JP2014085024A - 冷蔵庫 - Google Patents

Abstract

【課題】歩留まりを向上できる冷蔵庫を提供する。
【解決手段】発泡断熱材１８を充填した扉１２の前面に配されるガラス板１９と、扉１２の周面に開口する開口部２０ａを有するとともにカバー２１により壁面を形成した収納室２０と、前面にタッチパネルを有するとともに開口部２０ａを介して収納室２０に収納される操作ユニット３０とを備えた冷蔵庫１において、カバー２１が挿通孔２１ｅを開口してガラス板１９に対向する前面部２１ａを有するとともに、挿通孔２１ｅに挿通してタッチパネルの検出子３６に対向する導電部材２３を設け、カバー２１及びガラス板１９が発泡断熱材１８の充填により一体化される。
【選択図】図２

Description

本発明は、前面にガラス板を配した扉にタッチパネルを設けた冷蔵庫に関する。

従来の冷蔵庫は特許文献１に開示されている。この冷蔵庫は発泡断熱材を充填した扉の前面にガラス板を有している。ガラス板の背面は塗装が施され、発泡断熱材の視認が防止される。扉には側面に開口部を有して操作ユニット（基板組品）が収納される収納室が設けられる。収納室は前面をガラス板で覆われ、背面及び周面を樹脂成形品のカバー（ケースカバー）により形成される。カバー及びガラス板は発泡断熱材の充填によって扉に一体化され、カバーによって発泡断熱材に対して収納室が隔離される。

操作ユニットは前面にタッチパネルが設けられ、開口部から収納室内に挿入して前面がガラス板に接触または近接する。これにより、ガラス板を介してタッチパネルを操作することができる。

特許第４９４８５７８号公報（第３頁−第１２頁、第４図）

しかしながら、上記従来の冷蔵庫によると、カバーの前面が開口して収納室の前面がガラス板により覆われる。このため、発泡断熱材の充填後に収納室に面したガラス板の塗装面に異物が付着して美観を損ねるため外観不良となり、冷蔵庫の歩留まりが悪くなる問題があった。

本発明は、歩留まりを向上できる冷蔵庫を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために本発明は、発泡断熱材を充填した扉の前面に配されるガラス板と、前記扉の周面に開口する開口部を有するとともにカバーにより壁面を形成される収納室と、前面にタッチパネルを有するとともに前記開口部を介して前記収納室に収納される操作ユニットとを備えた冷蔵庫において、前記カバーが挿通孔を開口して前記ガラス板に対向する前面部を有するとともに、前記挿通孔に挿通して前記タッチパネルの検出子に対向する導電部材を設け、前記カバー及び前記ガラス板が前記発泡断熱材の充填により一体化されることを特徴としている。

この構成によると、発泡断熱材を充填した扉には周面に開口部を開口した収納室が設けられ、扉の前面にガラス板が配される。収納室の壁面は樹脂成形品等のカバーにより形成され、カバーの前面部がガラス板に対向配置して発泡断熱材の充填によってカバーとガラス板とが一体化される。操作ユニットは開口部を介して収納室内に挿入され、操作ユニットの前面に配したタッチパネルがカバーの前面部を挟んでガラス板に対向する。タッチパネルの検出子はカバーの前面部に開口する挿通孔に挿通した導電部材に対向し、ガラス板上の押圧によって導電部材を介してタッチパネルが操作される。

また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記前面部の前面に前記導電部材を覆って前記タッチパネルの押圧位置を示す樹脂シートを配したことを特徴としている。

また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記挿通孔が前記ガラス板側に座グリを有し、前記導電部材が前記座グリの座面に当接する鍔部を有することを特徴としている。

また本発明は、上記構成の冷蔵庫において、前記鍔部の厚みが前記座グリの深さよりも大きいことを特徴としている。

本発明によると、タッチパネルを有する操作ユニットの収納室の壁面を形成するカバーがガラス板に面した前面部を有して発泡断熱材の充填によりガラス板と一体化される。カバーの前面部には挿通孔が開口してタッチパネルの検出子に対向する導電部材が挿通される。このため、発泡断熱材を充填した後に収納室に面したガラス板の背面はカバーの前面部により覆われ、ガラス板の背面の異物の付着が防止される。従って、冷蔵庫の歩留まりを向上することができる。また、カバーの前面部に配した導電部材によってガラス板を介して操作ユニットの前面のタッチパネルを確実に操作することができる。

本発明の実施形態の冷蔵庫を示す正面図 図１のＡ−Ａ断面図 本発明の実施形態の冷蔵庫の操作ユニットを示す分解斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の収納室近傍を示す分解斜視図 本発明の実施形態の冷蔵庫の導電部材を示す側面断面図

＜第１実施形態＞
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図１は一実施形態の冷蔵庫を示す正面図である。冷蔵庫１は断熱箱体（不図示）の上部に冷蔵室２が設けられる。冷蔵室２の下方には製氷室３及び冷凍室４が左右に並設される。製氷室３及び冷凍室４の下方には冷凍室５が設けられ、冷凍室５の下方には野菜室６が設けられる。

