JP2014079752A - 排水の処理方法及び処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】処理能力の大きな装置自体を比較的コンパクトに構成することができ、これによって、オフサイトで排水を処理する場合の他、オンサイトで排水を処理することが可能な排水の処理方法及び処理装置を提供する
【解決手段】内側接線方向に第1の入口24が、軸心位置に形成された開口22、23の中心領域に第2の入口25が、外側領域に吐出口26がそれぞれ形成される第1、第2の撹拌器15、16を、反応タンク13内に配置し、撹拌器15、16内で排水10、アルカリ剤及び凝集剤を強制撹拌して反応タンク13内に貯留し、反応タンク13に貯留された処理排水46を沈殿槽47に導いて固形分を沈殿させ、その上澄み液48を中和タンク51内に送り込み、第4の撹拌器52を用い、上澄み液48を中和する。
【選択図】図1

Description

本発明は、建設現場等で発生する土砂(SS)や重金属等の有害成分(例えば、カドミウム、六価クロム、シアン、水銀、セレン、鉛、砒素、フッ素、硼素、酸、銅)を含む湧き水等の排水、工場や家庭等から発生する排水の処理方法及び処理装置に関する。
トンネル掘削切土工事、建設工事等で発生する土砂等は通常はそのまま建設材料として使用されるか廃棄処分される。そして、工事現場等で発生する湧き水を含む排水等にはこれらの土砂を含む他、重金属が含まれている場合がある。特許文献1では、原水を撹拌槽に入れかつ無機物を主成分とする凝集剤を入れて、含まれるSS成分、重金属等を凝集させて沈降させ、上澄み液と分離している。そして、これらの設備はその他の付属機器を有するので、大型となり、特定位置に設置されて土砂、重金属、湧き水の処理が行われている。
一方、特許文献2には、回転対称に形成された中空容器の円筒部に接線方向に気液導入孔を設け、中空容器の軸方向の一方又は他方に気液噴出孔を設け、気液導入孔から気液混合流体を圧送して気液を内部で撹拌し、微細気泡を発生する装置が提案されている。
特開平9−323004号公報 特許第3682286号公報
しかしながら、特許文献1記載の水処理装置においては、原水槽、混合槽、凝集沈殿槽、及び処理水槽を有し、しかも、混合槽には複数の撹拌羽根を用いているので大型化し、回転機器も精度が必要であることから、設備全体を移動させることは困難であり、現場で(オンサイトで)排水処理を行うことは困難であった。
勿論、個別の車両に搭載して、現場に設備を搬送することは可能であるが、大容量の排水を処理するには多くの装置を必要とし、実施が不可能に近い状態であるという問題があった。
特許文献2には、中空容器の接線方向に気液混合流体を流して、微細気泡を発生する装置が提案されているが、この装置の課題は、水槽やプール、河川、湖沼、ダム又は養殖場あるいは魚運搬車の水に微細な気泡を発生させることであり、この装置を使って排水を処理することについては開示されていない。更に、比較的小型の装置を複数用いて大量の排水を処理することについての記載もない。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、処理能力の大きな装置自体を比較的コンパクトに構成することができ、これによって、オフサイトで排水を処理する場合の他、オンサイトで排水を処理することが可能な排水の処理方法及び処理装置を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の発明に係る排水の処理方法は、工場、家庭又は土木建築工事で発生する排水の処理方法であって、
内部が軸対称の液室となって内側接線方向に第1の入口が、軸心位置に形成された開口の中心領域に第2の入口が、前記開口の外側領域に吐出口がそれぞれ形成される第1、第2の撹拌器を、反応タンク内に配置し、前記第1、第2の撹拌器の前記第1の入口から前記排水を圧力注入し、前記第1の撹拌器の前記第2の入口からアルカリ剤を、前記第2の撹拌器の前記第2の入口から凝集剤(又は凝集剤と排水との混合液)をそれぞれ注入し、前記第1、第2の撹拌器内で前記排水、前記アルカリ剤及び前記凝集剤を強制撹拌して前記反応タンク内に貯留する第1工程と、
前記反応タンクに貯留された処理排水を沈殿槽に導いて固形分を沈殿させる第2工程と、
前記沈殿槽からの上澄み液を中和タンク内に送り込み、前記第1の撹拌器と同一構造の第4の撹拌器を用い、該第4の撹拌器の前記第1の入口から前記上澄み液を圧力注入すると共に、炭酸ガスを前記第4の撹拌器の前記第2の入口から注入し、前記上澄み液を中和する第3工程とを有する。
