JP2014081681A - 情報処理装置、プログラム及び情報処理システム - Google Patents

情報処理装置、プログラム及び情報処理システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014081681A
JP2014081681A JP2012227270A JP2012227270A JP2014081681A JP 2014081681 A JP2014081681 A JP 2014081681A JP 2012227270 A JP2012227270 A JP 2012227270A JP 2012227270 A JP2012227270 A JP 2012227270A JP 2014081681 A JP2014081681 A JP 2014081681A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
information
recording medium
orientation
writing
handwriting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012227270A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuka Ito
由賀 伊藤
Yu Nakaso
優 中曽
Masashi Hasegawa
真史 長谷川
Makoto Furuki
真 古木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2012227270A priority Critical patent/JP2014081681A/ja
Publication of JP2014081681A publication Critical patent/JP2014081681A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Character Discrimination (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Character Input (AREA)

Abstract

【課題】記録媒体の向きを間違って筆記しても、予め定められた向きの記録媒体に筆記された筆跡画像と同じ向きの筆跡画像が取得される情報処理装置、プログラム及び情報処理システムを提供する。
【解決手段】筆記方向に対して向きが予め定められた記録媒体上での筆記具による筆記軌跡を表す筆跡情報を取得する第1の取得手段と、筆記具による筆記の流れに基づいて記録媒体の向きを表す向き情報を取得する第2の取得手段と、第2の取得手段で取得された向き情報に基づいて記録媒体の向きが予め定められた向きか否かを判定する判定手段と、筆跡情報に基づいて筆跡画像に係る筆跡画像情報を生成する生成手段と、記録媒体の向きが予め定めた向きではない場合に、予め定められた向きの記録媒体に筆記された筆跡画像の向きとなるように筆跡画像情報を補正する補正手段と、を有する情報処理装置とする。
【選択図】図11

Description

本発明は、情報処理装置、プログラム及び情報処理システムに関する。
特許文献1には、ペン先を有するペン型形状の文字入力装置であって、文字筆記の際の筆記面上におけるペン先の垂直及び水平方向の動きに基づき、ペン先の二次元移動方向を時系列で検出する時系列移動方向検出手段と、この時系列移動方向検出手段により時系列で検出されたペン先の二次元移動方向に基づいて、筆記されたとみなされる文字の文字コードを抽出する文字コード抽出手段と、この文字コード抽出手段により抽出された文字コードを電子情報機器に対して出力する文字コード出力手段と、を備えることを特徴とする文字入力装置が開示されている。
特開2003−150904
本発明の目的は、筆記方向に対して向きが予め定められた記録媒体に筆記した筆跡画像を取得する場合に、記録媒体の向きを間違って筆記しても、予め定められた向きの記録媒体に筆記された筆跡画像と同じ向きの筆跡画像が取得される情報処理装置、プログラム及び情報処理システムを提供することにある。
請求項1に記載の発明は、筆記方向に対して向きが予め定められた記録媒体上での筆記具による筆記軌跡を表す筆跡情報を取得する第1の取得手段と、前記筆記具による筆記の流れに基づいて前記記録媒体の向きを表す向き情報を取得する第2の取得手段と、前記第2の取得手段で取得された前記向き情報に基づいて、前記記録媒体の向きが予め定められた向きか否かを判定する判定手段と、前記筆跡情報に基づいて筆跡画像に係る筆跡画像情報を生成する生成手段と、記録媒体の向きが予め定めた向きではない場合に、予め定められた向きの記録媒体に筆記された筆跡画像の向きとなるように前記筆跡画像情報を補正する補正手段と、を有する情報処理装置である。
請求項2の発明は、前記記録媒体が位置座標を表す符号化画像を有し且つ前記筆跡情報が複数の位置座標で与えられる場合には、前記第2の取得手段が、複数の位置座標に係る座標値の筆記方向での増加又は減少に基づいて前記向き情報を取得する請求項1に記載の情報処理装置である。
請求項3の発明は、前記第2の取得手段が、複数の位置座標に係る座標値の筆記方向での増加又は減少の回数と予め定めた閾値回数とを比較して前記向き情報を取得する請求項2に記載の情報処理装置である。
請求項4の発明は、前記第2の取得手段が、前記複数の位置座標のうち一部の位置座標を用いて前記向き情報を取得する請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置である。
請求項5の発明は、前記一部の位置座標が、筆記単位に応じて予め定めた時間が経過する毎に取得される請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項6の発明は、前記一部の位置座標が、筆記単位に係る筆記の開始を検出する毎に取得される請求項4に記載の情報処理装置である。
請求項7の発明は、筆記対象の記録媒体を識別する識別情報を取得する第3の取得手段と、前記第2の取得手段で取得された向き情報を前記識別情報と関連付けて記憶する記憶手段と、を更に備えた請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の情報処理装置である。
