JP2014084804A

JP2014084804A - 燃料噴射装置

Info

Publication number: JP2014084804A
Application number: JP2012234958A
Authority: JP
Inventors: Tadashi Nishiwaki; 正西脇
Original assignee: Denso Corp
Current assignee: Denso Corp
Priority date: 2012-10-24
Filing date: 2012-10-24
Publication date: 2014-05-12
Anticipated expiration: 2032-10-24
Also published as: JP5910459B2

Abstract

【課題】コモンレールの小型化および軽量化を図る。
【解決手段】第１クランプ部材４によりシリンダブロック５に固定された第１燃料配管３と、第２クランプ部材７によりシリンダブロック５に固定された第２燃料配管６とによって、コモンレール１をシリンダブロック５に間接的に保持する。これにより、コモンレール１のフランジ部を廃止する。
【選択図】図１

Description

本発明は、内燃機関に燃料を噴射する燃料噴射装置に関するものである。

従来の燃料噴射装置は、ポンプから吐出された高圧燃料を蓄えるコモンレールを備えている（例えば、特許文献１参照）。そして、コモンレールはボルト通し穴が形成されたフランジ部を有し、ボルトをボルト通し穴に挿入して内燃機関のシリンダブロックに螺合することにより、コモンレールを内燃機関に直接的に固定している。

特開２００１−３２９９２９号公報

しかしながら、従来の燃料噴射装置は、コモンレールを内燃機関に直接固定するために、コモンレールにフランジ部を設ける必要があり、このフランジ部がコモンレールの大型化の一因になっている。

本発明は上記点に鑑みて、コモンレールの小型化および軽量化を図ることを目的とする。

上記目的を達成するため、請求項１に記載の発明では、燃料を加圧して吐出するサプライポンプと、サプライポンプから吐出された高圧燃料を蓄えるコモンレール（１）と、コモンレールから供給される燃料を内燃機関に噴射する燃料噴射弁と、サプライポンプから吐出された高圧燃料をコモンレールに導く第１燃料配管（３）と、コモンレール内の燃料を燃料噴射弁に導く第２燃料配管（６）と、第１燃料配管および第２燃料配管のうち少なくとも一方を内燃機関に固定するクランプ部材（４、７）とを備え、コモンレールは第１燃料配管と第２燃料配管とによって保持されていることを特徴とする。

これによると、コモンレールのフランジ部を廃止して、コモンレールの小型化および軽量化を図ることができる。

なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。

（ａ）は本発明の一実施形態における燃料噴射装置の構成を示す図、（ｂ）は（ａ）のＡ矢視図、（ｃ）は（ａ）のＢ−Ｂ断面図、（ｄ）は（ａ）のＣ−Ｃ断面図である。（ａ）は変形例の構成を示す図、（ｂ）は（ａ）のＤ矢視図、（ｃ）は（ａ）のＥ−Ｅ断面図、（ｄ）は（ａ）のＦ−Ｆ断面図である。

本発明の一実施形態について説明する。

図１に示すように、燃料噴射装置は、高圧燃料を蓄える蓄圧室１０が形成されたコモンレール１を備えている。コモンレール１は、燃料を加圧して吐出するサプライポンプ（図示せず）から送られる燃料の入口となる燃料入口部１１と、蓄圧室１０に蓄えた燃料の出口となる燃料出口部１２とを備えている。

なお、本実施形態の燃料噴射装置は２気筒内燃機関用であり、その内燃機関（図示せず）はコモンレール１から供給される燃料を燃焼室に噴射する燃料噴射弁（図示せず）を２個備えている。したがって、本実施形態の燃料噴射装置は、燃料出口部１２を２個備えている。

また、コモンレール１には、蓄圧室１０の燃料の圧力を検出する圧力センサ２が装着されている。

燃料入口部１１には、サプライポンプから吐出された高圧燃料をコモンレール１に導く第１燃料配管３が接続されている。

この第１燃料配管３は、１枚の金属製の板材を折り曲げて形成した第１クランプ部材４により、内燃機関のシリンダブロック５に固定されている。より詳細には、第１クランプ部材４は、第１燃料配管３との間にゴム製のブッシュ４０を介在させて第１燃料配管３を挟持し、第１ボルト４１によりシリンダブロック５の第１ボス部５０に固定されている。