第1の発明に係る排水の処理方法においては、処理しようとする排水に、第1、第2の撹拌器を用いてアルカリ剤と凝集剤を混入させて反応タンクに導いている。第1、第2の撹拌器では、アルカリ剤と凝集剤を別々に混入しているが、混入された液は、反応タンク内で混合される。即ち、撹拌器は、内部が軸対称となった液室を有し、この液室の内側接線方向に第1の入口を設けて、ポンプ等を用いて、処理しようとする排水を第1の入口から圧力注入する。これによって液室内で排水が回転し、中央に負圧領域が発生するので、軸心位置に第2の入口が形成される。そして、液室には排水が圧力注入されるので、第2の入口の外側に吐出口が形成される。これによって、第1の入口から注入される排水と第2の入口から注入されるアルカリ剤、凝集剤及び凝集剤含有液との間に剪断力が発生し、排水にアルカリ剤又は凝集剤が強制撹拌されて混入される。
アルカリ剤又は凝集剤が注入された排水は、吐出口から排出され、反応タンク内に溜まり、適当に循環して第2の入口から第1、第2の撹拌器内に流れ込み、結果として、第1、第2の撹拌器に注入された液剤は、排水内に混入する。液室は第1の入口から吐出口に向かって徐々に縮径し、遠心力によって中心に吸引力を発生させている。
ここで、使用する第1、第2の撹拌器は内径が4〜12cm(より好ましくは5〜8cm)程度が好ましく、これによって、圧入された排水の遠心力が向上する。内径がこれより大きい場合は、排水の遠心力が低下する。第1、第2の撹拌器は、WO2007/125996A1公報に記載されたものと同一の構造のものを使用するのが好ましい。
第1の発明に係る排水の処理方法において、前記反応タンク内には、前記第1又は第2の撹拌器と同一構造の第3の撹拌器が設けられ、該第3の撹拌器の前記第1の入口から前記排水を圧力注入し、該第3の撹拌器の前記第2の入口から前記凝集剤の能力を増加する凝集補助剤を注入し、前記反応タンク内で前記排水に、前記アルカリ剤及び前記凝集剤の他に前記凝集補助剤を混合するのが好ましい。ここで、前記凝集剤はポリグルタミン酸含有凝集剤、前記凝集補助剤は硫酸カルシウムであり、前記アルカリ剤は低濃度水酸化ナトリウム溶液とするのがより好ましい。
第1の発明に係る排水の処理方法において、前記反応タンク内にはそれぞれ複数の前記第1〜第3の撹拌器が設けられ前記排水の処理を並列に細分化しているのが好ましい。これによって、大量の排水を処理できる。
また、前記中和タンク内に、前記上澄み液の並列処理のため複数の前記第4の撹拌器が設けられているのが好ましい。
そして、第1の発明に係る排水の処理方法において、前記第3工程で中和された前記排水に、酸素を含ませる第4工程を更に有するのが好ましい。
更に、第1の発明に係る排水の処理方法において、前記第1の撹拌器の前記第1の入口から圧力注入される前記排水には、塩化第一鉄溶液が混入されているのが好ましい。
前記目的に沿う第2の発明に係る排水の処理方法は、工場、家庭又は土木建築工事で発生する排水の処理方法であって、
内部が軸対称の液室となって内側接線方向に第1の入口が、軸心位置に形成された開口の中心領域に第2の入口が、前記開口の外側領域に吐出口がそれぞれ形成される第1、第2の撹拌器を、反応タンク内に配置し、
前記第1、第2の撹拌器の前記第1の入口に前記排水を供給する第1工程と、
前記第1工程と同時に又は前記第1工程に遅れて、前記第1の撹拌器の前記第1の入口から塩化第一鉄及び塩化第二鉄の溶液を供給して、前記第1の撹拌器及び前記反応タンク内で、前記排水と混合する第2工程と、
前記第2工程の処理が終了した後、前記第1の撹拌器の前記第2の入口から所定量の水酸化ナトリウム溶液を注入し、含まれる重金属の固体化及び前記反応タンクの処理排水の中和を行う第3工程と、
前記第3工程の反応が終了した後、前記反応タンク内の前記第2の撹拌器の前記第2の入口から凝集剤を供給し固体化(固形化)した重金属及び泥分をフロック化する第4工程と、
前記反応タンクの処理排水を沈殿槽に導き、固形分を沈殿させる第5工程と、
前記沈殿槽で前記固形分を沈殿させた後、上澄み液を排水処理し、前記固形分を脱水処理する第6工程とを有する。
第2の発明に係る排水の処理方法において、前記排水中に含まれる砒素の量を測定し、前記塩化第一鉄の量は前記砒素の1.5〜3倍規定の範囲とし、前記塩化第二鉄の量は前記排水中に含まれる重金属の量を測定し、該重金属の1.5〜4倍規定の範囲とし、前記水酸化ナトリウム溶液は、予め前記塩化第一鉄及び前記塩化第二鉄が投入された前記排水のpHを測定し、前記第6工程で排出される排水のpHが7〜7.5の範囲となるように決定するのが好ましい。
前記目的に沿う第3の発明に係る排水の処理装置は、工場、家庭又は土木建築工事で発生する排水の処理装置であって、
反応タンクと、
前記反応タンク内に設けられ、内部が軸対称の液室となって内側接線方向に第1の入口が、軸心位置に形成された開口の中心領域に第2の入口が、前記開口の外側領域に吐出口がそれぞれ形成される第1、第2の撹拌器と、
前記反応タンクに連結される沈殿槽と、
前記沈殿槽に連結され、前記第1又は第2の撹拌器と同一構造の第4の撹拌器が設置される中和タンクと、
前記中和タンクによって処理された処理水に空気又は酸素を供給するバブリング手段とを有し、
