JP2014083991A - 非空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】製造コストを低減できるとともに軽量化ができる。
【解決手段】車軸に取り付けられる取り付け体11と、取り付け体11をタイヤ径方向の外側から囲繞するリング状体13と、取り付け体11とリング状体13との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの取り付け体11とリング状体13とを相対的に変位自在に連結する連結部材15と、を備え、取り付け体11、リング状体13および複数の連結部材15が、一体に形成されている。
【選択図】図1

Description

この発明は、使用に際し内部に加圧空気の充填が不要な非空気入りタイヤに関するものである。
内部に加圧空気が充填されて用いられる従来の空気入りタイヤでは、パンクの発生は構造上不可避的な問題となっている。
このような問題を解決するために近年では、例えば下記特許文献1に示されるような非空気入りタイヤが提案されている。
特開2011−156905号公報
しかしながら、従来の非空気入りタイヤでは、その組み立てに際し、複数の連結部材それぞれの両端部を、リング状体や取り付け体に各別に連結する必要があるため、製造時間がかかり製造コストの低減が困難であった。また、複数の連結部材それぞれの両端部を、リング状体や取り付け体に各別に連結するための締結部材等が必要となるため、軽量化する上でも阻害要因となっていた。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、製造コストを低減できるとともに軽量化ができる非空気入りタイヤを提供することを目的とする。
特許請求の範囲の請求項1に記載の発明では、取り付け体、リング状体および複数の連結部材が一体に形成されているので、当該非空気入りタイヤの組み立てに際し、複数の連結部材それぞれの両端部を、取り付け体およびリング状体に各別に連結しなくても当該非空気入りタイヤを形成できるため、製造時間を短縮することができ、製造コストを低減できる。
また、取り付け体、リング状体および複数の連結部材が一体に形成されていることから、例えば、連結部材の両端部と取り付け体およびリング状体とを、締結部材等を用いて連結する場合と比べて、部品点数の削減によりコストを低減できるとともに軽量化ができる。
特許請求の範囲の請求項2に記載の発明によると、取り付け体の外リング部内周面上に設置されたリブ間に径方向内側に突出する突起を備えているので、取り付け体の外リング部内周面上のリブ間において、重量増加を抑制しつつ剛性を向上することができる。とりわけ、例えば樹脂材料等により非空気入りタイヤを形成した場合に効果的である。
特許請求の範囲の請求項3に記載の発明によると、突起が取り付け体の外リング部内周面の1周上に備えられているので、さらに剛性を向上できる。また、1周上に突起を設けることにより、非空気入りタイヤが回転した際、良好なバランスを確保できる。
特許請求の範囲の請求項4に記載の発明によると、突起が取り付け体の外リング部内周面上に、幅方向に並んで複数備えられているので、取り付け体の剛性をさらに向上させることができる。また、非空気入りタイヤが回転した際、良好なバランスを確保できる。
特許請求の範囲の請求項5に記載の発明によると、第1弾性連結板が、一のタイヤ幅方向位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるとともに、第2弾性連結板が、他のタイヤ幅方向位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されているので、タイヤ周方向で隣り合う連結部材同士が干渉し合うのを抑えることが可能になり、その配設個数に制限が生ずるのを抑制することができる。
また、第1弾性連結板のうち、リング状体に連結された一端部が、取り付け体に連結された他端部よりもタイヤ周方向の一方側に位置し、第2弾性連結板のうち、リング状体に連結された一端部が、取り付け体に連結された他端部よりもタイヤ周方向の他方側に位置しているので、この非空気入りタイヤに外力が作用したときに、第1弾性連結板および第2弾性連結板を弾性変形させ易くすることが可能になり、この非空気入りタイヤに柔軟性を具備させて良好な乗り心地性を確保することができる。