請求項8の発明は、コンピュータを、筆記方向に対して向きが予め定められた記録媒体上での筆記具による筆記軌跡を表す筆跡情報を取得する第1の取得手段と、前記筆記具による筆記の流れに基づいて前記記録媒体の向きを表す向き情報を取得する第2の取得手段と、前記第2の取得手段で取得された前記向き情報に基づいて、前記記録媒体の向きが予め定められた向きか否かを判定する判定手段と、前記筆跡情報に基づいて筆跡画像に係る筆跡画像情報を生成する生成手段と、記録媒体の向きが予め定めた向きではない場合に、予め定められた向きの記録媒体に筆記された筆跡画像の向きとなるように前記筆跡画像情報を補正する補正手段と、して機能させるプログラムである。
請求項9の発明は、請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の情報処理装置と、前記記録媒体に筆記を行うと共に、前記記録媒体上での筆記軌跡を表す筆跡情報を取得して前記情報処理装置に送信する筆記具と、を有する情報処理システムである。
請求項10の発明は、補正後の筆跡画像情報に係る筆跡画像を出力する出力装置を更に備えた請求項9に記載の情報処理システムである。
請求項1、8、9に記載の発明によれば、筆記方向に対して向きが予め定められた記録媒体に筆記した筆跡画像を取得する場合に、記録媒体の向きを間違って筆記しても、予め定められた向きの記録媒体に筆記された筆跡画像と同じ向きの筆跡画像が取得される。
請求項2に記載の発明によれば、複数の位置座標に係る座標値の筆記方向での増加又は減少に基づいて、記録媒体の向きを表す向き情報が取得される。
請求項3に記載の発明によれば、本構成を備えない場合と比較して、記録媒体の向きを表す向き情報がより正確に取得される。
請求項4に記載の発明によれば、筆跡画像に係る筆跡画像情報を生成する場合と比較して、より少ない情報量で記録媒体の向きを表す向き情報が取得される。
請求項5、6に記載の発明によれば、文字や文節などの筆記単位毎に取得された位置座標を用いて、記録媒体の向きを表す向き情報がより正確に取得される。
請求項7に記載の発明によれば、記録媒体の向きを表す向き情報が取得されると、当該向き情報は記録媒体を識別する識別情報と関連付けられる。
請求項10に記載の発明によれば、補正後の筆跡画像情報に係る筆跡画像が出力される。
本発明の実施の形態に係る情報処理システムの全体構成の一例を示す概略図である。 複数の記録媒体の筆跡画像を一覧した様子を示す模式図である。 符号化画像の一部を拡大して示す部分拡大図である。 符号化画像を構成する単位パターンの一例を示す模式図である。 符号化画像を構成する符号パターンの一例を示す模式図である。 電子ペンの構成の一例を示す概略構成図である。 電子ペンの制御系の構成の一例を示すブロック図である。 符号化画像から特定情報を復号する原理を説明するための模式図である。 筆跡情報取得処理の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る情報処理装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。 筆跡画像情報取得処理の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 向き情報取得処理の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。 (A)〜(D)は記録媒体の向きのパターンを示す模式図である。 向き情報取得処理の処理ルーチンの他の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
<情報処理システム>
まず、本実施の形態に係る情報処理システムの一例について説明する。
図1は情報処理システムの全体構成の一例を示す概略図である。図1に示すように、情報処理システム10は、情報処理装置20と電子ペン30とを備えている。電子ペン30は、有線又は無線の通信回線(図示せず)を介して、情報処理装置20と通信を行う。情報処理装置20は、ユーザが使用するコンピュータ等の情報処理装置及び周辺装置である。電子ペン30は、インクを用いて記録媒体50上に筆記する筆記具である。同時に、電子ペン30は、筆記時のペン先周辺の記録媒体50の画像を撮影して、撮影画像から筆跡情報を取得するペン型の画像読取装置である。
本実施の形態では、符号化画像が予め印刷された記録媒体50が使用される。ここで、「符号化画像」とは、特定情報を符号化した画像である。特定情報は、符号化画像を読み取って復号(デコード)される。本実施の形態では、特定情報として、記録媒体上での位置座標を表す「位置情報」及び記録媒体を識別する「識別情報」が符号化されている。なお、符号化画像については、後で詳細に説明する。また、「記録媒体」とは、情報が保持される媒体であればよく、用紙や樹脂シート等が用いられる。
上記の情報処理システム10では、利用者が電子ペン30を用いて記録媒体50上に筆記する。電子ペン30は、筆記時のペン先周辺の記録媒体50上の符号化画像を撮影し、撮影された符号化画像から位置情報及び識別情報を復号する。電子ペン30は、位置情報を含む筆跡情報及び記録媒体50の識別情報を取得する。取得された筆跡情報等は情報処理装置20に送信される。情報処理装置20は、受信した筆跡情報に基づいて筆跡画像情報を生成する。筆跡画像情報は、識別情報により筆記対象である記録媒体50と関連付けて管理される。
本実施の形態では、記録媒体50には位置座標を表す符号化画像が予め印刷されている。換言すれば、筆記方向に対して記録媒体50の向きが予め定められている。例えば、図13(A)及び(B)では、縦置きの記録媒体50に左から右へと横書きすること(筆記方向)を前提として、xy座標が設定されている。座標上の原点(0,0)は左上角に配置され、座標上の終点(100,100)は右下角に配置されることになる。図13(A)に示す例では、矢印で図示した通り、左上角に配置された座標上の原点(0,0)から、右下角に配置された座標上の終点(100,100)に向かって筆記されることになる。この通り、筆記方向に対して予め定められた記録媒体50の向きを「正方向」という。