前記第1、第2の撹拌器の前記第1の入口に前記排水をポンプで強制送りし、前記第1、第2の撹拌器の前記第2の入口からアルカリ剤と、凝集剤又は凝集剤と前記排水との混合液をそれぞれ注入して、前記反応タンクのオーバーフロー水を前記沈殿槽に入れて、その上澄み液を前記中和タンク内の前記第4の撹拌器で炭酸ガスによって中和し、前記バブリング手段によって処理水に酸素を付加する。
第3の発明に係る排水の処理装置において、前記反応タンクには、前記第1又は第2の撹拌器と同一構造の第3の撹拌器を有し、前記排水に凝集補助剤を混入するのが好ましい。
また、第3の発明に係る排水の処理装置において、前記反応タンクには、それぞれ複数の前記第1〜第3の撹拌器を備えるのが好ましい。
そして、第3の発明に係る排水の処理装置において、前記中和タンク内には、複数の前記第4の撹拌器を有するのが好ましい。
前記目的に沿う第4の発明に係る排水の処理装置は、工場、家庭又は土木建築工事で発生する排水の処理装置であって、
反応タンクと、
前記反応タンク内に設けられ、内部が軸対称の液室となって内側接線方向に第1の入口が、軸心位置に形成された開口の中心領域に第2の入口が、前記開口の外側領域に吐出口がそれぞれ形成される第1、第2の撹拌器と、
前記反応タンクに連結される沈殿槽とを有し、
1)前記第1、第2の撹拌器の前記第1の入口に前記排水を供給し、2)前記第1の撹拌器の前記第1の入口から塩化第一鉄及び塩化第二鉄の溶液を供給して、前記第1の撹拌器及び前記反応タンク内で、前記排水と混合し、3)前記排水と前記塩化第一鉄及び前記塩化第二鉄との処理が終了した後、前記第1の撹拌器の前記第2の入口から所定量の水酸化ナトリウム溶液を注入し、含まれる重金属の固体化及び前記反応タンクの処理排水の中和を行い、4)前記中和処理が終了した後、前記反応タンク内の前記第2の撹拌器の前記第2の入口から凝集剤を供給し固体化した重金属及び泥分をフロック化し、前記沈殿槽に導いて固形分を沈殿し、5)前記沈殿槽の上澄み液が中性であることを確認して排水処理する。
第1の発明に係る排水の処理方法、及び第3の発明に係る排水の処理装置においては、内部が軸対称の液室となって内側接線方向に第1の入口が、軸心位置に形成された開口の中心領域に第2の入口が、開口の外側領域に吐出口がそれぞれ形成される第1、第2の撹拌器を用いて、排水を第1の入口から圧力注入することによって、排水とアルカリ剤を、排水と凝集剤(予め凝集剤が排水と混合されている場合も含む)をそれぞれ混合し、これらを反応タンク内の水流に混合しているので、従来のように機械式の回転羽根がなく、装置全体を小型に構成できる。
更にこのような第1、第2の撹拌器を反応タンクに並列に複数設けることによって、また第4の撹拌器を中和タンクに並列に複数設けることによって、撹拌器の小型化が可能となる。これによって、反応タンク、中和タンクの小型化が可能となり、大量の排水を比較的小規模の装置で処理できる。
更に、第3の撹拌器を設けた場合は、反応タンク内で、処理しようとする排水にアルカリ剤、凝集剤、及び凝集補助剤を混入することができ、後続する沈殿槽でSSを含む汚泥、重金属等の固形分を排水から分離できる。
また、第1の発明に係る排水の処理方法において、第1の撹拌器の第1の入口から圧力注入される排水に、塩化第一鉄溶液が混入されている場合には、砒素は酸化され、六価クロムは還元されて凝集し易い状態となる。
そして、中和タンクで沈殿槽からの上澄み液を、炭酸ガスで中和し、酸素を付与することによって、外部に排出可能な水となる。なお、ここで、炭酸ガスは空気と混合して希釈して使用するのがよい(以下、同じ)。
第2の発明に係る排水の処理方法、及び第4の発明に係る排水の処理装置においては、内部が軸対称の液室となって内側接線方向に第1の入口が、軸心位置に形成された開口の中心領域に第2の入口が、開口の外側領域に吐出口がそれぞれ形成される第1、第2の撹拌器を用いて、塩化第一鉄及び塩化第二鉄の溶液が混入された排水を第1の入口から圧力注入することによって、排水と水酸化ナトリウム溶液と、排水と凝集剤をそれぞれ混合し、これらを反応タンク内の水流に混合しているので、従来のように機械式の回転羽根がなく、装置全体を小型に構成できる。
更にこのような第1、第2の撹拌器を反応タンクに並列に複数設けることによって、撹拌器の小型化が可能となる。これによって、反応タンクの小型化が可能となり、大量の排水を比較的小規模の装置で処理できる。
本発明の第1の実施の形態に係る排水の処理方法の工程図である。 (A)、(B)はそれぞれ同排水の処理方法に使用する撹拌器の取付け状態を示す説明図である。 (A)、(B)はそれぞれ同排水の処理方法に使用する撹拌器の部分断面図及び側面図である。 (A)、(B)はそれぞれ同排水の処理方法に使用する撹拌器の斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係る排水の処理装置の配置図である。 本発明の第2の実施の形態に係る排水の処理方法の工程図である。 同排水の処理方法に使用する反応タンクの説明図である。
続いて、添付した図面を参照しながら、本発明を具体化した実施の形態について説明する。