特許請求の範囲の請求項6に記載の発明によると、一方側分割取り付け体、一方側分割リング状体および第1弾性連結板が一体に形成されてなる第1分割タイヤ体、並びに他方側分割取り付け体、他方側分割リング状体および第2弾性連結板が一体に形成されてなる第2分割タイヤ体それぞれにおいて、取り付け体とリング状体との間には、第1弾性連結板および第2弾性連結板のうち、このタイヤをタイヤ幅方向から見たタイヤ側面視で、一定の方向に延びるいずれか一方だけが複数配設されていて、他の方向に延びる他方が配設されていない。
このため、取り付け体、リング状体および連結部材を形成するに際し、まず、構造が簡素で容易に形成することができる第1、第2分割タイヤ体を各別に形成することによって、第1分割タイヤ体および第2分割タイヤ体の全体を一体に形成する場合と比べて、この非空気入りタイヤを容易かつ確実に形成することができる。
また、前述した第1分割タイヤ体および第2分割タイヤ体がそれぞれ、鋳造若しくは射出成形により一体に形成されてもよい。これにより、この非空気入りタイヤをより一層容易に形成することができる。
しかも、前述のように、各分割タイヤ体において、取り付け体とリング状体との間には、両弾性連結板のうちの一方だけが配設されていることから、各分割タイヤ体を鋳造若しくは射出成形により一体に形成するに際し、溶湯や溶融樹脂を、型の内部の隅々にまで確実に到達させ易くすることが可能になるとともに、型の構造が複雑になるのを抑えることも可能になり、この非空気入りタイヤをより一層容易かつ確実に形成することができる。
また、1つの前記連結部材における第1弾性連結板および第2弾性連結板の各一端部は、前記リング状体の内周面において、タイヤ幅方向の位置を互いに異ならせて、タイヤ周方向における同一の位置に連結され、該連結部材は、このタイヤをタイヤ幅方向から見たタイヤ側面視で、タイヤ径方向に沿って延在し、かつ前記各一端部を通る仮想線に対して線対称に形成されていてもよい。
この場合、連結部材が、前記タイヤ側面視で前記仮想線に対して線対称に形成されているので、この非空気入りタイヤにおけるタイヤ周方向の一方側に沿うばね定数と他方側に沿うばね定数とで差が生ずるのを抑えることが可能になり、良好な操縦性を具備させることができる。
この発明によれば、製造コストを低減できるとともに軽量化ができる
本発明に係る一実施形態において、非空気入りタイヤの一部を分解した概略斜視図である。 図1に示す非空気入りタイヤをタイヤ幅方向の一方側から見たタイヤ側面図である。 図1のA−A線に沿った断面図である。 図1に示す非空気入りタイヤにおける第1分割タイヤ体をタイヤ幅方向の一方側から見た平面図、または第2分割タイヤ体をタイヤ幅方向の他方側から見た平面図である。 図2の要部を示す拡大図である。 検証試験結果を示す表である。
以下、本発明に係る非空気入りタイヤの一実施形態を図1から図5を参照しながら説明する。なおこの非空気入りタイヤ1は、例えばJIS T 9208に規定されるハンドル形電動車いす等、低速度で走行する小型車両に採用してもよい。
この非空気入りタイヤ1は、図示されない車軸に取り付けられる取り付け体11と、取り付け体11をタイヤ径方向の外側から囲繞するリング状体13と、取り付け体11とリング状体13との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの取り付け体11とリング状体13とを相対的に変位自在に連結する連結部材15と、リング状体13の外周面側にその全周にわたって配設されたトレッド部材16と、を備えている。
ここで、取り付け体11、リング状体13およびトレッド部材16はそれぞれ、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を軸線Oといい、この軸線Oに沿う方向をタイヤ幅方向Hといい、該軸線Oに直交する方向をタイヤ径方向といい、該軸線O回りに周回する方向をタイヤ周方向という。なお、取り付け体11、リング状体13およびトレッド部材16は、タイヤ幅方向Hの中央部が互いに一致させられて配設されている。
取り付け体11は、図1および図2に示されるように、前記車軸の先端部が装着される装着筒部17と、装着筒部17をタイヤ径方向の外側から囲繞する外リング部18と、装着筒部17と外リング部18とを連結する複数のリブ19と、を備えている。装着筒部17および外リング部18はそれぞれ、円筒状に形成され前記軸線Oと同軸に配設されている。複数のリブ19は、前記軸線Oを基準とする点対称に配置されている。
リング状体13は、タイヤ幅方向Hの大きさ、つまり幅が、取り付け体11の外リング部18の幅と同等となっており、図示の例では、リング状体13は円筒状に形成されている。
