JP2014086123A - ストレージ装置及び固定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ストレージデバイスを高密度に実装可能なストレージ装置及び固定装置を提供する。
【解決手段】複数のハードディスクドライブ2は、基板に第1の端部が装着され、直列方向に配置される。ファン4は、ハードディスクドライブ2に対して前記直列方向に風を送る。固定部材1は、前記直列方向に延び、ハードディスクドライブ2の第1の端部とは反対側の第2の端部に当接し、直列方向に並ぶ複数のハードディスクドライブ2のうち連続するいくつか又は全てを固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ストレージ装置及び固定装置に関する。
従来、ストレージ装置として、ストレージデバイスである磁気ディスクを複数備えたディスクアレイ装置などが知られている。このようなストレージ装置では、磁気ディスクを容易に着脱すべく、磁気ディスク全体を覆うカセットケースを磁気ディスクに装着し、そのカセットケースをストレージ装置の筐体に固定するカセット構造が採用されることが多い。例えば、磁気ディスクの搭載方法として、携帯電話の例ではあるが、ハードディスクドライブと回路基板とを横に並べて収納したマウンティングブラケットを、筐体内に搭載する従来技術がある(例えば、特許文献1参照)。
さらに、ストレージ装置のように複数の磁気ディスクを備える装置は、磁気ディスクの稼動による温度上昇を抑えるため、磁気ディスクを冷却する機能を備えていることが一般的である。このような冷却機能を有するストレージ装置として、磁気ディスクを筐体の底面に対して直立させ二次元的に配置し、多数の磁気ディスクを搭載しつつ、冷却風の通路を確保する従来技術がある(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−79814号公報 特開2006−73045号公報
しかしながら、カセット構造を採用した場合、磁気ディスクの外側をカセットケースが覆うため、そのサイズは磁気ディスクのサイズを全体的に大きくしたものとなる。そのため、カセットケースを装着された磁気ディスクを並べた場合、カセットケースの厚み分磁気ディスクを近接することができなくなる。また、カセット構造を有する磁気ディスクを高密度に実装すると、磁気ディスク間のスペースが狭くなり、冷却風の流通が妨げられてしまう。この結果、適切な冷却効果を得ることが困難となる。そのため、カセット構造を採用した場合、近年の磁気ディスクの高密度実装という要望に応えることが困難となる。これは、ハードディスクドライブと回路基板とが横に並ぶマウンティングブラケットを採用する従来技術でも同様である。
また、磁気ディスクを筐体の底面に対して直立させ二次元的に配置する従来技術でも、ハードディスクドライブは、スロットに差し込まれて固定されるものであり、カセット構造と基本的には同じ構造を有するので、同様に高密度実装という要望に応えることは困難である。
さらに、カセット構造を用いずに単に磁気ディスクを密に並べただけでは、磁気ディスクが近接している場合、個々の磁気ディスクが発生する振動が周囲の他の磁気ディスクに影響を与え、リードライト時にエラーを生じさせるおそれがある。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、ストレージデバイスを高密度に実装できるストレージ装置及び固定装置を提供することを目的とする。
本願の開示するストレージ装置及び固定装置は、一つの態様において、基板と、前記基板に第1の端部が装着され、直列に配置された複数のストレージデバイスと、前記ストレージデバイスに対して直列方向に風を送る送風部と、前記直列方向に延び、前記ストレージデバイスの前記第1の端部とは反対側の第2の端部に当接し、前記直列方向に並ぶ複数の前記ストレージデバイスのうち連続するいくつか又は全てを固定する固定部材とを備える。
本願の開示するストレージ装置及び固定装置の一つの態様によれば、ストレージデバイスを高密度に実装することができるという効果を奏する。