一方、図13(B)に示すように、記録媒体50が上下を逆さまにして使用されると、矢印で示すように、右下角に配置された座標上の終点(100,100)から、左上角に配置された座標上の原点(0,0)に向かって筆記されることになる。この結果、上下が反転した筆跡画像が取得される。この通り、予め定めた向きと逆向きである記録媒体50の向きを「逆方向」という。なお、図13(A)及び(B)においては、記録媒体50の使用時に右下になる角に折り目を付しているが、記録媒体50は上下の識別が困難な状態で利用者に提供されることがある。また、上下が識別される状態で提供されても、利用者が間違って逆さまに使用する場合もある。
例えば、以下のような場合には、記録媒体50に上下を識別する目印が付されていても、利用者が間違えてしまう。(1)目印が目立たない場合(用紙の上または下だけに目印が付いている、目印が小さい、目印が薄い等)、(2)目印が2回対象の場合(上から見ても下から見ても同じ記号が用いられている)、(3)目印を目立たなくしてしまった場合(位置座標付きの用紙に、筆記前に印刷を施したところ、その印刷画像によって隠されてしまう・目立たなくされてしまうような場合)(4)既に目印が無視されてしまっている場合(位置座標付きの用紙に、筆記前に上下逆に画像を印刷してしまった場合)などである。
図2は複数の記録媒体の筆跡画像を一覧した様子を示す模式図である。図2に示すように、複数の記録媒体50から50を配布して、利用者に電子ペンで筆記させる。逆方向で使用された記録媒体50については、上下が反転した筆跡画像が取得される。記録媒体50の上下の識別が困難である場合、利用者は情報処理装置20のディスプレイ等で筆跡画像を頁毎に確認しなければならない。或いは、記録媒体50に予め目印を付ける、試し書きを行う等により、事前に記録媒体50の向きを確認しなければならない。これ等の事後確認、事前確認は、利用者にとって負担となる。記録媒体50の枚数が多くなるほど利用者の負担が増加する。
本実施の形態では、情報処理装置20側で記録媒体50の向きを取得して、記録媒体50の向きが予め定められた向きでない場合には、予め定められた向きの記録媒体50に筆記された筆跡画像の向きとなるように筆跡画像情報を補正する。従って、記録媒体の向きを間違って筆記しても、予め定められた向きの記録媒体に筆記された筆跡画像と同じ向きの筆跡画像が取得される。利用者は事後確認や事前確認を行う必要がない。
補正後の筆跡画像情報に係る筆記画像は、情報処理装置20の後述する情報出力部25により出力される。例えば、ディスプレイに筆記画像を表示してもよく、プリンタにより筆記画像を記録媒体上に印刷してもよい。
<符号化画像>
次に、本実施の形態で使用される符号化画像について説明する。
図3は符号化画像の一部を拡大して示す部分拡大図である。図4は符号化画像を構成する単位パターンの一例を示す模式図である。図5は符号化画像を構成する符号パターンの一例を示す模式図である。符号化画像は、記録媒体50の全面に印刷されていてもよく、記録媒体50の特定の領域に印刷されていてもよい。また、記録媒体50の表裏両面に、符号化画像が印刷されていてもよい。
図3に示すように、記録媒体50の一部分50Aに印刷された符号化画像は、二次元状に配列された複数の符号パターン52を含んで構成されている。また、複数の符号パターン52の各々は、二次元状に配列された複数の単位パターン54を含んで構成されている。符号パターン52は、位置情報、識別情報等の特定情報を復号するための読取単位である。例えば、QRコード(登録商標)であれば、1個のQRコード(登録商標)に相当する。符号パターン52毎に特定情報が復号される。単位パターン54は、符号パターン52を構成する最小単位であり、1ビット又は複数ビットの情報を表現する。
本実施の形態では、符号パターン52は複数の単位パターン54を含んでおり、複数の単位パターン54の各々を読み取って、符号パターン52に対応する特定情報が復号される。また、本実施の形態では、符号パターン52及び単位パターン54として、複数のドットが二次元状に配列された二次元コード(ドットパターン)が用いられる。ここで「ドット」とは、印刷用色材を用いて印字される部分であり、図3では黒い四角(■)で表されている。
また、本実施の形態では、位置情報及び識別情報を特定情報としているが、筆跡情報を取得するには少なくとも位置情報を含んでいればよい。なお、筆跡情報に基づく筆跡画像情報を記録媒体50と関連付けて管理するためには、記録媒体50の識別情報も必要となる。
図4は符号化画像を構成する単位パターン54の一例を示す模式図である。図4に示すように、単位パターン54は、ドットが配置されるドット配置領域と、ドットが配置されない非配置領域とに区分されている。黒色領域56Aは、ドット配置領域にドットが配置されていることを示す。グレー領域56Bは、ドット配置領域にドットが配置されていないことを示す。白色領域56Cは、ドットが配置されない非配置領域であることを示す。図4に示す単位パターン54では、ドット配置領域は9箇所あり、9箇所中から選択された2箇所にドットが配置される。9箇所の中から2箇所を選択する組合せは36通り(=9C2)あるので、36種類の単位パターン54があることになる。例えば、このうち32種類の単位パターン54を用いることで、5ビットの情報が表現される。
また、図4に示す例では、単位パターン54の1ドットのサイズは「2画素×2画素」である。1インチ当たり600画素を印字できる解像度の画像形成装置を用いて、上記の単位パターン54を有する符号化画像を印刷する場合には、単位パターン54の1ドットの大きさは「84.6μm×84.6μm」となる。ここで、1ドットの一辺の長さ又は直径を「ドットサイズ」とする。単位パターン54のドットサイズは、50μm以上100μm以下の範囲とするとよい。ドットサイズが小さい方が、符号化画像の視認性が低下すると共に単位面積当たりの情報量が多くなる。一方、ドットサイズが小さ過ぎると、読み取り精度が低下する。
図5に示すように、符号パターン52には、複数の単位パターン54が所定のレイアウトで配列されている。ここで単位パターン54が配置される位置を「単位ブロック」という。この例では、25(=5×5)個の単位ブロックが配列されており、各単位ブロックには、いずれかの単位パターン54が配置される。この例では、4種類の単位パターン54が、画像の回転を検出する同期符号54として使用されている。また、残り32種類の単位パターン54が、X座標を表すX位置符号54B、Y座標を表すY位置符号54C、識別符号54Dとして使用されている。