ここで、取り付け体11は、タイヤ幅方向Hの外側(すなわち軸線O方向)から見て、外リング部18の内周面上に設置された隣接するリブ19の間に、径方向内側に突出する突起20を備えている。本実施形態においては、突起20は、外リング部18の内周面の1周上に(すなわち、外リング部18の内周面の全周にわたって)備えられている。さらに、図3に示すように、突起20は、取り付け体11の外リング部18の内周面上に、タイヤ幅方向Hに並んで複数設けられている。具体的には、突起20は、リブ19を挟んでタイヤ幅方向Hの両側に、等間隔に2箇所ずつ、合計4箇所に設けられている。このように、複数のリブ19の間に突起20を設けることで、取り付け体11の外リング部18の内周面上のリブ19間において、重量増加を抑制しつつ剛性を向上することができる。また、複数の突起20は、外リング部18の内周面の1周上に備えられているので、さらに剛性を向上できるとともに、非空気入りタイヤ1が回転した際、良好なバランスを確保できる。なお、ここでいう「剛性」とは、タイヤ径方向への寸法変化(すなわち変形)のし難さの度合いをいう。
図1および図2に示されるように、トレッド部材16は円筒状に形成され、リング状体13の外周面側を全域にわたって一体に覆っている。トレッド部材16は、例えば、天然ゴムまたは/およびゴム組成物が加硫された加硫ゴム、あるいは熱可塑性材料等で形成されている。熱可塑性材料として、例えば熱可塑性エラストマー若しくは熱可塑性樹脂等が挙げられる。熱可塑性エラストマーとしては、例えばJIS K6418に規定されるアミド系熱可塑性エラストマー(TPA)、エステル系熱可塑性エラストマー(TPC)、オレフィン系熱可塑性エラストマー(TPO)、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPS)、ウレタン系熱可塑性エラストマー(TPU)、熱可塑性ゴム架橋体(TPV)、若しくはその他の熱可塑性エラストマー(TPZ)等が挙げられる。熱可塑性樹脂としては、例えばウレタン樹脂、オレフィン樹脂、塩化ビニル樹脂、若しくはポリアミド樹脂等が挙げられる。なお、耐摩耗性の観点ではトレッド部材16を加硫ゴムで形成するのが好ましい。
連結部材15は、取り付け体11の外周面側とリング状体13の内周面側とを連結しており、図示の例では、連結部材15は、取り付け体11の外周面とリング状体13の内周面とを互いに連結する第1弾性連結板21および第2弾性連結板22を備えている。
連結部材15は、第1弾性連結板21が一のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置され、かつ第2弾性連結板22が前記一のタイヤ幅方向Hの位置とは異なる他のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるように、タイヤ周方向に沿って複数(図示の例では60個)設けられている。
すなわち、複数の第1弾性連結板21は、タイヤ幅方向Hにおける同一の位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるとともに、複数の第2弾性連結板22は、第1弾性連結板21からタイヤ幅方向Hに離れた同一のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されている。
なお、複数の連結部材15は、取り付け体11とリング状体13との間において、前記軸線Oを基準に互いに点対称となる位置に各別に配置されている。また、全ての連結部材15は互いに同形同大となっている。さらに、連結部材15の幅は、取り付け体11の外リング部18およびリング状体13の幅より小さくなっている。
そして、タイヤ周方向で隣り合う第1弾性連結板21同士は互いに非接触とされ、タイヤ周方向で隣り合う第2弾性連結板22同士も互いに非接触となっている。さらに、タイヤ幅方向Hで隣り合う第1弾性連結板21および第2弾性連結板22同士も互いに非接触となっている。
なお、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれの幅は互いに同等になっている。また、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれの厚さも互いに同等になっている。
ここで、第1弾性連結板21のうち、リング状体13に連結された一端部21aは、取り付け体11に連結された他端部21bよりもタイヤ周方向の一方側に位置し、第2弾性連結板22のうち、リング状体13に連結された一端部22aは、取り付け体11に連結された他端部22bよりもタイヤ周方向の他方側に位置している。
また、1つの連結部材15における第1弾性連結板21および第2弾性連結板22の各一端部21a、22aは、リング状体13の内周面において、タイヤ幅方向Hの位置を互いに異ならせて、タイヤ周方向における同一の位置に連結されている。
図示の例では、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれにおいて、一端部21a、22aと他端部21b、22bとの間に位置する中間部分21c、22cに、タイヤ周方向に湾曲する湾曲部21d〜21f、22d〜22fが、非空気入りタイヤ1をタイヤ幅方向Hから見たタイヤ側面視で、当該弾性連結板21、22が延びる方向に沿って複数形成されている。両弾性連結板21、22それぞれにおいて、複数の湾曲部21d〜21f、22d〜22fのうち、前述の延びる方向で互いに隣り合う各湾曲部21d〜21f、22d〜22fの湾曲方向は、互いに逆向きになっている。
第1弾性連結板21に形成された複数の湾曲部21d〜21fは、タイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第1湾曲部21dと、第1湾曲部21dと一端部21aとの間に位置しかつタイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第2湾曲部21eと、第1湾曲部21dと他端部21bとの間に位置しかつタイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第3湾曲部21fと、を有している。
第2弾性連結板22に形成された複数の湾曲部22d〜22fは、タイヤ周方向の一方側に向けて突となるように湾曲した第1湾曲部22dと、第1湾曲部22dと一端部22aとの間に位置しかつタイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第2湾曲部22eと、第1湾曲部22dと他端部22bとの間に位置しかつタイヤ周方向の他方側に向けて突となるように湾曲した第3湾曲部22fと、を有している。
図示の例では、第1湾曲部21d、22dは、第2湾曲部21e、22eおよび第3湾曲部21f、22fよりも、前記タイヤ側面視の曲率半径が大きくなっている。なお、第1湾曲部21d、22dは、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22の前記延びる方向における中央部に配置されている。
さらに、両弾性連結板21、22の各長さは互いに同等とされるとともに、両弾性連結板21、22の各他端部21b、22bは、図5に示されるように、前記タイヤ側面視で、取り付け体11の外周面において前記各一端部21a、22aとタイヤ径方向で対向する位置から前記軸線Oを中心にタイヤ周方向における一方側および他方側にそれぞれ同じ角度(例えば20°以上135°以下)ずつ離れた各位置に各別に連結されている。また、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれの第1湾曲部21d、22d同士、第2湾曲部21e、22e同士、並びに第3湾曲部21f、22f同士は互いに、タイヤ周方向に突となる向きが逆で、かつ大きさが同等になっている。
これにより、各連結部材15の前記タイヤ側面視の形状は、図4に示されるように、タイヤ径方向に沿って延在し、かつ両弾性連結板21、22の各一端部21a、22aを通る仮想線Lに対して線対称となっている。
また、両弾性連結板21、22それぞれにおいて、前述した延びる方向の中央部から前記一端部21a、22aにわたる一端側部分は、該中央部から前記他端部21b、22bにわたる他端側部分よりも厚さが大きくなっている。これにより、連結部材15の重量の増大を抑えたり、連結部材15の柔軟性を確保したりしながら、第1、第2弾性連結板21、22において大きな負荷がかかり易い一端側部分の強度を高めることができる。なお、これらの一端側部分と他端側部分とは段差なく滑らかに連なっている。
ここで本実施形態では、取り付け体11、リング状体13および複数の連結部材15は、一体に形成されている。
さらに本実施形態では、図1に示されるように、取り付け体11は、タイヤ幅方向Hの一方側に位置する一方側分割取り付け体25と、タイヤ幅方向Hの他方側に位置する他方側分割取り付け体26と、に分割されている。
また、リング状体13は、タイヤ幅方向Hの一方側に位置する一方側分割リング状体23と、タイヤ幅方向Hの他方側に位置する他方側分割リング状体24と、に分割されている。なお図示の例では、取り付け体11およびリング状体13はそれぞれ、タイヤ幅方向Hの中央部で分割されている。
そして、一方側分割取り付け体25、一方側分割リング状体23および第1弾性連結板21は、一体に形成され、他方側分割取り付け体26、他方側分割リング状体24および第2弾性連結板22は、一体に形成されている。