図1、図5に本発明の第1の実施の形態に係る排水の処理装置10aを示すが、図に示すように、本発明の第1の実施の形態に係る排水の処理方法によって処理しようとする土木工事、建築工事又は工場あるいは家庭等から発生する排水(湧き水も含む)10は、例えば、カドミウム、六価クロム、シアン、水銀、セレン、鉛、砒素、フッ素、硼素、及びSS(微小浮遊物)の1又は2以上が含まれ、原水槽(貯水槽)11に貯留される。原水槽11は大型の容器からなり、一つであってもよいし、図5に示すように、複数であってもよい。
この排水10をポンプ12で、反応タンク13(又は14)内に設けられている第1、第2、第3の撹拌器15〜17に圧力注入(強制送り)する。この場合、第1〜第3の撹拌器15〜17としては、図3(A)、(B)、図4(A)に示されるものが使用されている。なお、図3と図4(A)に記載されている第1〜第3の撹拌器15〜17の形状は少し異なるが、動作は同一である。なお、これらの基本的構成については、WO2007/125996A1公報に記載されている。ここで、反応タンク13、14のうち一台は予備である。
第1の撹拌器15(第2の撹拌器16、第3の撹拌器17についても同じ)は、中央から両側に向かって縮径する例えば、球状、楕円回転体状の容器本体18と、その軸方向両側に設けられたキャップ体19、20とを有している。容器本体18の内部には軸対称の液室を備え、その軸心位置の両側には円形の開口22、23が設けられ、容器本体18の中央には、容器本体18の内側接線方向を向いて第1の入口24が設けられている。開口22、23の中央(軸心)位置、即ち中心領域には第2の入口25が、その外側領域には吐出口26が形成される。
開口22、23の外側位置には、第2の入口25から液剤を供給する管(例えば、ホース)28、29を保持する支持部材30、31を有し、支持部材30、31は3本の脚31aと環状板31bとを有し、吐出口26から排出された液体が、支持部材30、31の隙間からキャップ体19、20内に入るようになっている。キャップ体19、20の周囲には孔19a、20aが更には、軸方向端部には開口33、34が形成されている。
従って、第1の入口24からポンプ12によって圧力注入された排水10は、容器本体18内で回転し、中央に遠心力によって減圧空間を形成し、軸方向両側に設けられた第2の入口25から液状の薬剤(アルカリ剤、凝集剤又は凝集剤と排水の混合液、又は凝集補助剤、以下同じ)を吸引する。この吸引された薬剤は第2の入口25の外側に形成される吐出口26を通過する液体(排水10)とは逆方向に流れるので、その境界部分で薬剤と排水10との間に剪断力が働き、強く強制撹拌して混合される。第1の入口24から供給される排水10の量に応じて、吐出口26から排出され、キャップ体19、20内で更に、周囲の液体と共に撹拌混合される。
なお、容器本体18の第1の入口24が形成されている部分の内径は4〜12cm(より好ましくは5〜8cm)程度であるが、内径を大きくすると排水10の回転による遠心力が小さくなり、内径を小さくすると遠心力は大きくなるが、処理する液(この場合、排水10)の量が減少する。そこで、この実施の形態においては、多数の撹拌器を用意し、これらを3つの群に分けて、第1〜第3の撹拌器15〜17としている。これによって、第1〜第3の撹拌器15〜17の撹拌能力を高めて、全体の処理量も増加することができる。
このようにして、第1〜第3の撹拌器15〜17によって、アルカリ剤の一例である低濃度の水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)溶液、凝集剤の一例であるポリグルタミン酸含有凝集剤、及び凝集補助剤の一例である硫酸カルシウム混合液と排水10が、反応タンク13内で撹拌混合される。図5において、27aはNaOHの貯留タンク、27bはその希釈タンク、28aは凝集剤タンク、28bは凝集剤ストック場、29aは凝集補助剤タンク、29bは硫酸カルシウムストック場である。なお、凝集補助剤は凝集剤の能力を高めるために混入するものである。
なお、排水10内に砒素や六価クロムを含む場合は、そのままの状態では凝集補助剤と,凝集剤を使っても凝集(フロック化)しにくいので、塩化鉄溶液(塩化第一鉄の水溶液)を、水酸化ナトリウム溶液を加える前に、配管中で排水10に添加する。これによって、砒素は3価から5価に酸化され、クロムは6価から3価に還元され、凝集剤等によって凝集可能な状態となる。図5において、30aは塩化第一鉄タンクを、30bはその希釈タンクを示す。
以上に説明した第1〜第3の撹拌器15〜17においては、第2の入口25を左右に備えている。従って、例えば、第1の撹拌器15の一側の第2の入口25に苛性ソーダの水溶液を、他側の第2の入口25に塩化第一鉄の水溶液を供給することも可能であるし、第1、第2、第3の撹拌器15〜17の両側の第2の入口25を使用して、一方に苛性ソーダの水溶液、凝集剤、凝集補助剤の一つを入れ、他方にも苛性ソーダの水溶液、凝集剤、凝集補助剤の一つを入れて、必要な場合、塩化第一鉄水溶液、苛性ソーダ、凝集剤、及び硫酸カルシウム混合液が、所定量ずつ排水10中に混入するようにすればよい。ここで、凝集剤には凝集剤と排水との混合液も含む。