図5に示すレイアウトでは、符号パターン52の左上の単位ブロックには、同期符号54Aが配置されている。同期符号54Aの右側に並ぶ4つの単位ブロックには、X座標を表すX位置符号54Bが配置されている。同期符号54Aの下側に並ぶ4つの単位ブロックには、Y座標を表すY位置符号54Cが配置されている。また、X位置符号54B及びY位置符号54Cに囲まれた領域に在る16(=4×4)個の単位ブロックには、識別符号54Dが配置されている。なお、図5は単位パターン54のレイアウトの一例を示すものであり、同期符号54A、X位置符号54B、Y位置符号54C、及び識別符号54Dの各々は、いずれかの単位パターン54に置き換えられる。
<電子ペン>
(電子ペンの構成)
次に、電子ペンの構成について説明する。
図6は電子ペンの構成の一例を示す概略構成図である。図7は電子ペンの制御系の構成の一例を示すブロック図である。図6及び図7に示すように、電子ペン30は、ペン先32を有するペンチップ34、画像読取部36、制御部38、圧力検知部40、電源供給部42、通信部44、及び記憶部46を備えている。ペンチップ34から記憶部46までの各々は、筒状の筐体48内に収納されている。なお、以下で説明する電子ペンの構成は一例であり、種々の変形例が可能である。
ペン先32を有するペンチップ34は、ボールペンのレフィルのようなものである。ペンチップ34は、ペン先32からインクが供給されるように、図示しない保持機構によって筐体48に保持されている。筒状のインク収容部であるペンチップ34は、その先端部にインクを供給するペン先32を有している。電子ペン30による筆記時には、ペン先32から記録媒体50上にインクが供給される。
画像読取部36は、記録媒体50に照明光を照射する光源36Aと、記録媒体50に印刷された符号化画像を撮影する撮影部36Bを有している。光源36Aは、筆記時にペン先32周辺の記録媒体50に照明光を照射するように配置され、図示しない保持機構により筐体48に保持されている。撮影部36Bは、筆記時にペン先32周辺の記録媒体50から反射された光を検出して符号化画像を撮影するように配置され、図示しない保持機構により筐体48に保持されている。
光源36Aは、光源36Aを駆動する駆動部(図示せず)を介して制御部38に接続されている。光源36Aは、制御部38により駆動制御される。光源36Aとしては、LED(Light Emitting Diode)等の発光素子が用いられる。撮影部36Bは、制御部38に接続されている。撮影部36Bは、制御部38にディジタルの画像信号を出力する。撮影部36Bとしては、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)イメージセンサ等のイメージセンサが用いられる。
制御部38は、装置全体の制御及び各種演算を行うコンピュータ(マイクロ・プロセッサ)として構成されている。即ち、制御部38は、CPU(中央処理装置; Central Processing Unit)38A、各種プログラムを記憶したROM(Read Only Memory)38B、プログラムの実行時にワークエリアとして使用されるRAM(Random Access Memory)38C、各種情報を記憶する不揮発性メモリ38D、及び入出力インターフェース(I/O)38Eを備えている。
CPU38A、ROM38B、RAM38C、不揮発性メモリ38D、及びI/O38Eの各々は、バス38Fを介して接続されている。画像読取部36、圧力検知部40、電源供給部42、通信部44、及び記憶部46の各々は、制御部38のI/O38Eに接続されている。制御部38は、画像読取部36、圧力検知部40、電源供給部42、通信部44、及び記憶部46の各部との間で情報の授受を行い、各部を制御する。
電源供給部42は、電子ペン30を駆動するためのバッテリー電源である圧力検知部40は、ペン先32に掛かる圧力の増減に基づいて、筆記動作を検出する圧力センサである。即ち、ペン先32が記録媒体50に接触して筆記が開始されると、ペン先32に掛かる圧力が増加するので、筆記動作が検出される。圧力検知部40は、ペン先32に掛かる圧力が閾値を超えると、制御部38に検出信号を出力する。
通信部44は、有線又は無線の通信回線を介して外部装置と通信を行うためのインターフェースである。一般に、通信部44は、LAN(Local Area Network)等のネットワークに接続されたコンピュータと通信を行うためのインターフェースとして機能する。本実施の形態では、通信部44は、主に、取得された筆跡情報を情報処理装置20に送信する送信手段として機能する。
記憶部46は、ハードディスク等の記憶装置である。記憶部46には、筆跡情報、符号化画像に含まれる二次元コードの検出や復号に必要な各種情報、制御プログラム等が記憶される。本実施の形態では、後述する「筆記情報取得処理」の制御プログラムが、記憶部46に予め記憶されている場合について説明する。予め記憶された制御プログラムは、CPU38Aにより読み出されて実行される。なお、制御プログラムは、ROM38B等の他の記憶装置に記憶されていてもよい。
(電子ペンの動作)
次に、電子ペン30で実行される「筆記情報取得処理」について説明する。
図9は「筆跡情報取得処理」の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。「筆跡情報取得処理」は、制御部38のCPU38Aにより実行される。「筆跡情報取得処理」は、電子ペン30のペン先32が記録媒体50に接触して筆記が開始され、圧力検知部40から制御部38に検出信号が出力されると開始される。
まず、ステップ100で、電子ペン30の筆記動作を検出する。即ち、圧力検知部40からの検出信号を受信する。筆記動作が開始(ペンンダウン)されると、電子ペン30のペン先32からインクが記録媒体50上に供給される。
次に、ステップ102で、画像読取部36から画像情報を取得する。ペン先32周辺の記録媒体50に照明光を照射するように光源36Aを点灯させる。また、撮影部36Bにより、ペン先32周辺の記録媒体50上の符号化画像を撮影させる。そして、撮影部36Bから画像信号を取得して、ペン先32周辺の符号化画像に係る画像情報を取得する。
次に、ステップ104で、取得された画像情報に基づいて、符号パターンを検出する。次に、ステップ106で、検出された符号パターンに基づいて、位置符号及び識別符号を抽出する。次に、ステップ108で、抽出された位置符号に基づいて位置情報(位置座標)を復号し、抽出された識別符号に基づいて識別情報を復号する。ここでは説明は省略するが、ペン先32の移動に伴い位置座標が連続して取得され、筆跡情報が取得される。
