置(0,Y)の画素データV0,Y(即ち、図4(a)の左端の画素データ)に対して、直接的には適用できない。そこで、少なくとも対象画素位置(0,Y)の画素データV0,Yについては、パタン番号「3」の符号化パタンデータが示す符号化方法のみを適用するものとすればよい。なお、この対処方法以外にも、パタン番号「0」〜「2」の符号化パタンデータが示す符号化方法を、対象画素位置(0,Y)の画素データV0,Yに適用する場合にのみ、参照画素データPX−1,Yを所定値等に置き換えるなどの対処方法を採用することも可能である。ただし、以下では説明の具体化のため、少なくとも対象画素位置(0,Y)の画素データV0,Yについては、パタン番号「3」の符号化パタンデータが示す符号化方法のみを適用するものとする。
[符号化データの選択]
上述のように、符号化部12は、パタン番号「0」〜「3」の符号化パタンデータが示すそれぞれの符号化方法で、対象画素位置(X,Y)の画素データVX,Yを符号化することで、複数の符号化データQX,Yを生成する。そして、符号化データ選択部13は、この複数の符号化データQX,Yの中から1つを選択して出力する。
上述のように、符号化部12は、パタン番号「0」〜「3」の符号化パタンデータが示すそれぞれの符号化方法で、対象画素位置(X,Y)の画素データVX,Yを符号化することで、複数の符号化データQX,Yを生成する。そして、符号化データ選択部13は、この複数の符号化データQX,Yの中から1つを選択して出力する。
最初に、誤差算出部131が、それぞれの符号化データQX,Yの誤差を示す誤差データEX,Yを生成する。具体的に、誤差算出部131は、対象画素位置(X,Y)の画素データVX,Yと、符号化データQX,Yを復号化して得られたデータと、の差分の絶対値を、誤差として求める。このとき、誤差算出部131は、パタン番号「0」〜「2」の符号化パタンデータが示す符号化方法で符号化されている符号化データ(DPCMnで符号化されている符号化データ)QX,Yについては、下記式(4−1)の演算を行い、パタン番号「3」の符号化パタンデータが示す符号化方法で符号化されている符号化データ(PCMで符号化されている符号化データの場合)QX,Yについては、下記式(4−2)の演算を行う。なお、誤差算出部131が行う符号化データQX,Yの復号化方法は、上記式(3−1)及び(3−2)に示す参照画素データ生成部14が行う復号化方法と、同様である。
EX,Y=|VX,Y−(PX−1,Y+QX,Y*2n)| ・・・(4−1)
EX,Y=|VX,Y−QX,Y*2s| ・・・(4−2)
EX,Y=|VX,Y−QX,Y*2s| ・・・(4−2)
ところで、パタン番号「0」〜「2」の符号化パタンデータが示すそれぞれの符号化方法には、上述のように適用可能な条件がある(図5参照)。そのため、誤差算出部131は、適用可能条件を満たさない符号化方法について、誤差データEX,Yの値を「∞」(無限大)などのエラーを示す値にする。
そして、選択実行部132が、誤差データEX,Yが示す誤差が最も小さい符号化データQX,Yを選択して出力する。具体的に例えば、選択実行部132は、誤差データEX,Yの各成分の合計値が最も小さい符号化データQX,Yや、誤差データEX,Yの各成分の中の最大値が最も小さい符号化データQX,Yを、選択して出力する。
[識別データの付加]
画像復号化装置が、入力される符号化データQX,Yに適用されている符号化方法を認識して、当該符号化データQX,Yを復号化することができるようにするために、識別データ付加部15は、当該符号化方法を示す識別データを、符号化データQX,Yに付加する。この識別データを付加した復号化データの一例について、図6を参照して説明する。図6は、識別データを付加した符号化データの一例について示す図である。
画像復号化装置が、入力される符号化データQX,Yに適用されている符号化方法を認識して、当該符号化データQX,Yを復号化することができるようにするために、識別データ付加部15は、当該符号化方法を示す識別データを、符号化データQX,Yに付加する。この識別データを付加した復号化データの一例について、図6を参照して説明する。図6は、識別データを付加した符号化データの一例について示す図である。
図6に示すように、識別データは、4通りの符号化方法(図5参照)のそれぞれを異なる値で表現するため、2ビットのデータで構成される。具体的に例えば、識別データの値は、符号化パタンデータのパタン番号「0」〜「3」を示すものとなる。