図1は、実施例1のストレージ装置の概略構成を示す斜視図である。 図2は、実施例1における基板に固定されたハードディスクドライブを平面視した概略図である。 図3は、実施例1における基板に固定されたハードディスクドライブを短手方向から見た側面図である。 図4は、実施例1における基板に固定されたハードディスクドライブを長手方向から見た側面図である。 図5は、固定部材の基板への固定を説明するための斜視図である。 図6は、図5におけるA−A断面図である。 図7は、図5におけるB−B断面図である。 図8は、冷却風の流れを説明するための平面図である。 図9は、HDDの冷却効果を説明するための図である。 図10は、実施例2のストレージ装置の概略構成を示す斜視図である。 図11は、実施例2における基板に固定されたハードディスクドライブを平面視した概略図である。 図12は、実施例2における基板に固定されたハードディスクドライブを短手方向から見た側面図である。 図13Aは、固定部材及び固定板を用いない場合のHDDの振動を表す図である。 図13Bは、固定部材及び固定板を用いた場合のHDDの振動を表す図である。 図14は、実施例2に係るストレージ装置における空気の流れの様子を示す図である。 図15は、実施例2の変形例における基板に固定されたハードディスクドライブを短手方向から見た側面図である。
以下に、本願の開示するストレージ装置及び固定装置の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施例により本願の開示するストレージ装置及び固定装置が限定されるものではない。特に以下の説明では、ストレージデバイスとしてハードディスクドライブを例に説明するが、これに限らず、データを格納するものであれば他のものでもよい。
図1は、実施例1のストレージ装置の概略構成を示す斜視図である。図2は、実施例1における基板に固定されたハードディスクドライブを平面視した概略図である。図3は、実施例1における基板に固定されたハードディスクドライブを短手方向から見た側面図である。図4は、実施例1における基板に固定されたハードディスクドライブを長手方向から見た側面図である。
図1に示すように、本実施例に係るストレージ装置は、筐体5を有している。筐体5は、例えば、Z方向の上面を有する筐体蓋部と、Z方向の上面以外の面を有する筐体本体部に分かれており、筐体蓋部と筐体本体部は固定具等で固定される。
筐体5の内部には、基板3が配置される。基板3上には、直方体のハードディスクドライブ(Hard Disk Drive:HDD)2が装着されている。例えば、HDD2の端部である1つの側面に基板3に接続するためのインタフェース(不図示)が設けられており、そのインタフェースを基板3のコネクタ(不図示)に差し込むことでHDD2は基板3に装着される。この基板3に接するHDD2の端部が、「第1の端部」の一例にあたる。そして、HDD2は、基板3に接続した端部の逆側の端部の側面(以下では、「上側面」という。)が形成する四角形の長手方向が一致するように直列に並んでいる。この上側面が、「第2の端部」の一例にあたる。また、HDD2は、上側面が形成する四角形の短手方向が一致するように直列に並んでいる。この上側面が形成する四角形の長手方向を、図1では、矢印Yで表すY方向としている。すなわち、図1及び図2に示すように、複数のHDD2が、上側面の長手方向がY方向に一致するように一列に並んでいる。この上側面が形成する四角形の短手方向を、図1では、矢印Xで表すX方向としている。すなわち、図1及び図2に示すように、複数のHDD2が、上側面の短手方向がX方向に一致するように一列に並んでいる。また、図1では、基板3からHDD2が直立する方向を矢印Zで表すZ方向としている。ここで、図1及び図2では、X方向に9つ、Y方向に4つHDD2が並んでいる状態を図示しているが、Y方向に複数のHDD2が並んでいればHDD2の数に特に制限は無い。
基板3は、コネクタに装着された各HDD2と外部の装置とを接続する配線を有している(不図示)。
HDD2は、内部に磁気ディスクを備えたストレージデバイスである。ここで、HDD2は、ストレージデバイスの一例である。HDD2の内部の磁気ディスクは、基板3に対して立設した状態で実装させる。
また、ストレージ装置の筐体5の中には、ファン4が搭載されている。図1及び図2では、ファン4は3台搭載されている状態を表しているが、ファン4の数に特に制限は無い。ファン4は、外部から吸い込んだ空気を、HDD2の上側面が形成する四角形の長手方向、すなわちY方向に向けて送風するように配置されている。このファン4が、「送風部」の一例にあたる。
さらに、HDD2は、固定部材1で固定されている。固定部材1は、HDD2の上側面が形成する四角形の長手方向、すなわちY方向に向けて延びている。本実施例では、1つの固定部材1で、上側面が形成する四角形の長手方向、すなわちY方向に一列に並ぶ4つのHDD2の全てが固定されている。そして、固定部材1は、Y方向に並ぶHDD2の列毎に1つずつ配置されている。