次に、ステップ110で、取得された筆跡情報を記憶部46に記憶する。次に、ステップ112で、取得された筆跡情報を情報処理装置20に送信して、ルーチンを終了する。本実施の形態では、筆跡情報と識別情報とが、通信部44により情報処理装置20に送信される。記録媒体50に対する筆跡情報は、情報処理装置20により、筆記対象である記録媒体50の識別情報と関連付けて管理される。
ここで、符号パターン単位での復号原理について簡単に説明する。
図8は符号化画像から特定情報を復号する原理を説明するための模式図である。図8に示すように、符号化画像の一部分50Aから読み取られたドット配列50Bに対し、符号パターン52と同じ大きさのフレーム58を重ね合わせる。フレーム58は、単位ブロックと同じ大きさの複数の開口を有している。複数の開口は、単位ブロックと同じレイアウトで配列されている。ドット配列50Bに対しフレーム58を移動させながら、各開口内のドット数が2となるようにフレーム58の位置を調整する。これにより、1つの符号パターン52に対応するドット配列が検出される。
符号パターン52に対応するドット配列が検出されると、検出されたドット配列の中から同期符号54Aを検出して、画像の回転を判定する。判定結果に応じてドット配列を回転させて、ドット配列を正しい向きに設定する。これにより、符号パターン52と同じレイアウトで単位パターン54が配列された正規のドット配列が取得される。次に、取得された正規のドット配列から、X位置符号54B、Y位置符号54C、及び識別符号54Dの各々に対応する単位パターン54を検出して、位置情報及び識別情報を復号する。
1つの符号パターン52の復号処理が終了すると、ドット配列50Bに対しフレーム58を矢印A方向に移動させて、次の符号パターン52に対応するドット配列を検出し、上記手順を繰り返し行って、次の符号パターン52から位置情報及び識別情報を復号する。これにより、符号パターン52毎に、位置情報及び識別情報が復号される。なお、フレーム58は、符号パターン52を読み取る順序に従って移動する。フレーム58の移動方向は、電子ペン30のペン先32の移動方向である。
<情報処理装置>
(情報処理装置の構成)
次に、情報処理装置の構成について説明する。
図10は本発明の実施の形態に係る情報処理装置の制御系の構成の一例を示すブロック図である。図10に示すように、情報処理装置20は、制御部22、情報取得部24、情報出力部25、通信部26、及び記憶部28を備えている。なお、情報処理装置20の構成は一例であり、不要な機能部を削除したり、新たな機能部を追加したり、各部の構成、配置を変更してもよい。
制御部22は、装置全体の制御及び各種演算を行うコンピュータとして構成されている。即ち、制御部22は、CPU22A、各種プログラムを記憶したROM22B、プログラムの実行時にワークエリアとして使用されるRAM22C、各種情報を記憶する不揮発性メモリ22D、及びI/O22Eを備えている。CPU22A、ROM22B、RAM22C、不揮発性メモリ22D、及びI/O22Eの各々は、バス22Fを介して接続されている。
情報取得部24、情報出力部25、通信部26、及び記憶部28の各部は、制御部22のI/O22Eに接続されている。制御部22は、情報取得部24、情報出力部25、通信部26、及び記憶部28の各部との間で情報の授受を行い、各部を制御する。
情報取得部24は、利用者に操作に応じて情報を取得する情報取得手段である。情報出力部25は、利用者に操作に応じて情報を出力する情報出力手段である。取得される情報及び出力される情報には、電子情報、画像情報、音声情報等の各種情報が含まれる。情報取得部24としては、マウス、キーボード、スキャナ、マイク、カメラ等が挙げられる。情報出力部25としては、ディスプレイ、プリンタ、スピーカ等が挙げられる。
通信部26は、有線又は無線の通信回線を介して外部装置と通信を行うためのインターフェースである。本実施の形態では、通信部26は、主に、筆跡情報及び識別情報を電子ペン30から受信する受信手段として機能する。
記憶部28は、ハードディスク等の記憶装置である。記憶部28には、筆跡情報に基づいて取得された筆跡画像情報、後述する「向き情報取得処理」に必要な閾値等の各種情報、制御プログラム等が記憶される。本実施の形態では、後述する「筆跡画像情報取得処理」の制御プログラムが、記憶部28に予め記憶されている場合について説明する。予め記憶された制御プログラムは、CPU22Aにより読み出されて実行される。
なお、制御プログラムは、記憶部28等の他の記憶装置に記憶されていてもよい。また、制御プログラムは、通信部28を介して外部から取得してもよく、各種ドライブ(図示せず)を介してCD−ROM等の情報記録媒体から取得してもよい。
(筆跡画像情報取得処理)
次に、情報処理装置20で実行される「筆跡画像情報取得処理」について説明する。
図11は「筆跡画像情報取得処理」の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。「筆跡画像情報取得処理」は、制御部22のCPU22Aにより実行される。「筆跡画像情報取得処理」は、電子ペン30から1頁分の筆跡情報を受信すると開始される。
まず、ステップ200で、筆跡情報及び識別情報を取得する。即ち、通信部26を介して電子ペン30から送信された筆跡情報及び識別情報を受信して、RAM22Cに記憶する。次に、ステップ202で、筆跡情報に基づいて筆跡画像情報を生成する。即ち、筆跡情報は筆記に伴い連続して取得される複数の位置座標であるが、これら複数の位置座標を繋げることで筆跡画像情報が生成される。
次に、ステップ204で、記録媒体の向きを表す向き情報を取得する「向き情報取得処理」を実行する。「向き情報取得処理」については後述する。次に、ステップ206で、取得された向き情報に基づいて、記録媒体の向きが予め定めた向きか否かを判断する。予め定めた向きでない場合には、ステップ208に進む。ステップ208で、予め定められた向きの記録媒体に筆記された筆跡画像の向きとなるように、筆跡画像情報を補正する。
次に、ステップ210で、筆跡画像情報を識別情報と関連付けて記憶して、ルーチンを終了する。ステップ208で補正が行われた場合は、補正後の筆跡画像情報を識別情報と関連付けて記憶する。一方、記録媒体の向きが予め定めた向きであると判断された場合には、ステップ208を飛ばして、補正を行わずにステップ210に進む。この場合には、ステップ202で生成された筆跡画像情報を識別情報と関連付けて記憶する。