図2(A)、(B)に反応タンク13内に配置される第1〜第3の撹拌器15〜17の配管状況を示すが、ポンプ12からの供給を受けて排水10を流す基管37を中央に設け、この基管37の下端に複数(例えば、4つ)の枝管38を中空容器37aを介して設け、枝管38の端部を上下に分けて第1〜第3の撹拌器15〜17を設けている。これによって、一つの基管37に枝管38、これに続く環状管37cを介してそれぞれ複数の第1〜第3の撹拌器15〜17を細分化して並列に設けることができる。ポンプ12の吐出圧力は、0.1〜0.4MPa程度であるのが好ましいが、容器本体18の内径によって異なる。
なお、排水10に供給する凝集剤であるポリグルタミン酸含有凝集剤は、粉体であるので、一旦スクリューコンベア38aで運ばれ、投入口38bから補助容器38cに投入される。補助容器38cの側板はパンチングメタルからなって周囲に小孔38dが設けられている。補助容器38cの底部には排出口38eが設けられ、第2の撹拌器16の第2の入口25にホース等で接続されている。これによって、補助容器38cの小孔38dから排水10を吸い込むので、凝集剤は水との混合液となって一部溶解し、第2の撹拌器16で更に排水10中に強制撹拌される。凝集剤の濃度は、排水10にもよるが、100ppm程度である。なお、39aは支持部材、39bはオーバーフローする処理排水の出口である。
凝集補助剤である硫酸カルシウムの濃度は1000ppm程度である。苛性ソーダの量は、排水10のpHが9.5〜10.5程度にあるようにする。これによって重金属等を水酸化物として凝集し易くできる。塩化第一鉄の量は、含まれる砒素と六価クロムの量によって異なるが、測定したこれらの量(当量)の合計より十分大きな量とする。ポンプ12から吐出される排水10の量は、例えば100m3/h程度であるので、必要な苛性ソーダ、凝集剤、凝集補助剤及び必要な場合の塩化第一鉄溶液の量を考慮して、第1〜第3の撹拌器15〜17の数及び位置を決定する。なお、これらの量は排水10の処理量、排水10の成分によって当然変わる。
以上の実施の形態においては、第1〜第3の撹拌器15〜17に、図4(A)に示すように、軸方向両側に第2の入口25、及び吐出口26を有する開口22、23が設けられた容器本体18を使用したが、図4(B)に示すように、片側のみに開口が設けられ他方側は盲構造となった片口ノズル形の撹拌器41を用いることもできる。この場合、図4(B)において、42は第1の入口、43は第2の入口に薬剤や液を供給する管を、44はキャップ体を示す。構造は、第1の撹拌器15の片側のみを使用した場合と同一である。
この片口ノズル形の撹拌器41を用いる場合、反応タンク13内に吐出口を上に向けて配置する場合と、吐出口を下に向けて配置する場合とがある。実験によると片口ノズル形の撹拌器41を下向きに配置した場合の仕事率(流量×吐出口の圧力)が大きくなっているが、処理量が片側半分となるので、図3、図4(A)に示すような両口ノズル形の撹拌器15(16、17)を使用している。なお、第1の入口24が形成された容器本体18の内径d1は開口22、23の直径d2に対して、d1/d2を5〜12程度とするのがよく、これによって撹拌効率が向上する。
次に、反応タンク13で処理された処理排水46(オーバーフロー水)を大型の沈殿槽47に導く。処理排水46は反応タンク13内では流動しているので沈殿はしないが、沈殿槽47に入れて長時間放置すると、重金属等の水酸化物及び浮遊物(SS)が沈殿槽47の底に固形分として沈殿し、上澄み液48と分離する。沈殿時間は長い程、沈殿物49の量が多くなるが、通常は4〜8時間で十分である。
この後、上澄み液48のオーバーフロー分をポンプ50で中和タンク51内に導く。ここで、第4の撹拌器52を用いて、上澄み液48に炭酸ガスを撹拌混入する。この第4の撹拌器52は、図4に記載された第1の撹拌器15(第2、第3の撹拌器16、17も同様)と同一構造のものを使用し、第1の入口24から上澄み液48を圧力注入し、第2の入口25から炭酸ガスを注入する。図1においては、一つの第4の撹拌器52のみが示されているが、図2に示すように、複数の第4の撹拌器52が並列接続されている。
炭酸ガスの吹き込み量は、苛性ソーダが含まれてアルカリ性となっている上澄み液48を中和(例えば、pH7)する量を注入する。従って、ポンプ50によって吐出される上澄み液48中の苛性ソーダの量を計算し、NaOHが全てNa2CO3となる量とする。
中和タンク51で中和された処理水は、監視槽55に供給され、更にバブリング槽(バブリング手段の一例)56に供給されて空気中の酸素が混入されて、活性酸素を増加させて放水される。なお中和タンク51で処理された排水は、塩化第一鉄、苛性ソーダ等の希釈液として使用することもできる。また、バブリング槽56は必須の要件ではないので、中和タンク51で中和された排水は、そのまま又は監視槽55を通じて排水される。