冷蔵室２は貯蔵物を冷蔵保存し、野菜室６は冷蔵室２よりも高温に維持して野菜等の貯蔵物を冷蔵保存する。製氷室３、冷凍室４及び冷凍室５は連通し、製氷室３で製氷及び貯氷を行うとともに冷凍室４、５で貯蔵物を冷凍保存する。

冷蔵室２は左右端でそれぞれ枢支された観音開きの扉１１、１２により開閉される。製氷室３は貯氷容器（不図示）と一体の引出し式の扉１３により開閉される。冷凍室４、５は貯蔵物の収納ケース（不図示）と一体の引出し式の扉１４、１５によりそれぞれ開閉される。野菜室６は野菜ケース（不図示）と一体の引出し式の扉１６により開閉される。

各扉１１〜１６は発泡断熱材１８（図２参照）が充填され、前面にはガラス板１９（図２参照）が配される。ガラス板１９により扉１１〜１６の前面の清掃性を向上することができる。また、冷蔵室２の右側の扉１２の左側端部には収納室２０（図２参照）内に収納される操作ユニット３０が配される。

図２は図１のＡ−Ａ断面図であり、収納室２０の側面断面図を示している。扉１２の前面はガラス板１９で覆われ、周面及び背面は複数の樹脂成形品から成るパネル１２ａにより覆われる。ガラス板１９の背面に近接する収納室２０は左側面に開口部２０ａ（図４参照）を開口し、樹脂成形品から成る箱状のカバー２１により壁面が形成される。そして、ガラス板１９及びパネル１２ａで囲まれた空間内に発泡断熱材１８が充填され、カバー２１の外面が発泡断熱材１８に固着される。

これにより、ガラス板１９とカバー２１とが一体化され、収納室２０内はカバー２１によって発泡断熱材１８に対して隔離される。この時、ガラス板１９の背面に形成される塗装膜（不図示）により扉１２の内部の視認を防止するとともに扉１２の正面が美装される。また、ガラス板１９のカバー２１に面した部分は塗装膜が形成されず、詳細を後述する樹脂シート２２により扉１２の内部の視認を防止して扉１２の正面が美装される。

図３は操作ユニット３０の分解斜視図を示している。操作ユニット３０は樹脂成形品から成る基板ホルダ３２により保持されるＬＥＤ基板３３及びスイッチ基板３４を有している。ＬＥＤ基板３３は上部に複数のＬＥＤ３３ａが実装され、下部にコネクタ３３ｂが取り付けられる。スイッチ基板３４には静電容量を検出する複数の検出子３６が設けられ、操作ユニット３０の前面にタッチパネルが形成される。スイッチ基板３４の背面にはフレキシブル基板により形成されるリード線（不図示）が導出される。

基板ホルダ３２は背面にＬＥＤ基板３３を収納する凹部３２ｄ（図２参照）が形成され、前面の下部にスイッチ基板３４を収納する凹部３２ａが形成される。基板ホルダ３２の前面の上部にはＬＥＤ３３ａが挿入される複数の貫通孔３２ｃが設けられる。前面の凹部３２ａの背壁には貫通孔３２ｂが設けられ、スイッチ基板３４のリード線は貫通孔３２ｂを介してＬＥＤ基板３３のコネクタ３３ｂに接続される。

図４は収納室２０部分の分解斜視図を示している。上記したように収納室２０の壁面は樹脂成形品のカバー２１により形成され、扉１２（図１参照）の左側端面に開口部２０ａが設けられる。操作ユニット３０は開口部２０ａから収納室２０に挿入され、開口部２０ａは蓋部（不図示）により塞がれる。

カバー２１は前面を覆う前面部２１ａと、背面を覆う背面部２１ｂと、上下面及び右側面を覆う周面部２１ｃとを有している。また、前面部２１ａには収納室２０の上下方向に延びて扉１２（図１参照）の上下端に亙って形成される延設部２１ｄが設けられる。前面部２１ａの前面には樹脂シート２２が配される。樹脂シート２２は延設部２１ｄ上まで延びて形成され、扉１２（図１参照）の上下端に亙って配される。

前面部２１ａにはＬＥＤ３３ａに面した複数の孔部２１ｇが設けられる。孔部２１ｇの下方には検出子３６に対向する複数の挿通孔２１ｅが開口する。挿通孔２１ｅには導電性の導電部材２３が挿通される。これにより、導電部材２３が検出子３６に対向配置される。導電部材２３の前面は樹脂シート２２により覆われる。導電部材２３は金属、金属メッキされた樹脂、導電性樹脂、導電性ゴム等によって形成される。

図５は導電部材２３の側面断面図を示している。カバー２１の挿通孔２１ｅにはガラス板１９側に座グリ２１ｆが形成される。導電部材２３は座グリ２１ｆの座面に当接する拡径された鍔部２３ａを有する。発泡断熱材１８（図２参照）の充填によって導電部材２３はガラス板１９とカバー２１との間に挟持され、樹脂シート２２（図４参照）を介してガラス板１９に対向配置される。