(向き情報取得処理)
ここで「向き情報取得処理」について説明する。
図12は「向き情報取得処理」の処理ルーチンの一例を示すフローチャートである。「向き情報取得処理」は、制御部22のCPU22Aにより「筆跡画像情報取得処理」のサブルーチンとして実行される。
まず、ステップ300で、k番目の位置座標(x,y)を取得する。次に、ステップ302で、k+1番目の位置座標(xk+1,yk+1)を取得する。「向き情報取得処理」では、筆跡情報として取得された複数の位置座標の中から、n個の位置座標を選択して使用する。「k番目」とは、n個の位置座標の中でk番目という意味である。1番目(k=1)から開始する。n個の位置座標は、例えば、2〜3秒等の予め定めた時間間隔で選択する等して、文字や文節などの筆記単位毎に選択される。
次に、ステップ304で、k+1番目のx座標値xk+1とk番目のx座標値xとの差(xk+1−x)が0より大きいか否かを判断する。xk+1−x>0の場合はステップ306に進み、xk+1−x≦0の場合はステップ308に進む。
次に、ステップ306で、k+1番目のy座標値yk+1とk番目のy座標値yとの差(yk+1−y)が0より大きいか否かを判断する。yk+1−y>0の場合はステップ310に進む。yk+1−y≦0の場合はステップ312に進む。また、ステップ308で、k+1番目のy座標値yk+1とk番目のy座標値yとの差(yk+1−y)が0より大きいか否かを判断する。yk+1−y>0の場合はステップ314に進む。yk+1−y≦0の場合はステップ316に進む。
ステップ310では、x座標値の増加回数とy座標値の増加回数とをカウントする。ステップ312では、x座標値の増加回数とy座標値の減少回数とをカウントする。ステップ314では、x座標値の減少回数とy座標値の増加回数とをカウントする。ステップ316では、x座標値の減少回数とy座標値の減少回数とをカウントする。
カウントが終了すると、ステップ318に進み、n番目に到達したか否か(k=n?)を判断する。n番目に到達した場合は、ステップ320に進む。n番目に到達していない場合は、ステップ319でkを1だけ増やして、ステップ300に戻る。
次に、ステップ320で、x座標値の増加回数が予め定めたs回(閾値回数)以上か否かを判断する。s回以上の場合はステップ322に進み、s回未満の場合はステップ324に進む。次に、ステップ322で、y座標値の増加回数が予め定めたs回(閾値回数)以上か否かを判断する。s回以上の場合はステップ326に進み、s回未満の場合はステップ328に進む。また、ステップ324で、y座標値の増加回数が予め定めたs回(閾値回数)以上か否かを判断する。s回以上の場合はステップ330に進み、s回未満の場合はステップ332に進む。
ステップ326では、x座標値が増加し且つy座標値が増加しているので、記録媒体50は縦置きで且つ正方向と判定する。ステップ328では、x座標値が増加し且つy座標値が減少しているので、記録媒体50は横置きで且つ逆方向と判定する。ステップ330では、x座標値が減少し且つy座標値が増加しているので、記録媒体50は横置きで且つ正方向と判定する。ステップ332では、x座標値が減少し且つy座標値が減少しているので、記録媒体50は縦置きで且つ逆方向と判定する。
次に、ステップ334で、判定結果(向き情報)を識別情報と関連付けて記憶し、ルーチンを終了する。
(向きの判定)
ここで、記録媒体の向きの判定について説明する。
図13(A)〜(D)は記録媒体の向きのパターンを示す模式図である。
図13(A)及び(B)では、縦置きの記録媒体50に左から右へと横書きすること(筆記方向)を前提として、xy座標が設定されている。座標上の原点(0,0)は左上角に配置され、座標上の終点(100,100)は右下角に配置されることになる。
図13(A)に示すように、記録媒体50の向きが予め定めた向き(正方向)である場合には、矢印で示すように、左上角に配置された座標上の原点(0,0)から、右下角に配置された座標上の終点(100,100)に向かって筆記されることになる。従って、筆記の流れを見れば、x座標は改行時以外は筆記に伴い増加し、y座標は改行筆記に伴い増加する。換言すれば、x座標値が増加し且つy座標値が増加すると、記録媒体50の向きは縦置きで且つ正方向と判定される。
図13(B)に示すように、記録媒体50の向きが予め定めた向きと上下が逆さ(逆方向)である場合には、矢印で示すように、右下角に配置された座標上の終点(100,100)から、左上角に配置された座標上の原点(0,0)に向かって筆記されることになる。従って、筆記の流れを見れば、x座標は改行時以外は筆記に伴い減少し、y座標は改行筆記に伴い減少する。換言すれば、x座標値が減少し且つy座標値が減少すると、記録媒体50の向きは縦置きで且つ逆方向と判定される。
一方、図13(C)及び(D)では、上記の通りxy座標が設定された記録媒体50が横置きにされて、左から右へと横書きすること(筆記方向)を前提とする。座標上の原点(0,0)は左下角に配置され、座標上の終点(100,100)は右上角に配置されることになる。
図13(C)に示すように、記録媒体50の向きが予め定めた向き(正方向)である場合には、矢印で示すように、左上角に配置された座標上の点(100,0)から、右下角に配置された座標上の点(0,100)に向かって筆記されることになる。従って、筆記の流れを見れば、x座標は改行筆記に伴い減少し、y座標は改行時以外は筆記に伴い増加する。換言すれば、x座標値が減少し且つy座標値が増加すると、記録媒体50の向きは横置きで且つ正方向と判定される。
図13(D)に示すように、記録媒体50の向きが予め定めた向きと上下が逆さ(逆方向)である場合には、矢印で示すように、右下角に配置された座標上の点(0,100)から、左上角に配置された座標上の点(100,0)に向かって筆記されることになる。従って、筆記の流れを見れば、x座標は改行筆記に伴い増加し、y座標は改行時以外は筆記に伴い減少する。換言すれば、x座標値が増加し且つy座標値が減少すると、記録媒体50の向きは横置きで且つ逆方向と判定される。
なお、図13(B)及び(D)に示すように、記録媒体50の向きが「逆方向」の場合には、例えば、筆跡画像が180°回転するように筆跡画像情報を補正することで、「正方向」の記録媒体に筆記された筆跡画像の向きとなる。