さらに本実施形態では、一方側分割取り付け体25、一方側分割リング状体23および第1弾性連結板21、並びに他方側分割取り付け体26、他方側分割リング状体24および第2弾性連結板22はそれぞれ、鋳造若しくは射出成形により一体に形成されている。
以下、一方側分割取り付け体25、一方側分割リング状体23および第1弾性連結板21が一体に形成されたものを第1分割タイヤ体31といい、他方側分割取り付け体26、他方側分割リング状体24および第2弾性連結板22が一体に形成されたものを第2分割タイヤ体32という。
ここで、射出成形としては、第1、第2分割タイヤ体31、32それぞれの全体を各別に同時に成形する一般的な方法であってもよいし、第1、第2分割タイヤ体31、32それぞれにおいて、一方側、他方側分割取り付け体25、26、一方側、他方側分割リング状体23、24、並びに第1、第2弾性連結板21、22のうちの一部をインサート品として残りを射出成形するインサート成形でもよいし、あるいはいわゆる二色成形等であってもよい。
また、第1、第2分割タイヤ体31、32それぞれにおいて、一方側、他方側分割取り付け体25、26と、一方側、他方側分割リング状体23、24と、第1、第2弾性連結板21、22と、は、互いに異なる材質で形成してもよいし、同一の材質で形成してもよい。なお、この材質としては、金属材料や樹脂材料等が挙げられるが、軽量化の観点から樹脂材料、特に熱可塑性樹脂が好ましい。
第1、第2分割タイヤ体31、32それぞれにおいて、第1、第2弾性連結板21、22のタイヤ幅方向Hの中央部と、リング状体13のタイヤ幅方向Hの中央部と、取り付け体11のタイヤ幅方向Hの中央部と、は互いに一致し、取り付け体11とリング状体13とは幅が同一であり、かつ第1弾性連結板21および第2弾性連結板22の各幅よりも広くなっている。
そして、一方側分割リング状体23、および他方側分割リング状体24それぞれのタイヤ幅方向Hの端縁同士、並びに一方側分割取り付け体25、および他方側分割取り付け体26それぞれのタイヤ幅方向Hの端縁同士が、例えば溶着、融着若しくは接着等により連結されている。なおこれらのうち、溶着の場合には例えば熱板溶着等を採用してもよい。
また、一方側分割取り付け体25、および他方側分割取り付け体26それぞれのタイヤ幅方向Hの端縁同士は、溶着、融着若しくは接着等により連結される代わりに、ボルト等により連結されていてもよい。
また、第1分割タイヤ体31および第2分割タイヤ体32は、これら31、32を前述のように連結する前の状態では、図4に示されるように、取り付け体11の装着筒部17を除いて、互いに同形同大となっている。なお、図4では、第1分割タイヤ体31および第2分割タイヤ体32の図面を共通化するために、取り付け体11の装着筒部17を2点差線で図示している。そして、前述のように連結するに際し、各連結部材15が前記タイヤ側面視で前述のように線対称となるように、第1分割タイヤ体31および第2分割タイヤ体32それぞれのタイヤ周方向の位置を合わせつつ、これらの両分割タイヤ体31、32のタイヤ幅方向Hの向きを互いに逆向きにした状態で、第1分割タイヤ体31および第2分割タイヤ体32の各リング状体13、および各取り付け体11のタイヤ幅方向Hの端縁同士を突き合わせて連結することにより、非空気入りタイヤ1が得られる。
以上説明したように、本実施形態による非空気入りタイヤ1によれば、取り付け体11、リング状体13および複数の連結部材15が一体に形成されているので、当該非空気入りタイヤ1の組み立てに際し、複数の連結部材15それぞれの両端部21a、22a、21b、22bを、取り付け体11およびリング状体13に各別に連結しなくても当該非空気入りタイヤ1を形成できるため、製造時間を短縮することができ、製造コストを低減できる。
また、取り付け体11、リング状体13および複数の連結部材15が一体に形成されていることから、例えば、連結部材15の両端部21a、22a、21b、22bと取り付け体11およびリング状体13とを締結部材等を用いて連結する場合と比べて、部品点数の削減によりコストを低減できるとともに軽量化ができる。
さらに、第1弾性連結板21が、一のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるとともに、第2弾性連結板22が、他のタイヤ幅方向Hの位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されているので、タイヤ周方向で隣り合う連結部材15同士が干渉し合うのを抑えることが可能になり、その配設個数に制限が生ずるのを抑制することができる。
また、第1弾性連結板21のうち、リング状体13に連結された一端部21aが、取り付け体11に連結された他端部21bよりもタイヤ周方向の一方側に位置し、第2弾性連結板22のうち、リング状体13に連結された一端部22aが、取り付け体11に連結された他端部22bよりもタイヤ周方向の他方側に位置しているので、この非空気入りタイヤ1に外力が作用したときに、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22を弾性変形させ易くすることが可能になり、この非空気入りタイヤ1に柔軟性を具備させて良好な乗り心地性を確保することができる。
また、一方側分割取り付け体25、一方側分割リング状体23および第1弾性連結板21が一体に形成されてなる第1分割タイヤ体31、並びに他方側分割取り付け体26、他方側分割リング状体24および第2弾性連結板22が一体に形成されてなる第2分割タイヤ体32それぞれにおいて、取り付け体11とリング状体13との間には、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22のうち、このタイヤをタイヤ幅方向Hから見たタイヤ側面視で、一定の方向に延びるいずれか一方だけが複数配設されていて、他の方向に延びる他方が配設されていない。
このため、取り付け体11、リング状体13および連結部材15を形成するに際し、まず、構造が簡素で容易に形成することができる第1、第2分割タイヤ体31,32を各別に形成することによって、第1分割タイヤ体31および第2分割タイヤ体32の全体を一体に形成する場合と比べて、この非空気入りタイヤ1を容易かつ確実に形成することができる。
また、前述した第1分割タイヤ体31および第2分割タイヤ体32がそれぞれ、鋳造若しくは射出成形により一体に形成されているので、この非空気入りタイヤ1をより一層容易に形成することができる。
しかも、前述のように、各分割タイヤ体31、32において、取り付け体11とリング状体13との間には、両弾性連結板21、22のうちの一方だけが配設されていることから、各分割タイヤ体31、32を鋳造若しくは射出成形により一体に形成するに際し、溶湯や溶融樹脂を、型の内部の隅々にまで確実に到達させ易くすることが可能になるとともに、型の構造が複雑になるのを抑えることも可能になり、この非空気入りタイヤ1をより一層容易かつ確実に形成することができる。
また、連結部材15が、前記タイヤ側面視で仮想線Lに対して線対称に形成されているので、この非空気入りタイヤ1におけるタイヤ周方向の一方側に沿うばね定数と他方側に沿うばね定数とで差が生ずるのを抑えることが可能になり、良好な操縦性を具備させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
また、第1弾性連結板21における湾曲部21d〜21fの湾曲方向、および第2弾性連結板22における湾曲部22d〜22fの湾曲方向は、前記実施形態に限らず適宜変更してもよい。
また、前記実施形態では、連結部材15として第1弾性連結板21および第2弾性連結板22をそれぞれ1つずつ備えた構成を示したが、これに代えて、1つの連結部材15に第1弾性連結板21および第2弾性連結板22がそれぞれ複数ずつ、互いのタイヤ幅方向Hの位置を異ならせて備えられた構成を採用してもよい。
また、連結部材15を、取り付け体11とリング状体13との間にタイヤ幅方向Hに沿って複数設けてもよい。
また、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22それぞれの他端部21b、22bは、前記実施形態に代えて例えば、取り付け体11の外周面において前記軸線Oをタイヤ径方向で挟んで互いに反対となる各位置に各別に連結してもよいし、あるいは、取り付け体11の外周面において、第1弾性連結板21および第2弾性連結板22の各一端部21a、22aにタイヤ径方向で対向する位置等に連結してもよい。
また、前記実施形態に代えて、両弾性連結板21、22の各一端部21a、22aを、リング状体13の内周面にタイヤ周方向位置を互いに異ならせて連結してもよい。
また、取り付け体11およびリング状体13をタイヤ幅方向Hに3個以上分割してもよいし、分割しなくてもよい。
さらに、第1、第2分割タイヤ体31、32は、前記実施形態に限らず例えば、切削加工等で形成してもよい。