図6に示す例の場合、符号化前の画素データVX,Yは24ビットであり、符号化データQX,Y及び識別データの合計は14ビットである。したがって、図6に示す例の場合、符号化による画素データの圧縮率は14/24≒58.3%となる。
なお、図6に示す例は、1つの符号化データQX,Yに対して1つの識別データを付加するものであるが、2つ以上の符号化データQX,Yに対して1つの識別データを付加してもよい。具体的に、2つの符号化データQX,Yに対して1つの識別データを付加する場合について、図7を参照して説明する。図7は、識別データを付加した符号化データの別例について示す図である。
図7に示す例の場合、符号化前の画素データVX,Yは48ビットであり、符号化データQX,Y及び識別データの合計は26ビットである。したがって、図7に示す例の場合、符号化による画素データの圧縮率は26/48≒54.2%となり、図6に示す例よりも圧縮率を改善することが可能になる。
ただし、図7に示す例の場合、識別データが付加された1組(2つ)の符号化データのそれぞれは、原則として当該識別データが示す同じ符号化方法によって符号化されたものとなる。即ち、図7に示す例の場合、対象画素位置(2k,Y)の画素データV2k,Yと、対象画素位置(2k+1,Y)の画素データV2k+1,Yと、の双方には、原則として同じ符号化方法が適用されることになる(kは0以上の整数)。なお、k=0の場合、対象画素位置(0,Y)の画素データV0,Yと、対象画素位置(1,Y)の画素データV1,Yと、の双方には、パタン番号「3」の符号化パタンデータが示す符号化方法が適用される。
[具体的な動作例]
画像符号化装置10が、図4(b)に示す画素データV0,0,V1,0,V2,0をそれぞれ符号化して、符号化データQ0,0,Q1,0,Q2,0を生成する場合について、具体的に説明する。なお、ここでは、画像符号化装置10が、図7に示す識別データ及び符号化データを生成する場合について説明する。
画像符号化装置10が、図4(b)に示す画素データV0,0,V1,0,V2,0をそれぞれ符号化して、符号化データQ0,0,Q1,0,Q2,0を生成する場合について、具体的に説明する。なお、ここでは、画像符号化装置10が、図7に示す識別データ及び符号化データを生成する場合について説明する。
(符号化データQ0,0の生成)
画素データV0,0=(64,128,192)は、対象画素位置が(0,Y)であるため、符号化部12は、パタン番号「3」の符号化パタンデータが示す符号化方法によって、画素データV0,0を符号化する。そして、符号化データ選択部13は、符号化部12の符号化によって得られた符号化データQ0,0を出力する。このとき、符号化部12は、以下の演算を行う。
画素データV0,0=(64,128,192)は、対象画素位置が(0,Y)であるため、符号化部12は、パタン番号「3」の符号化パタンデータが示す符号化方法によって、画素データV0,0を符号化する。そして、符号化データ選択部13は、符号化部12の符号化によって得られた符号化データQ0,0を出力する。このとき、符号化部12は、以下の演算を行う。
Q0,0={(64+23)/24,(128+23)/24,(192+23)/24}
=(4,8,12)
=(4,8,12)
この符号化データQ0,0は、「0100 1000 1100」(2進法)であり、これにパタン番号「3」を示す識別データ「11」(2進法)を付加したデータが出力される。したがって、最終的に画像符号化装置10から出力されるデータは、「11 0100 1000 1100」となる。
さらに、参照画素データ生成部14は、符号化データQ0,0を復号化して参照画素データP0,0を生成する。このとき、参照画素データ生成部14は、以下の演算を行う。
P0,0=(4*24,8*24,12*24)
=(64,128,192)
=(64,128,192)
(符号化データQ1,0の生成)
画素データV1,0=(64,128,192)は、対象画素位置が(1,Y)であるため、符号化部12は、パタン番号「3」の符号化パタンデータが示す符号化方法によって、画素データV1,0を符号化する。そして、符号化データ選択部13は、符号化部12の符号化によって得られた符号化データQ1,0を出力する。このとき、符号化部12は、以下の演算を行う。
画素データV1,0=(64,128,192)は、対象画素位置が(1,Y)であるため、符号化部12は、パタン番号「3」の符号化パタンデータが示す符号化方法によって、画素データV1,0を符号化する。そして、符号化データ選択部13は、符号化部12の符号化によって得られた符号化データQ1,0を出力する。このとき、符号化部12は、以下の演算を行う。
Q1,0={(64+23)/24,(128+23)/24,(192+23)/24}
=(4,8,12)
=(4,8,12)
この符号化データQ1,0は、「0100 1000 1100」(2進法)である。そして、上述のように、Q1,0には識別データが付加されない(図7参照)。したがって、最終的に画像符号化装置10から出力されるデータは、「0100 1000 1100」となる。
さらに、参照画素データ生成部14は、符号化データQ1,0を復号化して参照画素データP1,0を生成する。このとき、参照画素データ生成部14は、以下の演算を行う。
P1,0=(4*24,8*24,12*24)
=(64,128,192)
=(64,128,192)
(符号化データQ2,0の生成)
画素データV2,0=(72,136,200)は、対象画素位置が(0,Y)でも(1,Y)でもないため、符号化部12は、パタン番号「0」〜「3」の符号化パタンデータが示すそれぞれの符号化方法で符号化を行う。このとき、符号化部12が、符号化データQ2,0を生成するために行う演算は、以下の通りである。なお、以下では、符号化データ選択部13によって選択及び出力される前の段階における、それぞれの符号化方法によって生成される符号化データQ2,0を、「Q」の後にパタン番号「0」〜「3」を付すことで区別する。
画素データV2,0=(72,136,200)は、対象画素位置が(0,Y)でも(1,Y)でもないため、符号化部12は、パタン番号「0」〜「3」の符号化パタンデータが示すそれぞれの符号化方法で符号化を行う。このとき、符号化部12が、符号化データQ2,0を生成するために行う演算は、以下の通りである。なお、以下では、符号化データ選択部13によって選択及び出力される前の段階における、それぞれの符号化方法によって生成される符号化データQ2,0を、「Q」の後にパタン番号「0」〜「3」を付すことで区別する。
・ パタン番号「0」
D2,0=(72,136,200)−(64,128,192)=(8,8,8)
この差分値データD2,0の最大成分DE2,0は8であり、上述した適用可能条件を満たさないため、符号化データQ02,0は生成することができない。
D2,0=(72,136,200)−(64,128,192)=(8,8,8)
この差分値データD2,0の最大成分DE2,0は8であり、上述した適用可能条件を満たさないため、符号化データQ02,0は生成することができない。
・ パタン番号「1」
D2,0=(8,8,8)
Q12,0={(8+20)/21,(8+20)/21,(8+20)/21}
=(4,4,4)
D2,0=(8,8,8)
Q12,0={(8+20)/21,(8+20)/21,(8+20)/21}
=(4,4,4)
・ パタン番号「2」
D2,0=(8,8,8)
Q22,0={(8+21)/22,(8+21)/22,(8+21)/22}
=(2,2,2)
D2,0=(8,8,8)
Q22,0={(8+21)/22,(8+21)/22,(8+21)/22}
=(2,2,2)
・ パタン番号「3」
Q32,0={(72+23)/24,(136+23)/24,(200+23)/24}
=(5,9,13)
Q32,0={(72+23)/24,(136+23)/24,(200+23)/24}
=(5,9,13)
次に、符号化データ選択部131が、それぞれの符号化データQ02,0〜Q32,0について誤差データE2,0を生成し、当該誤差データが最小となる符号化データQ02,0〜Q32,0を選択して出力する。このとき、符号化データ選択部13が、符号化データQ2,0を選択して出力するために行う演算は、以下の通りである。なお、以下では、それぞれの符号化データQ02,0〜Q32,0に対応するそれぞれの誤差データを、E02,0〜E32,0として区別する。
・ パタン番号「0」
上述のように、適用可能条件を満たさないため、EX,Y=(∞,∞,∞)である。
上述のように、適用可能条件を満たさないため、EX,Y=(∞,∞,∞)である。
・ パタン番号「1」
E12,0=(|72−(64+4*21)|,|136−(128+4*21)|,200−(192+4*21)|)
=(0,0,0)
E12,0=(|72−(64+4*21)|,|136−(128+4*21)|,200−(192+4*21)|)
=(0,0,0)
・ パタン番号「2」
E12,0=(|72−(64+2*22)|,|136−(128+2*22)|,200−(192+2*22)|)
=(0,0,0)
E12,0=(|72−(64+2*22)|,|136−(128+2*22)|,200−(192+2*22)|)
=(0,0,0)
・ パタン番号「3」
E32,0=(|72−5*24|,|136−9*24|,|192−13*24|)
=(8,8,8)
E32,0=(|72−5*24|,|136−9*24|,|192−13*24|)
=(8,8,8)
この場合、符号化データ選択部13は、全ての成分の誤差が0(即ち、各成分の合計が0,最大となる成分も0)である符号化データQ12,0または符号化データQ22,0を選択し、符号化データQ2,0として出力する。なお、上記のように、複数の符号化データQ12,0,Q22,0の誤差の大きさが同じになる場合、符号化データ選択部13は、パタン番号が小さい方を選択するなど、何らかのルールに基づいて選択を行う。ただし、以下では説明の具体化のため、符号化データ選択部13が、符号化データQ12,0を選択した場合について例示する。
この符号化データQ2,0は、「0100 0100 0100」(2進法)であり、これにパタン番号「1」を示す識別データ「01」(2進法)を付加したデータが出力される。したがって、最終的に画像符号化装置10から出力されるデータは、「01 0100 0100 0100」となる。
さらに、参照画素データ生成部14は、符号化データQ2,0を復号化して参照画素データP2,0を生成する。このとき、参照画素データ生成部14は、以下の演算を行う。
P2,0=(64+4*21,128+4*21,192+4*21)
=(72,136,200)
=(72,136,200)
以上のように、画像符号化装置10では、画素データVX,Yを複数の符号化方法で符号化することで得られた複数の符号化データQX,Yの中から、現実に誤差が最も小さい符号化データが選択的に出力されるため、画質の劣化を効果的に抑制することが可能となる。
<<画像復号化装置>>
上述の画像符号化装置10によって生成された符号化データを復号する画像復号装置の一例について、図面を参照して説明する。図8は、画像復号化装置の構成の一例について示すブロック図である。
上述の画像符号化装置10によって生成された符号化データを復号する画像復号装置の一例について、図面を参照して説明する。図8は、画像復号化装置の構成の一例について示すブロック図である。
図8に示すように、画像復号化装置30は、復号化パタンデータ記憶部31と、復号化部32と、参照画素データ取得部33と、を備える。
復号化パタンデータ記憶部31は、互いに異なる復号化方法を示す復号化パタンデータを複数記憶する。この復号化パタンデータが示す復号化方法とは、例えば図5の符号化パタンデータが示す符号化方法に対応したもの(当該符号化方法とは逆の処理)であり、上述の参照画素データ生成部14による参照画素データの生成方法である上記式(3−1),(3−2)と同様である。
復号化部32は、符号化データに付加されている識別データを取得して、当該識別データに対応する復号化パタンデータを復号化パタンデータ記憶部31から取得する。そして、復号化部32は、当該復号化パタンデータが示す復号化方法により当該符号化データを復号化することで復号化データを生成し、出力する。なお、復号化部32が、上記式(3−1)の方法で復号化を行う場合は、参照画素データ取得部33から参照画素データを取得する。
参照画素データ取得部33は、復号化部32が出力する復号化データを取得し、そのまま参照画素データとして記憶する。
このように、画像復号化装置30は、画像符号化装置10が生成する符号化データを復号化することが可能である。
<<画像符復号化システム>>
上述した画像符号化装置10及び画像復号化装置30を備えた画像符復号化システムの一例について、図面を参照して説明する。図9は、画像符復号化システムの構成の一例について示すブロック図である。
上述した画像符号化装置10及び画像復号化装置30を備えた画像符復号化システムの一例について、図面を参照して説明する。図9は、画像符復号化システムの構成の一例について示すブロック図である。
図9に示すように、画像符復号化システム100は、画像符号化装置10と、画像復号化装置30と、記録装置50と、を備える。
画像符号化装置10は、記録装置50に書き込むべき画像データを符号化する。記録装置50は、画像符号化装置10によって符号化された画像データを記録する。画像復号化装置30は、記録装置50から読み出される符号化された画像データを復号化する。
上述のように、画像符号化装置10は、画像データを符号化する際に生じる誤差を最小化することができる。そのため、当該画像符号化装置10を備えた画像符復号化システム100は、記録装置50に書き込む画像データの劣化を、効果的に抑制することが可能になる。
さらに、この画像符復号化システム100では、記録装置への書き込み時に固定長符号に符号化するため、メモリ容量及びアクセスのバンド幅を削減することができるとともに、消費電力の抑制も図ることができる。また、この画像符復号化システム100では、バスのデータ転送量を減少させることによってバスクロックを低減することができるため、それによる低消費電力化効果も期待される。
なお、画像符復号化システム100の一部または全部は、上記のようなメモリシステムに限られず、画像データの符号化及び復号化が必要な画像処理システムの全般に対して適用可能である。特に、上記の画像符号化システム100と同様の機能が要求されるアプリケーションに対しては、上記の画像符号化システム100による効果と同様の効果が得られることが期待される。
<<変形等>>
〈1〉 図5に示した符号化パタンデータは一例に過ぎず、符号化パタンデータとしてどのようなものを用いてもよい。この符号化パタンデータの別例について、図面を参照して説明する。図10は、符号化パタンデータの別例について示す図である。
〈1〉 図5に示した符号化パタンデータは一例に過ぎず、符号化パタンデータとしてどのようなものを用いてもよい。この符号化パタンデータの別例について、図面を参照して説明する。図10は、符号化パタンデータの別例について示す図である。
図10に示す符号化パタンデータは、全部で8種類である。この符号化パタンデータを使用する場合、識別データ付加部15が符号化データに付加する識別データが3ビットのデータになるが、符号化パタンデータを多様化することができるため、さらに精度良く符号化の際の誤差を小さくすることが可能になる。
具体的に例えば、パタン番号「0」〜「2」の符号化パタンデータが示す符号化方法では、参照画素位置が(X−1,Y)であるが、パタン番号「3」〜「5」の符号化パタンデータが示す符号化方法では、参照画素位置が(X−2,Y)となり、異なっている。
このように、対象画素位置及び参照画素位置の相対的な位置関係が異なる符号化方法が複数存在する場合、例えば右眼用及び左眼用の2つの画像の画素列が水平方向X(図4参照)に対して交互に配置される3D画像の規格の画像データのような、複数の画像が混在した特殊な画像データを符号化する必要が生じたとしても、符号化する画素データと参照画素データとを同じ画像のデータにして、差分値を低減することが可能となる。したがって、符号化の際の誤差を、さらに精度良く低減することが可能となる。
また、例えばパタン番号「6」の符号化パタンデータが示す符号化方法のように、1つの符号化パタンデータによって、複数(例えば、水平方向に隣接する2つの画素データ)の画素データの符号化方法を、それぞれ規定してもよい。画像データの構成や特徴にもよるが、このような符号化パタンデータを用いることで、符号化の際の誤差をさらに精度良く低減することが可能となる場合がある。
〈2〉 図2及び3において、画像符号化装置10が、符号化対象選択部122、量子化部123及び誤差算出部131を、それぞれ1つずつ備えているかのように図示しているが、画像符号化装置10が、これらを複数備えると、好ましい。画像符号化装置10が、符号化対象選択部122、量子化部123及び誤差算出部131を複数備える場合、符号化データQX,Yを同時並列的に生成することが可能になるため、符号化の際に遅延が生じることを防止することが可能となる。
〈3〉 本発明の実施形態として、画像データを符号化及び復号化する各種装置(画像符号化装置、画像復号化装置及び画像復号化システム)について例示したが、本発明は、画像データ以外のデータを符号化及び復号化する各種装置(データ符号化装置、データ復号化装置及びデータ符復号化システム)にも適用可能である。例えば、本発明は、タッチパネルの検出面に接触または近接する指示体(例えば、指など)の位置を検出するタッチパネルシステムにも、適用可能である。
タッチパネルシステムの中には、検出面内の指示体の位置を検出するために、検出面内の各位置の状態を示す二次元のデータ(以下、タッチデータとする)を作成するものがある。具体的に例えば、投影型の静電容量方式のタッチパネルシステムは、検出面に沿って形成された複数の電極から得られるそれぞれの出力信号を統合的に処理することで、検出面内の各位置において電極が形成する静電容量の分布を示すタッチデータを、作成する。このようなタッチデータは、指示体の検出を行う毎に破棄される場合もあるが、指示体の検出精度を向上するなどの目的で、タッチパネルシステム内に所定数だけ記憶される場合がある。
このような所定数のタッチデータを記憶するタッチパネルシステムに、タッチデータを符号化及び復号化する各種装置(データ符号化装置、データ復号化装置及びデータ符復号化システム)を導入し、さらに本発明を適用すると、タッチデータを記憶するための記憶容量を低減するだけでなく、タッチデータの劣化を抑制することが可能となる。
<<まとめ>>
本発明の実施形態に係る画像符号化装置10、画像復号化装置30及び画像符復号化システム100は、例えば以下のように把握され得る。
本発明の実施形態に係る画像符号化装置10、画像復号化装置30及び画像符復号化システム100は、例えば以下のように把握され得る。
本発明の実施形態に係る画像符号化装置10は、画像データを構成する画素データを符号化するものであり、互いに異なる符号化方法を示す複数の符号化パタンデータを記憶する符号化パタンデータ記憶部11と、複数の前記符号化パタンデータのそれぞれが示す前記符号化方法により前記画素データをそれぞれ符号化することで、複数の符号化データを生成する符号化部12と、複数の前記符号化パタンデータのそれぞれが示す前記符号化方法により前記画素データをそれぞれ符号化する際に生じる誤差をそれぞれ求め、当該誤差が最小となる前記符号化方法によって生成された前記符号化データを選択的に出力する符号化データ選択部13と、を備える。
上記画像符号化装置10では、画素データを複数の符号化方法で符号化することで得られた複数の符号化データの中から、現実に誤差が最も小さい符号化データが選択的に出力されるため、画質の劣化を効果的に抑制することが可能となる。
さらに、上記画像符号化装置10は、前記符号化データ選択部13は、前記画素データと、当該画素データを符号化することで得られた前記符号化データを復号化して得られる復号化データと、の差分値の絶対値を求め、当該差分値の絶対値が小さい前記符号化データほど、前記誤差が小さい前記符号化データとする。
上記画像符号化装置10では、符号化前の画素データと、符号化データを復号化して得られる復号化データと、の差分を誤差として求めるため、画素データの符号化によって現実に発生する誤差を求めることが可能となる。
さらに、上記画像符号化装置10は、前記画素データを符号化する際に用いられる参照画素データを生成する参照画素データ生成部14を、さらに備え、前記符号化パタンデータ記憶部11が、前記画素データをそのまま符号化する第1符号化方法を示す前記符号化パタンデータと、前記画素データと前記参照画素データとの差分値を示す差分値データを符号化する第2符号化方法を示す前記符号化パタンデータと、を少なくとも記憶している。
上記画像符号化装置10では、画素データのダイナミックな変化の劣化を抑制可能な第1符号化方法と、画素データの微妙なニュアンスの劣化を抑制可能な第2符号化方法と、を使い分けることができるため、画素データのダイナミックな変化と微妙なニュアンスとの双方の劣化を抑制して符号化することが可能となる。
さらに、上記画像符号化装置10は、前記参照画素データ生成部14は、前記符号化データ選択部13が選択的に出力する前記符号化データを復号化することで、新たな前記参照画素データを生成するものであり、前記参照画素データ生成部14は、前記第1符号化方法によって符号化された前記符号化データを復号化して新たな前記参照画素データを生成する場合、当該符号化データを復号化して得られるデータをそのまま新たな前記参照画素データとし、前記第2符号化方法によって符号化された前記符号化データを復号化して新たな前記参照画素データを生成する場合、当該符号化データを復号化して得られるデータを、当該符号化データを生成する際に用いた前記参照画素データに合算して、新たな前記参照画素データとする。
上記画像符号化装置10では、符号化データ選択部13が選択的に出力する符号化データを復号化して新たな参照画素データを生成するため、符号化データを復号化する画像復号化装置30において、符号化データを復号化する際に誤差が発生することを、防止することが可能となる。
さらに、上記画像符号化装置10は、前記第2符号化方法は、前記画像データ中の対象画素位置における前記画素データと、前記画像データ中の参照画素位置における前記画素データを符号化して得られる前記符号化データを復号化して得られる前記参照画素データと、の差分値を示す前記差分値データを符号化するものであり、前記符号化パタンデータ記憶部11が、前記対象画素位置及び前記参照画素位置の相対的な位置関係が異なる前記第2符号化方法を示す複数の前記符号化パタンデータを、記憶している。
上記画像符号化装置10では、例えば右眼用及び左眼用の2つの画像の画素列が水平方向X(図4参照)に対して交互に配置される3D画像の規格の画像データのように、複数の画像が混在した特殊な画像データを符号化する必要が生じたとしても、符号化する画素データと参照画素データとを同じ画像のデータにして、差分値を低減することが可能となる。したがって、符号化の際の誤差を、さらに精度良く低減することが可能となる。
さらに、上記画像符号化装置10は、1つの前記符号化パタンデータが、前記画像データ中で所定の位置関係を有する複数の前記画素データのそれぞれに対する前記符号化方法を規定するものである。
上記画像符号化装置10では、符号化データに適用されている符号化方法を画像復号化装置30に認識させるためのデータ(例えば、識別データ)を、複数の符号化データに対して1つ付加するだけで済む。そのため、圧縮率を改善することが可能となる。
さらに、上記画像符号化装置10は、前記符号化データ選択部が選択して出力する前記符号化データに対して、前記符号化部が当該符号化データを生成する際に使用した前記符号化方法を示す識別データを付加する識別データ付加部を、さらに備える。
また、本発明の実施形態に係る画像復号化装置30は、上記画像符号化装置10によって生成される前記符号化データを復号化するものであり、互いに異なる復号化方法を示す復号化パタンデータを複数記憶する復号化パタンデータ記憶部と、前記符号化データに付加されている前記識別データに対応する前記復号化パタンデータを取得し、当該復号化パタンデータが示す復号化方法により当該符号化データを復号化して復号化データを生成する復号化部と、を備える。
また、本発明の実施形態に係る画像符復号化システム100は、上記画像符号化装置10と、上記画像復号化装置30と、データを格納する記録装置50と、を備え、前記画像符号化装置が、前記画素データを符号化することで生成する前記符号化データを、前記記録装置に格納することで、前記記録装置への前記画像データの書き込みを行い、前記画像復号化装置が、前記記録装置に格納されているそれぞれの前記符号化データを復号化して前記復号化データを生成することで、前記記録装置からの前記画像データの読み出しを行う。
本発明は、高解像度画像の画像データ等を圧縮符号化する画像符号化装置に利用可能である。また、本発明は、このような画像符号化装置によって符号化されたデータを復号化するための画像復号化装置に利用可能である。さらに、本発明は、このような画像符号化装置と画像復号化装置とを備える画像符復号化システムに利用可能である。
また、本発明は、タッチパネルシステムで利用されるタッチデータを符号化するデータ符号化装置や、符号化されたタッチデータを復号化するデータ復号化装置に利用可能である。さらに、本発明は、このようなデータ符号化装置とデータ復号化装置とを備えるデータ符復号化システムに利用可能である。
10: 画像符号化装置
11: 符号化パタンデータ記憶部
12: 符号化部
121: 減算器
122: 符号化部対象選択部
123: 量子化部
13: 符号化データ選択部
131: 誤差算出部
132: 選択実行部
14: 参照画素データ生成部
15: 識別データ付加部
30: 画像復号化システム
31: 復号化パタン記憶部
32: 復号化部
33: 参照画素データ取得部
50: 記録装置
100: 画像符復号化システム
11: 符号化パタンデータ記憶部
12: 符号化部
121: 減算器
122: 符号化部対象選択部
123: 量子化部
13: 符号化データ選択部
131: 誤差算出部
132: 選択実行部
14: 参照画素データ生成部
15: 識別データ付加部
30: 画像復号化システム
31: 復号化パタン記憶部
32: 復号化部
33: 参照画素データ取得部
50: 記録装置
100: 画像符復号化システム
Claims (5)
- 画像データを構成する画素データを符号化する画像符号化装置であって、
互いに異なる符号化方法を示す複数の符号化パタンデータを記憶する符号化パタンデータ記憶部と、
複数の前記符号化パタンデータのそれぞれが示す前記符号化方法により前記画素データをそれぞれ符号化することで、複数の符号化データを生成する符号化部と、
複数の前記符号化パタンデータのそれぞれが示す前記符号化方法により前記画素データをそれぞれ符号化する際に生じる誤差をそれぞれ求め、当該誤差が最小となる前記符号化方法によって生成された前記符号化データを選択的に出力する符号化データ選択部と、
を備えることを特徴とする画像符号化装置。 - 前記符号化データ選択部は、前記画素データと、当該画素データを符号化することで得られた前記符号化データを復号化して得られる復号化データと、の差分値の絶対値を求め、当該差分値の絶対値が小さい前記符号化データほど、前記誤差が小さい前記符号化データとすることを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
- 前記画素データを符号化する際に用いられる参照画素データを生成する参照画素データ生成部を、さらに備え、
前記符号化パタンデータ記憶部が、
前記画素データをそのまま符号化する第1符号化方法を示す前記符号化パタンデータと、
前記画素データと前記参照画素データとの差分値を示す差分値データを符号化する第2符号化方法を示す前記符号化パタンデータと、
を少なくとも記憶していることを特徴とする請求項1または2に記載の画像符号化装置。 - 前記参照画素データ生成部は、前記符号化データ選択部が選択的に出力する前記符号化データを復号化することで、新たな前記参照画素データを生成するものであり、
前記参照画素データ生成部は、
前記第1符号化方法によって符号化された前記符号化データを復号化して新たな前記参照画素データを生成する場合、当該符号化データを復号化して得られるデータをそのまま新たな前記参照画素データとし、
前記第2符号化方法によって符号化された前記符号化データを復号化して新たな前記参照画素データを生成する場合、当該符号化データを復号化して得られるデータを、当該符号化データを生成する際に用いた前記参照画素データに合算して、新たな前記参照画素データとすることを特徴とする請求項3に記載の画像符号化装置。 - 前記第2符号化方法は、前記画像データ中の対象画素位置における前記画素データと、前記画像データ中の参照画素位置における前記画素データを符号化して得られる前記符号化データを復号化して得られる前記参照画素データと、の差分値を示す前記差分値データを符号化するものであり、
前記符号化パタンデータ記憶部が、前記対象画素位置及び前記参照画素位置の相対的な位置関係が異なる前記第2符号化方法を示す複数の前記符号化パタンデータを、記憶していることを特徴とする請求項4に記載の画像符号化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012235932A JP2014086961A (ja) | 2012-10-25 | 2012-10-25 | 画像符号化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2012235932A JP2014086961A (ja) | 2012-10-25 | 2012-10-25 | 画像符号化装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2014086961A true JP2014086961A (ja) | 2014-05-12 |
Family
ID=50789626
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2012235932A Pending JP2014086961A (ja) | 2012-10-25 | 2012-10-25 | 画像符号化装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2014086961A (ja) |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2012
- 2012-10-25 JP JP2012235932A patent/JP2014086961A/ja active Pending
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