また、上記の判定手順から分かるように、筆記の流れから記録媒体50の向きを判定する。従って、向きの判定に用いるn個の位置座標が連続していたのでは、1文字内での座標値の増減を見ることになり記録媒体50の向きが正確に求められない。記録媒体50の向きを正確に求めるために、n個の位置座標は、予め定めた時間間隔で選択する、ペン先の再接触(予め定めた時間以上「非接触」となった後に再度「接触」する)のタイミングで選択する等して、文字や文節などの筆記単位毎に選択される。
また、位置座標の個数が少ないほど情報処理装置20の処理負担は軽減されるが、記録媒体50の向きの判定に用いる位置座標の個数が少な過ぎると、筆記の流れを見ることができず記録媒体50の向きが正確に求められない。従って、少なくとも複数回の改行が含まれるように、n個の位置座標を選択する。
例えば、2〜3秒間隔で位置座標を選択するとする。2〜3秒間隔で4文字程度記載されると仮定すると、1行40文字では10個の位置座標が得られる。10行分だと100個の位置座標が得られる。このように、筆記の流れを判定するのに必要な位置座標の個数を設定した上で、座標値の増加回数及び減少回数を積算し、積算数が閾値以上か否かで座標値の増減を判断した方が、記録媒体50の向きがより正確に求められる。例えば、座標値の増加回数及び減少回数を100回分取得して、閾値を50回とする。
なお、上記各実施の形態で説明した情報処理装置、プログラム及び情報処理システムの構成は一例であり、本発明の主旨を逸脱しない範囲内においてその構成を変更してもよいことは言うまでもない。
例えば、上記の実施の形態では、頁単位で筆跡情報が取得される例について説明したが、筆記の流れを見るのに必要な複数の位置座標が得られていればよく、頁の途中までの筆跡情報を取得して「筆跡画像情報取得処理」を実行してもよい。取得された「向き情報」は記録媒体の識別情報と関連付けて記憶されるため、記録媒体について「向き情報」が一度取得されると、再度取得する必要はない。
また、上記では、用紙等の記録媒体に付加された位置座標を電子ペンで撮影して筆跡情報を取得する例について説明したが、筆記方向に対して向きが予め定められた記録媒体上で筆跡情報を取得されればよく、筆跡情報の取得方法はこれに限定されるわけではない。例えば、タブレット端末にスタイラスペンで筆記する場合のように、筆記時の接触により位置座標が得られる構成でもよい。また、筆記具に設けられた発信機からの発信情報を基に位置座標が得られる構成でもよい。
また、「向き情報」は複数の処理により取得されてもよい。
ここで、「向き情報取得処理」の変形例について説明する。この処理は、筆記の流れに基づく記録媒体の「向き情報取得処理」に加えて実施される。図14は「向き情報取得処理」の処理ルーチンの他の一例を示すフローチャートである。変形例では、筆跡画像に対し文字認識処理を実施し、文字認識率から記録媒体の向きを判断する。筆記の流れに加えて文字認識率から記録媒体の向きを判断することで、向き情報の精度が向上する。
まず、ステップ400で、筆跡画像情報に係る筆跡画像を取得する。即ち、文字認識処理の対象となる画像データに変換する。次に、ステップ402で、筆跡画像に対し文字認識処理を実施する。文字認識処理は、文字辞書を用いて文字を判別する文字認識用のアプリケーション・ソフトウエアを用いて実行される。例えば、文字認識用のアプリケーション・ソフトウエアは、制御部22のROM22Bに記憶され、CPU22Aにより読み出されて実行される。
次に、ステップ404で、文字認識の認識率を取得する。文字認識率は、文字認識用のアプリケーション・ソフトウエアを用いて算出される。記録媒体の向きが予め定めた向きである場合には認識率が向上し、記録媒体の向きが予め定めた向きでない場合には認識率が低下する。
次に、ステップ406で、認識率が予め定めた閾値以下か否かを判断する。閾値としては、例えば30%等、文字認識されていないと判断される数値を設定する。文字列が斜めに傾いて記載されている場合でも、許容範囲であれば文字認識が行われる。
認識率が予め定めた閾値以下である場合には、ステップ408に進み、記録媒体50の向きが予め定めた向きではない(逆方向)と判定する。一方、認識率が予め定めた閾値より大きい場合には、ステップ410で、記録媒体の向きが予め定めた向き(正方向)であると判定する。次に、ステップ412で、判定結果(向き情報)を識別情報と関連付けて記憶し、ルーチンを終了する。
10 情報処理システム
20 情報処理装置
22 制御部
24 情報取得部
25 情報出力部
26 通信部
28 記憶部
30 電子ペン
32 ペン先
34 ペンチップ
36 画像読取部
36A 光源
36B 撮影部
38 制御部
40 圧力検知部
42 電源供給部
44 通信部
46 記憶部
48 筐体
50 記録媒体
52 符号パターン
54 単位パターン
56A 黒色領域
56B グレー領域
56C 白色領域
58 フレーム

Claims (10)

  1. 筆記方向に対して向きが予め定められた記録媒体上での筆記具による筆記軌跡を表す筆跡情報を取得する第1の取得手段と、
    前記筆記具による筆記の流れに基づいて前記記録媒体の向きを表す向き情報を取得する第2の取得手段と、
    前記第2の取得手段で取得された前記向き情報に基づいて、前記記録媒体の向きが予め定められた向きか否かを判定する判定手段と、
    前記筆跡情報に基づいて筆跡画像に係る筆跡画像情報を生成する生成手段と、
    記録媒体の向きが予め定めた向きではない場合に、予め定められた向きの記録媒体に筆記された筆跡画像の向きとなるように前記筆跡画像情報を補正する補正手段と、
    を有する情報処理装置。
  2. 前記記録媒体が位置座標を表す符号化画像を有し且つ前記筆跡情報が複数の位置座標で与えられる場合には、前記第2の取得手段が、複数の位置座標に係る座標値の筆記方向での増加又は減少に基づいて前記向き情報を取得する請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記第2の取得手段が、複数の位置座標に係る座標値の筆記方向での増加又は減少の回数と予め定めた閾値回数とを比較して前記向き情報を取得する請求項2に記載の情報処理装置。
  4. 前記第2の取得手段が、前記複数の位置座標のうち一部の位置座標を用いて前記向き情報を取得する請求項2又は請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記一部の位置座標が、筆記単位に応じて予め定めた時間が経過する毎に取得される請求項4に記載の情報処理装置。