また、突起20は、リブ19を挟んでタイヤ幅方向Hの両側に、等間隔に2箇所ずつ、合計4箇所に設けられていたが、突起20の個数は前記実施形態に限定されない。突起20は、軸線O方向から見て複数のリブ19の間に少なくとも1箇所設けられていれば、本発明の目的を達成できる。また、前記実施形態では、突起20は、外リング部18の内周面の全周にわたって設けられていたが、外リング部18の内周面の一部に形成されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
図6は、検証試験結果を示す表である。
次に、以上説明した作用効果についての検証試験を実施した。
実施例として、図1から図5で示した非空気入りタイヤ1を採用した。また、比較例として、取り付け体11と、リング状体13および連結部材15とが別体に形成され、取り付け体11と、リング状体13および連結部材15とが締結部材により連結された非空気入りタイヤを採用した。なお、実施例および比較例のタイヤサイズはともに3.00−8とした。
そして、比較例の非空気入りタイヤを評価基準(100)として、実施例の非空気入りタイヤ1について、重量および製造コストを指数で評価した。
その結果、図6に示すように、実施例の非空気入りタイヤ1は、比較例の非空気入りタイヤと比べて重量を20%軽減でき、製造コストを50%削減できたことが確認された。
1 非空気入りタイヤ
11 取り付け体
13 リング状体
15 連結部材
20 突起
21 第1弾性連結板
22 第2弾性連結板
21a、22a 一端部
21b、22b 他端部
23 一方側分割リング状体
24 他方側分割リング状体
25 一方側分割取り付け体
26 他方側分割取り付け体
H タイヤ幅方向
L 仮想線
O 軸線

Claims (6)

  1. 車軸に取り付けられる取り付け体と、
    該取り付け体をタイヤ径方向の外側から囲繞するリング状体と、
    前記取り付け体と前記リング状体との間にタイヤ周方向に沿って複数配設されるとともに、これらの取り付け体とリング状体とを相対的に変位自在に連結する連結部材と、
    を備える非空気入りタイヤであって、
    前記取り付け体、前記リング状体および複数の前記連結部材が、一体に形成されていることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  2. 請求項1に記載の非空気入りタイヤであって、前記取り付け体の外リング部内周面上に設置されたリブ間に、径方向内側に突出する突起を備えることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  3. 請求項2に記載の非空気入りタイヤであって、前記突起が前記取り付け体の前記外リング部内周面の1周上に備えられていることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  4. 請求項2または3に記載の非空気入りタイヤであって、前記突起が前記取り付け体の外リング部内周面上に、幅方向に並んで複数備えられていることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載の非空気入りタイヤであって、
    前記連結部材は、前記取り付け体と前記リング状体とを連結する第1弾性連結板および第2弾性連結板を備え、
    前記第1弾性連結板のうち、前記リング状体に連結された一端部は、前記取り付け体に連結された他端部よりもタイヤ周方向の一方側に位置し、
    前記第2弾性連結板のうち、前記リング状体に連結された一端部は、前記取り付け体に連結された他端部よりもタイヤ周方向の他方側に位置し、
    前記第1弾性連結板は、一のタイヤ幅方向位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されるとともに、前記第2弾性連結板は、前記一のタイヤ幅方向位置とは異なる他のタイヤ幅方向位置にタイヤ周方向に沿って複数配置されていることを特徴とする非空気入りタイヤ。
  6. 請求項5に記載の非空気入りタイヤであって、
    前記取り付け体は、タイヤ幅方向の一方側に位置する一方側分割取り付け体と、タイヤ幅方向の他方側に位置する他方側分割取り付け体と、に分割され、
    前記リング状体は、タイヤ幅方向の一方側に位置する一方側分割リング状体と、タイヤ幅方向の他方側に位置する他方側分割リング状体と、に分割され、
    前記一方側分割取り付け体、前記一方側分割リング状体および前記第1弾性連結板は、一体に形成され、
    前記他方側分割取り付け体、前記他方側分割リング状体および前記第2弾性連結板は、一体に形成されていることを特徴とする非空気入りタイヤ。
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