次に、固定部材1のより詳細な構成を説明する。固定部材1は、図3に示すように、大まかに言えば、Y方向の両端のHDD2のZ方向の面と平行して延びる2辺である2本の柱102及び柱103とその2本の柱を結び一列に並ぶ各HDD2の上側面と当接しながら延びる間の押込部材101とを有する。言い換えれば、固定部材1は、押込部材101と柱102及び柱103とを各辺とするコの字型をしている。押込部材101、柱102及び柱103は、金属等の硬質材料で形成されている。例えば、押込部材101、柱102及び柱103は、ステンレス、亜鉛又は銅などの鋼板等で形成される。
押込部材101には、HDD2の上側面が挿入されるように、上側面の長手方向の長さと一致する間隔で突部11が設けられている。HDD2が突部11の間に挿入されることで、突部11は、HDD2を挟持して固定することで、HDD2のY方向への移動を抑制する。そして、HDD2が挿入される側と逆側の各突部11同士の間は間隔が設けられている。HDD2が挿入される側と逆側の突部11同士の間隔は、HDD2を冷却するのに適切な間隔となっており、5mm以上であることが好ましい。ここで、本実施例では、図3に示すように、柱102とHDD2との間に突部11A、柱103とHDD2との間に突部11Bが設けられているが、これを設けず、直接に柱102及び柱103をHDD2のX方向への固定具として用いてもよい。
さらに、押込部材101には、押込部材101とHDD2の上側面との間に振動吸収部材13が配置されている。振動吸収部材13は、例えば、樹脂等を材質とすることが好ましい。
さらに、押込部材101は、押込部材101が延びる方向であるY方向と直交する方向、すなわちX方向に爪部12が設けられている。図4に示すように、爪部12は、HDD2のX方向の両側を挟み込むように設けられている。また、爪部12は、HDD2が挿入し易いように、基板3に向かうに従い向かい合っている爪部12同士の間隔が開いている。爪部12は、HDD2を挟持して固定することで、HDD2のX方向への移動を抑制する。そして、本実施例では、爪部12は、図3に示すように、1つのHDD2に対して2箇所設けられている。ただし、爪部12の数はこれに限らず、HDD2のX方向への移動を抑制できれば、1つのHDD2に対して1箇所でも又は3箇所以上でもよい。
柱102及び柱103は、基板3上に固定されている。図5は、固定部材の基板への固定を説明するための斜視図である。具体的には、図5は、柱102が基板3へ固定されている部分を拡大した図である。図5に示すように、本実施例において、柱102は、バネ製の固定金具15により基板3に固定されている。
固定金具15は、柱102を挿入する空間を有するように配置された4枚の板状部材151〜154から構成されている。固定金具15の4枚の板状部材151〜154は、2枚ずつが向き合うように配置されている。すなわち、板状部材151と板状部材152とが向き合い、板状部材153と板状部材154とが向き合っている。さらに、固定金具15は、全体的な形状として、基板3から離れるにしたがい向かい合う板状部材151〜154の間隔が大きくなるように、各板状部材151〜154が傾斜を有するように形成されている。板状部材151〜154は傾斜によって、板バネの機能を有する。加えて、局所的な形状として、各板状部材151〜154は、柱102が挿入され易いように開口部近傍で外側に広がっていることが好ましい。固定金具15は、板状部材151〜154の間に柱102が挿入されることで板状部材151〜154が外側に押し広げられ、その押圧に対する板状部材151〜154の反発力で柱102を固定する。このように、柱102の四方を板状部材151〜154で囲むことで、柱102が傾くことも抑制できる。
さらに、本実施例では、図6に示すように、板状部材151に切欠155を有している。図6は、図5におけるA−A断面図である。一方、板状部材152は、切欠を有さない。また、図7に示すように、板状部材153及び板状部材154はいずれも切欠を有さない。図7は、図5におけるB−B断面図である。そして、柱102には、図6に示すように、切欠155に対応する位置に固定爪121を有している。固定金具15に柱102が挿入されると、柱102の固定爪121と固定金具15の切欠155とが嵌合し、柱102が基板3から離れる方向に移動することを抑制する。これにより、柱102は基板3に固定される。そして、固定部材1を基板3からはずすときには、板状部材151を柱102から離れる方向Pに引き、切欠155と固定爪121の嵌合を解除した後、柱102を固定金具15から引き抜く。これにより、固定部材1を基板3からはずすことができる。このように、柱102を固定金具15へ押し込むことで、固定部材1を基板3へ固定でき、また、板状部材151を引きながら固定金具15から固定部材1を引き抜くことで基板3からはずすことができるので、固定部材1の着脱が容易に行える。