一方、沈殿槽47内に沈殿した沈殿物49は適当量になると、脱水機54に供給し、含まれている水分を除去して固形状の脱水ケーキとし(脱水処理)、必要に応じてセメント等の凝集剤を入れて固定化、溶解処理、又は埋め立て処理をする。なお、脱水機54としてはベルトプレス等が使用される。
脱水機54から発生する水は、沈殿槽48に戻し、ポンプ50によって第4の撹拌器52を介して中和タンク51に戻されるのが好ましいが、少量であるので、直接中和タンク51に戻してもよい。
次に、図6、図7を参照しながら、本発明の第2の実施の形態に係る排水の処理方法及び処理装置について説明する。
本発明の第2の実施の形態に係る排水の処理装置60は、反応タンク61と、沈殿槽62とを有し、反応タンク61には第1、第2の撹拌器63、64が設けられている。第1、第2の撹拌器63、64は、第1の実施の形態に使用した第1、第2の撹拌器15、16と同一構造となっており、以下、第1、第2の撹拌器63、64については第1の実施の形態に係る第1、第2の撹拌器15、16と同一の符号を用いる。
図7に示すように、第1、第2の撹拌器63、64が内部に配置された反応タンク61は、ポンプ12からの供給を受けて排水10を流す基管37を中央に設け、この基管37の下端に複数(例えば、4つ)の枝管38が中空容器37aを介して設けられ、枝管38の端部を上下に分けて第1、第2の撹拌器64、63を設けている。これによって、一つの基管37に枝管38、これに続く環状管37cを介してそれぞれ複数の第1、第2の撹拌器63、64を細分化して並列に設けることができる。ポンプ12の吐出圧力は、0.1〜0.4MPa程度であるのが好ましいが、第1、第2の撹拌器63、64の中央側の内径によって異なる。なお、第1、第2の撹拌器63、64は上下が逆になってもよいし、上下混合配置してもよい。
排水10に供給する凝集剤であるポリグルタミン酸含有凝集剤は、粉体であるので、一旦スクリューコンベア38aで運ばれ、投入口38bから補助容器38cに投入される。補助容器38cの側板はパンチングメタルからなって周囲に小孔38dが設けられている。補助容器38cの下部中央には底板と隙間を設けて短管(集合管)38gが水平に設けられ、周囲の排出口38fから、各第2の撹拌器64の第2の入口25にホース接続口を介してホース等で接続されている。短管38gは基管37に固定されている。
これによって、補助容器38cの小孔38dから周囲の排水10を吸い込むので、凝集剤は水との混合液となって一部溶解し、第2の撹拌器64で更に排水10中に強制撹拌される。凝集剤の濃度は、排水10にもよるが、100ppm程度である。なお、39aは支持部材、39bはオーバーフローする処理排水の出口である。また、ポリグルリミン酸含有凝集剤には、例えば、酸化珪素、酸化カルシウム、酸化アルミニウムを95%含む株式会社アクト製の水夢(SUIMU、商標名)を、投入するポリグルタミン酸含有凝集剤の0.5〜2倍の範囲で混入するのが好ましい。これによって、浮遊するSSの凝集がより短時間に行える。なお、以上の短管38gを第1の実施の形態に係る排水の処理方法に使用することもできる。
基管37の上部にはフランジ66を介して分岐管67が設けられ、分岐管67の一方にはポンプ12によって圧送される排水10が、他方には塩化鉄溶液(塩化第一鉄と塩化第二鉄の混合溶液)が適正時期に供給される。
ここで、塩化第一鉄は排水10中の砒素(As)の量を予め測定し、含まれる砒素の1.5〜3倍の規定値で混入されるのがよい。また、塩化第二鉄は、予め排水10中の重金属(鉛、カドミウム、水銀、銅、クロム等)の量を測定し、この重金属が水酸化物となる量の約1.5〜4倍の量投入するのがよい。
これによって、反応タンク61内で排水10は塩化鉄処理が行われる。次に第1の撹拌器63によって、反応タンク61内に苛性ソーダを吸引注入する。この苛性ソーダの量は、処理排水のpHが7〜7.5の範囲を維持するように決定する。従って、所定量の苛性ソーダを含む希釈溶液を用意し、反応タンク61内に入れて適正濃度を維持する。
この処理が終えた後、第2の撹拌器64によって以上に説明したポリグルタミン酸含有凝集剤と水夢(商標名)とを含む凝集剤が混入され、含まれるSS(浮遊固体物)が凝集し易くなる。この反応タンク61内で処理排水中に含まれる固形分は沈殿槽62で沈殿して沈殿物68と上澄み液68aとに分離する。
この後、上澄み液68aはオーバーフローして排出され、排水処理される。なお、途中に小型タンク70を設けて、排水の水質検査を行うのが好ましい。なお、図6において69はポンプを示すが、この実施の形態ではポンプ69を省略して沈殿槽62からのオーバーフローを利用している。