燃料出口部１２には、コモンレール１内の燃料を燃料噴射弁に導く第２燃料配管６が接続されている。

この第２燃料配管６は、所定形状に成形された２枚の金属製板材よりなる第２クランプ部材７により、シリンダブロック５に固定されている。より詳細には、第２クランプ部材７は、２本の第２燃料配管６との間にゴム製の第２ブッシュ７０を介在させて２本の第２燃料配管６を挟持し、ボルト７１によりシリンダブロック５の第２ボス部５１に固定されている。

したがって、コモンレール１は、第１クランプ部材４によりシリンダブロック５に固定された第１燃料配管３と、第２クランプ部材７によりシリンダブロック５に固定された第２燃料配管６とによって保持されている。換言すると、コモンレール１は、第１燃料配管３、第１クランプ部材４、第２燃料配管６、および第２クランプ部材７を介して、シリンダブロック５に間接的に保持されている。

これによると、コモンレール１のフランジ部を廃止して、コモンレール１の小型化および軽量化を図ることができる。

また、コモンレール１のフランジ部廃止による構成の簡素化により、コモンレール１の共通化、標準化が容易になる。

ところで、本実施形態の燃料噴射装置は、レール圧が低く（例えば１００ＭＰａ以下）、また最大噴射量が少ない（例えば５０ｍｍ³／ｓｔ）内燃機関に好適である。

すなわち、レール圧が低くまた最大噴射量が少ない場合は、コモンレール１の肉厚を薄くし且つ蓄圧室１０の容積を小さくすることにより、コモンレール１のフランジ部廃止と相俟って、コモンレール１を著しく小型、軽量にすることができる。

そして、軽量化により、コモンレール１をシリンダブロック５に間接的に保持しても振動等の問題が発生しにくくなる。

また、蓄圧室１０の長さを短くすることができ、蓄圧室１０をドリル等で容易に加工することができる。

さらに、コモンレール１の外径を小さくして、素形材の材料費や鍛造等の加工費を低減することができる。

なお、本実施形態では、２気筒内燃機関に適用する例を示したが、本実施形態の燃料噴射装置は３気筒以上の内燃機関にも適用することができる。因みに、図２に示す変形例は、４気筒内燃機関用であり、コモンレール１は燃料出口部１２を４個備え、各燃料出口部１２と４個の燃料噴射弁が４本の第２燃料配管６にて接続される。

（他の実施形態）
上記実施形態においては、第１燃料配管３および第２燃料配管６をともにクランプ部材４、７によりシリンダブロック５に固定したが、第１燃料配管３および第２燃料配管６のうち一方をクランプ部材４、７によりシリンダブロック５に固定してもよい。

なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。

また、上記実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。

また、上記実施形態において、実施形態の構成要素の個数、数値、量、範囲等の数値が言及されている場合、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに特定の数に限定される場合等を除き、その特定の数に限定されるものではない。

また、上記実施形態において、構成要素等の形状、位置関係等に言及するときは、特に明示した場合および原理的に特定の形状、位置関係等に限定される場合等を除き、その形状、位置関係等に限定されるものではない。

１コモンレール
３第１燃料配管
４第１クランプ部材
６第２燃料配管
７第２クランプ部材

Claims

燃料を加圧して吐出するサプライポンプと、
前記サプライポンプから吐出された高圧燃料を蓄えるコモンレール（１）と、
前記コモンレールから供給される燃料を内燃機関に噴射する燃料噴射弁と、
前記サプライポンプから吐出された高圧燃料を前記コモンレールに導く第１燃料配管（３）と、
前記コモンレール内の燃料を前記燃料噴射弁に導く第２燃料配管（６）と、
前記第１燃料配管および前記第２燃料配管のうち少なくとも一方を前記内燃機関に固定するクランプ部材（４、７）とを備え、
前記コモンレールは前記第１燃料配管と前記第２燃料配管とによって保持されていることを特徴とする燃料噴射装置。
前記クランプ部材として、第１燃料配管を前記内燃機関に固定する第１クランプ部材と、前記第２燃料配管を前記内燃機関に固定する第２クランプ部材とを備えることを特徴とする請求項１に記載の燃料噴射装置。