ここでは、柱102を例に説明したが、柱103も同様な機構により基板3に固定されている。
ここで、本実施例では柱102の基板3に対してより確実に固定するために、切欠155及び固定爪121を用いたが、固定金具15の板バネの弾性力で柱102を十分に固定できれば、切欠155及び固定爪121を用いなくてもよい。また、より確実に固定したい場合には、板状部材152〜154にも切欠155を設け、それに対応する柱102の位置に固定爪121を設けてもよい。さらに、本実施例では、固定部材1の柱102及び柱103の固定方法として、固定部材1の着脱の容易さなども考慮して、バネ製の固定金具15を用いたが、固定部材1が基板3に固定できれば他の方法でもよい。例えば、固定部材1を基板3にねじで固定してもよい。
このように、固定部材1が基板3に固定され、その固定部材1によりHDD2が基板に押さえつけられることで、HDD2が基板3から抜けなくなる。そして、HDD2は、固定部材1の突部11によりY方向への移動が抑制され、爪部12によりX方向への移動が抑制されるので、ディスクの回転等で発生する振動によってもずれることなく基板3上に固定される。
さらに、図8を参照して、ファン4によるHDD2に対する冷却風の流れを説明する。図8は、冷却風の流れを説明するための平面図である。ファン4からの冷却風は矢印Wで表されるようにY方向に向けてHDD2の間を流れる。これに対して、固定部材1は、HDD2の上側面の長手方向であるY方向に延びて各HDD2を固定している。そして、固定部材1は、Y方向の両側に起立する柱によって基板3に固定されている。このように本実施例に係る固定部材1は、カセット構造を採用していない。そのため、固定部材1において、HDD2を固定するためのジグは、X方向に並ぶHDD2の間には存在しない。すなわち、X方向に並ぶHDD2の間には、冷却風に対する障害物が存在しておらず、冷却風が通過し易い状態となっている。そこで、HDD2のX方向の間隔を短くしても、冷却風は、流れを妨げられずに図8の矢印WのようにHDD2の間を通って流れていく。そのため、ファン4からの冷却風により効率よくHDD2を冷却することができ、HDD2をX方向に高密度に配置することができる。
図9は、HDDの冷却効果を説明するための図である。図9の縦軸はHDD最高温度を表し、横軸はストレージ装置の状態を表している。
図9のグラフ201が、固定部材1などを設けない従来のストレージ装置のHDDの最高温度を表している。また、図9のグラフ202は、固定部材1を設けた実施例1に係るストレージ装置のHDDの最高温度を表している。さらに、図9のグラフ203は、次に説明する実施例2のストレージ装置に関するグラフであり、グラフ203については実施例2で説明する。
固定部材1などを使用せず、例えばカセットケースを用いてハードディスクを固定した場合、グラフ201に示すように、HDD2の最高温度は、105℃程度になっている。これに対して、固定部材1を用いた場合、グラフ202に示すように、HDD2の最高温度は、90℃程度となっている。このように、固定部材1を用いた場合には、冷却風を妨げることなくHDD2の間を通すことができるので、HDD2を効率的に冷却することができる。
ここで、以上では、固定部材1が、Y方向に一列に並んだ全てのHDD2を固定する場合で説明したが、固定するHDD2の数に特に制限は無い。すなわち、固定部材1は、一列に並んだHDD2のうちのいくつかをまとめて固定してもよい。例えば、図1のようにHDD2が並んでいるのであれば、1つの固定部材1により、一列に並ぶ4つのHDD2のうちファン4に近いほうから2つをまとめて固定し、残りの2つを他の固定部材1によりまとめて固定するなどとしてもよい。特に、筐体5の形状によっては、固定するHDD2の数を調整することが好ましい場合も考えられる。