  6. 前記一部の位置座標が、筆記単位に係る筆記の開始を検出する毎に取得される請求項4に記載の情報処理装置。
  7. 筆記対象の記録媒体を識別する識別情報を取得する第3の取得手段と、
    前記第2の取得手段で取得された向き情報を前記識別情報と関連付けて記憶する記憶手段と、
    を更に備えた請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載の情報処理装置。
  8. コンピュータを、
    筆記方向に対して向きが予め定められた記録媒体上での筆記具による筆記軌跡を表す筆跡情報を取得する第1の取得手段と、
    前記筆記具による筆記の流れに基づいて前記記録媒体の向きを表す向き情報を取得する第2の取得手段と、
    前記第2の取得手段で取得された前記向き情報に基づいて、前記記録媒体の向きが予め定められた向きか否かを判定する判定手段と、
    前記筆跡情報に基づいて筆跡画像に係る筆跡画像情報を生成する生成手段と、
    記録媒体の向きが予め定めた向きではない場合に、予め定められた向きの記録媒体に筆記された筆跡画像の向きとなるように前記筆跡画像情報を補正する補正手段と、
    して機能させるプログラム。
  9. 請求項1から請求項7までのいずれか1項に記載の情報処理装置と、
    前記記録媒体に筆記を行うと共に、前記記録媒体上での筆記軌跡を表す筆跡情報を取得して前記情報処理装置に送信する筆記具と、
    を有する情報処理システム。
  10. 補正後の筆跡画像情報に係る筆跡画像を出力する出力装置を更に備えた請求項9に記載の情報処理システム。
JP2012227270A 2012-10-12 2012-10-12 情報処理装置、プログラム及び情報処理システム Pending JP2014081681A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012227270A JP2014081681A (ja) 2012-10-12 2012-10-12 情報処理装置、プログラム及び情報処理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012227270A JP2014081681A (ja) 2012-10-12 2012-10-12 情報処理装置、プログラム及び情報処理システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014081681A true JP2014081681A (ja) 2014-05-08

Family

ID=50785847

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012227270A Pending JP2014081681A (ja) 2012-10-12 2012-10-12 情報処理装置、プログラム及び情報処理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014081681A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112527140A (zh) * 2019-09-18 2021-03-19 北京万维智能技术有限公司 一种信息处理系统
CN113641256A (zh) * 2021-08-06 2021-11-12 深圳腾千里科技有限公司 可识别书写角度的书写装置与识别书写角度的方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112527140A (zh) * 2019-09-18 2021-03-19 北京万维智能技术有限公司 一种信息处理系统
CN113641256A (zh) * 2021-08-06 2021-11-12 深圳腾千里科技有限公司 可识别书写角度的书写装置与识别书写角度的方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100815535B1 (ko) 패턴으로서 저장된 정보를 검색하는 방법 및 장치
EP1684160A1 (en) System and method for identifying termination of data entry
US7542607B2 (en) Digital pen and paper
JP3151886U (ja) 情報処理システム
JP2007518158A (ja) ユーザユニットの移動を記録するための方法、装置、コンピュータプログラム及び記憶媒体
JP6044198B2 (ja) コンピュータ装置、プログラム及び情報処理システム
JP5440926B2 (ja) 情報処理システム及びそのプログラム
JP2011103092A (ja) 情報処理システム及び表示処理プログラム
JP2014081681A (ja) 情報処理装置、プログラム及び情報処理システム
JP2009122887A (ja) 端末装置及びそのプログラム
JP4830651B2 (ja) 処理装置及びプログラム
JP2012256088A (ja) 電子ペン、端末装置、及びプログラム
JP2006134105A (ja) 帳票読取装置
JP5104904B2 (ja) 情報処理システム及び表示処理プログラム
JP5305256B2 (ja) 端末装置及びそのプログラム
JP2005078487A (ja) 手書き入力装置および手書き入力の認証方法
JP4962338B2 (ja) 電子ペン及びプログラム
JP2016081218A (ja) 筆記情報管理装置、筆記情報管理システム、及びプログラム
JP2011060115A (ja) 情報処理システムおよび表示処理プログラム
JP2012198302A (ja) 文字練習システム、および電子ペン
JP2006079391A (ja) 軌跡取得装置および軌跡取得プログラム
JP4775246B2 (ja) 電子ペン及びプログラム
JP3161860U (ja) 電子ペン及び情報処理システム
JP6375903B2 (ja) 記入情報表示装置、記入情報表示方法及びプログラム
JP6442995B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム