JP2014086224A - Led電球 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光源となるLED素子の点灯時の発熱に対して十分な放熱効果を有すると共に、従来の白熱電球と同等の配光特性を得ることが可能なLED電球を提供することにある。
【解決手段】両端部にリード端子9が接合されてなると共に該リード端子9に電気的に接続された電極パターン8が形成されてその電極パターン8上にLED素子2が実装されてなる透明基板7で構成されたLEDモジュール1を、その透明基板7をガラスフレア20に融着され且つ金属線がコイル状に巻き付けられてなる金属巻線60が備えられた無垢の柱状ガラス体31に接着固定すると共にリード端子9をガラスフレア20に気密に貫通したリード線25、26に接合し、そのガラスフレア20をガラスバルブ40に気密融着することによりLEDモジュール1を不活性ガスが封入されたガラスバルブ40内に収容保持されるようにした。
【選択図】図13

Description

本発明は、LED電球に関するものであり、詳しくは、発光源にLED素子を用いてなるLED電球に関する。
従来、LED素子を発光源とするLED電球には、例えば図19にあるような構造のものが開示されている。それは、直線状に配置された複数のリード90、91、92が光透過性の第1の樹脂93によって一体化されて細長い棒状のパッケージ94が形成され、該パッケージ94には複数のリード90、91、92のいずれかに接着材料を介して固定された発光素子(LED素子)95と該発光素子95の電極を複数のリード90、91、92のいずれかに電気的に接続するボンディングワイヤ105を有しており、全ての発光素子95と全てのボンディングワイヤ105が光透過性の第2の樹脂96で樹脂封止されることにより発光装置97が形成されている。
そして、LED電球102は図20にあるように、ガラス製カバー98を気密封止する口金99に制御用基板(図示せず)が内蔵され、ガラス製カバー98の気密内部空間100内に制御用基板から延びる一対の電源用リード103に6個の発光装置97が直列接続されると共に、隣接する発光装置97同士がV字形状をなすようにジグザグに配置されてフィラメント部101が形成されている。
この場合、発光装置97は、第1の樹脂93及び第2の樹脂96がいずれも光透過性を有するため導光体として機能し、裏面からの光取出し量が増加して広指向性を実現する。その結果、フィラメント部101は、一般的な白熱電球のフィラメントと同様の発光形態を呈するものとなる(特許文献1参照。)。
また、図21にあるような構造のLEDランプも開示されている。それは、拡散型配光を有する複数個の発光素子80が配設されてなる円形基板81がステム82にマウントされ、該ステム82が不活性ガスが封入されたガラスバルブ83に融着されて発光素子80が配設されてなる円形基板81がガラスバルブ83内に収容されると共に、ステム82が融着されたガラスバルブ83が直列安定抵抗84を内蔵した口金85に装着されている(特許文献2参照。)。
特開2009−170759号公報 実公平4−19814号
ところで、上記特許文献1のLED電球においては、発光素子95の点灯時の発熱は一対の電源用リード103を介してのみ放熱され、特許文献2のLEDランプにおいては、発光素子80の点灯時の発熱は主にガラスバルブ83内に封入された不活性ガスを介して放熱される。
そのため、上記引用文献1のLED電球及び引用文献2のLEDランプはいずれも発光源の点灯時の発熱に対して十分な放熱効果を得ることができず、温度上昇に起因する発光源の発光効率の低下によって所望の照射光量を確保することができなくなると共に同様に温度上昇に起因する光源寿命の短縮化によって信頼性を損なうことにもなりかねない。
この放熱問題の解決のために、LED電球内にヒートシンク等の放熱手段を設けることが考えられるが、その場合、放熱手段を設けることによって発光源の配置が偏ったり或いは発光源からの出射光が遮られて所望の配光特性を得ることができず、従来の白熱電球と同等の光学特性を実現することは困難である。
そこで、本発明は上記問題に鑑みて創案なされたもので、その目的とするところは、発光源の点灯時の発熱に対して十分な放熱効果を有すると共に、従来の白熱電球と同等の配光特性を得ることが可能なLED電球を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載された発明は、 透光性バルブと、 前記透光性バルブの内部に封入された不活性ガスと、透光性フレアに一対のリード線が貫通すると共に前記透光性フレアに無垢の透光性柱状体が融着されてなるフレアステムと、 前記透光性柱状体にコイル状に巻き付けられた金属線からなる金属巻線と、板状透光体の両端部にリード端子が接合されてなると共に前記板状透光体上に該リード端子に電気的に接続された電極パターンが形成されてその電極パターン上にLED素子が実装されてなるLEDモジュールと、を備え、前記リード端子が前記一対のリード線の夫々の一方の端部に接合されると同時に、前記板状透光体が前記透光性柱状体に接着されて、前記LEDモジュールが前記フレアステムに支持固定され、前記透光性フレアが前記透光性バルブに気密に融着されて、前記フレアステムに支持固定された前記LEDモジュールが前記透光性バルブ内に収容されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載された発明は、請求項1において、前記金属巻線は、金属線間に所定の隙間を設けた粗巻に形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載された発明は、請求項1又は請求項2において、前記金属巻線は、前記一対のリード線のいずれにも接触も接続もされていないか又は前記一対のリード線のいずれか一方に接触或いは接続されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項4に記載された発明は、請求項1又は請求項2において、前記金属巻線は、互いに分離独立した第1の金属巻線と第2の金属巻線からなり、前記第1の金属巻線と前記第2の金属巻線の夫々は前記一対のリード線のうち互いに異なるリード線に接触或いは接続されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項5に記載された発明は、請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、前記フレアステムに支持固定された前記LEDモジュールが収容された前記透光性バルブは、口金に装着されると共に前記一対のリード線の夫々の他方の端部が前記口金に接合されていることを特徴とするものである。
本発明のLED電球は、両端部にリード端子が接合されてなると共に該リード端子に電気的に接続された電極パターンが形成されてその電極パターン上に複数のLED素子が実装されてなる透明基板で構成されたLEDモジュールを、その透明基板を、ガラスフレアに融着され且つ金属線がコイル状に巻き付けられてなる金属巻線を備えた無垢の柱状ガラス体に接着固定すると共にリード端子をガラスフレアに気密に貫通したリード線に接合し、そのガラスフレアをガラスバルブに気密融着することによりLEDモジュールを不活性ガスが封入されたガラスバルブ内に収容保持されるようにした。
そのため、LEDモジュールは複数のLED素子が実装された透明基板が、夫々のLED素子からの発光光が該透明基板のほぼ全方向に向けて放射されるものとなり、従来の一般的な白熱電球のフィラメントとほぼ近似した配光特性を形成するものとなる。その結果、従来の白熱電球のフィラメントの代わりに上記LEDモジュールを光源として用いることにより、従来の白熱電球の配光特性を確保しつつ、長寿命、低消費電力等のLED素子の特徴を生かしたLED電球を実現することが可能となる。
また、LEDモジュールを構成する透明基板に実装された複数のLED素子の発光(点灯)時の発熱は、封入ガス(不活性ガス)、リード線、金属巻線及び柱状ガラス体の複数の伝熱経路を経て効率良く放熱され、LED素子の発光(点灯)時の自己発熱による温度上昇が抑制されて温度上昇に起因する発光寿命の短縮及び発光効率の低下が抑制され、高い信頼性及び適切な照射光量を確保することができる。
つまり、本発明は、従来の白熱電球よりも低消費電力で、照射光の配光特性等の光学特性が従来の白色電球と同等の性能を有すると共に、LED素子の発光時の自己発熱による温度上昇が抑制されて温度上昇に起因する発光寿命の短縮及び発光効率の低下が抑制されて高い信頼性及び適切な照射光量を確保することができるLED電球を実現するものである。
LED素子の説明図である。 LEDモジュールの上面説明図である。 LEDモジュールの側面説明図である。 リード端子の斜視説明図である。 本実施形態のLED電球に係わる製造工程の説明図である。 同じく、本実施形態のLED電球に係わる製造工程の説明図である。 同じく、本実施形態のLED電球に係わる製造工程の説明図である。 同じく、本実施形態のLED電球に係わる製造工程の説明図である。 同じく、本実施形態のLED電球に係わる製造工程の説明図である。 同じく、本実施形態のLED電球に係わる製造工程の説明図である。 同じく、本実施形態のLED電球に係わる製造工程の説明図である。 同じく、本実施形態のLED電球に係わる製造工程の説明図である。 本実施形態のLED電球の説明図である。 本実施形態のLED電球の光線図である。 実施例と比較例のLED素子のジャンクション温度(絶対値)を表したグラフである。 実施例と比較例のLED素子のジャンクション温度(相対値)を表したグラフである。 金属巻線の巻設方法の説明図である。 同じく、金属巻線の巻設方法の説明図である。 従来例の説明図である。 同じく、従来例の説明図である。 同じく従来例の説明図である。
以下、この発明の好適な実施形態を図1〜図18を参照しながら、詳細に説明する(同一部分については同じ符号を付す)。尚、以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、これらの実施形態に限られるものではない。
図1〜図4は、本発明のLED電球を構成するLEDモジュールに係わる説明図である。LEDモジュールは、従来の白熱電球における発光部となるフィラメントに相当する部分である。
LEDモジュール1に発光源として用いられる複数のLED素子(LEDチップ)2はフリップチップ(FC)実装型の素子であり図1(LED素子の説明図)に示すように、外部電源からの電力を取り込んでLED素子2を発光させる一対の電極(バンプ電極)3(アノード電極3a、カソード電極3b)が該LED素子2の発光層4を挟んで互いに対向する上面5と下面6のうち下面6側に設けられ、LED素子2の上面5と下面6からはLED素子2の発光層4からの発光光が互いにほぼ均等な光出力に分かれてLED素子2外に出射される。
上記複数のLED素子2は図2(LEDモジュールの上面説明図)及び図3(LEDモジュールの側面説明図)にあるように、ガラス等の透明部材で形成され、一方の面に複数の独立した電極パターン8が略直線状に形成された長細形状のLED素子実装用透明基板(以下、「透明基板」と略称する)7の互いに隣接する電極パターン8の夫々に架かるようにその上面に、該LED素子2の一対の電極3の夫々3a、3b(図1参照)を位置させた状態でフリップチップ実装されている。
フリップチップ実装された夫々のLED素子2は、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の透光性樹脂13で樹脂封止されており、それによりLED素子2の保護とLED素子2の発光光の外部取り出し効率の向上が図られている。
透明基板7上に実装された複数のLED素子2は、複数の独立した電極パターン8を介して電気的に全て直列に接続されており、リード端子接合用電極パターン8a、8b間に所定の電圧を印加することにより全てのLED素子2を発光(点灯)させることができる。
透明基板7上に形成された電極パターン8は、ITOやIZO等の透明金属材料による透明電極パターン、或いはアルミニウム等の金属膜上にニッケル下地層と金メッキ層又は金蒸着層又は金スパッタ層が形成された金属細線による不透明導体パターンからなっている。導体パターンが不透明であっても細線であるため導体パターンが光学特性にほとんど影響を与えることがなく、且つ透明導体パターンに比べて透明基板7に対するダイシェア強度等の信頼性は向上する。
複数のLED素子2が実装された透明基板7の両端部にはリード端子接合用電極パターン8a、8bが形成されており、透明電極7の夫々の端部をクリップ型リード端子(以下、「リード端子」と略称する)9のクリップ部11で咥え込んだ状態でリード端子接合用電極パターン8a、8bとクリップ部11をはんだや導電ペースト等の導電接合部材によって接合することにより、リード端子接合用電極パターン8a、8bとリード端子9が電気的に接合されると共に透明基板7とリード端子9が機械的に接合されている。
リード端子9は予め、矩形平板状のバネ材に板金加工を施して図4(リード端子の斜視説明図)にあるような形状のリードフレーム10として成形される。図4より、リードフレーム10は両端部にクリップ部11が形成されると共に互いのクリップ部11が夫々のクリップ部11から延設された延設部12で繋がった形状を呈している。
クリップ部11は、矩形平板状のバネ材の長手方向の両先端部側に、夫々の先端部側から長手方向に沿って内側に向かい所定の位置で短手方向の側端部に向かう略L字状の切り込みを施し、その切込部を先端部側に折り曲げた挟持片11aを有している。
透明基板7に接合されるリード端子9は、予め成形されたリードフレーム10を延設部12の適宜な位置で切断して用いられている。
このように、上記構造からなるLEDモジュールは、透明基板上に形成された透明導電パターン上或いは細線不透明導電パターン上に、上面と下面からほぼ均等な光出力を出射する複数のLED素子を実装した。そのため、LEDモジュールは夫々のLED素子からの出射光が該LEDモジュールの全方向に向けて照射されるものとなり、従来の一般的な白熱電球のフィラメントとほぼ近似した配光特性を得ることができる。
その結果、従来の白熱電球のフィラメントの代わりに上記LEDモジュールを光源として用いることにより、従来の白熱電球の配光特性を確保しつつ、長寿命、低消費電力等のLED素子の特徴を生かしたLED電球を実現することが可能となる。
そこで、上述のLEDモジュール1を用いたLED電球70の製造方法について、図5〜図12を参照して詳細に説明する。
最初に、図5(フレアステムの説明図)に示すような、フレアステム15を準備する。フレアステム15は、ガラスフレア20、一対のリード線25、26、排気管30及び柱状ガラス体31で構成され、そのうちガラスフレア20は、一端部をガスバーナー等で加熱軟化して裾広がりのスカート状に形成したフレア部21を有すると共に他端部をガスバーナー等で加熱溶融して溶融封止した溶融封止部22を有している。
また、ガラスフレア20の溶融封止部22の形成時には同時に、ガラスフレア20の内側の長手方向に沿う略中心線(X)上に延びる排気管30を位置させると共に、ガラスフレア20の外側で該排気管30の略延長線上に延びる無垢の柱状ガラス体31を位置させた状態で、排気管30と柱状ガラス体31の互いに対向する端部同士を溶融してガラスフレア20の溶融封止部22に融着一体化される。
更に、ガラスフレア20の溶融封止部22の形成時には同時に、溶融封止部22に互いに略直線状に融着された排気管30及び柱状ガラス体31の外側の該排気管30及び柱状ガラス体31を挟んで互いに対向する位置に互いに平行に並設された一対のリード線25、26がガラスフレア20の溶融封止部22を気密に貫通する。
その後、リード線25、26は、溶融封止部22の気密貫通部からガラスフレア20の外側(柱状ガラス体31の側)に位置する部分が、溶融樹脂部22を起点として互いに離れる方向に且つ中心線(X)に対して所定の角度を持って折り曲げられ、夫々折曲部25a、26aが形成される。
ガラスフレア20には、排気管30に連通する排気孔23が設けられている。
次に、図6(金属巻線の説明図)にあるように、フレアステム15の柱状ガラス体31に、例えば銅線等の熱伝導率が高い金属線をコイル状に巻き付ける。この場合、柱状ガラス体31に金属線をコイル状に巻き付けてなる金属巻線60は、金属線間に所定の隙間を設けた粗巻に形成されると共に、リード線25、26の夫々の折曲部25a、26aに接触しないように巻設される。
次に、図7(リード線の折曲部とLEDモジュールの接合説明図)のように、金属巻線60が巻設された柱状ガラス体31の平坦な先端面31a上に上述のLEDモジュール1を載置して固定する。
この場合、柱状ガラス体31にLEDモジュール1を固定する方向は、高熱伝導性放熱シリコーン接着剤や高熱伝導性エポキシ接着剤などの熱伝導性が良好な樹脂接着剤を用いる方法とフリットガラスなどのガラス接着材を用いる方法が考えられる。
そのうち、樹脂接着剤35を用いる方向は、予め接着剤35を塗布した柱状ガラス体31の先端面31aにLEDモジュール1を載置して柱状ガラス体31の先端面31aとLEDモジュール1の透明基板7の裏面7aを接着する方法(図8(LEDモジュールと柱状ガラス体の接着図)参照)、あるいは柱状ガラス体31の先端面31a上にLEDモジュール1を載置して柱状ガラス体31の先端面31aとLEDモジュール1の透明基板7の裏面7aの接触(面接触)部分の近傍を接着剤35で固定する方法(図9(LEDモジュールと柱状ガラス体の接着図)参照)がある。
そのうち、作業性については前者の方法の方が有利であるが、柱状ガラス体31とLEDモジュール1の透明基板7の間の熱伝導率は後者の方法の方が優れている。したがって、どちらかというと放熱の面から、後者の方が好ましい方法であるといえる。
一方、フリットガラスを用いる方法は、柱状ガラス体31の先端面31aとLEDモジュール1の透明基板7の間に位置させたフリットガラス36にレーザ光を照射して溶融し、溶融したリットガラス36により両者を接着するものである(図10(LEDモジュールと柱状ガラス体の接着図)参照)。この接着方法は、ガラス部材同士をガラス部材で接着するために接着信頼性が高く、熱伝導率も良好なため上記樹脂接着剤による接着方法よりも更に好ましい方法である。
次に図7に戻って、このようにして、柱状ガラス体31の先端面31a上に接着固定されたLEDモジュール1を、一対のリード線25、26の夫々の折曲部25a、26aで支持固定する。
具体的には、LEDモジュール1の透明基板7の両端に接合されたリード端子9の夫々の延設部12を、一対のリード線25、26の折曲部25a、26aの夫々の先端部にスポット溶接(スポット溶接部37)等によって接合固定する。
次に、図11(ガラスバルブ内へのLEDモジュールの収容説明図)にあるように、球状部41と円筒部42を有するガラスバルブ40内に円筒部42の開口部側からフレアステム15を挿入し、LEDモジュール1が球状部41内に収容された状態でガラスバルブ40の円筒部42の開口端部43とフレアステム15のガラスフレア20のフレア部21の開口端部21aを加熱溶融して互いに気密に融着する。
その後、排気管30及び排気管30に連通する排気孔23を介してガラスバルブ40内の空気を排気しながら熱伝導率が良好なNガスやHeガス等の不活性ガスを導入してガラスバルブ40内を不活性ガスで置換し、不活性ガスによる置換終了後に排気管30をガスバーナー等で加熱溶融して溶融封止する。
次に、図12(口金の取付け構造の説明図)に示すように、フレアステム15が気密に挿着されたガラスバルブ40を口金50に装着する。
口金50は、金属製で両端開口の略円筒状の本体部51の一端部側が、例えば、紙繊維あるいはガラス繊維が含有されたフェノール系樹脂からなる略平板状の絶縁体52で塞がれており、絶縁体52の中央部には、夫々貫通孔を有する一対のアイレット部53(53a、53b)が設けられている。
そして、ガラスバルブ40から導出された一対のリード線25、26の夫々を、口金50の絶縁体52に設けられたアイレット部53a、53bの夫々の貫通孔に挿送させながら口金50の他端部側の開口から本体部51内にガラスバルブ40の円筒部42(図示せず)を挿入し、口金50に接着部材を介してガラスバルブ40を装着(接着固定)する。
その後、アイレット部53aの貫通孔に挿通されたリード線25を該アイレット部53aにレーザ等によりはんだ接合して接点部55(55a)を形成し、同様に、アイレット部53bの貫通孔に挿通されたリード線26を該アイレット部53bにレーザ等によりはんだ接合して接点部55(55b)を形成する。
これにより、リード線25と接点部55a、及び、リード線26と接点部55bは電気的に接合され、接点部55a、56bは外部電源からの電力を受電する外部接続電極の機能を有するものとなり、接点部55a、55b間に外部電源から所望の電圧を印加することによりLED素子2を発光(点灯)させることができる。
以上の工程を経て作製されたLED電球70は、図13(LED電球の説明図)に示す構造を有するものとなる。具体的には、製造工程においても説明しているので重複することもあるが、改めて説明すると以下のようになる。
熱伝導率が良好なNガスやHeガス等の不活性ガスが気密に封入されたガラスバルブ40内に、裾広がりのスカート状に形成したフレア部21を有するガラスフレア20に無垢の柱状ガラス体31が融着されると共に、一対のリード線25、26がその溶融封止部22を気密に貫通してなるフレアステム15が、ガラスフレア20を介して気密に挿着されている。
そして、ガラスバルブ40の球状部41内に、柱状ガラス体31の先端面31a上に接着固定されると共に一対のリード線25、26の夫々の折曲部25a、26aで支持固定されてなるLEDモジュール1が気密に収容されている。
柱状ガラス体31は、例えば銅線等の熱伝導率が高い金属線がコイル状に巻き付けられている。この場合、柱状ガラス体31に金属線をコイル状に巻き付けてなる金属巻線60は、金属線間に所定の隙間を設けた粗巻に形成されると共に、リード線25、26の夫々の折曲部25a、26aに接触しないように巻設される。
LEDモジュール1は、ガラス等の透明部材で形成され、一方の面に複数の独立した電極パターン8が略直線状に形成された長細形状の透明基板の互いに隣接する電極パターン8の夫々に架かるようにその上面に、該LED素子2の一対の電極3の夫々3a、3bを位置させた状態でフリップチップ実装されている。
フリップチップ実装された夫々のLED素子2は、エポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の透光性樹脂13で樹脂封止されており、それによりLED素子2の保護とLED素子2の発光光の外部取り出し効率の向上が図られている。
透明基板7上に実装された複数のLED素子2は、複数の独立した電極パターン8を介して電気的に全て直列に接続されており、リード端子接合用電極パターン8a、8b間に所定の電圧を印加することにより全てのLED素子2を発光(点灯)させることができる。
透明基板7に形成された電極パターン8は、ITOやIZO等の透明金属材料による透明電極パターン、或いはアルミニウム等の金属膜上にニッケル下地層と金メッキ層又は金蒸着層又は金スパッタ層が形成された金属細線による不透明導体パターンからなっている。導体パターンが不透明であっても細線であるため導体パターンが光学特性にほとんど影響を与えることがなく、且つ透明導体パターンに比べて透明基板7に対するダイシェア強度等の信頼性は向上する。
複数のLED素子2が実装された透明基板7の両端部にはリード端子接合用電極パターン8a、8bが形成されており、透明電極7の夫々の端部をクリップ型リード端子9のクリップ部11で咥え込んだ状態でリード端子接合用電極パターン8a、8bとクリップ部11をはんだや導電ペースト等の導電接合部材によって接合することにより、リード端子接合用電極パターン8a、8bとリード端子9が電気的に接合されると共に透明基板7とリード端子9が機械的に接合されている(以上、図1〜図3参照)。
リード端子9は、両端部にクリップ部11が形成されると共に互いのクリップ部11が夫々のクリップ部11から延設された延設部12で繋がった形状を呈してなるリードフレーム10を、その延設部12の適宜な位置で切断して用いられている。
ちなみに、クリップ部11は、矩形平板状のバネ材の長手方向の両先端部側に、夫々の先端部側から長手方向に沿って内側に向かい所定の位置で短手方向の側端部に向かう略L字状の切り込みを施し、その切込部を先端部側に折り曲げた挟持片11aを有している(以上、図4参照)。
このように、上記構造からなるLEDモジュールは、透明基板上に形成された透明導電パターン上或いは細線不透明導電パターン上に、上面と下面からほぼ均等な光出力を出射する複数のLED素子を実装した。そのため、LEDモジュールは夫々のLED素子からの出射光が該LEDモジュールの全方向に向けて照射されるものとなり、従来の一般的な白熱電球のフィラメントとほぼ近似した配光特性を得ることができる。
なお、LEDモジュールの裏面側に位置する柱状ガラス体には、金属線をコイル状に巻き付けた金属巻線が備えられているが、この金属巻線は金属線間に所定の隙間を設けた粗巻に形成されているため、LED素子からの出射光はその隙間を通過してLED電球外に照射される。
その結果、従来の白熱電球のフィラメントの代わりに上記LEDモジュールを光源として用いることにより、従来の白熱電球の配光特性を確保しつつ、長寿命、低消費電力等のLED素子の特徴を生かしたLED電球を実現することが可能となる。
そして、図13に戻って、フレアステム15がガラスフレア20を介して気密に挿着されたガラスバルブ40が接着部材を介して口金50に装着され、一対のリード線25、26の夫々の折曲部25a、26aと反対側の先端部25b、26bが口金50に取り付けられた絶縁体52に設けられたアイレット部53a、53bにはんだ接合されて、接点部55a、55bを形成している。
接点部55a、55bは、外部電源からの電力を受電する外部接続電極の機能を有するものであり、接点部55a、55b間に外部電源から所望の電圧を印加することにより、接点部55a、55bに電気的に接続された一対のリード線25、26を介して透明基板7の電極パターン8上に実装されたLED素子2に通電され、その通電電流によって各LED素子2が発光(点灯)する。
このとき、ガラスバルブ40内に挿着されたフレアステム15のLEDモジュール1は、透明基板7上に形成された透明導電パターン或いは細線不透明導電パターンからなる電極パターン8上に、上面と下面からほぼ均等な光出力を出射する複数のLED素子2を実装した。そのため、図14(LED素子の発光光の光線図)にあるように、夫々のLED素子2の発光光のうち上面から出射した光線L1は透光性樹脂13を透過して透明基板7のLED素子実装面7b側の約180°の範囲に放射され、下面から出射した光線はそのほとんどの光線L2がLED素子実装面7bの反対面(裏面)7a側の約180°の範囲に放射されると共に一部がLED素子実装面7bの反対面(裏面)7aで内部反射(全反射)されてその反射光L3が透明基板7の端面7cから該透明基板7の側方に放射される。
このように、上記構造からなるLEDモジュール1は、透明基板7上に形成された透明導電パターン上或いは細線不透明導電パターンからなる電極パターン8上に、上面と下面からほぼ均等な光出力を出射する複数のLED素子2を実装した。そのため、LED素子2が実装された透明基板7は、夫々のLED素子2からの出射光が該透明基板7のほぼ全方向に向けて照射されるものとなり、従来の一般的な白熱電球のフィラメントとほぼ近似した配光特性を形成するものとなる。
また、上述したように、LEDモジュールの裏面側に位置する柱状ガラス体には、金属線をコイル状に巻き付けた金属巻線が備えられているが、この金属巻線は金属線間に所定の隙間を設けた粗巻に形成されているため、LED素子からの出射光はその隙間を通過してLED電球外に照射される。そのため、柱状ガラス体に金属巻線が巻設されていないときのLED電球の配光特性とほとんど同等の配光特性を得ることができる。
その結果、従来の白熱電球のフィラメントの代わりに、上記フレアステム15の、金属巻線が巻設された柱状ガラス体31の先端面31a上に接着固定され、且つ一対のリード線25、26の夫々の折曲部25a、26aで支持固定されると共に、透明基板7に複数のLED素子2が実装されてなるLEDモジュール1を光源部として用いることにより、従来の白熱電球の配光特性を確保しつつ、長寿命、低消費電力等のLED素子2の特徴を生かしたLED電球を実現することが可能となる。
ところで、透明基板7に複数のLED素子2が実装されてなるLEDモジュール1は、フレアステム15と一体化されたものとなっている。そのため、フレアステム15をガラスバルブ40に気密に挿着することにより、ガラスバルブ40内に容易に収容・固定することができる。その結果、LEDモジュール1をガラスバルブ40内に収容・固定するにあたっては特別な作業工程を設ける必要がなく、製造コストのコストアップを抑制することができる。
また、LED素子2は発光すると熱も同時に発生する。その熱は一部がLED素子2が実装された透明基板7の両面からガラスバルブ40内に封入された、熱伝導率が良好なNガスやHeガス等の不活性ガスからなる封入ガスに伝達され、透明基板7からの封入ガスの受熱がガラスバルブ40に伝達されてガラスバルブ40を伝導され、ガラスバルブ40の外面から該外面に触れる大気に伝達されて大気中に放散される。
同時に、LED素子2からの発熱の一部は、透明基板7及び電極パターン8を伝導されてリード端子9を介してリード線25、26に移動し、該リード線25、26を伝導して該リード線25、26が接続されたアイレット部53a、53bの夫々の接点部55a、55bに移動し、接点部55a、55bに接触した外部機器の電極を介して外部機器からLED電球70外に放熱される。
また、LED素子2が実装された透明基板7の下方には、透明基板7の裏面7aに接着固定されて該透明基板7と一体化された無垢の柱状ガラス体31が、フレアステム15のガラスフレア20の溶融封止部22に融着一体化されている。
そのため、LED素子2からの発熱の一部は、同時に、LED素子2が実装された透明基板7の直下に位置する柱状ガラス体31を伝導してガラスフレア20に移動し、ガラスフレア20に融着されたガラスバルブ40に移動して該ガラスバルブ40を伝導し、ガラスバルブ40の外面から該外面に触れる大気に伝達されて大気中に放散される。
更に、LEDモジュール1の裏面側の直下に位置する柱状ガラス体31には、熱伝導率が高い金属線をコイル状に巻き付けた金属巻線60が備えられている。そのため、柱状ガラス体31に移動したLED素子からの発熱はその一部が金属巻線60に移り、金属巻線60の表面からガラスバルブ40内に封入された、熱伝導率が良好なNガスやHeガス等の不活性ガスからなる封入ガスに伝達され、透明基板7からの封入ガスの受熱がガラスバルブ40に伝達されてガラスバルブ40を伝導され、ガラスバルブ40の外面から該外面に触れる大気に伝達されて大気中に放散される。
この場合、特に、柱状ガラス体31に金属巻線60を巻設することにより、柱状ガラス体31のみのときよりも放熱面積が増大し、有効な放熱効果を発揮するものとなる。したがって、上記、不活性ガスからなる封入ガス、リード線及び柱状ガラス体を介した放熱効果に加えて柱状ガラス体に巻設された金属巻線により、更なる放熱効果を得ることが可能となり、放熱性に優れた長寿命で明るいLED電球を実現することができる。
図15は、LEDジュールを一対のリード線で固定支持すると同時に柱状ガラス体の平坦な先端面上にLEDモジュールを載置して固定した構造からなるLED電球を比較例とし、比較例のLED電球の柱状ガラス体に金属巻線を巻設した本実施形態の構造のLED電球を実施例として、夫々のLEDモジュールに通電してLED素子を発光(点灯)させたときの、比較例のLED素子のジャンクション温度と実施例のLED素子のジャンクション温度を示したものである。
この場合、横軸はLED素子の通電電流を表し、縦軸はLED素子のジャンクション温度を示している。LED素子のジャンクション温度の測定は、通電電流を4mA、8mA、12mA、16mA及び20mAに設定して行われた。図15からわかるように、いずれの通電電流においても、比較例よりも実施例の方がジャンクション温度が低く抑えられている。例えば、通電電流がLED素子の定格電流付近の20mAのときの温度差を比較すると、比較例は160℃で実施例は148℃であり、12℃の温度差がある。つまり、LED電球を本発明の構造とすることにより、従来の構造のLED電球に対してLED素子のジャンクションの温度上昇を12℃低く抑えることができる。
図16は、上述の比較例のLED素子のジャンクション温度と実施例のLED素子のジャンクション温度の関係を相対値で表示したものである。
この場合、横軸はLED素子の通電電流を表し、縦軸はLED素子のジャンクション温度を相対値で示している。LED素子のジャンクション温度は、通電電流を4mA、8mA、12mA、16mA及び20mAに設定して測定された上記測定データを用い、比較例のLED素子に20mA通電したときのジャンクション温度を100%とした時の各LED素子のジャンクション温度を相対値(%)で表したものである。図16からわかるように、いずれの通電電流においても、比較例よりも実施例の方がジャンクション温度の相対値が低く抑えられている(図15より当然の結果である)。例えば、通電電流がLED素子の定格電流付近の20mAのときのLED素子のジャンクション温度の相対値を比較すると、100%と設定されている比較例に対し実施例は93%である。つまり、LED電球を本発明の構造とすることにより、従来の構造のLED電球に対してLED素子の温度上昇を7%低く抑えることができる。
つまり、LEDモジュールに実装されたLED素子に20mAの電流を通電して発光(点灯)させたときに、LED電球を本発明の構造とすることによりLED素子のジャンクション温度を従来の構造のLED電球に対して12℃(7%)低く抑えることができる。
この温度差は、LED電球を本発明の構造とすることにより得られたものであり、その結果、優れた放熱効果によって、LED素子の発光効率の低下が抑制されて明るいLED電球が実現すると共に、LED素子の長寿命化が図られてLED電球の信頼性確保に大いに寄与するものである。
以上のように、本発明のLED電球は、両端部にリード端子が接合されてなると共に該リード端子に電気的に接続された電極パターンが形成されてその電極パターン上にLED素子が実装されてなる透明基板で構成されたLEDモジュールが、その透明基板をガラスフレアに融着された、金属巻線が粗巻に巻設された無垢の柱状ガラス体に接着固定されると共にリード端子をガラスフレアに気密に貫通したリード線に接合され、そのガラスフレアをガラスバルブに気密融着することによりLEDモジュールが不活性ガスが封入されたガラスバルブ内に収容保持されるようにした。
そのため、LEDモジュールは複数のLED素子が実装された透明基板が、夫々のLED素子からの発光光が該透明基板のほぼ全方向に向けて放射されるものとなり、その放射光のうち柱状ガラス体に巻設された金属巻線に遮られるものはごく僅かであるため、従来の一般的な白熱電球のフィラメントとほぼ近似した配光特性を形成するものとなる。
その結果、従来の白熱電球のフィラメントの代わりに上記LEDモジュールを光源として用いることにより、従来の白熱電球の配光特性を確保しつつ、長寿命、低消費電力等のLED素子の特徴を生かしたLED電球を実現することが可能となる。
また、LED素子が実装されてなる透明基板に接合されたリード端子に接続されたリード線は、外部電源からの受電した電力の導電線の機能を有すると共にLED素子の点灯時の発熱を伝導してガラスバルブ外に放散する電熱線の機能も有する。同時に、LED素子が実装されてなる透明基板においても、LED素子の点灯時の発熱が、その両面からガラスバルブ内に封入された不活性ガスに伝達されて封入ガスを介して効率良くガラスバルブに伝達され、ガラスバルブを伝導された熱がガラスバルブに触れる大気中に放散される。また、LED素子が実装されてなる透明基板においてはさらに、LED素子の点灯時の発熱が、透明基板の裏面に接着された無垢の柱状ガラス体を伝導されてガラスフレア及びガラスバルブに順次伝導され、ガラスバルブを伝導された熱がガラスバルブに触れる大気中に放散される。更に、柱状ガラス体に巻設された金属巻線が柱状ガラス体の熱をガラスバルブ内に封入された封入ガスに伝達して封入ガスを介して効率良くガラスバルブに伝達さし、ガラスバルブを伝導された熱がガラスバルブに触れる大気中に放散される。
このように、LEDモジュールを構成する透明基板に実装されたLED素子の発光(点灯)時の発熱は、封入ガス、リード線、柱状ガラス体及び柱状ガラス体に巻設された金属巻線の複数の伝熱経路を経て効率良く放熱され、LED素子の発光(点灯)時の自己発熱による温度上昇が抑制されて温度上昇に起因する発光寿命の短縮及び発光効率の低下が抑制され、高い信頼性及び適切な照射光量を確保することができる。
つまり、本発明は、従来の白熱電球よりも低消費電力で、照射光の配光特性等の光学特性が従来の白色電球と同等の性能を有すると共に、LED素子の発光時の自己発熱による温度上昇が抑制されて温度上昇に起因する発光寿命の短縮及び発光効率の低下が抑制されて高い信頼性及び適切な照射光量を確保することができるLED電球を実現するものである。
なお、透明基板7に形成される電極パターン8のパターン形状は、LED電球の用途、実装されるLED素子2の個数や実装位置、LED素子2の結線方法(直列接続、並列接続、或いは直列接続と並列接続の組み合わせ接続)、印加電圧等に基づいて適宜最適なパターン形状に設定される。
また、LED素子2はフリップチップ実装型に限られるものではなく、ワイヤボンディング型でも使用可能である。その場合、LED素子2のダイボンディングパッド及びボンディングワイヤの接合パッドを適宜最適な形状寸法に設定する必要がある。
LED素子2を実装する透明基板7は必ずしもガラス部材で形成されたものに限られるものではなく、例えば、透光性セラミックを平板状にして用いることも可能である。
また、口金50と口金50に装着されるガラスバルブ40との間にスペースを設けてその口金50内のスペースにLED素子2を駆動(発光)させる駆動回路部を収容することも考えられる。これにより、LED電球70外に駆動回路部を設ける必要がなくなり、LED電球70の周辺近傍の電気回りを簡素化することができる。
ところで、柱状ガラス体31に巻設された金属巻線60は、上記実施形態においては、リード線25、26の夫々の折曲部25a、26aに接触しないように巻設されているが(図6参照)、図17(金属巻線の説明図)にあるように、柱状ガラス体31に巻設された金属巻線60の端部をリード線25、26の夫々の折曲部25a、26aのいずれか(図17においてはリード線25の折曲部25a)に接続することも可能である。
これにより、柱状ガラス体31から金属巻線60に移った熱はその一部が接曲部25aに移動してリード線25を介して放熱される。そのため、折曲部25a、26aに接触しないように巻設された金属巻線60に対して、巻設の作業性は劣るもののLED素子2の発熱に対する放熱性は優れたものとなる。
図18(金属巻線の説明図)は、更なる放熱性を得る構造としたものであり、柱状ガラス体31に第1の金属巻線90aと第2の金属巻線90bの2つの金属巻線を互いに接触しないように巻設し、第1の金属巻線90aと第2の金属巻線90bの夫々の端部を互いに異なる折曲部25a、26aに接続したものである。(図18においては、第1の金属巻線90aの端部を折曲部25aに接続し、第2の金属巻線90bの端部を折曲部26aに接続している)。
これにより、柱状ガラス体31から第1の金属巻線60aに移った熱はその一部が接曲部25aに移動してリード線25を介して放熱され、第2の金属巻線60bに移った熱はその一部が接曲部26aに移動してリード線26を介して放熱される。そのため、折曲部25a、26aのいずれかに接続された金属巻線60(図17参照)に対して、巻設の作業性は劣るもののLED素子2の発熱に対する放熱性は優れたものとなる。
なお、上述のLED電球においては、金属巻線は、金属線間に所定の隙間を設けた粗巻に形成されるとしたが、金属線間に隙間を設けない密巻きに形成することも可能である。その場合は、更なる明るいLED電球を実現することができる。
1… LEDモジュール
2… LED素子(LEDチップ)
3… 電極
3a… アノード電極
3b… カソード電極
4… 発光層
5… 上面
6… 下面
7… LED素子実装用透明基板(透明基板)
7a… 裏面
7b… LED素子実装面
7c… 端面
8… 電極パターン
8a… リード端子接合用電極パターン
8b… リード端子接合用電極パターン
9… リード端子
10… リードフレーム
11… クリップ部
11a… 挟持片
12… 延設部
13… 透光性樹脂
15… フレアステム
20… ガラスフレア
21… フレア部
21a… 開口端部
22… 溶融封止部
23… 排気孔
25… リード線
25a… 折曲部
25b… 先端部
26… リード線
26a… 折曲部
26b… 先端部
30… 排気管
31… 柱状ガラス体
31a… 先端面
35… 樹脂接着剤
36… フリットガラス
37… スポット溶接部
40… ガラスバルブ
41… 球状部
42… 円筒部
43… 開口端部
50… 口金
51… 本体部
52… 絶縁体
53… アイレット部
53a… アイレット部
53b… アイレット部
55… 接点部
55a… 接点部
55b… 接点部
60… 金属巻線
60a… 第1の金属巻線
60b… 第2の金属巻線
70… LED電球

Claims (5)

  1. 透光性バルブと、
    前記透光性バルブの内部に封入された不活性ガスと、
    透光性フレアに一対のリード線が貫通すると共に前記透光性フレアに無垢の透光性柱状体が融着されてなるフレアステムと、
    前記透光性柱状体にコイル状に巻き付けられた金属線からなる金属巻線と、
    板状透光体の両端部にリード端子が接合されてなると共に前記板状透光体上に該リード端子に電気的に接続された電極パターンが形成されてその電極パターン上にLED素子が実装されてなるLEDモジュールと、を備え、
    前記リード端子が前記一対のリード線の夫々の一方の端部に接合されると同時に、前記板状透光体が前記透光性柱状体に接着されて、前記LEDモジュールが前記フレアステムに支持固定され、
    前記透光性フレアが前記透光性バルブに気密に融着されて、前記フレアステムに支持固定された前記LEDモジュールが前記透光性バルブ内に収容されていることを特徴とするLED電球。
  2. 前記金属巻線は、金属線間に所定の隙間を設けた粗巻に形成されていることを特徴とする請求項1に記載のLED電球。
  3. 前記金属巻線は、前記一対のリード線のいずれにも接触も接続もされていないか又は前記一対のリード線のいずれか一方に接触或いは接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のLED電球。
  4. 前記金属巻線は、互いに分離独立した第1の金属巻線と第2の金属巻線からなり、前記第1の金属巻線と前記第2の金属巻線の夫々は前記一対のリード線のうち互いに異なるリード線に接触或いは接続されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のLED電球。
  5. 前記フレアステムに支持固定された前記LEDモジュールが収容された前記透光性バルブは、口金に装着されると共に前記一対のリード線の夫々の他方の端部が前記口金に接合されていることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載のLED電球。
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