以上の処理によって、第1、第2の撹拌器63、64の第1の入口24に排水10を供給する第1工程と、第1工程と同時に又は第1工程に遅れて、第1の撹拌器63の第1の入口24から塩化第一鉄及び塩化第二鉄溶液を供給して、第1の撹拌器63及び反応タンク61内で、排水10と混合する第2工程と、排水10と塩化第一鉄及び塩化第二鉄との処理が終了した後、第1の撹拌器63の第2の入口25から所定量の苛性ソーダ(水酸化ナトリウム溶液)を注入し、含まれる重金属の固体化及び処理排水の中和を行う第3工程と、第3工程の反応が終了した後、反応タンク61内の第2の撹拌器64の第2の入口25から凝集剤を供給し固体化した重金属及び泥分をフロック化する第4工程と、反応タンク61の処理排水を沈殿槽62に導き、固形分を沈殿させ沈殿物68とする第5工程と、沈殿槽62で固形分を沈殿させた後、上澄み液68aを中性であることを確認して排水処理し、沈殿物68を脱水処理する第6工程とを有する本発明の第2の実施の形態に係る排水の処理方法がなされる。
本発明は前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲でその構成を変更することもできる。例えば、第1〜第4の撹拌器の形状を変える場合、容量や個数を変える場合も本発明は適用される。
10:排水、10a:排水の処理装置、11:原水槽、12:ポンプ、13、14:反応タンク、15:第1の撹拌器、16:第2の撹拌器、17:第3の撹拌器、18:容器本体、19、20:キャップ体、19a、20a:孔、22、23:開口、24:第1の入口、25:第2の入口、26:吐出口、27a:NaOHの貯留タンク、27b:希釈タンク、28、29:管、28a:凝集剤タンク、28b:凝集剤ストック場、29a:凝集補助剤タンク、29b:硫酸カルシウムストック場、30:支持部材、30a:塩化第一鉄タンク、30b:希釈タンク、31:支持部材、31a:脚、31b:環状板、33、34:開口、37:基管、37a:中空容器、37c:環状管、38:枝管、38a:スクリューコンベア、38b:投入口、38c:補助容器、38d:小孔、38e:排出口、38f:排出口、38g:短管、39a:支持部材、39b:出口、41:撹拌器、42:第1の入口、43:管、44:キャップ体、46:処理排水、47:沈殿槽、48:上澄み液、49:沈殿物、50:ポンプ、51:中和タンク、52:第4の撹拌器、54:脱水機、55:監視槽、56:バブリング槽、60:排水の処理装置、61:反応タンク、62:沈殿槽、63:第1の撹拌器、64:第2の撹拌器、66:フランジ、67:分岐管、68:沈殿物、68a:上澄み液、69:ポンプ、70:小型タンク

Claims (14)

  1. 工場、家庭又は土木建築工事で発生する排水の処理方法であって、
    内部が軸対称の液室となって内側接線方向に第1の入口が、軸心位置に形成された開口の中心領域に第2の入口が、前記開口の外側領域に吐出口がそれぞれ形成される第1、第2の撹拌器を、反応タンク内に配置し、前記第1、第2の撹拌器の前記第1の入口から前記排水を圧力注入し、前記第1の撹拌器の前記第2の入口からアルカリ剤を、前記第2の撹拌器の前記第2の入口から凝集剤又は凝集剤と前記排水の混合液をそれぞれ注入し、前記第1、第2の撹拌器内で前記排水、前記アルカリ剤及び前記凝集剤を強制撹拌して前記反応タンク内に貯留する第1工程と、
    前記反応タンクに貯留された処理排水を沈殿槽に導いて固形分を沈殿させる第2工程と、
    前記沈殿槽からの上澄み液を中和タンク内に送り込み、前記第1の撹拌器と同一構造の第4の撹拌器を用い、該第4の撹拌器の前記第1の入口から前記上澄み液を圧力注入すると共に、炭酸ガスを前記第4の撹拌器の前記第2の入口から注入し、前記上澄み液を中和する第3工程とを有することを特徴とする排水の処理方法。
  2. 請求項1記載の排水の処理方法において、前記反応タンク内には、前記第1又は第2の撹拌器と同一構造の第3の撹拌器が設けられ、該第3の撹拌器の前記第1の入口から前記排水を圧力注入し、該第3の撹拌器の前記第2の入口から前記凝集剤の能力を増加する凝集補助剤を注入し、前記反応タンク内で前記排水に、前記アルカリ剤及び前記凝集剤の他に前記凝集補助剤を混合することを特徴とする排水の処理方法。
  3. 請求項2記載の排水の処理方法において、前記反応タンク内にはそれぞれ複数の前記第1〜第3の撹拌器が設けられ前記排水の処理を並列に細分化していることを特徴とする排水の処理方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の排水の処理方法において、前記中和タンク内には、複数の前記第4の撹拌器が設けられ、前記上澄み液を並列に分けて処理していることを特徴とする排水の処理方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の排水の処理方法において、前記第3工程で中和された前記排水に、酸素を含ませる第4工程を更に有することを特徴とする排水の処理方法。
  6. 請求項2又は3記載の排水の処理方法において、前記凝集剤はポリグルタミン酸含有凝集剤、前記凝集補助剤は硫酸カルシウムであり、前記アルカリ剤は低濃度水酸化ナトリウム溶液であることを特徴とする排水の処理方法。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の排水の処理方法において、前記第1の撹拌器の前記第1の入口から圧力注入される前記排水には、塩化第一鉄溶液が混入されていることを特徴とする排水の処理方法。