以上に説明したように、本実施例に係るストレージ装置は、HDDが上側面の長手方向に沿って並び、上側面に当接しながら長手方向に延びる固定部材によって並んでいる複数のHDDがまとめて固定される。これにより、HDDは上側面の長手方向及び短手方向にいずれの方向にも密に並べることができる。そして、固定部材が延びる方向はファンからの冷却風が流れる方向であるので、冷却風が妨げられることなく流れ、適切にHDDを冷却することができ、HDDを上側面のX方向に密に並べても温度上昇を確実に抑えることができる。具体的には、HDDの間隔を数ミリ程度まで接近させることができる。
また、固定部材によりHDDを固定することで、振動を抑制し、ハードディスクを正常に稼動することができる。
また、本実施例のように、基板への固定金具をバネ製とすることで、固定部材の固定にねじを用いないので、製品の作成及びメンテナンスを容易に行うことができる。
図10は、実施例2に係るストレージ装置の概略構成を示す斜視図である。図11は、実施例2における基板に固定されたハードディスクドライブを平面視した概略図である。図12は、実施例2における基板に固定されたハードディスクドライブを短手方向から見た側面図である。
図10に示すように、本実施例に係るストレージ装置は、固定板6を有することが実施例1と異なるものである。そこで、以下では、主に固定板6について説明する。また、図10の各部については、特に説明の無い限り、図1と同じ符号を有するものは同じ機能を有するものとする。
本実施例に係るストレージ装置は、筐体5と固定部材1との間に、固定部材1を押圧する固定板6を有している。固定板6は、図10及び図11に示すように、固定部材1と直交する方向、すなわち、X方向に延びている。ここで、本実施例では、固定板6が固定部材1と直交する方向としたが、固定板6は、固定部材1と直行する方向から少しずれていてもよい。
また、固定板6は、金属等の硬質材質で形成されている。例えば、固定板6は、ステンレス、亜鉛又は銅などの鋼板等で形成される。
そして、本実施例では、固定板6は、各HDD2の固定部材1の押さえを補強するために、X方向に並ぶHDD2の列毎に1つずつ設けられている。ただし、固定板6の数はこれに限らず、X方向に並ぶHDD2の列毎に複数ずつ設けられてもよいし、列の間に設けてもよい。
そして、図12に示すように、固定板6は、一旦が筐体5の上面に接しており、他端が固定部材1に接している。そして、固定板6と筐体5との間及び固定板6と固定部材1との間には、振動吸収部材(不図示)が配置されてもよい。振動吸収部材は、例えば、樹脂等のゴム状の材料から形成されている。また、固定板6は、例えば、筐体5が、Z方向の上面を有する筐体蓋部と、Z方向の上面以外の面を有する筐体本体部に分かれている場合には、筐体蓋部の筐体内部に位置する面に固定されていてもよい。
このように、筐体5と固定部材1との間に挟まれることで、固定板6は、固定部材1によるHDD2のZ方向へのずれの抑制を補強している。すなわち、例え固定部材1に対して基板3から外れる方向への力がHDD2から働いた場合でも、筐体5に押えられた固定板6が固定部材1を押えているため、固定部材1は基板3から外れる方向に移動せず、HDD2を押さえ続けることができる。
そして、固定板6が固定部材1を基板3へ押し付けることで、HDD2の振動をより効果的に抑えることができる。図13Aは、固定部材及び固定板を用いない場合のHDDの振動を表す図である。また、図13Bは、固定部材及び固定板を用いた場合のHDDの振動を表す図である。図13A及び図13Bは、縦軸をHDD2の振動を回転方向の振動であらわした値としている。この単位をここでは、「RV」と表す。また、図13A及び図13Bは、横軸を周波数としている。具体的には、Seagate社推奨のHDD振動評価方法を用いている。
図13Aに示すように、固定部材1及び固定板6を用いない場合、100〜200Hz付近の領域301で1RV程度となっており、1000〜1200Hz付近の領域302で0.03RV程度となっている。これに対して、図13Bに示すように、固定部材1及び固定板6を用いた場合、100〜200Hz付近の領域311で0.02RV程度となっており、1000〜1200Hz付近の領域312で0.01RV程度となっている。このように、固定部材1及び固定板6により、特定の周波数において発生していた大きな振動を抑制することができる。
図14は、実施例2に係るストレージ装置における空気の流れの様子を示す図である。実施例1で説明したように、X方向に並ぶHDD2同士の間には冷却風に対する障害物が存在していないため、冷却風がHDD2の間を通過し易くなっている。ただし、HDD2の間隔が狭まってくると、冷却風はより広い空間が広がる方向、具体的には、基板3から離れる方向に流れようとする。ファン4による冷却風がHDD2からそれると、ファン4から離れる方向に向かうにしたがい、冷却風による冷却効果が損なわれる。冷却風のこのような性質に対して、固定板6は、冷却風の経路を変更する機能を発揮する。固定板6は、HDD2の基板3と逆側の面に当接して配置されている。このため、図14に示すように、広い空間である筐体5の上部へ逃げようとする冷却風が、矢印W1で示す流れのように、HDD2の間へ戻される。このように、筐体5の上部に向かった冷却風がHDD2の間へ戻されるため、冷却風によるHDD2の冷却が効率よく行われ、ストレージ装置の冷却機能を高めることができる。すなわち、実施例2のように、固定板6によって固定部材1を押さえることで、HDD2が高密度で実装された場合であっても、冷却風を効率よく流すことができる。
このように、固定板6により冷却風を効率よく流すことができるので、実施例1の場合と比較してよりHDD2の冷却を促進することができる。例えば、図9のグラフ203に示すように、固定部材1及び固定板6を設けたストレージ装置の場合、HDD2の最高温度を70℃以下に抑えることができる。このように、グラフ201で示される従来の場合やグラフ202で示される固定部材1のみの場合に比べて、固定部材1及び固定板6を用いた場合、冷却効率が向上されていることが分かる。
以上に説明したように、本実施例に係るストレージ装置は、固定部材と直交する方向に延びる固定板が、固定部材と筐体との間に配置されている。そして、固定板により固定部材が押圧されているので、HDDの固定がより強固になっている。これにより、HDDの駆動時の振動が、実施例1の場合と比較してより抑えられている。さらに、固定板により冷却風を効率よく流すことができるので、よりHDDの冷却効率をあげることができ、HDDを高密度に実装することが可能となる。
また、固定板6の間の隙間を生める埋込部材を固定板6同士の間に挿入しても良い。このように、固定板6同士の隙間を埋めることで、冷却風の上部への移動を確実に抑制することができ、より冷却効率を高めることができる。この埋込部材は、例えば、ウレタンなどで形成される。
(変形例)
図15は、実施例2の変形例における基板に固定されたハードディスクドライブを短手方向から見た側面図である。本変形例に係るストレージ装置は、固定板6の形状が実施例2と異なるものである。
図15に示すように、本変形例に係る固定板6は、基板に向かって細くなっていくように、固定部材1が延びる方向であるY方向に傾斜を有する斜面を持つ。言い換えれば、固定板6は、Z−Y平面における断面が基板に向かって細くなる台形となっている。とくに、本変形例では、固定板6のZ−Y平面における断面は等脚台形となっている。ただし、固定板6の傾斜は後述するように、冷却風の流れを最適にするように決定されることが好ましい。
固定板6に斜面を設けることで、固定板6の斜面にあたった冷却風は、図15の矢印W2に示す流れのように、固定板6の斜面に沿って流れ、確実にHDD2の間に戻されることになる。
このように、固定板に傾斜を設けることで、冷却風をより確実にHDDの間に戻すことができ、冷却風によるHDDの冷却効率を向上させることができる。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)基板と、
前記基板に第1の端部が装着され、直列に配置された複数のストレージデバイスと、
前記ストレージデバイスに対して直列方向に風を送る送風部と、
前記直列方向に延び、前記ストレージデバイスの前記第1の端部とは反対側の第2の端部に当接し、前記直列方向に並ぶ複数の前記ストレージデバイスのうち連続するいくつか又は全てを固定する固定部材と
を備えることを特徴とするストレージ装置。
(付記2)前記固定部材は、コの字型をしており、3辺のうちの真ん中の辺が前記第2の端部に接し、両側の辺の端部が前記基板に固定されていることを特徴とする付記1に記載のストレージ装置。
(付記3)前記固定部材は、前記第2の端部が形成する面の前記直列方向の長さと一致する間隔で配置された前記第2の端部が挿入される突部を有することを特徴とする付記1又は付記2に記載のストレージ装置。
(付記4)前記突部は、前記第2の端部が挿入される開口部に向かって幅広となることを特徴とする付記3に記載のストレージ装置。
(付記5)前記固定部材は、直列方向と直交する方向に、前記ストレージデバイスを挟むように前記基板に向けて延びる爪部を有することを特徴とする付記1〜4のいずれか一つに記載のストレージ装置。
(付記6)前記基板に向かって向かい合った一対の前記爪部の間隔が、前記基板に向かって幅広となることを特徴とする付記5に記載のストレージ装置。
(付記7)前記固定部材は、硬質材料で形成され、前記第2の端部と接する位置に振動吸収部材が設けられていることを特徴とする付記1〜6のいずれか一つに記載のストレージ装置。
(付記8)前記直列方向と交差する方向に延び、前記固定部材を押さえつける棒状の固定板をさらに有することを特徴とする付記1〜7のいずれか一つに記載のストレージ装置。
(付記9)前記固定板は複数あることを特徴とする付記7に記載のストレージ装置。
(付記10)前記固定板の間に隙間を埋める埋込部材を備えたことを特徴とする付記9に記載のストレージ装置。
(付記11)第1の端部が装着されて直列に基板に配置され、直列方向に向かう冷却風を受ける複数のストレージデバイスを固定する固定装置であって、
前記直列方向に延び、前記ストレージデバイスの前記第1の端部とは反対側の第2の端部に当接し、前記直列方向に並ぶ複数の前記ストレージデバイスのうち連続するいくつか又は全てを固定する
ことを特徴とする固定装置。
(付記12)基板と、
第1の側面を接地面として前記基板に装着され、前記第1の側面とは逆側の第2の側面の長手方向に一列に並んだ複数の箱型のストレージデバイスと、
前記ストレージデバイスに対して前記長手方向に風を送る送風部と、
前記長手方向に延び、複数の前記ストレージデバイスのうち前記長手方向に連続するいくつか又は全てを固定する固定部材と
を備えることを特徴とするストレージ装置。
1 固定部材
2 ハードディスクドライブ(HDD)
3 基板
4 ファン
5 筐体
6 固定板
11 突部
12 爪部
13 振動吸収部材
15 固定金具
101 押込部材
102,103 柱

Claims (11)

  1. 基板と、
    前記基板に第1の端部が装着され、直列に配置された複数のストレージデバイスと、
    前記ストレージデバイスに対して直列方向に風を送る送風部と、
    前記直列方向に延び、前記ストレージデバイスの前記第1の端部とは反対側の第2の端部に当接し、前記直列方向に並ぶ複数の前記ストレージデバイスのうち連続するいくつか又は全てを固定する固定部材と
    を備えることを特徴とするストレージ装置。
  2. 前記固定部材は、コの字型をしており、3辺のうちの真ん中の辺が前記第2の端部に接し、両側の辺の端部が前記基板に固定されていることを特徴とする請求項1に記載のストレージ装置。
  3. 前記固定部材は、前記第2の端部が形成する面の前記直列方向の長さと一致する間隔で配置された前記第2の端部が挿入される突部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のストレージ装置。
  4. 前記突部は、前記第2の端部が挿入される開口部に向かって幅広となることを特徴とする請求項3に記載のストレージ装置。
  5. 前記固定部材は、直列方向と直交する方向に、前記ストレージデバイスを挟むように前記基板に向けて延びる爪部を有することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のストレージ装置。
  6. 前記基板に向かって向かい合った一対の前記爪部の間隔が、前記基板に向かって幅広となることを特徴とする請求項5に記載のストレージ装置。
  7. 前記固定部材は、硬質材料で形成され、前記第2の端部と接する位置に振動吸収部材が設けられていることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載のストレージ装置。
  8. 前記直列方向と交差する方向に延び、前記固定部材を押さえつける棒状の固定板をさらに有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載のストレージ装置。
  9. 前記固定板は複数あることを特徴とする請求項7に記載のストレージ装置。
  10. 前記固定板の間に隙間を埋める埋込部材を備えたことを特徴とする請求項9に記載のストレージ装置。
  11. 第1の端部が装着されて直列に基板に配置され、直列方向に向かう冷却風を受ける複数のストレージデバイスを固定する固定装置であって、
    前記直列方向に延び、前記ストレージデバイスの前記第1の端部とは反対側の第2の端部に当接し、前記直列方向に並ぶ複数の前記ストレージデバイスのうち連続するいくつか又は全てを固定する
    ことを特徴とする固定装置。
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