この時、鍔部２３ａの厚みｔを座グリ２１ｆの深さｄよりも大きく形成してもよい。これにより、樹脂シート２２を介して導電部材２３を確実にガラス板１９の背面に密接させることができる。

図４において、樹脂シート２２上には孔部２１ｇに対向する複数のマーク２２ａと、導電部材２３に対向する複数のマーク２２ｂとが設けられる。マーク２２ａは運転モードに対応して点灯するＬＥＤ３３ａによって後方から照明される。マーク２２ｂはタッチパネルを形成する検出子３６の押圧箇所を示す。

扉１２に発泡断熱材１８が充填されると、前面部２１ａに導電部材２３及び樹脂シート２２を配したカバー２１とガラス板１９とが一体化される。この時、収納室２０の前面はカバー２１の前面部２１ａにより覆われる。このため、発泡断熱材１８の充填後に収納室２０に面したガラス板１９の背面側に異物が付着することを防止できる。

ガラス板１９を介して樹脂シート２２のマーク２２ｂ上が押圧されると、樹脂シート２２を挟んでガラス板１９の背面に接した導電部材２３を介して検出子３６により静電容量の変化が検出される。これにより、所定の運転モードが実行され、運転モードに対応してＬＥＤ３３ａが点灯する。ＬＥＤ３３ａの点灯によって対応するマーク２２ａが照明され、運転状態が報知される。尚、導電部材２３をガラス板１９の背面に近接してもよい。

本実施形態によると、タッチパネルを有する操作ユニット３０の収納室２０の壁面を形成するカバー２１がガラス板１９に面した前面部２１ａを有して発泡断熱材１８の充填によりガラス板１９と一体化される。カバー２１の前面部２１ａには挿通孔２１ｅが開口してタッチパネルの検出子３６に対向する導電部材２３が挿通される。

このため、発泡断熱材１８を充填した後に収納室２０に面したガラス板１９の背面はカバー２１の前面部２１ａにより覆われ、ガラス板１９の背面の異物の付着が防止される。従って、冷蔵庫１の歩留まりを向上することができる。また、カバー２１の前面部２１ａに配した導電部材２３によってガラス板１９を介して操作ユニット３０の前面のタッチパネルを確実に操作することができる。

また、前面部２１ａの前面に導電部材２３を覆ってタッチパネルの押圧位置を示す樹脂シート２２を配している。これにより、導電部材２３の視認を防止して冷蔵庫１の美観を向上することができる。

また、カバー２１の前面部２１ａに設けた挿通孔２１ｅがガラス板１９側に座グリ２１ｆを有し、導電部材２３が座グリ２１ｆの座面に当接する鍔部２３ａを有する。これより、導電部材２３がカバー２１及びガラス板１９により挟持され、導電部材２３の脱落を容易に防止することができる。

また、鍔部２３ａの厚みｔが座グリ２１ｆの深さｄよりも大きくすると、導電部材２３をガラス板１９の背面側に密接してタッチパネルを確実に操作することができる。

本実施形態において、扉１２の側面に開口部２０ａを開口して収納室２０が形成されるが、扉１２の上面や下面に開口部２０ａを開口して収納室２０を形成してもよく、扉１１に収納室２０を形成してもよい。

本発明によると、前面にガラス板を配した扉にタッチパネルを設けた冷蔵庫に利用することができる。

１ 冷蔵庫
２ 冷蔵室
３ 冷凍室
４ 野菜室
１１〜１６ 扉
１９ ガラス板
２０ 収納室
２０ａ 開口部
２１ カバー
２１ａ 前面部
２１ｄ 延設部
２１ｅ 挿通孔
２１ｆ 座グリ
２２ 樹脂シート
２２ａ、２２ｂ マーク
２３ 導電部材
２３ａ 鍔部
３０ 操作ユニット
３２ 基板ホルダ
３２ａ、３２ｄ 凹部
３３ ＬＥＤ基板
３３ａ ＬＥＤ
３４ スイッチ基板
３６ 検出子

Claims (4)

1. 発泡断熱材を充填した扉の前面に配されるガラス板と、前記扉の周面に開口する開口部を有するとともにカバーにより壁面を形成される収納室と、前面にタッチパネルを有するとともに前記開口部を介して前記収納室に収納される操作ユニットとを備えた冷蔵庫において、前記カバーが挿通孔を開口して前記ガラス板に対向する前面部を有するとともに、前記挿通孔に挿通して前記タッチパネルの検出子に対向する導電部材を設け、前記カバー及び前記ガラス板が前記発泡断熱材の充填により一体化されることを特徴とする冷蔵庫。
2. 前記前面部の前面に前記導電部材を覆って前記タッチパネルの押圧位置を示す樹脂シートを配したことを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫。
3. 前記挿通孔が前記ガラス板側に座グリを有し、前記導電部材が前記座グリの座面に当接する鍔部を有することを特徴とする請求項１または請求項２に記載の冷蔵庫。
4. 前記鍔部の厚みが前記座グリの深さよりも大きいことを特徴とする請求項３に記載の冷蔵庫。

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