  8. 工場、家庭又は土木建築工事で発生する排水の処理方法であって、
    内部が軸対称の液室となって内側接線方向に第1の入口が、軸心位置に形成された開口の中心領域に第2の入口が、前記開口の外側領域に吐出口がそれぞれ形成される第1、第2の撹拌器を、反応タンク内に配置し、
    前記第1、第2の撹拌器の前記第1の入口に前記排水を供給する第1工程と、
    前記第1工程と同時に又は前記第1工程に遅れて、前記第1の撹拌器の前記第1の入口から塩化第一鉄及び塩化第二鉄の溶液を供給して、前記第1の撹拌器及び前記反応タンク内で、前記排水と混合する第2工程と、
    前記第2工程の処理が終了した後、前記第1の撹拌器の前記第2の入口から所定量の水酸化ナトリウム溶液を注入し、含まれる重金属の固体化及び前記反応タンクの処理排水の中和を行う第3工程と、
    前記第3工程の反応が終了した後、前記反応タンク内の前記第2の撹拌器の前記第2の入口から凝集剤を供給し固体化した重金属及び泥分をフロック化する第4工程と、
    前記反応タンクの処理排水を沈殿槽に導き、固形分を沈殿させる第5工程と、
    前記沈殿槽で前記固形分を沈殿させた後、上澄み液を排水処理し、前記固形分を脱水処理する第6工程とを有することを特徴とする排水の処理方法。
  9. 請求項8記載の排水の処理方法において、前記排水中に含まれる砒素の量を測定し、前記塩化第一鉄の量は前記砒素の1.5〜3倍規定の範囲とし、前記塩化第二鉄の量は前記排水中に含まれる重金属の量を測定し、該重金属の1.5〜4倍規定の範囲とし、前記水酸化ナトリウム溶液は、予め前記塩化第一鉄及び前記塩化第二鉄が投入された前記排水のpHを測定し、前記第6工程で排出される排水のpHが7〜7.5の範囲となるように決定することを特徴とする排水の処理方法。
  10. 工場、家庭又は土木建築工事で発生する排水の処理装置であって、
    反応タンクと、
    前記反応タンク内に設けられ、内部が軸対称の液室となって内側接線方向に第1の入口が、軸心位置に形成された開口の中心領域に第2の入口が、前記開口の外側領域に吐出口がそれぞれ形成される第1、第2の撹拌器と、
    前記反応タンクに連結される沈殿槽と、
    前記沈殿槽に連結され、前記第1又は第2の撹拌器と同一構造の第4の撹拌器が設置される中和タンクと、
    前記中和タンクによって処理された処理水に空気又は酸素を供給するバブリング手段とを有し、
    前記第1、第2の撹拌器の前記第1の入口に前記排水をポンプで強制送りし、前記第1、第2の撹拌器の前記第2の入口からアルカリ剤と、凝集剤又は凝集剤と前記排水との混合液をそれぞれ注入して、前記反応タンクのオーバーフロー水を前記沈殿槽に入れて、その上澄み液を前記中和タンク内の前記第4の撹拌器で炭酸ガスによって中和し、前記バブリング手段によって処理水に酸素を付加することを特徴とする排水の処理装置。
  11. 請求項10記載の排水の処理装置において、前記反応タンクには、前記第1又は第2の撹拌器と同一構造の第3の撹拌器を有し、前記排水に凝集補助剤を混入することを特徴とする排水の処理装置。
  12. 請求項11記載の排水の処理装置において、前記反応タンクには、それぞれ複数の前記第1〜第3の撹拌器を備えることを特徴とする排水の処理装置。
  13. 請求項10〜12のいずれか1項に記載の排水の処理装置において、前記中和タンク内には、複数の前記第4の撹拌器を有することを特徴とする排水の処理装置。
  14. 工場、家庭又は土木建築工事で発生する排水の処理装置であって、
    反応タンクと、
    前記反応タンク内に設けられ、内部が軸対称の液室となって内側接線方向に第1の入口が、軸心位置に形成された開口の中心領域に第2の入口が、前記開口の外側領域に吐出口がそれぞれ形成される第1、第2の撹拌器と、
    前記反応タンクに連結される沈殿槽とを有し、
    1)前記第1、第2の撹拌器の前記第1の入口に前記排水を供給し、2)前記第1の撹拌器の前記第1の入口から塩化第一鉄及び塩化第二鉄の溶液を供給して、前記第1の撹拌器及び前記反応タンク内で、前記排水と混合し、3)前記排水と前記塩化第一鉄及び前記塩化第二鉄との処理が終了した後、前記第1の撹拌器の前記第2の入口から所定量の水酸化ナトリウム溶液を注入し、含まれる重金属の固体化及び前記反応タンクの処理排水の中和を行い、4)前記中和処理が終了した後、前記反応タンク内の前記第2の撹拌器の前記第2の入口から凝集剤を供給し固体化した重金属及び泥分をフロック化し、前記沈殿槽に導いて固形分を沈殿し、5)前記沈殿槽の上澄み液が中性であることを確認して排水処理することを特徴とする排水の処理装置。
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